JP5982880B2 - ハウリング抑圧装置及びプログラム、並びに、適応ノッチフィルタ及びプログラム - Google Patents

ハウリング抑圧装置及びプログラム、並びに、適応ノッチフィルタ及びプログラム Download PDF

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Description

本発明はハウリング抑圧装置及びプログラム、並びに、適応ノッチフィルタ及びプログラムに関し、例えば、テレビ会議や電話会議などの拡声通話系の音声受信装置に適用し得るものである。
テレビ会議や電話会議などの拡声通話系では、スピーカから発音された音(音響や音声など)がマイクに回り込んで送話側に戻る音響エコーが発生する。さらに、この帰還系のゲインが1以上になると、いわゆるハウリングと呼ばれる発振状態となる。ハウリングは通話の著しい妨げとなるため、その抑圧方法に関しては、これまでも多くの研究、開発が行なわれている。
ハウリングを抑圧する1つの手法として、ノッチフィルタを使用する手法がある。ノッチフィルタとは、特定の周波数を抑圧するフィルタであり、抑圧する周波数が定まっていればフィルタ係数を設計できる。しかし、ハウリングする周波数は、部屋の形状、温度、湿度、マイクとスピーカの種類、設置位置などによって異なり、何Hzの周波数がハウリングするかは未知であるため、ハウリングした周波数を検出し、その周波数を抑圧するノッチフィルタを装置が自動的に設計してハウリングを抑圧するハウリング抑圧装置が特許文献1によって提案されている。
特許文献1のハウリング抑圧装置では、出力信号(受話信号)を高速フーリエ変換し、周波数スペクトルを求め、ピークを検出する。過大なピークが検出された周波数をハウリングした周波数と判断して、その周波数を抑圧するノッチフィルタを設計し、ノッチフィルタに信号を流すスイッチをオン状態にすることで、入力信号(送話信号)がノッチフィルタを通り、ハウリングを抑圧する。
特開2004−254016号
しかしながら、特許文献1のハウリング抑圧装置では、ハウリングが発生していないときに周波数スペクトルにピークがある信号が入力されると、ハウリングしていない状態でもピークを検出し、過大なピークに対応した周波数を抑圧するノッチフィルタを設計して抑圧するので音質が劣化する。また、ハウリングが発生しているときにピークを誤検出すると、ハウリングしていない誤検出されたピークを有する周波数を抑圧するノッチフィルタを設計するためにハウリングを抑圧できない。このように、ピークを誤検出すると、音質が劣化したり、ハウリングが抑圧できなかったりする問題点があった。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、周波数スペクトルを求めてピークを検出することなく、1又は複数の周波数がハウリングした環境でもハウリングした周波数を抑圧することができるハウリング抑圧装置及びプログラムを提供しようとしたものである。
また、本発明は、減衰したい1又は複数の周波数が変化してもそれに対応できる適応ノッチフィルタ及びプログラムを提供しようとしたものである。
第1の本発明は、適応ノッチフィルタとフィルタ係数制御部とを有する適応ノッチフィルタ部を利用してハウリングする周波数を抑圧するハウリング抑圧装置において、上記適応ノッチフィルタが、抑圧する周波数が異なる、下記の(A1)式で表される伝達関数H(z)を有する適応ノッチフィルタ単位を、j(jは1以上の自然数)段接続したと等価な伝達関数を有すことを特徴とする。
Figure 0005982880
(A1)式において、nは時間、a(n)、a(n)、b(n)はフィルタ係数であり、これらフィルタ係数はそれぞれ、(A2)式又は(A3)式で表される。(A2)式及び(A3)式において、μはステップゲイン、Δa、Δbはフィルタ係数更新量、e(n)は適応ノッチフィルタの出力と目的信号との誤差信号である。
第2の本発明は、適応ノッチフィルタとフィルタ係数制御部とを有する適応ノッチフィルタ部を利用してハウリングする周波数を抑圧するハウリング抑圧装置に搭載されるコンピュータを、上記適応ノッチフィルタ部として機能させるプログラム部分を有するハウリング抑圧プログラムであって、プログラムの実行によって実現される上記適応ノッチフィルタが、抑圧する周波数が異なる、下記の(B1)式で表される伝達関数H(z)を有する適応ノッチフィルタ単位を、j(jは1以上の自然数)段接続したと等価な伝達関数を有すことを特徴とする。
Figure 0005982880
(B1)式において、nは時間、a(n)、a(n)、b(n)はフィルタ係数であり、これらフィルタ係数はそれぞれ、(B2)式又は(B3)式で表される。(B2)式及び(B3)式において、μはステップゲイン、Δa、Δbはフィルタ係数更新量、e(n)は適応ノッチフィルタの出力と目的信号との誤差信号である。
第3の本発明は、抑圧する周波数を適応的に変更可能な適応ノッチフィルタにおいて、抑圧する周波数が異なる、下記の(C1)式で表される伝達関数H(z)を有する適応ノッチフィルタ単位を、j(jは1以上の自然数)段接続したと等価な伝達関数を有すことを特徴とする。
Figure 0005982880
(C1)式において、nは時間、a(n)、a(n)、b(n)はフィルタ係数であり、これらフィルタ係数はそれぞれ、(C2)式又は(C3)式で表される。(C2)式及び(C3)式において、μはステップゲイン、Δa、Δbはフィルタ係数更新量、e(n)は適応ノッチフィルタの出力と目的信号との誤差信号である。
第4の本発明は、コンピュータを、抑圧する周波数を適応的に変更可能な適応ノッチフィルタとして機能させる適応ノッチフィルタプログラムにおいて、上記適応ノッチフィルタが、抑圧する周波数が異なる、下記の(D1)式で表される伝達関数H(z)を有する適応ノッチフィルタ単位を、j(jは1以上の自然数)段接続したと等価な伝達関数を有すことを特徴とする。
Figure 0005982880
(D1)式において、nは時間、a(n)、a(n)、b(n)はフィルタ係数であり、これらフィルタ係数はそれぞれ、(D2)式又は(D3)式で表される。(D2)式及び(D3)式において、μはステップゲイン、Δa、Δbはフィルタ係数更新量、e(n)は適応ノッチフィルタの出力と目的信号との誤差信号である。
本発明によれば、周波数スペクトルを求めてピークを検出することなく、1又は複数の周波数がハウリングした環境でもハウリングした周波数を抑圧できるハウリング抑圧装置及びプログラムを提供できる。
また、他の本発明によれば、減衰したい1又は複数の周波数が変化してもそれに対応できる適応ノッチフィルタ及びプログラムを提供できる。
本発明によるハウリング抑圧装置の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明によるハウリング抑圧装置の第2の実施形態の構成を示すブロック図である。 適応ノッチフィルタの多段接続構成(多段適応ノッチフィルタ)を示すブロック図である。
(A)適応ノッチフィルタの実施形態
第1及び第2の実施形態のハウリング抑圧装置を説明する前に、これら実施形態のハウリング抑圧装置に適用される適応ノッチフィルタ(多段適応ノッチフィルタ)の実施形態を説明する。
従来の一般的なノッチフィルタの伝達関数HNotch(z)は、(1)式で表される。(1)式において、fは抑圧する周波数、fsはサンプリング周波数、rはノッチの帯域幅を決定するパラメータである。
Figure 0005982880
各実施形態では、(1)式の伝達関数H(z)に基づいて、適応ノッチフィルタの伝達関数を新たに提案する。
(1)式に示す伝達関数HNotch(z)を有するノッチフィルタは、(1)式の構成から、IIR(無限インパルス応答)型のフィルタになっていることが分かる。一方、一般的なIIR型の適応フィルタの伝達関数HIIR(z)は、(2)式で表される。(2)式において、nは時間、a(n)、a(n)、b(n)、b(n)、b(n)はIIR型の適応フィルタのフィルタ係数である。
Figure 0005982880
今、(1)式に示す伝達関数HNotch(z)と(2)式に示す伝達関数HIIR(z)を比較する。伝達関数HNotch(z)では、分子の定数項とz−2項の係数と分母の定数項の係数はそれぞれ1になっている。そこで、(2)式に示すIIR型適応フィルタの伝達関数HIIR(z)の分子の定数項とz−2項の係数を1にし、その他の項の係数を更新することとすると、(2)式に示すIIR型適応フィルタの伝達関数HIIR(z)を、ノッチフィルタの伝達関数にすることができる。この場合のノッチフィルタは適応ノッチフィルタとなり、この適応ノッチフィルタの伝達関数H(z)は、(3)式で表される。(3)式において、nは時間、a(n)、a(n)、b(n)は適応ノッチフィルタのフィルタ係数であり、これらフィルタ係数はそれぞれ、(4)式又は(5)式で表される。(4)式及び(5)式において、μはステップゲイン、Δa、Δbはフィルタ係数更新量、e(n)は適応ノッチフィルタの出力と目的信号(ハウリング成分が存在しない所望信号)との誤差信号である。フィルタ係数更新量Δa、Δbは、フィルタ係数更新アルゴリズム(例えば二乗誤差最小アルゴリズムやSHARF(Simple Hyperstable Adaptive Recursive Filter)アルゴリズム)を用いて求めることができる。
Figure 0005982880
ここで、(3)式の零点を確認する。伝達関数H(z)の零点はH(z)=0である点より、分子が0であることを示している(6)式が得られる。この(6)式に示す方程式を解くと、(7)式が得られ、(7)式に基づいてzのノルム|z|を求めると、(8)式が得られる。
Figure 0005982880
(8)式に示す|z|=1は、零点がz平面の単位円上にあることを示している。また、z平面で単位円上のz変換が周波数特性を表していることから、分子の定数項とz−2項の係数を1にすることで、z平面の単位円周上に零点ができ、(3)式の伝達関数H(z)の周波数特性はある周波数でノッチができることが分かる。
この適応ノッチフィルタを適用して複数の周波数を抑圧できるように、図3のように、抑圧周波数が異なる適応ノッチフィルタ30−1〜30−jを多段接続して1つのノッチフィルタにまとめ、係数を更新することで適応ノッチフィルタ31(実施形態の適応ノッチフィルタ)を構成(設計)する。適応ノッチフィルタ30−1〜30−jの多段接続は、ソフトウェア的には、各適応ノッチフィルタ30−1、…、30−jの伝達関数を掛け算したものを伝達特性とすることにより実現することができる。伝達関数を掛け算することにより、多段適応ノッチフィルタ31はフィルタ長が長いノッチフィルタになり、ノッチフィルタの数がハウリングした周波数の数より多いときは、ノッチが鋭いノッチフィルタに収束する。
なお、適応ノッチフィルタ31は、必ずしも適応ノッチフィルタ30−1〜30−jを多段接続して構成しなくても良く、要は、適応ノッチフィルタ30−1〜30−jを多段接続した場合と同じ伝達関数を有するものであれば良い。
図3に示す多段接続の適応ノッチフィルタ31に入出力X(z)、Y(z)の関係を、各適応ノッチフィルタ30−1、…、30−jの伝達関数を用いて表すと、(9)式に示すようになる。(9)式において、H(z)(k=1、2、…、j)は各適応ノッチフィルタの伝達関数30−1、…、30−j、X(z)は入力信号のz変換、Y(z)は多段適応ノッチフィルタ31の出力信号のz変換、jは適応ノッチフィルタの個数である。例えばj=4のときは、多段適応ノッチフィルタ31は最大で4つの異なる周波数を抑圧するフィルタになる。
Figure 0005982880
適応ノッチフィルタ30−1、…、30−jを多段接続して1つの適応ノッチフィルタにした多段適応ノッチフィルタ31の伝達関数は、(9)式の該当箇所に(2)式を代入して整理することにより、(10)式で表すことができる。(10)式において、nは時間、a(k、n)、a(k、n)、b(k、n)(k=1、2、…、j)は各適応ノッチフィルタのフィルタ係数、a(n)(k=1、2、…、2j)、b(n)(k=1、2、…、2j−1)は複数の周波数を抑圧する多段適応ノッチフィルタ31のフィルタ係数であり、これらフィルタ係数はそれぞれ、(11)式又は(12)式で表される。(11)式及び(12)式において、μはステップゲイン、Δa、Δbはフィルタ係数更新量、e(n)は適応ノッチフィルタの出力と目的信号との誤差信号である。
Figure 0005982880
この(10)式から、分母の定数項と分子の定数項と最高次数のフィルタ係数がそれぞれ1になっていることが分かる。このことより、複数の周波数を抑圧する適応ノッチフィルタ31は、分母の定数項と分子の定数項と分子の最高次数の係数を1にし、その他のフィルタ係数を更新することで複数の周波数を抑圧する適応ノッチフィルタになっていることが分かる。
(9)式に(10)式を代入した後、z平面から時間軸に数式を変換すると、(13)式が得られる。(13)式において、ここで、nは時間、x(n)は適応ノッチフィルタ31への入力信号、y(n)は適応ノッチフィルタ31からの出力信号である。
Figure 0005982880
適応ノッチフィルタ31が(10)式に示す伝達関数を有することにより、複数の周波数がハウリングした環境で、適応ノッチフィルタ31のフィルタ係数が適応的にハウリングした周波数を抑圧するように更新され、ハウリングを適切に抑圧することができる。
(B)ハウリング抑圧装置の第1の実施形態
次に、本発明によるハウリング抑圧装置の第1の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
第1の実施形態のハウリング抑圧装置は、上述した実施形態の適応ノッチフィルタを実装したものであり、入力信号に対して常に適応ノッチフィルタの処理を行い、ハウリングしている周波数を抑圧するものである。
(B−1)第1の実施形態のハウリング抑圧装置の構成
図1は、本発明によるハウリング抑圧装置の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。デジタル信号でなる信号を処理する各部は、CPUと、CPUが実行するプログラムで構成することもできるが、この場合であっても、機能的には図1で表すことができる。
図1において、第1の実施形態のハウリング抑圧装置100は、アナログ音信号が入力される音信号入力端子101と、音信号入力端子101に入力された音信号をアナログからデジタルに変換するAD変換器102と、AD変換器102からのデジタル音信号を入力とし適応ノッチフィルタの処理を行う多段適応ノッチフィルタ部103と、多段適応ノッチフィルタ部103から出力された音信号をデジタルからアナログに変換するDA変換器107と、アナログの音信号が出力される音信号出力端子108とを備える。
多段適応ノッチフィルタ部103は、AD変換器102から出力されたデジタル音信号を入力信号として適応ノッチフィルタの処理を行うフィルタ処理部104と、フィルタ処理部104から出力された信号と目的信号から誤差信号を求める誤差計算部105と、フィルタ処理部104に入力されたデジタル音信号(後述する入力信号レジスタに保持される信号)とフィルタ処理部104の出力信号(後述する出力信号レジスタに保持される信号)と誤差計算部105の出力信号からフィルタ係数の更新量を計算するフィルタ係数制御部106とを備える。
(B−2)第1の実施形態のハウリング抑圧装置の動作
次に、第1の実施形態のハウリング抑圧装置100の動作を説明する。
音信号入力端子101には、マイクアンプで増幅されマイクロホン入力信号や、オーディオミキサなどで複数のマイクロホン入力信号が増幅されて加算された信号や、エコーキヤンセラでエコーが削除された信号などのアナログ音信号が入力される。音信号入力端子101に入力されたアナログの音信号は、AD変換器102において、サンプリング周波数に応じて通過帯域が設定されたローパスフィルタ(AD変換器102が内蔵する)を通すことで、折り返しが発生しないよう高域成分の周波数がカットされてからアナログからデジタルに変換され、デジタル化されたデジタル音信号がAD変換器102から出力される。デジタル音信号は、多段適応ノッチフィルタ部103のフィルタ処理部104に入力される。
フィルタ処理部104は、入力信号レジスタ及び出力信号レジスタを内蔵しており、AD変換器102からのデジタル音信号と当該フィルタ処理部104からの出力信号とが各レジスタに保持される。フィルタ処理部104は、AD変換部102からデジタル音信号の新しいデジタル音信号が1サンプル入力されると、入力信号レジスタの最後尾の最も過去に保存された1サンプルのデジタル音信号を削除し、入力信号レジスタの値をシフトしてから新しい1サンプルのデジタル音信号を入力信号レジスタの先頭に保存する。フィルタ処理部104は、入力信号レジスタ((13)式のx(n)やx(n−k)参照)と出力信号レジスタ((13)式のy(n−k)参照)とフィルタ係数制御部106から出力されたフィルタ係数((13)式のb(n)やa(n)参照)を用いて計算し、当該フィルタ処理部104からの出力信号((13)式のy(n)参照)を求める。フィルタ処理部104は出力信号を求めると、出力信号レジスタの最後尾の最も過去に保存された1サンプルの出力信号を削除し、出力信号レジスタの値をシフトしてから求めた出力信号を出力信号レジスタの先頭に保存し、また、求めた出力信号を誤差計算部105とフィルタ係数制御部106とDA変換器107に与える。また、フィルタ処理部104は、入力信号レジスタに保持される入力信号をフィルタ係数制御部106に与える。
誤差計算部105は、フィルタ処理部104から出力された信号と目的信号との誤差を計算して誤差信号を求める。誤差信号は、フィルタ係数制御部106に出力される。
フィルタ係数制御部106は、フィルタ処理部104内の入力信号レジスタ及び出力信号レジスタの保持信号と、誤差計算部105の出力信号とから、フィルタ処理部104に係る適応ノッチフィルタのフィルタ係数更新量を計算し、その適応ノッチフィルタのフィルタ係数を、上述した(13)式の分母の定数項と分子の定数項と分子の最高次数の係数を1にしたまま、その他のフィルタ係数を更新する。
DA変換器107は、多段適応ノッチフィルタ部103のフィルタ処理部104の出力信号をデジタルからアナログに変換し、その後、サンプリング周波数に応じた内蔵するローパスフィルタを通すことで、折り返しが発生しないよう高域成分の周波数をカットし、アナログ音信号として音信号出力端子108に与え、アナログ音信号が音信号出力端子108からスピーカアンプや通信路に出力される。
次に、第1の実施形態のハウリング抑圧装置100における動作開始からハウリングが発生したときまでの動作について説明する。
ハウリング抑圧装置100が動作を開始すると、音信号が音信号入力端子101を通り、AD変換器102でデジタル化され、多段適応ノッチフィルタ部103に音信号が入力される。
ハウリングが発生しなければ、フィルタ処理部104のフィルタ係数が収束しないため、フィルタ処理部104で特定の周波数が抑圧されずにDA変換器107に音信号が出力される。DA変換器107では、多段適応ノッチフィルタ部103から出力された音信号がアナログ化されて、音信号出力端子108を介して出力される。
ハウリングが発生し始めると、フィルタ処理部104における適応ノッチフィルタのフィルタ係数は、まだ、発生した周波数を抑圧するフィルタ係数に収束していないので、フィルタ処理部104は、ハウリングした信号を抑圧できずにDA変換器107と誤差計算部105に音信号を出力する。DA変換器107が多段適応ノッチフィルタ部103から出力された音信号をアナログ化し、音信号出力端子108を介して出力するので、ハウリングが発生し始めたときはハウリングが抑圧されていない音信号が出力される。誤差計算部105は、フィルタ処理部104から出力された信号に対して誤差を計算し、フィルタ係数制御部106に誤差信号を出力する。フィルタ係数制御部106は、入力された誤差信号を用いてフィルタ係数更新アルゴリズムに基づきフィルタ係数の更新量を計算する。計算された更新量で、フィルタ処理部104における適応ノッチフィルタのフィルタ係数を更新する。
更新が進むとフィルタ処理部104における適応ノッチフィルタのフィルタ係数は、ハウリングした周波数を抑圧するフィルタ係数に収束するので、フィルタ処理部104は、ハウリングが抑圧された信号をDA変換器107と誤差計算部105に出力する。DA変換器107は、多段適応フィルタ処理部103から出力された音信号をアナログ化し、音信号出力端子108を介してハウリングを抑圧した信号を出力する。誤差計算部105は、ハウリングが抑圧された信号が入力されるので誤差信号がほぼ0になる。フィルタ係数制御部106は、誤差信号がほぼ0になるので、(11)式と(12)式のe(n)はほぼ0になり、更新量がほぼ0になるので、フィルタ処理部104に係る適応ノッチフィルタのフィルタ係数は更新されずに収束する。これによって、フィルタ係数の収束状態が継続され、ハウリングが抑圧され続ける。
異なる周波数がハウリングし始めると、フィルタ処理部104における適応ノッチフィルタは異なる周波数を抑圧するようにフィルタ係数が収束していないので、ハウリングした信号を抑圧できずにDA変換器107と誤差計算部105に音信号を出力する。DA変換器107は、多段適応ノッチフィルタ部103から出力された音信号をアナログ化し、音信号出力端子108を介してアナログ音信号を出力するが、異なる周波数のハウリングが発生し始めたときはハウリングしたアナログ音信号が出力される。誤差計算部105は抑圧されていないハウリングした信号が入力されるため誤差信号が大きくなりフィルタ係数制御部106に大きな誤差信号を出力する。フィルタ係数制御部106は入力された誤差信号を用いてフィルタ係数更新アルゴリズムに基づきフィルタ係数の更新量を計算する。計算された更新量に基づいて、フィルタ処理部104における適応ノッチフィルタのフィルタ係数が更新される。このとき、誤差信号が大きいので更新量も大きくなり、フィルタ係数は収束しない。
更新が進むと、フィルタ処理部104における適応ノッチフィルタのフィルタ係数は、再び異なる周波数を抑圧するフィルタ係数に収束するので、多段適応ノッチフィルタ部103から、ハウリングが抑圧された信号がDA変換器107と誤差計算部105に出力される。DA変換器107では多段適応ノッチフィルタ部103から出力された音信号をアナログ化し、音信号出力端子108を介して、ハウリングが抑圧された音信号が出力する。誤差計算部105は、ハウリングが抑圧された信号が入力されるので、誤差信号が再びほぼ0になる。フィルタ係数制御部106は誤差信号がほぼ0なので、(11)式と(12)式のe(n)が再びほぼ0になり、更新量がほぼ0になるので、フィルタ処理部104に係る適応ノッチフィルタのフィルタ係数は更新されずに収束する。このようにして異なる周波数に対しても、フィルタ係数が収束してその周波数を抑圧し続ける。
複数の周波数がハウリングし始めると、フィルタ処理部104における適応ノッチフィルタは複数の周波数を抑圧するフィルタ係数に収束していないので、ハウリングした信号を抑圧できずに、DA変換器107と誤差計算部105にハウリングした音信号が出力される。DA変換器107は、多段適応ノッチフィルタ部103から出力された音信号をアナログ化し、音信号出力端子108を介して出力するが、複数の周波数のハウリングが発生し始めたときはハウリングしたアナログ音信号が出力される。誤差計算部105は、抑圧されていないハウリングした信号が入力されるため、誤差信号が大きくなりフィルタ係数制御部106に大きな誤差信号を出力する。フィルタ係数制御部106は、入力された誤差信号を用いてフィルタ係数更新アルゴリズムに基づきフィルタ係数の更新量を計算する。計算された更新量で、フィルタ処理部104における適応ノッチフィルタのフィルタ係数が更新される。このとき、誤差信号が大きいので更新量も大きくなり、フィルタ係数は収束しない。
更新が進むと、フィルタ処理部104における適応ノッチフィルタのフィルタ係数は複数の周波数を抑圧するように収束し、多段適応ノッチフィルタ部103からハウリングが抑圧された信号がDA変換器107と誤差計算部105に出力される。DA変換器107は多段適応ノッチフィルタ部103から出力された音信号をアナログ化し、音信号出力端子108を介して、ハウリングが抑圧されたアナログ音信号を出力する。誤差計算部105は、ハウリングが抑圧された信号が入力されるので、誤差信号が再びほぼ0になる。フィルタ係数制御部106は、誤差信号がほぼ0なので、(11)式と(12)式のe(n)が再び0になり、更新量が0になるので、フィルタ処理部104に係る適応ノッチフィルタのフィルタ係数は更新されずに収束する。これによって、フィルタ係数の収束状態が継続され、ハウリングが抑圧され続ける。
(B−3)第1の実施形態のハウリング抑圧装置の効果
第1の実施形態のハウリング抑圧装置によれば、複数の周波数がハウリングする環境、しかも、ハウリング周波数が変化する環境でも、ハウリングを抑圧することができ、音質の劣化を軽減することができる。
(C)ハウリング抑圧装置の第2の実施形態
次に、本発明によるハウリング抑圧装置の第2の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
第2の実施形態のハウリング抑圧装置は、上述した実施形態の適応ノッチフィルタを実装したものであり、適応ノッチフィルタのフィルタ係数の収束を判断し、適応ノッチフィルタを通した信号を出力するか、入力信号をスルー出力するかを判断するものである。
(C−1)第2の実施形態のハウリング抑圧装置の構成
図2は、本発明によるハウリング抑圧装置の第2の実施形態の構成を示すブロック図であり、第1の実施形態に係る上述した図1との同一部分には同一符号を付して示している。デジタル信号でなる信号を処理する各部は、CPUと、CPUが実行するプログラムで構成することもできるが、この場合であっても、機能的には図2で表すことができる。
図2において、第2の実施形態のハウリング抑圧装置100Aは、第1の実施形態と同様な構成に加え、フィルタ処理部104における適応ノッチフィルタのフィルタ係数が収束しているか判別する係数収束判定部201と、係数収束判定部201の判定結果に基づいてスイッチ203を制御するスイッチ制御部202と、スイッチ制御部202の出力信号に基づいて出力する入力信号を切り替える2入力1出力スイッチ203とを備える。
(C−2)第2の実施形態のハウリング抑圧装置の動作
次に、第2の実施形態のハウリング抑圧装置100Aで新たに設けられた部分の動作を説明する。
係数収束判定部201においては、フィルタ処理部104における適応ノッチフィルタのフィルタ係数が収束したか否かが判定される。適応ノッチフィルタのフィルタ係数は、ハウリングが発生していると、ハウリングした周波数を抑圧するようにフィルタ係数を更新し、ハウリングした周波数に基づいた値に収束する特徴を有している。そこで、フィルタ係数制御部106で求められるフィルタ係数の値が収束したか否かが判定され、スイッチ制御部202に収束判定信号を出力する。
係数収束判定部201によってフィルタ係数が収束していないと判定されると(言い換えると、ハウリングが発生していないと)、AD変換器102から出力された当該ハウリング抑圧装置102への入力信号がDA変換器107に出力されるようにするスイッチ制御信号が、スイッチ制御部202から出力される。一方、係数収束判定部201によってフィルタ係数が収束したと判定されると(言い換えると、ハウリングが発生していると)、フィルタ処理部104の出力信号がDA変換器107に出力されるようにするスイッチ制御信号が、スイッチ制御部202から出力される。
スイッチ203においては、スイッチ制御部202からのスイッチ制御信号に基づいて、AD変換器102から出力された当該ハウリング抑圧装置102への入力信号、又は、フィルタ処理部104の出力信号が選択されてDA変換器107に出力される。
以下、第2の実施形態のハウリング抑圧装置100Aの動作開始からハウリングが発生したときの動作について説明する。
初期状態においては、AD変換器102から出力された当該ハウリング抑圧装置102への入力信号がDA変換器107に出力されるように、スイッチ203の選択状態が選定されている。
初期状態直後にハウリングが発生していないときには、フィルタ処理部104における適応ノッチフィルタのフィルタ係数は収束していないので、係数収束判定部201でフィルタ係数が収束していないと判定され、その判定結果が収束判定信号によってスイッチ制御部202に通知される。このとき、スイッチ制御部202からは、AD変換器102から出力された当該ハウリング抑圧装置102への入力信号をDA変換器107に出力させるスイッチ制御信号が出力され、その結果、スイッチ203は、AD変換器102から出力された当該ハウリング抑圧装置のAD変換102への入力信号をDA変換器107に出力するスイッチ状態を継続する。
ハウリングが発生し、そのハウリングが継続している間においても、フィルタ処理部104における適応ノッチフィルタのフィルタ係数は徐々に収束していくが、収束はしていないので、係数収束判定部201でフィルタ係数が収束していないと判定される。その結果、スイッチ203は、AD変換器102から出力された当該ハウリング抑圧装置102への入力信号をDA変換器107に出力するスイッチ状態を継続する。なお、このとき、収束の判定を緩くすることでハウリングが発生し始めのときに収束したと判断しハウリングを抑圧することもできる。
ハウリングが抑圧されフィルタ係数が収束すれば、誤差計算部105の誤差信号がほぼ0になる。フィルタ係数制御部106は、誤差信号がほぼ0になるので、(11)式と(12)式のe(n)はほぼ0になり、更新量がほぼ0になるので、フィルタ処理部104に係る適応ノッチフィルタのフィルタ係数は更新されずに収束する。そして、係数収束判定部201でフィルタ係数が収束したと判定され、スイッチ制御部202に収束したことを知らせる収束判定信号が出力される。このとき、スイッチ制御部202から、フィルタ処理部104の出力信号をDA変換器107に出力するようにするスイッチ制御信号がスイッチ203に出力され、スイッチ203は、フィルタ処理部104の出力信号をDA変換器107に出力するように切り替わる。
同じ周波数がハウリング発生し続けた場合、誤差計算部105の誤差信号はほぼ0のままで、フィルタ係数制御部106のフィルタ係数更新量が0になり続け、フィルタ処理部104に係る適応ノッチフィルタのフィルタ係数は収束し続け、スイッチ制御部202に収束したことを知らせる収束判定信号が出力され続ける。このとき、スイッチ制御部202から、フィルタ処理部104の出力信号をDA変換器107に出力するようにするスイッチ制御信号がスイッチ203に出力され続け、スイッチ203は、フィルタ処理部104の出力信号をDA変換器107に出力し続ける。
ハウリングが発生しなくなれば、フィルタ処理部104の適応ノッチフィルタのフィルタ係数は抑圧すべき周波数がはっきりしないために変動するので(フィルタ係数が収束しないので)、係数収束判定部201でフィルタ係数が収束していないと判定され、スイッチ制御部202に収束していないことを知らせる収束判定信号が出力される。これにより、スイッチ制御部202からは、AD変換器102から出力された当該ハウリング抑圧装置102への入力信号をDA変換器107に出力させるスイッチ制御信号が出力され、その結果、スイッチ203は、フィルタ処理部104の出力を選択していた状態から、AD変換器102から出力された当該ハウリング抑圧装置102への入力信号をDA変換器107に出力するスイッチ状態に切り替わる。
(C−3)第2の実施形態のハウリング抑圧装置の効果
第2の実施形態によれば、ハウリングが発生していないときしか適応ノッチフィルタの出力信号を、当該ハウリング抑圧装置からの出力信号としないので、ハウリングが発生していないときに、ハウリングを考慮した処理を行い、却って音質が劣化している可能性がある信号が出力信号になることを抑えることができる。
(D)他の実施形態
上記第1及び第2の実施形態のハウリング抑圧装置では、実施形態の適応ノッチフィルタを、ハウリング抑圧装置に適用したものを示したが、実施形態の適応ノッチフィルタの適用装置はハウリング抑圧装置に限定されるものではない。
また、実施形態の適応ノッチフィルタでは、(3)式に示す伝達関数を有する適応ノッチフィルタを多段に接続したと等価なものを示したが、(3)式に示す伝達関数を有する適応ノッチフィルタを1つだけで所望する適応ノッチフィルタを構成するようにしても良い。
101…音信号入力端子、102…AD変換器、103…多段適応ノッチフィルタ部、104…フィルタ処理部、105…誤差計算部、106…フィルタ係数制御部、107…DA変換器、108…音信号出力端子、201…係数収束判定部、202…スイッチ制御部、203…出力切り替えスイッチ、30−1〜30−j…適応ノッチフィルタ、31…多段適応ノッチフィルタ。

Claims (5)

  1. 適応ノッチフィルタとフィルタ係数制御部と誤差計算部とを有する適応ノッチフィルタ部を利用してハウリングする周波数を抑圧するハウリング抑圧装置において、
    上記適応ノッチフィルタが、抑圧する周波数が異なる、下記の(A1)式で表される伝達関数Hf(z)を有する適応ノッチフィルタ単位を、j(jは1以上の自然数)段接続したと等価な伝達関数を有すことを特徴とするハウリング抑圧装置。
    Figure 0005982880
    (A1)式において、nは時間、a1(n)、a2(n)、b1(n)はフィルタ係数であり、これらフィルタ係数はそれぞれ、(A2)式又は(A3)式で表される。(A2)式及び(A3)式において、μはステップゲイン、Δai、Δbiはフィルタ係数更新量、e(n)は適応フィルタの出力と目的信号との誤差信号である。
  2. 上記適応ノッチフィルタのフィルタ係数が収束したか否かを判定する係数収束判定部と、
    上記適応ノッチフィルタへの入力信号又は上記適応ノッチフィルタの出力信号の一方を選択して出力するスイッチと、
    上記係数収束判定部が収束したと判定したときに上記適応ノッチフィルタの出力信号を選択させると共に、収束以外と判定した判定したときに上記適応ノッチフィルタの入力信号を選択させるスイッチ制御信号を形成して上記スイッチに出力するスイッチ制御部と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のハウリング抑圧装置。
  3. 適応ノッチフィルタとフィルタ係数制御部とを有する適応ノッチフィルタ部を利用してハウリングする周波数を抑圧するハウリング抑圧装置に搭載されるコンピュータを、上記適応ノッチフィルタ部として機能させるプログラム部分を有するハウリング抑圧プログラムであって、
    プログラムの実行によって実現される上記適応ノッチフィルタが、抑圧する周波数が異なる、下記の(B1)式で表される伝達関数Hf(z)を有する適応ノッチフィルタ単位を、j(jは1以上の自然数)段接続したと等価な伝達関数を有すことを特徴とするハウリング抑圧プログラム。
    Figure 0005982880
    (B1)式において、nは時間、a1(n)、a2(n)、b1(n)はフィルタ係数であり、これらフィルタ係数はそれぞれ、(B2)式又は(B3)式で表される。(B2)式及び(B3)式において、μはステップゲイン、Δai、Δbiはフィルタ係数更新量、e(n)は適応フィルタの出力と目的信号との誤差信号である。
  4. 抑圧する周波数を適応的に変更可能な適応ノッチフィルタにおいて、
    抑圧する周波数が異なる、下記の(C1)式で表される伝達関数Hf(z)を有する適応ノッチフィルタ単位を、j(jは1以上の自然数)段接続したと等価な伝達関数を有すことを特徴とする適応ノッチフィルタ。
    Figure 0005982880
    (C1)式において、nは時間、a1(n)、a2(n)、b1(n)はフィルタ係数であり、これらフィルタ係数はそれぞれ、(C2)式又は(C3)式で表される。(C2)式及び(C3)式において、μはステップゲイン、Δai、Δbiはフィルタ係数更新量、e(n)は適応フィルタの出力と目的信号との誤差信号である。
  5. コンピュータを、抑圧する周波数を適応的に変更可能な適応ノッチフィルタとして機能させる適応ノッチフィルタプログラムにおいて、
    上記適応ノッチフィルタが、抑圧する周波数が異なる、下記の(D1)式で表される伝達関数Hf(z)を有する適応ノッチフィルタ単位を、j(jは1以上の自然数)段接続したと等価な伝達関数を有すことを特徴とする適応ノッチフィルタプログラム。
    Figure 0005982880
    (D1)式において、nは時間、a1(n)、a2(n)、b1(n)はフィルタ係数であり、これらフィルタ係数はそれぞれ、(D2)式又は(D3)式で表される。(D2)式及び(D3)式において、μはステップゲイン、Δai、Δbiはフィルタ係数更新量、e(n)は適応フィルタの出力と目的信号との誤差信号である。
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