JP5972684B2 - 配信装置、配信システム及びプログラム - Google Patents

配信装置、配信システム及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5972684B2
JP5972684B2 JP2012145375A JP2012145375A JP5972684B2 JP 5972684 B2 JP5972684 B2 JP 5972684B2 JP 2012145375 A JP2012145375 A JP 2012145375A JP 2012145375 A JP2012145375 A JP 2012145375A JP 5972684 B2 JP5972684 B2 JP 5972684B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
program
information
usage
user terminal
situation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012145375A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014010537A (ja
Inventor
英司 矢野
英司 矢野
加藤 禎篤
禎篤 加藤
はるな 寺井
はるな 寺井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Original Assignee
NTT Docomo Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Docomo Inc filed Critical NTT Docomo Inc
Priority to JP2012145375A priority Critical patent/JP5972684B2/ja
Publication of JP2014010537A publication Critical patent/JP2014010537A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5972684B2 publication Critical patent/JP5972684B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、プログラムの更新に用いられる更新データを配信する技術に関する。
スマートフォンやタブレット端末などのユーザ端末には近年多くのプログラムが導入されるようになってきており、それらのプログラムの更新を容易にするため、更新データの配信が行われている。また、配信される更新データが集中してユーザ端末の処理の負荷が増大することを防ぐため、例えば特許文献1では、クライアント端末のソフトウェアモジュール(すなわちプログラム)の使用頻度が予め設定された使用頻度未満であれば、更新のタイミングを遅らせることが記載されている。
特開2010−176551号公報
ところで、ユーザによっては、使用頻度が少ないプログラムであっても、例えば或る場所に旅行に行ったときや、月一回の趣味の時間など、ある状況ではそのプログラムをよく使用するということがある。特許文献1の技術では、そのようなプログラムであっても全体として使用頻度が少なければ、更新のタイミングが遅れることになり、ユーザが実際に使用するという状況になっても更新データが配信されないということが起こり得る。
そこで、本発明は、プログラムが使用されそうな状況である場合にそのプログラムの更新データを配信することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明は、ユーザ端末において使用されるプログラムの使用量を表す使用量情報を、当該プログラムが使用されたときの、プログラムの使用に関する状況を表す状況情報に対応付けて蓄積する蓄積手段と、前記プログラムの使用に関する状況を表す状況情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された状況情報に対応付けて前記蓄積手段に蓄積されている前記使用量情報に基づいて、当該状況情報によって表される状況において前記プログラムが使用される可能性の高さを判定する判定手段であって、前記蓄積手段に蓄積された前記使用量情報に基づいて前記プログラムの単位期間あたりの平均使用時間を当該プログラムの使用頻度として特定し、特定した使用頻度が高い前記プログラムほど、取得された前記状況情報により表される状況において使用される可能性が高いものとして判定する判定手段と、前記判定手段により判定された可能性の高さが所定のレベル以上である場合には、前記プログラムの更新に用いられる更新データを前記ユーザ端末に配信する配信手段とを備えることを特徴とする配信装置を提供する。
また、本発明は、ユーザ端末において使用されるプログラムの使用量を表す使用量情報を、当該プログラムが使用されたときの、プログラムの使用に関する状況を表す状況情報に対応付けて蓄積する蓄積手段と、前記プログラムの使用に関する状況を表す状況情報を取得する取得手段と、前記プログラムが前記ユーザ端末に導入されてから経過した期間を表す期間情報を収集する収集手段と、前記取得手段により取得された状況情報に対応付けて前記蓄積手段に蓄積されている前記使用量情報に基づいて、当該状況情報によって表される状況において前記プログラムが使用される可能性の高さを判定する判定手段であって、前記可能性の高さを判定する際の判定基準を、前記収集手段により前記期間情報が収集された場合に、当該期間情報により表される期間よりも短い期間を表す前記期間情報が前記収集手段により収集された場合に比べて、前記可能性の高さが高くなりやすいように変更した上で当該可能性の高さを判定する判定手段と、前記判定手段により判定された可能性の高さが所定のレベル以上である場合には、前記プログラムの更新に用いられる更新データを前記ユーザ端末に配信する配信手段とを備えることを特徴とする配信装置を提供する。
また、前記蓄積手段は、前記プログラムが使用されたときの、前記ユーザ端末が所在する場所を表す場所情報を前記状況情報として蓄積し、前記取得手段は、前記ユーザ端末が所在する場所を表す場所情報を前記状況情報として取得し、前記判定手段は、前記取得手段により取得された場所情報に対応付けて前記蓄積手段に蓄積されている前記使用量情報に基づいて、当該場所情報によって表される場所において前記プログラムが使用される可能性の高さを判定してもよい。
さらに、前記蓄積手段は、前記プログラムが使用されたときの、前記プログラムが使用される時期を表す時期情報を前記状況情報として蓄積し、前記取得手段は、前記プログラムが使用される時期を表す時期情報を前記状況情報として取得し、前記判定手段は、前記取得手段により取得された前記時期情報に対応付けて前記蓄積手段に蓄積されている前記使用量情報に基づいて、当該時期情報によって表される時期において前記プログラムが使用される可能性の高さを判定してもよい。
らに、前記配信手段は、前記判定手段により判定された可能性の高さが所定のレベル未満である場合には、前記更新データを前記ユーザ端末に配信しなくてもよい。
本発明は、上記のいずれかの配信装置と、導入されているプログラムの使用量を表す使用量情報を、当該プログラムが使用されたときの、プログラムの使用に関する状況を表す状況情報に対応付けて記憶する記憶手段と、前記プログラムの更新に用いられる更新データが前記配信装置から配信されてきた場合に、当該更新データを用いて当該プログラムを更新する更新手段とを備えるユーザ端末とを具備することを特徴とする配信システムを提供する。
本発明は、コンピュータに、ユーザ端末において使用されるプログラムの使用量を表す使用量情報を、当該プログラムが使用されたときの、プログラムの使用に関する状況を表す状況情報に対応付けて蓄積する蓄積ステップと、前記プログラムの使用に関する状況を表す状況情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップにおいて取得された状況情報に対応付けて前記蓄積ステップにおいて蓄積された前記使用量情報に基づいて、当該状況情報によって表される状況において前記プログラムが使用される可能性の高さを判定する判定ステップであって、前記蓄積ステップにおいて蓄積された前記使用量情報に基づいて前記プログラムの単位期間あたりの平均使用時間を当該プログラムの使用頻度として特定し、特定した使用頻度が高い前記プログラムほど、取得された前記状況情報により表される状況において使用される可能性が高いものとして判定する判定ステップと、前記判定ステップにおいて判定された可能性の高さが所定のレベル以上である場合には、前記プログラムの更新に用いられる更新データを前記ユーザ端末に配信する配信ステップとを実行させるためのプログラムを提供する。
本発明は、コンピュータに、ユーザ端末において使用されるプログラムの使用量を表す使用量情報を、当該プログラムが使用されたときの、プログラムの使用に関する状況を表す状況情報に対応付けて蓄積する蓄積ステップと、前記プログラムの使用に関する状況を表す状況情報を取得する取得ステップと、前記プログラムが前記ユーザ端末に導入されてから経過した期間を表す期間情報を収集する収集ステップと、前記取得ステップにおいて取得された状況情報に対応付けて前記蓄積ステップにおいて蓄積された前記使用量情報に基づいて、当該状況情報によって表される状況において前記プログラムが使用される可能性の高さを判定する判定ステップであって、前記可能性の高さを判定する際の判定基準を、前記収集ステップにおいて前記期間情報が収集された場合に、当該期間情報により表される期間よりも短い期間を表す前記期間情報が前記収集ステップにおいて収集された場合に比べて、前記可能性の高さが高くなりやすいように変更した上で当該可能性の高さを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおいて判定された可能性の高さが所定のレベル以上である場合には、前記プログラムの更新に用いられる更新データを前記ユーザ端末に配信する配信ステップとを実行させるためのプログラムを提供する。
本発明によれば、プログラムが使用されそうな状況である場合にそのプログラムの更新データを配信することができる。
第1実施形態の配信システムの全体構成を示す図である。 配信装置のハードウェア構成を示す図である。 ユーザ端末のハードウェア構成を示す図である。 配信装置が実現する機能を示す図である。 ユーザ端末が実現する機能を示す図である。 記憶部に記憶された日時情報及び位置情報の例を示す表である。 蓄積部が蓄積した回数情報、日数情報及び場所情報の例を示す表である。 各所在場所における各アプリの平均使用回数の例を示す表である。 使用可能性を判定するための定義の一例を示す表である。 判定部による判定結果の例を示す表である。 配信関連処理で行われる動作の一例を示すシーケンスチャートである。 蓄積部が蓄積した使用量情報及び状況情報の例を示す表である。 本実施形態における判定部による判定結果の例を示す表である。 変形例1の記憶部が記憶する日時情報及び時間情報の例を示す表である。 蓄積部が蓄積した時間情報の例を示す表である。 各所在場所における各アプリの平均使用時間の例を示す表である。 使用可能性を判定するための定義の例を示す表である。 判定部による判定結果の例を示す表である。 変形例2における配信装置が実現する機能を示す図である。 判定基準を変更するための定義の一例を示す表である。 変形例の配信システムの全体構成を示す図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態における配信システムについて説明する。
[構成]
図1は、第1実施形態の配信システム1の全体構成を示す図である。配信システム1は、配信装置10と、ユーザ端末20と、ネットワーク2とを具備する。ユーザ端末20は、スマートフォンやタブレット端末などの、ユーザによって使用される端末である。また、ユーザ端末20は、移動体通信や無線LANの規格に基づいて無線通信を行う。ユーザ端末20には、メールソフトやブラウザなどのアプリケーションプログラム(以下では単に「アプリ」ともいう。)が導入されている。ユーザは、ユーザ端末20を操作してこれらのアプリを使用する。ネットワーク2は、移動体通信網及びインターネット等を含むものである。ネットワーク2には、配信装置10が接続されており、また、ユーザ端末20が無線通信を行っているときにはそのユーザ端末20も接続される。
配信装置10は、ネットワーク2を介して、アプリの更新データをユーザ端末20に配信する装置である。ここでいう更新データとは、アプリを現在のバージョンよりも新しいバージョンに更新するために用いられるデータである。更新データは、アプリを提供しているベンダーから提供される。配信装置10からユーザ端末20に更新データが配信されてくると、更新の対象であるアプリケーションプログラムは、配信されてきた更新データを用いて更新される。配信装置10は、更新データの配信を、その更新データにより更新されるアプリがユーザ端末20により使用された量(以下「使用量」という。)と、そのアプリがユーザ端末20により使用されたときの、アプリの使用に関する状況とに基づいて行う。このアプリの使用に関する状況のことを、以下では「使用状況」という。
図2は、配信装置10のハードウェア構成を示す図である。配信装置10は、制御装置110と、記憶装置120と、通信装置130とを備えたコンピュータである。制御装置110は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びリアルタイムクロックを備えている。CPUは、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶装置120に記憶されたプログラムを実行することによって、配信装置10の各装置の動作を制御する。リアルタイムクロックは、現在の日時を算出する機能を有している。記憶装置120は、例えばフラッシュメモリやハードディスク等の記憶手段であり、制御装置110が制御に用いるデータやプログラムなどを記憶している。また、記憶装置120は、配信装置10において用いられる閾値などの定められた数値を示すデータを記憶している。通信装置130は、ネットワーク2を介して通信を行うための通信回路を備えるとともに、制御装置110とデータをやり取りする。制御装置110は、通信装置130を介してユーザ端末20とデータをやり取りする。
図3は、ユーザ端末20のハードウェア構成を示す図である。ユーザ端末20は、制御装置210と、記憶装置220と、操作装置230と、表示装置240と、音声入出力装置250と、通信装置260とを備えたコンピュータである。制御装置210は、CPU、ROM、RAM及びリアルタイムクロックを備えている。CPUは、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶装置220に記憶されたプログラムを実行することによって、ユーザ端末20の各装置の動作を制御する。リアルタイムクロックは、現在の日時を算出する機能を有している。記憶装置220は、例えばフラッシュメモリやハードディスク等の記憶手段であり、制御装置210が制御に用いるデータやプログラムなどを記憶している。また、記憶装置220は、ユーザ端末20において用いられる閾値などの定められた数値を示すデータを記憶している。操作装置230は、複数のキー及びタッチセンサなどの操作子を備え、利用者の操作に応じた操作信号を制御装置210に供給する。制御装置210は、この操作信号に応じた処理を行う。
表示装置240は、表示面を有する表示手段であり、制御装置210からの指示に応じて、記憶装置220に記憶されているデータが示す画像などを表示面に表示する。音声入出力装置250は、スピーカ、マイクロフォン及び音声処理回路等を有し、通話に係る音声の入出力を行う。通信装置260は、信号の発信及び受信を行うアンテナと、移動体通信及び無線LANの規格に基づいて無線通信を行うための通信回路とを備え、ネットワーク2を介して配信装置10と通信を行う。通信装置260は、制御装置210とデータをやり取りし、制御装置210は、通信装置260を介して配信装置10とデータをやり取りする。測位装置270は、GPS(Global Positioning System)の技術を用いてユーザ端末20が所在する位置を計測する。具体的には、測位装置270は、GPS衛星からの信号を受信することで、ユーザ端末20が所在する位置の緯度及び経度を計測する。測位装置270は、計測した緯度及び経度を示すデータを、ユーザ端末20が所在する位置を示す位置データとして制御装置210に供給する。
配信装置10及びユーザ端末20は、上述した各々のハードウェア構成に基づき、更新データの配信に関連する配信関連処理を行う。配信装置10及びユーザ端末20は、各々の記憶装置に配信関連処理を行うためのプログラムをそれぞれ記憶している。配信装置10では、制御装置110がこのプログラムを実行して図2に示す各装置を制御することで図4に示す機能が実現され、ユーザ端末20では、制御装置210がこのプログラムを実行して図3に示す各装置を制御することで図5に示す機能が実現される。以下では、図4及び図5を参照しながら、それらの機能について説明する。
図4は、配信装置10が実現する機能を示す図である。配信装置10は、蓄積部101と、取得部102と、判定部103と、配信部104とを備える。また、図5は、ユーザ端末20が実現する機能を示す図である。ユーザ端末20は、記憶部201と、使用量・使用状況データ送信部202と、状況情報データ送信部203と、更新部204とを備える。
ユーザ端末20の記憶部201は、自端末が使用するアプリの使用量を表す情報(以下「使用量情報」という。)を記憶する記憶手段である。この使用量情報は、ユーザ端末20が使用する各アプリのそれぞれの使用量を表している。また、記憶部201は、使用量情報を、そのアプリが使用されたときの使用状況(アプリの使用に関する状況)を表す情報(以下「状況情報」という。)に対応付けて記憶する。記憶部201は、本実施形態においては、各アプリが使用された日時を表す情報(以下「日時情報」という。)を使用量情報として記憶し、各アプリが使用されたときにユーザ端末20が所在した位置を表す情報(以下「位置情報」という。)を状況情報として記憶する。
記憶部201は、具体的には、次の方法で日時情報及び位置情報を記憶する。記憶部201においては、制御装置210が、アプリを実行する度に、その実行を開始した日時を日時情報として、実行したアプリの名称に対応付けて記憶装置220に記憶させる。また、制御装置210は、そのアプリを実行したときに測位装置270から供給された位置データを位置情報として、アプリの名称に対応付けて記憶装置220に記憶させる。以上のとおり、記憶部201は、制御装置210、記憶装置220及び測位装置270が協働して実現する機能である。
図6は、記憶部201に記憶された日時情報及び位置情報の例を示す表である。この例では、「アプリA」及び「アプリC」という「アプリ名」に対応付けて記憶されている位置情報により表される「使用位置」及び日時情報により表される「使用日時」が示されている。「使用位置」は緯度及び経度で示され、「使用日時」は年月日及び時分で示されている。例えば、「アプリA」には、「x1、y1」及び「2012.1.3、08:55」と、「x3、y3」及び「2012.1.4、12:03」と、「x4、y4」及び「2012.1.5、07:48」という「使用位置」及び「使用日時」が対応付けられている。記憶部201は、このように記憶している日時情報及び位置情報を、使用量・使用状況データ送信部202及び状況情報データ送信部203に供給する。
ユーザ端末20の使用量・使用状況データ送信部202は、記憶部201において互いに対応付けて記憶された使用量情報により表される使用量(本実施形態では日時情報により表される日時)及び状況情報により表される使用状況(本実施形態では位置情報により表される位置)を示す使用量・使用状況データを配信装置10に送信する送信手段である。使用量・使用状況データ送信部202は、具体的には次のように使用量・使用状況データを送信する。使用量・使用状況データ送信部202においては、制御装置210が、過去の所定の期間(例えば1週間)の間に記憶部201に記憶された日時情報と、その日時情報に対応付けて記憶されている位置情報及びアプリ名を抽出し、抽出したこれらの情報により表される日時、位置及びアプリを示すデータを使用量・使用状況データとして通信装置260を介して配信装置10に送信する。使用量・使用状況データ送信部202は、使用量・使用状況データの送信を、前述した所定の期間(この例では1週間)の間隔で行う。以上のとおり、使用量・使用状況データ送信部202は、制御装置210、記憶装置220及び通信装置260が協働して実現する機能である。
配信装置10の蓄積部101は、ユーザ端末20により使用されたアプリの使用量情報を、そのアプリが使用されたときの状況情報に対応付けて蓄積する蓄積手段である。この使用量情報は、ユーザ端末20により使用された各アプリのそれぞれの使用量を表している。本実施形態においては、蓄積部101は、所定の期間(例えば半年や1年)にアプリが使用された使用回数を表す情報(以下「回数情報」という。)と、その使用がなされた使用日数を表す情報(以下「日数情報」という。)とを、使用量情報として蓄積する。ここでいう使用日数とは、延べ日数ではなく実質の日数のことであり、1日に複数回アプリが使用されても1日と数える。また、蓄積部101は、アプリが使用されたときの、ユーザ端末20が所在する所在場所を表す情報(以下「場所情報」という。)を前述した状況情報として蓄積する。ここでいう所在場所とは、本実施形態においては、市区町村や都道府県、国などの境界によって範囲が予め決めれている場所のことである。蓄積部101は、具体的には、次の方法で回数情報、日数情報及び場所情報を蓄積する。
蓄積部101においては、記憶装置120が、所在場所の境界を緯度及び経度で示す場所データを記憶している。通信装置130が、ユーザ端末20から所定の期間(この例では1週間)の間隔で送信されてくる使用量・使用状況データを受信すると、受信した使用量・使用状況データを制御装置110に供給する。制御装置110は、記憶装置120に記憶されている場所データを参照して、供給された使用量・使用状況データにより示されるユーザ端末20が所在した位置が含まれる所在場所を特定する。制御装置110は、特定した所在場所を表す場所情報と、供給された使用量・使用状況データが示すアプリ名とに対応付けた回数情報により表される使用回数に1を加えて記憶装置120に記憶させる。これにより、各アプリ及び各場所情報にそれぞれ対応付けられた回数情報が蓄積される。また、制御装置110は、或る所在場所が1日のうちに最初に特定された場合にだけ、その所在場所を表す場所情報に対応付けた日数情報により表される使用日数に1を加えて記憶装置120に記憶させる。これにより、各場所情報にそれぞれ対応付けられた日数情報が蓄積される。以上のとおり、蓄積部101は、制御装置110、記憶装置120及び通信装置130が協働することで実現される機能である。蓄積部101は、蓄積した回数情報、日数情報及び場所情報を判定部103に供給する。
図7は、蓄積部101が蓄積した回数情報、日数情報及び場所情報の例を示す表である。この表では、場所情報により表される「所在場所」として「甲市」、「乙市」、「丙区」、「丁県」及び「U国」が示され、アプリ名として「アプリA」、「アプリB」、「アプリC」及び「アプリD」が示されている。また、これらの「所在場所」及びアプリ名に対応付けられて、回数情報により表される「使用回数」が示されている。この例では、180日を上記所定の期間とした場合の使用回数が示されている。例えば、所在場所が「甲市」である場合、上記各アプリの使用回数が「340」、「27」、「34」及び「0」であり、所在場所が「乙市」である場合、上記各アプリの使用回数が「60」、「0」、「40」及び「0」である。また、全所在場所での使用回数の合計は、「463」、「39」、「89」及び「10」である。また、図7の表では、「甲市」、「乙市」、「丙区」、「丁県」及び「U国」における使用日数が、「170」、「70」、「35」、「3」及び「5」と示されている。この使用日数は、後述するアプリの1日あたりの使用回数を算出するために用いられる。
配信装置10の取得部102は、アプリの更新に用いられる更新データが自装置に保持されている場合に、前述した状況情報(プログラムの使用に関する状況を表す情報)を取得する取得手段である。本実施形態では、取得部102は、上記の場所情報(ユーザ端末20が所在する所在場所を表す情報)を、前述した状況情報として取得する。取得部102は、具体的には、次の方法で場所情報を取得する。
更新データは、上述したベンダーから例えばネットワーク2を介して配信装置10に提供され、記憶装置120に記憶される。取得部102においては、制御装置110が、記憶装置120に更新データが記憶されている場合に、その更新データが更新の対象とするアプリがユーザ端末20に導入されているか否かを判断する。制御装置110は、そのアプリに対応する回数情報が蓄積部101に蓄積されている場合に、導入されていると判断する。
制御装置110は、導入されていると判断した場合に、ユーザ端末20に対して、状況情報を示すデータ(以下「状況情報データ」という。)として、現在所在する位置を示す情報の送信を要求する要求データを通信装置130を介して送信する。制御装置110は、この要求データに応答したユーザ端末20からユーザ端末20の現在の位置を示すデータが状況情報データとして送信されてきた場合に、その位置が含まれる所在場所を、記憶装置120に記憶されている場所データを参照して特定する。制御装置110は、特定した所在場所を示す情報(詳細には所在場所の境界を示す緯度及び経度)を、状況情報として取得する。以上のとおり、取得部102は、制御装置110、記憶装置120及び通信装置130が協働することで実現される機能である。取得部102は、取得した状況情報(上述した場所情報)を判定部103に供給する。
ユーザ端末20の状況情報データ送信部203は、前述した状況情報データを配信装置10に送信する状況情報データ送信手段である。状況情報データ送信部203は、具体的には、次の方法で状況情報データを送信する。状況情報データ送信部203においては、通信装置260が、配信装置10から送信されてくる要求データを受信して、受信した要求データを制御装置210に供給する。制御装置210は、供給された要求データが示す要求に応答して、測位装置270から供給される位置データを、自端末の現在の位置を示す状況情報データとして、通信装置260を介して配信装置10に送信する。以上のとおり、状況情報データ送信部203は、制御装置210、通信装置260及び測位装置270が協働することで実現される機能である。
配信装置10の判定部103は、取得部102により取得された状況情報(本実施形態では場所情報)に対応付けて蓄積部101に蓄積されている使用量情報(同じく回数情報及び日数情報)に基づいて、その状況情報によって表される状況(同じくその場所情報によって表される場所)においてアプリが使用される可能性の高さ(以下「使用可能性」という。)を判定する判定手段である。判定部103は、具体的には、次の方法で使用可能性を判定する。判定部103においては、制御装置110が、取得された状況情報、すなわち、取得部102から通知された場所情報に対応付けて蓄積部101に蓄積されている使用量情報、すなわち、上述した回数情報及び日数情報を抽出する。こうして抽出される回数情報及び日数情報について、図7の例を参照して説明する。
判定部103は、例えば、取得部102から供給された場所情報により表される所在場所が「甲市」であり、且つ、自装置に保持されている更新データにより更新されるアプリが「アプリA」である場合、「甲市」及び「アプリA」に対応付けて蓄積されている使用量情報である340回という回数情報を抽出する。判定部103は、抽出した回数情報によって表される使用回数を、その所在場所における使用日数(この場合170)で除した値、すなわち、340÷170=2.0を算出する。この値は、そのアプリが1日あたりに使用される平均の回数を表している。以下ではこの値を「平均使用回数」という。この例では、過去の180日において、ユーザ端末20が「甲市」に所在する場合の「アプリA」の平均使用回数が2.0回であったことが表されている。この平均使用回数は、アプリが使用された頻度(以下「使用頻度」という。)を表している。このように、判定部103は、蓄積部101に蓄積された回数情報及び日数情報に基づいて平均使用回数を算出することで、アプリの使用頻度を特定する。
図8は、各所在場所における各アプリの平均使用回数の例を示す表である。この表では、図7に示す使用回数及び使用日数に基づいて算出した平均使用回数を、小数点第2位を切り捨てて示している。「アプリA」、「アプリB」、「アプリC」及び「アプリD」の平均使用回数は、所在場所が例えば「丁県」の場合にはそれぞれ「1.0」、「2.0」、「0」及び「0」であり、「U国」の場合にはそれぞれ「2.0」、「1.2」、「0」及び「2.0」である。また、図7に示す全所在場所での使用回数の合計から算出される「アプリA」、「アプリB」、「アプリC」及び「アプリD」の全所在場所での平均使用回数は、それぞれ「2.5」、「0.2」、「0.4」及び「0.0」となっている。判定部103は、予め決められた定義に基づいて、上記のとおり算出した平均使用回数からそのアプリの使用可能性を判定する。
図9は、使用可能性を判定するための定義の一例を示す表である。この表では、「高」、「中」及び「低」という3通りの「使用可能性」に対して、「平均使用回数≧1.0」、「1.0>平均使用回数≧0.1」及び「0.1>平均使用回数」という「定義」がそれぞれ対応付けられている。これはつまり、平均使用回数が1以上、すなわち、1日に1回以上平均して使用されるアプリの使用可能性は「高」であり、平均使用回数が0.1未満、すなわち、10日に1回も平均して使用されないアプリの使用可能性は「低」であり、平均使用回数がこれらの間のアプリの使用可能性は「中」であるということを表している。判定部103は、図9に示す定義を用いて、前述したとおり特定した使用頻度が高いアプリほど、取得部102により取得された現在の状況における使用可能性が高いものとして判定する。
図10は、判定部103による判定結果の例を示す表である。この表では、図8に示す平均使用回数に基づいて判定部103が判定した結果が示されている。「アプリA」、「アプリB」、「アプリC」及び「アプリD」の判定結果は、所在場所が例えば「丁県」の場合にはそれぞれ「高」、「高」、「低」及び「低」であり、「U国」の場合にはそれぞれ「高」、「高」、「低」及び「高」である。また、図8に示す全ての所在場所での平均使用回数における「アプリA」、「アプリB」、「アプリC」及び「アプリD」の判定結果は、それぞれ「高」、「中」、「中」及び「低」となっている。以上のとおり、判定部103は、制御装置110によって実現される機能である。判定部103は、以上のとおり判定した結果を配信部104に通知する。
配信装置10の配信部104は、判定部103により判定された使用可能性が所定のレベル以上である場合には、更新データをユーザ端末20に配信する配信手段である。配信部104は、判定された使用可能性がそのレベルに満たない場合には、その配信を行わない。配信部104は、具体的には、次の方法で更新データを配信する。
配信部104においては、制御装置110が、使用可能性が所定のレベル以上であるか否かを判断する。本実施形態では、所定のレベルとして使用可能性が「中」であることが定められている。つまり、使用可能性が所定のレベル以上であるということは、使用可能性が「高」または「中」であるということであり、所定のレベルに満たないということは、使用可能性が「低」であるということである。制御装置110は、例えば、アプリBの更新データが記憶装置120に記憶されており、所在場所として「甲市」が取得された場合には、使用可能性が図10に示すように「中」であるため、更新データを通信装置130を介してユーザ端末20に配信する。以上のとおり、配信部104は、制御装置110、記憶装置120及び通信装置130が協働することで実現される機能である。
ユーザ端末20の更新部204は、アプリの更新に用いられる更新データが配信装置10から配信されてきた場合に、その更新データを用いてそのアプリを更新する更新手段である。更新部204においては、通信装置260が受信した更新データを制御装置210に供給し、制御装置210が供給されてきた更新データを用いて記憶装置220に記憶されているアプリの更新を行う。以上のとおり、更新部204は、制御装置210、記憶装置220及び通信装置260が協働することで実現される機能である。
[動作]
以上の構成に基づき、配信装置10及びユーザ端末20は、上述した配信関連処理を実行する。
図11は、配信関連処理で行われる動作の一例を示すシーケンスチャートである。この配信関連処理は、一旦開始されると、配信装置10及びユーザ端末20により繰り返し行われる処理である。まず、ユーザ端末20は、自端末が何らかのアプリケーションプログラムを実行すると(ステップS11)、そのアプリの使用量情報(本実施形態では日時情報)を、そのアプリ及び上述した状況情報(同じく位置情報)に対応付けて記憶する(ステップS12)。
ステップS12では、例えば図6に示すように、アプリを表すアプリ名と、位置情報と、日時情報とが互いに対応付けられて記憶される。ステップS12は、図5に示す記憶部201が行う動作である。ステップS11及びS12の動作は、アプリが実行される度に繰り返し行われる。次に、ユーザ端末20は、ステップS12において記憶された各情報を示す使用量・使用状況データを配信装置10に送信する(ステップS13)。ステップS13は、使用量・使用状況データ送信部202が行う動作である。ユーザ端末20は、ステップS13の動作を、所定の期間の間隔(上記の例では1週間)で行う。
続いて、配信装置10は、使用量情報及び状況情報を蓄積する(ステップS21)。詳細には、配信装置10は、ステップS13において送信されてきた使用量・使用状況データに基づいて、アプリ名と、上述した回数情報及び日数情報と、同じく上述した場所情報とを互いに対応付けて蓄積する。ステップS21は、図4に示す蓄積部101が行う動作である。次に、配信装置10は、配信すべき更新データを保持しているか否かを判断する(ステップS22)。更新データは、上述したとおりベンダーから提供されるが、その際、古いバージョンに修正すべき重要な箇所がある場合などに、更新を強く推奨されることがある。配信装置10では、このような更新データに対して、強制的に更新すべき更新データであることを示すフラグが付与されている。配信装置10は、保持している各更新データのフラグを参照してこのフラグが付与された更新データが見つかった場合に、強制的に更新すべき更新データを保持していると判断して(ステップS22:YES)ステップS23の動作を行う。また、配信装置10は、フラグが付与された更新データが見つからなかった場合には、更新すべき更新データを保持していないと判断して(ステップS22:NO)、ステップS21に戻って動作を行う。
ステップS23では、配信装置10は、状況情報を示す状況情報データの送信を要求する要求データを、フラグが付与されていた更新データにより更新されるアプリ名及び更新後のバージョンを示す更新情報とともにユーザ端末20に送信する。ユーザ端末20は、ステップS23において要求データ及び更新情報を受信すると、更新情報が示すアプリの自端末におけるバージョンが更新後のバージョンよりも古いものであるか、すなわち、更新が必要か否かを判断する(ステップS31)。ユーザ端末20は、更新が必要ない判断した場合には(ステップS31:NO)、配信関連処理を終了し、更新が必要と判断した場合には(ステップS31:YES)、状況情報データとして、自端末の位置を示す位置データを配信装置10に送信する(ステップS32)。ステップS32は、図5に示す状況情報データ送信部203が行う動作である。配信装置10は、ステップS32において位置データを受信すると、受信した位置データにより示される位置が含まれる所在場所を表す場所情報を、状況情報として取得する(ステップS24)。ステップS23及びS24は、取得部102が行う動作である。
続いて、配信装置10は、更新データが更新の対象とするアプリケーションプログラムのユーザ端末20における使用可能性を判定する(ステップS25)。配信装置10は、詳細には、ステップS21で蓄積した使用量情報に基づいて、ステップS24において取得した場所情報により表される所在場所におけるユーザ端末20でのこのアプリの平均使用回数を算出し、算出した平均使用回数から図9に示す定義に従って使用可能性を判定する。ステップS25は、判定部103が行う動作である。
そして、配信装置10は、判定した使用可能性(「高」、「中」または「低」)が所定のレベル(上述した例では「中」)以上であるか否かを判断し(ステップS26)、所定のレベル以上であると判断した場合には(ステップS26:YES)、前述のとおりフラグが付与されていた更新データをユーザ端末20に配信する(ステップS27)。また、配信装置10は、判定した使用可能性が所定のレベルに満たないと判断した場合には(ステップS26:NO)、ステップS21に戻って動作を行う。ステップS26及びS27は、配信部104が行う動作である。配信装置10は、ステップS22の動作を、所定の間隔(例えば1週間)で行う。これにより、配信装置10においては、ステップS26においてNOと判断して配信しなかった更新データも、その後ユーザ端末20で更新の対象となるアプリが使用されて使用可能性が大きくなった場合には配信されるようになっている。ユーザ端末20は、ステップS27において更新データを受信すると、その更新データを用いてそのアプリケーションプログラムを更新する(ステップS33)。ステップS33は、更新部204が行う動作である。
例えば、図10に示すアプリDのように、日本国内ではそのアプリの使用可能性は低いがU国では使用可能性が高くなるアプリがユーザ端末20に導入されている場合に、全所在場所での平均使用回数に基づいて使用可能性を判定すると、そのアプリの更新データは所在場所に関わらず配信されないことになってしまう。本実施形態では、所在場所毎に使用可能性が判定されるため、ユーザ端末20が日本国内に所在する間はそのアプリの更新データが配信されないが、ユーザ端末20がU国に所在したときに、所定のレベル以上の使用可能性が判定されて、そのアプリの更新データが配信されることになる。このように、本実施形態によれば、全所在場所に所在する期間を通しては使用される機会が少なくても、或る所在場所(この例ではU国)に所在する状況においては使用される機会が多いアプリの更新データが配信されやすくなる。
また、本実施形態によれば、ユーザ端末20がその所在場所に所在する場合、すなわち、そのアプリが使用されそうな状況である場合に、そのアプリの更新データが配信されるようにすることができる。言い換えると、そのアプリが使用されそうな状況であるにも関わらず更新データが配信されないということが起こりにくくなる。また、配信装置10は、判定した使用可能性が所定のレベル未満である場合には、更新データをユーザ端末20に配信しない。これにより、ユーザ端末20においてアプリが使用されそうにない状況にも関わらず更新データを配信してしまってユーザ端末20やネットワーク2に負荷をかけるということが起こりにくくなる。
[第2実施形態]
上述した第1実施形態では、使用状況(すなわちアプリの使用に関する状況)として所在場所が用いられたが、第2実施形態では、使用時期が用いられる。この使用時期とは、ユーザ端末20によりアプリが使用される時期のことであり、例えば、時間帯、曜日または月日等で表される。以下では、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。本実施形態では、配信装置及びユーザ端末のハードウェア構成は、図2及び図3に示すものとそれぞれ共通している。本実施形態の配信装置10は、このハードウェア構成に基づき、第1実施形態で説明したものと概ね同じ機能(蓄積部101、取得部102、判定部103及び配信部104)を実現する。また、本実施形態のユーザ端末20は、このハードウェア構成に基づき、第1実施形態で説明したものと概ね同じ機能(記憶部201、使用量・使用状況データ送信部202、状況情報データ送信部203及び更新部204)を実現する。ただし、本実施形態では、これらの機能を実現する方法が第1実施形態と異なっているものもあるので、以下、実現の方法が異なっている機能について説明する。
本実施形態におけるユーザ端末20の記憶部201は、上述した日時情報(各アプリが使用された日時を表す情報)を、使用量情報としてだけではなく、状況情報としても記憶する。つまり、この場合の日時情報は、ユーザ端末20により各アプリが使用されたときの、前述した使用時期を表す。使用量・使用状況データ送信部202は、各アプリと、使用量情報が表す使用量と、日時情報が表す日時とを示す使用量・使用状況データを配信装置10に送信する。配信装置10の蓄積部101は、使用時期の範囲を月日及び時刻(すなわち日時)で示す時期データを記憶しておき、ユーザ端末20から送信されてきた使用量・使用状況データが示す日時が含まれる使用時期を特定する。蓄積部101は、特定した使用時期を表す情報(以下「時期情報」という。)を状況情報として蓄積する。
図12は、本実施形態において蓄積部101が蓄積した使用量情報及び状況情報の例を示す表である。この表では、図7の表における「所在場所」の代わりに、予め範囲が決められた「使用時期」が示されている。具体的には「平日通勤時間帯」、「平日日中」、「平日帰宅時間帯」、「平日夜間」、「休日昼間」及び「休日夜間」という「使用時期」が示されている。例えば、使用時期が「平日通勤時間帯」である場合、「アプリA」、「アプリB」、「アプリC」及び「アプリD」の各使用回数が「23」、「2」、「23」及び「0」であり、使用時期が「平日日中」である場合、各使用回数が「30」、「0」、「0」及び「10」であることが示されている。また、全使用時期における使用回数の合計は、図7と同様に「463」、「39」、「89」及び「10」である。また、各使用時期における使用日数が、「35」、「28」、「48」、「115」、「80」及び「120」と示されている。
本実施形態における配信装置10の取得部102は、アプリケーションプログラムが使用される時期(すなわち使用時期)を表す時期情報を前述した状況情報として取得する。取得部102は、例えば、上述した時期データを参照して制御装置110のリアルタイムクロックが算出する現在の時刻を含む時期を使用時期として特定し、特定した使用時期を表す時期情報を取得する。また、本実施形態における判定部103は、取得部102により取得された時期情報に対応付けて蓄積部101に蓄積されている使用量情報に基づいて、その時期情報によって表される使用時期における使用可能性を判定する。
図13は、本実施形態における判定部103による判定結果の例を示す表である。この表では、図12に示す使用回数に基づいて判定部103が判定した結果が示されている。「アプリA」、「アプリB」、「アプリC」及び「アプリD」の判定結果は、使用時期が例えば「平日夜間」の場合にはそれぞれ「高」、「中」、「中」及び「低」であり、「休日昼間」の場合にはそれぞれ「高」、「低」、「中」及び「低」である。また、図12に示す全使用時期での使用回数の合計における「アプリA」、「アプリB」、「アプリC」及び「アプリD」の判定結果は、それぞれ「高」、「中」、「中」及び「低」となっている。以上のとおり、判定部103は、制御装置110によって実現される機能である。判定部103は、以上のとおり判定した結果を配信部104に通知する。
本実施形態によれば、図13に示す「アプリD」のように、全使用時期を通しては使用される機会が少なくても、或る使用時期(この例では平日日中)においては使用される機会が多いアプリの更新データが配信されやすくなる。
[変形例]
上述した各実施形態は、本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、上述した各実施形態及び以下に示す各変形例は、必要に応じて組み合わせて実施してもよい。
(変形例1)
配信装置10の判定部103は、上述した各実施形態では、算出した平均使用回数を使用頻度として特定したが、これに限らず、例えば、アプリの単位期間(例えば1日)あたりの平均使用時間を使用頻度として特定してもよい。この場合、ユーザ端末20の記憶部201は、使用量情報として、図6に示す日時情報に加えて使用時間を表す情報(以下「時間情報」という。)を記憶する。
図14は、本変形例において記憶部201が記憶する日時情報及び時間情報の例を示す表である。この例では、図6に示す「アプリA」及び「アプリC」が使用されたときの日時情報に対応付けて使用時間(単位は時、分、秒)が示されている。例えば、「アプリA」には「00:03:15」、「00:07:59」及び「00:02:02」という使用時間が対応付けられ、「アプリC」には「01:05:32」及び「00:32:27」という使用時間が対応付けられている。
使用量・使用状況データ送信部202は、各アプリ及び使用状況と、使用日時及び使用時間とを示す使用量・使用状況データを配信装置10に送信する。配信装置10の蓄積部101は、送信されてきた使用量・使用状況データに基づき、日時情報及び時間情報を蓄積する。
図15は、蓄積部101が蓄積した時間情報の例を示す表である。図7に示す使用回数の代わりに過去の180日間における使用時間(単位は時間)が示されている。例えば、所在場所が「甲市」である場合、「アプリA」、「アプリB」、「アプリC」及び「アプリD」の使用時間が「11.4」、「2.0」、「17.1」及び「0」であり、所在場所が「乙市」である場合、上記各アプリの使用時間が「2.5」、「0」、「9.4」及び「0」である。また、全所在場所での使用時間の合計は、「16.7」、「3.3」、「28.8」及び「0.9」である。
本実施形態における判定部103は、蓄積部101に蓄積された使用量情報に基づいて上述した平均使用時間を使用頻度として特定し、特定した平均使用時間が長い前記プログラムほど、取得部102により取得された状況情報により表される状況において使用される可能性が高いものとして判定する。
図16は、各所在場所における各アプリの平均使用時間の例を示す表である。この表では、図15に示す使用時間及び使用日数に基づいて算出した平均使用時間(単位は分/日)を、小数点第2位を切り捨てて示している。「アプリA」、「アプリB」、「アプリC」及び「アプリD」の平均使用時間は、所在場所が例えば「甲市」の場合にはそれぞれ「4.0」、「0.7」、「6.0」及び「0」であり、「乙市」の場合にはそれぞれ「2.1」、「0」、「8.0」及び「0」である。また、図15に示す全所在場所での使用時間の合計から算出される全所在場所での平均使用時間は、それぞれ「5.5」、「1.1」、「9.6」及び「0.3」となっている。
図17は、本変形例における使用可能性を判定するための定義の例を示す表である。この表では、「高」、「中」及び「低」という3通りの「使用可能性」に対して、「平均使用時間≧5.0」、「5.0>平均使用時間≧2.0」及び「2.0>平均使用時間」という「定義」がそれぞれ対応付けられている。これはつまり、平均使用時間が5.0分/日以上、すなわち、1日に5.0分以上平均して使用されるアプリの使用可能性は「高」であり、平均使用時間が2.0分/日未満の場合は「低」、平均使用時間がこれらの間の場合は「中」であるということを表している。
図18は、本変形例における判定部103による判定結果の例を示す表である。この表では、図8に示す平均使用回数に基づいて判定部103が判定した結果が示されている。「アプリA」、「アプリB」、「アプリC」及び「アプリD」の判定結果は、所在場所が例えば「甲市」の場合にはそれぞれ「中」、「低」、「高」及び「低」であり、「乙市」の場合にはそれぞれ「中」、「低」、「高」及び「低」である。また、全所在場所での平均使用時間における判定結果は、それぞれ「高」、「低」、「高」及び「低」となっている。
例えば、アプリCの甲市における使用可能性は、平均使用回数に基づいて判定した場合は図10に示すように「中」となったが、平均使用時間に基づいて判定した場合は図18に示すように「高」となった。一方、アプリBの甲市における使用可能性は、平均使用回数に基づいて判定した場合は図10に示すように「中」となったが、平均使用時間に基づいて判定した場合は図18に示すように「低」となった。このように、本変形例の配信装置10では、平均使用回数が少なくても平均使用時間が長いものは使用される可能性が高いものとして判定される。これにより、例えば、一度使用を開始したら動作し続ける(いわゆる常駐をする)アプリや、他のアプリに比べて長時間使用されるアプリなどが、平均使用回数が少ないからといって使用可能性が低く判定されてしまうことを減らすことができる。
(変形例2)
配信装置10の判定部103は、上述した各実施形態及び変形例において判定する際に用いる定義を、さらに別の状況に応じて変更した上で判定を行ってもよい。判定部103は、例えば、ユーザ端末20にアプリが導入されてから経過した期間(以下「経過期間」という。)を別の状況として、この期間に応じて使用可能性を補正しても良い。
図19は、本変形例における配信装置10aが実現する機能を示す図である。配信装置10aは、図4に示す機能に加え、収集部105を備える。収集部105は、前述した経過期間を表す情報(以下「期間情報という。)を収集する収集手段である。ここでいう期間情報とは、例えば、経過期間を示す年数である。ユーザ端末20の記憶装置220には、各アプリが導入された日時が記憶されており、収集部105は、この日時を要求する要求データをユーザ端末20に送信し、その応答で送信されてきたデータが示す日時から現在の時刻までに経過した年数を期間情報として収集する。収集部105は、制御装置110及び通信装置130が協働して実現する機能である。収集部105は、収集した期間情報を判定部103に供給する。
判定部103は、収集部105により供給された期間情報に基づいて、使用可能性を判定する際の判定基準を変更した上で使用可能性を判定する。詳細には、判定部103は、収集部105により期間情報が収集された場合に、その期間情報により表される期間よりも短い期間を表す期間情報が収集部105により収集された場合に比べて、使用可能性が高くなりやすいように判定基準を変更する。判定部103は、このような判定基準の変更を、図20に示す定義を用いて行う。
図20は、判定基準を変更するための定義の一例を示す表である。この表では、「使用期間」及び「使用可能性」に「定義」が対応付けられている。詳細には、「高」、「中」及び「低」という3通りの「使用可能性」に対して、使用期間が「1年未満」である場合には、図9に示す定義が対応付けられ、使用期間が「1年以上3年未満」である場合には、「平均使用回数≧0.8」、「0.8>平均使用回数≧0.08」及び「0.08>平均使用回数」という「定義」が対応付けられ、使用期間が「3年以上」である場合には、「平均使用回数≧0.6」、「0.6>平均使用回数≧0.06」及び「0.06>平均使用回数」という「定義」が対応付けられている。
以上の定義を用いることにより、判定部103は、例えば、或る使用条件における平均使用回数が0.07回のアプリがあった場合に、その経過期間が1年未満であれば使用可能性を「低」と判定し、経過期間が3年以上であれば「中」と判定することになる。このように、判定部103は、収集部105により或る期間(この例では3年以上の期間)を表す期間情報が収集された場合に、この期間よりも短い期間(同じく1年未満の期間)が収集部105により収集された場合に比べて使用可能性が高くなりやすいように(この例では、後者の場合に「低」であった使用可能性が前者の場合には「中」と判定された。)判定基準を変更する。
ユーザは、記憶装置220の空き容量を増やすためにあまり使用しないアプリを削除することがある。その際、自分が今後も使用する可能性があるものについては、使用する機会が少なくても削除せずに残しておく場合がある。本変形例によれば、そのような場合に削除されずに残されるアプリが更新されやすくなる。
(変形例3)
配信装置10の配信部104は、上述した各実施形態では、判定部103により判定された使用可能性に応じて配信の有無のみを判断したが、これに限らず、さらに、配信の優先順位を判断してもよい。例えば、「アプリA」から「アプリD」までの4つの更新データを配信装置10が保持しており、判定部103により図10に示すように使用可能性が判定され、且つ、ユーザ端末20が現在「甲市」に所在する状況であるものとする。その場合、配信部104は、使用可能性が所定のレベル以上である「アプリA」、「アプリB」及び「アプリC」を配信するが、使用可能性が「高」である「アプリA」をまず配信し、その後に使用可能性が「中」である「アプリB」及び「アプリC」を配信する。このとき、配信部104は、さらに、判定部103により特定された使用頻度(例えば図8に示す平均使用回数)を参照し、平均使用回数が「0.2」である「アプリC」を平均使用回数が「0.1」である(つまり「アプリC」よりも平均使用回数が小さい)「アプリB」よりも優先して先に配信してもよい。なお、配信部104は、使用頻度として、図16に示すような平均使用時間を参照してもよい。
更新データが配信されている途中でユーザ端末20がユーザによって使用されると、更新データの配信が完了しないで途切れてしまうことがある。その場合、配信装置10は、例えば所定の時間の間隔(1日や1週間)を空けて再び上述した配信関連処理を行う。再び配信関連処理が行われて更新データの配信とその更新データを用いた更新とが完了するまでは、ユーザ端末20においては、アプリが古いバージョンで使用されることになる。本変形例によれば、使用される可能性が高いアプリほど、上記のように配信が途切れることが少なくなって古いバージョンで使用されることも少なくなる。
(変形例4)
配信システムは、上述した各実施形態では、備えるユーザ端末が1台であったが、2台以上のユーザ端末を備えていてもよい。
図21は、本変形例の配信システム1bの全体構成を示す図である。配信システム1bは、配信装置10及びネットワーク2と、複数のユーザ端末20(この図ではそのうちの20b、20c及び20dを示す)とを備えている。この場合、ユーザ端末20の使用量・使用状況データ送信部202及び状況情報データ送信部203は、上述した各情報の他に、自端末を識別する識別子を示す使用量・使用状況データ及び状況情報データを配信装置10にそれぞれ送信する。配信装置10の蓄積部101は、上記の使用量情報及び状況情報を、その識別子に対応付けて蓄積する。取得部102は、更新データが更新の対象とするアプリがユーザ端末20に導入されているか否かの判断を、識別子で識別されるユーザ端末毎に行って、それらのユーザ端末毎に状況情報を取得する。判定部103は、取得部102により状況情報が取得されたユーザ端末毎に使用可能性を判定し、配信部104は、判定部103により使用可能性が判定されたユーザ端末毎に更新データを配信する。
配信部104は、例えば「アプリA」をユーザ端末20b、20c及び20dに配信する場合に、状況情報によって表される状況における各ユーザ端末20での「アプリA」の使用可能性が「中」、「高」及び「中」であれば、使用可能性が高いユーザ端末20から順番に配信してもよい。その際、配信部104は、変形例3と同様に、使用頻度を参照して使用頻度の大きさの順番で配信するようにしてもよい。本変形例によれば、更新対象のアプリが使用される可能性が高いユーザ端末20ほど、配信が途切れることが少なくなって古いバージョンで使用されることも少なくなる。
(変形例5)
配信システムは、上述した実施形態及び変形例では、平均使用回数や平均使用時間を使用量として用いたが、これには限らない。配信システムは、例えば、図7に示すような使用回数をそのまま使用量として用いてもよいし、同じく使用日数や、制御装置210のCPUの使用率、RAMの使用率などを使用量として用いてもよい。要するに、配信システムは、ユーザ端末20に導入されているアプリの使用量が多い場合と少ない場合とを比較できるものであれば、どのようなものを使用量として用いてもよい。
(変形例6)
配信システムは、上述した第1実施形態において、所在場所として市区町村や都道府県、国などの境界によって範囲が予め決めれている場所を用いたが、これには限らない。配信システムは、例えば、或る建物の敷地やユーザが任意に選んだ境界によって範囲が決められる場所を用いてもよい。配信システムにおいては、要するに、配信装置及びユーザ端末で共通する所在場所が用いられていればよい。ユーザが所在場所の範囲を選ぶ場合、例えば、在宅中や外出中、仕事中、通勤中、出張中などに所在する場所を所在場所として決めておくことで、配信システムは、そのユーザの生活における場面毎の使用可能性を判定して、その判定結果に基づいて更新データを配信することができる。
(変形例7)
配信システムは、上述した第2実施形態において、図12等に示す6つの使用時期を用いたが、これには限らない。配信システムは、例えば、平日も休日も関係なしで決められた時期を用いてもよいし、季節や月、上旬、中旬、下旬などを範囲とする使用時期を予め決めておいてもよい。この使用時期をユーザが決められるようにしておくことで、所在場所の場合と同様に、配信システムは、そのユーザの生活における場面毎の使用可能性を判定して、その判定結果に基づいて更新データを配信することができる。
(変形例8)
配信システムは、上述した第1及び第2実施形態では、状況情報として場所情報及び時期情報をそれぞれ用いたが、これら以外のものを用いてもよい。配信システムは、例えば、アプリが使用されたときの天候(気温、湿度、風、雨量)や照度(明るさ)、高度(海水面からの高さ)などを状況情報として用いてもよい。これにより、例えば、雨の日に使用される可能性が高いアプリ(例えば天気予報のアプリ)の更新データが配信されやすいようにしたり、周囲が暗い状態で使用される可能性が高いアプリ(例えば懐中電灯の機能を実現するアプリ)の更新データが配信されやすいようにしたりすることができる。要するに、配信システムは、普段は使用されないが或る状況では使用される可能性が高いアプリがあった場合に、その状況を状況情報として用いることで、そのアプリの更新データが配信されやすいようにしたりすることができる。
(変形例9)
配信装置10の判定部103は、上述した各実施形態では、図9等に示す定義に基づいて3通りの使用可能性を判定したが、3通りに限らず、2通り(例えば「高」と「低」)または4通り(例えば「高」、「やや高」、「やや低」及び「低」)以上の使用可能性を判定してもよい。また、判定部103は、蓄積部101に蓄積されている使用量情報に基づいて、使用可能性を表す数値を算出してもよい。例えば、判定部103は、図8等に示すように算出した平均使用回数をそのまま使用可能性として判定してもよい。その場合、配信部104は、所定のレベルとして、所定の数値(この場合所定の使用回数)を用いて更新データの配信の有無を判断する。
(変形例10)
配信システムは、上述した各実施形態では、アプリケーションプログラムの更新データを配信したが、これに限らず、例えば、OS(Operating System)などのシステムのプログラムや、データベース管理システムなどのミドルウェアのプログラムの更新データを配信してもよい。要するに、配信システムは、ユーザ端末に導入されている何らかのプログラムの更新に用いられる更新データを配信するものであればよい。
(変形例11)
本発明は、上述した配信装置や、配信装置及びユーザ端末を備える配信システムの他にも、その配信装置が実施する処理を実現するための配信方法としても捉えられるものである。ここでいう処理とは、例えば、図11に示す配信関連処理である。また、本発明は、配信装置及びユーザ端末のようなコンピュータを、図4及び図5にそれぞれ示す各手段として機能させるためのプログラムとしても捉えられるものである。かかるプログラムは、これを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態で提供されたり、インターネット等のネットワークを介して、コンピュータにダウンロードさせ、これをインストールして利用可能にするなどの形態でも提供されたりするものであってもよい。
1…配信システム、2…ネットワーク、10…配信装置、20…ユーザ端末、110、210…制御装置、120、220…記憶装置、130、260…通信装置、270…測位装置、101…蓄積部、102…取得部、103…判定部、104…配信部、105…収集部、201…記憶部、202…使用量・使用状況データ送信部、203…状況情報データ送信部、204…更新部

Claims (8)

  1. ユーザ端末において使用されるプログラムの使用量を表す使用量情報を、当該プログラムが使用されたときの、プログラムの使用に関する状況を表す状況情報に対応付けて蓄積する蓄積手段と、
    前記プログラムの使用に関する状況を表す状況情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された状況情報に対応付けて前記蓄積手段に蓄積されている前記使用量情報に基づいて、当該状況情報によって表される状況において前記プログラムが使用される可能性の高さを判定する判定手段であって、前記蓄積手段に蓄積された前記使用量情報に基づいて前記プログラムの単位期間あたりの平均使用時間を当該プログラムの使用頻度として特定し、特定した使用頻度が高い前記プログラムほど、取得された前記状況情報により表される状況において使用される可能性が高いものとして判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定された可能性の高さが所定のレベル以上である場合には、前記プログラムの更新に用いられる更新データを前記ユーザ端末に配信する配信手段と
    を備えることを特徴とする配信装置。
  2. ユーザ端末において使用されるプログラムの使用量を表す使用量情報を、当該プログラムが使用されたときの、プログラムの使用に関する状況を表す状況情報に対応付けて蓄積する蓄積手段と、
    前記プログラムの使用に関する状況を表す状況情報を取得する取得手段と、
    前記プログラムが前記ユーザ端末に導入されてから経過した期間を表す期間情報を収集する収集手段と、
    前記取得手段により取得された状況情報に対応付けて前記蓄積手段に蓄積されている前記使用量情報に基づいて、当該状況情報によって表される状況において前記プログラムが使用される可能性の高さを判定する判定手段であって、前記可能性の高さを判定する際の判定基準を、前記収集手段により前記期間情報が収集された場合に、当該期間情報により表される期間よりも短い期間を表す前記期間情報が前記収集手段により収集された場合に比べて、前記可能性の高さが高くなりやすいように変更した上で当該可能性の高さを判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定された可能性の高さが所定のレベル以上である場合には、前記プログラムの更新に用いられる更新データを前記ユーザ端末に配信する配信手段と
    を備えることを特徴とする配信装置。
  3. 前記蓄積手段は、前記プログラムが使用されたときの、前記ユーザ端末が所在する場所を表す場所情報を前記状況情報として蓄積し、
    前記取得手段は、前記ユーザ端末が所在する場所を表す場所情報を前記状況情報として取得し、
    前記判定手段は、前記取得手段により取得された場所情報に対応付けて前記蓄積手段に蓄積されている前記使用量情報に基づいて、当該場所情報によって表される場所において前記プログラムが使用される可能性の高さを判定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の配信装置。
  4. 前記蓄積手段は、前記プログラムが使用されたときの、前記プログラムが使用される時期を表す時期情報を前記状況情報として蓄積し、
    前記取得手段は、前記プログラムが使用される時期を表す時期情報を前記状況情報として取得し、
    前記判定手段は、前記取得手段により取得された前記時期情報に対応付けて前記蓄積手段に蓄積されている前記使用量情報に基づいて、当該時期情報によって表される時期において前記プログラムが使用される可能性の高さを判定する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の配信装置。
  5. 前記配信手段は、前記判定手段により判定された可能性の高さが所定のレベル未満である場合には、前記更新データを前記ユーザ端末に配信しない
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の配信装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の配信装置と、
    導入されているプログラムの使用量を表す使用量情報を、当該プログラムが使用されたときの、プログラムの使用に関する状況を表す状況情報に対応付けて記憶する記憶手段と、前記プログラムの更新に用いられる更新データが前記配信装置から配信されてきた場合に、当該更新データを用いて当該プログラムを更新する更新手段とを備えるユーザ端末と
    を具備することを特徴とする配信システム。
  7. コンピュータに、
    ユーザ端末において使用されるプログラムの使用量を表す使用量情報を、当該プログラムが使用されたときの、プログラムの使用に関する状況を表す状況情報に対応付けて蓄積する蓄積ステップと、
    前記プログラムの使用に関する状況を表す状況情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにおいて取得された状況情報に対応付けて前記蓄積ステップにおいて蓄積された前記使用量情報に基づいて、当該状況情報によって表される状況において前記プログラムが使用される可能性の高さを判定する判定ステップであって、前記蓄積ステップにおいて蓄積された前記使用量情報に基づいて前記プログラムの単位期間あたりの平均使用時間を当該プログラムの使用頻度として特定し、特定した使用頻度が高い前記プログラムほど、取得された前記状況情報により表される状況において使用される可能性が高いものとして判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて判定された可能性の高さが所定のレベル以上である場合には、前記プログラムの更新に用いられる更新データを前記ユーザ端末に配信する配信ステップと
    を実行させるためのプログラム。
  8. コンピュータに、
    ユーザ端末において使用されるプログラムの使用量を表す使用量情報を、当該プログラムが使用されたときの、プログラムの使用に関する状況を表す状況情報に対応付けて蓄積する蓄積ステップと、
    前記プログラムの使用に関する状況を表す状況情報を取得する取得ステップと、
    前記プログラムが前記ユーザ端末に導入されてから経過した期間を表す期間情報を収集する収集ステップと、
    前記取得ステップにおいて取得された状況情報に対応付けて前記蓄積ステップにおいて蓄積された前記使用量情報に基づいて、当該状況情報によって表される状況において前記プログラムが使用される可能性の高さを判定する判定ステップであって、前記可能性の高さを判定する際の判定基準を、前記収集ステップにおいて前記期間情報が収集された場合に、当該期間情報により表される期間よりも短い期間を表す前記期間情報が前記収集ステップにおいて収集された場合に比べて、前記可能性の高さが高くなりやすいように変更した上で当該可能性の高さを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて判定された可能性の高さが所定のレベル以上である場合には、前記プログラムの更新に用いられる更新データを前記ユーザ端末に配信する配信ステップと
    を実行させるためのプログラム。
JP2012145375A 2012-06-28 2012-06-28 配信装置、配信システム及びプログラム Active JP5972684B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012145375A JP5972684B2 (ja) 2012-06-28 2012-06-28 配信装置、配信システム及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012145375A JP5972684B2 (ja) 2012-06-28 2012-06-28 配信装置、配信システム及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014010537A JP2014010537A (ja) 2014-01-20
JP5972684B2 true JP5972684B2 (ja) 2016-08-17

Family

ID=50107229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012145375A Active JP5972684B2 (ja) 2012-06-28 2012-06-28 配信装置、配信システム及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5972684B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6641780B2 (ja) 2015-08-19 2020-02-05 富士通株式会社 サービス提供方法、サービス提供装置及びサービス提供プログラム
JP6494476B2 (ja) * 2015-09-17 2019-04-03 株式会社Nttドコモ 情報処理装置
JP6579926B2 (ja) * 2015-11-19 2019-09-25 株式会社Nttドコモ 行動目的推定システム
JP7084197B2 (ja) * 2018-04-18 2022-06-14 三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社 データ配信装置、データ配信方法及びデータ配信プログラム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4136517B2 (ja) * 2002-07-31 2008-08-20 株式会社日立製作所 移動端末
JP2004164068A (ja) * 2002-11-11 2004-06-10 Hitachi Software Eng Co Ltd ソフトウエア利用状況管理システム
JP3698716B2 (ja) * 2003-02-25 2005-09-21 松下電器産業株式会社 アプリケーションプログラムの予測方法及び移動体端末
JP2005157509A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Hitachi Ltd 通信端末
JP4891605B2 (ja) * 2005-12-12 2012-03-07 株式会社東芝 ソフトウェア管理システム及びソフトウェア配信サーバ
JP4946926B2 (ja) * 2008-03-10 2012-06-06 日本電気株式会社 ソフトウェア更新システム、ソフトウェア更新方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014010537A (ja) 2014-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103885738B (zh) 显示终端装置、信息显示系统以及信息显示控制方法
US8918284B2 (en) Information processing apparatus, behavior prediction display method, and computer program therefor
US20150054981A1 (en) Method, electronic device, and computer program product
US9125009B2 (en) Determination and representation of call appropriateness
CN110045965B (zh) 一种管理应用的方法和移动终端
JP5972684B2 (ja) 配信装置、配信システム及びプログラム
CN105681583A (zh) 一种情景模式的切换方法、装置及移动终端
JP2009182443A (ja) 通信端末、動作モード管理プログラム、および動作モード管理方法
KR20160071803A (ko) 위치를 추정하는 방법, 전자 장치 및 서버
CN101883318A (zh) 根据地理位置变化更新地域相关信息的方法及移动终端
CN108184207B (zh) 确定通信用户常驻社区的方法、装置、设备及介质
US8565763B2 (en) User device radio activity optimization in dead zones
CN106412092A (zh) 消息推送方法、装置及服务器
TW201024670A (en) Local information service method and system, and portable electronic device
US20170163746A1 (en) Information sharing device, information sharing method, information sharing system, and recording medium having computer program stored therein
JP6144243B2 (ja) 位置情報管理装置、位置情報管理方法、及びプログラム
US20200112849A1 (en) Nomination of a primary cell phone from a pool of cell phones
JP2009301517A (ja) ウェブサイト更新装置、方法及びプログラム
JP2016066907A (ja) 端末装置、位置取得方法、及び、位置取得制御用プログラム
JP2010246015A (ja) 移動通信システム及び移動通信方法
JP2005110027A (ja) 携帯通信端末、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP3889418B2 (ja) Gps測位アシストデータ配信システムおよびgps測位アシストデータ配信方法
JP2017147760A (ja) 位置情報管理装置、位置情報管理方法、及びプログラム
JP6396534B2 (ja) 装置、位置取得方法、及び、位置取得制御用プログラム
JP2005321259A (ja) 地図表示制御システムおよびそのプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160614

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5972684

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250