JP5974059B2 - 医療用x線測定装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、医療用X線測定装置及び方法に関し、特に、X線ビームを走査しながら、高エネルギーX線照射と低エネルギーX線照射とを交互に繰り返す装置及び方法に関する。
医療用X線測定装置として、X線組織診断装置、X線撮影装置、X線CT装置等が知られている。以下においては、X線組織診断装置の一種である骨密度測定装置をとりあげ、それについて説明する。
骨密度測定装置は、一般に、二重エネルギーX線吸収法(DEXA法)に基づいて被検体内の骨について骨密度を測定及び演算する装置である(特許文献1及び特許文献2を参照)。骨密度測定装置においては、例えば、ペンシルビーム状のX線が機械的に2次元走査され、それとともに被検体を透過したX線が検出される。より詳しくは、ビーム走査を行いながら、低エネルギーX線及び高エネルギーX線が交互に照射され、これにより、機械走査方向に交互に並んだ低エネルギー検出値(以下「L検出値」という。)及び高エネルギー検出値(以下「H検出値」という。)が取得される。実際には、個々の検出値は入射強度と出射強度の比に相当する。なお、入射強度を測る際には、被検体ではなく空気層に対してX線が照射される。
従来の骨密度測定装置においては、複数のL検出値及び複数のH検出値からなる2次元検出値アレイに対して、2次元画素アレイが固定的に設定されている。画素アレイを構成する各画素は、先に取得されたL検出値及び後に取得されたH検出値からなり、あるいは、先に取得されたH検出値及び後に取得されたL検出値からなる。画素単位で、それを構成するL検出値及びH検出値に基づいて、骨密度(単位面積当たりの骨塩量)が演算される。従来、骨密度測定装置の中には、2次元の広がりを有するファンビームや3次元の広がりを有するコーンビームを照射する装置もある。
従来の骨密度測定装置においては、上記のように、各画素は、先に取得されたL検出値(又はH検出値)及び後に取得されたH検出値(又はL検出値)により構成される。個々の画素内において、2つの検出値の取得座標は、厳密には、互いに一致していない。機械走査速度やエネルギー切替周期にも依るが、それらの座標間に一定の差がある。
特許第4980862号公報 特開2012−192118号公報
従来、画素値の演算の基礎をなす2種類の検出値のそれぞれの取得位置(照射位置)は相違している。よって、後に詳述するように、組織厚が増大している箇所と減少している箇所とで測定条件が異なってしまうという問題がある。
本発明の目的は、生体組織の厚みが走査方向に増大している場合と減少している場合とで演算条件にできるだけ差が生じないようにすることにある。
本発明に係る医療用X線測定装置は、X線ビームの走査を行いながら、被検体に対して第1エネルギーX線の照射及び第2エネルギーX線の照射を交互に繰り返すことにより、走査方向に交互に並んだ第1エネルギー検出値及び第2エネルギー検出値からなる検出値列を取得する測定部と、前記検出値列に基づいて複数の画素値を演算する演算部と、を含み、前記演算部は、画素ごとに、当該画素に対応する第1エネルギー検出値と、当該第1エネルギー検出値の両隣に存在する2つの第2エネルギー検出値と、に基づいて画素値を演算する第1の演算部を含む。
従来のように1つの第1エネルギー検出値と1つの第2エネルギー検出値とに基づいて画素値を演算すると、組織の厚みが増加している場合と減少している場合とで測定条件が異なってしまう問題が生じるが、上記構成によれば、2つの第2エネルギー検出値が考慮されるので、上記問題を解消又は軽減できる。望ましくは、奇数個の第1エネルギー検出値と、偶数個の第2エネルギー検出値と、に基づいて画素値が演算される。特に望ましくは、1つの第1エネルギー検出値と、その両隣の2つの第2エネルギー検出値に基づく第2エネルギー補間値と、に基づいて画素値が演算される。その場合、第2エネルギー補間値は、2つの第2エネルギー検出値の間に、特に望ましくは第1エネルギー検出値と同じ位置に、存在するとみなせるような値を有するものである。複数の検出値列に対応する複数の画素値列のマッピングにより二次元画像が構成される。望ましくは、個々の検出値は二重エネルギーX線吸収法に従った値を有し、具体的には、入射強度と出射強度の比を表すものである。
望ましくは、前記第1の演算部は、前記2つの第2エネルギー検出値に基づいて前記第2エネルギー補間値を演算する補間演算器と、前記第1エネルギー検出値と前記第2エネルギー補間値とに基づいて前記画素値を演算する画素値演算器と、を含む。補間演算器は、複数の第2エネルギー検出値から第2エネルギー補間値を演算するものであり、その場合には、単純相乗平均、重み付け相乗平均等の手法を採用できる。個々の検出値が対数値であれば、加算平均、重み付け加算平均等の手法を採用するのが望ましい。
望ましくは、前記複数の画素値をマッピングすることにより画像を形成する手段であって、前記画素値演算器により演算された画素値をそれに対応する第1エネルギー検出値の取得位置にマッピングする画像形成部を含む。すなわち、補間法が適用される場合、望ましくは、画素値が第1エネルギー検出値の取得位置にマッピングされる。一方、非補間法が適用される場合、望ましくは、従来同様に、画素値が第1エネルギー検出値の取得位置と第2エネルギー検出値の取得位置の中間位置にマッピングされる。
望ましくは、前記第1エネルギーX線及び前記第2エネルギーX線の内の一方が低エネルギーX線であり、前記第1エネルギーX線及び前記第2エネルギーX線の内の他方が高エネルギーX線である。
望ましくは、前記演算部は、更に、画素ごとに、当該画素に対応する第1エネルギー検出値と、当該第1エネルギー検出値の一方側に隣接する第2エネルギー検出値と、に基づいて画素値を演算する第2の演算部と、前記第1の演算部と前記第2の演算部とを選択的に機能させる選択部と、を含む。例えば、組織エッジ部位においては、第2の演算部の動作を選択し、組織中においては、第1の演算部の動作を選択するようにしてもよい。
本発明によれば、生体組織の厚みが走査方向に増大している場合と減少している場合とで演算条件にできるだけ差が生じないようにできる。
本発明の係る骨密度測定装置の好適な実施形態を示す図である。 二次元検出値アレイを示す図である。 走査方向に沿った一次元検出値列を示す図である。 組織厚が増加している場合における非補間型画素値演算法の適用例を示す図である。 組織厚が減少している場合における非補間型画素値演算法の適用例を示す図である。 組織厚が増加している場合における補間型画素値演算法の第1適用例を示す図である。 組織厚が減少している場合における補間型画素値演算法の第1適用例を示す図である。 組織厚が増加している場合における補間型画素値演算法の第2適用例を示す図である。 組織厚が減少している場合における補間型画素値演算法の第2適用例を示す図である。 補間型画素値演算法の第1例を示す図である。 補間型画素値演算法の第2例を示す図である。 体脂肪率演算への適用例を示す図である。 重み付け補間型画素値演算法を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、骨密度測定装置の構成例が概念図として示されている。骨密度測定装置は医療用X線測定装置であり、被検体に対してX線を照射することにより骨密度画像を形成する装置である。骨密度は一般に単位面積当たりの骨塩量である。本実施形態においては、DEXA法に基づいて骨密度が測定及び演算されている。骨密度に代えて体脂肪率その他が演算されてもよい。
図1において、骨密度測定装置は、大別して、測定ユニット10及び演算制御ユニット12からなる。測定ユニット10は、例えば、X線管理区域内に設置される。演算制御ユニット12は、例えば、情報処理装置により構成される。
最初に、測定ユニット10について説明する。図1に示すように、撮影台14の天板14A上に被検体16が載せられている。被検体16は、測定対象となる骨16Aを有している。その骨16Aは、例えば、腰椎、大腿骨等である。測定ユニット10は、下部18と上部20とを有している。下部18について説明すると、天板14Aの下方には発生器24が水平運動可能に設けられている。発生器24はX線を発生するX線発生管26を有している。発生器24の上側には、図1に示す例において、フィルタユニット28が設けられている。フィルタユニット28と共にシャッタユニットが設けられてもよい。X線発生管26に対しては高電圧源30から電圧が供給されている。具体的には、X線発生管26に対して、制御信号31に従ったタイミングで、低電圧L及び高電圧Hが交互に印加されている。これによって、X線発生管26において、低エネルギーX線及び高エネルギーX線が交互に生じる。図示されていないコリメータ及びフィルタユニット28の作用により、図1に示す構成例において、2次元ビームとしてのファンビーム32が形成されている。図示のファンビーム32は、下方から上方へ広がるビームであり、すなわち面状のビームである。フィルタユニット28は、回転駆動されるフィルタ板を備え、そのフィルタ板は低エネルギーX線用フィルタ部材及び高エネルギーX線用フィルタ部材を備えている。X線の種類に応じて、それに対応する適切なフィルタがX線通過経路上に挿入される。フィルタユニット28は後述する制御部44によって制御されている。
下部18は走査機構22を有している。その動作は制御部44によって制御されている。本実施形態においては、発生器24を含む下部可動体と、後述する検出器34を含む上部可動体とがともにX方向すなわち図1において紙面垂直方向に機械的に走査されている。そのような機械的走査は走査機構22によって行われている。ファンビーム32をX方向に走査することにより、三角柱状の照射領域が形成される。ちなみに、Y方向はファンビームの広がり方向であり、Z方向はX線の照射方向、より詳しくはファンビーム中心線が向く方向である。X線発生を上部で行い、X線検出を下部で行うようにしてもよい。
上部20について説明すると、上部20は検出器34を有している。検出器34は、ファンビーム32の広がり方向つまりY方向に沿って設けられた複数の検出セル(センサ)を有する。各検出セルは個別的にX線の検出を行うものである。例えば約500個の検出セルが1次元配列されている。よって、それらによってY方向すなわちファンビームの広がり方向に並んだ複数の検出値からなる検出値列が取得される。X方向の各位置においてX線の照射を順次行うことにより、X方向の各位置において検出値列が取得される。ただし、上述したように低エネルギーX線及び高エネルギーX線が交互に照射されるため、低エネルギーX線検出値列(L検出値列)及び高エネルギーX線検出値列(H検出値列)が交互に取得されることになる。
ファンビーム32のX方向の機械走査に伴い、検出器34もX方向に機械走査される。ファンビームに代えてペンシルビームを利用することも可能である。この場合においてはペンシルビームが2次元的にジグザグスキャンされる。また、幅の狭いファンビームを2次元的にジグザグスキャンさせるようにしてもよい。
なお、図1に示す構成例においては、撮影台14と下部18は互いに別体に構成されている。ただし、それらを一体化するようにしてもよい。
次に、演算制御ユニット12について説明する。演算制御ユニット12は情報処理装置、例えばパーソナルコンピュータにより構成される。演算制御ユニット12は、測定ユニット10の制御を行うと共に、測定ユニット10によって取得されたデータを処理するものである。演算制御ユニット12が実行する各処理は図1に示す構成例においてソフトウェアの機能として実現されている。図1においては、各処理がブロックとして示されている。
データメモリ36には、複数の検出値列が格納される。それらによって2次元検出値アレイが構成される。2次元検出値アレイは、X方向に沿って交互に配置された複数のL検出値列と複数のH検出値列とからなる。90度見方を変えると、2次元検出値アレイにおいて、Y方向に沿って並んだ複数の検出値列を観念し得る。その場合における個々の検出値列は、X方向に並んだ複数の検出値からなり、具体的には、X方向に交互に配置された複数のL検出値及び複数のH検出値からなるものである。そのような検出値列に対して複数の画素が定義される。検出値列及び画素列については後に詳述する。
骨密度演算部38は、2次元画素アレイを構成する画素毎に、画素値としての骨密度を演算するモジュールである。本実施形態では、骨密度演算部38は、補間法と非補間法の中から選択された方法に従って画素値を演算する。補間法が選択された場合、補間演算器40が機能する。つまり、1つの第1エネルギー検出値(低エネルギー検出値(L検出値)又は高エネルギー検出値(H検出値)の内の一方)と、それに隣接する前後の(又は左右の)2つの第2エネルギー検出値(L検出値又はH検出値の内の他方)に基づく補間値(第2エネルギー補間値)と、に基づいて、DEXA法に従って骨密度が演算される。非補間法が選択された場合、従来同様の画素値演算が実行される。つまり、1つの第1エネルギー検出値(L検出値又はH検出値の内の一方)と、その後に隣接する1つの第2エネルギー検出値(L検出値又はH検出値の内の他方)と、に基づいて、DEXA法に従って骨密度が演算される。例えば、エッジ部においては、非補間法を選択し、それ以外のエリアでは、補間法を選択するようにしてもよい。エッジ部か否かは二次元検出値アレイの解析により特定可能である。
なお、本実施形態においては、上述したようにDEXA法に従って骨密度が演算されている。当該方式を実現するために、個々の照射位置ごとに、被検体を挿入しない状態において測定された値(入射強度)と、被検体を挿入した状態において測定された値(出射強度)と、が取得され、それらの比をもって検出値が構成される。
骨密度は、R−α・Rに比例する値として計算される。ここで、R=ln(IOL/IL) , R=ln(IOH/I) , α= R/Rである。但し、各値は以下のとおりである。αは軟組織領域(骨領域以外)で計測される係数である。
OL:低エネルギーX線の入射強度
OH:高エネルギーX線の入射強度
:骨と軟部組織が存在する領域での低エネルギーX線の出射強度
:骨と軟部組織が存在する領域での高エネルギーX線の出射強度
上述したL検出値及びH検出値は例えばR及びRである。それらの演算が骨密度演算部38で実行されてもよい。
図1において、制御部44は骨密度測定の制御を実行するモジュールである。また、制御部44は、演算範囲(関心領域)内で平均骨密度の演算を行う機能、等を有している。ちなみに、演算範囲は骨密度演算部38又は制御部44により設定される。入力部46は検査者において操作されるものである。表示部48は骨密度画像等が表示されるディスプレイである。
図2には二次元検出値アレイ50が示されている。この検出値アレイ50は、Y方向に広がったX線ビーム54をX方向に走査することにより形成されるものである。X線ビーム54の走査に際しては、符号52で示されるように印加電圧が切り替えられる。すなわち、低電圧L及び高電圧Hが交互に設定される。これに伴って、Lが検出値列56とH検出値列58とが交互に取得される。検出値アレイ50は複数のL検出値列56と複数のH検出値列58とからなるものである。それぞれの検出値列56,58はY方向に並んだ複数の検出値からなる。非補間法すなわち従来法が適用される場合、図2において示されるように、1つのL検出値とそれに隣り合う1つのH検出値により1つの画素60が構成される。その画素の画素値はL検出値とH検出値の中間位置にマッピングされることになる。つまりそのような位置を画素中心として画素値がマッピングされる。しかしながら、非補間法によると、組織厚が単調増加している場合と単調減少している場合とで演算条件が異なってしまうという問題が生じる。これについて以下に説明する。
図3の(A)には楕円形状をもった組織(例えば骨)64が示されている。X線ビーム66がX方向に移動すると、(B)に示されるように検出値列68が取得される。それは(C)に示すようにX方向に交互に配列されたL検出値70とH検出値72とからなるものである。符号70は組織64の厚みがおよそ増加している区間を示しており、符号72は組織64の厚さがおよそ単調減少している区間を示している。
図4には、単調増加区間において取得される検出値列が示されている。(A)にはX方向に沿って取得される複数の検出値がグラフとして示されている。(B)には単調増加区間内における組織70Aが示されている。検出値の各取得位置における組織厚が符号80で示されている。(C)には検出値列74が示され、また、1つのL検出値と1つのH検出値とによって構成される画素が示されている。符号76はX方向に並ぶ画素値列を示している。符号78LはL検出値の取得位置を示しており、符号78HはH検出値の取得位置を示している。
従来法すなわち非補間法においては、個々の画素において、1つのL検出値82と1つのH検出値84とからなる検出値ペア86に従って、DEXA法に基づき骨密度が演算されている。各画素の中心はL検出値とH検出値の中間地点に相当する。
図5においては単調減少区間における画素値列が示されている。なお、上述同様の構成には同一符号を付しその説明を省略する。このことは以下に示す各図においても同様である。
(A)には単調減少区間における画素値列がグラフとして示されている。(B)には組織が示されており、個々の位置における組織厚が符号80で示されている。(C)にはX方向に沿った検出値列74と画素値列76とが示されている。1つのL検出値88と1つのH検出値90とからなる検出値ペア92ごとに画素値としての骨密度が演算される。
図4に示した単調増加区間においては、1つの画素に着目すると、L検出値82を取得した位置78L上における組織厚と、H検出値84を取得した位置78H上における組織厚とが相互に異なり、前者よりも後者が常に大きい。一方、図5に示した単調減少区間においては、L検出値を取得した位置78L上における組織厚とH検出値を取得した位置78Hにおける組織厚とが相互に異なり、前者は後者よりも常に大きくなる。つまり単調増加区間と単調減少区間とでは演算条件が異なってしまう。これは演算結果の誤差要因となり得るものである。X線エネルギーがX線ビームの走査に伴って交互に切り替えられているため、上記のような問題が不可避的に生じてしまう。
そこで、本実施形態においては補間法が採用されている。以下にそれについて詳述する。
図6には単調増加区間における画素値列が示されている。補間法が適用された場合、あるH画素値の両隣の2つのL検出値が参照され、それらに基づく補間演算によりL補間値98が演算される。そして、そのL補間値98とH検出値100とにより検出値ペア102が構成され、その検出値ペア102に基づきDEXA法に従って骨密度が演算される。そのように演算された骨密度はX検出値100に対応する位置にマッピングされる。符号76は非補間法においてマッピングされる画素値を示しており、これに対し、符号104は補間法が適用された場合における複数の画素を示している。これらの対比から明らかなように、補間法によれば非補間法が適用される場合よりも画素のマッピング位置が半画素ずれることになる。もちろん、符号76で示されるようにマッピング位置としては従来同様のものを採用してもよい。
図7には、単調減少区間における検出値列が示されている。図示されるように、H検出値112に着目した場合、それに隣接する両隣のL検出値106,108が参照され、それらに基づいてL補間値110が演算される。そのL補間値110とH検出値112とにより検出値ペア114が構成される。その検出値ペア114に基づいてDEXA法に基づき骨密度が演算される。この場合においても、各画素の画素値がH検出値の取得位置に対してマッピングされる。すなわち非補間法に従う画素値列76に対して補間法に従う画素値列116は半画素分だけシフトしている。
図6及び図7にはL検出値に対する補間処理が示されていたが、それに代えてH検出値に対する補間を行うことも可能である。それが図8及び図9に示されている。
図8には単調増加区間における検出値列が示されている。あるL検出値124に着目すると、その両側にある2つのH検出値118,120が参照され、それらに基づきH補間値122が演算される。そのH補間値122とL検出値124とから検出値ペア126が構成され、それに基づき骨密度が演算される。その骨密度はL検出値124の取得位置に対してマッピングされる。その結果、非補間法に従う画素値列76に対して、補間法に従う画素列130は半画素分だけシフトしている。
図9には単調減少区間における検出値列が示されている。あるL検出値124に着目するとその両側に存在する2つの検出値118,120が参照され、それらに基づいてH補間値122が演算される。そのH補間値122とL検出値124とから検出値ペア126が検出され、それに基づき骨密度が演算される。この例においても非補間法に従う画素列76に対して補間法に従う画素列130は半画素分だけX方向にシフトしている。以上説明した補間法によれば、L検出値とH検出値のうちで一方に着目した場合、その両隣の検出値から補間値が演算されるので、単調増加の場合と単調減少との場合とにおいて演算条件を揃えることが可能となる。すなわち、注目する一方の検出値と同じ位置に、補間処理により生成された他方の検出値を生成することが可能となる。
ただし、組織境界にまたがって上記処理が適用された場合、逆に演算結果に誤差が生じることが考えられるため、エッジ領域については非補間法を適用し、それ以外の部位については補間法を適用するのが望ましい。あるいは、状況に応じて補間法と非補間法とを選択的に適用するのが望ましい。
図10には、図1に示した骨密度演算部38の構成例が示されている。この例においてはH検出値に対して補間処理が適用されている。検出値列132はH検出値136、L検出値140、H検出値138を有している。なお、L検出値140の求め方が符号142で示されており、H検出値138の求め方が符号144で示されている。補間演算器40はL検出値140の両隣に存在する2つのH検出値136,138に基づいて補間演算を実行し、これにより補間値を演算する。本実施形態においてはそれぞれの検出値が対数値であることを考慮して、単純加算平均が求められている。骨密度演算器134は、補間演算器40で求められたH補間値とL検出値140とに基づき骨密度を演算する。
図11には、骨密度演算部38の他の構成例が示されている。検出値列132は、L検出値146、H検出値150、L検出値148を有している。H検出値150の求め方が符号152で示されており、L検出値148の求め方が符号154で示されている。補間演算器40はH検出値150の両隣に存在する2つのL検出値146,148に基づいてL補間値を演算している。骨密度演算器134はL補間値とH検出値150に基づいて骨密度を演算している。
図12には変形例が示されている。この例においてはDEXA法に基づいて体脂肪率が演算されている。具体的には検出値列132において、補間演算器40において、2つのH検出値136,138からH補間値が演算され、H補間値とL検出値140とに基づき、体脂肪率演算器156において体脂肪率が演算されている。
更に図13には他の変形例が示されている。この例においては、検出値列132において、H検出値158、L検出値162、H検出値160、・・・が並んでいるが、ここにおいてL検出値162とH検出値160との間が離れている。そこで、重み付け補間演算器168においては、L検出値162からH検出値158,160までの距離164,166が考慮され、重み付け補間演算により、H補間値が求められている。骨密度演算器170は、そのH補間値とL検出値162から骨密度を演算している。
以上の通り、補間法によれば、二種類の検出値の内で、一方について補間処理が適用された上で、2つ密度が演算されるため、組織厚変化があった場合においても、その極性によらずに骨密度を演算できるという利点が得られる。すなわち、体厚の変化方向によって演算条件が異なってしまうという問題を解消できる。また本実施形態によれば、以上のように演算された画素値すなわち骨密度のマッピングに際して、補間処理の中心座標に対してマッピングが行われているため、より忠実なマッピングを行えるという利点が得られる。更に、本実施形態によれば、補間法と非補間法とを切り替え適用できるので、状況に応じた信頼性の高い処理を実現することができる。
10 測定ユニット、12 演算制御ユニット、32 X線ビーム、36 データメモリ、38 骨密度演算部、40 補間演算器。

Claims (9)

  1. X線ビームの走査を行いながら、被検体に対して第1エネルギーX線の照射及び第2エネルギーX線の照射を交互に繰り返すことにより、走査方向に交互に並んだ第1エネルギー検出値及び第2エネルギー検出値からなる検出値列を取得する測定部と、
    前記検出値列に基づいて複数の画素値を演算する演算部と、
    を含み、
    前記演算部は、画素ごとに、当該画素に対応する第1エネルギー検出値と、当該第1エネルギー検出値の両隣に存在する2つの第2エネルギー検出値に基づく第2エネルギー補間値と、に基づいて画素値を演算する第1の演算部を含み、
    画素ごとに、前記画素値が前記第1エネルギー検出値の取得位置にマッピングされる、
    ことを特徴とする医療用X線測定装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記第1の演算部は、
    前記2つの第2エネルギー検出値に基づいて前記第2エネルギー補間値を演算する補間演算器と、
    前記第1エネルギー検出値と前記第2エネルギー補間値とに基づいて前記画素値を演算する画素値演算器と、
    を含むことを特徴とする医療用X線測定装置。
  3. 請求項2記載の装置において、
    前記複数の画素値をマッピングすることにより画像を形成する手段であって、前記画素値演算器により演算された画素値をそれに対応する第1エネルギー検出値の取得位置にマッピングする画像形成部を含む、
    ことを特徴とする医療用X線測定装置。
  4. 請求項1記載の装置において、
    前記第1エネルギーX線及び前記第2エネルギーX線の内の一方が低エネルギーX線であり、前記第1エネルギーX線及び前記第2エネルギーX線の内の他方が高エネルギーX線である、
    ことを特徴とする医療用X線測定装置。
  5. X線ビームの走査を行いながら、被検体に対して第1エネルギーX線の照射及び第2エネルギーX線の照射を交互に繰り返すことにより、走査方向に交互に並んだ第1エネルギー検出値及び第2エネルギー検出値からなる検出値列を取得する測定部と、
    前記検出値列に基づいて複数の画素値を演算する演算部と、
    を含み、
    前記演算部は、
    画素ごとに、当該画素に対応する第1エネルギー検出値と、当該第1エネルギー検出値の両隣に存在する2つの第2エネルギー検出値と、に基づいて画素値を演算する第1の演算部と、
    画素ごとに、当該画素に対応する第1エネルギー検出値と、当該第1エネルギー検出値の一方側に隣接する第2エネルギー検出値と、に基づいて画素値を演算する第2の演算部と、
    前記第1の演算部と前記第2の演算部とを選択的に機能させる選択部と、
    を含むことを特徴とする医療用X線測定装置。
  6. 請求項1記載の装置において、
    前記画素値は骨密度又は体脂肪率を表す、
    ことを特徴とする医療用X線測定装置。
  7. 請求項2記載の装置において、
    前記補間演算器は、前記2つの第2エネルギー検出値に基づく単純加算平均演算により前記第2エネルギー補間値を演算する、
    ことを特徴とする医療用X線測定装置。
  8. 請求項2記載の装置において、
    前記補間演算器は、前記2つの第2エネルギー検出値に基づく重み付け加算平均演算により前記第2エネルギー補間値を演算する、
    ことを特徴とする医療用X線測定装置。
  9. X線ビームの走査を行いながら、被検体に対して第1エネルギーX線の照射及び第2エネルギーX線の照射を交互に繰り返すことにより、走査方向に交互に並んだ第1エネルギー検出値及び第2エネルギー検出値からなる検出値列を取得する骨密度測定装置において、前記検出値列に基づいて複数の画素値を演算する方法であって、
    画素ごとに、当該画素に対応する第1エネルギー検出値と、当該第1エネルギー検出値の両隣に存在する2つの第2エネルギー検出値に基づく第2エネルギー補間値と、に基づいて画素値を演算する工程と、
    前記画素ごとに演算される画素値を前記第1エネルギー検出値の取得位置にマッピングすることにより画像を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする方法。
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