JP3220756U - 屈曲部材付きのゴルフクラブヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】クラブのフェースに所望の衝突時の屈曲および跳ね返りを付与して、もって反発係数(COR)を最大化できるゴルフクラブヘッドを提供する。【解決手段】クラウン、ソール、ホーゼル、フェース1289、および開口部1292に配された屈曲部1290を含むゴルフクラブヘッドであって、屈曲部および開口部の組み合わせが、ゴルフクラブヘッドとゴルフボールとの間の衝突時に柔軟性を付与し、衝突直後に、予め定められた周波数で振動するように調整される。例えば、ソールの最も低い位置を通って延びる水平面に対する開口部の前側側壁1294の角度を選択して、ゴルフクラブヘッドの性能を変更する。前側側壁の角度qは、好ましくは約115°および約145°の間である。【選択図】図96

Description

この考案は一般的には改良されたゴルフクラブヘッドに関する。より詳細には、この考案は、柔軟部分を具備するゴルフクラブヘッドに関する。
ゴルフクラブの設計が複雑なことは良く知られている。クラブの部品(すなわちクラブヘッド、シャフト、グリップ、および、これらの部品)の各々の仕様がクラブの性能に直接に影響する。したがって、設計仕様を可変させて、ゴルフクラブを特別の性能特性を持つように仕上げることができる。
クラブヘッドの設計は長い間検討されてきた。クラブヘッドの設計においてより重要なものは、ロフト、ライ、フェース角、水平フェースバルジ、垂直フェースロール、重心(CG)、慣性、材料選択、および全体のヘッド重量である。この基本的な基準の組が一般的にはクラブヘッドの設計の焦点であるけれども、他のいくつかの設計側面も考慮されるべきである。クラブヘッドの内部設計を調整して、ホーゼルやシャフト連結手段の封入、クラブヘッドの周囲ウエイト、および空洞クラブヘッド内のフィラーのような具体的な特徴を実現してよい。
ゴルフクラブヘッドは、また、ゴルフクラブおよびゴルフボールの間の衝突時の繰り返しの衝撃に耐えるように強くなければならない。この過渡的な事象の際に生じる負荷は2000ポンドを越えるピーク力を形成できる。このため、主たる試みは、クラブフェースおよび本体を、材料イールドまたは破砕による永久的な変形または故障に抗するように設計することである。典型的にはチタンから製造される慣用的な空洞メタルウッドドライバーは、クラブヘッドの強度の一貫性を確実にするために2.5mmを越えるフェース厚さを伴う。
競技者は、最大距離および最大着陸精度を実現するメタルウッドドライバーおよびゴルフボールの組み合わせを追求する。ボールが衝撃後に移動する距離は、ボールの並進速度およびボールの回転速度すなわちスピンの大きさおよび方向により決定される。環境圧力、湿度、温度、および風速を含む、環境条件がさらにボールの飛行に影響する。しかしながら、これら環境効果は、ゴルフ道具製造業者の制御を越えている。ゴルフボールの着地精度は多くの要因にも左右される。これら要因のいくつかは、重心およびクラブフェースの柔軟性のようなクラブヘッド設計に起因する。
合衆国ゴルフ協会(USGA)、すなわち、合衆国においてゴルフの規則を管理する団体は、ゴルフボールの性能についての仕様を有する。これら性能仕様は、適合ボールの寸法および重量を規定する。1つのUSGA規則は所定の衝突後のゴルフボールの初速度を250フィート・パー・秒+2%(または255フィート・パー・秒の最大初速度)に限界付ける。ゴルフボールの移動距離をより大きくするために、衝突後のボール速度およびボール−クラブの衝突の反発係数をこの規則を守りながら最大化しなければならない。
一般的には、環境による影響を無視すれば、ゴルフボールの飛距離はクラブヘッドによる衝撃の間にボールに加えられた全運動エネルギに左右される。衝突の際、運動エネルギはクラブから伝達されクラブヘッド中の弾性歪みエネルギとして、また、ボールの粘弾性歪みエネルギとして蓄積される。衝撃後、ボールおよびクラブに蓄積されたエネルギはボールおよびクラブの並進速度および回転速度の形で運動エネルギに変換されて戻される。衝突は完全には弾性的ではないので、エネルギの一部はクラブヘッドの振動やボールの粘弾性緩和に消費される。粘弾性緩和は、ゴルフボールに用いられるポリマー材料の材料特性である。
ボールの粘弾性緩和は寄生エネルギ源であり、これは変形率に依存する。この効果を最小化するために変形率を小さくする必要がある。これは、クラブフェースの衝突時の変形をより大きくすることにより実現できる。金属の変形は純粋に弾性的であろうから、クラブフェースに蓄えられた歪みエネルギは衝突の後にボールに戻り、この結果衝突後のボールの飛び出し速度を増加させる。
クラブフェースの変形を可変するために種々の手法を採用でき、これには、均一フェース肉薄化、剛性部材をリブとする薄肉フェース、可変厚さ、その他が含まれる。こられの設計は、十分な構造上の一体性を有して繰り返しの衝突にクラブフェースの永久的な変形を伴うことなく耐えるものでなくてはならない。一般に、慣用的なクラブヘッドでは、クラブのフェースの衝突位置に応じて衝突後の初期ボール速度が変化する。したがって、この分野において、より大きな「スイートスポット」すなわち実質的に均一な大きな初期ボール速度のゾーンを伴うクラブヘッドに対する要請が依然として存在する。
近年の技術的なブレークスルーによりアベレージゴルファーがより長い距離を実現でき、例えば、一貫性をもってシェルをより薄く成型し、チタンのようなより軽量な材料を使用することにより、重量を今までと同じにし、さらにはより形容に維持しながら、より距離を大きなゴルフクラブが提供されている。また、クラブのフェースも確実に極めて薄いものになってきている。フェースが薄くなればなるほど、反発係数(COR)がより最大化される。フェースが衝突時により跳ね返れば、ボールに加わるエネルギがより増大して、これにより距離が増大する。フェースをより薄くするに、製造業者は、鍛造、スタンピング、または機械加工したフェースへと移行してきており、これは一般的には鋳造フェースより強固である。一般的な慣行では、鍛造、またはスタンピングのフェースは本体またはソールに溶接して連結される。フェースが薄くなるとそれだけ脆弱になり故障しやすい。この考案は、クラブのフェースに所望の衝突時の屈曲および跳ね返りを付与して、もってCORを最大化する新しい手法を提供する。
なお、ゴルフクラブヘッドにチャネルを形成し、これを本体と別材料で構成することは特許文献1(特表2014−528291号)に記載されている。
特表2014−528291号
この考案はコンプライアンス(柔軟性)特性を既知のゴルフクラブヘッドに較べて異なるものにする屈曲部を含むゴルフクラブヘッドに関する。
一実施例では、ゴルフクラブヘッドは、クラウン、フェース、ソール、側壁、ホーゼル、および屈曲部を有する。クラウンはゴルフクラブヘッドの上面を形成する。フェースはボール打撃面を形成する。ソールは、ゴルフクラブヘッドの下面を形成し、フェース遷移部と、リア部と、当該フェース遷移部およびリア部の間に介在する開口とを有する。フェース遷移部は、フェースおよび開口の間に延在する。開口は、当該開口の中央部分における前側側壁および後側側壁によって形成され、当該前側側壁は、フェース遷移部からゴルフクラブヘッドのクラウンに向かって延びる。ボール打撃面はリーディングエッジでソールと交差する。開口の前側側壁は、ソールの最も低い位置を通って延びる水平面からの垂直距離として測定される、高さを有し、当該高さは8mmより大きい。前側側壁の角度は115°〜145°の範囲にある。側壁は、クラウンとソールとの間に延在する。ホーゼルは、クラウンから延び、シャフトボアを含む。屈曲部は、別個の構成要素として構成され、開口内に配置される。屈曲部は、屈曲部前壁と、屈曲部後壁と、屈曲部前壁および屈曲部後壁の間に延在する基部とを有し、当該屈曲部は、ゴルフクラブヘッドの内部に開口する空洞を形成する。
別の実施例において、ゴルフクラブヘッドは、クラウン、フェース、ソール、側壁、ホーゼルおよび屈曲部を含む。クラウンはゴルフクラブヘッドの上面を形成する。フェースはボール打撃面と背面表面とを形成する。ソールは、ゴルフクラブヘッドの下面を形成し、後方部と、上述の背面表面および当該広報部の間に配置された開口とを有する。当該開口は、その開口の中央部分においてフェースと背面壁とによって形成され、ゴルフクラブヘッドの前縁とフェースに最も近い開口の縁との間の水平距離Dは、2.0mm〜6.0mmである。側壁は、クラウンとソールとの間に延在する。ホーゼルは、クラウンから延び、シャフトボアを含む。屈曲部は別個の構成要素として構成され、開口内に配置され、背面表面と接触する。屈曲部は、約10.0mmから約15.0mmの間の高さh11だけ背面表面まで上方に延在する。
別の実施例において、ゴルフクラブヘッドは、クラウン、フェース、ソール、側壁、ホーゼルおよび湾曲した屈曲部を含む。クラウンはゴルフクラブヘッドの上面を形成する。フェースはボール打撃面を形成する。ソールは、ゴルフクラブヘッドの下面を形成し、フェース遷移部と、後方部と、当該フェース遷移部および後方部の間に介在する開口とを有する。フェース遷移部は、フェースと開口との間に配される。開口は、当該開口の中央部分におおいて前壁および後壁によって形成される。前壁は、フェース遷移部からゴルフクラブヘッドのクラウンに向かって、約5.0mmと約8.0mmの間の高さまで延びている。ボール打撃面はリーディングエッジでソールと交差する。側壁は、クラウンとソールとの間に延在する。ホーゼルは、クラウンから延び、シャフトボアを含む。湾曲した湾曲部は、別個の構成要素として構成され、開口内に配置される。屈曲部は、湾曲させられ、もって、当該屈曲部が、複数の接触位置で開口部の壁に接触し、これらの接触位置が、湾曲した湾曲部と開口壁との間の接触がない開口壁の部分によって互いに間隔を置いて離間される。
別の実施例において、ゴルフクラブヘッドは、クラウン、フェース、ソール、側壁、ホーゼルおよび屈曲部を含む。クラウンはゴルフクラブヘッドの上面を形成
する。ソールは、ゴルフクラブヘッドの下面を形成し、フェース遷移部と、後方部と、当該フェース遷移部および後方部の間に介在する開口とを有する。フェース遷移部は、フェースと開口との間に延在する。開口は、当該開口の中央部分において前壁および後壁によって形成され、前壁は、フェース遷移部からゴルフクラブヘッドのクラウンに向かって延びる。このフェースは、リーディングエッジでソールを横切るボール打撃面を形成する。側壁は、クラウンとソールとの間に延在する。ホーゼルは、クラウンから延び、シャフトボアを含む。屈曲部は、別個の構成要素として構成され、開口内に配置される。屈曲部は、前壁と、後壁と、当該前壁および後壁の間に延在する基部とを有し、屈曲部は、ゴルフクラブヘッドの内部に開口する空洞を形成する。開口および屈曲部は、接地面に対する空洞の下縁の垂直高さ(h)と、接地面に対する前壁の自由端の垂直高さ(h)との屈曲比(h/h)を規定し、これは、約0.25と約0.75との間である。
別の実施例において、ゴルフクラブヘッドは、クラウン、フェース、ソール、側壁、ホーゼル、および湾曲した屈曲部を備える。クラウンはゴルフクラブヘッドの上面を形成する。ソールは、ゴルフクラブヘッドの下面を形成し、フェース遷移部と、後方部と、当該フェース遷移部および後方部の間に介在する開口とを有する。フェース遷移部は、フェースと開口部との間に延在し、開口部は、当該開口部の中央部分において前壁および後壁によって形成される。前壁は、フェース遷移部からゴルフクラブヘッドのクラウンに向かって、約5.0mmと約8.0mmの間の高さまで延びている。フェースは、リーディングエッジでソールを横切るボール打撃面を形成する。側壁は、クラウンとソールとの間に延在する。ホーゼルは、クラウンから延び、シャフトボアを含む。屈曲部は、別個の構成要素として構成され、開口内に配置される。屈曲部は、湾曲させられ、もって、複数の接触位置で開口部の壁に接触し、これら接触位置が、湾曲した湾曲部と開口壁との間の接触がない開口壁の部分によって互いに間隔を置いた離間させられる。
別の実施例において、ゴルフクラブヘッドは、クラウン、フェース、ソール、側壁、ホーゼルおよびコンプライアントプレートを含む。クラウンはゴルフクラブヘッドの上面を形成する。フェースはボール打撃面を形成する。ソールは、ゴルフクラブヘッドの下面を形成し、フェース遷移部と、後方部と、当該フェース遷移部および後方部の間に介在する開口とを有する。フェース遷移部は、フェースと開口との間に延在し、開口は、内側部分および外側部分を含み、これらが肩部を形成する。ボール打撃面はリーディングエッジでソールと交差する。側壁は、クラウンとソールとの間に延在する。ホーゼルは、クラウンから延び、シャフトボアを含む。コンプライアントプレートは、開口の外側部分および肩部に配置され、複数のボイド(空隙)を含む。
添付図面は明細書の一部を構成し、明細書との関連において理解されなければならず、この図面において、種々の図における類似の参照番号は類似の部分を示す。
この考案のクラブヘッドの実施例の側面図である。 図1のクラブヘッドの実施例の底面図である。 図2の3−3線に対応する断面図である。 図1のゴルフクラブヘッドの図3に詳細Aで示す部分の断面図である。 この考案のクラブヘッドの他の実施例の一部の斜視図である。 図5の線6−6に対応する断面図である。ゴルフクラブヘッドのウエイト部材の背面斜視図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの他の実施例の側面図である。 図7のゴルフクラブヘッドの他の側面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの他の実施例の側面図である。 図9のゴルフクラブヘッドの他の側面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの他の実施例の側面図である。 図11のゴルフクラブヘッドの底面図である。 図12の線13−13に対応する断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの他の実施例の側面図である。 図14のゴルフクラブヘッドの底面図である。 この考案の他の実施例のゴルフクラブヘッドの斜視図である。 図16のゴルフクラブの分解図である。 図16のゴルフクラブヘッドの断面図である。 図16のゴルフクラブヘッドの代替的な構成の断面図である。 この考案の他の実施例のゴルフクラブヘッドの斜視図である。 図20のゴルフクラブの分解図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの実施例の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの実施例の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの実施例の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの実施例の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの実施例の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの実施例の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの実施例の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの実施例の一部の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの実施例の一部の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの実施例の一部の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの実施例の一部の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの実施例の一部の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの実施例の一部の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの実施例の一部の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの実施例の一部の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの実施例の一部の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの他の実施例の底面図である。 図38のゴルフクラブヘッドの側面図である。 図38のゴルフクラブヘッドの線40−40に沿う断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの1実施例の正面図である、 図41のゴルフクラブヘッドの側面図である。 図41のゴルフクラブヘッドの線41−41に沿う断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの一部の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの一部の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの一部の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの一部の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの一部の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの一部の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの一部の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの一部の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの一部の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの一部の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの一部の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの一部の断面図である。 図55のゴルフクラブヘッドの底面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの他の実施例の底面図である。 寸法特徴、および、ここで使用される座標系を説明する、ゴルフクラブヘッドの正面図である。 図58のゴルフクラブヘッドの平面図である。 図58のゴルフクラブヘッドの一部の断面図である。 この考案に従うゴルフクラブヘッドの実施例の底面図である。 図61の線62−62に対応する断面図である。 図61の線62−62に全般的に対応する断面を示す、代替的な実施例の断面図である。 この考案の代替的な実施例に従うゴルフクラブヘッドのソールの図である。 図64に示されるゴルフクラブヘッドのソールの斜視図である。 図64に示されるゴルフクラブヘッドのソール斜視図からの分解図である。 図64に示されるゴルフクラブヘッドの断面線67−67に沿う断面図である。 図67に示される詳細B部分の拡大断面図である。 この考案の代替的な実施例に従うゴルフクラブヘッドの詳細B部分の拡大断面図である。 この考案の他の代替的な実施例に従うゴルフクラブヘッドの断面図である。 この考案の他の代替的な実施例に従うゴルフクラブヘッドのソールの図である。 図71に示されるゴルフクラブヘッドのソール斜視図からの分解図である。 図71に示されるゴルフクラブヘッドの断面線73−73に沿う断面図である。 図71に示されるゴルフクラブヘッドの拡大断面図である。 図71に示されるゴルフクラブヘッドの詳細C部分の拡大断面図である この考案の代替的な実施例に従うゴルフクラブヘッドの詳細C部分の拡大断面図である。 この考案の他の代替的な実施例に従うゴルフクラブヘッドの斜視図である。 この考案のさらに他の代替的な実施例に従うゴルフクラブヘッドの斜視図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの底面図を示す。 図79の線80−80に対応する断面図である。 図79のゴルフクラブヘッドの図80に詳細部Dとして示される部分の、一部ハッチングを省略して明瞭にした断面図である。 図79のゴルフクラブヘッドの図80に詳細部Dとして示される部分の、屈曲部を省略して明瞭にした他の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの側面図である。 図83の線84−84に対応する断面図である。 図84の線85−85に対応する部分の、一部ハッチングを省略して明瞭にした断面図である。 図84の線85−85に対応する部分の、屈曲部を省略して明瞭にした断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの底面図である。 図87の線88−88に対応する断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの底面図である。 図89の線90−90に対応する断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの他の実施例の底面図である。 図79のゴルフクラブヘッドに含まれる屈曲部の底面図である。 図92の屈曲部の側面図である。 図92の線94−94に対応する、図92の屈曲部の断面図である。 全般的に図79の線80−80に対応する、図79のゴルフクラブヘッドに含まれる屈曲部と類似の屈曲部を含むゴルフクラブヘッドの他の実施例の断面図である。 図95において詳細部Eとして示される部分の断面図である。 この考案のゴルフクラブヘッドの他の実施例の底面図である。 図97の線98−98に対応する、図97のゴルフクラブヘッドの断面図である。 図98において詳細部Fとして示される部分の断面図である。 この考案に従う屈曲部を含むゴルフクラブヘッドの一部切り欠き図である。 図100の屈曲部の斜視図である。 図100のゴルフクラブヘッド用の代替的な屈曲部の斜視図である。 この考案に従う屈曲部を含むゴルフクラブヘッドの一部切り欠き図である。 図103の屈曲部の斜視図である。
そうでないと明示されない限り、すべての数値範囲、量、値、百分率、例えば材料の量、慣性モーメント、重心位置、ロフト、ドラフト角、および明細書中の以下の部分の他のものは、たとえ、その値、量または範囲に関連して用語「約」が表示されていなくとも、「約」がその前に配置されているように読むことができる。したがって、そうでないと示されていない限り、明細書および実用新案登録請求の範囲に表される数のパラメータは近似的であり、これは、この考案により得られることが企図される所望の特性に応じて変化する。最低限でも、もちろん均等論の適用を制約するものではないが、各数のパラメータは記録されている有効数字の数や通常の丸め処理に照らして解釈されるべきである。
この考案の広範な範囲を示す数的範囲およびパラメータは近似的であるけれども、具体例において示された数値は可能な限り正確に記録した。任意の数値は、それでも、それぞれのテスト計測に見いだされる標準偏差に必然的に起因する誤差を含む。さらに、種々のスコープの数値範囲が示される場合には、例示された値を含めた値の任意の組み合わせが利用できると理解されたい。
反発係数、すなわち、「COR」は衝突効率の測定度合いである。CORは到来時の速度に対する分離時の速度の比である。ゴルフティーから打撃されるゴルフボールに例では、CORは以下の式を用いて決定されて良い。
(Mball(Vball−post−Vball−pre)+Mclub(Vball−post−Vball−pre))/Mclub(Vclub−pre−Vball−pre
ここで、
club−postは、衝突後のクラブの速度を示し;
ball−postは、衝突後のボールの速度を示し;
club−preは、衝突前のクラブの速度を示し(USGAのCOR条件ではゼロの値である);
ball−preは、衝突前のボールの速度を示す。
ボールが衝突前にはゴルフティー上に静止しており、衝突時のボールの初期速度は0.0であるので、この式は以下のように変換される。
(Mballball−post+Mclub(Vball−post−Vball−pre))/Mclubclub−pre
CORは、一般的に衝突体の形状および材料特性に左右される。完全弾性生得のCORは1(1.0)であり、エネルギ損失がないことを示し、他方、完全非弾性すなわち完全可塑衝突のCORはゼロ(0.0)であり、衝突体が衝突後に分離せずエネルギ損失が最大となることを示す。この結果、CORが大きいとボール速度およびボール距離が大きくなることを示す。
図1〜図4を参照すると、この考案のゴルフクラブヘッド10の実施例が示される。クラブヘッド10は、ゴルフボールにより打撃されたとき、とくに、フェースの下方部分を打撃されたときのクラブの振る舞いを改善する構造を含む。クラブヘッド10は、クラウン12、ソール14、スカート16すなわちクラウン12およびソール14の間を延びる側壁、ボール打撃フェースを実現するフェース、および、ホーゼル22を含む空洞体である。なお、スカート16は、相互に向かって曲がりゴルフクラブヘッドの上側表面および下側表面の遷移部分を形成する、クラウン12およびソール14の周囲部分を有して良いことに留意されたい。空洞体は内側キャビティ24を形成し、これは空のままでも部分的に充填されても良い。充填される場合には、内側キャビティ24は発泡体または他の低比重材料で充填されることが好ましい。
クラブヘッド10がアドレス位置にあるとき、クラウン12はゴルフクラブヘッドの上側表面を構成し、ソール14は下側表面を構成する。スカート16はクラウン12およびソール14の間を延びてクラブヘッドの周囲を形成する。フェース18は最も前面のボール打撃表面20を実現し、また、クラウン12、ソール14、およびスカート16と連結されてキャビティ24を包囲する周囲部を含む。フェース18はフェース18の幾何中心の両対面側にトウ部分26およびヒール部分28を含む。ホーゼル22は、フェース18のヒール部分28に隣接してクラウン12およびスカート16から外側に延び、ゴルフクラブシャフト(図示しない)用の連結構造を実現する。
ホーゼル22は、貫通穴またはブラインドホーゼル構造を伴って良い。具体的には、ホーゼル22は全般的には筒状部材であり、これはキャビティ24を通じてクラウン12からクラブヘッド10のソール14における底部まで延びてよく、またはクラウン12およびソール14の間の位置で終端してよい。さらに、ホーゼル22の基部は、図1または図2に示すようにクラブヘッドから、クラウン12から遠ざかるように外側に延びるのでなく、クラウン12と面一であってもよい。
内側キャビティ24の容積は任意で良いけれども、好ましくは100立方cmより大きく、また、ゴルフクラブヘッドはハイブリッド、フェアウェイ、またはドライバ型の構造を有して良い。好ましくは、この考案のクラブヘッド10の質量は約150グラムより大きいけれども、約220グラムより小さい。ただし、クラブヘッドは所与の長さに適した重量を有して所望の全体重量およびスイング重量を実現して良い。本体は、スタンピング、鍛造、鋳造、および/または成型された部品から製造されて良く、これら部品は溶接、ロウ付け、接着剤により一体にされる。ゴルフクラブヘッド10は、チタン合金、任意の他の適切な材料、または異なる材料の組み合わせから構築されて良い。さらに、タングステンのような高密度材料から構築されたウエイト部材がゴルフクラブヘッドの任意の部分、例えばソールに結合されて良い。
フェース18は、フェースフランジのようなフェース周囲32に結合される、フェースインサート30を含んで良い。フェース周囲32は、フェースインサート30を収容するために開口を形成する。フェースインサート30は好ましくは溶接によって周囲32に結合される。例えば、複数のチャッド(穴)またはタブ(ツメ)が設けられ(図示しない)フェースインサート30を位置決めする支持部を形成して良く、または、フェースインサート30は、所与の位置にタック(鋲)溶接され、その後、フェースインサート30および周囲32がレーザまたはプラズマ溶接により一体に結合されて良い。フェースインサート30は、機械加工、鋳造、またはスタンピングにより製造されて良く、チタン、チタン合金、炭素鋼、ステンレス鋼、ベリリウム銅、および炭素遷移複合材、ならびにこれらの組み合わせのような任意の適切な材料から製造されてよい。さらに、クラウン12またはソール14は別体に製造されて本体の残りの部分に結合されて良い。
フェースインサート30の厚さは好ましくは約0.5mmおよび約4.0mmの間である。さらに、インサート30は均一厚さでも、可変厚さでもよい。例えば、フェースインサート30は厚い中央部分および薄い外側部分を有して良い。他の実施例では、フェース30は、2または複数の異なる厚さを伴って良く、異なる厚さの間の遷移は、アール状であっても、ステップ状であっても良い。代替的には、フェースインサート30の厚さは、トウ部分26、ヒール部分28、クラウン部分12、および/またはソール部分14に向かって増大し、または減少して良い。フェース18のボール打撃表面または背面表面の一方または双方はフェースインサート30の厚さを可変するために曲げられ、ステップ状にされ、または平坦とされる少なくとも一部を有して良い。
上述したように、クラブヘッド10は、ゴルフボールにより打撃されたとき、とくに、フェースの下方部分を打撃されたときのクラブの振る舞いを改善する構造を含む。屈曲部36がクラウン、ソール、および/またはスカートの前方部分に形成される。屈曲部36は、長尺のひだ(corrugation)であり、これは全体としてヒールからトウへの方向に延び、ソール14の前方部分に形成される。
屈曲部36は、前方/後方の方向に全般的に柔軟であり、クラブヘッド10においてフェース18から離れた位置に柔軟性部分を実現して、フェース18がゴルフボールに衝突するときに局所的に屈曲するのに加えて、フェース18の少なくとも一部が、ユニットとして往復動し、回転することを可能にするようになっている、クラブヘッドは約3000Hzおよび約6000Hzの間でフェースの2つの個別の振動モードを有するように設計され、屈曲部は全般的にはフェースの第2の振動モードを付加するように構築される。第1のフェース振動モードは主にゴルフボールの中心フェース衝突の際のフェースの局所偏向を含む。第2フェース振動モードの偏向プロフィールは、全般的には、アコーディオンに類似したフェース全体の偏向を含み、フェースおよびゴルフボールの中心から外れた衝突の際の性能改善を実現する。
屈曲部36は、また、全般的に、クラウン/ソール方向のソール14の剛性を維持してゴルフクラブヘッドの音が顕著に悪影響を受けないように構成される。ソールのクラウン/ソール方向の剛性が小さくなると、一般的に、クラブヘッドから生じる音響のピッチが小さくなり、ピッチが小さくなることは一般的に好ましくない。
屈曲部36は、フェース18を含むクラブの前方部分が、そうでなければ起こるであろう態様と異なって屈曲することを、フェース18の寸法および/または形状を変更すること無しに、可能にする。具体的には、フェースに近接した、ゴルフクラブヘッドの一部が、衝突時に弾性的に屈曲するようになっている。この屈曲性により、ボール速度の減殺を抑制し、バックスピンを抑制し、これは、そうでなければ、理想的な衝突位置の下側のボール衝突により経験されることである。理想的な衝突位置は、ボール打撃表面に対して鉛直な軸でゴルフクラブヘッドの重心を通って延びる軸と交差する打撃フェース表面上の位置であり、その結果、理想的な衝突位置は一般的には幾何的なフェース中心より約0.5mmおよび5.0mmの間の距離だけ上方に位置づけられる。屈曲部36をソール14中にフェース18と近接させて設けることにより、フェース18がゴルフボールの理想的な衝突位置の下方の位置で衝突するときに、クラブヘッドはボール速度の減殺をより少なくし、バックスピンを少なくする。このため、この考案のクラブヘッドでボールが理想的な衝突位置、およびこれより下の位置で衝突すると、同一のスイング特性の慣用的なクラブヘッドで、同一位置で衝突した場合に較べてより遠くに飛ぶことになる。屈曲部36をソールに位置づけることは、とくに有益である。なぜならば、理想的な衝突位置は一般的にはメタルウッド型ゴルフクラブにおいて幾何的なフェース中心より高く位置決めされるからである。したがって、フェース面積の多くの部分が一般的には理想衝突位置の下に位置づけられる。さらに、ゴルファーはフェースの下側でゴルフボールを打撃する傾向がある。しかしながら、類似した効果は、クラブヘッド10の他の部分に屈曲部を設け、幾何的なフェース中心から屈曲部に向かって位置づけられる衝突に対しても、見いだすことができる。例えば、屈曲部をクラウンに設けたクラブでは、クラウンおよび幾何的なフェース中心の間のボール衝突に対して性能を改善できる。
実施例において、屈曲部36は、クラブヘッド10のリーディングエッジ38の少なくとも一部と実質的に平行になるように設けられ、そのため、これは全体としてリーディングエッジとともに曲げられ、ボール打撃表面20から選択された距離D内に設けられている。好ましくは、屈曲部36はボール打撃表面20から30mm以内の距離Dで設けられ、より好ましくはボール打撃表面20から20mm以内に、さらに好ましくは、約5.0mmおよび20.00mmの間に設けられる。フェアウェイウッドまたはハイブリッド構造のゴルフクラブヘッドのように、小さなゴルフクラブヘッドの場合には、屈曲部36はボール打撃表面20から10mm以内に設けられることが好ましい。
屈曲部36は第1部材40および第2部材42から構築される。第1部材40はソール14の前方伝達部分46の後方エッジに結合され、ソール14から内側キャビティ24へと曲がっている。第2部材42はソール14の後方部分の前方エッジに結合され、これもソール14から内側キャビティ24へと曲がっている。第1部材40の端部および第2部材42の端部はソール14から離間され、頂部44で相互に結合される。好ましくは、屈曲部は長尺であり、全般的にヒールからトウの方向に延びる。
屈曲部36の寸法は、ボール衝突時に所望の柔軟性を実現するように選択される。屈曲部36は、図4に示すように、高さH、幅W、およびカール長Cを伴う。高さHは、Y軸の方向に頂部44およびソール14の外側表面の間で延びる。幅Wは、屈曲部36によってソール中に形成された開口の幅であり、屈曲部36およびソール14の連結部の間をZ軸に沿って延びる。カール長CはZ軸方向に延び、屈曲部36とソールとの前方連結部と頂部44との間を延びる。好ましくは、屈曲部36の高さは4.0mmより大きく、好ましくは約5.0mmから約15.0mmであり、より好ましくは約6.0mmから約11.0mmである。さらに、屈曲部36の幅は4.0mmより大きく、好ましくは約5.0mmから約12.0mmであり、より好ましくは約7.0mmから約11.0mmである。また、屈曲部の壁の厚さは約0.8mmおよび約2.0mmの間であり、これらの寸法は、好ましくは、X軸に沿う全体のクラブヘッド長の少なくとも25%の長さだけ延びる。さらに、第1部材40は内側キャビティに向かって、ソールから、内側に曲げられ、好ましくは約20.0mmおよび約45.00mmの間の曲率半径を有する。以下の表1は、ゴルフクラブヘッドの理想的な衝突位置より下側のボール衝突に対して、より効率的なエネルギ伝達を実現し、このため大きなCORを実現する、この考案の例における寸法を示す。
Figure 0003220756
上述のこの考案の例は有限要素解析を用いて解説されてゴルフクラブヘッドのCORおよび振動応答に対する効果を決定した。具体的には、屈曲部を欠くクラブヘッド(すなわちベースライン)を考案の例と比較した。表2はこの比較をまとめたものである。
Figure 0003220756
上の表において、「追加モード」(extra mode)は、屈曲部が存在しないならば存在しないモード形状、または振動の自然モードを指す。追加モードは一般的にはフェース部分がゴルフクラブ本体の残りの部分に対して回転し、屈曲するときに存在する。具体的には、この考案の例は、フェースおよびクラウンのインターフェースの回りを回転して屈曲部が屈曲するようにするフェースを含む。屈曲部を調整して追加モードが約2900Hzから約4000Hzの周波数範囲で起こるようになす。この範囲は、衝突後のボール速度を増加させるのに最も有効なものと解析されてきたものである。実務的にいえば、この調整の結果、屈曲部の幅Wが、衝突の直後に、約2900Hzから約4000Hzの周波数で正弦波状に変化するようになる。追加モードが、この範囲より大きな、または、小さな周波数で起こると、屈曲部を含まないベースラインの例と較べてボール速度が実際に小さくなるであろう。この考案の例1のFEA分析を使用して、2900Hzより下の周波数、具体的には約2157Hzで追加モードが実現されるように調整した屈曲部では、ボール速度が、屈曲部を含まないベースラインゴルフクラブヘッドに較べて小さなものに減少することがわかった。さらに、固すぎて屈曲部を含むと、この考案の例5により示されるように、追加モードをゴルフクラブヘッドに付与せず、ただ衝突後のボールスピードの最小限の増加のみもたらす。
ソール14の伝達部分46は、屈曲部36およびリーディングエッジ38の間を延びる。伝達部分46は、好ましくは、ゴルフボールの衝撃の力が、伝達部分46自体は顕著に屈曲すること無しに、屈曲部18に伝達されるように構築される。例えば、伝達部は曲がりやすくないように方向づけられている。具体的には、ソール14の伝達部分46(前方/後方およびヒール/トウの双方の方向において)の中心と正接関係にある伝達平面が大地平面に対して角度αだけ角度付けられている。角度αは好ましくは、アドレス時のゴルフクラブヘッドのロフト角以下であり、このため、伝達平面およびボール打撃平面の間の角度は一般的に90°以下であり伝達平面がボール衝突時に曲がりにくいようになっている。
屈曲部36は任意の適切な態様で製造されて良い。例えば、屈曲部36はソール14の一体的な部分として鋳造されて良い。代替的には、屈曲部36はスタンピングされ、または鍛造されて単一の部品とされて良い。さらに、屈曲部は、肉厚領域を含ませ、この肉厚領域にリセスを機械加工して形成されて良い。例えば、スピンミリングプロセスを用いて所望のリセスを実現して良く、このスピンミリングプロセスは、2012年8月14日に発行された米国特許第8,240,021号に、全般的に説明され、ここではフェース溝に適用されているけれども、スピンミルツールの寸法を大きくし、カッターのプロフィールを変更してこのプロセスを用いて所望のプロフィールを伴う屈曲部を機械加工して形成して良い。全般的には、このプロセスは、ゴルフクラブヘッドのソールと平行し、そのリーディングエッジと直交する回転軸と、屈曲部の所望のプロフィールを形成するようにされた切断端部とを伴うツールを利用する。以下により詳細に説明される他の代替例のように、個別の屈曲部品をソールの屈曲部に付加してもよく、これは図5および図6に示される。
図1の実施例に示されるように、ゴルフクラブヘッドのフェースはフェースインサートを含んで良く、これはスタンピング、鍛造、および/または機械加工により個別に形成され、ゴルフクラブヘッドの本体に結合される。代替的には、フェース全体が、スタンピング、鍛造、または鋳造により均一なシェルの一部として形成されて良く、これを図5および図6に示す。これによって、個別のフェースインサートを本体にボンディングし、あるいは、他の手法で永久的に取り付ける必要がなくなる。さらに他の代替例として、フェースは、図12に示すように、ソール、クラウン、および/またはスカートのそれぞれの一部を含むフェースカップのような、スタンピングまたは鍛造されたフェース部品の一部であって良い。このような実施例において、フェース部品はクラブヘッド本体の残りの部分と、フェースから約0.2インチから約1.5インチだけ離間して連結される。好ましくは、フェース部品は、屈曲部へ延びる、ソールの伝達部分を含み、あるいは、フェース部品は伝達部分および屈曲部を含む。
図5および図6に示される他の実施例において、ゴルフクラブヘッド60は、クラウン62、ソール64、クラウン62およびソール64の間を延びるスカート66、ボール打撃表面70を形成するフェース68、およびホーゼル69を含む空洞体である。空洞体は、空のままでもよく、また完全にまたは部分的に充填されてもよい内側キャビティ74を形成する。
屈曲部76はソールの前方部分に形成されるけれども、代替的にはクラウンおよび/またはスカートに形成されて良い。好ましくは、屈曲部76は、長尺のひだであり、これは全体としてヒールからトウへの方向に延び、ゴルフクラブヘッド60の本体のソール64の前方部分に形成される。屈曲部76は、ゴルフクラブヘッド60においてフェース68から後方に屈曲可能な部分を実現してフェース68の少なくとも一部が、フェース68がゴルフボールと衝突するときに、局所的に屈曲するのに加えて、1つのユニットとして平行移動または回転することを可能にする。
屈曲部76は、フェース68を含むクラブの前方部分が、そうでなければ起こるであろう態様と異なって屈曲することを、フェース68の寸法および/または形状を変更すること無しに、可能にする。具体的には、フェースに近接した、ゴルフクラブヘッドの一部が、衝突時に弾性的に屈曲するようになっている。この屈曲性により、ボール速度の減殺を抑制し、バックスピンを抑制し、これは、そうでなければ、ミスヒット、すなわち、理想的な衝突位置の下側のボール衝突により経験されることである。例えば、屈曲部76をソール14中にフェース68と近接させて設けることにより、フェース68がゴルフボールの理想的な衝突位置の下方の位置で衝突するときに、クラブヘッドはボール速度の減殺をより少なくし、バックスピンを少なくする。このため、これを利用する間、この考案のクラブヘッドでボールが理想的な衝突位置、およびこれより下の位置で衝突すると、同一のスイング特性の慣用的なクラブヘッドで、同一位置で衝突した場合に較べてより遠くに飛ぶことになる。
実施例において、屈曲部76は、クラブヘッド60のリーディングエッジ78の少なくとも一部と実質的に平行になるように設けられ、ボール打撃表面70から選択された距離D内に設けられている。好ましくは、屈曲部76はボール打撃表面20から30mm以内の距離Dで設けられ、より好ましくはボール打撃表面20から20mm以内に、最も好ましくは、20mm以内に設けられる。
この実施例において、屈曲部76は第1部材80、第2部材82、および第3部材83から構築される、ソール64と連結される個別部品として全体として構築される。第1部材80はソール64の前方伝達部分65の後方エッジに結合され、伝達部分65から内側キャビティ74へと曲がっている。第2部材82はソール64の後方部分の前方エッジに結合され、これもソール64から内側キャビティ74へと曲がっている。第1部材80の端部および第2部材82の端部はソール64から離間され、頂部84で相互に結合される。好ましくは、屈曲部は長尺であり、全般的にヒールからトウの方向に延びる。
先の実施例と同様に、屈曲部76の寸法は、ボール衝突に応答して所望の柔軟性を実現するように選択される。屈曲部76は、高さH、幅W、およびカール長Cを形成する。好ましくは、屈曲部76の高さは4.0mmより大きく、好ましくは約5.0mmから約15.0mmであり、より好ましくは約6.0mmから約11.0mmでありその幅は4.0mmより大きく、好ましくは約5.0mmから約10.0mmであり、その壁の厚さは約0.8mmおよび約2.0mmの間であり、これらの寸法は、好ましくは、X軸に沿う全体のクラブヘッド長の少なくとも25%の長さだけ延びる。
屈曲部78は、屈曲部76の柔軟性を調整するために使用できる第3部材83を含む。第3部材83は屈曲部76の内側表面(図示しない)または外側表面に結合されて良く、局所的に屈曲部76の剛性を増加させる。第3部材83は好ましくは第1部材80および第2部材82の少なくとも一方の材料より比重が小さな材料から構築される。第3部材83は第1部材80および第2部材82と、例えば接着剤を用いてボンディングされ、例えばファスナ、溶接、またはロウ付けにより機械的に結合されて良い。第3部材は任意の金属、例えば、アルミニウム、または非金属材料、例えば、炭素繊維複合材またはポリウレタンから構築して良い。
ゴルフクラブ中の屈曲部の位置、寸法、および個数は所望の振る舞いを実現するように選択される。例えば、図7および図8のゴルフクラブヘッドに示されるように複数の屈曲部が含まれて良い。ゴルフクラブヘッド90は、全般的にはソール92、クラウン94、スカート96、フェース98、およびホーゼル100から形成される空洞体構造を具備する。クラウン屈曲部102はクラウン94の前方部分に配置され、ソール屈曲部104がソール92の前方部分に配置される。屈曲部102、104の各々は好ましくは先に説明した屈曲部のような形状および寸法を有する。
他の実施例において、ゴルフクラブヘッド本体の一部の回りを包囲する、またはゴルフクラブヘッド本体の回りを全体的に包囲する屈曲部を含んで良い。図9および図10に示すように、ゴルフクラブヘッド110は、ソール112、クラウン114、スカート116、フェース118、およびホーゼル120から形成される空洞体構造を具備する。屈曲部122はゴルフクラブヘッドの前方部分に形成され、ゴルフクラブヘッドの周囲を包囲する。屈曲部122は、全般的には、ゴルフクラブヘッド110のフェース平面と平行な平面に形成される。屈曲部122およびフェース118のその長さ方向に沿う距離は可変されて、屈曲部122がゴルフクラブヘッドの柔軟性に付与する局所的な効果を調整して良い。例えば、屈曲部122の部分が他の部分に較べてフェース118からさらに離間されて良い。図示のとおり、実施例において、屈曲部122のヒール部分およびトウ部分は、屈曲部122のソール部分およびクラウン部分に較べてフェース118からより遠くに離間されている。さらに、屈曲部122の寸法も屈曲部122がゴルフクラブヘッドの柔軟性に付与する局所的な効果を可変させるために調整されて良い。図示のとおり、屈曲部122の各部分は異なる高さ、幅、および/またはカール長を具備して屈曲部122の各部分の振る舞いを変更して良い。
付加的な実施例において、柔軟な屈曲部は多材料、低密度のカバー部材と組み合わされて良く、これを図11〜図13に示す。例えば、ゴルフクラブヘッド130は、全般的にはソール132、クラウン134、スカート136、フェース138、およびホーゼル140から形成される空洞体構造を具備する。ゴルフクラブヘッド130は、ゴルフクラブヘッド130のソール132の前方部分に形成された屈曲部142も含む。カバー144もゴルフクラブヘッド130に含まれ、屈曲部の外側表面を被覆するように構成される。
カバー144は全般的には屈曲部142を横切って配置されて全体として屈曲部142を包囲する、線条材料である。カバー144は屈曲部142を部分的にまたはそのすべてを被覆するような寸法を有して良く、屈曲部を含まないゴルフクラブヘッド130の部分に延びて良い。例えば、図11および図12に示すように、カバー144はソール132に配置される屈曲部142を横切って延び屈曲部142を被覆する。さらに、カバー144はスカート136およびクラウン134の一部を形成する。好ましくは、カバー144はソール132、クラウン134、およびスカート136の材料と異なる材料から構築される。カバー144はゴルフクラブヘッド130におけるその隣接部分と、当該隣接部分との溶接、ロウ付け、または接着により、結合される。好ましくは、屈曲部およびカバーは、ベータチタン合金のようなチタン合金から構築され、約2.0mmから約20.0mmの間の幅を有し、約0.35mmから約2.0mmの厚さを有する。
カバーは、ソールを競技表面に配置するときにゴルフクラブヘッドのアドレス位置の制御を支援するため、かつ、屈曲部の好ましくない外観を除去するために、その双方の目的で、設けられて良い。具体的には、ゴルフクラブヘッドの接触表面を変更することにより、ヘッドを競技表面に配置した時のゴルフクラブヘッドの視覚的なフェース各を調整するために、カバーを設けて良い。カバーは、ゴルフクラブヘッドの周囲をクラウンまで包囲するように構成して良く、周囲の材料の一部を置き換えて低比重本体構造を形成して付加的な裁量質量を実現し、また、低く、かつ/または深い重心位置を実現し、大きな慣性モーメントを実現し、これによって性能および距離ポテンシャルを改善して良い。
実際、カバーはクラウン側柔軟性を実現し、屈曲部はソール側柔軟性を実現する。さらに他の代替例として、カバーを屈曲部から除去してソールから離れた、ゴルフクラブヘッドの部分において柔軟性を実現するだけであるようにする。そのような例においては、部品の寸法は好ましくは図11〜13に関連して説明した範囲である。
図14および図15を参照して、フェース平面に対する空間的な関係がヒールからトウへの長さ方向に沿って変化する屈曲部162を具備するゴルフクラブヘッド150が説明される。ゴルフクラブヘッドフェースの幾何形状が、ボール衝突時に加えられるストレスの円形形状と関係付けられるので、フェースの下側部分は全般的にヒールからトウへの方向の異なる位置で異なる大きさのストレスを受ける。一般的に、ゴルフクラブヘッドの各部は、ヒール端およびトウ端で、フェースの幾何中心の直下のゴルフクラブヘッドの部分より小さなストレスを受け、このストレス勾配が屈曲部162の領域においてソールのストレスに対応する。フェース平面、および/または、フェース/ソールの交差部のリーディングエッジに対する、屈曲部の距離が変更されて種々の部分のストレスの相対量に対応するようになっている。例えば、屈曲部のヒール部分およびトウ部分は好ましくはゴルフクラブヘッドのフェース平面およびリーディングエッジの近くに配置され、これらの部分が、より小さなストレスの条件下でもより屈曲しやすくなるようになされ、とくに、芯から外れたボール衝突時にそのようになるようになされる。
ゴルフクラブヘッド150は、ソール152、クラウン154、スカート156、フェース158、およびホーゼル160から形成される空洞体構造を具備する。屈曲部162はゴルフクラブヘッドの前方部分に形成され、全般的にはヒールからトウの方向にゴルフクラブヘッドを横切ってソールおよびスカートを通り抜ける。屈曲部162は全般的に中央部分164、トウ部分166、およびヒール部分168を含む。上述のとおり、屈曲部162の各部は、フェース平面に対して変化する空間関係で配置され、中央部分164がトウ部分166およびヒール部分168に較べてフェース平面からさらに後方になるようになっている。さらに、屈曲部162は、ヒール延長部170およびトウ延長部172を含み、これらはそれぞれヒール部分168およびトウ部分166からスカート156に沿って後方に延びている。ヒール延長部170およびトウ延長部172は後方に延びてスカート上またはソール上の点で結合しても良い。
付加的な実施例において、屈曲部は多材料構造によって主に実現される。図16〜図18を参照すると、ゴルフクラブヘッド180は全体として、ソール182、クラウン184、スカート186、フェース188およびホーゼル190により形成される空洞体構造を有し、屈曲部192を含む。屈曲部192はゴルフクラブヘッド180の前方の部分に含まれ、筒状部材として構築されて良く、これは図示のとおりであり、フェース部分194および後方本体部分196の間に介挿されて中間的なリングを形成するようになっていて良い。リングは選択された剛性を有し、衝撃点に局所的に起こる撓みと調和してフェースが全体として変位することができるようにしている。先の実施例の同様に、屈曲部192は、衝突が、約2900Hzから約4000Hzである周波数の振動を屈曲部に渡って付与するように調整されている。リングの特性は、フェースを渡って、とくに、理想的な衝突位置からはずれたボール衝突に対して、CORおよび対応する特性時間(CT)の値を制御し最適化する付加的な手段として選択される。
屈曲部192はフェース194および後方本体部分196の隣接部分より小さなヤング率を実現する材料から構築される。好ましくは、屈曲部192、フェース部分194、および後方本体部分196は例えば溶接によって容易に結合させることができる材料から構築される。例えば、フェース部分194および後方本体部分196は好ましくは第1のチタン合金から構築され、屈曲部192は、以下により詳細に説明するベータチタン合金から構築される。屈曲部192は隣接部分とほぼ等しい厚さとなるようにされ、屈曲部の外側表面が隣接部分の外側表面と面一になるように構築されて良く、これを図18に示す。代替的には、図19に示すように、屈曲部192aは、隣接部分と異なる厚さを有し、屈曲部192aの外側表面が隣接部分から後退するように、構築して良い。他の代替例として、屈曲部の外側表面が、隣接部分と比較して、突出し、または盛り上がるように構築されて良い。
代替的には、より小さな剛性を実現するカーボン複合材料のリングを屈曲部192に対して組み込んで良い。結合構造、リング幾何形状(例えば、リング中の位置により変わるリングの幅および厚さ)、リング位置、繊維方向、樹脂タイプおよび樹脂内容物のパーセンテージは、屈曲部192の柔軟性を最適化するために選択されるすべてのパラメータであり、もって、ゴルフクラブヘッドの耐久性を維持しつつドライバのフェースに渡って、出て行くボールの速度を改善するようになっている。好ましくは、カーボン複合材料屈曲部は隣接する金属製フェース部分および隣接する金属製後方本体部分と結合される。一例として、屈曲部は、約12.0mmから約20.0mmの範囲の幅で約0.5mmから約3.0mmの厚さのリングを有して良く、厚さは周囲に沿う位置に応じて変化して良い。
多材料屈曲部は図20および図21のゴルフクラブヘッドに組み込まれる。ゴルフクラブヘッド200は、屈曲部192と同様に主に材料特性に依拠して剛性を変化させるけれども、多材料構造を組み入れた屈曲部202を含む。ゴルフクラブヘッド200は一般的には空洞体として構築され、これはフェース部分204、屈曲部202、および後方本体部分206により形成される。フェース部分204、屈曲部202、および後方本体部分206が結合されたとき、これらは全般的にはフェース208、クラウン210、ソール212、スカート214、およびホーゼル216を形成する。
屈曲部202は、前面部材218、中央部材220、および後方部材222を含む。好ましくは、前方部材218および後方部材222がフェース部分204および後方本体部分206に用いき結合され、かつ、中央部材220が充分に薄くて柔軟性があり約2900Hzから約400Hzの範囲の周波数の追加の振動モードを実現するように、材料が選択される。実施例において、前方部分218および後方部分222は金属性であり、中央部分220は前方部分218および後方部分222の間に介挿され、カーボン繊維複合材から構築される。好ましくは、後方部材222はフェース208および前方部分218のインターフェースから少なくとも6.0mm離れ、より好ましくは少なくとも12.0mm離れている。ホーゼル216は金属性および/または非金属性の材料から構築されて良い。実施例において、フェース部分204および後方本体部分206はチタン合金から構築され、前方部材218および後方部材222は、チタンより低密度で好ましくは低モジュラスの材料、例えば、アルミニウムまたはマグネシウムの合金から構築され、中央部材220は所望の周波数特性を実現するのに充分なだけ薄く、柔軟性があるカーボン繊維複合材から構築される。さらに、前面部材および/または後方部材は複合材中央部材とコモールドにより製造されてよい。一般的には、慣用的な手法、例えば接着剤結合により部品の間に適切な結合強度を実現するように材料が選択される。
この考案のゴルフクラブヘッドは、図22および図23に示すように、ゴルフクラブヘッドの後方部分およびフェースの間のインターフェースに渡って延びる屈曲部を含んでもよい。ゴルフクラブヘッド230は一般的には空洞体構造を有し、これはソール232、クラウン234、スカート236、フェース238、およびホーゼル240により形成され、屈曲部242を含む。屈曲部242はゴルフクラブヘッド230の前方部分に含まれ、フェース238と、ソール232、クラウン234、およびスカート236との間に介挿される。
屈曲部は、衝突点に局所的に起こる変形と調和してフェースが全体として変形するのを可能にするように選択された剛性を有する。先の実施例と同様に、屈曲部242は、衝突が、約2900Hzから約4000Hzの屈曲部に渡る振動周波数を付与するように調整される。リングの特性は、フェースを渡って、とくに、理想的な衝突位置からはずれたボール衝突に対して、CORおよび対応する特性時間(CT)の値を制御し最適化する付加的な手段として選択される。
屈曲部242は全般的にはフェース238の周囲のまわりに位置決めされ、かつ、屈曲部242自体がクラブヘッド230のフェースからクラブヘッドの後方部分、例えばソール232、クラウン234、およびスカート236への遷移的な湾曲部に渡って延びるように位置づけられる。屈曲部242は図示のとおり不連続であっても良く、もって、ゴルフクラブヘッドのホーゼル部分により中断されるようになっている。屈曲部242は、フランジで終端しており、これが、ゴルフクラブヘッド中に屈曲部242を実装するために結合機構を実現する。結合機構は、突き合わせ継手、重ね継手、さね継ぎ等を形成するための表面であってよい。屈曲部242はフェースフランジ244および後方フランジ246を含む。フェースフランジ244はフェース238の周囲エッジ248に連結される。後方フランジ246の部分はソール232、クラウン234、スカート236の周囲エッジの部分と、例えば、クラウンフランジ250およびソールフランジ252に連結されることによって、連結される。好ましくは、フェースおよび後方ウラン時は約2.0mmおよび約12.0mmの間である。
屈曲部242は好ましくはゴルフクラブヘッドの隣接部分より小さなヤング率を実現する材料から構築される。好ましくは、屈曲部242、フェース238、およびゴルフクラブヘッド230の後方部分は例えば溶接によって容易に結合させることができる材料から構築される。例えば、フェース238および後方部分は好ましくは第1のチタン合金から構築され、屈曲部242は、以下により詳細に説明するベータチタン合金から構築される。
代替的には、屈曲部242は、低剛性を実現するカーボン遷移複合材のリングから構築されて良い。結合構造、リング幾何形状、リング位置、繊維方向、樹脂タイプおよび樹脂内容物のパーセンテージは、屈曲部242の柔軟性を最適化するために選択されるすべてのパラメータであり、もって、ゴルフクラブヘッドの耐久性を維持しつつドライバのフェースに渡って、出て行くボールの速度を改善するようになっている。好ましくは、カーボン複合材料屈曲部は隣接する金属製フェースおよび隣接する金属製後方部分と結合される。
他の実施例において、図24に示すように、屈曲部はフェースとゴルフクラブヘッドの後方部分との間の遷移においてフェースと結合される。例えば、ゴルフクラブヘッド260は、全般的には空洞体構造を有し、これがソール262、クラウン264、スカート266、フェース268、ホーゼル、および屈曲部272により形成される。屈曲部272はゴルフクラブヘッド260の前方部分に含まれ、全般的には、環状部材により構築され、この環状部材がフェース268とソール262、クラウン264、およびスカート266との間に介挿される。
先の実施例と同様に、屈曲部272は、屈曲部に渡って約2900Hzから約4000Hzの振動周波数を付与するように調整される。屈曲部272は全般的にはフェース268の周囲のまわりに位置決めされ、かつ、屈曲部242自体がクラブヘッド260のフェースからクラブヘッドの後方部分、例えばソール262、クラウン264、およびスカート266への遷移的な湾曲部に渡って延びるように位置づけられる。屈曲部242は、フランジで終端しており、これが、ゴルフクラブヘッド中に屈曲部272を実装するために結合機構の例を実現する。具体的には、屈曲部272は、フェースフランジ274および後方フランジ276を含む。フェースフランジ274はフェース268の周囲フランジ278に連結される。後方フランジ276の部分はソール262、クラウン264、スカート266の周囲エッジの部分と、例えば、クラウンフランジ280およびソールフランジ282に連結されることによって、連結される。
屈曲部272は好ましくはゴルフクラブヘッドの隣接部分より小さなヤング率を実現する材料から構築される。好ましくは、屈曲部272、フェース268、およびゴルフクラブヘッド260の後方部分は例えば溶接によって容易に結合させることができる材料から構築される。例えば、フェース268および後方部分は好ましくは第1のチタン合金から構築され、屈曲部272は、以下により詳細に説明するベータチタン合金から構築される。
他の実施例において、図25に示すように、ゴルフクラブヘッド290は、ゴルフクラブヘッド290の隣接部分に含まれ、屈曲部292をこれら隣接部分に結合するのに用いるインターフェース部材を含む。前方インターフェース部材294が屈曲部292およびフェース部材296の間に介挿される。同様に、後方インターフェース部材298が屈曲部292および後方本体部材300の間に介挿される。
現行の実施例において、前方インターフェース部材294および後方インターフェース部材298は、双方とも、隣接部品の間に介挿される環状部材として構築される。前方インターフェース部材294はフェースフランジ302および屈曲部フランジ304を含み、このフェースフランジ302が重ね継手でフェース部材296に結合され、屈曲部フランジ304が重ね継手で屈曲部292に結合される。前方インターフェース部材294の一部は露出されて、ゴルフクラブヘッド290の前方表面を形成する。インターフェース部材294は屈曲部292の前方エッジをフェース部材296の周囲エッジから離間させる。後方インターフェース部材298は後方本体フランジ306および屈曲部フランジ308を含み、この後方本体フランジ306は後方本体部材300に結合され、屈曲部フランジ308は屈曲部292に結合される。後方インターフェース部材298は後方本体部材300および屈曲部292を離間させる。
ゴルフクラブヘッド290は多材料構造を有する。一例において、後方本体部材300およびフェース部材296はチタン合金から構築され、両者は同一のチタン合金、例えばTi6−4から構築されて良い。前方インターフェース部材294は、フェース部材296、屈曲部292、および後方本体部材300の材料と結合するように選択される材料から構築される。一例において、インターフェース部材はアルミニウム合金から構築され、屈曲部はカーボン繊維複合材から構築される。インターフェース部材298は一定の断面形状で構築される必要がないことに留意されたい。
ゴルフクラブヘッド320は、図26に示すとおり、屈曲部322をゴルフクラブヘッド320の隣接部分に結合するために使用されるインターフェース部材を含む。前方インターフェース部材324は屈曲部322およびフェース部材326の間に介挿される。同様に、後方インターフェース部材328は屈曲部322および後方本体部材330の間に介挿される。
前方インターフェース部材324および後方インターフェース部材328は、双方とも、隣接部品の間に介挿される環状部材として構築される。前方インターフェース部材324はフェースフランジ332を含み、これが重ね継手でフェース部材326に結合される。前方インターフェース部材324も屈曲部フランジ334を含み、これが重ね継手で屈曲部322の前方フランジ340に結合される。前方インターフェース部材324の一部は露出されて、ゴルフクラブヘッド320の前方表面を形成する。インターフェース部材324は屈曲部332の前方エッジをフェース部材326の周囲エッジから離間させる。後方インターフェース部材328は後方本体フランジ336および屈曲部フランジ330を含み、この後方本体フランジ336は後方本体部材330に結合され、屈曲部フランジ338は屈曲部322に結合される。後方インターフェース部材328は後方本体部材330および屈曲部322を離間させる。
ゴルフクラブヘッド320は多材料構造を有する。一例において、後方本体部材330およびフェース部材326はチタン合金から構築され、両者は同一のチタン合金、例えばTi6−4から構築されて良い。前方インターフェース部材324および後方インターフェース部材328は、フェース部材326、屈曲部322、および後方本体部材330の材料と結合するように選択される材料から構築される。一例において、インターフェース部材はアルミニウム合金から構築され、屈曲部はカーボン繊維複合材から構築される。
図27を参照すると、ゴルフクラブヘッド350は、屈曲部352を含み、これが、ゴルフクラブの後方部分およびフェース354の間の遷移から離間されている。一般的には、ゴルフクラブヘッド350は空洞体構造を有し、これはソール356、クラウン358、スカート360、フェース354、ホーゼル、および屈曲部352から形成される。
屈曲部352はフェース354とゴルフクラブヘッド350の後方部分との間に介挿される。屈曲部は全般的にはU字型の断面形状を伴う環状部材であり、前方フランジ362および後方フランジ364を伴うようになっている。前方フランジ362はフェース354のフェースフランジ366に結合され、後方フランジ364はゴルフクラブヘッドの後方部分のフランジに結合され、このフランジはクラウンフランジ368およびソールフランジ370を含む。
図28および図29でそれぞれ図説する実施例は図27の実施例と同様であるけれども、代替的なフランジ構造を含む。図28に示すように、ゴルフクラブヘッド380は、ソール382、クラウン384、スカート386、ホーゼル、および屈曲部390により形成される空洞体構造を有する。屈曲部390はフェース388およびゴルフクラブヘッドの後方部分の間に介挿され、これは、ソール382およびクラウン384を含む。屈曲部390は全般的には環状部材であり、前方結合部分392および後方フランジ394を含む。前方結合部分392はフェースフランジ396を包みこんで結合される屈曲部390の部分であり、フェースフランジ396の少なくとも一部を収容するようになっている。後方フランジ394の部分はソールフランジ398およびクラウンフランジ400に突き当たって連結されている。
図29に示すように、ゴルフクラブヘッド410は、ソール412、クラウン414、スカート416、ホーゼル、および屈曲部420により形成される空洞体構造を有する。屈曲部420はフェース418およびゴルフクラブヘッドの後方部分の間に介挿され、これは、ソール412およびクラウン414を含む。屈曲部420は全般的には環状部材であり、前方フランジ422および後方フランジ424を含む。前方フランジ422はフェースフランジ426に突き当たって連結される。後方フランジ424の部分はソールフランジ428およびクラウンフランジ430に突き当たって連結されている。
実施例の各々の屈曲部の構造は、種々の代替構成から選択されてゴルフボールの衝突時の調整挙動を実現するようにしてよい。図30〜図34は屈曲部の種々の代替的なマルチピース構造を図説する。具体的には、図説の屈曲部は種々の代替的な機器形状を伴う複数の屈曲部品を含む。例えば、図30の屈曲部440は、全体的にはL形状部材として形成される屈曲部品442を含む環の断面形状を含む。屈曲部品442はゴルフクラブ本体448の前方フランジ444および後方フランジ446に連結される。図示のとおり、前方フランジ444および後方フランジ446は収束型のフランジであり相互に角度付けられている。前方フランジ444および後方フランジ446は、全般的には、ゴルフクラブヘッドのフェース452に近い位置で、ゴルフクラブヘッド本体448のソール450に一体化される。先に述べたように、屈曲部440は好ましくはフェース452のボール打撃表面から約20mm以内に位置づけられ、より好ましくは約5.0mmおよび約20.0mmの間に位置づけられる。屈曲部品442は、任意の機械的な結合プロセス、例えば、溶接、ロウ付け、機構的なファスナ、拡散ボンディング、液体インターフェース拡散ボンディング、スーパープラスチック形成、および拡散ボンディングおよび/または、接着剤を用いて、前方フランジ444および後方フランジ446に結合されて良い。製造時にゴルフクラブヘッドの内部キャビティで細工するための構造、例えばクラウンプル構造またはフェースプル構造により、結合プロセスが容易に達成できる。
他の実施例においては、図31に示すように、屈曲部460は波形または皺寄せした断面形状を有し、ゴルフクラブヘッド462に含まれる。屈曲部品464はゴルフクラブ462の前方フランジ466および後方フランジ468に連結される。前方フランジ466および後方フランジ468は、全般的には、ゴルフクラブヘッドのフェース470に近い位置で、ゴルフクラブヘッド本体462のソール472に一体化される。先に述べたように、屈曲部460は好ましくはフェース470のボール打撃表面から約20mm以内に位置づけられ、より好ましくは約5.0mmおよび約20.0mmの間に位置づけられる。屈曲部品464は、任意の機械的な結合プロセス、例えば、溶接、ロウ付け、機構的なファスナおよび/または、接着剤を用いて、前方フランジ466および後方フランジ468に結合されて良い。
付加的な実施例においては、屈曲部は、フランジ(複数)と全般的に溝形状の屈曲部品とから形成される。図32を参照すると、ゴルフクラブヘッド480は屈曲部482を含み、この屈曲部482は屈曲部品484により形成され、屈曲部482は好ましくはフェース494のボール打撃表面から約20mm以内に位置づけられ、より屈曲部品484は例えば溶接、ロウ付け、および/または接着剤によりゴルフクラブヘッド480のソール492のフランジに結合される。好ましくは約5.0mmおよび約20.0mmの間に位置づけられる。具体的には、屈曲部品484は、全体として溝形状の部材であり、これは前方フランジ488および後方フランジ490の部分を収容する後退部486(複数)を含む。後退部486は、屈曲部品484の一部により離間され、これは、前方フランジ488および後方フランジ490の間に所望の間隔を形成するように選択される。
類似の実施例においては、図33に示すように、ゴルフクラブヘッド500は屈曲部502を含み、この屈曲部502が、溝形状断面を有する屈曲部品504から形成される。屈曲部品504はゴルフクラブ500のソール506上に形成されるフランジ(複数)に例えば溶接、ロウ付け、および/または接着剤により連結される。屈曲部502は好ましくはフェース508のボール打撃表面から約20mm以内に位置づけられ、より好ましくは約5.0mmおよび約20.0mmの間に位置づけられる。具体的には、屈曲部品504は、全体として溝形状の部材であり、これは前方フランジ510および後方フランジ512の部分を収容するスロットを形成する。
他の実施例においては、図34に示すように、ゴルフクラブヘッド520は屈曲部522を含み、この屈曲部522が、溝形状断面を有する屈曲部品524から形成される。屈曲部品524は全般的には鮫歯形状断面を有するように構築され、具体的には、第1の曲がった部分と全体として平坦で頂点にぶつかる部分とを有する。屈曲部品524はゴルフクラブ520のソール526上に形成されるフランジ(複数)に例えば溶接、ロウ付け、および/または接着剤により連結される。屈曲部522は好ましくはフェース528のボール打撃表面から約20mm以内に位置づけられ、より好ましくは約5.0mmおよび約20.0mmの間に位置づけられる。具体的には、屈曲部品524は、全体として溝形状の部材であり、これは前方フランジ530および後方フランジ532の部分を収容するスロットを形成する。
図35を参照すると、ゴルフクラブヘッド540の他の実施例は、図34に図説された実施例と形状が類似した屈曲部542を含むけれども、この屈曲部542はゴルフクラブヘッドのソール546から外側に延びている。この屈曲部542は、溝を形成する断面を有する屈曲部品544から形成される。屈曲部品544は全般的には鮫歯形状断面を有するように構築され、具体的には、第1の曲がった部分と全体として平坦で頂点にぶつかる部分とを有する。屈曲部品544はゴルフクラブ540のソール546上に形成されるフランジ(複数)に例えば溶接、ロウ付け、および/または接着剤により連結される。屈曲部542は好ましくはフェース548のボール打撃表面から約20mm以内に位置づけられ、より好ましくは約5.0mmおよび約20.0mmの間に位置づけられる。
他の実施例において、図36に図説されるように、ゴルフクラブヘッド560は屈曲部562を含む。この屈曲部562は全般的には筒状断面を有する屈曲部品564から形成される。屈曲部品564は、全般的に筒状の断面形状を有するように構築され、これは環状の断面形状を有するように図説されるけれども、任意の断面形状を伴って良いことに留意されたい。屈曲部品564はゴルフクラブ560のソール566上に形成されるフランジ568(複数)に例えば溶接、ロウ付け、および/または接着剤により連結される。屈曲部品564は、フランジ568と相補的な外形形状を有し、結合表面を形成して屈曲部品564がフランジ568と結合できるようになっている。屈曲部562は好ましくはフェース568のボール打撃表面から約20mm以内に位置づけられ、より好ましくは約5.0mmおよび約20.0mmの間に位置づけられる。
図37を参照すると、付加的な実施例において、ゴルフクラブヘッド580が屈曲部582を有する。この屈曲部582は図34に図説される実施例と形状において類似しているけれども、屈曲部582は、全体として鮫歯形状の断面が反転されるように配向している。具体的には、屈曲部582の曲がった部分が他の図説の実施例と違ってより後方になっている。図示のとおり、屈曲部582は、溝を形成する断面を有する屈曲部品584から形成されているけれども、屈曲部582は、ゴルフクラブヘッド580のソール586と一体構造として形成されて良いことに留意されたい。ゴルフクラブヘッドの他の部分に対する屈曲部の配向を変更することにより、屈曲部に加わる応力の逆の方向に印加され、屈曲部の挙動が異なり屈曲部が実効的により硬くなる。この結果、配向を変えることにより、屈曲部がゴルフクラブヘッドに対して調整できる。屈曲部品584はゴルフクラブ580のソール586上に形成されるフランジ(複数)に例えば溶接、ロウ付け、および/または接着剤により連結される。屈曲部582は好ましくはフェース588のボール打撃表面から約20mm以内に位置づけられ、より好ましくは約5.0mmおよび約20.0mmの間に位置づけられ、その厚さは好ましくは約0.35mmおよび約2.0mmの間である。
図38〜図40を参照すると、ゴルフクラブヘッド600は、所望のコンプライアンスを実現するように調整できる屈曲部602を実現する長尺のキャビティを含む。例えば、ゴルフクラブヘッドは、柔軟なチューブを含み、このチューブは柔軟な材料で満たされ、または部分的に満たされて音響、フィーリング、および柔軟性を調整し、または空にままとされる。ゴルフクラブヘッド600は、クラウン604、ソール606、スカート608、ボール打撃表面611を形成するフェース610、および、内部キャビティ614を形成する空洞本体のゴルフクラブヘッド構造を形成するために結合するホーゼル612を含む。屈曲部602は長尺の管状構造であり、これは全般的にヒールからトウの方向に延び、屈曲キャビティを形成613する。実施例において、屈曲部602は、ゴルフクラブヘッド600がアドレス位置にあるときのゴルフクラブヘッド600のフェースの幾何中心を通り、垂直な前後平面と交差するようにゴルフクラブ600に渡って延びる。
開口616が設けられ、これは屈曲部602の内部への操作を実現し、カバー618により閉止されてよく、これは好ましくは開口616において屈曲部602と取り外し可能に結合される。一例として、開口616はネジ切りされて良く、カバー618は開口616中にねじ込まれ、また、開口616はカバー618を装着、取り外し可能にするツール係合機構を含む。
他の代替的例として、屈曲部602は、完全にまたは部分的にインサート603、例えば、高密度弾性インサートで満たされて良い。例えば、タングステンのような高密度材料が高密度インサートを形成するために注入された弾性材料を、筒状の屈曲部に、または、開放スロットを含む、ここに説明される他の実施例の1つに、フェースの後方で、挿入される。インサートは屈曲部に充填し、または部分点に充填してゴルフクラブヘッドの音響挙動を変更するのに使用されて良い。種々の密度で構築され、および/または、種々の重量分布を具備する複数のインサートを実現して、ゴルフクラブヘッドの最終的な重量および質量分布を選択して良いように、種々の質量および重量分布で屈曲部に適合するインサートを作成して良い。さらに、屈曲部は内部キャビティへと延びる開口を含んで良く、インサートを開口を塞ぐプラグとして使用し、内部キャビティが環境に露出されずにゴミや水がキャビティに入らないようにして良い。事例的で適切な材料は、ポリウレタン、ゴム、熱硬化性ポリマー、熱可塑性ポリマー、エポキシ、フォーム、およびネオプレンを含む。選択された材料は、屈曲部と結合するように選択され、組み合わされて柔軟性を実現する硬度を有する。好ましくは、選択された材料の硬度は一般的には30〜95のデュロメータAの範囲、または45〜85のデュロメータDの範囲である。
図41〜図43を参照すると、他の実施例のゴルフクラブヘッド620が説明され、これは、ゴルフクラブヘッドのソール624から外側に延びる屈曲部622を含む。ゴルフクラブヘッド620は、クラウン626、ソール624、スカート628、ボール打撃表面631を形成するフェース630、および、内部キャビティ634を形成し、また空洞本体構造を形成するために結合するホーゼル632を含む。この実施例において、屈曲部622はソール624を横切って、スカート628を横切って、さらにクラウン626を横切って、連続して延び、ゴルフクラブヘッド620のスカート628のトウ部分を包み込むようになっている。
追加的な実施例において、ソール板がゴルフクラブヘッドと一体になり、少なくとも部分的には屈曲部と一体になる。図44に示すように、ゴルフクラブヘッド640は、クラウン642、ソール644、フェース646、スカート648、および、内側キャビティ651を形成する空洞本体を構築するように結合するソール板650を含む。ソール644およびソール板650は組合わさって屈曲部652を形成する。屈曲部652は、溝形状の機構であり、これは全般的にヒールからトウの方向に延び第一部材654、第二部材656、およびソール板650から形成される。第一部材654はソール644の前方連絡部分658の後方端に結合され、ソール644から内側キャビティ651へと曲がる。第二部材656はソール644の後方部分の前方端と結合してソール644から内側キャビティ651へと曲がる。第一部材654および第二部材656の端部は、ソール644から離間して、頂部660において相互に結合される。第二部材656の他の下側端はソール板650の前方部分と一緒になって、屈曲部652の後方部分を完成させ、これが、頂部660からゴルフクラブヘッド640の下側、かつ外側のソール表面へと延び、屈曲部652の深さがソール板650の厚さより大きくなるようになっている。
フェアウェイウッドまたはハイブリッドの実施例は一般的には地面接触表面を実現するように構築され、この実施例において、ソール644は全体としてステップ状の構造を具備し、ソール644の前方連絡部分のみが地面接触表面を形成するようになっており、地面接触表面の残りの部分はソール板650の下側表面により実現される。好ましくは、屈曲部は長尺であり、全般的にはヒールからトウの方向に延びる。
さらに、この実施例、および以下の例においては、ソール板の材料を選択してゴルフクラブヘッドにおける所望の質量分布を実現し、また、材料は本体材料の他の部分より大きな、または小さな密度を有して良い。例えば、ソール板は、一般的には、ゴルフクラブヘッドのフェースに比較的近い屈曲部と一体であるので、フェアウェイまたはハイブリッドの実施例に対しては高密度の材料を採用してゴルフクラブヘッドの重心を低く維持することが有益であり、他方、低密度の材料はドライバの実施例において有益である。なぜならば、材料質量がそうでなければソール構造に集中してしまうけれども、この材料質量をゴルフクラブヘッドの周囲に分散させることができるからである。ソール板の材料は好ましくはアルミニウム、チタン、マグネシウム、ジルコニウム、スチール、タングステンから選択され、またソール板は、ファスナ、ロウ付け、溶接、接着、または任意の他の適切な結合方法により、ゴルフクラブヘッド本体に結合させて良い。1例において、フェアウェイウッドは本体の主たる部分としてチタンを用いて良く、他方、スチールまたはタングステンのソール板がチタン本体にロウ付けされる。
他の実施例において、図45に示すように、ゴルフクラブヘッド670は図44のものと同様に構築され、もって、ゴルフクラブヘッド670は屈曲部674の一部を形成するソール板672を含み、それでいて、この実施例では、ソール板672は、ゴルフクラブヘッド670のソール676のリセス部分に収容される。ゴルフクラブヘッド670は全般的には空洞であり、クラウン678、ソール676、フェース680、スカート682、およびソール板672から構築され、これらが組合わさって内側キャビティ684を形成する空洞本体を形成する。
屈曲部674は、全般的には、第一部材686、第二部材688、およびソール板672から形成される。第一部材686はソール676の前方連絡部分690の後方端に結合され、ソール676から内側キャビティ684へと曲がる。第二部材688はソール676の後方部分の前方端と結合してソール676から内側キャビティ684へと曲がる。第一部材686および第二部材688の端部は、ソール676から離間して、頂部692において相互に結合される。第二部材688の他の下側端はソール板672の前方部分と一緒になって、屈曲部674の後方部分を完成させ、これが、頂部692からゴルフクラブヘッド670の下側、かつ外側のソール表面へと延び。
ソール676および第二部材672は組合わさってゴルフクラブヘッド670の下側壁部にリセスを形成し、これがソール板672を収容する。具体的には、第二部材688の下側端が、第二部材688およびソール676の間の連結部の下に延び、タブ689のような肩部を形成し、これが、ソール676の隣接する下側表面に下に延びる。この結果、下側表面を地面接触に用いるフェアウェイウッドおよびハイブリッドの実施例において、前方連絡部分658、ソール板650、およびソール676の後方部分がゴルフクラブヘッド670の地面接触下側表面を実現する。
図46を参照すると、ソール板を含む他の実施例のゴルフクラブヘッドが示される。ゴルフクラブヘッド700は、ソール704に結合され、屈曲部706の一部を形成するソール板702を含む。屈曲部706は、第一部材708、第二部材710、およびソール板702の一部から構築される。第一部材708および第二部材710はゴルフクラブヘッド700の内部キャビティへと延び、頂部712で合流する。第二部材710の下側端は第二部材710およびソール704の結合部の下に延び、肩部、すなわち、タブ689を形成し、これが、ソール板702の肩部716と相補って係合しする。ソール704はステップ状の構造を有し、もって、ソール板702がゴルフクラブヘッド700の最も下側の表面を実現する。
他の実施例において、図47に示すように、ゴルフクラブヘッド720は、ゴルフクラブヘッド720のソール726に含まれ開口724を覆い、屈曲部730の一部を形成する、ソール板722を含む。開口724は、ゴルフクラブヘッドの内側キャビティにアクセスするために、また、ソール板722を位置決めするために、および/または、ゴルフクラブヘッド720の全体の外側形状を維持したままで、ソール板722の質量を大幅に調整可能とするために採用されて良い。例えば、ソール板722は、ソール板722の質量を増加させ、開口724および/または内側キャビティの内部に延びる凸部728を含んで良い。
他の実施例において、図48に示されるように、ゴルフクラブヘッド740は、ゴルフクラブヘッド740のソール746に含まれる開口744を覆い、ゴルフクラブヘッドにウエイト部材748を結合させるためのウエイトポートを実現するソール板742を含む。好ましくは、ウエイトポートは、ウエイトポートは、ウエイト部材748を変更し、取り外しても、ソール板742およびウエイト部材748の組み合わせの重心を変化させないように、位置づけられ、ゴルフクラブヘッド740を含むクラブのスイングウエイトを変更するより有効な機構を実現する。具体的には、ソール板742はネジ穴のような実装機構を含み、これが取り外し可能なウエイト部材748に結合される。
他の代替的例として、ここに説明される開放屈曲部のいずれも、完全にまたは部分的にインサート、例えばインサート743により満たされて良く、こらは、高密度弾性インサートであって良い。例えば、タングステンのような高密度材料が高密度インサートを形成するために注入された弾性材料を、筒状の屈曲部に、または、開放スロットを含む、ここに説明される他の実施例の1つに、フェースの後方で、挿入される。インサートは屈曲部に充填し、または部分点に充填してゴルフクラブヘッドの音響挙動を変更するのに使用されて良い。種々の密度で構築され、および/または、種々の重量分布を具備する複数のインサートを実現して、ゴルフクラブヘッドの最終的な重量および質量分布を選択して良いように、種々の質量および重量分布で屈曲部に適合するインサートを作成して良い。さらに、屈曲部は内部キャビティへと延びる開口を含んで良く、インサートを、開口を塞ぐプラグとして使用し、内部キャビティが環境に露出されずにゴミや水がキャビティに入らないようにして良い。事例的で適切な材料は、ポリウレタン、ゴム、熱硬化性ポリマー、熱可塑性ポリマー、エポキシ、フォーム、およびネオプレンを含む。選択された材料は、屈曲部と結合するように選択され、組み合わされて柔軟性を実現する硬度を有する。好ましくは、選択された材料の硬度は一般的には30〜95のデュロメータAの範囲、または45〜85のデュロメータDの範囲である。
図49を参照すると、ソール板および屈曲部を含むゴルフクラブヘッドの実施例が説明される。ゴルフクラブヘッド750は、クラウン752、ソール754、スカート756、フェース758、およびソール板760を含む。リセス762がソール754に含まれ、これがソール板760を収容し、ただし、リセス762は、ソール板760が装着されたときに、リセス760の前方壁部とソール板760の前方端の間にギャップができるような形状とされる。この結果、ギャップが、フェース758の近くでゴルフクラブヘッドの下側部分に屈曲部766を形成する。
他の実施例において、図50に示すように、ゴルフクラブヘッド770は、組合わさって屈曲部775を形成する、ステップ状のソール772およびソール板774を含む。ソール772は前面案内部分778を含み、これはフェース776から後方へソール772の遷移壁部780に向かって延び、これが屈曲部775の前方壁部を形成する。ソール板774はソール772と連結され、もって、このソール板774が遷移壁部780から離間されて屈曲部775を形成する。ソール板774は遷移壁部780から後方に所望の距離だけ延び、これの距離は点線で示される。
ゴルフクラブヘッドの他の実施例は、組合わさって屈曲部を形成する、リセス上のソールおよびソール板を含み、このゴルフクラブの一部を図51に示す。ゴルフクラブヘッド790は、ソール板796を収容するリセス794を形成するソール792を含み、それらソールおよびソール板は組合わさって屈曲部800を形成する。具体的には、ソール792は前方案内部分798を含み、これがゴルフクラブヘッドのフェース802と遷移壁部804との間で延び、遷移壁部804は前方あんなイブ798から内側に延びてリセス794の一部を形成する。ソール板796はリセス794に収容され、ソール792に結合され、もって、ソール板796の前方部が案内部分798から離間され、全般的にV形状のギャップが屈曲部800に形成される。
図52を参照すると、実施例のゴルフクラブヘッド810は屈曲部812および屈曲部調整機構を含む。ゴルフクラブヘッド810は、クラウン814、ソール816、スカート818、及びボール打撃表面を形成するフェース820を含む。ソール816は前面案内部分824を含み、この前面案内部分824がフェース820から屈曲部812の前面壁部826へと後方に延びる。前面壁部826は頂部830において後方壁部828と結合して屈曲部812を形成する。ソール816の後方部分は後方壁部828から後方へ延びソール816の残りの部分を形成する。図示のとおり、ソール816の後方部分は厚さを変化させて良く、たとえば、隔離部分834により屈曲部812から後方に離間させた肉厚部分832を含んで厚さを変化させて良い。
屈曲部812は長尺でありヒールからトウの方向に延び、ソール816において外側溝を形成する。案内部分824、前面壁部826、頂部830、後方壁部828、および隔離部分834の厚さを選択して、ゴルフボールの衝突時に所望の振動周波数になるように屈曲部812を調整する。厚さt〜tは特別の関係を有するように定義され、もって、案内部分824が、フェースに隣接する第1の厚さtから前面壁部826に隣接する第2の厚さtへと遷移する。前面壁部826は、その厚さを、案内部分824と結合する部分の約tから中央厚さtへと変化させ、さらに頂部830の厚さtとほぼ等しい厚さへと変化させる。同様に、後方壁部828は、その厚さを、それが頂部830と結合する位置の約tから中央部分の厚さtへと変化させ、さらに、隔離部分834の厚さtとほぼ等しい厚さへと変化させる。隔離部分834の後方では、ソール816の厚さは、隔離部分の厚さtから厚さtへと変化する。
上述のとおり、屈曲部をソールに配置した、この考案のゴルフクラブヘッドでは柔軟性が付加されるので、理想的な衝撃位置より下に位置決めされるボール衝撃に対してバックスピンを減少させる。バックスピンが減少するので、ゴルフクラブヘッドのボール打撃表面の曲率は、理想的な衝撃位置の上下で異なり、ゴルフボールの打ち上げがバックスピンの減少に適合化されて良い。ゴルフクラブヘッドのフェースのトップエッジおよびゴルフクラブのリーディングエッジの間のボール打撃表面の曲率はフェースの「ロール」として定義される。この考案のゴルフクラブヘッドでは、好ましくは、理想的な衝撃位置より上のロール半径は理想的な衝撃位置より下のロール半径と異なる。代替的には、ゴルフクラブヘッドの幾何的なフェース中心より上のロール半径は、ゴルフクラブヘッドの幾何的なフェース中心より下のロール半径と異なる。さらに代替的には、ゴルフクラブヘッドのフェースの上側2/3のロール半径はフェースの下側1/3のロール半径と異なる。好ましくは、屈曲部に近い、ボール打撃表面の部分のロール半径は、屈曲部から遠いフェースの部分より大きく、もって、屈曲部に近いボール打撃表面の部分は、他の部分よりより平坦になっている。例えば、ゴルフクラブヘッド810において、屈曲部812はゴルフクラブヘッドの下側表面に位置し、ボール打撃表面の、理想的な衝撃位置より下の部分のロール半径R1は、理想的な衝撃位置より上の、ボール打撃表面の部分のロール半径R2より大きい。好ましくは、屈曲部の近くのボール打撃表面の部分のロール半径は約12.0インチより大きく、より好ましくは12.5インチより大きい。
同様に、フェースのヒールおよびトウの間のゴルフクラブのボール打撃表面の曲率はフェースの「バルジ」として定義される。この考案のゴルフクラブヘッドは、ゴルフクラブヘッドのスカートへと延びる屈曲部を含み、芯から外れた打撃に対して打撃されたゴルフボールのサイドスピンは同様に減少し、したがって、スカートに屈曲部を持たないゴルフクラブヘッドに較べて大きいバルジ半径を有する。バルジ半径が大きいとフェースがより平坦になり、芯から外れた打撃に対して傾きを減少させて、ゴルフクラブヘッドとボールとの間のより効率的なエネルギー伝達を実現し、もって、ゴルフクラブフェースのホットスポット面積を増大させる。好ましくは、ゴルフクラブヘッドのスカートにおいて最も屈曲部に近いボール打撃表面の部分のバルジ半径は約12.0インチより大きく、より好ましくは12.5インチより大きい。
厚さ遷移の代替的な実施例が図52〜図54に示される。ここで採用される厚さ関係は、屈曲部と、屈曲部に隣接するゴルフクラブヘッドの部分とを通じた所望の屈曲分布を実現するために使用される。図52に示される実施例において、案内部分の厚さtおよびtは、最小フェース厚さの少なくとも50%であり、より好ましくは最小フェース厚さの少なくとも60%であり、また、好ましくは厚さtはtより大きい(t>t)。さらに、屈曲部の前面壁部の厚さtと後方壁部の厚さtは40%未満だけ異なり、より好ましくは30%未満だけ異なり、さらに好ましくは20%未満だけ異なる。さらに、屈曲部の前面壁部の厚さtおよび後方壁部の厚さtは好ましくはフェースの最小厚さの90%より小さく、また、屈曲部のこれた壁部の厚さは好ましくは案内部分の厚さt、tより小さいか、または等しい。屈曲部の頂部の厚さは好ましくは屈曲部の前面壁部の厚さtおよび後方壁部の厚さtの最小厚さより大きいか、等しい。さらに、頂部の厚さtは好ましくは前方壁部の厚さtおよび後方壁部の厚さtの中の大きい方の30%の範囲内であり、より好ましくはこれら厚さの大きい方の15%の範囲内である。
屈曲部の後方壁部から30.0mmの範囲内のソールの部分の厚さが屈曲部の前面壁部の前の案内部分の厚さより大きければ、屈曲部の後方壁部に隣接するソールの厚さは、好ましくは薄くされる。例えば、ソールの厚さtが屈曲部の後方壁部から30.0mmの範囲内において案内部分の最小厚さより大きければ、屈曲部の直後のソールの部分の厚さは、好ましくは、案内部分の最小厚さより薄く、かつ、最小フェース厚さより薄い。好ましくは、厚さtは最小フェース厚さの60%より薄く、より好ましくは最小フェース厚さの50%より薄い。
他の実施例において、図53に示すように、案内部分はその長さLに渡って厚さを変化させる部分を含むように変更される。先に説明した屈曲部およびソールの他の部分の厚さに関する関係は先の実施例と同様であり、繰り返さない。案内部分において、その長さLの少なくとも60%に渡って厚さがほど一定であり、より好ましくは、案内部分の長さLの少なくとも70%に渡ってほぼ一定である。さらに、案内部分の最大厚さは、ゴルフクラブヘッドのフェースの近くであり、屈曲部の前面壁部の近くではない。最大厚さは、全般的には厚さtの部分にあり、最小厚さは全般的には厚さtの部分にあり、これは図53に示すとおりである。好ましくは、案内部分の最小厚さはゴルフクラブヘッドのソールの最小厚さより大きいか等しい。案内部分の最小厚さは好ましくは案内部分の最大厚さの70%より小さく、より好ましくは案内部分の最大厚さの60%より小さい。
他の実施例にお手、図54に示すように、案内部分はその長さLに渡って厚さを変化させる部分を含むように変更され、図説のように、頂部の厚さが前面非基部の最小厚さtおよび後方壁部の厚さtより厚く、屈曲部の後方のソールの厚さは図説のとおりほぼ一定であり、全般的には案内部分の最大厚さより小さい。この実施例において、案内部分の厚さは、フェースの隣接部から屈曲部の前面壁部に向かう全体として線形なテーパである。この線形なテーパまたは厚さの線形な減少は、好ましくは約4%より大きく(すなわち、10.0mmの長さに渡って0.4mmの厚さの減少)、より好ましくは、フェースの隣接部から屈曲部へ約5%より大きい。この実施例において、屈曲部の後方壁部に連接するソールの部分の厚さt、および、屈曲部からさらに後方のソールの部分の厚さtは、案内部分の最大厚さとほぼ等しいか、薄い。
フェアウェイウッドおよびハイブリッドタイプのゴルフクラブヘッドの場合にように、ロフト角が約13°〜30°の範囲である、この考案に従うゴルフクラブヘッドの実施例において、厚さは全般的には以下のとおりである。t/1.4〜2.0mm;t/1.2〜1.6mm;t/1.2〜1.7mm;t/1.2〜2.0mm;t/1.2〜1.7mm;t/0.6〜1.2mm;およびt/0.6〜4.0mmである。同様に、ドライバタイプのゴルフクラブヘッドの場合にように、ロフト角が約6°〜12°の範囲である、この考案に従うゴルフクラブヘッドの実施例において、厚さは全般的には以下のとおりである。t/1.4〜2.0mm;t/0.6〜1.6mm;t/0.5〜1.7mm;t/0.5〜2.0mm;t/0.5〜1.7mm;t/0.5〜1.2mm;およびt/0.5〜3.0mmである。
ここで、図55および図56を参照すると、ゴルフクラブヘッド840は屈曲部842を含み、この屈曲部842が少なくとも部分的に取り外し可能部材844に覆われている。ゴルフクラブヘッド840はクラウン846、ソール848、スカート850、ボール打撃表面を形成するフェース852、および、組付けられたゴルフクラブにおいては長尺のゴルフクラブシャフトおよびグリップの結合されるホーゼル856を含む。
屈曲部842はソール848の前方部分、全般的にはフェース852に隣接して位置づけられ、取り外し可能部材844用の実装部分を含む。屈曲部842は、前面壁部858を含み、これが頂部862において後方壁部860と結合する。マウント864は、後退した支持部分866を含み、この支持部分866が取り外し可能部材864を収容し、取り外し可能部材844の下側表面がソール848の隣接外部表面に較べて面一になり、または後退するように、取り外し可能部材844を位置づける。結合機構868が含まれて、もって、取り外し可能部材864がゴルフクラブヘッド840に取り外し可能に結合できるようになす。例えば、結合機構868は、ネジ穴であり、取り外し可能部材844は重み付けされたソール板であり、これがネジファスナを用いてネジ穴に結合される。
取り外し可能部材844は、後退したマウント864内に丁度入るような寸法とされ、屈曲部842の前面壁部858から離間されてギャップ870を形成するようになっている。ギャップ870は屈曲部842への開口を形成し、この開口が、取り外し可能部材844および屈曲部により形成されるキャビティ872への経路を形成する。ギャップ870は空間を形成し、もって、ゴルフボールとの衝撃の間、屈曲部842が屈曲可能なようになし、また、ギャップ870は、前面壁部858が取り外し可能部材844に対して前後方向に移動可能なようにしている。
図57を参照すると、ゴルフクラブヘッド880は、屈曲部882を含み、この屈曲部882が取り外し可能部材884のマウントおよび交換可能なシャフトシステム886と交差する。この実施例において、ゴルフクラブヘッド880は空洞本体構造を含み、これはクラウン、ソール888、スカート、およびホーゼルによって形成される。ゴルフクラブヘッド880は、ウエイト部材のような取り外し可能部材884を含み、ソール888の一部がウエイト部材用の実装機構を含む。この実施例において、実装機構は全般的に筒状のレシーバ892を含み、これが、ソールの外側表面からゴルフクラブヘッド880の内部へと延びる。
ゴルフクラブヘッド880は、屈曲部882も含み、これが、ソール888の前方部分を横切ってヒールからトウの方向に延びる。屈曲部882はここに説明した他の実施例に関連して説明した具体的な構造のうちの任意の構造を伴って良い。
ゴルフクラブヘッド880は交換可能なシャフトシステムを含み、これが、ソール側からヘッドと係合するファスナを含む。アクセス穴896が設けられ、これがファスナ894を収容し、ソール888からホーゼル890へと延びる。
レシーバ892、屈曲部882、およびアクセス穴896からなるソール構造体は交差して、もって、この構造が共通部分によって形成されるようになす。具体的には、レシーバ892の側壁が屈曲部882の側壁と交差し、もって、構造体がゴルフクラブヘッド880のトウ部分において結合される。同様に、アクセス穴896の側壁が屈曲部882の側壁と交差して、もって、構造体がゴルフクラブヘッド880のヒール部分において結合される。レシーバ892、屈曲部882、およびアクセス穴896からなるソール構造体は、構造体を結合することにより、余分な構造にもっぱら必要となる質量を減少させる。
図61および図62を参照すると、交換可能な屈曲部部品が説明される。この実施例において、図6の実施例の屈曲部76と同様に、ゴルフクラブヘッド900は、全般的に物体部品として構築され、ソール904に結合される屈曲部902を含む。ゴルフクラブヘッド900は、クラウン901と、ソール904と、クラウン901およびソール904の間を延びるスカート903と、ボール打撃表面907を実現するフェース905と、ホーゼル904とを含む中空本体である。中空本体は、空に維持された、または完全にまたは一部充填された内側キャビティ910を形成する。
屈曲部902は部分ソールプレートとして構築されて良く、また、ゴルフクラブヘッドのソールの任意の部分を形成して良い。この実施例において、屈曲部902は、ゴルフクラブヘッド900のソール表面の前方部分を置き換える。屈曲部902は、前方フランジ部分908の後縁から延びてゴルフクラブヘッドの内側キャビティ910へと曲がる第1部材906を含む。第2部材912は屈曲部902の後方フランジ部分914から延び内側キャビティ910へと曲がる。内側キャビティ910中へと延びる、第1部材906および第2部材912の端部は、相互に結合される。好ましくは、屈曲部は長尺であり、全般的にヒール・トウ方向に延びる。
図示のとおり、屈曲部902はソール904およびスカート903によって形成された開口にちょうど入り、複数のファスナを使用してソール904に機械的に結合されて良い。具体的には、複数のファスナ916が屈曲部902の前方および後方フランジ部分908、914中に含まれるファスナ孔を通じて延び、ソール904のボス918へと延びる。代替的に、または付加的に、屈曲部はソール904に結合され、ロウ付けされ、または溶接されて良い。開口の端部には後退フランジ917が開口の全体または一部の周囲に形成され、これが複数のファスナ916に加えて、屈曲部902の周囲端部と結合されて良い。
屈曲部902の材料は、種々の重量および剛性を具備する複数の屈曲部を実現するように種々の密度、ヤング率、および寸法を具備する材料から選択されて良い。例えば、屈曲部はゴルフクラブヘッドのソールと異なる材料、例えば、チタンソール中にカーボン複合屈曲部を含むように構築されて良い。さらに、屈曲部を別体部品として構築することにより、壊れた屈曲部を交換して補修し、固有に設計されたクラブヘッド速度に屈曲部を適合化させることができる。また、屈曲部をゴルフクラブヘッドの残りの部分と較べて異なる方法で構築でき、例えば、屈曲部を鍛造してゴルフクラブヘッドの残りの部分をキャスティングして良く、これは屈曲部により良好な材料特性を実現し、例えば、アルファーケースとして知られるように、材料の表面に形成される酸化層を除去することができる。
代替的な実施例において、図63に示され、ソール1004の一部を強化し、調整する屈曲部品1002を含む。先の実施例と同様に、ゴルフクラブヘッド1000は、クラウン1001と、ソール1004と、クラウン1001およびソール1004の間を延びるスカート1003と、ボール打撃表面1007を実現するフェース1005と、ホーゼルとを含む中空本体である。この実施例において、屈曲部品はソール1004の外側表面とけつごうされ、ソール1004内に含まれ後退溝を形成する屈曲部1003に結合する。具体的には、屈曲部1003は、屈曲部品1002なしに当該屈曲部1003がゴルフボールおよびゴルフクラブヘッド1000の間の衝撃の間に形成される応力の下で壊れるように構築されて良い。
屈曲部品1002は、前方フランジ部分1008の後方端部から延びてゴルフクラブヘッドの内側キャビティ1010に曲がって入る第1部材を含み、ただし、この実施例では、屈曲部品1002は内側キャビティ1010へは露出されない。第2部材1012は屈曲部1002の後方フランジ部分1014から延び内側キャビティ1010へと曲がる。内側キャビティ1010中へと延びる、第1部材1006および第2部材1012の端部は、相互に結合される。好ましくは、屈曲部は長尺であり、全般的にヒール・トウ方向に延び、単一のモノリシック本体として構築される。
図示のとおり、ソール1002は屈曲部品1002を収容する後退部を含み、この後退部および屈曲部品が相補的な形状を有して屈曲部品1002がソールの屈曲部1003に当接してこれを支持するようになっている。屈曲部品1002は複数のファスナを使用してソール904に機械的に結合されて良い。具体的には、複数のファスナ1016が屈曲部品1002の前方および後方フランジ部分1008、1014中に含まれるファスナ孔を通じて延び、ソール1004のネジ孔1018へと延びる。代替的に、または付加的に、屈曲部はソール1004に結合され、ロウ付けされ、または溶接されて良い。
ゴルフクラブヘッドの物理的な特性は、全般的には、ゴルフクラブヘッドの衝撃時に必要な挙動を実現するように制御される。メタルウッドゴルフクラブヘッドにおいて、質量分布は、重心を所望の位置となし、所望の慣性モーメントを実現するように制御される。図58〜図60に図説されるように、ゴルフクラブヘッドの重心は、ゴルフクラブヘッドの任意個数の機構を、寸法上、関係付けられて良い。この考案のゴルフクラブの所望の寸法範囲は、以下の表に示され、ここで括弧により括られて示される負の値は、参照機構に対する方向を示す(例えば、fcはフェース、gは地面)。
Figure 0003220756
この考案の屈曲部は、また、ゴルフクラブヘッドの重心の位置に応じた寸法とされ、もって所望の挙動を実現する。幅W、高さH、およびボール打撃表面までの距離Dは、ここで説明される全ての実施例において、図1および図4に図説されるように測定されることにも留意されたい。好ましくは、ボール打撃表面から屈曲部への距離Dは、30.0mmより小さいか、等しく、より好ましくは、20.0mmより小さいか、等しく、最も好ましくは、5.00mmおよび20.00mmの間である。さらに、距離Dは、好ましくは、CG−Z−fcの距離の20%および50%の間であり、より好ましくは、CG−Z−fcの距離の25%および45%の間である。さらに、屈曲部の高さおよび幅の合計は、好ましくは、CG−Y−gの距離の+/−30%内であり、より好ましくは、CG−Y−gの距離の+/−20%内である。
この考案の屈曲部により実現されるバックスピンの削減は、質量分布の柔軟性を付与しゴルフクラブヘッドの慣性モーメントを増加させる。具体的には、この考案の屈曲部をゴルフクラブヘッドのソールに組み込むと、重心が低く、屈曲部無しのゴルフクラブヘッドの打ち上げ条件をエミュレートするボールインパクトを実現する。分析によれば、この考案の屈曲部を組み込むと、屈曲部無しのゴルフクラブの重心をほぼ3.0mmだけ低くした場合と同一の効果が得られた。ただし、重心を低くするには、ゴルフクラブヘッドにおいて質量をより低く配置する必要があり、ゴルフクラブヘッドの形状の制約ゆえに、慣性モーメントを増大させるために周囲に配置可能な質量が制約される。したがって、この考案の屈曲部を採用して重心がより低いゴルフクラブヘッドの挙動を実現し、その上で、付加的な質量をゴルフクラブヘッドの周囲に配置して慣性モーメントを増大させ、重心を後方に移動させることができる。
上述のとおり、この考案の屈曲部は、ゴルフクラブヘッドの一部において局所的に剛性を小さくする。一般的に、屈曲部の形状、および/または断面厚さを変更して、および/または、屈曲部の各部の材料を選択する等、屈曲部の幾何形状を選択して、剛性を小さくすることができる。小さな剛性を実現するために選択してよい材料には低ヤング率ベータ(β)、または準βベータ(near β)、チタン合金が含まれる。
ベータチタン合金は比較的小さなヤング率の材料を実現するので、このベータチタン合金が好ましい。周囲で支持された板の偏向は印加ストレスの下で板の剛性の関数である。板の剛性はヤング率および厚さの立方(すなわちt)に直接に比例する。したがって、同一の厚さでヤング率が異なる2つの材料サンプルを比較すると、ヤング利率が小さい材料は同一の力を加えた場合より多く偏向する。材料が弾性的に振る舞い、蓄積されたエネルギが印加ストレス解除後すぐに開放される限り、板に蓄積されたエネルギは板の偏向に直接に比例する。したがって、より変更してその結果より弾性エネルギを蓄積する材料を使用することが望まれる。
屈曲部の構造は一般的には材料をゴルフクラブのキャビティに伸ばすことになり、屈曲部がゴルフクラブヘッドのソールまたはクラウンに位置づけられるときには一般的にはCGを上昇させる。CGの高さの上昇は、屈曲部がクラウンに含まれる場合に、より重要である。好ましくは、クラウン屈曲部を採用する実施例において、屈曲部の後方のクラウンの部分は屈曲部の前方のクラウンの部分に較べて低くなるようにし、ゴルフクラブヘッドの全体のCGが下げられるようになす。具体的には、クラウン屈曲部の前方端の高さをクラウン屈曲部の後方端の高さより高くする。好ましくは、高さの差異は1.0mmより大きく、より好ましくは2.0mmより大きく、また、地面からの最大高さを伴うクラウンの位置は、ゴルフクラブヘッドのフェースおよび屈曲部の間である。
先の実施例に示すように、ゴルフクラブヘッドは、屈曲部に加えて、1またはそれ以上の、取り外し可能なウエイト用の実装機構を具備して行使腐れてゴルフクラブヘッドの全体の重量、および/または重心の位置を変化させるようにして良い。実施例において、そのソールに屈曲部を有するゴルフクラブヘッドのCG−C−saの値はシャフト軸の後方18.0mmより大きく、好ましくは、CG−Z−fcの値はフェース中心の後方33.0mmより大きく、および/または、ゴルフクラブヘッドのY−軸の回りの慣性モーメントの値は少なくとも450kg−mmである。さらに、ゴルフクラブヘッドは少なくとも1つのウエイト実装機構および少なくとも1つの取り外し可能なウエイトを具備し、これによりゴルフクラブヘッドのCGを一の方向に少なくとも2.0mm変更させることができる。
さらに、衝突後にフェースから離れたときのゴルフボール速度を最大にするために、ゴルフクラブフェースの振動周波数をゴルフボールの振動周波数に合致させることが好ましい。フェースの振動周波数は、材料のヤング率およびポアソン比、およびフェース幾何形状のようなフェースパラメータに左右される。アルファ−ベータ(α−β)Ti合金は典型的には105〜120GPaの範囲の率(係数)を有する。他方、現行のβ−Ti合金は48〜100GPaの範囲のヤング率を有する。
ゴルフクラブヘッドの材料選定にはゴルフボールとの多くの衝突に対するゴルフクラブヘッドの耐久性も考慮しなければならない。この結果、フェースの疲労寿命を考慮しなくてはならず、そして、この疲労寿命は選択材料の強度に左右される。したがって、ゴルフクラブヘッド用には、フェース衝突から最大ボール速度を実現し、受容可能な疲労寿命を実現するのに適した強度をもたらす材料を選択しなければならない。
β−Ti合金は一般的には低ヤング率を実現するけれども、通常は低材料強度を伴う。β−Ti合金は一般的には加熱処理して剛性を大きくすることが可能であるけれども、加熱処理は一般的にはヤング率の増大をももたらす。しかしながら、β−Ti合金は冷間加工して顕著なヤング率の増加を伴うことなく強度を増大させることができ、また、合金は一般的には体心立方結晶構造を有するので一般的には広範に冷間加工することが可能である。
好ましくは、約900〜1200MPaの範囲の強度で約48〜100GPaの範囲のヤング率を有する材料がゴルフクラブヘッドの各部のために採用される。例えば、そのような材料を、ゴルフクラブヘッドのフェース、および/または、屈曲部、および/または屈曲部カバーに使用することが好ましいであろう。このような範囲の特性を伴う材料は、一般的にはゴムメタル(Gum Metal)と呼ばれているチタン合金を含む。
好ましくはないけれども、熱処理(heat treatment)をβ−Tiに採用して材料における受容可能な強度およびヤング率のバランスを実現して良い。β−チタン合金における、いままでの用途は、一般的に、ヤング率を制御すること無しに材料の強度を最大化するために熱処理を要求してきた。チタン合金は、加熱されると、六方最密結晶構造のα沿うから体心立方のβ相へと相転移を行う。この転換が起こる温度はβ転移温度を呼ばれる。チタンに添加される合金元素はα相またはβ相を安定化させるいずれかの傾向を一般的に示し、このためα安定化剤またはβ安定化剤と呼ばれる。チタンを所定の量のβ安定化剤で合金化することにより室温でもβ相に安定化させることが可能である。しかしながら、そのような合金を、β転移温度より低い、高温度まで最加熱すると、熱力学の法則に従って、β相が分解してα相に変形する。これらの合金は準安定βチタン合金と呼ばれる。
熱力学の法則はα相の形成を予測するだけであるけれども、実際には、β相の分解時に、多くの非平衡相が表れる。これら非平衡相は、α’、α”、およびωと名付けられる。これらの相の各々は異なるヤング率を有すること、またヤング率の大きさは一般的にはβ<α”<α<ωを満たすことが報告されてきた。したがって、熱処理を通じてβ−チタンの強度を増大させたいのであれば、材料が、好ましい分解を伴う分解製品としてα”を含み、αおよびω相の形成を除去し、最小化するような態様で、熱処理を行うことが有益であると推測される。α”相の形成は、材料相ダイアグラムに基づいて、α+β領域から急冷することにより促進され、これは、合金をβ転移温度より低温から急冷させるべきであることを意味する。したがって、好ましくは、熱処理してβ相からα”相への形成が最大化されたβ−Ti合金をゴルフクラブヘッドの部分に使用する。
熱処理プロセスを選択して所望の相転移を実現する。最大温度、意地時間、加熱速度、急冷速度のような熱処理変数を選択して所望の材料組成を形成する。さらに、異ななるβ安定化元素の効果が同一でないので、急冷速度は合金に特有のものとなる。例えば、Ti−Mo合金は、Ti−Nb合金、またはTi−V合金、またはTi−Cr合金と異なる態様で振る舞う。Mo、Nb、V、およびCrはすべてα安定化剤であるけれどもその効果の程度は異なっている。準安定β−Ti合金のβ転移温度範囲は、約700°Cから約800°Cである。そのような合金に対しては、溶解処理温度範囲はβ転移温度より約25°C〜50°C低いものであり、実務的には、合金は約650°Cから約750°Cの範囲で溶解処理される。水急冷に続けて、β−Ti合金を低温度で熟成させて強度をさらに増加させることができる。溶解処理材料の強度を測定すると約650MPaであり、これに対して熱処理合金の強度は1050MPaであった。
適切なベータチタン合金の例は、Ti−15Mo−3Al、Ti−15Mo−3Nb−0.3O、Ti−15Mo−5Zr−3Al、Ti−13Mo−7Zr−Fe、Ti−13Mo、Ti−12Mo−6Zr−2Fe、Ti−Mo、Ti−35Nb−5Ta−7Zr、Ti−34N−9Zr−8Ta、Ti−29Nb−13Zr−2Cr、Ti−29Nb−15Zr−1.5Fe、Ti−29Nb−10Zr−0.5Si、Ti−29Nb−10Zr−0.5Fe−0.5Cr、Ti−29Nb−18Zr−Cr−0.5Si、Ti−29Nb−13Ta−4.6Zr、Ti−Nb、Ti−22V−4Al、Ti−15V−6Cr−4Al、Ti−15V−3Cr−3Al−3Sn、Ti−13V−11Cr、Ti−10V−2Fe−3Al、Ti−5Al−5V−5Mo−3Cr、Ti−3Al−8V−6Cr−4Mo−4Zr、Ti−1.5Al−5.5Fe−6.8Mo、Ti−13Cr−1Fe−3Al、Ti−6.3Cr−5.5Mo−4.0Al−0.2Si、Ti−Cr、Ti−Taの合金、ガムメタルファミリーの合金を含み、ガムメタルファミリーの合金はTi+25モル%(Ta、Nb、V)+(Zr、Hf、O)で表され、例えばTi−36Nb−2Ta−3Zr−0.35O等である(重量%)。準βチタン合金はSP−700、TIMET 18等を含んで良い。
一般的に、この考案のゴルフクラブヘッドのフェースカップまたはフェースインサートは、その高強度ゆえに、Ti−64、Ti−17、ATI425、TIMET 54、Ti−9、TIMET 639、VL−Ti、KS ELF、SP−700等のような、α−βまたは準βチタン合金から構築されることが好ましい。さらに、ゴルフクラブ本体の後方部分、すなわち、フェースカップ、フェースインサート、屈曲部、および屈曲部カバー以外の部分は、好ましくは、Ti−8Al−1V−1Mo、Ti−8Al−1Fe、Ti−5Al−1Sn−1Zr−1V−0.8Mo、Ti−3Al−2.5Sn、Ti−3Al−2V等のようなα、α−β、またはβチタン合金から製造される。
先に説明したとおり、屈曲部は個別の部品として構築されてゴルフクラブヘッド本体の残りの部分と結合されて良い。例えば、屈曲部品はスタンピングされて良く、鍛造(wrough)シートから形成されて良く、本体の残りの部分は1または複数の鋳造部品として構築されて良い。屈曲部品のスタンピングは、屈曲部の鋳造より好ましい。なぜならば、鋳造は機械的な欠点を招来するからである。例えば、鋳造材料は、鍛造形態の同一の材料と較べたときにしばしばより機械的特性が引くという欠点がある。例えば、鋳造形態のTi−64の機械特性は鍛造のTi−64と較べて約10%〜20%低い。これは、鋳造の粒子寸法が鍛造形態に較べて顕著に大きいからであり、一般的に粒子寸法が細かくなればなるほど金属材料における機械特性は大きくなる。
さらに、チタンの鋳造は「アルファケース」と呼ばれる表面層を形成し、すなわち、格子(intersititial)間酸素が豊富なチタンに由来するチタンのアルファ相を主に伴う領域を表面に形成する。アルファ相自体は有害ではないけれども、これは、疲労性の用途、例えば、屈曲を繰り返すゴルフボールの衝突の繰り返しには、非常に硬くてもろいという傾向があり、アルファケースは部品の耐久性を損ないがちである。
ほとんどのチタン合金は室温では形成することがほぼ不可能である。そのため、チタン合金はそれを形成するために高温へと加熱される必要がある。合金を形成するために必要な温度は合金の組成に左右され、ベータ相転移(transus)温度が高い合金は典型的に高い形成温度を必要とする。高い温度への露出は、材料が周囲温度へと下げられたときに、機械特性を低下させる。さらに、高い温度への露出は、表面に酸化物層を形成させる。この酸化物層は、材料中に深くまでは典型的には延びないという点を除いて、先に検討した「アルファケース」とほぼ似ている。このため、形成温度を低下させることができれば有益である。
一般的に、Ti−64はメタルウッド型のゴルフクラブヘッドを構築するのに広く使用されているのでこれを基本に使用すると、ベータ相転移温度がTi−64より小さい合金は顕著に有益である。例えば、そのような合金の1つはATI425であり、このベータ相転移温度は約957°〜971°の範囲であり、他方、Ti−64の相転移温度は約995°である。このため、ATI425はTi−64と較べて低い温度で形成できると考えられる。ATI425の機械特性はTi−64と同等であるので、ATI425合金から製造されたソールは、Ti−64から製造されたソールに較べてより強いと考えられる。さらに、ATI425は一般的にはTi−64と較べて形成性が良好であり、一例においては、屈曲部をATI425のシート材料から形成し、Ti−64のシート材料から形成した屈曲部に較べて断面細線化を受けにくい。さらに、ATI425は冷間形成が可能であり、より強い部品を形成できる。
一例において、多材料ゴルフクラブヘッドは、Ti−64およびATI425から構築された複数部品から構築される。クラウン、ソールまたは部分ソール、スカート、ホーゼル、およびフェースフランジを含む本体はTi−64から鋳造されて良い。そして、ソールの一部が、ATI425のシート材料から構築されたふっ局部品により形成されて良く、これが、鋳造のTi−64本体に、スロットまたはリセス、例えば図5および6に示す構造となるように、溶接される。つぎに鍛造フェースインサートが、鋳造のTi−64のフェースフランジに溶接されヘッドを完成させる。
種々の製造方法を採用してこの考案のゴルフクラブヘッドの種々の部分を構築して良い。好ましくは部品のすべてを溶接により連結する。溶接は、TIGまたはMIGのような手作業でも良く、レーザ、プラズマ、e−ビーム、イオンビーム、またはこれらの組み合わせのような自動化されたものでもよい。必要であれば、または材料選択に起因して、ロウ付けおよび接着ボンディングのような他の結合プロセスを採用しても良い。
部品は、スタンピングおよびフォーミングプロセス、鋳造プロセス、成型プロセス、および/または鍛造プロセスを用いて製造してよい。ここで使用されるように、鍛造は、試料の形状を実質的に変化させるプロセスであり、例えば、バーから始まって、シートへと変換し、特徴的には寸法および形状の双方の変化を含む。さらに、鍛造は、一般的には高い温度で行われ、材料に微細構造の変化、例えば粒子形状の変化を含んで良い。フォーミングは、一般的には、材料に寸法を全般的には維持しつつ材料を形作るプロセスを説明するのに使用され、これは、例えば、シート材料から始まり、厚さを顕著には変更しないでシートを形作るものである。以下は、スタンピングおよびフォーミングプロセスを採用したゴルフクラブヘッドの部分の材料選択の例である。
(a)α−βフェース部材+β屈曲部+α−β後方本体
(b)βフェース部材+α−βフェースインサート+β屈曲部+α−β後方本体
(c)βフェース部材+α−βフェースインサート+β屈曲部+β後方本体
(d)βフェース部材+α−βフェースインサート+β屈曲部+α−β後方本体(熱処理)
以下は、鋳造部品を採用したゴルフクラブヘッドの部分の材料選択の例である。
(a)鋳造α−βフェース部材+鋳造β屈曲部+鋳造α−β後方本体
(b)フォーミングα−βフェース部材+鋳造β屈曲部+鋳造α−β後方本体
(c)フォーミングα−βフェース部材+鋳造β屈曲部+フォーミングα−β後方本体
(d)鋳造α−βフェース部材+鋳造β屈曲部+フォーミングα−β後方本体
以下は、鍛造部品を採用したゴルフクラブヘッドの部分の材料選択の例である。
(a)鍛造α−βフェース部材+鋳造β屈曲部+鋳造α−β後方本体
(b)鍛造α−βフェース部材+鋳造β屈曲部+フォーミングα−β後方本体
β合金の密度は一般にα−β合金またはα合金の密度より大きい。この結果、β合金をゴルフクラブヘッドの種々の部分に使用するとそれらの部分の質量が大きくなる。本愛の後方部分に軽量合金を使用して全体のゴルフクラブヘッドの質量が所望の範囲、例えば、ドライブタイプのゴルフクラブヘッドに対しては約170gおよび約210gの間に維持されるようにして良い。アルミニウム合金、マグネシウム合金、炭素繊維複合材、炭素ナノチューブ複合材、ガラス繊維複合材、強化プラスチック、および、これら材料の組み合わせのような材料を用いて良い。
添付図面の図64は、この考案のさらに他の代替的な実施例に従うゴルフクラブヘッド1100のソールの図である。この考案の当該実施例において、屈曲部1104は、図61〜図62に示される屈曲部902と同様に、完全に分離した、取り外し可能な部材であって良い。現行の事例的な実施例における屈曲部1104は、ゴルフクラブヘッド1100のソールに沿う長さ方向にヒール・トウ方向に広がる開口1102にちょうど入るようであって良い。この分離した取り外し可能な部材は、ゴルフクラブヘッド110の残りの部分と同一のチタン材料から製造されて良く、あるいは、この考案の範囲および内容から逸脱することなく、種々の屈曲部を実現するために種々の密度、種々のヤング率、及び種々の寸法の種々の材料から製造されてもよい。最後に、図64も断面線67−67を示し、これによって、図67に示されるようなゴルフクラブヘッドの断面図を示すことができる。
添付図面の図65は、図64に示される実施例に従うゴルフクラブヘッド1100のソール斜視図を示す。ゴルフクラブヘッド1100のソール斜視図によれば、屈曲部1104の中がより良好に見え、これが開口1102にどのようにちょうど入り込んでいるのかを理解できる。さらに、図65に示されるゴルフクラブヘッド1100の斜視図は屈曲部1104の深さをより明瞭に示すことができる。
添付図面の図66は、ゴルフクラブヘッド1100の分解図を示し、ここでは、屈曲部1104が開口1102内部の当該位置から分解されている。この分解図によれば、屈曲部1104が、プレスフィットタイプの連結によって開口1102に固着されて良いことがわかる。この主の連結は、屈曲部1104上の1または複数のリブ1106を用いて1または複数のフランジ1108を開口1102に係合させる。この主のプレスフィット連結によれば、屈曲部1102がゴルフクラブヘッド1100の残りの部分と独立して曲がったり、動いたりすることが可能になり、さらにゴルフクラブヘッド1100の性能を改善する。視覚的には、リブ1106は屈曲部1104の底部分を周方向に包囲し、フランジ1108が開口1102の上方部分を周方向に包囲すると言える。屈曲部1104は開口1102内においてゴルフクラブヘッド1100に直接的に連結されていないけれども、屈曲部1104の移動は、ゴルフクラブヘッド1100がゴルフボールと衝突するとき、開口1102のサイズのずれに依存することに留意されたい。最後に、図66に示されるゴルフクラブヘッド1100の当該分解図は、開口1102が、ゴルフクラブヘッド1100の内部キャビティへと開放する、ゴルフクラブヘッド1100のソール1114の部分の切り抜きと類似していることを示す。この考案の1実施例において、屈曲部1104は、単に、フランジ1108およびリブ1106の組合せのみを利用して開口1102内に保持できるけれども、この考案の代替的な実施例においては、この考案の範囲および内容から逸脱することなく、付加的な結合剤を用いて結合を支援して良い。
屈曲部1104をゴルフクラブヘッド1100から分離することは、ゴルフクラブヘッド1100の性能を改善する上で重要であることを理解することは有意義である。屈曲部1104および開口1102の間の拘束を除くと、ゴルフクラブヘッドの性能が向上する。なぜならば、これにより、ゴルフボールとの衝突時に打撃フェースが動き、曲がることを可能にするからである。連結拘束がないと、フェースは、放射方向のみでなく並進方向にも曲がることができ、さらに、打撃フェース部分の柔軟性を改善させることができる。ただし、以下の図面により提供されるゴルフクラブヘッド1100の断面図は部品の間の関係をより明瞭に示す。
添付図面の図67は、この考案の現行の事例的な実施例に従うゴルフクラブヘッド1100の断面図を示す。ゴルフクラブヘッド1100のこの断面図によれば、屈曲部1104とゴルフクラブヘッド1100の打撃フェース18並びにソール14との間の界面がより明瞭に示すことが可能になる。より具体的には、取り外し可能な屈曲部1104がゴルフクラブヘッド1100の前面打撃フェース18の近くの位置に全般的に配置されて良いことがわかる。取り外し可能な屈曲部をゴルフクラブヘッド1100の前面打撃部18の近くの位置に配置することにより、打撃フェース18が底部分で受ける応力の量を減少させ、もって、ゴルフクラブヘッド1100の性能を改善するのを支援できるようになる。
打撃フェース18および屈曲部1104の間に構築された関係をより良好に示すために、図67および図68にいくつかの寸法が示される。図68は、図67に示されるように詳細図Bの拡大図である。最初に、図67および図68は距離D’を説明することに留意することが重要であり、これはゴルフクラブヘッド1100の打撃フェース部分の厚さを測定する。一定のフェース厚さのゴルフクラブヘッドにおいて、距離D’は、打撃フェース18のフェース中心30と接し、打撃表面としても知られている、前面平面と、打撃フェース18のフェース中心30の後方表面に接し、後方平面として機能する、バック平面とにより容易に決定して良い。打撃フェース18が可変厚さを有して良い代替的な実施例において、D’の定義は同一であり、フェース中心30における打撃フェース18の前面との接線が前面平面として機能し、フェース中心30における打撃フェースの背面表面との接線が背面平面として機能する。フェースの厚さD’が一旦決定されると、このD’を使用して、屈曲部1104の打撃フェース18からの距離がフェースの厚さD’の関数として決定できる。この考案の現行の事例的な実施例において、屈曲部1104の位置はDおよびD’の関数として、好ましくは式D≦2.0×D’によって支配され、より好ましくは式D≦1.75×D’によって、最も好ましくは式D≦1.5×D’によって支配される。極端な場合のシナリオでは、距離Dは、この考案の範囲および内容から逸脱することなく、式D≦1.3×D’によって支配できる。屈曲部の位置の測定に関しては、全般的には、凸部、リブ、または、屈曲部1104を開口1102に固着するために使用される補助的な部品は無視されて良いことに留意されたい。
この考案の1つの事例的な実施例において、ゴルフクラブヘッド1100はフェアウェイウッドであり、打撃フェースの厚さD’は2.1mmの厚さであって良い。このシナリオにおいて、屈曲部1104の開始部は、その屈曲部1104との連結部において打撃フェース18の厚さと一致し、全般的には、約3.15mmより短い距離D、より好ましくは約2.94mmより短いD、最も好ましくは約2.73mmより短いDの距離にあって良い。
この考案の他の実施例において、ゴルフクラブヘッド1100はドライバタイプであり、打撃フェースの厚さD’は約2.3mmから約4.3mmの可変なものであって良い。ドライバタイプのゴルフクラブヘッドの厚さD’は、フェース中心30に基づかないので、厚さD’は、先の定期を用いて、全般的には約4.3mmであってよい。このシナリオにおいて、屈曲部1104は全般的には約6.45mm未満の、より好ましくは約6.02mm未満の、最も好ましくは約5.59mm未満の距離Dにあって良い。
この考案の現行の事例的な実施例において、屈曲部1104およびゴルフクラブヘッド1100の本体は、双方とも、その固有の材料特性から、スチールタイプの材料から製造されて良い。ただし、代替的な実施例において、屈曲部1104およびゴルフクラブヘッド1100の本体は、ともにチタンタイプの材料から製造されて良く、これはこの考案の範囲および内容から逸脱しない。実際、この考案のさらに他の代替的な実施例において、屈曲部1104はゴルフクラブヘッド1100と完全に異なる材料から製造されても良く、これはこの考案の範囲および内容から逸脱しない。
図69は、この考案の代替的な実施例に従うゴルフクラブヘッド1100および屈曲部1104の拡大断面図を提供する。この考案の代替的な実施例において、屈曲部1104の前面部分は依然としてリブ1106を含んで良く、他方、打撃フェース18はフランジ1108を含んで良い。ただし、この実施例において、屈曲部1104の後方部分は、ラップタイプ構造を用い、さらにカットアウト1112と屈曲部1104を保持するフラップ1110とを含むという点で、先行する実施例と異なって良い。
添付図面の図70は、この考案のさらに他の代替的な実施例に従うゴルフクラブヘッドの断面図を示す。この考案の代替的な実施例において、ゴルフクラブヘッド1100は、当該ゴルフクラブヘッド1100の底部のソール14の部分に屈曲部屈曲部1104を具備するとともに、ゴルフクラブヘッド1100の頂部のクラウン12の部分に他の屈曲部1105を具備して良い。この考案の当該実施例において、ソールの底部の屈曲部1104はリブ1106およびフランジ1108のインターフェースを利用し、クラブヘッドのクラウン部分の屈曲部1105はカットアウト1112およびフラップ1110を伴うラップジョイントタイプのインターフェースを利用する。ただし、この考案の代替的な実施例において、選択されたインターフェースは、フリップ型、すべてリブ1106およびフランジ1108を有するもの、またはすべてカットアウト1112およびフラップ1110を有するものであって良く、これはこの考案の範囲および内容から逸脱しない。
この考案の他の実施例のゴルフクラブヘッド1300は、当該ゴルフクラブヘッドのフェース1309に近接して配置された屈曲部1312を含み、これが図97〜図101に示される。先の実施例と同様に、ゴルフクラブヘッド1300のフェース1309に近い位置に屈曲部1312を配置することにより、ゴルフクラブヘッドとゴルフボールとの間の衝突中に、下側フェースが、より自由に撓むことが可能になる。ゴルフクラブヘッド1300は、クラウン1302と、ソール1304と、スカート1306と、ホーゼル1308と、ボール打撃面を形成するフェース1309とを含む空洞本体を含む。スカート1306は、一般に、クラウン1302とソール1304との間に延び、ゴルフクラブヘッドの側壁を形成する。ホーゼル1308は、ゴルフクラブヘッドのヒール部分から外側に延び、直接または交換可能および/または調整可能なシャフトシステムを介して、ゴルフクラブシャフトを取り付けるための穴を形成する構造を実現する。
ゴルフクラブヘッド1300は、ソール1304およびフェース1309によって形成された開口部1310を含み、屈曲部1312が当該開口部内に配置される。図示された実施例において、フェース1309の背面は、フェース1309と屈曲部1312との間に挿入されたフェース移行部分が存在しないように、開口部1310の前縁を形成する。開口部1310の後端は、ソール1304によって形成される。具体的には、ソール1304は、開口部1310の後壁を形成する延長部分1314を含む。延長部分1314は、ゴルフクラブヘッドの下側表面からクラウンに向かって上方に延びるソールの全体的に長尺な部分である。
図98および図99に示すように、屈曲部1312は、フェース1309の近くに配置され、当該屈曲部の位置は、距離DとD’との間の関数によって規定され、両方とも既に定義されている。具体的には、その関係は、好ましくは式D≦1.5*D’、より好ましくは式D≦1.3*D’によって支配されている。とくに、可変のフェース厚さを有するフェース、例えば、より厚い中心部を有するフェースを具備する実施例については、D<D’によって支配されてよいことに留意されたい。さらに、距離Dは、好ましくは、2.0mm〜6.0mmの範囲である。
屈曲部1312の接合領域を選択して、もって、フェース1309の中央領域から離れているけれどもフェース1309の背面に強い結合を実現できるように、屈曲部1312が形状づけられている。具体的には、屈曲部1312は、拡張部、すなわち、ウイング1316を含み、このウイング1316が、フェース1309の中央部分から離間している、当該フェース1309の一部まで延び、屈曲部1312の前面表面1311を拡大させている。1実施例において、ウイング1316はフェース高さの約半分だけフェースの背面を延び、ウイング1316の上端は、フェースの中心とほぼ水平になっている。好ましくは、ゴルフクラブヘッドがアドレス位置にあり接地面に接触しているときのウイング1316の地面からの高さh11は、約6.0mm〜約18.0mm、より好ましくは約10.0mm〜約15.0mmである。ウイングを利用することにより、屈曲部1312は、フェースの背面とより大きな表面面積で接触でき、それでいて、屈曲部1312のフェースの幾何中心からの最小距離を大きなものに維持できる。好ましくは、屈曲部1312とフェース幾何中心との間の最小間隔は、少なくとも10mm、より好ましくは少なくとも13mmである。
ウイング1316を含ませると、ウイングを含まない屈曲部インサートに対して付加的な利点を実現できる。例えば、ウイング1316は、ゴルフボールとの衝突中にフェースに加わる支持量をさらに操作することを可能にする。さらに、ウイング1316のサイズを変更することにより、屈曲部1312とフェースとの間の結合表面積の量が変更される。好ましくは、屈曲部1312とゴルフクラブヘッドの本体との間の表面積相互作用および接合の量は、450mmと1500mmとの間であり、好ましくは、屈曲部とフェースの背面との間の表面積相互作用および接合は、450mmおよび約750mmである。一実施例において、屈曲部のウイングは、フェース幾何中心と水平に整合する位置まで、フェースの背面を伸びる。
屈曲部の柔軟性は、屈曲部1312および1312”(図101および104参照)に示すように、屈曲部の一部を通って延びるリセス1318のサイズおよび深さを変更することによって、または屈曲部1312’(図102参照)に示されているようにリセスを省略することによって、変更して良い。リセス1318を含む屈曲部の実施例において、下側壁厚t11は、好ましくは少なくとも1.5mm、より好ましくは少なくとも2.0mmである。
図102に示すように、屈曲部1312’の別の実施例は、先の屈曲部1312に含まれる細長いリセスを省略している。屈曲部1312’は、ウイング1316’を具備する前面表面1311’を含む。屈曲部1312’は、屈曲部1312のリセス1318のようなリセスを含まないけれども、前面表面1311’は、ゴルフクラブヘッドのフェース中心からの屈曲部1312’の最小間隔を維持するために、ウイング1316’で輪郭付けされている。
図103および図104を参照すると、ゴルフクラブヘッド本体に取り付けられた屈曲部の代替的な実施例が示されている。この実施例において、屈曲部1312”は、フェース1309の背面をゴルフクラブヘッド1300のフェース幾何中心の高さまで延びるウイング1316”を含む。屈曲部1312”は、屈曲部1312”の可撓性を変更するためのリセス1318”を含むけれども、屈曲部1312”を堅固にするために、リセスを省略してもよいことに留意されたい。
添付図面の図71は、この考案のさらに他の代替的な実施例に従うゴルフクラブヘッド1100のソールの図を示し、この図において、屈曲部1104は、開口1102にちょうど入り込む、他の別体の取り外し可能な材料部材である。屈曲部1104の分離し独立した特性を図説するために、ゴルフクラブヘッド1100の斜視図が図72に示される、最後に、図71は、断面線73−73も示し、部品の境界が図73においてより明瞭に示されるようになっている。
添付図面の図72は、ゴルフクラブヘッド1100の分解図を示し、この図において、屈曲部1104は、それが配置されている開口1102から取り外される。図72によって示される分解図において、屈曲部1104は長尺なC−形状部であり、ゴルフクラブヘッド1100の後方に向けて開放しており、他方、開口1102が屈曲部1104と相補的な形状をとり、ゴルフクラブヘッド1100の性能を改善するのを支援することがわかる。
添付図面の図73はゴルフクラブヘッド1100の断面図を示し、これは、屈曲部1104および開口1102の間の相互作用が明瞭に示すことができる。この考案の当該実施例において、開口の開放はゴルフクラブヘッド1100のソール14の部分から直接下方に下がっていないことがわかる。実際、開口1102の開放はゴルフクラブヘッド1100の打撃フェース18の無機に前方方向を形成されている。開口1102と相補的になるために、屈曲部1104はこの実施例においてU−字形状に表れて良く、表面のいくらかをオーバーラップさせることにより開口1102と係合して良い。
添付図面の図74は、先に図71、図72、および図73を参照して先に説明したこの考案の実施例に従うゴルフクラブヘッドの分解断面図を示す。この分解図において、屈曲部1104は固有の方向に開口1102と係合して良く、この方向によってさらにゴルフクラブヘッド1100の性能が改善されて良いことが理解でき、これは、この考案の範囲および内容から逸脱しない。屈曲部1104および開口1102の間の境界は、表面のオーバーラップに依拠して良く、これにより、屈曲部1104を開口1102内に維持するのを支援する。境界の詳細は、図75において、屈曲部1104の拡大図によりより明瞭に示される。
添付図面の図75は、この考案の代替的な実施例に従うゴルフクラブヘッドの屈曲部1104および開口1102の拡大分解図を示す。この拡大図において、屈曲部1104が開口1102内にぴったりと入り込み、屈曲部1104の前面近くで表面がオーバーラップし、しかも、屈曲部1104の背面近くで表面がオーバーラップすることがわかる。屈曲部1104は、打撃フェース18がゴルフボールと接触するときに、動き、変形することができ、屈曲部1104に使用される材料の弾力性がその変形に寄与する。最後に、屈曲部1104は、当該屈曲部1104の変形およびシフトを支援するように丸められた先端1111を具備して良いことに留意することが重要であり、ただし、応力のレベルがより大きい代替的な実施例では、より多くの材料が先端1111に付加されて良く、これはこの考案の範囲および内容から逸脱しない。
図76はこの考案の代替的な実施例に従う屈曲部1104および開口1102の拡大断面図を示し、この図において、先端1111はより多くの材料を含んで、先の実施例と較べた場合に、より四角い端部を形成する、四角い端部の先端1111は、屈曲部のその部分において、材料厚さを増大させ、屈曲部1104の耐久性を大きくする。
図77および図78はこの考案の代替的な実施例を示し、これらの図において、屈曲部1104は、ゴルフクラブヘッド1100のソールのヒール部分からゴルフクラブヘッド1100のソール部分屁と完全に延びて良い。先行する実施例より広がっている、より拡張的な屈曲部1104は、所定の実施例にはより好ましい。なぜならば、これによって開口1102の機械加工をより容易に行えるからである。図77および図78の間の相違は、屈曲部1104およびホーゼル部分の底の間の境界において示される。図77に示されるこの考案の実施例においては、屈曲部1104がホーゼル穴と交差する位置において屈曲部1104の後方部分で穴を具備する。これと違って、添付図面の図78は、この考案の代替的な実施例を示し、ここでは、屈曲部1104は、当該屈曲部1104をホーゼル穴の底から分離する壁を含む。
他の実施例において、図79〜図82を参照すると、ゴルフクラブヘッド1120は、図71〜図76を参照して説明した実施例と同様の開口部および屈曲部を含む。ゴルフクラブヘッド1120は、クラウン1122、ソール1124、スカート1126、およびホーゼル1128を含む中空の構造を有するように示されている。スカート1126は、概して、クラウン1122とソール1124との間に延び、ゴルフクラブヘッドの側壁を全体的に形成し、ホーゼル1128は、ヒール部分から延びる。ホーゼル1128は、クラウン1122からソール1124までゴルフクラブヘッドを通って延在して良く、またはブラインドボア構成を実現して良い。さらに、ホーゼル1128は、交換可能および/または調節可能なシャフト機構を含むように構成されて良い。図示されているように、ホーゼル1128は、ヘッドを貫通して延び、シャフトをゴルフクラブヘッド1120に結合するファスナを収容するためのアクセスをホーゼル1128のソール側に実現する。
屈曲部1130は、ゴルフクラブヘッド1120のソール1124に含まれる開口部内に配置される。屈曲部1130は、開口部1132内に嵌合する別個の材料片であり、ゴルフボール衝突時に開口部1132の側壁の偏向を調整する。開口部1132の側壁の高さおよび厚さは、開口部の周囲に沿って変化する。図示の実施例では、ゴルフクラブヘッド1120のフェースに最も近い前側側壁1144は、開口部1132の後側側壁1146よりも高く、薄くなっている。具体的には、前側側壁1144は、フェース移行部1148から上方に、全般的にはクラウン1122側へ伸びている。現行の実施例において、前側側壁1144は、断面図に示されているように、上向きおよび後向きの両方向に延びているけれども、前側側壁は、代替的には、垂直方向上方に延びるか、または、上方かつフェース方向に角度づけられて良く、これは依然として、この考案の範囲内である。
屈曲部1130と開口部1132の壁とは、ゴルフクラブヘッドのたわみを調整するように成形されている。キャビティの深さは、装着状態において、開口部1132の形状に対して、定義されて良い。一例において、図81に示されるように、組み立てられたゴルフクラブヘッド1120から断面図が取り出され、ここでは、切断面は、フェース幾何中心を通って延びる垂直なY−Z平面である。開口部および屈曲部は、ゴルフクラブが地面に接触しているときの、地面に対する断面図における寸法により定義され、この際、スコアラインが接地面に対して0°から3°の間の角度になるようにライが設定され、USGAガイドラインに従って、フェース中心が決定され、ゴルフクラブは、ボール打撃フェースがスケアーな方向に向けられている。これらの図において示される測定値は、一般に、フェース中心でY−Z平面内において地面に直角な方向に垂直に取られ、またはフェース中心でY−Z平面内において地面に対して45°の角度で取られる。
前側側壁1144の厚さは、一定であって良く、または、フェース移行部1148から自由端1150までその長さ方向に沿って変化して良く、開口部のヒール側からトウ側まで前側側壁1144に沿って変化してもよい。例えば、図81および図82に示す断面図において、前側側壁1144の厚さは、フェース移行部1148と自由端1150との間で最小厚さ(t)および最大厚さ(t)を含む。好ましくは、最小厚さtは3.0mm未満であり、最大厚さtは2.0mm以上であり、より好ましくは、最小厚さは約0.70mmから約1.10mmの範囲内であり、最大厚さは約0.80mmから約1.30mmの間である。さらに、最大厚さは、好ましくは、図82に示すように、フェース中心で取られた断面における最小厚さ位置と自由端1150との間に置かれる。自由端1150は、下側の終端部、すなわち屈曲部に最も近い終端自由端1150の部分が丸くまたは面取りされるように成形されている。
この実施例において、屈曲部1130は、前壁1136と、後壁1138と、前壁1136と後壁1138との間に延在する基部1140とを含む。前壁1136と基部1140は、屈曲部1130の前縁1134で結合される。前壁1136、後壁1138および基部1140の組み合わせは、キャビティ1142を形成する。好ましくは、キャビティ1142は、ゴルフクラブヘッドの内部に対して開き、異物が使用中にキャビティに入ることができないようになっている。前壁1136と後壁との間のキャビティ1142の幅は、好ましくは約0.25mmおよび約4.0mmの間、より好ましくは約0.5および約2.0mmの間である。さらに、キャビティ1142の閉鎖端部は、好ましくは、丸み付けされており、幅の1/2にほぼ等しい半径r1を有して良い。
この考案の実施例において、開口部および屈曲部の寸法は、所望の挙動を実現するように選択される。例示的な実施例として、接地面に対するキャビティ1142の底部の垂直高さ(h)は約1.9mm〜約3.9mmの範囲であり、接地面に対するキャビティ1142の底部の45°高さ(h)は約2.9mm〜約5.8mmの範囲であり、キャビティ1142の底部もある。この実施例において、開口部1132の前側側壁1144の自由端1150の垂直高さ(h)は、約6.5mm〜約8.0mmの範囲であり、地面に対する自由端1150の45°の高さ(h)は、約9.0mm〜約11.0mmの範囲にある。さらに、その実施例では、開口部1132の後側側壁1146の45°の高さと、開口部1132の前側側壁1144の自由端1150との間の45°の高さの差(h)は、約3.0mm〜約4.0mmであり、高さhおよびhが測定される軸間の距離(h)は、約1.0mm〜3.0mmである。図81および図82に示されるように、垂直の測定値は、形状部に接する水平面との接触点で決定される点に取られ、同様に45°の測定値は45°の角度を有する平面との接触点で取られることを理解されたい。
さらに、一実施例において、屈曲部1130の基部1140の露出した表面は、好ましくは約0.1mmと約2.0mmの間の最小距離hだけグランド面から離間しており、その距離は、屈曲部1130を横切ってフェースから後方部の方向およびヒールからトウの方向の双方に変化して良い。例えば、屈曲部1130は、地面までの最小高さhよりも大きな地面までの最大高さhを有するように設置されて良く、h位置はh位置よりフェースに近い。好ましくは、最大高さhは約1.0および約5.0mmの間である。より好ましくは、高さhは約0.1mmおよび約0.9mmの間であり、高さhは約1.0mmおよび約2.5mmの間である。さらに、屈曲部1130の前縁1134は、ボール打撃面から距離D内にソール1124内に配置され、これは好ましくは約20mm未満である。
この考案の他の側面において、屈曲部1130および開口部1132は、開口部の壁と屈曲部の壁との間の長さ関係を維持することによって調整される。第1の関係では、開口部1132の前側側壁1144の自由端1150の垂直高さhに対する、キャビティ1142の底縁の垂直高さhの第1の屈曲比(h/h)は、好ましくは、約0.25および約0.75の間であり、より好ましくは約0.45および約0.55の間である。別の関係では、前側側壁1144の自由端1150の45°の高さの差hおよび45°の高さhの開口比(h/h)が、約0.25および約0.45の間、より好ましくは約0.30および約0.40の間に維持される。さらに別の関係では、自由端1150の45°の高さhに対する、地面に対するキャビティ1142の底部の45°の高さhの第2の屈曲比(h/h)が、約0.45および約0.65の間、より好ましくは約0.50および約0.60の間に維持される。この考案の別の側面において、軸間の距離とキャビティ1142の底部の45°の高さの合計(h+h)は、好ましくは自由端1150の45°高さhの70%より小さく、好ましくは60%より小さい。さらに、合計h+hは、好ましくは約4.0mmおおび約8.0mmの範囲内であり、より好ましくは約5.0mmおよび約7.0mmの範囲内である。
他の実施例が図83〜図86に示され、ゴルフクラブヘッドは、ゴルフクラブヘッド1120のたわみ部と同様の構成を有するけれども、開口部の前側側壁の厚さは、以下に詳述するようにヒールからトウ方向に変化する厚さを有する。ゴルフクラブヘッド1170は、中空構造を有し、屈曲部1176を収容する開口部1174を形成するソール1172を含む。開口部1174は、可変厚さを有する前側側壁1178によって部分的に形成される。具体的には、前側側壁1178は、第1の厚さパッド1180を含み、これは第1の厚さパッド1180において約6.0〜26.0mmの距離にわたってほぼ一定の第1の厚さを有する。さらに、第2の厚さパッド1182が含まれて良く、これは当該第2の厚さパッド1182において約6.0〜26.0mmの距離にわたってほぼ一定の第2の厚さを有する。第1の厚さパッド1180、第2の厚さ領域1182および前側側壁1178の周囲部分の厚さは、開口部1174および屈曲部の分をチューニングするために選択される。例えば、構造体の周波数応答をバランスさせるために、構造の中央部分に一般的に位置する第1の厚さパッド1180は、前側側壁1178の周囲部分よりも厚くて良く、第2の厚さパッド1182は、前側側壁1178の周囲部分よりも薄くて良い。厚さパッドと前側側壁1178の隣接部分との間の移行は、階段状または漸進的であって良い。さらに、開口部1174および屈曲部1176の寸法属性は、ゴルフクラブヘッド1120に関して上述したのと同じ範囲内にある。厚さパッドの数は、ゴルフクラブヘッドの周波数応答をチューニングするように選択されることを理解されたい。図示されているように、ゴルフクラブヘッドは2つの厚さパッドを含むことができるけれども、クラブヘッドは、所望の挙動を作り出すのに必要な単一の厚さパッドまたは3つ以上の厚さパッドを含んで良い。
図79〜図82および図83〜図86に開示された実施例の各々において、屈曲部は、開口部内に配置されたインサートである。屈曲部を開口部内に保持するために、様々な機構を利用して良い。一例において、屈曲部は、これを開口部内にロックする機械的保持機構、例えば、開口部壁部の端部を越えて延在する肩部またはタブを含んで、屈曲部が取り外されないようにして良い。このような実施例において、開口部の可撓性を使用して、保持機構を含む屈曲部の部分の外側直径を、屈曲部の挿入時に、小さくすることができる。他の例において、屈曲部は、機械的保持機構に加えて、またはその代わりに、開口部に結合されて良い。
図92〜図94を参照すると、図79〜図86のクラブヘッドの開口部に取り付けられて良い屈曲部1250の実施例が示される。屈曲部1250はボンディング機構を含み、一般に、キャビティ1258を形成するために結合する前壁1252、後壁1254、および基部1256を含むように構成される。屈曲部の外面の部分は、ボンディング機構を含むボンディング表面を形成する。具体的には、前壁1252はボンディング表面1260を含み、後壁1254はボンディング表面1262を含む。ボンディング表面は、表面粗さの増加した領域または壁に成形された凹部などの表面テクスチャを含むボンディング機構を含む。ボンディング機構の例示的な形態が示されている。具体的には、後壁1254のボンディング表面1262は、屈曲部を開口部内に接合するために使用される接着剤の一部を保持するように構成された複数のボンディングリセス1264を含む。その結果、屈曲部の壁と開口部を形成する壁との間の境界面の部分にわたる接着剤の厚さを制御することができる。ボンディングリセス1264は、屈曲部1250の可撓性を維持しながら、屈曲部と開口部の壁部との間に所定の接着領域および厚さを提供するために、種々の寸法および位置を有して良い。例えば、ボンディングリセス1264は、狭い壁により分離された複数の六角形のリセスとして構成されて良い。代替的には、または、これに加えて、ボンディングリセスは、図92に示すように、リセス溝1268、または、より大きなリセス領域1270として形成されて良い。ボンディングリセス1264の深さは、好ましくは約0.005〜0.020インチである。ゴルフクラブヘッドの本体内に接合された構成要素を含む屈曲部のいずれも、上述したように、ボンディング強度を向上させるためのボンディング機構を含んで良いことを理解されたい。
屈曲部を含むゴルフクラブヘッドの付加的な実施例において、例えば図95および図96に示すように、ヘッドに開口部を形成する前壁の高さhと、開口部の前壁の最下点およびゴルフクラブヘッドの前縁の間の水平距離D”とを、以下の反比例関係に従って変更させて、耐久性を維持しながら、屈曲部および打撃フェースの組み合わせの柔軟性を高めることができる。例えば、高さhが大きくなるほど、距離D”は小さくなる。好ましくは、距離D”は、約3mmおよび約12mmの間であり、より好ましくは約6mmおよび約9mmの間である。その範囲では、一般的に、距離D”を減少させると、ゴルフボールが打撃された後の結果としてのボール速度が増加するけれども、前側側壁1294が受ける応力も増加することが判明している。前側側壁1294の高さhを増加させると、壁が受ける応力が低減され、結果として生じるボール速度も増加することも判明している。具体的には、212gのゴルフボールを105mphのクラブヘッド速度でスイングしたときの衝撃の場合に、その範囲において、D”の各1mmの減少が、前側側壁1294の応力の約25%の増加となり、得られるボール速度が約0.5mphだけ増加することが判明している。さらに、9mmのD”値を有する実施例においては、212gのゴルフボールを105mphのクラブヘッド速度でスイングしたときの衝撃の場合に、前側側壁1294の高さhが1mm増加すると、前側側壁の応力が約2.5%減少し、結果としてのボール速度は0.033mph増加する。6mmのD”値を有する他の実施例においては、212gのゴルフボールを105mphのクラブヘッド速度でスイングしたときの衝撃の場合に、前側側壁1294の高さhが1mm増加すると、前側側壁の応力が約1.0%減少する一方で、得られたボール速度は0.1mph増加する。
さらに、ソールの最も低い位置を通って延びる水平面に対する前側側壁1294の角度θを選択して、ゴルフクラブヘッドの性能を変更する。具体的には、前側側壁1294の角度θは、好ましくは約115°および約145°の間であり、より好ましくは約120°および約140°の間であることが一般的にはわかった。より急な角度θが、一般的には、ゴルフクラブヘッドとの衝突後に結果として生じるボールスピードをより高くすることが判明した。この考案の例示的な実施例において、屈曲部を含むゴルフクラブヘッドは、約9.0mmの前側壁高さh、約7.6mmの距離D”、約123°および約138°の間の角度θ、および約8.0mmから約11.0mmの範囲の距離D2を有して良い。
図95および図96に示す実施例において、ゴルフクラブヘッド1280は、クラウン1282、ソール1284、スカート1286、ホーゼル1288、およびボール打撃面を形成するフェース1289を含む中空ボディ構造を含む。スカート1286は、一般に、クラウン1282とソール1284との間に延在し、ゴルフクラブヘッドの側壁を形成する。ホーゼル1288は、ゴルフクラブヘッドのヒール部分から外側に延び、ゴルフクラブシャフトを取り付けるためのボアを形成する構造を実現する。ホーゼル1288は、クラウンから外方に伸びていてもよいし、クラウンと面一になっていてもよく、クラウン1282からソール1284までゴルフクラブヘッドを通って延びていてもよく、またはゴルフクラブヘッドを部分的にしか通っていなくてもよい。さらに、ホーゼル1288は、交換可能および/または調節可能なシャフト機構を含むように構成されてもよい。図示されるように、ホーゼル1288は、ヘッドを貫通して延在し、ホーゼル1288のソール側において、ゴルフクラブシャフトをゴルフクラブヘッド1280に結合するためのファスナを受けるアクセスを実現する。
ゴルフクラブヘッド1280は、ソール1284に含まれる開口部1292内に配置されたインサートである屈曲部1290を含む。屈曲部1290は、開口部1292内に収容される構成要素であり、ゴルフクラブヘッド1280とゴルフボールとの間の衝突時に、開口部1292の側壁の撓みを調整する。開口部1292は、ゴルフクラブヘッド1280のソール1284の一部に形成され、ゴルフクラブヘッド1280によって形成された内部キャビティに対する開口を実現する。開口部1292は、側壁により形成され、これら側壁は、当該開口部1292の側部にフェース1289により近く配置される前側側壁1294、および、開口部1292の後方側部に配置され、フェース1289に対して前側側壁1294より遠くに配置される後側側壁1296を含む。先の実施例と同様に、前側側壁1294は、一般的に、後側側壁1296よりも高く、薄くなっている。前側側壁1294は、フェース遷移部1298から、全体的に上向きに、クラウン1282に向かって延びている。
ゴルフクラブヘッド1280の本体とは別個の部品として構成された屈曲部1290は、本体に結合され、開口部1292内に延在している。開口部1292に屈曲部1290を含めることにより、ゴルフクラブヘッド1280の柔軟性が変わり、前側側壁1294および後側側壁1296の撓みを含む、開口部1292を取り囲むゴルフクラブヘッドの部分の撓みを変更することができる。
前側側壁1294の寸法および位置は、耐久性を維持しながら所望の柔軟性を実現するように選択される。前側側壁1294は、好ましくは、接地平面から約10.0mmより大きい、より好ましくは16.0mmより大きい高さ(h)を有する。一実施例において、高さ(h)は約18.0mmである。ゴルフクラブヘッド1280の前縁1280Lから前側側壁1294の前端(即ち、フェースに最も近い端)までの距離D”は、7.0mm以下であることが好ましい。開口部1292の前側側壁1294の厚さ(t、t)は、好ましくは約1.0mmおよび約2.0mmの間であり、より好ましくは約1.2mmおよび約1.6mmの間である。
ここで、図87および図88を参照すると、ゴルフクラブヘッド1190は、中空の本体構造を有し、クラウン1192、ソール1194、およびクラウン1192とソール1194との間に延びるスカート1196によって概ね形成される。先の実施例と同様に、ソール1194は、開口部1198を形成し、これが屈曲部1200を収容する。変形可能な開口部1198および屈曲部1200は、ボール速度性能を改善し、ゴルフクラブヘッドの応力を低減し、衝撃の間にゴルフボールに付与されるバックスピンを低減するように調整される。図示の実施例において、開口部1198は、開口部1198を囲む前側側壁1202および後側側壁1204を含む。
図示の実施例において、前側側壁1202および後側側壁1204は、開口部1198の縁部からゴルフクラブヘッド1190の内部に向かって概ね垂直に延び、それらは約90°の角度βを形成するけれども、βは、約1°から90°まで変化して良い。壁部は、好ましくは約0.1mmおよび約15.0mmの間の高さh10を有し、厚さt10は一般に約0.1mmおよび約5.0mmの間である。さらに、開口部1198の幅Wは、好ましくは0.1mmから約20.0mmの範囲であり、開口部はゴルフクラブヘッドの前縁から約25mm未満の距離Dだけ離間している。
一例において、ゴルフクラブヘッドは、開口部およびC形状の屈曲部を含む。開口部1198の壁は、一般に約5.0mmおよび約8.0mmの間、より好ましくは約6.0mmおよび約7.0mmの間の高さを有し、屈曲部1200は、一般に約4.5mmおよび約5.5mmの間の高さ、および約1.2mmおよび約1.6mmの間の厚さを有する。C形状の屈曲部は、約50.0mmから約52.0mmの間隔をあけた2つの位置で、後方壁、すなわちゴルフクラブヘッドの面から最も遠い壁に接触し、また、当該屈曲部は、単一の位置で、前方壁、すなわち、ゴルフクラブヘッドのフェースに最も近い壁と接触する。代替的には、屈曲部は前方壁に接触する必要はないけれども、好ましくは1.0mm未満の隙間によって前方壁から離間させて良い。さらに、離間した実施例において、隙間は、屈曲部と前方壁との間の空隙を少なくとも部分的に満たすポリマーなどの材料によって充填されることが好ましい。開口部は、ゴルフクラブヘッドのフェースの幾何中心を通って延びる垂直な前後方向の平面において、ゴルフクラブヘッドの前縁から後方に約14.0mmから約16.0mmの距離Dに配置される。さらに、開口部は、ヒールからトウ方向に約60.0mmから約75.0mmまで延び、約9.0mmから約10.0mmの前後幅Wを有する。
屈曲部1200は、一般に、開口部1198の所定位置に、キャスト、溶接または機械的に固定された、例えばプレスまたはシュリンクフィットまたは機械的ファスナなどで機械的に固定された、C形状の湾曲部材である。図示のとおり、屈曲部1200は複数の離間した位置1206において開口部の側壁と接触し、これらの位置はは前方および後方の接触位置を含む。接触位置は、屈曲部と接触していない開口部の側壁の部分が接触位置の間に延在するように、全般的に離間されている。図示の実施例において、屈曲部は、前側側壁1202と単一の接触位置1206で接触し、後側側壁1204と2つの接触位置1206で接触する。屈曲部1200は、好ましくは、スチール、チタン、繊維強化ポリマーを含む複合材、タンタル、ジルコニウム、またはこれらの組み合わせにより構築される。屈曲部1200の厚さ、長さ、高さ、弾性率および強度は、ゴルフクラブヘッドの耐久性を維持しながら、開口部1198と屈曲部1200との組合せ可撓性を調整するように選択される。さらに、屈曲部1200が取り付けられた後に開口部1198内に残っている空隙は、ウレタン、他のポリマー材料、ABSプラスチック、アイオノマー、熱可塑性プラスチック、熱硬化性プラスチックまたはそれらの組み合わせで充填されて良い。充填材料は、ゴルフクラブヘッドが地面に載っているときに、充填材料が接地面から離間するように、ソールの平面から窪んでいて良い。この考案の追加の態様として、単一の開口部内に複数の屈曲部が含まれて良く、屈曲部が互いに接触していて良い。例えば、屈曲部は、一連の傾斜支柱の形態で構成されて良く、また屈曲部は、1つ以上の屈曲点で構成されて、屈曲部が概してS字形状を有するようにして良い。さらなる実施例として、開口部および屈曲部を形成する壁は、構成要素として組み合わされて形成され、ゴルフクラブヘッドに結合されて良い。屈曲部は、当該屈曲部をエポキシまたは他の接着材料で接着することなどによって、またはメカニカルファスナなどを使用して機械的に接着するなどして、または、溶着またはろう付けなどによって冶金的にゴルフクラブヘッドに結合して良い。
付加的な実施例において、ゴルフクラブヘッド1220は、開口部内に配置されたコンプライアントプレート1222を含み、プレート1222は、図89および図90に示すように、開口部によって形成されるギャップのコンプライアンスを調整するように構成される。コンプライアントプレートは、ゴルフクラブヘッドとゴルフボールとの間の衝撃の間に僅かなたわみを許容してゴルフボールのボールスピード、打ち出し角度および/またはスピンを増加させるための複数の剛性低減空隙を含む。プレートは、好ましくは、ゴルフクラブヘッドによって画定されたスロットに溶接、ろう付け、または接着される。一般に、ゴルフクラブヘッド1220は、クラウン1224と、ソール1226と、クラウンとソールとの間に延び、ゴルフクラブヘッド1220の側壁を形成するスカート1228を含む。開口部1230がソール1226に形成され、コンプライアントプレート1222を収容する。開口部1230は、ステップ構造を具備し、これは第1の外側部分1232と第2の内側部分1234とを含み、それらの間に肩部を形成する。図示のように、外側部分1232は、コンプライアントプレート1222の周囲形状を補完する形状をしており、当該コンプラ慰安とプレート1222は、外側部分1232に収容され、ゴルフクラブヘッド1220のソール1226に取り付けられる。
コンプライアントプレート1222は、本体1236および空隙1238を含む。本体1236は、平坦または湾曲したプレートとして形成することができ、空隙1238は、本体1236のコンプライアンスを調整するために含まれる。代替的には、または空隙1238に加えて、本体1236は、プレート1222のコンプライアンスを調整するために、異なる厚さまたは異なる曲率を有する領域を含んで良い。一例として、コンプライアントプレート1222は、本体1236の全体の厚さにわたって延びる、楕円形の開口の形態で湾曲した形状を有する複数の空隙1238を含む。空隙1238の数、寸法および形状は、プレート1222の所望のコンプライアンスを実現するように選択して良い。好ましくは、空隙の数は、約1および20の間であり、より好ましくは約5および15の間である。一例として、コンプライアントプレートはチタンで構成され、空隙はプレート内に成形されたプラスチック材料で充填され良い。
ゴルフクラブヘッド1220は、図91に示すように、代替的なコンプライアントプレート1223を含んで良い。一例として、コンプライアントプレート1223は、多角形アパーチャの形態の多角形形状を有する複数の空隙1239を含む。図示の実施例において、アパーチャの向きは、プレート1223を介して変化し、コンプライアントプレート1223の可撓性が所望の周波数に調整されて良い。
この考案の種々の詳細が先に記述されたけれども、各実施例の種々の特徴は単独でも任意の組み合わせでも利用できることに留意されたい。したがって、この考案は、ここで示した具体的な好ましい実施例のみに限定されるべきではない。さらに、この考案の趣旨および範囲から逸脱しない種々の変形および修正がこの考案の属する分野の当業者に可能であることに留意されたい。例えば、フェースインサートはステップ上の連続態様で厚さを変化させてよい。さらにスロットの形状および位置は開示されたものに限定されない。したがって、この考案の趣旨および範囲から逸脱せずに、ここで開示された内容から当業者が容易に行うことができる便宜的な修正は、この考案の他の実施例に含まれることになる。この考案の範囲は添付の実用新案登録請求の範囲に定義されるところである。
1120 ゴルフクラブヘッド
1122 クラウン
1124 ソール
1126 スカート
1128 ホーゼル
1130 屈曲部
1132 開口部
1134 前縁
1136 前壁
1138 後壁
1140 基部
1142 キャビティ
1144 前側側壁
1146 後側側壁
1148 フェース移行部
1150 自由端
1170 ゴルフクラブヘッド
1172 ソール
1174 開口部
1176 屈曲部
1178 前側側壁
1190 ゴルフクラブヘッド
1192 クラウン
1194 ソール
1196 スカート
1198 開口部
1200 屈曲部
1202 前側側壁
1204 後側側壁
1206 接触位置
1220 ゴルフクラブヘッド
1222 コンプライアントプレート
1224 クラウン
1226 ソール
1228 スカート
1230 開口部
1236 コンプライアントプレート1222の本体
1238、1239 コンプライアントプレート1222の空隙
1250 屈曲部
1252 前壁
1254 後壁
1256 基部
1258 キャビティ
1260、1262 ボンディング表面
1264 ボンディングリセス
1268 リセス溝
1270 リセス領域
1280 ゴルフクラブヘッド
1282 クラウン
1284 ソール
1286 スカート
1288 ホーゼル
1289 フェース
1290 屈曲部
1292 開口部
1294 前側側壁
1296 後側側壁
1298 フェース遷移部
1300 ゴルフクラブヘッド
1302 クラウン
1304 ソール
1306 スカート
1308 ホーゼル
1309 フェース
1310 開口部
1311、1311’ 前面表面
1312、1312’、1312” 屈曲部
1314 延長部分
1316、1316’、1316” ウイング
1318、1318” リセス
添付図面の図73はゴルフクラブヘッド1100の断面図を示し、これは、屈曲部1104および開口1102の間の相互作用が明瞭に示すことができる。この考案の当該実施例において、開口の開放はゴルフクラブヘッド1100のソール14の部分から直接下方に下がっていないことがわかる。実際、開口1102の開放はゴルフクラブヘッド1100の打撃フェース18の向きに前方方向を形成されている。開口1102と相補的になるために、屈曲部1104はこの実施例においてU−字形状に表れて良く、表面のいくらかをオーバーラップさせることにより開口1102と係合して良い。
付加的な実施例において、ゴルフクラブヘッド1220は、開口部内に配置されたコンプライアントプレート1222を含み、プレート1222は、図89および図90に示すように、開口部によって形成されるギャップのコンプライアンスを調整するように構成される。コンプライアントプレートは、ゴルフクラブヘッドとゴルフボールとの間の衝撃の間に僅かなたわみを許容してゴルフボールのボールスピード、打ち出し角度および/またはスピンを増加させるための複数の剛性低減空隙を含む。プレートは、好ましくは、ゴルフクラブヘッドによって画定されたスロットに溶接、ろう付け、または接着される。一般に、ゴルフクラブヘッド1220は、クラウン1224と、ソール1226と、クラウンとソールとの間に延び、ゴルフクラブヘッド1220の側壁を形成するスカート1228を含む。開口部1230がソール1226に形成され、コンプライアントプレート1222を収容する。開口部1230は、ステップ構造を具備し、これは第1の外側部分1232と第2の内側部分1234とを含み、それらの間に肩部を形成する。図示のように、外側部分1232は、コンプライアントプレート1222の周囲形状を補完する形状をしており、当該コンプライアントプレート1222は、外側部分1232に収容され、ゴルフクラブヘッド1220のソール1226に取り付けられる。

Claims (20)

  1. ゴルフクラブヘッドであって、
    当該ゴルフクラブヘッドの上側表面を形成するクラウンと、
    ボール打撃表面を形成するフェースと、
    上記ゴルフクラブヘッドの下側表面を形成するソールであって、当該ソールは、フェース移行部分、後方部分、並びに上記フェース移行部分および上記後方部分の間に配される開口部を有し、上記フェース移行部分は上記フェースおよび上記開口部の間を延び、上記開口部は当該開口部の中央部分において前側側壁および後側側壁によって形成され、上記前側側壁は上記フェース移行部分から当該ゴルフクラブヘッドの上記クラウンの方向へと延び、上記ボール打撃フェースが前縁において当該ソールと交差し、上記開口部の上記前側側壁は、上記ソールの最も低い位置を通って延びる水平平面からの垂直距離として測定される高さを有し、当該高さが8mmよい大きく、上記前側側壁の、上記ソールの最も低い位置を通って延びる上記水平平面に対する角度θが、115°〜145°の範囲内である、上記ソールと、
    上記クラウンおよび上記ソールの間を延びる側壁と、
    上記クラウンから延び、シャフト穴を含むホーゼルと、
    個別部品として構築され、上記開口部内に配置される屈曲部であって、当該屈曲部が屈曲部前壁、屈曲部後壁、並びに、上記屈曲部前壁および上記屈曲部後壁の間を延びる基部を有し、上記屈曲部は当該ゴルフクラブヘッドの内部に対して開け放たれたキャビティを形成する、上記屈曲部と有することを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  2. 上記前側側壁の上記高さは少なくとも12mmである請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
  3. 上記前側側壁の上記高さは少なくとも16mmである請求項2記載のゴルフクラブヘッド。
  4. 上記前側側壁の上記角度θは123°〜138°の範囲内である請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
  5. 上記屈曲部は、上記屈曲部前壁および上記屈曲部後壁の少なくとも一方においてリセス状ボンディング機構を含む請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
  6. ゴルフクラブヘッドであって、
    当該ゴルフクラブヘッドの上側表面を形成するクラウンと、
    ボール打撃表面および背面フェース表面を形成するフェースと、
    上記ゴルフクラブヘッドの下側表面を形成するソールであって、当該ソールは、後方部分、並びに上記背面フェース表面および上記後方部分の間に配される開口部を有し、当該開口部は上記開口部の中央部分において上記フェースおよび後壁によって形成され、当該ゴルフクラブヘッドの前縁と上記開口部の上記フェースに最も近い端部との間の水平距離Dが2.0mm〜6.0mmの範囲内である、上記ソールと、
    上記クラウンおよび上記ソールの間を延びる側壁と、
    上記クラウンから延び、シャフト穴を含むホーゼルと、
    個別部品として構築され、上記開口部内に配置され、上記背面フェース表面と接触する屈曲部であって、当該屈曲部が、10.0mmおよび15.0mmの間の高さh11だけ、上記背面フェース表面を延びる、上記屈曲部と有することを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  7. 上記フェースは可変厚さを有し、上記フェースの少なくとも一部は一定の厚さを有し、上記屈曲部は上記フェースと接触し、上記一定の厚さの部分と隣接する上記背面フェース表面まで延びる複数のウイングを含む請求項6記載のゴルフクラブヘッド。
  8. 上記ソールの上記後方部分は、当該ゴルフクラブヘッドの上記クラウン方向へと延びる上記開口部の上記後壁を含む請求項6記載のゴルフクラブヘッド。
  9. 上記開口部の上記後壁は上記フェースの上記背面フェース表面に向かって曲がっている請求項8記載のゴルフクラブヘッド。
  10. 上記屈曲部は、当該屈曲部の頂部表面から当該屈曲部の内部へと延びる長尺のリセスを形成する請求項6記載のゴルフクラブヘッド。
  11. 上記リセスは、厚さが0.8mmから2.5mmの範囲内の当該屈曲部の下側壁部を形成する請求項10記載のゴルフクラブヘッド。
  12. 上記屈曲部の前側表面は複数のウイングを含み、上記ウイングの高さは6.0mmから10.0mmの範囲内である請求項6記載のゴルフクラブヘッド。
  13. 上記ウイングの高さは、水平接地平面から10.0mmから12.0mmの範囲内である請求項12記載のゴルフクラブヘッド。
  14. ゴルフクラブヘッドであって、
    当該ゴルフクラブヘッドの上側表面を形成するクラウンと、
    ボール打撃表面を形成するフェースと、
    上記ゴルフクラブヘッドの下側表面を形成するソールであって、当該ソールは、フェース移行部分、後方部分、並びに上記フェース移行部分および上記後方部分の間に配される開口部を有し、上記フェース移行部分は上記フェースおよび上記開口部の間を延び、上記開口部は当該開口部の中央部分において前壁および後壁によって形成され、上記前壁は上記フェース移行部分から5.0mmおよび8.0mmの間の高さだけ当該ゴルフクラブヘッドのクラウン方向へと延び、上記ボール打撃フェースが前縁において当該ソールと交差する、上記ソールと、
    上記クラウンおよび上記ソールの間を延びる側壁と、
    上記クラウンから延び、シャフト穴を含むホーゼルと、
    個別部品として構築され、上記開口部内に配置される曲がった屈曲部とを有し、
    上記屈曲部および上記開口部の上記前壁および上記後ろ壁との間に接触がない、上記開口部の部分によって、相互に離間される、複数の接触位置において、上記屈曲部が上記開口部の上記前壁および上記後壁と接触するように、当該屈曲部が曲がっていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  15. 上記開口部の上記後壁は上記ソールの上記後方部分からから5.0mmおよび8.0mmの間の高さだけ当該ゴルフクラブヘッドのクラウン方向へと延びる請求項14記載のゴルフクラブヘッド。
  16. 上記屈曲部は50.0mmから52.0mmだけ相互に離間する少なくとも2つの接触位置を有する複数の接触位置で、上記開口部の上記後壁と接触する請求項14記載のゴルフクラブヘッド。
  17. 上記屈曲部は上記開口部の上記前壁と単一の接触位置で接触する請求項16記載のゴルフクラブヘッド。
  18. 上記開口部は、60.0mmから75.0mmの間の、ヒールからトウへの長さを有する請求項14記載のゴルフクラブヘッド。
  19. 上記開口部は、当該ゴルフクラブヘッドのフェース幾何中心を通って延びる垂直面において9.0mmから10.0mmの間の前後幅Wを有する請求項18記載のゴルフクラブヘッド。
  20. 上記屈曲部は1.2mmから1.6mmの厚さを有する請求項14記載のゴルフクラブヘッド。
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