JP5976079B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、本体部と表示部とをヒンジ機構によって回動可能に連結した電子機器に関する。
パーソナルコンピュータ等の多くの電子機器には、周辺機器の接続用等としてUSB(Universal Serial Bus)規格に準拠した雌側コネクタやネットワーク接続用のイーサネット(登録商標)規格に準拠した雌側コネクタ等が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、例えばUSB規格のスタンダードタイプ(レギュラータイプ)の雌側コネクタは、雄側コネクタを挿入するための開口部にある程度の厚み方向の寸法(開口寸法)を必要とし、イーサネット(登録商標)規格の雌側コネクタ等も同様である。
このため、近年急速に薄型化が進んでいるノートブック型パーソナルコンピュータ(ノート型PC)やコンバーチブルタブレット型パーソナルコンピュータ(コンバーチブル型PC)等の薄型の電子機器に上記のような雌側コネクタを搭載することが次第に難しくなってきている。ここで、コンバーチブル型PCとは、例えばノート型PCの表示部を360度反転させてタブレット型パーソナルコンピュータ(タブレット型PC)としても使用できる構造のものである。
雌側コネクタの薄型化に関し、例えば特許文献2には、開閉式の電気コネクタとしてイーサネット(登録商標)規格の雌側コネクタをノート型PCの本体部側面に設けた構成が開示されている。この雌側コネクタは、上下方向に可動するカバーをコネクタの開口部の壁部に用いている。これにより、カバーを上又は下に押圧操作することで非使用時には開口寸法が薄くなり、使用時にのみ開口寸法が大きくすることができる。
特開2014−164445号公報 登録実用新案第3104374号公報
上記特許文献2の構成では、雄側コネクタを雌側コネクタに挿入して接続する際、ユーザが指先や雄側コネクタの先端を用いて雌側コネクタのカバーを開く必要があり、手間がかかる。また、開口寸法が縮小されたままの雌側コネクタに雄側コネクタを挿入すると、挿入角度によってはカバーに大きな負荷がかかり、破損等を生じる懸念もある。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、薄型の本体部であっても所定の開口寸法を必要とする雌側コネクタを搭載することができ、ユーザの操作負担や破損の発生を抑えることができる電子機器を提供することを目的とする。
本発明に係る電子機器は、雄側コネクタを挿入して接続する雌側コネクタが設けられた本体部と、該本体部に対してヒンジ機構によって回動可能に連結された表示部とを備える電子機器であって、前記ヒンジ機構によって前記表示部を前記本体部に対して回動させる回動動作に連動して動作するリンク機構と、前記雄側コネクタを挿入するための前記雌側コネクタの開口部の壁部を構成し、前記リンク機構の動作に連動して前記本体部の外面から進退することで前記開口部の開口寸法を拡縮するカバー部材とを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、本体部を薄型に構成し、所望の接続規格からなり所定の開口寸法を必要とする雌側コネクタを本体部に搭載することが難しい場合であっても、可動するカバー部材によって雌側コネクタの開口寸法を拡縮可能としたことにより、雌側コネクタの搭載が可能となる。しかも、カバー部材はリンク機構を介して表示部の回動動作に連動して進退する。このため、例えば表示部を閉じた状態では雌側コネクタの開口寸法を縮小させて本体部を可及的に薄型に構成することができる一方、表示部を開いて電子機器を使用する際には雌側コネクタの開口寸法が拡大されるため雄型コネクタを挿入して外部機器を円滑に接続することができる。これにより、ユーザはカバー部材の動作を意識せずに雌側コネクタを利用できるため操作負担がなく、また開口寸法が縮小された状態の雌側コネクタに雄側コネクタを誤って挿入することも防止できるため、カバー部材の破損等も回避できる。
前記雌側コネクタは、前記本体部に対して前記表示部が閉じられた状態では前記カバー部材によって前記開口寸法が縮小されて前記雄側コネクタを挿入不能な非使用状態となる一方、前記本体部に対して前記表示部が開かれた状態では前記カバー部材によって前記開口寸法が拡大されて前記雄側コネクタを挿入可能な使用状態となる構成であってもよい。これにより、本発明に係る電子機器が、例えばコンバーチブル型PCやノート型PCである場合に高い利便性が得られる。
前記ヒンジ機構は、前記本体部と前記表示部の表面同士が対面する0度位置から、前記本体部と前記表示部の表面が同一方向を向いて互いに平行する180度位置を経て、前記本体部と前記表示部の背面同士が対面する360度位置まで前記本体部と前記表示部との間を回動可能に連結するものであり、前記雌側コネクタは、前記本体部に対して前記表示部を閉じた前記0度位置で前記非使用状態であり、前記本体部に対して前記表示部を前記0度位置から第1の角度位置まで開いた場合に前記使用状態となり、前記本体部に対して前記表示部を前記第1の角度位置から前記360度位置方向に向かって回動させた第2の角度位置まで開いた場合に前記非使用状態となる構成であってもよい。これにより、本発明に係る電子機器が、例えばコンバーチブル型PCである場合にノート型PCでの使用形態では雌側コネクタを使用状態とすることができる一方、タブレット型PCでの使用形態ではカバー部材を収納して電子機器全体の板厚を薄型に構成することができる。
前記第1の角度位置は、前記0度位置と前記180度位置の間に設定され、前記第2の角度位置は、前記180度位置と前記360度位置の間に設定されるとよい。
前記リンク機構は、前記本体部に対する前記表示部の回動動作に伴い、該本体部の本体筐体に対して前後方向に移動する第1スライド部材と、前後方向に移動する前記第1スライド部材によって押圧されると前記カバー部材を上下方向に移動させる昇降用部材とを有する構成であってもよい。
前記リンク機構は、前記表示部と前記第1スライド部材との間の連動状態を解除可能な緩衝部を備えると、カバー部材が手や机等で押さえられた状態のまま表示部が回動操作された場合であっても、リンク機構による表示部の回動動作とカバー部材の進退動作との連動状態を緩衝部によって解除することができる。このため、表示部、ヒンジ機構及びリンク機構の各部に大きな負担がかかり、各部に破損等を生じることを回避できる。
連結部材によって前記第1スライド部材と連結され、該第1スライド部材の前後方向への移動を受けて前記本体筐体に対して前後方向に従動することで、前記カバー部材とは別の可動部材を前記本体部の外面から進退させる第2スライド部材を備え、前記連結部材は、前記本体部に対する前記表示部の回動角度に応じて前記第2スライド部材と前記第1スライド部材との間を連結状態又は非連結状態とする連結状態切換部を有する構成であってもよい。これにより、カバー部材と可動部材とをそれぞれ表示部の回動角度に応じて個別に動作させることができる。
前記連結状態切換部は、前記本体部に対して前記表示部が前記0度位置と前記180度位置との間にある場合には前記第2スライド部材と前記第1スライド部材との間を非連結状態とし、前記本体部に対して前記表示部が前記180度位置と前記360度位置との間にある場合に前記第2スライド部材と前記第1スライド部材との間を連結状態とするものであり、前記可動部材は、前記本体部に設けられたキーボードの周囲に配設されるベゼルであって、該ベゼルは、前記表示部が前記0度位置から前記180度位置にある場合にはキーボードの各キーの頂面よりも下にある下降位置になり、前記表示部の前記180度位置から前記360度位置までの回動動作に伴って上昇し、前記表示部が前記360度位置にある場合には、キーボードの各キーの頂面と面一にある上昇位置になる構成であってもよい。なお、ベゼルが各キーの頂面と面一であるとは、完全に面一な状態の他、上下方向の多少の位置ずれは当然含む概念である。
前記カバー部材の外面にゴム脚を設けてもよい。
前記雄側コネクタと前記雌側コネクタとの間の接続規格がUSB規格又はイーサネット(登録商標)規格に準拠するものであってもよい。
本発明によれば、本体部を薄型に構成し、所望の接続規格からなる雌側コネクタを本体部に搭載することが可能となる。しかも、カバー部材はリンク機構を介して表示部の回動動作に連動して進退するため、ユーザはカバー部材の動作を意識せずに雌側コネクタを利用できて操作負担がなく、また開口寸法が縮小された状態の雌側コネクタに雄側コネクタを誤って挿入することも防止できるため、カバー部材の破損等も回避できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子機器の斜視図である。 図2は、図1に示す電子機器の表示部を本体部に対して閉じて収納形態とした側面図である。 図3は、図2に示す状態から表示部を開き方向に回動させたノート型PCでの使用形態の一例を示す側面図である。 図4は、図3に示す状態から表示部をさらに開き方向に回動させて180度位置とした状態での側面図である。 図5は、図4に示す状態から表示部をさらに開き方向に回動させて360度位置としたタブレット型PCでの使用形態を示す側面図である。 図6は、雌側コネクタの斜視図であり、図6(A)は、非使用状態を示す図であり、図6(B)は、使用状態を示す図である。 図7は、本実施形態に係る電子機器に用いられるヒンジ機構の一構成例を模式的に示す正面図である。 図8は、ヒンジ機構に設けられるスパイラルピンの外周面に形成されたレール溝の展開図である。 図9は、0度位置でのリンク機構及びカバー部材の状態を示す斜視図である。 図10は、90度位置でのリンク機構及びカバー部材の状態を示す斜視図である。 図11は、180度位置でのリンク機構及びカバー部材の状態を示す斜視図である。 図12は、240度位置でのリンク機構及びカバー部材の状態を示す斜視図である。 図13は、360度位置でのリンク機構及びカバー部材の状態を示す斜視図である。 図14は、0度位置でのリンク機構の状態を模式的に示す底面図である。 図15は、180度位置でのリンク機構の状態を模式的に示す底面図である。 図16は、360度位置でのリンク機構の状態を模式的に示す底面図である。 図17は、雌側コネクタを開閉するカバー部材の動作を模式的に示す側面断面図であり、図17(A)は、0度位置でのカバー部材及び昇降用部材の状態を示す図であり、図17(B)は、90度位置から180度位置までの間でのカバー部材及び昇降用部材の状態を示す図であり、図17(C)は、360度位置でのカバー部材及び昇降用部材の状態を示す図である。 図18は、0度位置から180度位置までの間でのベゼル及びキーの状態を示す斜視図である。 図19は、360度位置でのベゼル及びキーの状態を示す斜視図である。 図20は、駆動ワイヤの動作を説明するために該駆動ワイヤの一端側を模式的に示した平面図であり、図20(A)は、0度位置から180度位置までの間での駆動ワイヤの状態を示す図であり、図20(B)は、360度位置での駆動ワイヤの状態を示す図である。 図21は、緩衝部の作用を説明するための平面図であり、図21(A)は、緩衝部による緩衝作用が機能していない状態を示す図であり、図21(B)は、緩衝部による緩衝作用が機能した状態を示す図である。
以下、本発明に係る電子機器について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
1.電子機器の全体構成の説明
図1は、本発明の一実施形態に係る電子機器10の斜視図であり、ヒンジ機構12L,12Rによって表示部14を本体部16から開いて両者を略直交させた状態を示す。図2は、図1に示す電子機器10の表示部14を本体部16に対して閉じて収納形態とした側面図であり、図3は、図2に示す状態から表示部14を開き方向に回動させたノート型PCでの使用形態の一例を示す側面図である。また、図4は、図3に示す状態から表示部14をさらに開き方向に回動させて180度位置とした状態での側面図であり、図5は、図4に示す状態から表示部14をさらに開き方向に回動させて360度位置としたタブレット型PCでの使用形態を示す側面図である。
本実施形態に係る電子機器10は、表示部14を本体部16に対して90〜150度程度の角度位置に回動させた状態ではノート型PCとして好適に使用でき(図1及び図3参照)、表示部14を本体部16に対して360度位置まで回動させた状態ではタブレット型PCとして好適に使用できる(図5参照)、いわゆるコンバーチブルタブレット型パーソナルコンピュータ(コンバーチブル型PC)である。本発明は、このようなコンバーチブル型PC以外、例えば、一般的なノート型PC、携帯電話、スマートフォン又は電子手帳等の各種の電子機器に適用可能である。
以下、図1及び図3に示すノート型PCでの使用形態を基準とし、表示部14の前面(表面)14aに設けられたディスプレイ18を視認しながら本体部16の上面(表面)16aに設けられたキーボード20やタッチパッドを操作するユーザから見た方向で、手前側を前側(前方)、奥側を後側(後方)と呼び、本体部16の厚み方向を上下方向、幅方向を左右方向と呼んで説明する。
また、説明の便宜上、ヒンジ機構12L,12Rによる本体部16と表示部14の角度位置について、表示部14を本体部16に対して完全に閉じた状態とし、ディスプレイ18とキーボード20が対面した姿勢を0度位置(図2参照)と呼ぶ。そして、この0度位置を基準として表示部14を開き方向に回動させる方向で角度を刻みながら説明するものとし、例えばディスプレイ18とキーボード20の表面同士が同一方向(図4では上方)を向いて互いに平行した姿勢を180度位置(図4参照)と呼び、ディスプレイ18とキーボード20の背面同士、つまり表示部14の背面14bと本体部16の下面(背面)16bとが対面した姿勢を360度位置(図5参照)と呼ぶものとする。なお、0度位置、180度位置及び360度位置等の表記については、本体部16、表示部14又はヒンジ機構12L,12Rの構造により、角度数字の示す正確な角度位置から多少ずれた角度位置となることも当然生じるものであり、これらのずれた角度位置も含めて本実施形態では0度位置等と呼んで説明している。
図1〜図5に示すように、電子機器10は、ディスプレイ18を有する表示部14と、キーボード20を有する本体部16とを備える。表示部14と本体部16とは、左右一対のヒンジ機構12L,12R(以下、まとめて「ヒンジ機構12」とも呼ぶ)によって0度位置から360度位置まで回動可能に連結されている。
表示部14は、ヒンジ機構12を通過した図示しないケーブルにより本体部16と電気的に接続されている。ディスプレイ18は、例えばタッチパネル式の液晶表示装置によって構成される。
本体部16は、扁平な箱状に形成された本体筐体22の後端縁部にヒンジ機構12が設けられると共に、本体筐体22の内部には、図示しない基板、演算装置、及びメモリ等の各種電子部品が収納されている。
本体部16の上面16aに設けられたキーボード20は、複数のキー20aと、各キー20aの周囲に設けられたベゼル20bとを有する。ベゼル20bは、一枚の板状部材に各キー20aを挿通させる複数の孔部21(図18参照)を形成した枠体である。ベゼル20bは、本体部16の上面16aの開口、具体的には本体筐体22の上カバー22aに形成されたキーボード20の配設用の開口23内で上下動可能である。ベゼル20bの上下動作はヒンジ機構12による表示部14の回動動作に連動する。
本体部16の左右の側面後方側にはそれぞれ雌側コネクタ24が設けられている。雌側コネクタ24は雄側コネクタ25(図17(B)参照)を挿入して接続するための電気的接続口である。図6(A)及び図6(B)に示すように、雌側コネクタ24は、雄側コネクタ25を挿入するための開口部26の壁部の一部(下壁部)を上下動可能なカバー部材28によって構成している。カバー部材28の上下動作はヒンジ機構12による表示部14の回動動作に連動する。
本実施形態の場合、雌側コネクタ24と雄側コネクタ25の接続規格はUSB規格に準拠した接続規格で構成され、例えば従来から広汎に使用されているスタンダードタイプ(レギュラータイプ)のUSB−Aタイプ規格(Standard−A)である。雌側コネクタ24と雄側コネクタ25の接続規格はStandard−A以外のUSB規格であってもよく、USB規格以外、例えばイーサネット(登録商標)規格に準拠したものであってもよい。
本体部16の下面16bには、収納形態時やノート型PCでの使用形態時に机上に着地して本体部16を支持する前後のゴム脚29F,29Rがそれぞれ左右一対設けられている。前側のゴム脚29Fは、下面16bの前側両隅部付近で下面16bに固着されている。後側のゴム脚29Rは、下面16bの後側両隅部付近でカバー部材28の表面(下面)に固着されている。つまり、後側左右のゴム脚29Rはカバー部材28の上下動作に伴って上下動作する。
2.ヒンジ機構の説明
次に、ヒンジ機構12の構成例について説明する。
図7は、本実施形態に係る電子機器10に用いられるヒンジ機構12の一構成例を模式的に示す正面図であり、左側のヒンジ機構12Lを示している。以下、ヒンジ機構12として左側のヒンジ機構12Lを例示して説明するが、右側のヒンジ機構12Rは左側のヒンジ機構12Lと左右対称構造であって実質的に同一構造のため、その詳細な説明は省略する。
図7に示すように、ヒンジ機構12L(12R)は、左右方向に延在する第1シャフト(第1軸)30と、第1シャフト30と平行して設置された第2シャフト(第2軸)31と、第1シャフト30及び第2シャフト31を回転可能に軸支して収納する箱状のヒンジ筐体32とを備える。
第1シャフト30は、一端部が表示部14の筐体に設けられた図示しない嵌合孔に嵌入固定されることで該表示部14と一体的に回転する。第2シャフト31は、一端部が本体部16の本体筐体22に設けられた図示しない嵌合孔に嵌入固定されることで該本体部16と一体的に回転する。第1シャフト30及び第2シャフト31の大部分はヒンジ筐体32の内部に回転可能な状態で収納されている。
第1シャフト30にはかさ歯車34が外嵌され、第2シャフト31にはかさ歯車35が外嵌されている。これらかさ歯車34,35間はヒンジ筐体32によって回転可能に軸支された連結歯車体36によって連結され、互いの回転が同期する。これにより、本体部16に対して表示部14を回動させると、第1シャフト30及び第2シャフト31は0度位置から360度位置まで同期して回転する。この際、本体部16側の第2シャフト31を基準とすると、ヒンジ筐体32が図2に示す位置から図5に示す位置まで180度回動する。
ヒンジ筐体32には、本体部16の上カバー22a及び下カバー22bに形成された凸状部22c(図9及び図14参照)を跨ぐ凹状部32aが設けられている。凹状部32aの一側面にはスパイラルピン38が突設されている。スパイラルピン38は本体部16側の第2シャフト31と同軸上に設けられ、ヒンジ筐体32の回動動作に連動して第2シャフト31と同軸で回転する。スパイラルピン38の外周面には、図8に示す展開図に示された形状からなるレール溝39が螺旋状に形成されている。
レール溝39は、スパイラルピン38の外周面で軸方向に沿って螺旋を描くように形成された第1作動部39a及び第2作動部39bと、第1作動部39a及び第2作動部39bの間に設けられ、スパイラルピン38の外周面で周方向に沿って形成された空振り部39cとを有する。レール溝39には、後述するリンク機構40を構成するヒンジリンク42の係合片42aが摺動可能に係合している。係合片42aは、表示部14の0度位置から90度位置までの回動の間は第1作動部39aを移動し、90度位置から180度位置までの回動の間は空振り部39cを移動し、180度位置から360度位置までの回動の間は第2作動部39bを移動する。
本発明を例えば一般的なノート型PCに適用する場合は、上記のような2軸構造のヒンジ機構12に代えて1軸構造のヒンジ機構を用いてもよい。
3.ヒンジ機構による回動動作と連動する可動構造の説明
3.1 リンク機構の説明
次に、ヒンジ機構12による表示部14の回動動作とカバー部材28及びベゼル20bの進退動作とを連動させるリンク機構40について説明する。
図9は、0度位置でのリンク機構40及びカバー部材28の状態を示す斜視図であり、下カバー22bの一部を取り外して本体部16を下面16a側から見た図である。同様に、図10、図11、図12、図13はそれぞれ90度位置、180度位置、240度位置、360度位置でのリンク機構40及びカバー部材28の状態を示す斜視図である。また、図14は、0度位置でのリンク機構40の状態を模式的に示す底面図であり、本体部16を下面16a側から見た図である。同様に、図15、図16はそれぞれ180度位置、360度位置でのリンク機構40の状態を模式的に示す底面図である。図9〜図16では、左側のヒンジ機構12L及びこれと連動するリンク機構40を例示して説明するが、右側のヒンジ機構12R及びこれと連動するリンク機構40は左側のものと左右対称構造であって実質的に同一構造のため、その詳細な説明は省略する。
図9及び図14に示すように、リンク機構40は、本体部16の本体筐体22内部に収容配置され、上カバー22aと下カバー22bとの間に支持されて動作する。リンク機構40は、ヒンジ機構12と連結されたヒンジ連結機構部44と、雌側コネクタ24のカバー部材28を上下動させるカバー開閉機構部46と、キーボード20のベゼル20bを上下動させるベゼル昇降機構部48とを備える。
ヒンジ連結機構部44は、上カバー22aに固定されたベースプレート50と、ベースプレート50の下面(図9及び図14では上面)に対して左右方向に移動可能に支持されたヒンジリンク42と、ベースプレート50の下面に対して回動軸51を中心として回動可能に支持されたリンクプレート52とを備える。
ヒンジリンク42は、内側部から後方へと突出してスパイラルピン38のレール溝39に係合する係合片42aを有するL字状のプレートである。表示部14が回動されてスパイラルピン38が回転すると、ヒンジリンク42は、係合片42aがレール溝39の第1作動部39a及び第2作動部39bに位置している際には左右方向にスライド移動し、係合片42aが空振り部39cに位置している際には移動しない(図8参照)。スパイラルピン38の先端は、ベースプレート50の一側部から後側に突出した軸受片50aによって軸支されている。
リンクプレート52は、回動軸51が設けられたヒンジリンク42側の一端部に膨らんだ湾曲形状を有する略三角形状のプレートである。リンクプレート52は、回動軸51の後側となる位置でヒンジリンク42との間が連結ピン53によって互いに回転可能な状態で連結されている。リンクプレート52の回動軸51とは反対側の他端部にはカバー開閉機構部46の作用ピン54が回転可能に支持されている。作用ピン54は、ベースプレート50に形成された前後方向の長孔50bに摺動可能に係合している。
ヒンジ連結機構部44では、スパイラルピン38の回転を受けてヒンジリンク42が左右方向にスライド移動すると、連結ピン53が力点となると共に回動軸51が回動支点となってリンクプレート52が回動し、作用ピン54が作用点となって長孔50b内で前後方向に移動する(図9〜図16参照)。
カバー開閉機構部46は、緩衝部56を介してヒンジ連結機構部44と連結され、前後方向に移動可能な開閉スライド部材58と、開閉スライド部材58によって押圧されて左右方向に移動するとカバー部材28を上下動させる前後一対の昇降用部材60,60とを備える。
緩衝部56は、ベースプレート50と上カバー22aとの間に前後方向に移動可能に挿入された連結プレート56aと、連結プレート56aの前側に設けられた箱状のハウジング56bとを有する。連結プレート56aの後端部には作用ピン54が上方に向かって突設されている。作用ピン54は、ベースプレート50の長孔50bを挿通してリンクプレート52の孔部に回転可能に嵌挿される。
ハウジング56bの内部には、コイルばね62の付勢力によって開閉スライド部材58側(図14中で右側)に常時付勢された突部材64が左右方向に移動可能に配設されている。突部材64の先端は先細り三角形状に構成されており、開閉スライド部材58の側面に突設された先細り三角形状の受け部材66に対して前側から係合されている。ハウジング56bは、その前端面が開閉スライド部材58のサブプレート58bの後端面に当接している。コイルばね62は、通常時には突部材64が退動せず、緩衝部56が後方に移動した場合に受け部材66を介して開閉スライド部材58を後方に従動させることができ、開閉スライド部材58が移動不能となった異常時には受け部材66への摺接力によって押圧された突部材64を退動させ、緩衝部56と開閉スライド部材58との間を切離すことが可能なばね定数を持った圧縮ばねである。
開閉スライド部材58は、前後方向に延在したメインプレート58aと、メインプレート58aの外側面から突出したサブプレート58bとを有する略T字形状のプレートである。開閉スライド部材58は、メインプレート58aの前後端部にそれぞれ前後方向の長孔67を有し、サブプレート58bの一側部に前後方向の長孔68を有する。各長孔67,68には、上カバー22aから突出したガイドピン69,70が摺動可能に係合している。開閉スライド部材58は、これら3本のガイドピン69,70によるガイド作用下に上カバー22aと下カバー22bとの間で前後方向に移動可能である。
メインプレート58aのサブプレート58bよりも後側にある部分の外側面には、緩衝部56に向かって受け部材66が突設されている。また、メインプレート58aのサブプレート58b部分よりも前側にある狭幅部分の外側面には、一部の板厚を薄く構成することで前後方向に延在した摺動面71が設けられている。摺動面71には、昇降用部材60側(図14中で左側)に向かって突出した先細り三角形状の押圧部72が前後一対で設けられている。
開閉スライド部材58は、緩衝部56が前方に移動した場合、突部材64と受け部材66の係合作用下に該緩衝部56と一体となって前方に移動し、緩衝部56が後方に移動した場合、サブプレート58bの後端面がハウジング56bの前端面に押圧されることで該緩衝部56と一体となって後方に移動する。
各昇降用部材60は、上カバー22aとカバー部材28との間で左右方向に移動可能な部材であり、開閉スライド部材58の摺動面71側の先端に先細り三角形状の摺接部60aが形成されている。各昇降用部材60は、一端が本体筐体22に固定されたコイルばね74の他端が固定されることで摺動面71側に常時付勢されている。各昇降用部材60の下面(図9及び図14では上面)には、外側(雌側コネクタ24の開口部26側)に向かって上方に傾斜する昇降レール60bが左右一対設けられている(図17参照)。図9及び図14に示すように、後側の昇降用部材60は昇降レール60bの前側略半分がカバー部材28に重なる位置に配置され、前側の昇降用部材60は昇降レール60bの後側略半分がカバー部材28に重なる位置に配置されている。
ベゼル昇降機構部48は、連結部材76を介して開閉スライド部材58と連結された昇降スライド部材78を備える。
昇降スライド部材78は、開閉スライド部材58が前後方向に移動して連結部材76を前後方向に移動させると、これに従動して前後方向に移動する長尺なプレートである。昇降スライド部材78は、前後端部にそれぞれ前後方向の長孔79を有し、各長孔79には上カバー22aから突出したガイドピン69が挿通している。すなわち、各ガイドピン69は昇降スライド部材78の長孔79を挿通して開閉スライド部材58の長孔67に係合している。昇降スライド部材78は、2本のガイドピン69によるガイド作用下に上カバー22aと下カバー22bとの間で前後方向に移動可能である。
昇降スライド部材78の内側面には、ベゼル20bの下面に軸支されて左右方向に延在した駆動ワイヤ80の端部が係合されるスリット81が複数形成されている(図14及び図18参照)。
連結部材76は、図14〜図16に示すように、開閉スライド部材58及び昇降スライド部材78と上カバー22aとの間で左右方向に移動可能な略L字状のプレートである。連結部材76の下面(図14〜図16では上面)には、本体部16に対する表示部14の回動角度に応じて昇降スライド部材78と開閉スライド部材58との間を連結状態又は非連結状態に切り換える連結状態切換部82となる一対のレール溝84,85が形成されている。連結状態切換部82が連結状態にある場合、昇降スライド部材78は開閉スライド部材58と一体となって前後方向に移動し、連結状態切換部82が非連結状態にある場合、昇降スライド部材78は開閉スライド部材58から分離されて前後方向に移動しない。
一方のレール溝84は、連結部材76の前端面から後方に向かって前後方向に延びた空振り部84aと、空振り部84aの後端から後方に向かって内方(図14中で右側)へと傾斜した連結部84bとを有する。レール溝84には、開閉スライド部材58の上面から突出した駆動ピン86が摺動可能に係合している。駆動ピン86は、表示部14の0度位置から90度位置までの回動の間は空振り部84aを移動し、90度位置から180度位置までの回動の間は開閉スライド部材58が移動しないために空振り84aの後端に留まり、180度位置から360度位置まで回動の間は連結部84bを移動する。
他方のレール溝85は、レール溝84の連結部84bと並ぶように設けられ、後方に向かって内方(図14中で右側)に傾斜した形状である。レール溝85には、昇降スライド部材78の上面から突出した従動ピン87が摺動可能に係合している。
従って、駆動ピン86が空振り部84aにある場合、連結部材76は移動せず、開閉スライド部材58が前後方向に移動しても昇降スライド部材78は移動しない。一方、駆動ピン86が連結部84bを移動している場合、連結部材76は駆動ピン86からの押圧力を受けて左右方向に移動し、レール溝85によって従動ピン87を押圧移動させる。これにより、開閉スライド部材58が後方に向かって移動し、駆動ピン86が連結部84bを後方に向かって移動している場合、従動ピン87もレール溝85を後方に向かって移動するため昇降スライド部材78も後方に向かって移動する。反対に開閉スライド部材58が前方に向かって移動している場合は昇降スライド部材78も前方に向かって移動する。
3.2 カバー部材の可動構造の説明
次に、カバー部材28の可動構造について説明する。
3.2(1) カバー部材28の構成の説明
先ず、カバー部材28の構成について説明する。図17は、雌側コネクタ24を開閉するカバー部材28の動作を模式的に示す側面断面図であり、図17(A)は、0度位置でのカバー部材28及び昇降用部材60の状態を示す図であり、図17(B)は、90度位置から180度位置までの間でのカバー部材28及び昇降用部材60の状態を示す図であり、図17(C)は、360度位置でのカバー部材28及び昇降用部材60の状態を示す図である。
図6(A)及び図6(B)に示すように、カバー部材28は、本体部16の側面から下面16bまで湾曲して延びた部材であり、下面16bから進退可能である。開口部26内には、雄側コネクタ25の端子板(図示せず)と接続される端子板26aが配設されている。
雌側コネクタ24は、図6(A)、図17(A)及び図17(C)に示すようにカバー部材28が上動位置にある状態では開口部26の厚み方向の開口寸法が縮小され、雄側コネクタ25を挿入不能な非使用状態となる。一方、雌側コネクタ24は、図6(B)及び図17(B)に示すようにカバー部材28が下動位置にある状態では開口部26の厚み方向の開口寸法が拡大され、雄側コネクタ25を挿入可能な使用状態となる。
図17(A)〜図17(C)に示すように、カバー部材28は、左右方向に並んで一対設けられた昇降ピン28a,28aを有する。各昇降ピン28aは、昇降用部材60に設けられた各昇降レール60bにそれぞれ摺動可能に係合する。昇降用部材60はカバー部材28の前後縁部にそれぞれ重なるように一対設けられているため、昇降ピン28aはカバー部材28の前後縁部からそれぞれ左右一対ずつ合計4本が突出している。
3.2(2) カバー部材の上下動作の説明
次に、カバー部材28の上下動作について説明する。
先ず、表示部14が0度位置にある場合には、図9及び図14に示すように初期位置にあるヒンジリンク42によってリンクプレート52が図中で反時計方向に回動した初期位置にあり、作用ピン54が長孔50bの前端位置にある。このため、緩衝部56、開閉スライド部材58及び昇降スライド部材78は最も前側に退動した初期位置にある。
この状態では、昇降用部材60はコイルばね74の付勢力によって開閉スライド部材58側に移動した位置にあり、摺接部60aが押圧部72の根元の摺動面71に当接している(図14参照)。その結果、図17(A)に示すように、カバー部材28は、昇降ピン28aが昇降用部材60の昇降レール60bの上端部に位置して最も上動した位置にあり、雌側コネクタ24が非使用状態にある。従って、図2及び図6(A)に示すように、カバー部材28が本体筐体22に埋没しているため、カバー部材28が外観上で邪魔になることがなく、本体部16の板厚が最も薄い状態にある。つまり、電子機器10の使用が想定されず外部機器の接続の必要が少ない0度位置では、雌側コネクタ24を非使用状態にしておくことにより、電子機器10の板厚が可及的に薄型化される。
次に、表示部14が0度位置から開き方向に回動されるとヒンジ機構12のヒンジ筐体32も回動し、スパイラルピン38が回転する。0度位置から90度位置の間では、ヒンジ連結機構部44のヒンジリンク42の係合片42aがレール溝39の第1作動部39aに位置している(図8参照)。このため、0度位置から90度位置の間でのスパイラルピン38の回転により、ヒンジリンク42が進動方向(図14中で右側)に引き寄せ移動されてリンクプレート52を図14中で反時計方向に回動させ、作用ピン54及び緩衝部56を介して開閉スライド部材58を後方へと進動させる(図10参照)。
開閉スライド部材58が後方に移動すると、押圧部72が昇降用部材60の摺接部60aに摺接し、昇降用部材60をコイルばね74の付勢力に抗して図14中で左側へと押圧移動させる。90度位置では、押圧部72の頂部と昇降用部材60の摺接部60aの頂部とが当接した位置となるため(図15に示す180度位置の場合と同一)、昇降用部材60が最も外側に退動した位置となる。その結果、カバー部材28は、図17(A)に示す位置から図17(B)に示す位置まで移動した昇降用部材60の昇降レール60bによって昇降ピン28aが押圧され、昇降ピン28aが昇降レール60bの下端部を過ぎた部分に位置して最も下動した位置となり、雌側コネクタ24が使用状態となる。この状態では、図6(B)及び図17(B)に示すように、雌側コネクタ24の開口部26の開口寸法が拡大されているため、雄側コネクタ25を挿入して接続することができる。
なお、0度位置から90度位置までの間では、連結部材76の連結状態切換部82によって開閉スライド部材58と昇降スライド部材78との間が非連結状態となっている。このため、開閉スライド部材58が移動しても昇降スライド部材78は移動せず、初期位置に留まっている(図9、図10、図14及び図15参照)。
続いて、90度位置から180度位置の間は、ヒンジリンク42の係合片42aがレール溝39の空振り部39bに位置しているため(図8参照)、ヒンジ筐体32が回動してスパイラルピン38が回転しても、ヒンジリンク42は移動しない。すなわち、開閉スライド部材58の位置も変化しないため、図6(B)及び図17(B)に示すように、雌側コネクタ24の開口部26の開口寸法は雄側コネクタ25を挿入可能な拡大状態に維持される。つまり、ノート型PCとしての使用が想定される90〜150度程度の間では雌側コネクタ24が使用状態に維持されるため、雄側コネクタ25を介して各種の外部機器を接続することが可能となっている。
次に、表示部14が180度位置からさらに開き方向に回動されると、ヒンジリンク42の係合片42aがスパイラルピン38のレール溝39の第2作動部39aを移動する(図8参照)。このため、180度位置から360度位置の間でのスパイラルピン38の回転により、ヒンジリンク42が進動方向にさらに引き寄せ移動されてリンクプレート52を図15中で反時計方向にさらに回動させ、作用ピン54及び緩衝部56を介して開閉スライド部材58をさらに後方へと進動させる(図12、図13及び図16参照)。
開閉スライド部材58が図15に示す180度位置での状態(90度位置も同位置)から後方に移動すると、押圧部72と昇降用部材60の摺接部60aとが再び摺接を始める。本実施形態の場合、図12に示す240度位置付近で昇降用部材60の摺接部60aが押圧部72の頂部を完全に通過し、コイルばね74の付勢力によって摺接部60aが押圧部72の斜面を下るように図15中で右側に移動し始める。
360度位置では、図13及び図16に示すように昇降用部材60が再び開閉スライド部材58側に移動した位置となり、摺接部60aが押圧部72の根元の摺動面71に当接した位置になる。その結果、図17(C)に示すように、カバー部材28は、昇降ピン28aが昇降用部材60の昇降レール60bの上端部に位置して最も上動した位置に戻り、雌側コネクタ24が非使用状態となる。従って、図5及び図6(A)に示すように、カバー部材28が本体筐体22に再び埋没するため、カバー部材28が邪魔になることなく電子機器10をタブレット型PCとしての使用形態に変化させることができる。つまり、可能な限りの薄型化が望まれるタブレット型PCの使用形態での360度位置では、雌側コネクタ24が非使用状態となる反面、電子機器10の板厚を可及的に薄型化することができる。
一方、360度位置にある表示部14を閉じ方向に回動動作させる場合には、上記の開き方向への回動動作と逆方向の動作が生じるため、表示部14が360度位置から180度位置へと回動されるのに伴い、カバー部材28が下動して雌側コネクタ24が再び使用状態に戻る。そして、180度位置からさらに閉じ方向に表示部14を回動させると、90度位置を過ぎた付近から再びカバー部材28が上動し、0度位置で雌側コネクタ24が再び非使用状態に戻ることになる。
3.3 ベゼルの可動構造の説明
次に、ベゼル20bの可動構造について説明する。
3.3(1) ベゼルの構成の説明
先ず、ベゼル20bの構成について説明する。図18は、0度位置から180度位置までの間でのベゼル20b及びキー20aの状態を示す斜視図であり、図19は、360度位置でのベゼル20b及びキー20aの状態を示す斜視図である。
図1及び図18に示すように、ベゼル20bは、キーボード20のキー20aの周囲に配置された枠状のプレート部材であり、開口23内で上下動可能である。ベゼル20bは、その下面(内面)が駆動ワイヤ80によって押圧されることで上下動し、その上面がキー20aの頂面よりも下にある下降位置(図18参照)から、その上面がキー20aの頂面と面一又は僅かに上にある上昇位置(図19参照)まで移動することができる。
図18に示すように、ベゼル20bは、その横枠20cや縦枠20dの内部に、下カバー22bから立脚した複数のガイドピン90が適宜介在している。ガイドピン90によってベゼル20bが左右方向及び前後方向にガイドされ、その上下動作がガタつきのない円滑なものとなっている。
3.3(2) 駆動ワイヤの構成の説明
ベゼル20bを上下動作させる駆動ワイヤ80の構成及び動作について説明する。図20は、駆動ワイヤ80の動作を説明するために該駆動ワイヤ80の一端側を模式的に示した平面図であり、図20(A)は、0度位置から180度位置までの間での駆動ワイヤ80の状態を示す図であり、図20(B)は、360度位置での駆動ワイヤ80の状態を示す図である。
図14〜図16に示すように、駆動ワイヤ80は、左右のヒンジ機構12L,12Rと連動する左右の昇降スライド部材78,78のスリット81,81間に架け渡されている。駆動ワイヤ80は、SUS材等で形成された硬質の線材であり、例えば、直径1mm程度で十分な剛性を有する。本実施形態では7本の駆動ワイヤ80を前後方向に並列している。各駆動ワイヤ80は、その端部が左右のスリット81,81にそれぞれ上下動可能に且つ回転可能に係合され、各キー20a間に形成された前後方向の間隙を埋めるように左右に延在したベゼル20bの横枠20cの下面に対して回転可能な状態で連結されている(図18〜図20参照)。
駆動ワイヤ80の両端には、図20(A)に示す0度位置から180度位置までの姿勢で見た場合に、先端側で左右方向に延びてスリット81に係合される係合部80aと、係合部80aの基端から上方へと屈曲した第1アーム部80bと、第1アーム部80bの基端から左右方向で内方へと延在した第2アーム部80cと、第2アーム部80cの基端から後方へと屈曲した第3アーム部80dとが形成されている。左右両端の第3アーム部80dから左右方向で内方へと屈曲して左右方向に延在したベース部80eがベゼル20bの横枠20cの下面に軸支される。ベース部80eには、前方に向けてV字状に屈曲された屈曲部80fが形成されている。屈曲部80fは、ベース部80eの左右方向に渡って複数形成され、各キー20a間に形成された左右方向の隙間を埋めるように前後に延在したベゼル20bの縦枠20dの下面位置に対応するように配置されている(図18参照)。駆動ワイヤ80の両端の構成は、左右対称構造とされている。
図20に示すように、駆動ワイヤ80のベース部80eは、本体筐体22に形成さされた上下方向のガイド孔92に挿通され、該ガイド孔92内で回転可能且つ上下動可能に保持されている。ガイド孔92は、キーボード20の外周を囲うように本体筐体22の下カバー22bから起立した壁部93(図1参照)に形成されている。図18及び図19では、図面の見易さを確保するために壁部93を省略している。
3.3(3) ベゼルの上下動作の説明
次に、駆動ワイヤ80を用いたベゼル20bの上下動作について説明する。
先ず、0度位置から180度位置までの間は、上記したように昇降スライド部材78は最も前方に退動した初期位置に留まっている(図9〜図11及び図14〜図15参照)。この際、駆動ワイヤ80は、図18及び図20(A)に示すようにベース部80eが下カバー22b上に着地し、屈曲部80fも横倒し姿勢で下カバー22b上に着地している。このため、壁部93のガイド孔92内で保持されたベース部80eから屈曲した第3アーム部80dも下カバー22b上に着地し、図20(A)に示す水平姿勢となっている。
この状態では、駆動ワイヤ80のベース部80eが回転可能に連結されたベゼル20bもベース部80eによって引き寄せられて下降位置にあり、図18に示すようにキー20aの頂面よりもベゼル20bの上面が下にあり、キー20aを良好に操作することができる。なお、ベゼル20bの下面と下カバー22bの上面との間には、常時ベゼル20bを下方へと付勢する弾性部材(図示せず)が介在しているため、その付勢力により、0度位置から180度位置までの間でベゼル20bは確実に所定の下降位置に保持され、がたつき等を生じることがない。
続いて、180度を超えて開き方向に表示部14が回動されると、連結部材76の連結状態切換部82によって開閉スライド部材58と昇降スライド部材78の間が連結状態となり、後方に移動する開閉スライド部材58に従動して昇降スライド部材78も後方に移動する。そうすると、図20(B)に示すように、後方に移動する昇降スライド部材78によって駆動ワイヤ80の係合部80aが後方へと移動される。このため、駆動ワイヤ80は、係合部80aが昇降スライド部材78のスリット81内で回転しつつ上昇し、ベース部80eが壁部93のガイド孔92内で回転しつつ上昇するため、ベース部80eが上方へと持ち上がり、屈曲部80fはV字の頂点で下カバー22b上を摺接しつつ立ち上がる(図19及び図20(B)参照)。
最終的に360度位置では、昇降スライド部材78が最も前方に移動した位置となり(図13及び図16参照)、下カバー22b上に着地している第2アーム部80cの基端側から屈曲した第3アーム部80dが下カバー22b上から起立し、図20(B)に示す鉛直姿勢となる。
この状態では、ベース部80eは下カバー22bから上昇した上昇位置にあり、このベース部80eと連結されたベゼル20bも、前記弾性部材の付勢力に抗してベース部80eによって持ち上げられて上昇位置にある。このため、図19に示すようにベゼル20bの上面がキー20aの頂面と面一又は僅かに上にあり、キーボード20の上面が略平面となる。つまり、各キー20aがベゼル20bによって実質的に隠された状態となり、本体部16の上面16aがフラットな面となるため、タブレット型PCとして使用する際、キーボード20が邪魔になることがない。
一方、360度位置にある表示部14を閉じ方向に回動動作させる場合には、上記の開き方向への回動動作と逆方向の動作が生じるため、表示部14が360度位置から180度位置へと回動されるのに伴い、昇降スライド部材78が前方へと移動して駆動ワイヤ80を開き動作時とは逆方向に回転動作させる。これにより、駆動ワイヤ80は、ベース部80e及び屈曲部80fが下カバー22b上に着地し、第3アーム部80dが下カバー22b上に着地した水平姿勢に戻り(図20(A)参照)、ベゼル20bもベース部80eによって引き寄せられて下降位置となる。なお、180度位置からさらに閉じ方向に表示部14を回動させても昇降スライド部材78及びベゼル20bは動作しない。
4.緩衝部の説明
次に、緩衝部56の作用について説明する。
上記のように、電子機器10では、ヒンジ機構12の回動動作と連動するリンク機構40を設けたことにより、表示部14の回動動作に伴って雌側コネクタ24のカバー部材28及びベゼル20bを本体部16の外面から進退させることができる。
ところが、例えばユーザが本体部16を手で把持し、カバー部材28又はベゼル20bを指先で押さえた状態のまま表示部14を開き方向に回動させようとしたとする。この場合には、ヒンジ連結機構部44が動作して緩衝部56を介して開閉スライド部材58及び昇降スライド部材78を後方に移動させようとするが、カバー部材28又はベゼル20bが抑えられてその進退動作が阻止されるため、開閉スライド部材58及び昇降スライド部材78は移動することができない。このため、表示部14、ヒンジ機構12及びリンク機構40に大きな負担がかかり、各部に破損等を生じる懸念がある。
そこで、本実施形態に係る電子機器10では、リンク機構40に安全機構となる緩衝部56を設け、表示部14の回動動作とカバー部材28及びベゼル20bの進退動作とのリンク機構40による連動状態を解除可能に構成している。
緩衝部56は、上記のように突部材64が開閉スライド部材58の受け部材66に係合している。このため、カバー部材28又はベゼル20bが押さえつけられていない通常時には、緩衝部56と開閉スライド部材58(及び昇降スライド部材78)とが一体的に後方に移動する(図21(A)参照)。
一方、例えば指先でカバー部材28又はベゼル20bを押さえた状態で表示部14を回動させた場合には、開閉スライド部材58が移動できないため、図21(B)中に2点鎖線で示すように緩衝部56の突部材64がコイルばね62の付勢力に抗して退動し、突部材64が受け部材66を乗り越える。このため、ヒンジ連結機構部44が動作しても緩衝部56のみが前方に移動し、開閉スライド部材58(及び昇降スライド部材78)は移動しない。これにより、表示部14、ヒンジ機構12及びヒンジ連結機構部44は問題なく所定の動作を行うことができるため、表示部14、ヒンジ機構12及びリンク機構40の各部に大きな負担がかかり、各部に破損等を生じることを回避できる。
5.電子機器の作用効果の説明
以上のように、本実施形態に係る電子機器10では、ヒンジ機構12によって表示部14を本体部16に対して回動させる回動動作に連動して動作するリンク機構40と、雄側コネクタ25を挿入するための雌側コネクタ24の開口部26の壁部を構成し、リンク機構40の動作に連動して本体部16の外面から進退することで開口部26の開口寸法を拡縮するカバー部材28とを備える。
従って、本体部16を薄型に構成し、所望の接続規格からなり所定の開口寸法を必要とする雌側コネクタ24を本体部16に搭載することが難しい場合であっても、可動するカバー部材28によって雌側コネクタ24の開口寸法を拡縮可能としたことにより、雌側コネクタ24の搭載が可能となる。つまり、本発明は、スタンダードタイプのUSB規格やイーサネット(登録商標)規格のようにある程度の厚み寸法を有する雌側コネクタ24を薄型の本体部16に搭載する際に特に有効である。
この際、カバー部材28は、リンク機構40を介して表示部14の回動動作に連動して進退する構成となっている。このため、例えば電子機器10が使用されず外部機器の接続の必要が少ない0度位置では、雌側コネクタ24の開口寸法を縮小させて薄型に構成することができる一方、表示部14を開いて電子機器10を使用する際には雌側コネクタ24の開口寸法が拡大されるため外部機器を円滑に接続することができる。これにより、ユーザはカバー部材28の動作を意識せずに雌側コネクタ24を利用できるため操作負担がない。また、開口寸法が縮小された状態の雌側コネクタ24に雄側コネクタ25を誤って挿入することも防止できるため、カバー部材28の破損等も回避できる。
すなわち、電子機器10が上記したコンバーチブル型PCやノート型PCである場合、雌側コネクタ24は、本体部16に対して表示部14が閉じられた状態でカバー部材28によって開口寸法が縮小されて雄側コネクタ25を挿入不能な非使用状態となる一方、本体部16に対して表示部14が開かれた状態ではカバー部材28によって開口寸法が拡大されて雄側コネクタ25を挿入可能な使用状態となることで、ユーザはカバー部材28の開閉操作を行う必要がなく、利便性が高い。
また、電子機器10が上記したコンバーチブル型PCである場合、雌側コネクタ24は、0度位置で非使用状態であり、0度位置から第1の角度位置、例えば90度位置まで表示部14を開いた場合に使用状態となり、第1の角度位置からら360度位置方向に向かって回動させた第2の角度位置、例えば240度位置まで開いた場合に非使用状態となることが好ましい。これにより、ノート型PCでの使用形態では雌側コネクタ24を使用状態とすることができる一方、タブレット型PCでの使用形態ではカバー部材28を本体筐体22に埋没させて電子機器10全体の板厚を薄型に構成することができる。
電子機器10では、連結部材76によって開閉スライド部材58と連結され、該開閉スライド部材58の前後方向への移動を受けて本体筐体22に対して前後方向に従動することで、カバー部材28とは別の可動部材であるベゼル20bを本体部16の外面から進退させる昇降スライド部材78を備え、連結部材76は、本体部16に対する表示部14の回動角度に応じて昇降スライド部材78と開閉スライド部材58との間を連結状態又は非連結状態とする連結状態切換部82を有する。これにより、カバー部材28とベゼル20bをそれぞれ表示部14の回動角度に応じた所望の角度位置で個別に動作させることが可能となっている。
換言すれば、電子機器10は、表示部14の回動に連動して前後方向に移動することで第1の可動部材となるカバー部材28を動作させる第1スライド部材(開閉スライド部材58)と、この第1スライド部材の移動に従動して前後方向に移動することで第2の可動部材となるベゼル20bを動作させる第2スライド部材(昇降スライド部材78)とを備え、これら第1スライド部材と第2スライド部材との間を表示部14の回動角度に応じて連結状態又は非連結状態とする連結状態切換部82を有する連結部材76で連結している。このため、2つの異なる可動部材を1つのリンク機構40を用いて異なる角度位置で動作させることができ、機構の小型化及び構造の簡素化が図られている。
電子機器10では、カバー部材28の下面にゴム脚29Rを設けているため、雌側コネクタ24が使用状態になると図3に示すようにゴム脚29Rが机上に着地し、本体部16の後端側が持ち上がる。このため、キーボード20が後上がりの姿勢となり、その入力操作が楽になる。またカバー部材28が直接机上に着地しないため、がたつきや当接音を生じることもない。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10 電子機器
12,12L,12R ヒンジ機構
14 表示部
16 本体部
18 ディスプレイ
20 キーボード
20a キー
20b ベゼル
22 本体筐体
22a 上カバー
22b 下カバー
24 雌側コネクタ
25 雄側コネクタ
26 開口部
28 カバー部材
28a 昇降ピン
29F,29R ゴム脚
32 ヒンジ筐体
38 スパイラルピン
39,84,85 レール溝
39a 第1作動部
39b 第2作動部
39c,84a 空振り部
40 リンク機構
42 ヒンジリンク
42a 係合片
44 ヒンジ連結機構部
46 カバー開閉機構部
48 ベゼル昇降機構部
50 ベースプレート
52 リンクプレート
56 緩衝部
58 開閉スライド部材
60 昇降用部材
60a 摺接部
60b 昇降レール
62,74 コイルばね
71 摺動面
72 押圧部
76 連結部材
78 昇降スライド部材
80 駆動ワイヤ
82 連結状態切換部
84b 連結部
86 駆動ピン
87 従動ピン

Claims (7)

  1. 雄側コネクタを挿入して接続する雌側コネクタが設けられた本体部と、該本体部に対してヒンジ機構によって回動可能に連結された表示部とを備える電子機器であって、
    前記ヒンジ機構によって前記表示部を前記本体部に対して回動させる回動動作に連動して動作するリンク機構と、
    前記雄側コネクタを挿入するための前記雌側コネクタの開口部の壁部を構成し、前記リンク機構の動作に連動して前記本体部の外面から進退することで前記開口部の開口寸法を拡縮するカバー部材と、
    を備え
    前記雌側コネクタは、前記本体部に対して前記表示部が閉じられた状態では前記カバー部材によって前記開口寸法が縮小されて前記雄側コネクタを挿入不能な非使用状態となる一方、前記本体部に対して前記表示部が開かれた状態では前記カバー部材によって前記開口寸法が拡大されて前記雄側コネクタを挿入可能な使用状態となるものであり、
    前記ヒンジ機構は、前記本体部と前記表示部の表面同士が対面する0度位置から、前記本体部と前記表示部の表面が同一方向を向いて互いに平行する180度位置を経て、前記本体部と前記表示部の背面同士が対面する360度位置まで前記本体部と前記表示部との間を回動可能に連結するものであり、
    前記雌側コネクタは、前記本体部に対して前記表示部を閉じた前記0度位置で前記非使用状態であり、前記本体部に対して前記表示部を前記0度位置から第1の角度位置まで開いた場合に前記使用状態となり、前記本体部に対して前記表示部を前記第1の角度位置から前記360度位置方向に向かって回動させた第2の角度位置まで開いた場合に前記非使用状態となることを特徴とする電子機器。
  2. 請求項記載の電子機器において、
    前記第1の角度位置は、前記0度位置と前記180度位置の間に設定され、
    前記第2の角度位置は、前記180度位置と前記360度位置の間に設定されていることを特徴とする電子機器。
  3. 雄側コネクタを挿入して接続する雌側コネクタが設けられた本体部と、該本体部に対してヒンジ機構によって回動可能に連結された表示部とを備える電子機器であって、
    前記ヒンジ機構によって前記表示部を前記本体部に対して回動させる回動動作に連動して動作するリンク機構と、
    前記雄側コネクタを挿入するための前記雌側コネクタの開口部の壁部を構成し、前記リンク機構の動作に連動して前記本体部の外面から進退することで前記開口部の開口寸法を拡縮するカバー部材と、
    を備え
    前記リンク機構は、前記本体部に対する前記表示部の回動動作に伴い、該本体部の本体筐体に対して前後方向に移動する第1スライド部材と、
    前後方向に移動する前記第1スライド部材によって押圧されると前記カバー部材を上下方向に移動させる昇降用部材と、
    前記表示部と前記第1スライド部材との間の連動状態を解除可能な緩衝部とを備えることを特徴とする電子機器。
  4. 雄側コネクタを挿入して接続する雌側コネクタが設けられた本体部と、該本体部に対してヒンジ機構によって回動可能に連結された表示部とを備える電子機器であって、
    前記ヒンジ機構によって前記表示部を前記本体部に対して回動させる回動動作に連動して動作するリンク機構と、
    前記雄側コネクタを挿入するための前記雌側コネクタの開口部の壁部を構成し、前記リンク機構の動作に連動して前記本体部の外面から進退することで前記開口部の開口寸法を拡縮するカバー部材と、
    を備え
    前記リンク機構は、前記本体部に対する前記表示部の回動動作に伴い、該本体部の本体筐体に対して前後方向に移動する第1スライド部材と、
    前後方向に移動する前記第1スライド部材によって押圧されると前記カバー部材を上下方向に移動させる昇降用部材とを有し、
    連結部材によって前記第1スライド部材と連結され、該第1スライド部材の前後方向への移動を受けて前記本体筐体に対して前後方向に従動することで、前記カバー部材とは別の可動部材を前記本体部の外面から進退させる第2スライド部材を備え、
    前記連結部材は、前記本体部に対する前記表示部の回動角度に応じて前記第2スライド部材と前記第1スライド部材との間を連結状態又は非連結状態とする連結状態切換部を有することを特徴とする電子機器。
  5. 請求項記載の電子機器において、
    前記リンク機構は、前記本体部に対する前記表示部の回動動作に伴い、該本体部の本体筐体に対して前後方向に移動する第1スライド部材と、
    前後方向に移動する前記第1スライド部材によって押圧されると前記カバー部材を上下方向に移動させる昇降用部材とを有し、
    連結部材によって前記第1スライド部材と連結され、該第1スライド部材の前後方向への移動を受けて前記本体筐体に対して前後方向に従動することで、前記カバー部材とは別の可動部材を前記本体部の外面から進退させる第2スライド部材を備え、
    前記連結部材は、前記本体部に対する前記表示部の回動角度に応じて前記第2スライド部材と前記第1スライド部材との間を連結状態又は非連結状態とする連結状態切換部を有し、
    前記連結状態切換部は、前記本体部に対して前記表示部が前記0度位置と前記180度位置との間にある場合には前記第2スライド部材と前記第1スライド部材との間を非連結状態とし、前記本体部に対して前記表示部が前記180度位置と前記360度位置との間にある場合に前記第2スライド部材と前記第1スライド部材との間を連結状態とするものであり、
    前記可動部材は、前記本体部に設けられたキーボードの周囲に配設されるベゼルであって、該ベゼルは、前記表示部が前記0度位置から前記180度位置にある場合にはキーボードの各キーの頂面よりも下にある下降位置になり、前記表示部の前記180度位置から前記360度位置までの回動動作に伴って上昇し、前記表示部が前記360度位置にある場合には、キーボードの各キーの頂面と面一にある上昇位置になることを特徴とする電子機器。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の電子機器において、
    前記カバー部材の外面にゴム脚を設けたことを特徴とする電子機器。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の電子機器において、
    前記雄側コネクタと前記雌側コネクタとの間の接続規格がUSB規格又はイーサネット(登録商標)規格に準拠することを特徴とする電子機器。
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