JP5986528B2 - 端末におけるスリープモードへの移行を防止する制御装置、プログラム及び方法 - Google Patents

端末におけるスリープモードへの移行を防止する制御装置、プログラム及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、所定時間の無通信状態によって自動的にスリープモードへ移行する端末の技術に関する。
図1は、無線LAN(Local Area Network)に接続する端末と、インターネットに接続するサーバとの間の通信経路を表すシステム構成図である。
移動環境におけるブロードバンド化や多様なアプリケーション利用の拡大に伴って、汎用的で安価な無線LAN用のアクセスポイントが広く普及している。図1によれば、端末2は、無線LANを介してアクセスポイント4と通信することができる。端末2は、アクセスポイント4から周期的(例えば100ms)に配信されるビーコン信号を受信することによって、当該アクセスポイント4の存在を認識することができる。
各アクセスポイント4は、無線又は有線のようなバックホール側ネットワークを介してアクセスネットワークのエッジ装置(例えば基地局)5に接続している。アクセスポイント4は、例えば、端末2側ネットワークとして無線LANに接続し、バックホール側ネットワーク(WAN(Wide Area Network))としてWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)に接続するものであってもよい。また、無線LAN用のモバイルルータの場合、バックホール側ネットワークとして3G(3rd Generation)やLTE(Long Term Evolution)に接続するものであってもよい。
バックホール側ネットワークを接続するエッジ装置5は、通信事業者のアクセスネットワークを介して、インターネットに接続することができる。図1によれば、インターネットには、サーバ3が接続されている。端末2は、アクセスポイント4及びエッジ装置5を経由してアクセスネットワークを介してサーバ3にアクセスし、そのサーバ3からユーザデータをダウンロードすることができる。
ここで、図1のようなシステムによれば、端末側ネットワークに限られず、バックホール側ネットワークにも無線区間を設けているために、遅延やパケットロスが発生しやすく、通信コネクションにおけるスループットに影響を与える場合が多い。特に、再送を実行する上位レイヤ(例えばTCP(Transmission Control Protocol))について、遅延やパケットロスに対してスループットを向上させる必要がある。
従来技術によれば、輻輳が原因でパケットロスが発生したか否かを判定し、その判定が真である場合、TCPコネクションの輻輳ウィンドウのパラメータを更新する技術がある(例えば特許文献1参照)。この技術によれば、パケットロスを検出した際、以下のように輻輳パラメータを制御する。
(1)輻輳が原因でパケットロスが発生したと判定した場合、輻輳ウィンドウを半分に減少させる。
(2)輻輳以外の原因でパケットロスが発生したと判定した場合、輻輳ウィンドウを維持する。
また、移動局が、基地局との間の無線区間におけるデータリンクレベルの通信状態を測定し、その測定結果に基づいてTCPレベルのパラメータを更新する技術がある(例えば特許文献2参照)。この技術によれば、データリンクレベルの再送回数等の無線状態に基づいて、TCPレベルのウィンドウサイズ等のパラメータを更新する。
特開2006−157918号公報 特開2009−218912号公報
例えば携帯端末の場合、移動環境に対応するべく、バッテリを搭載している。そのような端末は、バッテリの消費電力を抑えて連続稼働時間を長くするために、所定時間(待ち時間)以上の無通信状態が発生した場合、自動的にスリープモードへ移行するべく制御されている。このような制御機構は、一般に、当該端末内蔵のチップに搭載されている。その上で、多くの端末は、できる限り消費電力を低減するために、スリープモードへ移行するまでの所定時間を非常に短く設定している。例えば無線LANの端末は、その所定時間を、ビーコン信号の送出間隔100msよりも短い、例えば80ms程度に設定している。即ち、端末は、80ms以上、無通信状態が継続した場合、自動的にスリープモードへ移行することとなる。
しかしながら、このような無線LAN用の端末は、伝送遅延(ネットワークの遅延時間)や処理遅延(サーバの処理時間)が増加した場合、サーバからのダウンロード通信中であっても、無通信状態の発生によって、自動的にスリープモードへ移行してしまう。一度、端末がスリープモードへ移行した場合、端末は、ビーコン信号を受信する毎に、自端末宛のデータの有無を表すフラグをモニタし、自端末宛のデータがある場合に限り復帰する。即ち、端末が、無通信状態へ移行した場合、その後最大で、ビーコン信号の受信時間間隔(例えば100msの整数倍)を経過しなければ、ダウンロード通信を再開することができない。そのために、サーバから端末へのダウンロード通信におけるスループットが低下するという課題が生じている。
図2は、端末における自動的なスリープモードへの移行を表すシーケンス図である。
(S1)アクセスポイント4は、周期的(例えば100ms)にビーコン信号を配信している。端末2は、ビーコン信号を受信する毎に、自端末宛のデータの有無を表すフラグをモニタし、自端末宛のデータがある場合に、スリープモードから復帰する。そして、端末2は、無線LANを介してアクセスポイント4との間で通信リンクを接続する。尚、アクセスポイント4は、例えばWiMAXのようなバックホール側ネットワークを介して、アクセスネットワークのエッジ装置(例えばWiMAX用の基地局)5に接続している。
(S2)端末2は、サーバ3との間で、TCPコネクションを確立するべく、3ウェイハンドシェイクを実行する。最初に、端末2は、サーバ3へ向けてSYNを送信する。これに対し、サーバ3は、SYN+ACKを端末2へ返信する。これに対し、端末2は、ACKをサーバ3へ返信することによって、サーバ3との間でTCPコネクションを確立する。
(S3)端末2は、ユーザデータをダウンロードするべく、サーバ3へ向けてGet Requestを送信する。これによって、端末2は、サーバ3から、ユーザデータをダウンロードすることできる。尚、このような場合であっても、端末2は、周期的にビーコン信号を受信している。
(S4)端末2は、サーバ3へ、ウィンドウサイズで指定されるデータパケットを受信する毎に、確認メッセージとしてのACKを返信する。ここで、端末2が、サーバ3からユーザデータのダウンロード中に、遅延が発生したとする。このとき、端末2は、ACKを返信した後、所定時間(例えば80ms)以上の無通信時間が発生したとする。端末2は、バッテリの消費電力を抑えるべく、スリープモードへ自動的に移行する。スリープモードへ移行した端末2は、遅延してダウンロードされてくるユーザデータを受信することができない。
端末2は、アクセスポイント4からビーコン信号を受信するタイミングで、スリープモードから復帰することができる。その後、端末2は、スリープモード中に、アクセスポイントにバッファリングされたユーザデータを受信する。このような動作によって、サーバから端末へのダウンロード通信におけるスループットが低下するという課題が生じている。
このように、端末がスリープモードへ自動的に移行してしまうことによってスループットが低下するという課題は、勿論、前述した特許文献1及び2に記載された技術のように、TCPレイヤのパラメータの設定を更新することによっては解決しない。
そこで、本発明は、ダウンロード中の端末がスリープモードへ移行することを防止する制御装置、プログラム及び方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、第1の所定時間の無通信状態によって自動的にスリープする機能を搭載した端末と、該端末とネットワークを介して接続するサーバとの間に接続される制御装置であって、
端末のアドレスを予め記憶する端末アドレス記憶手段と、
端末アドレス記憶手段に記憶されたアドレスを有する端末と、サーバとの間のコネクションをモニタするコネクションモニタ手段と、
コネクションモニタ手段によって、端末からサーバへ送信された確認メッセージを検知した際に、端末へ、ユーザデータを含まないダミーデータを送信するダミーデータ送信手段と
を有することを特徴とする。
本発明の制御装置における他の実施形態によれば、
ダミーデータ送信手段は、
ダミーデータを、第2の所定時間の時間間隔で送信し続けるものであり、
第2の所定時間は、第1の所定時間よりも短いものであって、端末がスリープするより短い時間間隔であることも好ましい。
本発明の制御装置における他の実施形態によれば、
コネクションは、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)のコネクションであり、
アドレスは、IPアドレス又はMAC(Media Access Control)アドレスであり、
ダミーデータは、ping(Packet INternet Groper)であることも好ましい。
本発明の制御装置における他の実施形態によれば、
端末アドレス記憶手段に記憶されたアドレスは、少なくとも一部の上位アドレスであって、
コネクションモニタ手段は、端末アドレス記憶手段に記憶されたアドレスの上位アドレスが一致する端末と、サーバとの間のコネクションをモニタすることも好ましい。
本発明の制御装置における他の実施形態によれば、
ダミーデータ送信手段は、
第2の所定時間をカウントするタイマを有し、
第3の所定時間であるダミーデータ送信停止までのタイマを有し、
確認メッセージを検知すると、前記ダミーデータを第2の所定時間間隔で送信開始し、
当該第3のタイマをリスタートすることも好ましい。
本発明の制御装置における他の実施形態によれば、
端末は、無線を介してアクセスポイントに接続するものであって、
制御装置の機能が、アクセスポイントに搭載されていることも好ましい。
本発明の制御装置における他の実施形態によれば、
端末は、無線を介してアクセスポイントに接続するものであって、
制御装置の機能が、複数のアクセスポイントを制御するアクセスポイント制御装置に搭載されていることも好ましい。
本発明によれば、第1の所定時間の無通信状態によって自動的にスリープする機能を搭載した端末と、該端末とネットワークを介して接続するサーバとの間に接続される装置に搭載されたコンピュータを機能させる制御プログラムであって、
端末のアドレスを予め記憶する端末アドレス記憶手段と、
端末アドレス記憶手段に記憶されたアドレスを有する端末と、サーバとの間のコネクションをモニタするコネクションモニタ手段と、
コネクションモニタ手段によって、端末からサーバへ送信された確認メッセージを検知した際に、端末へ、ユーザデータを含まないダミーデータを送信するダミーデータ送信手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明によれば、第1の所定時間の無通信状態によって自動的にスリープする機能を搭載した端末と、該端末とネットワークを介して接続するサーバと、端末とサーバとの間に接続される制御装置とを有するシステムにおける端末のスリープ防止方法であって、
制御装置は、端末のアドレスを予め記憶する端末アドレス記憶部を有し、
制御装置が、端末アドレス記憶に記憶されたアドレスを有する端末と、サーバとの間のコネクションをモニタする第1のステップと、
制御装置が、端末からサーバへ送信された確認メッセージを検知した際に、端末へ、ユーザデータを含まないダミーデータを送信する第2のステップと
を有することを特徴とする。
[本発明以外の他の解決手段]
本発明によれば、第1の所定時間の無通信状態によって自動的にスリープする機能を搭載した端末と、該端末とネットワークを介して接続するサーバとの間に接続される制御装置であって、
端末のアドレスを予め記憶する端末アドレス記憶手段と、
端末アドレス記憶手段に記憶されたアドレスを有する端末と、サーバとの間のコネクション確立のハンドシェイクをモニタするコネクションモニタ手段と、
コネクションモニタ手段によって、コネクション確立のハンドシェイクについて、サーバから端末へ送信された確認メッセージを検知した際に、端末へ、ユーザデータを含まないダミーデータを送信するダミーデータ送信手段と
を有することを特徴とする。
他の解決手段の制御装置における他の実施形態によれば、
端末毎に確立された複数のコネクションを管理するコネクション管理手段を有し、
ダミーデータ送信手段は、コネクション管理手段を用いて、端末における全てのコネクションが切断されるまで、ダミーデータの送信を継続することも好ましい。
本発明によれば、第1の所定時間の無通信状態によって自動的にスリープする機能を搭載した端末と、該端末とネットワークを介して接続するサーバとの間に接続される装置に搭載されたコンピュータを機能させる制御プログラムであって、
端末のアドレスを予め記憶する端末アドレス記憶手段と、
端末アドレス記憶手段に記憶されたアドレスを有する端末と、サーバとの間のコネクション確立のハンドシェイクをモニタするコネクションモニタ手段と、
コネクションモニタ手段によって、コネクション確立のハンドシェイクについて、サーバから端末へ送信された確認メッセージを検知した際に、端末へ、ユーザデータを含まないダミーデータを送信するダミーデータ送信手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする制御プログラム。
本発明によれば、第1の所定時間の無通信状態によって自動的にスリープする機能を搭載した端末と、該端末とネットワークを介して接続するサーバと、端末とサーバとの間に接続される制御装置とを有するシステムにおける端末のスリープ防止方法であって、
端末のアドレスを予め記憶する端末アドレス記憶部を有し、
端末アドレス記憶手段に記憶されたアドレスを有する端末と、サーバとの間のコネクション確立のハンドシェイクをモニタする第1のステップと、
コネクション確立のハンドシェイクについて、サーバから端末へ送信された確認メッセージを検知した際に、端末へ、ユーザデータを含まないダミーデータを送信する第2のステップと
を有することを特徴とする。
本発明の制御装置、プログラム及び方法によれば、ダウンロード中の端末がスリープモードへ移行することを防止することができる。
無線LANに接続する端末と、インターネットに接続するサーバとを有するシステム構成図である。 端末における自動的なスリープモードへの移行を表すシーケンス図である。 本発明におけるシステム構成図である。 本発明のダミーデータの送信を表すシーケンス図である。 アクセスポイントに制御装置の機能を搭載した場合における、ダミーデータの送信を表すシーケンス図である。 他の実施形態におけるダミーデータの送信を表すシーケンス図である。 図6についてTCPコネクションの群を管理したダミーデータの送信を表すシーケンス図である。 本発明における制御装置の機能構成図である。 本発明における制御装置の機能を搭載したアクセスポイントの機能構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図3は、本発明におけるシステム構成図である。
図3によれば、図1と比較して、複数のエッジ装置5を制御する制御装置1が、アクセスネットワークに更に接続されている。制御装置1は、例えば通信事業者網に設置されるアクセスポイントコントローラ(APC:Access Point Controller)であってもよい。また、別途、制御装置1を備えることなく、制御装置1の機能が、アクセスポイント4内に搭載されたものであってもよい。本発明における制御装置1は、少なくとも、端末2とサーバ3との間のコネクションをモニタできる位置に接続されていればよい。また、端末2は、本発明の課題からも想定されるように、所定時間の無通信状態によって自動的にスリープする機能を搭載したものである。
図4は、本発明のダミーデータの送信を表すシーケンス図である。
図4によれば、図2と比較して、アクセスネットワークにおけるエッジ装置5と、インターネットにおけるサーバ3との間で、コネクションをモニタできる位置に、制御装置1が接続されている。尚、アクセスポイント4とエッジ装置5との間は、無線のバックホールのトンネル用コネクションが確立されていることも好ましい。
制御装置1は、当該端末2のアドレスを予め記憶する「端末アドレス記憶部」を有する。端末アドレス記憶部は、制御装置1が、スリープモードへの移行を防止すべき端末2におけるIP(Internet Protocol)アドレス又はMAC(Media Access
Control)アドレスを記憶する。
ここで、端末アドレス記憶部に記憶されたアドレスは、少なくとも一部の上位アドレスであってよい。サブネットマスクを用いることによって、通信事業者としてスリープモードへの移行を防止すべき端末の集合を設定することができる。
(S1)図2と同様に、アクセスポイント4は、周期的にビーコン信号を配信している。端末2は、ビーコン信号を受信するタイミングで、スリープモードから復帰することができる。そして、端末2は、アクセスポイント4との間で通信リンクを接続する。
(S2)図2と同様に、端末2は、サーバ3との間で、TCPコネクションを確立するべく、3ウェイハンドシェイクを実行する。最初に、端末2は、サーバ3へ向けてSYNを送信する。これに対し、サーバ3は、SYN+ACKを端末2へ返信する。これに対し、端末2は、ACKをサーバ3へ返信することによって、サーバ3との間でTCPコネクションを確立する。
ここで、制御装置1は、端末アドレス記憶部に記憶されたアドレス(又は上位のアドレス)が一致する端末2と、サーバ3との間のTCPコネクションをモニタする。制御装置1は、TCPコネクションについて特に、端末2からサーバ3へ返信されるACK(確認メッセージ)を検知する。尚、本発明の制御装置2が検知すべきACKは、TCPコネクションの確立時におけるACKに限られず、ユーザデータのダウンロード中におけるACKであってもよい。TCPによれば、端末は、ウィンドウサイズで指定されるデータパケットを受信する毎に、ACKを返信する。
制御装置1は、TCPのACKを検知した際に、端末2へ、ユーザデータを含まないダミーデータを送信する。ここで、「ユーザデータを含まないダミーデータ」とは、ダミーデータが、端末を操作するユーザに認識されないものであって、例えば端末に対する制御情報のようなものである。ネットワークリソースの観点から、ダミーデータは、所定時間(第2の所定時間)の周期で単発的に送信されるものであることが好ましい。ここで、ダミーデータを単発的に送信する第2の所定時間としては、端末2がスリープモードへ移行する無通信時間(第1の所定時間)よりも短いものとする。例えば第1の所定時間が80msである場合、第2の所定時間を60msとする。これによって、端末2は、第1の所定時間内に、必ずダミーデータを受信することとなり、スリープモードへ移行しないように制御される。
ダミーデータは、例えばTCPのping(Packet INternet Groper)であってもよい。具体的には、制御装置1は、第2の所定時間をカウントするタイマを有し、ACK(確認メッセージ)を検知する毎に、そのタイマをリセットする。そのタイマがタイムアウトした際に、ダミーデータを単発的に送信する。その時、当該タイマもリスタートする。
尚、pingのダミーデータは、ICMP(Internet Control Message Protocol)における"echo
request"パケットである。このデータパケットのペイロードサイズは、32バイト程度の短いものである。制御装置1は、端末2へ"echo request"パケットを送信し、その端末2から"echo
reply"を受信することによって到達性を確認することができる。
制御装置1は、pingを送信することによって、端末との間のラウンドトリップタイムやパケットロス率を算出することができる。しかしながら、本発明における制御装置1は、ダミーデータとしてpingを送信しているだけであって、その応答までも必要としているわけではない。あくまで、制御装置1は、ダミーデータとして、ユーザデータに関係しないできる限り短いデータパケットを端末2へ送信するに過ぎない。
(S3)端末2は、ユーザデータをダウンロードするべく、サーバ3へ向けてGet Requestを送信する。これによって、端末2は、サーバ3から、ユーザデータをダウンロードすることできる。
(S4)端末2は、サーバ3へ、確認メッセージとしてのACKを返信する。制御装置1は、このACKを検知した際にも、そのタイマをリセットした後、リスタートする。ここで、端末2が、サーバ3からユーザデータのダウンロード中に、遅延が発生したとする。このとき、制御装置1は、S3でリスタートしたタイマ(第2の所定時間)がタイムアウトしたとする。このとき、制御装置1は、例えばpingのダミーデータを、端末2向けて送信する。
これによって、端末2では、無通信時間(第1の所定時間(例えば80ms))が経過する前に、ダミーデータを受信することができる。即ち、端末2は、スリープモードへ移行しない。そのために、その後、端末2は、遅延してダウンロードされてくるユーザデータも受信することができる。これに対し、端末2は、ACKを、サーバ3へ返信する。ここでも、制御装置1は、そのACKを検知した際に、タイマをリセットした後、リスタートする。制御装置1は、ACKを検知すれば、一定時間ダミーデータを送信するべく制御するだけであって、TCPコネクションを管理する必要もない。
尚、制御装置1は、ACKを検知する毎に、ダミーデータを周期的に送信しようとするが、ダミーデータを送信し続ける時間をカウントする第3の所定時間(例えば200ms)を設定するものであってもよい。即ち、その時間以上、ACKが検知されないということは、端末2とサーバ3との間でユーザデータのダウンロードが停止していると考えられるためである。
本発明によれば、所定時間の時間間隔は、例えば以下のように設定されている。
(1)アクセスポイントが送信するビーコン信号の送信時間間隔(例えば100ms)
(2)「第1の所定時間」端末がスリープに入る時間間隔(例えば80ms)
(3)「第2の所定時間」制御装置が、単発的なダミーデータを送信する時間間隔(例えば60ms)
(4)「第3の所定時間」制御装置が、ACKを受信した後、ダミーデータの送信を停止するまでの時間(例えば200ms)
図5は、アクセスポイントに制御装置の機能を搭載した場合における、ダミーデータの送信を表すシーケンス図である。図5によれば、図4と比較して、アクセスポイント4が制御装置として機能しているだけであって、シーケンスの流れも同様のものとなる。
[本発明以外の他の実施形態]
図6は、他の実施形態におけるダミーデータの送信を表すシーケンス図である。
以下では、図6について、前述した図4と相違する部分のみについて説明する。
(S2)制御装置1は、端末アドレス記憶部に記憶されたアドレスを有する端末2とサーバ3との間のコネクション確立のハンドシェイクをモニタする。そして、制御装置1は、そのコネクション確立のハンドシェイクについて、サーバ3から端末2へ送信された確認メッセージ(SYN+ACK)を検知する。このとき、制御装置1は、ダミーデータを送信すると共に、次の送信のためのタイマをスタートする。
(S3,S4)制御装置1は、端末2がサーバ3からダウンロード中であっても、タイマ(第2の所定時間)がタイムアウトする毎に、ダミーデータを送信し、タイマをリスタートする。即ち、制御装置1は、端末2とサーバ3との間でTCPコネクションが確立されている間、タイムアウト毎に、ダミーデータを送信する。
(S5)最後に、制御装置1は、サーバ3から端末2へ向けて送信されるFIN+ACKを検知した際に、TCPコネクションが切断されたものとして、ダミーデータの送信を停止する。
図7は、図6についてTCPコネクションの群を管理したダミーデータの送信を表すシーケンス図である。
図7によれば、端末2は、サーバ3との間で、送信元TCPポート番号=49311及び49322の2つのコネクションを確立している(S21,S22)。このような場合、制御装置1は、端末2における全てのコネクションが切断されるまで(S51,S52)、ダミーデータを送信し続ける。即ち、制御装置1は、端末2におけるコネクション数が0になった際に、ダミーデータの送信を停止する。このために、制御装置1は、端末2毎に確立された複数のコネクションを管理する必要がある。
図8は、本発明における制御装置の機能構成図である。
図8によれば、制御装置1は、アクセスネットワークにおける端末側通信部及びサーバ側通信部と共に、端末アドレス記憶部10と、コネクションモニタ部11と、ダミーデータ送信部12と、コネクション管理部13とを有する。通信部を除くこれら機能構成部は、制御装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって実現される。
端末アドレス記憶部10は、端末のアドレスを予め記憶する。図8によれば、端末アドレス記憶部10は、端末のMACアドレス及び/又はIPアドレスを有する。これらアドレスの指定方法は、ブラックリスト方式であってもよいし、ホワイトリスト方式であってもよい。また、MACアドレスについては、ベンダID部分など一部のアドレスの指定のみであってもよい。尚、IPアドレスは、一般的に動的に割り当てられるものであるので、固定IPアドレスであることが好ましい。
コネクションモニタ部11は、端末アドレス記憶部10に記憶されたアドレスを有する端末2と、サーバ3との間のコネクションをモニタする(図4〜図7のS2参照)。TCPによれば、ACKのビット長は32ビットである。
コネクション管理部13は、端末毎に確立された複数のコネクションを管理する(図7のS21,S22参照)。図8によれば、コネクション管理部13は、現に接続中のTCPコネクションについて、端末のMACアドレス、IPアドレス及びTCPポート番号と、サーバのIPアドレス及びTCPポート番号とを管理する。
ダミーデータ送信部12は、コネクションモニタ部11によって、端末2からサーバ3へ送信された確認メッセージ(ACK/SYN+ACK)を検知した際に、端末2へ、ユーザデータを含まないダミーデータを送信し続ける(図4〜図7のS4参照)。また、ダミーデータ送信部12は、コネクション管理部13を用いて、端末における全てのコネクションが切断されるまで、ダミーデータの送信を継続することも好ましい(図7のS51,S52参照)。
図9は、本発明における制御装置の機能を搭載したアクセスポイントの機能構成図である。
図9によれば、アクセスポイント4は、無線LANに接続する端末側通信部と、バックホール側ネットワークに接続するサーバ側通信部とを有し、その他の各機能部の動作は、図8の制御装置と全く同じものである。
以上、詳細に説明したように、本発明の制御装置、プログラム及び方法によれば、ダウンロード中の端末がスリープモードへ移行することを防止することができる。結果的に、遅延が発生しやすい環境で、端末におけるダウンロードのスループットを向上させることができる。また、対象となるダウンロード中の端末に対してのみ、ダミーデータを送信し続けるために、他の端末に対するスリープモードへの移行には影響を与えない。
前述した本発明の種々の実施形態について、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
1 制御装置
10 端末アドレス記憶部
11 コネクションモニタ部
12 ダミーデータ送信部
13 コネクション管理部
2 端末
3 サーバ
4 アクセスポイント
5 エッジ装置

Claims (9)

  1. 第1の所定時間の無通信状態によって自動的にスリープする機能を搭載した端末と、該端末とネットワークを介して接続するサーバとの間に接続される制御装置であって、
    前記端末のアドレスを予め記憶する端末アドレス記憶手段と、
    前記端末アドレス記憶手段に記憶されたアドレスを有する前記端末と、前記サーバとの間のコネクションをモニタするコネクションモニタ手段と、
    前記コネクションモニタ手段によって、前記端末から前記サーバへ送信された確認メッセージを検知した際に、前記端末へ、ユーザデータを含まないダミーデータを送信するダミーデータ送信手段と
    を有することを特徴とする制御装置。
  2. 前記ダミーデータ送信手段は、
    前記ダミーデータを、第2の所定時間の時間間隔で送信し続けるものであり、
    第2の所定時間は、第1の所定時間よりも短いものであって、前記端末がスリープするより短い時間間隔である
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記コネクションは、TCP(Transmission Control Protocol)コネクションであり、
    前記アドレスは、IPアドレス又はMAC(Media Access Control)アドレスであり、
    前記ダミーデータは、ping(Packet INternet Groper)である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記端末アドレス記憶手段に記憶されたアドレスは、少なくとも一部の上位アドレスであって、
    前記コネクションモニタ手段は、前記端末アドレス記憶手段に記憶されたアドレスの上位アドレスが一致する端末と、前記サーバとの間のコネクションをモニタする
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の制御装置。
  5. 前記ダミーデータ送信手段は、
    第2の所定時間をカウントするタイマを有し、
    前記確認メッセージを検知する毎に、前記タイマをリセットし、
    前記タイマがタイムアウトした際に、前記ダミーデータを送信すると共に、当該タイマをリスタートする
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の制御装置。
  6. 前記端末は、無線を介してアクセスポイントに接続するものであって、
    前記制御装置の機能が、前記アクセスポイントに搭載されている
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の制御装置。
  7. 前記端末は、無線を介してアクセスポイントに接続するものであって、
    前記制御装置の機能が、複数の前記アクセスポイントを制御するアクセスポイント制御装置に搭載されている
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の制御装置。
  8. 第1の所定時間の無通信状態によって自動的にスリープする機能を搭載した端末と、該端末とネットワークを介して接続するサーバとの間に接続される装置に搭載されたコンピュータを機能させる制御プログラムであって、
    前記端末のアドレスを予め記憶する端末アドレス記憶手段と、
    前記端末アドレス記憶手段に記憶されたアドレスを有する前記端末と、前記サーバとの間のコネクションをモニタするコネクションモニタ手段と、
    前記コネクションモニタ手段によって、前記端末から前記サーバへ送信された確認メッセージを検知した際に、前記端末へ、ユーザデータを含まないダミーデータを送信するダミーデータ送信手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする制御プログラム。
  9. 第1の所定時間の無通信状態によって自動的にスリープする機能を搭載した端末と、該端末とネットワークを介して接続するサーバと、前記端末と前記サーバとの間に接続される制御装置とを有するシステムにおける端末のスリープ防止方法であって、
    前記制御装置は、前記端末のアドレスを予め記憶する端末アドレス記憶部を有し、
    前記制御装置が、前記端末アドレス記憶に記憶されたアドレスを有する前記端末と、前記サーバとの間のコネクションをモニタする第1のステップと、
    前記制御装置が、前記端末から前記サーバへ送信された確認メッセージを検知した際に、前記端末へ、ユーザデータを含まないダミーデータを送信する第2のステップと
    を有することを特徴とする端末のスリープ防止方法。
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