JP5986143B2 - 機能拡張装置の消費電力を管理する方法、携帯式電子機器および機能拡張装置 - Google Patents

機能拡張装置の消費電力を管理する方法、携帯式電子機器および機能拡張装置 Download PDF

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Description

本発明は、機能拡張装置の消費電力を携帯式電子機器が管理する技術に関し、さらには、機能拡張装置が携帯式電子機器のパワー・マネジメント・ポリシーに従って動作する技術に関する。
ノートブック型パーソナル・コンピュータ(ノートPC)のような携帯式電子機器の機能を拡張するための機能拡張装置が知られている。機能拡張装置は、ドッキング・ステーションまたはポートリプリケータなどと呼ばれることもある。機能拡張装置は、通常、オフィスや家庭に置いておき、外出先から戻ったときにノートPCを接続して使用する。機能拡張装置は複数のポートを備えておき、ユーザは、ディスプレイ、オーディオ・デバイス、マウスやキーボードなどの入力デバイス、およびネットワークに接続するルータなどの外部周辺デバイスを接続しておくことができる。また、機能拡張装置はAC/DCアダプタを接続して、ノートPCが内蔵する電池を充電しながら使用することもできる。ノートPCは機能拡張装置に接続するだけで、単独状態では利用できない多くの外部周辺デバイスを容易に利用できる環境に移行する。
特許文献1は、ノートPCが接続された状態の機能拡張装置に電力を供給するAC/DCアダプタの出力電力を制御する発明を開示する。機能拡張装置はAC/DCアダプタの出力電力が増加したときに、自らが保有する電池に対する充電電力を制限し、さらに出力電力が増加したときはノートPCが保有する電池に対する充電電力を低減するようにノートPCに指示する。特許文献2は、拡張ユニットに装着されたコンピュータ本体のパワーのオン/オフ状態の影響を受けないで拡張装置内の任意の機能モジュールを継続動作させることができるコンピュータ・システムを開示する。
特許文献3は、バッテリィを備えた情報処理装置が外部接続用拡張装置に接続されたときに電力を制御して、ACアダプタやバッテリィの電力定格を小さくする発明を開示する。同文献には、情報処理装置が、外部接続用拡張装置、装置本体およびバッテリィの合計の消費電力が一致値以上のときに、バッテリィの充電電力を制限することが記載されている。特許文献4は、携帯用装置とドッキング・ステーションとの接続状態を監視して、携帯用装置が適切な消費電力アルゴリズムを選択して動作する発明を開示する。
特開2009−301281号公報 特開平11−345051号公報 特開2005−321973号公報 特開2013−239178号公報
従来の機能拡張装置は、オフィスや自宅のような固定した場所に配置して、ノートPCにデスクトップ型コンピュータのような機能を提供することを目的にしているため、AC/DCアダプタを接続して使用することが前提になっている。このとき機能拡張装置とノートPCは、ノートPCの底部に設けたピン数の多い大型のコネクタで直接接続する。ノートPCがドッキング状態で動作する間は、機能拡張装置を通じて定格電力の大きなAC/DCアダプタから電力を供給するため、ノートPCの機能を制限して消費電力を低減する必要性は乏しかった。また、機能拡張装置を構成するデバイスは、アイドル状態を検出して個別に消費電力を低減することはあるが、ノートPCと連携動作をして消費電力を低減する必要性もこれまで検討されてこなかった。
ドッキング状態での消費電力の低減は、特許文献1、3に記載するように消費電力をAC/DCアダプタの定格電力以下に抑制するためにノートPC側の機能を制限したり、機能拡張装置の充電電力を制限したりするものであった。近年ノートPCの薄型化に伴い、筐体の底面に機能拡張装置に接続するためのコネクタを設けることが困難になり、また、利用可能な外部周辺デバイスが増加してきていることもあって、ノートPCの側面に設けた小型のコネクタにケーブルで接続するタイプの新しい機能拡張装置が開発されている。このようなタイプの機能拡張装置を以後ケーブル・ドックということにする。
ケーブル・ドックは、小型かつ軽量に製作することができるため、オフィスだけでなくノートPCと一緒に携帯してモバイル環境でも使用できるようになっている。モバイル環境では、ケーブル・ドックが電池で動作するノートPCから電力の供給を受ける場合がある。ノートPCは、電池で動作するときに、動作時間を長くするためにきめ細かなパワー・マネジメントを行っている。これまでの機能拡張装置は、AC/DCアダプタに接続して使用することが前提であるため、パワー・マネジメントについては特に注意が払われてこなかったが、ノートPCから電力の供給を受けることがある機能拡張装置は、ノートPCのパワー・マネジメントと連動して動作することが望ましい。
そこで本発明の目的は、携帯式電子機器と機能拡張装置からなるコンピュータ・システムにおいて、携帯式電子機器のパワー・マネジメント・ポリシーに従って機能拡張装置の消費電力を管理する方法を提供することにある。さらに本発明の目的は、機能拡張装置が接続された携帯式電子機器の電池による動作時間の延長とパフォーマンスの低下のバランスを最適にする方法を提供することにある。さらに本発明の目的は、そのような方法を実現するコンピュータ・システム、携帯式電子機器および機能拡張装置を提供することにある。
携帯式電子機器は、電力に関連するパラメータと電力レベルを定義したパワー・マネジメント基準と、パラメータの状態値を取得する第1のコントローラを有する。機能拡張装置は第1のコントローラと通信が可能でパラメータの状態値とパワー・マネジメント基準に基づいて特定された電力レベルに従って機能拡張装置を構成するデバイスの動作を制御する第2のコントローラを有する。
このような構成により、機能拡張装置が携帯式電子機器のパワー・マネジメント・ポリシーに従って動作することができる。携帯式電子機器は、機能拡張装置を接続することで利便性を向上できる情報機器で、一例ではノートブック型パーソナル・コンピュータまたはタブレット端末とすることができる。機能拡張装置は、携帯式電子機器にケーブルで接続するタイプまたはコネクタで直接接続するタイプのいずれでもよい。ケーブルで接続するタイプの機能拡張装置は、小型かつ軽量に製作できるため携帯式電子機器とともにモバイル環境で使用するのに都合がよく、本発明を効果的に適用できる。
第1のコントローラがパラメータの状態値を取得して電力レベルを特定し第2のコントローラに特定した電力レベルを指示することで機能拡張装置を構成するデバイスの動作を制御することができる。あるいは第2のコントローラがパラメータの状態値を取得して電力レベルを特定して機能拡張装置を構成するデバイスの動作を制御することができる。携帯式電子機器と機能拡張装置の一方から他方への電力の供給を可能にすることが可能で、パワー・マネジメント基準は、携帯式電子機器と機能拡張装置の交流電源または直流電源といった電源の種類の組み合わせで構成された電源モードを含むことができる。
単独状態の携帯式電子機器に電力を供給する第1の電池ユニットが、接続状態で機能拡張装置に電力を供給することができる。このような電源モードは一般的に、携帯式電子機器と機能拡張装置がモバイル環境で動作する場合に生ずる。このときパラメータが第1の電池ユニットの残容量を含むようにすれば、携帯式電子機器のパワー・マネジメント・ポリシーに従って機能拡張装置を動作させながら第1の電池ユニットによる動作時間の延長とパフォーマンスの低下を調和させることができる。
単独状態の機能拡張装置に電力を供給する第2の電池ユニットが、接続状態で携帯式電子機器に電力を供給することができる。このような電源モードは一般的に、携帯式電子機器と機能拡張装置がモバイル環境で動作し、かつ第1の電池ユニットの残容量が不足した場合に生ずる。このときパラメータが第2の電池ユニットの残容量を含むようにすれば、携帯式電子機器のパワー・マネジメント・ポリシーに従って機能拡張装置を動作させながら第2の電池ユニットによる動作時間の延長とパフォーマンスの低下を調和させることができる。
接続状態において交流電力源が携帯式電子機器および機能拡張装置に電力を供給することができる。交流電力源は、単独状態の携帯式電子機器または機能拡張装置のいずれかの電力源でよい。このときのパラメータが、交流電力源の定格容量と携帯式電子機器の消費電力を含むようにすれば、交流電力源の定格容量が不足する場合に、携帯式電子機器のパワー・マネジメント・ポリシーに従って機能拡張装置を動作させることができる。
本発明により、携帯式電子機器と機能拡張装置からなるコンピュータ・システムにおいて、携帯式電子機器のパワー・マネジメント・ポリシーに従って機能拡張装置の消費電力を管理する方法を提供することができた。さらに本発明により、機能拡張装置が接続された携帯式電子機器の電池による動作時間の延長とパフォーマンスの低下のバランスを最適にする方法を提供することができた。さらに本発明により、そのような方法を実現するコンピュータ・システム、携帯式電子機器および機能拡張装置を提供することができた。
接続状態におけるノートPC10とケーブル・ドック100の4種類の電源モードを説明するための図である。 接続状態におけるノートPC10と他のケーブル・ドック100aの4種類の電源モードを説明するための図である。 ノートPC10の主要な構成の一例を説明するための機能ブロック図である。 ケーブル・ドック100の主要な構成の一例を説明するための機能ブロック図である。 パワー・マネジメント・テーブル25の構成の一例を説明するための図である。 デバイス・テーブル104の構成の一例を説明するための図である。 ノートPC10のパワー・マネジメント・ポリシーに基づいてケーブル・ドック100の消費電力を管理する方法を説明するためのフローチャートである。
[ケーブル・ドックの動作の概要]
図1、2は、ノートPC10のパワー・マネジメント・ポリシーに従ってケーブル・ドック100が動作するときの概要を説明するための図である。本実施の形態においては、ノートPC10とケーブル・ドック100が接続状態のときに、ケーブル・ドック100がノートPC10のパワー・マネジメント・ポリシーに従って動作する。ここに接続状態は、ノートPC10とケーブル・ドック100がケーブル102の信号線および電力線で電気的に接続されている状態をいう。ただし、本発明は従来のドッキング・ステーションのようにコネクタ同士を直接接続するタイプの機能拡張装置へ適用することもできる。
ケーブル102に装着されたドック・コネクタ101がケーブル・ドック100に接続される。ノートPC10とケーブル・ドック100は、ケーブルの両端にコネクタを取り付けて接続することもできる。これに対して、ノートPC10とケーブル・ドック100が分離しているときのそれぞれの状態を単独状態という。また、電源モードはノートPC10またはケーブル・ドック100が接続状態または単独状態で動作しているときの、実際に電力を供給している電力源(交流電力源または直流電力源)の種類を意味する。
ノートPC10は、交流電力源81と直流電力源83のいずれかで動作する。直流電力源83は、筐体に内蔵するタイプ、筐体のベイに装着するタイプ、またはコネクタで接続される外付けタイプのいずれかの充電式の電池ユニットに相当する。交流電力源81は、商用電源のアウトレットに接続されたAC/DCアダプタに相当する。交流電力源81は、AC/DCアダプタに代えてノートPC10の筐体に内蔵したAC/DCコンバータでもよい。交流電力源81はシステムに電力を供給しながら直流電力源83を充電することができる。
単独状態のノートPC10は、省電力動作のタイミング、対象とするデバイスおよび省電力の程度などで構成したパワー・マネジメント・ポリシーに従って動作をする。省電力動作のときは、CPUの動作電圧および動作周波数を低下させたり、ディスプレイの輝度を低下させたりするためパフォーマンスおよび利便性は低下する。ノートPC10が直流電力源83で動作するときは、省電力動作をすることで動作時間を延長することができる。直流電力源83で動作するノートPC10はパワー・マネジメント・ポリシーに従った動作をすることでパフォーマンスの低下と動作時間の延長をバランスさせユーザの満足度を最大にする。
AC/DCアダプタには、オフィスで使用するタイプとモバイル環境で使用するタイプが存在する。オフィスで使用するタイプのAC/DCアダプタは、ノートPCに十分な電力を供給できる定格容量を備えているため、一般的にそれを使用しているノートPC10のパフォーマンスを低下させる必要はない。これに対してモバイル環境で使用する専用のAC/DCアダプタには、軽量化を優先するために小さい定格容量で製作したものがある。ノートPC10が定格容量の小さいAC/DCアダプタで動作するときは消費電力を抑制する必要がある。このときもノートPC10はパワー・マネジメント・ポリシーに従った動作をすることで、ユーザの満足度を最大にすることができる。
つぎに接続状態のケーブル・ドック100のパワー・マネジメントについて説明する。ケーブル・ドック100は交流電力源181と直流電力源183のいずれかで動作する。交流電力源181と直流電力源183のタイプは、ノートPC10で説明したものと同じでよい。接続状態ではノートPC10とケーブル・ドック100の間でそれぞれの電源モード、交流電力源81、181の定格容量、または直流電力源83、183の残容量に応じて一方から他方に電力を供給することもできる。接続状態でのノートPC10とケーブル・ドック100の全体の電源モードには4通りのパターンが存在する。
ケーブル・ドック100は、ノートPC10の機能を拡張する補助的なデバイスであるため、ノートPC10のパワー・マネジメント・ポリシーに従って動作させると、ノートPC10に対するユーザの満足度を最大にすることができる。パワー・マネジメント・ポリシーは、パワー・マネジメント基準として具現化することができる。一例においてパワー・マネジメント基準は、電源モード、パワー・マネジメント・テーブル、およびデバイス・テーブルで構成することができる。それらは、1つのテーブルまたは分散したテーブルとして作成し、ノートPC10およびケーブル・ドック100または双方が保有する。
接続状態の電源モードについては図1、2で詳しく説明する。一例としてパワー・マネジメント・テーブルには、電源モードごとに、電力に関連するパラメータと電力レベルを定義することができる。電力に関連するパラメータは、交流電力源81、181の定格容量、ノートPC10の消費電力またはノートPC10とケーブル・ドック100の合計の消費電力(以下、全体の消費電力)、直流電力源83、183の残容量とすることができる。
各パラメータはノートPC10とケーブル・ドック100の動作状態を反映した状態値を有する。電力レベルは、パラメータの状態値に応じてケーブル・ドック100に要求される省電力の程度に対応する。デバイス・テーブルは、電力レベルに対応してケーブル・ドック100を構成するデバイスのなかで省電力動作の対象とするデバイスの種類と省電力の程度を定義することができる。省電力の程度は、デバイスのイネーブル/ディスエーブルの設定またはスリープ状態の深度として定義することができる。
ケーブル・ドック100は、状態値とパワー・マネジメント・テーブルとデバイス・テーブルに基づいて省電力動作をすることができる。ノートPC10は、従来のパワー・マネジメント基準に基づいてケーブル・ドック100と連動してまたはケーブル・ドック100から独立して、ノートPC10を構成するデバイスの消費電力を低下させることができる。本実施の形態は、ケーブル・ドック100がノートPC10のパワー・マネジメント基準に従って動作するためのさまざまな方法を含む。
第1の方法では、パワー・マネジメント・テーブルをノートPC10が保有し、デバイス・テーブルをケーブル・ドック100が保有し、電源モードの確認と状態値の取得をノートPC10が行う。ノートPC10は、状態値をパワー・マネジメント・テーブルに適用して特定した電力レベルをケーブル・ドック100に指示する。ケーブル・ドック100は指示された電力レベルをデバイス・テーブルに適用して省電力動作をする。
第2の方法では、パワー・マネジメント・テーブルとデバイス・テーブルをノートPC10が保有し、電源モードの確認と状態値の取得をノートPC10が行う。ノートPC10は、状態値とパワー・マネジメント・テーブルとデバイス・テーブルに基づいて直接ケーブル・ドック100を構成するデバイスに指示して省電力動作をさせる。
第3の方法では、ケーブル・ドック100がノートPC10からパワー・マネジメント・テーブルを受け取ってデバイス・テーブルとともに保有し、電源モードの確認と状態値の取得をケーブル・ドック100が行う。ケーブル・ドック100は、状態値とパワー・マネジメント・テーブルとデバイス・テーブルに基づいて省電力動作をする。以下の実施例では、第1の方法について説明するが、第2の方法および第3の方法も第1の方法の説明から理解することができる。
図1は、接続状態におけるノートPC10とケーブル・ドック100の4種類の電源モードを示している。図1(A)は、ノートPC10およびケーブル・ドック100のそれぞれが交流電力源81、181から電力の供給を受ける相互ACモードの様子を示している。ケーブル・ドック100の直流電力源183は、モバイル環境で使用するときに、ノートPC10の電力源83の残容量が不足したときの補助的な電力源として機能させることができる。ノートPC10とケーブル・ドック100がそれぞれ大きな定格容量の交流電力源81、181で動作するときは、パワー・マネジメントの必要性は低い。したがって相互ACモードではノートPC10はケーブル・ドック100に電力レベルの切換指示をしないでもよい。
接続状態のときは、交流電力源81を物理的に接続できないようにしてもよい。あるいは、電気的に交流電力源81、181のいずれか一方からしか電源を供給できないようにしてもよい。図1(B)、(C)はこのような構造のケーブル・ドック100を含む。また、他の例においては、ケーブル・ドック100は、交流電力源181に接続できないタイプであってもよい。図1(B)、(D)はこのような構造のケーブル・ドック100を含む。ノートPC10が直流電力源27で動作できることは本発明の前提になるが、ケーブル・ドック100は図2で説明するように直流電力源183を含まない場合がある。
図1(B)は、ノートPC10にだけ交流電力源81が接続されたPC_ACモードの様子を示している。この場合は直流電力源183に残容量が多い間は、ノートPC10は交流電力源81で動作しケーブル・ドック100は直流電力源183で動作することができる。この状態で動作している間は、ノートPC10がケーブル・ドック100に電力レベルの切換指示をしないでもよい。
直流電力源183の残容量が少なくなるとノートPC10からケーブル・ドック100に電力を供給することができる。交流電力源81の定格容量が大きい場合は、ノートPC10がケーブル・ドック100に電力レベルの切換指示をしないでもよい。交流電力源81の定格容量が小さいときは、ノートPC10の消費電力が制約を受ける。ノートPC10はケーブル・ドック100に電力の供給を開始したときに、交流電力源81の定格容量、およびノートPC10の消費電力または全体の消費電力をパラメータにして電力レベルを特定し、ケーブル・ドック100に電力レベルの切換指示をすることができる。
図1(C)は、ケーブル・ドック100にだけ交流電力源181が接続されたドックACモードを示している。この場合はケーブル・ドック100からノートPC10に電力を供給することができる。交流電力源181の定格容量が大きい場合は、ノートPC10がケーブル・ドック100に電力レベルの切換指示をしないでもよい。交流電力源181の定格容量が小さく、かつ、直流電力源183の残容量が不足している場合に、ノートPC10は直流電力源83の電力で補って、システムのパフォーマンスを維持するようにすれば、直流電力源83の残容量が徐々に低下する。このとき、ノートPC10は直流電力源83の残容量が不足したときに交流電力源181の定格容量およびノートPC10の消費電力または全体の消費電力をパラメータにして電力レベルを特定し、ケーブル・ドック100に電力レベルの切換指示をすることができる。
図1(D)は、ノートPC10およびケーブル・ドック100のいずれにも交流電力源81、181が接続されていない相互DCモードの様子を示している。この場合は、ノートPC10とケーブル・ドック100はそれぞれの直流電力源83、183で動作し、必要に応じてそれぞれ独自のパワー・マネジメント・ポリシーに従って消費電力を制御することができる。この状態では、ノートPC10がケーブル・ドック100に電力レベルの切換指示をしないようにすることができる。ケーブル・ドック100の消費電力はノートPC10に比べて遙かに小さいため、この状態が続くと直流電力源83の残容量が先に不足する。
直流電力源83の残容量が不足したときには、ケーブル・ドック100の直流電力源183からノートPC10に電力を供給することができる。このとき、ノートPC10は、直流電力源83、183の残容量およびノートPC10の消費電力または全体の消費電力をパラメータにして電力レベルを特定し、ケーブル・ドック100に電力レベルの切換指示をすることができる。
図2は、接続状態におけるノートPC10と他のケーブル・ドック100aの4種類の電源モードを示している。ケーブル・ドック100aは直流電力源で動作しない点が図1の場合と異なる。図1の場合と同様に、接続状態のときは、交流電力源81を物理的に接続できないようにしてもよい。あるいは、電気的に交流電力源81、181のいずれか一方からしか電源を供給できないようにしてもよい。図2(B)、(C)はこのような構造のケーブル・ドック100aを含む。また、他の例においては、ケーブル・ドック100aは、交流電力源181に接続できないタイプであってもよい。図1(B)、(D)はこのような構造のケーブル・ドック100aを含む。
図2(A)は、ノートPC10およびケーブル・ドック100aのそれぞれが交流電力源81、181から電力の供給を受ける相互ACモードを示している。ノートPC10とケーブル・ドック100aがそれぞれ大きな定格容量の交流電力源81、181で動作するときは、パワー・マネジメントの必要性が低いためノートPC10はケーブル・ドック100aに電力レベルの切換指示をしないでもよい。
図2(B)は、ノートPC10にだけ交流電力源81が接続されたPC_ACモードを示している。この場合はノートPC10からケーブル・ドック100aに電力を供給することができる。交流電力源81の定格容量が大きい場合は、ノートPC10がケーブル・ドック100に電力レベルの切換指示をしないでもよい。交流電力源81の定格容量が小さいときは、ノートPC10が、交流電力源81の定格容量、直流電力源83の残容量およびノートPC10の消費電力または合計の消費電力をパラメータにして電力レベルを特定し、ケーブル・ドック100に電力レベルの切換指示をすることができる。
図2(C)は、ケーブル・ドック100aにだけ交流電力源181が接続されたドックACモードを示している。この場合はケーブル・ドック100aからノートPC10に電力を供給することができる。交流電力源181の定格容量が大きい場合は、ノートPC10がケーブル・ドック100に電力レベルの切換指示をしないでもよい。交流電力源181の定格容量が小さい場合に、ノートPC10は交流電力源181の定格容量、直流電力源83の残容量およびノートPC10の消費電力または合計の消費電力をパラメータにして電力レベルを特定し、ケーブル・ドック100aに電力レベルの切換指示をすることができる。
図2(D)は、ノートPC10およびケーブル・ドック100aのいずれにも交流電力源81、181が接続されていないPC_DCモードを示している。この場合はノートPC10からケーブル・ドック100aに電力を供給することができる。このとき、ノートPC10は、直流電力源83の残容量およびノートPC10の消費電力または合計の消費電力をパラメータにして電力レベルを特定し、ケーブル・ドック100aに電力レベルの切換指示をすることができる。
[ノートPC]
図3はノートPC10の主要な構成の一例を説明するための機能ブロック図である。ノートPC10を構成するハードウェアおよびソフトウェアの多くは周知であるため、本発明の理解に必要な範囲で説明する。I/Oコントローラ(チップセット)には、CPU11、HDD17、USBコネクタ19、PCコネクタ31およびエンベデッド・コントローラ(EC)23が接続されている。CPU11には、システム・メモリ13およびGPU15が接続され、GPU15にはディスプレイ16が接続されている。
GPU15はDP(DisplayPort)1.2規格に適合し、DPライン55でPCコネクタ31に接続されている。GPU15は、ディスプレイ16とPCコネクタ31のそれぞれにデータ・ストリームを出力することができる。GPU15は、ケーブル・ドック100(図4)の出力ポートに論理的に接続された外部ディスプレイの台数に応じてSST(Single Stream Transport)またはMST(Multi-stream Transport)に対応するマイクロ・パケットを生成する。
ビデオ・ドライバがケーブル・ドック100に論理的に複数の外部ディスプレイが接続されていると認識したときは、GPU15はMSTで動作してMTP(Multi-stream Transport Packet)といわれる形式のマイクロ・パケットを生成する。MTPには、各外部ディスプレイの識別子を含むヘッダが付加されている。ビデオ・ドライバが、ケーブル・ドック100に論理的に1台の外部ディスプレイが接続されていると認識したときは、GPU15はSSTで動作してTU(Transfer Unit)といわれる形式のマイクロ・パケットを出力する。
I/Oコントローラ21は、内蔵するUSBコントローラがUSB3.0規格のUSBライン53でPCコネクタ31に接続されている。EC23は、信号ライン51でPCコネクタ31に接続されている。信号ライン51は、MOSFET24と抵抗で電源VCCにプルアップされている。PCコネクタ31はノートPC10の筐体の側面に形成されており、ケーブル・ドック100のドック・コネクタ101が接続される。
EC23は、電力ブロック27および電池ユニット28に接続されている。EC23は、主としてノートPC10の電力、および温度を管理するマイクロ・コンピュータで、CPU11とは独立して動作するCPU、RAM、ファームウェアROMおよびEEPROMなどで構成されている。本発明との関連でEC23は定期的に、電力ブロック27からノートPC10の消費電力、AC/DCアダプタ30の接続の有無、AC/DCアダプタ30の定格電力などをパラメータの状態値として取得し、電池ユニット28から残容量をパラメータの状態値として取得する。
EC23は、信号ライン51をプルアップする電源VCCの電圧およびMOSFET24を制御することで信号ライン51を通じて1ワイヤ・プロトコルでドック・コントローラ103(図4)と通信することができる。EC23とドック・コントローラ103は、LPCまたはI2Cといったバスで接続してもよい。EC23はドック・コントローラ103とUSBライン53で通信することもできる。EC23は定期的に、ドック・コントローラ103からケーブル・ドック100の消費電力、AC/DCアダプタ112の接続の有無、AC/DCアダプタ112の定格電力、および電池ユニット110の残容量などをパラメータの状態値として取得する。
EC23は、EPROMにノートPC10のパワー・マネジメント・ポリシーを反映したパワー・マネジメント・テーブル25を格納する。EC23はノートPC10およびケーブル・ドック100のパラメータの状態値をパワー・マネジメント・テーブル25に適用して、ケーブル・ドック100の電力レベルを特定する。パワー・マネジメント・テーブル25の構成については、図5を参照して説明する。EC23は、パラメータの状態値からノートPC10の電力レベルを特定し、ケーブル・ドック100と同じタイミングまたは異なるタイミングで、ノートPC10を構成する各デバイスの消費電力を低減することができる。
一例ではノートPC10のパワー・マネジメントにおいて、CPU11の動作周波数を低下させたり、LCD16の輝度を低下させたりする。他の例では電池ユニット28の充電を停止したり、充電電力を制限したりする。ノートPC10が自らのデバイスに対して行うパワー・マネジメントは従来の方法に従う。EC23は、特定したケーブル・ドック100の電力レベルに対応するモード切換信号を、信号ライン51を通じてドック・コントローラ103に送る。ケーブル・ドック100の電力レベルは一例において1〜4段階とする。
電力ブロック27は、ノートPC10を構成するデバイスに所定の電圧の電力を供給するための複数のDC/DCコンバータ、電池ユニット28を充電するための充電器、電力源を切り換えるための切換回路および消費電力の検出回路などを含んで構成されている。電力ブロック27はパワー・ライン57でPCコネクタ31に接続されている。電力ブロック27は、パワー・ライン57を通じてAC/DCアダプタ30の電力または電池ユニット28の電力をケーブル・ドック100に供給することができる。電力ブロック27は、パワー・ライン57を通じてケーブル・ドック100から電力を受け取ることができる。
AC/DCアダプタ30は、単独状態のノートPC10に対する交流電力源81に相当しノートPC10の筐体に内蔵してもよいし、電源コネクタで接続できるようにノートPC10から独立していてもよい。電池ユニット28は単独状態のノートPC10に対する直流電力源83に相当し、充電式の電池、保護回路、残容量計算回路、および通信回路などを含んでいる。
[ケーブル・ドック]
図4は、ケーブル・ドック100の主要な構成の一例を説明するための機能ブロック図である。図2のケーブル・ドック100aの構成は、電池ユニット110および充電器を含まない点と、デバイス・テーブル104の構成が異なる点だけがケーブル・ドック100と異なる。ケーブル・ドック100はドック・コネクタ101、ドック・コントローラ103、MSTハブ105、USBハブ107、電力ブロック109、および電池ユニット110を含んで構成されている。
ドック・コネクタ101は、ケーブル102(図1)に装着してノートPC10のPCコネクタ31に接続することができる。ドック・コネクタ101は、信号ライン151でドック・コントローラ103に接続され、USBライン153でUSBハブ107に接続され、DPライン155でMSTハブ105に接続され、パワー・ライン157で電力ブロック109に接続されている。
信号ライン151、USBライン153、DPライン155、およびパワー・ライン157はドック・コネクタ101とPCコネクタ31を経由して、ノートPC10の信号ライン51、USBライン53、DPライン55、およびパワー・ライン57に接続される。信号ライン151は、MOSFET152および抵抗を経由してグランドにプルダウンされている。信号ライン51、151は、ケーブル・ドック100側でプルアップして、ノートPC10側でプルダウンしてもよい。
ドック・コントローラ103は、MSTハブ105、USBハブ107、電池ユニット110、および電力ブロック109に接続されている。ドック・コントローラ103は、CPU、RAM、EEPROMおよびファームウェアを含むマイクロ・コンピュータである。ドック・コントローラ103は定期的に、電力ブロック109からケーブル・ドック100の消費電力、AC/DCアダプタ110の接続の有無、およびAC/DCアダプタ110の定格電力などをパラメータの状態値として取得し、電池ユニット110から残容量をパラメータの状態値として取得する。ドック・コントローラ103は、MOSFET152を制御することで信号ライン151を通じて1ワイヤ・プロトコルでEC23と通信することができる。
ドック・コントローラ103は、信号ライン151を通じてノートPC10との接続を検出し電力ブロック109の動作を制御してMSTハブ105、USBハブ107およびその他のデバイスに電力を供給する。ドック・コントローラ103は信号ライン151を通じて定期的に、ケーブル・ドック100の消費電力、AC/DCアダプタ112の接続の有無、AC/DCアダプタ112の定格電力、および電池ユニット110の残容量などをEC23に送る。
ドック・コントローラ103は、EEPROMにデバイス・テーブル104を格納する。ドック・コントローラ103は、信号ライン151を通じて受け取ったモード切換信号をデバイス・テーブル104に適用して、電力レベルに対応する、MSTハブ105、USBハブ107および電力ブロック109などに指示して消費電力の低減動作をする。デバイス・テーブル104の構成については後に図6を参照して説明する。
ケーブル・ドック100は、MSTハブ105に関連する出力ポートとして筐体にDPコネクタ113、HDMI(登録商標)コネクタ117、DVIコネクタ121を備えている。MSTハブ105は、DP1.2規格で規定するMSTをサポートする。MSTハブ105は、DPコネクタ113およびDP/HDMI(High-Definition Multimedia Interface)用のプロトコル・コンバータ115、DP/DVI(Digital Visual Interface)用のプロトコル用のプロトコル・コンバータ119に接続されている。プロトコル・コンバータ115、119は、それぞれHDMIコネクタ117、DVIコネクタ121に接続されている。
DPコネクタ113、HDMIコネクタ117、およびDVIコネクタ121には、それぞれの規格に対応する外部ディスプレイを接続することができる。MSTハブ105は、GPU15からMSTで受け取ったマイクロ・パケットのヘッダを参照して、宛先の外部ディスプレイの規格に応じた論理的な画像データを生成し宛先の外部ディスプレイが接続されたコネクタ113、117、121に出力する。
MSTハブ105は、HPD(Hot Plug Detect)のラインを通じていずれの出力コネクタ113、117、121に外部ディスプレイが接続されたかを認識することができる。ドック・コントローラ103は、モード切換信号によりMSTハブ105をイネーブルまたはディスエーブルに設定する。MSTハブ105がディスエーブルに設定されると動作が停止してほとんど電力を消費しなくなる。
ケーブル・ドック100は、USBハブ107に関連する出力ポートとして筐体にUSB2.0規格のレセプタクル123、USB3.0規格のレセプタクル125、充電容量の大きい充電レセプタクル127、RJ45コネクタ131およびコンボ・ジャック135を備えている。充電レセプタクル127は、USB規格で定義するDCP(Dedicated Charging Port)またはCDP(Charging Downstream Port)に相当する。
USBハブ107には、レセプタクル123、レセプタクル125、充電レセプタクル127、USB/イーサネット(登録商標)用のプロトコル・コンバータ129、およびUSB/オーディオ用のプロトコル・コンバータ133が接続される。プロトコル・コンバータ129にはネットワークに接続するためのRJ45コネクタ131が接続され、プロトコル・コンバータ133には、オーディオ機器に接続するためのコンボ・ジャック135が接続されている。
[パワー・マネジメント・テーブル]
図5は、パワー・マネジメント・テーブル25の構成の一例を説明するための図である。図5には、図1、2で説明した電源モードに対応して4つのパワー・マネジメント・テーブル25a〜25dを例示している。パワー・マネジメント・テーブル25aは、電源モードが図1(B)のPC_ACモードのときにEC23が参照する。電池ユニット110の残容量が多い間は、ノートPC10がケーブル・ドック100に電力を供給しないことにするため、ケーブル・ドック100が省電力動作をしない電力レベル4に設定している。なお、AC/DCアダプタ30の定格容量が大きい場合にも電力レベル4に設定することができる。
電池ユニット110の残容量が少なくなって、ノートPC10がケーブル・ドック100に電力を供給し始めたときには、AC/DCアダプタ30の定格電力およびノートPC10の消費電力または全体の消費電力に応じて電力レベル1ないし4を設定している。パワー・マネジメント・テーブル25aには、AC/DCアダプタ30の定格電力が小さいほど、また、消費電力が大きいほどケーブル・ドック100の消費電力が下がるように小さい電力レベルが設定される。
パワー・マネジメント・テーブル25bは、電源モードが図1(C)のドックACモードのときにEC23が参照する。電池ユニット28の残容量が多い間は、AC/DCアダプタ112の定格電力が小さくても、電池ユニット28が不足する電力を補ってノートPC10はパフォーマンスを低下させないで動作できるため、ケーブル・ドック100に省電力動作を要求しない電力レベル4に設定している。なお、AC/DCアダプタ112の定格容量が大きい場合にも電力レベル4に設定することができる。
AC/DCアダプタ112の定格電力が小さいために電池ユニット28の残容量が少なくなったときは、ケーブル・ドック100の消費電力を低減する必要がある。このときのケーブル・ドック100の省電力動作のためにパワー・マネジメント・テーブル25bには、AC/DCアダプタ112の定格電力とノートPC10の消費電力または全体の消費電力に応じて電力レベル1ないし4を設定している。パワー・マネジメント・テーブル25bには、AC/DCアダプタ112の定格電力が小さいほど、また、消費電力が大きいほどケーブル・ドック100の消費電力を下げるように電力レベルが設定される。
パワー・マネジメント・テーブル25cは、電源モードが図1(D)の相互DCモードのときにEC23が参照する。パワー・マネジメント・テーブル25cには、電池ユニット28、110の合計の残容量に応じて電力レベル1〜3が設定される。パワー・マネジメント・テーブル25cには、合計の残容量が少ないほど、また、全体の消費電力が大きいほどケーブル・ドック100の消費電力を下げるように電力レベルが設定される。
パワー・マネジメント・テーブル25dは、電池ユニット110を取り外したケーブル・ドック100またはケーブル・ドック100aに適用する。パワー・マネジメント・テーブル25dは、電源モードが図2(D)のPC_DCモードのときにEC23が参照する。パワー・マネジメント・テーブル25dには、電池ユニット28の残容量に応じて電力レベル1、2が設定される。パワー・マネジメント・テーブル25dには、残容量が少ないほど、また、全体の消費電力が大きいほどケーブル・ドック100の消費電力を下げるように電力レベルが設定される。
[デバイス・テーブル]
図6は、デバイス・テーブル104の構成の一例を説明するための図である。デバイス・テーブル104は、ドック・コントローラ103がEC23からモード切換信号を受け取ったときにデバイスの動作を制御するために利用する。ドック・コントローラ103は、電力レベル4を示すモード切換信号を受け取ったときは、省電力動作のための制御をしない。このとき、各デバイスは、独自のアルゴリズムで省電力動作をすることができる。ドック・コントローラ103は、電力レベル3を示すモード切換信号を受け取ったときは、MSTハブ105、USBハブ107の充電レセプタクル127に対するポート、コンバータ133に対するポートをディスエーブルにする。さらにドック・コントローラ103は、電力ブロック109に電池ユニット110の充電を停止するように設定する。
ドック・コントローラ103は、電力レベル2を示すモード切換信号を受け取ったときは、USBハブ107のレセプタクル123、125のポートだけをイネーブルにし、他のポートをディスエーブルにする。ドック・コントローラ103は、電力レベル1を示すモード切換信号を受け取ったときは、USBハブ107のレセプタクル123のポートだけをイネーブルにし、他のポートをディスエーブルにする。
[動作手順]
つぎに、図7のフローチャートを参照して、ノートPC10のパワー・マネジメント・ポリシーに基づいてケーブル・ドック100の消費電力を管理する方法を説明する。ブロック201でノートPC10とケーブル・ドック100は、図1に示したいずれかの電源モードで接続されてノートPC10およびケーブル・ドック100が動作している。ノートPC10は、ケーブル・ドック100の出力ポートに接続されている周辺デバイスを認識している。ブロック203でEC23がパワー・マネジメント・テーブル25を格納し、ドック・コントローラ103がデバイス・テーブル104を格納している。EC23は、ケーブル・ドック100の現在の電力レベルを認識している。
ブロック205でノートPC10が、アイドル時間が長いときまたはユーザの操作により、システムをS3、S4、S5ステートのいずれかのスリープ状態に遷移させる。このときノートPC10がブロック251でケーブル・ドック100に同じスリープ状態にするための指示をすると、ブロック253でケーブル・ドック100も同じスリープ状態に遷移する。ブロック207でノートPC10は電力ブロック27およびドック・コントローラ103を通じて取得したAC/DCアダプタ30、112の接続状態と電池ユニット28、110の接続状態などの状態値から現在の電源モードを確認して使用するパワー・マネジメント・テーブル25aないし25dを決定する。
ブロック209でEC23が定期的に電力ブロック27および電池ユニット28からノートPC10のパラメータの状態値を取得する。状態値は、電池ユニット28の残容量、消費電力、AC/DCアダプタ30の定格電力などである。ブロック211でドック・コントローラ103が定期的に電力ブロック109および電池ユニット110からケーブル・ドック100のパラメータの状態値を取得する。
状態値は、電池ユニット110の残容量、AC/DCアダプタ112の定格電力およびケーブル・ドック100の消費電力などである。EC23は、信号ライン51、151を通じてドック・コントローラ100から定期的にそれらの状態値を取得する。ノートPC10およびドック・コントローラ103が省電力動作をする間も信号ライン51、151を通じたデータ伝送が可能なように、EC23およびドック・コントローラ103の電源は確保される。
ブロック213でEC23は、取得した状態値をパワー・マネジメント・テーブル25aないし25dのいずれかに適用して電力レベルを特定する。ブロック215で、EC23は、ケーブル・ドック100の電力レベルを変更する必要があると判断するとブロック217で、新たな電力レベルに対応するモード切換信号をドック・コントローラ103に送る。ブロック219でドック・コントローラ103は、指示された電力レベルをデバイス・テーブル104に適用して、MSTハブ105およびUSBハブ107を制御する。このとき、ディスプレイ16に停止する出力ポートに接続された周辺デバイスを停止することを示す情報を表示することができる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
10 ノートPC
23 エンベデッド・コントローラ(EC)
25 パワー・マネジメント・テーブル
26 直流電力源
28 電池ユニット
30 AC/DCアダプタ
31 PCコネクタ(レセプタクル)
81 ノートPCの交流電力源
83 ノートPCの直流電力限
100、100a ケーブル・ドック
101 ドック・コネクタ(プラグ)
103 ドック・コントローラ
104 デバイス・テーブル
110 電池ユニット
112 AC/DCアダプタ
181 ケーブル・ドックの交流電力源
183 ケーブル・ドックの直流電力限

Claims (15)

  1. 携帯式電子機器と機能拡張装置を含み、前記携帯式電子機器と前記機能拡張装置の一方から他方に電力の供給が可能なコンピュータ・システムであって、
    前記携帯式電子機器が、
    消費電力、交流電力源の容量および直流電力源の残容量で構成したパラメータと前記機能拡張装置の電力レベルを定義したパワー・マネジメント基準と、
    前記パラメータの状態値を取得する第1のコントローラを有し、
    前記機能拡張装置が、
    前記第1のコントローラと通信が可能で、前記パラメータの状態値と前記パワー・マネジメント基準に基づいて特定された前記電力レベルに従って前記機能拡張装置を構成するデバイスの動作を制御する第2のコントローラを有する
    コンピュータ・システム。
  2. 前記交流電力源が単独状態の前記携帯式電子機器に電力を供給し、前記直流電力源が前記携帯式電子機器に搭載する第1の電池ユニットと前記機能拡張装置に搭載する第2の電池ユニットを含む請求項1に記載のコンピュータ・システム。
  3. 前記第1のコントローラは、前記交流電力源が接続状態の前記機能拡張装置に電力を供給するときに前記第2のコントローラに前記電力レベルの切換指示をする請求項2に記載のコンピュータ・システム。
  4. 前記交流電力源が単独状態の前記機能拡張装置に電力を供給し、前記直流電力源が前記携帯式電子機器に搭載する第1の電池ユニットと前記機能拡張装置に搭載する第2の電池ユニットを含む請求項1に記載のコンピュータ・システム。
  5. 前記第1のコントローラは、前記第1の電池ユニットの残容量が所定値よりも低下したときに前記第2のコントローラに前記電力レベルの切換指示をする請求項4に記載のコンピュータ・システム。
  6. 前記直流電力源が前記携帯式電子機器に搭載する第1の電池ユニットと前記機能拡張装置に搭載する第2の電池ユニットを含む請求項1に記載のコンピュータ・システム。
  7. 前記第1のコントローラは、接続状態で前記第1の電池ユニットの残容量が所定値よりも低下したときに前記第2のコントローラに前記電力レベルの切換指示をする請求項6に記載のコンピュータ・システム。
  8. 一方から他方に電力を供給することが可能な携帯式電子機器機能拡張装置の接続状態における消費電力を管理する方法であって、
    消費電力、交流電力源の容量および直流電力源の残容量で構成したパラメータと前記機能拡張装置の電力レベルを定義するステップと、
    前記パラメータの状態値を取得するステップと、
    前記状態値を前記パラメータに適用して前記電力レベルを特定するステップと、
    前記特定した電力レベルに基づいて前記機能拡張装置が消費電力を低減するステップと
    を有する方法。
  9. 前記消費電力を低減するステップを、単独状態で前記携帯式電子機器に電力を供給する交流電力源が接続状態で前記機能拡張装置に電力を供給するときに実行する請求項8に記載の方法。
  10. 前記消費電力を低減するステップを、前記携帯式電子機器が搭載する電池ユニットの残容量が低下したときに実行する請求項8に記載の方法。
  11. 機能拡張装置に電力を供給しかつ前記機能拡張装置から電力を受け取ることが可能な携帯式電子機器であって、
    前記機能拡張装置を接続するためのコネクタと、
    電池ユニットと、
    消費電力、交流電力源の容量および直流電力源の残容量で構成したパラメータと前記機能拡張装置の電力レベルを定義したパワー・マネジメント・テーブルと、
    前記機能拡張装置が接続状態のときに前記パラメータの状態値を前記パワー・マネジメント・テーブルに適用して特定した前記電力レベルを前記機能拡張装置に指示するコントローラと
    を有する携帯式電子機器。
  12. 前記コントローラは前記機能拡張装置に指示する際に、前記携帯式電子機器を構成するデバイスが所定の電力レベルで動作するように制御する請求項11に記載の携帯式電子機器。
  13. 前記コントローラは、前記電池ユニットの残容量が所定値よりも低下したときに前記電力レベルの指示をする請求項11に記載の携帯式電子機器。
  14. 携帯式電子機器に電力を供給しかつ前記携帯式電子機器から電力を受け取ることが可能な機能拡張装置であって、
    電池ユニットと、
    前記携帯式電子機器に接続するためのコネクタと、
    電力レベルに応じて省電力動作をさせるデバイスを定義したデバイス・テーブルと、
    消費電力、交流電力源の容量、直流電力源の残容量で構成したパラメータに基づいて特定された前記機能拡張装置の電力レベルを前記デバイス・テーブルに適用して前記デバイスの消費電力を制御するコントローラと
    を有する機能拡張装置。
  15. 前記機能拡張装置が前記携帯式電子機器にケーブルで接続され前記携帯式電子機器とともにモバイル環境で使用が可能な請求項14に記載の機能拡張装置。
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