JP5979028B2 - 発電装置、発信装置、切替装置 - Google Patents

発電装置、発信装置、切替装置 Download PDF

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Description

本発明は、電磁誘導の原理によってコイルに電流を誘導する発電装置等に関するものである。
日常動作に伴う些細な操作によって発電可能な発電装置は、多様な応用が見込まれる。簡単な動作のために瞬間的な電力を必要とする小型の電気機械器具を、電池などの電力源なしに、上記発電装置は動作させることができるからである。したがって、上記発電装置は、これまでに広く研究されてきた。
例えば、下記の特許文献1には、2つの電磁気部材と電気コイルとを備え、機械エネルギーを電気エネルギーに変換する電磁エネルギー変換器が開示されている。また、下記の特許文献2には、少なくとも1つのループを形成するように、励起コイルの中央開口部を複数回通る磁気回路を備えた自立発電装置が開示されている。
図21に基づいて、上記特許文献1および2に例示される従来の発電装置の構造を説明する。図21は、従来の発電装置の内部構造を示し、(a)は当該発電装置が初期状態をとる場合の断面図、(b)は当該発電装置が最終状態をとる場合の断面図である。
図21の(a)に示されるように、スプール19aおよびスプール19bに、突起18aおよび突起18bがアマチュア11の中央部Cを挟み込んでそれぞれ延設されている。また、ヨーク12aの端部13aおよびヨーク12bの端部13cによる磁力によって、吸着位置SおよびSにおいて、アマチュア11が吸着されている。これにより、スプール19aおよびスプール19bによって区切られた空間を斜めに貫いた姿勢で、アマチュア11は支持されている。
図21の(b)に示されるように、操作位置Wにおいてばね14が押下されることによって、アマチュア11が中央部Cを支点として回転する。アマチュア11の回転と連動するように永久磁石の磁束の向きが変化することにより、コイル16を通過する磁束が変動するため、上記発電装置は当該コイルに電流を誘導できる。
米国特許第2011/0285487号公報(2011年11月24日公開) 特表2009−516802号公報(2009年4月23日公開)
操作位置Wに加えなければならない操作力が、日常動作によって発揮される力と比較して顕著に大きいという課題を、上記従来の発電装置は残している。すなわち、通常より大きな力が必要になるとユーザに違和感を与えたり、ばね14を強く押し込むことをユーザに意識させたりすることによって、上記従来の発電装置はユーザビリティを損なう。
上記従来の発電装置の構造的欠陥が、上記課題を引き起こす。すなわち、図21の(a)および(b)に示されるように、アマチュア11は常に中央部Cを支点として回転するため、2つの端部(図21の(a)においては端部13aおよび端部13c、図21の(b)においては端部13bおよび端部13d)による磁力の和を上回る操作力を、上記従来の発電装置は必要とする。上記磁力の和は、アマチュア11を動作させることに問題を生じるほどは大きくないが、上記課題を引き起こす程度には十分大きい。
上記課題を解決するための最も簡単な方法は、中央部Cから操作位置Wまでの距離を伸ばすことによって、梃子の原理を有利に作用させることである。しかし、当該方法は、発電装置を巨大化させたり、操作ストロークを伸長させたりなどの問題を新たに引き起こすため、好ましい方法とは言えない。
また、発電量一定の条件下で、発電のために大きい操作力(または、長い操作ストローク)が必要になるということは、発電効率が悪いということに他ならない。小型の電気機械器具に簡単な動作を行わせる応用だけでなく、他の応用(例えば、ある程度の持続的な発電が必要となる応用など)においても、上記構造的欠陥による発電効率の悪さが無視できなくなる場合がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置を巨大化させたり、操作ストロークを伸長させたりすることなく、簡単な機構によって、従来よりも発電効率の高い発電装置等を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る発電装置は、
(1)外部から加えられた操作力によって所定の位置を支点として回転する回転部材と、所定の部分において発揮される磁力で吸着させることによって当該回転部材を支持する支持部材とを備え、当該回転部材の回転に連動してコイルを通過する永久磁石の磁束を変動させることによって、当該コイルに電流を誘導する発電装置であって、
(2)前記回転部材は、当該回転部材が第1の位置および第2の位置において前記支持部材における第1の部分および第2の部分にそれぞれ吸着することによって、当該支持部材に支持された第1の状態において前記操作力が加えられた場合、前記第1の位置を第1の支点として回転することによって第2の状態に遷移し、前記第1の位置とは異なる位置を第2の支点として回転することによって第3の状態にさらに遷移する。
前述したように、従来の発電装置においては、回転部材がその中央部(2つの突起に挟まれた部分)を唯一の支点として回転するため、当該回転部材が2つの端部に吸着するそれぞれの位置に対して、操作力は同時に作用しなければならない。これにより、上記従来の発電装置は、当該2つの端部による磁力の和を上回る操作力を必要とするため、ユーザに違和感を与えたり、強く操作することをユーザに意識させたりしていた。
これに対して、本発明の一態様に係る発電装置においては、上記第1の状態において操作力が加えられた場合、上記回転部材は上記第1の位置を第1の支点として回転することによって、第2の状態に遷移する。すなわち、上記第1の状態から第2の状態への遷移においては、上記第2の位置のみに対して操作力が作用するため、当該操作力は上記支持部材における第2の部分による磁力を超える大きさで足りる。
その後、上記回転部材は上記第1の位置とは異なる位置を第2の支点として回転することによって、第3の状態に遷移する。すなわち、上記第2の状態から第3の状態への遷移においては、上記第1の位置のみに対して操作力が作用するため、当該操作力は上記第1の部分による磁力を超える大きさで足りる。言い換えれば、本発明の一態様に係る発電装置は、従来の発電装置のように上記磁力の和を上回る操作力を一度に必要とせず、それぞれの磁力を上回る操作力のみを順に(時間差を伴って)必要とする。
したがって、本発明の一態様に係る発電装置は、装置を巨大化させたり、操作ストロークを伸長させたりすることなく、簡単な機構によって、上記従来の発電装置において必要であった操作力よりも小さい操作力で発電できる。本発明の一態様に係る発電装置は、上記従来の発電装置が発電可能な電力と同量の電力を発電できるため、当該従来の発電装置よりも高い発電効率で発電できる。
また、本発明の一態様に係る発電装置では、
(1)前記回転部材は、前記第1の状態において、当該回転部材と前記第2の支点となる位置との間に空間を設けて前記支持部材に支持されたことによって、前記第1の位置を前記第1の支点として回転した後、前記第1の位置とは異なる位置を第2の支点として回転するものであり、
(2)前記回転部材は、当該回転によって、前記第1の状態において前記第2の位置に対して前記操作力を作用させて前記第2の状態に遷移した後、前記第1の位置に対して前記操作力を作用させて前記第3の状態に遷移してよい。
前述したように、従来の発電装置は、当該2つの端部による磁力の和を上回る操作力を必要とする。回転部材がその中央部(2つの突起に挟まれた部分)を唯一の支点として回転するため、当該回転部材が2つの端部に吸着するそれぞれの位置に対して、操作力は同時に作用しなければならないからである。
これに対して、本発明の一態様に係る発電装置においては、上記回転部材と第2の支点となる位置(例えば、当該回転部材の中央部)とは接触しておらず、2つの間に空間を設けた状態で、当該回転部材が上記支持部材によって支持されている。
これにより、上記回転部材は、当該回転部材が上記第1の位置を第1の支点として回転することにより、上記第2の位置に対して操作力を作用させた後(第1の状態から第2の状態への遷移)、上記第1の位置とは異なる位置を第2の支点として回転する(第2の状態から第3の状態への遷移)。すなわち、本発明の一態様に係る発電装置は、従来の発電装置のように回転部材が回転する支点を固定せず、操作力を作用させるべき位置(第1の位置、および第2の位置)に応じて回転の支点を入れ替える。これにより、本発明の一態様に係る発電装置は、従来の発電装置のように上記磁力の和を上回る操作力を一度に必要とせず、それぞれの磁力を上回る操作力のみを順に(時間差を伴って)必要とする。
したがって、本発明の一態様に係る発電装置は、装置を巨大化させたり、操作ストロークを伸長させたりすることなく、簡単な機構によって、上記従来の発電装置において必要であった操作力よりも小さい操作力で発電できる。本発明の一態様に係る発電装置は、上記従来の発電装置が発電可能な電力と同量の電力を発電できるため、当該従来の発電装置よりも高い発電効率で発電できる。
また、本発明の一態様に係る発電装置では、
(1)前記回転部材は、当該回転部材が前記第3の状態においてさらに回転することにより、当該回転部材と前記第2の支点となる位置との間に空間を設けた状態で、当該回転部材が第3の位置および第4の位置において前記支持部材における第3の部分および第4の部分にそれぞれ吸着することによって、当該支持部材に支持された第4の状態に、さらに遷移してよい。
本発明の一態様に係る発電装置においては、上記回転部材が第3の状態からさらに回転すると、当該回転部材が上記支持部材における第3の部分および第4の部分に吸着した姿勢で、上記支持部材によって支持される(第4の状態)。このときも、上記回転部材と第2の支点となる位置(例えば、当該回転部材の中央部)とは接触しておらず、2つの間に空間を設けた状態で支持されている。これにより、本発明の一態様に係る発電装置が上記第4の状態から第3の状態および第2の状態を経て、上記第1の状態に遷移する場合、当該発電装置は、従来の発電装置のように回転部材が回転する支点を固定せず、操作力を作用させるべき位置に応じて回転の支点を入れ替えることができる。
すなわち、本発明の一態様に係る発電装置は、従来の発電装置のように上記磁力の和を上回る操作力を一度に必要とせず、それぞれの磁力を上回る操作力のみを順に(時間差を伴って)必要とする。したがって、本発明の一態様に係る発電装置は、装置を巨大化させたり、操作ストロークを伸長させたりすることなく、簡単な機構によって、従来よりも高い発電効率で発電できる。
また、本発明の一態様に係る発電装置では、
(1)前記第1の位置から前記操作力を加える位置までの距離は、前記第2の支点となる位置から当該操作力を加える位置までの距離よりも長くてよい。
前述したように、本発明の一態様に係る発電装置は、従来の発電装置のように上記磁力の和を上回る操作力を一度に必要とせず、それぞれの磁力を上回る操作力のみを順に(時間差を伴って)必要とする。このとき、上記第1の支点から上記操作力を加える位置(力点)までの距離は、上記第2の支点となる位置から上記操作位置までの距離よりも長いため、回転部材の中央部を唯一の支点とする従来の発電装置よりも梃子の原理が有利に働いた状態で、上記操作力が上記第2の位置に作用する。
したがって、上記発電装置は、上記従来の発電装置において必要であった操作力よりもさらに小さい操作力で発電できるため、当該従来の発電装置よりも一層高い発電効率で発電できる。
また、本発明の一態様に係る発電装置では、
(1)前記回転部材は、前記支持部材を固定する固定部材の所定の位置に設けられた突起を前記第2の支点として回転してよい。
すなわち、上記回転部材は、当該回転部材が上記第1の位置を第1の支点として回転することにより、上記第2の位置に対して操作力を作用させた後、上記第1の位置とは異なる位置を第2の支点として回転する。言い換えれば、本発明の一態様に係る発電装置は、従来の発電装置のように回転部材が回転する支点を固定せず、操作力を作用させる位置に応じて回転の支点を入れ替える。したがって、本発明の一態様に係る発電装置は、装置を巨大化させたり、操作ストロークを伸長させたりすることなく、簡単な機構によって、従来よりも高い発電効率で発電できる。
一例として、上記突起は矩形であってよい。単純な加工しか必要とならないため(追加的な加工を必要としないため)、上記発電装置を簡易に製造することができる。他の一例として、上記突起は矩形のエッジを落とした形状であってもよい。回転部材と突起とが接触する面積を一定にでき、当該回転部材の特定の部分にのみ集中的に荷重が加わる事態を回避できる。したがって、エッジを滑らかにした突起の形状は、回転部材の耐久性を向上させ、上記発電装置の耐用年数を延ばすことができる。
また、本発明の一態様に係る発電装置では、
(1)前記固定部材の所定の位置に設けられた突起は、応力を発揮する弾性部材によって支持されてよい。
これにより、上記発電装置が動作の状態を遷移するとき、上記弾性部材の応力が回転部材の回転を加速させる。したがって、上記発電装置は、上記従来の発電装置において必要であった操作力よりもさらに小さい操作力で発電できるため、当該従来の発電装置よりも一層高い発電効率で発電できる。
なお、上記突起が設けられる固定部材は、上下に撓むことのできる構造を有してよい。これにより、上記弾性部材の応力が一層強化されるため、上記構造は上記発電装置の発電効率を一層改善できる。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る発信装置は、
(1)上記発電装置によって発電された電力を用いて、外部の装置に信号を発信する。
すなわち、本発明の一態様に係る発信装置は、上記発電装置と電気的に接続され、上記外部の装置に信号を発信する際に必要となる電力を当該発電装置によって発電された電力によって賄う。したがって、本発明の一態様に係る発信装置は、電池などの動力源を搭載することなく、信号を発信することができる。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る切替装置は、
(1)外部の装置の状態を切り替える切替装置であって、
(2)上記発電装置と、
(3)上記発信装置とを含む。
すなわち、本発明の一態様に係る切替装置は、上記発電装置によって発電された電力を用いて、上記発信装置に上記外部の装置へ信号を発信させ、当該外部の装置に当該信号を受信させることにより、電池などの動力源を搭載することなく、当該外部の装置の状態を切り替えさせることができる。これにより、本発明の一態様に係る切替装置と上記外部の装置とを接続する配線が必要なくなるため、上記切替装置は、配線を伴うことによるすべてのデメリットを解消できる。
例えば、上記切替装置は、室内照明装置などの外部の装置のオン・オフを切り替える装置(電気スイッチなど)として適用できる。この場合、当該切替装置と室内照明装置とを接続する配線を壁面に埋設する必要がなくなるため、上記切替装置はコストを安くすることができるだけでなく、配線によって妨げられない自由な室内レイアウトを可能にする。
本発明の一態様に係る発電装置によれば、前記回転部材は、当該回転部材が第1の位置および第2の位置において前記支持部材における第1の部分および第2の部分にそれぞれ吸着することによって、当該支持部材に支持された第1の状態において前記操作力が加えられた場合、前記第1の位置を第1の支点として回転することによって第2の状態に遷移し、前記第1の位置とは異なる位置を第2の支点として回転することによって第3の状態にさらに遷移する。
したがって、本発明の一態様に係る発電装置は、装置を巨大化させたり、操作ストロークを伸長させたりすることなく、簡単な機構によって、従来よりも高い発電効率で発電できるという効果を奏する。
本発明の一実施の形態に係る発電装置が第1の状態をとる場合、当該発電装置の内部構造を示す断面図である。 上記発電装置が第2の状態をとる場合、当該発電装置の内部構造を示す断面図である。 上記発電装置が第3の状態をとる場合、当該発電装置の内部構造を示す断面図である。 上記発電装置が第4の状態をとる場合、当該発電装置の内部構造を示す断面図である。 上記発電装置の組み立て過程を段階的に示した分解斜視図であり、(a)は第1の組み立て過程を示し、(b)は第2の組み立て過程を示し、(c)は第3の組み立て過程を示し、(d)は組み立てが完成した上記発電装置の外観を示す。 操作力Fと操作力Fとを任意の条件で比較した結果を示すグラフである。 操作力Fと操作力Fとを任意の条件で比較した結果を示すグラフである。 互いに対面する端部の間の任意の位置に対する磁力fに対する磁力f’の比の変化を示すグラフである。 (a)は、操作力Fと操作力Fとを任意の条件で比較した結果を示すグラフであり、(b)は、操作力Fが操作力Fよりも小さくなる条件を示すグラフである。 (a)は、操作力Fと操作力Fとを任意の条件で比較した結果を示すグラフであり、(b)は、操作力Fが操作力Fよりも小さくなる条件を示すグラフである。 (a)は、操作力Fと操作力Fとを任意の条件で比較した結果を示すグラフであり、(b)は、操作力Fが操作力Fよりも小さくなる条件を示すグラフである。 上記発電装置および従来の発電装置のF−S特性を示すグラフである。 上記発電装置および従来の発電装置の発電効率を示すグラフである。 突起の形態のバリエーションを示し、(a)は、矩形の突起がスプールにそれぞれ設けられる場合を示す断面図であり、(b)は、矩形の突起のみがスプールに設けられる場合を示す断面図であり、(c)は、エッジを滑らかにした突起がスプールに設けられる場合を示す断面図である。 応力を発揮する弾性部材によって軸が支持される構造を示し、(a)は上記弾性部材が軸を支持する様子を示す断面図であり、(b)は上記発電装置の鳥瞰図であり、(c)はスプールの構造を示す模式図である。 アマチュアに突起を設けた構造を示す図であり、(a)は、アマチュアの下側のみに突起を設けた構造を示す断面図であり、(b)は、アマチュアの両側に突起をそれぞれ設けた構造を示す断面図である。 (a)は、アマチュアの側面に設けられた丸い軸が、長穴の軸受けによって支持される構造を示す断面図であり、(b)は、アマチュアの側面に設けられた四角い軸が、スプールおよびスプールにそれぞれ設けられた突起によって支持される構造を示す断面図である。 ヨークと永久磁石とが回転する過程を示し、(a)は、上記発電装置が第1の状態をとる場合、当該発電装置の内部構造を示す断面図であり、(b)は、上記発電装置が第4の状態をとる場合、当該発電装置の内部構造を示す断面図である。 上記発電装置が発電した電力を使用する電気機械器具を示し、(a)は、上記発電装置にコンデンサが接続されたことを示す回路図であり、(b)は、上記発電装置にコンデンサおよび発信装置が接続されたことを示す回路図である。 上記発電装置が発電した電力を使用する電気機械器具を示し、(a)は、上記発電装置、コンデンサ、および発信装置を含むスイッチを示す模式図であり、(b)は、当該スイッチの使用シーンを表す模式図である。 従来の発電装置の内部構造を示し、(a)は当該発電装置が初期状態をとる場合の断面図、(b)は当該発電装置が最終状態をとる場合の断面図である。
図1〜図20に基づいて、本発明の一実施の形態を詳細に説明する。
〔発電装置10の構成〕
図1に基づいて、発電装置10の構成を説明する。図1は、発電装置10が第1の状態をとる場合、当該発電装置の内部構造を示す断面図である。なお、発電装置10の全体と図1が示す断面との関係は、図5の(d)を参照して後述する。
発電装置10は、アマチュア1の回転と連動するように、コイル6を通過する永久磁石7(図1の断面には表れていない、図5の(b)を参照)の磁束を変動させることによって、当該コイルに電流を誘導する装置である。発電装置10は、アマチュア1、ヨーク2a、ヨーク2b、ばね4、コイル6、永久磁石7、スプール9a、およびスプール9bを備えている。
アマチュア(回転部材)1は、両鉤型形状(板状部材の両端が略直角の鉤型となるように、当該板状部材の同側面に、同一形状の小さい板状部材を2つ付加した形状をいう)の部材であり、スプール9aに両鉤型形状の長辺部分が載置されている。そして、当該長辺部分を覆うようにスプール9bが被され、スプール9aとスプール9bとが上下に嵌合している(上記長辺部分が覆われて構成される直方体部分Eを、以下では「ボビン」と称する)。したがって、スプール9aおよびスプール9bの幅は上記長辺部分の長さと略同一であり、略直角に湾曲する部位が露出するように、アマチュア1の両鉤型部分がボビンから延出している。
コイル6は、変動磁場から電流(電気エネルギー)を取り出すための部材である。コイル6は、ボビンを覆うようにスプール9bに載置されている。なお、コイル6の両端には、誘導した電流を利用する所定の装置(例えば、無線装置など、後で詳細に説明する)が電気回路を介して接続される。
ばね4は、アマチュア1の一方の鉤型部分に、固定ピン5によって固定されている。したがって、ばね4における任意の操作位置Wが押下されることによって、アマチュア1がボビンの内部で動作する。なお、アマチュア1が動作する過程は、図1〜図4(当該動作の過程を示す一連の断面図)を参照し、後で詳細に説明する。
ヨーク(支持部材)2aおよびヨーク(支持部材)2bは、板状の部材である。後述するように、両ヨークは軟磁性材料を用いて作られるため、ヨーク2aおよびヨーク2bそのものが磁石としての性質を有する。以下では、ヨーク2aの両端部をそれぞれ端部(第2の部分)3aおよび端部(第4の部分)3dと称し、ヨーク2bの両端部をそれぞれ端部(第3の部分)3bおよび端部(第1の部分)3cと称する。ヨーク2bとスプール(固定部材)9aとは、ヨーク2bを下、スプール(固定部材)9aを上にして、上下に嵌合されている。ヨーク2bの略中央には短円柱形状の突起が設けられており、ドーナツ形状(円柱の中央部をくり抜いた形状をいう)の永久磁石7の中央部(くり抜かれた穴を指し、当該穴の直径は上記突起の直径と略同一である)が嵌め込まれた状態で、当該永久磁石はヨーク2bに載置されている。
ヨーク2aの略中央にも同様の突起が設けられている。そして、ヨーク2aとヨーク2bとで永久磁石7を挟み込むように、当該突起が永久磁石7の中央部に上から嵌め込まれた状態で、ヨーク2aはスプール9aに載置されている。すなわち、永久磁石7は、ヨーク2aおよびヨーク2bにそれぞれ設けられた突起によって中央部が固定された状態で、2つのヨークに上下を挟まれ、ボビンおよびアマチュア1の2つの鉤型部分によって、三方を囲われている(そのため、図1の断面図に永久磁石7は表れていない)。
ヨーク2aおよびヨーク2bの両端はスプール9aから延出しており、アマチュア1の両鉤型部分の端部を上下に挟むように位置する。なお、ヨーク2aおよびヨーク2bの間隔(永久磁石7の厚さと略等しい)は、アマチュア1の厚さより大きいため、アマチュア1の両鉤型部分の端部は、両ヨークの端部によって挟まれていない。
ヨーク2aおよびヨーク2bの端部3a〜3dによる磁力は、アマチュア1の両鉤型部分の端部を吸着するように作用する。また、ボビンの内部において、スプール9aおよびスプール9bに、アマチュア1の両鉤型形状の長辺部分の幅方向へ、突起8aおよび突起8bがそれぞれ延設されている。これにより、一方のヨークの両端部にアマチュア1が吸着することが妨げられるため、アマチュア1を挟んで互いに対角に位置する端部による磁力によって、ボビンの内部を対角に貫いた姿勢で、アマチュア1は常に支持される。
なお、図1に示されるように、ボビンの内部でアマチュア1が上記姿勢で支持された状態を、以下では「第1の状態」と称する。また、突起8bは、ヨーク2aの端部3aおよび端部3dにアマチュア1が吸着することを防ぐに過ぎず、後述するアマチュア1の動作に直接関与しない。したがって、突起8bはスプール9bに延設されていなくてもよい。
さらに、端部3a〜3dがアマチュア1と接触するそれぞれの端部の面は、アマチュア1の上記姿勢がボビンの内部の面に対してなす角と略等しい角度を有する。これにより、それぞれの端部とアマチュア1とは、面で接触する(アマチュア1は、端部の角部で当該端部と当接するわけではない)。ここで、アマチュア1が端部3aに吸着する面の中央を吸着位置(第2の位置)S、端部3cに吸着する面の中央を吸着位置(第1の位置)S、端部3bに吸着する面の中央を吸着位置(第3の位置)S、端部3dに吸着する面の中央を吸着位置(第4の位置)Sとする(図4参照)。
第1の状態において、アマチュア1と突起8aとは接触しないため、アマチュア1と突起8aとの間(突起8aの先端から垂直上向へアマチュア1の面に至るまで)には空間(以下「クリアランスA」と称する)が発生する。したがって、任意の操作位置Wにおいてばね4が押下されると、突起8aではなく吸着位置Sを支点として、アマチュア1が端部3aから端部3bに近づく方向に、当該アマチュアは回転を開始する。すなわち、クリアランスAが存在せず、常にアマチュアの中央部を支点として回転する従来の構造(図21参照)と異なり、第1の状態において、アマチュア1の中央部Cは操作位置Wとともに回転する。
これにより、従来の発電装置のように、2つの端部による磁力の和を上回る操作力は必要にならず、発電装置10においては、それぞれの磁力を上回る操作力が順に(時間差を伴って)発揮されればよい。このとき、吸着位置S(支点)から操作位置W(力点)までの距離(L+L)は、中央部Cから操作位置Wまでの距離(L/2+L)よりも長いため、従来の発電装置よりも梃子の原理が有利に働いた状態で、上記操作力が吸着位置S(作用点)に作用する。
したがって、発電装置10は、装置を巨大化させたり、操作ストロークを伸長させたりすることなく、簡単な機構によって、上記従来の発電装置において必要であった操作力よりも小さい操作力で発電できる。発電装置10は、従来の発電装置が発電可能な電力と同量の電力を発電できるため、従来よりも小さい操作力で発電可能な発電装置10は、当該従来の発電装置よりも高い発電効率で発電できる。
〔各構成の寸法および材質〕
アマチュア1は、パーマロイや純鉄(例えばSUY−0)などの軟磁性材料を用いて作られる。本実施の形態において、アマチュア1は、縦8mm、横20mm、厚さ1.4mmの寸法をとる。ただし、当該寸法は説明のための例示に過ぎず、発電装置10の寸法に依存して任意に変更可能である。
ヨーク2aおよびヨーク2bは、パーマロイや純鉄(例えばSUY−0)などの軟磁性材料を用いて作られる。本実施の形態では、アマチュア1の可動角度(ボビンの内部を対角に貫くアマチュア1の姿勢が、当該ボビンの内部の面に対してなす角)が約3.2°となるように、吸着位置Sから吸着位置Sまでの垂直方向の距離(図1に示される断面図においては縦方向の距離)を2.0mmとするため、上記垂直方向の距離にあわせて、ヨーク2aとヨーク2bとの間隔をとる。ただし、アマチュア1の寸法と同様に、上記可動角度および間隔はいずれも任意に変更可能である。また、本実施の形態において、吸着位置SからSまでの距離Lが15mmとなり、吸着位置Sから操作位置Wまでの距離Lが10mmとなるように、ヨーク2a、ヨーク2b、およびばね4は、それぞれ適当な寸法をとる。
ばね4は、ステンレス(SUS)などの非磁性材料を用いて作られる。ばね4の弾性はアマチュア1の回転を容易にする。アマチュア1が端部3aの吸着から離れて回転を始めたとき、ばね4の応力が当該アマチュアの回転を加速させるからである。
スプール9は、ポリカーボネート(polycarbonate;PC)、ポリブチレンテレフタレート(polybutylene terephthalate;PBT)、ABS(アクリロニトリル (Acrylonitrile)、ブタジエン (Butadiene)、スチレン (Styrene)共重合合成樹脂の総称をいう)などの樹脂、または銅などの非磁性の金属を用いて作られる。アマチュア1が前述した一例の寸法をとる場合、クリアランスAの大きさが0.2mmとなるように、スプール9aとスプール9bとの間隔を2.0mmとする。ただし、アマチュア1の寸法と同様に、当該間隔は任意に変更可能である。
アマチュア1が前述した一例の寸法をとる場合、突起8aの高さは、例えば0.2mmでよい。
〔発電装置10の動作〕
図1〜図4に基づいて、発電装置10が動作する過程を説明する。図1を参照して前述したように、発電装置10が第1の状態にある場合、任意の操作位置Wにおいてばね4が押下されると、吸着位置(第1の位置)Sを支点(第1の支点)としてアマチュア1は回転を開始する。第1の状態において、アマチュア1と突起8aとが接触しておらず(クリアランスAが存在し)、中央部Cは操作位置Wとともに回転するからである。
図2は、発電装置10が第2の状態をとる場合、当該発電装置の内部構造を示す断面図である。図2に示されるように、操作位置Wに加えられた操作力がアマチュア1を固定する磁力を上回り、アマチュア1が端部3aから離れて回転すると、当該アマチュアが中央部Cにおいて突起8aに接触する。そのため、アマチュア1は突起(第1の位置とは異なる位置)8aを支点(第2の支点)として回転し始める。なお、図2に示される上記状態を、以下では「第2の状態」と称する。
図3は、発電装置10が第3の状態をとる場合、当該発電装置の内部構造を示す断面図である。図3に示されるように、上記第2の状態からアマチュア1がさらに回転すると、当該アマチュアは吸着位置Sにおいて端部3bに吸着する。アマチュア1を回転させる力が端部3cによる磁力を上回ると、当該アマチュアは端部3cから離れ、さらに回転する。なお、図3に示される上記状態を、以下では「第3の状態」と称する。
図4は、発電装置10が第4の状態をとる場合、当該発電装置の内部構造を示す断面図である。図4に示されるように、上記第3の状態からアマチュア1がさらに回転すると、回転による慣性、端部3dによる磁力、および操作位置Wに加わる操作力によって、アマチュア1は突起8aから離れ(クリアランスAが生まれ)、吸着位置Sを支点として回転する。すなわち、中央部Cはアマチュア1の左端部Dとともに回転する。最終的に、アマチュア1は吸着位置Sにおいて端部3dに吸着する。これにより、ボビンを第1の状態とは逆の対角に貫いた姿勢で、アマチュア1は支持される。なお、図4に示される上記状態を、以下では「第4の状態」と称する。
図1〜図4を参照して前述したように、クリアランスAが存在することにより、動作の過程において吸着位置SまたはSと突起8aとで回転の支点が入れ替わり、発電装置10は第1の状態から第4の状態に遷移する。これに伴って永久磁石7の磁束が変動し、当該発電装置はコイル6に電流を誘導する(電気エネルギーを取り出す)ことができる。
上記の説明においては、発電装置10が第1の状態から第2の状態および第3の状態を経て、第4の状態に遷移することを説明した。一方で、発電装置10は、第4の状態から第2の状態および第3の状態を経て、第1の状態に遷移できる。この場合も、前述と同様に、クリアランスAが存在することにより、動作の過程において吸着位置SまたはSと突起8aとで回転の支点が入れ替わる。ただし、第4の状態から第1の状態に遷移する場合、操作力を作用させる位置に応じて、上記動作の過程が変化することに注意する。例えば、操作位置Wに上向き(アマチュア1を持ち上げる方向)に操作力を加えた場合、動作の過程において吸着位置SまたはSと突起8b(突起8aではなく)とで回転の支点が入れ替わる。これにより、第4の状態から第1の状態に遷移する場合も、第1の状態から第4の状態に遷移する場合と同様に、従来の発電装置よりも高い発電効率で発電できるという効果を、発電装置10は奏する。
〔発電装置10の外観および組み立て過程〕
図5に基づいて、発電装置10の外観および組み立て過程を説明する。図5は、発電装置10の組み立て過程を段階的に示した分解斜視図であり、(a)は第1の組み立て過程を示し、(b)は第2の組み立て過程を示し、(c)は第3の組み立て過程を示し、(d)は組み立てが完成した発電装置10の外観を示す。なお、前述した図1〜図4は、図5の(d)におけるB−B線矢視断面図に相当する。
図5の(a)〜(d)に示されるように、発電装置10は組み立てられる。すなわち、第1の組立て過程において、固定ピン5によってばね4がアマチュア1に固定され、当該アマチュアの長辺部分がスプール9aに載置され、スプール9aとスプール9bとが上下に嵌合される(図5の(a)参照)。そして、第2の組立て過程において、永久磁石7がヨーク2bに載置され、ヨーク2bとスプール9aとが上下に嵌合され、ヨーク2aがスプール9aに載置される(図5の(b)および(c)参照)。最後に、第3の組立て過程において、コイル6がスプール9bに載置される(図5の(d)参照)。
前述したように、永久磁石7は、ヨーク2aおよびヨーク2bにサンドイッチ状に挟まれて固定されている。第1の状態において、永久磁石7の磁束は時計回りに発生し、第4の状態において、当該磁束は反時計回りに発生する。すなわち、第1の状態から第4の状態に遷移することによって、永久磁石7の磁束が変動する(第1の状態と第4の状態とで磁束が変動しさえすればよく、上記の回転方向は一例に過ぎないことに注意する)。したがって、発電装置10は、アマチュア1が回転することによって、コイル6に電流を誘導することができる。
〔操作力FとF、F、およびFとのそれぞれの比較〕
図6に基づいて、発電装置10を第1の状態から第2の状態に遷移させる操作力Fが、従来の発電装置において必要であった操作力Fよりも小さいことを説明する。図6は、操作力Fと操作力Fとを任意の条件で比較した結果を示すグラフである。当該グラフの横軸は、吸着位置SからSまでの距離Lに対する、吸着位置Sから操作位置Wまでの距離Lの比を表す。当該グラフの左縦軸は、端部3による磁力fに対する操作力Fおよび操作力Fの比を表し、右縦軸は、操作力Fに対する操作力Fの比を表す。
前述したように、2つの端部(図21の(a)においては端部13aおよび端部13c、図21の(b)においては端部13bおよび端部13d)による磁力の和を上回る操作力を、従来の発電装置は必要とするため、操作力Fは以下の式によって表される。
Figure 0005979028
一方、第1の状態をとる発電装置10(図1参照)は、端部3aからアマチュア1を引きはがす操作力で足りるため、操作力Fは以下の式によって表される。
Figure 0005979028
したがって、操作力Fに対する操作力Fの比は、以下の式によって表される。
Figure 0005979028
図6の右縦軸および上式に示されるように、操作力Fに対する操作力Fの比は、常に1を下回る。すなわち、任意の条件のもとで、F<Fが成り立つ。また、図6の左縦軸に示されるように、端部3による磁力fに対する操作力Fおよび操作力Fの比も、常にFの方が小さい。前述したように、本実施の形態においては距離Lが15mm、距離Lが10mmであるため、横軸が示す比は10/15≒0.67となる(図6において点線で示される)。このとき右縦軸の値は0.7であるため、上記第1の状態をとる発電装置10は、従来の7割程度の操作力でアマチュア1を操作できることが分かる。
図7に基づいて、発電装置10を第2の状態から第3の状態に遷移させる操作力Fが、従来の発電装置において必要であった操作力Fよりも小さいことを説明する。図7は、操作力Fと操作力Fとを任意の条件で比較した結果を示すグラフである。当該グラフの横軸は、距離Lに対する距離Lの比を表す。当該グラフの縦軸は、磁力fに対する磁力f’(アマチュア1が端部3に接触していない場合、当該端部が発揮する磁力をいう。図8を参照して後で詳述する)の比が各値をとる場合、端部3による磁力fに対する操作力Fおよび操作力Fの比を表す。
突起8aを支点としてアマチュア1をさらに回転させるために、第2の状態をとる発電装置10(図2参照)が、端部3cから当該アマチュアを引きはがす操作力を必要とするため、操作力Fは以下の式によって表される。
Figure 0005979028
したがって、操作力Fに対する操作力Fの比は、以下の式によって表される。
Figure 0005979028
図7の縦軸に示されるように、磁力fに対する磁力f’の比にかかわらず、端部3による磁力fに対する操作力Fの比は、操作力Fの比よりも小さい。したがって、上式に示されるように、操作力Fに対する操作力Fの比は、常に1を下回る。すなわち、任意の条件のもとで、F<Fが成り立つ。また、横軸が示す比が0.67となるときの縦軸(F/f、f’/f=−0.1)の値は0.39であるため、上記第2の状態をとる発電装置10は、従来(F/f=0.85)の半分以下の操作力でアマチュア1を操作できることが分かる。
図8に基づいて、互いに対面する端部(端部3aと端部3bのペア、および端部3cと端部3dのペア)による磁力の影響を説明する。図8は、端部3aから端部3bまで(または端部3cから端部3dまで)の間の任意の位置に対する、磁力fに対する磁力f’の比の変化を示すグラフである。当該グラフの横軸は、端部3aから端部3bまで(または端部3cから端部3dまで)の移動距離を、−1から1の範囲に正規化した値である。すなわち、吸着位置Sの位置は−1、吸着位置Sと吸着位置Sとの中間の位置は0、吸着位置Sの位置は1に対応する。
図8は、一方の吸着位置(吸着位置Sまたは吸着位置S)から離れて他方の吸着位置(吸着位置Sまたは吸着位置S)に近づくにつれて(横軸が示す移動距離が増加するにつれて)、一方の端部(端部3aまたは端部3d)による磁力が弱まると同時に、他方の端部(端部3bまたは端部3c)による磁力が強まることを端的に示す。すなわち、吸着位置Sの位置において(移動距離が−1の場合)、磁力f’は磁力fと等しい(磁力fに対する磁力f’の比は1になる)。
吸着位置Sから離れて吸着位置Sに近づく(移動距離が増加する)につれて、磁力f’の影響は非線形に減衰し、吸着位置Sと吸着位置Sとの中間の位置において0になる(対面する端部による磁力は釣り合う)。さらに吸着位置Sから離れて吸着位置Sに近づくにつれて、端部3aによる磁力f’の影響は非線形にさらに減衰する(端部3bによる磁力f’の影響は非線形にさらに増加する)。吸着位置Sの位置において(移動距離が1の場合)、磁力f’の絶対値は磁力fと等しい(磁力fに対する磁力f’の比は−1になる)。
前述した図7の説明において、f’/f=−0.1(図8において横点線で示される位置)における、端部3による磁力fに対する操作力Fの比に着目した理由は、移動距離が約0.6となる位置(図8において縦点線で示される位置)において、アマチュア1が端部3cから離れることが通常だから(すなわち、第2の状態と第3の状態との臨界点だから)である。
図9に基づいて、発電装置10を第3の状態から第4の状態に遷移させる操作力Fが、従来の発電装置において必要であった操作力Fよりも小さいことを説明する。図9の(a)は、操作力Fと操作力Fとを任意の条件で比較した結果を示すグラフであり、図9の(b)は、操作力Fが操作力Fよりも小さくなる条件を示すグラフである。両グラフの横軸は、距離Lに対する距離Lの比を表す。図9の(a)のグラフの縦軸は、磁力fに対する磁力f’の比(図8参照)が各値をとる場合、端部3による磁力fに対する操作力Fおよび操作力Fの比を表し、図9の(b)のグラフの縦軸は、磁力fに対する磁力f’の比を表す。
突起8aを支点としてアマチュア1をさらに回転させるために、第3の状態をとる発電装置10(図3参照)が必要とする操作力Fは、以下の式によって表される。
Figure 0005979028
したがって、操作力Fに対する操作力Fの比は、以下の式によって表される。
Figure 0005979028
図9の(a)に示されるように、弱い条件のもとで、端部3による磁力fに対する操作力Fの比は、操作力Fの比よりも小さい(F<Fが成り立つ)。ここで、F<Fが成り立つための上記弱い条件は、以下の不等式で表される。
Figure 0005979028
図9の(b)は、上記不等式を満たす範囲(F=Fを示す曲線の下側部分)を示す。図9の(b)に示される範囲におさまるように、発電装置10の仕様が決定されることが好ましい。ただし、実際の設計において、上記仕様の条件は厳しくない。(1)距離Lが距離Lの半分よりも短くなる設計は、あまり行われない設計である(当業者が通常行う設計ではない)から、(2)磁力fに対する磁力f’の比が0.5となるのは、アマチュア1が端部3に密接するという極めて特殊な条件に限られるから(図8参照)、(3)中間の位置に達したアマチュア1は運動量を持っており、回転の慣性が働くため、上式で表される操作力Fよりも小さな操作力で足りることが実際であるからである。
例えば、横軸が示す比が0.67となるときの縦軸(F/f、f’/f=0.1)の値は0.2であるため、上記第3の状態をとる発電装置10は、従来(F/f=0.85)の2割程度の操作力でアマチュア1を操作できることが分かる。
以上のように、従来の発電装置のように、2つの端部による磁力の和を上回る操作力は一度に必要にならない。すなわち、発電装置10においては、それぞれの端部による磁力を上回る操作力を順に(時間差を伴って)発揮すればよい。このとき、吸着位置Sから操作位置Wまでの距離は、中央部Cから操作位置Wまでの距離よりも長いため、従来の発電装置よりも梃子の原理が有利に働いた状態で、上記操作力が吸着位置S(作用点)に作用する。
したがって、発電装置10は、装置を巨大化させたり、操作ストロークを伸長させたりすることなく、簡単な機構によって、上記従来の発電装置において必要であった操作力よりも小さい操作力で発電できる。発電装置10は、従来の発電装置が発電可能な電力と同量の電力を発電できるため、従来よりも小さい操作力で発電可能な発電装置10は、当該従来の発電装置よりも高い発電効率で発電できる。
〔操作力FとFおよびFとのそれぞれの比較〕
図10に基づいて、操作力Fが操作力Fより小さいことを説明する。図10の(a)は、操作力Fと操作力Fとを任意の条件で比較した結果を示すグラフであり、図10の(b)は、操作力Fが操作力Fよりも小さくなる条件を示すグラフである。
図10の(a)に示されるように、磁力fに対する磁力f’の比が小さくなるほど(アマチュア1が端部3aから離れるほど)、任意の距離L、Lにおいて、操作力Fが操作力Fよりも小さくなりやすい(F<Fが成立しやすくなる)。すなわち、アマチュア1が押し込まれるほど、必要となる操作力は小さくなる。なお、前述したように、操作力Fは操作力Fよりも常に小さいため(F<Fが成立する、図7および数5参照)、操作力Fが操作力Fよりも大きくなる場合(F>Fが成立する場合)であっても、操作力Fは操作力Fよりも小さいことに注意する。
ここで、操作力Fが操作力Fよりも小さくなる条件は、以下の式で表される。
Figure 0005979028
図10の(b)に示されるように、上記不等式を満たす範囲(F=Fを示す曲線の下側部分)を示す。仕様が図10の(b)に示される範囲におさまるように、発電装置10は設計されることが好ましい(必須ではない)。
図11に基づいて、操作力Fが操作力Fより小さいことを説明する。図11の(a)は、操作力Fと操作力Fとを任意の条件で比較した結果を示すグラフであり、図11の(b)は、操作力Fが操作力Fよりも小さくなる条件を示すグラフである。
図11の(a)に示されるように、磁力fに対する磁力f’の比が小さくなるほど(アマチュア1が端部3aから離れるほど)、任意の距離L、Lにおいて、操作力Fが操作力Fよりも小さくなりやすい(F<Fが成立しやすくなる)。すなわち、前述と同様に、アマチュア1が押し込まれるほど、必要となる操作力は小さくなる。
ここで、操作力Fが操作力Fよりも小さくなる条件は、以下の式で表される。
Figure 0005979028
図11の(b)に示されるように、上記不等式を満たす範囲(F=Fを示す曲線の下側部分)を示す。仕様が図11の(b)に示される範囲におさまるように、発電装置10は設計されることが好ましい(必須ではない)。
以上のように、発電装置10の設計が所定の条件を満たす場合、当該発電装置は、アマチュア1が回転するほど、必要な操作力を小さくすることができる。したがって、発電装置10は、従来の発電装置よりもさらに高い発電効率で発電できる。
〔操作力および発電効率の比較〕
図12に基づいて、発電装置10の動作に必要となる操作力と従来の発電装置の動作に必要となる操作力とを、さらに比較した結果を説明する。図12は、発電装置10および従来の発電装置のF−S特性を示すグラフである。当該グラフの横軸は、操作位置Wの移動量を表し、当該グラフの縦軸は、当該操作位置に加わった力を表す。
操作力Fによって発生するモーメントが、端部3の磁力によるモーメントより小さい又は当該モーメントと釣り合う場合、アマチュア1は回転せず、弾性を有するばね4が撓むことにより、当該操作力によるエネルギーが当該ばねに蓄積される。一方、操作力Fによって発生するモーメントが端部3の磁力によるモーメントを上回る場合、アマチュア1は回転する。このとき、ばね4に蓄積された上記エネルギーにより、アマチュア1は回転を加速させる。
図12に示されるように、前者の場合、操作力Fは線形に増加する(グラフ横軸の0〜0.8の範囲)。後者の場合、アマチュア1は端部3から離れて回転し、微量な操作力FおよびFが瞬間的に計測される(グラフ横軸の0.8〜1.0の範囲)。そのため、発電装置10の操作においては、全体の操作力(F+F+F)に対して、操作力F(当該グラフの頂点の高さ)が支配的に影響する。
従来の発電装置が3Nの操作力Fを必要とするのに対し、発電装置10は2Nの操作力Fで足りる。すなわち、発電装置10は、従来の7割以下の操作力で発電できる。すなわち、発電装置10は、従来の発電装置とは異なり、ユーザに違和感を与えたり、ばね4を強く押し込むことをユーザに意識させたりすることなく、日常動作に伴う些細な操作によって発電できる。
図13に基づいて、発電装置10の発電効率と従来の発電装置の発電効率とを比較した結果を説明する。図13は、発電装置10および従来の発電装置の発電効率(ばね4に蓄積されたエネルギーに対する発電量の比)を示すグラフである。
図13に示されるように、従来の発電装置の発電効率は僅か16%程度であるのに対して、発電装置10の発電効率は27%超にまで達する。すなわち、発電装置10は、従来の発電装置の発電効率を1.6倍も改善できる。発電装置10は、従来の発電装置が発電可能な発電量を維持したまま、操作力を従来の7割以下にまで抑えられるからである。このように、発電装置10は、従来の発電装置よりも高い発電効率で発電できる。
〔突起8aおよび突起8bの他の形状〕
図14〜図17に基づいて、突起8aおよび突起8bの他の形態または構造を説明する。図14は、突起8aおよび突起8bの形態のバリエーションを示す。図14の(a)は、矩形の突起8aおよび突起8bがスプール9bおよびスプール9aにそれぞれ設けられる場合を示す断面図であり、図14の(b)は、矩形の突起8aのみがスプール9aに設けられる場合を示す断面図であり、図14の(c)は、エッジを滑らかにした突起8aがスプール9aに設けられる場合を示す断面図である。
図14の(a)に示されるように、突起8aおよび突起8bの形状は矩形でよい。追加的な加工を必要としないため、発電装置10を簡易に製造することができる。
図14の(b)に示されるように、操作力F〜Fが常に垂直下向き(ばね4を押下する方向)に加わる場合、突起8bはなくてもよい。加工をさらに必要としないため、発電装置10をより簡易に製造できるだけでなく、製造コストを下げることができる。
図14の(c)に示されるように、突起8aのエッジを滑らかにすることによって、アマチュア1と突起8aとが接触する面積を一定することができる。すなわち、ある瞬間において、アマチュア1の特定の部分にのみ集中的に荷重が加わる事態を回避できる。したがって、エッジを滑らかにした突起8aの形状は、アマチュア1の耐久性を向上させ、発電装置10の耐用年数を延ばすことができる。
図15は、応力を発揮する弾性部材によって突起8aが支持される構造を示す。図15の(a)は上記弾性部材が突起8aを支持する様子を示す断面図であり、(b)は発電装置10(コイル6は不図示)の鳥瞰図であり、(c)はスプール9bの構造を示す模式図である。
図15の(a)に示されるように、突起8aは、ばね(弾性部材)22によって支持されてよい。この構造においては、発電装置10が第3の状態から第4の状態に遷移するとき、アマチュア1がばね22の応力によって押し上げられることによって、当該アマチュアの回転が加速される。したがって、操作力Fはさらに小さくて済むため、上記構造は発電装置10の発電効率をさらに改善できる。なお、図15の(a)に示される構造においてはスプール9aに突起8aのみが設けられているが、スプール9bに突起8b(ばね22と同様のばねによって支持されていても支持されていなくてもよい)が設けられていてもよい。
図15の(b)および(c)に示されるように、突起8b(または突起8a)の設置部は、上下に撓むことのできる構造を有してよい。これにより、ばね22の応力が一層強化されるため、上記構造は発電装置10の発電効率を一層改善できる。
図16は、アマチュア1に突起を設けた構造を示す図であり、(a)は、アマチュア1の下側のみに突起8aを設けた構造を示す断面図であり、(b)は、アマチュア1の両側に突起8aおよび突起8bをそれぞれ設けた構造を示す断面図である。
図16の(a)に示されるように、突起8aをアマチュア1に設けた構造でもよい。当該構造は、スプール9aに突起8aを設ける構造と同様の効果を得られる。また、突起8aには硬い軟磁性材料を利用してもよく、この場合は強度を高くすることができる。
図16の(b)に示されるように、突起8aおよび突起8bをアマチュア1の両側に設けてもよい。これにより、一方のヨークの両端部にアマチュア1が吸着することによって、当該アマチュアが回転できなくなるリスクを回避できる。また、操作位置Wが押し下げられた場合だけでなく、押し上げられた場合も、発電装置10は発電することができる。
図17の(a)は、アマチュア1の側面に設けられた丸い軸28が、長穴の軸受け29によって支持される構造を示す断面図であり、(b)は、アマチュア1の側面に設けられた四角い軸28が、スプール9aおよびスプール9bにそれぞれ設けられた突起30aおよび突起30bによって支持される構造を示す断面図である。
図17の(a)に示されるように、上記構造において、アマチュア1に設けられた軸28が縦に長い穴(長穴)29に嵌合されており、軸28は当該長穴を上下に動く。これにより、上記構造は、スプール9aに突起8aを設ける構造と同様の効果を得られる。
図17の(b)に示されるように、上記構造においては、スプールが平面となる部分が荷重を受け止める(広い面積でアマチュア1が軸28によって支持される)。したがって、上記構造は、アマチュア1の耐久性を向上させ、発電装置10の耐用年数を延ばすことができる。
〔ヨーク2および永久磁石7の動作〕
図18に基づいて、アマチュア1に代えて、ヨーク2aおよびヨーク2bと永久磁石7とが回転する形態を説明する。図18は、ヨーク2aおよびヨーク2bと永久磁石7とが回転する過程を示し、(a)は、発電装置10が第1の状態をとる場合、当該発電装置の内部構造(ヨーク2a、ヨーク2b、永久磁石7のみ)を示す断面図であり、(b)は、発電装置10が第4の状態をとる場合、当該発電装置の内部構造を示す断面図である。
図18の(a)および(b)に示されるように、発電装置10は、アマチュア1が回転する代わりに、ヨーク2a、ヨーク2b、および永久磁石7が回転する構造を有してもよい。当該構造においては、アマチュア1が回転するため、スプール9aおよびスプール9bによって区切られた空間(ボビンの内部)を確保する必要がなく、コイル6を小さくできる。
〔発電装置10の応用例〕
図19に基づいて、発電装置10の応用例を説明する。図19は、発電装置10が発電した電力を使用する電気機械器具を示す。図19の(a)は、発電装置10にコンデンサ21が接続されたことを示す回路図であり、(b)は、発電装置10にコンデンサ21および発信装置20が接続されたことを示す回路図である。
図19の(a)に示されるように、発電装置10にコンデンサ21が接続された場合、当該発電装置によって発電された電力を、当該コンデンサに蓄電することができる。
図19の(b)に示されるように、発電装置10によって発電された電力を用いて、無線や赤外線などを外部の装置に発信する発信装置20を接続してもよい。すなわち、無線や赤外線などを発信するという簡単な動作のために、瞬間的な電力を必要とする発信装置20を、電池などの電力源なしに、発電装置10は動作させることができる。
図20に基づいて、より具体的な発電装置10の応用例を説明する。図20は、発電装置10が発電した電力を使用する電気機械器具を示す。図20の(a)は、発電装置10、コンデンサ21、および発信装置20を含むスイッチ100を示す模式図であり、(b)は、スイッチ100の使用シーンを表す模式図である。
図20の(a)に示されるように、スイッチ(切替装置)100は、発電装置10およびコンデンサ21を含み、ユーザがスイッチ100を押下することによって、発電装置10のアマチュア1を回転させることができるように設計されている。
図20の(b)に示されるように、例えば、室内照明装置(部屋の蛍光灯など)のオン・オフを切り替える装置として、スイッチ100を応用可能である。従来、スイッチを部屋の壁面に設置し、当該スイッチと上記室内照明装置とを接続する配線を当該壁面に埋設することが通常であった。
これに対して、スイッチ100によれば、発信装置20が発信する信号を受信可能な装置を上記室内照明装置が備えてさえいれば、上記配線を壁面に埋設する必要はない。ユーザがスイッチ100を押下するという日常的な動作によって発電装置10が発電し、発電された電力を用いて発信装置20が上記室内照明装置に無線信号を発信することによって、当該室内照明装置のオン・オフを切り替えることができるからである。したがって、スイッチ100は、配線を埋設するための工事を不要にできる。これにより、スイッチ100は、上記工事に必要となる費用を安くできるだけでなく、配線によって妨げられない自由な室内レイアウトを可能にする。
以上のように、発電装置10は多様な応用が見込まれる。すなわち、発電装置10の応用は、図19および図20を参照して説明した応用例に限られず、その他の様々な用途に応用可能である。
〔発電装置10が奏する効果〕
以上、図1〜図20を参照して説明したように、発電装置10は、装置を巨大化させたり、操作ストロークを伸長させたりすることなく、簡単な機構によって、上記従来の発電装置において必要であった操作力よりも小さい操作力で発電できる。発電装置10は、従来の発電装置が発電可能な電力と同量の電力を発電できるため、従来よりも小さい操作力で発電可能な発電装置10は、当該従来の発電装置よりも高い発電効率で発電できるという効果を奏する。
〔実施の形態の組み合わせについて〕
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施の形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、それぞれの実施の形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成できる。
本発明は、電磁誘導の原理によってコイルに電流を誘導する発電装置等に、広く適用できる。
1 アマチュア(回転部材)
2a ヨーク(支持部材)
2b ヨーク(支持部材)
3a 端部(第2の部分)
3b 端部(第3の部分)
3c 端部(第1の部分)
3d 端部(第4の部分)
6 コイル(コイル)
7 永久磁石(永久磁石)
8a 突起(突起、第1の位置とは異なる位置)
9a スプール(固定部材)
9b スプール(固定部材)
10 発電装置(発電装置)
20 発信装置(発信装置)
22 ばね(弾性部材)
100 スイッチ(切替装置)
A クリアランス(空間)
吸着位置(第2の位置)
吸着位置(第1の位置)
吸着位置(第3の位置)
吸着位置(第4の位置)
f 磁力(磁力)
f’ 磁力(磁力)

Claims (8)

  1. 外部から加えられた操作力によって所定の位置を支点として回転する回転部材と、所定の部分において発揮される磁力で吸着させることによって当該回転部材を支持する支持部材とを備え、当該回転部材の回転に連動してコイルを通過する永久磁石の磁束を変動させることによって、当該コイルに電流を誘導する発電装置であって、
    前記回転部材は、当該回転部材が第1の位置および第2の位置において前記支持部材における第1の部分および第2の部分にそれぞれ吸着することによって、当該支持部材に支持された第1の状態において前記操作力が加えられた場合、前記第1の位置を第1の支点として回転することによって第2の状態に遷移し、前記第1の位置とは異なる位置を第2の支点として回転することによって第3の状態にさらに遷移することを特徴とする発電装置。
  2. 前記回転部材は、前記第1の状態において、当該回転部材と前記第2の支点となる位置との間に空間を設けて前記支持部材に支持されたことによって、前記第1の位置を前記第1の支点として回転した後、前記第1の位置とは異なる位置を第2の支点として回転するものであり、
    前記回転部材は、当該回転によって、前記第1の状態において前記第2の位置に対して前記操作力を作用させて前記第2の状態に遷移した後、前記第1の位置に対して前記操作力を作用させて前記第3の状態に遷移することを特徴とする請求項1に記載の発電装置。
  3. 前記回転部材は、当該回転部材が前記第3の状態においてさらに回転することにより、当該回転部材と前記第2の支点となる位置との間に空間を設けた状態で、当該回転部材が第3の位置および第4の位置において前記支持部材における第3の部分および第4の部分にそれぞれ吸着することによって、当該支持部材に支持された第4の状態に、さらに遷移することを特徴とする請求項1または2に記載の発電装置。
  4. 前記第1の位置から前記操作力を加える位置までの距離は、前記第2の支点となる位置から当該操作力を加える位置までの距離よりも長いことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の発電装置。
  5. 前記回転部材は、前記支持部材を固定する固定部材の所定の位置に設けられた突起を前記第2の支点として回転することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の発電装置。
  6. 前記固定部材の所定の位置に設けられた突起は、応力を発揮する弾性部材によって支持されたことを特徴とする請求項5に記載の発電装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の発電装置によって発電された電力を用いて、外部の装置に信号を発信することを特徴とする発信装置。
  8. 外部の装置の状態を切り替える切替装置であって、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の発電装置と、
    請求項7に記載の発信装置とを含むことを特徴とする切替装置。
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