JP5980575B2 - 電力システム、制御装置、及び制御方法 - Google Patents

電力システム、制御装置、及び制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、ハイブリッド型の電力変換装置を使用する電力システム、制御装置、及び制御方法に関する。
再生可能エネルギー発電装置、特に太陽光発電装置を有する需要家には、該太陽光発電装置が出力する直流の電力を交流に変換して系統及び負荷に出力できる電力変換装置(系統連系装置)が設けられる。このような電力変換装置が系統に電力を出力することは、逆潮流(すなわち、売電)と称される。
また、太陽光発電装置を有する需要家には、系統からの安価な深夜電力及び太陽光発電装置の余剰電力を蓄えて、該蓄えた電力を負荷に出力できる蓄電装置が設けられることがある。
蓄電装置は、太陽光発電装置と同様に電力変換装置を必要とするので、太陽光発電装置及び蓄電装置を併用する場合、太陽光発電装置向け及び蓄電装置向けの2つの電力変換装置が設けられることになる。
一方で、太陽光発電装置及び蓄電装置で共用可能なハイブリッド型の電力変換装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。ハイブリッド型の電力変換装置は、2つの電力変換装置を設ける場合よりも低コストであり、かつ、太陽光発電装置が出力する電力を直流のまま蓄電装置に蓄えることができる。
特開2011−120323号公報
しかしながら、現在日本において、太陽光発電装置が出力する電力は電力会社による買い取りの対象になるものの、蓄電装置が出力する電力は買い取りの対象にならない。
ここで、ハイブリッド型の電力変換装置は太陽光発電装置及び蓄電装置のそれぞれが出力する電力を混合した状態で出力するので、買い取りの対象にならない蓄電装置からの出力が含まれるため、ハイブリッド型の電力変換装置が出力する電力は買い取りの対象にならない。
したがって、ハイブリッド型の電力変換装置は、様々なメリットがあるにも拘わらず、売電を実現できないという理由で普及が進まない虞がある。
そこで、本発明は、ハイブリッド型の電力変換装置による売電の実現に寄与できる電力システム、制御装置、及び制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。
本発明の電力システムは、再生可能エネルギー発電装置及び蓄電装置を系統連系し、それぞれが出力する直流の電力を交流に変換し、該変換した電力を負荷に出力できる電力変換装置を含む電力システムであって、前記再生可能エネルギー発電装置が前記電力変換装置に出力する発電電力の電力値と、前記電力変換装置が前記系統に出力する逆潮流電力の電力値と、に基づいて、前記逆潮流電力の電力値が前記発電電力の電力値を超えないように、前記蓄電装置の放電を制御する制御部を有することを特徴とする。
前記制御部は、前記逆潮流電力の電力値が、前記発電電力の電力値を前記電力変換装置の直流−交流変換損失に相当するオフセット分だけ小さくした値と等しくなるように、前記蓄電装置の放電を制御してもよい。
前記電力システムは、前記発電電力の電力値を得るための計測器をさらに有し、前記電力変換装置は、前記計測器を前記電力変換装置に外部接続するための接続部を含んでもよい。
本発明の電力システムは、再生可能エネルギー発電装置及び蓄電装置を系統連系し、それぞれが出力する直流の電力を交流に変換し、該変換した電力を負荷に出力できる電力変換装置を含む電力システムであって、前記再生可能エネルギー発電装置が出力する発電電力のうち前記蓄電装置に充電された充電電力の積算値と、前記蓄電装置が出力する放電電力のうち前記系統に出力された逆潮流電力の積算値と、に基づいて、前記逆潮流電力の積算値が前記充電電力の積算値を超えないように、前記蓄電装置の放電を制御する制御部を有することを特徴とする。
前記電力システムは、前記充電電力の積算値及び前記逆潮流電力の積算値を得るための少なくとも1つの計測器をさらに有し、前記電力変換装置は、前記計測器を前記電力変換装置に外部接続するための少なくとも1つの接続部を含んでもよい。
本発明の制御装置は、再生可能エネルギー発電装置及び蓄電装置を系統連系し、それぞれが出力する直流の電力を交流に変換し、該変換した電力を負荷に出力できる電力変換装置を制御する制御装置であって、前記再生可能エネルギー発電装置が前記電力変換装置に出力する発電電力の電力値と、前記電力変換装置が前記系統に出力する逆潮流電力の電力値と、に基づいて、前記逆潮流電力の電力値が前記発電電力の電力値を超えないように、前記蓄電装置の放電を制御する制御部を有することを特徴とする。
本発明の制御装置は、再生可能エネルギー発電装置及び蓄電装置を系統連系し、それぞれが出力する直流の電力を交流に変換し、該変換した電力を負荷に出力できる電力変換装置を制御する制御装置であって、前記再生可能エネルギー発電装置が出力する発電電力のうち前記蓄電装置に充電された充電電力の積算値と、前記蓄電装置が出力する放電電力のうち前記系統に出力された逆潮流電力の積算値と、に基づいて、前記逆潮流電力の積算値が前記充電電力の積算値を超えないように、前記蓄電装置の放電を制御する制御部を有することを特徴とする。
本発明の制御方法は、再生可能エネルギー発電装置及び蓄電装置を系統連系し、それぞれが出力する直流の電力を交流に変換し、該変換した電力を負荷に出力できる電力変換装置を含む電力システムにおいて、前記蓄電装置を制御するための制御方法であって、前記再生可能エネルギー発電装置が前記電力変換装置に出力する発電電力の電力値と、前記電力変換装置が前記系統に出力する逆潮流電力の電力値と、に基づいて、前記逆潮流電力の電力値が前記発電電力の電力値を超えないように、前記蓄電装置の放電を制御することを特徴とする。
本発明の制御方法は、再生可能エネルギー発電装置及び蓄電装置を系統連系し、それぞれが出力する直流の電力を交流に変換し、該変換した電力を負荷に出力できる電力変換装置を含む電力システムにおいて、前記蓄電装置を制御するための制御方法であって、前記再生可能エネルギー発電装置が出力する発電電力のうち前記蓄電装置に充電された充電電力の積算値と、前記蓄電装置が出力する放電電力のうち前記系統に出力された逆潮流電力の積算値と、に基づいて、前記逆潮流電力の積算値が前記充電電力の積算値を超えないように、前記蓄電装置の放電を制御することを特徴とする。
本発明によれば、ハイブリッド型の電力変換装置による売電の実現に寄与できる電力システム、制御装置、及び制御方法を提供できる。
第1実施形態及び第2実施形態に係る電力システムのブロック図である。 第1実施形態に係るハイブリッドPCSのブロック図である。 第1実施形態に係る制御部による制御フロー図である。 ハイブリッドPCSの直流−交流変換効率を説明するための図である。 第1実施形態の変更例3に係るハイブリッドPCSのブロック図である。 第2実施形態に係るハイブリッドPCSのブロック図である。 第2実施形態に係る制御部による制御フロー図である。 第2実施形態の変更例に係るハイブリッドPCSのブロック図である。
図面を参照して、本発明の第1実施形態、第2実施形態、及びその他の実施形態を説明する。以下の各実施形態に係る図面において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る電力システムのブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る電力システムは、系統1と、系統1からの電力供給を受ける需要家としての住宅Hと、を有する。系統1は、電力会社によって管理されており、交流の電力を住宅Hに供給する。
住宅Hは、系統1との間で電力を伝送する系統電力ラインLと、系統電力ラインL上に設けられるスマートメータ2及び分電盤3と、を有する。
スマートメータ2は、外部ネットワークNW1に接続される。スマートメータ2は、住宅Hの消費電力(すなわち、系統1からの買電電力)及び逆潮流電力(すなわち、系統1への売電電力)を計測する。
スマートメータ2は、計測した電力に関する情報をネットワーク(外部ネットワークNW1及び宅内ネットワークNW2)を介して送信できる。また、スマートメータ2は、外部ネットワークNW1を介して電力制御に関する情報を受信することもできる。
分電盤3は、系統電力ラインLを介して入力される電力を複数の負荷30に分配する。負荷30は複数の場合に限らず、1つであってもよい。負荷30は、系統電力ラインLを介して入力される電力を消費して動作する。負荷30は、住宅Hに設けられる家電機器(例えば、冷蔵庫、エアコン、照明など)などである。
住宅Hは、太陽光発電装置(以下、「PV」)10と、蓄電装置(以下、「BT」)20と、ハイブリッドPCS(Power Conditioning System)100と、を有する。本実施形態においてハイブリッドPCS100は、PV10及びBT20を系統連系するための電力変換装置に相当する。また、本実施形態においてPV10は、再生可能エネルギー発電装置に相当する。
PV10は、PV出力電力ラインを介してハイブリッドPCS100に接続される。PV10は、再生可能エネルギーである太陽光を受けて発電を行い、発電により得られた直流の電力(以下、「PV発電電力」)をハイブリッドPCS100に出力する。PV発電電力は、売電(すなわち、電力会社による買い取り)の対象になる。
BT20は、BT入出力電力ラインを介してハイブリッドPCS100に接続される。例えば、BT20は、リチウムイオン電池であってもよく、鉛蓄電池であってもよい。BT20は、ハイブリッドPCS100から供給される直流の電力により充電される。BT20は、放電を行い、放電により得られた直流の電力(以下、「BT放電電力」)をハイブリッドPCS100に出力する。現在のところ日本では、BT放電電力は、PV発電電力とは異なり、買い取りの対象にならない。
ハイブリッドPCS100は、系統電力ラインLに接続される。ハイブリッドPCS100は、系統1からの買電電力を直流に変換し、該変換した電力をBT20に出力し、BT20を充電する。また、ハイブリッドPCS100は、PV10からのPV発電電力を直流のままBT20に出力し、BT20を充電することもできる。
ハイブリッドPCS100は、PV発電電力及びBT放電電力のそれぞれを交流に変換し、該変換した電力を系統電力ラインLに出力する。その結果、ハイブリッドPCS100からの電力は系統電力ラインLを介して系統1及び負荷30に出力される。
ハイブリッドPCS100は、PV発電電力及びBT放電電力を混合した状態で出力するので、現在のところ日本では、ハイブリッドPCS100が出力する電力は売電することができない。
本実施形態では、ハイブリッドPCS100は、PV発電電力と、ハイブリッドPCS100から系統1に逆潮流(売電)される電力(以下、「逆潮流電力」)と、を監視し、逆潮流電力の電力値がPV発電電力の電力値を超えないように、BT20の放電を制御する。
これにより、PV発電電力に相当する電力のみ逆潮流を許容し、BT放電電力に相当する電力の逆潮流を禁止できるので、PV発電電力であれば買い取りの対象となるという制約を満たすことができる。よって、ハイブリッドPCS100による売電の実現に寄与できる。
スマートメータ2、負荷30、及びハイブリッドPCS100のそれぞれは、宅内ネットワークNW2に接続される。宅内ネットワークNW2は、Zigbee(登録商標)などによる無線ネットワークであってもよく、イーサネット(登録商標)などによる有線ネットワークであってもよい。さらに、宅内ネットワークNW2の少なくとも一部は、電力線通信(PLC)により系統電力ラインLと共用化されていてもよい。
宅内ネットワークNW2には、HEMS200が接続される。HEMS200は、住宅Hにおける消費電力を管理すると共に、宅内ネットワークNW2に接続された各機器との通信を行って当該機器を制御できる。HEMS200は、スマートメータ2を介して、又はスマートメータ2を介さずに、外部ネットワークNW1との通信を行ってもよい。
次に、本実施形態に係るハイブリッドPCS100の構成を説明する。図2は、本実施形態に係るハイブリッドPCS100のブロック図である。
図2に示すように、ハイブリッドPCS100は、双方向コンバータ110及び制御部120を含む。
双方向コンバータ110は、PV発電電力及びBT放電電力を交流に変換し、該変換した電力を系統電力ラインLに出力する。また、双方向コンバータ110は、系統電力ラインLからの交流の電力を直流に変換し、該変換した電力をBT20に出力することもできる。
本実施形態では、制御部120は、系統電力ラインL上に設けられた電力計(計測器)51と、PV10の出力電力ライン上に設けられた電力計(計測器)52と、に接続される。制御部120と電力計51との間の接続は、専用線を介した接続に限らず、宅内ネットワークNW2を介した接続でもよい。また、図1に示すスマートメータ2を電力計51として使用してもよい。
電力計51は、系統電力ラインLとハイブリッドPCS100の入出力電力ラインとの合流点P1よりも系統1側に設けられる。電力計51は、逆潮流電力の電力値を計測し、計測結果を制御部120に出力する。
電力計52は、ハイブリッドPCS100の内部において、PV10の出力電力ライン上に設けられる。ただし、電力計52は、ハイブリッドPCS100の外部において、PV10の出力電力ライン上に設けられてもよい。電力計52は、PV発電電力の電力値を計測し、計測結果を制御部120に出力する。
制御部120は、電力計51及び電力計52のそれぞれの出力に基づいて、BT20を制御する。制御部120とBT20との間の接続は、専用線を介した接続に限らず、宅内ネットワークNW2を介した接続でもよい。
制御部120は、電力計51により得られる逆潮流電力の電力値と、電力計52により得られるPV発電電力の電力値と、に基づいて、逆潮流電力の電力値が発電電力の電力値を超えないように、BT20の放電を制御する。本実施形態では、制御部120は、BT20を制御する制御装置に相当する。
次に、本実施形態に係る制御部120による制御の詳細について説明する。図3は、本実施形態に係る制御部120による制御フロー図である。
図3に示すように、ステップS11において、制御部120は、電力計52により得られるPV発電電力の電力値から、逆潮流電力の許容値を設定する。本実施形態では、制御部120は、PV発電電力の電力値を逆潮流許容電力値として設定する。
ステップS12において、制御部120は、電力計51により得られる逆潮流電力の電力値が、ステップS11で設定した逆潮流許容電力値以下になるように、BT20の放電を制御する。言い換えると、電力計51により得られる逆潮流電力の電力値が、ステップS11で設定した逆潮流許容電力値を超えないように、BT20の放電が負荷30での消費を超えないように制御することとなる。
以上、説明したように、制御部120は、逆潮流電力の電力値がPV発電電力の電力値を超えないようにBT20の放電を制御する。これにより、PV発電電力に相当する電力のみ逆潮流が許容される動作環境(すなわち、BT放電電力に相当する電力は逆潮流されない環境)が構築される。したがって、PV発電電力であれば買い取りの対象となるという制約を満たすことができるので、ハイブリッドPCS100による売電の実現に寄与できる。
(第1実施形態の変更例1)
PV発電電力を交流に変換する際に、変換損失が生じる。このような変換損失を考慮すると、上述した第1実施形態を以下のように変更できる。
PV10専用のPCSを想定すると、PV発電電力よりも変換損失分だけ少ない電力の逆潮流が可能である。このため、上述した第1実施形態のように、PV発電電力の電力値を上限として系統1への逆潮流を許容すると、PV10専用のPCSに比べて多くの電力が逆潮流可能になってしまうので、PV10専用のPCSとの公平性を担保できない。
そこで、本変更例では、制御部120は、PV発電電力の電力値を変換損失に相当するオフセット分だけ小さくした値(固定値)を、逆潮流許容電力値として設定する。すなわち、本変更例では、逆潮流許容電力値を以下のように設定する。
逆潮流許容電力値=PV発電電力の電力値−オフセット値
ここで、オフセット値は、ハイブリッドPCS100(双方向コンバータ110)の平均的な直流・交流変換損失の値とすることができる。
したがって、本変更例によれば、PV10専用のPCSと同様の動作環境を構築できるので、ハイブリッドPCS100による売電の実現に寄与できる。
(第1実施形態の変更例2)
第1実施形態の変更例1では、オフセット値を固定としているが、本変更例では、オフセット値を可変とする。
図4に示すように、ハイブリッドPCS100は、直流入力電力の電力値が小さい場合には、交流への変換効率が悪くなる。また、ハイブリッドPCS100の変換効率は、直流入力電力の電力値の増加に対して線形的に増加しない。
したがって、本変更例では、制御部120は、図4に示す変換効率に基づいて、PV発電電力の電力値から直流・交流変換損失の値を導出し、導出した直流・交流変換損失の値をオフセット値とする。ここでの導出には、PV発電電力の電力値と直流・交流変換損失の値とを対応付けたテーブルを用いる場合に限らず、PV発電電力の電力値から直流−交流変換損失の値を算出する算出式を用いてもよい。
したがって、本変更例によれば、PV発電電力の電力値に基づいてオフセット値を動的に変更することで、PV発電電力の電力値の変化に合わせてオフセット値を適正な値に設定できる。
(第1実施形態の変更例3)
上述した第1実施形態では、電力計52をハイブリッドPCS100の内部に設けていた。この場合、PV発電電力(又はその積算値)をハイブリッドPCS100の外部から確認することは困難である。一方で、ハイブリッドPCS100による売電が可能である場合、スマートメータ2だけでなく、電力計52も電力会社などによる検針の対象となることが想定される。
そこで、本変更例では、電力計52を外付け(外部接続)できるようにハイブリッドPCS100を構成する。図5は、本変更例に係るハイブリッドPCS100のブロック図である。図5に示すように、本変更例に係るハイブリッドPCS100は、電力計52をハイブリッドPCS100に外部接続するための接続部101を有する。電力計52は、接続部101に接続される。接続部101は、電力計52の計測値を制御部120に出力するためのインターフェイスを含む。
したがって、本変更例によれば、電力計52を外付け(外部接続)できるハイブリッドPCS100を提供できる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について、上述した第1実施形態との相違点を主として説明する。
上述した第1実施形態では、PV発電電力のみが買い取りの対象になるケースを想定していたが、本実施形態では、PV発電電力だけでなく、BT20が充電したPV発電電力に相当するBT放電電力も買い取りの対象になるケースを想定する。
図6は、本実施形態に係るハイブリッドPCS100のブロック図である。
図6に示すように、本実施形態に係るハイブリッドPCS100は、電力計(計測器)53をさらに有する点で第1実施形態と異なるが、その他の構成は第1実施形態と同様である。
電力計53は、ハイブリッドPCS100の内部において、PV10の出力電力ラインとBT20の入出力電力ラインとの合流点P2と、双方向コンバータ110と、の間の電力ライン上に設けられる。電力計53は、PV発電電力及びBT放電電力の総電力値(以下、「PV・BT総出力電力値」)を計測し、計測結果を制御部120に出力する。
制御部120は、電力計51、電力計52、及び電力計53のそれぞれの出力に基づいて、BT20を制御する。
本実施形態では、制御部120は、PV発電電力のうちBT20に充電された電力(以下、「PV10からの充電電力」)の積算値と、BT放電電力のうち系統1に出力された逆潮流電力(以下、「BT20からの逆潮流電力」)の積算値と、に基づいて、BTからの逆潮流電力の積算値がPVからの充電電力の積算値を超えないように、BT20の放電を制御する。本実施形態では、制御部120は、BT20を制御する制御装置に相当する。
次に、本実施形態に係る制御部120による制御の詳細について説明する。図7は、本実施形態に係る制御部120による制御フロー図である。
図7に示すように、ステップS21において、制御部120は、PV10からの充電電力の電力値を求めて積算するとともに、BT20からの逆潮流電力の電力値を求めて積算し、それぞれの積算値を記憶する。
ここで、BT20からの逆潮流電力は、次のようにして求めることができる。第1に、制御部120は、第1実施形態又はその変更例と同様にして、電力計52により得られるPV発電電力の電力値から逆潮流許容電力値を算出する。第2に、制御部120は、電力計51により得られる逆潮流電力の電力値から逆潮流許容電力値を減算して得た値を、BT20からの逆潮流電力の電力値とする。ただし、ここでのBT20からの逆潮流電力の電力値は、交流の電力値であるので、該電力値に対して上述したオフセット値を加算することで、直流の電力値に換算する。
また、PV10からの充電電力の電力値については、次のようにして求めることができる。制御部120は、BT20が充電を行っている際に、電力計52により得られるPV発電電力の電力値から、電力計53により得られるPV・BT総出力電力値を減算して得た値を、PV10からの充電電力の電力値とする。
ステップS22において、制御部120は、BTからの逆潮流電力の積算値が、PVからの充電電力の積算値以下になるように、BT20の放電を制御する。言い換えると、BTからの逆潮流電力の積算値が、PVからの充電電力の積算値を超えないように、BT20の放電を制御する。
以上、説明したように、制御部120は、BTからの逆潮流電力の積算値が、PVからの充電電力の積算値を超えないように、BT20の放電を制御する。これにより、PV発電電力に相当する電力(BT20に充電されたPV発電電力を含む)のみ逆潮流が許容される動作環境が構築される。したがって、PV発電電力であれば買い取りの対象となるという制約を満たすことができるので、ハイブリッドPCS100による売電の実現に寄与できる。
(第2実施形態の変更例)
上述した第2実施形態では、電力計52及び電力計53をハイブリッドPCS100の内部に設けていた。この場合、PV発電電力(又はその積算値)と、PV・BT総出力電力値(又はその積算値)と、をハイブリッドPCS100の外部から確認することは困難である。一方で、ハイブリッドPCS100による売電が可能である場合、スマートメータ2だけでなく、電力計52及び電力計53も電力会社などによる検針の対象となることが想定される。
そこで、本変更例では、電力計52及び電力計53を外付け(外部接続)できるようにハイブリッドPCS100を構成する。図8は、本変更例に係るハイブリッドPCS100のブロック図である。図8に示すように、本変更例に係るハイブリッドPCS100は、電力計52をハイブリッドPCS100に外部接続するための接続部101に加えて、電力計53をハイブリッドPCS100に外部接続するための接続部102を有する。電力計53は、接続部102に接続される。接続部102は、電力計53の計測値を制御部120に出力するためのインターフェイスを含む。
したがって、本変更例によれば、電力計52及び電力計53を外付け(外部接続)できるハイブリッドPCS100を提供できる。
(その他の実施形態)
この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
例えば、電力計51、電力計52、及び電力計53のそれぞれを、電流計及び電圧計の組み合わせにより構成してもよい。この場合、制御部120は、電流計が出力する電流値及び電圧計が出力する電圧値を元に電力を算出できる。
上述した実施形態では、ハイブリッドPCS100に設けられた制御部120がBT20を直接的に制御する一例を説明したが、制御部120がHEMS200を介してBT20を間接的に制御してもよい。例えば、制御部120がBT20に対する制御指令をHEMS200に送信し、HEMS200は、受信した制御指令に従ってBT20を制御する。
或いは、ハイブリッドPCS100に設けられた制御部120主導でBT20を制御するのではなく、HEMS200主導でBT20を制御してもよい。詳細には、HEMS200は、電力計51及び電力計52(及び電力計53)のそれぞれの計測値を取得し、取得した計測値に基づいて第1実施形態又は第2実施形態に係る制御フローを実行する。この場合、HEMS200は、BT20を制御する制御装置に相当する。
また、上述した実施形態では、需要家としての住宅Hを例示し、住宅H単位で電力管理を行うHEMS200を例示したが、ビルを対象としたBEMS、工場を対象としたFEMS、又は店舗を対象としたSEMSなどであってもよい。
H…住宅、L…系統電力ライン、NW1…外部ネットワーク、NW2…宅内ネットワーク、1…系統、2…スマートメータ、3…分電盤、10…PV、20…BT、30…負荷、51,52,53…電力計、100…ハイブリッドPCS、101,102…接続部、110…双方向コンバータ、120…制御部、200…HEMS

Claims (4)

  1. 再生可能エネルギー発電装置及び蓄電装置を系統連系し、それぞれが出力する直流の電力を交流に変換し、該変換した電力を負荷に出力できる電力変換装置を含む電力システムであって、
    前記電力変換装置が前記系統に出力する逆潮流電力の電力値が、前記再生可能エネルギー発電装置が前記電力変換装置に出力する発電電力の電力値を前記電力変換装置の直流・交流変換損失に相当するオフセット分だけ小さくした値と等しくなるように、前記蓄電装置の放電を制御する制御部を有することを特徴とする電力システム。
  2. 前記発電電力の電力値を得るための計測器をさらに有し、
    前記電力変換装置は、前記計測器を前記電力変換装置に外部接続するための接続部を有することを特徴とする請求項に記載の電力システム。
  3. 再生可能エネルギー発電装置及び蓄電装置を系統連系し、それぞれが出力する直流の電力を交流に変換し、該変換した電力を負荷に出力できる電力変換装置を制御する制御装置であって、
    前記電力変換装置が前記系統に出力する逆潮流電力の電力値が、前記再生可能エネルギー発電装置が前記電力変換装置に出力する発電電力の電力値を前記電力変換装置の直流・交流変換損失に相当するオフセット分だけ小さくした値と等しくなるように、前記蓄電装置の放電を制御することを特徴とする制御装置。
  4. 再生可能エネルギー発電装置及び蓄電装置を系統連系し、それぞれが出力する直流の電力を交流に変換し、該変換した電力を負荷に出力できる電力変換装置を含む電力システムにおいて、前記蓄電装置を制御するための制御方法であって、
    前記電力変換装置が前記系統に出力する逆潮流電力の電力値が、前記再生可能エネルギー発電装置が前記電力変換装置に出力する発電電力の電力値を前記電力変換装置の直流・交流変換損失に相当するオフセット分だけ小さくした値と等しくなるように、前記蓄電装置の放電を制御することを特徴とする制御方法。
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