JP5980776B2 - 医用画像表示装置、医用画像表示方法 - Google Patents

医用画像表示装置、医用画像表示方法 Download PDF

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Description

本発明は、X線CT装置、MRI装置、超音波装置、核医学診断装置を含む医用画像診断装置から得られる医用画像を表示する医用画像表示装置等に関するものである。より詳しくは、本発明は、管腔臓器及び管腔臓器周辺の領域を抽出し、管腔臓器の位置情報、形状情報、及び画像濃度情報、並びに管腔臓器周辺の領域の組成情報等を表示する医用画像表示装置等に関するものである。
血管の診断においては、プラーク等による血管径の変化の有無や度合い、血管径の変化が同心性であるか偏心性であるかの違いだけでなく、血管径の変化を伴わない代償性拡大やプラークの性状(脂質の割合)及びそれらの異常の存在箇所等、異常の存在有無・位置情報・組成情報を観察する必要がある。近年、医用画像診断装置の空間分解能、時間分解能の向上に伴い、異常の存在有無・位置情報・組成情報を医用画像から取得することが可能となってきている。
一般に、異常の存在有無・位置情報・組成情報を1つの画像において同時に提供することは困難である。従来は、例えば血管に直交する断面画像や、特許文献1における血管の走行方向に沿った曲面によって切断された画像等を複数組み合わせて観察することが行われている。
また、特許文献2では、PCI(Percutaneous Coronary Intervention:経皮的冠動脈形成術)治療時のガイド画像として表示されるX線透視投影画像に対して、奥行きに関する情報を重畳して表示することが記載されている。
特許第4200546号公報 特開2009−034494号公報
しかしながら、血管に直交する断面画像では、異常の存在位置が不明であり、また血管の走行方向に対してどの範囲に異常が存在しているかを観察することはできない。
これに対して、特許文献1における血管の走行方向に沿った曲面によって切断された画像では、血管の走行方向に対して異常が存在する範囲を知ることができる。しかし、偏心性の異常の場合、切断曲面の方向によっては、画像上に異常箇所が表示されずに見落としが発生したり、あるいは曲面を変えながら観察する必要があり診断に膨大な時間を要する。
また、単純な最大画素値投影法やボリュームレンダリング法では、投影線に沿った方向に偏在するプラーク領域が描出できない。
これに対して、特許文献2における技術では、血管病変部位が投影方向に対して3次元血管芯線よりも手前にあるのか、又は奥にあるのかを知ることができる。しかし、前述したように、血管の診断においては、プラーク等による血管径の変化の有無や度合い、血管径の変化が同心性であるか偏心性であるかの違いだけでなく、血管径の変化を伴わない代償性拡大やプラークの性状(脂質の割合)及びそれらの異常の存在箇所等、異常の存在有無・位置情報・組成情報を観察する必要がある。従って、特許文献2における奥行きに関する情報だけでは、血管の診断に必要な情報が十分に表示されているとは言えない。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、診断に必要な情報を十分に表示し、見落としがない診断を短時間に行うことを支援する医用画像表示技術を提供することである。
前述した目的を達成するために第1の発明は、ボリュームデータ中の観察部位領域である少なくとも1つの第1関心領域、及び、前記観察部位に係る病変候補の領域である第2関心領域を設定する関心領域設定部と、前記ボリュームデータに設定した注目投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記投影線上の当該第1関心領域に隣接する前記第2関心領域隣接第2関心領域とし、その大きさが識別可能となる表示画像を作成する表示画像作成部と、前記表示画像を表示する表示部と、を備え、前記表示画像作成部は、前記投注目影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記隣接第2関心領域の大きさに応じて、前記隣接第2関心領域の画素数、及び前記基準画素値を含む前記第1関心領域の画素数に基づいて重み係数を決定し、前記隣接第2関心領域の画素群に基づく画素値及び前記注目投影線上の基準画素値を前記重み係数によって重み付けした値を、前記注目投影線に対する投影画素値として設定する医用画像表示装置である。
第2の発明は、観察部位の領域である少なくとも1つの第1関心領域、及び、前記観察部位に係る病変候補の領域である第2関心領域が設定されたボリュームデータから、前記ボリュームデータに設定された注目投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記投影線上の当該第1関心領域に隣接する前記第2関心領域を隣接第2関心領域とし、その大きさが識別可能となる表示画像を作成する表示画像作成ステップと、前記表示画像を表示する表示ステップと、を備え、前記表示画像作成ステップにおいては、前記注目投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記隣接第2関心領域の大きさに応じて、前記隣接第2関心領域の画素数、及び前記基準画素値を含む前記第1関心領域の画素数に基づいて重み係数を決定し、前記隣接第2関心領域の画素群に基づく画素値及び前記注目投影線上の基準画素値を前記重み係数によって重み付けした値を、前記投影線に対する投影画素値として設定する医用画像表示方法である。
本発明により、診断に必要な情報を十分に表示し、見落としがない診断を短時間に行うことを支援する医用画像表示技術を提供することができる。
医用画像表示装置のハードウエア構成図 医用画像表示装置の処理の概要を示すフローチャート 第1の実施の形態における表示画像作成処理を示すフローチャート 画像投影方向設定処理を説明する為の模式図 最大画素値存在領域探索処理を説明する為の模式図 最大画素値存在領域に隣接する関心領域探索処理を説明する為の模式図 第1の実施の形態における表示画像の一例 第2の実施の形態における表示画像作成処理を示すフローチャート 第2の実施の形態における表示画像の一例 第3の実施の形態における表示画像作成処理を示すフローチャート 第4の実施の形態における表示画像作成処理を示すフローチャート 2次元カラーマップの一例
以下図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。以下では、同一機能を有するものは同一符号を付し、繰り返しとなる説明は省略する。
最初に、図1、図2を参照しながら、全ての実施の形態に共通する医用画像表示装置1のハードウエア構成及び処理の概要を説明する。
図1に示すように、医用画像表示装置1は、コントローラ12、キーボード14、主メモリ15、磁気ディスク16、表示メモリ17のそれぞれがデータ転送バス19を介してCPU11と信号送受可能に接続される。CPU11は、データ転送バス19とローカルエリアネットワーク(LAN)21を介して医用画像撮影装置20とも信号送受可能に接続される。コントローラ12にはマウス13が信号送受可能に接続される。表示メモリ17には、ディスプレイ18が信号送受可能に接続される。ここで、「信号送受可能に」とは、電気的、光学的に有線、無線を問わずに、相互にあるいは一方から他方へ信号送受可能な状態を示す。
CPU11は、コンピュータプログラムを実行し、接続される各要素を制御する。コンピュータプログラムは、例えば、医用画像データ中に含まれる管腔臓器領域の抽出、管腔臓器内部及び周辺の病変候補(プラーク等)に相当する領域の抽出、管腔臓器領域周辺の他臓器領域の抽出、並びに、抽出された領域の情報に基づく表示画像の作成等の実行結果を得ることができるように組み合わされたCPU11に対する指令である。
コントローラ12は、マウス13に設けられるセンサにより得られる位置の変位量データ、マウス13に設けられるボタンスイッチの入力データ等の各種データをCPU11にデータ転送バス19を介して伝達する。
マウス13は、操作者によるデータの入力を支援する。操作者がディスプレイ18に表示される画像やラジオスイッチ等のソフトウエアによって作られたスイッチ等にマウス13のカーソルを移動し、その移動先の位置をクリックすると、CPU11に所定の入力データが伝達される。
キーボード14は、磁気ディスク16から読み出したい医用画像を特定するためのID情報や、ディスプレイ18に表示される医用画像の診断レポート等、主に文字入力が適当な場合における入力装置である。
主メモリ15は、各種のコンピュータプログラムを磁気ディスク16からロードしたり、CPU11が各種のコンピュータプログラムを実行する時に医用画像データや演算の途中経過を記憶したりする等、CPU11の作業領域として使用される。
磁気ディスク16は、各種のコンピュータプログラムを記憶する。また、磁気ディスク16は、医用画像撮影装置20によって撮影された被検体の断層像を、LAN21及びデータ転送バス19を介して受信し、記憶する。磁気ディスク16は、コンピュータシステムにおける外部記憶装置の一例である。外部記憶装置としては、フレキシブルディスク、光(磁気)ディスク、ZIPメモリ、USBメモリ等、記憶媒体であればあらゆるものを含む。
表示メモリ17は、CPU11の演算結果のうち画面表示するデータを、ディスプレイ18へ信号転送する前に一時記憶する。
ディスプレイ18は、表示メモリ17から信号転送された医用画像とそれに付帯する各種情報を表示する。
データ転送バス19は、データ転送バス19に接続される各要素同士間のデータ転送を行う。
医用画像撮影装置20は、X線CT装置、MRI装置、超音波装置、シンチレーションカメラ装置、PET装置、SPECT装置等、被検体の断層像を得ることができるものである。
LAN21は、医用画像撮影装置20と医用画像表示装置1とを信号送受可能に接続するものである。尚、LAN21の代わりに、インターネット等公衆回線であってもよい。
前述の説明では、表示装置としてのディスプレイ18、及び、入力装置としてのマウス13やキーボード14は別体としたが、表示装置及び入力装置は、タッチパネル式ディスプレイ等のように一体であっても良い。
次に、医用画像表示装置1の処理の概要について説明する。ここでは、観察対象として、X線CT装置により撮影された心臓及び冠動脈を例にして説明する。尚、医用画像撮影装置20は、X線CT装置に限られない。また、観察対象とする臓器は、心臓及び冠動脈に限らず、冠動脈以外の血管や気管支等の他の臓器でもよい。
図2に示すように、操作者は、マウス13やキーボード14等の入力デバイスを操作して、医用画像撮影装置20にて撮影されたボリュームデータ群から、観察対象となるボリュームデータを選択する。これに対して、医用画像表示装置1のCPU11は、選択されたボリュームデータを受け付ける(ステップ11)。
次に、CPU11は、関心領域設定処理を行う(ステップ12)。CPU11は、受け付けたボリュームデータから、本実施形態の観察対象臓器である心臓領域、血管・冠動脈領域、血管・冠動脈領域周辺のプラーク領域を抽出し、抽出された領域を関心領域に設定する。このとき、各関心領域は、心臓領域、血管・冠動脈領域、血管・冠動脈領域周辺のプラーク領域のいずれであるかを識別可能なように設定される。
CPU11は、例えば、CT値等の画素値情報を用いたしきい値処理によって領域の抽出を行う。例えば、造影剤を用いたCT撮影の場合、造影剤が注入された血管・冠動脈のCT値と、血管・冠動脈周辺に存在するプラークのCT値は、大きな違いがある。従って、CPU11は、血管・冠動脈領域と、血管・冠動脈領域周辺のプラーク領域を容易に区別することができる。尚、MRI装置の場合、撮影方法によって画素値が変わる為、撮影方法に合わせて、しきい値処理におけるしきい値を適宜変更する。
又は、操作者が、ディスプレイ18に表示されている観察対象の画像に対して、マウス13等の入力デバイスを用いて関心領域の位置情報を指定すると、CPU11が、指定された位置情報に基づいて領域の抽出を行うようにしても良い。
前述の説明では、CPU11は、心臓領域、血管・冠動脈領域、血管・冠動脈領域周辺のプラーク領域の3つの領域を関心領域として設定するものとしたが、設定する関心領域は、この例に限定されない。CPU11は、少なくとも、ボリュームデータ中の観察部位の領域(例えば、血管・冠動脈領域)、及び、観察部位に係る病変候補の領域(例えば、血管・冠動脈領域周辺のプラーク領域)を設定すれば良い。
次に、CPU11は、表示画像作成処理を行う(ステップ13)。CPU11は、ステップ12にて設定された関心領域を基に表示画像を作成する。
CPU11は、例えば、注目投影線上の基準画素値を有する画素が観察部位の領域の画素の場合には、この観察部位の領域に隣接する病変候補の領域の大きさが識別可能となる表示画像を作成する。基準画素値は、例えば、注目投影線上の最大画素値、注目投影線上の最小画素値、注目投影線上の予め定められた画素値に最も近い画素値等である。
表示画像作成処理は各実施の形態によって異なる為、詳細は後述するが、各実施の形態では、基準画素値が注目投影線上の最大画素値の場合を例にして説明する。一般に、血管の診断には、最大画素値投影法(MIP:Maximum Intensity Projection)が用いられることが多いためである。
尚、気管支の診断には、最小画素値投影法(MINIP:MINimum Intensity Projection)等が用いられることもある。そこで、観察対象が気管支の場合には、基準画素値を注目投影線上の最小画素値としても良い。
次に、CPU11は、画像表示処理を行う(ステップ14)。CPU11は、ステップ13にて作成された表示画像を、表示メモリ17を介してディスプレイ18に表示する。
CPU11は、例えば、ある1つの投影方向から見た表示画像のみを表示するようにしても良い。又は、CPU11は、予め設定された複数の投影方向から見た表示画像を同時に表示するようにしても良い。又は、CPU11は、予め設定された複数の投影方向から見た表示画像を時間的に連続に表示するようにしても良い。
尚、本発明では、後述するように、1枚の表示画像だけであっても、診断に必要な情報を十分に表示することが可能である。
<第1の実施の形態>
図3から図7を参照しながら、本発明を適用する第1の実施の形態について説明する。
第1の実施形態では、医用画像表示装置1のCPU11は、ステップ13の表示画像作成処理において、観察部位(血管・冠動脈等)の領域の距離(血管径)と隣接する病変候補(プラーク等)の領域の距離を用いて投影画素値を設定し、表示画像を作成する。
より詳しくは、CPU11は、注目投影線上の基準画素値を有する画素が観察部位の領域の画素の場合には、注目投影線上の隣接する病変候補の領域の大きさに応じて重み係数を決定し、注目投影線上の隣接する病変候補の領域の画素群に基づく画素値、及び、注目投影線上の基準画素値を重み係数によって重み付けした値を、注目投影線に対する投影画素値として設定する。
特に、CPU11は、注目投影線上の隣接する病変候補の領域の画素数、及び、注目投影線上の基準画素値を含む観察部位の領域の画素数に基づいて、重み係数を決定する。
図3に示すように、医用画像表示装置1のCPU11は、画像投影方向設定処理を行う(ステップ21)。画像投影方向設定処理については、図4を参照しながら説明する。
図4には、ステップ12において設定された関心領域が図示されている。図4では、関心領域として、心臓領域30、血管・冠動脈領域31、プラーク領域32が示されている。
操作者が、入力装置を介して画像を投影する方向を指示すると、CPU11は、指示に応じて、投影方向33及び投影面34を設定する。投影面34は、指示された投影方向33に垂直に、投影方向毎に設定される。例えば、操作者が、マウス13やキーボード14等を操作して、投影方向33を規定する投影角度を入力するようにしても良い。また、操作者によるマウス13を用いたドラッグ操作により、投影方向や投影面の向きを回転させながら指定するようにしてもよい。さらに、CPU11が、予め経験的に定められた投影角度を設定するようにしても良い。
投影角度は、例えば、水平方向の角度を示す方位角、及び垂直方向の角度を示す仰俯角(上向きの角度が仰角、下向きの角度が俯角)によって定義することができる。
投影方向33は、図4に示すように一方向だけ設定しても良いし、複数の方向を設定しても良い。
図3の説明に戻る。次に、CPU11は、最大画素値存在領域探索処理を行う(ステップ22)。最大画素値存在領域探索処理については、図5を参照しながら説明する。図5(a)は、投影面と投影方向とを説明するための説明図であり、図5(b)は、投影方向に沿って取り出した画素群を示す図である。
図5(a)に示すように、CPU11は、投影方向33の方向に従って、投影面34の画素ごとに投影線40を設定する。
投影法は、透視投影でも良いし、平行投影でも良い。透視投影の場合、人間が見るものと同じ投影像を得ることができる。また、平行投影の場合、投影線同士が平行なので、CPU11が行う処理を簡略化することができる。
図5(b)に示すように、投影線40上には、ステップ12において設定された関心領域の画素41が複数個含まれている。CPU11は、複数の関心領域の画素41の中から、最大画素値Iを有する画素42(以下、「最大画素値画素42」と表記する。)を探索する。そして、CPU11は、最大画素値画素42を含む関心領域50(以下、「最大画素値存在領域50」と表記する。)を特定する。最大画素値存在領域50は、ステップ12において設定された関心領域である心臓領域30、血管・冠動脈領域31、プラーク領域32のいずれかである。
図3の説明に戻る。次に、CPU11は、最大画素値存在領域判定処理を行う(ステップ23)。CPU11は、ステップ22において特定された最大画素値存在領域50が、心臓領域30、血管・冠動脈領域31、プラーク領域32のいずれであるかを判定する。そして、観察部位領域である血管・冠動脈領域31の場合(ステップ23の「血管・冠動脈領域」)、ステップ24に進み、その他の領域である心臓領域30又はプラーク領域32の場合(ステップ23の「心臓領域orプラーク領域」)、ステップ26に進む。
CPU11は、最大画素値存在領域50が観察部位領域である血管・冠動脈領域31の場合(ステップ23の「血管・冠動脈領域」)、最大画素値存在領域に隣接する関心領域探索処理を行う(ステップ24)。最大画素値存在領域に隣接する関心領域探索処理については、図6を参照しながら説明する。
図6に示すように、CPU11は、最大画素値存在領域50に隣接する関心領域がある場合、当該領域51(以下、「隣接関心領域51」と表記する。)が、心臓領域30およびプラーク領域32のいずれの領域であるかを特定する。図6に示す例では、隣接関心領域51が、投影線40の投影方向に対して奥側(図6では左側)のみに存在している。
図6に示す例以外にも、隣接関心領域51は、投影線40の投影方向に対して手前側(図6では右側)のみに存在する場合、並びに、奥側及び手前側の両方に存在する場合も考えられる。
CPU11は、隣接関心領域51が手前側のみに存在する場合、奥側のみに存在する場合と同様に、隣接関心領域51を特定する。
また、CPU11は、隣接関心領域51が奥側及び手前側の両方に存在する場合、両方とも同じ関心領域(例えば、両方ともプラーク領域32)であれば、両方を合わせて、隣接関心領域51として特定する。
また、CPU11は、隣接関心領域51が奥側及び手前側の両方に存在する場合、互いに異なる関心領域(例えば、心臓領域30とプラーク領域32)であれば、プラーク領域32を優先して、隣接関心領域51として特定する。
図3の説明に戻る。次に、CPU11は、重み係数設定処理を行う(ステップ25)。CPU11は、初めに、投影線40上の最大画素値存在領域50の、投影方向の距離として画素数Nを算出する。次に、CPU11は、投影線40上の隣接関心領域51の、投影方向の距離として画素数Nを算出する。ここで、隣接関心領域51が、病変候補の領域以外の領域、すなわち、心臓領域30又は血管・冠動脈領域31の場合には、CPU11は、N=0とする。即ち、CPU11は、隣接関心領域51が病変候補の領域、すなわちプラーク領域32の場合のみ、画素数Nをカウントする。そして、最大画素値存在領域50に対応する重み係数W、及び、隣接関心領域51に対応する重み係数Wを、次式の通り設定する。
Figure 0005980776
前述した通り、CPU11は、隣接関心領域51が病変候補の領域(ここでは、プラーク領域32)の場合のみ画素数Nをカウントすることから、隣接関心領域51が病変候補の領域(プラーク領域32)の場合には、0<W、W<1であり、隣接関心領域51がその他の領域(ここでは、心臓領域30又は血管・冠動脈領域31)の場合には、W=1、W=0となる。
次に、CPU11は、投影画素値算出処理を行う(ステップ26)。CPU11は、最大画素値存在領域50が観察部位領域以外の領域(ここでは、心臓領域30又はプラーク領域32)の場合、ステップ22において特定された最大画素値Iを投影線40の投影画素値とする。また、CPU11は、最大画素値存在領域50が観察部位領域(ここでは、血管・冠動脈領域31)の場合、式(1)及び式(2)に従って算出された重み係数を用いて、次式の通り投影線40の投影画素値を設定する。
Figure 0005980776
は、投影線40全体の中で最も大きい画素値である。Iは、投影線40上の隣接関心領域51の最大画素値、最小画素値、平均画素値等である。
CPU11が、ステップ22〜ステップ26の処理を投影面34上の全ての画素、すなわち全ての投影線40に対して実行することによって、表示画像が作成される。
図7(a)には、第1の実施の形態によって作成される表示画像の一例を示している。図7(b)及び図7(c)は、図7(a)の部位60の拡大図である。図7(b)及び図7(c)では、部位60に係る血管・冠動脈63、65の模式的な斜視図と、血管・冠動脈63、65の模式的な断面図(断面は投影線61を含む。)を示している。
図7(b)及び図7(c)のように、投影線61に沿った方向(表示画像の奥行き方向)に偏心性プラーク62、64が存在する場合、従来の最大画素値投影法によって作成される画像では、血管・冠動脈63、65に対応する画素値がそのまま表示されるため、偏心性プラーク62、64の存在が画像上に反映されない場合がある。
一方、第1の実施の形態によれば、血管・冠動脈63、65に隣接して偏心性プラーク62、64が存在する位置は、血管・冠動脈63、65の中で画素値が低下する箇所として反映される。つまり、式(3)の投影画素値I=W・I+W・I<(W+W)I=Iが成り立つことから、式(3)の投影画素値Iは、最大画素値Iよりも常に小さい値となり、血管・冠動脈63、65に隣接して偏心性プラーク62、64が存在する位置の血管・冠動脈63、65の画素の画素値が、周辺の画素の画素値よりも低下する。
図7(b)の例では、隣接して偏心性プラーク62が存在する位置の画素値の、周辺の画素の画素値からの低下が著しくなる。これは、血管・冠動脈63の投影線61上の距離(画素数)が、隣接する偏心性プラーク62の投影線61上の距離(画素数)と比較して短くなり、式(3)に従って算出された投影線61の投影画素値Iが著しく小さい値になる為である。
図7(b)を参照すれば分かるように、このように、観察部位領域の画素であって、画素値が周辺の画素の画素値から著しく低下する箇所は、血管が狭窄するタイプの異常である可能性が高い箇所と言える。
また、図7(c)の例では、隣接して偏心性プラーク64が存在する位置の画素値の、周辺の画素の画素値からの低下が中程度になる。これは、血管・冠動脈65の投影線61上の距離(画素数)が、隣接する偏心性プラーク64の投影線61上の距離(画素数)と比較して長くなり、式(3)に従って算出された投影線61の投影画素値Iが著しく小さい値にはならない為である。
図7(c)を参照すれば分かるように、このように、観察部位領域の画素であって、周辺の画素の画素値からの画素値の低下が中程度になる箇所は、血管径の変化がなく血管外側方向へプラークが拡大するタイプ(代償性拡大等と呼ばれる。)の異常である可能性が高い箇所と言える。
以上説明したように、本実施形態の医用画像表示装置は、ボリュームデータ中の観察部位領域である第1関心領域、及び、前記観察部位に係る病変候補の領域である第2関心領域を設定する関心領域設定部と、注目投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記注目投影線上の当該第1関心領域に隣接する前記第2関心領域である隣接第2関心領域の大きさが識別可能となる表示画像を作成する表示画像作成部と、前記表示画像を表示する表示部と、を備える。このとき、前記表示画像作成部は、前記注目投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記隣接第2関心領域の大きさに応じて重み係数を決定し、前記隣接第2関心領域の画素群に基づく画素値及び前記注目投影線上の基準画素値を前記重み係数によって重み付けした値を、前記注目投影線に対する投影画素値として設定してもよい。また、前記表示画像作成部は、前記隣接第2関心領域の画素数、及び前記基準画素値を含む前記第1関心領域の画素数に基づいて、前記重み係数を決定してもよい。
このため、第1の実施の形態によれば、病変候補の存在有無及び存在位置、並びに、管腔臓器とその周辺の領域の形状に基づく情報を1枚の表示画像上に反映することができ、診断に必要な情報を十分に表示し、見落としがない診断を短時間に行うことを支援することができる。
特に、第1の実施の形態では、病変候補が存在する位置が、管腔臓器の中で画素値が低下する箇所として画像に反映される。また、管腔臓器とその周辺の領域の形状に基づく情報が、画素値の低下度合の違いとして反映される。
尚、式(3)におけるIは、投影線40上の隣接関心領域51の最大画素値、最小画素値、平均画素値等のいずれかである。
例えば、前述の説明のように、式(3)におけるIが、ステップ22において特定された投影線40全体の中で最も大きい画素値の場合、式(3)におけるIは、投影線40上の隣接関心領域51の最小画素値又は平均画素値が望ましい。すなわち、基準画素値が注目投影線上の最大画素値の場合には、CPU11は、注目投影線上の隣接関心領域の平均画素値又は最小画素値を式(3)におけるIに代入して、投影画素値を設定することが望ましい。これによって、病変候補が存在する画素の画素値と、周辺の観察部位の領域(血管・冠動脈等)の画素の画素値との差が大きくなり、病変候補の位置がより視認し易くなる。
また、例えば、基準画素値が注目投影線上の最小画素値の場合には、CPU11は、注目投影線上の隣接関心領域の平均画素値又は最大画素値を式(3)におけるIに代入して、投影画素値を設定することが望ましい。これによって、病変候補が存在する画素の画素値と、周辺の観察部位の領域(血管・冠動脈等)の画素の画素値との差が大きくなり、病変候補の位置がより視認し易くなる。
<第2の実施の形態>
図8、図9を参照しながら、本発明を適用する第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態では、医用画像表示装置1のCPU11は、ステップ13の表示画像作成処理において、観察部位(血管・冠動脈等)の領域の距離(血管径)と隣接する病変候補(プラーク等)の領域の距離や周辺の観察部位の領域の距離(血管径)の変化を用いて色値(カラー値)を設定する。そして、CPU11は、ステップ14における画像表示処理において、表示画像に色値を重畳して表示する。
より詳しくは、CPU11は、注目投影線上の基準画素値を注目投影線に対する投影画素値として設定し、注目投影線上の基準画素値を有する画素が観察部位(血管・冠動脈等)の領域の画素の場合には、注目投影線上の隣接する病変候補の領域(プラーク領域等)の大きさに応じて投影画素値と異なる色属性の色値を決定する。色属性としては、例えば、色相、彩度、明度、透明度等が考えられる。
特に、CPU11は、注目投影線上に位置する領域であり、かつ注目投影線上の基準画素値を有する画素を含む観察部位の領域の画素数、及び、注目投影線に隣接する投影線上に位置する領域であり、かつ基準画素値を有する画素の周辺に位置する観察部位の領域の画素数に基づいて、色値を決定する。
図8に示すように、医用画像表示装置1のCPU11は、画像投影方向設定処理を行う(ステップ31)。画像投影方向設定処理は、図3のステップ21と同様である。
次に、CPU11は、最大画素値存在領域探索処理を行う(ステップ32)。最大画素値存在領域探索処理は、図3のステップ22と同様である。
次に、CPU11は、最大画素値存在領域判定処理を行う(ステップ33)。CPU11は、ステップ32において特定された最大画素値存在領域50が、心臓領域30、血管・冠動脈領域31、プラーク領域32のいずれであるかを判定する。そして、観察部位領域である血管・冠動脈領域31の場合(ステップ33の「血管・冠動脈領域」)、ステップ34に進み、その他の領域である心臓領域30又はプラーク領域32の場合(ステップ33の「心臓領域orプラーク領域」)、ステップ37に進む。
CPU11は、最大画素値存在領域50が観察部位領域である血管・冠動脈領域31の場合(ステップ33の「血管・冠動脈領域」)、最大画素値存在領域に隣接する関心領域探索処理を行う(ステップ34)。最大画素値存在領域に隣接する関心領域探索処理は、図3のステップ24と同様である。
次に、CPU11は、観察部位領域距離算出処理を行う(ステップ35)。CPU11は、注目する投影線40上の最大画素値存在領域50の距離(ここでは、画素数)、及び、注目する投影線40の周辺の投影線上の最大画素値存在領域50の距離(ここでは、画素数)を算出する。最大画素値存在領域50が血管・冠動脈領域31の場合には、最大画素値存在領域50の距離が、血管・冠動脈径となる。
最大画素値存在領域50の距離を算出する、注目する投影線40の周辺の投影線の範囲は、予め設定しておく。
次に、CPU11は、カラー値算出処理を行う(ステップ36)。CPU11は、最初に、ステップ35の算出結果に基づいて、注目している位置の観察部位領域の距離(ここでは、血管・冠動脈径)が、周辺の位置の観察部位領域の距離(血管・冠動脈径)と比べて縮んでいるか否かを判定する。次に、CPU11は、隣接関心領域51が病変候補領域(ここでは、プラーク)の場合、投影線40上の隣接関心領域51の画素数N(隣接関心領域51の投影線方向の距離)を算出し、カラーテーブルを用いてカラー値に変換する。ここで、カラーテーブルは、例えば、赤、緑、青の順に256階調の色相が並ぶようにし、隣接関心領域51が存在しないか、あるいは隣接関心領域51が病変候補領域(プラーク)でない場合のカラー値を中間色の緑とする。
そして、CPU11は、注目している位置の観察部位領域の距離(血管・冠動脈径)が、周辺の位置の観察部位領域の距離(血管・冠動脈径)と比べて縮んでいる場合は、カラーテーブルの緑から赤の領域を使用し、病変候補領域の画素数N(プラーク領域の距離)が大きいほど赤に近い色を使用する。また、CPU11は、注目している位置の観察部位領域の距離(血管・冠動脈径)が、周辺の位置の観察部位領域の距離(血管・冠動脈径)と比べて縮んでいない場合は、カラーテーブルの緑から青の領域を使用し、病変候補領域の画素数N(プラーク領域の距離)が大きいほど青に近い色を使用する。
次に、CPU11は、投影画素値算出処理を行う(ステップ37)。CPU11は、ステップ32において算出された最大画素値Iを投影線40の投影画素値とする。
次に、CPU11は、ステップ37において設定された投影画素値に、ステップ36において設定されたカラー値を対応付けて主メモリ15等に記憶する(ステップ38)。
第2の実施の形態では、投影画素値に基づく表示画像は、カラー値が重畳されて表示され、カラー値の階調の違いによって、注目している位置の血管・冠動脈の血管径が縮んでいるか否かを視認することができる。
CPU11が、ステップ32〜ステップ38の処理を投影面34上の全ての画素、すなわち全ての投影線40に対して実行することによって、表示画像が作成される。
図9(a)には、第2の実施の形態によって作成される表示画像の一例を示している。図9(b)及び図9(c)は、図9(a)の部位70の拡大図である。図9(b)及び図9(c)では、部位70に係る血管・冠動脈73、75の模式的な斜視図と、血管・冠動脈73、75の模式的な断面図(断面は投影線71を含む。)を示している。尚、特許図面の制約上、カラー値は図示していない。
図9(b)及び図9(c)のように、投影線71に沿った方向(表示画像の奥行き方向)に偏心性プラーク72、74が存在する場合、従来の最大画素値投影法によって作成される画像では、血管・冠動脈73、75に対応する画素値がそのまま表示されるため、偏心性プラーク72、74の存在が画像上に反映されない場合がある。
一方、第2の実施の形態によれば、偏心性プラーク72、74が存在する位置には、血管・冠動脈73、75上にカラー値が重畳されるため、偏心性プラーク72、74の存在を視認可能である。
図9(b)の例では、偏心性プラーク72が存在する位置に、赤に近いカラー値が重畳されることになる。これは、注目している位置の血管・冠動脈径(投影線71上の血管・冠動脈73の距離)が、周辺の位置の血管・冠動脈径(投影線71の周辺の投影線上の血管・冠動脈73の距離)と比べて縮んでいる為である。
図9(b)を参照すれば分かるように、このように赤に近いカラー値が重畳される箇所は、血管が狭窄するタイプの異常である可能性が高い箇所と言える。
また、図9(c)の例では、偏心性プラーク74が存在する位置に、青に近いカラー値が重畳されることになる。これは、注目している位置の血管・冠動脈径(投影線71上の血管・冠動脈75の距離)が、周辺の位置の血管・冠動脈径(投影線71の周辺の投影線上の血管・冠動脈75の距離)と比べて同程度である為である。
図9(c)を参照すれば分かるように、このように青に近いカラー値が重畳される箇所は、血管径の変化がなく血管外側方向へプラークが拡大するタイプ(代償性拡大等と呼ばれる。)の異常である可能性が高い箇所と言える。
以上説明したように、本実施形態の医用画像表示装置は、ボリュームデータ中の観察部位領域である第1関心領域、及び、前記観察部位に係る病変候補の領域である第2関心領域を設定する関心領域設定部と、注目投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記注目投影線上の当該第1関心領域に隣接する前記第2関心領域である隣接第2関心領域の大きさが識別可能となる表示画像を作成する表示画像作成部と、前記表示画像を表示する表示部と、を備える。このとき、前記表示画像作成部は、前記注目投影線上の基準画素値を前記注目投影線に対する投影画素値として設定し、前記注目投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記隣接第2関心領域の大きさに応じて前記投影画素値と異なる色属性の色値を決定し、前記表示部は、前記表示画像に前記色値を重畳して表示してもよい。また、前記表示画像作成部は、前記注目投影線上に位置する領域であり、かつ前記基準画素値を有する画素を含む前記第1関心領域の画素数、及び、前記注目投影線に隣接する投影線上に位置する領域であり、かつ前記基準画素値を有する画素の周辺に位置する前記第1関心領域の画素数に基づいて、前記色値を決定してもよい。
このため、第2の実施の形態によれば、病変候補の存在有無及び存在位置、並びに、管腔臓器とその周辺の領域の形状に基づく情報を1枚の表示画像上に反映することができ、診断に必要な情報を十分に表示し、見落としがない診断を短時間に行うことを支援することができる。
特に、第2の実施の形態では、病変候補が存在する位置にカラー値が重畳される。また、管腔臓器とその周辺の領域の形状に基づく情報が、カラー値の階調の違いとして反映される。
<第3の実施の形態>
図10を参照しながら、本発明を適用する第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態では、医用画像表示装置1のCPU11は、ステップ13の表示画像作成処理において、第1の実施の形態によって作成される表示画像に対して、病変候補(プラーク等)の領域内の、注目組織(例えば、脂質)相当の画素値の割合を色値(カラー値)に変換し、ステップ14における画像表示処理において、表示画像に色値を重畳して表示する。
より詳しくは、第3の実施の形態では、CPU11は、注目投影線上の隣接する病変候補の領域の中で注目組織を示す画素の割合を示す指標値を算出し、算出された指標値に応じて投影画素値と異なる色属性の色値を決定する。
図10に示すように、医用画像表示装置1のCPU11は、画像投影方向設定処理を行う(ステップ41)。画像投影方向設定処理は、図3のステップ21と同様である。
次に、CPU11は、最大画素値存在領域探索処理を行う(ステップ42)。最大画素値存在領域探索処理は、図3のステップ22と同様である。
次に、CPU11は、最大画素値存在領域判定処理を行う(ステップ43)。CPU11は、ステップ42において特定された最大画素値存在領域50が、心臓領域30、血管・冠動脈領域31、プラーク領域32のいずれであるかを判定する。そして、観察部位領域である血管・冠動脈領域31の場合(ステップ43の「血管・冠動脈領域」)、ステップ44に進み、その他の領域である心臓領域30又はプラーク領域32の場合(ステップ43の「心臓領域orプラーク領域」)、ステップ46に進む。
CPU11は、最大画素値存在領域50が観察部位領域である血管・冠動脈領域31の場合(ステップ43の「血管・冠動脈領域」)、最大画素値存在領域に隣接する関心領域探索処理を行う(ステップ44)。最大画素値存在領域に隣接する関心領域探索処理は、図3のステップ24と同様である。
次に、CPU11は、重み係数設定処理を行う(ステップ45)。重み係数設定処理は、図3のステップ25と同様である。
次に、CPU11は、投影画素値算出処理を行う(ステップ46)。投影画素値算出処理は、図3のステップ26と同様である。
次に、CPU11は、カラー値設定処理を行う(ステップ47)。CPU11は、病変候補領域(ここでは、プラーク領域32)における注目組織(ここでは、脂質)の割合を算出する。より詳しくは、CPU11は、CT値等の画素値情報を用いたしきい値処理によって脂質を示す画素を抽出し、プラーク領域32における脂質を示す画素の割合を算出する。そして、CPU11は、カラーテーブルを用いて脂質の割合をカラー値に変換する。
次に、CPU11は、ステップ46において設定された投影画素値に、ステップ47において設定されたカラー値を対応付けて主メモリ15等に記憶する(ステップ48)。
第3の実施の形態では、投影画素値に基づく表示画像は、カラー値が重畳されて表示され、カラー値の階調の違いによって、プラークが脂質に富んだものか否かを視認することができる。
CPU11が、ステッ42〜ステップ48の処理を投影面34上の全ての画素、すなわち全ての投影線40に対して実行することによって、表示画像が作成される。
以上説明したように、本実施形態の医用画像表示装置は、ボリュームデータ中の観察部位領域である第1関心領域、及び、前記観察部位に係る病変候補の領域である第2関心領域を設定する関心領域設定部と、注目投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記注目投影線上の当該第1関心領域に隣接する前記第2関心領域である隣接第2関心領域の大きさが識別可能となる表示画像を作成する表示画像作成部と、前記表示画像を表示する表示部と、を備る。このとき、前記表示画像作成部は、前記注目投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記隣接第2関心領域の大きさに応じて重み係数を決定し、前記隣接第2関心領域の画素群に基づく画素値及び前記注目投影線上の基準画素値を前記重み係数によって重み付けした値を、前記注目投影線に対する投影画素値として設定してもよい。また、前記表示画像作成部は、前記隣接第2関心領域の中で注目組織を示す画素の割合を示す第1指標値を算出し、前記第1指標値に応じて前記投影画素値と異なる色属性の色値を決定し、前記表示部は、前記表示画像に前記色値を重畳して表示する。
このため、第3の実施の形態によれば、病変候補の存在有無、存在位置、及び組成に関する情報、並びに、管腔臓器とその周辺の領域の形状に基づく情報を1枚の表示画像上に反映することができ、診断に必要な情報を十分に表示し、見落としがない診断を短時間に行うことを支援することができる。
特に、第3の実施の形態では、病変候補が存在する位置が、管腔臓器の中で画素値が低下する箇所として反映される。また、管腔臓器とその周辺の領域の形状に基づく情報が、画素値の低下度合の違いとして反映される。また、病変候補の組成に関する情報が、カラー値の階調の違いとして反映される。
<第4の実施の形態>
図11、図12を参照しながら、本発明を適用する第4の実施の形態について説明する。
第4の実施の形態では、医用画像表示装置1のCPU11は、ステップ13の表示画像作成処理において、病変候補(プラーク等)の領域内の、注目組織(例えば、脂質)相当の画素の割合、及び、注目箇所の観察部位の径と周辺の観察部位(血管・冠動脈等)の径との比、の2つの指標に基づいて色値(カラー値)を設定する。そして、CPU11は、ステップ14における画像表示処理において、表示画像に色値を重畳して表示する。
より詳しくは、CPU11は、注目投影線上の隣接する病変候補の領域の中で注目組織を示す画素の割合を示す指標値を算出し、更に、注目投影線上に位置する領域であり、かつ基準画素値を有する画素を含む観察部位の領域の画素数と、注目投影線に隣接する投影線上に位置する領域であり、かつ基準画素値を有する画素の周辺に位置する観察部位の領域の画素数との比を示す指標値を算出し、これら2つの指標値に応じて投影画素値と異なる色属性の色値を決定する。
図11に示すように、医用画像表示装置1のCPU11は、画像投影方向設定処理を行う(ステップ51)。画像投影方向設定処理は、図3のステップ21と同様である。
次に、CPU11は、最大画素値存在領域探索処理を行う(ステップ52)。最大画素値存在領域探索処理は、図3のステップ22と同様である。
次に、CPU11は、最大画素値存在領域判定処理を行う(ステップ53)。CPU11は、ステップ52において特定された最大画素値存在領域50が、心臓領域30、血管・冠動脈領域31、プラーク領域32のいずれであるかを判定する。そして、観察部位領域である血管・冠動脈領域31の場合(ステップ53の「血管・冠動脈領域」)、ステップ54に進み、その他の領域である心臓領域30又はプラーク領域32の場合(ステップ53の「心臓領域orプラーク領域」)、ステップ58に進む。
CPU11は、最大画素値存在領域50が観察部位領域である血管・冠動脈領域31の場合は(ステップ53の「血管・冠動脈領域」)、最大画素値存在領域に隣接する関心領域探索処理を行う(ステップ54)。最大画素値存在領域に隣接する関心領域探索処理は、図3のステップ24と同様である。
次に、CPU11は、重み係数設定処理を行う(ステップ55)。重み係数設定処理は、図3のステップ25と同様である。
次に、CPU11は、観察部位領域距離算出処理を行う(ステップ56)。観察部位領域距離算出処理は、図8のステップ35と同様である。
次に、CPU11は、観察部位領域距離比算出処理を行う(ステップ57)。CPU11は、ステップ56の結果に基づいて、算出した周辺の位置の観察部位領域の距離(ここでは、血管・冠動脈径)に対する、注目している位置の観察部位領域の距離(血管・冠動脈の血管径)の比を算出する。例えば、最大画素値存在領域50である血管・冠動脈領域31が狭窄部位の場合、ステップ57において算出される比は小さい値となる。一方、最大画素値存在領域50である血管・冠動脈領域31が正常部位の場合、ステップ57において算出される比は1に近い値となる。
次に、CPU11は、注目組織割合算出処理を行う(ステップ58)。注目組織割合算出処理は、図10のステップ47の一部の処理と同様である。すなわち、CPU11は、例えば、CT値等の画素値情報を用いたしきい値処理によって、注目組織(ここでは、脂質)を示す画素を抽出し、病変候補領域(ここでは、プラーク領域32)における注目組織(脂質)の割合を算出する。
次に、CPU11は、投影画素値算出処理を行う(ステップ59)。投影画素値算出処理は、図3のステップ26と同様である。
次に、CPU11は、カラー値設定処理を行う(ステップ60)。CPU11は、ステップ57において算出された観察部位領域の距離の比(ここでは、血管・冠動脈の血管径の比、すなわち、周辺の位置の血管径に対する、注目している位置の血管・冠動脈の血管径の比)と、ステップ58において算出された注目組織割合(ここでは、脂質割合)に基づいて、カラーマップを用いてカラー値を設定する。カラーマップについては、図12を参照しながら説明する。
図12には、2次元カラーマップ80が示されている。2次元カラーマップ80では、例えば、血管・冠動脈の血管径の比が軸81、脂質割合が軸82である。CPU11は、2次元カラーマップ80から血管・冠動脈の血管径の比および脂質割合により一意にカラー値を設定する。尚、図12は、特許図面の制約上、グレースケール画像に変換している。
次に、CPU11は、ステップ59において設定された投影画素値に、ステップ60において設定されたカラー値を対応付けて主メモリ15等に記憶する(ステップ61)。
第4の実施の形態では、投影画素値に基づく表示画像は、カラー値が重畳されて表示され、カラー値の階調の違いによって、注目している位置の血管・冠動脈の血管径が縮んでいるか否か、及び、プラークが脂質に富んだものか否かを視認することができる。
CPU11が、ステッ52〜ステップ61の処理を投影面34上の全ての画素、すなわち全ての投影線40に対して実行することによって、表示画像が作成される。
以上説明したように、本実施形態の医用画像表示装置は、ボリュームデータ中の観察部位領域である第1関心領域、及び、前記観察部位に係る病変候補の領域である第2関心領域を設定する関心領域設定部と、注目投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記注目投影線上の当該第1関心領域に隣接する前記第2関心領域である隣接第2関心領域の大きさが識別可能となる表示画像を作成する表示画像作成部と、前記表示画像を表示する表示部と、を備る。このとき、前記表示画像作成部は、前記注目投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記隣接第2関心領域の大きさに応じて重み係数を決定し、前記隣接第2関心領域の画素群に基づく画素値及び前記注目投影線上の基準画素値を前記重み係数によって重み付けした値を、前記注目投影線に対する投影画素値として設定してもよい。また、前記表示画像作成部は、前記隣接第2関心領域の中で注目組織を示す画素の割合を示す第1指標値を算出し、更に、前記注目投影線上に位置する領域であり、かつ前記基準画素値を有する画素を含む前記第1関心領域の画素数と、前記注目投影線に隣接する投影線上に位置する領域であり、かつ前記基準画素値を有する画素の周辺に位置する前記第1関心領域の画素数との比を示す第2指標値を算出し、前記第1指標値及び前記第2指標値に応じて前記投影画素値と異なる色属性の色値を決定し、前記表示部は、前記表示画像に前記色値を重畳して表示する。
このため、第4の実施の形態によれば、病変候補の存在有無、存在位置、及び組成に関する情報、並びに、管腔臓器とその周辺の領域の形状に基づく情報を1枚の表示画像上に反映することができ、診断に必要な情報を十分に表示し、見落としがない診断を短時間に行うことを支援することができる。
特に、第4の実施の形態では、病変候補が存在する位置が、管腔臓器の中で画素値が低下する箇所として反映される。また、管腔臓器とその周辺の領域の形状に基づく情報が、画素値の低下度合の違いとして反映される。また、病変候補の組成に関する2種類の情報が、カラー値の階調の違いとして反映される。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る医用画像表示装置等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1:医用画像表示装置、30:心臓領域、31:血管・冠動脈領域、32:プラーク領域、33:投影方向、34:投影面、40、61、71:投影線、41:関心領域の画素、42:最大画素値画素、50:最大画素値存在領域、51:隣接関心領域、60、70:部位、62、64、72、74:偏心性プラーク、63、65、73、75:血管・冠動脈、80:2次元カラーマップ

Claims (8)

  1. ボリュームデータ中の観察部位領域である少なくとも1つの第1関心領域、及び、前記観察部位に係る病変候補の領域である第2関心領域を設定する関心領域設定部と、
    前記ボリュームデータに設定した注目投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記注目投影線上の当該第1関心領域に隣接する前記第2関心領域隣接第2関心領域とし、その大きさが識別可能となる表示画像を作成する表示画像作成部と、
    前記表示画像を表示する表示部と、を備え、
    前記表示画像作成部は、前記注目投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記隣接第2関心領域の大きさに応じて、前記隣接第2関心領域の画素数、及び前記基準画素値を含む前記第1関心領域の画素数に基づいて重み係数を決定し、前記隣接第2関心領域の画素群に基づく画素値及び前記注目投影線上の基準画素値を前記重み係数によって重み付けした値を、前記注目投影線に対する投影画素値として設定する医用画像表示装置。
  2. ボリュームデータ中の観察部位の領域である少なくとも1つの第1関心領域、及び、前記観察部位に係る病変候補の領域である第2関心領域を設定する関心領域設定部と、
    前記ボリュームデータに設定した注目投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記注目投影線上の当該第1関心領域に隣接する前記第2関心領域を隣接第2関心領域とし、その大きさが識別可能となる表示画像を作成する表示画像作成部と、
    前記表示画像を表示する表示部と、を備え
    前記表示画像作成部は、前記注目投影線上の基準画素値を前記注目投影線に対する投影画素値として設定し、前記投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記隣接第2関心領域の大きさに応じて前記投影画素値と異なる色属性の色値を決定すると共に、前記注目投影線上に位置し前記基準画素値を有する画素を含む前記第1関心領域の画素数、及び、前記注目投影線に隣接する投影線上に位置し前記基準画素値を有する画素の周辺に位置する前記第1関心領域の画素数に基づいて、前記色値を決定し、
    前記表示部は、前記表示画像に前記色値を重畳して表示する医用画像表示装置
  3. ボリュームデータ中の観察部位の領域である少なくとも1つの第1関心領域、及び、前記観察部位に係る病変候補の領域である第2関心領域を設定する関心領域設定部と、
    前記ボリュームデータに設定した注目投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記注目投影線上の当該第1関心領域に隣接する前記第2関心領域を隣接第2関心領域とし、その大きさが識別可能となる表示画像を作成する表示画像作成部と、
    前記表示画像を表示する表示部と、を備え、
    前記表示画像作成部は、前記注目投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記隣接第2関心領域の大きさに応じて重み係数を決定し、前記隣接第2関心領域の画素群に基づく画素値及び前記注目投影線上の基準画素値を前記重み係数によって重み付けした値を、前記注目投影線に対する投影画素値として設定すると共に、前記隣接第2関心領域の中で注目組織を示す画素の割合を示す第1指標値を算出し、更に、前記注目投影線上に位置し前記基準画素値を有する画素を含む前記第1関心領域の画素数と、前記注目投影線に隣接する投影線上に位置し前記基準画素値を有する画素の周辺に位置する前記第1関心領域の画素数との比を示す第2指標値を算出し、前記第1指標値及び前記第2指標値に応じて前記投影画素値と異なる色属性の色値を決定し、
    前記表示部は、前記表示画像に前記色値を重畳して表示する医用画像表示装置
  4. ボリュームデータ中の観察部位の領域である少なくとも1つの第1関心領域、及び、前記観察部位に係る病変候補の領域である第2関心領域を設定する関心領域設定部と、
    前記ボリュームデータに設定した注目投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記注目投影線上の当該第1関心領域に隣接する前記第2関心領域を隣接第2関心領域とし、その大きさが識別可能となる表示画像を作成する表示画像作成部と、
    前記表示画像を表示する表示部と、を備え、
    前記表示画像作成部は、前記注目投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記隣接第2関心領域の大きさに応じて重み係数を決定し、前記隣接第2関心領域の画素群に基づく画素値及び注目投影線上の基準画素値を前記重み係数によって重み付けした値を、前記注目投影線に対する投影画素値として設定すると共に、前記基準画素値が前記注目投影線上の最大画素値の場合には、前記隣接第2関心領域の画素群に基づく画素値として、前記隣接第2関心領域の平均画素値又は前記隣接第2関心領域の最小画素値を設定し、前記基準画素値が前記投影線上の最小画素値の場合には、前記隣接第2関心領域の画素群に基づく画素値として、前記隣接第2関心領域の平均画素値又は前記隣接第2関心領域の最大画素値を設定する医用画像表示装置。
  5. 観察部位の領域である少なくとも1つの第1関心領域、及び、前記観察部位に係る病変候補の領域である第2関心領域が設定されたボリュームデータから、
    前記ボリュームデータに設定された注目投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記注目投影線上の当該第1関心領域に隣接する前記第2関心領域を隣接第2関心領域とし、その大きさが識別可能となる表示画像を作成する表示画像作成ステップと、
    前記表示画像を表示する表示ステップと、を備え、
    前記表示画像作成ステップにおいては、前記注目投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記隣接第2関心領域の大きさに応じて、前記隣接第2関心領域の画素数、及び前記基準画素値を含む前記第1関心領域の画素数に基づいて重み係数を決定し、前記隣接第2関心領域の画素群に基づく画素値及び前記注目投影線上の基準画素値を前記重み係数によって重み付けした値を、前記注目投影線に対する投影画素値として設定する医用画像表示方法。
  6. 観察部位の領域である少なくとも1つの第1関心領域、及び、前記観察部位に係る病変候補の領域である第2関心領域が設定されたボリュームデータから、
    前記ボリュームデータに設定した注目投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記注目投影線上の当該第1関心領域に隣接する前記第2関心領域を隣接第2関心領域とし、その大きさが識別可能となる表示画像を作成する表示画像作成ステップと、
    前記表示画像を表示する表示ステップと、を備え
    前記表示画像作成ステップにおいて、前記注目投影線上の基準画素値を前記注目投影線に対する投影画素値として設定し、前記注目投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記隣接第2関心領域の大きさに応じて前記投影画素値と異なる色属性の色値を決定すると共に、前記注目投影線上に位置し前記基準画素値を有する画素を含む前記第1関心領域の画素数、及び、前記投影線に隣接する投影線上に位置し前記基準画素値を有する画素の周辺に位置する前記第1関心領域の画素数に基づいて、前記色値を決定し、
    前記表示ステップにおいて、前記表示画像に前記色値を重畳して表示する医用画像表示方法。
  7. 観察部位の領域である少なくとも1つの第1関心領域、及び、前記観察部位に係る病変候補の領域である第2関心領域が設定されたボリュームデータから、
    前記ボリュームデータに設定した注目投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記注目投影線上の当該第1関心領域に隣接する前記第2関心領域を隣接第2関心領域とし、その大きさが識別可能となる表示画像を作成する表示画像作成ステップと、
    前記表示画像を表示する表示ステップと、を備え、
    前記表示画像作成ステップにおいて、前注目記投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記隣接第2関心領域の大きさに応じて重み係数を決定し、前記隣接第2関心領域の画素群に基づく画素値及び前記注目投影線上の基準画素値を前記重み係数によって重み付けした値を、前記注目投影線に対する投影画素値として設定すると共に、前記隣接第2関心領域の中で注目組織を示す画素の割合を示す第1指標値を算出し、更に、前記注目投影線上に位置し前記基準画素値を有する画素を含む前記第1関心領域の画素数と、前記注目投影線に隣接する投影線上に位置し前記基準画素値を有する画素の周辺に位置する前記第1関心領域の画素数との比を示す第2指標値を算出し、前記第1指標値及び前記第2指標値に応じて前記投影画素値と異なる色属性の色値を決定し、
    前記表示ステップにおいて、前記表示画像に前記色値を重畳して表示する医用画像表示方法。
  8. 観察部位の領域である少なくとも1つの第1関心領域、及び、前記観察部位に係る病変候補の領域である第2関心領域が設定されたボリュームデータから、
    前記ボリュームデータに設定した注目投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記注目投影線上の当該第1関心領域に隣接する前記第2関心領域を隣接第2関心領域とし、その大きさが識別可能となる表示画像を作成する表示画像作成ステップと、
    前記表示画像を表示する表示ステップと、を備え、
    前記表示画像作成ステップにおいて、前記注目投影線上の基準画素値を有する画素が前記第1関心領域の画素の場合には、前記隣接第2関心領域の大きさに応じて重み係数を決定し、前記隣接第2関心領域の画素群に基づく画素値及び注目投影線上の基準画素値を前記重み係数によって重み付けした値を、前記注目投影線に対する投影画素値として設定すると共に、前記基準画素値が前記注目投影線上の最大画素値の場合には、前記隣接第2関心領域の画素群に基づく画素値として、前記隣接第2関心領域の平均画素値又は前記隣接第2関心領域の最小画素値を設定し、前記基準画素値が前記注目投影線上の最小画素値の場合には、前記隣接第2関心領域の画素群に基づく画素値として、前記隣接第2関心領域の平均画素値又は前記隣接第2関心領域の最大画素値を設定する医用画像表示方法。
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