JP5969548B2 - 重要器具管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、可搬性を有する器具の管理技術に関し、特に、安全確保上厳重な保管や入出庫管理が要求される重要器具を管理する重要器具管理システムに適用して有効な技術に関するものである。
可搬性を有する器具の中には、動作に危険を伴うことから、安全確保上厳重な保管が要求され、また、誰がその器具を持ち出したか、いつ返却したかなどの入出庫情報を管理することが要求される重要器具がある。このような器具の中には、例えば、拳銃などの銃器や、釘打機、インパクトドライバー、ドリル、削岩機などの工具等、動作させるための指示をユーザから受け付ける作動操作部品として、引き金やトリガー(以下ではこれらを「トリガー」と総称する場合がある)を有するものがある。
従来、このようなトリガーを有するものを含む重要器具の管理は、例えば、これらを保管する収納庫や収納場所が施錠され、その鍵を管理者が管理するとともに、ユーザが入出庫するに際して、管理台帳にユーザ名や入出庫時間を手動もしくはシステム等を介して記入するというような手法により行われていた。
一方で、一般的な物品の管理手法として、物品に対してRFID(Radio Frequency IDentification)タグやICタグ(以下ではこれら「RFIDタグ」と総称する場合がある)を取り付けて、タグに埋め込まれたID情報をリーダ装置により読み取ることで、個々の物品を自動的に識別してシステム的に管理することが広く行われている。そこで、上記のようなトリガーを有する重要器具の管理にもRFIDタグを用いることが検討されている。
例えば、特開2009−3635号公報(特許文献1)には、拳銃の銃把の底部、番号札、および警察手帳にそれぞれRFIDタグを取り付け、拳銃架台を収容する拳銃金庫内に、拳銃および番号札のRFIDタグの識別コードを受信するアンテナを配設し、拳銃金庫の電気錠の解錠をカードリーダから読み取るICカードのIDコードの認証により制御するとともに、アンテナで識別コードを受信して、拳銃架台における拳銃または番号札の有無、その履歴を監視し、また、取り出した拳銃と警察手帳のRFIDタグの各識別コードをハンディターミナルで読み取り、識別コードによる拳銃、番号札、警察手帳及び署員のIDコードによりデータベースに記録し、各警察署間でネットワークを構築して、各々拳銃の管理情報を共有できるようにする拳銃管理システムが記載されている。
特開2009−3635号公報
重要器具のうち、例えば、拳銃については、携行する際のホルダーとの接触、摩擦や、拳銃本体のメンテナンスのための研磨などがあることにより、拳銃本体の表面には原則として何も取り付けたり貼り付けたりすることができない。従って、RFIDタグについても、製造時に予め本体に埋め込む等の処置を取らない限り原則として取り付けることができない。特許文献1に記載された技術では、拳銃の銃把の底部にRFIDタグを取り付けるものとしているが、この部分も拳銃表面の大きく露出した部分であり接触、摩擦は多く、また、この部分で物を叩く場合などもあることから、必ずしも適した取り付け位置とは言い難い。
工具についても同様に、建設や土木の工事現場、製造加工現場などの過酷な使用環境で、周囲の構造物や、岩石、地面、壁面等の自然物、他の工具などとの激しい衝突、接触などがあり、工具本体の表面には原則としてRFIDタグを取り付けることができない。
また、重要器具にRFIDタグを取り付けることができたとしても、収納庫に保管される多数の重要器具につき、それぞれが所定の場所に正しく収納されているか否かを判定するためには、特許文献1に記載された技術におけるようなアンテナでは、その収納位置までは把握することができない。収納位置まで把握しようとする場合は、各収納位置に、重要器具に取り付けられたRFIDタグをピンポイントで読み取ることができるアンテナがそれぞれ必要となるが、これらのアンテナそれぞれにリーダ装置を一対一で設けると、リーダ装置の数が非常に多くなり、設置スペースの確保も含めてコストが過剰となってしまう。
そこで本発明の目的は、トリガーを有する重要器具にRFIDタグを取り付け、その保管状況と入出庫について低コストで管理する重要器具管理システムを提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
本発明の代表的な実施の形態による重要器具管理システムは、RFIDタグが取り付けられた重要器具の収納状況を管理する重要器具管理システムであって、前記RFIDタグを読み取ることができるリーダ装置と、前記リーダ装置により読み取った前記RFIDタグのIDの情報をネットワークを介して取得し、当該IDの情報に対応する前記重要器具が収納されているものとする管理システムと、を有し、前記重要器具は、ユーザによる操作のためのトリガーを有し、当該トリガーにおけるユーザが指で操作する際の力点が存在する面とは異なる他の面に前記RFIDタグが取り付けられ、前記リーダ装置には、1つ以上の伝送ケーブルが接続され、当該伝送ケーブルにはアンテナとして機能する検出部を有し、当該検出部は読み取り部材に取り付けられ、前記読み取り部材は、収納された状態の前記重要器具の前記トリガーに対して、前記RFIDタグを読み取り可能な近傍に前記検出部が存在するように配置されるものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
すなわち、本発明の代表的な実施の形態によれば、トリガーを有する重要器具にRFIDタグを取り付け、その保管状況と入出庫について低コストで管理することが可能となる。
本発明の一実施の形態である重要器具管理システムの構成例について概要を示した図である。 (a)〜(c)は、本発明の一実施の形態におけるトリガークリップの構成例について概要を示した図である。 (a)、(b)は、本発明の一実施の形態における収納庫の構成例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における工具を収納する収納ボードの構成例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における工具のトリガーに対してRFIDタグを取り付ける例について概要を示した図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
本発明の一実施の形態である重要器具管理システムは、拳銃や工具など、トリガーを有する重要器具について、収納庫や収納ボードなどの収納場所に収納された状態において、それぞれに取り付けられたRFIDタグを個別にリーダ装置のアンテナで読み取り、読み取ったIDに基づいて、管理システムにおいて、IDと重要器具との関連付けの情報に基づいて各重要器具の存在と入出庫を把握できるようにするものである。
本実施の形態では、重要器具に対するRFIDタグの取り付けに際して、そのトリガー部分の裏面や側面など、ユーザが指でトリガーを操作する際の力点が存在する面以外の部分にRFIDタグを取り付ける。これにより、重要器具の本体表面にはRFIDタグを取り付けることができない場合でも、重要器具の接触、摩擦や、激しい衝突などの影響を極力受けないようにしつつ、RFIDタグを重要器具に取り付けることを可能とする。
また、複数の重要器具について、それぞれに取り付けられたRFIDタグを、所定の収納場所における所定の収納位置において、リーダ装置のアンテナ用外部出力端子から分岐した検出部により個別に読み取る。すなわち、本来外部出力端子に接続される通常のアンテナに代えて、本実施の形態では、1本の伝送ケーブルから収納位置の数だけ伝送ケーブルを分岐させ、その先端部にRFIDタグを読み取る検出部を有する構成とし、1つの外部出力端子で複数の重要器具を個別に把握可能とする。このとき、リーダ装置が複数の外部出力端子を有する場合は、上記の検出部を複数有する伝送ケーブルを各端子にそれぞれ接続することで、1つのリーダ装置により複数系統の伝送ケーブル(検出部)を設けることができる。これにより、リーダ装置の数を低減させ、リーダ装置の購入コスト、設置スペースコストを低減させることができる。
なお、一般的には、リーダ装置の外部出力端子には、自由空間を介してRFIDタグに電波を照射して通信するための通常のアンテナが接続される。仮にこの通常のアンテナを用いて、収納庫に収納された複数の重要器具に取り付けられたRFIDタグとそれぞれ通信する場合、アンテナとRFIDタグとの間に、例えば、電波を遮ったり、吸収、反射したり等の効果を有する部材が存在する場合に、目的のRFIDタグとの通信ができない場合が生じ得る。すなわち、管理対象の重要器具が電波の影に入ってしまい、認識できない状態が生じ得るという課題を有する。この課題を解決する1つの手段として、本実施の形態では、外部出力端子に伝送ケーブルを接続し、通信のための電磁波をケーブルで管理対象物のRFIDタグまで送信し、電波の影があってもこれをケーブルで潜り抜けて1対1の検出を行うことで確実に認識させる。
<システム構成>
図1は、本発明の一実施の形態である重要器具管理システムの構成例について概要を示した図である。重要器具管理システム1は、重要器具として、複数の銃器200(図中では銃器1(200_1)〜銃器N(200_n))を例とし、これらを複数収納することができる複数系統の収納庫100(図中では収納庫1(100_1)〜収納庫M(100_m))と、リーダ装置300、およびリーダ装置300とLAN(Local Area Network)等のネットワーク400を介して通信可能な管理システム500とを有する。
本実施の形態では、銃器200について拳銃を例として示している。銃器1(200_1)を拡大した図では、トリガー210の裏側に小型のRFIDタグ220が接着等により取り付けられている状態を示している。トリガー210の裏側部分は、拳銃等の銃器200の操作において指が触れたり、他の拳銃や物等に接触したり衝突したりする部分ではない。また、研磨や清掃等のメンテナンスの対象となる部分でもない。従って、安定した状態でRFIDタグ220を取り付けることができる部分である。
それぞれの系統の収納庫100に対しては、リーダ装置300から外部出力端子310(図中では外部出力端子1(310_1)〜外部出力端子M(310_m))を介して伝送ケーブル320(図中では伝送ケーブル1(320_1)〜伝送ケーブルM(320_m))が設置されている。伝送ケーブル1(320_1)に示すように、伝送ケーブル320は、複数の分配器330(図中では分配器1(330_1)〜分配器N(330_n))によって分岐しており、それぞれの先端には検出部321(図中では検出部1(321_1)〜検出部N(321_n))を有している。分岐の間隔は、例えば、数cm〜数十cm(例えば10cm)であり、分岐数(N)は5〜10程度であるのが望ましい。
検出部321は、例えば、ループコイルや小型のセラミックアンテナなどにより構成され、リーダ装置300に対する短い距離のピンポイント通信が可能なアンテナ機能を有する。リーダ装置300では、各銃器200に取り付けられたRFIDタグ220を、検出部321を介してピンポイントで読み取ることができるよう、通信用電磁波の出力が調整されているものとする。検出部321は、伝送ケーブル320に対してコネクタなどを介して取り付けられていてもよい。なお、検出部321によるRFIDタグ220の読み取りの詳細については後述する。
伝送ケーブル320は、例えば、ツイストペア線や、同軸ケーブルなどにより実装することができる。ツイストペア線を用いた場合は、分岐部分における接続の加工において、例えば、電気接続の柄分けの分岐を直接行うことができ、あえて分配器330などの部品を不要とするなど、配線が容易であり、また、分岐の先端のケーブルをループ状に閉じるだけで検出部321を構成することができるなど、低コストで実装することができる。一方、同軸ケーブルを用いた場合は、分岐部分における接続のための部品として分配器330が必要になるなど、一般的にコストが高くなり得る。しかしながら、外部ノイズの遮断など、RFIDタグ220との通信感度を高めたり、より多くの検出部321を接続可能としたりすることができる。
リーダ装置300は、伝送ケーブル320と検出部321からなる各系統において、それぞれ個別に読み取った銃器200のRFIDタグ220のIDの情報を、ネットワーク400を介して管理システム500に送信する。
管理システム500は、サーバ機器やPC(Personal Computer)などにより実装された情報処理システムであり、例えば、図示しないOS(Operating System)やDBMS(DataBase Management System)などのミドルウェア上で稼働するソフトウェアにより実装される入出庫管理部510、保守管理部520、利用率管理部530などの各部を有する。また、データベース等により実装される重要器具マスタ501などのテーブルを有する。
入出庫管理部510は、リーダ装置300により、各銃器200のRFIDタグ220が読み取れているか否かにより、銃器200が存在するか否かを判断する。RFIDタグ220のID情報と、これが取り付けられている銃器200との関連付けの情報は、重要器具マスタ501に保持されており、これを参照することで、ID情報から銃器200を特定することができる。ID情報の読み取りの状況が変化したタイミングで収納庫100からの入出庫があったと判断し、その時刻と合わせて、図示しない履歴テーブル等に記録する。
なお、RFIDタグ220のID情報が読み取れない場合に、銃器200が不存在であるのか、検出部321の故障等なのかの判別がつかない場合がある。従って、本実施の形態では、後述するように、検出部321の近傍に「不存在タグ」を設置し、銃器200が収納庫100に存在しない場合は、検出部321がRFIDタグ220ではなく「不存在タグ」を読み取るようにする。これにより、銃器200の存在/不存在、検出部321の故障や異物の存在等を正しく判別することができる。
保守管理部520は、例えば、銃器200を保守作業のために出庫する際に、通常の使用のための出庫として扱われないように、保守作業である旨の指示を受け付ける機能を有する。利用率管理部530は、例えば、各銃器200の入出庫の履歴に基づいて、全体の時間に占める出庫中の時間の割合(もしくは全体の日数に占める出庫した日数の割合)から対象の銃器200の利用率を算出する機能を有する。
<検出部の構成>
図1の構成例では、銃器200のトリガー210の裏面に取り付けられたRFIDタグ220を検出部321で読み取る構成としているが、収納庫100への銃器200の収納中、常時確実に読み取りがされるよう、検出部321がトリガー210およびRFIDタグ220の近傍に固定されているのが望ましい。そこで、本実施の形態では、収納庫100に収納された銃器200のトリガー210部分を挟み込んで固定する読み取り部材としてトリガークリップを用い、これに検出部321および後述する「不存在タグ」を取り付けるものとする。
図2は、トリガークリップの構成例について概要を示した図である。図2(a)は、トリガークリップ322の通常時の状態の例について示した図であり、図2(b)は、トリガークリップ322を開いた状態の例について示した図である。また、図2(c)は、トリガークリップ322により、銃器200のトリガー210部分を挟み込んだ状態を示している。
トリガークリップ322は、例えば、樹脂等により形成され、金属棒やバネ等の弾性部材324を有することにより、図2(b)のように先端部を開いても、図2(a)のような先端部が閉じた状態に戻ろうとすることから、図2(c)に示すように、先端部で対象物(本実施の形態では、銃器200のトリガー210)を挟み込むことができる形状を有している。図2の例では、一般的なクリップや洗濯バサミなどと同様の形状を有するものとしているが、対象物を挟み込むことができる形状であれば特に限定されない。
図2に示すように、トリガークリップ322の先端部(対象物を挟み込む部分)の一方には、伝送ケーブル320を経由して検出部321が取り付けられている。そして、先端部の他方には、銃器200に取り付けられるRFIDタグ220と同様の小型のRFIDタグである不存在タグ323が取り付けられている。
本実施の形態では、検出部321から出力される電磁波は、ピンポイントの範囲として、ごく近傍のRFIDタグのみ読み取ることができる程度の微弱なものに調整されているものとする。例えば、トリガー210の幅などの寸法である5mm程度以下の距離の範囲の感度に調整されているのが望ましい。これにより、図2(a)のようにトリガークリップ322が閉じた状態、すなわち銃器200が収納されていない状態では、リーダ装置300は、検出部321により不存在タグ323を読み取ることができる。しかしながら、図2(b)のようにトリガークリップ322が開いた状態や、図2(c)のようにトリガー210などの対象物を挟み込んだ状態では、検出部321と不存在タグ323との距離が離れ、もしくは間に金属等の物が入ることから、検出部321により不存在タグ323を読み取ることはできない。
図2(c)に示すように、トリガークリップ322によりトリガー210を挟み込む際には、トリガークリップ322の先端部のうち、検出部321を有する側を、トリガー210の裏側、すなわちRFIDタグ220が取り付けられている側と接触するように挟み込むようにする。これにより、リーダ装置300は、検出部321により、不存在タグ323ではなく、トリガー210に取り付けられたRFIDタグ220のみを読み取ることができ、銃器200の存在を正確に把握することが可能となる。
トリガークリップ322による挟み込みの際には、例えば、収納庫100に収納、固定された銃器200に対して、ユーザがトリガークリップ322を自在に動かしてトリガー210部分まで移動させて挟み込むようにすることができる。
もしくは、収納庫100の所定の位置に固定されたトリガークリップ322に対して、ユーザが銃器200を収納する際に、トリガークリップ322にトリガー210が挟み込まれるように位置等を調整して収納するようにしてもよい。この場合は、トリガークリップ322の形状はクリップや洗濯バサミ状の形状に限らず、例えば、収納庫100に2枚並行に隙間を開けて取り付けられたヘラ状の部材からなり、この隙間にトリガー210が挟まれるように銃器200を収納するものであってもよい。
<収納庫の構成>
図3は、収納庫100の構成例について概要を示した図である。例えば、拳銃等の銃器200の場合、収納庫100は、図3(a)に示すように、各銃器200を収納する位置としてスペースやスロット等を有し、各収納位置には、図2に示したようなトリガークリップ322が割り当てられている。各トリガークリップ322が取り付けられた検出部321は、それぞれ、図3(b)に示すような分配器330を介して伝送ケーブル320に接続されており、伝送ケーブル320は、リーダ装置300の外部出力端子310に接続されている。なお、外部出力端子310は、例えば、リーダ装置300に対して接続された、複数の外部出力端子310を有する外付けの外部出力端子ボックスのような装置を介して提供されるものであってもよい。
各収納位置に割り当てられたトリガークリップ322の先端の不存在タグ323は、それぞれ独自のIDを有する。従って、当該IDと、当該収納位置に収納されるべき銃器200に取り付けられたRFIDタグ220のIDとの関連付けの情報を管理システム500の重要器具マスタ501等に保持しておくことで、各銃器200が収納庫100内の所定の位置(所定のトリガークリップ322が存在する位置)に正しく収納されているか否かを判別することが可能となる。
すなわち、銃器200を収納庫100の所定の収納位置に収納して、トリガークリップ322によりトリガー210を挟み込んだ際に、トリガークリップ322の検出部321を介して、リーダ装置300は、当該銃器200に取り付けられたRFIDタグ220のIDを新たに読み取ることになる一方で、当該トリガークリップ322に取り付けられている不存在タグ323のIDは読み取られなくなる。従って、新たに読み取られたIDと、読み取られなくなったIDとの対応に基づいて、当該銃器200が所定の収納位置に収納されたか(対応するトリガークリップ322によってトリガー210が挟み込まれたか)を判定することができる。異なる位置に収納されたと判定された場合は、ランプを点灯したり、警告音を出力したり等により通知するようにしてもよい。
なお、上述したように、不存在タグ323のIDが読み取られているトリガークリップ322に対応する収納位置には、銃器200が収納されていないと判断することができる。また、不存在タグ323のIDと、対応する銃器200に取り付けられたRFIDタグ220のIDのいずれも読み取られていない場合は、トリガークリップ322の故障や、トリガークリップ322と銃器200を一体とした盗難や不正な持ち出し、もしくはRFIDタグ220を有さない異物が挟み込まれているなどと判断することができる。
<工具での適用>
本実施の形態では、重要器具として、拳銃等の銃器200を例に挙げて説明しているが、上述したように、トリガー210を有する重要器具としては、拳銃等の銃器200以外にも、各種の電動工具や圧縮空気を利用した工具なども含まれる。
図4は、工具を収納する収納ボードの構成例について概要を示した図である。工具の場合は、同一種類の工具を多数収納するという形態に比べて、複数種類の工具を収納するという形態が多いものと考えられる。工具の大きさや形状は種類によってそれぞれ異なるため、収納方法としては、例えば、倉庫等の壁面に設置された、図示するような収納ボード110などが用いられる。収納ボード110には、工具201を収納する所定の位置に、工具201を引っ掛ける、もしくは載せることで固定できるよう、棒状の部材である留め具111が、工具の形状に合わせて複数取り付けられている。
そして、収納ボード110に留め具111を用いて固定された各工具201に対しては、上述した銃器200の場合の例と同様に、そのトリガー部分をトリガークリップ322により挟み込むことで、トリガー部分に取り付けられたRFIDタグ220のIDを読み取る。なお、図4の例の場合は、トリガークリップ322は、収納ボード110に固定されるのではなく、伝送ケーブル320を取り回せる範囲で自由に動かすことができ、ユーザが手動で工具201のトリガー部分を挟み込むように取り付けるものとする。各工具201は、その大きさや形状は様々であるが、ユーザが指で操作するトリガー210の部分は概ね同様の大きさであると考えられることから、上述した銃器200の場合の例と同様の手法により、収納ボード110上での工具201の存在を把握することができる。
図5は、工具201のトリガー部分に対してRFIDタグ220を取り付ける例について概要を示した図である。ドリル等の工具201におけるトリガー211の形状は、図示するように、銃器200におけるトリガー210とは異なり、工具201の外表面においてトリガー211に「裏側の面」が露出しておらず、ユーザがトリガー211を引くことにより、トリガー211の部材が一体として工具201の本体内部に埋没する構造を有するものがほとんどである。
この場合、図1の例に示したように、トリガー211の裏側の面にRFIDタグ220を取り付けることはできない。そこで、工具201については、図5に示すように、トリガー211の部材の側面や底面(ユーザが指でトリガー211を操作する際の力点が存在する面を前面とした場合の側面や底面)の部分にRFIDタグ220を取り付ける。RFIDタグ220は、非常に小型であることから、これらの面に取り付けても操作の支障になるものではない。そして、これらの面も、裏側の面と同様に、工具201の使用によって接触や摩擦が生じにくい部分であり、研磨や清掃などのメンテナンスの対象から除外することができる部分であることから、RFIDタグ220を取り付けるのに好適な場所である。
以上に説明したように、本発明の一実施の形態である重要器具管理システム1によれば、銃器200や工具201など、トリガーを有する重要器具について、収納庫100や収納ボード110などの収納場所に収納された状態において、それぞれに取り付けられたRFIDタグ220のIDを、リーダ装置300のアンテナとしてトリガークリップ322に取り付けられた検出部321によって個別に読み取り、読み取ったIDに基づいて、管理システム500において、IDと重要器具との関連付けの情報に基づいて各重要器具の存在と入出庫を把握することができる。
ここで、トリガークリップ322に不存在タグ323を取り付けておき、トリガー210、211を挟み込んでいない場合には、検出部321が不存在タグ323のIDを読み取るようにしておくことで、重要器具が収納されていないことや異常が判別可能になるとともに、重要器具が所定の収納場所に収納されているかについても判別可能となる。
また、1台のリーダ装置300から複数系統の伝送ケーブル320を取り出し、各伝送ケーブル320を複数分岐させてそれぞれに検出部321を形成する構成とすることで、リーダ装置300等の設置コストを大きく低減させることができる。また、ピンポイントでRFIDタグ220を読み取ることができる検出部321の集合管理とすることで、検出部321の近傍以外への電波放射を抑止することができる。
また、RFIDタグ220を重要器具のトリガー部分に取り付けることで、接触や摩擦、衝撃等の影響を受けにくくし、RFIDタグ220の脱落防止などの対策をトリガー部分に集中して検討、実施することが可能となる。また、重要器具の全体の形状や大きさの相違により、RFIDタグ220の取り付け位置について検討範囲が発散するという影響を受けにくく、統一的な処理が可能となることから、管理も容易となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、上記の実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記の実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、本実施の形態では、管理対象物である重要器具を収納庫等に収納して管理する場合を例として挙げているが、管理対象物を重要な部品とし、対象の装置や機器等に対する装着や交換の状況を管理する重要部品着脱管理システムなどにも適用することができる。
本発明は、安全確保上厳重な保管や入出庫管理が要求される重要器具を管理する重要器具管理システムに利用可能である。
1…重要器具管理システム、
100…収納庫(100_1〜100_n…収納庫1〜N)、110…収納ボード、111…留め具、
200…銃器(200_1〜200_n…銃器1〜N)、201…工具、210…トリガー、211…トリガー、220…RFIDタグ、
300…リーダ装置、310…外部出力端子(310_1〜310_m…外部出力端子1〜M)、320…伝送ケーブル(320_1〜320_m…伝送ケーブル1〜M)、321…検出部(321_1〜321_n…検出部1〜N)、322…トリガークリップ、323…不存在タグ、324…弾性部材、330…分配器(330_1〜330_n…分配器1〜N)、
400…ネットワーク、
500…管理システム、501…重要器具マスタ、510…入出庫管理部、520…保守管理部、530…利用率管理部。

Claims (6)

  1. RFIDタグが取り付けられた重要器具の収納状況を管理する重要器具管理システムであって、
    前記RFIDタグを読み取ることができるリーダ装置と、
    前記リーダ装置により読み取った前記RFIDタグのIDの情報をネットワークを介して取得し、当該IDの情報に対応する前記重要器具が収納されているものとする管理システムと、を有し、
    前記重要器具は、ユーザによる操作のためのトリガーを有し、当該トリガーにおけるユーザが指で操作する際の力点が存在する面とは異なる他の面に前記RFIDタグが取り付けられ、
    前記リーダ装置には、1つ以上の伝送ケーブルが接続され、当該伝送ケーブルにはアンテナとして機能する検出部を有し、当該検出部は読み取り部材に取り付けられ、
    前記読み取り部材は、収納された状態の前記重要器具の前記トリガーに対して、前記RFIDタグを読み取り可能な近傍に前記検出部が存在するように配置される、重要器具管理システム。
  2. 請求項1に記載の重要器具管理システムにおいて、
    前記リーダ装置に接続された前記伝送ケーブルは、1つ以上の分岐を有し、各分岐の先端には、前記検出部および前記読み取り部材がそれぞれ取り付けられている、重要器具管理システム。
  3. 請求項1または2に記載の重要器具管理システムにおいて、
    前記読み取り部材は、前記重要器具の前記トリガーを挟み込むことができる形状を有し、挟み込む部材の一方に前記検出部が取り付けられている、重要器具管理システム。
  4. 請求項3に記載の重要器具管理システムにおいて、
    前記読み取り部材は、前記挟み込む部材の他方に、他のRFIDタグが取り付けられており、前記読み取り部材が前記重要器具の前記トリガーを挟み込んでいない場合には、前記検出部により当該他のRFIDタグが読み取られる、重要器具管理システム。
  5. 請求項4に記載の重要器具管理システムにおいて、
    前記管理システムは、前記リーダ装置により前記他のRFIDタグのIDが読み取られている場合に、前記他のRFIDタグが取り付けられた前記読み取り部材が前記重要器具の前記トリガーを挟み込んでいないと判定する、重要器具管理システム。
  6. 請求項4に記載の重要器具管理システムにおいて、
    前記管理システムは、前記RFIDタグのIDと、前記他のRFIDタグのIDとの関連付けの情報を保持し、前記リーダ装置により前記RFIDタグのIDが読み取られた際に、前記リーダ装置により読み取られなくなった前記他のRFIDタグのIDが、前記RFIDタグのIDに関連付けされたものではない場合に警告を出力する、重要器具管理システム。
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