JP5980194B2 - 屈曲部材付きのゴルフクラブヘッド - Google Patents

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Description

この発明は一般的には改良されたゴルフクラブヘッドに関する。より詳細には、この発明は、柔軟部品をそのフェースに隣接させるゴルフクラブヘッドに関する。
ゴルフクラブの設計が複雑なことは良く知られている。クラブの部品(すなわちクラブヘッド、シャフト、グリップ、および、これらの部品)の各々の仕様がクラブの性能に直接に影響する。したがって、設計仕様を可変させて、ゴルフクラブを特別の性能特性を持つように仕上げることができる。
クラブヘッドの設計は長い間検討されてきた。クラブヘッドの設計においてより重要なものは、ロフト、ライ、フェース角、水平フェースバルジ、水平フェースロール、重心、慣性、材料選択、および全体のヘッド重量である。この基本的な基準の組が一般的にはクラブヘッドの設計の焦点であるけれども、他のいくつかの設計側面も考慮されるべきである。クラブヘッドの内部設計を調整して、ホーゼルやシャフト連結手段の封入、クラブヘッドの周囲ウエイト、および空洞クラブヘッド内のフィラーのような具体的な特徴を実現してよい。
ゴルフクラブヘッドは、また、ゴルフクラブおよびゴルフボールの間の衝突時の繰り返しの衝撃に耐えるように強くなければならない。この過渡的な事象の際に生じる負荷は2000ポンドを越えるピーク力を形成できる。このため、主たる試みは、クラブフェースおよび本体を、材料イールドまたは破砕による永久的な変形または故障に抗するように設計することである。典型的には治乱から製造される慣用的な空洞メタルウッドドライバーは、クラブヘッドの強度の一貫性を確実にするために2.5mmを越えるフェース厚さを伴う。
競技者は、最大距離および最大着陸精度を実現するメタルウッドドライバーおよびゴルフボールの組み合わせを追求する。ボールが衝撃後に移動する距離は、ボールの並進速度およびボールの回転速度すなわちスピンの大きさおよび方向により決定される。環境圧力、湿度、温度、および風速を含む、環境条件がさらにボールの飛行に影響する。しかしながら、これら環境効果は、ゴルフ用具製造業者の制御を越えている。ゴルフボールの着地精度は多くの要因にも左右される。これら要因のいくつかは、重心およびクラブフェースの柔軟性のようなクラブヘッド設計に起因する。
合衆国ゴルフ協会(USGA)、すなわち、合衆国においてゴルフの規則を管理する団体は、ゴルフボールの性能についての仕様を有する。これら性能仕様は、適合ボールの寸法および重量を規定する。1つのUSGA規則は所定の衝突後のゴルフボールの初速度を250フィート・パー・秒+2%(または255フィート・パー・秒の最大初速度)に限界付ける。ゴルフボールの移動距離をより大きくするために、衝突後のボール速度およびボール−クラブの衝突の反発係数をこの規則を守りながら最大化しなければならない。
一般的には、環境による影響を無視すれば、ゴルフボールの飛距離はクラブヘッドによる衝撃の間にボールに加えられた全運動エネルギに左右される。衝突の際、運動エネルギはクラブから伝達されクラブヘッド中の弾性歪みエネルギとして、また、ボールの粘弾性歪みエネルギとして蓄積される。衝撃後、ボールおよびクラブに蓄積されたエネルギはボールおよびクラブの並進速度および回転速度の形で運動エネルギに変換されて戻される。衝突は完全には弾性的ではないので、エネルギの一部はクラブヘッドの振動やボールの粘弾性緩和に消費される。粘弾性緩和は、ゴルフボールに用いられるポリマー材料の材料特性である。
ボールの粘弾性緩和は寄生エネルギ源であり、これは変形率に依存する。この効果を最小化するために変形率を小さくする必要がある。これは、クラブフェースの衝突時の変形をより大きくすることにより実現できる。金属の変形は純粋に弾性的であろうから、クラブフェースに蓄えられた歪みエネルギは衝突の後にボールに戻り、この結果衝突後のボールの飛び出し速度を増加させる。
クラブフェースの変形を可変するために種々の手法を採用でき、これには、均一フェース肉薄化、剛性部材をリブとする薄肉フェース、可変厚さ、その他が含まれる。こられの設計は、十分な構造上の一体性を有して繰り返しの衝突にクラブフェースの永久的な変形を伴うことなく耐えるものでなくてはならない。一般に、慣用的なクラブヘッドでは、クラブのフェースの衝突位置に応じて衝突後の初期ボール速度が変化する。したがって、この分野において、より大きな「スイートスポット」すなわち実質的に均一な大きな初期ボール速度のゾーンを伴うクラブヘッドに対する要請が依然として存在する。
近年の技術的なブレークスルーによりアベレージゴルファーがより長い距離を実現でき、例えば、一貫性をもってシェルをより薄く成型し、チタンのようなより軽量な材料を使用することにより、重量を今までと同じにし、さらにはより形容に維持しながら、より距離を大きなゴルフクラブが提供されている。また、クラブのフェースも確実に極めて薄いものになってきている。フェースが薄くなればなるほど、反発係数(COR)がより最大化される。フェースが衝突時により跳ね返れば、ボールに加わるエネルギがより増大して、これにより距離が増大する。フェースをより薄くするに、製造業者は、鍛造、スタンピング、または機械加工したフェースへと移行してきており、これは一般的には鋳造フェースより強固である。一般的な慣行では、鍛造、またはスタンピングのフェースは本体またはソールに溶接して連結される。フェースが薄くなるとそれだけ脆弱になり故障しやすい。この発明は、クラブのフェースに所望の衝突時の屈曲および跳ね返りを付与して、もってCORを最大化する新しい手法を提供する。
この発明はコンプライアンス特性を既知のゴルフクラブヘッドに較べて異なるものにする屈曲部を含むゴルフクラブヘッドに関する。
1実施例において、ゴルフクラブヘッドは、クラウン、ソール、側壁、ホーゼル、フェース、および屈曲部を含む。クラウンは、ゴルフクラブヘッドの上側表面を形成し、ソールはゴルフクラブヘッドの下側表面を形成し、側壁はクラウンおよびソールの間を伸びる。ホーゼルはクラウンから延びてシャフト穴を含む。フェースはボール打撃表面を形成し、リーディングエッジにおいて下側表面と交差する。屈曲部は、ボール打撃表面の後方へと離間され、全般的にヒールからトウの方向に伸び、ゴルフクラブヘッドのリーディングエッジと平行である。ソールは第1のヤング率を有する第1の材料から構築され、屈曲部は第1のヤング率より小さな第2のヤング率を有する第2の材料から構築される。フェースから後方に向かう方向に屈曲部を横切る幅が、衝突直後に、約2900Hzから約4000Hzの周波数で正弦波状に変化するように、屈曲部が調整され、屈曲部の少なくとも一部がβ−Ti合金から構築される。
他の実施例において、ゴルフクラブヘッドは、クラウン、ソール、側壁、ホーゼル、フェース、および屈曲部を含む。クラウンは、ゴルフクラブヘッドの上側表面を形成し、ソールはゴルフクラブヘッドの下側表面を形成し、側壁はクラウンおよびソールの間を伸びる。ホーゼルはクラウンから延びてシャフト穴を含む。フェースはボール打撃表面を形成し、リーディングエッジにおいて下側表面と交差する。屈曲部は、ボール打撃表面の後方へと離間され、全般的にヒールからトウの方向に伸び、ゴルフクラブヘッドのリーディングエッジと平行である。ソールは第1のヤング率を有する第1の材料から構築され、屈曲部は第1のヤング率より小さな第2のヤング率を有する第2の材料から構築される。フェースから後方に向かう方向に屈曲部を横切る幅が、衝突直後に、約2900Hzから約4000Hzの周波数で正弦波状に変化するように、屈曲部が調整され、屈曲部の少なくとも一部がβ−Ti合金から構築され、屈曲部は、本体を横切って全体としてヒールからトウの方向に、ゴルフクラブヘッドのリーティングエッジから約5.0mmから約20.0mmの範囲内で、伸び、ゴルフクラブヘッドの側壁の少なくとも一部と交差する。
添付図面は明細書の一部を構成し、明細書との関連において理解されなければならず、この図面において、種々の図における類似の参照番号は類似の部分を示す。
この発明のクラブヘッドの実施例の側面図である。 図1のクラブヘッドの実施例の底面図である。 図2の3−3線に対応する断面図である。 図1のゴルフクラブヘッドの図3に詳細Aで示す部分の断面図である。 この発明のクラブヘッドの他の実施例の一部の斜視図である。 図5の線6−6に対応する断面図である。ゴルフクラブヘッドのウエイト部材の背面斜視図である。 この発明のゴルフクラブヘッドの他の実施例の側面図である。 図7のゴルフクラブヘッドの他の側面図である。 この発明のゴルフクラブヘッドの他の実施例の側面図である。 図9のゴルフクラブヘッドの他の側面図である。 この発明のゴルフクラブヘッドの他の実施例の側面図である。 図11のゴルフクラブヘッドの底面図である。 図12の線13−13に対応する断面図である。 この発明のゴルフクラブヘッドの他の実施例の側面図である。 図14のゴルフクラブヘッドの底面図である。 この発明の他の実施例のゴルフクラブヘッドの斜視図である。 図16のゴルフクラブの分解図である。 図16のゴルフクラブヘッドの断面図である。 図16のゴルフクラブヘッドの代替的な構成の断面図である。 この発明の他の実施例のゴルフクラブヘッドの斜視図である。 図20のゴルフクラブの分解図である。 この発明のゴルフクラブヘッドの実施例の断面図である。 この発明のゴルフクラブヘッドの実施例の断面図である。 この発明のゴルフクラブヘッドの実施例の断面図である。 この発明のゴルフクラブヘッドの実施例の断面図である。 この発明のゴルフクラブヘッドの実施例の断面図である。 この発明のゴルフクラブヘッドの実施例の断面図である。 この発明のゴルフクラブヘッドの実施例の断面図である。 この発明のゴルフクラブヘッドの実施例の一部の断面図である。 この発明のゴルフクラブヘッドの実施例の一部の断面図である。 この発明のゴルフクラブヘッドの実施例の一部の断面図である。 この発明のゴルフクラブヘッドの実施例の一部の断面図である。 この発明のゴルフクラブヘッドの実施例の一部の断面図である。 この発明のゴルフクラブヘッドの実施例の一部の断面図である。 この発明のゴルフクラブヘッドの実施例の一部の断面図である。 この発明のゴルフクラブヘッドの実施例の一部の断面図である。 この発明のゴルフクラブヘッドの実施例の一部の断面図である。
そうでないと明示されない限り、すべての数値範囲、量、値、百分率、例えば材料の量、慣性モーメント、重心位置、ロフト、ドラフト角、および明細書中の以下の部分の他のものは、たとえ、その値、量または範囲に関連して用語「約」が表示されていなくとも、「約」がその前に配置されているように読むことができる。したがって、そうでないと示されていない限り、明細書および特許請求の範囲に表される数のパラメータは近似的であり、これは、この発明により得られることが企図される所望の特性に応じて変化する。最低限でも、もちろん均等論の適用を制約するものではないが、各数のパラメータは記録されている有効数字の数や通常の丸め処理に照らして解釈されるべきである。
この発明の広範な範囲を示す数的範囲およびパラメータは近似的であるけれども、具体例において示された数値は可能な限り正確に記録した。任意の数値は、それでも、それぞれのテスト計測に見いだされる標準偏差に必然的に起因する誤差を含む。さらに、種々のスコープの数値範囲が示される場合には、例示された値を含めた値の任意の組み合わせが利用できると理解されたい。
反発係数、すなわち、「COR」は衝突効率の測定度合いである。CORは到来時の速度に対する分離時の速度の比である。ゴルフティーから打撃されるゴルフボールに例では、CORは以下の式を用いて決定されて良い。
(Mball(Vball−post−Vball−pre)+Mclub(Vball−post−Vball−pre))/Mclub(Vclub−pre−Vball−pre
ここで、
club−postは、衝突後のクラブの速度を示し;
ball−postは、衝突後のボールの速度を示し;
club−preは、衝突前のクラブの速度を示し(USGAのCOR条件ではゼロの値である);
ball−preは、衝突前のボールの速度を示す。
ボールが衝突前にはゴルフティー上に静止しており、衝突時のボールの初期速度は0.0であるので、この式は以下のように変換される。
(Mballball−post+Mclub(Vball−post−Vball−pre))/Mclubclub−pre
CORは、一般的に衝突体の形状および材料特性に左右される。完全弾性生得のCORは1(1.0)であり、エネルギ損失がないことを示し、他方、完全非弾性すなわち完全可塑衝突のCORはゼロ(0.0)であり、衝突体が衝突後に分離せずエネルギ損失が最大となることを示す。この結果、CORが大きいとボール速度およびボール距離が大きくなることを示す。
図1〜図4を参照すると、この発明のゴルフクラブヘッド10の実施例が示される。クラブヘッド10は、ゴルフボールにより打撃されたとき、とくに、フェースの下方部分を打撃されたときのクラブの振る舞いを改善する構造を含む。クラブヘッド10は、クラウン12、ソール14、スカート16すなわちクラウン12およびソール14の間を伸びる側壁、ボール打撃フェースを実現するフェース、および、ホーゼル22を含む空洞体である。なお、スカート16は、相互に向かって曲がりゴルフクラブヘッドの上側表面および下側表面の遷移部分を形成する、クラウン12およびソール14の周囲部分を有して良いことに留意されたい。空洞体は内側キャビティ24を形成し、これは空のままでも部分的に充填されても良い。充填される場合には、内側キャビティ24は発泡体または他の低比重材料で充填されることが好ましい。
クラブヘッド10がアドレス位置にあるとき、クラウン12はゴルフクラブヘッドの上側表面を構成し、ソール14は下側表面を構成する。スカート16はクラウン12およびソール14の間を延びてクラブヘッドの周囲を形成する。フェース18は最も前面のボール打撃表面20を実現し、また、クラウン12、ソール14、およびスカート16と連結されてキャビティ24を包囲する周囲部を含む。フェース18はフェース18の幾何中心の両対面側にトウ部分26およびヒール部分28を含む。ホーゼル22は、フェース18のヒール部分28に隣接してクラウン12およびスカート16から外側に伸び、ゴルフクラブシャフト(図示しない)用の連結構造を実現する。
ホーゼル22は、貫通穴またはブラインドホーゼル構造を伴って良い。具体的には、ホーゼル22は全般的には筒状部材であり、これはキャビティ24を通じてクラウン12からクラブヘッド10のソール14における底部まで伸びてよく、またはクラウン12およびソール14の間の位置で終端してよい。さらに、ホーゼル22の基部は、図1または図2に示すようにクラブヘッドから、クラウン12から遠ざかるように外側に伸びるのでなく、クラウン12と面一であってもよい。
内側キャビティ24の容積は任意で良いけれども、好ましくは100立方cmより大きく、また、ゴルフクラブヘッドはハイブリッド、フェアウェイ、またはドライバー型の構造を有して良い。好ましくは、この発明のクラブヘッド10の質量は約150グラムより大きいけれども、約220グラムより小さい。ただし、クラブヘッドは所与の長さに適した重量を有して所望の全体重量およびスイング重量を実現して良い。本体は、スタンピング、鍛造、鋳造、および/または成型された部品から製造されて良く、これら部品は溶接、ロウ付け、接着剤により一体にされる。ゴルフクラブヘッド10は、チタン合金、任意の他の適切な材料、または異なる材料の組み合わせから構築されて良い。さらに、タングステンのような高密度材料から構築されたウエイト部材がゴルフクラブヘッドの任意の部分、例えばソールに結合されて良い。
フェース18は、フェースフランジのようなフェース周囲32に結合される、フェースインサート30を含んで良い。フェース周囲32は、フェースインサート30を収容するために開口を形成する。フェースインサート30は好ましくは溶接によって周囲32に結合される。例えば、複数のチャッド(穴)またはタブ(ツメ)が設けられ(図示しない)フェースインサート30を位置決めする支持部を形成して良く、または、フェースインサート30は、所与の位置にタック(鋲)溶接され、その後、フェースインサート30および周囲32がレーザまたはプラズマ溶接により一体に結合されて良い。フェースインサート30は、機械加工、鋳造、またはスタンピングにより製造されて良く、チタン、チタン合金、炭素鋼、ステンレス鋼、ベリリウム銅、および炭素遷移複合材、ならびにこれらの組み合わせのような任意の適切な材料から製造されてよい。さらに、クラウン12またはソール14は別体に製造されて本体の残りの部分に結合されて良い。
フェースインサート30の厚さは好ましくは約0.5mmおよび約4.0mmの間である。さらに、インサート30は均一厚さでも、可変厚さでもよい。例えば、フェースインサート30は厚い中央部分および薄い外側部分を有して良い。他の実施例では、フェース30は、2または複数の異なる厚さを伴って良く、異なる厚さの間の遷移は、アール状であって、ステップ状であっても良い。代替的には、フェースインサート30の厚さは、トウ部分26、ヒール部分28、クラウン部分12、および/またはソール部分14二向かって増大し、または減少して良い。フェース18のボール打撃表面または背面表面の一方または双方はフェースインサート30の厚さを可変刷るために曲げられ、ステップ状にされ、または平坦とされる少なくとも一部を有して良い。
上述したように、クラブヘッド10は、ゴルフボールにより打撃されたとき、とくに、フェースの下方部分を打撃されたときのクラブの振る舞いを改善する構造を含む。屈曲部36がクラウン、ソール、および/またはスカートの前方部分に形成される。屈曲部36は、長尺のひだ(corrugation)であり、これは全体としてヒールからトウへの方向に伸び、ソール14の前方部分に形成される。
屈曲部36は、前方/後方の方向に全般的に柔軟であり、クラブヘッド10においてフェース18から離れた位置に柔軟性部分を実現して、フェース18がゴルフボールに衝突するときに局所的に屈曲するのに加えて、フェース18の少なくとも一部が、ユニットとして往復動し、回転することを可能にするようになっている、クラブヘッドは約3000Hzおよび約6000Hzの間でフェースの2つの個別の振動モードを有するように設計され、屈曲部は全般的にはフェースの第2の振動モードを付加するように構築される。第1のフェース振動モードは主にゴルフボールの中心フェース衝突の際のフェースの局所偏向を含む。第2フェース振動モードの偏向プロフィールは、全般的には、アコーディオンに類似したフェース全体の偏向を含み、フェースおよびゴルフボールの中心から外れた衝突の際の性能改善を実現する。
屈曲部36は、また、全般的に、クラウン/ソール方向のソール14の剛性を維持してゴルフクラブヘッドの音が顕著に悪影響を受けないように構成される。ソールのクラウン/ソール方向の剛性が小さくなると、一般的に、クラブヘッドから生じる音響のピッチが小さくなり、ピッチが小さくなることは一般的に好ましくない。
屈曲部36は、フェース18を含むクラブの前方部分が、そうでなければ起こるであろう態様と異なって屈曲することを、フェース18の寸法および/または形状を変更すること無しに、可能にする。具体的には、フェースに近接した、ゴルフクラブヘッドの一部が、衝突時に弾性的に屈曲するようになっている。この屈曲性により、ボール速度の減殺を抑制し、バックスピンを抑制し、これは、そうでなければ、理想的な衝突位置の下側のボール衝突により経験されることである。理想的な衝突位置は、ボール打撃表面に対して鉛直な軸でゴルフクラブヘッドの重心を通って伸びる軸と交差する打撃フェース表面上の位置であり、その結果、理想的な衝突位置は一般的には幾何的なフェース中心より約0.5mmおよび5.0mmの間の距離だけ情報に位置づけられる。屈曲部36をソール14中にフェース18と近接させて設けることにより、フェース18がゴルフボールの理想的な衝突位置の下方の位置で衝突するときに、クラブヘッドはボール速度の減殺をより少なくし、バックスピンを少なくする。このため、この発明のクラブヘッドでボールが理想的な衝突位置、およびこれより下の位置で衝突すると、同一のスイング特性の慣用的なクラブヘッドで、同一位置で衝突した場合に較べてより遠くに飛ぶことになる。屈曲部36をソールに位置づけることは、とくに有益である。なぜならば、理想的な衝突位置は一般的にはメタルウッド型ゴルフクラブにおいて幾何的なフェース中心より高く位置決めされるからである。したがって、フェース面積の多くの部分が一般的には理想衝突位置の下に位置づけられる。さらに、ゴルファーはフェースの下側でゴルフボールを打撃する傾向がある。しかしながら、類似した効果は、クラブヘッド10の他の部分に屈曲部を設け、幾何的なフェース中心から屈曲部に向かって位置づけられる衝突に対しても、見いだすことができる。例えば、屈曲部をクラウンに設けたクラブでは、クラウンおよび幾何的なフェース中心の間のボール衝突に対して性能を改善できる。
実施例において、屈曲部36は、クラブヘッド10のリーディングエッジ38の少なくとも一部と実質的に平行になるように設けられ、そのため、これは全体としてリーディングエッジとともに曲げられ、ボール打撃表面20から選択された距離D内に設けられている。好ましくは、屈曲部36はボール打撃表面20から30mm以内の距離Dで設けられ、より好ましくはボール打撃表面20から20mm以内に、さらに好ましくは、約5.0mmおよび20.00mmの間に設けられる。フェアウェイウッドまたはハイブリッド構造のゴルフクラブヘッドのように、小さなゴルフクラブヘッドの場合には、屈曲部36はボール打撃表面20から10mm以内に設けられることが好ましい。
屈曲部36は第1部材40および第2部材42から構築される。第1部材40はソール14の前方伝達部分46の後方エッジに結合され、ソール14から内側キャビティ24へと曲がっている。第2部材42はソール14の後方部分の前方エッジに結合され、これもソール14から内側キャビティ24へと曲がっている。第1部材40の端部および第2部材42の端部はソール14から離間され、頂部44で相互に結合される。好ましくは、屈曲部は長尺であり、全般的にヒールからトウの方向に伸びる。
屈曲部36の寸法は、ボール衝突時に所望の柔軟性を実現するように選択される。屈曲部36は、図4に示すように、高さH、幅W、およびカール長Cを伴う。高さHは、Y軸の方向に頂部44およびソール14の外側表面の間で伸びる。幅Wは、屈曲部36によってソール中に形成された開口の幅であり、屈曲部36およびソール14の連結部の間をZ軸に沿って伸びる。カール長CはZ軸方向に伸び、屈曲部36とソールとの前方連結部と頂部44との間を伸びる。好ましくは、屈曲部36の高さは4.0mmより大きく、好ましくは約5.0mmから約15.0mmであり、より好ましくは約6.0mmから約11.0mmである。さらに、屈曲部36の幅は4.0mmより大きく、好ましくは約5.0mmから約12.0mmであり、より好ましくは約7.0mmから約11.0mmである。また、屈曲部の壁の厚さは約0.8mmおよび約2.0mmの間であり、これらの寸法は、好ましくは、X軸に沿う全体のクラブヘッド長の少なくとも25%の長さだけ伸びる。さらに、第1部材40は内側キャビティに向かって、ソールから、内側に曲げられ、好ましくは約20.0mmおよび約45.00mmの間の曲率半径を有する。以下の表1は、ゴルフクラブヘッドの理想的な衝突位置より下側のボール衝突に対して、より効率的なエネルギ伝達を実現し、このため大きなCORを実現する、この発明の例における寸法を示す。
Figure 0005980194
上述のこの初笑みの例は有限要素解析を用いて解説されてゴルフクラブヘッドのCORおよび振動応答に対する効果を決定した。具体的には、屈曲部を欠くクラブヘッド(すなわちベースライン)を発明の例と比較した。表2はこの比較をまとめたものである。
Figure 0005980194
上の表において、「追加モード」(extra mode)は、屈曲部が存在しないならば存在しないモード形状、または振動の自然モードを指す。追加モードは一般的にはフェース部分がゴルフクラブ本体の残りの部分に対して回転し、屈曲するときに存在する。具体的には、この発明の例は、フェースおよびクラウンのインターフェースの回りを回転して屈曲部が屈曲するようにするフェースを含む。屈曲部を調整して追加モードが約2900Hzから約4000Hzの周波数範囲で起こるようになす。この範囲は、衝突後のボール速度を増加させるのに最も有効なものと解析されてきたものである。実務的にいえば、この調整の結果、屈曲部の幅Wが、衝突の直後に、約2900Hzから約4000Hzの周波数で正弦波状に変化するようになる。追加モードが、この範囲より大きな、または、小さな周波数で起こると、屈曲部を含まないベースラインの例と較べてボール速度が実際に小さくなるであろう。この発明の例1のFEA分析を使用して、2900Hzより下の周波数、具体的には約2157Hzで追加モードが実現されるように調整した屈曲部では、ボール速度が、屈曲部を含まないベースラインゴルフクラブヘッドに較べて小さなものに減少することがわかった。さらに、固すぎて屈曲部を含むと、この発明の例5により示されるように、追加モードをゴルフクラブヘッドに付与せず、ただ衝突後のボールスピードの最小限の増加のみもたらす。
ソール14の伝達部分46は、屈曲部36およびリーディングエッジ38の間を伸びる。伝達部分46は、好ましくは、ゴルフボールの衝撃の力が、伝達部分46自体は顕著に屈曲すること無しに、屈曲部18に伝達されるように構築される。例えば、伝達部は曲がりやすくないように方向づけられている。具体的には、ソール14の伝達部分46(前方/後方およびヒール/トウの双方の方向において)の中心と正接関係にある伝達平面が大地平面に対して角度αだけ角度付けられている。角度αは好ましくは、アドレス時のゴルフクラブヘッドのロフト角以下であり、このため、伝達平面およびボール打撃平面の間の角度は一般的に90°以下であり伝達平面がボール衝突時に曲がりにくいようになっている。
屈曲部36は任意の適切な態様で製造されて良い。例えば、屈曲部36はソール14の一体的な部分として鋳造されて良い。代替的には、屈曲部36はスタンピングされ、または鍛造されて単一の部品とされて良い。さらに、屈曲部は、肉厚領域を含ませ、この肉厚領域にリセスを機械加工して形成されて良い。例えば、スピンミリングプロセスを用いて所望のリセスを実現して良く、このスピンミリングプロセスは、2012年8月14日に発行された米国特許第8,240,021号に、全般的に説明され、ここではフェース溝に適用されているけれども、スピンミルツールの寸法を大きくし、カッターのプロフィールを変更してこのプロセスを用いて所望のプロフィールを伴う屈曲部を機械加工して形成して良い。全般的には、このプロセスは、ゴルフクラブヘッドのソールと平行し、そのリーディングエッジと直交する回転軸と、屈曲部の所望のプロフィールを形成するようにされた切断端部とを伴うツールを利用する。以下により詳細に説明される他の代替例のように、個別の屈曲部品をソールの屈曲部に付加してもよく、これは図5および図6に示される。
図1の実施例に示されるように、ゴルフクラブヘッドのフェースはフェースインサートを含んで良く、これはスタンピング、鍛造、および/または機械加工により個別に形成され、ゴルフクラブヘッドの本体に結合される。代替的には、フェース全体が、スタンピング、鍛造、または鋳造により均一なシェルの一部として形成されて良く、これを図5および図6に示す。これによって、個別のフェースインサートを本体にボンディングし、あるいは、他の手法で永久的に取り付ける必要がなくなる。さらに他の代替例として、フェースは、図12に示すように、ソール、クラウン、および/またはスカートのそれぞれの一部を含むフェースカップのような、スタンピングまたは鍛造されたフェース部品の一部であって良い。このような実施例において、フェース部品はクラブヘッド本体の残りの部分と、フェースから約0.2インチから約1.5インチだけ離間して連結される。好ましくは、フェース部品は、屈曲部へ伸びる、ソールの伝達部分を含み、あるいは、フェース部品は伝達部分および屈曲部を含む。
図5および図6に示される他の実施例において、ゴルフクラブヘッド60は、クラウン62、ソール64、クラウン62およびソール64の間を伸びるスカート66、ボール打撃表面70を形成するフェース68、およびホーゼル69を含む空洞体である。空洞体は、空のままでもよく、また完全にまたは部分的に充填されてもよい内側キャビティ74を形成する。
屈曲部76はソールの前方部分に形成されるけれども、代替的にはクラウンおよび/またはスカートに形成されて良い。好ましくは、屈曲部76は、長尺のひだであり、これは全体としてヒールからトウへの方向に伸び、ゴルフクラブヘッド60の本体のソール64の前方部分に形成される。屈曲部76は、ゴルフクラブヘッド60においてフェース68から後方に屈曲可能な部分を実現してフェース68の少なくとも一部が、フェース68がゴルフボールと衝突するときに、局所的に屈曲するのに加えて、1つのユニットとして平行移動または回転することを可能にする。
屈曲部76は、フェース68を含むクラブの前方部分が、そうでなければ起こるであろう態様と異なって屈曲することを、フェース68の寸法および/または形状を変更すること無しに、可能にする。具体的には、フェースに近接した、ゴルフクラブヘッドの一部が、衝突時に弾性的に屈曲するようになっている。この屈曲性により、ボール速度の減殺を抑制し、バックスピンを抑制し、これは、そうでなければ、ミスヒット、すなわち、理想的な衝突位置の下側のボール衝突により経験されることである。例えば、屈曲部76をソール14中にフェース68と近接させて設けることにより、フェース68がゴルフボールの理想的な衝突位置の下方の位置で衝突するときに、クラブヘッドはボール速度の減殺をより少なくし、バックスピンを少なくする。このため、これを利用する間、この発明のクラブヘッドでボールが理想的な衝突位置、およびこれより下の位置で衝突すると、同一のスイング特性の慣用的なクラブヘッドで、同一位置で衝突した場合に較べてより遠くに飛ぶことになる。
実施例において、屈曲部76は、クラブヘッド60のリーディングエッジ78の少なくとも一部と実質的に平行になるように設けられ、ボール打撃表面70から選択された距離D内に設けられている。好ましくは、屈曲部76はボール打撃表面20から30mm以内の距離Dで設けられ、より好ましくはボール打撃表面20から20mm以内に、最も好ましくは、20mm以内に設けられる。
この実施例において、屈曲部76は第1部材80、第2部材82、および第3部材83から構築される、ソール64と連結される個別部品として全体として構築される。第1部材80はソール64の前方伝達部分65の後方エッジに結合され、伝達部分65から内側キャビティ74へと曲がっている。第2部材82はソール64の後方部分の前方エッジに結合され、これもソール64から内側キャビティ74へと曲がっている。第1部材80の端部および第2部材82の端部はソール64から離間され、頂部84で相互に結合される。好ましくは、屈曲部は長尺であり、全般的にヒールからトウの方向に伸びる。
先の実施例と同様に、屈曲部76の寸法は、ボール衝突に応答して所望の柔軟性を実現するように選択される。屈曲部76は、高さH、幅W、およびカール長Cを形成する。好ましくは、屈曲部76の高さは4.0mmより大きく、好ましくは約5.0mmから約15.0mmであり、より好ましくは約6.0mmから約11.0mmでありその幅は4.0mmより大きく、好ましくは約5.0mmから約10.0mmであり、その壁の厚さは約0.8mmおよび約2.0mmの間であり、これらの寸法は、好ましくは、X軸に沿う全体のクラブヘッド長の少なくとも25%の長さだけ伸びる。
屈曲部78は、屈曲部76の柔軟性を調整するために使用できる第3部材83を含む。第3部材83は屈曲部76の内側表面(図示しない)または外側表面に結合されて良く、局所的に屈曲部76の剛性を増加させる。第3部材83は好ましくは第1部材80および第2部材82の少なくとも一方の材料より比重が小さな材料から構築される。第3部材83は第1部材80および第2部材82と、例えば接着剤を用いてボンディングされ、例えばファスナ、溶接、またはロウ付けにより機械的に結合されて良い。第3部材は任意の金属、例えば、アルミニウム、または非金属材料、例えば、炭素繊維複合材またはポリウレタンから構築して良い。
ゴルフクラブ中の屈曲部の位置、寸法、および個数は所望の振る舞いを実現するように選択される。例えば、図7および図8のゴルフクラブヘッドに示されるように複数の屈曲部が含まれて良い。ゴルフクラブヘッド90は、全般的にはソール92、クラウン94、スカート96、フェース98、およびホーゼル100から形成される空洞体構造を具備する。クラウン屈曲部102はクラウン94の前方部分に配置され、ソール屈曲部104がソール92の前方部分に配置される。屈曲部102、104の各々は好ましくは先に説明した屈曲部のような形状および寸法を有する。
他の実施例において、ゴルフクラブヘッド本体の一部の回りを包囲する、またはゴルフクラブヘッド本体の回りを全体的に包囲する屈曲部を含んで良い。図9および図10に示すように、ゴルフクラブヘッド110は、ソール112、クラウン114、スカート116、フェース118、およびホーゼル120から形成される空洞体構造を具備する。屈曲部122はゴルフクラブヘッドの前方部分に形成され、ゴルフクラブヘッドの周囲を包囲する。屈曲部122は、全般的には、ゴルフクラブヘッド110のフェース平面と平行な平面に形成される。屈曲部122およびフェース118のその長さ方向に沿う距離は可変されて、屈曲部122がゴルフクラブヘッドの柔軟性に付与する局所的な効果を調整して良い。例えば、屈曲部122の部分が他の部分に較べてフェース118からさらに離間されて良い。図示のとおり、実施例において、屈曲部122のヒール部分およびトウ部分は、屈曲部122のソール部分およびクラウン部分に較べてフェース118からより遠くに離間されている。さらに、屈曲部122の寸法も屈曲部122がゴルフクラブヘッドの柔軟性に付与する局所的な効果を可変させるために調整されて良い。図示のとおり、屈曲部122の各部分は異なる高さ、幅、および/またはカール長を具備して屈曲部122の各部分の振る舞いを変更して良い。
付加的な実施例において、柔軟な屈曲部は多材料、低密度のカバー部材と組み合わされて良く、これを図11〜図13に示す。例えば、ゴルフクラブヘッド130は、全般的にはソール132、クラウン134、スカート136、フェース138、およびホーゼル140から形成される空洞体構造を具備する。ゴルフクラブヘッド130は、ゴルフクラブヘッド130のソール132の前方部分に形成された屈曲部142も含む。カバー144もゴルフクラブヘッド130に含まれ、屈曲部の外側表面を被覆するように構成される。
カバー144は全般的には屈曲部142を横切って配置されて全体として屈曲部142を包囲する、線条材料である。カバー144は屈曲部142を部分的にまたはそのすべてを被覆するような寸法を有して良く、屈曲部を含まないゴルフクラブヘッド130の部分に延びて良い。例えば、図11および図12に示すように、カバー144はソール132に配置される屈曲部142を横切って伸び屈曲部142を被覆する。さらに、カバー144はスカート136およびクラウン134の一部を形成する。好ましくは、カバー144はソール132、クラウン134、およびスカート136の材料と異なる材料から構築される。カバー144はゴルフクラブヘッド130におけるその隣接部分と、当該隣接部分との溶接、ロウ付け、または接着により、結合される。好ましくは、屈曲部およびカバーは、ベータチタン合金のようなチタン合金から構築され、約2.0mmから約20.0mmの間の幅を有し、約0.35mmから約2.0mmの厚さを有する。
カバーは、ソールを競技表面に配置するときにゴルフクラブヘッドのアドレス位置の制御を支援するため、かつ、屈曲部の好ましくない外観を除去するために、その双方の目的で、設けられて良い。具体的には、ゴルフクラブヘッドの接触表面を変更することにより、ヘッドを競技表面に配置した時のゴルフクラブヘッドの視覚的なフェース各を調整するために、カバーを設けて良い。カバーは、ゴルフクラブヘッドの周囲をクラウンまで包囲するように構成して良く、周囲の材料の一部を置き換えて低比重本体構造を形成して付加的な裁量質量を実現し、また、低く、かつ/または深い重心位置を実現し、大きな慣性モーメントを実現し、これによって性能および距離ポテンシャルを改善して良い。
実際、カバーはクラウン側柔軟性を実現し、屈曲部はソール側柔軟性を実現する。さらに他の代替例として、カバーを屈曲部から除去してソールから離れた、ゴルフクラブヘッドの部分において柔軟性を実現するだけであるようにする。そのような例においては、部品の寸法は好ましくは図11〜13に関連して説明した範囲である。
図14および図15を参照して、フェース平面に対する空間的な関係がヒールからトウへの長さ方向に沿って変化する屈曲部162を具備するゴルフクラブヘッド150が説明される。ゴルフクラブヘッドフェースの幾何形状が、ボール衝突時に加えられるストレスの円形形状と関係付けられるので、フェースの下側部分は全般的にヒールからトウへの方向の異なる位置で異なる大きさのストレスを受ける。一般的に、ゴルフクラブヘッドの各部は、ヒール端およびトウ端で、フェースの幾何中心の直下のゴルフクラブヘッドの部分より小さなストレスを受け、このストレス勾配が屈曲部162の領域においてソールのストレスに対応する。フェース平面、および/または、フェース/ソールの交差部のリーディングエッジに対する、屈曲部の距離が変更されて種々の部分のストレスの相対量に対応するようになっている。例えば、屈曲部のヒール部分およびトウ部分は好ましくはゴルフクラブヘッドのフェース平面およびリーディングエッジの近くに配置され、これらの部分が、より小さなストレスの条件下でもより屈曲しやすくなるようになされ、とくに、芯から外れたボール衝突時にそのようになるようになされる。
ゴルフクラブヘッド150は、ソール152、クラウン154、スカート156、フェース158、およびホーゼル160から形成される空洞体構造を具備する。屈曲部162はゴルフクラブヘッドの前方部分に形成され、全般的にはヒールからトウの方向にゴルフクラブヘッドを横切ってソールおよびスカートを通り抜ける。屈曲部162は全般的に中央部分164、トウ部分166、およびヒール部分168を含む。上述のとおり、屈曲部162の各部は、フェース平面に対して変化する空間関係で配置され、中央部分164がトウ部分166およびヒール部分168に較べてフェース平面からさらに後方になるようになっている。さらに、屈曲部162は、ヒール延長部170およびトウ延長部172を含み、これらはそれぞれヒール部分168およびトウ部分166からスカート156に沿って後方に延びている。ヒール延長部170およびトウ延長部172は後方に延びてスカート上またはソール上の点で結合しても良い。
付加的な実施例において、屈曲部は多材料構造によって主に実現される。図16〜図18を参照すると、ゴルフクラブヘッド180は全体として、ソール182、クラウン184、スカート186、フェース188およびホーゼル190により形成される空洞体構造を有し、屈曲部192を含む。屈曲部192はゴルフクラブヘッド180の前方の部分に含まれ、筒状部材として構築されて良く、これは図示のとおりであり、フェース部分194および後方本体部分196の間に介挿されて中間的なリングを形成するようになっていて良い。リングは選択された剛性を有し、衝撃点に局所的に起こる撓みと調和してフェースが全体として変位することができるようにしている。先の実施例の同様に、屈曲部192は、衝突が、約2900Hzから約4000Hzである周波数の振動を屈曲部に渡って付与するように調整されている。リングの特性は、フェースを渡って、とくに、理想的な衝突位置からはずれたボール衝突に対して、CORおよび対応する特性時間(CT)の値を制御し最適化する付加的な手段として選択される。
屈曲部192はフェース194および後方本体部分196の隣接部分より小さなヤング率を実現する材料から構築される。好ましくは、屈曲部192、フェース部分194、および後方本体部分196は例えば溶接によって容易に結合させることができる材料から構築される。例えば、フェース部分194および後方本体部分196は好ましくは第1のチタン合金から構築され、屈曲部192は、以下により詳細に説明するベータチタン合金から構築される。屈曲部192は隣接部分とほぼ等しい厚さとなるようにされ、屈曲部の外側表面が隣接部分の外側表面と面一になるように構築されて良く、これを図18に示す。代替的には、図19に示すように、屈曲部192aは、隣接部分と異なる厚さを有し、屈曲部192aの外側表面が隣接部分から後退するように、構築して良い。他の代替例として、屈曲部の外側表面が、隣接部分と比較して、突出し、または盛り上がるように構築されて良い。
代替的には、より小さな剛性を実現するカーボン複合材料のリングを屈曲部192に対して組み込んで良い。結合構造、リング幾何形状(例えば、リング中の位置により変わるリングの幅および厚さ)、リング位置、繊維方向、樹脂タイプおよび樹脂内容物のパーセンテージは、屈曲部192の柔軟性を最適化するために選択されるすべてのパラメータであり、もって、ゴルフクラブヘッドの耐久性を維持しつつドライバのフェースに渡って、出て行くボールの速度を改善するようになっている。好ましくは、カーボン複合材料屈曲部は隣接する金属製フェース部分および隣接する金属製後方本体部分と結合される。一例として、屈曲部は、約12.0mmから約20.0mmの範囲の幅で約0.5mmから約3.0mmの厚さのリングを有して良く、厚さは周囲に沿う位置に応じて変化して良い。
多材料屈曲部は図20および図21のゴルフクラブヘッドに組み込まれる。ゴルフクラブヘッド200は、屈曲部192と同様に主に材料特性に依拠して剛性を変化させるけれども、多材料構造を組み入れた屈曲部202を含む。ゴルフクラブヘッド200は一般的には空洞体として構築され、これはフェース部分204、屈曲部202、および後方本体部分206により形成される。フェース部分204、屈曲部202、および後方本体部分206が結合されたとき、これらは全般的にはフェース208、クラウン210、ソール212、スカート214、およびホーゼル216を形成する。
屈曲部202は、前面部材218、中央部材220、および後方部材222を含む。好ましくは、前方部材218および後方部材222がフェース部分204および後方本体部分206に用いて結合され、かつ、中央部材220が充分に薄くて柔軟性があり約2900Hzから約400Hzの範囲の周波数の追加の振動モードを実現するように、材料が選択される。実施例において、前方部分218および後方部分222は金属性であり、中央部分220は前方部分218および後方部分222の間に介挿され、カーボン繊維複合材から構築される。好ましくは、後方部材222はフェース208および前方部分218のインターフェースから少なくとも6.0mm離れ、より好ましくは少なくとも12.0mm離れている。ホーゼル216は金属性および/または非金属性の材料から構築されて良い。実施例において、フェース部分204および後方本体部分206はチタン合金から構築され、前方部材218および後方部材222は、チタンより低密度で好ましくは低モジュラスの材料、例えば、アルミニウムまたはマグネシウムの合金から構築され、中央部材220は所望の周波数特性を実現するのに充分なだけ薄く、柔軟性があるカーボン繊維複合材から構築される。さらに、前面部材および/または後方部材は複合材中央部材とコモールドにより製造されてよい。一般的には、慣用的な手法、例えば接着剤結合により部品の間に適切な結合強度を実現するように材料が選択される。
この発明のゴルフクラブヘッドは、図22および図23に示すように、ゴルフクラブヘッドの後方部分およびフェースの間のインターフェースに渡って伸びる屈曲部を含んでもよい。ゴルフクラブヘッド230は一般的には空洞体構造を有し、これはソール232、クラウン234、スカート236、フェース238、およびホーゼル240により形成され、屈曲部242を含む。屈曲部242はゴルフクラブヘッド230の前方部分に含まれ、フェース238と、ソール232、クラウン234、およびスカート236との間に介挿される。
屈曲部は、衝突点に局所的に起こる変形と調和してフェースが全体として変形するのを可能にするように選択された剛性を有する。先の実施例と同様に、屈曲部242は、衝突が、約2900Hzから約4000Hzの屈曲部に渡る振動周波数を付与するように調整される。リングの特性は、フェースを渡って、とくに、理想的な衝突位置からはずれたボール衝突に対して、CORおよび対応する特性時間(CT)の値を制御し最適化する付加的な手段として選択される。
屈曲部242は全般的にはフェース238の周囲のまわりに位置決めされ、かつ、屈曲部242自体がクラブヘッド230のフェースからクラブヘッドの後方部分、例えばソール232、クラウン234、およびスカート236への遷移的な湾曲部に渡って伸びるように位置づけられる。屈曲部242は図示のとおり不連続であっても良く、もって、ゴルフクラブヘッドのホーゼル部分により中断されるようになっている。屈曲部242は、フランジで終端しており、これが、ゴルフクラブヘッド中に屈曲部242を実装するために結合機構を実現する。結合機構は、突き合わせ継手、重ね継手、さね継ぎ等を形成するための表面であってよい。屈曲部242はフェースフランジ244および後方フランジ246を含む。フェースフランジ244はフェース238の周囲エッジ248に連結される。後方フランジ246の部分はソール232、クラウン234、スカート236の周囲エッジの部分と、例えば、クラウンフランジ250およびソールフランジ252に連結されることによって、連結される。好ましくは、フェースおよび後方ウラン時は約2.0mmおよび約12.0mmの間である。
屈曲部242は好ましくはゴルフクラブヘッドの隣接部分より小さなヤング率を実現する材料から構築される。好ましくは、屈曲部242、フェース238、およびゴルフクラブヘッド230の後方部分は例えば溶接によって容易に結合させることができる材料から構築される。例えば、フェース238および後方部分は好ましくは第1のチタン合金から構築され、屈曲部242は、以下により詳細に説明するベータチタン合金から構築される。
代替的には、屈曲部242は、低剛性を実現するカーボン遷移複合材のリングから構築されて良い。結合構造、リング幾何形状、リング位置、繊維方向、樹脂タイプおよび樹脂内容物のパーセンテージは、屈曲部242の柔軟性を最適化するために選択されるすべてのパラメータであり、もって、ゴルフクラブヘッドの耐久性を維持しつつドライバのフェースに渡って、出て行くボールの速度を改善するようになっている。好ましくは、カーボン複合材料屈曲部は隣接する金属製フェースおよび隣接する金属製後方部分と結合される。
他の実施例において、図24に示すように、屈曲部はフェースとゴルフクラブヘッドの後方部分との間の遷移においてフェースと結合される。例えば、ゴルフクラブヘッド260は、全般的には空洞体構造を有し、これがソール262、クラウン264、スカート266、フェース268、ホーゼル、および屈曲部272により形成される。屈曲部272はゴルフクラブヘッド260の前方部分に含まれ、全般的には、環状部材により構築され、この環状部材がフェース268とソール262、クラウン264、およびスカート266との間に介挿される。
先の実施例と同様に、屈曲部272は、屈曲部に渡って約2900Hzから約4000Hzの振動周波数を付与するように調整される。屈曲部272は全般的にはフェース268の周囲のまわりに位置決めされ、かつ、屈曲部242自体がクラブヘッド260のフェースからクラブヘッドの後方部分、例えばソール262、クラウン264、およびスカート266への遷移的な湾曲部に渡って伸びるように位置づけられる。屈曲部242は、フランジで終端しており、これが、ゴルフクラブヘッド中に屈曲部272を実装するために結合機構の例を実現する。具体的には、屈曲部272は、フェースフランジ274および後方フランジ276を含む。フェースフランジ274はフェース268の周囲フランジ278に連結される。後方フランジ276の部分はソール262、クラウン264、スカート266の周囲エッジの部分と、例えば、クラウンフランジ280およびソールフランジ282に連結されることによって、連結される。
屈曲部272は好ましくはゴルフクラブヘッドの隣接部分より小さなヤング率を実現する材料から構築される。好ましくは、屈曲部272、フェース268、およびゴルフクラブヘッド260の後方部分は例えば溶接によって容易に結合させることができる材料から構築される。例えば、フェース268および後方部分は好ましくは第1のチタン合金から構築され、屈曲部272は、以下により詳細に説明するベータチタン合金から構築される。
他の実施例において、図25に示すように、ゴルフクラブヘッド290は、ゴルフクラブヘッド290の隣接部分に含まれ、屈曲部292をこれら隣接部分に結合するのに用いるインターフェース部材を含む。前方インターフェース部材294が屈曲部292およびフェース部材296の間に介挿される。同様に、後方インターフェース部材298が屈曲部292および後方本体部材300の間に介挿される。
現行の実施例において、前方インターフェース部材294および後方インターフェース部材298は、双方とも、隣接部品の間に介挿される環状部材として構築される。前方インターフェース部材294はフェースフランジ302および屈曲部フランジ304を含み、このフェースフランジ302が重ね継手でフェース部材296に結合され、屈曲部フランジ304が重ね継手で屈曲部292に結合される。前方インターフェース部材294の一部は露出されて、ゴルフクラブヘッド290の前方表面を形成する。インターフェース部材294は屈曲部292の前方エッジをフェース部材296の周囲エッジから離間させる。後方インターフェース部材298は後方本体フランジ306および屈曲部フランジ308を含み、この後方本体フランジ306は後方本体部材300に結合され、屈曲部フランジ308は屈曲部292に結合される。後方インターフェース部材298は後方本体部材300および屈曲部292を離間させる。
ゴルフクラブヘッド290は多材料構造を有する。一例において、後方本体部材300およびフェース部材296はチタン合金から構築され、両者は同一のチタン合金、例えばTi6−4から構築されて良い。前方インターフェース部材294は、フェース部材296、屈曲部292、および後方本体部材300の材料と結合するように選択される材料から構築される。一例において、インターフェース部材はアルミニウム合金から構築され、屈曲部はカーボン繊維複合材から構築される。インターフェース部材298は一定の断面形状で構築される必要がないことに留意されたい。
ゴルフクラブヘッド320は、図26に示すとおり、屈曲部322をゴルフクラブヘッド320の隣接部分に結合するために使用されるインターフェース部材を含む。前方インターフェース部材324は屈曲部322およびフェース部材326の間に介挿される。同様に、後方インターフェース部材328は屈曲部322および後方本体部材330の間に介挿される。
前方インターフェース部材324および後方インターフェース部材328は、双方とも、隣接部品の間に介挿される環状部材として構築される。前方インターフェース部材324はフェースフランジ332を含み、これが重ね継手でフェース部材326に結合される。前方インターフェース部材324も屈曲部フランジ334を含み、これが重ね継手で屈曲部322の前方フランジ340に結合される。前方インターフェース部材324の一部は露出されて、ゴルフクラブヘッド320の前方表面を形成する。インターフェース部材324は屈曲部332の前方エッジをフェース部材326の周囲エッジから離間させる。後方インターフェース部材328は後方本体フランジ336および屈曲部フランジ330を含み、この後方本体フランジ336は後方本体部材330に結合され、屈曲部フランジ338は屈曲部322に結合される。後方インターフェース部材328は後方本体部材330および屈曲部322を離間させる。
ゴルフクラブヘッド320は多材料構造を有する。一例において、後方本体部材330およびフェース部材326はチタン合金から構築され、両者は同一のチタン合金、例えばTi6−4から構築されて良い。前方インターフェース部材324および後方インターフェース部材328は、フェース部材326、屈曲部322、および後方本体部材330の材料と結合するように選択される材料から構築される。一例において、インターフェース部材はアルミニウム合金から構築され、屈曲部はカーボン繊維複合材から構築される。
図27を参照すると、ゴルフクラブヘッド350は、屈曲部352を含み、これが、ゴルフクラブの後方部分およびフェース354の間の遷移から離間されている。一般的には、ゴルフクラブヘッド350は空洞体構造を有し、これはソール356、クラウン358、スカート360、フェース354、ホーゼル、および屈曲部352から形成される。
屈曲部352はフェース354とゴルフクラブヘッド350の後方部分との間に介挿される。屈曲部は全般的にはU字型の断面形状を伴う環状部材であり、前方フランジ362および後方フランジ364を伴うようになっている。前方フランジ362はフェース354のフェースフランジ366に結合され、後方フランジ364はゴルフクラブヘッドの後方部分のフランジに結合され、このフランジはクラウンフランジ368およびソールフランジ370を含む。
図28および図29でそれぞれ図説する実施例は図27の実施例と同様であるけれども、代替的なフランジ構造を含む。図28に示すように、ゴルフクラブヘッド380は、ソール382、クラウン384、スカート386、ホーゼル、および屈曲部390により形成される空洞体構造を有する。屈曲部390はフェース388およびゴルフクラブヘッドの後方部分の間に介挿され、これは、ソール382およびクラウン384を含む。屈曲部390は全般的には環状部材であり、前方結合部分392および後方フランジ394を含む。前方結合部分392はフェースフランジ396を包みこんで結合される屈曲部390の部分であり、フェースフランジ396の少なくとも一部を収容するようになっている。後方フランジ394の部分はソールフランジ398およびクラウンフランジ400に突き当たって連結されている。
図29に示すように、ゴルフクラブヘッド410は、ソール412、クラウン414、スカート416、ホーゼル、および屈曲部420により形成される空洞体構造を有する。屈曲部420はフェース418およびゴルフクラブヘッドの後方部分の間に介挿され、これは、ソール412およびクラウン414を含む。屈曲部420は全般的には環状部材であり、前方フランジ422および後方フランジ424を含む。前方フランジ422はフェースフランジ426に突き当たって連結される。後方フランジ424の部分はソールフランジ428およびクラウンフランジ430に突き当たって連結されている。
実施例の各々の屈曲部の構造は、種々の代替構成から選択されてゴルフボールの衝突時の調整挙動を実現するようにしてよい。図30〜図34は屈曲部の種々の代替的なマルチピース構造を図説する。具体的には、図説の屈曲部は種々の代替的な機器形状を伴う複数の屈曲部品を含む。例えば、図30の屈曲部440は、全体的にはL形状部材として形成される屈曲部品442を含む環の断面形状を含む。屈曲部品442はゴルフクラブ本体448の前方フランジ444および後方フランジ446に連結される。図示のとおり、前方フランジ444および後方フランジ446は収束型のフランジであり相互に角度付けられている。前方フランジ444および後方フランジ446は、全般的には、ゴルフクラブヘッドのフェース452に近い位置で、ゴルフクラブヘッド本体448のソール450に一体化される。先に述べたように、屈曲部440は好ましくはフェース452のボール打撃表面から約20mm以内に位置づけられ、より好ましくは約5.0mmおよび約20.0mmの間に位置づけられる。屈曲部品442は、任意の機械的な結合プロセス、例えば、溶接、ロウ付け、機構的なファスナ、拡散ボンディング、液体インターフェース拡散ボンディング、スーパープラスチック形成、および拡散ボンディングおよび/または、接着剤を用いて、前方フランジ444および後方フランジ446に結合されて良い。製造時にゴルフクラブヘッドの内部キャビティで細工するための構造、例えばクラウンプル構造またはフェースプル構造により、結合プロセスが容易に達成できる。
他の実施例においては、図31に示すように、屈曲部460は波形または皺寄せした断面形状を有し、ゴルフクラブヘッド462に含まれる。屈曲部品464はゴルフクラブ462の前方フランジ466および後方フランジ468に連結される。前方フランジ466および後方フランジ468は、全般的には、ゴルフクラブヘッドのフェース470に近い位置で、ゴルフクラブヘッド本体462のソール472に一体化される。先に述べたように、屈曲部460は好ましくはフェース470のボール打撃表面から約20mm以内に位置づけられ、より好ましくは約5.0mmおよび約20.0mmの間に位置づけられる。屈曲部品464は、任意の機械的な結合プロセス、例えば、溶接、ロウ付け、機構的なファスナおよび/または、接着剤を用いて、前方フランジ466および後方フランジ468に結合されて良い。
付加的な実施例においては、屈曲部は、フランジ(複数)と全般的に溝形状の屈曲部品とから形成される。図32を参照すると、ゴルフクラブヘッド480は屈曲部482を含み、この屈曲部482は屈曲部品484により形成され、屈曲部482は好ましくはフェース494のボール打撃表面から約20mm以内に位置づけられ、より屈曲部品484は例えば溶接、ロウ付け、および/または接着剤によりゴルフクラブヘッド480のソール492のフランジに結合される。好ましくは約5.0mmおよび約20.0mmの間に位置づけられる。具体的には、屈曲部品484は、全体として溝形状の部材であり、これは前方フランジ488および後方フランジ490の部分を収容する後退部486(複数)を含む。後退部486は、屈曲部品484の一部により離間され、これは、前方フランジ488および後方フランジ490の間に所望の間隔を形成するように選択される。
類似の実施例においては、図33に示すように、ゴルフクラブヘッド500は屈曲部502を含み、この屈曲部502が、溝形状断面を有する屈曲部品504から形成される。屈曲部品504はゴルフクラブ500のソール506上に形成されるフランジ(複数)に例えば溶接、ロウ付け、および/または接着剤により連結される。屈曲部502は好ましくはフェース508のボール打撃表面から約20mm以内に位置づけられ、より好ましくは約5.0mmおよび約20.0mmの間に位置づけられる。具体的には、屈曲部品504は、全体として溝形状の部材であり、これは前方フランジ510および後方フランジ512の部分を収容するスロットを形成する。
他の実施例においては、図34に示すように、ゴルフクラブヘッド520は屈曲部522を含み、この屈曲部522が、溝形状断面を有する屈曲部品524から形成される。屈曲部品524は全般的には鮫歯形状断面を有するように構築され、具体的には、第1の曲がった部分と全体として平坦で頂点にぶつかる部分とを有する。屈曲部品524はゴルフクラブ520のソール526上に形成されるフランジ(複数)に例えば溶接、ロウ付け、および/または接着剤により連結される。屈曲部522は好ましくはフェース528のボール打撃表面から約20mm以内に位置づけられ、より好ましくは約5.0mmおよび約20.0mmの間に位置づけられる。具体的には、屈曲部品524は、全体として溝形状の部材であり、これは前方フランジ530および後方フランジ532の部分を収容するスロットを形成する。
図35を参照すると、ゴルフクラブヘッド540の他の実施例は、図34に図説された実施例と形状が類似した屈曲部542を含むけれども、この屈曲部542はゴルフクラブヘッドのソール546から外側に延びている。この屈曲部542は、溝を形成する断面を有する屈曲部品544から形成される。屈曲部品544は全般的には鮫歯形状断面を有するように構築され、具体的には、第1の曲がった部分と全体として平坦で頂点にぶつかる部分とを有する。屈曲部品544はゴルフクラブ540のソール546上に形成されるフランジ(複数)に例えば溶接、ロウ付け、および/または接着剤により連結される。屈曲部542は好ましくはフェース548のボール打撃表面から約20mm以内に位置づけられ、より好ましくは約5.0mmおよび約20.0mmの間に位置づけられる。
他の実施例において、図36に図説されるように、ゴルフクラブヘッド560は屈曲部562を含む。この屈曲部562は全般的には筒状断面を有する屈曲部品564から形成される。屈曲部品564は、全般的に筒状の断面形状を有するように構築され、これは環状の断面形状を有するように図説されるけれども、任意の断面形状を伴って良いことに留意されたい。屈曲部品564はゴルフクラブ560のソール566上に形成されるフランジ568(複数)に例えば溶接、ロウ付け、および/または接着剤により連結される。屈曲部品564は、フランジ568と相補的な外形形状を有し、結合表面を形成して屈曲部品564がフランジ568と結合できるようになっている。屈曲部562は好ましくはフェース568のボール打撃表面から約20mm以内に位置づけられ、より好ましくは約5.0mmおよび約20.0mmの間に位置づけられる。
図37を参照すると、付加的な実施例において、ゴルフクラブヘッド580が屈曲部582を有する。この屈曲部582は図34に図説される実施例と形状において類似しているけれども、屈曲部582は、全体として鮫歯形状の断面が反転されるように配向している。具体的には、屈曲部582の曲がった部分が他の図説の実施例と違ってより後方になっている。図示のとおり、屈曲部582は、溝を形成する断面を有する屈曲部品584から形成されているけれども、屈曲部582は、ゴルフクラブヘッド580のソール586と一体構造として形成されて良いことに留意されたい。ゴルフクラブヘッドの他の部分に対する屈曲部の配向を変更することにより、屈曲部に加わる応力の逆の方向に印加され、屈曲部の挙動が異なり屈曲部が実効的により硬くなる。この結果、配向を変えることにより、屈曲部がゴルフクラブヘッドに対して調整できる。屈曲部品584はゴルフクラブ580のソール586上に形成されるフランジ(複数)に例えば溶接、ロウ付け、および/または接着剤により連結される。屈曲部582は好ましくはフェース588のボール打撃表面から約20mm以内に位置づけられ、より好ましくは約5.0mmおよび約20.0mmの間に位置づけられ、その厚さは好ましくは約0.35mmおよび約2.0mmの間である。
上述のとおり、この発明の屈曲部は、ゴルフクラブヘッドの一部において局所的に剛性を小さくする。一般的に、屈曲部の形状、および/または断面厚さを変更して、および/または、屈曲部の各部の材料を選択する等、屈曲部の幾何形状を選択して、剛性を小さくすることができる。小さな剛性を実現するために選択してよい材料には低ヤング率ベータ(β)、または準βベータ(near β)、チタン合金が含まれる。
ベータチタン合金は比較的小さなヤング率の材料を実現するので、このベータチタン合金が好ましい。周囲で支持された板の偏向は印加ストレスの下で板の剛性の関数である。板の剛性はヤング率および厚さの立方(すなわちt)に直接に比例する。したがって、同一の厚さでヤング率が異なる2つの材料サンプルを比較すると、ヤング利率が小さい材料は同一の力を加えた場合より多く偏向する。材料が弾性的に振る舞い、蓄積されたエネルギが印加ストレス解除後すぐに開放される限り、板に蓄積されたエネルギは板の偏向に直接に比例する。したがって、より変更してその結果より弾性エネルギを蓄積する材料を使用することが望まれる。
さらに、衝突後にフェースから離れたときのゴルフボール速度を最大にするために、ゴルフクラブフェースの振動周波数をゴルフボールの振動周波数に合致させることが好ましい。フェースの振動周波数は、材料のヤング率およびポアソン比、およびフェース幾何形状のようなフェースパラメータに左右される。アルファ−ベータ(α−β)Ti合金は典型的には105〜120GPaの範囲の率(係数)を有する。他方、現行のβ−Ti合金は48〜100GPaの範囲のヤング率を有する。
ゴルフクラブヘッドの材料選定にはゴルフボールとの多くの衝突に対するゴルフクラブヘッドの耐久性も考慮しなければならない。この結果、フェースの疲労寿命を考慮しなくてはならず、そして、この疲労寿命は選択材料の強度に左右される。したがって、ゴルフクラブヘッド用には、フェース衝突から最大ボール速度を実現し、受容可能な疲労寿命を実現するのに適した強度をもたらす材料を選択しなければならない。
β−Ti合金は一般的には低ヤング率を実現するけれども、通常は低材料強度を伴う。β−Ti合金は一般的には加熱処理して剛性を大きくすることが可能であるけれども、加熱処理は一般的にはヤング率の増大をももたらす。しかしながら、β−Ti合金は冷間加工して顕著なヤング率の増加を伴うことなく強度を増大させることができ、また、合金は一般的には体心立方結晶構造を有するので一般的には広範に冷間加工することが可能である。
好ましくは、約900〜1200MPaの範囲の強度で約48〜100GPaの範囲のヤング率を有する材料がゴルフクラブヘッドの各部のために採用される。例えば、そのような材料を、ゴルフクラブヘッドのフェース、および/または、屈曲部、および/または屈曲部カバーに使用することが好ましいであろう。このような範囲の特性を伴う材料は、一般的にはゴムメタル(Gum Metal)と呼ばれているチタン合金を含む。
好ましくはないけれども、熱処理(heat treatment)をβ−Tiに採用して材料における受容可能な強度およびヤング率のバランスを実現して良い。β−チタン合金における、いままでの用途は、一般的に、ヤング率を制御すること無しに材料の強度を最大化するために熱処理を要求してきた。チタン合金は、加熱されると、六方最密結晶構造のαから体心立方のβ相へと相転移を行う。この転換が起こる温度はβ転移温度を呼ばれる。チタンに添加される合金元素はα相またはβ相を安定化させるいずれかの傾向を一般的に示し、このためα安定化剤またはβ安定化剤と呼ばれる。チタンを所定の量のβ安定化剤で合金化することにより室温でもβ相に安定化させることが可能である。しかしながら、そのような合金を、β転移温度より低い、高温度まで最加熱すると、熱力学の法則に従って、β相が分解してα相に変形する。
熱力学の法則はα相の形成を予測するだけであるけれども、実際には、β相の分解時に、多くの非平衡相が表れる。これら非平衡相は、α'、α"、およびωと名付けられる。これらの相の各々は異なるヤング率を有すること、またヤング率の大きさは一般的にはβ<α"<α<ωを満たすことが報告されてきた。したがって、熱処理を通じてβ−チタンの強度を増大させたいのであれば、材料が、好ましい分解を伴う分解製品としてα"を含み、αおよびω相の形成を除去し、最小化するような態様で、熱処理を行うことが有益であると推測される。α"相の形成は、材料相ダイアグラムに基づいて、α+β領域から急冷することにより促進され、これは、合金をβ転移温度より低温から急冷させるべきであることを意味する。したがって、好ましくは、熱処理してβ相からα"相への形成が最大化されたβ−Ti合金をゴルフクラブヘッドの部分に使用する。
熱処理プロセスを選択して所望の相転移を実現する。最大温度、意地時間、加熱速度、急冷速度のような熱処理変数を選択して所望の材料組成を形成する。さらに、異ななるβ安定化元素の効果が同一でないので、急冷速度は合金に特有のものとなる。例えば、Ti−Mo合金は、Ti−Nb合金、またはTi−V合金、またはTi−Cr合金と異なる態様で振る舞う。Mo、Nb、V、およびCrはすべてα安定化剤であるけれどもその効果の程度は異なっている。準安定β−Ti合金のβ転移温度範囲は、約700°Cから約800°Cである。そのような合金に対しては、溶解処理温度範囲はβ転移温度より約25°C〜50°C低いものであり、実務的には、合金は約650°Cから約750°Cの範囲で溶解処理される。水急冷に続けて、β−Ti合金を低温度で熟成させて強度をさらに増加させることができる。溶解処理材料の強度を測定すると約650MPaであり、これに対して熱処理合金の強度は1050MPaであった。
適切なベータチタン合金の例は、Ti−15Mo−3Al、Ti−15Mo−3Nb−0.3O、Ti−15Mo−5Zr−3Al、Ti−13Mo−7Zr−Fe、Ti−13Mo、Ti−12Mo−6Zr−2Fe、Ti−Mo、Ti−35Nb−5Ta−7Zr、Ti−34N−9Zr−8Ta、Ti−29Nb−13Zr−2Cr、Ti−29Nb−15Zr−1.5Fe、Ti−29Nb−10Zr−0.5Si、Ti−29Nb−10Zr−0.5Fe−0.5Cr、Ti−29Nb−18Zr−Cr−0.5Si、Ti−29Nb−13Ta−4.6Zr、Ti−Nb、Ti−22V−4Al、Ti−15V−6Cr−4Al、Ti−15V−3Cr−3Al−3Sn、Ti−13V−11Cr、Ti−10V−2Fe−3Al、Ti−5Al−5V−5Mo−3Cr、Ti−3Al−8V−6Cr−4Mo−4Zr、Ti−1.5Al−5.5Fe−6.8Mo、Ti−13Cr−1Fe−3Al、Ti−6.3Cr−5.5Mo−4.0Al−0.2Si、Ti−Cr、Ti−Taの合金、ガムメタルファミリーの合金を含み、ガムメタルファミリーの合金はTi+25モル%(Ta、Nb、V)+(Zr、Hf、O)で表され、例えばTi−36Nb−2Ta−3Zr−0.35O等である(重量%)。準βチタン合金はSP−700、TIMET 18等を含んで良い。
一般的に、この発明のゴルフクラブヘッドのフェースカップまたはフェースインサートは、その高強度ゆえに、Ti−64、Ti−17、ATI425、TIMET 54、Ti−9、TIMET 639、VL−Ti、KS ELF、SP−700等のような、α−βまたは準βチタン合金から構築されることが好ましい。さらに、ゴルフクラブ本体の後方部分、すなわち、フェースカップ、フェースインサート、屈曲部、および屈曲部カバー以外の部分は、好ましくは、Ti−8Al−1V−1Mo、Ti−8Al−1Fe、Ti−5Al−1Sn−1Zr−1V−0.8Mo、Ti−3Al−2.5Sn、Ti−3Al−2V等のようなα、α−β、またはβチタン合金から製造される。
先に説明したとおり、屈曲部は個別の部品として構築されてゴルフクラブヘッド本体の残りの部分と結合されて良い。例えば、屈曲部品はスタンピングされて良く、鍛造(wrough)シートから形成されて良く、本体の残りの部分は1または複数の鋳造部品として構築されて良い。屈曲部品のスタンピングは、屈曲部の鋳造より好ましい。なぜならば、鋳造は機械的な欠点を招来するからである。例えば、鋳造材料は、鍛造形態の同一の材料と較べたときにしばしばより機械的特性が引くという欠点がある。例えば、鋳造形態のTi−64の機械特性は鍛造のTi−64と較べて約10%〜20%低い。これは、鋳造の粒子寸法が鍛造形態に較べて顕著に大きいからであり、一般的に粒子寸法が細かくなればなるほど金属材料における機械特性は大きくなる。
さらに、チタンの鋳造は「アルファケーシング」と呼ばれる表面層を形成し、すなわち、格子(intersititial)間酸素が豊富なチタンに由来するチタンのアルファ相を主に伴う領域を表面に形成する。アルファ相自体は有害ではないけれども、これは、疲労性の用途、例えば、屈曲を繰り返すゴルフボールの衝突の繰り返しには、非常に硬くてもろいという傾向があり、アルファケースは部品の耐久性を損ないがちである。
ほとんどのチタン合金は室温では形成することがほぼ不可能である。そのため、チタン合金はそれを形成するために高温へと加熱される必要がある。合金を形成するために必要な温度は合金の組成に左右され、ベータ相転移(transus)温度が高い合金は典型的に高い形成温度を必要とする。高い温度への露出は、材料が周囲温度へと下げられたときに、機械特性を低下させる。さらに、高い温度への露出は、表面に酸化物層を形成させる。この酸化物層は、材料中に深くまでは典型的には延びないという点を除いて、先に検討した「アルファケース」とほぼ似ている。このため、形成温度を低下させることができれば有益である。
一般的に、Ti−64はメタルウッド型のゴルフクラブヘッドを構築するのに広く使用されているのでこれを基本に使用すると、ベータ相転移温度がTi−64より小さい合金は顕著に有益である。例えば、そのような合金の1つはATI425であり、このベータ相転移温度は約957°〜971°の範囲であり、他方、Ti−64の相転移温度は約995°である。このため、ATI425はTi−64と較べて低い温度で形成できると考えられる。ATI425の機械特性はTi−64と同等であるので、ATI425合金から製造されたソールは、Ti−64から製造されたソールに較べてより強いと考えられる。さらに、ATI425は一般的にはTi−64と較べて形成性が良好であり、一例においては、屈曲部をATI425のシート材料から形成し、Ti−64のシート材料から形成した屈曲部に較べて断面細線化を受けにくい。さらに、ATI425は冷間形成が可能であり、より強い部品を形成できる。
一例において、多材料ゴルフクラブヘッドは、Ti−64およびATI425から構築された複数部品から構築される。クラウン、ソールまたは部分ソール、スカート、ホーゼル、およびフェースフランジを含む本体はTi−64から鋳造されて良い。そして、ソールの一部が、ATI425のシート材料から構築されたふっ局部品により形成されて良く、これが、鋳造のTi−64本体に、スロットまたはリセス、例えば図5および6に示す構造となるように、溶接される。つぎに鍛造フェースインサートが、鋳造のTi−64のフェースフランジに溶接されヘッドを完成させる。
種々の製造方法を採用してこの発明のゴルフクラブヘッドの種々の部分を構築して良い。好ましくは部品のすべてを溶接により連結する。溶接は、TIGまたはMIGのような手作業でも良く、レーザ、プラズマ、e−ビーム、イオンビーム、またはこれらの組み合わせのような自動化されたものでもよい。必要であれば、または材料選択に起因して、ロウ付けおよび接着ボンディングのような他の結合プロセスを採用しても良い。
部品は、スタンピングおよびフォーミングプロセス、鋳造プロセス、成型プロセス、および/または鍛造プロセスを用いて製造してよい。ここで使用されるように、鍛造は、試料の形状を実質的に変化させるプロセスであり、例えば、バーから始まって、シートへと変換し、特徴的には寸法および形状の双方の変化を含む。さらに、鍛造は、一般的には高い温度で行われ、材料に微細構造の変化、例えば粒子形状の変化を含んで良い。フォーミングは、一般的には、材料に寸法を全般的には維持しつつ材料を形作るプロセスを説明するのに使用され、これは、例えば、シート材料から始まり、厚さを顕著には変更しないでシートを形作るものである。以下は、スタンピングおよびフォーミングプロセスを採用したゴルフクラブヘッドの部分の材料選択の例である。
(a)α−βフェース部材+β屈曲部+α−β後方本体
(b)βフェース部材+α−βフェースインサート+β屈曲部+α−β後方本体
(c)βフェース部材+α−βフェースインサート+β屈曲部+β後方本体
(d)βフェース部材+α−βフェースインサート+β屈曲部+α−β後方本体(熱処理)
以下は、鋳造部品を採用したゴルフクラブヘッドの部分の材料選択の例である。
(a)鋳造α−βフェース部材+鋳造β屈曲部+鋳造α−β後方本体
(b)フォーミングα−βフェース部材+鋳造β屈曲部+鋳造α−β後方本体
(c)フォーミングα−βフェース部材+鋳造β屈曲部+フォーミングα−β後方本体
(d)鋳造α−βフェース部材+鋳造β屈曲部+フォーミングα−β後方本体
以下は、鍛造部品を採用したゴルフクラブヘッドの部分の材料選択の例である。
(a)鍛造α−βフェース部材+鋳造β屈曲部+鋳造α−β後方本体
(b)鍛造α−βフェース部材+鋳造β屈曲部+フォーミングα−β後方本体
β合金の密度は一般にα−β合金またはα合金の密度より大きい。この結果、β合金をゴルフクラブヘッドの種々の部分に使用するとそれらの部分の質量が大きくなる。本愛の後方部分に軽量合金を使用して全体のゴルフクラブヘッドの質量が所望の範囲、例えば、ドライブタイプのゴルフクラブヘッドに対しては約170gおよび約210gの間に維持されるようにして良い。アルミニウム合金、マグネシウム合金、炭素繊維複合材、炭素ナノチューブ複合材、ガラス繊維複合材、強化プラスチック、および、これら材料の組み合わせのような材料を用いて良い。
この発明の種々の詳細が先に記述されたけれども、各実施例の種々の得業は単独でも任意の組み合わせでも利用できることに留意されたい。したがって、この発明は、ここで示した具体的な好ましい実施例のみに限定されるべきではない。さらに、この発明の趣旨および範囲から逸脱しない種々の変形および修正がこの発明の属する分野の当業者に可能であることに留意されたい。例えば、フェースインサートはステップ上の連続態様で厚さを変化させてよい。さらにスロットの形状および位置は開示されたものに限定されない。したがって、この発明の趣旨および範囲から逸脱せずに、ここで開示された内容から当業者が容易に行うことができる便宜的な修正は、この発明の他の実施例に含まれることになる。この発明の範囲は添付の特許請求の範囲に定義されるところである。
以下、ここで説明した技術的特徴について列挙する。
[技術的範囲1]
ゴルフクラブヘッドであって、
当該ゴルフクラブヘッドの上側表面を形成するクラウンと、
上記ゴルフクラブヘッドの下側表面を形成するソールと、
上記クラウンおよび上記ソールの間を伸びる側壁と、
上記クラウンから伸び、シャフト穴を含むホーゼルと、
ボール打撃表面を形成しリーディングエッジにおいて上記下側表面と交差するフェースと、
上記ボール打撃表面の後方に離間され、全般的に上記ゴルフクラブヘッドのヒールからトウ方向に、上記リーディングエッジと平行に伸びる屈曲部とを有し、
上記ソールは第1のヤング率を有する第1の材料から構築され、上記屈曲部は上記第1のヤング率より小さな第2のヤング率を有する第2の材料から構築され、
上記屈曲部は、フェースから後方への方向に上記屈曲部を横切る幅が、衝突の直後に、約2900Hzから約4000Hzの周波数で正弦波状に変化するように調整され、
上記屈曲部の少なくとも一部がβ−Ti合金から構築されることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
[技術的範囲2]
上記屈曲部は環状であり、全体として矩形の断面形状を有する技術的範囲1記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的範囲3]
上記屈曲部は上記ゴルフクラブヘッドの上記上側表面および上記下側表面の少なくとも一方から後退している技術的範囲1記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的範囲4]
上記屈曲部は上記フェースと上記クラウンおよび上記ソールの少なくとも一方との間の遷移を形成する技術的範囲1記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的範囲5]
上記屈曲は複数の部品を有する技術的範囲1記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的範囲6]
上記屈曲部は、前方部材、中央部材、および後方部材を有し、上記中央部材は第1の材料から構築され、上記前方部材および上記後方部材の少なくとも一方は上記第1の材料と異なる第2の材料から構築される技術的範囲5記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的範囲7]
上記前方部材および上記後方部材は金属製である技術的範囲6記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的範囲8]
上記屈曲部は、上記ゴルフクラブヘッドの前方フランジおよび後方フランジに結合される屈曲部品を有する技術的範囲1記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的範囲9]
上記前方フランジおよび上記後方フランジは上記ソールから上記ゴルフクラブヘッドの内部へと伸びる技術的範囲8記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的範囲10]
上記屈曲部品は上記前方フランジおよび上記後方フランジから上記ゴルフクラブヘッドの内部へと伸びる技術的範囲8記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的範囲11]
ゴルフクラブヘッドであって、
当該ゴルフクラブヘッドの上側表面を形成するクラウンと、
上記ゴルフクラブヘッドの下側表面を形成するソールと、
上記クラウンおよび上記ソールの間を伸びる側壁と、
上記クラウンから伸び、シャフト穴を含むホーゼルと、
ボール打撃表面を形成しリーディングエッジにおいて上記下側表面と交差するフェースと、
上記ボール打撃表面の後方に離間され、全般的に上記ゴルフクラブヘッドのヒールからトウ方向に、上記リーディングエッジと平行に伸びる屈曲部とを有し、
上記ソールは第1のヤング率を有する第1の材料から構築され、上記屈曲部は上記第1のヤング率より小さな第2のヤング率を有する第2の材料から構築され、
上記屈曲部は、フェースから後方への方向に上記屈曲部を横切る幅が、衝突の直後に、約2900Hzから約4000Hzの周波数で正弦波状に変化するように調整され、
上記屈曲部の少なくとも一部がβ−Ti合金から構築され、
上記屈曲部は上記本体を横切って全般的にヒールからトウへの方向に、上記ゴルフクラブヘッドの上記リーディングエッジから約5.0mmから約20.0mmの範囲内で、伸び、上記ゴルフクラブヘッドの上記側壁の少なくとも一部と交差することを特徴とするゴルフクラブヘッド。
[技術的範囲12]
上記屈曲部は環状であり、全体として矩形の断面形状を有する技術的範囲11記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的範囲13]
上記屈曲部は上記ゴルフクラブヘッドの上記上側表面および上記下側表面の少なくとも一方から後退している技術的範囲11記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的範囲14]
上記屈曲部は上記フェースと上記クラウンおよび上記ソールの少なくとも一方との間の遷移を形成する技術的範囲11記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的範囲15]
上記屈曲は複数の部品を有する技術的範囲11記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的範囲16]
上記屈曲部は、前方部材、中央部材、および後方部材を有し、上記中央部材は第1の材料から構築され、上記前方部材および上記後方部材の少なくとも一方は上記第1の材料と異なる第2の材料から構築される技術的範囲15記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的範囲17]
上記前方部材および上記後方部材は金属である技術的範囲16記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的範囲18]
上記屈曲部は、上記ゴルフクラブヘッドの前方フランジおよび後方フランジに結合される屈曲部品を有する技術的範囲11記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的範囲19]
上記前方フランジおよび上記後方フランジは上記ソールから上記ゴルフクラブヘッドの内部へと伸びる技術的範囲18記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的範囲20]
上記屈曲部品は上記前方フランジおよび上記後方フランジから上記ゴルフクラブヘッドの内部へと伸びる技術的範囲18記載のゴルフクラブヘッド。
10 ゴルフクラブヘッド
12 クラウン
14 ソール
16 スカート
18 フェース
20 ボール打撃表面
22 ホーゼル
24 内側キャビティ
26 トウ部分
28 ヒール部分
30 フェースインサート
36 屈曲部
38 リーディングエッジ
40 第1部材
42 第2部材
44 頂部

Claims (5)

  1. ゴルフクラブヘッドであって、
    当該ゴルフクラブヘッドの上側表面を形成するクラウンと、
    上記ゴルフクラブヘッドの下側表面を形成するソールと、
    上記クラウンおよび上記ソールの間を伸びる側壁と、
    上記クラウンから伸び、シャフト穴を含むホーゼルと、
    ボール打撃表面を形成しリーディングエッジにおいて上記下側表面と交差するフェースと、
    上記ボール打撃表面の後方に離間され、全般的に上記ゴルフクラブヘッドのヒールからトウ方向に、上記リーディングエッジと平行に伸びる屈曲部とを有し、
    上記ソールは第1のヤング率を有する第1の材料から構築され、上記屈曲部は上記第1のヤング率より小さな第2のヤング率を有する第2の材料から構築され、
    上記屈曲部は、フェースから後方への方向に上記屈曲部を横切る幅が、衝突の直後に、2900Hz≧4000Hzの周波数で正弦波状に変化するように調整され、
    上記屈曲部の少なくとも一部がβ−Ti合金から構築され、
    上記屈曲部は環状であり、
    上記屈曲部は、前面部材、中央部材、および後方部材を有し、上記中央部材が上記ゴルフクラブヘッドの前面本体部分および後方本体部分に上記前面部材および上記後方部材を用いてそれぞれ連結されることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  2. ゴルフクラブヘッドであって、
    当該ゴルフクラブヘッドの上側表面を形成するクラウンと、
    上記ゴルフクラブヘッドの下側表面を形成するソールと、
    上記クラウンおよび上記ソールの間を伸びる側壁と、
    上記クラウンから伸び、シャフト穴を含むホーゼルと、
    ボール打撃表面を形成しリーディングエッジにおいて上記下側表面と交差するフェースと、
    上記ボール打撃表面の後方に離間され、全般的に上記ゴルフクラブヘッドのヒールからトウ方向に、上記リーディングエッジと平行に伸びる屈曲部とを有し、
    上記ソールは第1のヤング率を有する第1の材料から構築され、上記屈曲部は上記第1のヤング率より小さな第2のヤング率を有する第2の材料から構築され、
    上記屈曲部は、フェースから後方への方向に上記屈曲部を横切る幅が、衝突の直後に、2900Hzから4000Hzの周波数で正弦波状に変化するように調整され、
    上記屈曲部の少なくとも一部がβ−Ti合金から構築され、
    上記屈曲部は上記ソール中へと後退し、
    上記屈曲部は、頂部で連結して全般的に鮫歯断面形状を形成する第1部分および第2部分から形成され、
    上記第1部分は、当該屈曲部と上記ソールとの前方側の結合部から上記頂部まで曲がって伸び、上記第2部分は、当該屈曲部と上記ソールとの後方側の結合部から上記頂部へ伸び、かつ、上記第2部分の長さは、上記鮫歯断面形状が後方に傾くように短いことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  3. 上記中央部材はカーボン繊維複合材料から形成され、上記前面部材および上記後方部材が金属性材料から形成される請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
  4. 上記屈曲部は上記ゴルフクラブヘッドを横切って全般的にヒールからトウへの方向に、上記ゴルフクラブヘッドの上記リーディングエッジから5.0mmから20.0mmの範囲内で、伸びる請求項1または3のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
  5. 上記屈曲部は上記ゴルフクラブヘッドを横切って全般的にヒールからトウへの方向に、上記ゴルフクラブヘッドの上記リーディングエッジから5.0mmから20.0mmの範囲内で、伸び、上記ゴルフクラブヘッドの上記側壁の少なくとも一部と交差する請求項2に記載のゴルフクラブヘッド。
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