JP5975526B2 - 充電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されたバッテリーを充電する充電装置に関し、特に複数の充電モジュールを備えた単相三相充電兼用型の充電装置に関する。
近年、外部から供給される交流入力電力を用いて直流充電電力を生成して、車両に搭載されたバッテリーを充電する充電装置が開発されている。この充電装置では、バッテリーの充電時間の短縮のために、直流充電電力の高出力化が求められている。高出力化を実現するための充電装置としては、例えば図15に示す構成のものが考えられる。
この充電装置1’は、図15に示すように、充電回路4を含む複数の(3つの)充電モジュール2’(2A’〜2C’)と、MCU(Micro Control Unit)8と、各充電モジュール2’およびMCU8間でデータ伝送を可能にする通信ライン5とを備え、交流電源6からの交流入力電力の入力を受けて、バッテリーを充電するための直流充電電力を生成する。
この充電装置1’によれば、MCU8が、各充電モジュール2’を制御し、各充電モジュール2’の充電回路4から出力される直流電力を足し合わせたものを直流充電電力とすることで、高出力化が実現される。
しかしながら、この充電装置1’では、MCU8が各充電モジュール2’を制御する構成となっているため、MCU8が故障等で動作不可能な状態となった場合には、充電が一切できなくなるという問題があった。
また、上記充電装置1’と異なる構成の充電装置として、MPU(CPU)および充電回路を含む複数の充電モジュールと、各充電モジュール間でデータの送受信を可能にする通信ラインとを備えた単相三相充電兼用型の充電装置も知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の充電装置によれば、マスター権を有する複数の充電モジュールの1つ(マスター充電モジュール)がマスターとして動作(マスター動作)し、残りの充電モジュール(スレーブ充電モジュール)がスレーブとして動作(スレーブ動作)し、上記の充電装置1’と同様、高出力化が実現される。
しかしながら、特許文献1に記載の充電装置でも、マスター充電モジュールが故障等で動作不可能な状態となった場合に、充電が一切できなくなるという問題がある。
また、この充電装置では、予め設定されたマスター充電モジュールが充電の度にマスター動作を続行する構成となっているため、マスター充電モジュールに負荷がかかって故障等が発生しやすくなり、該マスター充電モジュールを備えた充電装置の製品寿命が短くなるという問題もあった。
特開2012−115006号
そこで、本発明の課題は、マスター権を有する充電モジュールがマスター動作不可能な状態となった場合にも充電を可能とし、製品寿命を向上させた充電装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、(1)マイコンおよび充電回路を含む複数の充電モジュールと、前記複数の充電モジュール間でのデータ伝送を可能にする通信ラインとを備え、マスター権を有する前記複数の充電モジュールの1つがマスター動作し、残りがスレーブ動作し、単相または三相の交流入力電力の入力を受けて直流充電電力を生成することにより、車両に搭載されたバッテリーを充電する充電装置であって、前記各マイコンは、前記マスター権を有するか否かを示すマスター権データを記憶する記憶部と、前記マスター権データに基づいて、マスター動作するのかスレーブ動作するのかを認識して、マスター動作またはスレーブ動作により前記充電回路を制御する制御部と、前記各充電回路自身の状態を監視して、該状態を示す状態データを生成する状態監視部と、を備え、前記マスター権を有する充電モジュールの制御部は、前記状態データに基づいてマスター動作を続行可能か否かを判定し、マスター動作を続行可能と判定した場合に、前記各記憶部に記憶されたマスター権データを変更しない一方、マスター動作を続行不可能と判定した場合に、前記各記憶部に記憶されたマスター権データを変更して、前記マスター権を他の1つの充電モジュールに譲り渡し、前記マスター権を譲り渡された充電モジュールの制御部は、前記変更されたマスター権データに基づいて、自らがマスター動作するとともに、他の充電モジュールをスレーブ動作させることを特徴とする充電装置としたものである。
この構成(1)によれば、状態監視部が各充電回路自身の状態を示す状態データを生成し、マスター権を有する充電モジュールの制御部が、状態データに基づいてマスター動作を続行不可能と判定した場合に、各記憶部に記憶されたマスター権データを変更し、マスター権を他の1つの充電モジュールに譲り渡す。このため、マスター権を有する充電モジュールがマスター動作不可能な状態となった場合でも、譲り渡されたマスター権を有する他の充電モジュールがマスター動作するので、充電が可能になる。
上記構成(1)において、(2)前記状態監視部は、前記各充電回路自身の故障状態を監視して、該故障が有るか否かを示す故障データを生成する故障監視部を含み、前記マスター権を有する充電モジュールの制御部は、前記故障が無いことを示す故障データが生成されている場合に、前記各記憶部に記憶されたマスター権データを変更しない一方、前記故障が有ることを示す故障データが生成されている場合に、前記各記憶部に記憶されたマスター権データを変更して、前記マスター権を他の1つの充電モジュールに譲り渡すことが好ましい。
この構成(2)によれば、状態監視部が、充電回路自身の故障が有るか否かを示す故障データを生成する故障監視部を含み、マスター権を有する充電モジュールの制御部が、故障が有ることを示す故障データが生成されている場合に、各記憶部に記憶されたマスター権データを変更して、マスター権を他の1つの充電モジュールに譲り渡す。このため、マスター権を有する充電モジュールが故障した場合でも、譲り渡されたマスター権を有する他の充電モジュールがマスター動作するので、充電が可能になる。
上記構成(1)において、(3)前記状態監視部は、前記各充電回路自身の充電回数を監視して、該充電回数を示す充電回数データを生成する充電回数監視部を含み、前記マスター権を有する充電モジュールの制御部は、前記充電回数が所定回数未満であることを示す充電回数データが生成されている場合に、前記各記憶部に記憶されたマスター権データを変更しない一方、前記充電回数が前記所定回数以上であることを示す充電回数データが生成されている場合に、前記各記憶部に記憶されたマスター権データを変更して、前記マスター権を他の1つの充電モジュールに譲り渡すことが好ましい。
この構成(3)によれば、状態監視部が、充電回路自身の充電回数を示す充電回数データを生成する充電回数監視部を含み、マスター権を有する充電モジュールの制御部が、充電回数が所定回数以上であることを示す充電回数データが生成されている場合に、各記憶部に記憶されたマスター権データを変更して、マスター権を他の1つの充電モジュールに譲り渡す。このため、充電回数が所定回数以上になって、マスター権を有する充電モジュールに負荷がかかっている場合に、該充電モジュールが交替され、譲り渡されたマスター権を有する他の充電モジュールがマスター動作するので、充電モジュールの負荷が分散され、充電装置の製品寿命が向上する。
上記構成(3)において、(4)前記マスター権を有する充電モジュールの制御部は、前記充電回数が前記所定回数以上であることを示す充電回数データが生成されている場合に、前記各記憶部に記憶されたマスター権データを変更して、前記マスター権を、充電回数の最も少ないことを示す充電回数データが生成されている他の1つの充電モジュールに譲り渡すことが好ましい。
この構成(4)によれば、マスター権を有する充電モジュールの制御部が、充電回数が所定回数以上であることを示す充電回数データが生成されている場合に、マスター権を、充電回数の最も少ない他の1つの充電モジュールに譲り渡す。このため、充電モジュールの負荷が均一に分散され、充電装置の製品寿命がさらに向上する。
上記構成(1)において、(5)前記状態監視部は、前記各充電回路自身の充電積算時間を監視して、該充電積算時間を示す充電積算時間データを生成するタイマー部を含み、前記マスター権を有する充電モジュールの制御部は、前記充電積算時間が所定時間未満であることを示す充電積算時間データが生成されている場合に、前記各記憶部に記憶されたマスター権データを変更しない一方、前記充電積算時間が前記所定時間以上であることを示す充電積算時間データが生成されている場合に、前記各記憶部に記憶されたマスター権データを変更して、前記マスター権を他の1つの充電モジュールに譲り渡すことが好ましい。
この構成(5)によれば、状態監視部が、充電回路自身の充電積算時間を示す充電積算時間データを生成するタイマー部を含み、マスター権を有する充電モジュールの制御部が、充電積算時間が所定時間以上であることを示す充電積算時間データが生成されている場合に、各記憶部に記憶されたマスター権データを変更して、マスター権を他の1つの充電モジュールに譲り渡す。このため、充電積算時間が所定時間以上になって、マスター権を有する充電モジュールに負荷がかかっている場合に、該充電モジュールが交替され、譲り渡されたマスター権を有する他の充電モジュールがマスター動作するので、充電モジュールの負荷が分散され、充電装置の製品寿命が向上する。
上記構成(5)において、(6)前記マスター権を有する充電モジュールの制御部は、前記充電積算時間が前記所定時間以上であることを示す充電積算時間データが生成されている場合に、前記各記憶部に記憶されたマスター権データを変更して、前記マスター権を、充電積算時間の最も短いことを示す充電積算時間データが生成されている他の1つの充電モジュールに譲り渡すことが好ましい。
この構成(6)によれば、マスター権を有する充電モジュールの制御部が、充電積算時間が所定時間以上であることを示す充電積算時間データが生成されている場合に、マスター権を、充電積算時間の最も少ない他の1つの充電モジュールに譲り渡す。このため、充電モジュールの負荷が均一に分散され、充電装置の製品寿命がさらに向上する。
上記構成(5)または(6)において、(7)前記各充電モジュールは、前記バッテリーの充電中に動作する前記充電回路の動作温度を測定する動作温度測定部をさらに含み、前記タイマー部は、前記充電積算時間データとして、前記動作温度に応じて予め定められた重み付け係数により重み付けされた充電積算時間を示す重み付け充電積算時間データを生成することが好ましい。
この構成(7)によれば、タイマー部によって生成された充電積算時間データが充電モジュールの動作温度を反映させたものとなっている。このため、該充電積算時間データに基づいて、充電モジュールの実際の動作状態に極めて近い形で、マスター権を有する充電モジュールを動作続行可能か否か(マスター権を譲り渡すか否か)を判定することができるので、充電モジュールの負荷がより均一に分散される。
上記構成(5)〜(7)のいずれかにおいて、(8)前記タイマー部は、前記充電積算時間データとして、前記単相の交流入力電力の入力を受けて前記バッテリーを充電した場合の充電積算時間を示す単相充電積算時間データを生成することが好ましい。
この構成(8)によれば、タイマー部によって生成された単相充電積算時間データが充電モジュールの単相充電を反映させたものとなっている。このため、該単相充電積算時間データに基づいて、充電モジュールの実際の充電状態に極めて近い形で、マスター権を有する充電モジュールを動作続行可能か否か(マスター権を譲り渡すか否か)を判定することができるので、充電モジュールの負荷がより均一に分散される。
本発明によれば、マスター権を有する充電モジュールがマスター動作不可能な状態となった場合にも充電を可能とし、製品寿命を向上させた充電装置を提供することができる。
(A)は本発明に係る充電装置の基本構成を示すブロック図、(B)は(A)の充電モジュールのブロック図である。 (A)は本発明に係る充電装置の一連の基本動作を示すフローチャート、(B)は(A)のステップS30の詳細を示すフローチャートである。 第1実施例に係る充電装置の充電モジュールのブロック図である。 (A)は第1実施例に係る充電装置の一連の動作を示すフローチャート、(B)は(A)のステップS130の詳細を示すフローチャートである。 第1実施例に係る充電装置の充電モジュールで用いられる各種データの一例を示す図である。 第2実施例に係る充電装置の充電モジュールのブロック図である。 (A)は第2実施例に係る充電装置の一連の動作を示すフローチャート、(B)は(A)のステップS230の詳細を示すフローチャートである。 第2実施例に係る充電装置の充電モジュールで用いられる各種データの一例を示す図である。 第3実施例に係る充電装置の充電モジュールのブロック図である。 (A)は第3実施例に係る充電装置の一連の動作を示すフローチャート、(B)は(A)のステップS330の詳細を示すフローチャートである。 第3実施例に係る充電装置の充電モジュールで用いられる各種データの一例を示す図である。 第4実施例に係る充電装置の充電モジュールのブロック図である。 (A)は第4実施例に係る充電装置の一連の動作を示すフローチャート、(B)は(A)のステップS430の詳細を示すフローチャートである。 第4実施例に係る充電装置の充電モジュールで用いられる各種データの一例を示す図である。 従来の充電装置のブロック図である。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
[充電装置の基本構成]
図1(A)は本発明に係る充電装置の基本構成を示すブロック図、(B)は(A)の充電モジュールのブロック図である。
充電装置1は、同図(A)に示すように、マイコン3および充電回路4を含む複数の(本実施例では3つの)充電モジュール2(2A〜2C)と、各充電モジュール2間でのデータ伝送を可能にするCAN等の通信ライン5とを備えている。
この充電装置1は、マスター権を授権可能な複数の充電モジュール2の1つ(例えば、マスター権を有する充電モジュール2A)がマスター動作し、残り(例えば、充電モジュール2A以外の充電モジュール2B、2C)がスレーブ動作し、交流電源6からの単相または三相の交流入力電力の入力を受けて直流充電電力を生成することにより、車両に搭載されたバッテリーを充電する単相三相充電兼用型のものである。
各充電モジュール2のマイコン3は、図1(B)に示すように、送受信部31と、記憶部(メモリ部)32と、制御部33と、状態監視部34とを備えている。
送受信部31は、通信ライン5を介して互いにデータ送受信を行うものである。
記憶部32は、メモリ手段、例えばROMおよびRAMから構成される。各記憶部32には、各種データ、例えばマスター権を有するか否かを示すマスター権データ等が記憶される。
制御部33は、記憶部32に記憶されたマスター権データに基づいて、マスター動作するのかスレーブ動作するのかを認識して、マスター動作またはスレーブ動作により充電回路4を制御するものである。
状態監視部34は、各充電回路4自身の状態(例えば、後述するような故障の有無、充電回数または充電積算時間等)を監視して、該状態を示す状態データ(例えば、故障データ、充電回数データまたは充電積算時間データ等)を生成するものである。
また、各充電モジュール2の充電回路4は、交流を直流に変換する任意のコンバータ回路からなる。
[充電装置の基本動作]
図2(A)は本発明に係る充電装置の一連の基本動作を示すフローチャート、(B)は(A)のステップS30の詳細を示すフローチャートである。
次に、同図を参照して、充電装置1の一連の基本動作について説明する。
この充電装置1では、充電を開始するための充電開始信号が入力されると、図2(A)に示すように、各充電モジュール2の制御部33は、記憶部32に記憶されたマスター権データを読込む(同図のステップS10)。より詳細には、各制御部33は、充電装置1の初回充電時に、ROMに記憶されたマスター権データを読込み、充電装置1の2回目以降の充電時には、RAMに記憶された(書込まれた)マスター権データを読込む。
そして、各制御部33は、読込んだマスター権データに基づいて、マスター権を有しているか否かを判定する(ステップS20)。マスター権が有ると判定した制御部33は、マスター動作を続行可能か否か判定するためのマスター権譲渡判定処理を行う(ステップS30)。マスター権が無いと判定した制御部33は、マスター権を有する充電モジュール2の制御部33からの指令データを待つ。
マスター権譲渡判定処理が開始されると、図2(B)に示すように、マスター権を有する充電モジュール2の制御部33は、状態監視部34によって生成された状態データを読込む(同図のステップS31)。なお、制御部33は、記憶部32に書込まれた状態データを読込んでもよい。
そして、この制御部33は、読込んだ状態データに基づいてマスター動作を続行可能か否か判定する(ステップS32)。制御部33は、マスター動作を続行可能と判定した場合に、送受信部31を介して他のスレーブ充電モジュール2の制御部33にマスター動作続行を示す指令データを送り、各記憶部32に記憶されたマスター権データを変更せず(ステップS33)、マスター動作を続行する(ステップS34)。一方、制御部33は、マスター動作を続行不可能と判定した場合に、送受信部31を介して他のスレーブ充電モジュール2の制御部33にマスター動作続行不可能(マスター権譲渡)を示す指令データを送り、各記憶部32に記憶されたマスター権データを変更して(ステップS35)、マスター権を他の1つの充電モジュール2に譲り渡す(ステップS36)。
そして、マスター権を譲り渡された充電モジュール2の制御部33は、変更されたマスター権データに基づいて自身がマスター動作すると認識する。一方、他の充電モジュール2の制御部33は、変更されたマスター権データに基づいて自身がスレーブ動作すると認識する。これにより、マスター権の譲渡が完了し、マスター権譲渡判定処理が終了する。
マスター権譲渡判定処理の終了後、再び図2(A)を参照して、各充電モジュール2の制御部33は、充電回路4の予備充電等を行うための充電モジュール初期化処理を行う(同図のステップS40)。
充電モジュール初期化処理が終了すると、各制御部33は、バッテリーを本充電するための充電処理を行う(ステップS50)。
充電処理が終了すると、各制御部33は、充電処理終了時点でのマスター権データを記憶部32に書込み(ステップS60)、充電が終了する。
この充電装置1によれば、状態監視部34が各充電回路4自身の状態を示す状態データを生成し、マスター権を有する充電モジュール2(例えば2A)の制御部33が、状態データに基づいてマスター動作を続行不可能と判定した場合に、各記憶部32に記憶されたマスター権データを変更し、マスター権を他の1つの充電モジュール2(例えば2Bまたは2C)に譲り渡す。このため、マスター権を有する充電モジュール2(2A)がマスター動作不可能な状態となった場合でも、譲り渡されたマスター権を有する他の充電モジュール2(2Bまたは2C)がマスター動作するので、充電が可能になる。
次に、各実施例に係る充電装置1の構成および動作について説明する。なお、上記の基本構成および基本動作の各同一部分についての説明は省略する。
(第1実施例)
図3は、第1実施例に係る充電装置の充電モジュールのブロック図である。図4(A)は図3の充電装置の一連の動作を示すフローチャート、(B)は(A)のステップS130の詳細を示すフローチャートである。図5は、図3の充電装置の充電モジュールで用いられる各種データの一例を示す図である。
[充電装置の構成]
充電装置1Aの各充電モジュール2(2A〜2C)は、充電回路4の異常(例えば、電圧異常、電流異常、温度異常等)を検出する異常検出部7を備えている。
また、状態監視部34は、故障監視部34aを含む。故障監視部34aは、各充電回路4自身の故障状態を監視して、該故障が有るか否かを示す故障データ(例えば故障が有ることを示す「Y」や故障が無いことを示す「N」等)を生成する。故障データとして、『Y』や『N』以外のデータ(故障コード)が用いられてもよい。
[充電装置の動作]
この充電装置1Aでは、図4(A)に示すように、マスター権を有すると判定した制御部33が、マスター権譲渡判定処理を行う(ステップS130)。このマスター権譲渡判定処理については後述する。
充電モジュール初期化処理(ステップS40)の終了後、各制御部33は、充電処理(ステップS51〜54)を行う。
具体的には、各制御部33は、まず、各種入力信号(単相または三相の交流入力電力が入力されたことを示す入力信号等)を読込む(ステップS51)。そして、各制御部33は、故障監視部34aによって生成された故障データに基づいて、各充電モジュール2自身の故障判定を行う故障判定フェール処理を行う(ステップS52)。そして、各制御部33は、充電回路4を制御して、直流充電電力を生成して、バッテリーを本充電する充電制御処理を行う(ステップS53)。そして、各制御部33は、充電処理が終了したか否かを判定し(ステップS54)、充電処理が終了するまでステップS51〜53を繰り返す。各制御部33は、充電処理が終了すると、充電処理終了時点のマスター権データおよび故障データを記憶部32に書込む(ステップS60)。これにより、充電が終了する。
なお、マスター権データは、本実施例では、カウンタ値データ(0〜2の数値)からなる。カウンタ値データの数値の最も小さいもの(0)が、マスター権を有していることを示している。
次に、マスター権譲渡判定処理(ステップS130)の詳細について、図4(B)および図5を参照して、説明する。
まず、図5(A)に示すように、マスター権を有する充電モジュール2Aおよびスレーブ動作する充電モジュール2B、2Cのいずれにも故障が無い場合について説明する。なお、マスター権譲渡判定処理前に、各充電モジュール2A〜2Cの記憶部32には、図5(A−1)に示すように、それぞれ、カウンタ値データ0〜2と、故障データNとが記憶されているものとする。
マスター権譲渡判定処理が開始されると、図4(B)に示すように、マスター権を有する充電モジュール2Aの制御部33は、故障データを読込む(同図のステップS131)。
そして、この制御部33は、読込んだ故障データに基づいてマスター動作を続行可能か否かを判定する(ステップS132)。故障データは故障が無いことを示すNであるので、制御部33は、送受信部31を介して他の充電モジュール2B、2Cの制御部33にマスター動作続行を示す指令データを送り、図5(A−2)に示すように、各記憶部32に記憶されたカウンタ値データを変更せず(ステップS133)、マスター動作を続行する(ステップS134)。これにより、マスター権譲渡判定処理が終了する。
また、図5(B)に示すように、マスター権を有する充電モジュール2Aに故障が有る場合について説明する。
図5(B−1)に示すように、故障データは故障が有ることを示すYであるので、マスター権を有する充電モジュール2Aの制御部33は、送受信部31を介して他の充電モジュール2B、2Cの制御部33にマスター動作続行不可能(マスター権譲渡)を示す指令データを送り、各記憶部32に記憶されたカウンタ値データを、図5(B−2)に示すように、変更(1減算)して(ステップS135)、マスター権を、カウンタ値が最も小さい充電モジュール2Bに譲り渡す(ステップS136)。但し、故障している充電モジュール2Aのカウンタ値はF0に変更される。
そして、マスター権を譲り渡された充電モジュール2Bの制御部33は、変更されたカウンタ値データに基づいて自らがマスター動作すると認識する。一方、他の充電モジュール2A、2Cの制御部33は、変更されたカウンタ値データに基づいて自らがスレーブ動作すると認識する。これにより、マスター権の譲渡が完了し、マスター権譲渡判定処理が終了する。
この充電装置1Aによれば、故障監視部34aが、充電回路4自身の故障が有るか否かを示す故障データを生成し、マスター権を有する充電モジュール2Aの制御部33が、故障が有ることを示す故障データが生成されている場合に、各記憶部32に記憶されたマスター権データ(カウンタ値データ)を変更して、マスター権を他の1つの充電モジュール2Bに譲り渡す。このため、マスター権を有する充電モジュール2Aが故障した場合でも、譲り渡されたマスター権を有する他の充電モジュール2Bがマスター動作するので、充電が可能になる。
(第2実施例)
図6は、第2実施例に係る充電装置の充電モジュールのブロック図である。図7(A)は図6の充電装置の一連の動作を示すフローチャート、(B)は(A)のステップS230の詳細を示すフローチャートである。図8は、図6の充電装置の充電モジュールで用いられる各種データの一例を示す図である。
[充電装置の構成]
状態監視部34は、充電回数監視部34bを含む。充電回数監視部34bは、各充電回路4自身の充電回数を監視して、該充電回数を示す充電回数データを生成する。
[充電装置の動作]
この充電装置1Bでは、各制御部33は、図7(A)に示すように、マスター権が有ると判定した場合には、マスター権譲渡判定処理を行う(ステップS230)。このマスター権譲渡判定処理については後述する。
充電処理(ステップS54)が終了すると、充電回数監視部34bは、充電処理終了時点での充電回数を示す充電回数データを生成する(ステップS200)。そして、各充電モジュール2の制御部33は、充電処理終了時点でのカウンタ値データおよび充電回数データを記憶部32に書込む(ステップS60)。これにより、充電が終了する。
次に、ステップS230のマスター権譲渡判定処理の詳細について、図7(B)および図8を参照して、説明する。
まず、図8(A)に示すように、マスター権を有する充電モジュール2Aの充電回数Pが所定回数Q(例えば100回)未満である場合について説明する。なお、マスター権譲渡判定処理前に、各充電モジュール2A〜2Cの記憶部32には、図8(A−1)に示すように、それぞれ、カウンタ値データ0〜2と充電回数データ80、40、60[回]とが記憶されているものとする。
マスター権譲渡判定処理が開始されると、図7(B)に示すように、マスター権を有する充電モジュール2Aの制御部33は、充電回数データを読込む(同図のステップS231)。
そして、この制御部33は、読込んだ充電回数データに基づいてマスター動作を続行可能か否か判定する(ステップS232)。充電回数P=80が所定回数Q=100未満であるので、制御部33は、送受信部31を介して他の充電モジュール2B、2Cの制御部33にマスター動作続行を示す指令データを送り、図8(A−2)に示すように、各記憶部32に記憶されたカウンタ値データを変更せず(ステップS233)、マスター動作を続行する(ステップS234)。
これにより、マスター権譲渡判定処理が終了する。
また、図8(B)に示すように、マスター権を有する充電モジュール2Aの充電回数Pが所定回数Q以上である場合について説明する。
図8(B−1)に示すように、充電回数Pが所定回数Q以上であるので、マスター権を有する充電モジュール2Aの制御部33は、送受信部31を介して他の充電モジュール2B、2Cの制御部33にマスター動作続行不可能(マスター権譲渡)を示す指令データを送り、各記憶部32に記憶されたカウンタ値データを、図8(B−2)に示すように、変更(1減算)して(ステップS235)、マスター権を、充電回数が最も少ない充電モジュール2Bに譲り渡す(ステップS236)。但し、充電回数Pが所定回数Q以上のマスター充電モジュール2Aのカウンタ値データは、最も大きな値の2とする。
これにより、マスター権の譲渡が完了し、マスター権譲渡判定処理が終了する。
この充電装置1Bによれば、充電回数監視部34bが、充電回路4自身の充電回数を示す充電回数データを生成し、マスター権を有する充電モジュール2Aの制御部33が、充電回数Pが所定回数Q以上の充電回数データが生成されている場合に、各記憶部32に記憶されたマスター権データを変更して、マスター権を他の1つの充電モジュール2Bに譲り渡す。このため、充電回数Pが所定回数Q以上になって、マスター権を有する充電モジュール2Aに負荷がかかっている場合に、該充電モジュール2Aが交替され、譲り渡されたマスター権を有する他の充電モジュール2Bがマスター動作するので、各充電モジュール2の負荷が分散され、充電装置1Bの製品寿命が向上する。
また、マスター権を有する充電モジュール2Aの制御部33が、充電回数Pが所定回数Q以上の充電回数データが生成されている場合に、マスター権を、充電回数Pの最も少ない他の1つの充電モジュール2Bに譲り渡す(マスター権譲渡判定処理後において、充電回数Pの最も少ない充電モジュールのカウンタ値データが「0」となるように、マスター権譲渡判定処理前において、充電回数Pの最も少ない充電モジュールに対して「1」のカウンタ値データが割り当てられる)。このため、各充電モジュール2の負荷が均一に分散され、充電装置1Bの製品寿命がさらに向上する。
なお、全部の充電モジュール2A〜2Cの充電回数Pが100に達した場合には、充電回数を一旦クリアして、クリアした状態からカウントする。また、充電回数が多く見込まれる場合は、当初から充電回数の設定値を大きく(例えば、Q=16383とかQ=65535に設定)してもよい。
(第3実施例)
図9は、第3実施例に係る充電装置の充電モジュールのブロック図である。図10(A)は図9の充電装置の一連の動作を示すフローチャート、(B)は(A)のステップS330の詳細を示すフローチャートである。図11は、図9の充電装置の充電モジュールで用いられる各種データの一例を示す図である。
[充電装置の構成]
状態監視部34は、タイマー部34cを含む。タイマー部34cは、各充電回路4自身の充電積算時間を監視して、該充電積算時間を示す充電積算時間データを生成する。
[充電装置の動作]
この充電装置1Cでは、各制御部33は、図10(A)に示すように、マスター権が有ると判定した場合には、マスター権譲渡判定処理を行う(ステップS330)。このマスター権譲渡判定処理については後述する。
充電モジュール初期化処理(ステップS40)が終了すると、タイマー部34cは、動作を開始する(ステップS300)。充電制御処理(ステップS54)が終了すると、タイマー部34cは、動作を終了して(ステップS301)、充電処理終了時点での充電積算時間を示す充電積算時間データを生成する(ステップS302)。そして、各充電モジュール2の制御部33は、充電処理終了時点でのカウンタ値データおよび充電積算時間データを記憶部32に書込む(ステップS60)。これにより、充電が終了する。
次に、ステップS330のマスター権譲渡判定処理の詳細について、図10(B)および図11を参照して、説明する。
まず、図11(A)に示すように、マスター権を有する充電モジュール2Aに故障が無く、かつ、充電積算時間Tが所定時間U(例えば500時間)未満である場合について説明する。なお、マスター権譲渡判定処理前に、各充電モジュール2A〜2Cの記憶部32には、図11(A−1)に示すように、それぞれ、カウンタ値データ0〜2と、故障データNと、充電積算時間データ400、200、300[時間]が記憶されているものとする。
マスター権譲渡判定処理が開始されると、図10(B)に示すように、マスター権を有する充電モジュール2Aの制御部33は、故障データおよび充電積算時間データを読込む(同図のステップS331)。
そして、この制御部33は、読込んだ故障データおよび充電積算時間データに基づいてマスター動作を続行可能か否か判定する。故障データがNであって、かつ、充電積算時間T=400が所定時間U=500未満であるので、制御部33は、送受信部31を介して他の充電モジュール2B、2Cの制御部33にマスター動作続行を示す指令データを送り、図11(A−2)に示すように、各記憶部32に記憶されたカウンタ値データを変更せず、マスター動作を続行する(ステップS332〜S335)。
これにより、マスター権譲渡判定処理が終了する。
また、図11(B)に示すように、マスター権を有する充電モジュール2Aに故障が有り、かつ、充電積算時間Tが所定時間U未満である場合について説明する。
図11(B−1)に示すように、故障データがYであるので、マスター権を有する充電モジュール2Aの制御部33は、送受信部31を介して他の充電モジュール2B、2Cの制御部33にマスター動作続行不可能(マスター権譲渡)を示す指令データを送り、各記憶部32に記憶されたカウンタ値データを、図11(B−2)に示すように変更して、マスター権を充電モジュール2Bに譲り渡す(ステップS332、S336およびS337)。
これにより、マスター権の譲渡が完了し、マスター権譲渡判定処理が終了する。
また、図11(C)に示すように、マスター権を有する充電モジュール2Aに故障が無く、かつ、充電積算時間Tが所定時間U以上である場合について説明する。
図11(C−1)に示すように、故障コードがNであって、かつ、充電積算時間T=510が所定時間U=500以上であるので、マスター権を有する充電モジュール2Aの制御部33は、送受信部31を介して他の充電モジュール2B、2Cの制御部33にマスター動作続行不可能(マスター権譲渡)を示す指令データを送り、各記憶部32に記憶されたカウンタ値データを、図11(C−2)に示すように変更して、マスター権を、充電積算時間が最も少ない充電モジュール2Bに譲り渡す(ステップS332、S333、S336およびS337)。
これにより、マスター権の譲渡が完了し、マスター権譲渡判定処理が終了する。
この充電装置1Cによれば、タイマー部34cが、充電回路4自身の充電積算時間を示す充電積算時間データを生成し、マスター権を有する充電モジュール2Aの制御部33が、充電積算時間Tが所定時間U以上の充電積算時間データが生成されている場合に、各記憶部32に記憶されたマスター権データを変更して、マスター権を他の1つの充電モジュール2Bに譲り渡す。このため、充電積算時間Tが所定時間U以上になって、マスター権を有する充電モジュール2Aに負荷がかかっている場合に、該充電モジュール2Aが交替され、譲り渡されたマスター権を有する他の充電モジュール2Bがマスター動作するので、各充電モジュール2の負荷が分散され、充電装置1Cの製品寿命が向上する。
また、マスター権を有する充電モジュール2Aの制御部33が、充電積算時間Tが所定時間U以上の充電積算時間データが生成されている場合に、マスター権を、充電積算時間の最も短い他の1つの充電モジュール2Bに譲り渡す(マスター権譲渡判定処理後において、充電積算時間Tの最も短い充電モジュールのカウンタ値データが「0」となるように、マスター権譲渡判定処理前において、充電積算時間Tの最も短い充電モジュールに対して「1」のカウンタ値データが割り当てられる)。このため、充電モジュール2の負荷が均一に分散され、充電装置1Cの製品寿命がさらに向上する。
(第4実施例)
図12は、第4実施例に係る充電装置の充電モジュールのブロック図である。図13(A)は図12の充電装置の一連の動作を示すフローチャート、(B)は(A)のステップS430の詳細を示すフローチャートである。図14は、図12の充電装置の充電モジュールで用いられる各種データの一例を示す図である。
[充電装置の構成]
タイマー部34c’は、充電積算時間データとして、単相の交流入力電力の入力を受けてバッテリーを充電した場合の充電積算時間を示す単相充電積算時間データを生成する単相充電用のものからなる。
[充電装置の動作]
この充電装置1Dでは、各制御部33は、図13(A)に示すように、マスター権が有ると判定した場合には、マスター権譲渡判定処理を行う(ステップS430)。このマスター権譲渡判定処理については後述する。
充電モジュール初期化処理(ステップS40)が終了すると、タイマー部34c’は、動作を開始する(ステップS400)。そして、各制御部33は、各種入力信号を読込んで、単相充電か三相充電かを判定する(ステップS401)。タイマー部34c’は、単相充電の場合にはタイマー動作を続行する(ステップS402)一方、三相充電の場合にはタイマー動作を停止(ステップS403)する。充電制御処理(ステップS53)が終了すると、タイマー部34c’は動作を終了して(ステップS404)、充電処理終了時点での単相充電積算時間を示す単相充電積算時間データを生成する(ステップS405)。そして、各充電モジュール2の制御部33は、充電処理後のカウンタ値データおよび単相充電積算時間データを記憶部32に書込む(ステップS60)。これにより、充電が終了する。
次に、ステップS430のマスター権譲渡判定処理の詳細について、図13(B)および図14を参照して、説明する。
まず、図14(A)に示すように、マスター権を有する充電モジュール2Aに故障が無く、かつ、単相充電積算時間T’が所定時間U’(例えば250時間)未満である場合について説明する。なお、マスター権譲渡判定処理前に、各充電モジュール2A〜2Cの記憶部32には、図14(A−1)に示すように、それぞれ、カウンタ値データ0〜2と、故障データNと、充電積算時間データ200、100、150[時間]が記憶されているものとする。
マスター権譲渡判定処理が開始されると、図13(B)に示すように、マスター権を有する充電モジュール2Aの制御部33は、故障データおよび単相充電積算時間データを読込む(同図のステップS431)。
そして、この制御部33は、読込んだ故障データおよび単相充電積算時間データに基づいてマスター動作を続行可能か否か判定する。故障データがNであって、かつ、単相充電積算時間T’=200が所定時間U’=250未満であるので、制御部33は、送受信部31を介して他の充電モジュール2B、2Cの制御部33にマスター動作続行を示す指令データを送り、図14(A−2)に示すように、各記憶部32に記憶されたカウンタ値データを変更せず、マスター動作を続行する(ステップS432〜S435)。
これにより、マスター権譲渡判定処理が終了する。
また、図14(B)に示すように、マスター権を有する充電モジュール2Aに故障が有り、かつ、単相充電積算時間T’が所定時間U’未満である場合について説明する。
図14(B−1)に示すように、故障データがYであるので、マスター権を有する充電モジュール2Aの制御部33は、送受信部31を介して他の充電モジュール2B、2Cの制御部33にマスター動作続行不可能(マスター権譲渡)を示す指令データを送り、各記憶部32に記憶されたカウンタ値データを、図14(B−2)に示すように変更して、マスター権を充電モジュール2Bに譲り渡す(ステップS432、S436およびS437)。
これにより、マスター権の譲渡が完了し、マスター権譲渡判定処理が終了する。
また、図14(C)に示すように、マスター権を有する充電モジュール2Aに故障が無く、かつ、単相充電積算時間T’が所定時間U’以上である場合について説明する。
図14(C−1)に示すように、故障コードがNであって、かつ、単相充電積算時間T’=260が所定時間U’=250以上であるので、マスター権を有する充電モジュール2Aの制御部33は、送受信部31を介して他の充電モジュール2B、2Cの制御部33にマスター動作続行不可能(マスター権譲渡)を示す指令データを送り、各記憶部32に記憶されたカウンタ値データを、図11(C−2)に示すように変更して、マスター権を単相充電積算時間が最も少ない充電モジュール2Bに譲り渡す(ステップS432、S433、S436およびS437)。
これにより、マスター権の譲渡が完了し、マスター権譲渡判定処理が終了する。
この充電装置1Dによれば、タイマー部34c’によって生成された単相充電積算時間データが充電モジュール2の単相充電を反映させたものとなっている。このため、該単相充電積算時間データに基づいて、充電モジュール2の実際の充電状態に極めて近い形で、マスター権を有する充電モジュール2を動作続行可能か否か(マスター権を譲り渡すか否か)を判定することができるので、充電モジュール2の負荷がより均一に分散される。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明の構成はこれらの実施形態に限定されるものではない。
(変形例)
例えば、上記第3実施例(第4実施例)の充電装置1C(1D)において、各充電モジュール2は、バッテリーの充電中に動作する充電回路4の動作温度を測定する動作温度測定部(図示略)をさらに含み、タイマー部34c(34c’)は、充電積算時間データ(単相充電積算時間データ)として、動作温度に応じて予め定められた重み付け係数kにより重み付けされた充電積算時間を示す重み付け充電積算時間データを生成するように構成することもできる。
この構成によれば、タイマー部34c(34c’)によって生成された充電積算時間データ(単相充電積算時間データ)が充電モジュール2の動作温度を反映させたものとなっている。このため、該充電積算時間データに基づいて、充電モジュール2の実際の動作状態に極めて近い形で、マスター権を有する充電モジュール2を動作続行可能か否か(マスター権を譲り渡すか否か)を判定することができるので、充電モジュール2の負荷がより均一に分散される。
マスター権データは、上記実施例ではカウンタ値データからなっていたが、これに限定されるものではなく、数値、記号等の他のデータからなっていてもよい。
また、カウンタ値データの数値の最も小さいものが、マスター権を有していることを示していたが、カウンタ値データの数値の最も大きいもの(あるいは所定の数値に該当するもの)が、マスター権を有していることを示していてもよい。
状態データは、上記実施例では、故障データ、充電回数データ、充電積算時間データからなっていたが、これ以外の充電回路4自身の状態を示す他の状態データであってもよい。
1 充電装置
2、2A〜2C 充電モジュール
3 マイコン
4 充電回路
5 通信ライン
6 交流電源
7 異常検出部
31 送受信部
32 記憶部
33 制御部
34 状態監視部
34a 故障監視部
34b 充電回数監視部
34c、34c’ タイマー部

Claims (8)

  1. マイコンおよび充電回路を含む複数の充電モジュールと、前記複数の充電モジュール間でのデータ伝送を可能にする通信ラインとを備え、マスター権を有する前記複数の充電モジュールの1つがマスター動作し、残りがスレーブ動作し、単相または三相の交流入力電力の入力を受けて直流充電電力を生成することにより、車両に搭載されたバッテリーを充電する充電装置であって、
    前記各マイコンは、
    前記マスター権を有するか否かを示すマスター権データを記憶する記憶部と、
    前記マスター権データに基づいて、マスター動作するのかスレーブ動作するのかを認識して、マスター動作またはスレーブ動作により前記充電回路を制御する制御部と、
    前記各充電回路自身の状態を監視して、該状態を示す状態データを生成する状態監視部と、
    を備え、
    前記マスター権を有する充電モジュールの制御部は、
    前記状態データに基づいてマスター動作を続行可能か否かを判定し、マスター動作を続行可能と判定した場合に、前記各記憶部に記憶されたマスター権データを変更しない一方、マスター動作を続行不可能と判定した場合に、前記各記憶部に記憶されたマスター権データを変更して、前記マスター権を他の1つの充電モジュールに譲り渡し、
    前記マスター権を譲り渡された充電モジュールの制御部は、
    前記変更されたマスター権データに基づいて、自らがマスター動作するとともに、他の充電モジュールをスレーブ動作させることを特徴とする充電装置。
  2. 前記状態監視部は、
    前記各充電回路自身の故障状態を監視して、該故障が有るか否かを示す故障データを生成する故障監視部を含み、
    前記マスター権を有する充電モジュールの制御部は、
    前記故障が無いことを示す故障データが生成されている場合に、前記各記憶部に記憶されたマスター権データを変更しない一方、前記故障が有ることを示す故障データが生成されている場合に、前記各記憶部に記憶されたマスター権データを変更して、前記マスター権を他の1つの充電モジュールに譲り渡すことを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
  3. 前記状態監視部は、
    前記各充電回路自身の充電回数を監視して、該充電回数を示す充電回数データを生成する充電回数監視部を含み、
    前記マスター権を有する充電モジュールの制御部は、
    前記充電回数が所定回数未満であることを示す充電回数データが生成されている場合に、前記各記憶部に記憶されたマスター権データを変更しない一方、前記充電回数が前記所定回数以上であることを示す充電回数データが生成されている場合に、前記各記憶部に記憶されたマスター権データを変更して、前記マスター権を他の1つの充電モジュールに譲り渡すことを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
  4. 前記マスター権を有する充電モジュールの制御部は、
    前記充電回数が前記所定回数以上であることを示す充電回数データが生成されている場合に、前記各記憶部に記憶されたマスター権データを変更して、前記マスター権を、充電回数の最も少ないことを示す充電回数データが生成されている他の1つの充電モジュールに譲り渡すことを特徴とする請求項3に記載の充電装置。
  5. 前記状態監視部は、
    前記各充電回路自身の充電積算時間を監視して、該充電積算時間を示す充電積算時間データを生成するタイマー部を含み、
    前記マスター権を有する充電モジュールの制御部は、
    前記充電積算時間が所定時間未満であることを示す充電積算時間データが生成されている場合に、前記各記憶部に記憶されたマスター権データを変更しない一方、前記充電積算時間が前記所定時間以上であることを示す充電積算時間データが生成されている場合に、前記各記憶部に記憶されたマスター権データを変更して、前記マスター権を他の1つの充電モジュールに譲り渡すことを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
  6. 前記マスター権を有する充電モジュールの制御部は、
    前記充電積算時間が前記所定時間以上であることを示す充電積算時間データが生成されている場合に、前記各記憶部に記憶されたマスター権データを変更して、前記マスター権を、充電積算時間の最も短いことを示す充電積算時間データが生成されている他の1つの充電モジュールに譲り渡すことを特徴とする請求項5に記載の充電装置。
  7. 前記各充電モジュールは、
    前記バッテリーの充電中に動作する前記充電回路の動作温度を測定する動作温度測定部をさらに含み、
    前記タイマー部は、
    前記充電積算時間データとして、前記動作温度に応じて予め定められた重み付け係数により重み付けされた充電積算時間を示す重み付け充電積算時間データを生成することを特徴とする請求項5または6に記載の充電装置。
  8. 前記タイマー部は、
    前記充電積算時間データとして、前記単相の交流入力電力の入力を受けて前記バッテリーを充電した場合の充電積算時間を示す単相充電積算時間データを生成することを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の充電装置。
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