JP5969932B2 - ホームエネルギー・マネージメントシステム - Google Patents
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Description
(全体構成)
図1に示すHEMSは、可搬式装置100、宅内システム200、情報表示装置300で構成され、CEMS400との連携機能を有している。本実施例において、可搬式装置100は、特定の居住者やペットの周辺にあって、その環境情報や位置情報を取得するために使用される。このため、可搬式装置100は、可搬可能なサイズと重量を有する装置を想定する。例えば玩具(例えばぬいぐるみ、ロボット)、持ち運び可能な装身具(例えば腕時計、アクセサリー)、ペット用品(例えば首輪、えさ入れ)等を想定する。可搬式装置100は、センサネットワークのセンサノードを構成する。
可搬式装置100は、演算装置101、メモリ102、給電部103、通信ユニット104、目標設定スイッチ105、主観入力スイッチ106、センシングデバイス107、位置識別信号受信部108、表示装置109、アクチュエータ110、スピーカ111、マイク112等で構成される。
宅内システム200は、宅内サーバ201、位置識別信号送信部202、エネルギー測定装置203、センシングデバイス204、窓開閉装置205、換気口開閉・風量制御装置206、エアコン207、床暖房制御ユニット208、ミストサウナ制御ユニット209、情報表示装置(不図示)等で構成される。宅内システム200が狭義のHEMSである。
情報表示装置300は、可搬式装置100から通知された各種の情報(例えば装置周辺の温度や湿度、主観入力スイッチ106を通じて入力された主観に関する情報等)や宅内サーバ201で収集された各種の情報(例えばガス、お湯、電気の使用量、節電目標達成度等)を表示するデバイスである。情報表示装置300は、例えばタブレット端末、スマートフォン、携帯電話機、パーソナルコンピュータ等を想定し、いずれも宅内サーバ201と通信可能であるものとする。また、情報表示装置300は、受信した情報の表示だけでなく、宅内システム200を構成する機器に対する操作・制御の指示入力や省エネ・節電に向けたアドバイス表示にも使用される。
CEMS400は、地域単位でエネルギーの需要と供給を統合管理するシステムであり、HEMSとの連携を通じて地域全体の節電等を実現する。
図2に示すHEMSは、可搬式装置100が存在する居室位置の特定処理が宅内サーバ201内で実行される点で、図1に示すHEMSと異なっている。このため、図2に示すHEMSでは、宅内サーバ201内に位置特定部210が設けられている。この構成例の場合、可搬式装置100の演算装置101は、受信された位置識別信号(変調パターン)をそのまま宅内サーバ201の位置特定部210に通知(転送)する。図2に示す構成例の場合、位置特定部210は、通知のあった位置識別信号に基づいて、位置識別信号(変調パターン)と居室や居室内の特定範囲を対応付けた対応表を照合し、可搬式装置100が存在する位置を特定する。
図1及び図2に示すHEMSでは、宅内システム200側に位置識別信号送信部202が配置されており、可搬式装置100が位置識別信号を受信する構成であったが、図3に示すHEMSでは、位置確認信号を送信する位置確認信号送信部113を可搬式装置100に設け、位置確認信号を受信する位置確認信号受信部211を宅内システム200側に配置する。なお、位置確認信号は、可搬式装置100の位置特定のために使用される信号である。
ここでは、図4〜図6を用い、前述した構成を有するHEMSにおいて実行される可搬式装置100の位置特定処理について説明する。この可搬式装置100の位置特定処理は、常時又は定期的に位置特定部にて実行される。図4は、図1に示すHEMSにおいて実行される処理手順であり、図5は、図2に示すHEMSにおいて実行される処理手順であり、図6は、図3に示すHEMSにおいて実行される処理手順である。
以下では、実施例に係るHEMSの構成例(図1〜図3)を用いて実現可能な様々な使用態様のうち主要な態様例を説明する。なお、後述する使用態様は一例である。よって、図7〜図10に示す処理動作も一例であり、その全てを実行する必要はなく、その一部だけを実行し、又は他の図面に示す処理動作と組み合わせた処理動作を実行しても良い。また、図7〜図10に示す処理に加え、後述する処理機能の実現に必要な適当な処理動作も適宜実行される。なお、後述の使用態様例では説明を省略するが、前述したぬいぐるみ型端末の位置の特定処理は既に実行されているものとする。
図7に、使用態様例1の場合に実行される処理動作例を示す。ここでは、子供がぬいぐるみ型端末で遊ぶ、持ち運ぶ、一緒に寝るような使用形態を想定する。この場合において、ぬいぐるみ型端末内のセンサは、常時又は逐次、その周辺の環境情報を計測する(ステップS401)。計測される環境情報は、ぬいぐるみ型端末に搭載されているセンサに依存する。例えば子供の体温、子供の周りの空気の湿度、子供の周囲の空気の質、ぬいぐるみ型端末で遊んでいること(在室)、子供の活動量等が測定される。ここでの計測値は、家屋内の壁や天井に設置されるセンサよりも子供の近くで測定できるため、子供の周辺環境をより正確に反映している蓋然性が高い。
図8に、使用態様例2の場合に実行される処理動作例を示す。図8には、図7との対応部分に同一符号を付して示している。使用態様例2は、ぬいぐるみ型端末が存在する居室の環境を子供や親に簡便に伝えることを主眼として表している。このため、使用態様例1のように宅内サーバ201によるフィードバック制御やタブレット端末を通じての設定情報の入力等については記載を省略している。
図9に、使用態様例3の場合に実行される処理動作例を示す。ここでは、子供自身がぬいぐるみ型端末の主観入力スイッチ106を押し、現在の環境が快適か否かを入力する形態を想定する。例えば病気で寝ている子供などを想定する。
図10に、使用態様例1と他の使用態様例を組み合わせた例を示す。図10でも、図7との対応箇所には同一の符号を付して表している。この例では、宅内サーバ201に対する情報の入力が、ぬいぐるみ型端末と、宅内システムのセンシングデバイス204と、CEMS400の場合を想定する。
ぬいぐるみ型端末は、子供が常に手元に置く可能性が高い。そこで、一部の使用態様では、ぬいぐるみ型端末に搭載されたアクチュエータ(ぬいぐるみの表情や手足の動作用)、表示装置、スピーカ等を用い、家庭内のインセンティブ付与ルールに基づいて付与されたポイント等を子供に通知することもできる。当該機能の前提として、宅内サーバ201は、ぬいぐるみ型端末を使用する子供に対してポイントを付与する機能、付与されたポイントを集計する機能を備えている必要がある。これらの機能は、既存のHEMSで採用されている機能を適用することで実現可能である。なお、宅内サーバ201には、集計結果等をぬいぐるみ型端末に通知する機能を新たに追加する。インセンティブ付与ルールの一例には、例えば子供部屋の照明や暖房の月間消し忘れ時間を目標時間内に抑制した場合にポイントを付与するルール、ごみ捨てや風呂掃除等のお手伝いをした場合にポイントを付与するルールなどが考えられる。
以上説明した可搬式装置100を使用してHEMSを構築すれば、以下のような使い方や利点が期待できる。
101…演算装置
102…メモリ
103…給電部
104…通信ユニット
105…目標設定スイッチ
106…主観入力スイッチ
107…センシングデバイス
108…位置識別信号受信部
109…表示装置
110…アクチュエータ
111…スピーカ
112…マイク
113…位置確認信号送信部
200…宅内システム
201…宅内サーバ
202…位置識別信号送信部
203…エネルギー測定装置
204…センシングデバイス
205…窓開閉装置
206…換気口開閉・風量制御装置
207…エアコン
208…床暖房制御ユニット
209…ミストサウナ制御ユニット
210…位置特定部
211…位置確認信号受信部
212…位置特定部
300…情報表示装置
400…CEMS
Claims (16)
- 家庭内の消費電力を監視して電源をオン・オフ制御し、及び/又は、対象機器の動作状態を制御する情報処理装置と、前記情報処理装置から通知された情報を表示する情報表示装置とを有するホームエネルギー・マネージメントシステムにおいて、
周辺環境の情報を取得するセンシングデバイスと、通信ユニットと、メモリと、演算装置と、給電部を収容する可搬式装置と、
前記可搬式装置が存在する居室を特定する位置特定部と
を有し、
前記情報処理装置は、特定された居室と、前記可搬式装置の前記センシングデバイスが取得した周辺環境の前記情報とに基づいて、前記可搬式装置が存在する居室に関連する空調機器・設備の動作状態をフィードバック制御する
ことを特徴とするホームエネルギー・マネージメントシステム。 - 請求項1に記載のホームエネルギー・マネージメントシステムにおいて、
前記情報処理装置は、前記可搬式装置から収集された情報を前記情報表示装置に通知する
ことを特徴とするホームエネルギー・マネージメントシステム。 - 請求項1に記載のホームエネルギー・マネージメントシステムにおいて、
前記位置特定部は、前記可搬式装置に搭載されており、居室内に設置又は配置された機器から位置情報を取得して前記情報処理装置に通知する
ことを特徴とするホームエネルギー・マネージメントシステム。 - 請求項1に記載のホームエネルギー・マネージメントシステムにおいて、
前記位置特定部は、前記情報処理装置に搭載されており、前記可搬式装置と通信が成立した機器と位置情報との対応関係に基づいて前記可搬式装置の位置を特定する
ことを特徴とするホームエネルギー・マネージメントシステム。 - 請求項1に記載のホームエネルギー・マネージメントシステムにおいて、
前記情報処理装置は、外部システムからの節電要求に対する制御対象から、前記可搬式装置が存在する居室に関連する空調機器・設備を除外する機能を有する
ことを特徴とするホームエネルギー・マネージメントシステム。 - 請求項1に記載のホームエネルギー・マネージメントシステムにおいて、
前記可搬式装置は、前記センシングデバイスとして人又はペットの存在を検出するための赤外線センサを有し、
前記情報処理装置は、前記赤外線センサの出力信号に基づいて人又はペットの存在が確認できた場合に限り、前記フィードバック制御を実行する
ことを特徴とするホームエネルギー・マネージメントシステム。 - 請求項1に記載のホームエネルギー・マネージメントシステムにおいて、
前記可搬式装置は、前記センシングデバイスとして空気質センサを有し、
前記情報処理装置は、前記可搬式装置から前記空気質センサのセンサ出力を受信し、当該センサ出力に基づいて前記可搬式装置が存在する室内の空気環境を判定し、判定結果を前記情報表示装置に通知する、及び/又は、判定結果に基づいて前記空調機器・設備をフィードバック制御する
ことを特徴とするホームエネルギー・マネージメントシステム。 - 請求項1に記載のホームエネルギー・マネージメントシステムにおいて、
前記可搬式装置は、前記センシングデバイスとして振動センサ、活動量センサ及び体温計の少なくとも1つを有し、
前記情報処理装置は、前記振動センサ、活動量センサ及び体温センサからのセンサ出力に基づいて前記可搬式装置の使用者の在室及び/又は体調情報を判定し、前記情報表示装置に通知する
ことを特徴とするホームエネルギー・マネージメントシステム。 - 請求項1に記載のホームエネルギー・マネージメントシステムにおいて、
前記可搬式装置は、前記センシングデバイスとして温度センサを有し、
前記情報処理装置は、外気温センサからのセンサ出力と前記可搬式装置の前記温度センサからのセンサ出力とを比較して外気の室内への取り込みが節電に寄与するか否かを判定し、判定結果を前記情報表示装置に通知する、及び/又は、判定結果に基づいて前記空調機器・設備をフィードバック制御する
ことを特徴とするホームエネルギー・マネージメントシステム。 - 請求項1に記載のホームエネルギー・マネージメントシステムにおいて、
前記可搬式装置は、室内環境に対する主観入力スイッチを有し、
前記情報処理装置は、前記可搬式装置から前記主観入力スイッチの状態信号を受信し、当該状態信号に基づいて前記主観入力スイッチに対する使用者の操作内容を前記表示端末に通知する、及び/又は、前記主観入力スイッチの操作内容に応じて空調機器・設備をフィードバック制御する
ことを特徴とするホームエネルギー・マネージメントシステム。 - 請求項1に記載のホームエネルギー・マネージメントシステムにおいて、
前記可搬式装置は、表示部、スピーカ、表情・動作アクチュエータのいずれか又はそれらの組み合わせを有し、かつ、前記センシングデバイスとして温度又は湿度センサを有し、
前記演算装置は、前記温度又は湿度センサで測定された温度又は湿度が事前に設定された数値範囲を超える場合、居室環境の変化を、前記表示部、前記スピーカ及び前記表情アクチュエータのいずれか若しくは複数を用いて報知し、及び/又は、前記情報処理装置を通じて前記情報表示装置に通知する
ことを特徴とするホームエネルギー・マネージメントシステム。 - 請求項1に記載のホームエネルギー・マネージメントシステムにおいて、
前記可搬式装置は、表示部、スピーカ、表情・動作アクチュエータのいずれか又はそれらの組み合わせを有し、
前記情報処理装置は、消費電力の測定結果及び/又は節電目標達成度に応じ、前記可搬式装置に搭載された前記表示部の表示内容、前記スピーカの出力、前記表情・動作アクチュエータの動作の少なくともいずれかを制御する
ことを特徴とするホームエネルギー・マネージメントシステム。 - 請求項1に記載のホームエネルギー・マネージメントシステムにおいて、
前記情報処理装置は、インセンティブ付与ルールに基づき、前記可搬式装置に対応付けられた個人にポイントを付与する機能と、付与されたポイントを集計する機能とを有し、集計結果に基づいて、前記可搬式装置に搭載された前記表示部の表示内容、前記スピーカの出力、前記表情・動作アクチュエータの動作の少なくともいずれかを制御する
ことを特徴とするホームエネルギー・マネージメントシステム。 - 請求項1に記載のホームエネルギー・マネージメントシステムにおいて、
前記可搬式装置は、ぬいぐるみ又はロボットである
ことを特徴とするホームエネルギー・マネージメントシステム。 - 請求項1に記載のホームエネルギー・マネージメントシステムにおいて、
前記可搬式装置は、装身具である
ことを特徴とするホームエネルギー・マネージメントシステム。 - 請求項1に記載のホームエネルギー・マネージメントシステムにおいて、
前記可搬式装置は、ペット用品である
ことを特徴とするホームエネルギー・マネージメントシステム。
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