JP5974519B2 - モータ制御装置、モータ制御方法、画像形成装置およびモータ制御システム - Google Patents

モータ制御装置、モータ制御方法、画像形成装置およびモータ制御システム Download PDF

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Description

本発明は、モータ制御装置、モータ制御方法および画像形成装置に関する。さらに詳述すると、DCモータの回転速度を検知して当該回転速度を設定された目標速度となるようにフィードバック制御を行うモータ制御装置、モータ制御方法および該モータ制御装置を備えた画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写装置、これらの複合機等の画像処理装置として、像担持体である感光ドラムの表面に静電潜像を形成し、感光ドラム上の静電潜像を現像剤であるトナー等によって現像して可視像化し、現像された画像を転写装置により記録紙(用紙、記録媒体、記録材ともいう)に転写して画像を担持させ、圧力や熱等を用いる定着装置によって記録紙上のトナー画像を定着する電子写真方式の画像形成装置が知られている。
このような電子写真方式の画像形成装置において、用紙搬送部の駆動手段としてDCモータ(直流モータ)が用いられ、このDCモータの回転速度を検知して当該回転速度を設定された目標速度となるようにフィードバック制御を行って、用紙搬送部を駆動させることが知られている。
DCモータは、従来使用されていたステッピングモータに比べ、一般に、平均消費電力は小さいが最大電流は大きい。このため、何らかの不具合等が発生し、負荷が大きくなった場合、DCモータに流れる電流が増加してDCモータが過発熱し、場合によっては破損する危険性も生じる。
このようなDCモータの特性を鑑みて、DCモータ制御中の異常を監視してDCモータの動作を停止させる技術が既に知られている。
例えば、特許文献1には、インクジェットプリンタのインクキャリアの駆動に用いるDCモータに関し、パルス信号のデューティを一定時間おきにコントロールするたびに、当該パルス信号のデューティが最大値になったか否かを判定し、デューティが最大値となった回数をカウンタに計数させ、当該カウンタの計数値が所定値に達するまでは、デューティが最大値であってもDCモータを停止せずにカウンタを増加させてゆき、カウンタの計数値が所定値に達したときに、DCモータがロック状態(回転不能となって停止した状態)であると判定して、DCモータへの電圧印加を中断する技術が開示されている。
特許文献1に記載の技術によれば、DCモータがロック状態となった状態を検知してDCモータを停止させることが可能となる。しかしながら、上述のように、DCモータは、ロック状態とならないでも負荷が大きくなった場合に、DCモータに流れる電流が増加しDCモータが過発熱し、場合によっては破損する危険性があるが、特許文献1では、この状態を検知することはできないという問題があった。
そこで本発明は、モータがロック状態になる前の異常な状態を検知して、モータ制御中の異常検知精度を高めることができるモータ制御装置、モータ制御方法該モータ制御装置を備えた画像形成装置およびモータ制御システムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係るモータ制御装置は、DCモータの回転速度を検出する速度検出手段と、前記DCモータの目標速度を設定する目標速度設定手段と、前記目標速度および前記回転速度に基づいてPWM信号を生成する生成手段と、前記PWM信号の駆動デューティに比例した電圧を前記DCモータに印加するモータドライバと、前記DCモータの異常を検知する異常検知手段と、を備えたモータ制御装置において、前記異常検知手段は、一連のプロセスにおける所定のタイミングにおいて前記速度検出手段によって検出された前記DCモータの回転速度に応じデューティ閾値を、該回転速度に基づいて生成された前記PWM信号の駆動デューティと比較して前記DCモータの異常を検知するものである。
本発明によれば、モータ制御中の異常検知精度を高めることができ、モータを安定して駆動させることができる。
本発明に係るモータ制御装置の一実施形態であるDCモータ制御装置の機能ブロック図である。 図1に示すDCモータ制御装置の各ブロックにおける伝達特性を示したブロック図である。 DCモータの回転速度とPWM信号の駆動デューティとの関係を示すグラフである。 モータ制御装置が実行する異常検知処理の一例を示すフローチャートである。 PWM変換手段への入力データとPWM信号の駆動デューティとの関係を表すグラフである。 モータ制御装置が実行する異常検知処理の他の例を示すフローチャートである。 モータ制御装置の他の実施形態であるDCモータ制御装置の機能ブロック図である。 図7に示すDCモータ制御装置の各ブロックにおける伝達特性を示したブロック図である。 本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す断面図である。
以下、本発明に係る構成を図1から図9に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(モータ制御装置の構成)
本実施形態に係るモータ制御装置(DCモータ制御装置10)は、DCモータ(DCモータ5)の回転速度を検出する速度検出手段(エンコーダ6および速度検出手段7)と、DCモータの目標速度を設定する目標速度設定手段(目標速度設定手段1)と、目標速度および回転速度に基づいてDCモータの速度制御のための制御量を生成する制御手段(コントローラ2)と、制御量をPWM信号に変換するPWM変換手段(PWM変換手段3)と、PWM信号の駆動デューティに比例した電圧をDCモータに印加するモータドライバ(モータドライバ4)と、DCモータの異常を検知する異常検知手段(コントローラ2)と、を備えたモータ制御装置において、異常検知手段は、DCモータの回転速度に応じて異なるデューティ閾値を設定し、PWM信号の駆動デューティがデューティ閾値を所定時間以上継続して超えた場合にDCモータの異常を検知するものである。
本発明に係るモータ制御装置の一実施形態であるDCモータ制御装置10の機能ブロック図を図1に示す。
なお、本実施形態では、DCモータ制御装置10は、電子写真方式の画像形成装置において用紙を搬送する用紙搬送部(搬送ローラ等)の駆動源として用いるDCモータの制御を例に説明するが、本発明のモータ制御装置は、電子写真方式の画像形成装置における用紙搬送部への適用に限られるものではなく、インクジェット方式等の他の画像形成装置の用紙搬送部や、インクキャリッジの駆動手段、その他の電子機器が備える駆動部の駆動手段としても適用できることは勿論である。
本実施形態に係るDCモータ制御装置10は、DCモータ5の駆動制御を行う制御装置であって、目標速度設定手段1、制御手段および異常検知手段としてのコントローラ2、PWM(pulse width modulation:パルス幅変調)変換手段3、モータドライバ4、エンコーダ6および速度検出手段7を備えている。また、DCモータ5は、負荷11の駆動手段として駆動する。なお、例えば、コントローラ2はCPU、目標速度設定手段1、PWM変換手段3および速度検出手段7は、CPUからの指令に基づいて作動するASICとして構成することができる。
目標速度設定手段1は、DCモータ5の目標回転速度(以下、単に、目標速度ともいう)を設定するものである。また、コントローラ2は、目標温度設定手段1で設定されたDCモータ5の目標速度と、エンコーダ6で検知され速度検出手段7から送られるDCモータ5の検出回転速度(以下、単に、回転速度ともいう)との差に基づいて、PID(比例制御、積分制御、微分制御)演算、ローパスフィルタ演算、等を行って、制御量を算出するフィードバック制御を行うものである。また、後述するように、トルク変動等の外乱に起因するDCモータ5の異常を検知する異常検知手段として機能する。
PWM変換手段3は、コントローラ2で算出された制御量に比例したデューティの信号(PWM信号の駆動デューティ、PWM信号のデューティ値)への変換を行うものである。また、モータドライバ4は、PWM変換手段3から出力される信号のデューティに比例した電圧を、DCモータ5に印加してDCモータ5を駆動させるものである。
DCモータ5は、モータドライバ4からの出力電圧により駆動され、目標速度設定手段1で設定される目標速度で回転するように制御される。また、エンコーダ6は、DCモータ5の回転軸に装着されて、DCモータ5の回転速度に比例した周波数の信号を生成するものである。エンコーダ6としては、種々のエンコーダを用いることができるが、例えば、円盤上の板にスリットが配置され、スリットの有無を光学的センサで検出することでDCモータ5の回転速度を検知するロータリエンコーダを用いることができる。
速度検出手段7は、エンコーダ6からのエンコーダ信号に基づいてDCモータ5の回転速度を検出するものである。
負荷11は、画像形成装置において用紙の搬送に用いる用紙搬送部の駆動手段(搬送ローラ等)であって、DCモータ5の駆動により回転し、用紙の搬送を実行する。
図2に図1に示した各ブロックにそれぞれの伝達特性を付加したDCモータ制御装置10のブロック図を示す。図2を参照してDCモータ制御装置10の基本的な制御について説明する。
コントローラ2は、目標速度設定手段1から送られる目標速度について、内部でPID演算やローパスフィルタ演算等を実行して、制御量[lsb]を算出してPWM変換手段3に渡す。なお、図2における各記号は、P:比例ゲイン、I:積分ゲイン、D:微分ゲイン、LPF(s):ローパスフィルタの伝達特性、を示している。
また、PWM変換手段3は、コントローラ2によって算出された制御量[lsb]をデューティ[%]に変換するゲイン(図中のGpwm[%/lsb])を有し、PWM信号の駆動デューティをモータドライバ4へ出力する。
これを受けたモータドライバ4は、PWM信号の駆動デューティからDCモータ5に印加する電圧に変換するゲイン(図中のGd[V/%])を有し、DCモータ5へ当該電圧Vmを印加する。
DCモータ5および負荷11の伝達特性は、図2において、Ke:誘起電圧定数、R:端子間抵抗、L:モータコイルインダクタンス、Kt:トルク定数、J:モータイナーシャ+負荷イナーシャ、を示している。
エンコーダ6は、DCモータ5の回転速度に比例した周波数の信号を生成するゲイン(図中のGe[Hz/(rad/s)])を有し、このゲインは、DCモータ5のモータ軸が1周した時に発生するパルス数を2πで割った値である。
速度検出手段7は、例えば、エンコーダパルスのパルス周期を、高速クロックfc[Hz]でカウントして周波数を検出する場合、エンコーダパルス周波数はfcをカウント値で割ることによって求まるため、ゲイン(Gv)は1[lsb/Hz]である。
以上、DCモータ制御装置10の基本的な制御例について説明したが、外乱として負荷11のトルク変動、例えば、負荷11の異常による異常外乱トルク等が発生する場合がある。このような外乱が発生した場合でも、コントローラ2は、DCモータ5が所定の速度になるように制御されるため、DCモータ5に流れる電流が増加し、DCモータ5が発熱または破損する可能性が生じてしまう。
(モータ駆動制御)
次に、DCモータ5の回転速度とPWM信号の駆動デューティについて説明する。図3はDCモータ5の回転速度とPWM信号の駆動デューティとの関係を示すグラフである。
トルク変動等の外乱がない状態では、図2を用いて説明した伝達特性からモータドライバ4の平均出力電圧がVmの時、DCモータ5の回転速度Vωは、次式(1)で表すことができる。
上記式(1)より、DCモータ5が定速で回転している時は、回転速度Vωは、次式(2)で表すことができる。
上記式(2)に示されるように、モータドライバ4の平均出力電圧Vm、PWM信号の駆動デューティと回転速度Vωは比例することがわかる。
ここで、負荷11によるトルク変動がある場合、図3中に破線のグラフで示すように、PWM信号の駆動デューティは、トルク変動量に応じて大きくなる。このため負荷11のトルク変動が予め計算または測定等によってわかれば、各回転速度でのPWM信号の最大デューティを予測することができる。
そこで、本実施形態では、PWM信号のデューティ閾値を回転速度に応じて可変的に設定することにより、異常な外乱トルクが発生したことを正確に判断するものである。
ここで、モータドライバ4の駆動用電源電圧をVh、PWM信号の駆動デューティをDpwmとすると、上記式(2)は次式(3),(4)で表すことができ、PWM信号の駆動デューティは回転速度Vωに一定の係数をかけることにより予測できるといえる。
また、負荷変動が回転速度によらず一定であるとすれば、負荷変動によるPWM信号のデューティ増加量も回転速度によらず一定であるため、デューティ閾値Dthは、次式(5)で示すように回転速度Vωと係数A,Bで表される1次関数で予測することができるといえる。
(異常検知処理)
以上を踏まえ、次に、モータ制御装置10が実行する外乱による異常を判断する処理の一例について、図4のフローチャートを参照して説明する。図4のフローチャートは、PWM信号のデューティ値に基づいて異常を判断し、DCモータの駆動を停止するまでの処理を示している。
異常検知処理は、DCモータ5の制御開始と同時に開始される。なお、本実施形態では、異常検知処理を1msecに1回実行するものとしているが、処理間隔はこれに限られるものではない。
先ず、コントローラ2は、速度検出手段7から、エンコーダ信号1周期間のカウント値、またはカウント値によって算出した周波数の値である速度情報Viを取得する(S101)。
次に、速度情報Viがいずれの速度範囲に該当するかを判断する(S102−1,S102−2)。ここで、速度範囲(周波数範囲)は、複数の段階に分けられている。なお、段階数およびその範囲は特に限られるものではないが、ここでは、説明の便宜上、速度範囲を3つのブロックに分けた場合を例に説明する。なお、f1[Hz],f2[Hz]に対応する値は、コントローラ2が備える記憶部または処理プログラム内にパラメータとして予め設定されていれば良い。
速度範囲1:0[Hz]〜f1[Hz]未満
速度範囲2:f1[Hz]〜f2[Hz]未満
速度範囲3:f2[Hz]以上
次に、S102で判定された各速度範囲1〜3に応じたPWM信号のデューティ閾値Dthが選択的に取得される(S103−1,S103−2,S103−3)。これにより、PWM信号のデューティ閾値を回転速度に応じて可変的に設定することが可能となる。なお、各速度範囲におけるPWM信号のデューティ閾値Dth1〜3は、コントローラ2が備える記憶部または処理プログラム内にパラメータとして予め設定されていれば良い。
速度範囲1のデューティ閾値:Dth1
速度範囲2のデューティ閾値:Dth2
速度範囲3のデューティ閾値:Dth3
次に、PWM変換手段3からPWM信号の駆動デューティに対応したデータ(デューティ値[%])を取得する(S104)。なお、PWM変換手段3は、図5のPWM変換手段3への入力データ(コントローラ2によって算出された制御量[lsb])とPWM信号の駆動デューティとの関係を表すグラフに示すように、入力データを変換して0〜FFの範囲にリミットする。リミットした値に対応させてPWM信号の駆動デューティを設定する。このPWM変換手段3内で変換した値を取得することにより、PWM信号のデューティ値が得られる。
次に、PWM変換手段3から取得したデューティ値が選択されたデューティ閾値Dth以上であるかどうかを判断する(S105)。
デューティ値が選択したデューティ閾値以上でない場合(S105:N)は、カウンタがクリアされて(S106)、S101の処理に戻って、次回の処理(1msec後)となる。一方、デューティ値が選択したデューティ閾値以上である場合(S105:Y)、カウンタをインクリメントする(S107)。S105〜S107の処理により、カウンタの値は連続してデューティ閾値を超えている時間を示すこととなる。
次に、カウンタの値がデューティ閾値を、所定時間Tth以上連続して超えているかどうかを判断し(S108)、所定時間Tth以上継続して超えている場合は(S108:Y)、異常と検知して、DCモータ5の駆動を停止させる。これにより、DCモータに流れる電流が遮断され、DCモータの発熱、破損等を未然に防止することができる。一方、所定時間Tthに満たない場合は(S108:N)、S101の処理に戻って、次回の処理(1msec後)となる。
以上説明した本実施形態に係るDCモータ制御装置10によれば、DCモータ5の回転状態を検知するエンコーダ6からの信号をフィードバックして、DCモータ5の回転状態が所定の状態になるように制御し、また、制御量をPWM信号のデューティで出力しDCモータ5にPWM信号のデューティに比例した電圧を与えて制御するDCモータ制御装置10において、PWM信号のデューティが所定の値になった時に異常と判断してDCモータを停止させる異常検知手段を有し、当該異常検知手段は、DCモータ5の制御中の回転速度を検知し、異常と判断するPWMデューティの閾値を回転速度の速度範囲に応じて段階的に設定しているので、従来よりもDCモータ5の制御中の異常検知精度を高めることができる。
なお、異常検知処理の判定に用いる判定時間Tthは、少なくともDCモータ5が加速または減速に要する時間以上に設定することが好ましい。これにより、DCモータ5の加速または減速時における異常を誤検知することを防止することができる。
[第2の実施形態]
以下、本発明に係るモータ制御装置の他の実施形態について説明する。なお、上記実施形態と同様の点についての説明は省略する。
次に、外乱による異常を判断する処理の他の例について、図6のフローチャートを参照して説明する。図6のフローチャートは、PWM信号のデューティ値に基づいて異常を判断し、DCモータ5の駆動を停止するまでの処理を示している。
上記第1の実施形態の異常検知処理(図4)では、S102とS103において、速度情報Viを区分した速度範囲毎に設定されたデューティ閾値Dthを取得したが、本実施形態では、S202において、速度情報Viからデューティ閾値を算出するようにしている。なお、S201はS101に、S203〜S208はS104〜S109と同一の処理であるため説明は省略する。
S202におけるデューティ閾値の算出は、上記式(5)に示した一次関数を用いて算出することができる。なお、係数A,Bはコントローラ2が備える記憶部または処理プログラム内にパラメータとして予め設定されていれば良い。
本実施形態によれば、速度情報から1次関数を用いてデューティ閾値が算出されるので、さらに高い精度で異常を検知することが可能となる。
[第3の実施形態]
本発明に係るモータ制御装置の他の実施形態であるDCモータ制御装置10の機能ブロック図を図7に示す。また、図8に図7に示した各ブロックにそれぞれの伝達特性を付加したDCモータ制御装置10のブロック図を示す。
図7に示すDCモータ制御装置10では、第1の実施形態で説明したDCモータ制御装置10に加え、DCモータ5の目標位置を設定する目標位置設定手段8およびエンコーダ6からのエンコーダ信号からDCモータ5の回転位置を検出する位置検出手段9を備えている。
このDCモータ制御装置10では、図8に示すように、位置フィードバック制御が追加される。すなわち、コントローラ2は、目標位置設定手段8が設定する目標位置と、位置検出9が検出する検出位置との差を算出し、位置フィードバックゲイン(Gx)を乗算し、その結果を速度誤差に加算するものである。
このように、目標位置設定手段8および位置検出手段9を備えて、位置フィードバック制御を併せて行うことにより、上述の効果に加えて、さらに、位置誤差が発生しないDCモータ5の制御を行うことが可能となる。
[第4の実施形態]
上記第1〜第3の実施形態で説明したモータ制御装置10により制御されるDCモータ5を駆動源として備えた画像形成装置の一例について説明する。
図9は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す全体構成図である。図9に示すように、画像形成装置100は、タンデム型カラープリンタである。画像形成装置本体100の上方にあるボトル収容部101には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナーボトル102Y,102M,102C,102Kが着脱自在(交換自在)に設置されている。
ボトル収容部101の下方には中間転写ユニット85が配設されている。その中間転写ユニット85の中間転写ベルト78に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部74Y,74M,74C,74Kが並設されている。
各作像部74Y,74M,74C,74Kには、それぞれ、感光体ドラム75Y,75M,75C,75Kが配設されている。また、各感光体ドラム75Y,75M,75C,75Kの周囲には、それぞれ、帯電部73、現像部76、クリーニング部77、除電部(不図示)等が配設されている。そして、各感光体ドラム75Y,75M,75C,75Kで、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)がおこなわれて、各感光体ドラム75Y,75M,75C,75K上に各色の画像が形成されることになる。
感光体ドラム75Y,75M,75C,75Kは、不図示の駆動モータによって図9中の時計方向に回転駆動される。そして、帯電部73の位置で、感光体ドラム75Y,75M,75C,75Kの表面が一様に帯電される(帯電工程)。
その後、感光体ドラム75Y,75M,75C,75Kの表面は、露光部103から発せられたレーザ光の照射位置に達して、この位置での露光走査によって各色に対応した静電潜像が形成される(露光工程)。
その後、感光体ドラム75Y,75M,75C,75Kの表面は、現像装置76との対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、各色のトナー像が形成される(現像工程)。
その後、感光体ドラム75Y,75M,75C,75Kの表面は、中間転写ベルト78及び第1転写バイアスローラ79Y,79M,79C,79Kとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム75Y,75M,75C,75K上のトナー像が中間転写ベルト78上に転写される(1次転写工程)。このとき、感光体ドラム75Y,75M,75C,75K上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム75Y,75M,75C,75Kの表面は、クリーニング部77との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム75Y,75M,75C,75K上に残存した未転写トナーがクリーニング部77のクリーニングブレードによって機械的に回収される(クリーニング工程)。
最後に、感光体ドラム75Y,75M,75C,75Kの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム75Y,75M,75C,75K上の残留電位が除去される。こうして、感光体ドラム75Y,75M,75C,75K上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト78上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト78上にカラー画像が形成される。
ここで、中間転写ユニット85は、中間転写ベルト78、4つの1次転写バイアスローラ79Y,79M,79C,79K、2次転写バックアップローラ82、クリーニングバックアップローラ83、テンションローラ84、中間転写クリーニング部80、等で構成される。中間転写ベルト78は、3つのローラ82〜84によって張架・支持されるとともに、ローラ82の回転駆動によって図9中の矢印方向に無端移動される。
4つの1次転写バイアスローラ79Y,79M,79C,79Kは、それぞれ、中間転写ベルト78を感光体ドラム75Y,75M,75C,75Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写バイアスローラ79Y,79M,79C,79Kに、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。
そして、中間転写ベルト78は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ79Y,79M,79C,79Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム75Y,75M,75C,75K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト78は、2次転写ローラ89との対向位置に達する。この位置では、2次転写バックアップローラ82が、2次転写ローラ89との間に中間転写ベルト78を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト78上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体P上に転写される。このとき、中間転写ベルト78には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。
その後、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収される。こうして、中間転写ベルト78上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体Pは、画像形成装置100の下方に配設された給紙部104から、給紙ローラ97やレジストローラ対98等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、給紙部104には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ97が図9中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対98のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対98に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対98のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト78上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対98が回転駆動されて、記録媒体Pが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着装置90の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ローラ91及び加圧ローラ92による熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が記録媒体P上に定着される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対99のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対99によって装置外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部93上に順次スタックされる。こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
以上説明した画像形成装置100の各ローラ等の負荷11の駆動源として、DCモータ5を用い、当該DCモータ5を上記実施形態に係るモータ制御装置10により制御することにより、モータ制御中のモータの異常検知精度を向上させた画像形成装置100を構成することが可能となる。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
1 目標速度設定手段
2 コントローラ
3 PWM変換手段
4 モータドライバ
5 DCモータ
6 エンコーダ
7 速度検出手段
8 目標位置設定手段
9 位置検出手段
10 DCモータ制御装置
11 負荷
100 画像形成装置
特開2002−347296号公報

Claims (8)

  1. DCモータの回転速度を検出する速度検出手段と、
    前記DCモータの目標速度を設定する目標速度設定手段と、
    前記目標速度および前記回転速度に基づいてPWM信号を生成する生成手段と、
    前記PWM信号の駆動デューティに比例した電圧を前記DCモータに印加するモータドライバと、
    前記DCモータの異常を検知する異常検知手段と、を備えたモータ制御装置において、
    前記異常検知手段は、一連のプロセスにおける所定のタイミングにおいて前記速度検出手段によって検出された前記DCモータの回転速度に応じデューティ閾値を、該回転速度に基づいて生成された前記PWM信号の駆動デューティと比較して前記DCモータの異常を検知することを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記生成手段は、
    前記目標速度および前記回転速度に基づいて前記DCモータの速度制御のための制御量を生成する制御手段と、
    前記制御量を前記PWM信号に変換するPWM変換手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記異常検知手段は、所定のタイミングにおいて前記速度検出手段によって検出された前記DCモータの回転速度に応じたデューティ閾値が、該回転速度に基づいて生成された前記PWM信号の駆動デューティを所定時間以上継続して下回った場合に前記DCモータの異常を検知することを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記異常検知手段が、前記DCモータの異常を検知するための前記所定時間を前記DCモータの駆動開始から定常状態になるまでの時間、または定常状態から駆動停止になるまでの時間以上とすることを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  5. 前記DCモータの目標位置を設定する目標位置設定手段と、
    前記DCモータの回転位置を検出する位置検出手段と、をさらに備え、
    前記制御手段は、前記DCモータの位置制御を行うことを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載のモータ制御装置。
  6. DCモータの回転速度を検出する速度検出処理と、
    前記DCモータの目標速度を設定する目標速度設定処理と、
    前記目標速度および前記回転速度に基づいてPWM信号を生成する生成処理と、
    前記PWM信号の駆動デューティに比例した電圧を前記DCモータに印加するモータ制御処理と、
    前記DCモータの異常を検知する異常検知処理と、を行うモータ制御方法において、
    前記異常検知処理は、一連のプロセスにおける所定のタイミングにおいて前記速度検出処理によって検出された前記DCモータの回転速度に応じデューティ閾値を、該回転速度に基づいて生成された前記PWM信号の駆動デューティと比較して前記DCモータの異常を検知するようにしたことを特徴とするモータ制御方法。
  7. 請求項1から5までのいずれかに記載のモータ制御装置により駆動制御される前記DCモータを駆動源として用紙搬送を行うことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1から5までのいずれかに記載のモータ制御装置と、
    該モータ制御装置により駆動制御される前記DCモータと、を備えることを特徴とするモータ制御システム。
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