JP5990224B2 - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被検査物を撮像する撮像装置及び撮像方法に関する。
現在、低コヒーレンス光による干渉を利用した光干渉断層法(OCT: Optical Coherence Tomography)を用いる撮像装置(以下、OCT装置とも呼ぶ。)、が実用化されている。これは、被検査物に入射する光の波長程度の分解能で断層像を取得できるため、被検査物の断層画像を高解像度に撮像することができる。
光源からの光は、ビームスプリッタなどの分割光路により、測定光と参照光とに分けられる。まず、測定光は、測定光路を介して眼などの被検査物に照射される。そして、被検査物からの戻り光は、検出光路を介して検出位置に導かれる。ここで、戻り光とは、被検査物に対する光の照射方向における界面に関する情報等が含まれる反射光や散乱光のことである。また、参照光は、参照光路を介して参照ミラーなどで反射され、検出位置に導かれる。戻り光と参照光との干渉光を検出器で検出し、解析することによって被検査物の断層画像を得ることができる。
被検査物における一点の測定に対して、参照ミラーを不連続に3回位置変化させて波長スペクトルを得た後、これらを演算することによって断層画像を得るOCT構成が、特許文献1に開示されている。
また、OCT装置においては、参照ミラーを固定して、波長スペクトルを取得し、フーリエ変換により断層を計測するフーリエドメイン(Fourier Domain)方式のOCT装置(以下、これをFD−OCT装置と記す。)が、非特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されているOCT装置は、参照ミラーを移動させるため、深さ方向に一括して断層画像を取得することの出来るFD−OCT装置に比べると、測定に時間がかかる。なお、このFD−OCT装置には、分光器を用いる方式(後分光)や光源の波長を掃引する方式(先分光)とがある。
特開平11−325849号公報
A.F.Fercher,C.K.Hitzenberger,G.Kamp,S.Y.El−Zaiat,Opt.Commun.117,43‐48,(1995)
ここで、FD−OCT装置では、深さ方向に一括して断層画像を取得する際に、参照ミラーを固定して用いることができる。このとき、参照光と戻り光との自己相関成分がそれぞれ、参照光と戻り光との合成光にノイズとして含まれてしまう。ここで、一般的に、参照光の光量の方が戻り光の光量よりも大きい。このため、合成光から少なくとも参照光に由来するノイズを低減することが求められる。
本発明の目的の一つは、合成光から参照光の強度に基づく情報(例えば、自己相関成分)を除去し、精度の高い断層画像を得ることである。
本発明に係る撮像装置の一つは、
測定光を照射した被検査物からの戻り光と前記測定光に対応する参照光とを合成した合成光と前記参照光とのいずれかを検出する検出手段と、
前記検出手段により前記合成光を検出可能な第1の状態と、前記検出手段により前記参照光を検出可能な第2の状態とを切り替える切替手段と、
前記第1の状態で検出された前記合成光と、前記第2の状態で検出された前記参照光とを用いて、前記戻り光と前記参照光との干渉情報を取得する干渉情報取得手段と、
前記干渉情報の取得のための処理動作が開始された後に、前記第2の状態で前記参照光が検出され、前記第2の状態から前記第1の状態に切り替えるように、前記切替手段を制御する制御手段と、を有し、
前記切替手段として前記測定光を前記被検査物で走査する走査光学部を適用することにより前記第1の状態と前記第2の状態とを切り替える
また、本発明に係る撮像装置の一つは、
測定光を照射した被検査物からの戻り光と前記測定光に対応する参照光とを合成した合成光と、前記参照光とのいずれかを検出する検出手段と、
前記検出手段により前記合成光を検出可能な第1の状態と、前記検出手段により前記参照光を検出可能な第2の状態とを切り替える切替手段と、
前記第1の状態で検出された前記合成光と、前記第2の状態で検出された前記参照光とを用いて、前記戻り光と前記参照光との干渉情報を取得する干渉情報取得手段と、を有し、
前記切替手段として前記測定光を前記被検査物で走査する走査光学部を適用することにより前記第1の状態と前記第2の状態とを切り替える。
また、本発明に係る撮像装置の制御方法の一つは、
測定光を照射した被検査物からの戻り光と前記測定光に対応する参照光とを合成した合成光と前記参照光とのいずれかを検出する検出手段と、前記検出手段により前記合成光を検出可能な第1の状態前記検出手段により前記参照光を検出可能な第2の状態とを切り替える切替手段と、を有する撮像装置の制御方法であって、
前記第1の状態で検出された前記合成光と、前記第2の状態で検出された前記参照光とを用いて、前記戻り光と前記参照光との干渉情報を取得する工程と、
前記干渉情報の取得のための処理動作が開始された後に、前記第2の状態で前記参照光が検出され、前記第2の状態から前記第1の状態に切り替えるように、前記切替手段を制御する工程と、を有し、
前記切替手段として前記測定光を前記被検査物で走査する走査光学部を適用することにより前記第1の状態と前記第2の状態とを切り替える
また、本発明に係る撮像装置の制御方法の一つは、
測定光を照射した被検査物からの戻り光と前記測定光に対応する参照光とを合成した合成光と、前記参照光とのいずれかを検出する検出手段と、前記検出手段により前記合成光を検出可能な第1の状態と、前記検出手段により前記参照光を検出可能な第2の状態とを切り替える切替手段と、を有する撮像装置の制御方法であって、
前記第1の状態で検出された前記合成光と、前記第2の状態で検出された前記参照光とを用いて、前記戻り光と前記参照光との干渉情報を取得する工程を有し、
前記切替手段として前記測定光を前記被検査物で走査する走査光学部を適用することにより前記第1の状態と前記第2の状態とを切り替える。
本発明によれば、合成光から参照光の強度に基づく情報(例えば、自己相関成分)を除去し、精度の高い断層画像を得ることができる。
本実施形態に係る光干渉断層法を用いる撮像装置を説明するための模式図である。 実施例1と2における光干渉断層法を用いる撮像装置の光学系を説明するための模式図である。 実施例1から3における参照光と戻り光との制御プロファイルを説明するためのタイミングチャートである。 実施例1における測定のフローチャートである。 実施例1における断層の構成と反射率および透過率の関係を説明するための模式図である。 実施例2における測定のフローチャートである。 実施例3における光干渉断層法を用いる撮像装置の光学系を説明するための模式図である。 実施例3における測定のフローチャートである。
本実施形態に係るフーリエドメイン方式の光干渉断層法を用いる撮像装置について、図1を用いて説明する。ここで、図1(a)は、マイケルソン型の干渉計を表し、図1(b)は、マッハツェンダー型の干渉計を表している。なお、図1(a)は、分割部21と合成部22とが共通の部材で構成されている。一方、図1(b)は、分割部21と合成部22とが別々の部材で構成されている。
また、図1(a)と図1(b)は、測定光路にシャッターなどの切替部17(第1の切替部とも呼ぶ。)を設ける形態を示しているが、本発明はこれに限らず、参照光路にシャッターなどの切替部(第2の切替部とも呼ぶ。)を設ける形態も含む。また、第1の切替部と第2の切替部とを片方だけ設けても良いし、両方設けても良い。
なお、FD−OCT(Fourier Domain OCT:フーリエドメイン方式のOCT。)には、SD−OCT(Spectral Domain OCT:スペクトラルドメイン方式のOCT、後分光。)と、SS−OCT(Source Swept−OCT、先分光。)の2つの方式がある。本実施形態では、SD−OCTの形態を用いて説明するが、本発明にはSS−OCTの形態も含まれる。
(撮像装置)
まず、20は、光(低コヒーレンス光)を発生させるための光源である。光源20には、SLD(Super Luminescent Diode)を適用することができる。また、光源20には、ASE(Amplified Spontaneous Emission)も適用することができる。また、光源20には、チタンサファイアレーザなどの超短パルスレーザも適用することができる。このように、光源20は、低コヒーレンス光を発生させることの出来るものなら何でも良い。さらに、光源20から発生される光の波長は、特に制限されるものではないが、400nmから2μmの範囲である。波長の帯域は広いほど縦分解能がよくなる。一般的に中心波長が850nmの場合、50nmの帯域では、6μmの分解能、100nmの帯域では、3μmの分解能である。
次に、21は、光源20からの光を参照光14と測定光23とに分割するための分割部である。分割部21には、ビームスプリッタや、ファイバカプラなどを適用することができる。このように、分割部21は、光を分割出来るものなら何でも良い。なお、分岐の比率も測定対象物に合わせて適切なものを選択する。
また、16は、測定光23を被検査物11(眼や眼底などの生体を含む。)に照射することにより得られる戻り光12と参照光14(参照光路に設けられるミラーなどの参照部13により反射された光。)との合成光15を検出するための検出部(分光器)である。
ここで、測定光23は、測定光路に設けられるレンズなどの光学部により、被検査物11に照射することができる。検出部16は、合成光15を分光するための分光素子(例えば、図2(a)のプリズム109)を有する。分光素子は、回折格子やプリズムなどであり、光を分光出来れば何でも良い。また、検出部16は、分光素子により前記分光された光を検出するためのセンサ(例えば、図2(a)の撮像素子110)を有する。センサは、ラインセンサや2次元センサなどであり、光を検出できれば何でも良い。
また、17は、検出部16により合成光15を検出可能な第1の状態(戻り光12が合成部22に導かれる状態。)と、検出部16により参照光14を検出可能な第2の状態とを切り替えるための切替部(第1の切替部とも呼ぶ。このとき、第1の切替部は測定光路に設けられる。)である。ただし、上述したように、本発明は参照光路にシャッターなどの切替部(第2の切替部とも呼ぶ。)を設ける形態も含む。また、第1の切替部と第2の切替部とを両方設けても良い。なお、第2の切替部は、第1の状態と、検出部16により測定光を検出可能な第3の状態とを切り替えるように構成される。
ここで、切替部17は、測定光23あるいは戻り光12の光路を遮蔽可能に構成されることが好ましい。このとき、第2の状態は、遮蔽された状態である。また、切替部17は、測定光23あるいは戻り光12の透過率を制御可能に構成されることが好ましい。これらの場合、切替部17には、例えば、後述のシャッターなどを適用することができるが、光路を遮蔽可能であれば何でも良い。
なお、切替部17は、測定光23あるいは戻り光12の光路を変更可能に構成されても良い。このとき、第2の状態は、変更された状態である。この場合、切替部17には、例えば、測定光23を被検査物11において走査するための走査光学部(例えば、図2(a)のXYスキャナ104)などを適用することができるが、光路を変更可能であれば何でも良い。
さらに、18は、第1の状態と第2の状態とを切り替えるように切替部17(第1の切替部)を制御するための制御部である。また、制御部18は、第1の状態と第3の状態とを切り替えるように切替部(第2の切替部)を制御することもできる。さらに、制御部18は、第1の状態と第2の状態と第3の状態とを切り替えるように第1の切替部及び第2の切替部を制御しても良い。なお、制御部18は、第1の切替部と第2の切替部とをそれぞれ制御するための別々の制御部で構成しても良いし、同一でも良い。制御部18は、予め設定されたタイミング(例えば、図3)に基づいて切替部17を制御することが好ましい。このとき、合成光15は、第1の状態のタイミングにおいて検出部16で検出される。
そして、19は、第2の状態で検出部16により検出された参照光14と、合成光15とを用いて、戻り光12と参照光14との干渉情報(干渉成分、後述の式8)を取得するための干渉情報取得部である。ここで、検出部16で検出された合成光15(後述の式7)から、参照光14の自己相関成分(後述の式1)と戻り光12の自己相関成分(後述の式2)とを減算することが好ましい。また、減算された結果(後述の式8)を参照光14の自己相関成分で規格化することが好ましい。そして、規格化された結果(後述の式9)をフーリエ変換することにより、被検査物11の断層画像を取得することができる。
以上により、測定する箇所によって変化する可能性のある戻り光12を逐次取得することができる。そして、前記合成光15から戻り光12の自己相関成分を除去することができる。
ここで、自己相関成分とは、戻り光と参照光との干渉成分の他に含まれる、参照光自身による成分、あるいは戻り光自身による成分のことである。戻り光と参照光との合成光には、干渉成分以外に、これらの自己相関成分が含まれている。干渉成分を取得するためには、干渉成分に対して比較的光量の大きい参照光の強度に基づく情報(例えば、自己相関成分)を合成光から減算することが好ましい。すなわち、合成光の強度に基づく被検査物の断層画像の情報から、参照光の強度に基づく情報が低減された断層画像を取得することが好ましい。
ここで、測定光の光量を検出するための光量検出部(例えば、図7の検出器803)を有することが好ましい。また、検出された光量と基準値とを比較するための比較部(不図示)を有することが好ましい。そして、規定値(規定の光量)と異なる場合(あるいは規定の範囲の光量から外れる場合。)、切替部17により第2の状態にすることが好ましい。これらにより、測定光の光量が規定の光量と異なる場合(あるいは規定の範囲の光量から外れる場合。)に、測定光を撮像装置の外部に放射しないようにすることができる(実施例3で後述)。
なお、FD−OCT装置では、深さ方向に一括して断層画像を取得する際に、参照ミラーを固定して用いることができる。このとき、参照光と戻り光との自己相関成分がそれぞれ、参照光と戻り光との合成光にノイズとして含まれてしまう。これを回避するためには、光学的に等価な位置にある参照ミラーと被検査物との距離を(あるいはコヒーレンスゲートの位置を被検査物から)離し、これらの成分と分離するという手段が考えられる。しかしながら、光学的に等価な位置にある参照ミラーと被検査物との距離を離すと、測定感度(センサの感度)が落ちる場合が生じる。このようなことから、高精度な計測をするためにはこれらの参照光と戻り光との自己相関成分をそれぞれ、合成光から除去することが必要となる。特に、戻り光の自己相関成分は測定する箇所によって変化する可能性があるので、戻り光の自己相関成分を逐次取得し、合成光から除去することが望まれる。
(撮像方法)
また、別の本実施形態に係るフーリエドメイン方式の光干渉断層法を用いる撮像方法は、以下の各工程を少なくとも含む。
a)光を発生させる工程。
b)前記光を参照光と測定光とに分割する工程。
c)前記測定光を被検査物に照射する工程。
d)前記照射により得られる戻り光と前記参照光との合成光を検出する工程。
e)前記合成光を検出可能な第1の状態と、前記参照光を検出可能な第2の状態とを、あるいは前記第1の状態と前記測定光を検出可能な第3の状態とを切り替える工程。
f)前記第1の状態で検出された前記合成光と、前記第2あるいは第3の状態で検出された前記参照光あるいは前記測定光とを用いて、前記戻り光と前記参照光との干渉情報を取得する工程。
これにより、合成光から参照光あるいは戻り光の自己相関成分を除去することができるので、精度の高い干渉情報を取得することができる。
なお、上記e)の工程において、前記第1の状態と前記第2の状態と前記第3の状態とを切り替えることも可能である。
さらに、精度の高い断層画像を得るために、以下の工程を含むことが好ましい。
g)前記合成光から前記参照光の自己相関成分と前記戻り光の自己相関成分とを減算する工程。
h)前記減算された結果を前記参照光の自己相関成分で規格化する工程。
i)前記規格化された結果をフーリエ変換する工程。
j)前記被検査物の断層画像を取得する工程。
ここで、上記g)からj)の各工程は、それぞれ、減算部、規格化部、変換部、断層画像取得部により実行されることが好ましい。ただし、それぞれ別々のCPUなどの処理部で構成する必要はなく、それぞれを同一の処理部で構成しても良い。
また、以下の各工程を含みことにより、測定光の光量が規定の光量と異なる場合(あるいは規定の範囲の光量から外れる場合。)に、測定光を撮像装置の外部に放射しないようにすることができる。
k)前記測定光の光量を検出する工程。
l)前記光量が規定値と異なる場合に前記第2の状態にする工程。
(別の本実施形態に係る撮像装置及び撮像方法)
別の本実施形態における光断層画像撮像装置ついて、図2(a)を用いて説明する。
光源101からの光を分割光路を介して測定光112と参照光114とに分割する。測定光112は、測定光路を介して被検査物106に導かれると共に、該被検査物106によって反射あるいは散乱された該測定光による戻り光113は検出光路を介して検出位置に導かれる。一方、参照光114は、参照光路を介して参照ミラー115に導かれると共に、参照ミラー115によって反射された該参照光は検出位置に導かれる。検出位置に導かれたこれらの戻り光113と参照光114とによる合波光を用い、被検査物の断層画像を撮像するように構成される。その際、測定光路と参照光路のそれぞれの光路中に、光の透過率を制御する手段117−1,117−2が配置される。この光の透過率を制御する手段は、光の透過率の変化の時間間隔が、制御手段111によって、設定されたプロファイルに基づいて制御されるように構成されている。また、波長スペクトルデータを取得する手段108によって、プロファイルに基づく時間間隔の制御によって取得された、光源からの光による戻り光113、参照光114、合波光のそれぞれに対し、それらの波長スペクトルデータが取得されるように構成されている。また、演算手段111によって、取得された戻り光、参照光、合波光における波長スペクトルデータを用い、少なくともこれらのいずれかの光の成分について演算をするように構成されている。
また、光の透過率を制御する手段117−1,117−2を、光の透過と遮断の切り替えをする光切替手段で構成することができる。また、光切替手段を、機械的シャッターまたは電気的シャッターのいずれかで構成することができる。また、機械的シャッターまたは電気的シャッターを、光の透過率を制御できる構成とすることができる。また、制御手段111を、戻り光の取得時間が参照光の取得時間以上に設定されているプロファイルに基づいて制御可能に構成することができる。また、戻り光を増幅する光アンプ517を備えた構成とすることができる。
また、別の本実施形態に係る光断層画像の撮像方法を構成することができる。すなわち、上記した光の透過率を制御する手段117−1,117−2を、設定された時間間隔のプロファイルに基づいて制御して、光源からの光による戻り光113、参照光114、合波光を取得する。そして、取得された戻り光、参照光、合波光のそれぞれから得られた波長スペクトルデータを用い、少なくともこれらのいずれかの光の成分について演算をするように構成することができる。
また、光の成分について演算をするに際し、取得された戻り光、参照光、合波光から得られた波長スペクトルデータを用い、合波光の成分から参照光と戻り光の自己相関成分を減算するように構成することができる。また、光の成分について演算をするに際し、上記減算した結果を、参照光の自己相関成分で除算するように構成することができる。また、光の成分について演算をするに際し、上記除算した結果を、戻り光を増幅するために用いられた光アンプにおける波長分散で除算するように構成することができる。また、取得された戻り光、参照光、合波光から得られた波長スペクトルデータを用い、深さ分解能を持たない像を構成するようにすることができる。
上記した本実施形態による光断層画像撮像装置および光断層画像の撮像方法によれば、参照光および戻り光の自己相関成分によるノイズを被検査物の位置に応じて逐次除去しながら測定し、高精度な断層像を得ることができる。
(記憶媒体とプログラム) ここで、別の実施形態として、上述の実施形態に係る撮像方法を、コンピューターに実行させるためのプログラムとして、コンピューターが読み取り可能な記憶媒体(例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、ブルーレイディスクなど)に格納しても良い。また、別の実施形態として、上述の撮像方法をコンピューターに実行させるためのプログラムでも良い。
つぎに、本発明の実施例について説明する。
(実施例1:マイケルソン干渉計)
実施例1に係る光干渉断層法を用いる撮像装置(あるいは光断層画像撮像装置)の構成例について、図2(a)を用いて説明する。本実施例の光断層画像撮像装置は、全体としてマイケルソン型の干渉計を構成し、光を制御する部分は機械的な機構を用いている。
101は光源、102はレンズ、103はビームスプリッタ、104はXYスキャナ、105は対物レンズ、106は被検査物である。107は結像レンズ、108は分光器、109はプリズム、110は撮像素子、111はコンピューターである。112は測定光、113は戻り光、114は参照光、115は参照ミラー、116は位置調整機構、117−1、117−2はシャッターである。
光源101から出射した光は、レンズ102を介し、ビームスプリッタ103によって測定光112と参照光114とに分割される。測定光112は、XYスキャナ104、対物レンズ105を介して被検査物106に到達する。被検査物106には透過性の膜が配置されており、それらの表面および界面で散乱および反射された戻り光113は、対物レンズ105、XYスキャナ104、ビームスプリッタ103の順で戻る。さらに、結像レンズ107を介して、分光器108に到達する。一方、参照光114は、参照ミラー115によって反射される。なお、参照ミラー115は位置調整機構116によって光路長を調整することができる。また、参照光114は、ビームスプリッタ103によって、戻り光113と合波される。参照光114および戻り光113は、それぞれ回転式のシャッター117−1および117−2によって遮断することができる。このシャッター117−1、117−2は、制御部(不図示)によって光の透過と遮断の制御を周期的に行うことができる。なお、シャッター117−1、117−2は、当然、回転式である必要はなく、スライド式のシャッターを光路に出し入れ可能に構成してもよい。
光源101は、代表的な低コヒーレント光源であるSLD(Super Luminescent Diode)が用いられる。その波長は、例えば中心波長830nm、バンド幅50nmである。なお、バンド幅は得られる断層像の光軸方向の分解能に影響するため重要なパラメーターとなる。また、光源の種類は、ここではSLDを選択したが、低コヒーレント光が出射できればよく、ASE(Amplified Spontaneous Emission)等も用いることができる。当然、被検査物の内容によっては、ハロゲンランプなどの他の光源を利用してもよい。ただし、波長は、得られる断層像の横方向の分解能に影響するため、横方向の分解能を重視する場合には短波長であることが望ましい。
分光器108は、プリズム109および撮像素子110などで構成されており、本実施例においては、戻り光113、参照光114、合波光をそれぞれ分光する。分光した光は分光器内部の撮像素子によって波長のスペクトルデータとして取得される。撮像素子で撮像された波長のスペクトルデータは、コンピューター111で解析される。当然コンピューター111は解析を行うだけでなく、データの記憶、画像の表示、測定の指令を出す機能などを有している。また、コンピューター111の制御によりXYスキャナ104で測定光112を被検査物106に対して光軸に垂直な方向にラスタースキャンし、被検査物106の断面像を得ることができる。
つぎに、本実施例における参照光114および戻り光113の透過率の時間プロファイルについて、図3(a)と(b)を用いて説明する。図3(a)は参照光114の、図3(b)は測定光112・戻り光113の、それぞれ透過率の時間プロファイルの例を説明するためのタイミングチャートである。なお、透過率は、0または100%である場合の例である。
回転式シャッターの場合、同一円周上に3つの穴をあけた円板を用い、穴の1つに遮光部材を配置する。これを等速に回転させることによってこのようなプロファイルを得ることができる。図3(a)に示す間隔(1)で参照光、間隔(2)で戻り光、間隔(3)で合波光をそれぞれ取得する。当然、コンピューター111は、設定された制御のプロファイルに基づき、分光器108、XYスキャナー104を制御する。
なお、透過率は100%である必要はなく、参照光のみを測定する場合と合波光を測定する場合で変えてもよい。例えば、回転式のシャッターの場合は円板の穴に、透過率変更部材の一例であるNDフィルターなどを用いることによって透過率を変えることができる。NDフィルターを用いることによって光路長が変わる場合には、他方の円板の穴に同じ光路長のガラス部材を配置する。また、(1)、(2)、(3)の時間間隔は同じである必要はない。参照光は光量が多いため短時間であってもよい。スライド式のシャッターを用いればシャッターの時間間隔を任意に変えることができる。また、光源の波長スペクトルが時間的に安定している場合には、戻り光と合波光を連続して取得するプロファイルでも構わない。この場合には、光源のスペクトルを予め取得しておく。
つぎに、本実施例における処理動作について、図4を用いて説明する。図4は、本実施例における処理動作を説明するためのフローチャートである。
先ず、ステップS1において測定を開始する。
次に、ステップS2において、シャッター117−2により測定光112を遮断した状態で、撮像素子110で参照光114を取得し、メモリなどに格納する。
参照光114の自己相関成分である強度Ir(k)は、波数kと参照光の電場をEr(k)として、式1のように表される。
Figure 0005990224
当然、一般的な分光器は波長λに対するスペクトルを取得する。
従って、波数kと波長λの関係がk=2π/λであることを用いて、波数に対するスペクトルに変換する。更に後の処理で、フーリエ変換することを考慮して波数について等間隔なスペクトルにリサンプリングすることが望ましい。
ここでは、波数に対して等間隔なスペクトルになっているものとする。なお、参照光114のスペクトルに時間的な変化がない場合には予め取得し、メモリなどに保存して用いてもよい。
次に、ステップS3において、シャッター117−1により参照光114を遮断した状態で、撮像素子110で戻り光113を取得する。
戻り光113の強度Is(k)と、戻り光の電場Es(k)、および参照光114の電場Er(k)の関係を考える。
図5に示すように、等価的な参照ミラーの位置401からi番目の界面の空間距離をziとし、そこでの反射率をR(zi)および、参照ミラーからzi位置までの往復の透過率をT(zi)とする。
さらに、ziまでの平均的な屈折率をn(zi)を用いると、戻り光113の自己相関成分である強度Is(k)は式2のように表される。
なお、ここでは参照光114と測定光112が均等に分かれ、スペクトルが同じであるとしている。また、jは虚数単位である。
Figure 0005990224
このように、戻り光113のスペクトルは深さ方向の情報を持っている。
深さ情報は、測定する被検査物のXY座標によって変わるため2次元、3次元像を取得する場合には必要になる。
ところで、式2を所望の波数に対して積分すれば戻り光113全体の強度信号となり、深さ分解能を持たない。
これは、共焦点レーザー走査検眼鏡像として利用することができる。また積分をせずに特定の波数のみで画像化してもよい。
ここで、反射率R(zi)および、光学的に等価な位置にある参照ミラーからzi位置までの往復の透過率T(zi)について説明する。
光が屈折率nsの物質からntの物資に入射するときの境界面での反射率および透過率はそれぞれ式3、式4で表される。
従って、屈折率に変化が無ければ反射率は0で透過率は1となる。
また、反射率が負になる時は位相が反転する。
なお、簡単のため媒質中での吸収および多重反射の影響を無視する。
Figure 0005990224
Figure 0005990224
図5に示すような構成の断層の場合を用いて、反射率R(zi)および往復の透過率T(zi)の例を示す。
なお、この場合の断層は、第1の界面402、第2の界面403、第3の界面404から 構成されており、更に光学的に等価な位置に参照ミラー401が示してある。
光学的に等価な位置にある参照ミラーと第1の界面の屈折率はN0で、参照ミラー側から第1の界面に入射した光の反射率および透過率はそれぞれ、r01、t01とする。
一方、第2の界面側から第1の界面に入射した光の透過率はt10とする。
同様に、第2の界面、第3の界面における屈折率、空間距離、透過率および反射率を図5に示したようにする。
これらの記号を用いると、参照ミラー側から第3の界面に入射した光の反射率は式5になる。
Figure 0005990224
一方往復の透過率は透過する界面における透過率を掛け合わせることによって式6のようになる。
Figure 0005990224
次に、ステップS4において、シャッター117−1とシャッター117−2による遮断を行わない状態で、撮像素子110で参照光114と戻り光113の合波光Iadd(k)を取得する。このとき、参照光114と戻り光113の自己相関成分の他に干渉成分Irs(k)が現れる。これを、つぎの式7のように表すことができる。
Figure 0005990224
式7から式1および式2を減算することによって、干渉成分Irs(k)を抜き出すことができる。これを、つぎの式8のように表すことができる。
Figure 0005990224
更に、上記式8による減算した結果を、参照光114の自己相関成分(式1)で除算することによって規格化された、つぎの式9で表されるスペクトルSrs(k)を取得することができる。
これは、光源101及び分光器108の波長分散による影響を排除することに相当する。
Figure 0005990224
これをフーリエ変換することによって光学距離n(zi)ziの位置にR(zi)T(zi)に対応する信号が現れ、断層像を得ることができる。なお、式8、式9の演算は、所望の戻り光113、参照光114および合波光を取得した後にまとめて行ってもよい。
更に、式9のフーリエ変換結果を積算することによって、共焦点レーザー走査検眼鏡像として利用することができる。すなわち、実際には被検査物からの戻り光が微弱なため式2で示される戻り光を計測できない場合がある。この場合は式7のように参照光114と戻り光113の掛け算によって戻り光113の成分を検出可能にすることができる。
次に、ステップS5において、所望の領域を計測したかどうかの判断を行う。計測が終了した場合にはステップS10に進む。
計測を終了していない場合はステップS6に進む。所望の領域とは例えば、被検査物上でX方向に20μmステップで512ポイント、Y方向に20μmステップで512ポイントなどである。当然、距離、ポイント数は被検査物や装置によって異なってもよい。
次に、ステップS6において、X方向に動かすか判断する。
X方向に動かす場合はステップS7に進む。動かさない場合にはステップS8に進む。
次に、ステップS7において、X方向に所望の距離を動かし、ステップS8に進む。
所望の距離とは例えば20μmである。
次に、ステップS8において、Y方向に動かすか判断する。
Y方向に動かす場合はステップS9に進む。動かさない場合には、ステップS2に進む。
次に、ステップS9において、Y方向に所望の距離を動かし、ステップS2に進む。
所望の距離とは例えば20μmである。
最後に、ステップS10において測定を終了する。
当然、計測結果としては、図5の界面が断層像として表示される。
ここで、自己相関成分を除去することの効果について説明する。
合波光は式7で示されるのに対して、必要な成分は式8である。参照ひかり114と戻り光113の自己相関成分はノイズとなるため除去する必要がある。
参照光114の自己相関成分は、一般的な光源のSLDの場合で説明すると、原点をピークに原点から離れた位置まで徐々に減衰する像として断層像に重ね合わさる。さらに式8のように畳み込まれているため断層像を歪ませることになる。
一方、戻り光113の自己相関成分は、図5の例で説明すると、第1、第2、第3の界面での互いに干渉する成分である。
これが断層像に重ね合わさりノイズとなる。すなわち、n(zi)ziで構成される像に、N1(z2−z1)、N2(z3−z2)、N1(z2−z1)+N2(z3−z2)の位置に像が出現する。
一般的には参照光114に起因する成分より広範囲となる。
戻り光113の自己相関成分を除去しない場合には、光学的に等価な位置にある参照ミラーと第1の界面の距離が被検査物の層の厚みより離れている必要がある。こうすれば、参照ミラー401と第1の界面402の間に層があるように表示されたとしても、断層成分と自己相関成分を分離することができる。
参照光114および戻り光113の自己相関成分を除去することによって、光学的に等価な位置にある参照ミラー401を第1の界面に近い位置に配置することが可能となる。
一般的に、光学的に等価な位置にある参照ミラー401を近づけることによって高感度な計測が可能となり、眼のような反射率が低い被検査物の場合には特に有効である。
また、参照光114のスペクトルで除算することで断層像の歪がなくなり高精度な画像を得ることができる。
なお、参照光114および戻り光113の自己相関成分を測定する方法として、複数の分光器を用いる方法が考えられる。
本実施例によれば、一台の分光器で可能な構成であり、安価な構成となる。さらに、分光器の個体差による影響を考慮する必要がない。
(実施例2:マッハツェンダー干渉計)
実施例2における光断層画像撮像装置の構成例について、図2(b)を用いて説明する。図2(b)は、本実施例における光断層画像撮像装置の光学系を説明するための模式図である。本実施例の光断層画像撮像装置は、全体としてマッハツェンダー型の干渉計を構成し、光を制御する部分は電気的に行う。
501は光源、503−1、503−2はビームスプリッタ、504はXYスキャナ、505は参照光である。506は測定光、507は被検査物である眼、508は戻り光、509は角膜、510は網膜である。511−1〜511−3はレンズ、512−1はシングルモードファイバー、513は電動ステージ、514−1〜514−3はミラー、515は分散補償用ガラス、516−1、516−2は光スイッチ、517は光アンプである。518は分光器、519はコンピューター、520はレンズ、521は方向性結合器である。
本実施例では、被検査物が眼であることから、戻り光508が小さいため戻り光508を増幅する光アンプ517が用いられている。そのため、高速な光の制御が可能になる。
光源501から出射された光はシングルモードファイバー512−1を通して、レンズ511−1に導かれる。さらに、ビームスプリッタ503−1によって参照光505と測定光506とに分割される。測定光506は、被検査物である眼507によって反射や散乱により戻り光508となって戻される。参照光505と戻り光508は、方向性結合器521を介して分光器518に入射する。分光器518で取得された波長スペクトルなどのデータはコンピューター519に取り入れられる。なお、光源501は代表的な低コヒーレント光源であるSLD(Super Luminescent Diode)である。
波長は眼を測定することを鑑みると、近赤外光が適する。
次に、参照光505の光路について説明する。
ビームスプリッタ503−1によって分割された参照光505はミラー514−1〜514−3に連続して入射され、方向を変えてレンズ511−3で集光されて光スイッチ516−1に入射される。光スイッチ516−1としては、屈折率を変化させて光のスイッチングを行う方向性結合器型の光スイッチを用いる。当然、マッハツェンダー干渉系光スイッチ、光の透過率を制御できる光ゲート素子を用いたゲート型光スイッチ、半導体を用いた全反射型光スイッチなどであってもよい。
分散補償用ガラス515の長さはL1であり、一般的な眼の奥行きの2倍と等しいことが望ましい。分散補償用ガラス515は眼507に測定光506が往復した時の分散を、参照光505に対して補償するものである。
ここでは、日本人の平均的な眼球の直径とされる23mmの2倍のL1=46mmとする。
さらに、電動ステージ513は、矢印で図示している方向に移動することができ、参照光505の光路長を、調整・制御することができる。
測定光506の光路について説明する。
ビームスプリッタ503−1によって分割された測定光506は、ビームスプリッタ503−2で反射される。次に、XYスキャナ504のミラーに入射される。
XYスキャナ504は、網膜510上を光軸に垂直な方向にラスタースキャンするものである。
また、測定光506の中心はXYスキャナ504のミラーの回転中心と一致するように調整されている。
レンズ520−1、520−2は網膜510を測定光506で走査するための光学系であり、測定光506を角膜509の付近を支点として、網膜510をスキャンする役割がある。
ここでは、レンズ520−1、520−2の焦点距離はそれぞれ50mm、50mmである。
測定光506は眼507に入射すると、網膜510からの反射や散乱により戻り光508となる。
戻り光508は光アンプ517、光スイッチ516−2を経由し、方向性結合器521を介して分光器518に導かれる。
光アンプ517として半導体アンプを用いている。なお、光アンプは透過率を変えるゲート素子として使うこともできるものがある。
ゲート型光スイッチとしてこれを用いることによって、光アンプ517を省き、光スイッチ516−1、516−2を、方向性結合器521に一体化することも可能になる。
つぎに、本実施例の参照光505および戻り光508の透過率の時間プロファイルについて、図3(c)と(d)を用いて説明する。図3(c)は参照光505のプロファイル、図3(d)は戻り光508のプロファイルである。なお、透過率は、0または100%が望ましいが、導波路型の場合は多少の損失、漏れが発生する時がある。図3(c)に示す間隔(1)で参照光505、間隔(2)で戻り光508、間隔(3)で合波光を取得する。
つぎに、本実施例における処理動作について、図6を用いて説明する。図6は、本実施例における処理動作を説明するためのフローチャートである。
先ず、ステップS1において測定を開始する。
次に、のステップS2−1において、参照光505を取得するか否かを判断する。
この参照光505を取得するか否かは制御プロファイルに基づいて判断する。
参照光505を取得する場合はステップS2−2に進み、取得しない場合はステップS3−1に進む。
そして、ステップS2−2に進んだ際には、光スイッチ516−2により戻り光508を遮断した状態で、分光器518で参照光505を取得し、メモリなどに格納する。
参照光505の自己相関成分である強度Ir(k)は式1のように表される。
また、ステップS3−1に進んだ際には、戻り光508を取得するか否かを判断する。
戻り光508を取得するか否かは制御プロファイルに基づいて判断する。
戻り光508を取得する場合はステップS3−2に進み、取得しない場合はステップS4−1に進む。
そして、ステップS3−2に進んだ際には、光スイッチ516−1により参照光505を遮断した状態で、分光器518で戻り光508を取得する。
戻り光508の自己相関成分である強度Is(k)は実施例1とは異なり、光アンプの波長分散G(k)が掛かり、式10で表される。
Figure 0005990224
なお、光路のデバイスの差異によって発生する波長分散がG(k)に含まれていると範囲を広げてもよい。
また、ステップS4−1に進んだ際には合波光を取得するか否かを判断する。合波光を取得するか否かは制御プロファイルに基づいて判断する。
取得する場合はステップS4−2に進み、取得しない場合はステップS5に進む。
そして、ステップS4−2に進んだ際には、参照光505と戻り光508とを光シャッター561−1、516−2により遮断したいことにより得られる合波光Iadd(k)を、分光器518で取得する。
このとき、参照光505と戻り光508の自己相関成分の他に干渉成分Irs(k)が現れる。合波光Iadd(k)から式1と式10を減算することによって式11を得ることができる。
Figure 0005990224
参照光505の自己相関成分(式1)で除算することによって規格化されたスペクトルSrs(k)式12を取得することができる。
Figure 0005990224
ただし、式9と異なり、光アンプ517の波長分散G(k)が乗算されているので、G(k)で除算することによって、実施例1における式9を得ることができる。なお、光アンプ517の波長分散は予め取得しておき、メモリなどに格納しておく。
取得方法は、例えば、眼の代わりにミラーを配置して、参照光505および戻り光508のスペクトルをそれぞれ取得し、演算をする。
また、ステップS5に進んだ際には測定を終了するか否かを判断する。
測定を終了する場合にはステップS10に進み、終了しない場合はステップS6に進む。
そして、ステップS6に進んだ際にはX方向に動かすか否かを判断する。
X方向に動かす場合はステップS7に進む。動かさない場合にはステップS8に進む。
ステップS7に進んだ際にはX方向に所望の距離を動かし、ステップS8に進む。
ステップS8に進んだ際にはY方向に動かすか否かを判断する。
Y方向に動かす場合はステップS9に進む。動かさない場合にはステップS2−1に進む。
そして、ステップS9に進んだ際にはY方向に所望の距離を動かし、ステップS2−1に進む。以上のステップを経て、最終的にステップS5において測定を終了すると判断された場合、ステップS10に進み、測定を終了する。
本実施例においては、電気的な光スイッチを用いることによって高速に計測することができる。また、光アンプを用いることで微弱な光であっても計測することが可能となる。
さらに、演算することで高速に高精度な断層像を得ることができる。
(実施例3:シャッター)
実施例3においては、シャッターを用いた眼科用OCT装置の構成例について、図7を用いて説明する。図7に、本実施例における光断層画像撮像装置の光学系を説明するための模式図を示す。図2と同じ構成には同じ番号が付されており、ここでは、実施例1、2との差異のみを述べる。
シャッターは、測定光の光量が規定の光量と異なる場合(あるいは規定の範囲の光量から外れる場合)に、測定光を撮像装置の外部に放射しないようにするために設けられている。当然ながら、規定の光量と異なるとは、規定の光量より小さい場合あるいは大きくなる場合である。
シャッター801は、コンピューター111からの指令によって電気回路804を通して光路の開閉を行う。ビームスプリッタ802は測定光112を検出器803への光と被測定物に向かう測定光に分けることができる。検出器803は、光量をモニターするもので、その信号は電気回路804入力される。検出器803は例えばフォトダイオードで、電流電圧変換器で電圧に変換され、その信号が電気回路804に入力される。
シャッター801は、電気光学式、磁気光学式、機械式などがある。電気光学式は、例えばPLZT:(Pb,La)(Zr,Ti)O3のような光偏向素子にプリズム電極を配置したものである。電圧を印加することでプリズム状に屈折率が変わりビームを曲げることができる。ビームの角度によって、透過と遮断を切り替えることができる。応答速度は数ナノから数百ナノ秒である。磁気光学式は、例えば互いに直角な偏光子の間に磁気コイルで包まれた磁気光学素子を配置したものである。電流を磁気コイルに流すことで磁気光学素子の偏光面を回転させ、光の透過と遮断を制御する。応答速度は数マイクロ〜数百マイクロ秒である。機械式は、例えば、MEMSデバイスでミラーの角度を変え光の透過と遮断を切り替えることができる。応答速度は数百マイクロ秒〜数ミリ秒である。また、磁気コイルでなどによって遮光物を光路に出し入れすることで光の透過と遮断を切り替えることができる。応答速度は数十〜数百ミリ秒である。
実施例3における、フローについて図8を用いて説明する。
ステップA1で開始し、ステップA2およびステップM1進む。
ステップM1では、検出器803で光量を検出し、電気回路804で光量のモニターを行う。ステップA2では、光量のモニターが確実に開始されるまでの待機時間であり、例えば数十ミリ秒である。
ステップM2では、光量が規定の範囲内(例えば、閾値以下)であってかつ測定が終了していないことを確認する。それらを満たしている場合は、M1の工程に戻る。なお、規定の光量(所定の値、閾値)はANSIなどの規格で決められており、例えば700μWである。光量が規定の範囲外である場合はステップM3に進む。規定の範囲外とは、例えば、680−700μWでない場合である。測定が終了している場合にはステップA10に進み終了する。
ステップM3では、シャッター801が開いている場合にはシャッター801を閉める。
そして、ステップM4のエラー処理の工程に進む。エラーの処理は、コンピューター111により分光器によるデータ取得を中止し、スキャナー104や参照ミラー115を初期位置に戻すことなどである。さらに、コンピューター104の画面にエラーメッセージを出力する。
ステップA3で、シャッター801を開ける。シャッター801を開けると被検眼507に測定光112が到達して、戻り光113が分光器108に到達するので、合波光を測定できる状態になる。なお、ステップA2の待機時間の間に1回以上、ステップM1の工程による光量のモニターが行われる。
ステップA4で、所望の位置にスキャナー104を移動する。スキャナー104の移動とは、XおよびYの走査である。ここでは、3D測定をする場合を想定して、X方向およびY方向に移動し、XY面内で512×512ポイントのデータを取得するとする。また、X方向を高速に往復走査するFast−Axis、Y方向を低速に一方向に走査するSlow−Axisとする。
ステップA5で、シャッター801の状態を変更するかどうかの判断を行う。シャッター801の状態を変更することによって、光の透過または遮断の状態が変更される。状態の変更が必要な場合はステップA6に進み、不要な場合はステップA7に進む。
ステップA7で、分光器108による測定を行う。シャッター801が閉まっている場合には戻り光113がないため、参照光114を測定することができる。参照光114の強度は式1に相当する。一方、シャッター801が開いている場合には戻り光113があるため合波光を測定することができる。合波光の強度は式7に相当する。なお、一般的に被検眼からの戻り光113の自己相関成分は微弱であり、戻り光113の強度(式2)はゼロとみなすことができる。そのため、合波光から参照光114を減算し、さらにこの結果を除算することによって式9を得ることができる。これをフーリエ変換することによって断層像を得ることができる。当然、これら信号処理は測定終了後にまとめて行ってもよい。
ステップA8で、所望の領域を測定したかどうかの判断を行う。ここで、図3(e)にシャッターによる測定光112の制御プロファイルを示す。ステップA4−A8の工程を3回繰り返した場合を示している。(1):参照光114を測定する。この間ステージはY方向に移動し、X方向は(2)で移動した距離を戻す。この間の参照光114の測定は1回である。(2):合波光を測定する。この間ステージはX方向に等速で移動し、Y方向には動かない。この間の合波光の測定は512回である。
ステップA9で、シャッター801を閉める。元の状態が閉まっている場合にはそのままの状態を保つ。
ステップA10で、測定を終了する。
このように本実施例においては、測定光を遮断するためのシャッターを測定光路に設け、このシャッターを用いて参照光を測定することができるように構成したため、測定光が安定した状態で測定できると共に、回路構成を簡略化することができる。
11 被検査物
12 戻り光
13 参照部
14 参照光
15 合成光
16 検出部
17 切替部
18 制御部
19 干渉情報取得部
20 光源
21 分割部
22 合成部
23 測定光

Claims (26)

  1. 測定光を照射した被検査物からの戻り光と前記測定光に対応する参照光とを合成した合成光と、前記参照光とのいずれかを検出する検出手段と、
    前記検出手段により前記合成光を検出可能な第1の状態と、前記検出手段により前記参照光を検出可能な第2の状態とを切り替える切替手段と、
    前記第1の状態で検出された前記合成光と、前記第2の状態で検出された前記参照光とを用いて、前記戻り光と前記参照光との干渉情報を取得する干渉情報取得手段と、
    前記干渉情報の取得のための処理動作が開始された後に、前記第2の状態で前記参照光が検出され、前記第2の状態から前記第1の状態に切り替えるように、前記切替手段を制御する制御手段と、を有し、
    前記切替手段として前記測定光を前記被検査物で走査する走査光学部を適用することにより前記第1の状態と前記第2の状態とを切り替えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段が、前記干渉情報の取得のための処理動作が開始された後に前記第2の状態で前記参照光が検出され、前記第2の状態で前記参照光が検出された後に前記第2の状態から前記第1の状態に切り替えるために前記測定光の光路が変更されるように前記走査光学部を制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記干渉情報の取得のための処理動作が開始された後に、前記被検査物に照射される測定光の光量を検出する光量検出手段を更に有し、
    前記制御手段が、前記検出された光量が閾値未満である場合には、前記第2の状態で前記参照光が検出された後に前記第2の状態から前記第1の状態に切り替えるために前記測定光の光路が変更されるように前記走査光学部を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1の状態と、前記検出手段により前記戻り光を検出可能な第3の状態とを切り替える第2の切替手段を更に有し、
    前記干渉情報取得手段が、前記第1の状態で検出された前記合成光と、前記第2の状態で検出された前記参照光と、前記第3の状態で検出された前記戻り光とを用いて、前記戻り光と前記参照光との干渉情報を取得することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記制御手段が、前記第3の状態で前記戻り光を検出する時間間隔が前記第2の状態で前記参照光を検出する時間間隔よりも長くなるように、前記走査光学部及び前記第2の切替手段を制御することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記第2の切替手段が、前記参照光の光路において前記参照光を減光することにより前記第3の状態に切り替えることを特徴とする請求項4または5に記載の撮像装置。
  7. 前記制御手段が、所定のタイミングに基づいて前記走査光学部及び前記第2の切替手段を制御し、
    前記検出手段が、前記第1の状態のタイミングにおいて前記合成光を検出することを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記制御手段が、前記第1の状態で前記合成光を検出する度に前記第2の状態における前記参照光の検出と前記第3の状態における前記戻り光の検出とを実行するように、前記走査光学部及び前記第2の切替手段を制御することを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記制御手段が、前記第1の状態における前記合成光の検出と、前記第2の状態における前記参照光の検出と、前記第3の状態における前記戻り光の検出とを連続的に繰り返し実行するように、前記走査光学部及び前記第2の切替手段を制御することを特徴とする請求項4乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記制御手段が、前記測定光が前記被検査物に照射することにより前記検出手段が前記合成光を検出可能な第1の状態と、前記測定光が前記被検査物に照射されないことにより前記検出手段が前記参照光を検出可能な第2の状態とを切り替えるために、前記測定光の光路が変更されるように前記走査光学部を制御することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 測定光を照射した被検査物からの戻り光と前記測定光に対応する参照光とを合成した合成光と、前記参照光とのいずれかを検出する検出手段と、
    前記検出手段により前記合成光を検出可能な第1の状態と、前記検出手段により前記参照光を検出可能な第2の状態とを切り替える切替手段と、
    前記第1の状態で検出された前記合成光と、前記第2の状態で検出された前記参照光とを用いて、前記戻り光と前記参照光との干渉情報を取得する干渉情報取得手段と、を有し、
    前記切替手段として前記測定光を前記被検査物で走査する走査光学部を適用することにより前記第1の状態と前記第2の状態とを切り替えることを特徴とすることを特徴とする撮像装置。
  12. 光を発生させるための光源と、
    前記光源からの光を前記参照光と前記被検査物に照射される測定光とに分割するための分割手段と、
    前記検出手段で検出された前記合成光から、前記参照光の自己相関成分と前記戻り光の自己相関成分とを減算するための減算手段と、
    前記減算された結果を前記参照光の自己相関成分で規格化するための規格化手段と、
    前記規格化された結果をフーリエ変換するための変換手段と、
    前記被検査物の断層画像を取得するための断層画像取得手段と、
    を更に有することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 前記合成光の強度に基づく前記被検査物の断層画像の情報から、前記参照光の強度に基づく情報が低減された断層画像を取得する断層画像取得手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の撮像装置。
  14. 前記合成光の強度に基づく前記被検査物の断層画像の情報から、前記参照光の自己相関成分の強度に基づく情報を減算する減算手段を更に有し、
    前記断層画像取得手段は、前記減算手段による減算の結果に基づいて前記低減された断層画像を取得することを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。
  15. 前記被検査物は、被検眼であり、
    前記走査光学部が前記被検眼の角膜の付近を支点として、前記被検眼の網膜において前記測定光を走査するように調整された光学系を更に有することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の撮像装置。
  16. 測定光を照射した被検査物からの戻り光と前記測定光に対応する参照光とを合成した合成光と、前記参照光とのいずれかを検出する検出手段と、前記検出手段により前記合成光を検出可能な第1の状態と前記検出手段により前記参照光を検出可能な第2の状態とを切り替える切替手段と、を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記第1の状態で検出された前記合成光と、前記第2の状態で検出された前記参照光とを用いて、前記戻り光と前記参照光との干渉情報を取得する工程と、
    前記干渉情報の取得のための処理動作が開始された後に、前記第2の状態で前記参照光が検出され、前記第2の状態から前記第1の状態に切り替えるように、前記切替手段を制御する工程と、を有し、
    前記切替手段として前記測定光を前記被検査物で走査する走査光学部を適用することにより前記第1の状態と前記第2の状態とを切り替えることを特徴とする撮像装置の制御方法。
  17. 前記制御する工程において、前記干渉情報の取得のための処理動作が開始された後に前記第2の状態で前記参照光が検出され、前記第2の状態で前記参照光が検出された後に前記第2の状態から前記第1の状態に切り替えるために前記測定光の光路が変更されるように前記走査光学部を制御することを特徴とする請求項16に記載の撮像装置の制御方法。
  18. 前記干渉情報の取得のための処理動作が開始された後に、前記被検査物に照射される測定光の光量を検出する工程を更に有し、
    前記制御する工程において、前記検出された光量が閾値未満である場合には、前記第2の状態で前記参照光が検出された後に前記第2の状態から前記第1の状態に切り替えるために前記測定光の光路が変更されるように前記走査光学部を制御することを特徴とする請求項16または17に記載の撮像装置の制御方法。
  19. 前記撮像装置が、前記第1の状態と、前記検出手段により前記戻り光を検出可能な第3の状態とを切り替える第2の切替手段を更に有し、
    前記干渉情報を取得する工程において、前記第1の状態で検出された前記合成光と、前記第2の状態で検出された前記参照光と、前記第3の状態で検出された前記戻り光とを用いて、前記戻り光と前記参照光との干渉情報が取得されることを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の撮像装置の制御方法。
  20. 前記制御する工程において、前記第3の状態で前記戻り光を検出する時間間隔が前記第2の状態で前記参照光を検出する時間間隔よりも長くなるように、前記走査光学部及び前記第2の切替手段を制御することを特徴とする請求項19に記載の撮像装置の制御方法。
  21. 前記制御する工程において、前記測定光が前記被検査物に照射することにより前記検出手段が前記合成光を検出可能な第1の状態と、前記測定光が前記被検査物に照射されないことにより前記検出手段が前記参照光を検出可能な第2の状態とを切り替えるために、前記測定光の光路が変更されるように前記走査光学部を制御することを特徴とする請求項1乃至20のいずれか1項に記載の撮像装置の制御方法。
  22. 測定光を照射した被検査物からの戻り光と前記測定光に対応する参照光とを合成した合成光と、前記参照光とのいずれかを検出する検出手段と、前記検出手段により前記合成光を検出可能な第1の状態と、前記検出手段により前記参照光を検出可能な第2の状態とを切り替える切替手段と、を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記第1の状態で検出された前記合成光と、前記第2の状態で検出された前記参照光とを用いて、前記戻り光と前記参照光との干渉情報を取得する工程を有し、
    前記切替手段として前記測定光を前記被検査物で走査する走査光学部を適用することにより前記第1の状態と前記第2の状態とを切り替えることを特徴とすることを特徴とする撮像装置の制御方法。
  23. 前記合成光の強度に基づく前記被検査物の断層画像の情報から、前記参照光の強度に基づく情報が低減された断層画像を取得する工程を更に有することを特徴とする請求項16乃至22のいずれか1項に記載の撮像装置の制御方法。
  24. 前記合成光の強度に基づく前記被検査物の断層画像の情報から、前記参照光の自己相関成分の強度に基づく情報を減算する工程を更に有し、
    前記減算する工程における減算の結果に基づいて前記低減された断層画像が取得されることを特徴とする請求項23に記載の撮像装置の制御方法。
  25. 前記被検査物は、被検眼であり、
    前記走査光学部が前記被検眼の角膜の付近を支点として、前記被検眼の網膜において前記測定光を走査するように調整されることを特徴とする請求項16乃至24のいずれか1項に記載の撮像装置の制御方法。
  26. 請求項16乃至25のいずれか1項に記載の撮像装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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