JP5969176B2 - 情報コード読取システム - Google Patents
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Description
可視光の波長帯とは異なる所定の第2波長帯の照明光を照射可能な照明手段と、前記照明手段によって前記第2波長帯の照明光が照射された前記券を撮像可能な撮像手段と、前記撮像手段によって撮像された前記券の画像から前記情報コードを抽出して解読する解読手段と、を備えた情報コード読取装置と、
を有する情報コード読取システムであって、
前記発券手段は、
所定の操作がなされる入力部と、
前記入力部に対して前記所定の操作がなされたことの検出を所定条件とするとき、当該所定条件が成立した場合に前記券を発行する発券機と、
可視光が照射される時に暗色の反射特性を示し且つ前記第2波長帯の照明光が照射される時に明色の反射特性を示す第1着色領域を前記記録媒体に形成する第1着色手段と、
前記第1着色手段によって前記第1着色領域が形成された前記記録媒体を保持する構成であり且つ前記発券機に設けられる保持部と、
可視光が照射される時に暗色の反射特性を示し且つ前記第2波長帯の照明光が照射される時に暗色の反射特性を示す第2着色領域を前記記録媒体に形成する構成であり、前記発券機に設けられる第2着色手段と、
を備え、
前記第1着色手段は、前記所定条件の成立前に、事前に前記記録媒体の情報コード形成対象領域に前記第1着色領域を形成する構成であり、
前記保持部は、前記所定条件の成立前に、事前に前記第1着色手段によって前記第1着色領域が形成された前記記録媒体を保持する構成であり、
前記第2着色手段は、前記情報コード形成対象領域において前記明色モジュールとなるべき位置に前記第2着色領域を形成せず、前記暗色モジュールとなるべき位置に前記第2着色領域を形成することで前記記録媒体に前記情報コードを形成する構成であり、当該情報コードには前記所定の操作の検出時間が記録され、且つ前記情報コード及び前記検出時間を含めた情報の形成を前記所定条件の成立後に行うことを特徴とする。
そして、第1着色手段は、記録媒体の情報コード形成対象領域において明色モジュールとなるべき位置に第1着色領域を形成し、第2着色手段は、情報コード形成対象領域において明色モジュールとなるべき位置に第2着色領域を形成せず、暗色モジュールとなるべき位置に第2着色領域を形成している。
この構成では、可視光が照射されている通常時には、記録媒体の情報コード形成対象領域において、明色モジュールとなる位置が暗色となり、暗色モジュールとなる位置も暗色となるため、明色モジュールと暗色モジュールとが区別できなくなる。従って、通常時には人による前記情報コードの視認を困難とすることができ、且つ一般的な読取装置による情報コードの認識を困難とすることができる。
一方、第2波長帯の照明光が照射される時には、記録媒体の情報コード形成対象領域において、明色モジュールとなる位置が明色となり、暗色モジュールとなる位置は暗色となるため、明色モジュールと暗色モジュールとが明確に区別された情報コードが表示されることになる。従って、第2波長帯の照明光を照射し得る特定の読取装置には情報コードの内容を読み取らせることができ、このような特定の読取装置以外に情報コードの内容を把握させ難い秘匿性の高いシステムを構築することができる。
また、第2着色手段は、可視光が照射される時に暗色の反射特性を示すと共に第2波長帯の照明光が照射される時に暗色の反射特性を示す第2のインクを備えており、且つ記録媒体に第2のインクにて印刷を行い得る第2のインク式プリンタを備えている。
そして、第1のインク式プリンタは、記録媒体において情報コード形成対象領域と重なるように第1のインクによって第1着色領域を印刷し、第2のインク式プリンタは、第1着色領域と重なる領域において暗色モジュールとなるべき位置に第2着色領域を印刷し、更に、第1のインク式プリンタ及び第2のインク式プリンタの少なくともいずれかにより、記録媒体における第1着色領域以外の領域に文字情報を印刷するように構成されている。
この構成によれば、インクジェットプリンタのみで視認困難な情報コードと視認容易な文字情報とを形成することができる。従って、記録媒体として簡易な紙媒体などを用いることができるため媒体面で効果的にコストを削減でき、且つ装置構成の簡素化を図ることができる。
そして、感熱式プリンタは、記録媒体において情報コード形成対象領域と重なるように第1着色領域を印刷し、第2のインク式プリンタは、第1着色領域と重なる領域において暗色モジュールとなるべき位置に第2着色領域を印刷するように構成され、更に、感熱式プリンタ及び第2のインク式プリンタの少なくともいずれかにより、記録媒体における第1着色領域以外の領域に文字情報を印刷するように構成されている。
この構成によれば、第1着色領域の印刷を感熱方式で行うことができるため、インク等の消耗品を低減することができ、印刷コストを下げることができる。また、第1着色領域を形成するためにインクを準備しておく必要が無いため、そのための収容スペースを削減することができる。更に、インク補充のための労力を軽減できるためメンテナンスの容易化、省力化を図ることができる。
更に、施設内に設置され、第2のインク又はサーマル方式にて記録媒体に他の情報コードを形成する施設内情報コード形成手段が設けられている。
この構成によれば、駐車場で発券された券において第1着色領域以外に文字情報が形成されるため当該文字情報を店舗内で視認しやすくなる。また、その券に対して施設内で他の情報コードを付加することができるため、駐車券を他の情報コードと関連付けて使用できるようになり、利便性をより一層高めることができる。また、施設内では特殊な印刷装置等(特殊なインクを用いた印刷装置など)を備えておく必要が無いため、利便性の高いシステムを施設で導入し易くなる。
この構成によれば、駐車場発券機で発券された券に付された情報コードの内容と、施設内で当該券に形成された他の情報コードの内容とに基づいて当該券の真偽をより確実に判定することができる。特に、駐車場発券機で予め付される情報コードは一般的な読取装置では認識が難しく、視認することも難しいため、第三者が認証の基準となる情報コードを入手することや偽造することが困難となる。従って、不正認証を防止する対策を講じやすく、セキュリティ面を強化し易くなる。
この構成によれば、情報コードに記録されて精算に用いられる情報(入庫時間)を他の情報コードに記録される入庫時間情報と比較してより確実に真偽判定を行うことができる。特に、駐車券を用いた駐車システムでは、入庫時間に基づいて駐車料金が決定するため、券に記録された入庫時間が偽造されてしまうと管理者等が不利益を被る虞があるが、上記構成によればこのような不利益を防止し易くなる。
更に、施設内に設置されると共に、券に対して感熱方式で印刷を行うことで記録媒体に他の情報コードを形成する施設内サーマルプリンタを備えた施設内情報コード形成手段を有している。
この構成によれば、駐車場で発券された券において第1着色領域以外に文字情報が形成されるため当該文字情報を店舗内で視認しやすくなる。また、その券に対して店舗内で他の情報コードを付加することができるため、駐車券を他の情報コードと関連付けて使用できるようになり、利便性をより一層高めることができる。更に、店舗側での他の情報コードの印刷を感熱方式で行うことができるため、インク等の消耗品を低減できると共に印刷コストを下げることができ、インク収容スペースの削減やメンテナンスの容易化を図ることもできる。
更に、可視光照射手段によって可視光が照射されたときの券の撮像画像と、照明手段によって第2波長帯の照明光が照射されたときの券の撮像画像とに基づいて当該券の真偽を判定する真偽判定手段が設けられている。
この構成によれば、可視光が照射されたときにのみ読取可能なコードの内容と、第2波長帯の照明光が照射されたときにのみ読取可能な情報コードの内容とに基づいてより確実に真偽判定を行うことができる。従って、第2波長帯の照明光が照射されない通常時に読み取られるべきコードなどの改竄等をより確実に防止することができ、セキュリティ面を一層強化することができる。
このように、真偽判定に用いる情報コードを上記のような一部非公開コードとすることで秘匿性をより一層高めることができる。
以下、本発明に係る情報コード読取システム等を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
(情報コード読取システムの概要)
図1は、本発明の第1実施形態に係る情報コード読取システムを概念的に説明する説明図である。図2は、図1の情報コード読取システムが適用される駐車場の構成を概念的に説明する説明図である。本実施形態の情報コード読取システム1(以下、システム1ともいう)は、発券機101で発行された発行券10を媒介として料金を精算する料金精算システムとして構成されており、以下では、駐車場での駐車料金を精算する駐車場精算システムを代表例として説明する。
次に、本実施形態の情報コード読取システムで用いられる発行券について詳述する。図3は、図1の情報コード読取システムで用いられる発行券の一例を概略的に説明する説明図である。図4(A)は、図3の発行券を一般的な読取装置で撮像した撮像画像を説明する説明図であり、図4(B)は、図3の発行券を図5の読取装置で撮像した撮像画像を説明する説明図である。
次に、本実施形態に係る情報コード読取システムの一部をなす情報コード読取装置について説明する。図5は、図1の情報コード読取システムの一部をなす情報コード読取装置を概略的に例示するブロック図である。図6は、図5の情報コード読取装置の要部を概略的に例示するブロック図である。
次に、情報コード読取システム1の運用について説明し、特に、発行券10の作成方法(製造方法)及び使用方法について詳述する。
このシステム1では、駐車場への来場があったことを所定の方法で検出した場合に、まず、発券機101にて券(発行券10)が発行されるようになっている(図8の最下段参照)。なお、駐車場への来場を検出する方法としては様々な方法を用いることができ、例えば、入場ゲート105への車両の接近を図示しないセンサ等によって検出してもよい。この場合、当該センサが車両の接近を検出したときに、発券機101にて券(発行券10)が発行されることになる。或いは発券機101の入力部37に対して所定操作がなされたか否かを検出してもよく、この場合、入力部37にて所定操作がなされたときに発券機101にて券(発行券10)が発行されることになる。そして、利用者がこの発行券10(駐車券)を持参して店舗等の施設内を利用したときに、施設内に設けられた施設内装置103により当該発行券10に対して第2の情報コードCaを付すことができるようになっている(図11の下段参照)。更に、利用者が、このように第2の情報コードCaが付された発行券10を持って駐車場に戻り、当該発行券10を図1、図2に示す精算機102に挿入したときに、発行券10に記録された内容に基づいて駐車料金を精算する処理が行われるようになっている。以下では、これら発券機101、施設内装置103、精算機102での動作や処理について詳述する。
まず、発券機101の具体的構成について説明する。
システム1では、駐車場(図2)に設置された発券機101が、例えば図7(A)のような構成をなしている。この発券機101は、CPU等を備えた情報処理装置として構成される制御部31、記録媒体としての記録紙Pを収容する収容部101a、収容部101aに収容された記録紙Pを送り出す送り出し装置101b、送り出し装置101bによって送り出された記録紙Pに各種印刷を行う印刷部32、印刷装置30によって印刷されてなる記録紙Pを排出する発券口101c、ROM、RAM、HDD等からなる記憶部35、液晶モニタ等として構成される表示部36、各種キーやタッチパネル等として構成される入力部37、図示しない通信部などを備えている。
なお、発券機101は、「発券手段」の一例に相当するものであり、明色モジュールと暗色モジュールとが配列された情報コードCを記録紙(記録媒体)に形成してなる券(発行券10)を発行するように機能している。
このように構成される発券機101では、収容部101aに収容された記録紙P(図8上段に示す記録媒体)を送り出し装置101bによって送り出し、第1のインク式プリンタに相当する第1印刷部33により、事前に(即ち、駐車場の来場が検出される時よりも前の時期に)、第1のインクによって第1インク領域A1(第1着色領域)を印刷しておく(図8中段)。このように、第1インク領域A1(第1着色領域)を事前に形成する際には、後に情報コードを形成するべき領域(情報コード形成対象領域:図8最下段の領域C1、C2)と重なるように第1インク領域A1(第1着色領域)を印刷しておく。そして、このように第1インク領域A1(第1着色領域)が印刷された記録紙P(即ち、第1インク領域A1が形成され、後述する情報コードCが形成されてない記録紙:図8中段参照)を、図示しない保持部において保持しておく。このように第1印刷部33によって事前に第1インク領域A1(第1着色領域)を印刷しておけば、図9に示す実際の発券の際(即ち、利用者が駐車場に来場したことを検出した後)にこのような第1インク領域A1(第1着色領域)の印刷を省略することができ、駐車場の来場を検出してから発券までの時間を短縮することができる。
図7(A)のような第1印刷部33によって図8中段のような記録紙Pを形成しておく例でも、発券機101とは独立した印刷部(第1印刷部33と同様の印刷部)によって図8中段のような記録紙Pを形成しておく例でも、発券機101において駐車場への来場があったことが検出された場合には、当該発券機101で保持される上記記録紙P(図8中段)に対し図8下段のような情報を記録し、発行券10を発券する。
次に、施設内装置103での情報コードの付加について説明する。
システム1は、店舗等の施設内に設けられる施設内装置103を備えており、この施設内装置103は、例えば、図7(B)のような構成をなしている。この施設内装置103は、図7(B)のように、CPU等からなる制御部51、各種キーやタッチパネル等として構成される入力部52、インクジェットプリンタとして構成される印刷部53、ROM、RAM、HDD等からなる記憶部55、液晶モニタ等として構成される表示部56、図示しない通信部などを備えている。なお、以下の例において入力部52、表示部56、通信部などは必須のものではなく、これらを省略して一層の簡素化を図ることもできる。
次に、精算機102の動作について説明する。
図1、図2に示す精算機102は、上述した読取装置40(図5、図6)を主要素として構成されており、この読取装置40の制御部41によって図12のような精算処理を行うように構成されている。図12に示す処理では、精算機102に設けられた図示しない挿入口から上述の発行券10(駐車券)が挿入されるまで待機処理を行い(S11)、発行券10(駐車券)の挿入を感知したときに、この発行券10(駐車券)に記録された情報コードC等の撮像を行う(S12)。なお、精算機102には、例えば発行券10(駐車券)を挿入するために設けられた挿入口(図示略)の付近において発行券10(駐車券)の挿入を検知するセンサ(例えば、近接センサ等)が設けられており、挿入口に発行券10(駐車券)が挿入されたときにこのセンサが制御部41に対して検知信号を出力するようになっている。制御部41は、このセンサからの検知信号を検出するまではS11の待機処理を行い、検知信号を検出したときにS12の撮像処理を行うようになっている。
第1実施形態に係るシステム1では、発券手段において、可視光が照射される時に暗色の反射特性を示し且つ赤外光(第2波長帯の照明光)が照射される時に明色の反射特性を示す第1着色領域を記録紙P(記録媒体)に形成する第1着色手段と、可視光が照射される時に暗色の反射特性を示し且つ赤外光(第2波長帯の照明光)が照射される時に暗色の反射特性を示す第2着色領域を記録紙P(記録媒体)に形成する第2着色手段とが設けられている。
そして、第1着色手段は、記録紙P(記録媒体)の情報コード形成対象領域において明色モジュールとなるべき位置に第1着色領域を形成し、第2着色手段は、情報コード形成対象領域において明色モジュールとなるべき位置に第2着色領域を形成せず、暗色モジュールとなるべき位置に第2着色領域を形成している。
この構成では、太陽光などの通常の可視光によって照らされる状況下では、記録紙P(記録媒体)の情報コード形成対象領域において、明色モジュールとなる位置が暗色となり、暗色モジュールとなる位置も暗色となるため、明色モジュールと暗色モジュールとが区別できなくなる。従って、太陽光などの通常の可視光によって照らされる通常時には人による情報コードCの視認を困難とすることができ、且つ一般的な読取装置(赤外光が照射不能な読取装置)による情報コードCの認識を困難とすることができる。例えば、第1実施形態のように発行券10を駐車券として利用する場合、情報コードCの内部に駐車料金の算出に用いる入庫時間の情報を記録しておき、これを精算時に読み取るようにすれば、料金精算の根拠となる情報がどの位置に存在するのかを人による直接の視認、或いは一般的な読取装置(赤外光が照射不能な読取装置)によって把握し難くすることができ、このような入庫時間の情報を改竄されにくくすることができる。
一方、赤外光(第2波長帯の照明光)が照射される時には、記録紙P(記録媒体)の情報コード形成対象領域において、明色モジュールとなる位置が明色となり、暗色モジュールとなる位置が暗色となるため、明色モジュールと暗色モジュールとが明確に区別された状態で情報コードCが表示されることになる。従って、赤外光(第2波長帯の照明光)を照射し得る特定の読取装置(図5、図6のような読取装置40等)には情報コードCの内容を読み取らせることができ、このような特定の読取装置以外に情報コードCの内容を把握させ難い秘匿性の高いシステムを構築することができる。
また、第2着色手段は第2印刷部34(第2のインク式プリンタ)を有してなり、この第2印刷部34は、可視光が照射される時に暗色の反射特性を示すと共に第2波長帯の照明光が照射される時に暗色の反射特性を示す第2のインクを備え、且つ記録紙P(記録媒体)に第2のインクにて印刷を行うように構成されている。
そして、第1印刷部33(第1のインク式プリンタ)は、記録紙P(記録媒体)において情報コード形成対象領域と重なるように第1のインクによって第1着色領域を印刷しており、第2印刷部34(第2のインク式プリンタ)は、第1着色領域と重なる領域において暗色モジュールとなるべき位置に第2着色領域を印刷している。更に、第2印刷部34(第2のインク式プリンタ)により、記録紙P(記録媒体)における第1着色領域以外の領域に、入庫時間等の文字情報を印刷するように構成されている。
この構成によれば、インクジェットプリンタのみで視認困難な情報コードCと視認容易な文字情報とを形成することができる。従って、記録媒体として簡易な紙媒体などを用いることができるため媒体面で効果的にコストを削減でき、且つ装置構成の簡素化を図ることができる。なお、第1実施形態では、第2印刷部34(第2のインク式プリンタ)によって文字情報を形成していたが、第1印刷部33(第1のインク式プリンタ)によって文字情報を印刷するようにしても同様の効果を奏することができる。
この構成によれば、駐車場で発券された券(発行券10)において第1着色領域以外に文字情報が形成されるため当該文字情報を店舗内で視認しやすくなる。また、その券に対して施設内で他の情報コードCaを付加することができるため、発行券10(駐車券)を他の情報コードCaと関連付けて使用できるようになり、利便性をより一層高めることができる。また、施設内では通常のインクによって他の情報コードCaを付加でき、特殊な印刷装置(赤外光反応インク等の特殊なインクを用いた印刷装置など)等を備えておく必要が無いため、利便性の高いシステムを施設で導入し易くなる。
次に、第2実施形態について説明する。図13は、第2実施形態に係る情報コード読取システムでの発行券の作成方法を概略的に説明する説明図である。図14(A)は、第2実施形態に係る情報コード読取システムにおいて、施設内で第2の情報コードを形成した例を示す説明図であり、図14(B)は、図14(A)の発行券を図5の読取装置により赤外光を照射して撮像した撮像画像を説明する説明図である。
本実施形態では、図7(A)に示すような第1実施形態と同様の発券機101が用いられており、この発券機101の収容部101aにおいて、図13上段のような記録紙P(第1印刷部33及び第2印刷部34による印刷がなされていない感熱紙)が複数枚積み重なった構成、或いはロール紙の構成で収容されている。そして、図9と同様の流れで発券処理が行われるようになっている。なお、本実施形態での発券処理の流れは、S4、S5の処理の具体的内容以外は図9と同様であるので以下では図9を参照して説明することとする。
本実施形態では、第1実施形態と同一の施設内装置103が用いられており、上述のように形成された発行券10に対し、この施設内装置103によって第1実施形態と同一の第2の情報コードCa(即ち、第1実施形態と同様の割引情報が記録された情報コード)を第1実施形態と同一の方法で形成している。これにより、情報コードC及び第2の情報コードCaが付された発行券10が得られることになる。
本実施形態では、第1実施形態と同一の構成をなす精算機102によって第1実施形態と同様の流れ(図12参照)で精算処理が行われるようになっている。従って、精算処理については図12を参照しつつ説明する。
本実施形態でも第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態では、感熱式プリンタに相当する第1印刷部33が、感熱紙として構成される記録紙P(記録媒体)において情報コード形成対象領域(情報コードCが形成されるべき領域)と重なるように所定形状のサーマル印刷領域A5(第1着色領域)を印刷し、第2のインク式プリンタに相当する第2印刷部34は、このサーマル印刷領域A5(第1着色領域)と重なる領域において暗色モジュールとなるべき位置に第2着色領域を印刷している。また、第1印刷部33は、記録紙P(記録媒体)における第1着色領域以外の領域に文字情報(B5に示す入庫時間情報など)を印刷している。
この構成によれば、サーマル印刷領域A5などの第1着色領域の印刷を感熱方式で行うことができるため、インク等の消耗品を低減することができ、印刷コストを下げることができる。また、サーマル印刷領域A5などの第1着色領域を形成するためにインクを準備しておく必要が無いため、そのための収容スペースを削減することができ、特に発券機101などの小型化、簡素化、低コスト化を図ることができる。更に、第1印刷部33にインクを補充する必要が無くなるため、このようなインク補充のための労力を軽減することができ、メンテナンスの容易化、省力化を図ることができる。
この場合、印刷部53は、「施設内サーマルプリンタ」の一例に相当し、発行券10を保持しつつ当該発行券10に対して感熱方式で印刷を行うことで記録紙P(記録媒体)に他の情報コードCaを形成するように機能する。
次に、第3実施形態について説明する。
図15は、第3実施形態に係る情報コード読取システムでの発行券の作成方法を概略的に説明する説明図である。図16は、第3実施形態に係る情報コード読取システムにおいて、施設内で第2の情報コードを形成した例を示す説明図である。図17は、第3実施形態に係る情報コード読取システムの一部をなす情報コード読取装置を概略的に例示するブロック図である。図18は、図17の情報コード読取装置の要部を概略的に例示するブロック図である。図19(A)は、図16の発行券に対して可視光を照射して撮像した撮像画像を説明する説明図である。図19(B)は、図16の発行券に対して赤外光を照射して撮像した撮像画像を説明する説明図である。図20は、第3実施形態に係る情報コード読取システムにおいて精算機で行われる精算処理の流れを例示するフローチャートである。
本実施形態でも、第1印刷部33がサーマル印刷によって印刷する部分が第1着色領域に相当し、第2印刷部34がインク(第1実施形態と同様の第2のインク)によって印刷する部分が第2着色領域に相当するが、第1着色領域と第2着色領域とが重なった部分については、第2着色領域の特性が表れ、可視光が照射される時に暗色の反射特性を示し且つ赤外光(第2波長帯の照明光)が照射される時に暗色の反射特性を示すようになっている。
本実施形態では、図7(A)に示すような第1実施形態と同様の発券機101が用いられており、この発券機101の収容部101aにおいて、図15上段のような記録紙P(第1印刷部33及び第2印刷部34による印刷がなされていない感熱紙)が複数枚積み重なった構成、或いはロール紙の構成で収容されている。そして、図9と同様の流れで発券処理が行われるようになっている。なお、本実施形態での発券処理の流れは、S3〜S5の処理の具体的内容以外は図9と同様であるので以下では図9を参照して説明することとする。
本実施形態では、第1実施形態と同様の施設内装置103が用いられているため、以下では、図7(B)を参照して説明する。本実施形態で用いられる施設内装置103は、印刷部53がサーマルプリンタとして構成されている点が第1実施形態と異なっている。
本実施形態でも、図15下段のように発行された発行券10に対して、第1実施形態と同様の方法で、第1実施形態と同様の内容、形状の第2の情報コードCa(割引情報を記録した情報コード)を付している。具体的には、利用者によって図15下段のような発行券10が持参されて施設内装置103の所定位置にセットされたときに、サーマルプリンタとして構成される印刷部53により、第1実施形態と同様の割引情報を記録してなる情報コードCaを図16のように発行券10の所定位置に印刷している。
この場合、印刷部53は、「施設内サーマルプリンタ」の一例に相当し、発行券10を保持しつつ当該発行券10に対して感熱方式で印刷を行うことで当該発行券10を構成する記録紙P(記録媒体)に他の情報コードCaを形成するように機能する。
本実施形態で用いられる精算機102は、読取装置40の構成が図17、図18のような構成となっている。このような読取装置40を主要素とする精算機102によって図20のような流れで精算処理を行っている。この図20の精算処理において、S31の処理は、第1実施形態の精算処理のS11(図12)と同様であり、発行券10(駐車券)の挿入を検知するセンサ(例えば、近接センサ等)からの検知信号を検出するまではS31の処理を行い、検知信号を検出したときにS32の処理を行っている。
上記「真偽判定手段」は、具体的には、第1照明光源43(可視光照射手段)によって可視光が照射されたときに発行券10の撮像画像から得られる情報コードの個数が正規個数と一致しているか否か、及び第2照明光源44(照明手段)によって赤外光(第2波長帯の照明光)が照射されたときの発行券10の撮像画像から得られる情報コードの個数が正規個数と一致しているか否かに基づいて当該発行券10の真偽を判定するように機能している。
また、上記「真偽判定手段」は、具体的には、第1照明光源43(可視光照射手段)によって可視光が照射されたときに発行券10の撮像画像から得られる情報コード(情報コードCb)に記録されたデータ(例えば、入庫時間のデータ)と、第2照明光源44(照明手段)によって赤外光(第2波長帯の照明光)が照射されたときの発行券10の撮像画像から得られる情報コード(情報コードC)に記録されたデータとが一致しているか否かに基づいて当該発行券10の真偽を判定するように機能している。
本実施形態でも、第1、第2実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態に係るシステムでは、情報コード読取装置40において、第2照明光源44(照明手段)によって赤外光(第2波長帯の照明光)が照射される時期とは異なる時期に可視光を照射可能な第1照明光源43(可視光照射手段)が設けられており、撮像部42(撮像手段)は、発行券10に対し第1照明光源43(可視光照射手段)によって可視光が照射されたときの発行券10の画像と、発行券10に対し第2照明光源44(照明手段)によって第2波長帯の照明光が照射されたときの発行券10の画像とを撮像するように構成されている。
更に、第1照明光源43(可視光照射手段)によって可視光が照射されたときの発行券10の撮像画像と、第2照明光源44(照明手段)によって赤外光(第2波長帯の照明光)が照射されたときの発行券10の撮像画像とに基づいて当該発行券の真偽を判定する真偽判定手段が設けられている。
この構成によれば、可視光が照射されたときにのみ読取可能なコードの内容と、赤外光(第2波長帯の照明光)が照射されたときにのみ読取可能な情報コードの内容とに基づいてより確実に真偽判定を行うことができる。従って、例えば赤外光の照射時には読取不能となり通常時に視認、読取可能となるようなコード(情報コード)の改竄を防止することができ、セキュリティ面を一層強化することができる。例えば、第三者が、発行券10に付されたコードが特殊コード(赤外光の照射時には読取不能となり通常時に視認、読取可能となるようなコード)であることを知らずに当該コードを通常のインクで印刷したコードに不正に貼り替えたとしても、このような不正をより確実に発見できるようになる。
次に、第4実施形態について説明する。
図21は、第4実施形態に係る情報コード読取システムで用いられる情報コード(一部非公開コード)の構成を概略的に説明する説明図である。図22(A)は、図21の一部非公開コードのデータ構成を例示する説明図であり、図22(B)は、公開領域に記録する開示データを例示する説明図であり、図22(C)は、非公開領域に記録する暗号データを例示する説明図である。図23は、第4実施形態に係る情報コード読取システムで行われる精算処理における情報コード(一部非公開コード)の解読処理の流れを例示するフローチャートである。
本実施形態で用いられる精算機102は、第3実施形態と同一の構成(図17、図18)となっており、第3実施形態と同様、図20の流れで精算処理が行われるようになっている。但し、図20の精算処理において、S35での情報コードCの具体的解読方法、及びS39での具体的認証処理のみが第3実施形態と異なっており、以下ではこの点を詳述する。なお、S35、S39以外の処理については、第3実施形態と同一である。
第4実施形態の構成を用いても、第3実施形態と同一の効果を奏することができる。
更に本実施形態のように、情報コードCを一部非公開コードとして構成することで、セキュリティ性を一層高めることができる。特に、情報コードCにどのような情報が記録されているかを第三者が把握できなくなるため、不正な改竄を行うための何らかのきっかけすら与えにくくすることができる。例えば、情報コードCに重要なデータが記録されていることを第三者が把握しにくくなるため、情報コードCと情報コードCbを共に改竄するようなことを考えにくくすることができ、仮に改竄を試みようとしても、情報コードCについては暗号化キーを知らない限りに正規のコードをを作成することができないため、このような不正をより確実に防ぐことができる。
次に、第5実施形態について説明する。図24は、第5実施形態に係る情報コード読取システムにおいて精算機で行われる精算処理の流れを例示するフローチャートである。
第5実施形態の構成は、第1実施形態の構成に機能を付加している点が第1実施形態と異なっている。具体的には、施設内装置103で生成される第2の情報コードCaにおいて、割引情報に加え、入庫時間の情報を併せて記録している点、及び図12のような精算処理を図24のような精算処理に変更した点が第1実施形態と異なっており、それ以外は第1実施形態と同様である。よって第1実施形態と同様の構成等については第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明は省略することとし、適宜図1〜図14を参照することとする。
本実施形態では、第1実施形態と同様の構成の精算機102(図1、図2、図5、図6)が用いられ、図24のS67、S68が付加されている点が、第1実施形態の精算処理(図12)と異なっている。なお、図24の精算処理において、S61〜S66は、図12のS11〜S16とそれぞれ同一の処理であるので詳細な説明は省略する。
本実施形態の構成によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態では、施設内装置103(施設内情報コード形成手段)は、情報コードCの記録内容に対応する所定情報が記録された他の情報コードCaを記録紙P(記録媒体)に形成するものとされている。そして、情報コード読取装置40は、撮像部42(撮像手段)によって撮像された発行券10に形成された他の情報コードCaの記録内容と情報コードCの記録内容とに基づいて当該発行券10の真偽を判定する真偽判定手段を有している。
この構成によれば、駐車場発券機101で発券された発行券19に付された情報コードCの内容と、施設内で当該発行券10に形成された他の情報コードCaの内容とに基づいて当該発行券10の真偽をより確実に判定することができる。特に、駐車場発券機101で予め付される情報コードCは一般的な読取装置40では認識が難しく、視認することも難しいため、第三者が認証の基準となる情報コードCを入手することや偽造することが困難となる。従って、不正認証を防止する対策を講じやすく、セキュリティ面を強化し易くなる。
この構成によれば、情報コードCに記録されて精算に用いられる情報(入庫時間)を他の情報コードCaに記録される入庫時間情報と比較してより確実に真偽判定を行うことができる。特に、駐車券を用いた駐車システムでは、入庫時間に基づいて駐車料金が決定するため、発行券10に記録された入庫時間が偽造されてしまうと管理者等が不利益を被る虞があるが、上記構成によればこのような不利益を防止し易くなる。例えば、第2の情報コードCaを改ざんすることによる割引情報や入庫時間のごまかし(例えば入庫時間が10時なのに、14時の情報の入った情報コードCaを貼付する等のごまかしなど)などによる駐車料金の不正を防ぐことができるように確実に真偽判定を行うことができる。
次に、第6実施形態について説明する。
第6実施形態の構成は、第1実施形態で用いた情報コードCを第4実施形態の代表例で用いたような一部非公開コードとしている点、及び読取装置40を、このような一部非公開コードを解読し得る読取装置とした点が第1実施形態と異なっている。従って、以下では第1実施形態と異なる部分について詳述し、第1実施形態と同様の部分については詳細な説明を省略する。なお、図1〜図12については第1実施形態と同様であるので適宜参照することとする。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
このように背景領域に意匠性を持たせることで、第2波長帯の照明光(赤外光)が照射されていない通常時には、情報コードCの形成領域がデザイン領域内において当該デザイン領域と同種の反射特性を示すことになり、情報コードの形成領域がデザイン領域の一部として区別なく視認されることになる。従って、情報コードの位置を特定することがより一層困難となり、セキュリティ性をより高めることができる。また、デザイン領域とは別で情報コードCの領域を設ける必要が無いため、デザイン領域のスペースを大きく確保し易くなり、情報コードCがデザイン領域のデザイン性を阻害するといった問題も生じにくくなる。
また、このように情報コードCの周囲の背景領域を情報コード形成媒体の一方面の略全体に広がらせ且つ暗色領域として構成する場合、反転領域とせずに非反転領域としてもよい。この場合、情報コードCを明暗反転コードとして構成し、明色モジュールとして構成されるべき部分を非反転領域として構成し、暗色モジュールとして構成されるべき部分を反転領域とすればよい。これにより、第2照明光を照射して読み取る場合に、媒体全体に広がる暗色の背景の中から暗色モジュールとして構成されるべき部分(反転領域)が明暗反転の明色領域として浮き上がり、明色モジュールとして構成されるべき部分が明暗反転の暗色領域として浮き上がるため、読み取りを良好に行うことができる。
具体的には、第1印刷部33が、上述の第1のインクと第2のインクとを使い分けて印刷できるようにすればよく、第1印刷部33が第1着色領域を形成する場合には第1のインクを用いて印刷を行うようにし、第2着色領域を形成する場合には第2のインクを用いて印刷を行うようにすればよい。このように単一のインクジェットプリンタが複数のインクを使い分ける方法自体は公知の方法を用いることができる。
10…発行券(券)
32…印刷部
33…第1印刷部(第1着色手段)
34…第2印刷部(第2着色手段)
40…情報コード読取装置
41…制御部(解読手段、真偽判定手段)
42…撮像部(撮像手段)
43…第1照明光源(可視光照射手段)
44…照明光源(照明手段)
51…制御部(情報コード生成手段)
53…印刷部(施設内インク式プリンタ)
A1…第1インク領域
A2…背景領域
A3…暗色モジュールの領域
A4…明色モジュールの領域
A5…サーマル印刷領域
B2〜B7…情報
101…発券機(発券手段、駐車場発券機)
102…精算機
103…施設内装置(施設内情報コード形成手段)
C…情報コード
Ca…第2の情報コード(他の情報コード)
P…記録紙(記録媒体)
Claims (10)
- 明色モジュールと暗色モジュールとが配列された情報コードを記録媒体に形成してなる券を発行する発券手段と、
可視光の波長帯とは異なる所定の第2波長帯の照明光を照射可能な照明手段と、前記照明手段によって前記第2波長帯の照明光が照射された前記券を撮像可能な撮像手段と、前記撮像手段によって撮像された前記券の画像から前記情報コードを抽出して解読する解読手段と、を備えた情報コード読取装置と、
を有する情報コード読取システムであって、
前記発券手段は、
所定の操作がなされる入力部と、
前記入力部に対して前記所定の操作がなされたことの検出を所定条件とするとき、当該所定条件が成立した場合に前記券を発行する発券機と、
可視光が照射される時に暗色の反射特性を示し且つ前記第2波長帯の照明光が照射される時に明色の反射特性を示す第1着色領域を前記記録媒体に形成する第1着色手段と、
前記第1着色手段によって前記第1着色領域が形成された前記記録媒体を保持する構成であり且つ前記発券機に設けられる保持部と、
可視光が照射される時に暗色の反射特性を示し且つ前記第2波長帯の照明光が照射される時に暗色の反射特性を示す第2着色領域を前記記録媒体に形成する構成であり、前記発券機に設けられる第2着色手段と、
を備え、
前記第1着色手段は、前記所定条件の成立前に、事前に前記記録媒体の情報コード形成対象領域に前記第1着色領域を形成する構成であり、
前記保持部は、前記所定条件の成立前に、事前に前記第1着色手段によって前記第1着色領域が形成された前記記録媒体を保持する構成であり、
前記第2着色手段は、前記情報コード形成対象領域において前記明色モジュールとなるべき位置に前記第2着色領域を形成せず、前記暗色モジュールとなるべき位置に前記第2着色領域を形成することで前記記録媒体に前記情報コードを形成する構成であり、当該情報コードには前記所定の操作の検出時間が記録され、且つ前記情報コード及び前記検出時間を含めた情報の形成を前記所定条件の成立後に行うことを特徴とする情報コード読取システム。 - 前記第1着色手段は、可視光が照射される時に暗色の反射特性を示すと共に前記第2波長帯の照明光が照射される時に明色の反射特性を示す第1着色領域を前記記録媒体に形成するための第1のインクを備え、且つ前記記録媒体に前記第1のインクにて印刷を行い得る第1のインク式プリンタを備え、
前記第2着色手段は、可視光が照射される時に暗色の反射特性を示すと共に前記第2波長帯の照明光が照射される時に暗色の反射特性を示す第2着色領域を前記記録媒体に形成するための第2のインクを備え、且つ前記記録媒体に前記第2のインクにて印刷を行い得る第2のインク式プリンタを備え、
前記第1のインク式プリンタは、前記記録媒体において前記情報コード形成対象領域と重なるように前記第1のインクによって前記第1着色領域を印刷し、
前記第2のインク式プリンタは、前記第1着色領域と重なる領域において前記暗色モジュールとなるべき位置に前記第2着色領域を印刷し、
更に、前記第1のインク式プリンタ及び前記第2のインク式プリンタの少なくともいずれかにより、前記記録媒体における前記第1着色領域以外の領域に文字情報を印刷することを特徴とする請求項1に記載の情報コード読取システム。 - 前記第1のインク式プリンタが、前記第2のインク式プリンタとして兼用されていることを特徴とする請求項2に記載の情報コード読取システム。
- 前記記録媒体は、感熱紙として構成されるものであり、
前記第1着色手段は、前記記録媒体に印字ヘッドを対向させて感熱方式で印刷を行う感熱式プリンタを有してなり、
前記第2着色手段は、可視光が照射される時に暗色の反射特性を示すと共に前記第2波長帯の照明光が照射される時に暗色の反射特性を示すインクを備え、且つ前記記録媒体に前記インクにて印刷を行い得る第2のインク式プリンタを有してなり、
前記感熱式プリンタは、前記記録媒体において前記情報コード形成対象領域と重なるように前記第1着色領域を印刷し、
前記第2のインク式プリンタは、前記第1着色領域と重なる領域において前記暗色モジュールとなるべき位置に前記第2着色領域を印刷し、
更に、前記感熱式プリンタ及び前記第2のインク式プリンタの少なくともいずれかにより、前記記録媒体における前記第1着色領域以外の領域に文字情報を印刷することを特徴とする請求項1に記載の情報コード読取システム。 - 駐車場に設置されると共に、前記記録媒体を収容する収容部と、前記第2のインク式プリンタと、を備え、前記第2のインク式プリンタが前記収容部に収容される前記記録媒体に対して少なくとも入庫時間を記録した前記情報コードを印刷することで、前記情報コードが付された前記券を発券する駐車場発券機と、
施設内に設置され、前記第2のインク又はサーマル方式にて前記記録媒体に他の情報コードを形成する施設内情報コード形成手段と、
を有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の情報コード読取システム。 - 前記施設内情報コード形成手段は、前記情報コードの記録内容に対応する所定情報が記録された前記他の情報コードを前記記録媒体に形成するものであり、
前記情報コード読取装置は、前記撮像手段によって撮像された前記券に形成された前記他の情報コードの記録内容と前記情報コードの記録内容とに基づいて当該券の真偽を判定する真偽判定手段を有することを特徴とする請求項5に記載の情報コード読取システム。 - 前記文字情報は、駐車場の入庫時間を示す文字情報であり、
前記施設内情報コード形成手段は、
入庫時間情報を入力可能な入力手段と、
前記入力手段によって前記入庫時間情報が入力されることに基づき、前記入庫時間情報が記録された前記他の情報コードを生成する情報コード生成手段と、
前記券を保持すると共に当該券に対し前記情報コード生成手段によって生成された前記他の情報コードを前記第2のインクにて印刷する施設内インク式プリンタと、
を備え、
前記真偽判定手段は、前記他の情報コードに記録された前記入庫時間情報と前記情報コードに記録された入庫時間とに基づいて前記券の真偽を判定することを特徴とする請求項6に記載の情報コード読取システム。 - 駐車場に設置されると共に、前記記録媒体を収容する収容部と、前記第2のインク式プリンタと、を備え、前記第2のインク式プリンタが前記収容部に収容される前記記録媒体に対して少なくとも入庫時間を記録した前記情報コードを印刷することで、前記情報コードが付された前記券を発券する駐車場発券機と、
施設内に設置されると共に、前記券に対して感熱方式で印刷を行うことで前記記録媒体に他の情報コードを形成する施設内サーマルプリンタを備えた施設内情報コード形成手段と、
を有することを特徴とする請求項4に記載の情報コード読取システム。 - 前記情報コード読取装置は、前記照明手段によって前記第2波長帯の照明光が照射される時期とは異なる時期に可視光を照射可能な可視光照射手段を備え、
前記撮像手段は、前記券に対し前記可視光照射手段によって可視光が照射されたときの前記券の画像と、前記券に対し前記照明手段によって前記第2波長帯の照明光が照射されたときの前記券の画像とを撮像するように構成され、
更に、前記可視光照射手段によって可視光が照射されたときの前記券の撮像画像と、前記照明手段によって前記第2波長帯の照明光が照射されたときの前記券の撮像画像とに基づいて当該券の真偽を判定する真偽判定手段が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の情報コード読取システム。 - 前記情報コード形成対象領域に形成される前記情報コードは、所定の暗号化キーに基づいて暗号化された暗号データが記録された非公開領域を少なくとも一部含む一部非公開コードであることを特徴とする請求項6、7、9のいずれか一項に記載の情報コード読取システム。
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