JP5968945B2 - 雌コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、複数種類の雄コネクタを選択的に接続可能に構成された雌コネクタに関する。
パーソナルコンピュータやその周辺機器、さらには携帯電話やデジタルカメラ等の多くの電子機器には、他の機器との接続用としてUSB(Universal Serial Bus)規格に準じた雌コネクタ(レセプタクルコネクタ)が設けられている。
USBコネクタでは、その転送速度を向上させた新たな規格が開発されている。例えば、現在主流のUSB2.0規格の上位となる高速転送用のUSB3.0規格が広まりつつある。USB3.0規格の雌コネクタでは、下位のUSB2.0規格との互換性を確保するため、USB2.0規格の雄コネクタを嵌合する受容部に加え、USB3.0規格の雄コネクタを嵌合する受容部を備え、両規格の雄コネクタ(プラグコネクタ)を選択的に利用可能としている。
例えば、マイクロタイプのUSB3.0規格に準じた雌コネクタは、2つの受容部を幅方向に連接した構造となっている。すなわち、マイクロタイプのUSB2.0規格の雄コネクタは一方の受容部にのみ嵌合し、マイクロタイプのUSB3.0規格の雄コネクタは両方の受容部に同時に嵌合する。このような雌コネクタでは、2つの受容部の間を仕切り壁によって仕切っているが、仕切り壁は2つの受容部の間を完全に仕切るわけではなく、USB3.0規格の雄コネクタを通過させるための隙間を設けている。このため、USB2.0規格の雄コネクタを一方の受容部に接続した際には、前記隙間のために雄コネクタが横方向にこじれたり、がたつきを生じたりすることがある。
そこで、特許文献1には、2つの受容部の間となる位置に、一方の受容部のみに嵌合する雄コネクタが接続された際、該雄コネクタの側面と当接する当接部を設けた構成が提案されている。この構成により、一方の受容部のみに嵌合する雄コネクタの側面を当接部によって支持し、そのがたつきを抑えることが可能となっている。
特開2009−277497号公報
ところが、上記特許文献1の構成において、当接部は2つの受容部の間の仕切り壁の側面を切り起こすことで形成されている。つまり、この当接部は、一方の受容部側に突出した状態で固定されている。そのため、両方の受容部に同時に嵌合する構造の雄コネクタを接続する際、該雄コネクタが当接部に引っ掛かり、円滑な接続が難しい場合がある。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、複数種類の雄コネクタを円滑に接続可能であると共に、接続した雄コネクタを安定して保持することができる雌コネクタを提供することを目的とする。
本発明に係る雌コネクタは、少なくとも第1の受容部と第2の受容部とが連接して設けられ、前記第1の受容部に嵌合する第1の雄コネクタと、前記第1の受容部及び前記第2の受容部に同時に嵌合する第2の雄コネクタとを選択的に接続可能な雌コネクタであって、前記第1の受容部と前記第2の受容部との間となる位置に、前記第1の雄コネクタを前記第1の受容部に嵌合させた際には該第1の雄コネクタの側面と当接可能であり、前記第2の雄コネクタを前記第1の受容部及び前記第2の受容部に嵌合させる際には退避する可動式の側面支持部材を備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、当該雌コネクタに接続された第1の雄コネクタは、その側面が第1の受容部の側方に配置された側面支持部材によって支持される。このため、第1の受容部に嵌合させた第1の雄コネクタががたつきを生じることを防止でき、その接続状態を安定して保持することができる。さらに、第2の雄コネクタを当該雌コネクタに接続する際には、2つの受容部の間に介在している側面支持部材が可動して退避する。このため、側面支持部材が邪魔になることなく第2の雄コネクタを雌コネクタに円滑に接続することができる。
前記側面支持部材は、前記第2の雄コネクタが接続される際、該第2の雄コネクタによって押圧されることで、前記第1の受容部と前記第2の受容部との間となる位置から退避する構成としてもよい。これにより、第2の雄コネクタを雌コネクタに接続する際、側面支持部材を確実に退避させることができる。
前記第2の雄コネクタは、前記第1の受容部に嵌合する第1の嵌合部と、前記第2の受容部に嵌合する第2の嵌合部と、該第1の嵌合部と該第2の嵌合部との間を繋ぐ連接部とを有し、前記側面支持部材は、前記連接部によって押圧されることで退避する構成であってもよい。
前記側面支持部材は、前記第1の受容部と前記第2の受容部との間となる位置に出没可能な支持部と、該支持部を弾性変位可能に支持するばね部とを有し、前記支持部は、前記連接部による押圧力が付与されていない状態では前記ばね部の付勢力によって前記第1の受容部と前記第2の受容部との間となる位置に突出し、前記連接部による押圧力が付与された状態では前記ばね部を介して変位して前記第1の受容部と前記第2の受容部との間となる位置から没した位置に退避する構成としてもよい。そうすると、側面支持部材の支持部は、第2の雄コネクタの連接部による押圧力が付与されていない状態ではばね部の付勢力によって2つの受容部の間となる位置に突出して第1の雄コネクタの側面を支持する。また、連接部による押圧力が付与された状態ではばね部を介して変位して2つの受容部の間となる位置から没した上方位置に退避するため、第2の雄コネクタの円滑な接続が許容される。このため、複雑な可動機構等を設けることなく、側面支持部材を第2の雄コネクタの押圧力によって円滑に可動させることができる。
前記第1の受容部及び前記第2の受容部を設けたケースを備えると共に、該ケースには、前記連接部が通過可能な状態で前記第1の受容部と前記第2の受容部との間を仕切る仕切り壁が設けられており、前記仕切り壁には、前記第1の受容部側に臨む係止凹部が形成され、前記側面支持部材には、前記係止凹部で係止される係止片が形成されていてもよい。そうすると、第1の受容部30に第1の雄コネクタが接続された状態において第1の雄コネクタを第2の受容部側の横方向へと移動させる外力が付与された場合であっても、側面支持部材の係止片が係止凹部によって係止される。これにより、第1の雄コネクタの側面を受け止める側面支持部材の支持部の第2の受容部側への移動が阻止されるため、第1の雄コネクタの接続状態をより安定して支持することができる。
前記係止凹部及び前記係止片は、前記第1の雄コネクタの前記第1の受容部への嵌合方向に沿って複数位置に設けられていると、第1の雄コネクタの側面をその接続方向に渡る複数箇所において側面支持部材で支持することができる。これにより、第1の受容部内で第1の雄コネクタが横方向にこじれたりがたついたりすることを一層確実に防止することができる。
前記側面支持部材は、前記ケースに固定される取付部を有し、該取付部と前記支持部との間が前記ばね部で繋がれていると、支持部を円滑に弾性変位させることができる。
当該雌コネクタは、Micro−USB3.0規格に準ずるものであってもよい。また、前記第1の雄コネクタは、Micro−USB2.0規格に準じ、前記第2の雄コネクタは、Micro−USB3.0規格に準ずるものであってもよい。
本発明によれば、第1の受容部に嵌合させた第1の雄コネクタががたつきを生じることを側面支持部材によって防止でき、その接続状態を安定して保持することができる。しかも、第2の雄コネクタを接続する際には側面支持部材が可動して退避するため、側面支持部材が邪魔になることなく第2の雄コネクタを雌コネクタに円滑に接続することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る雌コネクタの一部分解斜視図である。 図2は、図1に示す雌コネクタの斜視図である。 図3は、雌コネクタに第1雄コネクタを接続する前の状態を示す斜視図である。 図4は、図3に示す状態から第1雄コネクタを押し込んで雌コネクタに接続した状態を示す斜視図である。 図5は、雌コネクタに第2雄コネクタを接続する前の状態を示す斜視図である。 図6は、図5に示す状態から第2雄コネクタを押し込んで雌コネクタに接続した状態を示す斜視図である。 図7は、図2に示す雌コネクタの正面図である。 図8は、図2に示す雌コネクタを仕切り壁に沿って切断した縦断面図である。
以下、本発明に係る雌コネクタについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る雌コネクタ10の一部分解斜視図であり、図2は、図1に示す雌コネクタ10の斜視図である。雌コネクタ10は、ノートブック型、デスクトップ型及びタブレット型等のパーソナルコンピュータやスマートフォン、家電製品等の各種電子機器に搭載される。雌コネクタ10は、これら電子機器と周辺機器との間を接続するケーブルやフラッシュメモリ等の機器の一端に取り付けられた複数種類(本実施形態では2種類)の雄コネクタとの接続規格に使用される。
本実施形態における雌コネクタ10は、公知のマイクロタイプのUSB3.0規格(Micro−USB3.0)に準じたものである。より具体的には、雌コネクタ10はマイクロタイプのUSB3.0−ABタイプ規格(Micro−USB3.0−ABタイプ)に準じたものである。従って、雌コネクタ10は、マイクロタイプのUSB2.0−A又はBタイプ規格の第1雄コネクタ12(図3参照)と、マイクロタイプのUSB3.0−A又はBタイプ規格の第2雄コネクタ14(図5参照)とを選択的に接続可能である。
図3は、雌コネクタ10に第1雄コネクタ12を接続する前の状態を示す斜視図であり、図4は、図3に示す状態から第1雄コネクタ12を押し込んで雌コネクタ10に接続した状態を示す斜視図である。図5は、雌コネクタ10に第2雄コネクタ14を接続する前の状態を示す斜視図であり、図6は、図5に示す状態から第2雄コネクタ14を押し込んで雌コネクタ10に接続した状態を示す斜視図である。
先ず、第1雄コネクタ12及び第2雄コネクタ14の構成について説明する。
図3及び図4に示すように、第1雄コネクタ(雄コネクタ)12は、複数の信号端子16を幅方向に並べた板状部材18を雌コネクタ10に対する嵌合部20となるメタルケース22内に収容した構成である。メタルケース22は、絶縁性を持った本体24の端面から突出している。
メタルケース22は、断面略矩形状で前面及び背面が開口した偏平箱状であり、その下側両角部には面取り状の傾斜面22aがそれぞれ形成されている。メタルケース22の前面は板状部材18が露出しており、雌コネクタ10に嵌合可能である。メタルケース22の背面は本体24内に配設され、信号端子16が図示しないケーブル等と接続される。メタルケース22の上面には一対の突部26,26が上下に弾性変位可能に設けられている。本実施形態の場合、第1雄コネクタ12は、Micro−USB2.0−Bタイプ規格のプラグコネクタである。
図5及び図6に示すように、第2雄コネクタ(雄コネクタ)14は、第1雄コネクタ12の側方に別の雄コネクタを増設した構造となっている。すなわち、第2雄コネクタ14は、複数の信号端子16を設けた一対の板状部材18,19を雌コネクタ10に対する嵌合部(第1の嵌合部、第2の嵌合部)20,21となるメタルケース28内に収容した構成である。メタルケース28は、絶縁性を持った本体29の端面から突出している。
メタルケース28は、メタルケース22よりも幅広であり、断面略矩形状で前面及び背面が開口した偏平箱状である。メタルケース28は、メタルケース22と同様な形状からなるメタルケース28aの側部に連接部27を介してメタルケース28bを繋いだ構造である。従って、メタルケース28aの下側両角部には面取り状の傾斜面22aが形成されている。一方のメタルケース28aの内部空間には一方の板状部材18が配設され、他方のメタルケース28bの内部空間には他方の板状部材19が配設されている。メタルケース28の前面は板状部材18,19が露出しており、雌コネクタ10に嵌合可能である。メタルケース28の背面は本体29内に配設され、信号端子16が図示しないケーブル等と接続される。一方の嵌合部20を構成するメタルケース28aの上面には一対の突部26,26が上下に弾性変位可能に設けられている。本実施形態の場合、第2雄コネクタ14は、Micro−USB3.0−Bタイプ規格のプラグコネクタである。
次に、本実施形態に係る雌コネクタ10の構成について説明する。
図1及び図2に示すように、雌コネクタ10は、幅方向に連接した2つの受容部30,31を内部に設けたメタルケース32と、メタルケース32の上面に取り付けられる側面支持部材34とを備える。
メタルケース32は、断面略矩形状で前面及び背面が開口した偏平箱状である。メタルケース32の前面は、受容部30,31への第1雄コネクタ12及び第2雄コネクタ14の受容口となっている。メタルケース32には、下板32aを上方に向かって突出変形させた仕切り壁36が設けられている。仕切り壁36は、その上面が天板32bに達しない高さ寸法に設定され、第1雄コネクタ12等の受容部30,31への進退方向に沿って延在している。メタルケース32の内部空間が仕切り壁36によって左右に仕切られることにより、2つの受容部30,31が形成されている。仕切り壁36の上面には、一方の受容部30側を向いた係止凹部36a,36bが前後に並設されている(図8も参照)。
メタルケース32の天板32bの上面には、一対の嵌合突部38,38と、一対の係止孔部40,40と、切欠部41及び孔部42とが形成されている。各嵌合突部38は、天板32bの奥側で幅方向側部にそれぞれ形成された円柱状の突起である。各係止孔部40は、一方の受容部30の幅方向側部にそれぞれ形成された矩形の孔部である。切欠部41は、仕切り壁36と重なる位置で天板32bを前面から矩形に切り欠いた部分である。孔部42は、切欠部41と並ぶようにその奥側に形成された矩形の孔部である。
一方の受容部(第1の受容部)30は、第1雄コネクタ12の嵌合部20及び第2雄コネクタ14の一方の嵌合部20を挿入可能な形状である。この受容部30の内部には、複数の信号端子44を設けた板状部材46が収容されている。他方の受容部(第2の受容部)31は、第2雄コネクタ14の他方の嵌合部21を挿入可能な形状である。この受容部31の内部には、複数の信号端子44を設けた板状部材47が収容されている。板状部材46,47は、メタルケース32の背面開口を塞ぐ樹脂部材50(図7参照)の前面からそれぞれ突出し、メタルケース32の前面に露出している。また、仕切り壁36の上面と天板32bの下面との間の空間であって2つの受容部30,31間を連通する空間は、第2雄コネクタ14の連接部27を挿入可能な形状である。
次に、側面支持部材34は、ステンレス等の帯状の薄板を折り返した形状としたことで弾性を持った板ばね状部材であり、メタルケース32の天板32bの上面に対して取り付けられる。側面支持部材34は、左右一対の取付部52,52と、左右の取付部52,52間を繋ぐ弾性ブリッジ部54と、弾性ブリッジ部54の前端面から手前側へと突出した支持部56とを有する。
各取付部52は、円形の取付孔52aを有する。各取付孔52aにメタルケース32の嵌合突部38を圧入することにより、側面支持部材34がメタルケース32に固定される。
弾性ブリッジ部54は、帯状の薄板を各取付部52から手前側に突出させた後、Uターンさせて奥側へと延在させた左右一対のばね部54a,54aと、各ばね部54aを中央で連接させた連接板54bとを有する。左右のばね部54aの一端が取付部52を介してメタルケース32に固定されるため、他端となる連接板54bはばね部54aの弾性変形作用によって上下に弾性変位可能である(図6参照)。
支持部56は、連接板54bの前端面から手前側へと突出しており、2つの受容部30,31の間となる位置に配設される。支持部56は、自由端である手前側から奥側の連接板54bに向かって順に第1支持板56aと第2支持板56bとを有する。第1支持板56aは、支持部56の自由端側で上下方向に沿って配設されると共に、下端に向かって漸次連接板54b側へと傾斜した傾斜板である。第1支持板56aの下端部には、受容部30側となる幅方向一部を下方に向かって突出させた係止片56cが設けられている(図8も参照)。第2支持板56bは、第1支持板56aと連接板54bとの間で上下方向に沿って配設されている。第2支持板56bの下端部には、受容部30側となる幅方向一部を下方に向かって突出させた係止片56dが設けられている(図8も参照)。係止片56dは、下端に向かって漸次連接板54b側へと傾斜した傾斜板である。
支持部56は、取付部52の取付孔52aがメタルケース32の嵌合突部38に圧入固定された状態で、第1支持板56aが切欠部41に挿入され、第2支持板56bが孔部42に挿入される。これにより、第1支持板56a及び第2支持板56bが2つの受容部30,31の間となる位置において、仕切り壁36と天板32bとの間に形成された隙間に介在すると共に、係止片56c,56dが仕切り壁36の係止凹部36a,36bにそれぞれ挿入配置される。
次に、本実施形態に係る雌コネクタ10に第1雄コネクタ12及び第2雄コネクタ14を接続する際の動作及び作用について説明する。
先ず、雌コネクタ10に第1雄コネクタ12を接続する際には、図4に示すように、一方の受容部30に第1雄コネクタ12の嵌合部20(メタルケース22)を挿入して嵌合させる。そうすると、受容部30内の板状部材46は、その下面に設けられた信号端子44が第1雄コネクタ12側の板状部材18の上面に設けられた信号端子16と接触する。これにより、雌コネクタ10と第1雄コネクタ12とが電気的に且つ機械的に接続される。この際、第1雄コネクタ12のメタルケース22の上面に設けられた突部26が弾性変位して雌コネクタ10のメタルケース32の係止孔部40に係止され、雌コネクタ10と第1雄コネクタ12とがより強固に接続される。
雌コネクタ10に第1雄コネクタ12が接続された状態では、図7に示すように、第1雄コネクタ12の嵌合部20(メタルケース22)の受容部31側の側面が仕切り壁36及び側面支持部材34の支持部56(第1支持板56a及び第2支持板56b)の側面によって支持される。従って、受容部30に嵌合させた第1雄コネクタ12の嵌合部20ががたつきを生じることが防止され、その接続状態が安定して保持される。特に、本実施形態では、第1雄コネクタ12のメタルケース22の下側角部に傾斜面22aが形成されているため、メタルケース22の側面が仕切り壁36と天板32bとの間に形成された隙間に進入し易く、受容部30内で嵌合部20が横方向(幅方向)にこじれ易くなっている。しかしながら、この隙間は側面支持部材34の支持部56によって塞がれるため、第1雄コネクタ12を受容部30内で安定して支持することができ、こじれやがたつきの発生を防止できる。
次に、雌コネクタ10に第2雄コネクタ14を接続する際には、図6に示すように、両方の受容部30,31に第2雄コネクタ14の嵌合部20,21(メタルケース28a,28b)を同時に挿入して嵌合させる。そうすると、受容部30側の板状部材46は、信号端子44が第2雄コネクタ12の嵌合部20側の板状部材18の信号端子16と接触し、受容部31側の板状部材47は、信号端子44が第2雄コネクタ12の嵌合部21側の板状部材19の信号端子16と接触する。これにより、雌コネクタ10と第2雄コネクタ12とが電気的に且つ機械的に接続される。この際、第2雄コネクタ14のメタルケース28aの上面に設けられた突部26が弾性変位して雌コネクタ10のメタルケース32の係止孔部40に係止され、雌コネクタ10と第2雄コネクタ14とがより強固に接続される。
このように第2雄コネクタ14を雌コネクタ10に接続する際には、図6及び図8に示すように、2つの受容部30,31間に介在している側面支持部材34の支持部56は、第2雄コネクタ14の連接部27によって押圧されて上方に退避する。すなわち、メタルケース32の天板32bと仕切り壁36との間の隙間に進入してくる連接部27により、第1支持板56aと第2支持板56bとが順に押圧力を受ける。そうすると、側面支持部材34では、弾性ブリッジ部54のばね部54aが弾性変形し、支持部56が上方へと弾性変位する。これにより、2つの受容部30,31間に介在している支持部56がメタルケース32外に退避するため、側面支持部材34が邪魔になることなく第2雄コネクタ14を雌コネクタ10に円滑に接続することができる。この際、側面支持部材34の支持部56を構成する第1支持板56a及び第2支持板56bは、図8に示すように下端に向かって漸次奥側へと傾斜した傾斜面を有する。このため、連接部27が第1支持板56aや第2支持板56bに引っ掛かることが防止され、第2雄コネクタ14のより円滑な接続が可能となっている。
以上のように、本実施形態に係る雌コネクタ10によれば、受容部30と受容部31との間となる位置に、第1雄コネクタ12を受容部30に嵌合させた際には該第1雄コネクタ12の側面と当接可能であり、第2雄コネクタ14を受容部30及び受容部31に嵌合させる際には退避する可動式の側面支持部材34を備える。
従って、雌コネクタ10に接続された第1雄コネクタ12は、その側面が受容部30の側方に配置された側面支持部材34によって支持される。これにより、受容部30に嵌合させた第1雄コネクタ12の嵌合部20ががたつきを生じることを防止でき、その接続状態を安定して保持することができ、板状部材46に破損や変形を生じることを防止できる。さらに、第2雄コネクタ14を雌コネクタ10に接続する際には、2つの受容部30,31の間に介在している側面支持部材34が可動して退避する。これにより、側面支持部材34が邪魔になることなく第2雄コネクタ14を雌コネクタ10に円滑に接続することができる。
側面支持部材34は、2つの受容部30,31の間となる位置に出没可能な支持部56と、支持部56を弾性変位可能に支持するばね部54aとを有する。この際、支持部56は、第2雄コネクタ14の連接部27による押圧力が付与されていない状態ではばね部54aの付勢力によって2つの受容部30,31の間となる位置に突出し、連接部27による押圧力が付与された状態ではばね部54aを介して変位して2つの受容部30,31の間となる位置から没した上方位置に退避する。これにより、複雑な可動機構等を設けることなく、側面支持部材34を第2雄コネクタ14の押圧力によって円滑に可動させることができる。
雌コネクタ10は、2つの受容部30,31を内部に設けたメタルケース32を備えると共に、メタルケース32には、第2雄コネクタ14の連接部27が通過可能な状態で2つの受容部30,31間を仕切る仕切り壁36が設けられている。仕切り壁36には、一方の受容部30側に臨む係止凹部36a,36bが形成され、側面支持部材34には、係止凹部36a,36bに進入して係止される係止片56c,56dが形成されている。これにより、雌コネクタ10の一方の受容部30に第1雄コネクタ12が接続された状態において第1雄コネクタ12を他方の受容部31側の横方向へと移動させる外力が付与された場合であっても、側面支持部材34の係止片56c,56dが係止凹部36a,36bによって係止される。このため、第1雄コネクタ12の側面を受け止める側面支持部材34の支持部56の他方の受容部31側への移動が阻止され、第1雄コネクタ12の接続状態をより安定して支持することができる。
ここで、係止凹部36a,36b及び係止片56c,56dは、第1雄コネクタ12の雌コネクタ10への嵌合方向に沿って複数位置に並んでいるため、第1雄コネクタ12の側面をその接続方向に渡る複数箇所において側面支持部材34で支持することができる。これにより、受容部30内で第1雄コネクタ12が横方向にこじれたりがたついたりすることを一層確実に防止することができる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、マイクロタイプのUSB3.0−ABタイプ規格に準じた雌コネクタ10を例示したが、本発明に係る雌コネクタは、マイクロタイプのUSB3.0−Bタイプ規格に準じたものであってもよい。すなわち、本発明は、複数種類の雄コネクタを受容可能な2つの受容部を連接して設けた雌コネクタであればUSB以外の接続規格にも利用可能である。また、雌コネクタの受容部は3つ以上あってもよく、これに接続される雄コネクタも3種類以上あってもよい。
10 雌コネクタ
12 第1雄コネクタ
14 第2雄コネクタ
20,21 嵌合部
22,28,28a,28b,32 メタルケース
22a 傾斜面
27 連接部
30,31 受容部
34 側面支持部材
36 仕切り壁
36a,36b 係止凹部
52 取付部
54 弾性ブリッジ部
54a ばね部
56 支持部
56a 第1支持板
56b 第2支持板
56c,56d 係止片

Claims (5)

  1. 少なくとも第1の受容部と第2の受容部とが連接して設けられ、前記第1の受容部に嵌合する第1の雄コネクタと、前記第1の受容部に嵌合する第1の嵌合部、前記第2の受容部に嵌合する第2の嵌合部、及び該第1の嵌合部と該第2の嵌合部との間を繋ぐ連接部を有する第2の雄コネクタとを選択的に接続可能な雌コネクタであって、
    前記第1の受容部及び前記第2の受容部と、下板から該下板と対向する天板に向かって突出形成されることで前記第1の受容部と前記第2の受容部との間を仕切る仕切り壁とが設けられると共に、該仕切り壁の上面と前記天板の内面との間に前記連接部が進入可能な隙間を形成したケースと、
    前記ケースの天板の外面側から該天板に形成された孔部を通過して前記第1の受容部と前記第2の受容部との間となる位置に出没可能な支持部と、前記天板の外面側に配設されて前記支持部を弾性変位可能に支持するばね部とを有し、前記第1の雄コネクタを前記第1の受容部に嵌合させた際には該第1の雄コネクタの側面に前記支持部が当接可能であり、前記第2の雄コネクタを前記第1の受容部及び前記第2の受容部に嵌合させる際には、前記連接部によって前記支持部が押圧されて弾性変位することで、該支持部が前記第1の受容部と前記第2の受容部との間となる位置から退避する可動式の側面支持部材と、
    を備え
    前記仕切り壁には、前記第1の受容部側に臨む係止凹部が形成され、前記側面支持部材の前記支持部の先端部には、前記係止凹部で係止される係止片が形成され、
    前記第1の雄コネクタを前記第1の受容部に嵌合させた際には、該第1の雄コネクタの側面が前記支持部に当接可能な状態で支持される一方、前記支持部はその基端部が前記天板に形成された前記孔部の端面によって支持され、その先端部の前記係止片が前記仕切り壁の前記係止凹部によって支持されることを特徴とする雌コネクタ。
  2. 請求項記載の雌コネクタにおいて、
    前記係止凹部及び前記係止片は、前記第1の雄コネクタの前記第1の受容部への嵌合方向に沿って複数位置に設けられていることを特徴とする雌コネクタ。
  3. 請求項又は記載の雌コネクタにおいて、
    前記側面支持部材は、前記ケースの天板に固定される取付部を有し、該取付部と前記支持部との間が前記ばね部で繋がれていることを特徴とする雌コネクタ。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の雌コネクタにおいて、
    Micro−USB3.0規格に準ずることを特徴とする雌コネクタ。
  5. 請求項記載の雌コネクタにおいて、
    前記第1の雄コネクタは、Micro−USB2.0規格に準じ、前記第2の雄コネクタは、Micro−USB3.0規格に準ずることを特徴とする雌コネクタ。
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