JP5980664B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、枠体にて形成された開口を、回動して閉塞可能なパネル体を有する建具に関する。
枠体にて形成された開口を、回動して閉塞可能なパネル体を有する建具には、パネル体の閉塞状態を維持するために、上下方向における中央付近にラッチ等が設けられているものがある。建具は、建具により仕切られている空間の一方側と他方側とに温度差が生じ、温度が高い空間に面する部位が熱膨張することによりパネル体に反りが生じる場合がある。この場合には、ラッチによりパネル体が閉じた状態であっても、パネル体の上下の部位と枠体との間に隙間が生じるおそれがある。このため、パネル体をなす戸体と枠体とのいずれか一方に、所定の温度に達した時に他方側に突出作動して戸体が閉められた状態で戸体の反りを抑制する係止機構が設けられた防火建具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2901898号公報
上記のような建具は、戸体が所定の温度に達したときに既に反りが生じており、戸体と枠体とのいずれか一方から係合機構を構成する部材が突出しても、他方側との相対位置にずれが生じており係合機構が係合できないおそれがあるという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、パネル体による開口の閉塞時に係合してパネル体の反りを抑える建具を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の建具は、開口を形成する枠体と、前記枠体に回動自在に支持されて前記開口を閉塞可能なパネル体と、を有する建具であって、前記パネル体は、退行可能に前記枠体側に突出され、前記開口を閉塞した状態にて前記枠体あるいは前記枠体に設けられた錠受けと係合し、閉塞状態を維持する第1進退部材と、 前記第1進退部材と上下方向に間隔を隔てた位置にて、退行可能に前記枠体側に突出され、前記開口を閉塞した状態にて前記枠体側に設けられた第1係合部と係合する第2進退部材と、前記第1進退部材と前記第2係合部材との係合を係合解除可能なハンドルと、を有し、前記第1進退部材と係合する第2係合部材と、前記第2進退部材と係合する前記第1係合部材とは、各々回動自在に設けられるとともに連動すべく連結されており、前記第1進退部材と前記枠体とが係合した状態にて、前記第2進退部材が係合解除不能となり、前記パネル体が前記開口を閉塞し、前記第2係合部材と前記第1進退部材との係合が係合解除されて、前記第1係合部材と前記第2係合部材とが連動して回動可能となることにより前記第1係合部材と前記第2進退部材との係合が係合解除可能となり、前記ハンドルの操作により前記第1進退部材を係合解除して前記パネル体を回動して開くときに、前記第2進退部材により前記第1係合部材が回動されて前記第1係合部材と前記第2進退部材との係合が係合解除されることを特徴する建具である。
このような建具によれば、開口を閉塞した状態にて枠体あるいは錠受けと係合する第1進退部材が係合して開口が閉塞された状態では、第1進退部材と上下方向に間隔を隔てた位置にて枠体と係合する第2進退部材は係合解除不能なので、パネル体が開口を閉塞しているときには、第2進退部材は枠体と係合している。すなわち、パネル体が開口を閉塞しているときには、パネル体は、上下方向に間隔を隔てた少なくとも2箇所で枠体側の部位と係合している。このため、パネル体が閉じられて、パネル体により仕切られている空間の一方側と他方側とに温度差が生じたとしても、パネル体の反りを抑制することが可能である。
また、回動自在な、第1進退部材と係合する第2係合部材と、第2進退部材と係合する第1係合部材とが連動すべく連結されているので、第1係合部材は第2係合部材が回動しないと回動できない。そして、第1係合部材は、第2係合部材と第1進退部材との係合が係合解除されて連動して回動可能となることにより第2進退部材との係合が係合解除可能となるので、第2係合部材と第1進退部材とが係合されて開口が閉塞されている間は、第1係合部材と第2進退部材とが係合している状態を維持することが可能である。
また、このような建具によれば、ハンドルを操作して第1進退部材の係合を係合解除してパネル体を開くという通常の開放動作をするだけで、第1進退部材と間隔を隔てて設けられた第1係合部材と第2進退部材との係合も係合解除してパネル体を開くことが可能である。
かかる建具であって、前記第2係合部材は、前記第1進退部材と係合する姿勢を維持すべく係合解除方向と反対方向に付勢されており、前記第1係合部材は、係合解除方向に回動可能に前記第2進退部材と係合する姿勢を維持すべく係合解除方向と反対方向に付勢されており、前記第1係合部材と前記第2係合部材とが付勢された係合可能な状態にて、前記パネル体が閉じられることにより、前記第1進退部材及び前記第2進退部材が没しつつ係合されることが望しい。
このような建具によれば、第2係合部材は、第1進退部材と係合する姿勢を維持すべく付勢され、第1係合部材は、第2進退部材と係合する姿勢を維持すべく付勢されているので、負荷が作用していないときには、第2係合部材は第1進退部材と、第1係合部材は第2進退部材とそれぞれ係合する姿勢が維持されている。そして第1係合部と前記第2係合部材とが付勢された状態のときに、パネル体が閉じられることにより、第1進退部材及び第2進退部材が没しつつ係合されるので、パネル体を閉じるだけで、第1進退部材と第2係合部材とを、また、第2進退部材と第1係合部材と係合させて開口を閉塞することが可能である。
かかる建具であって、前記第1進退部材が挿通する第1開口を有する第1開口部材及び前記枠体に、当該枠体の外側から貫通する複数のビスにて固定される第1裏板材を備え、 前記第2進退部材が挿通する第2開口を有する第2開口部材及び前記枠体に、当該枠体の外側から貫通する複数のビスにて固定される第2裏板材を備え、前記第1係合部材は前記第2裏板材に、前記第2係合部材は前記第1裏板材に、それぞれ設けられていることが望ましい。
このような建具によれば、挿通孔を有する部材が取り付けられているときに挿通孔と重なる、枠体の部位は枠体の内外が連通している。そして、挿通孔を有する部材を固定している複数のビスのうちの1本だけを残して他のビスを外すことにより、第1係合部材と第2係合部材との位置を維持しつつ挿通孔を有する部材を回動させて枠体と重なる位置から外れた位置に移動させることが可能である。このため、挿通孔を有する部材を回動させることにより、第1係合部材及び第2係合部材が回動する機構部分等を容易にメンテナンスすることが可能である。
本発明によれば、パネル体の閉止時に係合してパネル体の反りを抑える建具を提供することが可能である。
本実施形態に係る建具を室内側から見た図である。 本実施形態に係る建具を示す横断面図である。 図1におけるA−A断面図である。 扉が閉じられた状態における戸先側の縦フレーム材を開口側から見た図である。 図5(a)は、扉が閉じられた状態における第1係合機構を示す横断面図であり、図5(b)は、扉が閉じられた状態における第2係合機構を示す横断面図る。 第1係合部材と第2係合部材とが連動すべく連結された構成を示す分解斜視図である。 扉が閉じられた状態にてハンドルが操作されて第1ラッチボルトが退行された状態を示す横断面図で 扉が開かれた状態における戸先側の縦フレーム材を開口側から見た図である。 図9(a)は、扉が開かれた状態における第1係合機構を示す横断面図であり、図9(b)は、扉が開かれた状態における第2係合機構を示す横断面図る。
以下、本発明の一実施形態に係る建具について図面を参照して説明する。
本実施形態の建具は、図1に示すように、例えば室内と室外とを連通する開口2(図2)を形成する枠体3と、枠体3に回動自在に支持されて開口2を閉塞可能なパネル体としての扉5とを有する建具1である。本実施形態の建具1は、扉5の戸先側が室外側に移動するように扉5が回動されることにより開放可能である。
以下の説明においては、建具1を室内側から見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向または見付け方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。また、矩形状に枠組みされた枠体3において扉5が嵌め込まれる側を内周側、反対側を外周側とする。また、建具1が備える各部材は、単体として説明する場合であっても、取り付けられた状態で上下方向、見付け方向、見込み方向等となる方向にて方向を特定して説明する。
扉5は、図2に示すように、パネル状の断熱部材6と、断熱部材6の周端部を囲むように矩形状に形成されたフレーム7と、扉5の両面となる表面部材8と、扉5を開閉するためのハンドル15と、ハンドル15の操作により枠体3との係合が係合解除される第1係合機構10と、第1係合機構10の下方にて間隔を隔てて設けられ枠体3と係合及び係合解除可能な第2係合機構20と、戸先にてフレーム7に固定された戸先フレーム9と、を有している。
扉5は、フレーム7を構成し吊り元側となる左側の縦フレーム材7aが、枠体3をなす左側の縦枠3bにヒンジ5aを介して回動自在に取り付けている。フレーム7の戸先側に位置する右の縦フレーム材7bは、水平断面が矩形状をなす中空の部材であり、その戸先側に戸先フレーム9が取り付けられている。また、戸先側の縦フレーム材7bを構成し、見込み方向にて対向する2つの壁部7cの上下方向におけるほぼ中央近傍にハンドル15がそれぞれ設けられている。戸先側の縦フレーム材7b内には、ハンドル15の操作により操作可能な第1進退機構11と、第1進退機構11と下方に間隔を隔てた位置に配置された第2進退機構21とが設けられている。
第1進退機構11は、戸先側の縦フレーム材7b及び戸先フレーム9に固定されるケーシング12と、ハンドル15の操作によりケーシング12内に退行可能に戸先フレーム9より戸先側の縦枠3b側に突出される第1進退部材としての第1ラッチボルト13と、第1ラッチボルト13を突出方向に押圧するスプリング(不図示)とを有している。そして、第1ラッチボルト13は、ハンドル15の操作及び外力が作用しない状態では、スプリングにより付勢されて戸先フレーム9より戸先側の縦枠3b側に突出しており、ハンドル15による操作及び第1ラッチボルト13を吊元側に押圧する外力によりケーシング12内に退行されるように構成されている。
第2進退機構21は、図3に示すように、戸先側の縦フレーム材7b及び戸先フレーム9の、下端側に設けられており、戸先側の縦フレーム材7b及び戸先フレーム9に固定されるケーシング22と、ケーシング22内に退行可能に戸先フレーム9より戸先側の縦枠3b側に突出される第2進退部材としての第2ラッチボルト23と、第2ラッチボルト23を突出方向に押圧するスプリング(不図示)とを有している。そして、第2ラッチボルト23は、外力が作用しない状態では、スプリングにより付勢されて戸先フレーム9より戸先側の縦枠3b側に突出しており、第2ラッチボルト23を吊元側に押圧する外力によりケーシング22内に退行されるように構成されている。
枠体3は、図1に示すように、上下2本のアルミニウム製の押出成型材でなる横枠3aと左右2本のアルミニウム製の押出成型材でなる縦枠3bにて矩形状に枠組みされ、その内周側が扉5にて閉塞される開口2をなしている。また、図2に示すように、扉5が閉じられたときに戸先側のフレーム材7bと対向する右側の縦枠3bは、上下方向に貫通する中空部3cを有している。ここで、枠体3には、右側の縦枠3bの中空部3c内にて第1ラッチボルト13及び第2ラッチボルト23と係合する、後述する第1係合部材38及び第2係合部材33が連結されて回動する機構部分も含まれる。
また、枠体3は、扉5が閉じられたときに、図4、図5に示すように、戸先側の縦フレーム材7bと対向する、右側の縦枠3bに設けられ、突出した第1ラッチボルト13が挿入される挿通孔としての第1開口30aを有する錠受けとしての第1開口部材30と、突出した第2ラッチボルト23が挿入される挿通孔としての第2開口36aを有する第2開口部材36とを有している。
第1開口部材30は、図5(a)に示すように、右側の縦枠3bの中空部3cを形成して戸先側の縦フレーム材7bと対向する内壁部3d側に固定される第1固定部30bと、第1固定部30bの室外側の端部から見付け方向における戸先側に延出された第1延出部30cとを有している。第1開口30aは第1固定部30bに設けられたほぼ矩形状をなす孔である。このため、第1ラッチボルト13が戸先フレーム9より枠体3側に突出して第1開口30aに挿入された状態では、扉5を開くことはできない。
第2開口部材36は、図5(b)に示すように、内壁部3d側に固定される第2固定部36bと、第2固定部36bの室外側の端部から見付け方向における戸先側に延出された第2延出部36cとを有している。第2開口36aは第2固定部36bから第2延出部36cに繋がって設けられた孔である。このため、第2ラッチボルト23が戸先フレーム9より枠体3側に突出して第2開口36aに挿入された状態であっても、扉5を開くことができるように構成されている。
以下、図6を参照して、第1ラッチボルト13と係合する第2係合部材33と第2ラッチボルト23と係合する第1係合部材38とが連動すべく連結された構成について説明する。図6では縦枠3bの中空部3c内に収容される部位を明確に示すために縦枠3bを示していないが、図6においては第1開口部材30及び第2開口部材36のみが縦枠3bの外側に配置されている。
第1開口部材30は、第1固定部30bが、中空部3c内に設けられた第1裏板材31とともに内壁部3dを挟むように配置され、第1開口部材30と戸先側の縦フレーム材7bとを、枠体3の内周側から貫通する2本のビス44が第1裏板材31に螺合されて固定されている。第1裏板材31にはスペーサー32が固定されており、スペーサー32に、扉5が閉じられた状態にて第1開口30aから挿入された第1ラッチボルト13と係合する第2係合部材33が、見込み方向に沿う第1軸34aをなす第1軸部材34にて回動自在に支持されるとともに着脱自在に設けられている。
第2係合部材33は、第1軸部材34がスペーサー32に取り付けられて第1軸34aにて回動自在に支持される第1回動支持板33aと第1回動支持板33aの室外側の端部から第1開口30a側に延出されて第1ラッチボルト13と係合する第1係合片33bとを有している。この第2係合部材33は、扉5が閉じられて中空部3c内に突出する第1ラッチボルト13の室外側にて第1係合片33bが当該第1ラッチボルト13と係合するように構成されている。そして、ハンドル15の操作により第1ラッチボルト13が、図7に示すように、戸先フレーム9側に退行されることにより、第2係合部材33が第1軸部材34の第1軸34aを中心に回動可能となる。
第2開口部材36は、第2固定部36bが、中空部3c内に設けられた第2裏板材37とともに内壁部3d挟むように配置され、第2開口部材36と戸先側の縦フレーム材7bとを、枠体3の内周側から貫通する2本のビス44が第2裏板材37に螺合されて固定されている。第2裏板材37には、扉5が閉じられた状態にて第2開口36aから挿入された第2ラッチボルト23と係合する第1係合部材38が、見込み方向に沿う第2軸39aを有する第2軸部材39にて回動自在に支持されるとともに着脱自在に設けられている。
第1係合部材38は、第2軸部材39が第2裏板材37に取り付けられて第2軸39aにて回動自在に支持される第2回動支持板38aと第1回動支持板38aの室外側の端部から第2開口36a側に延出されて第2ラッチボルト23と係合する第2係合片38bとを有している。この第1係合部材38は、扉5が閉じられて中空部3c内に突出する第2ラッチボルト23の室外側にて第2係合片38bが当該第2ラッチボルト23と係合するように構成されている。そして、第1係合部材38が回動可能な状態にて扉5が開かれると突出している第2ラッチボルト23が第2係合片38bを室外側に押圧することにより第1係合部材38が第2軸部材39の第2軸39aを中心に回動される。一方、第1係合部材38が回動不能な状態では扉5の下端は室外側に移動することができないように構成されている。
また、第1係合部材38と第2係合部材33とは、各々連結部材35にて連結された連動リンク40により連動可能に連結されている。
連動リンク40は、上下方向に間隔を隔てた位置に、第1係合部材38及び第2係合部材33と連結部材35を介して固定される上固定部40aと下固定部40bとを有している。また、連動リンク40は、上固定部40aより上方に延出されており、延出された上端部40cと第1裏板材31の間に、連動リンク40を上方に引き上げるように付勢する付勢部材としてのコイルばね41が設けられている。
上固定部40aには、第2係合部材33の第1回動支持板33aにおける見込み方向にて、第1軸34aに対して第1係合片33bと反対側の部位がピン45にて回動自在に係止されている。また、下固定部40bには、第1係合部材38の第2回動支持板38aにおける見込み方向にて、第2軸39aに対して第2係合片38bと反対側の部位がピン45にて回動自在に係止されている。ここで、第1係合部材38及び第2係合部材33を回動自在に係止するピン45は、着脱自在に設けられている。
そして、コイルばね41により連動リンク40が上方に付勢されることにより、第1係合片33bは第1ラッチボルト13と室外側にて係合し、第2係合片38bは第2ラッチボルト23と室外側にて係合している。この状態では、第1係合片33bと第1ラッチボルト13とが係合しているので、連動リンク40にて連結されている第2係合片38bと第2ラッチボルト23との係合は係合解除できない。すなわち、扉5の下端側が室外側に移動することが規制されている。そして、ハンドル15を操作して、第1ラッチボルト13を退行させると、第1係合片33bと第1ラッチボルト13との係合が係合解除され、第2係合片38bは回動可能となるが、コイルばね41により付勢されているので、扉5の下端の室外側への移動は抑制されている。その後、ハンドル15を室外側に移動させることにより扉5を開くと、図7、図8に示すように、第2ラッチボルト23により第2係合片38bが室外側に移動されつつ第1係合部材38が回動して第2係合片38bと第2ラッチボルト23と係合が係合解除されつつ扉5が開かれる。
また、扉5が開かれた状態では、第1係合部材38及び第2係合部材33はコイルばね41に付勢されて、各々第1ラッチボルト13と係合可能な姿勢をなし、第2ラッチボルト23と係合可能な姿勢をなして係合可能な状態である。このとき、扉5を閉じると、第1ラッチボルト13の室内側の傾斜面13aが第1開口部材30に押圧され、第2ラッチボルト23の室内側の傾斜面23aが第2係合片38bに押圧されて各々退行しつつ扉5が回動し、第1ラッチボルト13と第2係合部材33とが、第2ラッチボルト23と第1係合部材38とがそれぞれ係合する。
本実施形態の建具1によれば、枠体3に設けられた第2係合部材33と第1ラッチボルト13とが係合して開口2が閉塞された状態では、第1係合機構10と上下方向に間隔を隔てた位置にて枠体3に設けられた第1係合部材38と係合する第2ラッチボルト23は係合解除不能なので、扉5が開口2を閉塞しているときには、第2ラッチボルト23は枠体3の第1係合部材38と係合している。すなわち、扉5が開口2を閉塞しているときには、扉5は、上下方向に間隔を隔てた少なくとも2箇所で枠体3側と係合している。このため、扉5が閉じられて、扉5により仕切られている室内側と室外側とに温度差が生じたとしても、扉5の反りを抑制することが可能である。
また、第1ラッチボルト13と係合する回動自在な第2係合部材33と、第2ラッチボルト23と係合する第1係合部材38とが連動すべく連結されているので、第1係合部材38は第2係合部材33が回動しないと回動できない。一方、第2係合部材33は、第1ラッチボルト13との係合が係合解除されて回動する。このため、第2係合部材33と第1ラッチボルト13との係合状態、すなわち、開口2の閉塞状態が維持されている間は、第1係合部材38が係合した状態を維持することが可能である。
また、ハンドル15を操作して第1ラッチボルト13の係合を係合解除して扉5を開くという通常の開放動作をするだけで、第1ラッチボルト13と間隔を隔てて設けられた第1係合部材38と第2ラッチボルト23との係合も係合解除して扉5を開くことが可能である。
また、第2係合部材33は、第1ラッチボルト13と係合する姿勢を維持すべく、また、第1係合部材38は、第2ラッチボルト23と係合する姿勢を維持すべくそれぞれコイルばね41に付勢されているので、外力が作用していないときには、第2係合部材33は第1ラッチボルト13と、第1係合部材38は第2ラッチボルト23とそれぞれ係合する姿勢が維持されている。そして第1係合部材38と第2係合部材33とが付勢された状態のときに、扉5が閉じられることにより、第1ラッチボルト13及び第2ラッチボルト23が没しつつ係合されるので、扉5を閉じるだけで、第1ラッチボルト13と第2係合部材33とを、また、第2ラッチボルト23と第1係合部材38と係合させて開口2を閉塞することが可能である。
また、第1開口30aを有する第1開口部材30及び第2開口36aを有する第2開口部材36が取り付けられているときに第1開口30a及び第2開口36aと重なる、戸先側の縦フレーム材7bの部位は戸先側の縦フレーム材7bの内外が連通している。そして、第1開口部材30及び第2開口部材36を固定している2本のビス44のうちの1本を残して他のビス44を外すことにより、第1係合部材38と第2係合部材33との位置を維持しつつ第1開口部材30及び第2開口部材36を回動させて戸先側の縦フレーム材7bと重なる位置から外れた位置に移動させるとともに戸先側の縦フレーム材7bに支持されている状態を維持することが可能である。このため、第1開口部材30及び第2開口部材36を回動させることにより、第1係合部材38及び第2係合部材33を交換或いは第1係合部材38及び第2係合部材33が回動する機構部分等を容易にメンテナンスすることが可能である。このとき、第1開口部材30及び第2開口36aを固定しているビスは2本以上であれば構わない。
上記実施形態においては、第2ラッチボルト23が突出して係合する第2係合機構20を扉5の下端側に設けた例について説明したが、上端側に設けることにより扉の上端部に隙間が生じることを防止することが可能である。また、上下の両端側に設けることにより、扉の上下端部のいずれにも隙間が生じることを防止することが可能である。
上記実施形態においては、第1係合部材38と第2係合部材33との連結機構を縦枠3b側に備えた例について説明したが、扉5側に設けても構わない。
また、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
上記実施形態においては、第2進退機構21のケーシング22内に退行可能に突出され、第1係合部材38と係合する第2進退部材を第2ラッチボルト23としたが、これに限らず、例えば、シリンダやサムターンなどによって操作されるデッドボルトであっても構わない。
また、上記実施形態においては、第1ラッチボルト13及び第2ラッチボルト23が直線方向に進退する例について説明したが、これに限るものではない。たとえば、回動軸を中心に回動することにより、戸先フレーム9に対して進退可能な部位が第1係合部材38及び第2係合部材33と係合する構成であっても構わない。
1 建具、2 開口、3 枠体、3b 縦枠、5 扉、10 第1係合機構、11 第1進退機構、13 第1ラッチボルト、15 ハンドル、20 第2係合機構、21 第2進退機構、23 第2ラッチボルト、33 第2係合部材、38 第1係合部材、41 コイルばね、44 ビス

Claims (3)

  1. 開口を形成する枠体と、
    前記枠体に回動自在に支持されて前記開口を閉塞可能なパネル体と、
    を有する建具であって、
    前記パネル体は、退行可能に前記枠体側に突出され、前記開口を閉塞した状態にて前記枠体あるいは前記枠体に設けられた錠受けと係合し、閉塞状態を維持する第1進退部材と、
    前記第1進退部材と上下方向に間隔を隔てた位置にて、退行可能に前記枠体側に突出され、前記開口を閉塞した状態にて前記枠体側に設けられた第1係合部と係合する第2進退部材と、
    前記第1進退部材と前記第2係合部材との係合を係合解除可能なハンドルと、
    を有し、
    前記第1進退部材と係合する第2係合部材と、前記第2進退部材と係合する前記第1係合部材とは、各々回動自在に設けられるとともに連動すべく連結されており、
    前記第1進退部材と前記枠体とが係合した状態にて、前記第2進退部材が係合解除不能となり、
    前記パネル体が前記開口を閉塞し、前記第2係合部材と前記第1進退部材との係合が係合解除されて、前記第1係合部材と前記第2係合部材とが連動して回動可能となることにより前記第1係合部材と前記第2進退部材との係合が係合解除可能となり、
    前記ハンドルの操作により前記第1進退部材を係合解除して前記パネル体を回動して開くときに、前記第2進退部材により前記第1係合部材が回動されて前記第1係合部材と前記第2進退部材との係合が係合解除されることを特徴する建具。
  2. 請求項に記載の建具であって、
    前記第2係合部材は、前記第1進退部材と係合する姿勢を維持すべく係合解除方向と反対方向に付勢されており、
    前記第1係合部材は、係合解除方向に回動可能に前記第2進退部材と係合する姿勢を維持すべく係合解除方向と反対方向に付勢されており、
    前記第1係合部材と前記第2係合部材とが付勢された係合可能な状態にて、前記パネル体が閉じられることにより、前記第1進退部材及び前記第2進退部材が没しつつ係合されることを特徴とする建具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の建具であって、
    前記第1進退部材が挿通する第1開口を有する第1開口部材及び前記枠体に、当該枠体の外側から貫通する複数のビスにて固定される第1裏板材を備え、
    前記第2進退部材が挿通する第2開口を有する第2開口部材及び前記枠体に、当該枠体の外側から貫通する複数のビスにて固定される第2裏板材を備え、
    前記第1係合部材は前記第2裏板材に、前記第2係合部材は前記第1裏板材に、それぞれ設けられていることを特徴とする建具。
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