JP5983697B2 - 無線通信システム、通信制御方法、及び無線端末 - Google Patents

無線通信システム、通信制御方法、及び無線端末 Download PDF

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Description

本発明は、複数の無線基地局と、これら無線基地局のうちのいずれかの無線基地局に帰属して当該無線基地局と通信を行う無線端末とを含む無線通信システムおよびその通信技術に関する。
近年、移動体通信網において、特定の複数の無線端末にのみデータを同報配信するというマルチキャスト技術が注目されている。3GPP(The 3rd Generation Partnership Project)仕様のUMTS(Universal Mobile Telecommunication System)と呼ばれるネットワークでは、マルチメディア放送や同報サービスを提供するためのMBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)と呼ばれるコンテンツ配信サービスがサポートされている。LTE(Long Term Evolution)でも、MBMSをサポートする方向での検討が行われている(非特許文献1)。3GPPの標準仕様によれば、基地局の種類(たとえば、マクロ基地局やマイクロ基地局)によらずに、MBMSをサポートすることが可能である。
無線端末は、待ち受け状態であるアイドル状態とアクティブ状態とのいずれの状態でも、MBMSデータのマルチキャスト信号あるいはブロードキャスト信号を受信することができる。また、無線端末がMBMSデータを受信中に他のセルに移動するとき、当該無線端末の通信状態に合わせて、セル再選択(cell reselection)、セル更新(cell update)あるいはハンドオーバ(handover)が実行される。無線端末は、アイドル状態にあるとき、帰属先である無線基地局からページングチャネル(PCCH)を用いてページング情報を受信し、このページング情報に基づいて着呼の有無を確認する。セル再選択は、ページング情報を送信する基地局(現在の帰属先)を他の基地局(他の帰属先)に切り替える動作をいう。一方、アクティブ状態にある無線端末は、帰属先の基地局と同期を確立してユーザデータの送受信を行う。アクティブ状態の無線端末が移動することにより他の基地局へ帰属先を切り替える動作がハンドオーバである。
3GPP仕様のUMTSあるいはLTEでは、マクロ基地局とは別に、制限された性能を有する安価な小型基地局としてフェムト基地局(「ホーム基地局」とも呼ばれる。)が定義されている(非特許文献2および非特許文献3参照)。一般的なフェムト基地局は、屋内に設置されて既存のブロードバンド回線と接続されており、このブロードバンド回線を介して通信網にアクセスして通信を行う小型基地局である。
3GPPに関する先行技術文献としては、たとえば、以下に挙げられる非特許文献1、非特許文献2および非特許文献3が挙げられる。
3GPP TS25.346 v810, インターネット〈URL:http://www.3gpp.org/ftp/Specs/html-info/25346.htm〉 3GPP TR25.820 v811, インターネット〈URL:http://www.3gpp.org/ftp/Specs/html-info/25820.htm〉 3GPP TS36.300 v850, インターネット〈URL:http://www.3gpp.org/ftp/Specs/html-info/36300.htm〉
フェムト基地局のセル(フェムトセル)とマクロ基地局のセル(マクロセル)とがオーバーラップしている場合、フェムトセルのエリア内にある無線端末は、フェムト基地局からの信号の受信品質がマクロ基地局からの信号の受信品質よりも良好になるので、必然的にフェムト基地局に帰属し、マクロ基地局に帰属しない。
無線端末は、アイドル状態でMBMSデータを受信する場合、MBMSをサポートするマクロ基地局のセル内では、マクロ基地局からブロードキャストコントロールチャネル(BCCH)、ページングコントロールチャネル(PCCH)、マルチキャストコントロールチャネル(MCCH:Multicast Control Channel)、マルチキャストスケジューリングチャネル(MSCH:Multicast Scheduling Channel)、マルチキャストトラフィックチャネル(MTCH:Multicast Traffic Channel)を用いて送信された信号を受信する。あるマクロセルにてMBMSデータを受信している無線端末が別のマクロセルに移動し、別のマクロ基地局に帰属した場合でも、帰属先のマクロ基地局がMBMSをサポートしていれば、無線端末は、新たな帰属先のマクロ基地局からMTCHで継続的にMBMSデータを受信することが可能である。
一方、フェムト基地局は、マクロ基地局と比べると制限された機能しか持たず、MBMSをサポートしていない可能性が高い。この場合、無線端末が、セル再選択を実行し、MBMSをサポートするマクロ基地局のマクロセルから、MBMSをサポートしないフェムト基地局のフェムトセルに移動したとき、無線端末は、MBMSによるコンテンツ配信サービスの提供を受けることはできない。かかる場合、無線端末は、サービス圏外(Out-of-service)にあると判断する。
上記の問題は、無線端末の帰属先がフェムト基地局の場合に限らず、MBMSをサポートしていない他のマクロ基地局の場合や、マイクロ基地局やピコ基地局といった他の種類の小型基地局の場合についても同様に起こり得る。
このように、無線端末が、MBMSをサポートするマクロ基地局のマクロセルのエリア内に位置していたとしても、MBMSをサポートしないフェムト基地局に帰属している限り、上述したようなMBMSデータのマルチキャスト信号またはブロードキャスト信号を受信することができない。
上記に鑑みて本発明の目的は、無線端末が帰属しない無線基地局から提供されるMBMSなどのコンテンツ配信サービスに関する情報を当該無線端末が取得することを可能とする技術を提供することである。
本発明によれば、無線通信システムが提供される。この無線通信システムは、無線端末が帰属するセルを管理するセル管理手段と、該無線端末に、該無線端末が帰属するセルの周辺セルにおけるMBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)に関する情報を送信する送信手段と、を備える無線基地局を含む。
上記無線通信システムは、前記無線端末が帰属するセルを管理する前記無線基地局から送信された前記MBMSに関する情報を受信する手段と、前記受信する手段で受信した前記MBMSに関する情報が、前記無線端末が帰属するセルの周辺セルにおけるMBMSに関する制御情報および前記周辺セルでMBSFN(MBMS Single Frequency Network)により提供されるMBMSのサービスに関連する情報を含むことを判別する手段と、前記無線基地局に信号を送信する手段と、を備える前記無線端末を更に含み、前記無線基地局は、前記周辺セルでMBSFNにより提供されるMBMSのサービスを、前記無線端末が帰属するセル内に提供しない
本発明によれば、無線端末が提供される。この無線端末は、帰属するセルを管理する無線基地局から送信されたMBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)に関する情報を受信する手段と、前記受信する手段で受信した前記MBMSに関する情報が、前記帰属するセルの周辺セルにおけるMBMSに関する制御情報および前記周辺セルでMBSFN(MBMS Single Frequency Network)により提供されるMBMSのサービスに関連する情報を含むことを判別する手段と、前記無線基地局に信号を送信する手段と、を有し、前記無線基地局は、前記周辺セルでMBSFNにより提供されるMBMSのサービスを、前記無線端末が帰属するセル内に提供しない
本発明によれば、無線端末により実行される通信制御方法が提供される。この通信制御方法は、前記無線端末が帰属するセルを管理する無線基地局から送信されたMBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)に関する情報を受信するステップと、前記受信するステップで受信した前記MBMSに関する情報が、前記無線端末が帰属するセルの周辺セルにおけるMBMSに関する制御情報および前記周辺セルでMBSFN(MBMS Single Frequency Network)により提供されるMBMSのサービスに関連する情報を含むことを判別するステップと、前記無線基地局に信号を送信するステップと、を含み、前記無線基地局は、前記周辺セルでMBSFNにより提供されるMBMSのサービスを、前記無線端末が帰属するセル内に提供しない
そして、本発明によれば、上記通信制御方法をコンピュータに実行させるプログラムも提供することができる。
本発明によれば、無線端末は、周辺の無線基地局がコンテンツ配信サービスを提供しているか否かの情報を取得することができる。
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
本発明に係る一実施形態の無線通信システムの概略構成を示す機能ブロック図である。 マクロ基地局群、フェムト基地局および無線端末を概略的に示す図である。 無線端末の構成を概略的に示す図である。 フェムト基地局の構成を概略的に示す図である。 ギャップパターンを説明するための図である。 ダウンリンクの無線フレーム構造の一例を示す概略図である。 本発明に係る第1の実施形態の無線通信システムの通信シークエンスを概略的に示す図である。 フェムト基地局の動作手順を概略的に示すフローチャートである。 無線端末の動作手順を概略的に示すフローチャートである。 第1の実施形態の変形例に係る通信シークエンスを概略的に示す図である。 フェムト基地局の構成を概略的に示す図である。 本発明に係る第2の実施形態の無線通信システムの通信シークエンスを概略的に示す図である。 フェムト基地局の動作手順を概略的に示すフローチャートである。 本発明に係る第3の実施形態の無線通信システムの通信シークエンスを概略的に示す図である。 フェムト基地局の動作手順を概略的に示すフローチャートである。 無線端末の動作手順を概略的に示すフローチャートである。 本発明に係る第3の実施形態の変形例の通信シークエンスを概略的に示す図である。 本発明に係る第4の実施形態の無線通信システムの通信シークエンスを概略的に示す図である。 フェムト基地局の動作手順を概略的に示すフローチャートである。 無線端末の動作手順を概略的に示すフローチャートである。 第4の実施形態の変形例の通信シークエンスを概略的に示す図である。 本発明に係る第5の実施形態の一例の通信シークエンスを概略的に示す図である。 本発明に係る第5の実施形態の他の例の通信シークエンスを概略的に示す図である。 本発明に係る第5の実施形態の更に他の例の通信シークエンスを概略的に示す図である。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には同一符号を付し、その詳細な説明は重複しないように適宜省略される。
(無線通信システムの概略構成)
以下、本発明の一実施形態である無線通信システム(移動体通信システム)について説明する。この無線通信システムは、「3GPP LTE(3GPP Long Term Evolution)」の仕様に準拠する好適な構成を有するが、これに限定されるものではない。図1は、本発明に係る一実施形態の無線通信システム1の概略構成の一例を示す機能ブロック図である。この無線通信システム1は、マクロ基地局(macro eNBs:macro evolved Node Bs)である第1の無線基地局21,22,23と、マイクロ基地局(micro eNB)30やフェムト基地局(femto eNB)31からなる第2の無線基地局群とを含む。マイクロ基地局30やフェムト基地局31は、それぞれ、マクロ基地局21,22,23の各セル(通信エリア)とは大きさの異なる局所的で小さなセル(通信エリア)を管理する小型基地局である。この種の小型基地局は、たとえば、半径数十〜数百メートル程度の範囲をカバーする機能を有する。
マクロ基地局21,22,23は、コアネットワーク(EPC:Evolved Packet Core)8に接続されている。コアネットワーク8は、各種標準規格(たとえば、「3GPP」、「3GPP2」、「3GPP LTE」あるいは公知の無線LAN規格)に準拠したアクセスネットワークを統合的に収容するネットワークである。
コアネットワーク8は、MBMSゲートウェイ(eMBMS GW:enhanced MBMS Gateway)11、マルチセル/マルチキャスト制御装置(MCE:Multi-cell/Multicast Coordination Entity)12および端末移動管理装置(MME/S−GW:Mobility Management Entity/Serving Gateway)13を収容している。ブロードキャスト・マルチキャストサービスセンタ(eBMSC:enhanced Broadcast Multicast Service Centre)10は、MBMSゲートウェイ(eMBMS GW)11を介してコアネットワーク8と接続されている。
一方、IPネットワーク(インターネット)9は、コアネットワーク8の端末移動管理装置13と接続されている。このIPネットワーク9にブロードバンド回線(BB line)を介してフェムト基地局31が接続されている。フェムト基地局31は、IPネットワーク9とブロードバンド回線とを通じてコアネットワーク8からデータを受信することができる。
図2は、マクロ基地局21,22,23、フェムト基地局31および無線端末40を概略的に示す図である。フェムト基地局31のフェムトセル31Cの全部または一部の領域が、マクロ基地局21,22,23のうちのいずれかのマクロセルと重複している。携帯端末などの無線端末(UE:User Equipment)40は、基地局21,22,23,31のうちのいずれかの基地局に帰属し、当該基地局と通信を行う機能を有する。図3に示されるように、無線端末40は、送信器41A、受信器41B、通信制御部42および信号処理部43を有している。
図4は、フェムト基地局(フェムトセル基地局)31の概略構成を示す機能ブロック図である。図4に示されるように、フェムト基地局31は、送信器51A、受信器51B、通信制御部52、信号処理部53およびインターフェース部54を有している。インターフェース部54はブロードバンド回線やイーサネット(登録商標)回線を介してIPネットワーク9に接続されており、さらにIPネットワーク9を介してコアネットワーク8(図1)に接続される。
マクロ基地局21,22,23は、それぞれ、コンテンツデータをブロードキャスト配信またはマルチキャスト配信する機能を有している。マクロ基地局21,22,23は、同一コンテンツのデータを同一周波数帯域で同時に送信するというMBSFN(MBMS Single Frequency Network)技術を利用してコンテンツ配信を行う機能を有する。無線端末40は、これら複数のマクロ基地局21,22,23からそれぞれ送信されたブロードキャスト信号またはマルチキャスト信号が合成された信号を受信することができるので、ユニキャスト信号を受信する場合よりも高い受信品質を実現することができる。
フェムト基地局31は、マクロ基地局21〜23によりブロードキャストまたはマルチキャストされるべきコンテンツデータに関するMBMS関連情報(コンテンツ関連情報)を当該マクロ基地局21〜23から受信する。フェムト基地局31は、当該受信されたMBMS関連情報を、当該フェムト基地局31に帰属している無線端末40に送信する機能を有する。ここで、フェムト基地局31は、無線端末40からの送信要求に応じて、MBMS関連情報を送信すればよい。
MBMS関連情報としては、たとえば、MBMS制御情報、MBSFN制御情報、MBMSまたはMBSFNで使用される無線リソースの情報(時間または周波数に関する情報)、MBMSまたはMBSFNで送信されるサービス情報(たとえば、サービスタイプやコンテンツ情報)が挙げられる。
無線端末40は、このMBMS関連情報を使用して、マクロ基地局21〜23のいずれかからブロードキャストまたはマルチキャストされたコンテンツデータを受信する機能を有する。
たとえば、無線端末40が、マルチキャスト型のMBMS配信を行うマクロ基地局21のマクロセル21Cから、MBMS配信を行わないフェムト基地局31のフェムトセル31C内に移動したとき、無線端末40は、フェムト基地局31に帰属しているので、フェムト基地局31からコンテンツデータを受信することができない。かかる場合、後述するように、無線端末40の通信制御部42は、ギャップパターンを用いて通信制御を行う。無線端末40は、このギャップパターンに従ってコンテンツデータを受信することができる。このギャップパターンは、無線端末40が帰属する基地局からの下り信号を受信する無効期間と、当該無効期間を除く有効期間とが時間的に交互に設定された周期的なパターンから構成される。受信器41Bは、この通信制御にしたがって、ギャップパターンの有効期間内に、マクロ基地局21からコンテンツデータを受信する機能を有する。
図5は、ギャップパターンGPを説明するための図である。図5に示されるように、ギャップパターンGPは、無線端末40が帰属するフェムト基地局(femto eNB)31から、周期Tpagingで周期的に到来するページングメッセージを受信すべき期間を含む無効期間(Inactive Gap)Tinactiveと、フェムト基地局(femto eNB)31からのページングメッセージを受信しなくてもよい有効期間(Active Gap)Tactiveとで構成される。図5に示されるように、フェムト基地局(femto eNB)31は、有効期間Tactiveの間、周期TMBMSで周期的に到来するMBMSデータパケット(MBMS data packet)と、必要に応じて周期TREPETITIONで周期的に到来する変更メッセージ(modification message)とを受信し、ギャップパターンGPの無効期間Tinactiveの間は、MBMSデータパケットと変更メッセージとを受信しない。
ここで、図5中、TMODIFICATIONは、変更周期(modification period)を意味する。変更メッセージは、MCCHを用いてマクロ基地局21から送信されたMBMSの制御情報である。変更メッセージは、MCCHの変更を通知するためのメッセージであり、変更周期は、MCCHの変更の発生が起こり得る周期である。
図5を参照すると、無線端末(UE)40は、有効期間Tactiveの間は、セル再選択を実行する前にマクロ基地局21からのMBSFN制御情報およびMBMSデータパケットを受信していたときと同じ方法で、引き続き、MBSFNによるデータを受信する。すなわち、無線端末(UE)40は、BCCHとMCCHからMBSFN制御情報を、MSCHとMTCHとからMBMSデータパケットを、それぞれ受信する。これにより、アイドル状態の無線端末(UE)40は、MBMSをサポートしているマクロ基地局21から、MBMSをサポートしていないフェムト基地局31へ帰属先を変更した後も、継続してMBSFNによるサービスを受けることができる。
ただし、図5に示したように、無線端末40は、有効期間Tactiveの間に、必ずしもすべてのMBMSデータパケットを受信できるとは限らない。その理由は、無線端末40が、帰属先のフェムト基地局31からのデータ(ページングメッセージを含む。)を優先的に受信する必要があるためである。すなわち、無線端末40は、アイドル状態にあるとき(着信待ち受け中)には、帰属先であるフェムト基地局31から着信の有無を知らせる呼び出し信号(ページングメッセージ)の受信を行う必要がある。
無線端末40は、ギャップパターンを利用することにより、マクロ基地局21〜23からMBMSに関する情報の送信に使用されるチャネル(以下、「MBMS関連チャネル」と呼ぶ。)を用いて送信されたMBMS制御情報やMBMSデータを、たとえフェムト基地局31に帰属していても継続的に受信することができる。
なお、無線端末40の帰属先の基地局はフェムト基地局31であり、無線端末40の非帰属先の基地局はマクロ基地局21〜23であるとする。無線端末40は、フェムト基地局31に帰属したとき、あるいは、フェムト基地局31に帰属している間にMBMSデータの受信を行おうとするときに、後述する各種実施形態の動作を開始すればよい。
無線端末40がフェムト基地局31を識別する方法としては、フェムト基地局31からBCCHを用いて送信された報知情報に含まれる情報(たとえば、セルタイプ(Cell type))に基づいた識別方法や、フェムト基地局31の物理レイヤセルID(Physical Cell Identifier)に基づいた識別方法がある。後者の識別方法は、マクロ基地局21〜23で使用される物理レイヤセルIDと、フェムト基地局31で使用される物理レイヤセルIDとが区別可能であるという事実を利用するものである。
なお、マルチキャスト配信の場合、MBMS関連チャネルとしては、たとえば、報知チャネル(BCCH)、マルチキャストコントロールチャネル(MCCH:Multicast Control Channel)、マルチキャストスケジューリングチャネル(MSCH:Multicast Scheduling Channel)あるいはマルチキャストトラフィックチャネル(MTCH:Multicast T raffic Channel)が挙げられる。無線端末40は、必要に応じて、これらMBMS関連チャネルの信号を選択的に受信することが可能である。なお、本明細書において「MBMS関連チャネルで信号を受信する」とは、MBMS関連チャネルを用いて送信された信号に復号処理を施して復号データを生成するだけでなく、その復号データの内容を監視(モニタ)することも含む。
なお、前述のチャネルの名称は、「3GPP LTE」におけるロジカルチャネルの定義に基づいて例示したものであり、各チャネルを用いて送信される情報は、以下の通りである。
BCCHを用いて送信される情報としては、たとえば、MBSFNのための無線リソースの情報(MSAP:MCH Subframe Allocation Pattern)として、MBSFN用に予約された下りリンクのサブフレーム(Subframe)の情報(mbsfn-SubframeConfiguration)、このMBSFNサブフレームを含むべき無線フレーム(Radio frame)の情報(radioFrameAllocation)、および、1無線フレーム内に含まれるMBSFNサブフレームの情報(subframeAllocation)が挙げられる。
図6は、ダウンリンクの無線フレーム構造の一例を示す概略図である。各無線フレームの長さは10ミリ秒(ms)であり、各無線フレームは10個のサブフレームを有している。図6のサブフレームSFmは、MBSFN用のサブフレームであり、割り当てについてはMSAP情報を用いて通知される。また、サブフレームSFnaは、通常の下り信号送信用サブフレームであるがMBSFN用サブフレームとしては使用できないサブフレームであり、サブフレームSFnbは、通常の下り信号送信用のサブフレームである。MSAP情報は、マイクロレベル(Micro level)とマクロレベル(Macro level)とでMBSFN用サブフレームを表す情報である。ここで、マイクロレベルは、サブフレーム(sub-frame)単位を表し、マクロレベルは、フレーム(one frame = 10 sub-frames)単位を表している。
MCCHを用いて送信される情報としては、たとえば、MBSFNによるサービスのインデックスやコンテンツデータに関する情報が挙げられる。MSCHを用いて送信される情報は、たとえば、MSAPで示された無線リソースの中で各コンテンツデータがどこで送信されているかを示す情報である。そして、MTCHを用いて送信される情報は、音声データや映像データなどの実際のコンテンツデータである。なお、これらのチャネルに類似する別のチャネルを利用してもよい。
なお、MBMS関連チャネルは、上記の各種チャネルに限定されるものではない。たとえば、MICH(MBMS notification Indicator Channel)と称するチャネルもMBMS関連チャネルに含まれる。また、マルチキャストコントロールチャネル(MCCH)、マルチキャストスケジューリングチャネル(MSCH)およびマルチキャストトラフィックチャネル(MTCH)の意味は、それぞれ、MBMSコントロールチャネル(MCCH:MBMS Control Channel)、MBMSスケジューリングチャネル(MBMS Scheduling Channel)およびMBMSトラフィックチャネル(MBMS Traffic Channel)の意味と同じである。
以下、上記構成を有する無線通信システム1の種々の実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図7は、本発明に係る第1の実施形態の無線通信システム1の通信シークエンスを概略的に示す図である。本実施形態の無線通信システム1では、無線端末(UE1)は、マクロ基地局(macro eNB)21に帰属し、無線端末(UE2)40は、フェムト基地局(femto eNB)31に帰属しているものとする。マクロ基地局(macro eNBs)21〜23は、図7に示されるように、自己に帰属する無線端末(UE1)に対し、BCCHを利用して報知情報("basic information"と"MBMS information")を送信する。無線端末(UE1)は、MBMSのデータ受信を利用する場合には、当該報知情報(MBMS information)を受信してこれを復号し、その復号結果に基づいて、マクロ基地局(macro eNBs)21が目的のMBMSをサポートしているか否かを判別することができる。
一方、無線端末(UE2)40は、MBMS配信を行わないフェムト基地局31に帰属しているので、非帰属先であるマクロ基地局(macro eNBs)21〜23から直接的に報知情報(MBMS information)を受信することができない。
そこで、本実施形態のフェムト基地局(femto eNB)31は、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23から報知情報("basic information"と"MBMS information")を受信し、この報知情報のうち、MBMS関連情報(MBMS information)の全部または一部を無線端末(UE2)40に送信する機能を有している。具体的には、フェムト基地局(femto eNB)31は、所定周期あるいは所定のタイミングで発生すべきアクセス制限期間(Access restriction period)Paに関する情報を生成し、この情報(たとえば、アクセス制限期間Paの設定周期、あるいはアクセス制限期間Paの開始時間とその終了時間)をBCCHを使用して自セル内の無線端末に報知する。
フェムト基地局(femto eNB)31は、アクセス制限期間Pa内には、無線端末(UE2)40からの上り信号(アップリンク信号)の受信を停止する。このとき、無線端末(UE2)40は、アクセス制限期間Pa内には、上り信号をフェムト基地局(femto eNB)31に送信しない。同時に、フェムト基地局(femto eNB)31は、無線端末(UE2)40への報知情報の送信を停止する。
これと並行して、フェムト基地局(femto eNB)31は、アクセス制限期間Pa内に、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23からBCCHで送信された報知情報("basic information"と"MBMS information")を受信する。
一方、フェムト基地局(femto eNB)31は、アクセス制限期間Paでないときには、BCCHを利用して無線端末(UE2)40へ報知情報(Basic information)を送信する。また、無線端末(UE2)40は、アクセス制限期間Paではないときにランダムアクセス用のタイムスロットで上り信号をフェムト基地局(femto eNB)31に送信することができる。
さらに、フェムト基地局(femto eNB)31は、無線端末(UE2)40からの送信要求に応じて、共有チャネル(BCCH)を使用してMBMS関連情報(MBMS information)を自セル内の無線端末(UE2)40などの無線端末に報知する機能を有する。なお、無線端末(UE2)40がアクティブ状態のときには、フェムト基地局(femto eNB)31は、個別チャネル(DCCH)を使用してMBMS関連情報(MBMS information)を無線端末(UE2)40に送信してもよい。
したがって、無線端末(UE2)40は、フェムト基地局(femto eNB)31に帰属しているときでも、フェムト基地局(femto eNB)31から受信したMBMS関連情報に基づいて、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23のうちどのマクロ基地局が目的のMBMSをサポートしているか否かを判別することができる。
次に、図8および図9を参照しつつ、フェムト基地局(femto eNB)31の動作と無線端末(UE)40の動作とを以下に説明する。図8は、フェムト基地局31の動作手順を概略的に示すフローチャートであり、図9は、無線端末40の動作手順を概略的に示すフローチャートである。
図8に示されるように、フェムト基地局31の通信制御部52は、アクセス制限期間Paを設定し(ステップS40)、その後、現在時間が報知情報の送信タイミングに該当するか否かを判定する(ステップS41)。現在時間が報知情報の送信タイミングに該当するとき(ステップS41のYES)、BCCHを使用して報知情報(basic information)を自セル内の無線端末に報知する(ステップS42)。
一方、現在時間が報知情報の送信タイミングに該当しないとき(ステップS41のNO)、通信制御部52は、現在時間がアクセス制限期間Pa内にあるか否かを判定する(ステップS43)。現在時間がアクセス制限期間Pa内にあるとき(ステップS43のYES)、通信制御部52は、自セル内の無線端末(UE2)40などの無線端末への下り信号(ダウンリンク信号)の送信を一時的に停止する(ステップS44)。次いで、通信制御部52は、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23から下り信号(ここでは、BCCHで送信される報知情報("basic information"と"MBMS information"))を受信する(ステップS45)。その後、通信制御部52は、無線端末(UE2)40への下り信号の送信を再開する(ステップS46)。
一方、現在時間がアクセス制限期間Pa内にないとき(ステップS43のNO)、通信制御部52は処理を終了する。その後、通信制御部52は、必要に応じてステップS40を再度実行する。
次に、図9を参照しつつ、アイドル状態の無線端末(UE2)40の動作を以下に説明する。
図9に示されるように、先ず、無線端末(UE2)40は、フェムト基地局31からBCCHで報知情報(basic information)を受信する(ステップS50)。その後、無線端末(UE2)40の通信制御部42は、フェムト基地局(femto eNB)31から報知されたアクセス制限期間の情報に基づいて、アクセス制限期間Paを設定する(ステップS51)。さらに、通信制御部42は、フェムト基地局31へ送信すべき上り信号の有無を判定する(ステップS52)。
フェムト基地局31へ送信すべき上り信号が有るとき(ステップS52のYES)、通信制御部42は、現在時間がアクセス制限期間Pa内にあれば(ステップS53のYES)、当該上り信号の送信前に必要なランダムアクセスを保留する。一方、現在時間がアクセス制限期間Pa内に無いとき(ステップS53のNO)、タイムスロットがランダムアクセススロット(ランダムアクセスチャネル(RACH)用のスロット)であるか否かを判定する(ステップS54)。そして、当該タイムスロットがランダムアクセススロットであるとき(ステップS54のYES)、通信制御部42は、フェムト基地局31にランダムアクセスを実行して上り信号を送信する(ステップS55)。
フェムト基地局31へ送信すべき上り信号が無いときは(ステップS52のNO)、通信制御部42は処理を終了する。その後、通信制御部42は、必要に応じてステップS50を再度実行する。
図10は、第1の実施形態の変形例に係る通信シークエンスを概略的に示す図である。この変形例の通信シーケンスは、フェムト基地局(femto eNB)31自身がアクセス制限期間Paを設定するが、このアクセス制限時間に関する情報を無線端末(UE2)40に報知しないものである。無線端末(UE2)40は、アクセス制限期間Pa内であっても、必要があれば、上り信号の送信を要求するためのランダムアクセスをフェムト基地局(femto eNB)31に対して試みる。しかしながら、フェムト基地局(femto eNB)31は、アクセス制限期間Pa内には、無線端末(UE2)40からの上り信号を受信しないので、そのランダムアクセスは失敗する。無線端末(UE2)40からフェムト基地局(femto eNB)31へのランダムアクセスが成功するのは、アクセス制限期間外の場合だけである。
この変形例の通信シーケンスでは、フェムト基地局(femto eNB)31は、アクセス制限期間Paに関する情報を、自セル内の無線端末(UE2)40などの無線端末に報知する必要がないので、必要に応じて柔軟にアクセス制限期間を設定することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。本実施形態では、図4に示したフェムト基地局31の代わりに、図11に示すフェムト基地局31Dが使用される。図11に示されるように、このフェムト基地局31Dは、2つの受信器(Dual-receiver)51B,51Cと、これらに対応した通信制御部52Dおよび信号処理部53Dとを有する点で、図4に示したフェムト基地局31とは異なる構成を有する。上記第1の実施形態では、フェムト基地局31は、BCCHで送信される報知情報("basic information"と"MBMS information")を受信するためにアクセス制限期間を使用するのに対し、第2の実施形態では、フェムト基地局31は、報知情報("basic information"と"MBMS information")を受信するために2つの受信器51B,51Cを使用する。
図12は、第2の実施形態の無線通信システム1の通信シークエンスを概略的に示す図である。本実施形態の無線通信システム1では、無線端末(UE1)は、マクロ基地局(macro eNB)21に帰属し、無線端末(UE2)40は、フェムト基地局(femto eNB)31に帰属しているものとする。上記第1の実施形態と同様に、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23は、図12に示されるように、自己に帰属する無線端末(UE1)に対し、BCCHを利用して報知情報("basic information"と"MBMS information")を送信する。無線端末(UE1)は、当該報知情報を受信し復号し、その復号結果に基づいて、マクロ基地局(macro eNBs)21が目的のMBMSをサポートしているか否かを判別することができる。
一方、無線端末(UE2)40は、MBMS配信を行わないフェムト基地局31に帰属しているので、非帰属先であるマクロ基地局(macro eNBs)21〜23から直接的に報知情報(MBMS information)を受信することができない。
そこで、本実施形態のフェムト基地局(femto eNB)31は、第2の受信器51Cを用いて、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23からBCCHで送信された報知情報("basic information"と"MBMS information")を受信し、この報知情報のうちMBMS関連情報(MBMS information)の全部または一部をBCCHまたはDCCHを用いて無線端末(UE2)40に送信する機能を有している。この報知情報の受信と並行して、フェムト基地局(femto eNB)31は、第1の受信器51Bを用いて無線端末(UE2)40から上り信号(たとえばランダムアクセスの信号)を受信する機能を有する。このため、本実施形態は、第1の実施形態の場合のように、アクセス制限期間を設定する必要がない。
上記第1の実施形態と同様に、フェムト基地局(femto eNB)31は、無線端末(UE2)40からの送信要求に応じて、共有チャネル(BCCH)を使用してMBMS関連情報(MBMS information)を無線端末(UE2)40に送信する機能を有する。なお、無線端末(UE2)40がアクティブ状態のときには、フェムト基地局(femto eNB)31は、個別チャネル(DCCH)を使用してMBMS関連情報(MBMS information)を無線端末(UE2)40に送信してもよい。
したがって、無線端末(UE2)40は、フェムト基地局(femto eNB)31に帰属しているときでも、フェムト基地局(femto eNB)31から受信したMBMS関連情報に基づいて、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23のうちどの基地局が目的のMBMSをサポートしているか否かを判別することができる。
次に、図13を参照しつつ、フェムト基地局(femto eNB)31の動作を以下に説明する。図13は、フェムト基地局31の動作手順を概略的に示すフローチャートである。
図13に示されるように、フェムト基地局31の通信制御部52Dは、マクロ基地局からの報知情報を受信するためのギャップパターンGPを設定し(ステップS60)、その後、現在時間が報知情報の送信タイミングに該当するか否かを判定する(ステップS61)。現在時間が報知情報の送信タイミングに該当するとき(ステップS61のYES)、BCCHを使用して報知情報(basic information)を自セル内の無線端末に送信する(ステップS62)。
一方、現在時間が報知情報の送信タイミングに該当しないとき(ステップS61のNO)、通信制御部52Dは、現在時間がギャップパターンGPの有効期間内にあるか否かを判定する(ステップS63)。現在時間がギャップパターンGPの有効期間内にないとき(ステップS63のNO)、通信制御部52は処理を終了する。その後、通信制御部52は、必要に応じてステップS60を再度実行する。
他方、現在時間がギャップパターンGPの有効期間内にあるとき(ステップS63のYES)、通信制御部52Dは、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23のBCCHの周波数帯と、フェムト基地局(femto eNB)31のBCCHの周波数帯とが異なるか否か否かを判定する(ステップS64)。両者の周波数帯が異なる場合(ステップS64のYES)、通信制御部52Dは、第1の受信器51Bを使用して、自セル内の無線端末から上り信号を受信しつつ、第2の受信器51Cを使用して、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23からBCCHで送信される報知情報("basic information"と"MBMS information")を受信する。その後、通信制御部52Dは処理を終了する。その後、通信制御部52Dは、必要に応じてステップS60を再度実行する。
一方、両者の周波数帯が同一の場合(ステップS64のNO)、通信制御部52Dは、下り信号(ダウンリンク信号)の送信を一時的に停止する(ステップS66)。次いで、通信制御部52Dは、第2の受信器51Cを使用して、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23から下り信号すなわち報知情報を受信する(ステップS67)。その後、通信制御部52は、下り信号の送信および上り信号の受信を再開する(ステップS68)。その後、通信制御部52Dは処理を終了する。その後、通信制御部52Dは、必要に応じてステップS60を再度実行する。
上記の通り、第2の実施形態では、第1の実施形態の場合のようにアクセス制限期間を設定せずに、フェムト基地局31は、第2の受信器51Cを使用して、報知情報("basic information"と"MBMS information")を受信することができるので、高速な通信制御処理が可能である。
特に、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23のBCCHの周波数帯と、フェムト基地局(femto eNB)31のBCCHの周波数帯とが異なる場合に(ステップS64のYES)、通信制御部52Dは、第2の受信器51Cを使用して、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23から報知情報を受信するので、干渉を確実に回避することができる。また、この場合、フェムト基地局(femto eNB)31から無線端末(UE2)40への送信を停止する必要がない。
なお、本実施形態は、フェムト基地局31がマクロ基地局から報知情報を受信するためにギャップパターンGPを利用しているが、このギャップパターンGPを使用する代わりに、マクロ基地局によるBCCHの送信タイミングをメモリに記憶し、使用してもよい。すなわち、フェムト基地局31は、メモリに記憶された送信タイミングに従って、上述のギャップパターンGPの有効期間(Active gap)における処理と同様の処理を行ってもよい。
さらに、上述のすべての実施形態において、フェムト基地局31は、マクロ基地局からBCCHで送信されるMBMS関連情報(MBMS information)に加え、MCCHで送信されるMBMSの制御情報を受信することも可能である。
(第3の実施形態)
図14は、本発明に係る第3の実施形態の無線通信システム1の通信シークエンスを概略的に示す図である。第3の実施形態では、上記第1〜第2の実施形態のいずれかの通信シーケンスに従って、フェムト基地局(femto eNB)31は、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23からBCCHで送信される報知情報("basic information"と"MBMS information")を受信するものとする。無線端末(UE)40は、フェムト基地局(femto eNB)31に帰属し、MBMSによるコンテンツデータの受信を希望している。先ず、図14に示されるように、無線端末(UE)40は、このフェムト基地局(femto eNB)31がBCCHで送信するMBMS関連情報(MBMS information)を受信する。
無線端末(UE)40は、このMBMS関連情報(MBMS information)をトリガとして(trigger to monitor BCCH of Macro eNB)、このMBMS関連情報に基づいて、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23のいずれかがMBMSによるサービスを提供していることを検出する。
無線端末(UE)40は、フェムト基地局(femto eNB)31からのページング機会を避けるように、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23がBCCHを用いて送信した報知情報(basic information)と、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23がMCCHを用いて送信したMBSFN制御情報とを受信する。
そして、マクロ基地局(macro eNB)21から目的のMBMSのサービスが提供されていることを検出した場合("Find intended service")、無線端末(UE)40は、フェムト基地局(femto eNB)31のページング機会を避けるように、ギャップパターンGPを設定する("Gap configuration")。
その後は、ギャップパターンGPを使用してマクロ基地局(macro eNBs)21〜23からコンテンツデータを受信する。すなわち、無線端末(UE)40は、当該ギャップパターンGPが有効期間(Active)の間、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23から提供されるMBMSによる信号を受信する。一方、無線端末(UE)40は、ギャップパターンGPが無効期間(Inactive)の間は、フェムト基地局31からPCCHで送信された信号(ページングメッセージ)を受信する。これにより、無線端末40は、MBMSをサポートしていないフェムト基地局31に帰属中でも、MBMSをサポートしているマクロ基地局からMBSFNによる信号の受信を開始することができる。
なお、無線端末(UE)40が目的のサービスを見つけた時点の代わりに、マクロ基地局21〜23のいずれかがMBMSをサポートしていることを検出した時点で、ギャップパターンGPが設定されてもよい。
次に、図15および図16を参照しつつ、フェムト基地局(femto eNB)31の動作と無線端末(UE)40の動作とを以下に説明する。図15は、フェムト基地局31の動作手順を概略的に示すフローチャートであり、図16は、無線端末40の動作手順を概略的に示すフローチャートである。
図15に示されるように、フェムト基地局(femto eNB)31は、BCCHを用いて自セル内の無線端末に報知情報(basic information)を送信する(ステップS70)。その後、フェムト基地局(femto eNB)31の通信制御部52は、現在時間が、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23からの報知情報を受信する時間であるか否かを判定する(ステップS71)。現在時間が報知情報の受信時間で無い場合(ステップS71のNO)、通信制御部52は、送信すべきページングメッセージが無いときは(ステップS72のNO)処理を終了する。一方、通信制御部52は、送信すべきページングメッセージが有るときは(ステップS72のYES)、PCCHを用いて自セル内の無線端末にページングメッセージを送信する(ステップS73)。
一方、現在時間が報知情報の受信タイミングに該当するとき(ステップS71のYES)、通信制御部52は、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23から受信した報知情報を復号し(ステップS74)、その復号結果に基づいて、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23のいずれかでMBMSがサポートされているか否かを判定する(ステップS75)。MBMSがサポートされている場合(ステップS75のYES)、フェムト基地局31は、MBMS関連情報を含む報知情報を送信し(ステップS76)、その後、ステップS72に処理を移行させる。他方、MBMSがサポートされていない場合(ステップS75のNO)、フェムト基地局31は、ステップS72に処理を移行させる。
次に、図16を参照しつつ、無線端末40の動作を以下に説明する。
図16に示されるように、先ず、無線端末40の受信器41Bは、BCCHで送信される報知情報を受信し、この報知情報を復号する(ステップS80)。その後、通信制御部42は、報知情報を送信したフェムト基地局31がMBMSをサポートしているか否かを判定する(ステップS81)。当該フェムト基地局31がMBMSをサポートしている場合(ステップS81のYES)には、通常のMBMSによるサービスを受けるために、帰属先のフェムト基地局31からMBMSデータを受信する(ステップS82)。
一方、当該フェムト基地局31がMBMSをサポートしていない場合(ステップS81のNO)には、通信制御部42は、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23のいずれかでMBMSをサポートしているか否かを判定する(ステップS83)。いずれのマクロ基地局でもMBMSをサポートしていない場合(ステップS83のNO)、サービス圏外にあると判断して以上の処理を終了する。
一方、いずれかのマクロ基地局でMBMSがサポートされている場合(ステップS83のYES)には、通信制御部42は、ページングメッセージを受信するためのページングタイミングを計算し、この計算結果に基づいてページング機会か否かを判定する(ステップS84)。現在時間がページング機会に該当するときは(ステップS84のYES)、通信制御部42は、フェムト基地局から送信されたページングメッセージを受信する(ステップS85)。
現在時間がページング機会に該当しないときは(ステップS84のNO)、通信制御部42は、非帰属先の周辺のマクロ基地局から送信される報知情報を受信、復号し(ステップS86)、さらに、無線端末40は、マクロ基地局からMCCHで送信される信号を受信、復号する(ステップS87)。
その後、通信制御部42は、フェムト基地局31からページングメッセージを受信する機会であるページング機会を避けるような有効期間を有するギャップパターンGPを設定する(ステップS88)。
次に、通信制御部42は、ギャップが有効(active)か否(inactive)か、すなわち、現在時間がギャップパターンGPの有効期間Tactiveか無効期間Tinactiveかを判定する(ステップS89)。ギャップが無効であるとき(ステップS89のNO)、通信制御部42は、ページングメッセージを受信する(ステップS90)。
一方、ギャップが有効であるとき(ステップS89のYES)、通信制御部42は、周辺基地局からのMBMSデータを受信する(ステップS91)。
次いで、通信制御部42は、このMBMSデータの復号に成功した場合(ステップS92のYES)、MBMSデータを正常に受信したと判断してステップS89に処理を戻す。他方、MBMSデータ(コンテンツデータ)の復号に失敗した場合(ステップS92のNO)、通信制御部42は、無線端末40がサービス圏外にあると判断して以上の処理を終了する。ここで、カウンタを使用して、合計N回または連続N回(Nは正整数)復号に失敗したときに、無線端末40がサービス圏外にあると判断するようにしてもよい。
図17は、本発明に係る第3の実施形態の変形例の通信シークエンスを概略的に示す図である。この変形例では、フェムト基地局(femto eNB)31は、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23から、BCCHで送信されるMBMS関連情報(MBMS information)に加えて、MCCHで送信されるMBSFN制御情報(MBSFN service configuration)を受信し、このMBSFN制御情報を自セル内の無線端末に提供している。無線端末(UE)40は、このMBSFN制御情報に基づいて、MBMSのサービスに関する細かい情報(たとえば、サービスタイプやテレビ番組表)を得ることができる。
無線端末40は、MBSFN制御情報を含むMBMSの制御情報を受信し、この制御情報に基づいて、目的のMBMSによるサービスがマクロ基地局21〜23のいずれかで提供されているかどうかを検知することができる。仮に、目的のサービスがマクロ基地局から提供されている場合、無線端末40は、このマクロ基地局からBCCHで送信される報知情報(basic information)を受信し、この報知情報と、自己が帰属するフェムト基地局31からのページング機会とに応じたギャップパターンGPを設定する。そして、無線端末40は、ギャップパターンGPに従い、フェムト基地局31からはページングメッセージを、マクロ基地局からはMBMSデータをそれぞれ受信する。このようにして、無線端末40は、帰属するフェムト基地局31以外のマクロ基地局からMBMSデータを受信することができる。
(第4の実施形態)
図18は、本発明に係る第4の実施形態の無線通信システム1の通信シークエンスを概略的に示す図である。第4の実施形態では、上記第1〜第2の実施形態のいずれかの通信シーケンスに従って、フェムト基地局(femto eNB)31は、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23から、BCCHで送信される報知情報("basic information"と"MBMS information")を受信するものとする。アクティブ状態の無線端末(UE)40は、フェムト基地局(femto eNB)31に帰属している。
無線端末(UE)40は、フェムト基地局(femto eNB)31に対して、DCCHを用いて周辺セル(周辺基地局)におけるMBMS関連情報の要求(neighbouring MBMS information request)を発する(trigger to request MBMS information)。これに応じて、フェムト基地局(femto eNB)31は、マクロ基地局21〜23におけるMBMS関連情報(MBMS information)をDCCHを用いて無線端末(UE)40に送信し、無線端末(UE)40は、このMBMS関連情報を受信する。なお、フェムト基地局31は、DCCHの代わりにBCCHで、周辺セル(周辺基地局)におけるMBMS関連情報を送信してもよい。また、仮に、無線端末(UE)40がアイドル状態のときに要求を行った場合にも、フェムト基地局(femto eNB)31は、この要求に応じて、周辺セル(周辺基地局)におけるMBMS関連情報(MBMS information)をBCCHで送信すればよい。
無線端末(UE)40は、報知情報(basic information)とMBSFN制御情報(MBSFN service configuration)とに基づいて、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23のいずれかがMBMSによるサービスを提供していることを検出することができる。
その後、無線端末(UE)40は、フェムト基地局(femto eNB)31からのページング機会を避ける期間に、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23がBCCHを用いて送信した報知情報(basic information)と、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23がMCCHを用いて送信したMBSFN制御情報(MBSFN service configuration)とを受信する。
そして、マクロ基地局(macro eNB)21から目的のMBMSのサービスが提供されていることを検出した場合("Find intended service")、無線端末(UE)40は、フェムト基地局(femto eNB)31にギャップパターンGPの設定を要求する。フェムト基地局(femto eNB)31は、無線端末(UE)40への下り信号の送信機会を避けるような有効期間を有するギャップパターンGPを設定する("Gap configuration")。なお、ギャップパターンGPの設定においては、下り信号の送信頻度や、提供されるサービスの形態、1回の送信に必要とされるデータ量などに応じて有効期間を定める方法が考えられる。
その後は、ギャップパターンGPを使用してマクロ基地局(macro eNBs)21〜23のいずれかから、MBSFNにより送信されるコンテンツデータを受信する。すなわち、無線端末(UE)40は、当該ギャップパターンGPが有効期間(Active)の間、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23から提供されるMBMSによる信号を受信する。一方、無線端末(UE)40は、ギャップパターンGPが無効期間(Inactive)の間は、フェムト基地局31からBCCHで送信される報知情報や、DCCHやDTCHで送信される個別信号を受信する。これにより、無線端末40は、MBMSをサポートしていないフェムト基地局31に帰属中でも、MBMSをサポートしているマクロ基地局からMBSFNによる信号の受信を開始することができる。
また、図18には示されていないが、無線端末40は、必要に応じて、マクロ基地局21〜23のいずれかから、MBMSに関する報知情報(MBMS information)をBCCHで受信することができる。
なお、無線端末(UE)40が目的のサービスを見つけた時点の代わりに、マクロ基地局21〜23のいずれかがMBMSをサポートしていることを検出した時点で、ギャップパターンGPが設定されてもよい。
次に、図19および図20を参照しつつ、フェムト基地局(femto eNB)31の動作と無線端末(UE)40の動作とを以下に説明する。図19は、フェムト基地局31の動作手順を概略的に示すフローチャートであり、図20は、無線端末40の動作手順を概略的に示すフローチャートである。
図19に示されるように、フェムト基地局(femto eNB)31は、BCCHを用いて自セル内の無線端末に報知情報(basic information)を送信する(ステップS100)。その後、フェムト基地局(femto eNB)31の通信制御部52は、現在時間が、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23からの報知情報を受信する時間であるか否かを判定する(ステップS101)。現在時間が報知情報の受信時間で無い場合(ステップS101のNO)、通信制御部52は、送信すべき下りデータパケットが無いときは(ステップS102のNO)、処理を終了する。一方、通信制御部52は、送信すべき下りデータパケットが有るときは(ステップS102のYES)、DTCHを用いて無線端末(UE)40に下りデータパケットの信号を送信する(ステップS103)。
一方、現在時間が報知情報の受信タイミングに該当するとき(ステップS101のYES)、通信制御部52は、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23から報知情報を受信、復号し(ステップS104)、その復号結果に基づいて、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23のいずれかでMBMSがサポートされているか否かを判定する(ステップS105)。MBMSがサポートされていない場合(ステップS105のNO)、ステップS102に処理が移行する。
一方、MBMSがサポートされている場合(ステップS105のYES)、フェムト基地局31は、マクロセル(マクロ基地局)におけるMBMS関連情報の送信要求を受信したとき(ステップS106のYES)、この送信要求に応じて、マクロセル(マクロ基地局)におけるMBMS関連情報を無線端末(UE)40に送信する(ステップS107)。その後、ステップS102に処理が移行する。
次に、図20を参照しつつ、無線端末40の動作を以下に説明する。
図20に示されるように、先ず、無線端末40の受信器41Bは、BCCHで送信された報知情報を受信し、この報知情報を復号する(ステップS110)。その後、通信制御部42は、報知情報を送信したフェムト基地局31がMBMSをサポートしているか否かを判定する(ステップS111)。当該フェムト基地局31がMBMSをサポートしている場合(ステップS111のYES)には、通常のMBMSによるサービスを受けるために、帰属先のフェムト基地局31からMBMSデータを受信する(ステップS112)。
一方、当該フェムト基地局31がMBMSをサポートしていない場合(ステップS1111のNO)には、通信制御部42は、下りデータパケットの受信の有無を判定する(ステップS113)。通信制御部42は、フェムト基地局31から下りデータパケットを受信したとき(ステップS113のYES)、この下りデータパケットを復号する(ステップS114)。
一方、通信制御部42は、フェムト基地局31から下りデータパケットを受信しないとき(ステップS113のNO)、ギャップパターンGPが設定されているか否かを判定する(ステップS115)。ギャップパターンGPが設定されていない場合(ステップS115のNO)、通信制御部42は、周辺のマクロ基地局21〜23におけるMBMS関連情報を要求する(ステップS116)。次いで、通信制御部42は、フェムト基地局31からDCCHで送信された、周辺マクロ基地局におけるMBMS関連情報を受信すると、このMBMS関連情報を復号する(ステップS117)。
次に、無線端末40は、フェムト基地局31からのページング機会を避けるように、マクロ基地局21〜23がBCCHを用いて送信した報知情報(basic information)を受信し復号するとともに(ステップS118)、マクロ基地局(macro eNBs)21〜23がMCCHを用いて送信したMBSFN制御情報(MBSFN service configuration)を受信し復号する(ステップS119)。
無線端末(UE)40は、MBSFN制御情報(MBSFN service configuration)に基づいて、マクロ基地局21〜23により目的のMBMSのサービスが提供されていることを検知する(ステップS120)。
その後、フェムト基地局31に対してギャップパターンGPを要求し取得する(ステップS121)。次いで、通信制御部42は、ギャップが有効(active)か否(inactive)か、すなわち、現在時間がギャップパターンGPの有効期間Tactiveか無効期間Tinactiveかを判定する(ステップS122)。ギャップが無効であるとき(ステップS122のNO)、ステップS113に処理が戻る。
一方、ギャップが有効であるとき(ステップS122のYES)、無線端末40は、周辺のマクロ基地局21〜23から送信されるMBMSデータを受信、復号し(ステップS123)、その復号に失敗すれば(ステップS124のNO)、処理を終了する。一方、その復号に成功すれば(ステップS124のYES)、ステップS122に処理が戻る。
図21は、第4の実施形態の変形例の通信シークエンスを概略的に示す図である。この変形例では、無線端末(UE)40は、フェムト基地局(femto eNB)31に対して、DCCHを用いて周辺セル(周辺基地局)におけるMBMS関連情報の要求(neighbouring MBMS information request)を発する(trigger to request MBMS information)。これに応じて、フェムト基地局(femto eNB)31は、マクロ基地局21〜23に関するMBMS関連情報(MBMS information)に加えてMBSFN制御情報(MBSFN service configuration)をDCCHを用いて無線端末(UE)40に送信する。無線端末(UE)40は、このMBSFN制御情報に基づいて、マクロ基地局が提供するMBMSのサービスに関する細かい情報(たとえば、サービス種別やテレビ番組表)を得ることができる。
(第5の実施形態)
図22〜図24は、本発明に係る第5の実施形態の通信シークエンスを概略的に示す図である。図22は、アイドル状態の無線端末(UE)40を含む無線通信システム1の通信シーケンスを概略的に示すフローチャートである。この通信シーケンスでは、無線端末(UE)40は、フェムト基地局31からBCCHで送信されるマクロ基地局におけるMBMS関連情報とMBSFN制御情報とを受信し、これら情報に基づいて、周辺のマクロ基地局におけるMBMSのサービスの提供の有無を判定する。マクロ基地局(macro eNB)21から目的のMBMSのサービスが提供されていることを検知した場合("Find intended service")、無線端末(UE)40は、帰属先をフェムト基地局31からマクロ基地局(macro eNB)21へ切り替える("cell reselection to Macro")。その後、無線端末(UE)40は、マクロ基地局(macro eNB)21からBCCHで送信される報知情報(basic information)を受信し、さらに、MTCHで送信されるMBMSデータパケットを受信する。
図23は、アクティブ状態の無線端末(UE)40を含む無線通信システム1の通信シーケンスを概略的に示すフローチャートである。この通信シーケンスでは、無線端末(UE)40は、周辺セル(周辺基地局)におけるMBMS関連情報の送信要求をフェムト基地局31に発する。無線端末(UE)40は、フェムト基地局(femto eNB)31からDCCHで送信された、マクロ基地局におけるMBMS関連情報とMBSFN制御情報とを受信したとき、これら情報に基づいて、周辺のマクロ基地局におけるMBMSのサービスの提供の有無を判定する。マクロ基地局(macro eNB)21から目的のMBMSのサービスが提供されていることを検知した場合("Find intended service")、無線端末(UE)40は、フェムト基地局(femto eNB)31にハンドオーバ要求(handover request)を発し、その後、フェムト基地局31からマクロ基地局(macro eNB)21へのハンドオーバを実行して帰属先を切り替える("Handover to Macro")。そして、無線端末(UE)40は、マクロ基地局(macro eNB)21からBCCHで送信される報知情報(basic information)を受信し、さらに、MTCHで送信されるMBMSデータパケットを受信する。
図24は、アクティブ状態の無線端末(UE)40を含む無線通信システム1の通信シーケンスを概略的に示すフローチャートである。この通信シーケンスでは、無線端末(UE)40は、周辺セル(周辺基地局)におけるMBMS関連情報の送信要求をフェムト基地局31に発する。無線端末(UE)40は、フェムト基地局(femto eNB)31からDCCHで送信された、マクロ基地局におけるMBMS関連情報とMBSFN制御情報とを受信したとき、これら情報に基づいて、周辺のマクロ基地局におけるMBMSのサービスの提供の有無を判定する。マクロ基地局(macro eNB)21から目的のMBMSのサービスが提供されていることを検知した場合("Find intended service")、無線端末(UE)40は、DCCHを使用して、MBMSサービスを受けることの要求(request for MBMS service reception)をフェムト基地局(femto eNB)31に発する。フェムト基地局(femto eNB)31は、この要求に応じて、ハンドオーバ・トリガ・メッセージ(handover trigger message)を無線端末(UE)40に送信する。その後、無線端末(UE)40は、フェムト基地局(femto eNB)31にハンドオーバ要求(handover request)を発し、フェムト基地局31からマクロ基地局(macro eNB)21へのハンドオーバを実行して帰属先を切り替える("Handover to Macro")。そして、無線端末(UE)40は、マクロ基地局(macro eNB)21からBCCHで送信される報知情報(basic information)を受信し、さらに、MTCHで送信されるMBMSデータパケットを受信する。
なお、無線端末40は、帰属先をフェムト基地局31からマクロ基地局に変更した後、必要に応じて、BCCHで送信されるMBMS関連情報(MBMS information)や、MCCHで送信されるMBMS制御情報(MBSFN制御情報)も受信することができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。たとえば、上記実施形態の無線端末40に代えて、2個の受信器を内蔵する無線端末を使用することができる。この場合、この無線端末の通信制御部は、第1の受信器に帰属先の無線基地局からページングメッセージなどの下り信号を受信させるとともに、第2の受信器に非帰属先の無線基地局からコンテンツデータを受信させることができる。
上記ギャップパターンGPは、無線端末40が帰属する基地局からの下り信号を受信する無効期間と、当該無効期間を除く有効期間とが時間的に交互に設定された周期的なパターンである。ここでは、無線端末40が帰属先の基地局から下り信号を受信する期間が無効期間と呼ばれているが、これに限定されるものではない。無線端末40が帰属先の基地局から下り信号を受信する期間を有効期間と呼び、当該有効期間を除く期間を無効期間と呼んでもよい。
上記第1の実施形態では、フェムト基地局31は、マクロ基地局21〜23からBCCHで送信された報知情報("basic information"と"MBMS information")をアクセス制限期間内にのみ受信しているが、これに限定されるものではない。フェムト基地局31は、自己の起動時に、マクロ基地局21〜23から報知情報("basic information"と"MBMS information")を受信してもよい。
この出願は、日本国特許庁に出願された特願2008−335209号(出願日:2008年12月26日)を基礎とする優先権を主張するものであり、その開示の全ては、本明細書の一部として援用(incorporation herein by reference)される。
上記の各実施形態の一部又は全部は、以下のようにも特定され得る。
1. 無線端末と、前記無線端末が帰属する帰属先無線基地局と、前記無線端末が帰属し ない非帰属先無線基地局とを含む無線通信システムであって、
前記帰属先無線基地局は、前記非帰属先無線基地局によりブロードキャストまたはマル チキャストされるコンテンツデータに関するコンテンツ関連情報を当該非帰属先無線基地 局から受信し、当該受信されたコンテンツ関連情報の全部または一部を前記無線端末に送 信することを特徴とする無線通信システム。
2. 1.に記載の無線通信システムであって、前記帰属先無線基地局は、前記無線端末 からの送信要求に応じて、当該受信されたコンテンツ関連情報の全部または一部を前記無 線端末に送信することを特徴とする無線通信システム。
3. 1.または2.に記載の無線通信システムであって、前記帰属先無線基地局は、ア クセス制限期間を設定し、当該アクセス制限期間内に前記無線端末に上り信号の送信を停 止させるとともに、当該アクセス制限期間内に前記非帰属先無線基地局から前記コンテン ツ関連情報を受信することを特徴とする無線通信システム。
4. 1.または2.に記載の無線通信システムであって、前記帰属先無線基地局は、ア クセス制限期間を設定し、当該アクセス制限期間内に前記無線端末からの上り信号を受信 しないとともに、当該アクセス制限期間内に前記非帰属先無線基地局から前記コンテンツ 関連情報を受信することを特徴とする無線通信システム。
5. 3.または4.に記載の無線通信システムであって、前記アクセス制限期間は周期 的に設定されることを特徴とする無線通信システム。
6. 3.から5.のうちのいずれか1つに記載の無線通信システムであって、前記帰属 先無線基地局は、前記アクセス制限期間内には報知情報の送信を停止することを特徴とす る無線通信システム。
7. 1.または2.に記載の無線通信システムであって、
前記帰属先無線基地局は、
第1および第2の受信器と、
前記第1および第2の受信器をそれぞれ制御する通信制御部と、
を備え、
前記通信制御部は、前記非帰属先無線基地局によりブロードキャストまたはマルチキャ ストされるコンテンツデータに関するコンテンツ関連情報を前記第1の受信器に受信させ るとともに、前記無線端末からの上り信号を前記第2の受信器に受信させることを特徴と する無線通信システム。
8. 1.から7.のうちのいずれか1つに記載の無線通信システムであって、前記帰属 先無線基地局は、報知チャネルまたは個別チャネルを使用して、当該受信されたコンテン ツ関連情報の全部または一部を前記無線端末に送信することを特徴とする無線通信システ ム。
9. 1.から8.のうちのいずれか1つに記載の無線通信システムであって、前記無線 端末は、前記コンテンツ関連情報の全部または一部を用いて、前記非帰属先無線基地局か らブロードキャストまたはマルチキャストされたコンテンツデータを受信することを特徴 とする無線通信システム。
10. 9.に記載の無線通信システムであって、前記無線端末は、ギャップパターンに 従って、前記非帰属先無線基地局からブロードキャストまたはマルチキャストされたコン テンツデータを受信することを特徴とする無線通信システム。
11. 9.または10.に記載の無線通信システムであって、
前記ギャップパターンは、前記無線端末が帰属する基地局からの下り信号を受信する第 1の期間を含み、
前記無線端末は、前記ギャップパターンのうち前記第1の期間を除く第2の期間内に前 記非帰属先無線基地局から前記コンテンツデータを受信することを特徴とする無線通信シ ステム。
12. 11.に記載の無線通信システムであって、前記下り信号は、ページングメッセ ージの信号である、無線通信システム。
13. 11.または12.に記載の無線通信システムであって、前記ギャップパターン は、前記第1の期間と前記第2の期間とが時間的に交互に設定された周期的なパターンで あることを特徴とする無線通信システム。
14. 11.から13.のうちのいずれか1つに記載の無線通信システムであって、前 記無線端末が前記ギャップパターンを設定する、無線通信システム。
15. 11.から13.のうちのいずれか1つに記載の無線通信システムであって、前 記帰属先無線基地局が前記ギャップパターンを設定する、無線通信システム。
16. 9.に記載の無線通信システムであって、
前記無線端末は、
第1および第2の受信器と、
前記第1および第2の受信器をそれぞれ制御する通信制御部と、
を備え、
前記通信制御部は、前記第1の受信器に前記帰属先無線基地局から下り信号を受信させ るとともに、前記第2の受信器に前記非帰属先無線基地局から前記コンテンツデータを受 信させる、無線通信システム。
17. 16.に記載の無線通信システムであって、前記下り信号は、ページングメッセ ージの信号である、無線通信システム。
18. 9.に記載の無線通信システムであって、前記無線端末は、前記コンテンツ関連 情報の全部または一部を用いて、前記コンテンツデータを送信している当該非帰属先無線 基地局を検出し、当該検出された非帰属先無線基地局へ帰属先を変更した後に、当該非帰 属先無線基地局からブロードキャストまたはマルチキャストされたコンテンツデータを受 信することを特徴とする無線通信システム。
19. 18.に記載の無線通信システムであって、
前記無線端末は、前記コンテンツデータを送信している当該非帰属先無線基地局を検出 した後に前記帰属先無線基地局に対して帰属先の変更要求を発し、
前記帰属先無線基地局は、前記変更要求に応じて、前記無線端末に帰属先を当該非帰属 先無線基地局へ変更させることを特徴とする無線通信システム。
20. 18.に記載の無線通信システムであって、前記無線端末は、前記コンテンツデ ータを送信している当該非帰属先無線基地局を検出した後に、自発的に、前記無線端末に 帰属先を当該非帰属先無線基地局へ変更させることを特徴とする無線通信システム。
21. 1.から20.のうちのいずれか1つに記載の無線通信システムであって、前記 非帰属先無線基地局は、マクロ基地局であり、前記帰属先無線基地局は、前記マクロ基地 局が管理するセルよりも小さなセルを管理する小型基地局である、無線通信システム。
22. 21.に記載の無線通信システムであって、前記帰属先無線基地局はフェムト基 地局である、無線通信システム。
23. 1.から22.のうちのいずれか1つに記載の無線通信システムであって、前記 コンテンツデータがMBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)データで あり、前記コンテンツ関連情報がMBMSの制御情報である、無線通信システム。
24. 無線端末と、前記無線端末が帰属する無線基地局である帰属先無線基地局と、前 記無線端末が帰属しない無線基地局である非帰属先無線基地局とを含む無線通信システム における前記帰属先無線基地局の通信制御方法であって、
(a)前記非帰属先無線基地局によりブロードキャストまたはマルチキャストされるコ ンテンツデータに関するコンテンツ関連情報を当該非帰属先無線基地局から受信するステ ップと、
(b)当該受信されたコンテンツ関連情報の全部または一部を前記無線端末に送信する ステップと、
を備えることを特徴とする通信制御方法。
25. 24.に記載の通信制御方法であって、
(c)アクセス制限期間を設定し、当該アクセス制限期間内に前記無線端末に上り信号 の送信を停止させるとともに、当該アクセス制限期間内に前記非帰属先無線基地局から前 記コンテンツ関連情報を受信するステップ、
を更に備えることを特徴とする通信制御方法。
26. 24.に記載の通信制御方法であって、
(c)アクセス制限期間を設定し、当該アクセス制限期間内に前記無線端末からの上り 信号を受信しないとともに、当該アクセス制限期間内に前記非帰属先無線基地局から前記 コンテンツ関連情報を受信するステップ、
を更に備えることを特徴とする通信制御方法。
27. 24.に記載の通信制御方法であって、
(c)前記非帰属先無線基地局によりブロードキャストまたはマルチキャストされるコ ンテンツデータに関するコンテンツ関連情報を第1の受信器に受信させるとともに、前記 無線端末からの上り信号を第2の受信器に受信させるステップ、
を更に備えることを特徴とする通信制御方法。
28. 24.から27.のうちのいずれか1つに記載の通信制御方法であって、前記ス テップ(b)は、報知チャネルまたは個別チャネルを使用して、当該受信されたコンテン ツ関連情報の全部または一部を前記無線端末に送信するステップを含むことを特徴とする 通信制御方法。
29. 無線端末と、前記無線端末が帰属する無線基地局と、前記無線端末が帰属しない 非帰属先無線基地局とを含む無線通信システムにおける前記無線基地局であって、
前記非帰属先無線基地局によりブロードキャストまたはマルチキャストされるコンテン ツデータに関するコンテンツ関連情報を当該非帰属先無線基地局から受信する受信手段と
当該受信されたコンテンツ関連情報の全部または一部を前記無線端末に送信する送信手 段と、
を備えることを特徴とする無線基地局。
30. 29.に記載の無線基地局であって、
アクセス制限期間を設定し、当該アクセス制限期間内に前記無線端末に上り信号の送信 を停止させるとともに、当該アクセス制限期間内に前記非帰属先無線基地局から前記コン テンツ関連情報を受信する手段、
を更に備えることを特徴とする無線基地局。
31. 29.に記載の無線基地局であって、
アクセス制限期間を設定し、当該アクセス制限期間内に前記無線端末からの上り信号を 受信しないとともに、当該アクセス制限期間内に前記非帰属先無線基地局から前記コンテ ンツ関連情報を受信する手段、
を更に備えることを特徴とする無線基地局。
32. 29.に記載の無線基地局であって、
第1および第2の受信器と、
前記第1および第2の受信器をそれぞれ制御する通信制御部と、
を備え、
前記通信制御部は、前記非帰属先無線基地局によりブロードキャストまたはマルチキャ ストされるコンテンツデータに関するコンテンツ関連情報を前記第1の受信器に受信させ るとともに、前記無線端末からの上り信号を前記第2の受信器に受信させることを特徴と する無線基地局。
33. 29.から32.のうちのいずれか1つに記載の無線基地局であって、前記送信 手段は、報知チャネルまたは個別チャネルを使用して、当該受信されたコンテンツ関連情 報の全部または一部を前記無線端末に送信することを特徴とする無線基地局。
34. 無線端末と、前記無線端末が帰属する無線基地局である帰属先無線基地局と、前 記無線端末が帰属しない無線基地局である非帰属先無線基地局とを含む無線通信システム における前記無線端末であって、前記非帰属先無線基地局によりブロードキャストまたは マルチキャストされるコンテンツデータに関するコンテンツ関連情報の送信要求を前記帰 属先無線基地局に発することを特徴とする無線端末。
35. 無線端末と、前記無線端末が帰属する無線基地局である帰属先無線基地局と、前 記無線端末が帰属しない無線基地局である非帰属先無線基地局とを含む無線通信システム における前記帰属先無線基地局の通信制御処理をコンピュータに実行させるプログラムで あって、
前記通信制御処理は、
前記非帰属先無線基地局によりブロードキャストまたはマルチキャストされるコンテン ツデータに関するコンテンツ関連情報を当該非帰属先無線基地局から受信する受信処理と
当該受信されたコンテンツ関連情報の全部または一部を前記無線端末に送信する送信処 理と、
を備えることを特徴とするプログラム。
36. 35.に記載のプログラムであって、前記通信制御処理は、アクセス制限期間を 設定し、当該アクセス制限期間内に前記無線端末に上り信号の送信を停止させるとともに 、当該アクセス制限期間内に前記非帰属先無線基地局から前記コンテンツ関連情報を受信 する処理を更に備えることを特徴とするプログラム。
37. 35.に記載のプログラムであって、前記通信制御処理は、アクセス制限期間を 設定し、当該アクセス制限期間内に前記無線端末からの上り信号を受信しないとともに、 当該アクセス制限期間内に前記非帰属先無線基地局から前記コンテンツ関連情報を受信す る処理を更に備えることを特徴とするプログラム。
38. 35.に記載のプログラムであって、前記通信制御処理は、前記非帰属先無線基 地局によりブロードキャストまたはマルチキャストされるコンテンツデータに関するコン テンツ関連情報を第1の受信器に受信させるとともに、前記無線端末からの上り信号を第 2の受信器に受信させる処理を更に備えることを特徴とするプログラム。
39. 35.から38.のうちのいずれか1つに記載のプログラムであって、前記送信 処理は、報知チャネルまたは個別チャネルを使用して、当該受信されたコンテンツ関連情 報の全部または一部を前記無線端末に送信する処理であることを特徴とするプログラム。

Claims (10)

  1. 無線端末が帰属するセルを管理するセル管理手段と、該無線端末に、該無線端末が帰属するセルの周辺セルにおけるMBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)に関する情報を送信する送信手段と、を備える無線基地局と、
    前記無線端末が帰属するセルを管理する前記無線基地局から送信された前記MBMSに関する情報を受信する手段と、
    前記受信する手段で受信した前記MBMSに関する情報が、前記無線端末が帰属するセルの周辺セルにおけるMBMSに関する制御情報および前記周辺セルでMBSFN(MBMS Single Frequency Network)により提供されるMBMSのサービスに関連する情報を含むことを判別する手段と、
    前記無線基地局に信号を送信する手段と、を備える前記無線端末と、
    を含み、
    前記無線基地局は、前記周辺セルでMBSFNにより提供されるMBMSのサービスを、前記無線端末が帰属するセル内に提供しないことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記周辺セルにおいてMBMSデータをマルチキャスト又はブロードキャストする他の無線基地局を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記MBMSに関する情報は、MBSFNサブフレームの情報を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信システム。
  4. 無線端末であって、
    帰属するセルを管理する無線基地局から送信されたMBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)に関する情報を受信する手段と、
    前記受信する手段で受信した前記MBMSに関する情報が、前記帰属するセルの周辺セルにおけるMBMSに関する制御情報および前記周辺セルでMBSFN(MBMS Single Frequency Network)により提供されるMBMSのサービスに関連する情報を含むことを判別する手段と、
    前記無線基地局に信号を送信する手段と、
    を有し、
    前記無線基地局は、前記周辺セルでMBSFNにより提供されるMBMSのサービスを、前記無線端末が帰属するセル内に提供しないことを特徴とする無線端末。
  5. 前記周辺セルは、前記無線端末の滞在するセルを管理する無線基地局とは異なる他の無線基地局により管理されていることを特徴とする請求項4に記載の無線端末。
  6. 前記MBMSに関する情報は、MBSFNサブフレームの情報を含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の無線端末。
  7. 無線端末により実行される通信制御方法において、
    前記無線端末が帰属するセルを管理する無線基地局から送信されたMBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)に関する情報を受信するステップと、
    前記受信するステップで受信した前記MBMSに関する情報が、前記無線端末が帰属するセルの周辺セルにおけるMBMSに関する制御情報および前記周辺セルでMBSFN(MBMS Single Frequency Network)により提供されるMBMSのサービスに関連する情報を含むことを判別するステップと、
    前記無線基地局に信号を送信するステップと、
    を含み、
    前記無線基地局は、前記周辺セルでMBSFNにより提供されるMBMSのサービスを、前記無線端末が帰属するセル内に提供しないことを特徴とする通信制御方法。
  8. 前記周辺セルは前記無線基地局とは異なる他の無線基地局により管理されることを特徴とする請求項7に記載の通信制御方法。
  9. 前記MBMSに関する情報は、MBSFNのサブフレームの情報を含むことを特徴とする請求項7又は8に記載の通信制御方法。
  10. 請求項7から9のいずれか1項に記載の通信制御方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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