JP5971650B2 - 光学系及び撮像装置 - Google Patents

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本発明は、光学系及び撮像装置に関し、特に、光学系の側方を広角撮像するための光学系及び撮像装置に関する。
全方位カメラは、広角視野情報の獲得のために開発され、側方視野を意識した反射屈折光学系に関する研究が、ロボティクスの分野で活発に研究されている。特に、単一視点性という性質を有する全方位カメラは、人間にとって見易い画像提示が可能である、または従来の画像処理技術が活用可能であるなどの理由から、有用な全方位光学系として期待されている。ここで、単一視点性とは、全方位カメラで撮影された画像を、ある視点から見た透視投影画像(perspective projection image)に歪み無く変換することができる性質である。このような単一視点性を有する全方位光学系の代表例として、双曲面鏡を用いた光学系(例えば、特許文献1参照)及び放物面鏡を用いた光学系(例えば、特許文献2参照)が知られている。
単一ミラーを用いた光学系は、一般に小型化が困難である。このような問題に対して、複数の反射鏡を組み合わせ、かつ、単一視点性を維持した光学系が提案されている(例えば、特許文献3及び4参照)。
特開平6−295333号公報 米国特許第6118474号明細書 特開平11−331654号公報 国際公開第2010/116705号
しかしながら、いずれの光学系においても、撮像素子に光を導くための受光レンズが必要になる。このため、撮像素子で撮像された画像は色収差の影響を受けるという課題がある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、色収差の影響を受けずに光学系の側方を広角撮像することが可能な光学系及び撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に係る光学系は、レンズを備えない光学系であって、焦点を有する回転対称な凸面の少なくとも一部の形状を有する第1ミラーと、前記第1ミラーの反射光を、前記第1ミラーの焦点に向かう光の反射光に制限すると共に、進行方向が制限された前記第1ミラーの反射光を、レンズを介することなく撮像素子に導くアパーチャー部とを備える。
これらの構成によると、第1ミラーは凸面形状を有することより、光学系の側方から入射する光を反射することができる。また、アパーチャー部が第1ミラーの反射光の進行方向を制限するため、前記第1ミラーの反射光のうち、第1ミラーの焦点に向かう光の反射光のみを撮像素子に導くことができる。この撮像素子が受光した反射光の画像は、単一視点性を維持した画像であることより、第1ミラーの焦点から見た透視投影画像に歪み無く変換することができる。また、この光学系はレンズを使用していないことより、色収差の影響を受けずに光学系の側方を広角撮像することができる。
また、上述の光学系は、さらに、前記アパーチャー部で進行方向が制限された前記第1ミラーの反射光を反射することにより前記撮像素子に導く、回転対称な凹面の少なくとも一部の形状を有する第2ミラーを備えていても良い。
例えば、前記第1ミラーは、二葉双曲面のうちの一方の双曲面の少なくとも一部の形状を有する双曲面ミラーを含んでいても良い。
第1ミラーを双曲面形状とすることにより、光学系の側方を広角撮像することができる。
例えば、前記アパーチャー部は、前記二葉双曲面のうちの他方の双曲面の焦点に配置されていても良い。
第1ミラーの焦点に向かう光は、上記他方の双曲面の焦点に向かって反射される。このため、このような配置にすることにより、第1ミラーの反射光を、第1ミラーの焦点に向かう光の反射光に効率的に制限することができる。
また、前記第2ミラーは、放物面の少なくとも一部の形状を有する放物面ミラーを含んでいても良い。
例えば、前記アパーチャー部は、前記放物面の焦点に配置されていても良い。
このような配置にすることにより、放物面ミラーは、アパーチャー部により進行方向が制限された第1ミラーの反射光を、放物面ミラーの回転軸に平行な方向に反射することができる。
また、前記アパーチャー部は、前記第1ミラーの反射光が集光する位置に開口を有する部材を含んでいても良い。
また、前記アパーチャー部は、前記第1ミラーの反射光が集光する位置に配置された第3ミラーを含んでいても良い。
また、上述の光学系は、さらに、前記第3ミラーで反射された光を反射し、前記第2ミラーに導く第4ミラーを備えていても良い。
例えば、前記第4ミラーは、平面ミラーを含んでいても良い。
また、前記第1ミラーは、前記撮像素子の一方の側方に位置し、第1の二葉双曲面のうちの一方の双曲面の少なくとも一部の形状を有する第1双曲面ミラーと、前記撮像素子の他方の側方に位置し、第2の二葉双曲面のうちの一方の双曲面の少なくとも一部の形状を有する第2双曲面ミラーとを含み、前記アパーチャー部は、前記第1双曲面ミラーの双曲面と対を成す前記第1の二葉双曲面の他方の双曲面の焦点に開口を有する第1部材と、前記第2双曲面ミラーの双曲面と対を成す前記第2の二葉双曲面の他方の双曲面の焦点に開口を有する第2部材とを含み、前記第2ミラーは、前記撮像素子の上方に位置し、かつ第1放物面の焦点が前記第1部材の開口に位置する、前記第1放物面の少なくとも一部の形状を有する第1放物面ミラーと、前記撮像素子の上方に位置し、かつ第2放物面の焦点が前記第2部材の開口に位置する、前記第2放物面の少なくとも一部の形状を有する第2放物面ミラーとを含んでいても良い。
この構成では、光学系の両側の側方に第1双曲面ミラー及び第2双曲面ミラーを配置している。このため、光学系の左右両方の側方を広角撮像することができる。
また、前記第1ミラーは、二葉双曲面のうちの一方の双曲面の少なくとも一部の形状を有する双曲面ミラーを含み、前記アパーチャー部は、前記二葉双曲面のうちの他方の双曲面の焦点に反射面を有する第3ミラーを含み、前記第2ミラーは、放物面の焦点が前記他方の双曲面の焦点に一致し、前記放物面の少なくとも一部の形状を有する放物面ミラーを含んでいても良い。
また、前記第1ミラー及び前記第2ミラーの各々は、放物面の少なくとも一部の形状を有する放物面ミラーであり、前記光学系は、さらに、放物面の少なくとも一部の形状を有する凹面ミラーを備え、前記凹面ミラーは、前記第1ミラーの焦点に向かう光の反射光である前記第1ミラーの反射光を反射可能な位置であって、かつ前記凹面ミラーの焦点が前記第2ミラーの焦点と一致する位置に配置され、前記アパーチャー部は、前記凹面ミラーの焦点に開口を有する部材を含んでいても良い。
この構成によると、双曲面ミラーを用いることなく、放物面ミラーのみで光学系を設計することができる。
本発明の他の局面に係る撮像装置は、上述の光学系と、前記光学系により導かれた第1ミラーの反射光を撮像する撮像素子とを備える。
この構成によっても、上述の光学系と同様の効果を奏することができる。
本発明によると、色収差の影響を受けずに光学系の側方を広角撮像することが可能な光学系及び撮像装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る撮像装置の構成を示す図である。 双曲面ミラーの性質について説明するための図である。 放物面ミラーの性質について説明するための図である。 撮像素子で撮像された画像の一例を示す図である。 撮像素子で撮像された画像の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る撮像装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る撮像装置の斜視図である。 (a)は、撮像装置の正面図である。(b)は、撮像装置の右側面図である。(c)は、撮像装置のA−A断面図である。(d)は、撮像装置のB−B断面図である。 本発明の実施の形態3に係る撮像装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る撮像装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態4の変形例に係る撮像装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態5に係る撮像装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態6に係る撮像装置の構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る撮像装置の構成を示す図である。図1は、撮像装置の垂直面における断面を模式的に示す図である。
撮像装置100は、双曲面ミラー101と、開口部材102と、放物面ミラー103と、撮像素子104とを備える。
双曲面ミラー101は、二葉双曲面のうちの一方の双曲面の少なくとも一部の形状を有する凸面鏡である。二葉双曲面は、以下の式1により定義される。
aX−bY−cZ=1 (式1)
ここで、a、b、cはそれぞれ正の実数である。双曲面ミラー101の回転軸はZ軸である。なお、二葉双曲面を定義する式は式1に限定されるものではなく、3次以上の項を含んでいても良い。
ここで、図2を参照して、双曲面ミラー101の性質について説明する。図2は、二葉双曲面の回転中心における断面図を示している。二葉双曲面は、2つの双曲面211及び213より構成される。二葉双曲面のうちの一方の双曲面211の焦点212に向かう光215は、双曲面211の形状を有する凸面の双曲面ミラーによって他方の双曲面213の焦点214に向かって反射されるという性質を有する。このため、焦点214を通過する光を集光することにより、単一視点性を有する像が得られる。
開口部材102は、開口部102aを有する不透明部材である。開口部102aが双曲面ミラー101と対を成す他方の双曲面の焦点101aに位置するように、開口部材102が配置される。なお、開口部102aの大きさは、焦点101aを通過する光を通し、それ以外の光を通さないような大きさに設計される。
放物面ミラー103は、放物面形状を有する凹面鏡であり、放物面の焦点が双曲面の焦点101aに一致するような位置に配置される。放物面は、以下の式2により定義される。
−aX−bY+2cZ=1 (式2)
ここで、a、b、cはそれぞれ正の実数である。放物面ミラー103の回転軸はZ軸である。なお、放物面を定義する式は式2に限定されるものではなく、3次以上の項を含んでいても良い。
ここで、図3を参照して、放物面ミラー103の性質について説明する。図3は、放物面の回転中心における断面図を示している。放物面221の焦点222を通過し放物面221に向かう光223は、放物面221の形状を有する凹面の放物面ミラーによって、放物面221の回転中心224と平行な方向にその光路が変更されるという性質を有する。このため、放物面ミラーと対向する位置に撮像素子を設けることにより、放物面221の焦点222を通過した光223を撮像することができる。
図1を参照して、放物面ミラー103の焦点は、双曲面ミラー101と対を成す双曲面の焦点101aと一致しており、開口部材102の開口部102aが焦点101aに位置している。このため、開口部102aを通過し、放物面ミラー103で反射される光は、放物面ミラー103の回転軸と平行となる。よって、放物面ミラー103に対向する位置に撮像素子104を設けることにより、双曲面ミラー101の焦点に向かう光を撮像素子104において撮像することができる。このため、撮像素子104は、単一視点性を有する画像を撮像することができる。なお、図1中の矢印は、光路を示している。以下に説明する他の図において同様である。
撮像素子104は、CCD(Charge Coupled Device)などより構成されるイメージセンサである。
図4及び図5の各々は、撮像素子104で撮像された画像の一例を示す。撮像素子104で撮像された画像は、側方を広角撮像した画像であることが分かる。
以上説明したように、実施の形態1によると、双曲面ミラー101は、凸面形状を有することより、光学系の側方から入射する光を反射することができる。また、開口部材102が双曲面ミラー101の反射光の進行方向を制限するため、双曲面ミラー101の反射光のうち、双曲面ミラー101の焦点に向かう光の反射光のみを撮像素子104に導くことができる。撮像素子104が受光した反射光の画像は、単一視点性を維持した画像であることより、双曲面ミラー101の焦点から見た透視投影画像に歪み無く変換することができる。また、この光学系はレンズを使用していないことより、色収差の影響を受けずに光学系の側方を広角撮像することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、図1に示すように双曲面ミラー101を撮像素子104の左側にのみ配置していた。このため、撮像素子104の左側の側方しか広角撮像することができなかった。これに対し、本実施の形態では、双曲面ミラーを撮像素子104の右側にも配置することにより、撮像素子104の左右両方の側方を広角撮像することが可能な撮像装置について説明する。
図6は、本発明の実施の形態2に係る撮像装置の構成を示す図である。図6は、撮像装置の垂直面における断面を模式的に示す図である。
撮像装置200は、双曲面ミラー101と、開口部材102と、放物面ミラー103と、撮像素子104と、双曲面ミラー201と、開口部材202と、放物面ミラー203とを備える。
双曲面ミラー101、開口部材102及び放物面ミラー103の構成は実施の形態1と同様である。このため、その詳細な説明はここでは繰り返さない。双曲面ミラー201、開口部材202及び放物面ミラー203は、撮像素子104に直交する面に対して双曲面ミラー101、開口部材102及び放物面ミラー103と対称な位置に配置されている。双曲面ミラー201、開口部材202及び放物面ミラー203は、双曲面ミラー101、開口部材102及び放物面ミラー103と、それぞれ対称であるという以外は同様の構成である。撮像素子104は、放物面ミラー103及び203と対向する位置に設けられ、放物面ミラー103の反射光及び放物面ミラー203の反射光を撮像する。双曲面ミラー201、開口部材202及び放物面ミラー203によると、撮像素子104の右側の側方を広角撮像することができる。
なお、放物面ミラー103と放物面ミラー203とは接触していることより一体形成されていても良い。
以上説明したように、実施の形態2によると、実施の形態1と同様の効果を奏する撮像装置200を提供することができる。それに加えて、撮像装置200の左右両方の側方を広角撮像することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3に係る撮像装置について説明する。実施の形態1では、開口部材を用いることにより双曲面ミラーの反射光の光路を制限した。本実施の形態では、開口部材の代わりに小領域のミラーを用いることにより双曲面ミラーの反射光の光路を制限する撮像装置の構成について説明する。
図7は、本発明の実施の形態3に係る撮像装置300の斜視図である。図8(a)は、撮像装置300の正面図である。図8(b)は、撮像装置300の右側面図である。図8(c)は、撮像装置300のA−A断面図である。図8(d)は、撮像装置300のB−B断面図である。
図9は、本発明の実施の形態3に係る撮像装置の構成を示す図である。図9は、撮像装置の垂直面における断面を模式的に示す図である。なお、図9に示す断面図は、図8(c)に示す断面図と左右が反転している。
撮像装置300は、双曲面ミラー301と、アパーチャーミラー302と、放物面ミラー303と、撮像素子104と、筒体304及び305と、板306とを備える。
双曲面ミラー301は、双曲面ミラー101と同様の構成である。ただし、凸面が下向きである点が異なる。
アパーチャーミラー302は、双曲面ミラー301と対を成す双曲面の焦点301aに反射面を有するミラーである。なお、アパーチャーミラー302は、焦点301aを通る光を反射し、それ以外の光を反射しないような大きさに設計される。アパーチャーミラー302は、平面ミラーである。ただし、双曲面ミラー301の反射光を、放物面ミラー303に効率的に集光するために、曲面形状を有するものとしても良い。つまり、アパーチャーミラー302を定義する式は、2次以上の項を含んでいても良い。
放物面ミラー303は、放物面ミラー103と同様の構成であり、放物面ミラー303の焦点が、双曲面ミラー301と対を成す双曲面の焦点301aに一致するように配置される。アパーチャーミラー302で反射された光は、放物面ミラー303で反射されることにより、放物面ミラー303の回転軸と平行な方向に光路が変更される。
撮像素子104は、放物面ミラー303と対向する位置に設けられる。これにより、放物面ミラー303で反射された光を受光することができる。
なお、板306は、アパーチャーミラー302の周辺に設置されており、双曲面ミラー301の反射光以外の光が、アパーチャーミラー302に入射するのを防止する。
筒体304は、放物面ミラー303の周囲に設置されており、アパーチャーミラー302の反射光以外の光が、放物面ミラー303に入射するのを防止する。
筒体305は、撮像素子104の周囲に設置されており、放物面ミラー303の反射光以外の光が、撮像素子104に入射するのを防止する。
なお、双曲面ミラー301と、筒体304と、放物面ミラー303とは接触していることより一体形成されていても良い。
以上説明したように、実施の形態3によると、開口部材の代わりにアパーチャーミラー302を用いて、双曲面ミラー301の反射光の進行方向を制限することができる。これにより、双曲面ミラー301の反射光のうち、双曲面ミラー301の焦点に向かう光の反射光のみを撮像素子104に導くことができる。撮像素子104が受光した反射光の画像は、単一視点性を維持した画像であることより、双曲面ミラー301の焦点から見た透視投影画像に歪み無く変換することができる。また、この光学系はレンズを使用していないことより、色収差の影響を受けずに光学系の側方を広角撮像することができる。
(実施の形態4)
実施の形態4では、4枚のミラーを用いて、光を4回反射させ、撮像素子に光を集光することにより、広角撮像することが可能な撮像装置について説明する。
図10は、本発明の実施の形態4に係る撮像装置の構成を示す図である。図10は、撮像装置の垂直面における断面を模式的に示す図である。
撮像装置400は、双曲面ミラー401と、アパーチャーミラー402と、平面ミラー403と、放物面ミラー404とを備える。
双曲面ミラー401は、双曲面ミラー101と同様の構成である。ただし、凸面が下向きである点が異なる。
アパーチャーミラー402は、アパーチャーミラー302と同様の構成である。つまり、アパーチャーミラー402は、双曲面ミラー401と対を成す双曲面の焦点401aに反射面を有するミラーである。アパーチャーミラー402は、焦点401aを通る光を反射し、それ以外の光を反射しないような大きさに設計される。
平面ミラー403は、アパーチャーミラー402で反射された光を、放物面ミラー404に向けて反射するミラーである。
放物面ミラー404は、放物面ミラー103と同様の構成である。なお、放物面ミラー404の焦点を焦点401aに一致させたときの放物面ミラー404に到達する光と同じ光が放物面ミラー404に到達するように、平面ミラー403と放物面ミラー404の配置位置が決定される。これにより、放物面ミラー404に入射する光は、放物面ミラー404で反射されることにより、放物面ミラー404の回転軸に平行な方向に光路が変更される。
撮像素子104は、放物面ミラー404と対向する位置に設けられる。これにより、放物面ミラー404で反射された光を受光することができる。
以上説明したように、実施の形態4によると、開口部材の代わりにアパーチャーミラー402を用いて、双曲面ミラー401の反射光の進行方向を制限することができる。これにより、双曲面ミラー401の反射光のうち、双曲面ミラー401の焦点に向かう光の反射光のみを撮像素子104に導くことができる。撮像素子104が受光した反射光の画像は、単一視点性を維持した画像であることより、双曲面ミラー401の焦点から見た透視投影画像に歪み無く変換することができる。また、この光学系はレンズを使用していないことより、色収差の影響を受けずに光学系の側方を広角撮像することができる。
(実施の形態4の変形例)
図11は、本発明の実施の形態4の変形例に係る撮像装置の構成を示す図である。図11に示す撮像装置は、実施の形態4に係る撮像装置400と同様に4枚のミラーを用いて、光を4回反射させ、撮像素子に光を集光することで広角撮像を行う。ただし、4枚のミラーの構成及び配置が異なる。
撮像装置410は、双曲面ミラー401と、凹面鏡411と、アパーチャーミラー412と、放物面ミラー413と、撮像素子104とを備える。
双曲面ミラー401は、図10に示した双曲面ミラー401と同様の構成である。双曲面ミラー401は、双曲面ミラー401の焦点に向けて入射する光を、双曲面ミラー401と対を成す双曲面の焦点に向けて反射する。
凹面鏡411は、双曲面ミラー401の側方から入射し、双曲面ミラー401の焦点に向かう光の反射光をアパーチャーミラー412に向けて反射するためのミラーであり、2次、3次及び4次の項を有する式で特定される形状を有する。
アパーチャーミラー412は、凹面鏡411で反射された光を放物面ミラー413に向けて反射する。なお、アパーチャーミラー412は、放物面ミラー413の焦点413aに配置され、放物面ミラー413の焦点413aの周辺を通る光を反射し、それ以外の光を反射しないような大きさに設計される。
放物面ミラー413は、放物面ミラー103と同様の形状を有する。ただし、凹面が上向きである点が、放物面ミラー103とは異なる。
撮像素子104は、放物面ミラー413に対向する位置に設けられ、放物面ミラー413で反射された光を受光する。
このような構成によって、実施の形態4と同様に、色収差の影響を受けずに光学系の側方を広角撮像することができる。
(実施の形態5)
実施の形態5では、周囲360度の画像を撮像することが可能な撮像装置について説明する。
図12は、本発明の実施の形態5に係る撮像装置の構成を示す図である。図12は、撮像装置の垂直面における断面を模式的に示す図である。
撮像装置500は、双曲面ミラー501と、開口部材502と、放物面ミラー503と、撮像素子104とを備える。
双曲面ミラー501は、双曲面ミラー101と同様の形状を有する。ただし、凸面が下向きである点が双曲面ミラー101とは異なる。また、双曲面ミラー101が双曲面の一部の形状を有するのに対し、双曲面ミラー501は完全な双曲面の形状を有する点が異なる。これにより、双曲面ミラー101がその回転軸周りに360度未満の光しか反射することができないのに対し、双曲面ミラー501は、その回転軸周りに360度の光を反射することができる。
開口部材502は、開口部502aを有する不透明部材である。開口部502aが双曲面ミラー501と対を成す双曲面の焦点501aに位置するように、開口部材502が配置される。なお、開口部502aの大きさは、焦点501aを通過する光を通し、それ以外の光を通さないような大きさに設計される。
放物面ミラー503は、放物面ミラー103と同様の形状を有する。ただし、凹面が上向きである点が、放物面ミラー103とは異なる。また、放物面ミラー103が放物面の一部の形状を有するのに対し、放物面ミラー503は完全な放物面の形状を有する点が異なる。放物面ミラー503はその焦点が焦点501aと一致するように配置される。また、双曲面ミラー501の回転軸と、放物面ミラー503の回転軸とは一致するように、放物面ミラー503が配置される。
これにより、開口部502aを通過し、放物面ミラー503で反射される光は、放物面ミラー503の回転軸と平行となる。よって、放物面ミラー503に対向する位置に撮像素子104を設けることにより、双曲面ミラー501の焦点に向かう光を撮像素子104において撮像することができる。このため、撮像素子104は、単一視点性を有する周囲360度の画像を撮像することができる。
以上説明したように、実施の形態5によると、双曲面ミラー501は、凸面形状を有することより、光学系の側方の周囲360度から入射する光を反射することができる。また、開口部材502が双曲面ミラー501の反射光の進行方向を制限するため、双曲面ミラー501の反射光のうち、双曲面ミラー501の焦点に向かう光の反射光のみを撮像素子104に導くことができる。撮像素子104が受光した反射光の画像は、単一視点性を維持した画像であることより、双曲面ミラー501の焦点から見た透視投影画像に歪み無く変換することができる。また、この光学系はレンズを使用していないことより、色収差の影響を受けずに光学系の側方を広角撮像することができる。
(実施の形態6)
実施の形態6に係る撮像装置について説明する。実施の形態6に係る撮像装置は、図1に示した実施の形態1に係る撮像装置100の構成において、双曲面ミラー101の代わりに2枚の放物面ミラーを用いた構成を有する。
図13は、本発明の実施の形態6に係る撮像装置の構成を示す図である。図13は、撮像装置の垂直面における断面を模式的に示す図である。
撮像装置600は、放物面ミラー601と、放物面ミラー602と、開口部材603と、放物面ミラー604と、撮像素子104とを備える。
放物面ミラー601、602及び604は、放物面ミラー103と同様の形状を有する。ただし、放物面ミラー601は下向きの凸面鏡であり、放物面ミラー602は上向きの凹面鏡である点が、放物面ミラー103とは異なる。
放物面ミラー601は、放物面ミラー601の焦点601aに向かって入射する光を反射する。反射された光は、放物面ミラー601の回転軸に平行な光である。
放物面ミラー602は、放物面ミラー601の反射光が入射する位置に設置され、放物面ミラー601の反射光を反射する。
開口部材603は、開口部603aを有し、開口部603aが放物面ミラー602の焦点602aに位置するように配置される。なお、開口部603aの大きさは、焦点602aを通過する光を通し、それ以外の光を通さないような大きさに設計される。これにより、開口部材603は、放物面ミラー602に入射した平行光、つまり、放物面ミラー601の焦点に向かう光のみを通過させることができる。
放物面ミラー604は、その焦点が焦点602aと一致するように配置され、開口部材603を通過した光を反射させる。これにより、開口部材603を通過した光の光路を、放物面ミラー604の回転軸と平行にすることができる。
撮像素子104は、放物面ミラー604に対応する位置に設けられる。これにより、放物面ミラー601の焦点に向かう光を撮像素子104において撮像することができる。このため、撮像素子104は、単一視点性を有する画像を撮像することができる。
以上説明したように、実施の形態によると、双曲面ミラー101の代わりに放物面ミラー601及び602を用いて、単一視点性を有する画像を撮像することができる。これにより、撮像素子104が撮像した画像を、放物面ミラー601の焦点から見た透視投影画像に歪み無く変換することができる。また、この光学系はレンズを使用していないことより、色収差の影響を受けずに光学系の側方を広角撮像することができる。
以上、本発明の一つまたは複数の態様に係る撮像装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
本発明に係る光学系及び撮像装置は、側方の視野を撮像することが可能であるため、監視用途向け全方位カメラ等に適用できる。
100、200、300、400、410、500、600 撮像装置
101、201、301、401、501 双曲面ミラー
101a、212、214、222、301a、401a、413a、501a、601a、602a 焦点
102、202、502、603 開口部材
102a、603a、502a 開口部
103、203、303、404、413、503、601、602、604 放物面ミラー
104 撮像素子
211、213 双曲面
215、223 光
221 放物面
224 回転中心
302、402、412 アパーチャーミラー
304、305 筒体
306 板
403 平面ミラー
411 凹面鏡

Claims (13)

  1. レンズを備えない光学系であって、
    焦点を有する回転対称な凸面の少なくとも一部の形状を有する第1ミラーと、
    前記第1ミラーの反射光を、前記第1ミラーの焦点に向かう光の反射光に制限すると共に、進行方向が制限された前記第1ミラーの反射光を、レンズを介することなく撮像素子に導くアパーチャー部と
    前記アパーチャー部で進行方向が制限された前記第1ミラーの反射光を反射することにより前記撮像素子に導く、回転対称な凹面の少なくとも一部の形状を有する第2ミラーと
    を備える光学系。
  2. 前記第1ミラーは、二葉双曲面のうちの一方の双曲面の少なくとも一部の形状を有する双曲面ミラーを含む
    請求項記載の光学系。
  3. 前記アパーチャー部は、前記二葉双曲面のうちの他方の双曲面の焦点に配置される
    請求項記載の光学系。
  4. 前記第2ミラーは、放物面の少なくとも一部の形状を有する放物面ミラーを含む
    請求項またはに記載の光学系。
  5. 前記アパーチャー部は、前記放物面の焦点に配置される
    請求項記載の光学系。
  6. 前記アパーチャー部は、前記第1ミラーの反射光が集光する位置に開口を有する部材を含む
    請求項1〜のいずれか1項に記載の光学系。
  7. 前記アパーチャー部は、前記第1ミラーの反射光が集光する位置に配置された第3ミラーを含む
    請求項のいずれか1項に記載の光学系。
  8. さらに、
    前記第3ミラーで反射された光を反射し、前記第2ミラーに導く第4ミラーを備える
    請求項記載の光学系。
  9. 前記第4ミラーは、平面ミラーを含む
    請求項記載の光学系。
  10. 前記第1ミラーは、前記撮像素子の一方の側方に位置し、第1の二葉双曲面のうちの一方の双曲面の少なくとも一部の形状を有する第1双曲面ミラーと、前記撮像素子の他方の側方に位置し、第2の二葉双曲面のうちの一方の双曲面の少なくとも一部の形状を有する第2双曲面ミラーとを含み、
    前記アパーチャー部は、前記第1双曲面ミラーの双曲面と対を成す前記第1の二葉双曲面の他方の双曲面の焦点に開口を有する第1部材と、前記第2双曲面ミラーの双曲面と対を成す前記第2の二葉双曲面の他方の双曲面の焦点に開口を有する第2部材とを含み、
    前記第2ミラーは、前記撮像素子の上方に位置し、かつ第1放物面の焦点が前記第1部材の開口に位置する、前記第1放物面の少なくとも一部の形状を有する第1放物面ミラーと、前記撮像素子の上方に位置し、かつ第2放物面の焦点が前記第2部材の開口に位置する、前記第2放物面の少なくとも一部の形状を有する第2放物面ミラーとを含む
    請求項記載の光学系。
  11. 前記第1ミラーは、二葉双曲面のうちの一方の双曲面の少なくとも一部の形状を有する双曲面ミラーを含み、
    前記アパーチャー部は、前記二葉双曲面のうちの他方の双曲面の焦点に反射面を有する第3ミラーを含み、
    前記第2ミラーは、放物面の焦点が前記他方の双曲面の焦点に一致し、前記放物面の少なくとも一部の形状を有する放物面ミラーを含む
    請求項記載の光学系。
  12. 前記第1ミラー及び前記第2ミラーの各々は、放物面の少なくとも一部の形状を有する放物面ミラーであり、
    前記光学系は、さらに、放物面の少なくとも一部の形状を有する凹面ミラーを備え、
    前記凹面ミラーは、前記第1ミラーの焦点に向かう光の反射光である前記第1ミラーの反射光を反射可能な位置であって、かつ前記凹面ミラーの焦点が前記第2ミラーの焦点と一致する位置に配置され、
    前記アパーチャー部は、前記凹面ミラーの焦点に開口を有する部材を含む
    請求項記載の光学系。
  13. 請求項1〜1のいずれか1項に記載の光学系と、
    前記光学系により導かれた第1ミラーの反射光を撮像する撮像素子とを備える
    撮像装置。
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