JP5974872B2 - 酸素吸収性多層体 - Google Patents
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Description
<1> 熱可塑性樹脂を含有するシーラント層、ポリアミド化合物及び遷移金属触媒を含有する酸素吸収性樹脂組成物からなる酸素吸収層、及びガスバリア性物質を含有するガスバリア層の少なくとも3層をこの順に有する酸素吸収性多層体であって、
前記ポリアミド化合物が、下記一般式(1)〜(2)で表される構成単位;
からなる群より選択される少なくとも1つのテトラリン環を有する構成単位を含有する、酸素吸収性多層体。
<2> 前記遷移金属触媒が、マンガン、鉄、コバルト、ニッケルおよび銅からなる群より選択される少なくとも1種以上の遷移金属を含むものである、上記<1>に記載の酸素吸収性多層体。
<3> 前記遷移金属触媒が、前記ポリアミド化合物100質量部に対し、遷移金属量として0.001〜10質量部含まれる、上記<1>または<2>に記載の酸素吸収性多層体。
<4> 前記一般式(1)で表される構成単位が、下記式(3)〜(6)で表される構成単位;
<5> 上記<1>〜<4>のいずれか一項に記載の酸素吸収性多層体を含む、酸素吸収性多層容器。
本実施形態の酸素吸収性多層体は、熱可塑性樹脂を含有するシーラント層(層C)、少なくとも1種のテトラリン環を有する構成単位を含有するポリアミド化合物(以下、単に「テトラリン環含有ポリアミド化合物」ともいう。)と遷移金属触媒とを含有する酸素吸収性樹脂組成物からなる酸素吸収層(層A)、並びにガスバリア性物質を含有するガスバリア層(層D)の少なくとも3層をこの順に積層したものである。また、本実施形態の酸素吸収性多層体は、必要に応じて、これら3層以外の層を任意の位置に有していてもよい。
本実施形態の酸素吸収性多層体のシーラント層(層C)は、熱可塑性樹脂を含有するものである。この層Cは、シーラントとしての役割に加え、容器内の酸素を酸素吸収層まで透過させると同時に酸素吸収層(層A)と内容物(被保存物)とを隔離する(層Aと被保存物との物理的な接触を阻害する)役割を有する。ここで、層Cの酸素透過度は、20μmの厚さのフィルムについて、23℃、相対湿度60%の条件下で測定したときに、300mL/(m2・day・atm)以上であることが好ましく、より好ましくは400mL/(m2・day・atm)以上、さらに好ましくは500mL/(m2・day・atm)以上である。酸素透過度が上記の好ましい値以上であると、そうでない場合に比べて、層Aの酸素を吸収する速度をより高めることができる。
本実施形態の酸素吸収性多層体の酸素吸収層(層A)は、上記一般式(1)〜(2)で表される構成単位からなる群より選択される少なくとも1種のテトラリン環含有ポリアミド化合物と遷移金属触媒とを含有する酸素吸収性樹脂組成物からなる。
本実施形態の酸素吸収性樹脂組成物において用いられるテトラリン環含有ポリアミド化合物は、上記一般式(1)〜(2)で表される構成単位のうち、少なくとも1種を含有するものである。また、上記一般式(1)で表される構成単位は、上記式(3)〜(6)で表される構成単位からなる群より選択される少なくとも1つであることが好ましい。ここで、「構成単位を含有する」とは、化合物中に当該構成単位を1以上有することを意味する。かかる構成単位は、テトラリン環含有ポリアミド化合物中に繰り返し単位として含まれていることが好ましい。このようにテトラリン環含有ポリアミド化合物が重合体である場合、上記構成単位のホモポリマー、上記構成単位と他の構成単位とのランダムコポリマー、上記構成単位と他の構成単位とのブロックコポリマーのいずれであっても構わない。
ここで、芳香族炭化水素基としては、例えば、o−フェニレン基、m−フェニレン基、p−フェニレン基、メチルフェニレン基、o−キシリレン基、m−キシリレン基、p−キシリレン基、ナフチレン基、アントラセニレン基、フェナントリレン基、ビフェニレン基、フルオニレン基等が挙げられるが、これらに特に限定されない。脂環式炭化水素基としては、例えば、シクロペンチレン基、シクロへキシレン基、メチルシクロへキシレン基、シクロヘプチレン基、シクロオクチレン基等のシクロアルキレン基や、シクロヘキセニレン基等のシクロアルケニレン基が挙げられるが、これらに特に限定されない。脂肪族炭化水素基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、プロピレン基、イソプロピリデン基、テトラメチレン基、イソブチリデン基、sec‐ブチリデン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、ノナメチレン基、デカメチレン基等の直鎖状または分枝鎖状アルキレン基や、ビニレン基、プロペニレン基、1−ブテニレン基、2−ブテニレン基、1,3−ブタジエニレン基、1−ペンテニレン基、2−ペンテニレン基、1−ヘキセニレン基、2−ヘキセニレン基、3−ヘキセニレン基等のアルケニレン基等が挙げられるが、これらに特に限定されない。これらは、さらに置換基を有していてもよく、その具体例としては、例えば、ハロゲン、アルコキシ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、カルボアルコキシ基、アミノ基、アシル基、チオ基(例えばアルキルチオ基、フェニルチオ基、トリルチオ基、ピリジルチオ基等)、アミノ基(例えば非置換アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、フェニルアミノ基等)、シアノ基、ニトロ基等が挙げられるが、これらに特に限定されない。
(式中、Rは、それぞれ独立して、一価の置換基を示し、一価の置換基は、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、複素環基、シアノ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、エステル基、アミド基、ニトロ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシル基、アミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基およびイミド基からなる群より選択される少なくとも1種であり、これらはさらに置換基を有していてもよい。mは、それぞれ独立して0〜3の整数を示す。)
なお、ここでいう相対粘度は、テトラリン環含有ポリアミド化合物1gを96%硫酸100mLに溶解し、キャノンフェンスケ型粘度計にて25℃で測定した落下時間(t)と、同様に測定した96%硫酸そのものの落下時間(t0)の比であり、次式で示される。
相対粘度=t/t0
本実施形態の酸素吸収性樹脂組成物において使用される遷移金属触媒としては、上記のテトラリン環含有ポリアミド化合物の酸化反応の触媒として機能し得るものであれば、公知のものから適宜選択して用いることができ、特に限定されない。
また、本実施形態の酸素吸収性樹脂組成物は、必要に応じて、上記テトラリン環含有ポリアミド化合物以外の、他の熱可塑性樹脂をさらに含有していてもよい。他の熱可塑性樹脂を併用することで、成形性や取扱性を高めることができる。
他の熱可塑性樹脂としては、公知のものを適宜用いることができる。低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、線状超低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン、或いはエチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィン同士のランダムまたはブロック共重合体等のポリオレフィン;無水マレイン酸グラフトポリエチレンや無水マレイン酸グラフトポリプロピレン等の酸変性ポリオレフィン;エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体やそのイオン架橋物(アイオノマー)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体等のエチレン−ビニル化合物共重合体;ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、α−メチルスチレン−スチレン共重合体等のスチレン系樹脂;ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等のポリビニル化合物、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン12、ポリメタキシリレンアジパミド(MXD6)等のポリアミド;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PETG)、ポリエチレンサクシネート(PES)、ポリブチレンサクシネート(PBS)、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシアルカノエート等のポリエステル;ポリカーボネート;ポリエチレンオキサイド等のポリエーテル等或いはこれらの混合物等が挙げられるが、これらに限定されない。これらの熱可塑性樹脂は、1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
ここで、本実施形態の酸素吸収性樹脂組成物は、本実施形態の効果を過度に損なわない範囲で、当業界で公知の各種添加剤を含有していてもよい。かかる任意成分としては、例えば、乾燥剤、顔料、染料、酸化防止剤、スリップ剤、帯電防止剤、安定剤等の添加剤、炭酸カルシウム、クレー、マイカ、シリカ等の充填剤、消臭剤等が挙げられるが、これらに特に限定されない。
本実施形態の酸素吸収性多層体のガスバリア層(層D)は、ガスバリア性物質を含有するものである。層Dの酸素透過率は、20μmの厚さのフィルムについて、23℃、相対湿度60%の条件下で測定したときに、100mL/(m2・day・atm)以下であることが好ましく、より好ましくは80mL/(m2・day・atm)以下、さらに好ましくは50mL/(m2・day・atm)以下である。
本実施形態の酸素吸収性多層容器は、上述した酸素吸収性多層体を包装容器の全体又は一部に含むものである。本実施形態の酸素吸収性多層容器は、容器内の酸素を吸収して、容器外から侵入する酸素がわずかでもある場合にはこの侵入した酸素をも吸収して、保存する内容物品(被保存物)の酸素による変質等を防止することができる。
Aw=P/P0=RH/100
と定義される。
(合成例1)
内容積18Lのオートクレーブに、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸ジメチル2.20kg、2−プロパノール11.0kg、5%パラジウムを活性炭に担持させた触媒350g(50wt%含水品)を仕込んだ。次いで、オートクレーブ内の空気を窒素と置換し、さらに窒素を水素と置換した後、オートクレーブ内の圧力が0.8MPaとなるまで水素を供給した。次に、撹拌機を起動し、回転速度を500rpmに調整し、30分かけて内温を100℃まで上げた後、さらに水素を供給し圧力1MPaとした。その後、反応の進行による圧力低下に応じ、1MPaを維持するよう水素の供給を続けた。7時間後に圧力低下が無くなったので、オートクレーブを冷却し、未反応の残存水素を放出した後、オートクレーブから反応液を取り出した。反応液を濾過し、触媒を除去した後、分離濾液から2−プロパノールをエバポレーターで蒸発させた。得られた粗生成物に、2−プロパノールを4.40kg加え、再結晶により精製し、テトラリン−2,6−ジカルボン酸ジメチルを80%の収率で得た。尚、NMRの分析結果は下記の通りである。1H‐NMR(400MHz CDCl3)δ7.76-7.96(2H m)、7.15(1H d)、3.89(3H s)、3.70(3H s)、2.70-3.09(5H m)、1.80-1.95(1H m)。
(製造例1)
温度計、圧力計、窒素導入口、放圧口を備えた2Lオートクレーブに、合成例1で得たテトラリン−2,6−ジカルボン酸171.8g(780mmol)、ドデカメチレンジアミン156.3g(780mmol)、蒸留水190gを仕込み、容器内を窒素置換した。2時間かけて220℃まで昇温し、圧力2MPaGで2時間保持した。その後、1時間かけて320℃まで昇温するとともに、その昇温の間に圧力を常圧まで下げ、30分間、320℃、常圧で保持した後に冷却することでテトラリン環含有ポリアミド化合物(1)を得た。得られたポリアミド化合物(1)のガラス転移温度と融点をDSCにより測定を行った結果、ガラス転移温度は111℃、融点は262℃であった。また、相対粘度は3.74であった。仕込み組成を表1に示す。
製造例1と同様のオートクレーブに、合成例1で得たテトラリン−2,6−ジカルボン酸116.4g(529mmol)、アゼライン酸24.8g(132mmol)、ドデカメチレンジアミン132.4g(661mmol)、蒸留水120gを仕込み、製造例1と同様の方法でテトラリン環含有ポリアミド化合物(2)を合成した。ポリアミド化合物(2)のガラス転移温度は94℃、融点は246℃、相対粘度は3.5であった。仕込み組成を表1に示す。
製造例1と同様のオートクレーブに、合成例1で得たテトラリン−2,6−ジカルボン酸151.1g(686mmol)、セバシン酸138.8g(686mmol)、ヘキサメチレンジアミン159.5g(1372mmol)、蒸留水120gを仕込み、製造例1と同様の方法でテトラリン環含有ポリアミド化合物(3)を合成した。ポリアミド化合物(3)のガラス転移温度は87℃、融点は250℃、相対粘度は2.6であった。仕込み組成を表1に示す。
製造例1と同様のオートクレーブに、合成例1で得たテトラリン−2,6−ジカルボン酸112.2g(510mmol)、ヘキサメチレンジアミン59.3g(509mmol)、ε−カプロラクタム115.4g(1020mmol)、蒸留水120gを仕込み、製造例1と同様の方法でテトラリン環含有ポリアミド化合物(4)を合成した。ポリアミド化合物(4)のガラス転移温度は96℃、融点は219℃、相対粘度は2.4であった。仕込み組成を表1に示す。
ポリアミド化合物(1)100質量部に対し、ステアリン酸コバルト(II)をコバルト量が0.05質量部となるようドライブレンドして得られた混合物を、押出機、Tダイ、冷却ロール、巻き取り機等を備えた単層フィルム製造装置を用い、厚み120μmのフィルムを製造した。
次いで、バッチ式の2軸延伸機(東洋精機株式会社製、センターストレッチ式二軸延伸機)を用いて、加熱温度150℃、延伸速度2000mm/min、熱固定温度200℃、熱固定時間30秒にて、縦2倍、横2倍に同時2軸延伸することで、厚み30μmの2軸延伸フィルムを作製した。得られたフィルムの両面をコロナ放電処理することで、酸素吸収性フィルム(OA1)を作製した。
次に、ウレタン系ドライラミネート用接着剤(三井化学株式会社製、商品名:タケラックA505/タケネートA20)を用いて、シリカ蒸着PETフィルム(三菱樹脂株式会社製、商品名:テックバリアTXR)と、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(三井化学東セロ株式会社製、商品名:T.U.X FC−S、以下「LLDPE」とも表記する。)とをドライラミネーターにて積層して、シリカ蒸着PETフィルム(12μm)/接着剤(3μm)/OA1(30μm)/接着剤(3μm)/LLDPE(40μm)の酸素吸収性多層体からなる酸素吸収性多層フィルムを得た。
得られた酸素吸収性多層フィルムを用いて、そのLLDPE層側を内面にして10cm×20cmの三方シール袋を作製し、この三方シール袋内にビタミンC錠剤を100g充填した後に、密封した。このようにして得られた密封袋を、40℃・50%RH下にて暗所保存した。そして、7日保存後と2ヶ月保存後の袋内酸素濃度の測定を行った。また、2ヶ月保存後の密封袋を開封し、ビタミンC錠剤の外観及び袋内の臭気確認を行った。さらに、保存試験前及び6ヶ月保存後のシール強度を測定した。これらの結果を表2に示す。
ポリアミド化合物(1)をポリアミド化合物(2)とした以外は、実施例1と同様にして酸素吸収性多層フィルムを得た後、三方シール袋を作製して、実施例1と同様の保存試験を実施した。これらの結果を表2に示す。
ポリアミド化合物(1)をポリアミド化合物(3)とした以外は、実施例1と同様にして酸素吸収性多層フィルムを得た後、三方シール袋を作製して、実施例1と同様の保存試験を実施した。これらの結果を表2に示す。
ポリアミド化合物(1)をポリアミド化合物(4)とした以外は、実施例1と同様にして酸素吸収性多層フィルムを得た後、三方シール袋を作製して、実施例1と同様の保存試験を実施した。これらの結果を表2に示す。
ポリアミド化合物(1)をN−MXD6(三菱ガス化学株式会社製、商品名:MXナイロン S6007)とした以外は、実施例1と同様にして酸素吸収性多層フィルムを得た後、三方シール袋を作製して、実施例1と同様の保存試験を実施した。これらの結果を表2に示す。
ポリアミド化合物(1)をナイロン6(宇部興産株式会社製、商品名:UBEナイロン6 1022B)とし、ステアリン酸コバルトを添加せずに単層延伸フィルムとした以外は、実施例1と同様にして多層フィルムを得た後、三方シール袋を作製して、実施例1と同様の保存試験を実施した。これらの結果を表2に示す。
直径37mmのスクリューを2本有する二軸押出機を使用し、溶融したポリアミド化合物(1)100重量部に対し、ステアリン酸コバルト(II)をコバルト量が0.05質量部となるよう添加し、酸素吸収性樹脂組成物を得た。
次いで、3台の押出機、フィードブロック、Tダイ、冷却ロール、巻き取り機等を備えた多層フィルム製造装置を用い、1台目及び3台目の押出機からナイロン6(宇部興産株式会社製、商品名:UBEナイロン6 1022B)を、2台目の押出機から上記の酸素吸収性樹脂組成物をそれぞれ押し出し、フィードブロックを介してナイロン6(90μm)/酸素吸収性樹脂組成物(180μm)/ナイロン6(90μm)の2種3層構造の多層フィルムを製造した。
次いで、酸素吸収性フィルム(OA2)を使用し、実施例1と同様にして、シリカ蒸着PETフィルム(12μm)/接着剤(3μm)/OA2(40μm)/接着剤(3μm)/LLDPE(40)の構成の酸素吸収性多層フィルムを得た後、三方シール袋を作製した。作製した三方シール袋にパイナップル80gとフルーツシラップ液80gを充填後、ヘッドスペース空気量が5ccとなるよう密封し、90℃・30分のボイル処理を行った後に、40℃・80%RH下に暗所保存した。7日後と2ヶ月保存後の袋内酸素濃度の測定を行った。また、2ヶ月保存後の密封袋を開封し、パイナップルの風味及び袋内の臭気を確認した。さらに、保存試験前及び6ヶ月後のシール強度を測定した。これらの結果を表3に示す。
ポリアミド化合物(1)をポリアミド化合物(2)とした以外は、実施例5と同様にして酸素吸収性多層フィルムを得た後、三方シール袋を作製して、実施例5と同様の保存試験を実施した。これらの結果を表3に示す。
ポリアミド化合物(1)をポリアミド化合物(3)とした以外は、実施例5と同様にして酸素吸収性多層フィルムを得た後、三方シール袋を作製して、実施例5と同様の保存試験を実施した。これらの結果を表3に示す。
ポリアミド化合物(1)をポリアミド化合物(4)とした以外は、実施例5と同様にして酸素吸収性多層フィルムを得た後、三方シール袋を作製して、実施例5と同様の保存試験を実施した。これらの結果を表3に示す。
ポリアミド化合物(1)をN−MXD6とした以外は、実施例5と同様にして酸素吸収性多層フィルムを得た後、三方シール袋を作製して、実施例5と同様の保存試験を実施した。これらの結果を表3に示す。
ポリアミド化合物(1)をナイロン6とし、ステアリン酸コバルトを添加せずに単層延伸フィルムとした以外は、以外は、実施例5と同様にして多層フィルムを得た後、三方シール袋を作製して、実施例5と同様の保存試験を実施した。これらの結果を表3に示す。
Claims (4)
- 前記遷移金属触媒が、マンガン、鉄、コバルト、ニッケルおよび銅からなる群より選択される少なくとも1種以上の遷移金属を含むものである、請求項1に記載の酸素吸収性多層体。
- 前記遷移金属触媒が、前記ポリアミド化合物100質量部に対し、遷移金属量として0.001〜10質量部含まれる、請求項1または2に記載の酸素吸収性多層体。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の酸素吸収性多層体を含む、酸素吸収性多層容器。
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