JP5983580B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Description
この発明は内燃機関の制御装置に関するものである。
特許文献1には、燃料カットの実行に伴う内燃機関の軸トルクの急激な変動によるショックの発生を抑制するために、燃料カットの実行を遅延させ、点火時期を徐々に遅角させることによって軸トルクを徐々に低減させてから燃料カットを実行することが開示されている。
ところで、内燃機関の軸トルクを所定の制御周期で繰り返しフィードバック制御することにより、目標とする時点までに目標とするトルクまで低減させるためには、現在の軸トルクと目標とするトルクとの乖離の大きさと、現時点から目標とする時点までの期間の長さとに応じて次の制御周期における制御目標トルクを算出すればよい。
具体的には、目標とするトルクから現在発生している軸トルクを減算した差を算出し、その差を目標とする時点までに実施する制御回数で割った商をフィードバック量として算出する。そして、このフィードバック量を現在の軸トルクに加算して次の制御周期における制御目標トルクを算出する。
ところが、こうしたフィードバック制御を実施していると、何らかの理由により現在の軸トルクが瞬間的に大きくなった場合に、瞬間的に大きくなった軸トルクの値に基づいて次の制御周期における制御目標トルクが算出される。その結果、次の制御周期における制御目標トルクが大きな値になるとともに、その後のフィードバック量も大きな値になり、内燃機関の軸トルクが目標とするトルクに収束しにくくなるおそれがある。
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、フィードバック制御中に内燃機関の軸トルクが瞬間的に増大したときに軸トルクが目標とするトルクに収束しにくくなることを抑制することのできる内燃機関の制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するための内燃機関の制御装置は、フィードバック制御を周期的に繰り返し、内燃機関の軸トルクを、目標とする時点までに目標とするトルクまで低減させる。この制御装置が実行するフィードバック制御は、目標とするトルクから現在トルク算出値を減算した差を目標とする時点までに実施する制御回数で割った商を加算量とし、現在トルク算出値に加算量を加算した和を次の制御周期における制御目標トルクにするものである。この制御装置では、前回の制御周期における現在トルク算出値にオフセット量を加算した和を現在トルク算出値の上限値として設定し、現在トルク算出値が上限値を超えた場合には、フィードバック制御に用いる現在トルク算出値を、上限値と等しい値にする。
上記課題を解決するための内燃機関の制御装置は、フィードバック制御を周期的に繰り返し、内燃機関の軸トルクを、目標とする時点までに目標とするトルクまで低減させる。この制御装置が実行するフィードバック制御は、目標とするトルクから現在トルク算出値を減算した差を目標とする時点までに実施する制御回数で割った商を加算量とし、現在トルク算出値に加算量を加算した和を次の制御周期における制御目標トルクにするものである。この制御装置では、前回の制御周期における現在トルク算出値にオフセット量を加算した和を現在トルク算出値の上限値として設定し、現在トルク算出値が上限値を超えた場合には、フィードバック制御に用いる現在トルク算出値を、上限値と等しい値にする。
上記構成によれば、現在の軸トルクの大きさを示す現在トルク算出値が何らかの理由により瞬間的に増大したとしても、フィードバック制御に用いられる現在トルク算出値は、前回の制御周期における現在トルク算出値にオフセット量を加算して算出した上限値によって制限されることになる。そのため、フィードバック制御に用いられる現在トルク算出値の変化量はオフセット量の範囲に制限されるようになり、瞬間的に現在トルク算出値が増大したとしても、制御目標トルクの増大や加算量の増大を抑制することができる。
したがって、フィードバック制御中に軸トルクが瞬間的に増大したときに軸トルクが目標とするトルクに収束しにくくなることを抑制することができる。
以下、内燃機関の制御装置を、車両に搭載された内燃機関を制御する制御装置に具体化した一実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
図1に示すように、この制御装置100には、スロットルバルブの開度を変更するスロットルモーター10、点火を行うイグニッションコイル20、燃料を噴射するフューエルインジェクター30が電気的に接続されている。また、制御装置100には、下記のセンサー及びスイッチが電気的に接続されている。
図1に示すように、この制御装置100には、スロットルバルブの開度を変更するスロットルモーター10、点火を行うイグニッションコイル20、燃料を噴射するフューエルインジェクター30が電気的に接続されている。また、制御装置100には、下記のセンサー及びスイッチが電気的に接続されている。
クランクポジションセンサー51は内燃機関のクランク軸の回転角であるクランク角の変化に伴って信号を出力するセンサーである。スロットルポジションセンサー52はスロットルバルブの開度を検出するセンサーである。エアフローメーター53は内燃機関の吸気通路を流れる空気の量である吸入空気量を検出するセンサーである。空燃比センサー54は内燃機関の排気に含まれる酸素の濃度に比例した信号を出力するセンサーである。水温センサー55は内燃機関の冷却水の温度である機関冷却水温を検出するセンサーである。車輪速センサー56は車輪の回転速度を検出するセンサーである。アクセルポジションセンサー57はアクセルの操作量を検出するセンサーである。シフトポジションスイッチ58は選択されているシフトポジションに応じた信号を出力するスイッチである。
制御装置100は、これらのセンサー及びスイッチから入力される信号に基づいて各種の演算処理を実行し、スロットルモーター10、イグニッションコイル20、フューエルインジェクター30などを駆動することにより、内燃機関を制御する。すなわち、制御装置100は、スロットルモーター10を制御することにより吸入空気量を調整し、フューエルインジェクター30を制御することにより燃料噴射量や燃料噴射時期を調整する。また、制御装置100は、イグニッションコイル20を制御することにより点火時期を調整する。
例えば、制御装置100は、クランクポジションセンサー51が出力する信号に基づいてクランク軸の回転速度である機関回転速度を算出するとともに、車輪の回転速度に基づいて車速を算出する。そして、アクセルの操作量、機関回転速度、車速、選択されているシフトポジションなどに基づいて、内燃機関が要求されている軸トルクを発生するように、スロットルモーター10、イグニッションコイル20、フューエルインジェクター30などを駆動する。また、制御装置100は、空燃比センサー54から出力される信号に基づいて空燃比のずれを把握し、空燃比を適切な値に調整するように吸入空気量に対する燃料噴射量を微調整する空燃比フィードバック制御を実行する。さらに、制御装置100は機関冷却水の温度に応じて燃料噴射量や点火時期を調整し、内燃機関の暖機を促進する。
また、こうした制御に加えて、制御装置100は、車両の減速時などのように、内燃機関が軸トルクを発生させる必要がないときに燃料噴射を停止する燃料カットを実行する。例えば、制御装置100は、車速が所定車速以上、且つ機関回転速度がアイドル回転速度以上であり、アクセルの操作量が「0」であることを条件に燃料カットを行う。なお、燃料カットを実行するときに、燃料噴射が急に停止されると、軸トルクの急激な変動によってショックが生じる。こうしたショックを抑制するために、制御装置100は、燃料カットを実行するための上記の条件が成立してから燃料カットを実行するまでに遅延期間を設けている。そして、この遅延期間の間に内燃機関の軸トルクを徐々に低下させ、軸トルクを燃料カット実行トルクTQfcまで低下させてから燃料カットを実行する。
次に図2を参照してこの遅延期間における軸トルクの制御について説明する。
遅延期間において制御装置100は、第1のステップから第4のステップまでの4つのステップに分けて軸トルクを制御する。
遅延期間において制御装置100は、第1のステップから第4のステップまでの4つのステップに分けて軸トルクを制御する。
まず、第1のステップは軸トルクを低下させる準備を行うステップであり、燃料カットを実行するための上記の条件が成立してから軸トルクを低下させ始めるまでの期間である。制御装置100は、上記の条件が成立してからこの第1のステップを通じて軸トルクを低下させるための準備を行い、この準備が完了すると、第2のステップに移行する。
第2のステップは内燃機関の軸トルクにより車輪が駆動されている駆動状態における軸トルクの制御である。制御装置100はこの第2のステップを通じて図2に示すように時点t1までに軸トルクを切り替わりトルクTQxよりも所定量大きい区間終了目標トルクTQ1まで低下させるように軸トルクを低下させる。なお、切り替わりトルクTQxは、車輪が内燃機関の軸トルクにより駆動される駆動状態と車輪側からのトルクによって内燃機関のクランク軸が回転させられる被駆動状態とが切り替わるトルクである。
この第2のステップでは、所定の制御周期で軸トルクのフィードバック制御を繰り返すことにより、時点t1までに軸トルクを区間終了目標トルクTQ1まで低下させる。具体的には、制御装置100は、以下の式(1)に示すように、区間終了目標トルクTQ1から現在トルク算出値etqrealbを減算した差を時点t1までに実施する制御回数で割った商を加算量etqrqaddとして算出する。
etqrqadd=(区間終了目標トルク−etqrealb)/制御回数…式(1)
そして、制御装置100は、以下の式(2)に示すように、加算量etqrqaddを現在トルク算出値etqrealbに加算することにより、制御目標トルクetqrqを算出する。
そして、制御装置100は、以下の式(2)に示すように、加算量etqrqaddを現在トルク算出値etqrealbに加算することにより、制御目標トルクetqrqを算出する。
etqrq=etqrealb+etqrqadd…式(2)
制御装置100は、こうして算出した制御目標トルクetqrqに見合った軸トルクを発生させるように点火時期や燃料噴射量、燃料噴射時期、吸入空気量などを制御するフィードバック制御を繰り返し、内燃機関の軸トルクを徐々に区間終了目標トルクTQ1まで低下させる。そして、時点t1において軸トルクが区間終了目標トルクTQ1まで低下すると、第3のステップに移行する。
制御装置100は、こうして算出した制御目標トルクetqrqに見合った軸トルクを発生させるように点火時期や燃料噴射量、燃料噴射時期、吸入空気量などを制御するフィードバック制御を繰り返し、内燃機関の軸トルクを徐々に区間終了目標トルクTQ1まで低下させる。そして、時点t1において軸トルクが区間終了目標トルクTQ1まで低下すると、第3のステップに移行する。
第3のステップは内燃機関の軸トルクにより車輪が駆動される駆動状態から車輪側からのトルクによって内燃機関のクランク軸が回転させられる被駆動状態に移行する移行期間における軸トルクの制御である。制御装置100は図2に示すように第3のステップを通じて第2のステップよりも緩やかに軸トルクを低下させる。こうして駆動状態から被駆動状態に切り替わるときに緩やかに軸トルクを低下させることにより、駆動状態から被駆動状態に切り替わるときのショックを低減することができる。内燃機関の軸トルクが切り替わりトルクTQxを下回ると、駆動状態から被駆動状態へと切り替わる。そして、時点t2において内燃機関の軸トルクが切り替わりトルクTQxよりも所定量小さい区間終了目標トルクTQ2まで低下すると、第4のステップに移行する。
第4のステップは車輪側からのトルクによって内燃機関のクランク軸が回転させられる被駆動状態における軸トルクの制御である。制御装置100はこの第4のステップを通じて図2に示すように時点t3までに軸トルクを燃料カット実行トルクTQfcまで低下させるように軸トルクを低下させる。ここでの軸トルクの制御態様は、第2のステップと同様である。すなわち、この第4のステップでは、制御装置100は、上記の式(1)に示すように、区間終了目標トルク(TQ2)から現在トルク算出値etqrealbを減算した差を時点t3までに実施する制御回数で割った商を加算量etqrqaddとして算出する。そして、制御装置100は、上記の式(2)に示すように、加算量etqrqaddを現在トルク算出値etqrealbに加算することにより、制御目標トルクetqrqを算出する。制御装置100は、こうして算出した制御目標トルクetqrqに見合った軸トルクを発生させるように点火時期や燃料噴射量、燃料噴射時期、吸入空気量などを制御するフィードバック制御を繰り返し、内燃機関の軸トルクを徐々に燃料カット実行トルクTQfcまで低下させる。そして、時点t3において軸トルクが燃料カット実行トルクTQfcまで低下すると、制御装置100が燃料カットを実行する。
ところで、第2のステップや第4のステップのようなフィードバック制御を実施しているときに、何らかの理由により軸トルクが瞬間的に大きくなると、瞬間的に大きくなった現在トルク算出値etqrealbに基づいて制御目標トルクetqrqが算出される。その結果、制御目標トルクetqrqが大きな値になるとともに、その後のフィードバック制御における加算量etqrqaddも絶対値の大きな値になり、内燃機関の軸トルクが目標とするトルクに収束しにくくなるおそれがある。
図3は、第2のステップにおけるフィードバック制御の実行中に軸トルクが瞬間的に大きくなった場合の例を示している。ここでは、時点t15までに軸トルクを区間終了目標トルクTQ1まで低下させるべく、フィードバック制御を繰り返している状態を示している。図3(a)は現在トルク算出値etqrealbと制御目標トルクetqrqの変化を示しており、図3(a)における実線が現在トルク算出値etqrealbの変化を示し、図3(a)における破線が制御目標トルクetqrqの変化を示している。また、図3(b)はフィードバック制御における加算量etqrqaddの変化を示している。なお、加算量etqrqaddの大きさは、図3(a)に示されるように現在トルク算出値etqrealbと制御目標トルクetqrqとの差に相当する。
図3に示されるように第2のステップでは、時点t10から時点t15までの各時点において現在トルク算出値etqrealbの算出、及び上述した式(1)及び式(2)による演算を通じた制御目標トルクetqrqの算出が繰り返される。
時点t12において軸トルクが何らかの理由により瞬間的に大きくなると、軸トルクを区間終了目標トルクTQ1に向かって低下させている過程ではあるが、図3(a)に示されるように時点t12において算出される現在トルク算出値etqrealbが前回の制御周期である時点t11における現在トルク算出値etqrealbよりも大きくなる。
そして、こうして現在トルク算出値etqrealbが大きくなると、図3(a)に示されるようにこの現在トルク算出値etqrealbに基づいて算出される時点t12における制御目標トルクetqrqも時点t11における制御目標トルクetqrqよりも大きくなってしまう。その結果、時点t12から時点t13の間はこの大きくなった制御目標トルクetqrqに基づいて内燃機関が制御されようになる。すなわち、軸トルクを区間終了目標トルクTQ1に向かって低下させようとしているにも拘わらず、制御目標トルクetqrqが途中で増大されてしまうことになる。また、図3(b)に示すように、このときには、時点t12以降における加算量etqrqaddが時点t11までの加算量etqrqaddから大きく変化し、その絶対値が大きくなる。そのため、時点t12以降のフィードバック制御において、軸トルクが区間終了目標トルクTQ1に収束しにくくなってしまう。
こうした軸トルクの瞬間的な増大による影響を抑制するため、この制御装置100は、現在トルク算出値etqrealbに上限値を設定し、上限ガードを施した現在トルク算出値etqrealbを用いてフィードバック制御を実行するようにしている。
以下、図4を参照してこの上限ガード処理を含む、現在トルク算出値etqrealbの算出処理について説明する。なお、この算出処理は上記のフィードバック制御と並行して制御装置100により所定の制御周期で繰り返し実行されるものである。
この算出処理を開始すると、制御装置100はまずステップS101において、前回トルク算出値etqrealboを更新する。ここでは、制御装置100は前回トルク算出値etqrealboの値を、前回の制御周期におけるフィードバック制御に用いた現在トルク算出値etqrealbと等しい値に更新する。
そして、制御装置100はステップS102において、この前回トルク算出値etqrealboにオフセット量TQHGDを加算することにより、上限値etqhgdを算出する。なお、この実施形態では、オフセット量TQHGDを「0」にしている。
次に、制御装置100はステップS103において、機関回転速度、機関負荷、空燃比、点火時期などに基づいて現在トルク算出値etqrealbを算出する。
こうして現在トルク算出値etqrealbを算出するとステップS104へ進み、制御装置100はステップS103の処理を通じて算出した現在トルク算出値etqrealbが上限値etqhgdを越えているか否かを判定する。
こうして現在トルク算出値etqrealbを算出するとステップS104へ進み、制御装置100はステップS103の処理を通じて算出した現在トルク算出値etqrealbが上限値etqhgdを越えているか否かを判定する。
ステップS104において現在トルク算出値etqrealbが上限値etqhgdを越えている旨の判定がなされた場合(ステップS104:YES)には、ステップS105へと進み、制御装置100はフィードバック制御に用いる現在トルク算出値etqrealbを上限値etqhgdと等しい値に更新し、この算出処理を終了する。すなわち、この場合には、上限値etqhgdによって上限ガードされた現在トルク算出値etqrealbがフィードバック制御に用いられることになる。
一方、ステップS104において現在トルク算出値etqrealbが上限値etqhgdを越えていない旨の判定がなされた場合(ステップS104:NO)には、制御装置100はステップS105の処理をスキップし、そのままこの算出処理を終了する。すなわち、この場合には、ステップS103において算出した現在トルク算出値etqrealbがそのままフィードバック制御に用いられることになる。
次に制御装置100が実行する上記の算出処理の作用について、第2のステップにおけるフィードバック制御の実行中に軸トルクが瞬間的に大きくなった場合の例を示す図5を参照して説明する。なお、図5は図3と同様に時点t15までに軸トルクを区間終了目標トルクTQ1まで低下させるべく、フィードバック制御を繰り返している状態を示している。図5(a)は現在トルク算出値etqrealbと制御目標トルクetqrqの変化を示しており、図5(a)における実線が現在トルク算出値etqrealbの変化を示し、図5(a)における破線が制御目標トルクetqrqの変化を示している。また、図5(b)はフィードバック制御における加算量etqrqaddの変化を示している。なお、加算量etqrqaddの大きさは、図5(a)に示されるように現在トルク算出値etqrealbと制御目標トルクetqrqとの差に相当する。
現在トルク算出値etqrealbには上記の算出処理を通じて上限値etqhgdによる上限ガードが施される。そのため、図5(a)に二点鎖線で示すように時点t12において軸トルクが瞬間的に大きくなったとしても、フィードバック制御に用いられる現在トルク算出値etqrealbは、前回トルク算出値etqrealboにオフセット量TQHGDを加算して算出した上限値etqhgdによって制限されることになる。ここでは、オフセット量TQHGDを「0」にしているため、図5(a)に示されるように現在トルク算出値etqrealbは増大しなくなる。
そのため、時点t12において瞬間的に軸トルクが増大したとしても、図5(a)に示すように制御目標トルクetqrqの増大が抑制されるとともに、図5(b)に示すように加算量etqrqaddの増大が抑制されるようになる。
以上説明した実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)瞬間的に軸トルクが増大したとしても、制御目標トルクetqrqの増大や加算量etqrqaddの増大を抑制することができる。
(1)瞬間的に軸トルクが増大したとしても、制御目標トルクetqrqの増大や加算量etqrqaddの増大を抑制することができる。
したがって、フィードバック制御中に軸トルクが瞬間的に増大したときに軸トルクが目標とするトルクに収束しにくくなることを抑制することができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・燃料カットの実行を遅延させて4つのステップに分けて軸トルクを減少させてから燃料カットを実行する例を示したが、内燃機関の軸トルクを、目標とする時点までに目標とするトルクに徐々に低減させるフィードバック制御を行うものであれば、同様の課題は生じ得る。そのため、上記実施形態のように上限値etqhgdを設定して現在トルク算出値etqrealbに上限ガードを施す制御は、上記のように4つのステップに分けて軸トルクを制御するものに限らずに適用することができる。
・オフセット量TQHGDが「0」の例を示したが、オフセット量TQHGDは「0」でなくてもよい。オフセット量TQHGDは、現在トルク算出値etqrealbが急増したとしても軸トルクの収束性が損なわれなくなる程度にその大きさを設定することが望ましい。
・上記実施形態のように、現在トルク算出値etqrealbに上限値etqhgdを設定して現在トルク算出値etqrealbに上限ガードを施す制御は、モーターと内燃機関とを搭載したハイブリッド車にも適用可能である。
10…スロットルモーター、20…イグニッションコイル、30…フューエルインジェクター、51…クランクポジションセンサー、52…スロットルポジションセンサー、53…エアフローメーター、54…空燃比センサー、55…水温センサー、56…車輪速センサー、57…アクセルポジションセンサー、58…シフトポジションセンサー、100…制御装置。
Claims (1)
- フィードバック制御を周期的に繰り返し、内燃機関の軸トルクを、目標とする時点までに目標とするトルクまで低減させる内燃機関の制御装置であり、
前記フィードバック制御は、目標とするトルクから現在トルク算出値を減算した差を目標とする時点までに実施する制御回数で割った商を加算量とし、前記現在トルク算出値に前記加算量を加算した和を次の制御周期における制御目標トルクにするものであり、
前回の制御周期における前記現在トルク算出値にオフセット量を加算した和を前記現在トルク算出値の上限値とし、
前記現在トルク算出値が前記上限値を超えた場合には、前記フィードバック制御に用いる前記現在トルク算出値を、前記上限値と等しい値にする
ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
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