JP5986218B2 - アップリング−ダウンリンク設定を動的に調整するための方法および装置 - Google Patents

アップリング−ダウンリンク設定を動的に調整するための方法および装置 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、概して通信技術に関し、特に、アップリンク−ダウンリンク(UL−DL)設定を動的に調整するための方法および装置に関する。
3GPP LTEおよびLTE−Advancedは、GSM(登録商標)/HSPA技術において大成功を納めた発展規格としても知られており、新たに発展しつつある無線アクセス技術の仕様の新シリーズの作成を目的としている。この目的の1つは、スループットの向上のように通信システムの性能を改善していくことにある。LTEでは、ユーザから基地局への送信と基地局からユーザへの送信とを分離する方式として、周波数分割複信(FDD)と時分割複信(TDD)の2つの異なる複信方式を採用している。TDD複信方式では、1つの帯域が、アップリンク(UL)とダウンリンク(DL)とで共用され、アップリンクとダウンリンクとで、割り当てられる期間が異なっている。LTE TDDシステムにおいて、アップリンクとダウンリンクとを切り替えるパターンとして7つの異なるパターンがあり、アップリンク−ダウンリンク設定0〜6と呼ばれる。LTE TDDシステムでは、この7つの異なるアップリンク−ダウンリンク設定により非対称なUL−DL割り当てが可能となっている。LTE TDDシステムでは、セルに対してアップリンク−ダウンリンク設定を静的または半静的に割り当てる。一般的に、LTE TDDシステムにより互いに隣接するセルが配置された後では、当該セルの全てについて一様にアップリンク−ダウンリンク設定0となっている。これらの設定は、稼働中において変更されない(静的割り当て)か、或いは、数年稼働した後に変更される(半静的割り当て)ものである。
この静的な割り当てや半静的な割り当ては、例えばFTP通信のようなバーストトラフィック状況では不適当な場合がある。したがって、与えられたUL−DL設定を前記トラフィック状況により適したものとなるよう動的に調整する必要がある。
しかしながら、実際のところ、トラフィック状況に応じてUL−DL設定を効率的且つ有効に調整する方法は明確ではない。
前記事由に鑑みれば、前記トラフィック状況に応じてUL−DL設定を効率的且つ有効に調整する必要がある。本発明は、UL−DL設定を、前記トラフィック状況により適合するよう動的に調整するための方法を提供する。
本発明の第1の観点によれば、本発明の実施形態は、
TDDシステムにおいてBSとUEとの間の通信におけるダウンリンクトラフィック負荷とアップリンクトラフィック負荷とを取得することと、
前記ダウンリンクトラフィック負荷および前記アップリンクトラフィック負荷に基づいてUL−DLトラフィック負荷関係を判定することと、
前記UL−DLトラフィック負荷関係に基づいてUL−DL設定を選出することと、を含み、
前記UL−DLトラフィック負荷関係に基づいてUL−DL設定を選出することは、
少なくとも1つのUL−DL設定に対応するUL−DLトラフィックレベルを判定する
ことと、
前記UL−DLトラフィック負荷関係および前記UL−DLトラフィックレベルに基づ
いて前記少なくとも1つのUL−DL設定から1つのUL−DL設定を選出することと、
を含み、
前記少なくとも1つのUL−DL設定に対応するUL−DLトラフィックレベルを判定することは、
少なくとも1つのUL−DL設定に対応する要素に基づいて少なくとも1つのUL−DL設定に対応するUL−DL比率を算出することと、
前記UL−DL比率に基づいて前記少なくとも1つのUL−DL設定それぞれに対応するUL−DLトラフィックレベルを判定することと、を含み、
前記要素は、1フレーム中のダウンリンクサブフレームの数、1フレーム中のアップリンクサブフレームの数、1フレーム中の特殊サブフレームの数、1サブフレーム中のOFDMシンボルの数、前記特殊サブフレームのダウンリンク比率および前記特殊サブフレームのアップリンク比率のうちの少なくとも1つを含み、
前記UL−DL比率に基づいて前記少なくとも1つのUL−DL設定それぞれに対応するUL−DLトラフィックレベルを判定することは、
前記UL−DL比率をランク付けすることと、
隣接する一対のUL−DL比率の平均値を算出することと、
互いに最も近接した一対の平均値の間の数値範囲を判定することと、
前記算出した数値範囲に基づいてUL−DLトラフィックレベルを設定することと、を含む、
UL−DL設定を動的に調整するための方法を提供する。
本発明の第2の観点によれば、本発明の実施形態は、
TDDシステムにおいてBSとUEとの間の通信におけるダウンリンクトラフィック負荷とアップリンクトラフィック負荷とを取得する取得部と、
前記ダウンリンクトラフィック負荷および前記アップリンクトラフィック負荷に基づいてUL−DLトラフィック負荷関係を判定する判定部と、
前記UL−DLトラフィック負荷関係に基づいてUL−DL設定を選出する選出部と、を備え、
前記選出部は、
少なくとも1つのUL−DL設定に対応するUL−DLトラフィックレベルを判定する手段と、
前記UL−DLトラフィック負荷関係および前記UL−DLトラフィックレベルに基づいて前記少なくとも1つのUL−DL設定から1つのUL−DL設定を選出する手段と、
を有し、
前記判定する手段は、
少なくとも1つのUL−DL設定に対応する要素に基づいて少なくとも1つのUL−DL設定に対応するUL−DL比率を算出する手段と、
前記UL−DL比率に基づいて前記少なくとも1つのUL−DL設定それぞれに対応するUL−DLトラフィックレベルを判定する手段と、を有し、
前記要素は、1フレーム中のダウンリンクサブフレームの数、1フレーム中のアップリンクサブフレームの数、1フレーム中の特殊サブフレームの数、1サブフレーム中のOFDMシンボルの数、前記特殊サブフレームのダウンリンク比率および前記特殊サブフレームのアップリンク比率のうちの少なくとも1つを含み、
前記UL−DL比率に基づいて前記少なくとも1つのUL−DL設定それぞれに対応するUL−DLトラフィックレベルを判定する手段は、
前記UL−DL比率をランク付けする手段と、
隣接する一対のUL−DL比率の平均値を算出する手段と、
互いに最も近接した一対の平均値の間の数値範囲を判定する手段と、
前記算出した数値範囲に基づいてUL−DLトラフィックレベルを設定する手段と、を有する、
UL−DL設定を動的に調整するための装置を提供する。
本発明によれば次のような利点が期待できる。本発明に係る解決方法によれば、トラフィック負荷、例えばアップリンクバッファおよびダウンリンクバッファで送信されるのを待っているデータの量や将来到来するデータの見積量等に応じた最適なアップリンク−ダウンリンクサブフレームの比率を適応的且つ動的に選択する。これにより、アップリンクトラフィック負荷とダウンリンクトラフィック負荷とのバランスが向上する。同時に、UL−DL設定をトラフィックの状況に応じて効率的且つ有効に調整することができる。
また、本発明の実施形態に係る他の特徴や利点は、以下に示す実施形態の説明を、本発明に係る実施形態を例示する添付図面を参照しつつ読めば明らかになる。
本発明の実施形態は例示的な位置づけであり、これらの利点については、添付の図面とともに以下の実施形態で詳細に説明する。
LTE TDDシステムの概要図である。 本発明の実施形態に係るUL−DL設定を動的に調整する方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る他のUL−DL設定を動的に調整する方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る他のUL−DL設定を動的に調整する方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るUL−DLトラフィックレベルを判定する方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るUL−DL設定を動的に調整する装置を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るBSからUEへ送られたダウンリンクデータおよびアップリンクデータを示す図である。
本発明に係る種々の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図におけるフローチャートおよびブロック図は、本発明の実施形態に係る装置および方法、並びに、本発明の実施形態に係る、コンピュータプログラムにより動作する製品により実現可能なアーキテクチャ、機能および動作を示す。この点に関して、フローチャートまたはブロック図内における各ブロックは、モジュールやプログラム、コードの一部を表すものであり、特定の論理的機能を実現するための1以上の実行可能な命令を含むものである。いくつかの変形例では、ブロックで示す機能が図に示す順序とは異なる順序で実行されることに留意すべきである。例えば、連続する形で図示されている2つのブロックが、実際には、関連する機能に応じて、実質的に並行して実行されたり、逆の順序で実行されたりしてもよい。また、ブロック図および/または、フローチャートおよびこれらの組み合わせにおける各ブロックは、特定の機能や動作を実行する専用のハードウェアシステムにより実行されたり、専用のハードウェアとコンピュータの命令とが協働することにより実行されたりしてもよいことに留意すべきである。
まず、LTE TDDシステムの概要図を示す図1を参照されたい。
図1に示す通信環境では、LTE TDDシステムを表している。このシステムは、例えば、基地局(BS)110と、ユーザ装置(UE)120と、を備える。BS110とUE120とは互いに通信可能である。BSからUEへのデータ送信は「ダウンリンク」送信と呼ばれ、UEからBSへのデータ送信は「アップリンク」送信と呼ばれる。
本開示において、ユーザ装置(UE)には、端末や移動端末(MT)、加入者局(SS)、携帯加入者局(PSS)、移動局(MS)、アクセス端末(AT)が当てはまる。そして、UEは、端末やMT、SS、PSS、MS、ATの機能のうちのいくらかまたは全部を備えていてもよい。
本開示において、基地局(BS)には、ノードB(NodeBまたはNB)または発展型ノードB(eNodeBまたはeNB)が当てはまる。基地局は、マクロセルBSまたは小セルBSであってもよい。本発明によれば、マクロセルBSは、例えばマクロeNBのようなマクロセルを管理する基地局であってもよく、小セルBSは、例えばピコeNBやフェムトeNB、その他低電力に適したノードのような小セルを管理する基地局であってもよい。
理解しやすいように、本開示に係る以下に示す実施形態では、例えば図1に示すような通信環境におけるLTE FDDシステムについて説明する。この分野における当業者にとっては、本開示が他の適当な通信環境に適用できるものであり、図1に示す特定の構成に限定されるものではないことは明らかである。
本発明の実施形態に係る動的にUL−DL設定を調整する方法200のフローチャートを示す図2を参照されたい。
ステップS201において、TDDシステムにおけるBSとUEとの間の通信におけるダウンリンクトラフィック負荷とアップリンクトラフィック負荷とを取得する。
本発明の実施形態では、BSからUEへ送信される現時点でのダウンリンクデータの量やUEからBSへ送信される現時点でのアップリンクデータの量を取得することにより、ダウンリンクトラフィック負荷およびアップリンクトラフィック負荷を取得する。
本発明の実施形態では、ダウンリンクトラフィック負荷およびアップリンクトラフィック負荷を以下のようにして取得する。BSからUEへ送信される現時点でのダウンリンクデータの量を取得し、第2期間内にBSからUEへ送信されたデータの履歴情報に基づいて、将来の第1期間内に送信されるダウンリンクデータの量を推定する。そして、前記現時点でのダウンリンクデータの量および前記将来送信されるダウンリンクデータの量に基づいてダウンリンクトラフィック負荷を判定する。並びに/または、UEからBSへ送信される現時点でのアップリンクデータの量を取得し、第2期間内にUEからBSへ送信されたデータの履歴情報に基づいて、将来の第1期間内に送信されるアップリンクデータの量を推定する。そして、現時点でのアップリンクデータの量および将来送信されるアップリンクデータの量に基づいてアップリンクトラフィック負荷を判定する。
ステップS202において、UL−DLトラフィック負荷関係を、ダウンリンクトラフィック負荷およびアップリンクトラフィック負荷に基づいて判定する。
本発明の実施形態によれば、UL−DLトラフィック負荷関係を、アップリンクトラフィック負荷に対するダウンリンクトラフィック負荷の比率をUL−DL通信負荷関係として計算することにより判定する。
本発明の実施形態によれば、UL−DLトラフィック負荷が以下に示すようにして判定される。アップリンクトラフィック負荷に対するダウンリンクトラフィック負荷の比率を、UL−DLトラフィック負荷関係として算出し、アップリンクトラフィック負荷に対するダウンリンクトラフィック負荷の比率に、所定のウェイトを付加する。そして、ウェイトが付加された比率を、UL−DLトラフィック負荷関係として判定する。
ステップS203において、UL−DL設定が前記UL−DLトラフィック負荷関係に基づいて選出される。
本発明の実施形態によれば、 UL−DL設定が以下のようにして選出される。少なくとも1つのUL−DL設定についてのUL−DLトラフィックレベルを判定する。そして、UL−DLトラフィック負荷関係およびUL−DLトラフィックレベルに基づいて、少なくとも1つのUL−DL設定から1つのUL−DL設定を選出する。
本発明の実施形態では、少なくとも1つのUL−DL設定についてのUL−DLトラフィックレベルが以下のようにして判定される。少なくとも1つのUL−DL設定それぞれの要素に基づいて、当該少なくとも1つのUL−DL設定に対するUL−DL比率を算出する。ここで、前記要素は、1フレーム中のダウンリンクサブフレームの数、1フレーム中のアップリンクサブフレームの数、1フレーム中の特定のサブフレームの数、1フレームのOFDMシンボルの数、特定のサブフレームに対するダウンリンク比率および特定のサブフレームに対するアップリンク比率のうち少なくとも1つを含む。次に、UL−DL比率に基づいて、少なくとも1つのUL−DL設定に対するUL−DLトラフィックレベルを判定する。
本発明の実施形態では、少なくとも1つのUL−DL設定に対するUL−DLトラフィックレベルがUL−DL比率に基づいて、以下のようにして判定される。UL−DL比率をランク付けし、隣接する2つのUL−DL比率の平均値を算出し、最も近い2つの平均値の間の数値範囲を判定する。そして、算出した数値範囲に基づいて、UL−DLトラフィックレベルを設定する。
本発明の実施形態では、少なくとも1つのUL−DL設定から、UL−DLトラフィック負荷関係およびUL−DLトラフィックレベルに基づいて、以下に示すようにして1つのUL−DL設定を選出する。UL−DLトラフィック負荷関係と、UL−DLトラフィックレベルとを比較する。そして、UL−DLトラフィック負荷関係に応じて1つのUL−DLトラフィックレベルを選出して、当該UL−DLトラフィックレベルに対応するUL−DL設定を選出する。
なお、上述の実施形態は、これに限定されるというのではなく単なる例示に過ぎないことに留意すべきである。この分野における当業者であれば、本発明にはいくらかの修正や変形が含まれると理解するであろう。例えば、本発明の別の実施形態では、方法200が、以前のUL−DL設定を、選出されたUL−DL設定で更新するステップを更に含んでいてもよい。
本発明の他の実施形態に係る、UL−DL設定を動的に調整する方法300のフローチャートを示す図3を参照されたい。
ステップS301において、現時点のBSからUEへ送信されるダウンリンクデータの量を、ダウンリンクトラフィック負荷として取得する。
本発明の実施形態によれば、ダウンリンクトラフィック負荷が、BSからUEへ送信される現時点のダウンリンクデータの量を含む。即ち、現時点のBSからUEへ送信されるダウンリンクデータの量を、ダウンリンクトラフィック負荷として取得する。本発明の他の実施形態によれば、現時点のBSからUEへ送信されるダウンリンクデータの量に関する情報は、ダウンリンク送信が実行される前にDLバッファに格納される。これにより、現時点のBSからUEへ送信されるダウンリンクデータの量に関する情報をDLバッファから取得し、ダウンリンクトラフィック負荷と看做すことができる。
ステップS302において、現時点のUEからBSへ送信されるアップリンクデータの量を、アップリンクトラフィック負荷として取得する。
本発明の実施形態によれば、アップリンクトラフィック負荷は、現時点のUEからBSへ送信されるアップリンクデータの量を含んでいる。即ち、現時点のUEからBSへ送信されるアップリンクデータの量を、アップリンクトラフィック負荷として取得する。
当業者であれば判るように、DLバッファやULバッファはBSまたは他の通信可能な装置が有するメモリまたは記憶装置により実現することができる。メモリまたは記憶装置としては、携帯用のコンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯用コンパクトディスク型リードオンリーメモリ(CD−ROM)、光記憶装置または磁気記憶装置から構成される。
ステップS301とステップS302とは、それらの順序が厳密に決まっているわけではないことに留意すべきである。即ち、ステップS302は、ステップS301の前後のいずれで実行されたとしても、本発明の性能に影響はない。
ステップS303において、アップリンクトラフィック負荷に対するダウンリンクトラフィック負荷の比率を、UL−DLトラフィック負荷関係として算出する。
本発明の実施形態によれば、UL−DLトラフィック負荷関係は、ダウンリンクトラフィック負荷とアップリンクトラフィック負荷との関係を表す。UL−DLトラフィック負荷関係は、いくつかの形態を採用することができ、例えば、アップリンクトラフィック負荷に対するダウンリンクトラフィック負荷の比率を採用することができる。ダウンリンクトラフィック負荷をN DLとし、アップリンクトラフィック負荷をN ULとし、アップリンクトラフィック負荷に対するダウンリンクトラフィック負荷の比率をRとすると、Rは式(1)を用いて算出される。
=N DL /N UL ・・・(1)
アップリンクトラフィック負荷に対するダウンリンクトラフィック負荷の比率は、いくつかの具体的な数式で計算することができる点に留意すべきである。他の実施形態では、式(2)を用いて、ダウンリンクトラフィック負荷に対するアップリンクトラフィック負荷の比率を算出してもよい。
=N UL /N DL ・・・(2)
この分野における当事者であれば、式(1)および式(2)により算出された比率のように、アップリンクトラフィック負荷に対するダウンリンクトラフィック負荷の比率が違えば、1つのUL−DL設定に対するUL−DLトラフィックレベルが、異なる方法により判定されることを理解することができる。このように、UL−DLトラフィックレベルのセットが異なれば、比率も異なることになる。
本発明の他のいくつかの実施形態によれば、前記比率に加えて、 更に、UL−DLトラフィック負荷関係を、アップリンクトラフィック負荷に対するダウンリンクトラフィック負荷の比率に所定のウェイトを付加することにより得られるウェイト付加比率とすることができる。本発明の実施形態では、所定のウェイトを、いくつかの方法で判定することができる。一実施形態によれば、所定のウェイトを特定の定数値として予め設定する。この所定のウェイトは、当業者の経験則或いは他の適当な方法に基づいて決定される。他の実施形態によれば、所定のウェイトが通信状況の履歴情報に基づいて動的に決定される。例えば、まず、ある期間における、ダウンリンクトラフィック負荷の分布の平均値とアップリンクトラフィック負荷の平均値を算出し、算出したダウンリンクトラフィック負荷の平均値およびアップリンクトラフィック負荷の平均値の比率を、ウェイトとして設定してもよい。
この分野における当業者にとっては、UL−DLトラフィック負荷関係が他のいくつかの適切な形態によっても実現することができ、前述の比率およびウェイト付加比率はこれらに限定されるものではなく単なる例示に過ぎないことは明白である。
ステップS304において、少なくとも1つのUL−DL設定に対するUL−DLトラフィックレベルを判定する。
LTE TDDシステムでは、アップリンクとダウンリンクとを切り替えるパターンとして7つの異なるパターンがあり、アップリンクダウンリンク設定0〜6と呼ばれる。LTE TDDシステムでは、7つの異なるアップリンク−ダウンリンク設定により非対称なUL−DL割り当てを行うことができる。表1は、LTE TDDシステムで定義されている7つのUL−DL設定を示す。
表1:UL−DL設定
Figure 0005986218
表1において、「D」はダウンリンクサブフレームを意味し、「U」はアップリンクサブフレームを意味し、「S」は特殊サブフレームを意味する。ここで、特殊サブフレームは、ガード期間(GP)、アップリンクパイロットタイムスロット(UpPTS)、ダウンリンクパイロットタイムスロット(DwPTS)等から構成される。表1から、LTE TDDシステムでは、7つのアップリンク−ダウンリンク設定により非対称なUL−DL割り当てが可能であることが判る。
UL−DL設定それぞれについて言えば、UL−DL設定が異なればULサブフレームおよびDLサブフレームの割り当て方式も異なるので、UL−DLトラフィックレベルも異なる。本発明の実施形態では、UL−DL設定を動的に調整する処理を行う前に、各UL−DL設定に対応するUL−DLトラフィックレベルを予め設定したり、計算により求めたりしてもよい。或いは、例えばUL−DL設定を動的に調整する処理を行っている最中に、各UL−DL設定に対応するUL−DLトラフィックレベルをリアルタイムで計算するようにしてもよい。本発明の実施形態によれば、 図5に示す方法によって、UL−DLトラフィックレベルを、予め或いはリアルタイムで計算する。
本発明の実施形態に係るUL−DLトラフィックレベルを判定する方法500のフローチャートを図5に示す。
ステップS501によれば、少なくとも1つのUL−DL設定におけるUL−DL比率を、少なくとも1つのUL−DL設定に対応する要素に基づいて、算出する。
本発明の実施形態によれば、UL−DL設定に対応する要素は、1フレーム内のダウンリンクサブフレームの数、1フレーム内のアップリンクサブフレームの数、1フレーム内の特殊サブフレームの数、1サブフレーム内のOFDMシンボルの数、特殊サブフレームに対するダウンリンクサブフレームの比率および特殊サブフレームに対するアップリンクサブフレームの比率の中の少なくとも1つを含む。これらのUL−DL設定に対応する要素に基づいて、当該UL−DL設定に対応するUL−DL比率をいくつかの方法で計算することができる。例えば、以下のようにして計算することができる。
config=(NDL×NOFDM+N×NOFDM×SDwPTS )/(NUL×NOFDM+N×NOFDM×SUpPTS)・・・(3)
式(3)において、Rconfigは、対象とするUL−DL設定に対応するUL−DL比率を示す。ここで、例えば、対象とするUL−DL設定が設定6である場合、式(3)により算出されたRconfigが設定6に対応するUL−DL比率となる。更に、NDLは1フレーム中のダウンリンクサブフレームの数を示し、NULは、1フレーム中のアップリンクサブフレームの数を示し、Nは、1フレーム中の特殊サブフレームの数を示し、NOFDMは、1フレーム中のOFDMシンボルの数を示す。また、SDwPTSは特殊サブフレームのダウンリンク比率であり、SUpPTSは特殊サブフレームのアップリンク比率である。ここで、特殊サブフレームのダウンリンク比率とは1の特殊サブフレーム中のDwPTSの比率であり、特殊サブフレームのアップリンク比率とは1の特殊サブフレーム中のUpPTSの比率である。式(3)を用いることによって、各UL−DL設定に対応する要素を考慮すれば、全てのUL−DL設定に対応するUL−DL比率を得ることができる。
なお、設定に対応するUL−DL比率を算出するのに適した方法は他にもあり、本発明の実施形態における式(3)を用いてUL−DL比率を算出する方法は、これに限定されるものではなく単なる例示に過ぎないことに留意すべきである。
本発明の実施形態によれば、特殊サブフレーム#8を例にとれば、7つのUL−DL設定、即ち、設定0,設定1,・・・,設定6に対応するUL−DL比率は、0.6280,1.4492,・・・,0.9566と算出される。具体的な数値を表2に示す。
表2:7つの設定に対応するUL−DL比率の例
Figure 0005986218
ステップS502において、UL−DL比率がランク付けされる。
ステップS501において、UL−DL設定それぞれに対応するUL−DL比率を算出した後、それらのUL−DL比率が昇順または降順にランク付けされる。表3は、ステップS501において取得した7つの設定に対応するUL−DL比率をランク付けした結果を示す。
表3:UL−DL比率のランク付け結果
Figure 0005986218
表3から、UL−DL比率を昇順にランク付けすると、7つのUL−DL設定は設定0,6,1,3,2,4,5の順にランク付けされることがわかる。
ステップS503では、隣接するUL−DL比率の組ごとに平均値を算出する。
UL−DL比率のランク付けの結果によると、隣接する2つのUL−DL比率は、全て隣接する一対のUL−DL比率と看做すことができる。例えば、設定0と設定6とに対応するUL−DL比率は隣接する一対のUL−DL比率をなし、設定6と設定1とに対応するUL−DL比率も隣接する一対のUL−DL比率をなす。設定1と設定3、設定3と設定2、設定2と設定4、設定4と設定5に対応するUL−DL比率も同様である。隣接する一対のUL−DL比率それぞれについて、既存の方法により平均値を決定することができる。例えば、設定0と設定6に対応する一対のUL−DL比率、0.6280,0.9566の平均値は、当該2つのUL−DL比率の平均をとることにより算出することができ、0.7923となる。同様にして、設定6と設定1に対応する一対のUL−DL比率の平均値は1.2029となり、設定1と設定3に対応する一対のUL−DL比率の平均値は1.8756となり、設定3と設定2に対応する一対のUL−DL比率の平均値は3.1075となり、設定2と設定4に対応する一対のUL−DL比率の平均値は3.935となり、設定4と設定5に対応する一対のUL−DL比率の平均値は6.439となる。表4は、UL−DL比率の平均値を示す。
表4:UL−DL比率の平均値
Figure 0005986218
なお、前述の平均値は単なる例示として記載されていることに留意すべきである。本発明に係る他の実施形態によれば、平均値の代わりに隣接する一対のUL−DL比率の数値範囲に基づいて得られる目的値を用いてもよい。例えば、設定0および設定6に対応する隣接する一対のUL−DL比率が0.6280および0.9566であれば、目的地は、当該2つの比率の数値範囲、0.6280から0.9566の間に判定されるようにしてもよい。本例において、0.6280から0.9566の間の数値範囲に含まれる任意の値を目標値としてもよい。
ステップS504において、値が最も接近している一対の平均値の間の数値範囲を決定する。
例えば、数値範囲(0.7923,1.2029]は、値が最も接近している一対の平均値0.7923および1.2029の間の数値範囲として決定してもよい。同様にして、数値範囲(1.2029,1.8756]、(3.1075,3.935]、(1.8756,3.1075]および(3.935,6.439]も、互いに最も接近した平均値(1.2029,1.8756,3.1075,3.935および6.439)の各対に基づいて決定することができる。表4に示す最小の平均値0.7923については、数値範囲(0,0.7923]に決定することができる。表4に示す最大の平均値6.439については、数値範囲(6.439,+∞)に決定することができる。
ステップS505において、UL−DLトラフィックレベルを、算出された数値範囲に基づいて設定する。
表5は、ステップS503において得られた平均値に基づいて決定された数値範囲を示す。表5に示すように、例えば、数値範囲(0.7923,1.2029]は設定6に対応するUL−DLトラフィックレベルとして設定してもよい。同様に、設定1,2,3および4それぞれに対応するUL−DLトラフィックレベルは、数値範囲(1.2029,1.8756]、(3.1075,3.935]、(1.8756,3.1075]および(3.935,6.439]に基づいて設定されてもよい。設定0と設定5はそれぞれランクの最初と最後に相当し、UL−DLトラフィックレベルはそれぞれ(0,0.7923]および(6.439,+∞)に設定してもよい。
表5:7つの設定に対応するUL−DLトラフィックレベル
Figure 0005986218
ステップS305において、アップリンクトラフィック負荷に対するUL−DLトラフィック負荷関係を、UL−DLトラフィックレベルと比較する。
本発明の実施形態によれば、ステップS303において、アップリンクトラフィック負荷に対するダウンリンクトラフィック負荷の比率がUL−DLトラフィック負荷関係として計算される。例えば、アップリンクトラフィック負荷に対するダウンリンクトラフィック負荷の比率が0.8596と算出されると、ステップS305ではこの算出した比率を、各設定に対応するUL−DLトラフィックレベルと比較する。具体的には、前記値0.8596を、図5に示すUL−DLトラフィックレベル(0,0.7923]、(0.7923,1.2029]、(1.2029,1.8756]、(1.8756,3.1075]、(3.1075,3.935]、(3.935,6.439]および(6.439,+∞]と比較する。
ステップS306において、 UL−DLトラフィック負荷関係がUL−DLトラフィックレベルの1つに含まれていることに応じて、1のUL−DLトラフィックレベルに対応するUL−DL設定を選出する。
前述の一例の場合、比率0.8596とUL−DLトラフィックレベル(0,0.7923]、(0.7923,1.2029]、(1.2029,1.8756]、(1.8756,3.1075]、(3.1075,3.935]、(3.935,6.439]および(6.439,+∞]とを比較することにより、比率0.8596がUL−DLトラフィックレベル(0.7923,1.2029]に含まれると判定する。これにより、ステップS306においてUL−DLトラフィックレベル(0.7923,1.2029]に対応するUL−DL設定6が選出され、現時点でのトラフィック状況に適合した対象設定として用いられる。
本発明に係る他の実施形態によれば、UL−DL設定、例えば設定6を選出した後、以前のUL−DL設定を新たに選出したUL−DL設定により更新する。これにより、UL−DL設定は、現時点での通信状況により適合したものとなる。
図4は、本発明に係る他の実施形態では、動的にUL−DL設定を調整する方法のフローチャートを示す。図4に示す実施形態は、主にBSとUEとの間行う通信のダウンリンクトラフィック負荷およびアップリンクトラフィック負荷を取得する処理において、図4に示す処理と異なる。特に、図3に示す実施形態では、ダウンリンク/アップリンクトラフィック負荷が現時点でのダウンリンク/アップリンク量に基づいて判定されているのに対し、図4に示す実施形態では、ダウンリンク/アップリンクトラフィック負荷が現状のダウンリンク/アップリンク量および将来のダウンリンク/アップリンク量に基づいて決定されている。
ステップS401では、BSからUEへ送信されるダウンリンクデータの現時点での量を取得する。このステップは、ステップS301と同様なので、ステップS301のところで説明した詳細説明は全てステップS402についても当てはまる。
ステップS402では、第2期間内にBSからUEへ送信されたデータの履歴情報に基づいて将来の第1期間内に送信されるダウンリンクデータ量を見積もる。
本発明の実施形態によれば、将来の第1期間内に送信されるダウンリンクデータ量は、次の期間内に送信されるダウンリンクデータの予測量としてもよい。第1期間は、予め設定されていてもよいし、当業者の経験則に基づいて設定されてもよい。
本発明に係る他の実施形態では、第2期間内にBSからUEへ送信されたデータの履歴情報が過去の期間内におけるダウンリンク送信に関する情報であってもよい。第2期間は、予め設定されていてもよいし、当事者の経験則に基づいて設定されてもよい。
BSからUEへ送信されるデータの履歴情報は、第2期間内におけるダウンリンク送信に関する静的な情報を含むものであってもよい。本発明の実施形態によれば、第2期間内にBSからUEへ送信されるデータの到着率が独立したポアソン分布に従うものとした場合の当該データの履歴情報を採用する。図7は、本発明の実施形態に係るBSからUEへ送信されるダウンリンクデータおよびアップリンクデータの概要図である。これらの実施形態では、第2期間が第1期間よりも長く或いは短くしてもよい。
図7に示すように、DLおよびULの到達率は、時間の経過とともに急速に収束する。即ち、第2期間内にBSからUEへ送信されるデータ、例えば直近のTms内に到着したDLパケットの履歴情報は、将来の第1期間内に送信されるダウンリンクデータ、例えば将来到着するDLパケットの量を見積るために用いることができる。本発明の実施形態によれば、将来の第1期間内に送信されるダウンリンクデータの量(これをNp,fとする)は、下記のように算出してもよい。
p,f = N (T+X)/T−N ・・・式(4)
ここで、 Nは、Tms内に到着したパケットの大きさを示し、Tは、第2期間を表す。そして、XはBSが再設定したXmsごとのDL−UL割り当てを示す。
本発明の実施形態によれば、ダウンリンクトラフィックまたはアップリンクトラフィックに関する履歴情報が非同次ポアソン過程(即ち、時間的相関過程)に従うとしてモデル化されたとすると、同様の予測方法(例えばベイズ推定)を将来の第1期間内に送信されるダウンリンク/アップリンクデータの量を見積もるのに適用することができる。
さらに、他のトラフィックモデル(メモリがある場合とない場合)に対して、同様の計算/予測方法を、静的なトラフィック情報を捉えることにより到着するDLおよびULパケットの計算に適用してもよい。
ステップS403において、ダウンリンクトラフィック負荷を、現時点でのダウンリンク量および将来のダウンリンク量に基づいて決定する。
本発明の実施形態によれば、ダウンリンクトラフィック負荷は、2つの部分から構成され、1つは現時点でのダウンリンク量でありもう1つは将来のダウンリンク量である。
いくつかの実施形態では、ダウンリンクトラフィック負荷は現時点でのダウンリンク量と将来のダウンリンク量との合計により決定してもよい。他のいくつかの実施形態では、現時点でのダウンリンク量および将来のダウンリンク量それぞれに所定のウェイトを付加し、ウェイトが付加された現時点でのダウンリンク量と、ウェイトが付加された将来のダウンリンク量とを合計することにより、ダウンリンクトラフィック負荷を決定する。なお、現時点でのダウンリンク量および将来のダウンリンク量に基づいてダウンリンクトラフィック負荷を決定する方法は他にもいくつか存在しうる点に留意すべきであり、前述の実施形態は、これに限定されるものではなく単なる例示である点にも留意すべきである。
ステップS404において、UEからBSへ送信されるアップリンクデータの現時点での量を取得する。このステップはステップS302と同様なので、ステップS302のところで説明した詳細説明は全てステップS404についても当てはまる。
ステップS405において、将来の第1期間内に送信されるアップリンクデータの量は第2期間内にUEからBSへ送信されたデータの履歴情報に基づいて見積もられる。
本発明の実施形態によれば、将来の第1期間の間に送信されるアップリンクデータの量が、次の期間内に送信されるアップリンクデータの予測量となっている。第1期間は、予め設定してもよいし、当業者の経験則に基づいて設定してもよい。
本発明に係る他の実施形態では、第2期間内にUEからBSへ送信されたデータの履歴情報が、過去におけるアップリンク通信に関する情報であってもよい。また、第2期間は、予め設定されていてもよいし、当事者の経験則に基づいて設定されていてもよい。
本発明の実施形態では、将来の第1期間の間に送信されるアップリンクデータの量を式(4)を用いて算出する。
ステップS406において、アップリンクトラフィック負荷を、現時点でのアップリンク量および将来のアップリンク量に基づいて決定する。
本発明の実施形態によれば、アップリンクトラフィック負荷は、2つの部分を含み、1つは現時点でのアップリンク量であり、もう1つは将来のアップリンク量である。いくつかの実施形態では、アップリンクトラフィック負荷が、現時点でのアップリンク量と将来のアップリンク量とを合計することにより決定されてもよい。他のいくつかの実施形態では、アップリンクトラフィック負荷が、現時点でのアップリンク量および将来のアップリンク量についてそれぞれ所定のウェイトを付加し、このウェイトが付加された現時点でのアップリンク量および将来のアップリンク量を合計することにより決定してもよい。
ステップS407において、アップリンクトラフィック負荷に対するダウンリンクトラフィック負荷の比率を、UL−DLトラフィック負荷関係として計算する。このステップは、ステップS303と同様であるので、ステップS303で説明した詳細説明の全てがステップS407についても当てはまる。
ステップS408において、少なくとも1つのUL−DLトラフィック設定に対応するUL−DLトラフィックレベルを決定する。このステップは、ステップS304と同様であるので、ステップS304で説明した詳細説明の全てがステップS408についても当てはまる。
ステップS409において、アップリンクトラフィック負荷に対応するUL−DLトラフィック負荷関係を、UL−DLトラフィックレベルと比較する。このステップは、ステップS305と同様であるので、ステップS304で説明した詳細説明は全てステップS409についても当てはまる。
ステップS410において、UL−DLトラフィック負荷関係がUL−DLトラフィックレベルの1つに含まれることに対応して、当該1つのUL−DLトラフィックレベルに対応するUL−DL設定が選出される。このステップは、ステップS306と同様であるので、ステップS304で説明した詳細説明の全てがステップS410についても当てはまる。
本発明の実施形態に係る動的にUL−DL設定を調整する装置600のブロック図を示す図6を参照されたい。装置600は、BSや他の何らかの適当な装置として実現してもよい。
本発明の実施形態では、装置600が、時分割複信(TDD)システムにおいて、基地局(BS)とユーザ装置(UE)との間での通信におけるダウンリンクトラフィック負荷およびアップリンクトラフィック負荷を取得する取得部610と、ダウンリンクトラフィック負荷およびアップリンクトラフィック負荷に基づいてUL−DLトラフィック負荷関係を判定する判定部620と、UL−DLトラフィック負荷関係に基づいてUL−DL設定を選出する選出部630と、を備える。
本発明の実施形態では、取得部610が、BSからUEへ送信されるダウンリンクデータの現時点での量をダウンリンクトラフィック負荷として取得する手段や、UEからBSへ送信されるアップリンクデータの現時点での量をアップリンクトラフィック負荷として取得する手段を備えていてもよい。
本発明の実施形態では、取得部610が、BSからUEへ送信されるダウンリンクデータの現時点での量を取得する手段と、第2期間内にBSからUEへ送信されたデータの履歴情報に基づいて将来の第1期間の間に送信されるダウンリンクデータの量を見積もる手段と、現時点でのダウンリンク量および将来のダウンリンク量に基づいてダウンリンクトラフィック負荷を判定する手段と、を有するものであってもよい。また、取得部610は、更に、UEからBSへ送信されるアップリンクデータの現時点での量を取得する手段と、第2期間内にUEからBEへ送信されたデータの履歴情報に基づいて将来の第1期間の間に送信されるアップリンクデータの量を見積もる手段と、現時点でのアップリンク量および将来のアップリンク量に基づいてアップリンクトラフィック負荷を判定する手段と、を有するものであってもよい。
本発明の実施形態では、判定部620が、ダウンリンクトラフィック負荷とアップリンクトラフィック負荷との比率を、UL−DLトラフィック負荷関係として算出する手段を有するものであってもよい。
本発明の実施形態では、判定部620が、アップリンクトラフィック負荷に対するダウンリンクトラフィック負荷の比率を、UL−DLトラフィック負荷関係として算出する手段と、アップリンクトラフィック負荷に対するダウンリンクトラフィック負荷の比率に所定のウェイトを付加する手段と、ウェイトが付加された比率を、UL−DLトラフィック負荷関係として判定する手段と、を有するものであってもよい。
本発明の実施形態では、選出部630が、少なくとも1つのUL−DL設定に対応するUL−DLトラフィックレベルを判定する判定手段と、UL−DLトラフィック負荷関係およびUL−DLトラフィックレベルに基づいて少なくとも1つのUL−DL設定からUL−DL設定を選出する選出手段と、を有するものであってもよい。本発明の実施形態では、判定手段が、少なくとも1つのUL−DL設定に対応する要素に基づいて少なくとも1つのUL−DL設定に対応するUL−DL比率を計算する手段と、UL−DL比率に基づいて少なくとも1つのUL−DL設定に対応するUL−DLトラフィックレベルを判定する手段と、を有するものであってもよい。ここで、前記要素は、1フレーム中のダウンリンクサブフレームの数、1フレーム中のアップリンクサブフレームの数、1フレーム中の特殊サブフレームの数、1サブフレーム中のOFDMシンボルの数、特殊サブフレームにおけるダウンリンク比率、特殊サブフレームにおけるアップリンク比率の中の少なくとも1つを含む。本発明の実施形態によれば、UL−DL比率に基づいて少なくとも1つのUL−DL設定に対応するUL−DLトラフィックレベルを判定する手段が、UL−DL比率のランク付けを行う手段と、隣接する一対のUL−DL比率の平均値を計算する手段と、互いに最も接近している一対の平均値の間の数値範囲を判定する手段と、算出した数値範囲に基づいてUL−DLトラフィックレベルを設定する手段と、を有するものであってもよい。
本発明の実施形態によれば、選出部630は、UL−DLトラフィック負荷関係とUL−DLトラフィックレベルとを比較する手段と、UL−DLトラフィック負荷が含まれる1のUL−DLトラフィックレベルに応じて、当該1のUL−DLトラフィックレベルに対応するUL−DL設定を選出する手段と、を有するものであってもよい。
本発明の実施形態によれば、装置600は、更に、以前のUL−DL設定を選出したUL−DL設定で更新する更新部(図示せず)を備えるものであってもよい。
装置600は、図2〜4に示すような機能が実装するよう構成されていてもよい点に留意されたい。したがって、方法200、300および400のいずれかに関連して説明した特徴が、装置600における対応する構成要素として適用されていてもよい。更には、装置600の構成要素が、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはこれらの任意の組み合わせから実現されていてもよい点に留意されたい。例えば、装置600の構成要素それぞれが、回路、プロセッサまたは他の任意に選択した適当な装置によって実現されてもよい。この分野の当業者であれば、前述の実施例は単に例示に過ぎず、これに限定されるものではないことが判るであろう。
本発明のいくつかの実施形態において、装置600は、少なくとも1つのプロセッサを備える。本開示の実施形態で用いるのに適した少なくとも1つのプロセッサは、例えば、周知の或いは将来開発される汎用プロセッサおよび専用プロセッサの両方を含む。装置600は、さらに、少なくとも1つのメモリを備える。この少なくとも一つのメモリとしては、例えば、RAM、ROM、EPROM、EEPROMおよびフラッシュメモリデバイス等の半導体メモリデバイスであってもよい。少なくとも1つのメモリは、コンピュータで実行可能な命令を記憶するプログラムを格納するために用いることができる。プログラムは、コンパイル可能或いは機械語翻訳可能な高級プログラミング言語や低級プログラミング言語で記述することができる。実施形態によれば、コンピュータで実行可能な命令は、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置600を、前述の方法200、300および400のいずれかに従って実行させるように構成されていてもよい。
この分野における当業者には、上述の説明から、本発明が、装置や方法、コンピュータプログラム製品において実現できることが理解できるであろう。例示した種々の実施形態は、一般的に、ハードウェアや専用回路、ソフトウェア、論理回路、これらの組合せにより実現することができる。例えば、いくつかの実施形態は、ハードウェアにおいて実現することができ、他の実施形態は、ファームウェア、或いは、制御装置、マイクロプロセッサまたは他の情報処理装置により実行可能なソフトウェアにおいて実現することができる。但し、本発明はこれらに限定されるものではない。本明細書に例示した種々の実施形態は、ブロック図やフローチャート、その他の種類の図により示されているが、当然ながら、本願明細書で説明したブロックや装置、システム、技術、方法は、例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路、論理回路、汎用ハードウェア、制御装置または他の情報処理装置、或いは、これらを組み合わせたものにおいて実現可能である。
図2から図5に示すように、種々のブロックは、方法を構成するステップおよび/またはコンピュータプログラムコードに沿って動作することにより得られる処理、および/または関連する機能を実行するよう構成された複数の論理回路要素の組み合わせとして表されている。本開示の例示された実施形態の少なくともいくつかの観点は、集積回路チップやモジュールのような種々の要素において実現される。即ち、本開示に係る例は、装置において実現されてもよいし、本開示の例示された実施形態に従って動作するよう構成されたFPGAやASIC等の集積回路として具現化されていてもよい。
この明細書では、多くの実施態様の詳細が記載されているが、開示する発明の範囲、特許請求の範囲は、これらの実施態様に限定して解釈されるべきではない。明細書では、開示する発明の範囲の中の特定の発明の特定の実施形態に関する特徴が記述されているに過ぎないと解釈されるべきである。本明細書に別の実施形態として記載されている所定の特徴は、各実施形態を組み合わせて実現することが可能である。逆に、1つの実施形態に記載されている種々の特徴は、複数の実施形態で別個に実現したり、或いは適宜部分的に組み合わせて実現したりすることができる。さらに、上述では各特徴が所定の組み合わせにおいて実現できるように説明され、特許請求の範囲でもそのように記載されているが、特許請求の範囲に記載された組み合わせから得られる1以上の特徴は場合によっては削除してもよい。また、特許請求の範囲に係る組み合わせとして、部分的な組み合わせや当該部分的な組み合わせの変形例を採用することができる。
同様に、図では動作が特定の順序でなされるように示されているが、所望の結果を得るためには、図示されている特定の順序で順番に実行したり、或いは、図示されている全ての処理を実行したりする必要があると解釈すべきではない。所定の環境においてはマルチタスク処理や並行処理を行うほうがよい。さらに、上述の実施形態では、種々のシステム要素が分離されているが、全ての実施形態において、このようにシステム要素を分離することが必要であると解釈すべきではない。また、開示されているプログラム要素やシステムは、1つのソフトウェア製品に統合したり、複合ソフトウェア製品として1つにまとめることができると解釈すべきである。
関連技術分野における当業者にとっては、添付図面および上述の説明から、本開示の前記例示された実施形態に種々の修正や改変がなされたものも明らかである。任意の修正例や全ての修正例は、本開示の例示された非制限的な実施形態の範囲内である。さらに、本開示の実施形態の分野において上述の説明およびこれに関連する図面の示唆する利益を得る当業者であれば、本明細書に記載された他の実施形態を想到できるものと解する。
したがって、本開示の実施形態は、具体例に限定されるものではなく、請求項を追加することにより、修正例や他の実施形態が当該請求項の範囲内に含まれることが意図されていると解釈すべきである。本明細書で使用されている用語は一般的且つ記述的な意味で使用されるものであり限定する目的で使用されるものではない。
(付記1)
時分割複信(TDD)システムにおいて基地局(BS)とユーザ装置(UE)との間の通信におけるダウンリンクトラフィック負荷とアップリンクトラフィック負荷とを取得することと、
前記ダウンリンクトラフィック負荷および前記アップリンクトラフィック負荷に基づいてUL−DLトラフィック負荷関係を判定することと、
前記UL−DLトラフィック負荷関係に基づいてUL−DL設定を選出することと、を含む、
アップリンク−ダウンリンク(UL−DL)設定を動的に調整するための方法。
(付記2)
TDDシステムにおいてBSとUEとの間の通信におけるダウンリンクトラフィック負荷とアップリンクトラフィック負荷とを取得することは、
前記BSから前記UEへ送信されるダウンリンクデータの現時点での量を、前記ダウンリンクトラフィック負荷として取得することと、並びに/または、
前記UEから前記BSへ送信されるアップリンクデータの現時点での量を、前記アップリンクトラフィック負荷として取得することと、を含む、
付記1に記載の方法。
(付記3)
TDDシステムにおいてBSとUEとの間の通信におけるダウンリンクトラフィック負荷とアップリンクトラフィック負荷とを取得することは、
前記BSから前記UEへ送信されるダウンリンクデータの現時点での量を取得することと、
第2期間内に前記BSから前記UEへ送信されたデータの履歴情報に基づいて将来の第1期間の間に送信されるダウンリンクデータの量を見積もることと、
前記現時点でのダウンリンク量と前記将来のダウンリンク量とに基づいて前記ダウンリンクトラフィック負荷を判定することと、並びに/または、
前記UEから前記BSへ送信されるアップリンクデータの現時点での量を取得することと、
第2期間内に前記UEから前記BSへ送信されたデータの履歴情報に基づいて将来の第1期間の間に送信されるアップリンクデータの量を見積もることと、
前記現時点でのアップリンク量および前記将来のアップリンク量に基づいて前記アップリンクトラフィック負荷を判定することと、を含む、
付記1に記載の方法。
(付記4)
前記ダウンリンクトラフィック負荷および前記アップリンクトラフィック負荷に基づいてUL−DLトラフィック負荷関係を判定することは、
前記アップリンクトラフィック負荷に対する前記ダウンリンクトラフィック負荷の比率を、UL−DLトラフィック負荷関係として算出すること、を含む、
付記1に記載の方法。
(付記5)
前記ダウンリンクトラフィック負荷および前記アップリンクトラフィック負荷に基づいてUL−DLトラフィック負荷関係を判定することは、
前記アップリンクトラフィック負荷に対する前記ダウンリンクトラフィック負荷の比率を、UL−DLトラフィック負荷として算出することと、
前記アップリンクトラフィック負荷に対する前記ダウンリンクトラフィック負荷の比率に所定のウェイトを付加することと、
前記ウェイトが付加された比率を、前記UL−DLトラフィック負荷関係として判定することと、を含む、
付記1に記載の方法。
(付記6)
前記UL−DLトラフィック負荷関係に基づいてUL−DL設定を選出することは、
少なくとも1つのUL−DL設定に対応するUL−DLトラフィックレベルを判定することと、
前記UL−DLトラフィック負荷関係および前記UL−DLトラフィックレベルに基づいて前記少なくとも1つのUL−DL設定から1つのUL−DL設定を選出することと、を含む、
付記1に記載の方法。
(付記7)
少なくとも1つのUL−DL設定に対応するUL−DLトラフィックレベルを判定することは、
少なくとも1つのUL−DL設定に対応する要素に基づいて少なくとも1つのUL−DL設定に対応するUL−DL比率を算出することと、
前記UL−DL比率に基づいて前記少なくとも1つのUL−DL設定それぞれに対応するUL−DLトラフィックレベルを判定することと、を含み、
前記要素は、1フレーム中のダウンリンクサブフレームの数、1フレーム中のアップリンクサブフレームの数、1フレーム中の特殊サブフレームの数、1サブフレーム中のOFDMシンボルの数、前記特殊サブフレームのダウンリンク比率および前記特殊サブフレームのアップリンク比率のうちの少なくとも1つを含む、
付記6に記載の方法。
(付記8)
前記UL−DL比率に基づいて前記少なくとも1つのUL−DL設定それぞれに対応するUL−DLトラフィックレベルを判定することは、
前記UL−DL比率をランク付けすることと、
隣接する一対のUL−DL比率の平均値を算出することと、
互いに最も近接した一対の平均値の間の数値範囲を判定することと、
前記算出した数値範囲に基づいてUL−DLトラフィックレベルを設定することと、を含む、
付記7に記載の方法。
(付記9)
前記UL−DLトラフィック負荷関係および前記UL−DLトラフィックレベルに基づいて前記少なくとも1つのUL−DL設定から1つのUL−DL設定を選出することは、
前記UL−DLトラフィック負荷関係と前記UL−DLトラフィックレベルとを比較することと、
前記UL−DLトラフィック負荷関係が前記UL−DLトラフィックレベルのうちの1つに含まれている場合、当該UL−DLトラフィックレベルのうちの1つに対応する前記UL−DL設定を選出することと、を含む、
付記6に記載の方法。
(付記10)
以前のUL−DL設定を前記選出されたUL−DL設定により更新することを、更に含む、
付記1に記載の方法。
(付記11)
時分割複信(TDD)システムにおいて基地局(BS)とユーザ装置(UE)との間の通信におけるダウンリンクトラフィック負荷とアップリンクトラフィック負荷とを取得する取得部と、
前記ダウンリンクトラフィック負荷および前記アップリンクトラフィック負荷に基づいてUL−DLトラフィック負荷関係を判定する判定部と、
前記UL−DLトラフィック負荷関係に基づいてUL−DL設定を選出する選出部と、を備える、
アップリンク−ダウンリンク(UL−DL)設定を動的に調整するための装置。
(付記12)
前記取得部は、
前記BSから前記UEへ送信されるダウンリンクデータの現時点での量を、前記ダウンリンクトラフィック負荷として取得する手段と、並びに/または、
前記UEから前記BSへ送信されるアップリンクデータの現時点での量を、前記アップリンクトラフィック負荷として取得する手段と、を有する、
付記11に記載の装置。
(付記13)
前記取得部は、
前記BSから前記UEへ送信されるダウンリンクデータの現時点での量を取得する手段と、
第2期間内に前記BSから前記UEへ送信されたデータの履歴情報に基づいて将来の第1期間の間に送信されるダウンリンクデータの量を見積もる手段と、
前記現時点でのダウンリンク量と前記将来のダウンリンク量とに基づいて前記ダウンリンクトラフィック負荷を判定する手段と、
前記UEから前記BSへ送信されるアップリンクデータの現時点での量を取得する手段と、
第2期間内に前記UEから前記BSへ送信されたデータの履歴情報に基づいて将来の第1期間の間に送信されるアップリンクデータの量を見積もる手段と、
前記現時点でのアップリンク量および前記将来のアップリンク量に基づいて前記アップリンクトラフィック負荷を判定する手段と、を有する、
付記11に記載の装置。
(付記14)
前記判定部は、前記アップリンクトラフィック負荷に対する前記ダウンリンクトラフィック負荷の比率を、UL−DLトラフィック負荷関係として算出する手段を有する、
付記11に記載の装置。
(付記15)
前記判定部は、
前記アップリンクトラフィック負荷に対する前記ダウンリンクトラフィック負荷の比率を、UL−DLトラフィック負荷として算出する手段と、
前記アップリンクトラフィック負荷に対する前記ダウンリンクトラフィック負荷の比率に所定のウェイトを付加する手段と、
前記ウェイトが付加された比率を、前記UL−DLトラフィック負荷関係として判定する手段と、を有する、
付記11に記載の装置。
(付記16)
前記選出部は、
少なくとも1つのUL−DL設定に対応するUL−DLトラフィックレベルを判定する手段と、
前記UL−DLトラフィック負荷関係および前記UL−DLトラフィックレベルに基づいて前記少なくとも1つのUL−DL設定から1つのUL−DL設定を選出する手段と、を有する、
付記11に記載の装置。
(付記17)
前記判定する手段は、
少なくとも1つのUL−DL設定に対応する要素に基づいて少なくとも1つのUL−DL設定に対応するUL−DL比率を算出する手段と、
前記UL−DL比率に基づいて前記少なくとも1つのUL−DL設定それぞれに対応するUL−DLトラフィックレベルを判定する手段と、を有し、
前記要素は、1フレーム中のダウンリンクサブフレームの数、1フレーム中のアップリンクサブフレームの数、1フレーム中の特殊サブフレームの数、1サブフレーム中のOFDMシンボルの数、前記特殊サブフレームのダウンリンク比率および前記特殊サブフレームのアップリンク比率のうちの少なくとも1つを含む、
付記16に記載の装置。
(付記18)
前記UL−DL比率に基づいて前記少なくとも1つのUL−DL設定それぞれに対応するUL−DLトラフィックレベルを判定する手段は、
前記UL−DL比率をランク付けする手段と、
隣接する一対のUL−DL比率の平均値を算出する手段と、
互いに最も近接した胃一対の平均値の間の数値範囲を判定する手段と、
前記算出した数値範囲に基づいてUL−DLトラフィックレベルを設定する手段と、を有する、
付記17に記載の装置。
(付記19)
前記選出する手段は、
前記UL−DLトラフィック負荷関係と前記UL−DLトラフィックレベルとを比較する手段と、
前記UL−DLトラフィック負荷関係が前記UL−DLトラフィックレベルのうちの1つに含まれている場合、当該UL−DLトラフィックレベルのうちの1つに対応する前記UL−DL設定を選出する手段と、を有する、
付記16に記載の装置。
(付記20)
以前のUL−DL設定を前記選出されたUL−DL設定により更新する手段を、更に有する、
付記11に記載の装置。

Claims (7)

  1. 時分割複信(TDD)システムにおいて基地局(BS)とユーザ装置(UE)との間の通信におけるダウンリンクトラフィック負荷とアップリンクトラフィック負荷とを取得する取得部と、
    前記ダウンリンクトラフィック負荷および前記アップリンクトラフィック負荷に基づいてUL−DLトラフィック負荷関係を判定する判定部と、
    前記UL−DLトラフィック負荷関係に基づいてUL−DL設定を選出する選出部と、
    を備え、
    前記選出部は、
    少なくとも1つのUL−DL設定に対応するUL−DLトラフィックレベルを判定する手段と、
    前記UL−DLトラフィック負荷関係および前記UL−DLトラフィックレベルに基づいて前記少なくとも1つのUL−DL設定から1つのUL−DL設定を選出する手段と、
    を有し
    前記判定する手段は、
    少なくとも1つのUL−DL設定に対応する要素に基づいて少なくとも1つのUL−DL設定に対応するUL−DL比率を算出する手段と、
    前記UL−DL比率に基づいて前記少なくとも1つのUL−DL設定それぞれに対応するUL−DLトラフィックレベルを判定する手段と、を有し、
    前記要素は、1フレーム中のダウンリンクサブフレームの数、1フレーム中のアップリンクサブフレームの数、1フレーム中の特殊サブフレームの数、1サブフレーム中のOFDMシンボルの数、前記特殊サブフレームのダウンリンク比率および前記特殊サブフレームのアップリンク比率のうちの少なくとも1つを含み、
    前記UL−DL比率に基づいて前記少なくとも1つのUL−DL設定それぞれに対応するUL−DLトラフィックレベルを判定する手段は、
    前記UL−DL比率をランク付けする手段と、
    隣接する一対のUL−DL比率の平均値を算出する手段と、
    互いに最も近接した一対の平均値の間の数値範囲を判定する手段と、
    前記算出した数値範囲に基づいてUL−DLトラフィックレベルを設定する手段と、を有する、
    アップリンク−ダウンリンク(UL−DL)設定を動的に調整するための装置。
  2. 前記選出する手段は、
    前記UL−DLトラフィック負荷関係と前記UL−DLトラフィックレベルとを比較する手段と、
    前記UL−DLトラフィック負荷関係が前記UL−DLトラフィックレベルのうちの1つに含まれている場合、当該UL−DLトラフィックレベルのうちの1つに対応する前記UL−DL設定を選出する手段と、を有する、
    請求項1に記載の装置。
  3. 前記取得部は、
    前記BSから前記UEへ送信されるダウンリンクデータの現時点での量を、前記ダウンリンクトラフィック負荷として取得する手段と、並びに/または、
    前記UEから前記BSへ送信されるアップリンクデータの現時点での量を、前記アップ
    リンクトラフィック負荷として取得する手段と、を有する、
    請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記取得部は、
    前記BSから前記UEへ送信されるダウンリンクデータの現時点での量を取得する手段と、
    第2期間内に前記BSから前記UEへ送信されたデータの履歴情報に基づいて将来の第1期間の間に送信されるダウンリンクデータの量を見積もる手段と、
    前記現時点でのダウンリンク量と前記将来のダウンリンク量とに基づいて前記ダウンリンクトラフィック負荷を判定する手段と、
    前記UEから前記BSへ送信されるアップリンクデータの現時点での量を取得する手段と、
    第2期間内に前記UEから前記BSへ送信されたデータの履歴情報に基づいて将来の第1期間の間に送信されるアップリンクデータの量を見積もる手段と、
    前記現時点でのアップリンク量および前記将来のアップリンク量に基づいて前記アップリンクトラフィック負荷を判定する手段と、を有する、
    請求項1または2に記載の装置。
  5. 前記判定部は、前記アップリンクトラフィック負荷に対する前記ダウンリンクトラフィック負荷の比率を、UL−DLトラフィック負荷関係として算出する手段を有する、
    請求項1または2に記載の装置。
  6. 前記判定部は、
    前記アップリンクトラフィック負荷に対する前記ダウンリンクトラフィック負荷の比率を、UL−DLトラフィック負荷として算出する手段と、
    前記アップリンクトラフィック負荷に対する前記ダウンリンクトラフィック負荷の比率に所定のウェイトを付加する手段と、
    前記ウェイトが付加された比率を、前記UL−DLトラフィック負荷関係として判定する手段と、を有する、
    請求項1または2に記載の装置。
  7. 時分割複信(TDD)システムにおいて基地局(BS)とユーザ装置(UE)との間の通信におけるダウンリンクトラフィック負荷とアップリンクトラフィック負荷とを取得することと、
    前記ダウンリンクトラフィック負荷および前記アップリンクトラフィック負荷に基づいてUL−DLトラフィック負荷関係を判定することと、
    前記UL−DLトラフィック負荷関係に基づいてUL−DL設定を選出することと、を含み、
    前記UL−DLトラフィック負荷関係に基づいてUL−DL設定を選出することは、
    少なくとも1つのUL−DL設定に対応するUL−DLトラフィックレベルを判定することと、
    前記UL−DLトラフィック負荷関係および前記UL−DLトラフィックレベルに基づいて前記少なくとも1つのUL−DL設定から1つのUL−DL設定を選出することと、
    を含み
    前記少なくとも1つのUL−DL設定に対応するUL−DLトラフィックレベルを判定することは、
    少なくとも1つのUL−DL設定に対応する要素に基づいて少なくとも1つのUL−DL設定に対応するUL−DL比率を算出することと、
    前記UL−DL比率に基づいて前記少なくとも1つのUL−DL設定それぞれに対応するUL−DLトラフィックレベルを判定することと、を含み、
    前記要素は、1フレーム中のダウンリンクサブフレームの数、1フレーム中のアップリンクサブフレームの数、1フレーム中の特殊サブフレームの数、1サブフレーム中のOFDMシンボルの数、前記特殊サブフレームのダウンリンク比率および前記特殊サブフレームのアップリンク比率のうちの少なくとも1つを含み、
    前記UL−DL比率に基づいて前記少なくとも1つのUL−DL設定それぞれに対応するUL−DLトラフィックレベルを判定することは、
    前記UL−DL比率をランク付けすることと、
    隣接する一対のUL−DL比率の平均値を算出することと、
    互いに最も近接した一対の平均値の間の数値範囲を判定することと、
    前記算出した数値範囲に基づいてUL−DLトラフィックレベルを設定することと、を含む、
    アップリンク−ダウンリンク(UL−DL)設定を動的に調整するための方法。
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