JP5983121B2 - ロボットシステム、ロボット制御装置、ロボット、ロボット制御方法及びロボット制御プログラム - Google Patents

ロボットシステム、ロボット制御装置、ロボット、ロボット制御方法及びロボット制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、ロボットシステム、ロボット制御装置、ロボット、ロボット制御方法及びロボット制御プログラムに関する。
特許文献1には、固定カメラで撮影したエンドエフェクターの動きから画像ヤコビアンを求め、これを用いてビジュアルサーボを行うエンドエフェクター制御方法が開示されている。
特開平9−290383号公報
特許文献1に記載の発明のように画像ヤコビアンを用いてビジュアルサーボを行うことは、位置決めしたい点(収束点)から所定の距離だけ離れたドーナツ状の領域内にエンドエフェクターがある場合には有効である。しかしながら、エンドエフェクターが収束点に近すぎる場合(ドーナツ状の領域の内側に位置する場合)には、画像ヤコビアン推定のためにエンドエフェクターを移動させることができない、又は十分な回数だけ移動させることができないため、画像ヤコビアンを推定することができないという問題がある。
さらに、エンドエフェクターが収束点から遠すぎる場合(ドーナツ状の領域の外側に位置する場合)には、推定した画像ヤコビアンを用いてビジュアルサーボを行ったとしても、エンドエフェクターを収束点に一致させることはできないという問題がある。
そこで、本発明は、画像ヤコビアン推定のため等の、本来の作業と無関係な事前作業を行うことなく、ビジュアルサーボを行うことができるロボットシステム、ロボット制御装置、ロボット、ロボット制御方法及びロボット制御プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための第一の態様は、可動部を有するロボットと、前記可動部上の注目点及び前記注目点を一致させる目標点を第1の方向から撮影した画像であって、前記可動部を所定の方向に移動させる前の第1の時点の画像である第1の画像と、前記可動部を前記所定の方向に移動させた後の第2の時点の画像である第2の画像を撮影する第1の撮影部と、前記注目点及び前記目標点を前記第1の方向と異なる第2の方向から撮影した画像であって、前記第1の時点の画像である第3の画像と、前記第2の時点の画像である第4の画像を撮影する第2の撮影部と、前記第1の画像、前記第2の画像、前記第3の画像、及び前記第4の画像のそれぞれについて、前記注目点と前記目標点との画像上の距離である第1の距離、第2の距離、第3の距離及び第4の距離を算出する距離算出部と、前記可動部上の注目点を前記目標点に一致させるように前記ロボットを制御する制御部であって、前記第2の距離が前記第1の距離より小さくない場合又は前記第4の距離が前記第3の距離より小さくない場合には、前記可動部を前記所定の方向と異なる方向に移動させる制御部と、を備えることを特徴とする。
これにより、本来の作業と無関係な事前作業を行うことなく、可動部上の注目点を目標点に一致させるように可動部を制御することができる。
ここで、前記制御部は、前記第2の距離が前記第1の距離より小さくない場合又は前記第4の距離が前記第3の距離より小さくない場合以外の場合には、前記所定の方向を含む平面と同一平面内で前記所定の方向と異なる方向に前記可動部を移動させるようにしてもよい。これにより、所定の方向を含む平面と同一平面上の方向について、注目点を目標点に一致させることができる。
ここで、前記距離算出部は、前記第2の画像及び前記第4の画像に対して、前記注目点と前記目標点との画像上の横方向の距離を測定し、前記制御部は、前記第2の画像上及び前記第4の画像における前記注目点と前記目標点との画像上の横方向の距離が所定値より小さい場合は、前記可動部を水平面と直交する方向に移動させ、前記第2の画像上及び前記第4の画像における前記注目点と前記目標点との画像上の横方向の距離が所定値より小さい場合以外の場合は、前記可動部を前記水平面に沿って移動させるようにしてもよい。これにより、まず水平方向について注目点を目標点に一致させ、その後垂直方向について注目点を目標点に一致させることができる。
ここで、前記制御部は、前記距離算出部が前記第2の画像又は前記第4の画像から前記注目点と前記目標点との画像上の距離を算出できなかった場合には、前記距離算出部が前記第2の画像及び前記第4の画像から前記注目点と前記目標点との画像上の距離が算出できた場合より、前記可動部の移動量を小さくするようにしてもよい。これにより、なるべく少ない移動量で、注目点と目標点との画像上の距離が算出できる状況にすることができる。
ここで、前記制御部は、前記第2の画像及び前記第4の画像における前記注目点と前記目標点との画像上の距離に応じて、前記可動部の移動量を決定するようにしてもよい。これにより、注目点が目標点を通り過ぎるように可動部が制御されることを防止することができる。
第二の態様は、ロボットの可動部の注目点及び前記注目点を一致させる目標点を第1の方向から撮影した画像であって、前記可動部を所定の方向に移動させる前の第1の時点で撮影された第1の画像と、前記可動部を前記所定の方向に移動させた後の第2の時点で撮影された第2の画像を取得する第1の画像取得部と、前記注目点及び前記目標点を前記第1の方向と異なる第2の方向から撮影した画像であって、前記第1の時点で撮影された第3の画像と、前記第2の時点で撮影された第4の画像を撮影する第2の画像取得部と、前記第1の画像、前記第2の画像、前記第3の画像、及び前記第4の画像のそれぞれについて、前記注目点と前記目標点との画像上の距離である第1の距離、第2の距離、第3の距離及び第4の距離を算出する距離算出部と、前記可動部上の注目点を前記目標点に一致させるように前記ロボットを制御する制御部であって、前記第2の距離が前記第1の距離より小さくない場合又は前記第4の距離が前記第3の距離より小さくない場合には、前記可動部を前記所定の方向と異なる方向に移動させる制御部と、を備えることを特徴とする。
第三の態様は、可動部と、前記可動部の注目点及び前記注目点を一致させる目標点を第1の方向から撮影した画像であって、前記可動部を所定の方向に移動させる前の第1の時点で撮影された第1の画像と、前記可動部を前記所定の方向に移動させた後の第2の時点で撮影された第2の画像を取得する第1の画像取得部と、前記注目点及び前記目標点を前記第1の方向と異なる第2の方向から撮影した画像であって、前記第1の時点で撮影された第3の画像と、前記第2の時点で撮影された第4の画像を撮影する第2の画像取得部と、前記第1の画像、前記第2の画像、前記第3の画像、及び前記第4の画像のそれぞれについて、前記注目点と前記目標点との画像上の距離である第1の距離、第2の距離、第3の距離及び第4の距離を算出する距離算出部と、前記可動部上の注目点を前記目標点に一致させるように前記ロボットを制御する制御部であって、前記第2の距離が前記第1の距離より小さくない場合又は前記第4の距離が前記第3の距離より小さくない場合には、前記可動部を前記所定の方向と異なる方向に移動させる制御部と、を備えることを特徴とする。
第四の態様は、ロボットの可動部の注目点及び前記注目点を一致させる目標点を第1の方向から撮影した画像であって、前記可動部を所定の方向に移動させる前の第1の時点で撮影された第1の画像と、前記可動部を前記所定の方向に移動させた後の第2の時点で撮影された第2の画像を取得するステップと、前記注目点及び前記目標点を前記第1の方向と異なる第2の方向から撮影した画像であって、前記第1の時点で撮影された第3の画像と、前記第2の時点で撮影された第4の画像を撮影するステップと、前記第1の画像、前記第2の画像、前記第3の画像、及び前記第4の画像のそれぞれについて、前記注目点と前記目標点との画像上の距離である第1の距離、第2の距離、第3の距離及び第4の距離を算出するステップと、前記第2の距離が前記第1の距離より小さくかつ前記第4の距離が前記第3の距離より小さい場合には、前記可動部を前記所定の方向に移動させ、前記第2の距離が前記第1の距離より小さくかつ前記第4の距離が前記第3の距離より小さい場合以外の場合には、前記可動部を前記所定の方向と異なる方向に移動させるステップと、を含むことを特徴とする。
第五の態様は、ロボットの可動部の注目点及び前記注目点を一致させる目標点を第1の方向から撮影した画像であって、前記可動部を所定の方向に移動させる前の第1の時点で撮影された第1の画像と、前記可動部を前記所定の方向に移動させた後の第2の時点で撮影された第2の画像を取得するステップと、前記注目点及び前記目標点を前記第1の方向と異なる第2の方向から撮影した画像であって、前記第1の時点で撮影された第3の画像と、前記第2の時点で撮影された第4の画像を撮影するステップと、前記第1の画像、前記第2の画像、前記第3の画像、及び前記第4の画像のそれぞれについて、前記注目点と前記目標点との画像上の距離である第1の距離、第2の距離、第3の距離及び第4の距離を算出するステップと、前記第2の距離が前記第1の距離より小さくかつ前記第4の距離が前記第3の距離より小さい場合には、前記可動部を前記所定の方向に移動させ、前記第2の距離が前記第1の距離より小さくかつ前記第4の距離が前記第3の距離より小さい場合以外の場合には、前記可動部を前記所定の方向と異なる方向に移動させるステップと、を演算装置に実行させることを特徴とする。
第1の実施形態におけるロボットシステム1の構成の一例を示すシステム構成図である。 ロボットシステム1の機能構成の一例を示すブロック図である。 制御部40のハードウェア構成を示す図である。 ロボットシステム1の全体の処理の流れを示すフローチャートである。 実行準備処理の流れを示す図である。 (1)は第1撮影部で撮影される画像の一例を示す図であり、(2)は第2撮影部で撮影される画像の一例を示す図である。 注目点及び目標点と、第1撮影部及び第2撮影部との位置関係の一例を示す図である。 ビジュアルサーボステップの処理の流れを示すフローチャートである。 ビジュアルサーボステップの実行準備処理の流れを示すフローチャートである。 (A)は注目点と目標点との横方向の距離が指定値より小さい場合の一例であり、(B)は注目点と目標点との横方向の距離が指定値より大きい場合の一例を示す図である。また、(1)は第1撮影部で撮影される画像の一例を示す図であり、(2)は第2撮影部で撮影される画像の一例を示す図である。 水平方向の移動方向、移動量を決定する処理の流れを示すフローチャートである。 可動部の移動方向の一例を説明する図である。
本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態におけるロボットシステム1の構成の一例を示すシステム構成図である。本実施形態におけるロボットシステム1は、ロボット10と、第1撮影部20と、第2撮影部30と、制御部40とを備える。
ロボット10は、アーム部11と、アーム部11の先端に設けられた加工部14とを備えたアーム型のロボットである。なお、図1においては、2本のアーム部11を有するいわゆる双腕ロボットを図示したが、1本のロボットアームを有していてもよい。以下、アーム部11及び加工部14を可動部15(図2等参照)という。
アーム部11は、複数のジョイント(関節)12と、複数のリンク13とを含む。
各ジョイント12は、リンク13同士や、ロボットの台座(胴体)とリンク13等を回動自在に連結する。
加工部14は、例えば、ドリル等の工具を有する。加工部14は、対象物に対して穴あけ動作等の加工を行う。なお、本実施形態では、加工部14の先端を、アームの「作業点」と呼ぶ。以下では、加工部14の先端が「作業点」であるものとして説明する。以下、加工部14の先端を注目点Xという。
また、ジョイント12及び加工部14には、それらを動作させるためのアクチュエーター(図示せず)が設けられる。アクチュエーターは、例えば、サーボモーターやエンコーダーなどを備える。エンコーダーが出力するエンコーダー値は、制御部40によるロボット10のフィードバック制御に使用される。
なお、ロボット10の構成は、本実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上記の構成に限られない。一般的な把持ロボットが備える構成を排除するものではない。例えば、図1では6軸のアームが示されているが、軸数(ジョイント数)をさらに増加させてもよいし、減らしてもよい。リンクの数を増減させてもよい。また、アーム、ハンド、リンク、ジョイント等の各種部材の形状、大きさ、配置、構造等も適宜変更してよい。
第1撮影部20及び第2撮影部30は、ロボット10の外部環境(例えば、図示する作業台付近)を撮影して、画像データを生成するユニットである。第1撮影部20及び第2撮影部30は、例えば、カメラを含み、作業台、天井、壁などに設けられる。図1では、第1撮影部20及び第2撮影部30は、作業台に設けられている。
第1撮影部20は、加工部14の注目点X及び加工部14が加工を行う対象物の加工位置(以下、目標点Yという)を所定の方向、図1においては右斜め前方向から撮影する。第2撮影部30は、注目点X及び目標点Yを、第1撮影部20の撮影方向とは異なる方向、図1においては左斜め前方向から撮影する。なお、第1撮影部20の撮影方向、第2撮影部30の撮影方向は、これに限られない。第1撮影部20及び第2撮影部30により、注目点X及び目標点Yが異なる2つの方向から撮影されていればよい。
制御部40は、ロボット10の全体を制御する処理を行う。制御部40は、ロボット10の本体とは離れた場所に(遠隔操作可能に)設置してもよいし、ロボット10に内蔵してもよい。
次に、ロボットシステム1の機能構成例について説明する。図2は、ロボットシステム1の機能ブロック図である。
ロボット10は、主として、中央制御部101と、動作制御部102とを備える。
中央制御部101は、他の各部(102)を統括的に制御する。
動作制御部102は、出力部406から出力された情報、アクチュエーターのエンコーダー値、及びセンサーのセンサー値等に基づいて可動部15を制御する。例えば、動作制御部102は、出力部406から出力された移動方向及び移動量で可動部15を移動させるように、アクチュエーターを駆動させる。また、動作制御部102は、アクチュエーターのエンコーダー値等から可動部15の移動方向及び移動量を求め、アクチュエーターの駆動を制御し、かつ可動部15の移動方向及び移動量を制御情報取得部404に出力する。
制御部40は、中央制御部401と、記憶部402と、撮影制御部403と、制御情報取得部404と、動作決定部405と、出力部406とを備える。
中央制御部401は、他の各部(402〜406)を統括的に制御する。
記憶部402は、各種データやプログラムを記憶する。
撮影制御部403は、第1撮影部20及び第2撮影部30を制御する。例えば、撮影制御部403は、第1撮影部20及び第2撮影部30に対して、画像を撮影するように指示を出力する。そして、撮影制御部403は、第1撮影部20及び第2撮影部30で撮影された画像データを取得する。
制御情報取得部404は、動作制御部102の制御結果を取得する。
動作決定部405は、撮影制御部403で撮影された画像及び制御情報取得部404が取得した情報に基づいて可動部15の動作を決定する。動作決定部405の処理については、後に詳述する。
出力部406は、動作決定部405が決定した動作内容を動作制御部102に出力する。
なお、ロボット10及び制御部40の各機能構成は、ロボット10及び制御部40の構成を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。構成要素の分類の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。ロボット10及び制御部40の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。また、各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
図3は、制御部40の概略構成の一例を示すブロック図である。図示するように、制御部40は、演算装置であるCPU51と、揮発性の記憶装置であるRAM52と、不揮発性の記憶装置であるROM53と、ハードディスクドライブ(HDD)54と、制御部40と他のユニットを接続するインターフェイス(I/F)回路55と、ロボット10の外部の装置と通信を行う通信装置56と、これらを互いに接続するバス57とを備える。
上記の記憶部402以外の各機能部は、例えば、CPU51がROM53に格納された所定のプログラムをRAM52に読み出して実行することにより実現される。記憶部402は、例えば、RAM52、ROM53又はHDD54により実現される。なお、前記所定のプログラムは、例えば、予めROM53にインストールされてもよいし、通信装置56を介してネットワークからダウンロードされてインストール又は更新されてもよい。
以上のロボットシステム1の構成は、本実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上記の構成に限られない。ロボット10は、可動部15及び制御部40を有していればよく、例えば制御部を備えていてもよいし、撮影部を備えていてもよい。また、一般的なロボットが備える構成を排除するものではない。
次に、本実施形態における、上記構成からなるロボットシステム1の特徴的な処理について説明する。
図4は、ロボットシステム1の全体の処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、例えば、図示しないボタン等を介してビジュアルサーボ開始指示が入力されることにより開始される。
中央制御部401は、ビジュアルサーボの実行準備処理、具体的には撮影処理を行う(ステップS10)。ステップS10の処理については、後に詳述する。
中央制御部401は、ビジュアルサーボの実行が終了したか否かを判断する(ステップS12)。ビジュアルサーボが終了した場合(ステップS12でYES)、すなわち戻り値が終了である場合(後に詳述、図8のステップS232参照)には、中央制御部401は、本フローの処理を終了する。ビジュアルサーボが終了していない場合(ステップS12でNO)、すなわち戻り値が継続である場合(後に詳述、図8のステップS282参照)には、中央制御部401は、ビジュアルサーボステップを実行する(ステップS20)。ステップS20の処理については、後に詳述する。
図5は、ステップS10に示す実行準備処理の流れを示すフローチャートである。
中央制御部401は、実行準備処理を行うことを示す指示を各部へ出力する。これを受けて、撮影制御部403は、第1撮影部20又は第2撮影部30に撮影を行うように指示を出力する。撮影制御部403は、まず第1撮影部20に指示を出力し、すでに第1撮影部20に指示を出力した場合には、第2撮影部30に指示を出力する。指示を受けた撮影部は、撮影制御部403の指示に従い、画像を撮影する(ステップS101)。
撮影制御部403は、第1撮影部20又は第2撮影部30から画像を取得し、動作決定部405へ画像を出力する。動作決定部405は、画像から注目点X及び目標点Yを検出する(ステップS102)。注目点X及び目標点Yの検出は、すでに公知の様々な画像処理技術を用いて行うことができる。
動作決定部405は、ステップS101で撮影された画像から注目点X及び目標点Yが検出できたか否かを判断する(ステップS103)。
注目点X及び目標点Yが検出できなかった場合(ステップS103でNO)は、動作決定部405は、注目点X及び目標点Yが検出できなかったことを示す情報を中央制御部401へ出力する。中央制御部401は、図示しない表示部や音声出力部を介して注目点X及び目標点Yが検出できなかったことを示すエラー情報を出力する(ステップS104)。
エラー情報が出力されることにより、作業者は、注目点X及び目標点Yが撮影されていないことを知ることができる。これを受けて、作業者により、ステップS101で撮影が行われた撮影部の向きが変更される。その後、作業者により、図示しない入力部を介して処理の再スタート指示が入力される。これは、エラー情報と共に、再スタート指示の入力を促す表示等を行うようにすればよい。処理の再スタート指示は、中央制御部401によって入力が受け付けられる。
中央制御部401は、再スタート指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS105)。再スタート指示が受け付けられていない場合(ステップS105でNO)には、中央制御部401は、再度ステップS105を行う。再スタート指示が受け付けられた場合(ステップS105でYES)には、中央制御部401は、再スタート指示を受け付け、再度ステップS101を行う。
注目点X及び目標点Yが検出できた場合(ステップS103でYES)は、撮影制御部403は、まだ撮影が終わっていない撮影部があるか否かを判断する(ステップS106)。撮影制御部403は、動作決定部405に出力した画像が1枚であるか、2枚であるかに基づいて、まだ撮影が終わっていない撮影部があるか否かを判断できる。
2つの撮影部を用いて画像を取得する理由について、図6,7を用いて説明する。図6は、撮影された画像の一例であり、(1)は第1撮影部20で撮影された画像、(2)は第2撮影部30で撮影された画像である。図7は、第1撮影部20及び第2撮影部30と、注目点X及び目標点Yとの位置関係を示す平面図である。
図7に示すように、第1撮影部20及び第2撮影部30は、注目点X及び目標点Yをそれぞれ異なる方向から撮影する。したがって、図6に示すように、第1撮影部20で撮影された画像と第2撮影部30で撮影された画像とで注目点X及び目標点Yの位置が異なる。すなわち、2枚の画像を用いることで、立体的な位置関係の情報を得ることができる。
例えば、図6(1)の画像上で注目点X及び目標点Yの位置が一致したとしても、奥行き方向の位置が一致していない場合がある。しかしながら、図6(2)の画像を見れば、図6(1)の画像の奥行き方向の情報が得られる。つまり、異なる方向から撮影された2枚の画像において注目点X及び目標点Yの位置が一致した場合には、実際の3次元空間において注目点X及び目標点Yの位置が一致したと考えることができる。
図5の説明に戻る。まだ撮影が終わっていない撮影部がある場合(ステップS106でYES)は、撮影制御部403は、再度ステップS101の処理を行う。撮影制御部403は、第1撮影部20、第2撮影部30の順番で撮影指示を出力するため、再度行われるステップS101で撮影が行われるのは第2撮影部30である。
まだ撮影が終わっていない撮影部がない場合(ステップS106でNO)は、第1撮影部20及び第2撮影部30の両方で撮影が行われた場合である。この場合には、撮影制御部403は、実行準備処理を終了する。
なお、図5に示すフローにおいては、第1撮影部20で画像を撮影するタイミングと、第2撮影部30で画像を撮影するタイミングとが異なる。しかしながら、制御部40が当該処理を行う時間はごく短時間であるため、第1撮影部20で画像を撮影するタイミングと、第2撮影部30で画像を撮影するタイミングとは同時ということもできる。
次に、ステップS20のビジュアルサーボステップについて説明する。図8は、ビジュアルサーボステップの処理の流れを示すフローチャートである。
撮影制御部403は、第1撮影部20及び第2撮影部30で撮影された画像を取得し、動作決定部405へ出力する。そして、動作決定部405は、取得した画像に基づいて注目点Xと目標点Yとの画像上の距離を計測する(ステップS200)。図9は、ステップS200の処理の流れを示すフローチャートである。
撮影制御部403は、第1撮影部20又は第2撮影部30で撮影された画像を取得する(ステップS201)。当該処理は、ステップS101と同一であるため、説明を省略する。
動作決定部405は、撮影制御部403を介して取得した画像から注目点X及び目標点Yを検出する(ステップS202)。当該処理は、ステップS102と同一であるため、説明を省略する。
動作決定部405は、検出された注目点X及び目標点Yに基づいて、注目点Xと目標点Yとの画像上の距離を算出する(ステップS203)。ステップS203の処理について、図6を用いて説明する。
動作決定部405は、注目点X及び目標点Yの画像上の横方向の距離及び縦方向の距離をそれぞれ測定する。そして、動作決定部405は、画像上の横方向の距離及び縦方向の距離から、注目点Xと目標点Yとの画像上の距離を算出する。図6(1)では、画像上の横方向の距離はa1と測定され、画像上の縦方向の距離はb1と測定され、注目点Xと目標点Yとの画像上の距離は(a1+b11/2と算出される。図6(2)では、画像上の横方向の距離はa2と測定され、画像上の縦方向の距離はb2と測定され、注目点Xと目標点Yとの画像上の距離は(a2+b21/2と算出される。
撮影制御部403は、まだ撮影が終わっていない撮影部があるか否かを判断する(ステップS204)。当該処理は、ステップS106と同一であるため、説明を省略する。
まだ撮影が終わっていない撮影部がある場合(ステップS204でYES)は、撮影制御部403は、再度ステップS201の処理を行う。まだ撮影が終わっていない撮影部がない場合(ステップS204でNO)は、撮影制御部403は、図9に示す処理を終了する。
図8の説明に戻る。動作決定部405は、ステップS200において、第1撮影部20及び第2撮影部30で撮影された画像について、注目点Xと目標点Yとの画像上の距離が算出できたか否かを判断する(ステップS210)。
注目点Xと目標点Yとの画像上の距離が算出できなかった場合(ステップS210でNO)として、例えば、注目点Xが目標点Yの背後に隠れてしまった場合が考えられる。この場合には、動作決定部405は、可動部15の移動量を、通常の移動量より小さい値に決定する(ステップS220)。例えば、記憶部402には、通常の移動量の設定値が記憶されており、この設定値にゲインを掛けることにより、実際の移動量が算出される。通常、このゲインは1である。ステップS220では、ゲインを1以下の所定の値(例えば0.8)とする。これにより、移動量が通常の移動量より小さく設定され、なるべく少ない移動量で注目点Xと目標点Yとの画像上の距離が算出できるようにすることができる。
動作決定部405は、決定したゲインを出力部406に出力する。出力部406は取得したゲインを動作制御部102に出力する(ステップS280)。ステップS280については後に詳述する。
注目点Xと目標点Yとの画像上の距離が算出できた場合(ステップS210でYES)には、動作決定部405は、ステップS203で算出された画像上の横方向の距離及び縦方向の距離が、それぞれ指定値より小さいか否かを判断する(ステップS230)。例えば、図6における距離a1及びb1が、それぞれ指定値より小さいか否かを判断する。指定値は、あらかじめ設定されていてもよいし、ユーザが任意の値に設定することもできる。
なお、以下の処理では、第1撮影部20及び第2撮影部30で撮影された画像の横方向が実空間上の水平方向と仮定し、第1撮影部20及び第2撮影部30で撮影された画像の下方向が実空間上の垂直方向と仮定して処理を実行する。
第1撮影部20及び第2撮影部30で撮影された画像における画像上の横方向の距離及び縦方向の距離が、いずれも指定値より小さい場合(ステップS230でYES)は、第1撮影部20及び第2撮影部30で撮影された画像上において、注目点Xと目標点Yとがほぼ一致している場合、すなわち実空間において注目点Xと目標点Yとがほぼ一致している場合である。動作決定部405は、注目点Xと目標点Yとがほぼ一致していることを示す情報を中央制御部401に出力する。これを受けて、中央制御部401は戻り値を終了に設定する(ステップS232)。戻り値が終了に設定されることは、ビジュアルサーボの実行を終了することを意味する。中央制御部401は、図8に示す処理、すなわち図4に示すステップS20の処理を終了し、図4に示すステップS12の処理を行う。
第1撮影部20又は第2撮影部30で撮影された画像における画像上の横方向の距離及び縦方向の距離が、指定値より小さくない場合(ステップS230でNO)は、ステップS203で算出された画像上の横方向の距離が、指定値より小さいか否かを判断する(ステップS240)。
第1撮影部20及び第2撮影部30で撮影された画像における画像上の横方向の距離が、いずれも指定値より小さい場合(ステップS240でYES)は、図10(A)に示すように、第1撮影部20で撮影された画像(図10(A)(1)参照)及び第2撮影部30で撮影された画像(図10(A)(2)参照)上において、注目点Xと目標点Yとの横方向の位置がほぼ一致している場合である。この場合は、動作決定部405は、実空間において、注目点Xと目標点Yとの水平方向の位置がほぼ一致していると推定する。そのため、動作決定部405は、可動部15を垂直方向に移動させるように、垂直方向のゲインを有効にする(ステップS250)。
動作決定部405は、ステップS200で取得された注目点Xと目標点Yとの画像上の距離を取得し、注目点Xと目標点Yとの画像上の縦方向の距離に応じたゲインとなるように、ゲインを決定する(ステップS252)。例えば、注目点Xと目標点Yとの画像上の距離が所定の距離以上の場合には、動作決定部405はゲインを1とする。また、注目点Xと目標点Yとの画像上の距離が所定の距離以下の場合には、動作決定部405は距離に応じてゲインを小さくする。注目点Xと目標点Yとの画像上の距離が所定の距離×0.8の場合は、ゲインを0.8とすればよい。このように、距離に応じた移動量とすることで、注目点が目標点を通り過ぎるように作業点が制御されることを防止することができる。
一般的に注目点Xは目標点Yより高い位置にあるため、本実施の形態における垂直方向は垂直下向きとする。ただし、目標点Yが注目点Xより高い位置にある場合には、垂直方向は垂直上向きとなる。
第1撮影部20又は第2撮影部30で撮影された画像における画像上の横方向の距離が指定値より小さくない場合(ステップS240でNO)は、図10(B)に示すように、第1撮影部20で撮影された画像(図10(B)(1)参照)及び第2撮影部30で撮影された画像(図10(B)(2)参照)上において、注目点Xと目標点Yとの横方向の位置が一致していない場合である。この場合は、動作決定部405は、実空間において、注目点Xと目標点Yとの水平方向の位置が一致していないと判断する。そのため、動作決定部405は、可動部15を水平方向にのみ移動させるように、垂直方向のゲインを無効とする(ステップS260)。
垂直方向のゲインを決定したら(ステップS250、S260)、動作決定部405は、水平方向の移動方向及びゲインを決定する(ステップS270)。
図11は、水平方向の移動方向及びゲインを決定する(ステップS270)処理の流れを示すフローチャートである。
動作決定部405は、第1撮影部20で撮影された画像に対して、ステップS203で算出された注目点Xと目標点Yとの画像上の距離であって、今回のビジュアルサーボステップで撮影された画像上の距離と、前回のビジュアルサーボステップで撮影された画像上の距離との距離差Iを算出する(ステップS271)。
動作決定部405は、第2撮影部30で撮影された画像に対して、ステップS203で算出された注目点Xと目標点Yとの画像上の距離であって、今回のビジュアルサーボステップで撮影された画像上の距離と、前回のビジュアルサーボステップで撮影された画像上の距離との距離差IIを算出する(ステップS272)。
つまり、ステップS271、S272では、前回のビジュアルサーボステップで決定された移動方向及び移動量で可動部15が移動される前の注目点Xと目標点Yとの画像上の距離と、前回のビジュアルサーボステップで決定された移動方向及び移動量で可動部15が移動された後の注目点Xと目標点Yとの画像上の距離との差を算出している。
動作決定部405は、ステップS271で算出された距離差I及びステップS272で算出された距離差IIが小さくなっているか否か、すなわち注目点Xと目標点Yとの距離が縮まっているか否かを判断する(ステップS273)。
ステップS271〜S273では、注目点Xと目標点Yとの画像上の直線距離に基づいて処理を行う。これは、画像の横方向が実空間の水平方向と一致せず、画像の縦方向が実空間の垂直方向と一致しない可能性があるためである。このように、画像の横方向が実空間の水平方向と一致せず、画像の縦方向が実空間の垂直方向と一致しないことを前提とすることにより、第1撮影部20及び第2撮影部30の設置に制約がなくなり、設置に手間がかからないという効果を得ることができる。
ステップS271で算出された距離差I及びステップS272で算出された距離差II距離が縮まっている場合(ステップS273でYES)は、動作決定部405は、水平方向の移動方向及を前回と同じに決定する(ステップS274)。動作決定部405は、注目点Xと目標点Yとの画像上の横方向の距離に応じた移動量となるように、ゲインを決定する(ステップS275)。画像上の距離に応じたゲインを決定する方法は、ステップS252と同様である。そして、動作決定部405は、ステップS270の処理を終了する。
ステップS271で算出された距離差I又はステップS272で算出された距離差II距離が縮まっていない場合、つまりステップS271で算出された距離差I、ステップS272で算出された距離差IIのいずれかが大きくなっている場合(ステップS273でNO)は、動作決定部405は、水平方向の移動方向を変更する(ステップS276)。図12に示すように、可動部15の移動方向は、例えば60°間隔の6方向a、b、c、d、e、fがあらかじめ設定されている。方向a、b、c、d、e、fは、すべて水平面(ロボット10が認識している水平面)と平行な同一平面内に設定される。動作決定部405は、方向a、方向b、方向c、方向d、方向e、方向fの順番で、移動方向を決定する。具体的には、現在の移動方向が方向aの場合には、動作決定部405は、方向bを次の移動方向に設定する。現在の移動方向が方向fの場合には、動作決定部405は、方向aを次の移動方向に設定する。
なお、可動部15の移動方向は、図12に示す場合に限定されるものではなく、任意の方向に設定可能である。
動作決定部405は、可動部15がすべての移動方向に移動されたか否かを判断する(ステップS277)。図12に示す場合には、動作決定部405は、ステップS276で次の移動方向として方向aが設定されたか否かを判断する。
可動部15がすべての移動方向に移動された場合(ステップS277でYES)には、動作決定部405は、水平方向のゲインを増やす、すなわち水平方向の移動量を大きくする(例えば、ゲインを1.5とする)設定とし(ステップS278)、ステップS270の処理を終了する。可動部15がすべての移動方向に移動されていない場合(ステップS277でNO)には、動作決定部405は、ゲインを変更せず、ステップS270の処理を終了する。
ステップS278は、可動部15が水平方向を一周以上してしまう可能性を低くするために、可動部15を一度大きく動かそうという意図で設定されたステップである。ステップS277、S278の処理は必須ではなく、ステップS276の次にステップS279を行うようにしてもよい。
これにより、水平方向の移動方向及び移動量を決定する処理が終了する(ステップS270)。なお、最初にステップS270の処理を行う場合、すなわちステップS20のビジュアルサーボステップを初めて行う場合には、前回取得された画像が存在しない。この場合には、ステップS270の処理の代わりに、初期設定された移動方向(例えば図12の方向a)かつ移動量で可動部15を移動させればよい。
図8の説明に戻る。動作決定部405は、ステップS250、S270で決定した移動方向及びゲイン(すなわち、移動量)を出力部406に出力する。出力部406は取得した移動方向及びゲインを動作制御部102に出力する(ステップS280)。
動作制御部102は、取得した移動方向及び移動量で可動部15が移動するように、可動部15を制御する。これにより、可動部15は、水平方向及び垂直方向の少なくとも1方向に、決定された量だけ移動される。
動作制御部102は、エンコーダー値に基づいて、ステップS250、S270で決定された移動方向及び移動量で可動部15が移動したと判断すると、可動部15の移動が終了したことを制御情報取得部404に出力する。制御情報取得部404は、これを中央制御部401に出力する。これを受けて、中央制御部401は、戻り値を継続に設定する(ステップS232)。戻り値の継続は、ビジュアルサーボの一連の流れは終了したが、ビジュアルサーボは終了しておらず、継続してビジュアルサーボの処理が必要であることを意味する。中央制御部401は、図8に示す処理、すなわち図4に示すステップS20の処理を終了し、図4に示すステップS12の処理を行う。
これにより、ビジュアルサーボステップが終了される。
ここで、ビジュアルサーボステップを、可動部15の動きに注目して説明する。
まず、可動部15は、水平方向の方向aに所定量だけ移動する。必要ならば方向をa〜fに変えながら、注目点Xと目標点Yとの水平方向の位置がほぼ一致するまで、可動部15は水平方向のみに移動される(水平方向の位置合わせ)。水平方向の位置合わせが終了したら、可動部15は垂直下向きに移動される。
しかしながら、第1撮影部20及び第2撮影部30の横方向と実空間の水平方向とが一致せず、第1撮影部20及び第2撮影部30の縦方向と実空間の垂直方向とが一致していない場合がある。また、ロボット1が認識している水平方向と実空間の水平方向が一致せず、ロボット1が認識している垂直方向と実空間の垂直方向とが一致しない場合もある。このような場合には、第1撮影部20及び第2撮影部30で撮影された画像上では、注目点Xが斜め方向に移動することとなる。
その結果、注目点Xと目標点Yとの水平方向の位置が指定値より大きくなった場合には、再度水平方向の位置合わせが行われる。再度の水平方向の位置合わせが終了したら、可動部15は再度垂直下向きに移動される。これが、注目点Xと目標点Yとの水平方向及び垂直方向の位置がほぼ一致するまで行われる。
本実施の形態によれば、画像ヤコビアン推定のために可動部を動かす等の事前作業を行うことなく、ビジュアルサーボを行うことができる。また、画像ヤコビアンの推定を行わないため、レイアウト変更等により第1撮影部、第2撮影部を移動させることができるし、地震等により第1撮影部、第2撮影部が移動しても迅速に作業を開始することができる。
なお、本実施の形態では、第1撮影部、第2撮影部の2つの撮影部で撮影された画像に基づいて処理を行ったが、本発明は、3個以上の撮影部で撮影された画像に基づいて処理を行う場合にも適用可能である。
また、本実施の形態に記載の内容に加えて、ロボット制御部が学習機能を備えるようにしてもよい。例えば、ビジュアルサーボ開始前の注目点Xの画像上の位置と、注目点Xと目標点Yとの距離が短くなったときの水平方向の移動方向との関係(例えば、移動方向と、注目点Xと目標点Yとが一致するまでのステップ数(ステップS20を行った回数)とを関連付けた情報)を記憶部402に記憶しておく。
例えば、制御部40は、第1撮影部20で撮影された画像を左右上下各2区画の合計4区画に区切り、ビジュアルサーボ開始前の注目点Xの画像上の位置がどの区画に含まれるかを判断する。最初に可動部15を移動させる方向を方向a〜fの順に設定し、最初に移動させた方向と、注目点Xと目標点Yとが一致するまでのステップ数とを関連付けて記憶部402に記憶する。この情報を、区画毎に行い、区画ごとの情報を記憶する。
そして、制御部40は、ステップS10で第1撮影部20により撮影された画像における注目点Xの画像上の位置と、記憶部402に記憶いされた情報に基づいて、注目点Xと目標点Yとが一致するまでのステップ数が一番少ない方向に、可動部15を移動させるようにすればよい。
また、本実施の形態に記載と、画像ヤコビアンを推定してビジュアルサーボを行う方法とを併用してもよい。例えば、第1撮影部及び第2撮影部で撮影された画像から注目点Xと目標点Yとの距離を推定し、画像ヤコビアン推定が有効な場合には画像ヤコビアンを推定してビジュアルサーボを行い、画像ヤコビアン推定が有効でない場合には本実施の形態に記載の方法によりビジュアルサーボを行えばよい。これにより、より効率よくビジュアルサーボを行うことができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者には明らかである。また、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1:ロボットシステム、10:ロボット、11:アーム部、12:ジョイント、13:リンク、14:加工部、15:可動部、20:第1撮影部、30:第2撮影部、40:制御部、51:CPU、52:RAM、53:ROM、54:HDD、55:I/F回路、56:通信装置、57:バス、101:中央制御部、102:動作制御部、401:中央制御部、402:記憶部、403:撮影制御部、404:制御情報取得部、405:動作決定部、406:出力部、X:注目点、Y:目標点

Claims (8)

  1. 可動部を有するロボットと、
    前記可動部上の注目点及び前記注目点を一致させる目標点を第1の方向から撮影した画像であって、前記可動部を所定の方向に移動させる前の第1の時点の画像である第1の画像と、前記可動部を前記所定の方向に移動させた後の第2の時点の画像である第2の画像を撮影する第1の撮影部と、
    前記注目点及び前記目標点を前記第1の方向と異なる第2の方向から撮影した画像であって、前記第1の時点の画像である第3の画像と、前記第2の時点の画像である第4の画像を撮影する第2の撮影部と、
    前記第1の画像、前記第2の画像、前記第3の画像、及び前記第4の画像のそれぞれについて、前記注目点と前記目標点との画像上の距離である第1の距離、第2の距離、第3の距離及び第4の距離を算出する距離算出部と、
    前記可動部上の注目点を前記目標点に一致させるように前記ロボットを制御する制御部であって、前記第2の距離が前記第1の距離より小さくない場合又は前記第4の距離が前記第3の距離より小さくない場合には、前記可動部を前記所定の方向と異なる方向に移動させる制御部と、
    を備えることを特徴とするロボットシステム。
  2. 請求項1に記載のロボットシステムにおいて、
    前記距離算出部は、前記第2の画像及び前記第4の画像に対して、前記注目点と前記目標点との画像上の横方向の距離を測定し、
    前記制御部は、前記第2の画像上及び前記第4の画像における前記注目点と前記目標点との画像上の横方向の距離が所定値より小さい場合は、前記可動部を水平面と直交する方向に移動させ、前記第2の画像上及び前記第4の画像における前記注目点と前記目標点との画像上の横方向の距離が所定値より小さい場合以外の場合は、前記可動部を前記水平面に沿って移動させる
    ことを特徴とするロボットシステム。
  3. 請求項1又は2に記載のロボットシステムにおいて、
    前記制御部は、前記距離算出部が前記第2の画像又は前記第4の画像から前記注目点と前記目標点との画像上の距離を算出できなかった場合には、前記距離算出部が前記第2の画像及び前記第4の画像から前記注目点と前記目標点との画像上の距離が算出できた場合より、前記可動部の移動量を小さくする
    ことを特徴とするロボットシステム。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のロボットシステムにおいて、
    前記制御部は、前記第2の画像及び前記第4の画像における前記注目点と前記目標点との画像上の距離に応じて、前記可動部の移動量を決定する
    ことを特徴とするロボットシステム。
  5. ロボットの可動部の注目点及び前記注目点を一致させる目標点を第1の方向から撮影した画像であって、前記可動部を所定の方向に移動させる前の第1の時点で撮影された第1の画像と、前記可動部を前記所定の方向に移動させた後の第2の時点で撮影された第2の画像を取得する第1の画像取得部と、
    前記注目点及び前記目標点を前記第1の方向と異なる第2の方向から撮影した画像であって、前記第1の時点で撮影された第3の画像と、前記第2の時点で撮影された第4の画像を撮影する第2の画像取得部と、
    前記第1の画像、前記第2の画像、前記第3の画像、及び前記第4の画像のそれぞれについて、前記注目点と前記目標点との画像上の距離である第1の距離、第2の距離、第3の距離及び第4の距離を算出する距離算出部と、
    前記可動部上の注目点を前記目標点に一致させるように前記ロボットを制御する制御部であって、前記第2の距離が前記第1の距離より小さくない場合又は前記第4の距離が前記第3の距離より小さくない場合には、前記可動部を前記所定の方向と異なる方向に移動させる制御部と、
    を備えることを特徴とするロボット制御装置。
  6. 可動部と、
    前記可動部の注目点及び前記注目点を一致させる目標点を第1の方向から撮影した画像であって、前記可動部を所定の方向に移動させる前の第1の時点で撮影された第1の画像と、前記可動部を前記所定の方向に移動させた後の第2の時点で撮影された第2の画像を取得する第1の画像取得部と、
    前記注目点及び前記目標点を前記第1の方向と異なる第2の方向から撮影した画像であって、前記第1の時点で撮影された第3の画像と、前記第2の時点で撮影された第4の画像を撮影する第2の画像取得部と、
    前記第1の画像、前記第2の画像、前記第3の画像、及び前記第4の画像のそれぞれについて、前記注目点と前記目標点との画像上の距離である第1の距離、第2の距離、第3の距離及び第4の距離を算出する距離算出部と、
    前記可動部上の注目点を前記目標点に一致させるように前記ロボットを制御する制御部であって、前記第2の距離が前記第1の距離より小さくない場合又は前記第4の距離が前記第3の距離より小さくない場合には、前記可動部を前記所定の方向と異なる方向に移動させる制御部と、
    を備えることを特徴とするロボット。
  7. ロボットの可動部の注目点及び前記注目点を一致させる目標点を第1の方向から撮影した画像であって、前記可動部を所定の方向に移動させる前の第1の時点で撮影された第1の画像と、前記可動部を前記所定の方向に移動させた後の第2の時点で撮影された第2の画像を取得するステップと、
    前記注目点及び前記目標点を前記第1の方向と異なる第2の方向から撮影した画像であって、前記第1の時点で撮影された第3の画像と、前記第2の時点で撮影された第4の画像を撮影するステップと、
    前記第1の画像、前記第2の画像、前記第3の画像、及び前記第4の画像のそれぞれについて、前記注目点と前記目標点との画像上の距離である第1の距離、第2の距離、第3の距離及び第4の距離を算出するステップと、
    前記第2の距離が前記第1の距離より小さくかつ前記第4の距離が前記第3の距離より小さい場合には、前記可動部を前記所定の方向に移動させ、前記第2の距離が前記第1の距離より小さくかつ前記第4の距離が前記第3の距離より小さい場合以外の場合には、前記可動部を前記所定の方向と異なる方向に移動させるステップと、
    を含むことを特徴とするロボット制御方法。
  8. ロボットの可動部の注目点及び前記注目点を一致させる目標点を第1の方向から撮影した画像であって、前記可動部を所定の方向に移動させる前の第1の時点で撮影された第1の画像と、前記可動部を前記所定の方向に移動させた後の第2の時点で撮影された第2の画像を取得するステップと、
    前記注目点及び前記目標点を前記第1の方向と異なる第2の方向から撮影した画像であって、前記第1の時点で撮影された第3の画像と、前記第2の時点で撮影された第4の画像を撮影するステップと、
    前記第1の画像、前記第2の画像、前記第3の画像、及び前記第4の画像のそれぞれについて、前記注目点と前記目標点との画像上の距離である第1の距離、第2の距離、第3の距離及び第4の距離を算出するステップと、
    前記第2の距離が前記第1の距離より小さくかつ前記第4の距離が前記第3の距離より小さい場合には、前記可動部を前記所定の方向に移動させ、前記第2の距離が前記第1の距離より小さくかつ前記第4の距離が前記第3の距離より小さい場合以外の場合には、前記可動部を前記所定の方向と異なる方向に移動させるステップと、
    を演算装置に実行させることを特徴とするロボット制御プログラム。
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