JP5974536B2 - 稲種子被覆用鉄粉及び稲種子 - Google Patents
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また、鉄粉被覆により、副次的に殺菌効果が得られることも注目されている。
「稲種子に、鉄粉、並びに鉄粉に対する質量比で0.5〜2%の硫酸塩(但し、硫酸カルシウムは除く)及び/又は塩化物を加え、さらに水を添加して造粒し、水と酸素を供給して金属鉄粉の酸化反応によって生成した錆により、鉄粉を稲種子に付着、固化させた後、乾燥させることを特徴とする鉄粉被覆稲種子の製造法。」(特許文献1の請求項1参照)
しかしながら、稲種子は播種工程のみならず、輸送工程においても機械的な外力を受けることは前述の通りである。そして、輸送工程において稲種子が受ける機械的外力は、落下による衝撃の他、種子間もしくは種子と容器間で生じる滑りや転がりの摩擦力である。
したがって、鉄粉被覆を播種工程のみならず輸送工程での鉄粉被膜の剥離を防止するには、摩擦力に対する強度を有する被覆が必要となる。
しかしながら、種子の滑りや転がり摩擦応力に対して十分な強度で稲種子を被覆できる鉄粉や、鉄粉を被覆した種子を実現する技術はなかった。
しかし、微粒状の鉄粉を多量に含有する鉄粉を使用した場合には、鉄粉が空気中の酸素と急激に反応し、発熱によって鉄粉を被覆した種子がダメージを受ける可能性や、大量取扱時には火災を引き起こしたりする懸念もある。加えて、微細な鉄粉は粉塵を生じやすいため、清浄な作業環境を維持しにくいという問題もある。
一方、微粒状の鉄粉の含有量が過小で、粗粒鉄粉の含有量が過大な場合には、鉄粉表面を被覆するための粒子数が不足し、均一な被膜形成が不可能になり、結果的に被膜強度が低下するおそれがある。
稲種子の表面を鉄粉で被覆する場合の重要な要素として、稲種子間のばらつきをなくすることが挙げられるが、特許文献1においてはこのことについて何らの開示もない。
また、稲種子に対してダメージを与える可能性が少なく、さらには取り扱いも容易な稲種子被覆用鉄粉及び該稲種子被覆用鉄粉を被覆した鉄粉被覆稲種子を得ることを目的としている。
発明者が着目したのは、稲種子の表面構造である。図1は稲の種籾の走査型電子顕微鏡による二次電子像であり、図1(a)が全体像、図1(b)が一部の拡大写真、図1(c)がさらに拡大した写真を示している。
図1の写真から分かるように、稲の種籾の最外殻である籾殻の表面には、微細な凹凸があり、この凹凸における凹部に鉄粉が入り込んで付着することによって、より強固な被膜を形成することができるのではないかと考えた。
そこで、種子表面の微細な凹部へ入り込んで付着できる鉄粉粒子径について検討したところ45μ以下の粒子径の鉄粉を所定量含むことが好ましいとの知見を得た。
もっとも、微粒径の鉄粉を多量に含むと前述した発熱や作業環境上の問題を生ずることから所定の量以下であることも必要である。
「お米の微視的構造を見る(目崎孝昌 著)」の21ページにも示されているように、前記の毛5の生え方にも粗密がある。特に、毛5が密集した部位における毛5の間隔は50〜150μmである。
発明者は、種籾1に鉄粉をコーティングする際には、前述した凹部に入り込んで付着する他に毛5の弾性的作用によって毛5と毛5の間に配置された鉄粉が毛5に保持されることを通じて、付着力が高まると考えた。
また、発明者は、稲種子の毛5の保持力による付着の他、毛5をすり抜ける鉄粉で、凹部には入り込まないような粒径の鉄粉は、稲種子表面に貼りつくように直接付着することも知見した。
以上のような種子の表面の状態を検討し、毛5に保持されるもの、あるいは毛5をすり抜けて凹部には入り込まないが種子表面に付着するような鉄粉粒径について検討したところ、63μ以下の鉄粉を所定の量含むことが好ましいとの知見を得た。
そして、稲種子表面の凹部に入り込む鉄粉、凹部には入り込まない稲種子表面に付着する鉄粉、毛5によって保持される鉄粉を含有することで、稲種子の凹部には最も微細な鉄粉が入り込み、その上方には種子表面に鉄粉が付着し、さらにその上方には毛5によって鉄粉が保持され、鉄粉が三重にコーティングされる部位も存在することになり、種子の転がりや滑りに伴う、被覆膜の剥離量を小さくできるとの知見を得た。
これによって、農作業の省力化や農産物生産コストの低減が可能となる。
本発明の一実施の形態に係る種子被覆用鉄粉は、粒子径が45μm以下の鉄粉の質量比率が35%超、85%未満、かつ、粒子径が63μm以下の鉄粉の質量比率が75%超であり、かつ金属鉄の含有比率が30.0質量%以上99.0質量%以下であることを特徴とするものである。
また、本実施の形態においては、粒子径が150μmを超える鉄粉の質量比率が10%未満としている。
以下、粒度分布と金属鉄の含有比率を上記のように規定した理由を説明する。
粒子径が45μm以下の鉄粉の質量比率を35%超としたのは、鉄粉が種子表面の微細な凹凸の凹部に入り込んで付着し、強固な被膜を形成するためである。
また、粒子径が45μm以下の鉄粉の質量比率を85%未満としたのは、微粒径の鉄粉の含有量が増えると、鉄粉が空気中の酸素と急激に反応し、発熱によって鉄粉を被覆した種子がダメージを受ける可能性や、大量取扱時には火災を引き起こしたりする懸念があり、さらに、微細な鉄粉の含有量が多いと、粉塵を生じやすく清浄な作業環境を維持しにくいからである。
本実施の形態に係る種子被覆用鉄粉の金属鉄の含有比率は、30.0質量%以上99.0質量%以下である。
金属鉄の含有比率を30.0質量%以上にしたのは、金属鉄の含有比率が30.0質量%未満では、発生錆び量が少なく、鉄粉による被覆強度が弱くなるからである。31.3質量%以上であることが好ましい。
また、金属鉄の含有比率を99.0質量%以下にしたのは、金属鉄の含有比率が99.0質量%超では、錆び発生時の酸化反応が急激に進行し、その際の発熱量が大きく種子に対してダメージを与え、発芽率が低下するからである。98.9質量%以下であることが好ましい。
鉄粉のアトマイズ工程における雰囲気中の酸素濃度、還元鉄粉製造工程中の雰囲気酸素濃度、さらには、アトマイズ鉄粉や還元鉄粉を仕上げ熱処理する際の酸素濃度や水素濃度を制御することによって、鉄粉の酸化度を制御し、ひいては鉄粉中の金属鉄の含有比率を制御することができる。
例えば「鉄コーティング湛水直播マニュアル2010(独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 近畿中国四国農業研究センター 編)」に示されているように、手作業での被覆(コーティング)をはじめ、従来から公知の混合機を用いる方法等いずれを使用してもよい。
混合機としては、例えば、攪拌翼型ミキサー(たとえばヘンシェルミキサー等)や容器回転型ミキサー(たとえばV型ミキサー,ダブルコーンミキサー、傾斜回転型パン型混合機、回転クワ型混合機等)が使用できる。
また、上記の鉄コーティング湛水直播マニュアル2010に示されているように、鉄粉コーティングに際しては焼石膏などのコーティング強化剤を使用することもできる。
なお、本実施の形態に係る種子被覆用鉄粉の上記効果は後述する実施例1において確認している。
本実施の形態に係る種子被覆用鉄粉は、粒子径が45μm以下の鉄粉の質量比率が35%超、85%未満、かつ粒子径が63μm以下の鉄粉の質量比率が75%超であり、かつ流動度が40(sec/50g)以下であることを特徴とするものである。
粒度分布は実施の形態1と同様であり、粒度分布を規定した理由は実施の形態と同様である。以下においては、流動度を規定した理由について説明する。
本実施の形態に係る種子被覆用鉄粉の流動度は40(sec/50g)以下に設定されている。
流動度は、金属の流動性を評価する方法として、JIS Z2502:2000に規定されたものである。
JIS Z2502:2000によると、流動計は、漏斗、漏斗支持器、支持棒及び支持台から構成され、各寸漏斗の形状、寸法は規定されている。105±5℃で乾燥した金属粉末50gを漏斗に移し、漏斗下部のオリフィスを開いて、オリフィスを開いた瞬間から最後の粉末がオリフィスを離れるまでの時間を測定する。上記の時間が短い程、流動性が良好であると評価する。
流動度の定義は、50gの粉体が上記のオリフィス通過に要した時間(sec)であり単位は(sec/50g)である。
被覆のばらつきと流動度の関係を以下に説明する。
種子に種子被覆用鉄粉を被覆する方法として、種子被覆用鉄粉と焼石膏(硫酸カルシウム水和物)と種子を回転容器中に投入して、水スプレーしながら種子表面に鉄粉と石膏をコーティングする。このような工程で、種子被覆用鉄粉の流動度が大きいと付着ムラが発生して種子間における種子被覆用鉄粉の被覆のばらつきが大きくなる。逆に種子被覆用鉄粉の流動度が小さいと、付着ムラが生じず、種子間の被覆のばらつきが小さくなる。
鉄粉の粒度分布や粒子形状は流動度に大きな影響を与える。そのため、例えば、水アトマイズ鉄粉について流動度を制御するには、ノズルから落下させる溶鋼流の流速および直径、噴霧水の流量、流速および噴霧角度によって鉄粉の粒度分布や粒子形状を制御し、その結果として流動度を制御することができる。
また、還元鉄粉については、還元前の原料酸化鉄や還元後の製品の粉砕方法を選択することによって鉄粉の粒度分布や粒子形状を制御することができ、その結果として鉄粉の流動度を制御することができる。
なお、本実施の形態に係る種子被覆用鉄粉の上記効果は後述する実施例2において確認している。
本実施の形態に係る種子被覆用鉄粉は、粒子径が45μm以下の鉄粉の質量比率が35%超、85%未満、かつ粒子径が63μm以下の鉄粉の質量比率が75%超であり、安息角が45度以下であることを特徴とするものである。
粒度分布は実施の形態1と同様であり、粒度分布を規定した理由は実施の形態と同様である。以下においては、安息角を規定した理由について説明する。
本実施の形態に係る種子被覆用鉄粉の安息角は45度以下に設定されている。
安息角は、種子被覆用鉄粉を積み上げたときに自発的に崩れることなく安定を保つ斜面の角度であり、流動性が高いほど安息角は小さくなる。
種子被覆用鉄粉の安息角を45度以下に設定した理由は、種子間における種子被覆用鉄粉の被覆のばらつきを少なくするためである。
種子に種子被覆用鉄粉を被覆する方法として、種子被覆用鉄粉と焼石膏(硫酸カルシウム水和物)と種子を回転容器中に投入して、水スプレーしながら種子表面に鉄粉と石膏をコーティングする。このような工程で、種子被覆用鉄粉の安息角が大きく流動性が低いと付着ムラが発生して種子間における種子被覆用鉄粉の被覆のばらつきが大きくなる。逆に種子被覆用鉄粉の安息角が小さく流動性が高いと付着ムラが生じず、種子間の被覆のばらつきが小さくなる。
鉄粉の粒度分布や粒子形状は安息角に大きな影響を与える。そのため、例えば、水アトマイズ鉄粉について安息角を制御するには、ノズルから落下させる溶鋼流の流速および直径、噴霧水の流量、流速および噴霧角度によって鉄粉の粒度分布や粒子形状を制御し、その結果として鉄粉の安息角を制御することができる。
また、還元鉄粉については、還元前の原料酸化鉄や還元後の製品の粉砕方法を選択することによって鉄粉の粒度分布や粒子形状を制御することができ、その結果として鉄粉の安息角を制御することができる。
なお、本実施の形態に係る種子被覆用鉄粉の上記効果は後述する実施例3において確認している。
発明例として種々の粒度分布の鉄粉である発明例1〜6を用いて稲種子の被覆を行った。また、比較例として、本発明の粒度分布の範囲を外れる粒度分布の鉄粉である比較例1〜3を用いて稲種子の被覆を行った。
なお、発明例1〜6及び比較例1〜3の金属鉄含有比率はほぼ一定の87質量%になるように制御した。
はじめに種籾と焼石膏と数種の鉄粉を準備した。次に、傾斜回転型パン型混合機を用いて、適量の水を噴霧しながら種子(種籾)20kgに対して鉄粉10kgと1kgの焼石膏をコーティングし、さらに0.5kgの焼石膏を仕上げにコーティングした。
鉄粉を被覆(コーティング)された種子の転がり摩擦や滑り摩擦に対するコーティング被膜の強度評価方法は確立されていない。
そこで、JPMA P 11−1192 「金属圧粉体のラトラ値測定方法」に記載された試験方法に準じて被膜強度を調査した。なお、本試験方法をラトラ試験と称することとする。
なお、回転数は上記試験方法に準ずると回転数は1000回となるが、以下に示す理由から回転数は1200回に設定した。
近年では、コーティング種子の生産量、輸送量、貯蔵量が大量になるにつれて種子への負荷が増大する傾向にあり、より高い耐摩耗性が必要となってきた。そこで本発明では、この状況を反映し、より苛酷な条件で試験を実施するために、ラトラ試験におけるかごの回転数を1200回に設定したものである。この方法によれば、かご内で種子が転がりながら流動することによって種子間および種子とかご容器内面との間で、転がりや滑りの摩擦力が負荷される。
したがって、本方法を適用すれば、転がり摩擦力と滑り摩擦力が複合的に負荷された場合の、コーティング被膜の強度を評価することができる。
表2に鉄粉の粒度分布とラトラ試験での重量減少率を示す。なお、重量減少率は以下の計算式から求めた。
重量減少率=(ラトラ試験で剥離した被膜の質量)/(試験前の種子質量)×100(%)
したがって、重量減少率が小さいほど、被膜の強度が高いと判定することができる。
他方、上記の粒度分布を外れる比較例1〜3では、ラトラ試験での重量減少率が4%以上である。
このことから、鉄粉の粒度分布を本発明の範囲内にすることで重量減少率を大幅に抑制できることが実証された。
なお、表2において比較例1〜4における粒度分布が本発明の範囲を外れる数字には下線を付してある。
また、比較例として、粒度分布については本発明範囲内であるが、金属鉄含有比率が発明範囲外の20.6質量%の比較例4と、99.7質量%の比較例5を用いて稲種子の被覆を行った。
なお、この実験では金属鉄含有比率に関する効果確認に主眼を置いているため、粒度分布はほぼ同じになるように制御した。
種子被覆用鉄粉の粒度分布、金属鉄含有比率、及びラトラ試験での重量減少率、発芽率を表3に示す。
なお、発芽率は前記の鉄コーティング湛水直播マニュアル2010に記載の「発芽テスト」に準じて評価した。具体的には、直径9cmのシャーレーに、種子をおよそ100粒と、水を20mLとを入れ、25℃で1週間放置後、発芽した種子としなかった種子を数え、発芽率を計算した。
また、金属鉄含有比率が99.7質量%の比較例5では、ラトラ試験での重量減少率は2.5%と高くはないが、発芽率が60%と低くなっている。これは、錆び発生時の酸化反応が急激に進行し、その際の発熱量が大きく種子に対してダメージを与えたものと推察される。
表4に鉄粉の粒度分布とラトラ試験での重量減少率を示す。
また、流動度に関しては、発明例、比較例共に発明範囲である40(sec/50g)以下に制御し、具体的には29.0(sec/50g)〜39.5(sec/50g)とした。
鉄粉による稲種子被覆方法、ラトラ試験方法等は実施例1で示したものと同様である。
また、比較例として、粒度分布については本発明範囲内であるが、流動度が極めて大きい比較例9、鉄粉被覆をしないものを比較例10とした。
種子被覆用鉄粉の粒度分布、流動度に対応した、鉄粉被覆種子質量(100粒)の平均質量(mg)及び標準偏差(mg)、さらには発芽率(%)を表5に示す。発芽率の評価方法等は実施例1で示したものと同様である。
これに対して、比較例9のものは、標準偏差が16(mg)を超え、発芽率が85%と低くなっている。
以上のことから、種子被覆用鉄粉の流動度を小さくすることで、種子被覆用鉄粉の種子に対する被覆のばらつきが小さくなり、発芽率が高くなることが分かる。
また、流動度が40(sec/50g)以下であれば発芽率が94%以上となるので好ましく、さらには流動度が35(sec/50g)以下であれば発芽率が99%以上となるのでより好ましいことが分かる。
表6に鉄粉の粒度分布とラトラ試験での重量減少率を示す。
また、安息角に関しては、発明例、比較例共に発明範囲である45度以下に制御し、具体的には33〜41度とした。
鉄粉による稲種子被覆方法、ラトラ試験方法等は実施例1で示したものと同様である。
また、比較例として、粒度分布については本発明範囲内であるが、安息角が48度の比較例14、鉄粉被覆をしないものを比較例15とした。
種子被覆用鉄粉の粒度分布、安息角に対応した、鉄粉被覆種子質量(100粒)の平均質量(mg)及び標準偏差(mg)、さらには発芽率(%)を表7に示す。発芽率の評価方法等は実施例1で示したものと同様である。
これに対して、比較例14のものは、標準偏差が16(mg)を超え、発芽率が85%と低くなっている。
以上のことから、種子被覆用鉄粉の安息角を小さくすることで、種子被覆用鉄粉の種子に対する被覆のばらつきが小さくなり、発芽率が高くなることが分かる。
また、安息角が45度以下であれば発芽率が95%以上となるので好ましく、さらには安息角が35度以下であれば発芽率が99%以上となるのでより好ましいことが分かる。
3 籾殻
5 毛
Claims (4)
- 稲種子を被覆するのに用いる鉄粉であって、
粒子径が45μm以下の鉄粉の質量比率が35%超、85%未満、かつ粒子径が63μm以下の鉄粉の質量比率が75%超であり、かつ流動度が40(sec/50g)以下であることを特徴とする稲種子被覆用鉄粉。 - 稲種子を被覆するのに用いる鉄粉であって、
粒子径が45μm以下の鉄粉の質量比率が35%超、85%未満、かつ粒子径が63μm以下の鉄粉の質量比率が75%超であり、安息角が45度以下であることを特徴とする稲種子被覆用鉄粉。 - 粒子径が150μm超の鉄粉の質量比率が、10%未満であることを特徴とする請求項1又は2に記載の稲種子被覆用鉄粉。
- 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の稲種子被覆用鉄粉を被覆してなることを特徴とする稲種子。
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