JP5984281B1 - 電磁誘導方式の位置検出センサ及び電磁誘導方式の位置検出センサの製造方法 - Google Patents

電磁誘導方式の位置検出センサ及び電磁誘導方式の位置検出センサの製造方法 Download PDF

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Abstract

銅ペーストを用いて、熱処理をすることにより、シート状基板上ループコイルを形成しても、精度を維持することが可能である位置検出センサを提供する。ポリイミド系樹脂からなるシート状基板に、印刷により銅粉末とバインダーを含む銅ペーストからなる線路パターンを形成し、熱加工して複数個の位置検出用ループコイルを形成する位置検出センサである。シート状基板の一方の面においては、銅ペーストによる線路パターンを、第1の方向に延在するように形成すると共に、第1の方向に延在するように形成した線路パターンを第1の方向とは直交する第2の方向に所定のピッチで形成する。シート状基板の他方の面においては、銅ペーストによる線路パターンを、第2の方向に延在するように形成すると共に、第2の方向に延在するように形成した線路パターンを第1の方向に所定のピッチで形成する。

Description

この発明は、電磁誘導方式の位置検出センサ及び電磁誘導方式の位置検出センサの製造方法に関する。
電磁誘導方式の位置検出センサは、基板に、多数のループコイルを座標軸のX軸方向及びY軸方向に配設されてなる。位置検出センサを備える位置検出装置は、位置指示器と位置検出センサとの間での電磁誘導作用に基づいて、位置指示器により指示された位置のX軸方向及びY軸方向の座標値を検出することができるようにする。
従来の位置検出センサは、エポキシ樹脂の基板上で銅のエッチングによって作成されていた。近年は、位置を検出する装置が小型携帯端末に利用されるようになってきた。そのため、位置検出センサも小型化・軽量化が求められてきた。そこで、エッチング方式よりも低コストで、大量生産可能な金属ペーストによるスクリーン印刷方式の位置検出センサが用いられるようになってきた。
位置検出センサに限らず、一般的な回路基板用として用いられる金属ペーストは、金属粉と、樹脂バインダー(接合剤)とで構成される。そして、基板に塗布された金属ペーストに対しては、金属粉をお互いに融着させて導電性を高めるため、熱処理が行われる。
金属ペーストをスクリーン印刷する基板の材料としては、耐熱性のあるポリイミド系樹脂シートが用いられる。また、金属ペーストの金属粉として特に用いられている金属は銀である。銀ペーストをスクリーン印刷で基板に塗布した位置検出センサは、導電性が高く、熱加工をする上で比較的低温である200℃〜250℃程度の温度において、20〜30分程度の加熱をすることで作成することができ、一般化されていた。
しかしながら、銀ペーストを用いた位置検出センサの作成には、以下のような問題点があった。先ず、銀ペーストは高価であり、従来の銅エッチングよりもコスト高となってしまうという問題があった。また、近年の小型携帯端末において、より小型化が求められる中、位置検出センサのループコイル数を維持しながら小型化を実現するためには、できるだけ、ループコイルの線幅を細くし、線間隔を狭くする必要がある。しかし、銀ペーストを用いる場合には、イオンマイグレーション現象によって、線間隔を狭くすることができない。そのため、銀ペーストを用いた小型の位置検出センサを作り難いという問題があった。
そこで、銀に代わって、より安価で、イオンマイグレーション現象も起きない銅粉末を用いる銅ペーストを利用することが提案されている(特許文献1(WO2012/157704)参照)。
しかし、特許文献1にも記載されているように、銅粉末は表面に酸化膜を形成し易く、酸化層のため導電性が悪くなるという欠点がある。特に銅の場合、従来の温度と加熱時間では酸化膜が形成されてしまう。そこで、銅ペーストを用いて、シート状基板にループコイルを形成する場合には、銅粉末の酸化膜を還元するために、銀ペーストの場合よりも高温の、300℃を超える温度での還元処理や、より高温での焼結処理、酸化膜を形成しにくくするための短時間での加熱処理が必要になる。
ところが、このような高温の温度下で、ポリイミド系樹脂からなるシート状基板に銅ペーストによりループコイルを形成しようとする場合、銅ペーストに含まれるバインダーが収縮をするために、銅ペーストによる配線自体を収縮させてしまう。この収縮は、シート状基板を縮める力となり、シート状基板に、場所によって反りや波打ちが生じる問題がある。このような反りや波打ちが生じた場合、位置検出センサにおいては、センサ自体の寸法の変化となり、正確な位置の検出ができなくなる。
この収縮による反りを軽減する方法として、例えば特許文献2(特開平9−55568号公報)には、基板の表面及び裏面の両面に銅ペーストの配線を印刷するようにする方法が提供されている。
WO2012/157704 特開平9−55568号公報
しかしながら、特許文献2の方法を、そのまま位置検出センサに適用するには、問題があった。すなわち、基板の反りを無くすために両面印刷をするが、この場合に、一方の面と他方の面とで配線に偏りがある場合には、皺が生じたり、波打ちが生じたりする。
例えば、図10(A)に示すように、シート状基板1において、銅ペーストによる線路2を、一方の面1aと他方の面1bとで、互いに対向する位置に形成するようにできれば問題ないが、線路2の位置が、図10(B)に示すように、互いに対向する位置からずれて不均一になると、バインダーの収縮のために、図10(C)に示すように、波打ってしまうという問題があった。
そして、位置検出センサにおいては、配線が部分的に集中している場所や、位置検出センサと位置検出回路とのコネクタ部のように、配線が一方方向に偏在している場所があるが、このような場所においては、特許文献2の方法を用いて両面に印刷しても、皺や波打ちが生じるという問題があった。
この発明は、以上の問題点を解決することができるようにした電磁誘導方式の位置検出センサを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、
樹脂からなるシート状基板に、銅粉末とバインダーを含む銅ペーストからなる線路パターンを形成し、熱加工して複数個の位置検出用ループコイルを形成する位置検出センサにおいて、
前記線路パターンは、前記位置検出用ループコイルと、前記位置検出用ループコイルと外部との接続のためのコネクタ部とを含んで構成され、
前記シート状基板の一方の面においては、前記銅ペーストによる前記線路パターンを、第1の方向に延在するように形成すると共に、前記第1の方向に延在するように形成した前記線路パターンを前記第1の方向とは直交する第2の方向に所定のピッチで形成し、前記シート状基板の他方の面においては、前記銅ペーストによる前記線路パターンを、前記第2の方向に延在するように形成すると共に、前記第2の方向に延在するように形成した前記線路パターンを前記第1の方向に所定のピッチで形成し、更に、
前記コネクタ部においては、前記一方の面と前記他方の面とに線路パターンが配置される
ことを特徴とする電磁誘導方式の位置検出センサを提供する。
上述の構成の請求項1の発明による電磁誘導方式の位置検出センサにおいては、シート状基板の一方の面には、第1の方向に延在するように形成された線路パターンが、第2の方向に所定のピッチで複数形成されていると共に、シート状基板の他方の面には、第2の方向に延在するように形成された線路パターンが、第1の方向に所定のピッチで複数形成されている。したがって、シート状基板の一方の面と他方の面とには、互いに直交する方向の銅ペーストによる複数の線路パターンが形成されている。
そして、シート状基板の両方の面に形成される複数の線路パターンは、それぞれ所定のピッチで形成されているので、シート状基板の両面の複数の線路パターンにより、所定の大きさの格子が、シート状基板の略全面に亘って均一に形成されたような状態となる。したがって、銅ペーストのバインダーが熱処理により収縮したとしても、その収縮はシート状基板の略全体に亘って均一となり、部分的に反りが生じたり、波打つような状態になったりすることはない。これにより、銅ペーストを用いても、位置検出センサとして、精度の良いものを提供することができる。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、
前記シート状基板の所定の端部には、前記位置検出用ループコイルの前記ループ部からの引き出し線路の延長部が形成される前記コネクタ部を備え、
前記コネクタ部においても、前記シート状基板の前記一方の面と前記他方の面とにおいて、互いに直交する方向の線路パターンが実質的に形成されている
ことを特徴とする。
この請求項2の発明による電磁誘導方式の位置検出センサにおいては、コネクタ部の一方の面と他方の面とにも、実質的に互いに交差する方向の銅ペーストによるパターンが形成されている。したがって、コネクタ部においても、互いに交差する線路パターンにおける銅ペーストのバインダーの収縮が生じたときには、コネクタ部の全体として均一の収縮が生じるので、コネクタ部で反りが生じることもなく、また、波打つことも防止される。
この発明による電磁誘導方式の位置検出センサによれば、ポリイミド系樹脂からなるシート状基板に、銅ペーストによりループコイルを形成した場合に、熱処理により、銅ペーストに含まれるバインダーが収縮しても、その収縮は、シート状基板の略全体において均一に生じるので、シート状基板に部分的に反りや波打ちが生じないという効果を奏する。また、位置検出センサとして、精度を維持することが可能であるという効果もある。
この発明による位置検出センサの第1の実施形態の構成例を示す図である。 この発明による位置検出センサの実施形態を用いる座標入力装置の位置検出回路を説明するためのブロック図である。 この発明による位置検出センサの第1の実施形態の構成例を説明するために用いる図である。 この発明による位置検出センサの第2の実施形態の構成例を示す図である。 この発明による位置検出センサの第2の実施形態の構成例の要部を説明するための図である。 この発明による位置検出センサの第2の実施形態の構成例の要部を説明するための図である。 この発明による位置検出センサの第3の実施形態の構成例の要部を説明するための図である。 この発明による位置検出センサの第3の実施形態の構成例の要部を説明するための図である。 この発明による位置検出センサの一部の構成例の他の例を説明するための図である。 この発明による位置検出センサの技術解決課題を説明するために用いる図である。
以下、この発明による電磁誘導方式の位置検出センサの実施形態を、図を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
[電磁誘導方式の座標入力装置の説明]
先ず、この発明による位置検出センサの第1の実施形態を説明する前に、以下に説明するこの発明の実施形態の位置検出センサを用いる電磁誘導方式の座標入力装置の構成例を、図2を用いて説明する。この例の電磁誘導方式の座標入力装置200と共に使用する、ペン型の位置指示器300は、図2に示すように、コイル301と、このコイル301に並列に接続されるコンデンサ302とから構成される並列共振回路を内蔵している。
この例の座標入力装置200の位置検出センサ20においては、図2に示すように、ポリイミド系樹脂からなるシート状基板23の上面及び裏面のそれぞれの面に、X軸方向のループコイル群21とY軸方向のループコイル群22とが、空間的に重なるようにされて配設されている。なお、以下に説明する例では、位置検出センサ20の基板の横方向をX軸方向、縦方向をY軸方向としている。
この例の場合、図2に示すように、X軸方向のループコイル群21は、X軸方向に所定のピッチで配列されたn(nは2以上の整数)本の矩形のループコイル21X〜21Xからなっており,また、Y軸方向のループコイル群22は、Y軸方向に所定のピッチで配列されたm(mは2以上の整数)本のループコイル22Y〜22Yからなっている。この位置検出センサ20においては、X軸方向のループコイル群21のループ部とY軸方向のループコイル群22のループ部とにより、位置検出エリア25が構成される。
X軸方向のループコイル群21のループ部とY軸方向のループコイル群22のループ部のそれぞれからは、前述したように、2本の線路が引き出されるが、その一方の線路(後述する帰り線路)は、図2に示すように、全て接続されて、基準電位が供給される端子、図2の例では、アース端子に接続される。
この位置検出センサ20は、図示を省略したコネクタ部を介して、位置検出回路210に接続されている。この位置検出回路210は、選択回路211、発振器212、電流ドライバ213、送受信切り替え回路214、受信アンプ215、検波回路216、ローパスフィルタ217、サンプルホールド回路218、A/D(Analog to Digital)変換回路219および処理制御部220を備えている。
X軸方向ループコイル群21及びY軸方向ループコイル群22は、選択回路211に接続される。この選択回路211は、2つのループコイル群21,22のうちの一のループコイルを、処理制御部220からの制御指示に従って順次選択する。
発振器212は、周波数f0の交流信号を発生する。この交流信号は、電流ドライバ213に供給されて電流に変換された後に、送受信切り替え回路214へ送出される。送受信切り替え回路214は、処理制御部220の制御により、選択回路211によって選択されたループコイルが接続される接続先(送信側端子T、受信側端子R)を、所定時間毎に切り替える。送信側端子Tには電流ドライバ213が、受信側端子Rには受信アンプ215が、それぞれ接続されている。
したがって、送信時には、送受信切り替え回路214の送信側端子Tを介して、電流ドライバ213からの交流信号が、選択回路211で選択されているループコイルに供給される。また、受信時には、選択回路211で選択されたループコイルに発生する誘導電圧は、選択回路211及び送受信切り替え回路214の受信側端子Rを介して受信アンプ215に供給されて増幅され、検波回路216へ送出される。
検波回路216によって検波された信号は、ローパスフィルタ217およびサンプルホールド回路218を介してA/D変換回路219に供給される。A/D変換回路219では、アナログ信号をディジタル信号に変換し、処理制御部220に供給する。
処理制御部220は、位置検出のため制御を行う。すなわち、処理制御部220は、選択回路211におけるループコイルの選択、送受信切り替え回路214での信号切り替え制御、サンプルホールド回路218のタイミングなどを制御する。
処理制御部210は、送受信切り替え回路214を送信側端子Tに接続するように切り替えることにより、X軸方向ループコイル群21あるいはY軸方向ループコイル群22のうち、選択回路211で選択されているループコイルを通電制御して電磁波を送出させる。位置指示器300の共振回路は、このループコイルから送出された電磁波を受けて、エネルギーを蓄える。
次に、処理制御部210は、送受信切り替え回路214を受信側端子Rに接続するように切り替える。すると、X軸方向ループコイル群21及びY軸方向ループコイル群22の各ループコイルには、位置指示器300から送信される電磁波によって誘導電圧が発生する。処理制御部220は、この各ループコイルに発生した誘導電圧の電圧値のレベルに基づいて、位置検出センサ20の位置検出エリア25におけるX軸方向及びY軸方向の指示位置の座標値を算出する。そして、処理制御部220は、算出した座標値の情報を、例えば外部のパソコンなどに供給する。
[この発明の位置検出センサの第1の実施形態]
図1は、図2の位置検出センサ20に適用される第1の実施形態の位置検出センサ20Aを説明するための図であり、X軸方向のループコイル群21の各1本のループコイル21X(iは、1,2,・・・nのいずれか)と、Y軸方向のループコイル群22の各1本のループコイル22Y(jは、1,2,・・・mのいずれか)が、シート状基板23に対してどのように形成されるかを説明するための図である。
図1(A)は、基板23をその一方の面23a側から見た図であり、図1(B)は、基板23を面23aに垂直な方向から見た図である。図1(B)では、ループコイル21X及び22Yを構成する導体パターンの図示は省略した。
この図1(A),(B)に示すように、この例のシート状基板23は、前述したように、ポリイミド系樹脂からなる薄いフィルム状のフレキシブル基板とされている。そして、このシート状基板23(以下、基板23と略称する)の一方の面23a側に、X軸方向ループコイル21Xの、矩形領域を囲む形状のループ部21XLのうちのY軸方向に平行な直線部XLa,XLbが形成され、基板23の他方の面23b側に、ループ部21XLのうちの、前記直線部XLa,XLb間を接続するためのX軸方向に平行な直線部XLc,XLdが形成される。基板23の一方の面23a側の直線部XLa,XLbと、他方の面23b側の直線部XLc,XLdとは、スルーホール31a,31b,31c,31dを通じて接続される。
そして、基板23の一方の面23a側に設けられているループ部21XLのうちの直線部XLa,XLbの一方、図1の例では、直線部XLbは、互いに平行な第1及び第2の線路からなる引き出し線路部21XEと接続するために、その中間において切断されている。
引き出し線路部21XEを構成する第1及び第2の線路の一方は、コネクタ部24を通じて前述した位置検出回路210の選択回路211に接続されることで、信号が供給される、あるいは信号を取り出すための線路となる。以下、この信号が供給される、あるいは信号を取り出すための線路を行き線路と称することとする。また、引き出し線路部21XEを構成する第1及び第2の線路の他方は、基準電位、例えば接地電位に接続される線路である。以下、この基準電位、例えば接地電位に接続される線路を帰り線路と称することとする。
X軸方向ループコイル21Xのループ部21XLの直線部XLbの切断部の一方の端部は、スルーホール31eを通じて、基板23の他方の面23b側に形成されている引き出し線路部21XEの行き線路XEsに接続されると共に、直線部XLbの切断部の他方の端部は、スルーホール31fを通じて、基板23の他方の面23b側に形成されている引き出し線路部21XEの帰り線路XEgに接続される。行き線路XEsと帰り線路XEgとは、この例では、X軸方向の直線として互いに平行に近接して配設されている。
図1に示すように、X軸方向ループコイル21Xの引き出し線路部21XEは、この例では、位置検出エリア25内にも存在し、少なくとも、この位置検出エリア25内の引き出し線路部21XEの行き線路XEsと帰り線路XEgとは、互いに近接した平行なX軸方向の直線として配設される。行き線路XEsと帰り線路XEgとの間隔は、例えば、0.1mmとされる。
行き線路XEsと帰り線路XEgとを、このように、互いに近接した平行な対の直線とするのは、引き出し線路部21XEが位置検出エリア25内にも存在するため、当該対の直線が作る細長い面を磁束が通過すると余計な電流が生じ、それが位置検出回路での位置検出する際の誤差信号となるので、その誤差信号をできるだけ小さく抑えるためである。
そして、この例では、引き出し線路部21XEの行き線路XEs及び帰り線路XEgは、基板23の他方の面23bにおいて、位置検出エリア25の外側に設けられるコネクタ部24にまで延長されて配設される。
そして、基板23には、以上のように構成されるX軸方向ループコイル21Xiが、ループ部21XLを一部重複させる状態で、所定のピッチで、X軸方向に複数個配設される。
また、Y軸方向ループコイル22Yは、その矩形領域を囲む形状のループ部22YLのうちのX軸方向に平行な直線部YLa,YLbが、基板23の他方の面23b側に形成される。そして、基板23の一方の面23a側に、ループ部22YLのうちの、前記直線部YLa,YLb間を接続するためのY軸方向に平行な直線部YLc,YLdが形成される。基板23の他方の面23b側の直線部YLa,YLbと、一方の面23a側の直線部YLc,YLdとは、スルーホール32a,32b,32cを通じて接続される。
そして、基板23の他方の面23b側に設けられているY軸方向ループコイル22Yのループ部22YLのうちの直線部YLa,YLbの一方、図1の例では、直線部YLbは、位置検出エリア25よりも更に外側にX軸方向にコネクタ部24まで延長されて、引き出し線路部22YEの帰り線路YEgとされる。また、位置検出エリア25においてX軸方向の最もコネクタ側に近い位置にあるループ部22YLの直線部YLcが、スルーホール32dを通じて、基板23の他方の面23b側においてX軸方向に形成されている引き出し線路部22YEの行き線路YEsに接続される。この行き線路YEsは、帰り線路YEgと平行に近接して配設され、コネクタ部24まで延長される。
そして、基板23には、以上のように構成されるY軸方向ループコイル22Yが、ループ部22YLを一部重複させる状態で、所定のピッチで、Y軸方向に複数個配設される。
以上のようにして、位置検出センサ20Aにおいては、基板23の位置検出エリアにおいては、基板23の一方の面23aと他方の面23bとで互いに直交する方向に、複数個のX軸方向ループコイル21Xと、複数個のY軸方向ループコイル22Yとが配列される。したがって、基板23の両面の複数のループコイルの線路パターンにより、所定の大きさの格子が、基板23の略全面に亘って均一に形成されたような状態となる。
そして、コネクタ部24の他方の面23bには、複数個のX軸方向ループコイル21Xからの引き出し線路部21XEと複数個のY軸方向ループコイル22Yからの引き出し線路部22YEとが、X軸方向に導出されるように互いに平行に形成されている。
この実施形態では、図1(A)に示すように、コネクタ部24の一方の面23aには、他方の面23b側の複数個のX軸方向ループコイル21Xからの引き出し線路部21XEと複数個のY軸方向ループコイル22Yからの引き出し線路部22YEと対向する領域において、引き出し線路部21XE及び引き出し線路部22YEと直交する方向の複数個の線路パターン26aを具備するダミー導体パターン26が形成されている。
この実施形態では、ダミー導体パターン26においては、Y軸方向のスリットが形成されることで、複数個の線路パターン26aが形成されている。ただし、この実施形態では、複数個の線路パターン26aは、その端部において互いに接続されている。
したがって、この実施形態の位置検出センサ20Aでは、基板23のコネクタ部24においても、実質的に、互いに直交する方向の線路パターンが形成されている。
以上説明した位置検出センサ20Aは、シート状基板23の一方の面23a及び他方の面23bに、例えばスクリーン印刷により銅ペーストを塗布することで、上述したX軸方向ループコイル群及びY軸方向ループコイル群を形成して(コネクタ部を含む)作成される。ここで、銅ペーストは、銅粉末と、溶剤と、バインダー樹脂とからなるものである。なお、この銅ペーストを用いた導電性塗膜の製造方法は、例えば特開2015‐35331号公報に記載された方法を用いることができる。
基板23に塗布された銅ペーストは、加熱水蒸気処理が施されて、酸化されている銅が還元されて、比抵抗が10Ω.cm以下の高い電気導電性を有する線路とされる。この実施形態では、加熱水蒸気処理は、320℃〜370℃の範囲の高温により、1分〜2分、実行される。ここで、加熱水蒸気処理時の温度は、銅ペーストの導電性(比抵抗)と、ポリイミド系樹脂の基板23に生じる収縮率とを考慮して決定する。
図3は、加熱水蒸気処理時の温度の変化に対する基板23の収縮率と、基板23に形成された銅ペーストによる線路の比抵抗との関係を示す図である。比抵抗が大きい場合には、ループコイルに電流を流すことが困難となって、位置検出センサが検出動作をすることが困難であり、基板23の収縮率が大きいと、ループコイルが歪んで、位置検出センサにおける座標位置精度が悪くなる。
この図3において、●印は、銅ペーストによる線路の比抵抗を示している。また、△印は、加熱水蒸気処理を1分間行った時の基板23の収縮率、×印は、加熱水蒸気処理を1分間行った時の基板23の収縮率を示している。
この図3から、比抵抗は、320℃以上になると、10Ω.cm以下となり、370℃以上になると、約6Ω.cmとなって、それ以上は比抵抗が小さくならずにほぼ飽和することが分かる。また、基板23の収縮は、340℃以下では殆ど生じず、370℃以上になると、基板23には、場所によって異なる量の収縮が斑に生じることが分かった。
そこで、この実施形態では、加熱水蒸気処理の温度は、320℃〜370℃の範囲、特に、この例では、340℃として、処理時間は2分とした。これにより、基板23の収縮を最小限に抑えつつ、比抵抗を小さくすることができた。なお、処理時間は、1分でも勿論よい。
そして、この340℃というような高温での熱処理を行うことにより銅ペーストのバインダーで収縮が生じたとしても、上述の実施形態の位置検出センサ20Aは、位置検出エリア25においては、基板23の一方の面及び他方の面に、互い直交する方向の線路パターンが、所定のピッチで整然と形成されているので、基板23の位置検出エリア25では、その全体に亘って均一の収縮が生じる。このため、位置検出エリア25において、部分的に反りが生じたり、波打ちが生じたりすることはない。
なお、位置検出センサ20Aに接続される位置検出回路210おいては、位置検出センサ20Aの基板23の全体に亘って均一の生じる収縮に応じて、位置検出センサから得られる位置指示器による指示座標を補正することができる。したがって、位置検出センサ20Aの基板23に収縮が生じたとしても、座標精度は、高精度を維持することができるものである。
また、コネクタ部24においても、同様に、一方の面の引き出し線路部の線路パターンと、他方の面のダミー導体パターン26の線路パターン26aとが互いに直交するような状態となり、このコネクタ部24においても、格子縞パターンが均一に形成されていることになり、部分的に反りが生じたり、波打ちが生じたりすることはない。
そして、コネクタ部24のダミー導体パターン26は、基板23の他方の面23b側の線路パターンの領域全体に対応するベタパターンではなく、スリットが設けられたパターンであるため、ベタパターンの場合に、その近傍での位置指示器との電磁結合における渦電流の発生による磁束の減衰を回避することができるという効果もある。
[第1の実施形態の変形例]
なお、以上の実施形態では、ダミー導体パターン26は、複数の線路パターン26aを互いに接続するように構成したが、複数の線路パターン26aのそれぞれは、互いに独立したものとして構成してもよい。
また、以上の実施形態では、X軸方向ループコイル21Xからの引き出し線路部21XE及びY軸方向ループコイル22Yからの引き出し線路部22YEは、行き線路及び帰り線路の両方を、コネクタ部24の他方の面23a側に設けるようにしたが、X軸方向ループコイル21Xからの引き出し線路部21XE及びY軸方向ループコイル22Yからの引き出し線路部22YEの帰り線路は、コネクタ部24の近傍で、スルーホールを介して、ダミー導体パターン26に共通に接続するようにしてもよい。
その場合には、コネクタ部24においては、ダミー導体パターン26を基準電位に接続する端子とするように構成する。あるいは、X軸方向ループコイル21Xからの引き出し線路部21XE及びY軸方向ループコイル22Yからの引き出し線路部22YEの帰り線路の内の1本あるいは複数本は、コネクタ部24の他方の面23aに導出すると共に、スルーホールを通じてダミー導体パターン26に接続して、当該コネクタ部24の他方の面23aに導出した帰り線路を、基準電位に接続する端子とするようにしてもよい。
また、上述の実施形態のダミー導体パターン26は、スリットを設けることで、複数の線路パターンを実質的に設けるようにしたが、スリットの代わりに、当該スリット部分に、スリットの幅を直径とする空孔をスリット部分に沿って形成することで、複数の線路パターンを実質的に設けるようにしてもよい。
[位置検出センサの第2の実施形態]
第2の実施形態の位置検出センサは、第1の実施形態の位置検出センサ20Aの変形例の一つである。図4〜図8は、この第2の実施形態の位置検出センサ20Bの構成例を説明するための図である。この図4〜図8において、第1の実施形態の位置検出センサ20Aと同一部分には、同一符号を付与して、その詳細な説明は省略する。
この第2の実施形態の位置検出センサ20Bにおいては、上記のようにして基板23に形成されるX軸方向ループコイル21Xの引き出し線路部21XEの帰り線路XEgを、他のX軸方向ループコイル21X(ただしi≠k)の引き出し線路部21XEの帰り線路XEgと共通化することにより、X軸方向ループコイル群21から位置検出エリア25の外側のコネクタ部24に接続するための引き出し線路の合計の線路数を削減するようにする。これにより、位置検出エリア25において、ループコイルのループ部の線路以外の引き出し線路が存在することによる線路パターンの集中や、偏りを、第1の実施形態よりも、より少なくするようにしている。
また、この第2の実施形態では、コネクタ部24においては、X軸方向ループコイル21Xの引き出し線路部21XE及びY軸方向ループコイル22Yの引き出し線路部22YEの行き線路の延長部は、基板23の他方の面23bに形成するが、それらの帰り線路は、基板23の一方の面23aに形成する、後述する導体パターン26Bに共通に接続するように構成する。これは、コネクタ部24の一方の面23aに形成する導体パターン26Bを基準電位の端子導体とすることができるようにするためである。
図4は、この第2の実施形態の位置検出センサ20Bの構成例の概要を説明するための図であり、第1の実施形態の図1に対応するものである。なお、図4〜図8においても、図1と同様に、実線の直線は、基板23の一方の面23aに形成された線路を示しており、点線の直線は、基板23の他方の面23bに形成された線路を示している。
この図4に示すように、第2の実施形態の位置検出センサ20Bおいては、基板23の一方の面に導体パターン26Bが形成されていると共に、基板23の他方の面23bに配設されているX軸方向ループコイル21Xの引き出し線路部21XEの帰り線路XEgと、Y軸方向ループコイル22Yの引き出し線路部22YEの帰り線路YEgとが、コネクタ部24の近傍において、スルーホール33X,33Yを通じて、基板23の一方の面23aの線路33X,34Yに接続される。線路34X,34Yは、基板23のコネクタ部24の一方の面23aに共通に接続されている。第2の実施形態の位置検出センサ20Bのその他の構成は、第1の実施形態の位置検出センサ20Aと同様とされる。
導体パターン26Bの空孔は、Y軸方向に並んでおり、このY軸方向の空孔列は、隣り合う空孔列とずれて配置されている。この配置は、第1の実施形態のダミー導体パターン26において、スリット部分に空孔26Bhを形成したものに等しく、導体パターン26Bには、Y軸方向に実質的に線路パターン26Baが形成されているものである。なお、図4では、線路パターン26Baを分かりやすくするために、導体パターン26Bには、点線を付して線路パターンを示しているが、実際上は、この点線は存在しない。
次に、この第2の実施形態の位置検出センサ20Bにおける、X軸方向ループコイル21Xの引き出し線路部21XEの帰り線路XEgを、他のX軸方向ループコイル21X(ただしi≠k)の引き出し線路部21XEの帰り線路XEgと共通化することについて説明する。
図5は、第2の実施形態のセンサ20Bの基板23に形成されるX軸方向ループコイル群21のうちの任意の2個のX軸方向ループコイルの間での帰り線路の共通化を説明するための図であり、この図5は、X軸方向ループコイル21Xの引き出し線路部21XEと、X軸方向ループコイル21Xの引き出し線路部21XEとで、帰り線路を共通化した場合を示している。この図5においては、図1と同様に、実線の直線は、基板23の一方の面23aに形成された線路を示しており、点線の直線は、基板23の他方の面23bに形成された線路を示している。
前述したようにして、基板23の一方の面23aに形成されたX軸方向ループコイル21Xのループ部21XLの直線部XLa及びXLbは、スルーホール31a,31b,31c,31dを通じて、基板23の他方の面23bに形成された直線部XLc及びXLdに接続される。同様に、基板23の一方の面23aに形成されたX軸方向ループコイル21Xのループ部21XLの直線部XLa及びXLbは、スルーホール31a,31b,31c,31dを通じて、基板23の他方の面23bに形成された直線部XLc及びXLdに接続される。
そして、基板23の一方の面23a上に形成されたX軸方向ループコイル21Xのループ部21XL及びX軸方向ループコイル21Xのループ部21XLの直線部XLb及び直線部XLbは、その切断部の一方の端部がそれぞれスルーホール31e及び31eを通じて、引き出し線路部21XE及び引き出し線路部21XEの行き線路XEs及びXEsに接続される。
また、直線部XLb及び直線部XLbの切断部の他方の端部は、それぞれスルーホール31f及び31fを通じて、引き出し線路部21XE及び引き出し線路部21XEの帰り線路XEg及びXEgに接続される。この場合に、X軸方向ループコイル21Xの引き出し線路部21XEの帰り線路XEgは、スルーホール31fと接続された後のスルーホール31fと31fの間以外の線路部が、X軸方向ループコイル21Xの帰り線路XEgと共用されることになる。すなわち、帰り線路XEgと帰り線路XEgとは、共通帰り線路CMgの構成とされる。
そして、X軸方向ループコイル21Xの引き出し線路部21XEの行き線路XEsは、共通帰り線路CMgと平行に近接して配設されると共に、X軸方向ループコイル21Xの引き出し線路部21XEの行き線路XEsも、共通帰り線路CMgと平行に近接して配設される。
そして、図5に示すように、この第2の実施形態の位置検出センサ20Bにおいては、共通帰り線路CMgは、位置検出エリア25の外側のコネクタ部24との間の領域において、スルーホール33Xを通じて、基板23の他方の面23b側から一方の面23a側の線路34Xに接続され、これにより、共通帰り線路CMgは、コネクタ部24の一方の面23aの導体パターン26Bに接続される。
このように、第2の実施形態においては、X軸方向のループコイルの帰り線路を、他のX軸方向のループコイルの帰り線路と共通化することにより、従来は、X軸方向ループコイル21Xの引き出し線路部21XEとして2本、X軸方向ループコイル21Xの引き出し線路部21XEとして2本の、合計4本の引き出し線路が必要であったところ、1本少ない3本の引き出し線路とすることができる。
そして、第1の実施形態では、更に、X軸方向ループコイル21Xの引き出し線路部21XEの行き線路XEsと、X軸方向ループコイル21Xの引き出し線路部21XEの行き線路XEsとを、共通帰り線路CMgを中心とした両側に形成するようにする。このため、スルーホール31eと31eとは、共通帰り線路CMgを跨いだ位置に形成する。
このように、共通帰り線路CMgを中心として両側に、行き線路XEsと、行き線路XEsとを配設するようにすることにより、行き線路XEsと共通帰り線路CMgとの間隔及び行き線路XEsと共通帰り線路CMgとの間隔を等しくでき、例えば両方の間隔を0.1mmとすることができる。これにより、行き線路と帰り線路とで形成される面積部分を最小のままとすることができ、誤差信号の発生を最小にすることができる。
以上のようにして、X軸方向ループコイル群21のn個のループコイル21X〜21Xの2本ずつについて、引き出し線路部21XE〜21XEの帰り線路を共通化することにより、X軸方向ループコイル群21から導出される引き出し線路の全体の帰り線路の線数を、従来の1/2にすることができる。
更に、帰り線路を共通化するX軸方向ループコイルの数を、3以上にすることにより、X軸方向ループコイル群21から導出される引き出し線路の全体の帰り線路の線数を、より少なくすることできる。
例えば図6に示すように、X軸方向ループコイル群21のn個のX軸方向ループコイル21X〜21Xを、それぞれ2本以上からなるグループG1、G2、・・・の複数個に分けて各グループ毎に帰り線路を共通化することにより、X軸方向ループコイル群21から導出される引き出し線路部の全体の帰り線路の線数を、そのグループ数分とすることができる。すなわち、図6に示すように、各グループG1、G2、・・・毎に1本の共通帰り線路CMg1、CMg2、・・・を備えるように構成することができる。なお、各グループG1、G2、・・・を構成するX軸方向ループコイルの数は、同数ではなく異なっていても良いことは言うまでもない。
以上のようにして、第2の実施形態によれば、X軸方向ループコイルの帰り線路を、他のX軸方向ループコイルの帰り線路と共通化することにより、引き出し線路の線路数を、従来に比較して削減することができる。
そして、この第2の実施形態においては、コネクタ部24においては、X軸方向ループコイル及びY軸方向ループコイルの帰り線路は、行き線路が形成されている基板23の他方の面23bとは反対側の一方の面23aに設けられて、導体パターン26Bに接続されるので、コネクタ部24の大きさを、第1の実施形態の場合よりも小さくすることができる。
そして、この第2の実施形態の位置検出センサ20Bにおいても、基板23の一方の面及び他方の面に、コネクタ部24を含めて、互い直交する方向の線路パターンが形成されているので、熱処理により銅ペーストのバインダーのために収縮が生じたとしても、上述の実施形態と同様に、その全体に亘って均一の収縮が生じる。このため、基板23において、部分的に反りが生じたり、波打ちが生じたりすることはない。
そして、コネクタ部24のダミー導体パターン26Bは、基板23の他方の面23b側の線路パターンの領域全体に対応するベタパターンではなく、多数の空孔26Bhが設けられたパターンであるため、ベタパターンの場合に、その近傍での位置指示器との電磁結合における渦電流の発生による磁束の減衰を回避することができる。
なお、この第2の実施形態においては、コネクタ部24においては、導体パターン26Bを基準電位に接続する端子とするように構成する。
しかし、X軸方向ループコイル21Xからの引き出し線路部21XEの共通帰り線路の1本あるいは複数本、あるいはY軸方向ループコイル22Yからの引き出し線路部22YEの帰り線路の内の1本あるいは複数本を、コネクタ部24の他方の面23aに導出すると共に、スルーホールを通じてダミー導体パターン26Bに接続して、当該コネクタ部24の他方の面23aに導出した帰り線路を、基準電位に接続する端子とするようにしてもよい。
なお、n本のX軸方向ループコイル21X〜21Xの引き出し線路部21XE〜21XEの帰り線路XEg〜XEgの全てを共通化して、1本の共通帰り線路CMgとするようにしても勿論良い。
また、上述の第2の実施形態は、X軸方向ループコイル群21についてのみ説明したが、Y軸方向ループコイル群22についても、全く同様にして、第2の実施形態を適用することができる。この場合には、引き出し線路部の帰り線路の数の最小値は、X軸方向ループコイル群21について1本、Y軸方向ループコイル群22について1本の、合計2本とすることができる。
なお、基板23の他方の面23bに全ての引き出し線路を導出するようにする第1の実施形態においても、上述したX軸方向ループコイル群21やY軸方向ループコイル群からの引き出し線路部の帰り線路を共通化する技術を適用するようにしてもよいことは言うまでもない。
[位置検出センサの第3の実施形態]
第3の実施形態の位置検出センサ20Cは、第2の実施形態の位置検出センサ20Bの変形例の一つである。図7及び図8は、この第3の実施形態の位置検出センサ20Cの構成例を説明するための図である。この図7及び図8において、第2の実施形態の位置検出センサ20Bと同一部分には、同一符号を付与して、その詳細な説明は省略する。
この第3の実施形態においては、X軸方向ループコイル21Xの引き出し線路部21XEの帰り線路XEgを、Y軸方向ループコイル22Yのループ部22YLの一つの直線部YLbに接続して、この直線部YLbの一部としても用いることにより共通化し、X軸方向ループコイル群21から位置検出エリア25の外側のコネクタ部24に接続するための引き出し線路の合計の線路数をさらに削減するようにする。これにより、位置検出エリア25において、ループコイルのループ部の線路以外の引き出し線路が存在することによる線路パターンの集中や、偏りを、第1の実施形態及び第2の実施形態よりも、より少なくするようにしている。
なお、図7においても、図1と同様に、実線の直線は、基板23の一方の面23aに形成された線路を示しており、点線の直線は、基板23の他方の面23bに形成された線路を示している。
すなわち、図7に示すように、Y軸方向ループコイル22Yは、基板の他方の面23b側のX軸方向の直線部YLa及びYLbと、一方の面23a側のY軸方向の直線部YLc及びYLdとが、スルーホール32a,32b,32cを通じて接続されることにより、そのループ部22YLが形成される。
そして、前述もしたように、基板23の一方の面23aの直線部YLcが、スルーホール32dを通じて、基板23の他方の面23bにおいて、位置検出エリア25の外側に、X軸方向に平行に形成されている、行き線路YEsに接続される。また、基板23の他方の面23b側に形成されているX軸方向の直線部YLbが、位置検出エリア25の外側に、更にX軸方向に延長されて形成されることにより、帰り線路YEgとされる。
一方、X軸方向ループコイル21Xは、図5と同様にして、基板23の一方の面23a側の直線部XLa及びXLbと、他方の面23b側の直線部XLc及びXLdとが、スルーホール31a,31b,31c,31dを通じて接続されることにより、そのループ部21XLが形成される。
そして、基板23の一方の面23a上に形成された直線部XLbの切断部の一方の端部が、スルーホール31eを通じて、基板23の他方の面23b側に形成されている引き出し線路部21XEの行き線路XEsに接続される。この行き線路XEsは、Y軸方向ループコイル22Yのループ部22YLの直線部YLbに平行に近接して配設される。
そして、この第3の実施形態においては、直線部XLbの切断部の他方の端部は、スルーホール31fを通じて、Y軸方向ループコイル22Yのループ部22YLの直線部YLbの中間部に接続される。このループ部22YLの直線部YLbは、前述したように、Y軸方向ループコイル22Yの引き出し線路部22YEの帰り線路YEgがその延長部とされている線路である。
そして、前述したように、Y軸方向ループコイル22Yのループ部22YLの、この直線部YLbは、X軸方向ループコイル21Xの引き出し線路部21XEの行き線路XEsと平行に近接して配設されている。
したがって、Y軸方向ループコイル22Yのループ部22YLの、この直線部YLbは、スルーホール31fを通じたX軸方向ループコイル21Xの直線部XLbとの接続点から、コネクタ部24までの部分が、X軸方向ループコイル21Xの引き出し線路部21XEの帰り線路XEgとしても共用化されることになる。
そして、この第3の実施形態においては、位置検出エリア25から、その外部のコネクタ部24(図7では図示を省略)に接続するためのX軸方向ループコイル21Xの引き出し線路部21XEとY軸方向ループコイル22Yの引き出し線路部22YEとにおいては、共通化された共通帰り線路CMYgを有するものとして構成される。そして、図7に示すように、この共通帰り線路CMYgが、スルーホール33YCを通じて基板23の他方の面から一方の面23aに接続され、線路34YCを通じて、図4に示した導体パターン26Bに接続される。
以上のようにして、第3の実施形態においては、X軸方向ループコイル21Xからの引き出し線路部21XEでは、帰り線路を個別に設ける必要がなくなり、その分だけ、引き出し線路数を削減することができる。
そして、X軸方向ループコイル群21のX軸方向ループコイルのそれぞれからの引き出し線路部として帰り線路を不要にすることができるので、X軸方向ループコイル群21及びY軸方向ループコイル群22の全体からの引き出し線路部の帰り線路の数を、Y軸方向ループコイルの数だけとすることができる。したがって、第2の実施形態の場合よりも、X軸方向ループコイル群21及びY軸方向ループコイル群22の全体からの引き出し線路部の帰り線路の数を、更に少なくすることができる。
図8は、第2の実施形態の図6の例に、第3の実施形態を適用した場合を示している。この図8の例では、グループG1のX軸方向ループコイル21X〜21Xの帰り線路は、Y軸方向ループコイル22Yのループ部22YLの一部と共用されて、共通帰り線路CMYg1として位置検出エリア25外に導出される。また、グループG2のX軸方向ループコイル21X〜21X12の帰り線路は、Y軸方向ループコイル22Yのループ部22YLの一部と共用されて、共通帰り線路CMYg2として位置検出エリア25外に導出される。
[上述の実施形態の変形例]
なお、上述の実施形態では、基板23のX軸方向の一方の側にコネクタ部24を設けるようにしたが、基板23のY軸方向の一方の側にコネクタ部と設けるようにしてもよい。
また、コネクタ部24に設ける導体パターン26,26Bにおいて実質的に線路パターンを形成する方法は、上述の実施形態のように、スリットを設ける方法や空孔を設ける方法に限られるものではなく、コネクタ部24の他方の面側に形成される引き出し線路部の延長部に対して、直交する方向の線路パターンを実質的に形成することができれば、どのような方法であってもよい。
例えば、図9(A)に示す例の導体パターン26Cは、複数個の線路パターン26Caが、それぞれの線路パターン2Caの一端側で接続されるものと、他端側で接続されるものとが交互にされて、いわゆるジグザグの線路パターンとして形成されている。また、図9(B)に示す例の導体パターン26Dは、複数個の線路パターン26Daが、その一端側においてのみ接続されて連結されているパターンである。図9(B)において、複数個の線路パターン26Daを連結する部分は、複数個の線路パターン26Daの他端側であってもよいことは言うまでもない。また、図9(C)に示す例の導体パターン26Eは、複数個の線路パターン26Eaが、それぞれの線路パターン26Daの中央部で連結されているパターンである。
なお、図9に示した例は、いずれも導体パターン26C,26D,26Eが基準電位を供給する端子とすることができるようにした場合であり、導体パターン26C,26D,26Eを、基準電位を供給する端子とする必要がない場合には、第1の実施形態で説明したように、複数個の線路パターン26Ca,26Da,26Eaは互いに独立した線路パターン(ダミーパターン)としてもよいことは前述した通りである。
20,20A,20B,20C…位置検出センサ、21…X軸方向ループコイル群、22…Y軸方向ループコイル群、23…ポリイミド系樹脂からなるシート状基板、24…コネクタ部、25…位置検出エリア、26…ダミー導体パターン、26A…基準電位となる導体パターン

Claims (14)

  1. 樹脂からなるシート状基板に、銅粉末とバインダーを含む銅ペーストからなる線路パターンを形成し、熱加工して複数個の位置検出用ループコイルを形成する位置検出センサにおいて、
    前記線路パターンは、前記位置検出用ループコイルと、前記位置検出用ループコイルと外部との接続のためのコネクタ部とを含んで構成され、
    前記シート状基板の一方の面においては、前記銅ペーストによる前記線路パターンを、第1の方向に延在するように形成すると共に、前記第1の方向に延在するように形成した前記線路パターンを前記第1の方向とは直交する第2の方向に所定のピッチで形成し、前記シート状基板の他方の面においては、前記銅ペーストによる前記線路パターンを、前記第2の方向に延在するように形成すると共に、前記第2の方向に延在するように形成した前記線路パターンを前記第1の方向に所定のピッチで形成し、更に、
    前記コネクタ部においては、前記一方の面と前記他方の面とに線路パターンが配置される
    ことを特徴とする電磁誘導方式の位置検出センサ。
  2. 前記シート状基板の所定の端部に前記コネクタ部を備え、前記コネクタ部に前記位置検出用ループコイルのループ部から導出される引き出し線路の延長部が形成され、
    前記コネクタ部においても、前記シート状基板の前記一方の面と前記他方の面とにおいて、互いに直交する方向の線路パターンが実質的に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電磁誘導方式の位置検出センサ。
  3. 前記位置検出用ループコイルは、
    所定の面積領域を囲むように線路が配線される第1のループ部と、前記第1のループ部を構成する前記線路の一端及び他端のそれぞれに接続される第1の引き出し線路部とを具備する第1のループコイルが、前記第2の方向に複数個配置された第1のループコイル群と、
    所定の面積領域を囲むように線路が配線される第2のループ部と、前記第2のループ部を構成する前記線路の一端及び他端のそれぞれに接続される第2の引き出し線路部とを具備する第2のループコイルが、前記第2の方向と直交する前記第1の方向に複数個配置された第2のループコイル群と
    からなり、
    前記第1のループコイル群及び前記第2のループコイル群の前記第1のループ部及び前記第2のループ部が占める領域が位置検出エリアとされ、
    前記第1の引き出し線路部及び前記第2の引き出し線路部は、前記第1の引き出し線路部または前記第2の引き出し線路部の一方は、前記位置検出エリア内を通って、他方は、前記位置検出エリアを通ることなく、前記シート状基板の一方の面または他方の面のいずれか一方の面に配設されると共に、前記コネクタ部においてまとめて配設され、
    前記コネクタ部の一方の面及び他方の面の両面には、実質的に互いに交差する方向の前記銅ペーストによるパターンが形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電磁誘導方式の位置検出センサ。
  4. 前記コネクタ部の前記一方の面または前記他方の面の一方には、前記第1の引き出し線路部及び前記第2の引き出し線路部が所定の延長方向に配線されていると共に、前記コネクタ部の前記一方の面または前記他方の面の他方には、前記第1の引き出し線路部及び前記第2の引き出し線路部の前記所定の延長方向とは直交する方向に導体線路が実質的に形成されるようにされたパターンが形成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の電磁誘導方式の位置検出センサ。
  5. 前記コネクタ部の前記一方の面または前記他方の面の他方に形成されている前記パターンは、前記第1の引き出し線路部及び前記第2の引き出し線路部の前記所定の延長方向とは直交する方向の複数個の線路パターンを含む
    ことを特徴とする請求項4に記載の電磁誘導方式の位置検出センサ。
  6. 前記第1の引き出し線路部及び前記第2の引き出し線路部は、信号を供給あるいは信号を取り出すための第1の線路と、基準電位に接続される線路である第2の線路とを備え、
    前記第1の引き出し線路部の前記第2の線路を、他の前記第1の引き出し線路部の第2の線路と接続することにより共通化すると共に、前記第2の線路を共通化した前記第1の引き出し線路部の前記第1の線路を、前記共通化した前記第2の線路と平行に近接して配設した
    ことを特徴とする請求項4に記載の電磁誘導方式の位置検出センサ。
  7. 前記共通化された前記第1の引き出し線路部の前記第2の線路は、前記第2のループコイルの前記第2のループ部の一部及び前記第2の引き出し線路部の前記第2の線路を構成する
    ことを特徴とする請求項6に記載の電磁誘導方式の位置検出センサ。
  8. 前記第1の引き出し線路部及び前記第2の引き出し線路部は、信号を供給あるいは信号を取り出すための第1の線路と、基準電位に接続される線路である第2の線路とを備え、
    前記コネクタ部の前記一方の面または前記他方の面の一方には、前記第1の引き出し線路部及び前記第2の引き出し線路部の前記第1の線路が、その延長方向に形成されており、
    前記コネクタ部の前記一方の面または前記他方の面の他方には、前記第1の引き出し線路部及び前記第2の引き出し線路部の前記第2の線路が接続されるパターンであって、前記第1の線路の延長方向とは直交する方向に導体線路が実質的に形成されるようにされたパターンが形成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の電磁誘導方式の位置検出センサ。
  9. 前記第1の引き出し線路部の前記第2の線路を、他の前記第1の引き出し線路部の第2の線路と接続することにより共通化すると共に、前記第2の線路を共通化した前記第1の引き出し線路部の前記第1の線路を、前記共通化した前記第2の線路と平行に近接して配設した
    ことを特徴とする請求項8に記載の電磁誘導方式の位置検出センサ。
  10. 前記共通化された前記第1の引き出し線路部の前記第2の線路は、前記第2のループコイルの前記第2のループ部の一部及び前記第2の引き出し線路部の前記第2の線路を構成する
    ことを特徴とする請求項9に記載の電磁誘導方式の位置検出センサ。
  11. 前記コネクタ部の前記一方の面または前記他方の面の他方に形成されている前記パターンは、前記第1の線路の延長方向とは直交する方向の複数個の導体を互いに接続したパターンからなる
    ことを特徴とする請求項8に記載の電磁誘導方式の位置検出センサ。
  12. 前記コネクタ部の前記一方の面または前記他方の面の他方に形成されている前記パターンにおいては、前記第1の線路の延長方向とは直交する方向のスリットにより、前記第1の線路の延長方向とは直交する方向の前記複数個の導体を形成する
    ことを特徴とする請求項11に記載の電磁誘導方式の位置検出センサ。
  13. 前記コネクタ部の前記一方の面または前記他方の面の他方に形成されている前記パターンにおいては、前記第1の線路の延長方向とは直交する方向の複数個の空孔により、前記第1の線路の延長方向とは直交する方向の前記複数個の導体を形成する
    ことを特徴とする請求項11に記載の電磁誘導方式の位置検出センサ。
  14. 樹脂からなるシート状基板に、銅粉末とバインダーを含む銅ペーストからなる線路パターンを形成し、熱加工して複数個の位置検出用ループコイルを形成する電磁誘導方式の位置検出センサの製造方法であって
    前記電磁誘導方式の位置検出センサにおいては、
    前記線路パターンは、前記位置検出用ループコイルと、前記位置検出用ループコイルと外部との接続のためのコネクタ部とを含んで構成されると共に、
    前記シート状基板の一方の面においては、前記銅ペーストによる前記線路パターンを、第1の方向に延在するように形成すると共に、前記第1の方向に延在するように形成した前記線路パターンを前記第1の方向とは直交する第2の方向に所定のピッチで形成し、前記シート状基板の他方の面においては、前記銅ペーストによる前記線路パターンを、前記第2の方向に延在するように形成すると共に、前記第2の方向に延在するように形成した前記線路パターンを前記第1の方向に所定のピッチで形成し、更に、
    前記コネクタ部においては、前記一方の面と前記他方の面とに線路パターンが配置されて形成されており、
    前記シート状基板の一方の面及び他方の面に形成された前記銅ペーストが、340℃で熱処理されてなる
    ことを特徴とする電磁誘導方式の位置検出センサの製造方法
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