JP5983541B2 - 電子制御装置 - Google Patents

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本発明は、車両に搭載されたエンジンを制御する電子制御装置に関する。
従来、車両のエンジンから排出される排気中の窒素酸化物(NOx)を除去する技術として、SCR(Selective Catalytic Reduction)触媒と尿素水インジェクタを用いた尿素SCRが知られている(例えば、特許文献1を参照)。SCR触媒と尿素水インジェクタは排気管に設置されており、SCR触媒においてNOxを還元するために必要な量の尿素水が尿素水インジェクタにより排気管内に噴射される。
EOBD(European On-Board Diagnostics)において、大型車に対するEURO6規制では、還元剤を加熱する機能を備えていない車両で還元剤が凍結した場合に、エンジン稼動中において上記凍結が連続して70分継続した時点で、フェールセーフ処理が開始されるように規定されている。
特開2003−269142号公報
しかし、還元剤凍結の継続時間を計測するタイマは、イグニッションスイッチのオフ時に初期化(0に設定)される。このため、エンジン稼動中に還元剤が凍結して70分が経過する前にイグニッションスイッチがオフになり、その後すぐにイグニッションスイッチがオンになりエンジン稼動が再開された場合には、エンジン稼動中において還元剤が凍結している状態が実質的に連続して70分以上継続していたとしてもフェールセーフ処理が開始されないという事態が発生することが懸念される。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、還元剤の凍結状態が長時間継続しているにも関わらずフェールセーフ処理が実行されないという事態の発生を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明の電子制御装置は、凍結判断手段と、第1時間設定手段と、情報取得手段と、第2時間設定手段と、禁止手段と、フェールセーフ判断手段とを備える。
そして本発明の電子制御装置では、まず凍結判断手段が、エンジンから排出される排気を浄化するために排気中に噴射される還元剤が凍結しているか否かを判断する。そして第1時間設定手段が、凍結判断手段による判断結果に基づいて、還元剤の凍結が継続するほど、凍結してからの経過時間を示す凍結時間情報の値が大きくなるように凍結時間情報を設定する。また情報取得手段が、エンジンが停止している時間であるエンジン停止時間を示す停止時間情報を取得する。そして第2時間設定手段が、エンジンが稼動を開始することを示す予め設定された稼動開始条件が成立すると、予め設定された設定条件に基づいて、凍結時間情報が示す値を、現時点の凍結時間情報が示す値よりも小さくなるように設定する。さらに禁止手段が、情報取得手段により取得された停止時間情報が示すエンジン停止時間が、予め設定された禁止判定値未満である場合に、第2時間設定手段による凍結時間情報の設定を禁止する。そしてフェールセーフ判断手段が、凍結時間情報に基づいて、還元剤の凍結に対応するフェールセーフ処理を実行するか否かを判断する。
このように構成された電子制御装置は、エンジン停止時間が禁止判定値未満である場合には、稼動開始条件が成立した場合であっても、凍結時間情報が示す値を、現時点よりも小さくなるように設定することなく保持する。このため、エンジンが停止している時間(すなわち、エンジンを停止してから次にエンジンの稼動を開始するまでの時間)が短い場合には、このエンジン停止時間中にも実質的にはエンジンが連続して稼動しているとみなして凍結時間情報を設定することができる。
これにより、エンジン稼動中において還元剤が凍結している状態が実質的には長時間継続しているにも関わらず、還元剤の凍結に対応するフェールセーフ処理が実行されないという事態の発生を抑制することができる。
エンジンECU1とその周辺装置の構成を示すブロック図である。 フェールセーフ判断処理を示すフローチャートである。 エンジンECU1の動作を示すタイミングチャートである。
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
本実施形態の電子制御装置(Electronic Control Unit)1(以下、エンジンECU1という)は、車両に搭載され、図1に示すように、車両のエンジン50(本実施形態ではディーゼルエンジン)の制御を行う。
エンジン50には、エンジン50の気筒#1,#2,#3,#4毎に、対応する気筒に燃料を噴射するインジェクタ51が設けられている。
各インジェクタ51には、燃料の蓄圧容器であるコモンレール52から伸びた燃料供給用配管53が接続されている。またコモンレール52には、車両の燃料タンク54に貯留された燃料が、燃料ポンプ55によって圧送される。これにより、コモンレール52に蓄えられた高圧の燃料は、燃料供給用配管53を介して各インジェクタ51に供給される。そしてエンジンECU1は、各インジェクタ51を駆動して、エンジン50への燃料噴射を制御する。
エンジンECU1は、エンジン50を制御するための様々な処理を行うマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)2と、当該エンジンECU1の外部とマイコン2との間で信号の入出力を行わせるための外部入出力回路3と、イグニッションスイッチ(不図示)がオンからオフに切り替わった時点からの経過時間を予め設定された所定値(本実施形態では、例えば5分に相当する値)を上限として計測するソークタイマ4とを備えている。
外部入出力回路3には、クランク角センサ61、アクセル開度センサ62、燃圧センサ63および水温センサ64が接続されている。
クランク角センサ61は、エンジン50のクランク軸の回転に応じて所定角度毎(例えば30°CA毎)にエッジが生じるクランク角信号を出力する。マイコン2は、このクランク角信号に基づいて、エンジン50の回転速度およびクランク角度を算出する。
アクセル開度センサ62は、運転者のアクセルペダルの踏込量に応じたアクセル開度を検出する。
燃圧センサ63は、コモンレール52に取り付けられ、コモンレール52に蓄圧された燃料圧力(レール圧)を検出する。
水温センサ64は、エンジン50の冷却水の温度を検出する。
そして、クランク角センサ61からのクランク信号など、ハイレベルとローレベルとに変化する信号については、外部入出力回路3により波形整形されてマイコン2に入力され、アクセル開度センサ62、燃圧センサ63および水温センサ64からの信号など、アナログ信号については、外部入出力回路3に備えられたAD変換器(図示省略)によりデジタル信号に変換されてマイコン2に入力される。
また外部入出力回路3には、各インジェクタ51が接続されている。そして各インジェクタ51には、マイコン2からの駆動信号に従い外部入出力回路3を介して駆動電流が供給される。
またマイコン2は、CPU11、ROM12、RAM13、通信コントローラ14および入出力ポート15と、これらを相互に接続するバス16とを備える。
CPU11は、エンジン50を制御するための各種信号を入出力ポート15を介して入力する。そしてCPU11は、ROM12に記憶されたプログラムに基づいて各種処理を実行する。またCPU11は、入出力ポート15を介して入力される各種信号に基づいて制御演算を行い、その演算結果に基づき、インジェクタ51等の電気負荷へ入出力ポート15を介して駆動信号を出力することにより、エンジン50の制御に関係する電気負荷を制御する。
またCPU11は、インジェクタ51の燃料噴射圧力を制御する噴射圧制御と、インジェクタ51の燃料噴射量および噴射時期を制御する燃料噴射制御を実行する。
噴射圧制御では、コモンレール52に蓄圧される燃料圧力を制御する。具体的には、まず、アクセル開度および回転速度等からエンジン50の運転状態を検出して、その運転状態に適した目標レール圧を設定する。そして、燃圧センサ63によって検出されるレール圧が目標レール圧と一致するように、燃料ポンプ55の吐出量をフィードバック制御する。
燃料噴射制御では、エンジン回転速度、アクセル開度およびレール圧等に基づいて、エンジン50の運転状態に応じた最適な噴射量および噴射時期を演算し、この演算結果にしたがってインジェクタ51の燃料噴射を制御する。
ROM12は、不揮発性メモリであり、CPU11が実行するプログラムと、プログラムの実行時に参照されるデータを記憶する。
RAM13は、揮発性メモリであり、CPU11の演算結果等を一時的に記憶する。
通信コントローラ14は、通信バス20を介して、車両に搭載された後処理ECU21との間でデータ通信を行う。
後処理ECU21は、車両に搭載され、エンジン50から排出される排気を浄化する浄化装置70を制御する。
浄化装置70は、SCR(Selective Catalytic Reduction)触媒71、尿素水インジェクタ72、尿素水タンク73、配管74、尿素水ポンプ75、NOxセンサ76および圧力センサ77を備える。
SCR触媒71と尿素水インジェクタ72は、エンジン50から排出される排気の通路を構成する排気管80に設けられている。
SCR触媒71は、アンモニアにより排気中の窒素酸化物(NOx)を還元して、窒素と水蒸気に分解するための触媒である。
尿素水インジェクタ72は、排気管80において排気がエンジン50からSCR触媒71に到るまでの経路上のSCR触媒71付近に配置され、排気管80内に尿素水を噴射する。なお、尿素水インジェクタ72から噴射された尿素水は、SCR触媒71に吸着され、排気温度が所定温度以上になると加水分解されることによりアンモニアと二酸化炭素とに分解される。
尿素水インジェクタ72には、尿素水を貯留する尿素水タンク73から伸びた配管74が接続されている。そして、尿素水タンク73に貯留された尿素水が、尿素水ポンプ75によって圧送され、配管74を介して尿素水インジェクタ72に供給される。
NOxセンサ76は、排気管80において排気がSCR触媒71から車両外に到るまでの経路上のSCR触媒71付近に配置され、排気管80内の排気のNOx濃度を検出する。
圧力センサ77は、尿素水ポンプ75に設けられ、尿素水ポンプ75が尿素水を圧送する圧力を検出する。
そして後処理ECU21は、NOxセンサ76および圧力センサ77の検出信号を入力する。
後処理ECU21は、NOxセンサ76により検出されたNOx濃度に基づいて、排気中に含まれるNOxがSCR触媒71における還元反応で除去できるように尿素水量を算出する。そして後処理ECU21は、算出した尿素水量に基づいて尿素水インジェクタ72を駆動することにより、尿素水の噴射量を制御する。
また後処理ECU21は、圧力センサ77の検出結果に基づいて、噴射指示に応じて尿素水ポンプ75の圧力が変化したか否かを判断する。そして後処理ECU21は、噴射指示にも関わらず尿素水ポンプ75の圧力が変化しなかった場合に、尿素水が凍結したと判断し、その旨を示す尿素水凍結通知を通信バス20を介してエンジンECU1へ送信する。
このように構成されたエンジンECU1において、CPU11は、フェールセーフ判断処理を実行する。
次に、CPU11が実行するフェールセーフ判断処理の手順を説明する。フェールセーフ判断処理は、エンジンECU1の動作中に繰り返し実行される処理である。
このフェールセーフ判断処理が実行されると、CPU11は、図2に示すように、まずS10にて、イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わったか否かを判断する。ここで、オフからオンに切り替わっていない場合には(S10:NO)、S50に移行する。一方、オフからオンに切り替わった場合には(S10:YES)、S20にて、ソークタイマ4からその計測値(以下、ソークタイマ値をいう)を取得する。そしてS30にて、ソークタイマ値が、ソークタイマ4の計測値の上限値として予め設定された上記所定値以上であるか否かを判断する。
ここで、ソークタイマ値が上記所定値未満である場合には(S30:NO)、S50に移行する。一方、ソークタイマ値が上記所定値以上である場合には(S30:YES)、S40にて、凍結時間カウンタを初期値(本実施形態では0)に設定して、S50に移行する。
そしてS50に移行すると、エンジン50が稼動しているか否かを判断する。ここで、エンジン50が稼動していない場合には(S50:NO)、S80に移行する。一方、エンジン50が稼動している場合には(S50:YES)、S60にて、後処理ECU21から尿素水凍結通知を受信しているか否かを判断する。ここで、尿素水凍結通知を受信していない場合には(S60:NO)、S80に移行する。一方、尿素水凍結通知を受信した場合には(S60:YES)、S70にて、凍結時間カウンタをインクリメント(1加算)し、S80に移行する。
そしてS80に移行すると、凍結時間カウンタの値(以下、凍結時間カウンタ値という)が予め設定されたフェールセーフ判定値(本実施形態では、例えば70分に相当する値)以上であるか否かを判断する。ここで、凍結時間カウンタ値がフェールセーフ判定値(以下、FS判定値という)未満である場合には(S80:YES)、S90にて、フェールセーフフラグ(以下、FSフラグという)をクリアし、フェールセーフ判断処理を一旦終了する。
一方、凍結時間カウンタ値がFS判定値以上である場合には(S80:YES)、S100にて、FSフラグをセットし、フェールセーフ判断処理を一旦終了する。なお、FSフラグがセットされることにより、エンジンECU1は、予め設定されたフェールセーフ処理を実行する。本実施形態のフェールセーフ処理は、車両の走行速度を予め設定された低速度(例えば、20km/h)以下に制限する処理である。
次に、このように構成されたエンジンECU1の動作を説明する。
図3に示すように、まず、イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わり(時刻t01を参照)、その後にエンジンが稼動する(時刻t02を参照)。その後、イグニッションスイッチがオンからオフに切り替わると(時刻t03を参照)、ソークタイマ4が経過時間の計測を開始してソークタイマ4の計測値が徐々に増加し、所定値に達する(図3における時刻t03〜時刻t05のソークタイマを参照)。また、イグニッションスイッチがオンからオフに切り替わった後に、エンジンが停止する(時刻t04を参照)。
そして、エンジンの停止中に尿素水が凍結し、(時刻t05を参照)、その後にイグニッションスイッチがオフからオンに切り替わると(時刻t06を参照)、ソークタイマ4が初期値にリセットされる。また、イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わった後にエンジンが稼動する(時刻t06を参照)。
そして、エンジン稼動中に尿素水が凍結しているため、凍結時間カウンタの値が徐々に増加する(図3における時刻t07以降のソークタイマを参照)。その後、イグニッションスイッチがオンからオフに切り替わると(時刻t08を参照)、ソークタイマ4が経過時間の計測を開始してソークタイマ4の計測値が徐々に増加し、所定値に達する(図3における時刻t08〜時刻t10のソークタイマを参照)。また、イグニッションスイッチがオンからオフに切り替わった後にエンジンが停止する(時刻t09を参照)。
次に、イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わると(時刻t10を参照)、この時点でソークタイマ4の計測値が所定値に達しているため、凍結時間カウンタが0にリセットされる。また、イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わった後にエンジンが稼動する(時刻t11を参照)。さらに、エンジン稼動中に尿素水が凍結しているため、凍結時間カウンタの値が徐々に増加する(図3における時刻t11以降のソークタイマを参照)。その後、イグニッションスイッチがオンからオフに切り替わると(時刻t12を参照)、ソークタイマ4が経過時間の計測を開始する。また、イグニッションスイッチがオンからオフに切り替わった後に、エンジンが停止する(時刻t13を参照)。
その後、イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わると(時刻t14を参照)、この時点でソークタイマ4の計測値が所定値未満であるため、凍結時間カウンタの値が保持される。また、イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わった後にエンジンが稼動する(時刻t15を参照)。そして、エンジン稼動中に尿素水が凍結しているため、凍結時間カウンタの値が徐々に増加する。その後、凍結時間カウンタの値がFS判定値(70分に相当する値)に一致した時点で、フェールセーフ処理の実行が開始される(時刻t16を参照)。
このように構成されたエンジンECU1では、まず、エンジン50から排出される排気を浄化するために排気中に噴射される尿素水が凍結しているか否かを判断する(S60)。そして、尿素水が凍結していると判断した場合に(S60:YES)、尿素水の凍結が継続するほど、凍結してからの経過時間を示す凍結時間カウンタの値が大きくなるように凍結時間カウンタを設定する(S70)。また、エンジン50が停止している時間であるエンジン停止時間を示すソークタイマ値を取得する(S20)。そして、イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わると(S10:YES)、凍結時間カウンタの値を、現時点の凍結時間カウンタの値よりも小さくなるように設定する(S40)。さらに、取得されたソークタイマ値が、予め設定された所定値未満である場合に(S30:NO)、イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わったときに凍結時間カウンタの値を、現時点の凍結時間カウンタの値よりも小さくなるように設定することを禁止する。そして、凍結時間カウンタ値に基づいて、尿素水の凍結に対応するフェールセーフ処理を実行するか否かを判断する(S80〜S100)。
これによりエンジンECU1は、ソークタイマ値が所定値未満である場合には、イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わった場合であっても、凍結時間カウンタの値を現時点よりも小さくなるように設定することなく保持する。このため、エンジン50が停止している時間(すなわち、エンジン50を停止してから次にエンジンの稼動を開始するまでの時間)が短い場合には、このエンジン停止時間中にも実質的にはエンジンが連続して稼動しているとみなして凍結時間カウンタの値を設定することができる。
これにより、エンジン稼動中において尿素水が凍結している状態が実質的には長時間継続しているにも関わらず、尿素水の凍結に対応するフェールセーフ処理が実行されないという事態の発生を抑制することができる。
また、イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わると(S10:YES)、凍結時間カウンタの値を、現時点より小さい値として0に設定する(S40)。このように、凍結時間カウンタの値を予め設定された固定値にするという簡便な方法で凍結時間カウンタの値を設定することができるため、エンジンECU1の処理負荷を低減することができる。
また、エンジン50が停止している時間として、ソークタイマ4により計測された値を取得する(S20)。ソークタイマ4は、イグニッションスイッチがオンからオフに切り替わった時点からの経過時間を計測するタイマ回路であるため、この経過時間を正確に計測することができる。
以上説明した実施形態において、S60の処理は本発明における凍結判断手段、S70の処理は本発明における第1時間設定手段、S20の処理は本発明における情報取得手段、S40の処理は本発明における第2時間設定手段、S30の処理は本発明における禁止手段、S80〜S100の処理は本発明におけるフェールセーフ判断手段、尿素水は本発明における還元剤、凍結時間カウンタの値は本発明における凍結時間情報、ソークタイマ4の計測値は本発明における停止時間情報、所定値は本発明における禁止判定値未満である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採ることができる。
例えば上記実施形態では、還元剤が尿素水であるものを示したが、還元剤はこれに限定されるものではなく、アンモニアを生成することができるものであればよい。
また上記実施形態では、エンジンECU1と後処理ECU21を備えて両者が通信可能に接続されているものを示した。しかし、エンジンECU1と後処理ECU21の代わりに、エンジンECU1の機能と後処理ECU21の機能の両方を備えた1つの電子制御装置を設けるようにしてもよい。
また上記実施形態では、イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わると凍結時間カウンタの値を0に設定するものを示した。しかし、エンジン停止時間を示すソークタイマ値と、凍結時間カウンタ値の減少量との間で正の相関を有するように、凍結時間カウンタの値を設定するようにしてもよい。例えば、ソークタイマ値と凍結時間カウンタ値との対応関係を示すマップを予め設けるようにするとよい。このマップは、例えば、ソークタイマ値が(0分〜2分)、(2分〜4分)、(4分〜6分)、・・・・の場合にそれぞれ、凍結時間カウンタ値の減少量を1分、3分、5分、・・・・にするというように対応関係が設定される。
これにより、エンジン停止時間に応じて、尿素水の凍結に対応するフェールセーフ処理の実行が開始される条件を変化させることができる。
また、ソークタイマ値と凍結時間カウンタ値の減少量との間で正の相関を有するようにするために、ソークタイマ値に比例して、凍結時間カウンタ値の減少量を大きくするようにしてもよい。これにより、ソークタイマ値に所定の比例係数を乗じた値を減少量とするという簡便な方法で凍結時間カウンタの値を設定することができるため、エンジンECU1の処理負荷を低減することができる。
また上記実施形態では、ソークタイマ4によりエンジン停止時間を計測するものを示した。しかし、イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わったときに凍結時間カウンタの値を0に設定することを禁止するか否かを判断するために、燃圧センサ63により検出されるコモンレール52のレール圧、または水温センサ64により検出されるエンジン50の冷却水の温度を用いてもよい。レール圧および冷却水温は、エンジン停止後に低下するため、この低下量に基づいて、エンジン停止から次のエンジン稼動開始までの期間が短いか否かを判断することができるからである。これにより、エンジン停止時間を計測するために、ソークタイマ4のようなタイマ回路を別途設ける必要がなくなり、エンジンECU1の構成を簡略化することができる。
また上記実施形態では、尿素水が凍結したか否かを圧力センサ77の検出結果に基づいて判断するものを示した。しかし、尿素水タンク73に設けられた温度センサの検出結果に基づいて、この温度センサにより検出された温度が予め設定された判定値未満である場合に、尿素水が凍結したと判断するようにしてもよい。また、外気温センサの検出結果に基づいて、外気温センサにより検出された温度が予め設定された判定値未満である場合に、尿素水が凍結したと判断するようにしてもよい。
また上記実施形態では、イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わったときに(S10:YES)、凍結時間カウンタの値を0に設定する(S40)ものを示した。しかし、エンジン50が実際に稼動を開始したときに凍結時間カウンタの値を0に設定するようにしてもよい。
1…エンジンECU、11…CPU、21…後処理ECU、50…エンジン

Claims (7)

  1. 車両に搭載されたエンジン(50)を制御する電子制御装置(1)であって、
    前記エンジンから排出される排気を浄化するために前記排気中に噴射される還元剤が凍結しているか否かを判断する凍結判断手段(S60)と、
    前記凍結判断手段による判断結果に基づいて、前記還元剤の凍結が継続するほど、凍結してからの経過時間を示す凍結時間情報の値が大きくなるように前記凍結時間情報を設定する第1時間設定手段(S70)と、
    前記エンジンが停止している時間であるエンジン停止時間を示す停止時間情報を取得する情報取得手段(S20)と、
    前記エンジンが稼動を開始することを示す予め設定された稼動開始条件が成立すると、予め設定された設定条件に基づいて、前記凍結時間情報が示す値を、現時点の前記凍結時間情報が示す値よりも小さくなるように設定する第2時間設定手段(S40)と、
    前記情報取得手段により取得された前記停止時間情報が示す前記エンジン停止時間が、予め設定された禁止判定値未満である場合に、前記第2時間設定手段による前記凍結時間情報の設定を禁止する禁止手段(S30)と、
    前記凍結時間情報に基づいて、前記還元剤の凍結に対応するフェールセーフ処理を実行するか否かを判断するフェールセーフ判断手段(S80〜S100)とを備える
    ことを特徴とする電子制御装置。
  2. 前記設定条件は、
    前記凍結時間情報が示す値を0にすることである
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 前記設定条件は、
    前記エンジン停止時間と、前記凍結時間情報が示す値の減少量との間で正の相関を有することである
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  4. 前記設定条件は、
    前記エンジン停止時間に比例して、前記凍結時間情報が示す値の減少量を大きくすることである
    ことを特徴とする請求項3に記載の電子制御装置。
  5. 前記停止時間情報は、
    ソークタイマ(4)により計測された値である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の電子制御装置。
  6. 前記停止時間情報は、
    前記エンジンの冷却水の温度である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の電子制御装置。
  7. 前記停止時間情報は、
    前記エンジンに燃料を供給するために用いられるコモンレール(52)のレール圧である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の電子制御装置。
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