以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
また理解を容易にするために、以下に説明する実施形態では、携帯端末としてスマートフォン(以下、スマートフォン100と称する)を例示するが、これに限定するものではない。本発明は、後述するようにタッチパネル120を備える携帯端末であれば如何なるものにも適用可能であり、携帯端末は、例えばPHS端末、ノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、ハンディGPS、ナビゲーション装置、ネットブック、デジタルカメラ等であってもよい。
図1は、本実施形態にかかるスマートフォン100を説明する図であり、図1(a)は本実施形態のスマートフォン100の外観斜視図であり、図1(b)は本実施形態のスマートフォン100の機能ブロック図である。図1(b)に示すように、本実施形態のスマートフォン100は制御部110を有する。かかる制御部110は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路によりスマートフォン100全体の機能を管理および制御し、例えば記憶部130に記憶されているプログラムを用いて通話機能やメール送受信機能等を実行する。
また本実施形態では、制御部110は、後述するように予備入力判断部112および点字認識部114としても機能する。すなわち本実施形態では、記憶部130に記憶されている点字入力プログラムによって、スマートフォン100の制御部110を予備入力判断部112および点字認識部114として機能させることにより、タッチパネル120を備える携帯端末を点字入力装置として機能させている。したがって、以下、スマートフォン100について詳述しながら、それを点字入力装置として機能させる点字入力プログラムについても併せて説明する。
図1(a)に示すように、表示部122は、筐体102の表面102aに配設されたディスプレイである。表示部122は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)等で構成され、写真画像やアプリケーションの動作画面、通話における通話先や発信元などの情報をユーザに対して表示する。また本実施形態では、透明の素材で形成され、ユーザの指の接触を検出するタッチセンサ124(図1(b)参照)が、表示部122にそれを視認可能に重畳されている。これにより、表示部122およびタッチセンサ124によってタッチパネル120が構成され、それを、ユーザの指の接触によりユーザ入力を受け付ける入力部として機能させることができる。
なお、タッチセンサ124によるユーザ入力の検知方式としては、静電容量式でもよいし、感圧式であってもよい。また本実施形態においては、タッチセンサ124を含むタッチパネルディスプレイ120を入力部として例示したが、それに加えて、キーボード、十字キー、ジョイスティック等の可動スイッチを入力部として更に備えてもよい。例えば本実施形態では、筐体102の表面102aにスイッチボタン104a〜104c(物理キー)を設けている。
記憶部130は、ROM、RAM、EEPROM、不揮発性RAM、フラッシュメモリ、HDD等で構成され、制御部110で処理されるプログラムやデータ等を格納する。また記憶部130には、後述する点字データベース132、および本実施形態にかかる点字入力プログラム(不図示)が格納されている。音声出力部140は、スピーカ等で構成され、スマートフォン100で受信した通話相手の音声信号を音声に変えて出力する。また音声出力部140は、着信音、操作音、アラーム音等も出力することもできる。
上述したように、本実施形態のスマートフォン100において、制御部110は、予備入力判断部112および点字認識部114としても機能する。詳細には、予備入力判断部112は、タッチパネル120に点字の行数と同じ数の指で触れる予備入力によって、タッチパネル120を複数のドット領域に分割する。点字認識部114は、ドット領域に対するタップに応じて点字を認識する。
図2は、予備入力判断部112によるタッチパネル120の分割について説明する図である。一般に、3行2列の6つのドット(点)の組合わせにより構成されるかな点字が最も頻繁に用いられているため、本実施形態では、ユーザが3本の指によってタッチパネル120に接触する場合を例示して説明する。なお、かな点字以外の点字としては4行2列の8つのドット(点)の組合わせにより構成される漢点字を例示することができ、かかる漢点字を入力する場合には、ユーザは4本の指によってタッチパネル120に接触することは言うまでもない。
また以下の説明では、かな点字を構成する3行2列の6つのドット(点)のうち、左側の行の一番上の点を1の点、左側の行の真ん中の点を2の点、左側の行の一番下の点を3の点と称する。また右側の行の一番上の点を4の点、右側の行の真ん中の点を5の点、右側の行の一番下の点を6の点と称する。
ユーザが点字の行数と同じ数(本実施形態においては3本)の指でタッチパネル120に触れ、その接触がタッチセンサ124において検知されると、予備入力判断部112は、その接触を予備入力として、タッチパネル120を複数のドット領域に分割する。このとき、3本の指が横に並んだ状態でタッチパネル120に触れると、タッチパネル120上における3本の指F1〜F3の接触点P1〜P3は、図2(a)に示すように横並びになる。この場合、予備入力判断部112は、図2(b)に示すようにタッチパネル120を横方向に3つのドット領域T1〜T3に分割する。そして、予備入力判断部112は、T1を、1の点または4の点の入力を受け付ける領域(入力領域)とし、T2を、2の点または5の点の入力を受け付ける領域とし、T3を、3の点または6の点の入力を受け付ける領域とする。
一方、3本の指F1〜F3が縦に並んだ状態でタッチパネル120に触れると、タッチパネル120上における3本の指F1〜F3の接触点P1〜P3は、図2(c)に示すように横並びになる。この場合、予備入力判断部112は、図2(d)に示すようにタッチパネル120を縦方向に3つのドット領域T1〜T3に分割する。それぞれのドット領域T1〜T3が受け付ける点については、上記と同様である。
図2(b)に示すように、上記説明した予備入力によって分割されたドット領域T1〜T3の境界は、かかる予備入力によって触れられた複数の指F1〜F3の位置(接触点P1〜P3)の中間位置とするとよい。これにより、指F1〜F3の接触点P1〜P3が上下または左右に多少ずれたとしても、隣接する他のドット領域における接触として検知されることを防ぎ、誤入力を抑制することが可能となる。
なお、上述したドット領域T1〜T3の分割方向(縦分割か横分割か)を正確に判断するために、予備入力判断部112は、予備入力において触れられた複数の指F1〜F3の角度、すなわち指F1〜F3の接触点P1〜P3の角度に基づいてドット領域T1〜T3の分割方向を判断するとよい。具体的には、複数の接触点P1〜P3のうち外側の2点を結ぶ直線L1と、その外側の2点のうち下方に位置する点から水平に延びる直線L2とがなす所定角θの閾値を定め、所定角θが所定値以上であるか否かによってドット領域T1〜T3の分割方向を判断することができる。
本実施形態では、閾値を45°とし、図2(a)に示すように所定角θが45°未満であったら、予備入力判断部112はドット領域T1〜T3の分割方向は横方向であると判断する。一方、図2(b)に示すように所定角θが45°以上であったら、予備入力判断部112はドット領域T1〜T3の分割方向は縦方向であると判断する。このように予備入力において触れられた複数の指の角度(所定角θ)を参照することにより、予備入力判断部112がドット領域T1〜T3の分割方向を容易且つ正確に判断することが可能となる。
上記説明では3本の指F1〜F3によるタッチパネル120への接触(タップ)を予備入力として例示したが、これに限定するものではなく、予備入力は、タッチパネル120への接触(タップ)以外にも、例えばフリックや長押し等であってもよい。図3は、予備入力の他の例を説明する図である。なお、以下の説明では、3本の指F1〜F3が横に並んだ状態でタッチパネル120に触れる場合を例示して説明するが、3本の指F1〜F3が縦に並んだ状態でタッチパネル120に触れる場合にも当然にして適用可能である。
図3(a)では、予備入力判断部112が処理する予備入力を、点字の行数と同じ数の指F1〜F3でタッチパネル120をなぞるフリック入力とする場合を例示している。かかる構成によれば、フリックされた方向にタッチパネル120を分割すればよいため、上述した指F1〜F3の接触点P1〜P3の角度を用いることなくドット領域T1〜T3の分割方向を定めることができる。
また図3(b)および図3(c)は、予備入力判断部112が処理する予備入力を、点字の行数と同じ数の指F1〜F3でタッチパネル120を所定時間押し続ける長押しとする場合を例示している。詳細には、図3(b)に示すように、点字の行数と同じ数の指でタッチパネルを所定時間長押しする。そして、タッチパネル120から指を離す際には、図3(c)に示すように、例えばドット領域T1に位置する指、すなわち一番左側の指F1以外を先に離した後に、一番左側の指F1を離す。これにより、ドット領域T1を決定し、後に離した指と先に離した指との位置関係によってドット領域T1〜T3の分割方向を定めることができる。
更に上記構成を応用し、ドット領域T1に位置する指、ドット領域T2に位置する指、ドット領域T3に位置する指の順に離せば、予備入力において触れられた指が離された順番に基づいてドット領域の序列を決定することも可能である。なお、上記説明では、タッチパネル120を長押しする場合を例示して説明したが、これに限定するものではなく、タップやフリックの場合においても適用することが可能である。
上記説明したように本実施形態のスマートフォン100によれば、予備入力時のユーザの指の位置によってタッチパネル120を複数のドット領域、すなわち入力領域に分割することにより、ユーザは自分が入力しやすい位置において入力操作を行うことができる。これにより、携帯端末(スマートフォン100)の姿勢によることなく良好に入力操作を行うことができ、ユーザの使い勝手を向上することが可能となる。また上記構成によれば、手の大きさ、利き手、タッチパネル120の縦横等、使用態様に応じてユーザがタッチパネル120の分割方向を任意に決定することができるため、操作時の自由度を高めることが可能である。更に、本実施形態のようにユーザが任意に入力位置を指定可能であることにより、タッチパネル120の大きさの影響を受けることがなく、且つ従来タッチパネルと本体との境界に設けられた6点をなぞっていたときのようにかかる境界を意識する必要がなく、誤入力を抑制することが可能となる。
次に、上述したスマートフォン100および点字入力プログラムによる点字入力方法について説明する。図4は、点字入力方法の第1実施形態について説明するフローチャートである。図5は、点字入力方法の第1実施形態について説明する図である。図6は、ジェスチャ入力について説明する図である。なお、図5では、タッチパネル120に接触している点(接触点)を●で示し、タッチパネル120に接触していない点を○で示している。
図2(a)に示すように、タッチパネル120(厳密にはタッチセンサ124)において点字の行数と同じ数の指F1〜F3による接触(タップ)が検知されたら(ステップS202のYES)、予備入力判断部112は、その接触を予備入力としてタッチパネル120を複数のドット領域T1〜T3に分割する(ステップS204)。その後、複数のドット領域T1〜T3において、1の点〜3の点のタップが検出され(ステップS208)、続いて4の点〜6の点のタップが検出されたら(ステップS210)、点字認識部114は、ドット(点)の組み合わせからなる点字とそれに対応する文字とが関連付けられた点字データベース132を参照し、ステップS208およびステップS210におけるタップに応じて点字を認識する(ステップS212)。
なお、3点とも点がない列については、タップによって入力することができない。このような場合には、ジェスチャによって入力を行う。ジェスチャ入力としては、図6(a)に示すように、タッチパネル120を横方向にフリックする操作を例示することができる。これにより、点がない列についても入力することができる。
図5(d)では「テンジニ_(空白)」という文字を入力する場合のタップを例示している。図2(a)に示す予備入力の後、タッチパネル120では、「テ」に対応する点字を構成する3行2列の6つのドット(点)のうち、ステップS208において図5(a)に示す1列目の3つのドットに対応するタップが検出され、ステップS210において図5(b)に示す2列目の3つのドットに対応するタップが検出される。そして、これらの2回のタップに基づいて、ステップS212において点字(図5(d)に示す「テ」)が認識される。
上記のようにステップS208〜ステップS212によって「テ」という点字が認識され、再度点字の行数と同じ数F1〜F3の指による接触(3点タップ)が検出されたら(ステップS214のYES)、予備入力判断部112は、それを予備入力として再度ドット領域が設定する(ステップS204)。そして、ステップS208〜ステップS212を繰り返すことにより、図5(d)に示す「ン」に対応する点字が認識される。
次に「ジ」に対応する点字を入力するが、「ジ」は濁音であるため濁点を入力する必要がある。濁音、半濁音、拗音などは3行4列で表されるが、濁音等を示す1文字目と、清音を示す2文字目に分けることができる。そこで、2文字に分割してそれぞれ入力することにより、濁音も支障なく入力することができる。
上記説明したように「テンジニ」という文節を入力し終わったら、次に入力する文字(文節)との間を区切るために空白を挿入する。この際、本実施形態では、ステップS212において「ニ」に対応する点字を入力した後、予備入力となる3点タップ(ステップS214)ではなく、ジェスチャを入力する。入力区切りのジェスチャとしては、例えば図6(b)に示すようにレ点を描くようにタッチパネル120をなぞる操作を例示することができる。
上述したように任意の点字を入力し終わった後に、3点タップ(予備入力)ではなくジェスチャが検出され(ステップS218のYES)、そのジェスチャが入力区切りのジェスチャであったら(ステップS220のYES)、その前に入力された文字の後に空白を挿入(入力)する(ステップS222)。空白の挿入後、再度3点タップ(予備入力)が検出されたら(ステップS214のYES)、ステップS204〜ステップS212までが繰り返され、空白の後に次の文字が入力される。
一方、最後の点字(本実施形態では空白の挿入)の入力が完了すると、点字認識部114は、入力した点字を確定し、保存する処理を行う。本実施形態では、ステップS212において最後の点字が認識され、3点タップではなく(ステップS214のNO)、ジェスチャが入力され(ステップS218のYES)、このジェスチャが入力区切りのジェスチャではなかった、換言すれば確定保存のジェスチャであった場合(ステップS220のNO)に確定保存を行う(ステップS224)。確定保存のジェスチャとしては、例えば図5(c)に示すように丸を描くようにタッチパネル120をなぞる操作を例示することができる。そして、このジェスチャが入力されることにより、ステップS208〜ステップS222において入力された点字が確定され、記憶部130に保存される。
なお本実施形態ではジェスチャによるコマンド入力として「入力区切り」と「確定保存」のみを例示しているが、他にも「バックスペース」や「改行」、「読み上げ」など、様々なコマンドをジェスチャによって入力することができる。
上記説明したように、本実施形態のスマートフォン100によれば、点字の行数と同じ数の指F1〜F3によってタッチパネル120をタップすることにより、点字を容易に入力することができる。これにより、従来タッチパネルと本体との境界に設けられた6点をなぞることにより点字を入力する方法では困難であった素早い入力が可能となり、誤入力を防ぐことが可能である。また本実施形態の構成によれば、タッチパネル120を用いて点字を容易に入力可能であるため、点字を入力するための圧力センサや突起手段などの専用手段が不要となる。したがって、タッチパネル120を、視覚に障害を有するユーザと晴眼ユーザの共用とすることができ、製品のコストアップを抑制することが可能となる。
特に上述した点字入力方法の第1実施形態の動作では、点字を1文字入力するごとに予備入力を行い、再度ドット領域を決定している。すなわち予備入力判断部112は、初回の予備入力(ステップS202)が行われた後は、点字1字ごとにその後の入力(ステップS214)を予備入力として処理する。これにより、ユーザは、直近にタッチパネル120に接触した感覚(位置)を覚えた状態で点字入力が可能となるため、入力時の正確性を高めることができる。
次に、上述したスマートフォン100および点字入力プログラムによる点字入力方法の第2実施形態について説明する。図7は、点字入力方法の第2実施形態について説明するフローチャートである。なお、第2実施形態では、第1実施形態の点字入力方法と同様の動作については、同一の符号を付すことにより説明を省略し、第1実施形態とは異なる点についてのみ詳述する。
第1実施形態の点字入力方法(図4参照)では、ステップS212における点字認識の後、すなわち点字を1文字入力するごとに、ステップS214において3点タップ(予備入力)を検出し、再度ドット領域の設定を行っていた。これに対し、第2実施形態の点字入力方法では、1文字入力するごとに予備入力およびドット領域を設定するのではなく、予備入力およびドット領域の設定は1文字目を入力する前にのみ行われる。
図7に示す第2実施形態の点字入力方法では、ステップS212における点字認識の後、空白挿入や入力区切りのジェスチャが検出されなかったら(ステップS218のNO)、点字認識部114はステップS208に戻って点字のタップを検出する(ステップS208およびステップS210)。同様に、ステップS222において空白が挿入された後も、ステップS208に戻り、点字認識部114は点字のタップを検出する。
上述した第2実施形態のように、予備入力およびドット領域の設定を始めの1回のみとすることにより、より迅速な点字入力が可能となる。なお、基本的な動作としては第1実施形態(図4)のように1文字ごとに予備入力を検出することにしておき、予備入力(S204)の際に図3(a)に示すように点字の行数と同じ数の指(3点)でフリック入力が行われると、第2実施形態(図7)のように、以後の予備入力を省略する(点字を連続入力する)ように構成してもよい。さらには、点字を連続入力している状態において、点字の行数と同じ数の指(3点)でフリック入力が行われると、これを予備入力としてドット領域の分割(S204)をやりなおしてもよい。
ここで、本実施形態のスマートフォン100は上述したように音声出力部140を備えている。したがって、入力した文字列(文)を音声出力によって再生し、文字列(文)が正しく入力されているかを確認することが可能である。再生処理としては、例えばタッチパネル120をL字状になぞる操作を再生ジェスチャとし、再生ジェスチャを受け付けたら、制御部110は音声出力部140によって文字列を再生する。
制御部110は、例えば文字列を1つ再生するごとに再生を一時停止し、続行(修正なし)または中断(修正あり)のユーザ入力を待つ。例えば、タップ入力であれば続行、ダブルタップ入力であれば中断というように、それぞれの動作に応じてジェスチャを設定し、タップ入力があったら制御部110は次の文字列を再生し、ダブルタップ入力であったらユーザによる点字入力を受け付けるとよい。そして、ここで入力された文字列(修正された文字列)が確定されたら、その文字列と、一時停止の直前に再生していた文字列とを置き換えて保存する。このように入力した文字列を音声出力部140からの音声出力によって確認可能であることにより、視覚に障害を有するユーザが、入力した文字を容易に確認することが可能となり、更なる利便性の向上を図ることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。