JP5972616B2 - 受信装置、クロック復元方法及びプログラム - Google Patents

受信装置、クロック復元方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5972616B2
JP5972616B2 JP2012058374A JP2012058374A JP5972616B2 JP 5972616 B2 JP5972616 B2 JP 5972616B2 JP 2012058374 A JP2012058374 A JP 2012058374A JP 2012058374 A JP2012058374 A JP 2012058374A JP 5972616 B2 JP5972616 B2 JP 5972616B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stc
value
packet
content
video
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012058374A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013192148A (ja
Inventor
秀一 青木
秀一 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Japan Broadcasting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Broadcasting Corp filed Critical Japan Broadcasting Corp
Priority to JP2012058374A priority Critical patent/JP5972616B2/ja
Publication of JP2013192148A publication Critical patent/JP2013192148A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5972616B2 publication Critical patent/JP5972616B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Description

本発明は、ストリーミング再生に用いる受信装置、クロック復元方法及びプログラムに関し、特に、受信装置において、STC(System Time Clock:システムタイムクロック)を復元する技術に関するものである。
従来、デジタル放送で放送されるデジタルコンテンツを伝送するために、符号化及び復号を行う伝送システムの構築が進められている。このデジタル放送の伝送システムでは、送信装置が、映像信号等をMPEG−2(Moving Picture Experts Group−phase 2)等の技術により圧縮符号化し、受信装置が、その圧縮符号化データを復号し、ストリーミング再生を行う。これにより、視聴者は、映像及び音声を視聴することができる。
このような伝送システムにおいて、受信装置は、ストリーミング再生を行うために、STCを復元する必要がある。受信装置がSTCを復元できない場合には、送信装置にて符号化を行うエンコーダのクロックと、受信装置にて復号を行うデコーダのクロックとが同期しないことになり、圧縮符号化データが蓄積される受信装置のバッファにアンダーフローまたはオーバーフローが起こり、映像等のスキップまたはリピートが発生してしまう。そこで、受信装置におけるSTCの復元は、視聴者が映像または音声を高品質に視聴するための重要な要素になっており、様々な手法が用いられている。
例えば、MPEG−2 Systemsでは、STCを復元するために、PCR(Program Clock Reference:プログラム時刻基準値)が用いられている(非特許文献1を参照)。送信装置は、STCのカウンタ値(以下、STC値という。)を周期的にサンプルし、サンプルしたSTC値に基づいてPCRを生成し、PCRを多重して受信装置へ送信する。受信装置は、送信装置からPCRを周期的に受信し、PCRを用いてSTCを復元する。
図5は、MPEG−2 SystemsにおけるPCRの周期的な伝送について説明する図である。図5に示すように、送信装置から受信装置へ伝送される伝送データのうち、送信装置により多重されたPCRは、周期的に受信装置へ送信される。
図6は、MPEG−2 Systemsにおける従来の受信装置の構成を示すブロック図であり、受信装置に備えた構成部の一部を示している。従来の受信装置200は、STC復元部201、映像処理部202及び音声処理部203を備えている。受信装置200が送信装置から伝送データを受信すると、図示しない受信部は、受信した伝送データからPCR、映像PES(Packetized Elementary Stream:パケタイズドエレメンタリストリーム)及び音声PESを抽出する。STC復元部201は、図示しない受信部からPCRを入力し、PCRを、所定のクロック周波数でカウントアップするSTCによるカウンタの初期値に設定し、STCを復元する。これにより、STC値は、所定のクロック周波数にてカウントアップし、映像処理部202及び音声処理部203にて用いられる。また、図5に示したとおり、PCRは、送信装置から周期的に伝送されるから、STCは、例えばPLL(Phase Locked Loop)等のクロック同期技術を用いて周期的に復元することになる。
映像処理部202は、映像PESを蓄積するバッファ、及び映像を復号する映像デコーダを備えており、図示しない受信部から映像PESを入力してバッファに蓄積すると共に、STC復元部201からSTC値を入力する。また、映像処理部202は、入力した映像PESからDTS(Decoding Time Stamp:復号時刻)及びPTS(Presentation Time Stamp:再生時刻)を抽出する。そして、映像処理部202は、入力したSTC値及び抽出したDTSに基づいて、復号処理のタイミングを判断し、復号処理のタイミングにて、映像デコーダがバッファから映像PESを読み出して復号する。そして、映像処理部202は、入力したSTC値及び抽出したPTSに基づいて、再生処理のタイミングを判断し、再生処理のタイミングにて、復号した映像を出力して再生する。
音声処理部203は、音声PESを蓄積するバッファ、及び音声を復号する音声デコーダを備えており、図示しない受信部から音声PESを入力してバッファに蓄積すると共に、STC復元部201からSTC値を入力する。また、音声処理部203は、入力した音声PESからPTSを抽出し、入力したSTC値及び抽出したPTSに基づいて、復号及び再生処理のタイミングを判断し、復号及び再生処理のタイミングにて、音声デコーダがバッファから音声PESを読み出して復号し、復号した音声を出力して再生する。
このように、MPEG−2 Systemsでは、PCRが送信装置から受信装置200へ周期的に伝送され、受信装置200において、PCRからSTCが復元され、STC値に基づいて、映像及び音声の復号及び再生処理のタイミングがとられる。
また、例えば、STCを復元するために、受信装置のバッファ量が常に一定となるようにクロック周波数を調整する手法が知られている。この手法は、受信装置において、送信装置から送信された伝送データをバッファに蓄積し、バッファ量が、予め設定された一定値を超える方向に変化する場合、STCのクロック周波数を増加させ、逆に、バッファ量が一定値を下回る方向に変化する場合、クロック周波数を減少させる制御を行うことにより、STCを復元するものである。これにより、クロック周波数に応じたSTC値が出力される(非特許文献2を参照)。
ITU−T Rec.H.222.0|ISO/IEC 13818−1,2006,"Information Technology − Generic coding of moving pictures and associated audio information:Systems." 深田陽一、他、「回線エミュレーション向け比例・積分・微分(PID)制御型適応クロック法の実装と評価」、電子情報通信学会、技術研究報告CS2005-43、2005年11月
前述のPCRを用いた手法では、STCを復元する際に、クロック周波数及びクロックの絶対値(STCによるカウンタ値)のいずれも復元することができる。しかしながら、送信装置は、PCRを周期的に送信すると共に、伝送遅延変動を抑えるように送信する必要がある。ここで、PCRが、伝送遅延変動の発生する伝送環境の伝送路へ周期的に送信された場合、受信装置200は、送信装置が多重した時間間隔と同じ間隔でPCRを周期的に受信することができず、その結果、誤ったタイミングでSTCの復元を行うため、STCを正しく復元することができない。つまり、受信装置200は、正しく復元することができなかったSTCによるSTC値に基づいて、復号及び再生処理のタイミングを判断するから、そのタイミングは正しく判断されず、結果として、復号及び再生処理のタイミングが所望のタイミングに対してずれてしまうことになる。したがって、PCRを用いてSTCを復元する手法は、パケット間隔が不定であって伝送遅延変動が発生する伝送環境のIPネットワーク等では用いることができない。
また、前述のバッファ量に基づいてクロック周波数を調整する手法では、クロック周波数は復元することができるが、クロックの絶対値は復元することができない。この場合、クロックの絶対値であるSTC値が復元されないから、結果として、復号及び再生処理のタイミングがコンテンツ全体としてずれてしまうことになる。
そこで、本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、パケット間隔が不定で伝送遅延変動が発生するIPネットワーク等の伝送環境においても、クロック周波数及びクロックの絶対値を復元することが可能な受信装置、クロック復元方法及びプログラムを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明による受信装置は、STC(システムタイムクロック)によるカウンタ値を示すSTC値に基づいて、コンテンツを復号及び再生するための第1の時刻情報を生成し、前記コンテンツの符号データに、前記第1の時刻情報、及び、送信装置及び受信装置にて共通に参照可能な第2の時刻情報を付加し、前記コンテンツの符号データをパケットに格納して送信する前記送信装置と、前記パケットを受信し、前記STCを復元してSTC値を生成し、前記パケットに格納されたコンテンツの符号データを、前記STC値に基づいて復号し再生する前記受信装置と、を備えた伝送システムにおける前記受信装置であって、受信したパケットを蓄積するバッファと、前記STCを復元してSTC値を生成するSTC復元部と、前記STC復元部により生成されたSTC値、及び前記受信したパケットに格納されたコンテンツの符号データに付加された第1の時刻情報に基づいて、前記コンテンツの符号データを復号及び再生するタイミングを判断し、前記タイミングにて前記復号及び再生を行う映像音声処理部と、を備え、前記STC復元部が、前記受信したパケットに格納されたコンテンツの符号データに付加された第2の時刻情報を抽出し、前記第2の時刻情報に基づいて、前記STC値の初期値を設定し、前記バッファに蓄積されたパケットの量に基づいて、前記STCの周波数を調整し、前記STC値の初期値を前記STCの周波数に応じてカウントアップし、前記映像音声処理部にて復号及び再生のタイミングを判断するために用いる前記STC値を生成する、ことを特徴とする。
また、本発明による受信装置は、さらに、前記コンテンツの符号データを復号及び再生するための情報及び所定の遅延値を含む制御用メタデータが格納されたパケットを受信し、前記受信したパケットに格納された制御用メタデータを抽出する制御用メタデータ処理部を備え、前記STC復元部が、前記受信したパケットに格納されたコンテンツの符号データに付加された第2の時刻情報を抽出し、前記第2の時刻情報に基づいて、前記送信装置のSTC値よりも前記所定の遅延値分遅れるように、前記STC値の初期値を設定し、前記バッファに蓄積されたパケットの量に基づいて、前記STCの周波数を調整し、前記STC値の初期値を前記STCの周波数に応じてカウントアップし、前記映像音声処理部にて復号及び再生のタイミングを判断するために用いる前記STC値を生成する、ことを特徴とする。
さらに、本発明によるクロック復元方法は、STCによるカウンタ値を示すSTC値に基づいて、コンテンツを復号及び再生するための第1の時刻情報を生成し、前記コンテンツの符号データに、前記第1の時刻情報、及び、送信装置及び受信装置にて共通に参照可能な第2の時刻情報を付加し、前記コンテンツの符号データをパケットに格納して送信する前記送信装置と、前記パケットを受信し、前記STCを復元してSTC値を生成し、前記パケットに格納されたコンテンツの符号データを、前記STC値に基づいて復号し再生する前記受信装置と、を備えた伝送システムにおける前記受信装置によりSTCを復元する方法であって、受信したパケットをバッファに蓄積する第1のステップと、前記STCを復元してSTC値を生成する第2のステップと、前記第2のステップにて生成したSTC値、及び前記受信したパケットに格納されたコンテンツの符号データに付加された第1の時刻情報に基づいて、前記コンテンツの符号データを復号及び再生するタイミングを判断し、前記タイミングにて前記復号及び再生を行う第3のステップと、を有し、前記第2のステップが、前記受信したパケットに格納されたコンテンツの符号データに付加された第2の時刻情報を抽出する第2−1のステップと、前記第2−1のステップにて抽出した第2の時刻情報に基づいて、前記STC値の初期値を設定する第2−2のステップと、前記バッファに蓄積されたパケットの量に基づいて、前記STCの周波数を調整する第2−3のステップと、前記第2−2のステップにて設定したSTC値の初期値を、前記第2−3のステップにて調整したSTCの周波数に応じてカウントアップし、前記第3のステップにて復号及び再生のタイミングを判断するために用いる前記STC値を生成する第2−4のステップと、を有することを特徴とする。
さらに、本発明によるプログラムは、コンピュータを、前記受信装置として機能させることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、コンテンツの符号データに付加された、復号または再生の目的のための時刻情報を用いてクロックの初期値を設定し、バッファ量を監視してクロック周波数を調整するようにした。これにより、クロックの値をサンプリングしたPCR等のデータを送信装置から受信装置へ伝送する必要がなく、パケット間隔が不定で伝送遅延変動が発生するIPネットワーク等の伝送環境においてストリーム配信を行う場合にも、クロック周波数及びクロックの絶対値を復元することができる。
本発明の実施形態による受信装置を含む伝送システムの概略構成を示す全体図である。 MU(Media Unit:メディアユニット)の構成を説明する図である。 本発明の実施形態による受信装置の構成を示すブロック図である。 受信装置におけるSTC復元部の処理を示すフローチャートである。 MPEG−2 SystemsにおけるPCRの周期的な伝送について説明する図である。 MPEG−2 Systemsにおける従来の受信装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。
〔伝送システム〕
まず、本発明の実施形態による受信装置を含む伝送システムについて説明する。図1は、伝送システムの概略構成を示す全体図である。この伝送システムは、送信装置1、受信装置2及び放送ネットワーク/通信回線3を備えて構成される。放送ネットワーク/通信回線3は、放送ネットワークまたはインターネット等の通信回線の伝送路である。放送ネットワーク/通信回線3が放送ネットワークの伝送路である場合、送信装置1から送信されたIPパケットを含む放送波は、放送ネットワークの伝送路を介して受信装置2へ送信される。また、放送ネットワーク/通信回線3が通信回線の伝送路である場合、送信装置1及び受信装置2は、インターネット等の通信回線の伝送路を介して接続され、送信装置1から送信されたIPパケットは、通信回線の伝送路を介して受信装置2へ送信される。
(送信装置)
送信装置1は、映像信号、音声信号等の非圧縮信号を入力し、エンコーダにて、H.264/MPEG−4 AVC等の映像符号化方式またはMPEG−4 HE−AAC等の音声符号化方式を用いて符号データを生成する。また、送信装置1は、エンコーダにて、発振器(CLKe)により生成されたSTC値に基づいて、受信装置2において符号データの復号時刻を示すDTS及び復号した信号を提示して表示する時刻(CTS:Composition Time Stamp:合成時刻)を生成し、符号データにDTS及びCTSを付加する。尚、CTSは、受信装置2側で出力される非圧縮信号を再生・表示出力するタイミングを示すものとして、PTSのより一般的な用語として用いる。また、送信装置1は、符号データにDTS及びCTSを付加する際に、送信装置1及び受信装置2において共通に参照可能な時刻、例えばUTC(Coordinated Universal Time:協定世界時、以下、UTC時刻という。)を参照時刻(Reftime)に記述し、DTS及びCTSに加えて、UTC時刻がReftimeとして付加された符号データをIPパケットに格納し、放送ネットワーク/通信回線3を介して受信装置2へ送信する。このReftimeは、映像及び音声のコンポーネント間を同期するために用いられ、DTS及びCTSの時刻の絶対値を示し、DTS及びCTSと同様に、受信装置2において復号等の目的のための時刻情報として用いられる。
DTS及びCTSの基準となるSTC値は、所定長ビットで表現される上限値までカウントアップし、上限値を超えるとリセットされ、再びカウントアップする。一方、Reftimeに記述されるUTC時刻は、所定精度の年月日時分秒の情報からなる。このため、STC値とUTC時刻とは、一定の関係があり、その対応付けが与えられれば、STC値は、UTC時刻を換算して求めることができる。したがって、受信装置2では、送信装置1から送信されたReftimeのUTC時刻をSTC値に換算し、これをクロックの初期値に設定することにより、STCを復元する。詳細については後述する。
ここで、送信装置1は、発振器のエンコーダクロックに基づいて動作する。具体的には、発振器のクロックの周波数は27MHzであり、発振器は、1秒間に27,000,000だけ進む値をカウントし、カウンタ値をエンコーダへ出力する。エンコーダは、発振器からカウンタ値を入力し、このカウンタ値を90KHz(27MHzよりも精度の低い周波数)でサンプルした値、つまり、1秒間に90,000だけ進む値(1秒間に27,000,000だけ進む値よりも精度の低い値)に基づいて、DTS及びCTSを生成する。
尚、非圧縮信号が映像信号の場合、符号データの復号順序と提示あるいは合成順序が異なることから、一般に、DTS及びCTSの両方が、映像信号の符号データに付加される。これに対し、非圧縮信号が音声信号の場合、符号データの復号順序と提示あるいは合成順序が一致することから、CTSを省略し、DTSのみが音声信号の符号データに付加される。この場合、復号時刻が合成時刻となる。
また、送信装置1は、コンテンツを構成する映像及び音声のコンポーネントに関する情報、及び、各コンポーネントのバッファリング遅延値を含む制御用メタデータをIPパケットに格納し、放送ネットワーク/通信回線3を介して受信装置2へ周期的に送信する。
ここで、制御用メタデータは、同じコンテンツが伝送されている間、同じ情報が周期的に送信される。制御用メタデータに含まれるコンポーネントに関する情報とは、映像の解像度、フレームレート、音声のチャンネル数、映像と音声の組み合わせ方法、それらを伝送するIPパケットのIPアドレス等である。また、制御用メタデータに含まれるバッファリング遅延値は、STC値に対応した値が設定される。具体的には、バッファリング遅延値は、90KHzのクロック数で示され、例えば、1秒間のバッファリング遅延の場合、90,000の値が設定され、0.5秒間のバッファリング遅延の場合、45,000の値が設定される。制御用メタデータは、伝送されるコンテンツに応じて予め設定され、バッファリング遅延値の基準となる90KHzも、制御用メタデータに含まれる情報として予め設定される。
また、バッファリング遅延値は、送信装置1から受信装置2へ伝送データが送信される放送ネットワーク/通信回線3の伝送路環境に応じて予め設定される。より詳細には、バッファリング遅延値は、後述する図3に示す受信装置2における映像音声処理部23のパケットロス復元部231に備えた映像音声バッファに滞在するATSパケットの滞在時間に加え、伝送遅延も含めた値であり、放送ネットワーク/通信回線3の遅延ジッタの最大値を超える値が設定される。
送信装置1の処理について具体的に説明する。送信装置1のエンコーダは、映像及び音声信号である非圧縮信号を入力し、符号化を行い、符号データのフレームまたはスライス等の符号化単位毎に、符号データからAU(Access Unit:アクセスユニット)を生成する。そして、エンコーダは、STC値に基づいて、DTS及びCTSを生成し、UTC時刻をReftimeに記述し、映像及び音声のMU(Media Unit:メディアユニット)を生成する。
図2は、MUの構成を説明する図である。MUは、1つのAUを単位としてAUが格納されたユニットであり、図2に示すように、2種類のMUが生成される。第1のMUは、DTS、CTS、Reftime及びAUにより構成され、第2のMUは、DTS、CTS及びAUにより構成される。第1のMUは、ランダムアクセスポイントのAUのときに生成されるユニットであり、第2のMUは、ランダムアクセスポイントでないAUのときに生成されるユニットである。つまり、図2の左から1番目のMUでは、AU1がランダムアクセスポイントであるため、DTS1、CTS1、Reftime1が付加されている。同様に、3,5番目のMUでは、AU2,3がランダムアクセスポイントであるため、DTS2,3、CTS2,3、Reftime2,3が付加されている。また、2,4番目のMUでは、AUがランダムアクセスポイントでないため、Reftimeが付加されず、DTS及びCTSのみが付加されている。
ここで、ランダムアクセスポイントとは、復号を開始することができるAU、すなわち、それ以前のAUとの間で符号の相関がないAUをいう。映像信号のAUには、そのAUから復号を開始することができるAUと、復号を開始することができないAUとがある。ランダムアクセスポイントは、前者のAUであり、それより以前のAUを参照することなく独立して符号化されたAUである。例えば、H.264/AVCでは、ランダムアクセスポイントのAUとして、IDR(Instantaneous Decoding Refresh)フレームのAUが該当する。また、ランダムアクセスポイントでないAUとして、P(Prediction)フレーム及びB(Bi−prediction)フレームのAUが該当する。尚、音声信号のAUは、一般に、全てランダムアクセスポイントのAUである。
このように、MUには、ランダムアクセスポイントのAUのときに、符号データの復号時刻を示すDTS及び合成時刻を示すCTSに加え、コンポーネント間を同期するために必要な参照時刻を示すReftimeが付加されている。Reftimeは、AUにDTS及びCTSが付加される場合、復号時刻の絶対値を示し、AUにCTSのみが付加される場合、合成時刻の絶対値を示す。Reftimeに絶対値が記述されることにより、図2に示すように、DTS及びCTSが差分値またはオフセット値にて記述された場合であっても、複数のコンポーネントを同期し再生することができる。
尚、MUのReftimeには、UTC時刻が記述されるようにしたが、必ずしもUTC時刻である必要はなく、GPS(Global Positioning System)から時刻を取得し、このGPSによる時刻がReftimeに記述されるようにしてもよい。要するに、Reftimeには、送信装置1及び受信装置2のいずれもが共通に参照できる時刻が記述されればよい。
そして、送信装置1のエンコーダは、映像及び音声のMUを生成した後、MUが、放送ネットワーク/通信回線3における伝送路のMTU(Maximum Transmission Unit)の大きさに収まるように、MUをATSパケットに分割する。例えば、放送ネットワーク/通信回線3が高度BSデジタル放送の伝送路の場合、4KB程度以下の大きさになるように、MUをATSパケットに分割し、放送ネットワーク/通信回線3がインターネットの伝送路の場合、1.5KB以下の大きさになるように、MUをATSパケットに分割する。また、エンコーダは、前述の制御用メタデータを符号化した符号データを分割してATSパケットに格納する。ここで、映像及び音声のMUが格納されたATSパケットと、制御用メタデータが格納されたATSパケットとを区別するための識別情報は、ATSパケットのヘッダのタイプフィールドに設定される。
エンコーダは、映像及び音声のMUが格納されたATSパケット及び制御用メタデータが格納されたATSパケットをIPパケットのペイロードに格納し、IP/UDPヘッダを付加し、IPパケットを生成する。そして、エンコーダは、放送ネットワーク/通信回線3が放送ネットワークの伝送路の場合、生成したIPパケットを含む放送波を、放送ネットワーク/通信回線3を介して受信装置2へ送信する。また、放送ネットワーク/通信回線3がインターネットの伝送路の場合、生成したIPパケットを、IPのプロトコルにより放送ネットワーク/通信回線3を介して受信装置2へ送信する。
このように、図1に示した伝送システムを構成する送信装置1は、STC値に基づいてDTS及びCTSを生成し、UTC時刻をReftimeに記述してMUを生成し、MUを分割してATSパケットを生成すると共に、バッファリング遅延値を含む制御用メタデータを格納してATSパケットを生成し、ATSパケットをIPパケットに収容し、放送ネットワーク/通信回線3を介して受信装置2へ送信する。これにより、受信装置2は、送信装置1から、DTS、CTS、Reftimeが付加された映像及び音声の符号データが格納されたIPパケット、及び制御用メタデータが格納されたIPパケットを受信する。
(受信装置)
受信装置2は、放送ネットワーク/通信回線3を介してIPパケットを受信し、デコーダにて、IPパケットに格納された制御用メタデータを取り出してバッファリング遅延値を抽出し、映像及び音声の符号データに付加されたReftimeの時刻情報をSTC値に対応する値に換算し、換算した値からバッファリング遅延値を減算し、クロックの初期値を設定する。これは、Reftimeには、送信装置1におけるSTC値に対応したUTC時刻が記述されており、Reftimeの時刻情報を換算してクロック値を求めることができ、バッファリング遅延値には、STC値に対応した値が記述されているからである。また、受信装置2は、IPパケットに格納された映像及び音声の符号データを取り出してバッファに格納し、バッファ量に基づいて、クロック周波数を復元し、クロックに設定する。これにより、クロック周波数及びクロックの絶対値が復元され、STCを復元することができる。つまり、受信装置2は、送信装置1のSTC値よりもバッファリング遅延値の時間分遅れたSTC値を得ることができる。
また、受信装置2は、デコーダにて、STC値に基づいて、符号データに付加されたDTSのタイミングを判断して復号を行い、CTSのときに合成・提示を行う。
ここで、発振器のクロック周波数は27MHzであり、この場合の発振器は、1秒間に27,000,000だけ進む値をカウントし、カウンタ値をデコーダへ出力する。また、発振器のクロック周波数は、バッファ量を一定とするように調整され、クロック周波数に応じたカウンタ値が出力される。デコーダは、発振器からカウンタ値を入力し、このカウンタ値を90KHzでサンプルした値、つまり、1秒間に90,000だけ進む値に基づいて時刻をカウントし、DTS及びCTSのタイミングを判断して復号処理及び合成・提示処理を行う。
〔受信装置の構成〕
次に、図1に示した受信装置2の構成について説明する。図3は、受信装置2の構成を示すブロック図である。この受信装置2は、受信部20、ATSパケット処理部21、制御用メタデータ処理部22、映像音声処理部23及びSTC復元部24を備えている。
受信部20は、IPパケットを蓄積するIPパケットバッファを備えている。受信部20は、送信装置1から放送ネットワーク/通信回線3を介してコンテンツを伝送するIPパケットを受信し、受信したIPパケットのうち所定のコンテンツが含まれるIPパケットを、既に入力済みの制御用メタデータに基づいて選択し、選択したIPパケットをIPパケットバッファに蓄積する。そして、受信部20は、IPパケットバッファからIPパケットを読み出し、読み出したIPパケットからIP/UDPヘッダを取り除き、IPパケットのペイロードに格納されたATSパケットを取り出す。そして、受信部20は、ATSパケットをATSパケット処理部21に出力する。尚、IPパケットを選択する際に用いる制御用メタデータは、受信したIPパケットのうち、予め設定されたIPアドレス及び宛先ポート番号を有するIPパケットから抽出される。
ATSパケット処理部21は、ATSパケットを蓄積するATSパケットバッファを備えている。ATSパケット処理部21は、受信部20からATSパケットを入力し、入力したATSパケットをATSパケットバッファに蓄積する。そして、ATSパケット処理部21は、ATSパケットバッファからATSパケットを読み出し、ATSパケットのヘッダのタイプフィールドに設定された識別情報に基づいて、制御用メタデータが格納されたATSパケットと、映像及び音声のMUが格納されたATSパケットとに分類し、前者のATSパケットを制御用メタデータ処理部22に出力し、後者のATSパケットを映像音声処理部23に出力する。
制御用メタデータ処理部22は、制御用メタデータが格納されたATSパケットを蓄積する制御用メタデータバッファ、及び制御用メタデータを解析するデコーダを備えている。制御用メタデータ処理部22は、ATSパケット処理部21から、制御用メタデータが格納されたATSパケットを入力し、入力したATSパケットを制御用メタデータバッファに蓄積する。そして、制御用メタデータ処理部22は、制御用メタデータバッファからATSパケットを読み出し、読み出したATSパケットのペイロードからデータを抽出し、抽出したデータを結合して制御用メタデータを復元する。そして、制御用メタデータ処理部22は、制御用メタデータに含まれるコンポーネントに関する情報及びバッファリング遅延値等を出力する。この場合、制御用メタデータ処理部22は、制御用メタデータに含まれるバッファリング遅延値をSTC復元部24に出力する。
映像音声処理部23は、パケットロス復元部231、MU復元部232、映像音声復元部233を備えている。映像音声処理部23のパケットロス復元部231は、映像及び音声のMUが格納されたATSパケットを蓄積する映像音声バッファ、及びパケットロスしたATSパケットを復元するために復号処理を行うデコーダを備えている。パケットロス復元部231は、ATSパケット処理部21から、映像及び音声のMUが格納されたATSパケットを入力し、入力したATSパケットを映像音声バッファに蓄積する。そして、パケットロス復元部231は、後述するSTC復元部24からSTC値を入力し、STC値に基づいて、映像音声バッファからATSパケットを読み出し、読み出したATSパケットを用いて、パケットロスしたATSパケットを復元するためのAL−FEC(Application Layer−Forward Error Correction)の復号処理を行う。この復号処理は、STC値に同期して行われる。パケットロス復元部231は、復号処理後のATSパケットをMU復元部232に出力する。
MU復元部232は、MUが格納されたATSパケットを蓄積する映像音声バッファを備えている。MU復元部232は、パケットロス復元部231からMUが格納されたATSパケットを入力し、入力したATSパケットを映像音声バッファに蓄積する。そして、MU復元部232は、映像音声バッファからATSパケットを読み出し、読み出したATSパケットのペイロードからデータを抽出し、抽出したデータを結合して送信時のMUを復元する。そして、MU復元部232は、MUのヘッダ部に付加されるタイプに基づいて、映像のMUと音声のMUとに分類し、分類したMUを映像音声復元部233に出力する。
映像音声復元部233は、映像のMUを蓄積する映像用MUバッファ、映像を復号する映像デコーダ、音声のMUを蓄積する音声用MUバッファ、及び音声を復号する音声デコーダを備えている。映像音声復元部233は、MU復元部232から映像のMU及び音声のMUを入力し、映像のMUを映像用MUバッファに蓄積し、音声のMUを音声用MUバッファに蓄積する。そして、映像音声復元部233は、後述するSTC復元部24からSTC値を入力すると共に、映像用MUバッファから映像のMUを読み出し、読み出した映像のMUからAU、DTS及びCTSを抽出し、入力したSTC値及び抽出したDTSに基づいて、復号処理のタイミングを判断し、復号処理のタイミングにて、映像デコーダが映像のAUを復号する。また、映像音声復元部233は、入力したSTC値及び抽出したCTSに基づいて、再生処理のタイミングを判断し、再生処理のタイミングにて、復号した映像を出力して再生する。
また、映像音声復元部233は、後述するSTC復元部24からSTC値を入力すると共に、音声用MUバッファから音声のMUを読み出し、読み出した音声のMUからAU及びDTSを抽出し、入力したSTC値及び抽出したDTSに基づいて、復号及び再生処理のタイミングを判断し、復号及び再生処理のタイミングにて、音声デコーダが音声のAUを復号し、復号した音声を出力して再生する。
STC復元部24は、発振器(CLKd)を備えており、クロック周波数を復元する機能及びクロックの絶対値を復元する機能を有する。STC復元部24は、クロック周波数を復元するために、映像音声処理部23のパケットロス復元部231に備えた映像音声バッファに蓄積されているATSパケットの量を監視し、ATSパケット量が常に一定値(例えば、映像音声バッファの容量の半分)となるように、クロック周波数を調整する。すなわち、STC復元部24は、映像音声バッファに蓄積されているATSパケットの量が、予め設定された一定値を超える方向に変化する場合、クロック周波数を増加させ、逆に、ATSパケット量が一定値を下回る方向に変化する場合、クロック周波数を減少させる制御を行うことにより、クロック周波数を復元する。クロック周波数を復元する手法は既知であり、詳細については、前述の非特許文献2を参照されたい。
また、STC復元部24は、クロックの絶対値を復元するために、クロックの初期値を設定する。具体的には、STC復元部24は、映像音声処理部23の映像音声復元部233に備えた映像用MUバッファ及び音声用MUバッファから、同一コンテンツのMUを読み出すと共に、制御用メタデータ処理部22から制御用メタデータに含まれるバッファリング遅延値を入力する。そして、STC復元部24は、読み出したMUに基づいて、映像または音声のコンポーネントのうち、映像用MUバッファまたは音声用MUバッファに最初に蓄積されたコンポーネントのMUについて、最も早い時刻に蓄積されたMUであって、Reftimeを含むMUを特定し、そのMUからReftimeを抽出する。特定されるMUは、例えば選局が行われた後、または受信装置2の電源がONになった後に、最も早い時刻に映像用MUバッファまたは音声用MUバッファに蓄積されたMUであって、Reftimeを含むMUである。そして、STC復元部24は、抽出したReftimeに記述された時刻情報の値をクロック値に換算し、換算したクロック値から、入力した制御用メタデータに含まれるバッファリング遅延値を減算し、その減算結果をクロックの初期値に設定する。
〔受信装置におけるSTC復元部の処理〕
次に、図1及び図3に示した受信装置2におけるSTC復元部24の処理について説明する。図4は、STC復元部24の処理を示すフローチャートである。まず、受信装置2において選局等が行われると(ステップS401:Y)、受信装置2のSTC復元部24は、映像音声処理部23の映像音声復元部233に備えた映像用MUバッファ及び音声用MUバッファから、選局等に関するコンテンツのMUを読み出し、読み出したMUから、映像用MUバッファまたは音声用MUバッファに、最も早い時刻に蓄積され、Reftimeを含むMUを特定する(ステップS402)。そして、STC復元部24は、特定したMUからReftimeを抽出する(ステップS403)。
STC復元部24は、制御用メタデータ処理部22から、選局等に関するコンテンツの制御用メタデータに含まれるバッファリング遅延値を入力する(ステップS404)。そして、STC復元部24は、ステップS403にて抽出したReftimeの時刻情報の値をクロック値に換算し、換算したクロック値から、ステップS404にて入力したバッファリング遅延値を減算し(ステップS405)、その減算結果をクロックの初期値に設定する(ステップS406)。
ステップS402〜ステップS406により、クロックの絶対値を復元するために、その初期値が設定される。そして、クロックの初期値が設定された後のSTC値は、クロック周波数に応じてカウントアップする。
STC復元部24は、映像音声処理部23のパケットロス復元部231に備えた映像音声バッファに蓄積されているATSパケットの量を監視し、ATSパケット量が常に一定値となるように、クロック周波数を調整する(ステップS407)。そして、STC復元部24は、クロックの初期値を設定した後のSTC値を、調整後のクロック周波数に応じてカウントアップし、映像音声処理部23のパケットロス復元部231及び映像音声復元部233に出力する(ステップS408)。そして、新たな選局等が行われない限り(ステップS401:N)、ステップS407及びステップS408の処理が行われ、STC復元部24は、クロック周波数を調整し、クロック周波数に応じてカウントアップしたSTC値を出力する。また、受信装置2の電源がOFFになる等して処理が終了しない限り(ステップS409:N)、ステップS401〜ステップS408の処理が行われる。
尚、図4に示したフローチャートでは、STC復元部24は、ステップS402及びステップS403にて、新たな選局等に関するコンテンツの所定のMUを特定してReftimeを抽出し、その後に、ステップS404にて、選局等に関するコンテンツの制御用メタデータに含まれるバッファリング遅延値を入力するようにしたが、順番が逆の場合もあり得る。
以上のように、本発明の実施形態による受信装置2によれば、送信装置1から、バッファリング遅延値を含む制御用メタデータが格納されたIPパケット、及び、映像及び音声のMUが格納されたIPパケットを受信し、受信部20が、受信したIPパケットからATSパケットを取り出し、ATSパケット処理部21が、ATSパケットを、制御用メタデータが格納されたATSパケットと、MUが格納されたATSパケットとに分類し、制御用メタデータ処理部22が、制御用メタデータが格納されたATSパケットのペイロードからデータを抽出し、抽出したデータを結合して復号し、バッファリング遅延値を含む制御用メタデータを復元するようにした。また、映像音声処理部23は、映像及び音声のMUが格納されたATSパケットのペイロードからデータを抽出し、抽出したデータを結合してMUを復元し、映像のMUからAU、DTS及びCTSを抽出し、音声のMUからAU及びDTSを抽出し、STC復元部24から入力したSTC値に基づいて、映像及び音声の復号及び再生を行うようにした。また、STC復元部24は、同一コンテンツのMUのうち、最も早い時刻にバッファに蓄積され、Reftimeを含むMUを特定し、特定したMUに含まれるReftimeの時刻情報の値をクロック値に換算し、換算したクロック値から、制御用メタデータに含まれるバッファリング遅延値を減算し、減算結果をクロックの初期値に設定し、さらに、バッファに蓄積された、映像及び音声のMUが格納されたATSパケットの量を監視し、このATSパケット量が常に一定値となるように、クロック周波数を調整するようにした。これにより、クロック周波数及びクロックの絶対値が復元され、送信装置1のSTC値よりもバッファリング遅延値の時間分(放送ネットワーク/通信回線3の遅延ジッタの最大値を超える時間分)遅れたSTC値が復元される。つまり、受信装置2では、送信装置1よりも前記時間分遅れて、映像及び音声の復号及び再生が行われる。したがって、クロックの値をサンプリングしたPCR等のデータを送信装置1から受信装置2へ伝送する必要がなく、パケット間隔が不定で伝送遅延変動が発生するIPネットワーク等の伝送環境においてストリーム配信を行う場合にも、クロックの復元を実現し、適切な復号及び再生を行うことができる。
尚、本発明の実施形態による受信装置2のハードウェア構成としては、通常のコンピュータを使用することができる。受信装置2は、CPU、RAM等の揮発性の記憶媒体、ROM等の不揮発性の記憶媒体、及びインターフェース等を備えたコンピュータによって構成される。受信装置2に備えた受信部20、ATSパケット処理部21、制御用メタデータ処理部22、映像音声処理部23及びSTC復元部24の各機能は、これらの機能を記述したプログラムをCPUに実行させることによりそれぞれ実現される。これらのプログラムは、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の記憶媒体に格納して頒布することもでき、ネットワークを介して送受信することもできる。送信装置1のハードウェア構成についても同様である。
1 送信装置
2,200 受信装置
3 放送ネットワーク/通信回線
20 受信部
21 ATSパケット処理部
22 制御用メタデータ処理部
23 映像音声処理部
24,201 STC復元部
202 映像処理部
203 音声処理部
231 パケットロス復元部
232 MU復元部
233 映像音声復元部

Claims (4)

  1. STC(システムタイムクロック)によるカウンタ値を示すSTC値に基づいて、コンテンツを復号及び再生するための第1の時刻情報を生成し、前記コンテンツの符号データに、前記第1の時刻情報、及び、送信装置及び受信装置にて共通に参照可能な第2の時刻情報を付加し、前記コンテンツの符号データをパケットに格納して送信する前記送信装置と、前記パケットを受信し、前記STCを復元してSTC値を生成し、前記パケットに格納されたコンテンツの符号データを、前記STC値に基づいて復号し再生する前記受信装置と、を備えた伝送システムにおける前記受信装置であって、
    受信したパケットを蓄積するバッファと、
    前記STCを復元してSTC値を生成するSTC復元部と、
    前記STC復元部により生成されたSTC値、及び前記受信したパケットに格納されたコンテンツの符号データに付加された第1の時刻情報に基づいて、前記コンテンツの符号データを復号及び再生するタイミングを判断し、前記タイミングにて前記復号及び再生を行う映像音声処理部と、を備え、
    前記STC復元部は、
    前記受信したパケットに格納されたコンテンツの符号データに付加された第2の時刻情報を抽出し、前記第2の時刻情報に基づいて、前記STC値の初期値を設定し、前記バッファに蓄積されたパケットの量に基づいて、前記STCの周波数を調整し、前記STC値の初期値を前記STCの周波数に応じてカウントアップし、前記映像音声処理部にて復号及び再生のタイミングを判断するために用いる前記STC値を生成する、ことを特徴とする受信装置。
  2. 請求項1に記載の受信装置において、
    さらに、前記コンテンツの符号データを復号及び再生するための情報及び所定の遅延値を含む制御用メタデータが格納されたパケットを受信し、
    前記受信したパケットに格納された制御用メタデータを抽出する制御用メタデータ処理部を備え、
    前記STC復元部は、
    前記受信したパケットに格納されたコンテンツの符号データに付加された第2の時刻情報を抽出し、前記第2の時刻情報に基づいて、前記送信装置のSTC値よりも前記所定の遅延値分遅れるように、前記STC値の初期値を設定し、前記バッファに蓄積されたパケットの量に基づいて、前記STCの周波数を調整し、前記STC値の初期値を前記STCの周波数に応じてカウントアップし、前記映像音声処理部にて復号及び再生のタイミングを判断するために用いる前記STC値を生成する、ことを特徴とする受信装置。
  3. STCによるカウンタ値を示すSTC値に基づいて、コンテンツを復号及び再生するための第1の時刻情報を生成し、前記コンテンツの符号データに、前記第1の時刻情報、及び、送信装置及び受信装置にて共通に参照可能な第2の時刻情報を付加し、前記コンテンツの符号データをパケットに格納して送信する前記送信装置と、前記パケットを受信し、前記STCを復元してSTC値を生成し、前記パケットに格納されたコンテンツの符号データを、前記STC値に基づいて復号し再生する前記受信装置と、を備えた伝送システムにおける前記受信装置によりSTCを復元する方法であって、
    受信したパケットをバッファに蓄積する第1のステップと、
    前記STCを復元してSTC値を生成する第2のステップと、
    前記第2のステップにて生成したSTC値、及び前記受信したパケットに格納されたコンテンツの符号データに付加された第1の時刻情報に基づいて、前記コンテンツの符号データを復号及び再生するタイミングを判断し、前記タイミングにて前記復号及び再生を行う第3のステップと、を有し、
    前記第2のステップは、
    前記受信したパケットに格納されたコンテンツの符号データに付加された第2の時刻情報を抽出する第2−1のステップと、
    前記第2−1のステップにて抽出した第2の時刻情報に基づいて、前記STC値の初期値を設定する第2−2のステップと、
    前記バッファに蓄積されたパケットの量に基づいて、前記STCの周波数を調整する第2−3のステップと、
    前記第2−2のステップにて設定したSTC値の初期値を、前記第2−3のステップにて調整したSTCの周波数に応じてカウントアップし、前記第3のステップにて復号及び再生のタイミングを判断するために用いる前記STC値を生成する第2−4のステップと、を有することを特徴とするクロック復元方法。
  4. コンピュータを、請求項1または2に記載の受信装置として機能させるためのプログラム。
JP2012058374A 2012-03-15 2012-03-15 受信装置、クロック復元方法及びプログラム Expired - Fee Related JP5972616B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012058374A JP5972616B2 (ja) 2012-03-15 2012-03-15 受信装置、クロック復元方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012058374A JP5972616B2 (ja) 2012-03-15 2012-03-15 受信装置、クロック復元方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013192148A JP2013192148A (ja) 2013-09-26
JP5972616B2 true JP5972616B2 (ja) 2016-08-17

Family

ID=49391965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012058374A Expired - Fee Related JP5972616B2 (ja) 2012-03-15 2012-03-15 受信装置、クロック復元方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5972616B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015201701A (ja) * 2014-04-04 2015-11-12 サイレックス・テクノロジー株式会社 再生システム、再生装置、及び、再生方法
WO2015151781A1 (ja) * 2014-04-04 2015-10-08 ソニー株式会社 送信装置、送信方法、受信装置および受信方法
JP6461681B2 (ja) * 2015-03-31 2019-01-30 日本放送協会 放送装置、マッピング情報送信装置、受信機、提示対象データ送信装置、放送通信データ同期システムおよびプログラム
JP6383974B2 (ja) * 2015-06-15 2018-09-05 サイレックス・テクノロジー株式会社 再生システム、及び、再生方法
JP6361012B2 (ja) * 2015-06-19 2018-07-25 サイレックス・テクノロジー株式会社 再生システム、及び、再生方法
JP6743931B2 (ja) * 2019-03-26 2020-08-19 ソニー株式会社 送信装置、送信方法、受信装置および受信方法
JP7330860B2 (ja) * 2019-10-30 2023-08-22 株式会社日立国際電気 データ伝送システム及びデータ伝送方法
TWI796577B (zh) * 2020-06-30 2023-03-21 宏正自動科技股份有限公司 影音傳輸系統及影音傳輸設定檢測方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AUPP362498A0 (en) * 1998-05-19 1998-06-11 Curtin University Of Technology Method and apparatus for transfer of real time signals over packet network
JP3736396B2 (ja) * 2001-07-25 2006-01-18 日本電信電話株式会社 ストリーム送信装置および受信装置
JP2004129009A (ja) * 2002-10-04 2004-04-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ストリーム送信装置および受信装置
JP2005151462A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Pioneer Electronic Corp ストリームデータ送信機、ストリームデータ送信方法、ストリームデータ受信機及びストリームデータ受信方法並びにストリームデータ通信システム及びストリームデータ送受信方法。
KR100787314B1 (ko) * 2007-02-22 2007-12-21 광주과학기술원 미디어내 동기화를 위한 적응형 미디어 재생 방법 및 장치
JP2009033326A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Hitachi Information & Communication Engineering Ltd パケット伝送装置及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013192148A (ja) 2013-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7260687B2 (ja) 送信方法および送信装置
JP5972616B2 (ja) 受信装置、クロック復元方法及びプログラム
US7656948B2 (en) Transcoding system and method for maintaining timing parameters before and after performing transcoding process
EP2728858B1 (en) Receiving apparatus and receiving method thereof
US9281011B2 (en) System and methods for encoding live multimedia content with synchronized audio data
WO2014188960A1 (ja) 送信装置、送信方法、受信装置および受信方法
JP7359819B2 (ja) 送信方法、受信方法、送信装置及び受信装置
JP2023121824A (ja) 受信方法、送信方法、受信装置及び送信装置
JP2018182677A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および記録媒体製造方法
WO2005055230A1 (en) Method and apparatus for transcoding digital audio/video streams
JP2018182617A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および記録媒体製造方法
JP5632711B2 (ja) 送信装置、受信装置及び伝送システム
JP7116137B2 (ja) 送信方法、受信方法、送信装置及び受信装置
JP2022064531A (ja) 送信装置および受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160616

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5972616

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees