JP5970633B2 - コンテナ - Google Patents
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Description
従来からある荷役車両に搭載するための脱着式コンテナ又はISO規格に準拠した海上コンテナを利用しようとすれば、脱着式コンテナに隅金具を固定するか、海上コンテナにリフトバーを備えるか、いずれかの方法によりコンテナを改造しなければならず、手間がかかる。
保持枠本体の上面により形成されるとともに前記脱着式コンテナの主桁を載置する支持部と、保持枠本体の両側に設けられるとともに前記脱着式コンテナの脚部を挿入するための開口部が形成された突出部と保持枠本体を海上コンテナ床面に固定するための固縛部とを備えたことを特徴とする。
1は、廃棄物発生地であり、図示のように工場11や工事現場12といった廃棄物が発生する箇所を示している。工場11や工事現場12には、脱着式コンテナDが設置されている。そして、廃棄物が発生すると作業者や、パワーショベル13により脱着式コンテナDに投入する。
また、脱着式コンテナDの前壁21の上部には、従来公知のアーム式荷役装置を備えた荷役車両Vaのフックと係脱自在な係合部、すなわちリフトバー26を設けている。脱着式コンテナDの底面22の前後左右4箇所には、脱着式コンテナDを設置するための接地部27を固定している。前側に固定した接地部27は脚部27aで、後側に固定した接地部27は走行ローラ27bが回転可能に取付けられている。そして、側壁23の下側にはフォークリフトのフォークを挿入可能なフォークポケット28を開けている。なお、フォークポケット28は、主桁22aの側面に設けてもよい。
そして、図2に示すような脱着式コンテナDを複数の廃棄物発生地1に一個ないしは複数個置くようにしている。
廃棄物発生地1で廃棄された廃棄物により満杯になった脱着式コンテナDを荷役車両Vaにより運搬する。この時、前述のとおり、荷役車両Vaの図示しない荷役装置により脱着式コンテナDを荷役車両Va上に持ち上げて搭載する。
脱着式コンテナDを搭載した荷役車両Vaは、出発港3のコンテナ集約所31まで運搬し、図示しない荷役装置により脱着式コンテナDを降ろす。複数の荷役車両Vaが、複数の廃棄物発生地1とコンテナ集約所31との間を往復することで、脱着式コンテナDをコンテナ集約所31に集約することができる。また、別の日に廃棄物発生地1とコンテナ集約所31との間を往復することで脱着式コンテナDを集約することもできる(コンテナ集約作業)。なお、コンテナ集約所31は、出発港3の敷地内であってその一区画を利用することが望ましいが、出発港3の敷地内に設けることが困難な場合は、出発港3に近い別の場所であってもよい。
まず、海上コンテナCの構造について説明する。海上コンテナCは、角パイプなどの鋼材を長方形状に組み上げた底枠41と、底枠41の四隅に立設した支柱42と、角パイプなどの鋼材を長方形状に組み上げるとともに4本の支柱42に四隅を支持された天枠43とにより直方体状に形成されている。
底枠41は、長手方向に沿った2本の縦桁41aと、隣り合う縦桁41a間に配されその両端を縦桁41aの側面に溶接固定した複数の横桁41bと、複数の横桁41bの上面であって、海上コンテナCの略中央に寄った位置に配置した2枚の補強板41cを備えている。
海上コンテナCの底部に相当する底面44は、底枠41の上面に所定大きさの複数の合板を施設して構成し、前後面45・右側面46及び天井47には鉄製の波板を嵌め込み固定している。残りの左側面48は2枚の扉48aにより開閉可能である。扉48aを閉鎖すると海上コンテナCは密閉される。なお、2枚の扉48aは、図示するようにそれぞれが略中央部で屈曲することができる。
海上コンテナCの8つの角には、隅金具49が備えられており、他の海上コンテナCとツイストロック等により連結することができる。
これにより、一度に大量の数の脱着式コンテナDを移動させることができるので、廃棄物の移送を容易に行うことができる。また、コンテナ船Sは長距離の移送に向くため、通常、荷役車両Vaで移動した場合に比べて長距離の移送が可能になる。さらに、二酸化炭素排出の削減にも寄与することができる。
そして脱着式コンテナDをコンテナ貯留所51にて他の荷役車両Vbの荷役装置(図示せず)により荷役車両Vbに搭載し、脱着式コンテナDを搭載した荷役車両Vbは廃棄物処理地6の処理場61まで運搬する。処理場61は従来からあるゴミ焼却場やゴミ分別施設等を示しており、処理場61で焼却された焼却灰は最終処分場62にて埋め立てられたり、分別された資源物はリサイクル工場63にてリサイクルされる。なお、脱着式コンテナDを到着港5から処理場61に荷役車両Vbで運搬したが、直接、最終処分場62やリサイクル工場63に運搬してもよい。
そして、脱着式コンテナDはテールゲート24及び天蓋25を閉鎖することで密閉することができるので、廃棄物発生地1から出発港3までの移動時や、到着港5から廃棄物処理地6までの移動時に内蔵した廃棄物が飛散してしまうことを防止することができる。また、荷役車両Vaからコンテナ船S、コンテナ船Sから他の荷役車両Vbに移載するときであっても脱着式コンテナDをそのまま海上コンテナCに内蔵または取り出すようにしたため、脱着式コンテナDを開放して投入された廃棄物を移し替える作業を行わない。これにより、脱着式コンテナD内の廃棄物が散乱し、周辺環境を悪化させることはない。
7は、保持枠であり、前述の保持具5と同じく海上コンテナCに固定されるとともに、海上コンテナCに内蔵した脱着式コンテナDの前後左右位置を保持することができるものである。
一方、脱着式コンテナDの左右方向への移動は、脱着式コンテナDの主桁22aの外方に支持枠7の一対のチャンネル731,732が配置するため、主桁22aと一対のチャンネル731,732の突出部分とが当接することにより制限される。また、脱着式コンテナDは、前部は脚部27aが第一及び第二アングル材71a,71bまたはアングル733もしくはその両方に当接することにより移動が制限され、後部はローラ27bが第一及び第二アングル71a,71bに当接することにより脱着式コンテナDの左右方向への移動をさらに制限することができる。
支持枠7の一部または全ての構成部品が脱着式コンテナDの移動を規制する規制部の役割を果たしている。
11 工場
12 工事現場
D 脱着式コンテナ
22 底面
27 接地部
27a 脚部
27b 走行ローラ
Va 荷役車両
3 出発港
31 コンテナ集約所
32 ガントリークレーン
C 海上コンテナ
41 底枠
41a 縦桁
41b 横桁
41c 補強板
44a リング
5 保持具
51 支持板
52 ボルト
53 リング
53a 規制部
S コンテナ船
5 到着港
51 コンテナ貯留所
52 ガントリークレーン
Vb 他の荷役車両
6 廃棄物処理地
61 処理場
62 最終処分場
63 リサイクル工場
7 支持枠
71 支持枠本体
73 突出部
74 ハンガ
A 開口部
B 支持部
T ターンバックル
Claims (2)
- 荷役車両に搭載することができる脱着式コンテナを内蔵する海上コンテナであって、
前記内蔵した脱着式コンテナは底面に主桁と当該主桁下面より下方に突出した接地部とを固定しており、
前記海上コンテナは、前記内蔵した脱着式コンテナの海上コンテナに対する相対移動を規制するコンテナ保持手段を備え、
前記保持手段は、
保持枠本体と、
保持枠本体の上面により形成されるとともに前記脱着式コンテナの主桁を載置する支持部と、
保持枠本体の両側に設けられるとともに前記脱着式コンテナの脚部を挿入するための開口部が形成された突出部と
保持枠本体を海上コンテナ床面に固定するための固縛部とを備えたことを特徴とする海上コンテナ。 - 荷役車両に搭載することができる脱着式コンテナを内蔵する海上コンテナに固定され、
当該内蔵された脱着式コンテナの海上コンテナに対する相対移動を規制するコンテナ保持具であって、
前記内蔵した脱着式コンテナは、底面に主桁と当該主桁下面より下方に突出した接地部とを固定しており、
前記保持具は、
保持枠本体と、
保持枠本体の上面により形成されるとともに前記脱着式コンテナの主桁を載置する支持部と、
保持枠本体の両側に設けられるとともに前記脱着式コンテナの脚部を挿入するための開口部が形成された突出部と
保持枠本体を海上コンテナ床面に固定するための固縛部とを備えたことを特徴とするコンテナ保持具。
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