JP5978832B2 - 端末装置、表示システム及びプログラム - Google Patents

端末装置、表示システム及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5978832B2
JP5978832B2 JP2012166184A JP2012166184A JP5978832B2 JP 5978832 B2 JP5978832 B2 JP 5978832B2 JP 2012166184 A JP2012166184 A JP 2012166184A JP 2012166184 A JP2012166184 A JP 2012166184A JP 5978832 B2 JP5978832 B2 JP 5978832B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal device
content
display
server
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012166184A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014027482A (ja
Inventor
祐太郎 小竹
祐太郎 小竹
幹 沼田
幹 沼田
裕実 藤枡
裕実 藤枡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2012166184A priority Critical patent/JP5978832B2/ja
Publication of JP2014027482A publication Critical patent/JP2014027482A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5978832B2 publication Critical patent/JP5978832B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Telephone Function (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Description

本発明は、電子コンテンツの表示を制御する技術に関する。
従来から、申込みを端末への入力に基づき電子的に行うことが可能なシステムが提案されている。例えば、特許文献1には、インターネットを用いた電子図書の貸し出しシステムが開示されている。また、特許文献2には、遠隔会議システムにおいて、遠隔側端末から受信した遠隔操作コマンドを受信した場合に、会議側端末の向きを変更する端末設置台が開示されている。また、非特許文献1及び特許文献3には、所謂二次元通信が可能な通信シートが開示されている。
特開2008−262518号公報 特開2012−004778号公報 国際公開第2007/032049号
"二次元通信@CELL技術資料#1基本原理"、[平成24年7月2日検索]、インターネット〈URL:http://www.cellcross.co.jp/pdf_doc/technical/td_1_principle.pdf〉
図書館で電子図書などの電子コンテンツを端末上で見るのを許可する場合、電子コンテンツの著作権保護の観点等から、電子コンテンツのデータの不正な持ち出しを防止したり、電子コンテンツの利用を制限したりする必要が生じる。そこで、本発明は、電子コンテンツの不正利用を抑制しつつ電子コンテンツを適切に表示させることが可能な端末装置、表示システム及びプログラムを提供することを主な目的とする。
本発明に係る端末装置は、電子コンテンツを記憶するサーバと通信を行う端末装置であって、近接距離での無線通信を行う通信シートの無線通信可能エリア内で前記サーバから電子コンテンツを受信する通信手段と、前記通信手段が前記無線通信可能エリア内に存在するときは、前記サーバから受信した電子コンテンツを表示手段に表示させ、前記通信手段が前記無線通信可能エリア外に存在するときは、前記サーバから受信した電子コンテンツを前記表示手段に表示させない表示制御手段とを有し、前記表示手段の前記通信シートに対する傾き角が所定角度以上の場合、前記通信手段が前記無線通信可能エリア外に存在し、前記傾き角が前記所定角度未満の場合、前記通信手段が前記通信可能エリア内に存在する
上記端末装置は、電子コンテンツを記憶するサーバと通信を行う端末装置であって、通信手段と、表示制御手段とを有する。通信手段は、近接距離での無線通信を行う通信シートの無線通信可能エリア内でサーバから電子コンテンツを受信する。表示制御手段は、通信手段が無線通信可能エリア内に存在するときは、サーバから受信した電子コンテンツを表示手段に表示させ、通信手段が無線通信可能エリア外に存在するときは、サーバから受信した電子コンテンツを表示手段に表示させない。この態様により、端末装置は、サーバから受信した電子コンテンツを表示させるエリアを通信シートの近傍エリアに限定し、電子コンテンツの不正利用を好適に抑制することができる。また、表示手段の通信シートに対する傾き角が所定角度以上の場合、通信手段が無線通信可能エリア外に存在し、傾き角が所定角度未満の場合、通信手段が通信可能エリア内に存在する。
上記端末装置の一態様では、前記通信シートに載置された保持装置により前記傾き角を調整自在に保持される。
上記端末装置の他の一態様では、前記サーバから受信した電子コンテンツを記憶する記憶手段をさらに備え、前記記憶手段は、前記通信手段が前記無線通信可能エリア外に所定時間以上存在する場合、前記電子コンテンツを削除する。この態様により、端末装置は、電子コンテンツの不正な持ち出しを好適に抑制することができる。
上記端末装置の他の一態様では、前記所定時間未満の間だけ前記通信手段が前記無線通信可能エリア外に存在した後に前記無線通信可能エリア内へ移動した場合、前記記憶手段に記憶された前記電子コンテンツを前記表示手段に表示させる。この態様により、端末装置は、不正の目的なく無線通信可能エリア外に一時的に移動した場合に、再度電子コンテンツをサーバから受信する処理負担を抑制し、即時に電子コンテンツを表示することができる。
本発明に係る表示システムの一態様では、上記いずれか記載の端末装置と、前記通信手段が所定の無線通信可能エリア内に存在する場合に、前記端末装置に電子コンテンツを送信するコンテンツ送信手段を有するサーバとを備える。この態様により、表示システムは、電子コンテンツを端末装置が受信して表示させるエリアを、好適に限定し、電子コンテンツの不正利用を好適に抑制することができる。
上記表示システムの一態様では、前記サーバは、前記電子コンテンツが表示されている画面情報の保存機能及び前記電子コンテンツの印刷機能を無効化するように前記端末装置を制御する機能制限手段を有する。この態様により、表示システムは、好適に、電子コンテンツの著作権を保護し、不正利用を抑制することができる。
上記表示システムの他の一態様では、前記サーバは、記憶した電子コンテンツの閲覧予約を受け付ける閲覧予約受付手段を有し、前記端末装置の前記表示制御手段は、閲覧予約した電子コンテンツのリストを前記サーバから受信して当該リストを前記表示手段に表示させると共に、前記リストから外部入力に基づき指定された電子コンテンツを前記サーバに要求する。この態様により、表示システムは、閲覧予約された電子コンテンツをユーザの意図に基づき端末装置に好適に供給することができる。
上記表示システムの他の一態様では、前記コンテンツ送信手段は、前記電子コンテンツを、ファイルとして保存できない設定にして前記端末装置に送信する。この態様により、表示システムは、電子コンテンツの複製を抑制することができる。
本発明に係るプログラムは、上記記載のいずれか一つの端末装置として機能させる。これらのプログラムを端末装置にインストールして機能させることで、本発明に係る端末装置を構成させることができる。
本発明によれば、端末装置は、無線通信可能エリア内に存在するときは、サーバから受信した電子コンテンツを表示手段に表示させ、無線通信可能エリア外に存在するときは、サーバから受信した電子コンテンツを表示手段に表示させない。これにより、端末装置は、サーバから受信した電子コンテンツを表示させるエリアを限定し、電子コンテンツの不正利用を好適に抑制することができる。
第1実施形態に係る表示システムの構成を示す。 端末装置の正面図及び側面図を示す。 端末装置の機能ブロック図である。 サーバ装置の機能ブロック図である。 近接無線アンテナシートの通信可能範囲内に存在する場合の端末装置を示す。 近接無線アンテナシートの通信可能範囲外に存在する場合の端末装置を示す。 端末装置及びサーバが実行する処理手順を示すフローチャートである。 閲覧予約リスト画面を表示した端末装置の正面図である。 (A)コンテンツ表示画面を表示した端末装置の正面図である。(B)コンテンツ非表示画面を表示した端末装置の正面図である。 第2実施形態に係る表示システムの構成を示す。 端末用スタンドの側面図である。 (A)傾き角を大きく設定した場合の端末用スタンドを示す。(B)傾き角を小さく設定した場合の端末用スタンドを示す。 傾き角を大きく設定した状態で端末装置を保持した端末用スタンドを示す。 傾き角を小さく設定した状態で端末装置を保持した端末用スタンドを示す。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するのに好適な実施形態について説明する。以下に説明する表示システムは、図書館内で一時的にダウンロードされた電子書籍のコンテンツ(「貸出コンテンツ」とも呼ぶ。)を表示するシステムであって、当該貸出コンテンツを表示可能なエリアを制限して貸出コンテンツの不正利用等を好適に抑制する。
<第1実施形態>
[表示システムの構成]
図1は、第1実施形態に係る表示システムの構成を示す。図1に示すように、表示システムは、図書館を利用する個人が所有する端末装置1と、近接無線アンテナシート3と、通信変換器4と、サーバ6の管理を行う管理端末5と、端末装置1の要求に応じて電子書籍の貸出コンテンツを送信するサーバ6とを備える。通信変換器4、管理端末5及びサーバ6は、ネットワークハブ7を介して同一のLAN内において接続する。以下、各構成要素について説明する。
(近接無線アンテナシート及び通信変換器)
近接無線アンテナシート(通信シート)3は、所謂二次元通信が可能なシートであって、端末装置1が近接した場合に、端末装置1と通信変換器4との間で相互に送出される無線信号を他方に伝達させる。近接無線アンテナシート3の表面及びその近傍には電磁波(エバネッセント波)が滲み出ている。そして、近接無線アンテナシート3は、上から順にメッシュ層と、誘電層と、シールド層とを有し、メッシュ層のメッシュ間隔と誘電層の比誘電率によって出力される電磁波の量が制御される。そして、近接無線アンテナシート3は、上述の電磁波を介して端末装置1及び通信変換器4と無線信号の通信を行う。
通信変換器4は、二次元通信において用いられるカプラとして機能し、無線信号を近接無線アンテナシート3内に供給する。さらに、通信変換器4は、無線LANルータ又は無線LANアクセスポイントとして機能し、端末装置1が接続する無線LANの信号と、サーバ6及びネットワークハブ7が接続する有線LANの信号とを相互変換する。
(端末装置)
次に、端末装置1について説明する。図2は、端末装置1の正面図及び側面図を示す。図2に示すように、端末装置1は、例えばiPad(登録商標)などのタブレットPCであって、ディスプレイ101と、電源スイッチ102と、無線通信アンテナ103とを有する。なお、端末装置1は、無線通信可能なノートパソコンであってもよい。
ディスプレイ101は、タッチパネル105が積層されたディスプレイであって、電子書籍の貸出コンテンツを表示したり、予め図書館で見る貸出コンテンツをユーザが予約した場合の予約した貸出コンテンツのリスト(「閲覧予約リスト」とも呼ぶ。)を表示したりする。電源スイッチ102は、端末装置1の電源のオン及びオフを切り替えるスイッチである。無線通信アンテナ103は、無線通信が可能なアンテナであって、近接無線アンテナシート3から滲みだした電磁波(エバネッセント波)に基づき無線信号を受信する。無線通信アンテナ103は、図2の端末装置1の側面図では、端末装置1の上部に位置する部分に配置されている。
図3は、端末装置1の機能ブロック図である。図3に示すように、端末装置1は、機能的には、電源スイッチ102やディスプレイ101に積層されたタッチパネル105などの入力手段11、無線通信アンテナ103などの通信手段12、記憶手段13、処理手段14、ディスプレイ101などの表示手段16等により構成される。
処理手段14は、CPU等のプロセッサによって構成され、端末装置1の全体の制御を行う。処理手段14は、通信可能判定手段141と、表示制御手段142と、記憶制御手段143とを備える。
通信可能判定手段141は、無線通信アンテナ103が近接無線アンテナシート3を介した無線通信が可能な範囲(単に「通信可能範囲RC」とも呼ぶ。)内に存在するか、又は、通信可能範囲RC外に存在するかを判定する。この場合、通信可能判定手段141は、無線通信を行うのに十分な電磁波が近接無線アンテナシート3から届いているか否かを判定することで、無線通信アンテナ103が通信可能範囲RC内か否かを判定する。そして、通信可能判定手段141は、無線通信アンテナ103が通信可能範囲RC内か否かの判定結果を表示制御手段142に供給する。
表示制御手段142は、無線通信アンテナ103を介してサーバ6から受信した表示情報に基づき、所定の画面をディスプレイ101に表示させる。例えば、表示制御手段142は、ユーザの入力に基づき、サーバ6から提示された閲覧予約リストをディスプレイ101に表示させ、閲覧予約リストから選択されサーバ6から受信した貸出コンテンツをディスプレイ101に表示させる。このとき、表示制御手段142は、無線通信アンテナ103が通信可能範囲RC内である場合に限り、貸出コンテンツをディスプレイ101に表示させる。そして、表示制御手段142は、無線通信アンテナ103が通信可能範囲RC外である場合には、貸出コンテンツをディスプレイ101に表示させない。このディスプレイ101の表示制御については、[表示画面の切替]のセクションで詳しく説明する。
また、表示制御手段142は、貸出コンテンツを表示している間、当該貸出コンテンツの保存機能を無効化する。例えば、表示制御手段142は、貸出コンテンツを表示手段14に表示させている間、保存を指示するメニュー等を表示できないようにしたり、当該メニュー等を非アクティブ状態にして選択できないようにしたりすることで、貸出コンテンツをファイルとして保存できないようにする。
記憶制御手段143は、サーバ6から送信された貸出コンテンツのデータを、表示手段14に表示させるために一時的に記憶手段13に記憶させる。そして、記憶制御手段143は、所定時間だけ通信可能範囲RC外の状態が継続した場合や、貸出コンテンツの表示を終了する旨の操作を検出した場合、当該貸出コンテンツのデータを記憶手段13から削除する。
記憶手段13は、ROMやRAMといったメモリによって構成される。例えば、記憶手段13は、記憶制御手段143の制御に基づき、貸出コンテンツを一時的に記憶する。
(サーバ)
次に、サーバ6について説明する。サーバ6は、ハードウェアとして、データ通信が可能な通信装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリなどを備える。
図4は、サーバ6の機能ブロック図である。図4に示すように、サーバ6は、機能的には、通信手段62、記憶手段63、及び処理手段64等により構成される。
通信手段62は、処理手段64の制御に基づき、端末装置1及び管理端末5とLANを介した通信を行う。記憶手段63は、ROMやRAMといったメモリによって構成される。記憶手段63は、ユーザデータベース(以後では、「データベース」を単に「DB」と表記する。)631と、電子書籍DB632とを有する。ユーザDB631は、図書館の利用登録を行ったユーザに関する情報が記憶されたデータベースである。例えば、ユーザDB631には、ユーザの識別情報であるユーザIDと、今までに閲覧した貸出コンテンツ及びその日時に関する閲覧履歴と、閲覧予約がされている貸出コンテンツ(「閲覧予約コンテンツ」とも呼ぶ。)の識別情報とが記憶されている。電子書籍DB632は、貸出コンテンツを、当該貸出コンテンツの名称、出版社名、著者などの関連情報と共に記憶する。また、記憶手段63は、通信変換器4に付与されたIPアドレスなどの通信アドレス情報を記憶する。
処理手段64は、閲覧予約受付手段641と、コンテンツ送信手段642と、機能制限手段643とを有する。閲覧予約受付手段641は、ユーザIDやパスワードによる認証を行った後、閲覧予約する貸出コンテンツを選択する画面の表示情報を端末装置1に送信する。そして、閲覧予約受付手段641は、端末装置1が表示する画面において入力された検索のキーワードや貸出コンテンツの識別番号などに基づいて、電子書籍DB632から該当する貸出コンテンツを抽出する。そして、閲覧予約受付手段641は、抽出した貸出コンテンツの情報を端末装置1に送信し、検索結果を表示させる。そして、閲覧予約受付手段641は、端末装置1から閲覧予約を指示する情報を受信した場合、閲覧予約の指定があった貸出コンテンツの識別情報を、対象のユーザIDに関連付けてユーザDB631に記憶させる。また、閲覧予約受付手段641は、端末装置1の要求に応じて閲覧予約リストの表示画面の情報を端末装置1に送信する。なお、ユーザによる閲覧予約の操作自体は、端末装置1からインターネットを介して、図書館のLANシステム外からサーバ6にアクセスすることで行うことも、図書館のLANシステム内からサーバ6にアクセスすることで行うこともできる。
コンテンツ送信手段642は、閲覧予約リストから選択された貸出コンテンツを電子書籍DB632から抽出し、端末装置1に送信する。このとき、コンテンツ送信手段642は、端末装置1が近接無線アンテナシート3及び通信変換器4を経由してサーバ6と通信を行っている場合に限り、貸出コンテンツを端末装置1に送信する。例えば、コンテンツ送信手段642は、端末装置1の送信データのヘッダに含まれる送信元IPアドレスや送信元MACアドレスなどの送信元アドレス情報と、記憶手段63に記憶された通信変換器4の通信アドレス情報とを比較することで、端末装置1が近接無線アンテナシート3及び通信変換器4を経由して通信しているか否か判定する。
機能制限手段643は、端末装置1が貸出コンテンツを表示している間、送信した貸出コンテンツに対する印刷機能及びPrintScreenキーによる画面情報の保存機能を無効にするように端末装置1を制御する。また、機能制限手段643は、コンテンツ送信手段642が送信する貸出コンテンツを、端末装置1がファイルとして保存できない設定にする。
その他、処理手段64は、インターネットと接続する端末装置1の通信を監視し、端末装置1が有害サイトへアクセスするのを制限する。また、処理手段64は、インターネットからの不正なアクセスの有無を監視し、不正アクセスがあった場合にはその通信を遮断する。また、処理手段64は、端末装置1がダウンロードした貸出コンテンツの情報や日時情報などを含む履歴情報を記憶手段63のユーザDB631に記憶する。
(管理端末)
管理端末5は、ハードウェアとして、サーバ6とのデータ通信が可能な通信装置と、CPU等のプロセッサと、ROMやRAM、ハードディスクなどのメモリと、ディスプレイと、マウスやキーボード等で構成されているパーソナルコンピュータ等である。管理端末5は、統一したポリシーの下に、端末装置1などの個人用端末を一元管理する。例えば、管理端末5は、サーバ6が記憶した履歴情報を集計して不正利用がないか確認したり、個人用端末における所定のアプリケーションの起動を制限して不正利用を防止したりする。また、管理端末5は、貸出コンテンツの発注処理を行ったり、新たに納入された貸出コンテンツの電子書籍DB632への登録作業を行ったりする。
[通信可能範囲]
次に、近接無線アンテナシート3との位置関係に基づく無線通信アンテナ103の通信可否の変化について、図5及び図6を参照して説明する。
図5は、近接無線アンテナシート3から滲みだした電磁波に基づく通信可能範囲RC内に端末装置1が存在する状態を示す図であり、図6は、通信可能範囲RC外に端末装置1が存在する状態を示す図である。
図5に示すように、端末装置1が近接無線アンテナシート3の上方に近接する場合、無線通信アンテナ103は、通信可能範囲RC内となる。この場合、端末装置1は、サーバ6と通信可能状態となり、ユーザの操作に基づきサーバ6から貸出コンテンツを受信して当該貸出コンテンツを表示する。
一方、図6に示すように、端末装置1が近接無線アンテナシート3から離れた場合、無線通信アンテナ103は、通信可能範囲RC外となる。この場合、端末装置1は、サーバ6と通信することができず、ユーザの操作に基づきサーバ6から貸出コンテンツを受信することができない。また、端末装置1は、既にサーバ6から貸出コンテンツをダウンロードしていた場合であっても、当該貸出コンテンツを表示させない。このように、端末装置1は、貸出コンテンツを表示させる端末装置1の位置を通信可能範囲RC内に制限することで、貸出コンテンツが不正に持ち出されたり、表示した貸出コンテンツが閲覧予約者以外の者に覗き見されたりするのを防止する。
[表示画面の切替]
次に、表示制御手段142が実行するディスプレイ101の表示画面の切り替え制御について、図7のフローチャートを参照して説明する。
図7は、端末装置1及びサーバ6が実行する処理手順を示すフローチャートである。図7の実線矢印は各装置における処理の流れを示し、破線矢印は装置間のデータの流れを示す。端末装置1は、図7に示す処理フローを、閲覧予約リストを表示すべき旨の入力を検知した場合に実行する。なお、図7のステップS101からステップS105までは、端末装置1の無線通信アンテナ103は、近接無線アンテナシート3の通信可能範囲RC内に存在し、サーバ6と通信が可能な状態であるものとする。
まず、端末装置1のユーザは、端末装置1を近接無線アンテナシート3の通信可能範囲RC内に移動させ、閲覧予約リストを表示すべき旨の入力を端末装置1に対して行う。この場合、端末装置1の表示制御手段142は、閲覧予約リストを表示すべき旨の入力を検知し、閲覧予約リストを表示するのに必要な表示情報を要求する信号をサーバ6へ送信する(ステップS101)。この場合、表示制御手段142は、上述の要求信号に、ユーザID及びパスワードを付して送信する。
次に、サーバ6の閲覧予約受付手段641は、端末装置1から受信した要求信号に含まれるユーザID及びパスワードに基づきユーザ認証を行い、受信したユーザIDに関連付けられてユーザDB631に記憶された閲覧予約コンテンツの情報を抽出する(ステップS201)。そして、閲覧予約受付手段641は、ステップS201で抽出した閲覧予約コンテンツの情報に基づき、閲覧予約リストを含む画面(「閲覧予約リスト画面」とも呼ぶ。)の表示情報を生成し、当該表示情報を端末装置1へ送信する(ステップS202)。
そして、端末装置1の表示制御手段142は、サーバ6から閲覧予約リスト画面の表示情報を受信し、当該表示情報に基づき閲覧予約リスト画面を表示する(ステップS102)。閲覧予約リスト画面については、図8を参照して後述する。
次に、表示制御手段142は、電子書籍の貸出コンテンツの要求信号をサーバ6に送信する(ステップS103)。具体的には、表示制御手段142は、閲覧予約リスト画面の閲覧予約リストからユーザが閲覧したい閲覧予約コンテンツを指定させ、指定された閲覧予約コンテンツの識別情報をサーバ6に送信する。
次に、貸出コンテンツの要求信号を受信したサーバ6のコンテンツ送信手段642は、上述の要求信号を送信した端末装置1の通信場所の認証を行う(ステップS203)。具体的には、コンテンツ送信手段642は、端末装置1が近接無線アンテナシート3及び通信変換器4を介してサーバ6と通信を行っていることを、上述の要求信号の通信データに付されたヘッダの送信元IPアドレス等を参照して認証する。
次に、端末装置1の通信場所の認証後、コンテンツ送信手段642は、貸出コンテンツを送信する前に、プリントスクリーン機能及び印刷機能の無効化を行う旨の指示信号を端末装置1に対して送信する(ステップS204)。この場合、端末装置1の表示制御手段142は、上述の指示信号を受信し、当該指示信号に基づき、プリントスクリーン機能及び印刷機能の無効化を行う(ステップS104)。プリントスクリーン機能の無効化では、表示制御手段142は、PrintScreenキーが選択された際のクリップボードへの画面情報の記憶を禁止してもよく、PrintScreenキーの割り込みを無効化してもよい。
次に、コンテンツ送信手段642は、要求信号に含まれる閲覧予約コンテンツの識別情報に基づき、電子書籍DB632から対象となる貸出コンテンツを抽出し、当該貸出コンテンツを端末装置1へ送信する(ステップS205)。この場合、コンテンツ送信手段642は、対象の貸出コンテンツを、ファイルとして保存できない設定にして端末装置1へ送信する。即ち、コンテンツ送信手段642は、端末装置1が対象の貸出コンテンツを表示することのみを許可する設定にして、当該貸出コンテンツを端末装置1へ送信する。その後、サーバ装置6は、ステップS201で認証したユーザがステップS205で送信した貸出コンテンツを閲覧した旨の履歴情報を生成する(ステップS206)。
次に、ステップS105では、端末装置1の表示制御手段142は、サーバ6から受信した貸出コンテンツを表示した画面(「コンテンツ表示画面」とも呼ぶ。)を、ディスプレイ101に表示させる(ステップS105)。コンテンツ表示画面例については、図9(A)を参照して後述する。この場合、端末装置1は、プリントスクリーン機能に基づく画面情報の保存、表示中の貸出コンテンツの印刷及びファイルとしての保存等を実行することができない。
次に、通信可能判定手段141は、無線通信アンテナ103が通信可能範囲RC内であるか否か判定する(ステップS106)。具体的には、通信可能判定手段141は、通信を行うのに十分な電磁波が近接無線アンテナシート3から無線通信アンテナ103に届いているか否か判定する。そして、無線通信アンテナ103が通信可能範囲RC内である場合(ステップS106;Yes)、表示制御手段142は引き続きコンテンツ表示画面をディスプレイ101に表示させる(ステップS107)。そして、表示制御手段142は、貸出コンテンツの表示を終了する旨の入力を検知した場合(ステップS108;Yes)、表示中の貸出コンテンツのデータを記憶手段13から削除する(ステップS109)。そして、表示制御手段142は、ステップS104で無効にしたプリントスクリーン機能及び印刷機能を有効にする(ステップS110)。一方、表示制御手段142は、貸出コンテンツの表示を終了する旨の入力を検知しない場合(ステップS108;No)、ステップS106へ処理を戻す。
一方、ステップS106で、無線通信アンテナ103が通信可能範囲RC外である場合(ステップS106;No)、表示制御手段142は、貸出コンテンツを非表示にする(ステップS111)。そして、この場合、表示制御手段142は、貸出コンテンツを表示することができない旨を示す画面(「コンテンツ非表示画面」とも呼ぶ。)をディスプレイ101に表示させる。コンテンツ非表示画面については、図9(B)を参照して後述する。
次に、表示制御手段142は、ステップS111で貸出コンテンツを非表示にしてから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS112)。上述の所定時間は、端末装置1に記憶された貸出コンテンツの不正な持ち出しを抑制する観点から設けられた閾値であり、例えば5分に設定される。
そして、貸出コンテンツを非表示にしてから所定時間が経過した場合(ステップS112;Yes)、表示制御手段142は、貸出コンテンツのデータ削除を行う(ステップS109)。これにより、端末装置1に記憶された貸出コンテンツの不正な持ち出しを好適に抑制することができる。一方、貸出コンテンツを非表示にしてから所定時間が経過していない場合(ステップS112;No)、通信可能判定手段141は、再びステップS106へ処理を戻し、無線通信アンテナ103が通信可能範囲RC内になった否かの判定を行う。
[表示画面例]
次に、表示制御手段142がディスプレイ101に表示させる表示画面について説明する。
(1)閲覧予約リスト画面
図8は、図7のステップS102において閲覧予約リスト画面を表示した端末装置1の正面図である。図8に示すように、表示制御手段142は、閲覧予約リスト画面に、無線通信アンテナ103が通信可能範囲RC内であることを示す圏内マーク40と、ユーザIDである会員番号「1234567」及び氏名「山田太郎」を表示したユーザ情報表示エリア41と、閲覧予約リストを表示する閲覧予約リスト表示エリア42とを表示させる。
図8の例では、表示制御手段142は、閲覧予約リストとして、題名「走れるまで走れ!」の閲覧予約コンテンツを示すコンテンツ表示欄43Aと、題名「週刊○○」の閲覧予約コンテンツを示すコンテンツ表示欄43Bと、題名「家庭菜園」の閲覧予約コンテンツを示すコンテンツ表示欄43Cとを並べて表示している。ここで、コンテンツ表示欄43A〜43Cは、タッチパネル105への操作などにより選択可能であり、表示制御手段142は、選択されたコンテンツ表示欄に対応する閲覧予約コンテンツを、サーバ6に対して要求する(図7のステップS103参照)。
(2)コンテンツ表示画面
図9(A)は、図7のステップS105及びステップS107においてコンテンツ表示画面を表示した端末装置1の正面図を示す。ここでは、表示制御手段142は、図8に示す閲覧予約リスト画面でコンテンツ表示欄43Cが選択されたことを検知し、題名「家庭菜園」の閲覧予約コンテンツを表示したコンテンツ表示画面をディスプレイ101に表示させている。
図9(A)に示すように、表示制御手段142は、コンテンツ表示画面に、通信可能範囲RC内であることを示す圏内マーク40と、ダウンロードされた貸出コンテンツを表示するコンテンツ表示エリア44と、操作ボタン45A〜45Cとを表示させる。図9(A)では、表示制御手段142は、題名「家庭菜園」の閲覧予約コンテンツの第21頁をコンテンツ表示エリア44に表示させている。そして、表示制御手段142は、操作ボタン45Aがタッチパネル105への操作などにより選択された場合、コンテンツ表示エリア44に表示させる貸出コンテンツの頁を1頁分戻す。また、表示制御手段142は、操作ボタン45Bが選択された場合、コンテンツ表示エリア44に表示させる貸出コンテンツの頁を1頁分進める。表示制御手段142は、操作ボタン45Cが選択された場合、貸出コンテンツの表示を終了する(図7のステップS108参照)。
また、図9(A)のコンテンツ表示画面では、表示制御手段142は、貸出コンテンツをファイルとして保存するボタン及び印刷を指示するボタンを表示させず、かつ、プリントスクリーン機能を無効化している(図7のステップS104参照)。
(3)コンテンツ非表示画面
図9(B)は、ステップS111においてコンテンツ非表示画面を表示した端末装置1の正面図を示す。図9(B)に示すコンテンツ非表示画面では、表示制御手段142は、通信可能範囲RC外であることを示す圏外マーク45を表示すると共に、「データ持ち出し防止のため、電子書籍を表示できません」と貸出コンテンツを表示できない旨を表示している。このように、表示制御手段142は、近接無線アンテナシート3の通信可能範囲RC外に端末装置1をユーザが持ち出した場合に、貸出コンテンツを非表示にすることで、閲覧場所を好適に制限することができる。
また、表示制御手段142は、通信可能範囲RC外となってから所定時間内に通信可能範囲RC内に再び端末装置1が移動した場合、再びサーバ6から貸出コンテンツを受信することなく、記憶手段13に記憶された貸出コンテンツをコンテンツ表示画面に表示する(図7のステップS112及びステップS107参照)。これにより、表示制御手段142は、サーバに不要な処理負担をかけるのを抑制しつつ、即時にコンテンツ表示画面を再表示させることができる。
また、記憶制御手段143は、通信可能範囲RC外となってから所定時間以上経過した場合、サーバ6から受信した貸出コンテンツのデータ削除を行う(図7のステップS112及びステップS109参照)。これにより、記憶制御手段143は、近接無線アンテナシート3から離れた端末装置1内に貸出コンテンツのデータが残存するのを防ぎ、貸出コンテンツの持ち出しを確実に抑制する。
[第1実施形態の表示システムによる作用効果]
第1実施形態の表示システムによれば、端末装置1は、近接距離での無線通信を行う近接無線アンテナシート3の通信可能範囲RC内に存在するときは、サーバ6から受信した貸出コンテンツを表示し、通信可能範囲RC外に存在するときは、サーバ6から受信した貸出コンテンツを表示しない。これにより、表示システムは、貸出コンテンツを表示させるエリアを、近接無線アンテナシート3の近傍エリアに好適に限定し、貸出コンテンツの不正利用を好適に抑制することができる。
また、端末装置1は、通信可能範囲RC外となってから所定時間以上経過した場合、サーバ6から受信した貸出コンテンツを記憶手段13から削除する。これにより、端末装置1は、近接無線アンテナシート3から離れた端末装置1内に貸出コンテンツのデータが残存するのを防ぎ、貸出コンテンツの持ち出しを確実に抑制することができる。
また、端末装置1は、通信可能範囲RC外となってから所定時間内に通信可能範囲RC内に再び端末装置1が移動した場合、再びサーバ6から貸出コンテンツを受信することなく、記憶手段13に記憶された貸出コンテンツを表示する。これにより、端末装置1は、サーバに不要な処理負担をかけるのを抑制しつつ、即時にコンテンツ表示画面を表示させることができる。
[変形例]
次に、第1実施形態の変形例について説明する。以下の変形例は、任意に組み合わせて上述の第1実施形態に適用してもよい。
(変形例1)
図7のステップS107及びステップS111で表示及び非表示の対象となる貸出コンテンツは、電子書籍のコンテンツに限定されない。これに代えて、又はこれに加え、表示制御手段142は、例えば動画などの電子書籍以外のコンテンツの表示及び非表示を、無線通信アンテナ103が通信可能範囲RC内か否かで切り替えてもよい。この場合であっても、端末装置1は、貸出コンテンツを表示するエリアを好適に制限し、かつ、貸出コンテンツの持ち出し等を抑制することができる。
(変形例2)
図1に示す表示システムは、一例であり、本発明が適用可能な表示システムの構成は、図1に示す構成に限定されない。例えば、表示システムは、近接無線アンテナシート3及び通信変換器4に代えて、端末装置1の図書館内での無線通信を可能にする無線LANアクセスポイント又は無線LANルータを有してもよい。
この構成では、上述の無線LANアクセスポイント又は無線LANルータの通信可能範囲内となる図書館内に存在する場合に限り、端末装置1は、コンテンツ表示画面を表示し、上述の無線LANアクセスポイント又は無線LANルータの通信可能範囲外となる図書館外に存在する場合には、コンテンツ非表示画面を表示する。また、サーバ6は、上述の無線LANアクセスポイント又は無線LANルータを介して端末装置1が通信している場合に限り、指定された貸出コンテンツを端末装置1へ送信する。
この場合であっても、好適に、端末装置1は、貸出コンテンツを表示するエリアを図書館内に制限し、かつ、図書館からの貸出コンテンツのデータ持ち出し等を好適に抑制することができる。
(変形例3)
端末装置1への入力操作は、タッチパネル105への操作に限定されず、端末装置1がマウスを有する場合には、マウスのクリック操作であってもよい。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。図10は、第2実施形態に係る表示システムの概略構成である。第2実施形態に係る表示システムは、近接無線アンテナシート3上に常設された端末装置1Aと、端末装置1Aを保持した状態で端末装置1Aを通信可能範囲RCの内外へ移動させることが可能な端末用スタンド2とを有する点で、第1実施形態と異なる。第2実施形態と第1実施形態とで同様の点については、適宜その説明を省略する。
まず、端末用スタンド(設置台)2について、図11を参照して説明する。図11は、端末用スタンド2の側面図である。図11に示すように、端末用スタンド2は、端末保持部20と、略円盤状の土台部21と、第1〜第3アーム22A〜22Cと、第1、第2回動支持部23A、23Bとを有する。
端末保持部20は、端末装置1Aが載置された場合に端末装置1Aを背面及び底面から支持する。第1アーム22Aは、土台部21から略垂直に延出し、延出した端部には第1回動支持部23Aが設けられる。第1回動支持部23Aは、第2アーム22Bを、矢印が示す方向に回動可能に支持する。第1回動支持部23Aによって支持されていない側の第2アーム22Bの端には、第2回動支持部23Bが設けられる。第2回動支持部23Bは、第3アーム22Cを矢印が示す方向に回動可能に支持する。そして、第3アーム22Cは、端末保持部20と略垂直に接続する。
このように、端末用スタンド2は、第1回動支持部23Aでの第2アーム22Bの第1アーム22Aに対する角度及び第2回動支持部23Bでの第3アーム22Cの第2アーム22Bに対する角度がそれぞれ調整可能に構成される。これにより、端末用スタンド2は、端末保持部20の角度や高さを変更することができる。これについて、図12を参照して説明する。
図12(A)は、端末保持部20が土台部21に対してなす角度(単に「傾き角θ」とも呼ぶ。)を大きく設定した場合の端末用スタンド2を示し、図12(B)は、傾き角θを小さく設定した場合の端末用スタンド2を示す。
図12(A)に示すように、第1アーム22Aと第2アーム22Bとを略同一直線上にして第3アーム22Cを第2アーム22Bに対して略垂直にした場合、傾き角θは、大きくなる。一方、図12(A)の状態から、第2アーム22Bを第1アーム22Aに対して右回りに回動させた場合、端末用スタンド2は図12(B)の状態となり、傾き角θは小さくなる。また、図12(B)の状態から、第2アーム22Bをさらに右回りに回動させ、かつ、第3アーム22Cを左回りに回動させた場合、端末保持部20は、傾き角θを保ったまま土台部21に対する高さが低くなる。このように、端末用スタンド2は、端末装置1Aを保持しつつ、傾き角θや土台部21に対する端末装置1Aの高さを好適に変更することができる。
[傾き角に基づく通信可否の変化]
次に、傾き角θの変化に基づく無線通信アンテナ103の通信可否の変化について、図13及び図14を参照して説明する。概略的には、ディスプレイ101が他者に覗き見されやすい傾き角θでは、無線通信アンテナ103が通信可能範囲RC外となり、ディスプレイ101が他者に覗き見されにくい傾き角θでは、無線通信アンテナ103が通信可能範囲RC内となる。
図13は、傾き角θを大きく設定した状態で端末装置1Aを保持した端末用スタンド2を示す。図14は、傾き角θを小さく設定した状態で端末装置1Aを保持した端末用スタンド2を示す。
図13及び図14に示す通信可能範囲RCは、近接無線アンテナシート3の近傍に形成され、傾き角θによって無線通信アンテナ103が通信可能範囲RC内になったり通信可能範囲RC外になったりする範囲に存在する。例えば、通信可能範囲RCは、傾き角θが所定角度(「角度θth」とも呼ぶ。)以上の場合に、無線通信アンテナ103が通信可能範囲RC外になるような範囲となっている。ここで、上述の角度θthは、ディスプレイ101が入力者以外の者に覗き見されやすい状態では傾き角θが角度θth以上となり、ディスプレイ101が覗き見されにくい状態では傾き角θが角度θth未満となるように設定される。この場合、角度θthに関する上述の条件が満たされるように、近接無線アンテナシート3の出力調整による通信可能範囲RCの調整、端末用スタンド2の設置位置の調整、及び端末装置1Aが端末保持部20に保持される高さの調整等が行われる。
図13の例では、端末装置1Aは、近接無線アンテナシート3に対して垂直に近い状態で保持され、入力者以外の者にディスプレイ101の表示画面が覗き見されやすい状態になっている。この場合、傾き角θは角度θth以上になり、無線通信アンテナ103が通信可能範囲RCの外に存在する。従って、この場合、端末装置1Aの通信可能判定手段141は、通信に必要な十分な電磁波が無線通信アンテナ103に届いていないことから、無線通信アンテナ103が通信可能範囲RC外であると判定する。そして、端末装置1Aの表示制御手段142は、この場合、コンテンツ非表示画面をディスプレイ101に表示させる(図7のステップS111参照)。
一方、図14の例では、端末装置1Aは、水平に近い状態で保持され、操作者以外の者がディスプレイ101の表示画面を覗き見しにくい状態になっている。この場合、傾き角θは角度θth未満となり、無線通信アンテナ103が通信可能範囲RC内に存在する。この場合、端末装置1Aの通信可能判定手段141は、通信に必要な十分な電磁波が無線通信アンテナ103に届いていることから、無線通信アンテナ103が通信可能範囲RC内であると判定する。そして、表示制御手段142は、この場合、コンテンツ表示画面をディスプレイ101に表示させる(図7のステップS107参照)。
このように、傾き角θが角度θth以上の場合に、貸出コンテンツを非表示にすることで、端末装置1Aは、著作権法上他人に見せるのが好ましくない貸出コンテンツについて、他人に覗き見されるのを好適に抑制することができる。
[第2実施形態のコンテンツ再生システムによる作用効果]
第2実施形態の表示システムによれば、端末装置1Aは、近接無線アンテナシート3上で端末用スタンド2に保持され、近接無線アンテナシート3の通信可能範囲RC外では、コンテンツ非表示画面を表示する。これにより、端末装置1Aは、他者に見られる可能性がある位置で貸出コンテンツを表示するのを防ぎ、著作権法上他人に見せるのが好ましくない貸出コンテンツについて、他人に覗き見されるのを好適に抑制することができる。
また、端末装置1Aの表示がユーザ以外の者に見られにくい状態となる傾き角θが角度θth未満の場合、無線通信アンテナ103が近接無線アンテナシート3の通信可能範囲RC内となる。一方、端末装置1Aの表示が入力者以外の者に見られやすい状態となる傾き角θが角度θth以上の場合、無線通信アンテナ103が近接無線アンテナシート3の通信可能範囲RC外となる。これにより、端末装置1Aは、閲覧予約したユーザ以外の者に貸出コンテンツが見られやすい場合に、貸出コンテンツを非表示にし、覗き見を好適に抑制することができる。その他、第2実施形態の表示システムは、第1実施形態と同様の機能を実現することができる。
1、1A…端末装置
2…端末用スタンド
3…近接無線アンテナシート
4…通信変換器
6…サーバ
7…ネットワークハブ
101…ディスプレイ
102…電源スイッチ
103…無線通信アンテナ

Claims (9)

  1. 電子コンテンツを記憶するサーバと通信を行う端末装置であって、
    近接距離での無線通信を行う通信シートの無線通信可能エリア内で前記サーバから電子コンテンツを受信する通信手段と、
    前記通信手段が前記無線通信可能エリア内に存在するときは、前記サーバから受信した電子コンテンツを表示手段に表示させ、前記通信手段が前記無線通信可能エリア外に存在するときは、前記サーバから受信した電子コンテンツを前記表示手段に表示させない表示制御手段と
    を有し、
    前記表示手段の前記通信シートに対する傾き角が所定角度以上の場合、前記通信手段が前記無線通信可能エリア外に存在し、前記傾き角が前記所定角度未満の場合、前記通信手段が前記通信可能エリア内に存在することを特徴とする端末装置。
  2. 前記通信シートに載置された保持装置により前記傾き角を調整自在に保持されることを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記サーバから受信した電子コンテンツを記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記記憶手段は、前記通信手段が前記無線通信可能エリア外に所定時間以上存在する場合、前記電子コンテンツを削除することを特徴とする請求項1または2に記載の端末装置。
  4. 前記表示制御手段は、前記所定時間未満の間だけ前記通信手段が前記無線通信可能エリア外に存在した後に前記無線通信可能エリア内へ移動した場合、前記記憶手段に記憶された前記電子コンテンツを前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項3に記載の端末装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の端末装置と、
    前記通信手段が所定の無線通信可能エリア内に存在する場合に、前記端末装置に電子コンテンツを送信するコンテンツ送信手段を有するサーバとを備えることを特徴とする表示システム。
  6. 前記サーバは、
    前記電子コンテンツが表示されている画面情報の保存機能及び前記電子コンテンツの印刷機能を無効化するように前記端末装置を制御する機能制限手段を有することを特徴とする請求項5に記載の表示システム。
  7. 前記サーバは、記憶した電子コンテンツの閲覧予約を受け付ける閲覧予約受付手段を有し、
    前記端末装置の前記表示制御手段は、
    閲覧予約した電子コンテンツのリストを前記サーバから受信して当該リストを前記表示手段に表示させると共に、前記リストから外部入力に基づき指定された電子コンテンツを前記サーバに要求することを特徴とする請求項5または6に記載の表示システム。
  8. 前記コンテンツ送信手段は、前記電子コンテンツを、ファイルとして保存できない設定にして前記端末装置に送信することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の表示システム。
  9. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の端末装置として機能させることを特徴とするプログラム。
JP2012166184A 2012-07-26 2012-07-26 端末装置、表示システム及びプログラム Expired - Fee Related JP5978832B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012166184A JP5978832B2 (ja) 2012-07-26 2012-07-26 端末装置、表示システム及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012166184A JP5978832B2 (ja) 2012-07-26 2012-07-26 端末装置、表示システム及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014027482A JP2014027482A (ja) 2014-02-06
JP5978832B2 true JP5978832B2 (ja) 2016-08-24

Family

ID=50200746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012166184A Expired - Fee Related JP5978832B2 (ja) 2012-07-26 2012-07-26 端末装置、表示システム及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5978832B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001344369A (ja) * 2000-03-30 2001-12-14 Sharp Corp コンテンツ配信システム、コンテンツ受信装置、コンテンツ配信装置、コンテンツ受信プログラムを記録した機械読取可能な記録媒体、コンテンツ配信プログラムを記録した機械読取可能な記録媒体、コンテンツ受信プログラムおよびコンテンツ配信プログラム
JP2004086441A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Ntt Data Corp コンテンツ管理システム
JP2004266447A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Nippon Telegraph & Telephone East Corp 番組予約・再生装置および番組予約・再生方法並びにプログラム
JP2005234719A (ja) * 2004-02-17 2005-09-02 Logical Tech Co Ltd 通信装置、プログラムおよび記憶媒体
JP5200135B2 (ja) * 2010-07-14 2013-05-15 ミカサ商事株式会社 展示情報配信システム
JP2012105163A (ja) * 2010-11-12 2012-05-31 Nec Fielding Ltd 情報処理システム、サーバ、端末、情報処理方法、および、コンピュータ・プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014027482A (ja) 2014-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7950065B2 (en) Method and system to control access to content stored on a web server
JP5154436B2 (ja) 無線認証
US9716706B2 (en) Systems and methods for providing a covert password manager
US20140059671A1 (en) Device identification for externalizing password from device coupled with user control of external password service
US8869261B1 (en) Securing access to touch-screen devices
JP4808057B2 (ja) コンテンツ表示制御装置、コンテンツ表示制御方法、およびコンピュータが実行するためのプログラム。
KR20130143263A (ko) 트러스티드 플랫폼 기반의 개방형 아이디 인증 방법, 이를 위한 장치 및 시스템
US9411966B1 (en) Confidential data access and storage
JP4936393B2 (ja) 印刷管理サーバ、印刷管理システム、印刷管理方法、プログラム
US20120023139A1 (en) Intelligent attached storage
JP5831412B2 (ja) 情報共有システム及び共有端末並びに共有制御プログラム
JP6035625B2 (ja) データ管理システム、データ管理装置、および、印刷装置
JP5388228B2 (ja) 閲覧端末制限システム、閲覧端末制限サーバ、端末、閲覧端末制限方法、プログラム
JP2016024715A (ja) 情報処理装置及びプログラム
US20150269364A1 (en) Method and architecture for accessing digitally protected web content
JP5978832B2 (ja) 端末装置、表示システム及びプログラム
JP2007188264A (ja) 表示制御装置
JP5247644B2 (ja) 認証サーバ、認証方法及び認証システム
JP2010257289A (ja) 通信装置、通信装置の制御方法、およびプログラム
JP2009017294A (ja) 情報処理システムおよび情報処理方法
JP5145856B2 (ja) 電子情報管理システム、電子情報管理装置及び電子情報管理プログラム
JP2009020301A (ja) Webページ閲覧プログラム、webページ表示方法、端末装置、及び、ネットワーク・システム
JP4588006B2 (ja) ドキュメント管理サーバ、ドキュメント管理方法、及び、プログラム
JP2007172176A (ja) 認証装置
JP2014065561A (ja) 端末装置、表示システム及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160711

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5978832

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees