JP5968890B2 - チャネル状態情報の通信のためのシステムおよび方法 - Google Patents

Description

関連出願に対する相互参照

本出願は、２０１０年９月２９日に出願された米国仮出願番号第６１／３８７，５４２号と、２０１０年１０月４日に出願された米国仮出願番号第６１／３８９，４９５号と、２０１０年１０月２１日に出願された米国仮出願番号第６１／４０５，２８３号と、２０１０年１２月１０日に出願された米国仮出願番号第６１／４２２，０９８号と、２０１１年１月１２日に出願された米国仮出願番号第６１／４３２，１１５号と、２０１０年１０月２０日に出願された米国仮出願番号第６１／４０５，１９４号と、２０１０年１１月３日に出願された米国仮出願番号第６１／４０９，６４５号との利益を主張し、これらのそれぞれの内容すべてが、参照によりここに組み込まれている。

本開示のある態様は、一般的に、ワイヤレス通信に関し、さらに詳細には、チャネル状態情報（ＣＳＩ）を通信する方法に関する。

ワイヤレス通信システムに対して要望される帯域幅要求の増加の問題に対処するために、チャネルリソースを共有することにより、複数のユーザ端末が単一のアクセスポイントと通信することが可能になる一方で、高データスループットを達成するように、様々なスキームが開発されている。複数入力複数出力（ＭＩＭＯ）技術は、次世代通信システムのための人気のある技術として近年登場してきた、このような１つのアプローチの代表的なものである。ＭＩＭＯ技術は、米国電気電子学会（ＩＥＥＥ）８０２．１１標準規格のような、いくつかの新興のワイヤレス通信標準規格において採用されている。ＩＥＥＥ８０２．１１は、短距離通信（例えば、数十メートルから数百メートル）のための、ＩＥＥＥ８０２．１１委員会により開発された１組のワイヤレスローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）エアインターフェース標準規格を示す。

ＭＩＭＯシステムは、データ送信のための、複数（Ｎ_T本）の送信アンテナと複数（Ｎ_R本）の受信アンテナとを用いる。Ｎ_T本の送信アンテナとＮ_R本の受信アンテナとにより形成されるＭＩＭＯチャネルは、Ｎ_S個の独立したチャネルに分解でき、これは、空間チャネルとも呼ばれ、ここで、Ｎ_S≦ｍｉｎ｛Ｎ_T，Ｎ_R｝である。Ｎ_S個の独立したチャネルのそれぞれは、次元に対応する。ＭＩＭＯシステムは、複数の送信アンテナおよび受信アンテナにより生成される追加の次元を利用する場合に、改善された性能（例えば、より高いスループットおよび／またはより大きな信頼性）を提供できる。

単一のアクセスポイント（ＡＰ）と複数のユーザ局（ＳＴＡ）とを持つワイヤレスネットワークでは、アップリンク方向およびダウンリンク方向の双方において、異なる局に向けて、複数のチャネル上で、並行した送信が起こることがある。このようなシステムには、多くの課題が存在する。

本開示のある態様は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。装置は、チャネル状態情報を受信するための変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）またはレートを決定するように構成されている処理システムを備える。装置は、決定されたＭＣＳまたは決定されたレートを示す制御フィールドと、チャネル状態情報の少なくとも一部分が要求されていることを示す少なくとも１つのフィールドとを含むフレームを送信するように構成されている送信機を備える。

本開示のある態様は、ワイヤレス通信の方法を提供する。方法は、チャネル状態情報を受信するための変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）またはレートを決定することを含む。方法は、決定されたＭＣＳまたは決定されたレートを示す制御フィールドと、チャネル状態情報の少なくとも一部分が要求されていることを示す少なくとも１つのフィールドとを含むフレームを送信することを含む。

本開示のある態様は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。装置は、チャネル状態情報を受信するための変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）またはレートを決定する手段を備える。装置は、決定されたＭＣＳまたは決定されたレートを示す制御フィールドと、チャネル状態情報の少なくとも一部分が要求されていることを示す少なくとも１つのフィールドとを含むフレームを送信する手段を備える。

本開示のある態様は、命令を含むコンピュータ読取可能媒体を具備する、ワイヤレスに通信するためのコンピュータプログラムプロダクトを提供する。命令は、実行されるときに、装置に、チャネル状態情報を受信するための変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）またはレートを決定させる。命令は、実行されるときに、装置に、決定されたＭＣＳまたは決定されたレートを示す制御フィールドと、チャネル状態情報の少なくとも一部分が要求されていることを示す少なくとも１つのフィールドとを含むフレームを送信させる。

本開示のある態様は、ワイヤレス通信のためのアクセスポイントを提供する。装置は、アンテナを備える。アクセスポイントは、チャネル状態情報を受信するための変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）またはレートを決定するように構成されている処理システムを備える。アクセスポイントは、決定されたＭＣＳまたは決定されたレートを示す制御フィールドと、チャネル状態情報の少なくとも一部分が要求されていることを示す少なくとも１つのフィールドとを含むフレームを、アンテナを介して、送信するように構成されている送信機を備える。

本開示の先に記載した特徴を詳細に理解できるように、先では簡単にまとめられているさらに詳細な説明が、態様を参照することによって得られ、その態様のうちのいくつかを、添付の図面で図示した。しかしながら、添付の図面は、本開示のある典型的な態様のみを示しており、それゆえ、その範囲を限定するものとして考えるべきでないことに留意すべきである。説明は、他の等しく有効な態様に適応できる余地があるためである。
図１は、本開示のある態様にしたがった、ワイヤレス通信ネットワークのダイヤグラムを図示する。 図２は、本開示のある態様にしたがった、例示的なアクセスポイントとユーザ端末のブロックダイヤグラムを図示する。 図３は、本開示のある態様にしたがった、例示的なワイヤレスデバイスのブロックダイヤグラムを図示する。 図４は、チャネル状態情報（ＣＳＩ）フィードバックプロトコルの態様を図示する。 図５は、ＮＤＰＡフレームの態様を図示する。 図６Ａは、ＳＴＡ情報フィールドの態様を図示する。 図６Ｂは、ＳＴＡ情報フィールドの態様を図示する。 図６Ｃは、ＳＴＡ情報フィールドの態様を図示する。 図７Ａは、図６Ａ〜図６Ｃで図示したＳＴＡ情報フィールドに含まれているＳＴＡ情報の態様を図示する。 図７Ｂは、図６Ａ〜図６Ｃで図示したＳＴＡ情報フィールドに含まれているＳＴＡ情報の態様を図示する。 図７Ｃは、図６Ａ〜図６Ｃで図示したＳＴＡ情報フィールドに含まれているＳＴＡ情報の態様を図示する。 図８は、ＮＤＰＡフレームの態様を図示する。 図９Ａは、制御ラッパーの態様を図示する。 図９Ｂは、制御ラッパーの態様を図示する。 図１０は、制御ラッパーの態様を図示する。 図１１は、ＣＳＩフィードバックを通信するためのＣＳＩ報告メッセージの態様を図示する。 図１２Ａは、サウンディングフィードバックのための制御フィールドの態様を図示する。 図１２Ｂは、サウンディングフィードバックのための制御フィールドの態様を図示する。 図１２Ｃは、サウンディングフィードバックのための制御フィールドの態様を図示する。 図１２Ｄは、サウンディングフィードバックのための制御フィールドの態様を図示する。 図１２Ｅは、サウンディングフィードバックのための制御フィールドの態様を図示する。 図１３は、アクセスポイントの態様を図示する。 図１４は、通信の方法の態様を図示する。 図１５は、通信の方法の態様を図示する。 図１６は、通信の方法の態様を図示する。 図１７は、アクセス端末の態様を図示する。 図１８は、通信の方法の態様を図示する。 図１９は、通信の方法の態様を図示する。 図２０は、通信の方法の態様を図示する。 図２１は、通信の方法の態様を図示する。 図２２は、通信の方法の態様を図示する。 図２３は、通信の方法の態様を図示する。 図２４は、通信の方法の態様を図示する。 図２５は、本開示のある態様にしたがった、例示的なユーザ端末のブロックダイヤグラムを図示する。

添付の図面を参照して、ここより後で、本開示のさまざまな態様をさらに十分に説明する。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本開示全体を通して提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものとして解釈すべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が詳細かつ完成するように提供され、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるだろう。ここでの教示に基づいて、本開示の他の何らかの態様から独立して、または、本開示の他の何らかの態様と組み合わせて、実現されるか否かにかかわらず、本開示の範囲がここでの開示のあらゆる態様をカバーするように意図されていることを、当業者は正しく認識すべきである。例えば、ここで述べる任意の数の態様を使用して、装置を実現してもよく、または、方法を実施してもよい。加えて、本開示の範囲は、ここで述べる開示のさまざまな態様に加えて、または、ここで述べる開示のさまざまな態様以外の、他の構造、機能性、あるいは、構造および機能性を使用して実施される、このような装置または方法をカバーすることを意図している。ここで開示する開示の任意の態様は、請求項の１つ以上のエレメントによって具現化されてもよいことを理解すべきである。

本明細書では特定の態様を説明するが、これらの態様の多くのバリエーションおよび置換が本開示の範囲内にある。説明する態様のいくつかの利益および利点に言及するが、本開示の範囲は、特定の利益、使用、または目的に限定されることを意図しない。そうではなく、本開示の態様は、異なる無線技術、システムコンフィギュレーション、ネットワーク、および送信プロトコルに広く適用可能であることが意図され、そのうちのいくつかを、図面と態様の以下の説明とにおいて、例として示す。詳細な説明および図面は、限定ではなく、単に、開示の例である。

例示的なワイヤレス通信システム
本明細書で説明する技術は、直交多重化スキームに基づく通信システムを含む、さまざまなブロードバンドワイヤレス通信システムに使用されてもよい。このような通信システムの例は、空間分割多元接続（ＳＤＭＡ）システム、時分割多元接続（ＴＤＭＡ）システム、直交周波数分割多元接続（ＯＦＤＭＡ）システム、単一搬送波周波数分割多元接続（ＳＣ−ＦＤＭＡ）システム等を含む。ＳＤＭＡシステムは、十分に異なる方向を利用して、複数のユーザ端末に属するデータを同時に送信出来る。ＴＤＭＡシステムは、送信信号を、各タイムスロットが異なるユーザ端末に割り当てられている異なるタイムスロットに分割することにより、複数のユーザ端末が同じ周波数チャネルを共有できるようにしてもよい。ＴＤＭＡシステムは、技術的に知られているＧＳＭ（登録商標）または他の何らかの標準規格を実現してもよい。ＯＦＤＭＡシステムは、システム全体の帯域幅を複数の直交サブキャリアに区分する変調技術である直交周波数分割多重化（ＯＦＤＭ）を利用する。これらのサブキャリアは、トーン、ビン等とも呼ばれることがある。ＯＦＤＭでは、各サブキャリアはデータによって独立して変調されてもよい。ＯＦＤＭシステムは、ＩＥＥＥ８０２．１１または技術的に知られている他の何らかの標準規格を実現してもよい。ＳＣ−ＦＤＭＡシステムは、インターリーブされたＦＤＭＡ（ＩＦＤＭＡ）を利用して、システム帯域幅にわたって分散されているサブキャリア上で送信してもよく、局所化されたＦＤＭＡ（ＬＦＤＭＡ：localized FDMA）を利用して、隣り合ったサブキャリアのブロック上で送信してもよく、または、拡張されたＦＤＭＡ（ＥＦＤＭＡ：enhanced FDMA）を利用して、隣り合ったサブキャリアの複数のブロック上で送信してもよい。一般に、変調シンボルは、ＯＦＤＭでは周波数ドメインで、および、ＳＣ−ＦＤＭＡでは時間ドメインで送られる。ＳＣ−ＦＤＭＡシステムは、３ＧＰＰ−ＬＴＥ（第３世代パートナーシッププロジェクトロングタームエボリューション）または他の標準規格を実現してもよい。

本明細書での教示は、さまざまなワイヤードまたはワイヤレスの装置（例えば、ノード）に組み込まれてもよい（例えば、これらの装置内で実現されてもよく、または、これらの装置により実行されてもよい）。いくつかの態様では、本明細書での教示にしたがって実現されるワイヤレスノードは、アクセスポイントまたはアクセス端末を含む。

アクセスポイント（“ＡＰ”）は、ノードＢ、無線ネットワーク制御装置（“ＲＮＣ”）、ｅノードＢ、基地局制御装置（“ＢＳＣ”）、基地トランシーバ局（“ＢＴＳ”）、基地局（“ＢＳ”）、トランシーバ機能（“ＴＦ”）、無線ルータ、無線トランシーバ、ベーシックサービスセット（“ＢＳＳ”）、拡張サービスセット（“ＥＳＳ”）、無線基地局（“ＲＢＳ”）、または、他の何らかの専門用語を含んでもよく、これらのものとして実現されてもよく、あるいは、これらのものとして知られてもよい。

アクセス端末（“ＡＴ”）は、アクセス端末、加入者局、加入者ユニット、移動局、遠隔局、遠隔端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、ユーザ機器、ユーザ局、または、他の何らかの専門用語を含んでもよく、これらのものとして実現されてもよく、あるいは、これらのものとして知られてもよい。いくつかの実現では、アクセス端末は、セルラ電話機、コードレス電話機、セッション開始プロトコル（“ＳＩＰ”）電話機、ワイヤレスローカルループ（“ＷＬＬ”）局、携帯情報端末（“ＰＤＡ”）、ワイヤレス接続能力を有するハンドヘルドデバイス、局（“ＳＴＡ”）、または、ワイヤレスモデムに接続されている他の何らかの適切な処理デバイスを含んでもよい。したがって、ここで教示する１つ以上の態様は、電話機（例えば、セルラ電話機またはスマートフォン）、コンピュータ（例えば、ラップトップ）、ポータブル通信デバイス、ポータブルコンピューティングデバイス（例えば、パーソナルデータアシスタント）、エンターテインメントデバイス（例えば、音楽またはビデオのデバイス、あるいは、衛星ラジオ）、グローバルポジショニングシステムデバイス、あるいは、ワイヤレスまたはワイヤードの媒体を介して通信するように構成されている他の何らかの適切なデバイスに、組み込まれてもよい。いくつかの態様では、ノードはワイヤレスノードである。このようなワイヤレスノードは、例えば、ワイヤードまたはワイヤレスの通信リンクを介しての、ネットワーク（例えば、インターネットのようなワイドエリアネットワークまたはセルラネットワーク）のための接続性あるいはネットワーク（例えば、インターネットのようなワイドエリアネットワークまたはセルラネットワーク）への接続性を提供してもよい。

図１は、アクセスポイントとユーザ端末とを持つ多元接続複数入力複数出力（ＭＩＭＯ）システム１００を図示する。簡潔さのために、図１では、１つのアクセスポイント１１０のみが示されている。アクセスポイントは、一般的に、ユーザ端末と通信する固定局であり、基地局と呼ぶこともあり、または、他の何らかの専門用語を使用して呼ぶこともある。ユーザ端末は、固定または移動性のものであってもよく、移動局またはワイヤレスデバイスと呼ぶこともあり、あるいは、他の何らかの専門用語を使用して呼ぶこともある。アクセスポイント１１０は、任意の所定の瞬間において、ダウンリンク上およびアップリンク上で、１つ以上のユーザ端末１２０と通信し得る。ダウンリンク（すなわち、フォワードリンク）は、アクセスポイントからユーザ端末への通信リンクであり、アップリンク（すなわち、リバースリンク）は、ユーザ端末からアクセスポイントへの通信リンクである。ユーザ端末はまた、別のユーザ端末とピア・ツー・ピアで通信してもよい。システム制御装置１３０は、アクセスポイントに結合され、アクセスポイントに調整および制御を提供する。

以下の開示の一部は、空間分割多元接続（ＳＤＭＡ）により通信することが可能なユーザ端末１２０を説明するが、ある実施形態に対しては、ユーザ端末１２０は、ＳＤＭＡをサポートしていない任意のユーザ端末も含んでもよい。したがって、そのような実施形態では、ＳＤＭＡユーザ端末および非ＳＤＭＡユーザ端末の双方と通信するようにＡＰ１１０を構成してもよい。都合のよいことに、このアプローチにより、ＳＤＭＡをサポートしない古いバージョンのユーザ端末（“レガシー”局）を企業で採用し続けることができ、それらの有効寿命が伸びる一方で、適切であると思われるときには、より新しいＳＤＭＡユーザ端末を導入することができる。

システム１００は、ダウンリンク上およびアップリンク上でのデータ送信のために、複数の送信アンテナおよび複数の受信アンテナを用いる。アクセスポイント１１０には、Ｎ_ap本のアンテナが装備され、アクセスポイント１１０は、ダウンリンク送信のための複数入力（ＭＩ）と、アップリンク送信のための複数出力（ＭＯ）とを表す。１組のＫ個の選択されたユーザ端末１２０は、まとめて、ダウンリンク送信のための複数出力と、アップリンク送信のための複数入力とを表す。純粋なＳＤＭＡでは、Ｋ個のユーザ端末のためのデータシンボルストリームが、何らかの手段により、コードで、周波数で、または、時間で多重化されていない場合に、Ｎ_ap≧Ｋ≧１を有することが望ましい。ＴＤＭＡ技術を使用して、ＣＤＭＡでは異なるコードチャネルを使用して、ＯＦＤＭでは互いに素な集合（disjoint sets）のサブバンドを使用する等して、データシンボルストリームを多重化できる場合に、Ｋは、Ｎ_apよりも大きいことがある。各選択されたユーザ端末は、アクセスポイントにユーザ固有のデータを送信し、および／または、アクセスポイントからユーザ固有のデータを受信してもよい。一般に、各選択されたユーザ端末には、１本または複数本のアンテナ（すなわち、Ｎ_ut≧１）が装備されていてもよい。Ｋ個の選択されたユーザ端末は、同じ数のアンテナを有することができ、または、１つ以上のユーザ端末は、異なる数のアンテナを有していてもよい。

ＳＤＭＡシステム１００は、時分割複信（ＴＤＤ）システムまたは周波数分割複信（ＦＤＤ）システムであってもよい。ＴＤＤシステムでは、ダウンリンクとアップリンクは、同じ周波数バンドを共有する。ＦＤＤシステムでは、ダウンリンクとアップリンクは、異なる周波数バンドを使用する。ＭＩＭＯシステム１００はまた、送信のために、単一の搬送波または複数の搬送波を利用してもよい。各ユーザ端末には、（例えば、コストを低く抑えるために）単一のアンテナが装備されていてもよく、または、（例えば、付加的なコストをサポートできる場合には）複数のアンテナが装備されていてもよい。各タイムスロットが異なるユーザ端末１２０に割り当てられている異なるタイムスロットに、送信／受信を分割することによって、ユーザ端末１２０が同じ周波数チャネルを共有する場合に、システム１００はＴＤＭＡシステムでもあってもよい。

図２は、ＭＩＭＯシステム１００中の、アクセスポイント１１０と２つのユーザ端末１２０ｍおよび１２０ｘとのブロックダイヤグラムを図示する。アクセスポイント１１０には、Ｎ_t本のアンテナ２２４ａないし２２４ａｐが装備されている。ユーザ端末１２０ｍには、Ｎ_ut,m本のアンテナ２５２ｍａないし２５２ｍｕが装備されており、ユーザ端末１２０ｘには、Ｎ_ut,x本のアンテナ２５２ｘａないし２５２ｘｕが装備されている。アクセスポイント１１０は、ダウンリンクに対しては送信エンティティであり、アップリンクに対しては受信エンティティである。ユーザ端末１２０は、アップリンクに対しては送信エンティティであり、ダウンリンクに対しては受信エンティティである。ここで使用するような“送信エンティティ”は、ワイヤレスチャネルを介してデータを送信することが可能な、独立して動作する装置またはデバイスであり、“受信エンティティ”は、ワイヤレスチャネルを介してデータを受信することが可能な、独立して動作する装置またはデバイスである。以下の説明では、下付き文字“ｄｎ”は、ダウンリンクを示し、下付き文字“ｕｐ”はアップリンクを示し、アップリンク上での同時送信のためにＮ_up個のユーザ端末が選択され、ダウンリンク上での同時送信のためにＮ_dn個のユーザ端末が選択される。Ｎ_upは、Ｎ_dnに等しくてもよく、または、等しくなくてもよく、Ｎ_upおよびＮ_dnは、静的な値であってもよく、または、各スケジューリング間隔の間に変化してもよい。アクセスポイント１１０ならびにユーザ端末１２０において、ビームステアリングまたは他の何らかの空間処理技術が使用されてもよい。

アップリンク上では、アップリンク送信のために選択された各ユーザ端末１２０において、ＴＸデータプロセッサ２８８が、データソース２８６からトラフィックデータを受け取り、制御装置２８０から制御データを受け取る。ＴＸデータプロセッサ２８８は、ユーザ端末に対して選択されているレートに関係するコーディングおよび変調スキームに基づいて、ユーザ端末に対するトラフィックデータを処理し（例えば、エンコードし、インターリーブし、および変調し）、データシンボルストリームを提供する。ＴＸ空間プロセッサ２９０は、データシンボルストリームに関して空間処理を実行し、Ｎ_ut,m本のアンテナにＮ_ut,m個の送信シンボルストリームを提供する。各送信機ユニット（ＴＭＴＲ）２５４は、それぞれの送信シンボルストリームを受け取って処理し（例えば、アナログにコンバートし、増幅し、フィルタリングし、および、周波数アップコンバートし）、アップリンク信号を発生させる。Ｎ_ut,m個の送信機ユニット２５４は、例えば、アクセスポイント１１０に送信するための、Ｎ_ut,m本のアンテナ２５２からの送信用のＮ_ut,m個のアップリンク信号を提供する。

アップリンク上での同時送信のために、Ｎ_up個のユーザ端末をスケジューリングしてもよい。これらのユーザ端末のそれぞれは、そのそれぞれのデータシンボルストリームに関して空間処理を実行し、そのそれぞれの組の送信シンボルストリームをアップリンク上でアクセスポイント１１０に送信してもよい。

アクセスポイント１１０において、Ｎ_ap本のアンテナ２２４ａないし２２４ａｐは、アップリンク上で送信するすべてのＮ_up個のユーザ端末からのアップリンク信号を受信する。各アンテナ２２４は、それぞれの受信機ユニット（ＲＣＶＲ）２２２に、受信した信号を提供する。各受信機ユニット２２２は、送信機ユニット２５４により実行される処理と相補的な処理を実行し、受信したシンボルストリームを提供する。ＲＸ空間プロセッサ２４０は、Ｎ_ap個の受信機ユニット２２２からのＮ_ap個の受信したシンボルストリームに関して受信機空間処理を実行し、Ｎ_up個の再生したアップリンクデータシンボルストリームを提供する。チャネル相関マトリックス逆変換（ＣＣＭＩ）、最小平均二乗誤差（ＭＭＳＥ）、ソフト干渉消去（ＳＩＣ：soft interference cancellation）、または、他の何らかの技術にしたがって、受信機空間処理を実行してもよい。各再生されたアップリンクデータシンボルストリームは、それぞれのユーザ端末によって送信されたデータシンボルストリームの推定である。ＲＸデータプロセッサ２４２は、そのストリームに対して使用されているレートにしたがって、各回復したアップリンクデータシンボルストリームを処理して（例えば、復調して、デインターリーブして、および、デコードして）、デコードしたデータを取得する。各ユーザ端末に対するデコードしたデータを、記憶のためにデータシンク２４４に提供してもよく、および／または、さらなる処理のために制御装置２３０に提供してもよい。

ダウンリンク上では、アクセスポイント１１０において、ＴＸデータプロセッサ２１０が、ダウンリンク送信のためにスケジューリングされているＮ_dn個のユーザ端末に対するトラフィックデータをデータソース２０８から受け取り、制御装置２３０から制御データを受け取り、場合によっては、スケジューラ２３４から他のデータを受け取る。さまざまなタイプのデータが、異なるトランスポートチャネル上で送られてもよい。ＴＸデータプロセッサ２１０は、各ユーザ端末につき選択されているレートに基づいて、そのユーザ端末に対するトラフィックデータを処理する（例えば、エンコードする、インターリーブする、および、変調する）。ＴＸデータプロセッサ２１０は、Ｎ_dn個のユーザ端末に対するＮ_dn個のダウンリンクデータシンボルストリームを提供する。ＴＸ空間プロセッサ２２０は、Ｎ_dn個のダウンリンクデータシンボルストリームに関して（プリコーディングまたはビームフォーミングのような）空間処理を実行し、Ｎ_ap本のアンテナにＮ_ap個の送信シンボルストリームを提供する。各送信機ユニット２２２は、それぞれの送信シンボルストリームを受け取って処理し、ダウンリンク信号を発生させる。Ｎ_ap個の送信機ユニット２２２は、例えば、ユーザ端末１２０に送信するための、Ｎ_ap本のアンテナ２２４からの送信用のＮ_ap個のダウンリンク信号を提供してもよい。

各ユーザ端末１２０において、Ｎ_ut,m本のアンテナ２５２は、アクセスポイント１１０からＮ_ap個のダウンリンク信号を受信する。各受信機ユニット２５４は、関係付けられているアンテナ２５２からの受信信号を処理し、受信したシンボルストリームを提供する。ＲＸ空間プロセッサ２６０は、Ｎ_ut,m個の受信機ユニット２５４からのＮ_ut,m個の受信したシンボルストリームに関して受信機空間処理を実行し、ユーザ端末１２０に対する再生されたダウンリンクデータシンボルストリームを提供する。ＣＣＭＩ、ＭＭＳＥ、または他の何らかの技術にしたがって、受信機空間処理を実行してもよい。ＲＸデータプロセッサ２７０は、再生したダウンリンクデータシンボルストリームを処理して（例えば、復調して、デインターリーブして、および、デコードして）、ユーザ端末に対するデコードしたデータを取得する。

各ユーザ端末１２０において、チャネル推定器２７８は、ダウンリンクチャネル応答を推定して、ダウンリンクチャネル推定を提供する。ダウンリンクチャネル推定は、チャネル利得推定、ＳＮＲ推定、ノイズ分散等を含んでいてもよい。同様に、チャネル推定器２２８は、アップリンクチャネル応答を推定して、アップリンクチャネル推定を提供する。各ユーザ端末の制御装置２８０は、通常、そのユーザ端末に対するダウンリンクチャネル応答マトリックスＨ_dn,mに基づいて、このユーザ端末についての空間フィルタマトリックスを導出する。制御装置２３０は、有効（effective）なアップリンクチャネル応答マトリックスＨ_up,effに基づいて、アクセスポイントについての空間フィルタマトリックスを導出する。各ユーザ端末の制御装置２８０は、アクセスポイント１１０にフィードバック情報（例えば、ダウンリンクおよび／またはアップリンクの固有ベクトル、固有値、ＳＮＲ推定等）を送ってもよい。制御装置２３０および２８０はまた、アクセスポイント１１０およびユーザ端末１２０におけるさまざまな処理ユニットの動作をそれぞれ制御してもよい。

図３は、ワイヤレス通信システム１００内で用いられてもよいワイヤレスデバイス３０２において利用されてもよいさまざまなコンポーネントを図示する。ワイヤレスデバイス３０２は、本明細書で説明するさまざまな方法を実現するように構成されてもよいデバイスの例である。ワイヤレスデバイス３０２は、アクセスポイント１１０またはユーザ端末１２０を実現してもよい。

ワイヤレスデバイス３０２は、ワイヤレスデバイス３０２の動作を制御するプロセッサ３０４を備えていてもよい。プロセッサ３０４は、中央処理装置（ＣＰＵ）と呼ばれることもある。メモリ３０６は、リードオンリーメモリ（ＲＯＭ）とランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）の双方を含んでいてもよく、命令およびデータをプロセッサ３０４に提供する。メモリ３０６の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリ（ＮＶＲＡＭ）も含んでいてもよい。プロセッサ３０４は、メモリ３０６内に記憶されているプログラム命令に基づいて、論理演算および算術演算を実行してもよい。メモリ３０６中の命令は、本明細書で説明する方法を実現するように実行可能であってもよい。

プロセッサ３０４は、１つ以上のプロセッサによって実現される処理システムを含んでもよく、または、１つ以上のプロセッサによって実現される処理システムのコンポーネントであってもよい。１つ以上のプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロ制御装置、デジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）、フィールドプログラム可能ゲートアレイ（ＦＰＧＡ）、プログラム可能論理デバイス（ＰＬＤ）、制御装置、ステートマシン、ゲート論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、専用ハードウェア有限ステートマシン、あるいは、情報の計算または情報の他の操作を実行することができる他の何らかの適切なエンティティのうちの任意のものを組み合わせたもので実現してもよい。

処理システムはまた、ソフトウェアを記憶する機械読取可能媒体を備えていてもよい。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはその他のものと呼ばれるか否かにかかわらず、何らかのタイプの命令を意味するように広く解釈されるものとする。命令は、（例えば、ソースコードのフォーマットで、バイナリコードのフォーマットで、実行可能なコードのフォーマットで、または、他の何らかの適切なコードのフォーマットで）コードを含んでもよい。命令は、１つ以上のプロセッサにより実行されるときに、以下に説明するさまざまな機能を処理システムに実行させる。

ワイヤレスデバイス３０２はまた、ハウジング３０８を含むことができ、ハウジング３０８は、ワイヤレスデバイス３０２と遠隔ロケーションとの間でのデータの送受信を可能にする、送信機３１０および受信機３１２を含んでもよい。送信機３１０と受信機３１２を組み合わせて、トランシーバ３１４にしてもよい。単一のまたは複数の送信アンテナ３１６が、ハウジング３０８に取り付けられていてもよく、トランシーバ３１４に電気的に結合されていてもよい。ワイヤレスデバイス３０２はまた、（示されていない）複数の送信機と、複数の受信機と、複数のトランシーバとを含んでいてもよい。

ワイヤレスデバイス３０２はまた、信号検出器３１８を備えていてもよく、信号検出器３１８は、トランシーバ３１４によって受信した信号のレベルを検出して定量化するために使用されてもよい。信号検出器３１８は、総エネルギー、シンボルあたりのサブキャリアごとのエネルギー、電力スペクトル密度、および他の信号のような信号を検出してもよい。ワイヤレスデバイス３０２はまた、信号を処理する際に使用するための、デジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）３２０も備えていてもよい。

ワイヤレスデバイス３０２のさまざまなコンポーネントは、データバスに加えて、電力バス、制御信号バス、ステータス信号バスを含んでもよい、バスシステム３２２により、共に結合されていてもよい。

いくつかの態様では、図１で図示したワイヤレスシステム１００は、ＩＥＥＥ８０２．１１ａｃワイヤレス通信標準規格にしたがって動作する。ＩＥＥＥ８０２．１１ａｃは、ＩＥＥＥ８０２．１１ワイヤレスネットワークにおいてより高いスループットを可能にするＩＥＥＥ８０２．１１の修正版を表す。より高いスループットは、いくつかの手段により、例えば、一度に複数の局（ＳＴＡ）にパラレルに送信することにより、実現されてもよい。いくつかの態様では、より広いチャネル帯域幅（例えば、８０ＭＨｚまたは１６０ＭＨｚ）が使用される。ＩＥＥＥ８０２．１１ａｃ標準規格は、時には、超高スループット（ＶＨＴ）ワイヤレス通信標準規格と呼ばれることもある。

本開示のある態様は、チャネル状態情報（ＣＳＩ）またはそれゆえフィードバックを通信するための低オーバーヘッドの方法をサポートする。例えば、このような情報は、ワイヤレスシステム１００中のユーザ端末１２０とアクセスポイント１１０との間で通信されてもよい。本開示のある態様は、ヌルデータパケットアナウンスメント（ＮＤＰＡ：Null Data packet Announcement）のための、ＣＳＩポールのための、ＣＳＩフィードバックのための、パケットのフォーマットをさらにサポートする。いくつかの態様は、例えばＡＰによってまたはＡＰにおいてＣＳＩが受信および／または記憶されているか否かを示す通信をサポートする。この情報は、例えば、さらにＣＳＩを送るか否かを決定するために、および／または、ＣＳＩを送信するためのパラメータを調整するか否かを決定するために、ＳＴＡによって使用されてもよい。いくつかの態様は、例えばＳＴＡによってＣＳＩが送信されているか否かを示す通信をサポートする。この情報は、例えば、ＣＳＩの要求を送信する方法を決定するために、および／または、ＣＳＩ要求を送信するためのパラメータを調整するか否かを決定するために、ＡＰによって使用されてもよい。いくつかのケースでは、ＣＳＩフィードバックは、単一の媒体アクセス制御（ＭＡＣ）プロトコルデータユニット（ＭＰＤＵ）で、または、物理レイヤ（ＰＨＹ）プロトコルデータユニット（ＰＰＤＵ）で、搬送されるには大きすぎるかもしれない。本開示のある態様は、ＣＳＩフィードバックのセグメント化のためのプロトコルをさらにサポートする。以下の説明では、ユーザ局（ＳＴＡ）に対する参照が行われる。上述したように、ＳＴＡは、ユーザ端末、例えば、ユーザ端末１２０またはワイヤレスデバイス３０２を含んでもよい。

チャネル状態情報
図４は、チャネル状態情報（ＣＳＩ）フィードバックプロトコル４００の態様を図示する。アクセスポイント（ＡＰ）は、１つ以上のユーザ局（ＳＴＡ）に、ヌルデータパケットアナウンスメント（ＮＤＰＡ）フレーム４０２と、短フレーム間シンボル（ＳＩＦＳ：Short Inter-Frame Symbol）期間４０６の後、続いてヌルデータパケット（ＮＤＰ）フレーム４０４とを送信してもよい。以下でさらに詳細に説明するように、ＮＤＰＡフレーム４０２は、計算したＣＳＩフィードバックのメッセージをＡＰに送信すべきであるＳＴＡの、アソシエーション識別子（ＡＩＤ：Association Identifiers）を含んでもよい。

ＮＤＰＡで特定されていないこれらのＳＴＡは、続くＮＤＰ４０４を無視してもよい。ＮＤＰフレーム４０４は、対応するＣＳＩフィードバックを計算するためにＳＴＡのそれぞれによって利用されるサウンディングフレーム（sounding frame）を含んでもよい。ＮＤＰＡフレーム４０２内の最初にリストアップされたＳＴＡは、図４に図示するように、ＮＤＰフレーム４０４の送信の後のＳＩＦＳ期間に続いて、ＣＳＩフィードバック４０８を送信してもよい。いくつかの態様では、ＣＳＩフィードバック４０８は、最初にリストアップされたＳＴＡについての完全なＣＳＩフィードバックの一部分のみを含む。例えば、完全なＣＳＩフィードバックが、ＭＤＰＵまたはＰＰＤＵのようなデータユニットで送信するには大きすぎるときに、ＣＳＩフィードバック４０８に含まれる一部分は、データユニットでの送信に対して十分に小さいことがある。これらの態様では、ＡＰは、最初にリストアップされたＳＴＡから、完全なＣＳＩフィードバックの追加の一部分を要求するために、ＣＳＩポール（CSI Poll）４１２を送信してもよい。その後、最初にリストアップされたＳＴＡは、ＣＳＩポール４１２に応答して、ＣＳＩフィードバック４１４のような別の一部分を送信してもよい。ＳＴＡをポーリングするこのプロセスは、完全なＣＳＩフィードバックのすべての部分が受信されるまで続いてもよい。

いくつかの態様では、他のＳＴＡにＣＳＩフィードバックを送信するように要求するために、ＮＤＰＡフレームでリストアップされた別のＳＴＡに、ＡＰによって、ＣＳＩポールが送られてもよい。例えば、ＮＤＰＡフレーム４０２で最初にリストアップされたＳＴＡが、その完全なＣＳＩフィードバックを、ＣＳＩフィードバックの２つの部分４０８、４１４に分割した場合に、ＡＰは、ＣＳＩポール４１６によって、ＮＤＰＡフレーム４０２でリストアップされた別のＳＴＡに、ＣＳＩフィードバックの送信を開始するように要求してもよい。応答して、他のＳＴＡは、ＣＳＩフィードバック４１８を送信してもよく、このＣＳＩフィードバック４１８は、完全なＣＳＩフィードバックであってもよく、または、他のＳＴＡのための完全なフィードバックの一部分であってもよい。以下でさらに詳細に論じるように、任意の数のＳＴＡが、ＮＤＰＡフレーム４０２で特定されてもよく、ＡＰは、任意の数のＣＳＩポールを送信してもよく、ならびに／あるいは、任意の数のＣＳＩフィードバックまたはそれらの一部分を受信してもよい。

ＮＤＰＡフレーム４０２を送信した後に、ＡＰは、ＣＳＩフィードバックを再度要求するために、第２のＮＤＰＡフレーム４２２を送信してもよい。ＮＤＰＡフレーム４２２によってＣＳＩフィードバックが要求されるＳＴＡは、ＮＤＰＡフレーム４０２によってＣＳＩフィードバックが要求されたＳＴＡと異なっていてもよく、または、同じであってもよい。ＮＤＰＡフレーム４０２、４２２でＣＳＩフィードバックが要求されるＳＴＡの数は、同じであってもよく、または、変化してもよい。

いくつかの態様では、ＮＤＰＡフレーム４０２で特定されたＳＴＡのすべてからＣＳＩフィードバックが受信された後に、ＮＤＰＡフレーム４２２が送信される。いくつかの態様では、ＮＤＰＡフレーム４０２で特定されたＳＴＡのすべてからＣＳＩフィードバックが受信されているか否かにかかわらず、ＮＤＰＡフレーム４０２後のある時間期間に、ＮＤＰＡフレーム４２２が送信される。いくつかの態様では、ＮＤＰＡフレーム４０２で特定されたＳＴＡのすべてに、ＣＳＩポールのようなポーリングメッセージが送られた後に、ＮＤＰＡフレーム４２２が送信される。いくつかの態様では、ＮＤＰＡフレーム４２２は、ＮＤＰＡフレーム４０２で特定されていない１つ以上のＳＴＡを特定してもよく、または、ＮＤＰＡフレーム４０２で特定されたＳＴＡのサブセットを特定してもよい。したがって、ＡＰは、ＮＤＰＡフレーム４０２で特定された１つ以上のＳＴＡからＣＳＩフィードバックを受信し続けながら、ＮＤＰＡフレーム４２２によってＳＴＡからＣＳＩフィードバックを要求してもよい。いくつかの態様では、ＮＤＰＡフレーム４２２は、あるイベントに応答してＡＰによって送信されてもよく、または、ＮＤＰＡフレーム４２２の送信は、ＡＰまたは別のデバイスのアクションによってトリガされてもよい。

図５は、ＮＤＰＡフレーム、例えば、ＮＤＰＡフレーム４２２の態様を図示する。いくつかの態様では、ＮＤＰＡフレーム４２２は、ＣＳＩ要求メッセージと呼ばれてもよく、ＣＳＩ要求メッセージは、制御フレームの一種であってもよい。ＮＤＰＡフレーム４２２は、フレーム制御フィールド５０２と、持続時間フィールド５０４と、ＲＡブロードキャストフィールド５０６と、ＴＡフィールド５０８と、ＣＳＩシーケンスフィールド５１２と、ＳＴＡ情報フィールド５１４と、ＣＲＣフィールド５１６とのうちの１つ以上を含んでもよい。上述したように、ＮＤＰＡフレーム４２２は、ＡＰによって送信されてもよく、または、ブロードキャストされてもよい。ＮＤＰＡフレーム４０２は、ＮＤＰＡフレーム４２２と同様に、フォーマットされていてもよく、または、構成されていてもよい。

図示した態様では、フレーム制御フィールド５０２は、１６ビットを含む。図示した態様ではまた、持続時間フィールド５０４は、１６ビットを含み、ＮＤＰＡフレーム４２２の長さを含んでもよい。図示した態様でのＣＲＣフィールド５１６は、３２ビットを含み、巡回冗長検査（ＣＲＣ）を決定するためのデータを含んでもよい。

図示した態様では、ＲＡブロードキャストフィールド５０６は、４８ビットを含む。ＲＡブロードキャストフィールド５０６は、複数のＳＴＡのためのブロードキャストアドレス／マルチキャストアドレスを含んでもよい。例えば、ＲＡブロードキャストフィールド５０６はグループアドレスを含んでも良く、複数のＳＴＡがこのグループに属している。このような態様では、各ＳＴＡは、グループアドレスに基づいて各ＳＴＡにアドレスが割り当てられているかどうかを識別する。他の態様では、ＲＡブロードキャストフィールド５０６は、その代わりに、例えば、対象となるＳＴＡのＭＡＣアドレスを示すことによって、単一のＳＴＡを特定してもよい。いくつかの態様では、ＲＡブロードキャストフィールド５０６は、その代わりに、ＤＡ（宛先アドレス）フィールドを含んでもよく、または、ＤＡフィールドと呼ばれてもよい。

図示した態様では、ＴＡフィールド５０８は、４８ビットを含む。ＴＡフィールド５０８は、ＮＤＰＡフレーム４２２を送信するデバイスのアドレスまたは識別子、例えば、送信ＡＰのアドレスを含んでもよい。いくつかの態様では、ＴＡフィールド５０８は、その代わりに、ＳＡ（発信元アドレス）フィールドを含んでもよく、または、ＳＡフィールドと呼ばれてもよい。

図示した態様では、ＣＳＩシーケンスフィールド５１２は、８ビットを含む。ＣＳＩシーケンスフィールド５１２は、ＮＤＰＡフレーム４２２のシーケンス番号、または、ＮＤＰＡフレーム４２２を一意的に識別する別の記述子を含んでもよい。

図示した態様では、ＳＴＡ情報フィールド５１４の長さは、変化してもよい。ＳＴＡ情報フィールド５１４は、ＣＳＩまたは他のこのようなフィードバック情報が要求される各ＳＴＡの情報を含んでもよい。

図６Ａ〜図６Ｃは、ＳＴＡ情報フィールド、例えば、ＳＴＡ情報フィールド５１４の態様を図示する。図６Ａで図示する態様では、ＮＤＰＡフレーム４２２のＲＡブロードキャストフィールド５０６が単一のＳＴＡを特定するときに、ＳＴＡ情報フィールド５１４ａは、その特定されたＳＴＡのみの情報６０２を含むだろう。例えば、ＮＤＰＡフレーム４２２のＲＡブロードキャストフィールド５０６が複数のＳＴＡのためのブロードキャストアドレス／マルチキャストアドレスを含む、図６Ｂおよび図６Ｃで図示する別の態様では、ＡＰがフィードバックを要求している各ＳＴＡの情報が、ＳＴＡ情報フィールド５１４に含まれるだろう。図６Ｂでは、ＡＰは、ＳＴＡ１〜４からＣＳＩを要求し、各ＳＴＡの情報６１２〜６１８は、ＳＴＡ情報フィールド５１４ｂに含まれる。対照的に、図６Ｃでは、ＡＰは、ＳＴＡ５および６からのみＣＳＩを要求し、情報６２２および６２４は、ＳＴＡ情報フィールド５１４ｃに含まれる。いくつかの態様では、ブロードキャストアドレス／マルチキャストアドレスまたはグループアドレスは、ＲＡブロードキャストフィールド５０６に含まれてもよいが、単一のＳＴＡのみの情報は、ＳＴＡ情報フィールド５１４に含まれる。このように、処理を簡単にするために、および／または、均一性のために、ブロードキャストアドレス／マルチキャストアドレスは、ＮＤＰＡフレーム４２２に含まれてもよいが、単一のＳＴＡには、アドレスが割り当てられる。

図７Ａ〜図７Ｃは、ＳＴＡ情報フィールド５１４に含まれるＳＴＡ情報の態様を図示する。図６Ａ〜図６Ｃで図示したＳＴＡ情報６０２〜６２４の任意の１つは、図７Ａ〜図７Ｃのいずれかで図示するようにフォーマットされていてもよい。一例として、ＳＴＡ情報６１２を、図７に図示する。

ＳＴＡ情報６１２は、ＣＳＩを報告するためにＳＴＡが使用してもよいパラメータを、ＳＴＡに通信してもよい。いくつかの態様では、ＳＴＡによって返されるＣＳＩは、サウンディングフィードバック（ＳＦ：sounding feedback）と呼ばれる。これらの態様では、ＳＴＡ情報６１２は、例えば、図４で図示したＮＤＰフレーム４０４に含まれるサウンディングフレームに基づいて、ＳＴＡがＳＦを決定および／または計算するための情報またはデータを含んでもよい。いくつかの態様では、ＳＴＡ情報６１２を使用して、ＳＦを送らないことを決定してもよく、または、より少ないデータを必要とするＳＦの一形態を送ることを決定してもよい。

図７Ａで図示する態様では、ＳＴＡ情報６１２ａは、ＡＩＤフィールド７０２と、Ｎｓｓフィールド７０４と、Ｎｇフィールド７０６と、係数フィールド７１２と、コードブックフィールド７１４と、受信した最後のＳＦフィールド（last SF received field）７２２と、記憶した最後のＳＦフィールド（last SF stored field）７２４とのうちの１つ以上を含んでもよい。いくつかの態様では、ＳＴＡ情報６１２ａは、さらに、フィールド７０２〜７２４に割り当てられているビットに加えて、さまざまな目的のうちのいずれかのために使用してもよいビットを含む予約フィールド７３２を含む。いくつかの態様では、フィールド７０２〜７３２は、図７Ａで図示した順序とは異なる順序で並べられる。

図示した態様では、ＡＩＤフィールド７０２は、１１ビットを含み、ＡＩＤを含んでもよい。上述したように、ＡＩＤは、ＳＴＡのアソシエーション識別子を含んでもよい。ＡＩＤは、ＳＴＡを一意的に特定する何らかのデータまたは記述子を含んでもよい。例えば、ＭＡＣアドレスのような物理アドレスが、ＡＩＤに含まれてもよい。いくつかの態様では、フィールド７０４〜７２４のそれぞれは、ＡＩＤフィールド７０２によって特定されたＳＴＡが、ＣＳＩまたはＳＦを計算、決定、または、発生させる際に使用するためのパラメータを示す情報あるいはデータを含んでもよい。

図示した態様では、Ｎｓｓフィールド７０４は、少なくとも３ビットを含む。Ｎｓｓフィールド７０４は、ＡＩＤフィールド７０２によって特定されたＳＴＡにおいて計算されるＣＳＩフィードバックの空間チャネルまたは空間ストリーム（例えば、固有モード（Eigen modes））の数を示してもよい。

図示した態様では、Ｎｇフィールド７０６は、少なくとも３ビットを含む。いくつかの態様では、Ｎｇフィールド７０６は、少なくとも２ビットを含む。Ｎｇフィールド７０６は、ＡＩＤフィールド７０２によって特定されたＳＴＡがＣＳＩフィードバックを発生させるトーン（tones）のグループ化を示してもよい。例えば、トーンは、ＯＦＤＭシステムにおけるサブキャリアに対応していてもよい。

図示した態様では、係数フィールド７１２は、少なくとも３ビットを含む。いくつかの態様では、係数フィールド７１２は、少なくとも１つ以上のビットを含む。以下でさらに詳細に説明するように、係数フィールド７１２は、係数のサイズを示してもよく、係数のサイズは、ＣＳＩの行列エントリに対して、ＡＩＤフィールド７０２によって特定されたＳＴＡによって使用される量子化に対応していてもよい。いくつかの態様では、係数フィールド７１２は省略される。例えば、係数サイズが含まれなくてもよいケースでは、ＮＤＰＡ４０２は、ＣＳＩが、圧縮されたフィードバックの形としてフォーマットされていることを示してもよい。

図示した態様では、コードブックフィールド７１４は、少なくとも３ビットを含む。いくつかの態様では、コードブックフィールド７１４は、少なくとも１つ以上のビットを含む。コードブックフィールド７１４は、ＡＩＤフィールド７０２によって特定されたＳＴＡが、ＳＦのために使用すべき角度（angle）の量子化を示してもよい。

図示した態様では、受信した最後のＳＦフィールド７２２は、少なくとも１ビットを含む。受信した最後のＳＦフィールドは、以前のＮＤＰＡフレームの送信に続いて、ＡＰが、ＡＩＤフィールド７０２によって特定されたＳＴＡからＳＦを受信しているか否かを示してもよい。例えば、図４に関して論じた態様では、チャネル状態情報を要求するために、いくつかのＳＴＡにＮＤＰＡフレーム４０２が送信された。ＮＤＰＡフレーム４２２で特定された第２のＳＴＡは、ＣＳＩフィードバック４１８を送信した。ＮＤＰＡフレーム４２２では、ＳＴＡ情報６１２ａ中のＡＩＤフィールド７０２が第２のＳＴＡを特定する場合に、受信した最後のＳＦフィールド７２２が、ＡＰがＣＳＩフィードバック４１８を受信したか否かを示してもよい。例えば、受信した最後のＳＦフィールドは、ＣＳＩフィードバック４１８が受信されなかった場合に、０の値に設定されてもよく、ＣＳＩフィードバック４１８が受信された場合には、１の値に設定されてもよい。他の態様では、これらの値が逆であっても良い。いくつかの態様では、受信した最後のＳＦフィールド７２２は、ＡＰがポーリングした最後のサウンディングフィードバックの受信の、肯定応答（acknowledgement）として使用される。

いくつかの態様では、受信した最後のＳＦフィールドは、少なくとも８ビットを含み、シーケンス番号を含んでもよい。この態様では、受信した最後のＳＦフィールドは、送信された最後のＣＳＩフィードバックに対応するシーケンス番号を示す。例えば、図５で図示したＮＤＰＡフレーム４２２は、ＣＳＩシーケンスフィールド５１２中に、ＮＤＰＡフレーム４２２のためのシーケンス番号、または、ＮＤＰＡフレーム４２２を一意的に特定する別の記述子を含む。ＮＤＰＡフレーム４２２に応答してＳＴＡからＳＦを受信した場合に、いくつかの態様では、ＳＦは、シーケンス番号または他の識別子を含み、続くＮＤＰＡフレームは、そこからのＳＦが受信されたＳＴＡを特定するＳＴＡ情報の、受信した最後のＳＦフィールド中に、シーケンス番号または他の識別子を含んでもよい。

ＳＴＡによって送信されたチャネル状態情報は、さまざまな理由のうちのいずれかのために、ＡＰによって受信されていないかもしれない。例えば、データ衝突、チャネル干渉、または、物理的な障害はすべて、ＣＳＩフィードバックのような通信を受信するのを妨げることがあり、あるいは、ＣＳＩフィードバックが正確に受信される可能性を低下させるかもしれない。いくつかの態様では、ＡＰがＳＴＡからＣＳＩを受信している状況においてさえ、ＣＳＩフィードバックを正確にデコードまたは処理できない場合には、最後のＳＦフィールドは、ＣＳＩフィードバックが受信されなかったと示すように設定されるだろう。

受信した最後のＳＦフィールド７２２は、任意の数の目的のために、ＡＩＤフィールド７０２によって特定されたＳＴＡにより使用されてもよい。例えば、ＮＤＰＡフレーム４０２に応答してＳＴＡがＳＦを送信したが、受信した最後のＳＦフィールド７２２が、ＳＦがＡＰによって受信されなかったと示している場合に、ＳＴＡは、送信にエラーがあったと決定してもよい。応答して、ＳＴＡは、以前のＳＦを再送信してもよい。別の例として、ＳＴＡが、ＮＤＰＡフレーム４０２に応答してＳＦを送信しなかったが、受信した最後のＳＦフィールド７２２が、ＳＦを受信したことを示している場合に、ＳＴＡは、受信されたＳＦが誤っていると決定してもよく、受信したＳＦを破棄するようにＡＰに命令する通信をＡＰに送ってもよい。

いくつかの態様では、受信した最後のＳＦフィールド７２２を使用して、ＳＦを送るのに使用されるレートを調整してもよい。例えば、受信した最後のＳＦフィールド７２２が、ＳＴＡがＳＦを送信した場合でさえＳＦを受信しなかったと示しているときには、ＳＴＡは、後続するＳＦを送るためのＰＨＹレートを減少させてもよい。同様に、受信した最後のＳＦフィールド７２２が、以前に送信したＳＦの受信に成功したことを示しているときには、ＳＴＡは、後続するＳＦを送るためのＰＨＹレートを増加させてもよい。このように、ＳＦを送るのに使用されるレートは、性能の向上のために、継続して、調整または調節されてもよい。いくつかの態様では、以前のＳＦが適切に受信されたか否かに基づいて、レートの他に、別のパラメータまたは特性が調整されてもよい。例えば、ＳＦを送るのに使用される変調は、以前のＳＦが適切に受信されなかった場合に変更されてもよい。

いくつかの態様では、ＳＴＡは、一連のＳＦが適切に受信された後にのみ、または、一連のＳＦが適切に受信されなかった後にのみ、レートを調整する。例えば、ＳＴＡは、ＳＦが適切に受信されたことを示す受信した最後のＳＦフィールドを有する、ある数のＮＤＰＡフレームを受信した後に、レートを増加させてもよい。いくつかの態様では、例えば、一連のＮＤＰＡフレーム中の最後に受信したフィールドがＣＳＩによって示されているように、一連のＳＦが適切に受信されなかった場合に、ＳＴＡは、ＡＰが、ＣＳＩに対する何らかの追加の要求を送るのを控えるべきであることを示すための通信をＡＰに送信してもよい。このように、ＳＴＡにＮＤＰＡを送信することによって消費されるネットワークリソースは、ＡＰが、ＳＴＡから何らかのＣＳＩを適切に受信しているように見えないときには節約されてもよい。

いくつかの態様では、サウンディングフィードバックを送るためにＳＴＡによって使用されるレートは、ポーリングメッセージのレートから決定される。例えば、図４で図示した態様でＣＳＩポール４１６を送るのに使用されたレートが、ＣＳＩフィードバック４１８を送るために使用されてもよい。別の例として、例えば、受信した最後のＳＦフィールドによって示されているように、以前のＳＦを受信したか否かに基づいて、ＣＳＩポール４１６を送るのに使用されるレートを上下に調整してもよい。

図７Ａで図示したＳＴＡ情報６１２ａの説明に戻ると、記憶した最後のＳＦフィールド７２４は、少なくとも１ビットを含む。記憶した最後のＳＦフィールド７２４は、ＡＰが、ＡＩＤフィールド７０２によって特定されたＳＴＡから受信した最後のＳＦを記憶しているか否かを示してもよい。したがって、いくつかの態様では、記憶した最後のＳＦフィールド７２４は、以前のＮＤＰＡフレームを送るのに続いて、ＡＰが、ＳＴＡから受信したＳＦを記憶しているか否かを示してもよい。例えば、図４に関して論じた態様では、チャネル状態情報を要求するために、いくつかのＳＴＡにＮＤＰＡフレーム４０２が送信された。ＮＤＰＡフレーム４２２で特定された第２のＳＴＡは、ＣＳＩフィードバック４１８を送信した。ＮＤＰＡフレーム４２２では、ＳＴＡ情報６１２ａ中のＡＩＤフィールド７０２が第２のＳＴＡを特定する場合に、記憶した最後のＳＦフィールド７２４が、ＡＰがＣＳＩフィードバック４１８を記憶したか否かを示してもよい。例えば、記憶した最後のＳＦフィールドは、ＣＳＩフィードバック４１８が記憶されなかった場合に、０の値に設定されてもよく、ＣＳＩフィードバック４１８が記憶された場合には、１の値に設定されてもよい。他の態様では、これらの値は予約されていてもよい。

いくつかの態様では、記憶した最後のＳＦフィールドは、少なくとも８ビットを含み、シーケンス番号を含んでもよい。この態様では、記憶した最後のＳＦフィールドは、送信された最後のＣＳＩフィードバックに対応するシーケンス番号を示す。例えば、図５で図示したＮＤＰＡフレーム４２２は、ＣＳＩシーケンスフィールド５１２中に、ＮＤＰＡフレーム４２２のためのシーケンス番号、または、ＮＤＰＡフレーム４２２を一意的に識別する別の記述子を含む。ＮＤＰＡフレーム４２２に続いて、ＳＴＡから受信したＳＦが記憶されている場合に、いくつかの態様では、ＳＦは、シーケンス番号または他の識別子を含み、続くＮＤＰＡフレームは、そこからのＳＦが受信されたＳＴＡを特定するＳＴＡ情報の、記憶した最後のＳＦフィールド中に、シーケンス番号または他の識別子を含んでもよい。

ＳＴＡによって送信されたチャネル状態情報は、さまざまな理由のうちのいずれかのために、ＡＰによって記憶されていないかもしれない。例えば、ＣＳＩが受信されていないときに、または、ＣＳＩが適切に受信されないときに、ＡＰによってＣＳＩを記憶することはできない。しかしながら、いくつかの態様では、適切に受信したＣＳＩでさえ、記憶されないことがある。例えば、ＡＰは、ＣＳＩを記憶するのに十分なメモリを有していないかもしれない。別の例として、ＡＰは、ＣＳＩを要求してから特定の時間期間が経過したときに、または、ＳＴＡによってＣＳＩが決定されてから所定の時間期間が経過したときに、ＣＳＩを記憶しないように決定してもよい。このように、ＣＳＩは、“タイムアウト”していることがあり、記憶されないことがある。いくつかの態様では、ＡＰは、“タイムアウト”している、記憶されたＣＳＩを削除してもよい。次のＮＤＰＡを送信するときに、ＡＰは、削除したＣＳＩを送信したＳＴＡのための、記憶した最後のＳＦフィールドにおいて、ＣＳＩが記憶されていないことを示してもよい。

記憶した最後のＳＦフィールド７２４は、任意の数の目的のために、ＡＩＤフィールド７０２によって特定されたＳＴＡによって使用されてもよい。例えば、ＮＤＰＡフレーム４０２に応答して、ＳＴＡがＳＦを送信したが、記憶した最後のＳＦフィールド７２４が、ＳＦがＡＰによって記憶されなかったことを示している場合に、ＳＴＡは、以前のＳＦを再送信してもよい。

別の例として、記憶した最後のＳＦフィールド７２４が、以前のＳＦが記憶されたことを示し、ＣＳＩが要求されているチャネルがしきい値量よりも少なく変化していると、または、ＣＳＩがしきい値量よりも少なく変化していると、ＳＴＡが決定した場合に、ＳＴＡは、記憶されているＣＳＩと現在のＣＳＩとが実質的に同じであると決定して、ＮＤＰＡフレーム４２２に応答して、何のＣＳＩも送らなくてもよい。この状況において、ＳＴＡは、その代わりに、例えば、以下に説明するように、何のＣＳＩも送信しないことを示す通信をＡＰに送ってもよい。ＣＳＩを省略することにより、ネットワークリソースを節約し、ネットワーク内の通信のスピードおよび／または信頼性を増加させてもよい。

記憶した最後のＳＦフィールド７２４が、以前のＳＦが記憶されなかったことを示すいくつかの態様では、ＳＴＡは、記憶されているＳＦと現在のＳＦとの間の差分を示す情報を送信してもよい。いくつかの態様では、完全なＣＳＩフィードバックは、行列または行列を示すデータを含んでもよい。いくつかの態様では、行列は、複数の固有モード、特異ベクトル（singular vectors）、または、特異値（singular values）を含む。上述したように、ＳＴＡは、そのＳＴＡのためのダウンリンクチャネル応答行列Ｈ_dn,mに基づいて、空間フィルタ行列を決定してもよい。フィードバック情報（例えば、ダウンリンク固有ベクトル、固有値、ＳＮＲ推定等）は、それにより、例えば、ＡＰに送信されてもよい。したがって、チャネル状態情報および／またはＳＦは、行列として表されてもよい。いくつかの態様では、以前のＳＦと現在のＳＦとの間の差分もまた、行列によって表されてもよい。しかしながら、差分行列は、表すのにより少ないバイトを必要とすることがある。したがって、完全なＣＳＩの代わりに差分ＣＳＩを送ることによっても、ネットワークリソースを節約できる。

いくつかの態様では、受信した最後のＳＦフィールド７２２が、ＡＰがポーリングした最後のＳＦが受信されていないことを示しているときに、記憶した最後のＳＦフィールド７２４は、ポーリングされた最後のＳＦをＡＰが記憶していないことを常に示すだろう。例えば、上述したように、受信した最後のＳＦフィールド７２２と、記憶した最後のＳＦフィールド７２４とが、ビットとして実現されるときに、記憶した最後のＳＦフィールド７２４は、受信した最後のＳＦフィールド７２２が０の値を有するとき、常に０の値を有するだろう。他の態様では、受信した最後のＳＦフィールド７２２が、ＡＰがポーリングした最後のＳＦが受信されていないことを示すときに、記憶した最後のＳＦフィールド７２４は、以前に記憶したＳＦが、ＡＰによって依然として記憶されていることを示すために使用されてもよい。例えば、上述したように、受信した最後のＳＦフィールド７２２と、記憶した最後のＳＦフィールド７２４とが、ビットとして実現され、受信した最後のＳＦフィールド７２２が０の値を有するときに、記憶した最後のＳＦフィールド７２４は、以前に記憶したＳＦが依然として記憶されていることを示すために１に設定されてもよく、以前に記憶したＳＦが削除されていること、または、新しい完全なＳＦが要求されていることを示すために、０に切り替えられてもよい。

いくつかの態様は、ＳＴＡがＣＳＩを報告するのに使用することがあるパラメータをＳＴＡに示すために、フィールド７０４〜７２４以外のインジケータを使用する。１つの態様では、ＳＴＡ情報６１２ａ中のビットまたは一連のビットをＳＴＡによって使用して、関連パラメータを検索してもよい。ＳＴＡは、ＳＴＡ情報６１２ａ中のこのようなビットに基づいて、パラメータを記憶させてもよく、または、Ｎｓｓフィールド７０４、Ｎｇフィールド７０６、係数フィールド７１２、および、コードブックフィールド７１４のうちの１つ以上に対応するパラメータを取り出してもよい。

図７Ｂは、ＳＴＡ情報６１２の別の態様６１２ｂを図示する。ＳＴＡ情報６１２ｂは、ＳＴＡ情報６１２ａに含まれているフィールド７０２〜７２４および７３２とともに、ＭＵ／ＳＵフィールド７２６を含むものとして図示した。図示した態様では、ＭＵ／ＳＵフィールド７２６は、少なくとも１ビットを含む。このフィールドは、ＡＩＤフィールド７０２によって特定されたＳＴＡが単一のユーザ（ＳＵ）フィードバックを提供するように要求されているか、それともマルチユーザ（ＭＵ）のフィードバックを提供するように要求されているかを示してもよい。このように、ＡＰは、ＮＤＰＡフレーム４２２で特定された各ＳＴＡからＳＵのフィードバックが要求されているか、それともＭＵのフィードバックが要求されているかを、そのそれぞれのＳＴＡに別々に通知してもよい。

いくつかの態様では、フィールド７０２〜７３２のうちの１つ以上が、ＳＴＡ情報６１２から省略される。さらに、追加のフィールドが、ＳＴＡ情報６１２に含まれてもよい。いくつかの態様では、ＳＴＡ情報６１２中のビットのうちのいくつかは、他の使用または将来の使用のために予約されている。例えば、図７Ｃで図示するＳＴＡ情報６１２ｃは、ＡＩＤフィールド７０２と、将来の使用のために予約されている１つ以上のビットを有するフィールド７５２と、記憶されている以前のＳＦフィールド（previous SF stored field）７５４とを含む態様を示す。記憶されている以前のＳＦフィールドは、ＡＰが最後のＳＦを記憶しているときに、ＡＰが、ＡＩＤフィールド７０２において特定されたＳＴＡからポーリングしたことを示してもよい。いくつかの態様では、記憶されている以前のＳＦフィールド７５４は、記憶した最後のＳＦフィールド７２４と同様に構成されていてもよく、および／または、記憶した最後のＳＦフィールド７２４と同様に使用されてもよい。

図７Ｂで図示した態様と比較して、ＭＵまたはＳＵのフィードバックが要求されているか否かをＳＴＡに知らせるための別の態様を、図８で図示した。図８で図示した態様では、ＭＵ／ＳＵフィールド５２２は、ＮＤＰＡフレーム４２２ａに含まれている。ＭＵ／ＳＵフィールド５２２が、ＳＴＡ情報フィールド５１４とは別になるように、ＭＵ／ＳＵフィールド５２２が、ＮＤＰＡフレーム４２２ａに追加されていることを除けば、ＮＤＰＡフレーム４２２ａは、ＮＤＰＡフレーム４２２と同様にフォーマットされていてもよく、または、構成されていてもよい。ＭＵ／ＳＵフィールド５２２は、ＳＵまたはＭＵのフィードバックのいずれが、ＳＴＡ情報フィールド５１４で特定されたＳＴＡのすべてから要求されているかを示すための“大域（global）”インジケータとして使用されてもよい。

いくつかの態様では、ＡＰは、特定の変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）を使用して、ＣＳＩを送信することを必要としてもよく、または、要求してもよい。図９Ａおよび図９Ｂは、ＭＣＳを決定するための情報を含むフレームの態様を図示する。図９Ａで図示した態様では、フレーム９００ａは、制御ラッパー（control wrapper）で“ラップ”されているＮＤＰＡフレームを含む。したがって、フレーム９００ａを使用して、例えば、ＮＤＰＡフレーム４２２に加えて、または、ＮＤＰＡフレーム４２２の代わりに、ＳＴＡからＣＳＩを要求してもよい。

図示した態様では、フレーム９００ａは、ＮＤＰＡ４２２に含まれている、フレーム制御フィールド５０２、持続時間フィールド５０４、ＲＡブロードキャストフィールド５０６、ＳＡフィールド５０８、ＣＳＩシーケンスフィールド５１２、ＳＴＡ情報フィールド５１４、およびＣＲＣフィールド５１６を含む。加えて、フレーム９００ａは、搬送されるフレーム制御フィールド９０２およびＨＴ制御フィールド９０４を含む。図示した態様では、搬送されるフレーム制御フィールド９０２は少なくとも２ビットを含み、ＨＴ制御フィールド９０４は少なくとも４ビットを含む。

ＨＴ制御フィールド９０４は、ＳＦを送信するときに使用するための、ＳＴＡ情報フィールド５１４で特定されたＳＴＡ用のＭＣＳを示す情報を含んでもよい。いくつかの態様では、ＨＴ制御フィールド６０４は、ＭＣＳを決定するためにＳＴＡが使用することがある情報を含むリンクアダプテーション制御フィールドを含む。いくつかの態様では、リンクアダプテーション制御フィールドは、ＴＲＱ（トレーニング要求）フィールド、ＭＡＩ（ＭＣＳ要求またはアンテナ選択の表示）フィールド、ＭＦＳＩ（ＭＣＳフィードバック（ＭＦＢ）シーケンス識別子）、およびＭＦＢ／ＡＳＥＬＣ（ＭＣＳフィードバックおよびアンテナ選択コマンド／データ）フィールドを含む。いくつかの態様では、フレーム９００ａは、高スループット（ＨＴ）制御フィールド９０４の代わりに、超高スループット（ＶＨＴ）制御フィールドを含む。ＶＨＴ制御フィールドは、ＨＴ制御フィールド９０４に関して先に論じたような情報を含んでもよい。いくつかの態様では、ＨＴ制御フィールド９０４またはフレーム９００ａの別の部分は、ＳＴＡが、ＣＳＩを送信するレートを決定するための情報を含む。

図９Ｂで図示した態様では、フレーム９００ｂは、フレーム９００ａに関して図示したフィールド５０２〜５１６、９０２、および、９０４とともに、追加のフィールドを含むものとして図示した。追加のフィールドは、ネットワーク、例えば、ＷＬＡＮを識別するサービスセット識別子を含んでもよい。図示した態様では、例えば、ＢＳＳＩＤフィールド９１２は、ベーシックサービスセット（ＢＳＳ）識別子を含み、ＢＳＳを識別する。いくつかの態様では、ＢＳＳＩＤフィールド９１２は、フレーム９００ｂを送信したＡＰのＭＡＣアドレスに設定されてもよい。

図９Ｂで図示したフィールド５０２〜５１６、９０２、および、９０４は、図９Ａに関して上述したように構成されていてもよい。いくつかの態様では、これらのフィールドのうちの１つ以上は、追加のビットまたは以前に説明したよりも少ないビットを含む。いくつかの態様では、ＢＳＳＩＤフィールド９１２は１〜３２オクテットのいずれかを含む。１つの態様では、ＢＳＳＩＤフィールド９１２は６オクテットを含む。いくつかの態様では、フィールド５０２〜５１６、９０２〜９１２は、図９Ａおよび／または図９Ｂで図示した順序とは異なる順序で並べられる。

図１０は、ＭＣＳを決定するための情報を含むフレーム１０００の別の態様を図示する。図１０で図示した態様では、フレーム１０００は、制御ラッパーで“ラップ”されているＣＳＩポールを含む。したがって、フレーム１０００を使用して、例えば、ＣＳＩポール４１２に加えて、または、ＣＳＩポール４１２の代わりに、ＣＳＩの少なくとも一部分をＳＴＡから要求してもよい。

図示した態様では、フレーム１０００は、フレーム制御フィールド１００２、持続時間フィールド１００４、宛先アドレス（ＤＡ）フィールド１００６、発信元アドレス（ＳＡ）フィールド１００８、シーケンスフィールド１０１２、残りのセグメントフィールド１０１４、および、巡回冗長検査（ＣＲＣ）フィールド１０１６のうちの少なくとも１つを含んでもよい。

図示した態様では、フレーム制御フィールド１００２は、１６ビットを含む。図示した態様ではまた、持続時間フィールド１００４は、１６ビットを含み、フレーム１０００の長さを含んでもよい。図示した態様でのＣＲＣフィールド１０１６は、３２ビットを含む。

図示した態様では、ＤＡフィールド１００６は、４８ビットを含む。ＤＡフィールド１００６は、例えば、先に論じたように、フレーム１０００がそこに送信されているＳＴＡのアドレスを示してもよい。

図示した態様では、ＳＡフィールド１００８は、４８ビットを含む。ＳＡフィールド１００８は、例えば、先に論じたように、フレーム１０００を送信しているＡＰのアドレスを示してもよい。

図示した態様では、シーケンスフィールド１０１２は、８ビットを含む。シーケンスフィールド１０１２は、ＡＰが追加のセグメントを要求しているＣＳＩフィードバックに共通するシーケンス番号を示す情報を含んでもよい。いくつかの態様では、シーケンスフィールド１０１２によって示されるシーケンス番号は、直前のＮＤＰＡフレーム用のシーケンス番号と同じであるか、または、直前のＮＤＰＡフレーム用のシーケンス番号からコピーされる。したがって、図４におけるＣＳＩポール４１２の代わりに、フレーム１０００が使用されるときに、シーケンスフィールド１０１２は、例えば、ＮＤＰＡ４０２中のＣＳＩシーケンスフィールドと同じ値を有していてもよい。

図示した態様では、残りのセグメントフィールド１０１４は、８ビットを含む。残りのセグメントフィールド１０１４は、ＤＡフィールド１００６によってアドレス割り当てされたＳＴＡから受信することをＡＰが期待しているＣＳＩフィードバックのセグメントの数を示す。以下で論じるように、いくつかの態様では、ＳＴＡによって送られるＣＳＩフィードバックに含まれる情報は、送信されるために残されている残りのセグメントの数を含む。これらの態様では、残りのセグメントフィールド１０１４中の情報は、直前のＣＳＩ情報の残りのセグメントフィールドからコピーされてもよい。例えば、ＡＰが、図４におけるＣＳＩフィードバック４０８の一部分を受信したときに、ＣＳＩフィードバック４０８の一部分を送信したＳＴＡに、１の値を有する残りのセグメントフィールド１０１４を持つフレーム１０００が送られてもよい。応答して、ＳＴＡは、ＣＳＩフィードバック４１４の残りの１つの部分を送信してもよい。

フレーム１０００は、さらに、図９Ａに関して上述した、搬送されるフレーム制御フィールド９０２と、ＨＴ制御フィールド９０４とを含んでもよい。先に論じたように、ＨＴ制御フィールド９０４は、ＭＣＳを示す情報、または、物理レイヤレートのようなレートを含んでもよい。ＤＡフィールド１００６で特定されたＳＴＡは、ＨＴ制御フィールド９０４中の情報を使用して、ＭＣＳまたはレートを決定してもよい。

図１１は、ＣＳＩフィードバックを通信するためのＣＳＩ報告メッセージの態様を図示する。例えば、ＣＳＩ報告メッセージを使用して、図４で図示したＣＳＩフィードバック４０８を実現してもよい。ＣＳＩフィードバック４０８は、受信したＮＤＰＡフレーム、例えば、上述したＮＤＰＡフレーム４０２またはＮＤＰＡフレーム４２２に応答して、ＳＴＡによって決定されてもよい。以下でさらに詳細に説明するように、ＣＳＩフィードバック４０８のエレメントは、ＮＤＰＡフレーム中の情報に基づいて発生されてもよい。ＣＳＩ報告メッセージは、ＣＳＩフィードバックを通信するためのフレームを含んでもよい。

１つの態様では、ＣＳＩフィードバック４０８は、ＮＤＰＡフレーム４０２で特定されたＳＴＡのうちの１つによって発生されて、ＮＤＰフレーム４０４の後のＳＩＦＳ期間後に自律的に送信されてもよい。例えば、ＳＴＡ情報フィールドで特定された最初のＳＴＡが、ＣＳＩフィードバック４０８を発生させて、ＮＤＰフレーム４０４を受信した後のＳＩＦＳ期間後に、ＣＳＩフィードバック４０８をＡＰに自律的に送信してもよい。先に論じたように、ＳＴＡ情報フィールドで特定された他のＳＴＡは、それぞれのＣＳＩフィードバックを送信する前に、ポーリングメッセージを待ってもよい。

ＣＳＩフィードバック４０８は、フレーム制御フィールド１１０２、持続時間フィールド１１０４、宛先アドレス（ＤＡ）フィールド１１０６、発信元アドレス（ＳＡ）フィールド１１０８、ＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０、計算されたＣＳＩを持つＣＳＩフィードバックフィールド１１１２、または、巡回冗長検査（ＣＲＣ）フィールド１１１４のうちの少なくとも１つを含んでもよい。ＣＳＩフィードバック４０８は、ＡＣＫ応答を必要としない、アクション肯定応答（ＡＣＫ）不要メッセージの一種であってもよい。図示した態様では、ＣＳＩフィードバック４０８は、制御フレームを含んでもよい。

いくつかの態様では、上述したフィールドの代わりに、ＣＳＩフィードバック４０８は、カテゴリフィールド、アクションフィールド、サウンディングシーケンスフィールド、ＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０、および／または、サウンディング報告を代わりに含んでもよい。このような態様では、ＣＳＩフィードバック４０８は、アクションフレームを含んでもよい。いくつかの態様では、ＣＳＩフィードバックフィールド１１１２およびサウンディング報告は、類似の情報を含む。

いくつかの態様では、チャネル状態情報および／またはＳＦは、先に論じたように、行列として表されてもよく、サウンディング報告および／またはＣＳＩフィードバックフィールド１１１２は、行列または行列を示すデータを含んでもよい。先にも論じたように、いくつかの態様では、行列は、複数の固有モード、特異ベクトル、または、特異値を含む。

ＳＴＡがフィードバックを送らないことを決定してもよい、ある状況がある。例えば、前の対応するＮＤＰＡ／ＮＤＰフレームが受信されなかった場合に、または、現在のＳＦが、以前に送信されたＳＦに実質的に類似する場合に、ＳＦは送信されなくてもよい。別の例として、送信が、ＰＰＤＵまたは送信機会（ＴＸＯＰ）の制限を超える場合に、ＳＦは送信されないことがある。いくつかの態様では、ＣＳＩフィードバックフィールド１１１２は、このような状況では、省略される。したがって、いくつかの態様では、ＣＳＩフィードバックフィールド１１１２がないことが、何のＳＦも送信されていないことを示してもよい。例えば、ＡＰのようなデバイスが、ＣＳＩフィードバック４０８を受信した場合に、デバイスは、ＣＳＩフィードバック４０８の長さを決定してもよい。この長さを使用して、ＣＳＩフィードバックフィールド１１１２が含まれているか否かを決定してもよく、ＣＳＩフィードバックが省略されている場合には、何のＳＦも送信されないことを決定してもよい。いくつかの態様では、ＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０中のインジケータは、ＳＦが送信されていない理由を示してもよい。

図１２Ａ〜図１２Ｅは、サウンディングフィードバックのための制御フィールド、例えば、ＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０の態様を図示する。いくつかの態様では、ＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０は、超高スループット（ＶＨＴ）ＭＩＭＯ制御フィールドを含む。

図１２Ａで図示した態様では、ＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０ａは、Ｎｃサブフィールド１２０２、Ｎｒサブフィールド１２０４、帯域幅サブフィールド１２０６、Ｎｇサブフィールド１２１２、コードブックサブフィールド１２１４、係数サブフィールド１２１６、残りのセグメントサブフィールド１２２２、シーケンスサブフィールド１２２４、ＭＵ／ＳＵサブフィールド１２３２、ＣＳＩヌルサブフィールド（CSI Null sub-field）１２３４、ＮＤＰＡ／ＮＤＰ未受信サブフィールド１２３６、および、差分ＣＳＩサブフィールド（difference CSI sub-field）１２３８のうちの１つ以上を含んでもよい。いくつかの態様では、ＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０ａは、さらに、サブフィールド１２０２〜１２３８に割り当てられているビットに加えて、さまざまな目的のうちのいずれかのために使用されてもよいビットを含む予約フィールド１２４２を含む。いくつかの態様では、フィールド１２０２〜１２４２は、図１２で図示した順序とは異なる順序で並べられる。

図示した態様では、Ｎｃサブフィールド１２０２は、少なくとも３ビットを含む。Ｎｃサブフィールド１２０２は、先に論じた行列中の列の数を示してもよく、行列中の列の数は、ＳＴＡ用のＣＳＩを表す。３ビットの使用は、少なくとも５本のアンテナに関する情報を提供する。いくつかの態様では、３ビットは、８本のアンテナ用の情報を提供する。

図示した態様では、Ｎｒサブフィールド１２０４は、少なくとも３ビットを含む。Ｎｒサブフィールド１２０４は、先に論じた行列中の行の数を示してもよい。３ビットの使用は、少なくとも５本のアンテナに関する情報を提供する。いくつかの態様では、３ビットは、８本のアンテナ用の情報を提供する。

いくつかの態様では、ＮｃおよびＮｒを決定するために、ＳＴＡ情報６１２中のＮｓｓサブフィールド７０４からの情報が使用される。１つの態様では、ＳＴＡは、Ｎｓｓフィールド７０４によって示されているのと厳密に同じ数の空間ストリーム（例えば、固有モード）を使用して、例えば、サウンディング報告またはＣＳＩフィードバックフィールド１１１２で、ＳＦを送る。これは、ＮｃおよびＮｒにおいて反映されてもよい。厳密に同じ数の空間ストリームを使用することは、ＡＰが決定しているよりも大きくないＳＦサイズを必要とすることから、ＳＦのオーバーヘッドを減少させ得る。このように、リソースは、ＡＰによって要求されているよりも多くのフィードバックを送ることによって浪費されない。他の態様では、ＡＰによって要求されているよりも多いまたは少ない数のストリームが、ＳＴＡによって使用されてもよい。

図１２Ａで図示した態様では、帯域幅サブフィールド１２０６は、少なくとも２ビットを含む。帯域幅サブフィールド１２０６は、ＣＳＩフィードバックの帯域幅を示してもよい。例えば、２ビットを使用して、４つの異なる値（すなわち、０、１、２、および、３）を表してもよく、それらのそれぞれは、以下の周波数のうちの１つに対応していてもよい：２０ＭＨｚ、４０ＭＨｚ、８０ＭＨｚ、および、１６０ＭＨｚ。

図１２Ａで図示した態様では、Ｎｇサブフィールド１２１２は、少なくとも３ビットを含む。Ｎｇサブフィールド１２１２は、ＳＴＡがＣＳＩフィードバックを発生させているトーンのグループ化を示してもよい。これらの３ビットを使用して、８つの異なるトーングループのオプションを識別してもよい。例えば、バンド端／ＤＣトーンを含むオプションを識別してもよい。いくつかの態様では、Ｎｇフィールド１２１２は、少なくとも２ビットを含む。

いくつかの態様では、ＣＳＩフィードバックは、ＳＴＡによって使用されている各トーンに対して発生される。例として、ＣＳＩフィードバックの帯域幅が１６０ＭＨｚであるときに、最大４６８個のトーンがあってもよい。しかしながら、トーンのうちのいくつかは、グループ中のすべてのトーンに関する情報が同時に報告されるように、共にグループ化されてもよい。Ｎｇサブフィールド１２１２は、どのようにトーンがグループ化されているか、および、どれほど多くのトーンがグループ中にあるかを示してもよい。例えば、３〜４個のトーンが共にグループ化されていてもよく、これらのトーンに対する情報が平均化されて、ＣＳＩフィードバックを発生させる。

１つの態様では、ＳＴＡは、ＳＴＡ情報６１２中のＮｇフィールド７０６によって示されているトーングループよりも大きくないトーングループを持つＣＳＩフィードバックを送る。しかしながら、いくつかの態様では、ＳＴＡは、Ｎｇフィールド７０６によって示されているよりも小さな値のＮｇを使用してもよい。Ｎｇフィールド７０６によって示されているよりも大きくないグループを使用することにより、ＭＵ利得が減少する可能性を低下させるだろう。この低下は、ＡＰが、使用されるＭＵ／ＳＵに基づいて、Ｎｇフィールド７０６で示すＮｇを決めていることに起因してもよい。他の態様では、ＳＴＡは、Ｎｇフィールド７０６によって示されているトーングループよりも大きくないトーングループを使用してもよい。

図１２Ａで図示した態様では、コードブックサブフィールド１２１４は、少なくとも３ビットを含む。コードブックサブフィールド１２１４は、ＣＳＩ値をどのように量子化するかを示す表に、インデックスするためにＡＰが使用してもよい情報を含めてもよい。いくつかの態様では、ＳＴＡは、ＳＴＡ情報６１２のコードブックフィールド７１４によって示されているのと同じ数のビットを少なくとも使用して、値を量子化する。コードブックフィールド７１４によって示されているのと同じ数のビットを少なくとも使用することにより、ＭＵ利得が減少する可能性を低下させるだろう。この低下は、ＡＰが、ＭＵまたはＳＵのプロトコルでＳＦを使用することを意図しているか否かに基づいて、要求される量子化をＡＰが決めていることに起因してもよい。他の態様では、ＳＴＡは、コードブックフィールド７１４によって示されているよりも少ないビットを使用してもよい。いくつかの態様では、コードブックサブフィールド１２１４は、１つ以上のビットを含む。

図示した態様では、係数サブフィールド１２１６は、少なくとも３ビットを含む。係数サブフィールド９１４ １２１６は、係数のサイズを示してもよく、係数のサイズは、上述した行列中のエントリに対してＳＴＡによって使用される量子化に対応していてもよい。いくつかの態様では、係数サブフィールド１２１６は１つ以上のビットを含む。いくつかの態様では、係数サブフィールド１２１６は省略される。例えば、ＳＦは、係数のサイズが含まれなくてもよいケースでは、圧縮されたフィードバックとしてフォーマットされてもよい。

いくつかの態様では、ＳＴＡは、ＳＴＡ情報６１２の係数フィールド７１２によって示されているのと同じ数のビットを少なくとも使用して、行列のエントリを量子化する。係数フィールド７１２によって示されているのと同じ数のビットを少なくとも使用することにより、ＭＵ利得が減少する可能性を低下させるだろう。この低下は、ＡＰが、ＭＵまたはＳＵ用のＳＦのいずれの使用を意図しているかに基づいて、要求される量子化をＡＰが決めていることに起因してもよい。他の態様では、ＳＴＡは、係数フィールド７１２によって示されているよりも少ないビットを使用してもよい。

図示した態様では、残りのセグメントサブフィールド１２２２は、少なくとも５ビットを含んでもよい。先に論じたように、残りのセグメントサブフィールド１２２２は、ＳＴＡ用のフィードバックに関する、まだ送信されていないセグメントの数を示してもよい。

例えば、ＣＳＩフィードバックのためのバイトの数は大きくてもよい。例えば、８ｘ３の８０ＭＨｚの圧縮されていない帯域幅のケースでは、ＣＳＩフィードバックのためのバイトの数は、おおよそ１２Ｋに等しくてもよい。ＭＡＣプロトコルデータユニット（ＭＰＤＵ）のサイズ制限が理由で、大きなＣＳＩフィードバックは、１つのＭＰＤＵに適合することができないかもしれない。おおよそ８ＫのＭＰＤＵの最大サイズは、Aggregated ＭＰＤＵ（Ａ−ＭＰＤＵ）の区切り記号（delimiter）の表示から取得されてもよい。さらに、ＭＰＤＵのサイズ能力は、交渉されることから、さらに低いことがある。

ＣＳＩフィードバックは、複数のＭＰＤＵにセグメント化されてもよい。例えば、ＣＳＩフィードバックのセグメントは、Ａ−ＭＰＤＵの複数のＭＰＤＵ内で送信されてもよい。したがって、残りのセグメントサブフィールド１２２２は、現在のＭＰＤＵの後に送信されるために残っているＣＳＩフィードバックまたはＳＦの残りのセグメントの数を示してもよい。

図１２Ａで図示した態様では、シーケンスサブフィールド１２２４は、多くて８ビットを含むことがある。シーケンスサブフィールド９２４は、ＳＴＡによって送信されるＣＳＩフィードバックのすべてのセグメントに共通のシーケンス番号を示す情報を含んでもよい。いくつかの態様では、シーケンスフィールド１２２４によって示されるシーケンス番号は、先行するＮＤＰＡフレームからの、例えば、ＣＳＩシーケンスフィールドからの、シーケンス番号と同じであるか、または、そこからコピーされる。

図示した態様では、ＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０ａは、関係するＣＳＩフィードバックが、ＭＵまたはＳＵに対して計算されたかどうかを示すＭＵ／ＳＵサブフィールド１２３２を含む。いくつかの態様では、ＣＳＩフィードバックは、例えば、図７Ｂまたは図８で図示したような、ＮＤＰＡフレーム中のＭＵ／ＳＵフィールドにしたがって決定される。他の態様では、ＳＴＡは、ＳＵまたはＭＵのいずれに対するＣＳＩを計算すべきか決定する。いくつかの態様では、ＳＵに対して計算されるフィードバックは、より小さい分解能で決定されてもよい。したがって、ＭＵフィードバックの代わりにＳＵフィードバックを決定することは、ＳＴＡにおける処理の複雑さを低減させ、または、フィードバックを送るのに使用されるネットワークリソースの量を減少させ得る。図示した態様では、ＭＵ／ＳＵフィールドは、少なくとも１ビットを含む。

図示した態様では、ＣＳＩヌルサブフィールド１２３４は、少なくとも１ビットを含む。ＣＳＩヌルサブフィールド１２３４を使用して、ＣＳＩがＳＴＡによって送信されるか否かを示してもよい。例えば、ＣＳＩヌルサブフィールド１２３４は、何のＣＳＩも送信されない場合に、０の値に設定されてもよく、ＣＳＩが送信される場合には、１の値に設定されてもよい。他の態様では、これらの値は予約されていてもよい。いくつかの態様では、ＣＳＩヌルサブフィールド１２３４は省略されてもよく、ＣＳＩが送信されているか否かを決定するために、ＣＳＩフィードバック４０８の長さが使用される。このような態様では、ＣＳＩが送信されていないことが決定された場合に、ＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０ａは、送信制限を超えたために、ＣＳＩが送信されていないか否かを示すインジケータを含んでもよい。例えば、ＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０ａは、ＣＳＩの送信が、ＰＰＤＵまたはＴＸＯＰの制限を超えるか否かを示す１ビットのフィールドを含んでもよい。例えば、ＣＳＩを含むフレームが、送信するには長すぎる場合に、ＰＰＤＵまたはＴＸＯＰの制限を超えることが起こるかもしれない。

図示した態様では、ＮＤＰＡ／ＮＤＰ未受信フィールド１２３６は少なくとも１ビットを含む。ＣＳＩヌルサブフィールド１２３４が、ＣＳＩが送信されないことを示すときに、ＮＤＰＡ／ＮＤＰ未送信サブフィールド１２３６を使用して、ＣＳＩを送信させなかった条件を示してもよい。１つの態様では、ＮＤＰＡ／ＮＤＰ未送信サブフィールド１２３６における０の値は、対応するＮＤＰＡフレームが受信されなかったことを示す一方で、ＮＤＰＡ／ＮＤＰ未送信サブフィールド１２３６における１の値は、対応するＮＤＰフレームが受信されなかったことを示す。

別の態様では、ＮＤＰＡ／ＮＤＰ未送信サブフィールド１２３６の単一の値を使用して、シーケンスフィールド１２２４中の識別子に対応する、ＮＤＰＡまたはＮＤＰのいずれかが、受信されなかったことを示す。例えば、０の値を使用して、この条件を示してもよい。他の値、この例では１を使用して、現在のＣＳＩが、以前に送信されたＣＳＩのしきい値内にあることから、何らのＣＳＩも送信されていないことを示してもよい。例えば、ＮＤＰＡの記憶した最後のＳＦフィールド（last SF stored field）が、ＳＴＡによって送信された最後のＳＦが記憶されていることを示しているときに、ＳＴＡは、現在のＳＦが、記憶されているＳＦに実質的に類似する場合、現在のＳＦを送るのを控えるかもしれない。この状況では、ＮＤＰＡ／ＮＤＰ未送信サブフィールド１２３６は、追加のＳＦの送信を十分保証できるだけ、チャネルが変更されていないことを示す値に設定されてもよい。

図示した態様では、差分ＣＳＩサブフィールド１２３８は、少なくとも１ビットを含む。ＣＳＩヌルサブフィールド１２３４が、ＣＳＩが送信されていることを示すときに、差分ＣＳＩサブフィールドを使用して、完全なＣＳＩが送信されているか否か、または、差分を表す情報が送信されているか否かを示してもよい。例えば、差分ＣＳＩサブフィールド１２３８における０の値は、完全なＣＳＩ情報が送信されていることを示してもよい。しかしながら、差分ＣＳＩサブフィールド１２３８における１の値は、以前に送信されたＣＳＩと、現在のＣＳＩとの間の差分を表す情報が送信されていることを示してもよい。例えば、ＮＤＰＡの記憶した最後のＳＦフィールドが、ＳＴＡの最後のＳＦがＡＰに記憶されていることを示しているときに、ＳＴＡは、現在のＳＦと記憶されているＳＦとの間の差分を計算して送信してもよく、差分ＣＳＩサブフィールド１２３８を使用して、これらのアクションをＡＰに示してもよい。先に論じたように、いくつかの態様では、差分は、より少ないビットを使用して表されてもよく、したがって、オーバーヘッドを減少させ得る。

ＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０ａを受信するＡＰは、ＣＳＩを決定するためにそこにある情報を使用してもよい。ＣＳＩヌルサブフィールド１２３４によって示されているように、ＳＴＡによってＣＳＩが送信されない態様のような、いくつかの態様では、ＡＰは、以前に受信または記憶したＣＳＩを使用してもよい。他の態様では、ＣＳＩは、完全なＣＳＩをＡＰから受信してもよく、または、差分を表すデータを受信してもよく、その後で、例えば、差分ＣＳＩサブフィールド１２３８によって示されているように、差分と、以前に記憶したＣＳＩとから、現在のＣＳＩを計算してもよい。

いくつかの態様では、ＡＰは、ＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０ａ中の情報に基づいて、ＳＴＡに情報を送るためのパラメータを調整してもよい。例えば、ＮＤＰＡ／ＮＤＰ未送信サブフィールド１２３６が、以前に送信したＮＤＰＡまたはＮＤＰが受信されなかったことを示しているときに、ＡＰは、ＮＤＰＡまたはＮＰを再度送信してもよく、または、将来のＮＤＰＡおよび／またはＮＤＰを送るために使用されるＰＨＹレートのような、レートを減少させてもよい。ＮＤＰＡ／ＮＤＰ未送信サブフィールド１２３６が、以前に送信されたＮＤＰＡおよびＮＤＰが受信されたことを示している場合に、ＡＰは、レートを増加させてもよく、または、変調スキームのような、別のパラメータを調整してもよい。さらに、ＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０ａが、チャネルが変化していない、または、ほとんど変化していないことを示す場合に、ＡＰは、例えば、ＮＤＰＡ／ＮＤＰ未送信サブフィールド１２３６および／または差分ＣＳＩサブフィールド１２３８を使用して、ＡＰがＳＴＡからＣＳＩを要求する頻度を減少させてもよい。同様に、ＡＰが、毎回完全なＣＳＩを受信する場合に、または、チャネルが急速に変化しているように見える場合に、ＡＰは、ＡＰがＳＴＡからＣＳＩを要求する頻度を増加させてもよい。

いくつかの態様では、フィールド１２０２〜１２４２のうちの１つ以上が、ＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０から省略される。さらに、追加のフィールドが、ＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０に含まれてもよい。いくつかの態様では、ＳＴＡ情報６１２中のビットのうちのいくつかは、他の使用または将来の使用のために予約されている。例えば、図１２Ｂで図示するＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０ｂは、Ｎｃサブフィールド１２０２、Ｎｒサブフィールド１２０４、帯域幅サブフィールド１２０６、残りのセグメントサブフィールド１２２２、シーケンス番号サブフィールド１２２４、および、オプション的に、ＭＵ／ＳＵサブフィールド１２３２を含む態様を示す。加えて、ＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０ｂは、ＳＦヌルサブフィールド（SF Null sub-field）１２５２と、以前のＳＦ使用サブフィールド１２５４（use previous SF sub-field）とを含む。

図示した態様では、ＳＦヌルサブフィールド１２５２は、少なくとも１ビットを含む。ＳＦヌルサブフィールド１２５２は、ＳＴＡによってＳＦが送信されているか否かを示してもよい。いくつかの態様では、ＳＦヌルサブフィールドは、ＣＳＩヌルサブフィールド１２３４と同様に、構成および／または使用される。

図示した態様では、以前のＳＦ使用ヌルサブフィールド１２５４は、少なくとも１ビットを含む。以前のＳＦ使用ヌルサブフィールド１２５４は、ＡＰにおいて以前に記憶されたＳＦを使用すべきか否かを示してもよい。例えば、ＮＤＰＡ中の記憶した以前のＳＦフィールドが、以前に送信されたＳＦがＡＰに記憶されていることを示しているときに、以前のＳＦ使用サブフィールド１２５４を使用して、記憶されているＳＦを現在のＳＦとして使用すべきことを示してもよく、または、記憶されているＳＦを、ＳＴＡによって送信されている差分データと組み合わせるべきことを示してもよい。いくつかの態様では、ＳＦヌルサブフィールド１２５２および以前のＳＦ使用サブフィールド１２５４が、何のＳＦも送信されていないことを示している場合に、ＡＰは、以前のＮＤＰＡフレームおよび／またはＮＤＰフレームが受信されなかったと推測してもよい。したがって、ＳＦヌルサブフィールド１２５２は、何のＣＳＩも送信されていないことを示してもよい一方で、以前のＳＦ使用サブフィールド１２５４は、チャネル情報が紛失している、または、現在のＳＦと以前のＳＦとの間の差分が無視できる等のような、ＣＳＩを送信させなかった条件を示す。ＳＦヌルサブフィールド１２５２と、以前のＳＦ使用サブフィールド１２５４との可能性ある値の１つの態様をまとめた表を以下に含める。表は、値が、ＣＳＩの潜在的な送信にどのように対応しているかを示す。

図１２Ｃで図示するＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０ｃは、Ｎｃサブフィールド１２０２、Ｎｒサブフィールド１２０４、帯域幅サブフィールド１２０６、残りのセグメントサブフィールド１２２２、Ｎｇサブフィールド１２１２、コードブックサブフィールド１２１４、係数サブフィールド１２１６、残りのセグメントサブフィールド１２２２、シーケンス番号サブフィールド１２２４、ならびに、オプション的に、ＭＵ／ＳＵサブフィールド１２３２および／または予約サブフィールド１２４２を含む態様を示す。これらのサブフィールドのそれぞれは、図１２Ａに関して説明したように構成されていてもよい。

しかしながら、図１２Ａで図示したＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０ａと対比すると、ＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０ｃは、ＣＳＩヌルサブフィールド１２３４を省略し、その代わりに、第１のセグメントサブフィールド１２６２を含む。図示した態様では、第１のセグメントサブフィールド１２６２は、少なくとも１ビットを含む。第１のセグメントサブフィールド１２６２を使用して、送信されているＣＳＩフィードバックが、そのＣＳＩの第１のセグメントであるか否かを示してもよい。ＡＰが、新しいＣＳＩのＣＳＩセグメントを受信したが、受信したセグメントが、新しいＣＳＩの第１のセグメントであることを第１のセグメントサブフィールド１２６２が示していない場合に、ＡＰは、新しいＣＳＩの少なくとも１つの以前に送信されたセグメントをＡＰが紛失したことを決定してもよい。ＣＳＩは、シーケンス番号サブフィールド１２２４を使用して、および／または、残りのセグメントサブフィールド１２２２を使用して、新しいと識別されてもよい。例えば、以前のＣＳＩセグメントに関係する、残りのセグメントサブフィールド１２２２が、そのセグメントが最後のセグメントであることを示した場合に、将来受信されるいずれのＣＳＩセグメントも、新しいＣＳＩに関係すると決定されてもよい。

さらに、図１２Ａで図示した、ＮＤＰＡ／ＮＤＰ未受信サブフィールド１２３６と、差分ＣＳＩサブフィールド１２３８とが、ＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０ｃでは、単一のＣＳＩヌルおよび差分サブフィールド１２６４に置換されている。図示した態様では、ＣＳＩヌルおよび差分サブフィールド１２６４は、少なくとも２ビットを含む。ＣＳＩヌルおよび差分サブフィールド１２６４をこのように実現することにより、ＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０ａと同じ数のビットを使用して、ＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０ｃを実現できる。ＣＳＩヌルおよび差分サブフィールド１２６４は、正規の（regular）ＳＦが送信されているか否か、現在のＳＦと以前のＳＦとの間の差分が無視できるか否か、および／または、ＳＦが利用可能でないか否かを示してもよい。１つの態様では、対応するＮＤＰまたはＮＤＰＡフレームが受信されなかった場合に、ＳＦは利用可能でないかもしれない。ＣＳＩヌルおよび差分サブフィールド１２６４を使用して、ＣＳＩヌルサブフィールド１２３４、ＮＤＰＡ／ＮＤＰ未受信サブフィールド１２３６、差分ＣＳＩサブフィールド１２３８、ＳＦヌルサブフィールド１２５２、および、以前のＳＦ使用サブフィールド１２５４のうちの１つ以上によって示されているのと同じまたは類似の情報を示してもよいことを当業者は正しく認識するだろう。ＣＳＩヌルおよび差分サブフィールド１２６４の可能性ある値の１つ態様を、以下の表にまとめた。表は、値が、ＣＳＩの潜在的な送信にどのように対応しているかを示す。

当業者は、他の値または値の組み合わせが、リストアップされたアクションに対応していてもよいことを理解するだろう。例えば、“０１”に関係するアクションと、“１１”に関係するアクションが、先の表で置き換えられてもよい。

先の表では、“１１”の値を使用して、送信されているＣＳＩフィードバックが差分ＣＳＩであることを示してもよい。他の態様では、“１１”の値は予約されていてもよい。いくつかの態様では、“１１”の値を使用して、ＣＳＩフィードバックの送信が、ＰＰＤＵまたはＴＸＯＰの制限のような、送信制限を超えることから、ＣＳＩが含まれていないことを示してもよい。例えば、ＣＳＩフィードバック４０８のような、ＣＳＩフィードバックの長さが、何のＳＦも送信されていないことを示している場合に、“１１”の値は、未送信を引き起こした条件が、ＰＰＤＵまたはＴＸＯＰの制限であることを示してもよい。

いくつかの態様では、ＣＳＩフィードバック４０８の長さが、何のＳＦも送信されていないことを示している場合に、先に論じたインジケータまたはサブフィールドのうちの１つ以上を使用して、ＳＦを送信させなかった条件を示してもよい。例えば、ＮＤＰＡ／ＮＤＰ未受信サブフィールド１２３６、差分ＣＳＩサブフィールド１２３８、以前のＳＦ使用サブフィールド１２５４、および／または、ＣＳＩヌルおよび差分サブフィールド１２６４が、条件が何であるかを示してもよい。他の態様では、条件を示すために新しいフィールドを規定してもよい。さらに他の態様では、ＣＳＩが送信されているときに別の目的のために使用される１つ以上のビットを使用して、この表示を提供できる。例えば、ＣＳＩフィードバック４０８の長さが、ＳＦが送信されていないことを示している場合に、残りのセグメントフィールド１２２２中のビットのうちの１つ以上を使用して、条件を示してもよい。

図１２Ｄで図示するＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０ｄは、Ｎｃサブフィールド１２０２、Ｎｒサブフィールド１２０４、帯域幅サブフィールド１２０６、Ｎｇサブフィールド１２１２、コードブックサブフィールド１２１４、シーケンス番号サブフィールド１２２４、および、ＭＵ／ＳＵサブフィールド１２３２を含む態様を示す。しかしながら、図示した態様では、帯域幅サブフィールド１２０６は、チャネル幅サブフィールドとして図示した。さらに、Ｎｇサブフィールド１２１２は、グループ化サブフィールドとして図示した。さらに、ＭＵ／ＳＵサブフィールド１２３２は、フィードバックタイプサブフィールドとして図示し、シーケンス番号サブフィールド１２２４は、サウンディングシーケンスサブフィールドとして図示した。これらのサブフィールドのそれぞれは、図１２Ａに関して説明したように構成されていてもよい。

ＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０ｄは、予約サブフィールド１２４２をさらに含む。図１２Ｄで図示した態様では、予約サブフィールド１２４２を使用して、ＣＳＩが送信されるか否かを示してもよい。したがって、予約サブフィールド１２４２は、ＣＳＩフィードバック４０８のフレームが、ヌルフィードバックフレームである、例えば、ＣＳＩフィードバックフィールド１１１２からの情報を省略する、または、ＣＳＩフィードバックフィールド１１１２全体を省略することを示してもよい。それゆえ、予約サブフィールド１２４２は、いくつかの態様では、先に論じたＣＳＩヌルサブフィールド１２３４に類似した情報を示すために使用されてもよい。

図１２Ｄで図示した態様では、予約サブフィールド１２４２を代わりにまたは追加で使用して、送信されているＣＳＩフィードバックが、そのＣＳＩの第１のセグメントであるか否かを示してもよい。それゆえ、予約サブフィールド１２４２は、いくつかの態様では、先に論じた第１のセグメントサブフィールド１２６２に類似した情報を示すために使用されてもよい。

図１２Ｄで図示した態様では、予約サブフィールド１２４２を代わりにまたは追加で使用して、ＣＳＩフィードバックの残りのセグメントの数、または、現在のＭＰＤＵの後に送信されるために残っているＳＦの数を示してもよい。それゆえ、予約サブフィールド１２４２は、いくつかの態様では、先に論じた残りのセグメントサブフィールド１２２２に類似した情報を示すために使用されてもよい。したがって、予約サブフィールド１２４２は、複数のフィードバックのセグメントのうちのどの１つが第１のものであるか、および、どのくらい多くのフィードバックのセグメントが紛失しているかを示してもよい。第１のセグメントおよび残りのセグメントは、ＡＰのような受信機に、どのくらい多くのセグメントが予想されるか、および、セグメントをすべて受信しているか否かを、アラートしてもよい。

図１２Ｄで示した態様では、予約サブフィールド１２４２は、４ビットを含むものとして図示した。１つの態様では、４ビットのうちの１つを使用して、送信されているフィードバックのセグメントが第１のセグメントであるか否かを示してもよい。例えば、“１”のビット値を使用して、セグメントが第１のセグメントであることを示してもよく、“０”のビット値は、セグメントが第１のセグメントでないことを示してもよい。いくつかの態様では、Ｂ１５が、その１つのビットとして使用される。

このような態様では、予約サブフィールド１２４２中の残りのビットのうちの１つ以上を使用して、送信されるために残っているセグメントの数を示してもよい。例えば、送信されているセグメントが第１のセグメントであるか否かを示すためにビットＢ１５を使用する場合に、ビットＢ１２〜Ｂ１４を使用して、残りのセグメントの数を示してもよい。“１１１”の値は、７個のセグメントが残っていることを示してもよく、“１１０”の値は、６個のセグメントが残っていることを示してもよい等である。単一のセグメントが送信されている場合に、第１のセグメントのビットは“１”に設定されていてもよく、残りのセグメントのビットはすべて“０”に設定される。それゆえ、Ｂ１２〜Ｂ１４が、残りのセグメントの数を示し、Ｂ１５が、セグメントが第１のセグメントであるか否かを示している場合に、予約サブフィールド１２４２は、フィードバックの単一のセグメントが送信されていることを示す“０００１”の値を有していてもよい。

いくつかの態様では、フィードバックは、８個以下のセグメントに分割されてもよい。これらの態様では、多くて７個のセグメントが残っていることがある。しかしながら、送信されているセグメントが第１のセグメントである場合にのみ、７個のセグメントが残っているかもしれない。したがって、第１のセグメントではないセグメントが、７個のセグメントが残っていることを示す状況はないだろう。このような態様では、第１のセグメントのビットは、“０”に設定されていてもよく、残りのセグメントのビットはすべて、ＣＳＩが送信されていないことを示す“１”に設定される。それゆえ、Ｂ１２〜Ｂ１４が、残りのセグメントの数を示し、Ｂ１５が、セグメントが第１のセグメントであるか否かを示している場合に、予約サブフィールド１２４２は、ヌルフィードバックフレームが送信されていることを示す“１１１０”の値を有していてもよい。したがって、最大数の残りのセグメントがまだ送信されていないという表示と組み合わされた、第１のセグメントが送信されていないという表示は、ＡＰのような受信機に、何のＣＳＩも送信されていないことをアラートしてもよい。

いくつかの態様では、予約サブフィールド１２４２が、何のＣＳＩも送信されていないことを示している場合に、予約サブフィールド１２４２に先行するビットのすべてが、予約ビットとして使用されてもよい。したがって、ヌルフィードバックフレームが送信されている場合に、ビットＢ０〜Ｂ１１が予約されてもよい。いくつかの態様では、これらのビットのうちの１つ以上を使用して、ＣＳＩを送信させなかった条件を示してもよい。

例えば、フィードバックが紛失した理由のために、ビットＢ１０〜Ｂ１１が使用されてもよい。この理由は、とりわけ、サウンディング情報の受信、送信制限、または、計算されたＣＳＩに関することがある。いくつかの態様では、Ｂ１０〜Ｂ１１は、サウンディング情報が紛失した場合に、例えば、ＮＤＰＡフレームまたはＮＤＰフレームが受信されなかった、または、正しく受信されなかった場合に、“００”の値に設定される。いくつかの態様では、Ｂ１０〜Ｂ１１は、ＴＸＯＰ制限が理由でフィードバックを送ることができなかった場合に、“０１”の値に設定される。いくつかの態様では、Ｂ１０〜Ｂ１１は、ＰＰＤＵ制限が理由でフィードバックを送ることができなかった場合に、“１０”の値に設定される。いくつかの態様では、Ｂ１０〜Ｂ１１は、以前に送信されたチャネル状態情報が、現在のチャネル状態情報に実質的に類似する場合に、“１１”の値に設定される。いくつかの態様では、Ｂ１０〜Ｂ１１に対して“１１”の値が予約される。

図１２Ｄで図示した態様では、係数サイズサブフィールドが省略されている。さらに、ＭＵ／ＳＵサブフィールド１２３２は、任意の残りのセグメント、第１のセグメント、ならびに、ヌルフィードバック情報またはインジケータの前に配置される。さらに、シーケンス番号サブフィールド１２２４は、このような情報またはインジケータの後に、それゆえ、予約フィールド１２４２の後に、配置される。

図１２Ｅは、残りのセグメントサブフィールド（remaining segments sub-field）１２７２と第１のセグメントサブフィールド１２７４とに分割されている予約サブフィールド１２４２を示す、ＣＳＩフィードバック制御フィールド１１１０ｅの態様を図示する。図示した態様では、残りのセグメントサブフィールド１２７２は、フィールド１１１０ｅのビットＢ１２〜Ｂ１４を含み、第１のセグメントサブフィールド１２７４は、フィールド１１１０ｅのビットＢ１５を含む。残りのセグメントサブフィールド１２７２を使用して、先に論じた残りのセグメントサブフィールド１２２２に類似した情報を伝えてもよく、または、残りのセグメントサブフィールド１２７２は、先に論じた残りのセグメントサブフィールド１２２２に類似するよう構成されていてもよい。第１のセグメントサブフィールド１２７４を使用して、先に論じた第１のセグメントサブフィールド１２６２に類似した情報を伝えてもよく、または、第１のセグメントサブフィールド１２７４は、先に論じた残りのセグメントサブフィールド１２６２に類似するよう構成されていてもよい。合わせて考えると、残りのセグメントサブフィールド１２７２と第１のセグメントサブフィールド１２７４とを使用して、先に論じたＣＳＩヌルサブフィールド１２３４および／またはＳＦヌルサブフィールド１２５２に類似の情報を伝えることが出来る。

残りのセグメントサブフィールド１２７２と第１のセグメントサブフィールド１２７４は、ビットＢ１２〜Ｂ１４およびＢ１５に関してそれぞれ上述したように、ＣＳＩフィードバックについての情報を示すさまざまな値に設定されることがある。これらのサブフィールドの例示的な値とともに、フィールド１１１０ｅの残りのサブフィールド１２０２〜１２３２も、以下の表に列挙した。以下の値は、単に例であり、限定することを意図していない。当業者は、他の値を使用してもよいことを、または、図示した値によって他の情報を示してもよいことを、正しく認識するだろう。

図１３は、システム１００内で使用するためのアクセスポイント（ＡＰ）１３００の態様を図示する。ＡＰ１３００は、図１または図２で図示したＡＰ１１０を含んでもよい。先に論じたように、ＡＰ１３００は、ワイヤレスデバイスとして、例えば、図３で図示したワイヤレスデバイス３０２として、実現されてもよい。図４〜図１２に関して上述したように、ＡＰ１３００を使用して、ユーザ端末またはＳＴＡと通信してもよい。

ＡＰ１３００は、ＮＤＰＡフレームを、例えば、ＮＤＰＡフレーム４０２または４２２を発生させるＮＤＰＡモジュール１３０２を含んでもよい。ＮＤＰＡフレームを発生させるときに、ＮＤＰＡモジュール１２０２は、ＳＴＡからＳＦが、以前のＮＤＰＡフレームに応答して受信されたか、それともポーリングメッセージに応答して受信されたか、を判断してもよい。ＳＦは、例えば、受信モジュール１２０４によって受信されてもよく、ＮＤＰＡフレームは、送信モジュール１２０６によって送信されているかもしれない。ポーリングメッセージは、ポーリングモジュール１２０８によって発生されてもよい。この決定の結果は、ＮＤＰＡフレームに、例えば、先に論じたような受信した最後のＳＦフィールドに、含まれてもよい。

ＮＤＰＡモジュール１３０２は、ポーリングモジュール１３０８によってポーリングされた最後のＳＦが記憶されたか否か、例えば、メモリ１３１２に記憶されたか否かをさらに決定してもよい。この決定の結果は、ＮＤＰＡフレームに、例えば、先に論じたような、記憶した最後のＳＦフィールドに、または、記憶した以前のＳＦフィールドに、含まれてもよい。

いくつかの態様では、例えば、図９Ａまたは図９Ｂで示したように、ＮＤＰＡモジュール１３０２は、ＮＤＰＡフレームを制御ラッパーにラップするように構成されている。これらの態様では、ＮＤＰＡモジュール１３０２は、ＳＴＡが、要求されたＣＳＩを送るための、ＨＴ制御フィールドおよび／またはＭＣＳを決定するように構成されていてもよい。ＮＤＰＡモジュール１３０２はまた、要求されたＣＳＩを送るためにＳＴＡが使用すべきレートを決定してもよい。この決定の結果は、ラップされたＮＤＰＡフレームに含まれてもよい。

ＮＤＰＡモジュール１２０２は、ＣＳＩフィードバック情報が要求されている１つ以上のＳＴＡを決定するように構成されていてもよい。これらのＳＴＡを識別する情報は、図６Ａ〜図６Ｃに関して上述したように、ＳＴＡ情報フィールドに含まれていてもよい。

ＮＤＰＡモジュール１３０２は、ＣＳＩフィードバックを報告するためにＳＴＡのそれぞれが使用するパラメータを決定するように構成されていてもよい。例えば、ＮＤＰＡモジュール１２０２は、各ＳＴＡが、または、ＳＴＡのすべてがまとめて、ＳＵまたはＭＵのためのＣＳＩを計算すべきか否かを決定してもよい。ＮＤＰＡモジュール１３０２は、図７に関して上述したように、ＳＴＡにおいて計算されるＣＳＩフィードバックの空間チャネルまたは空間ストリーム（例えば、固有モード）の数、ＳＴＡがＣＳＩフィードバックを発生させるべきトーンのグループ化、ＣＳＩフィードバックの行列エントリに対してＳＴＡによって使用される量子化に対応する係数のサイズ、および／または、ＣＳＩフィードバックのためにＳＴＡが使用すべき角度の量子化を示すコードブック情報を決定するようにさらに構成されていてもよい。いくつかの態様では、ＮＤＰＡモジュール１３０２は、ＣＳＩフィードバックがＭＵで使用されるか、それともＳＵで使用されるかに基づいて、先のパラメータのうちの１つ以上を決定するように構成されている。

先に論じたように、いくつかの態様では、ＮＤＰＡモジュール１３０２は、例えば、ＣＳＩに、または、ＣＳＩフィードバックで示されたチャネル条件の変化に少なくとも部分的に基づいて、ＮＤＰＡフレームを送るための頻度を決定するように構成されている。ＮＤＰＡモジュール１３０２は、ＮＤＰＡフレーム４２２に関して上述した他の情報のうちのいずれかを発生または決定するようにさらに構成されていてもよい。いくつかの態様では、ＮＤＰＡモジュール１３０２の機能性は、図２で図示した制御装置２３０を少なくとも使用して実現される。

受信モジュール１３０４は、制御情報、ＣＳＩフィードバック、および／または、何のＣＳＩフィードバックもＳＴＡから送信されないことを示す通信のような、ＳＴＡからの他の通信を受信するために使用されてもよい。受信したデータは、受信モジュール１３０４または別のモジュールによって、復調され、ダウンコンバートされ、あるいは、そうでなければ、処理されてもよい。受信モジュール１３０４は、受信機を使用して、例えば、図３で図示した受信機３１２を使用して、または、受信機の組み合わせ、例えば、図２で図示した受信機２２２ａ〜２２２ａｐを使用して、実現されてもよい。受信モジュール１３０４は、トランシーバにおいて実現されてもよく、復調器および／または受信データプロセッサを、例えば、ＲＸデータプロセッサ２４２を、含んでもよい。いくつかの態様では、受信モジュール１３０４は、アンテナおよびトランシーバ、例えば、アンテナ２２４およびトランシーバ２２２を備える。トランシーバは、インバウンドワイヤレスメッセージを復調するように構成されていてもよい。メッセージは、アンテナを介して受信されてもよい。

送信モジュール１３０６は、ＮＤＰＡフレームおよび／またはポーリングメッセージを送信するために使用されてもよい。いくつかの態様では、送信モジュール１３０６は、ＮＤＰＡフレームを、例えば、ユーザ端末１２０にワイヤレスに送信するように構成されている。送信モジュール１３０６は、送信機、例えば、図３で図示した送信機３１０を使用して、または、送信機の組み合わせ、例えば、図２で図示した送信機２２２ａ〜２２２ａｐを使用して、実現されてもよい。送信モジュール１３０６は、トランシーバにおいて実現されてもよく、変調器および／または送信データプロセッサを、例えば、ＴＸデータプロセッサ２１０を、含んでもよい。いくつかの態様では、送信モジュール１３０６は、アンテナおよびトランシーバ、例えば、アンテナ２２４およびトランシーバ２２２を備える。トランシーバは、ユーザ端末またはＳＴＡに向かうアウトバウンドワイヤレスメッセージを変調するように構成されていてもよい。メッセージは、アンテナを介して送信されてもよい。

ポーリングモジュール１３０８は、ＳＴＡに送信するためのポーリングメッセージ、例えば、ＣＳＩポール４１２、４１６のいずれかを発生させるために使用されてもよい。ポーリングモジュールは、受信モジュール１３０４を介して受信した情報に基づいて、どのＳＴＡがポーリングメッセージを送信すべきかを決定してもよい。例えば、ポーリングメッセージを発生させるために、受信モジュール１３０４を介して、制御メッセージまたは制御フィールドで受信した、残りのセグメントの情報が、ポーリングモジュール１３０８によって使用されてもよい。

いくつかの態様では、例えば、図１０で示したように、ポーリングモジュール１３０８は、ポーリングメッセージを制御ラッパーにラップするように構成されている。これらの態様では、ポーリングモジュール１３０８は、ＳＴＡが、要求されたＣＳＩを送るための、ＨＴ制御フィールドおよび／またはＭＣＳを決定するように構成されていてもよい。この決定の結果は、ラップされたポーリングメッセージに含まれてもよい。

ポーリングモジュール１３０８は、ＣＳＩポール４１２またはＣＳＩポール４１６のようなポーリングメッセージに関して、あるいは、フレーム１０００に関して上述した他の情報のいずれかを発生または決定するように、例えば、ＮＤＰＡフレームのシーケンス番号を含めるように、さらに構成されていてもよい。いくつかの態様では、ポーリングモジュール１３０８の機能性は、図２で図示した制御装置２３０および／またはスケジューラ２３４を少なくとも使用して実現される。

メモリ１３１２は、例えば、受信モジュール１３０４を介して１つ以上のＳＴＡから受信したＣＳＩ情報を記憶するように構成されていてもよい。上述したように、ＣＳＩは、行例として表されることが出来、メモリ１３１２に記憶され得る。ＣＳＩを表すための他のフォーマットが、メモリ１３１２にさらに記憶されてもよい。いくつかの態様では、タイムアウトまたは満了しているＣＳＩは、周期的にメモリ１３１２から削除されてもよい。メモリ１３１２は、揮発性または不揮発性であってもよく、あるいは、双方を組み合わせたものであってもよい。いくつかの態様では、メモリ１３１２の機能性は、図２で図示したメモリ２３２、または、図３で図示したメモリ３０６を少なくとも使用して実現される。

ＡＰ１３００は、さらに、例えば、受信モジュール１３０４を使用して受信したような、受信したＣＳＩフィードバックを処理するＣＳＩ処理モジュール１３１４を含んでもよい。ＣＳＩ処理モジュール１３１４は、例えば、ＳＵまたはＭＵにしたがって、受信したメッセージで示されているパラメータのうちの１つ以上を使用して、ＣＳＩフィードバックを処理するように構成されていてもよい。ＣＳＩ処理モジュール１３１４はまた、以前に送信されたフレームで示されているパラメータのうちの１つ以上を使用して、例えば、ラップされたフレームで送信されたＭＣＳを使用して、ＣＳＩフィードバックを処理するように構成されていてもよい。

いくつかの態様では、ＣＳＩ処理モジュール１３１４は、送信するためのＣＳＩフィードバックをＳＴＡが何ら有さないことを示す通信を、ＳＴＡから受信したかどうかを決定するように構成されている。例えば、何のＣＳＩも受信されないことを示すＣＳＩフィードバックで、ＣＳＩヌルフィールドが受信されてもよく、あるいは、第１のセグメントフィールドおよび残りのセグメントフィールドのような、予約フィールド中の１つ以上の値が、何のＣＳＩも受信されないことを示してもよい。ＣＳＩ処理モジュールは、例えば、ＳＦヌルフィールドと、以前のＳＦ使用フィールドとを評価することによって、以前に記憶したＣＳＩを使用すべきかどうかを決定するように構成されていてもよい。上述したように、いくつかの態様では、ＣＳＩ処理フィールドは、ＣＳＩフィードバックで受信した情報に基づいて、ＣＳＩ要求を送信するレートまたは変調を変更するように構成されている。いくつかの態様では、ＣＳＩ処理モジュール１３１４は、通信の長さに基づいて、何のＣＳＩも受信されないことを決定してもよい。ＣＳＩ処理モジュール１３１４はまた、ＣＳＩを受信させなかった条件を決定するように構成されていてもよい。

いくつかの態様では、ＣＳＩ処理モジュール１３１４は、ＣＳＩフィードバックで受信した差分からＣＳＩを発生させるように構成されている。例えば、差分ＣＳＩフィールドまたは以前のＳＦ使用フィールドが、現在のＣＳＩと以前に記憶したＣＳＩとの間の差分を表すデータが送信されていることを示しているときに、ＣＳＩ処理モジュール１３１４は、メモリに記憶されている差分データおよび差分ＣＳＩを使用して、現在のＣＳＩを決定してもよい。

いくつかの態様では、ＣＳＩ処理モジュール１３１４は、受信したＣＳＩフィードバックを分析して、例えば、ＣＳＩに、または、ＣＳＩフィードバックで示されたチャネル条件の変化に少なくとも部分的に基づいて、ＮＤＰＡフレームを送るための頻度を決定するように構成されている。この情報は、ＮＤＰＡモジュール１３０２に通信されてもよい。いくつかの態様では、ＣＳＩ処理モジュール１２１０の機能性は、図２で図示した制御装置２３０および／またはＲＸデータプロセッサ２４２を少なくとも使用して実現される。

当業者は、ソフトウェアまたはハードウェアのいずれか、あるいは、その双方を含んでもよく、ＡＰ１３００に関して上述したモジュールを実現するために使用されてもよい、さまざまな回路、チップ、モジュール、および／または、コンポーネントを、正しく認識するだろう。ＡＰ１３００のモジュールのうちの１つ以上は、図３で図示したプロセッサ３０４で、部分的または全体的に実現されてもよい。

図１４は、通信のための方法の態様１４００を図示する。方法は、例えば、ＳＴＡからチャネル状態情報を要求するように、ならびに、過去のＳＦがＳＴＡから受信されているか否か、および／または、ＡＰに記憶されているか否かをオプション的にＳＴＡに知らせるように、ＡＰ１２００によって実現されてもよい。以下の方法は、ＡＰ１２００のエレメントに関して説明するが、他のコンポーネントを使用して、ここで説明するステップのうちの１つ以上を実現してもよいことを、当業者は正しく認識するだろう。

ステップ１４０２において、例えば、送信モジュール１２０４を使用して、チャネル状態情報に対する第１の要求が送信される。第１の要求は、例えば、ヌルデータパケットアナウンスメント、または、ポーリングメッセージを含んでもよい。ＮＤＰＡモジュール１３０２またはポーリングモジュール１３０８は、この要求を発生させるために使用されてもよい。

ステップ１４０４に進むと、第１の要求に応答して、チャネル状態情報が受信されているか否か、または、送信に続いて、チャネル状態情報が記憶されているか否かが決定される。例えば、この決定は、ＣＳＩ処理モジュール１３１４によって実行されてもよい。チャネル状態情報は、受信モジュール１３０４において受信されてもよく、または、メモリ１３１２に記憶されてもよい。

ステップ１４０６に進むと、例えば、送信モジュール１３０６を使用して、決定の結果を示すインジケータを含む第２の要求が送信される。第２の要求は、例えば、ＮＤＰＡフレームを含んでもよい。いくつかの態様では、図７に関して先に論じたように、受信した最後のＳＦフィールド、記憶した最後のＳＦフィールド、または、記憶した以前のＳＦフィールドで、決定の結果が示される。ＮＤＰＡモジュール１３０２および／またはＣＳＩ処理モジュール１３１４は、第２の要求を生成させる際に使用されてもよい。

図１５は、通信のための方法の態様１５００を図示する。方法は、チャネル状態情報の一部を表すデータを受信するように、または、チャネル状態情報が送信されないという通知を受信するように、例えば、ＡＰ１２００によって、実現されてもよい。いくつかの態様では、方法１５００は、チャネル状態情報がＳＴＡから送信されない理由を決定するために、使用されてもよい。ＡＰ１２００のエレメントに関して以下の方法を説明するが、他のコンポーネントを使用して、ここで説明するステップのうちの１つ以上を実現してもよいことを、当業者は正しく認識するだろう。

ステップ１５０２において、例えば、送信モジュール１３０６によって、チャネル状態情報の要求が送信される。その後、ステップ１５０４において、通信が受信される。通信は、チャネル状態情報が通信に含まれているか否かを示す、第１のインジケータと、第２のインジケータとを含んでもよい。第１のインジケータおよび／または第２のインジケータが、チャネル状態情報が含まれていることを示す場合に、第１のインジケータおよび／または第２のインジケータは、チャネル状態情報が、現在のチャネル状態情報と、以前に受信したチャネル状態情報との間の差分を表す情報を含むか否かをさらに示す。図１２に関して上述したように、第１および第２のインジケータは、ＣＳＩヌルフィールド、ＮＤＰＡ／ＮＤＰ未受信フィールド、ＳＦヌルフィールド、以前のＳＦ使用フィールド、および／または、ＣＳＩヌルおよび差分フィールドのうちの２つ以上を含んでもよい。例えば、受信モジュール１３０４を使用して、通信が受信されてもよい。ＣＳＩ情報が含まれているかどうかを決定するために、および／または、ＡＰに記憶されているＣＳＩが使用されるか否かを決定するために、ＣＳＩ処理モジュール１３１４によって、通信が処理されてもよい。

図１６は、通信のための方法の態様１６００を図示する。方法は、ＣＳＩを送信するためのＭＣＳをＳＴＡに通知するために、例えば、ＡＰ１２００によって、実現されてもよい。ＡＰ１２００のエレメントに関して以下の方法を説明するが、他のコンポーネントを使用して、ここで説明するステップのうちの１つ以上を実現してもよいことを、当業者は正しく認識するだろう。

ステップ１６０２において、変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）またはチャネル状態情報を受信するためのレートが決定される。いくつかの態様では、ＮＤＰＡモジュール１３０２が、決定を実行してもよい。他の態様では、ポーリングモジュール１３０８が、決定を実行してもよい。いくつかの態様では、ＣＳＩ処理モジュール１３１２は、例えば、チャネルの状態が変化しているか否かのような、ＳＴＡから受信した通信に基づいて、決定の一部またはすべてを実行するように構成されていてもよい。例えば、受信モジュール１３０４を使用して、通信が受信されてもよい。

次に、ステップ１６０４において、ラッパーフレームが送信される。ラッパーフレームは、決定されたＭＣＳまたはレートを示す制御フィールドと、チャネル状態情報の少なくとも一部が要求されていることを示す少なくとも１つのフィールドとを含んでもよい。ラッパーフレームは、図９Ａに関して先に論じたような、ラップされたＮＤＰＡフレームを、または、図１０に関して上述したような、ラップされたポーリングメッセージを含んでもよい。例えば、送信モジュール１３０６によって、ラップされたフレームが送信されてもよい。

図１７は、システム１００内で使用するための局（ＳＴＡ）１７００の態様を図示する。ＳＴＡ１７００は、図１または図２で図示したユーザ端末１２０のいずれかを含んでもよい。先に論じたように、ＳＴＡ１７００は、ワイヤレスデバイスとして、例えば、図３で図示したワイヤレスデバイス３０２として、実現されてもよい。図４〜図１２に関して上述したように、ＳＴＡ１７００を使用して、ＡＰと通信してもよい。

ＳＴＡ１７００は、ＮＤＰＡフレームおよび／またはＣＳＩポールを受信するための受信モジュール１７０２を含んでもよい。例えば、受信モジュール１７０２は、ＮＤＰＡフレーム４０２または４２２、ならびに／あるいは、ＣＳＩポール４１２、４１６のいずれかを受信するように構成されていてもよい。さらに、受信モジュール１７０２は、ラップされたＮＤＰＡフレームまたはラップされたポーリングメッセージを含むＮＤＰフレームを受信するように構成されていてもよい。受信したデータは、受信モジュール１７０２または別のモジュールによって、復調され、ダウンコンバートされ、あるいは、そうでなければ、処理されてもよい。受信モジュール１７０２は、受信機、例えば、図３で図示した受信機３１２を使用して、あるいは、受信機の組み合わせ、例えば、図２で図示した受信機２５４ｍ〜２５４ｍｕまたは２５４ｘａ〜２５４ｘｕを使用して、実現されてもよい。受信モジュール１７０２は、トランシーバにおいて実現されてもよく、復調器および／または受信データプロセッサを、例えば、ＲＸデータプロセッサ２７０を、含んでもよい。いくつかの態様では、受信モジュール１７０２は、アンテナおよびトランシーバ、例えば、アンテナ２５２およびトランシーバ２５４を備える。トランシーバは、インバウンドワイヤレスメッセージを復調するように構成されていてもよい。メッセージは、アンテナを介して受信されてもよい。

ＳＴＡ１７００は、ＣＳＩフィードバックを決定するためのＣＳＩフィードバックモジュール１７０４をさらに含んでもよい。ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４は、受信したＮＤＰＡフレームに関係する受信したＮＤＰフレームに基づいて、ＣＳＩフィードバックを決定するように構成されていてもよい。先に論じたように、ＣＳＩは、行列として表されてもよい。いくつかの態様では、ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４によって、ＣＳＩフィードバックのパラメータが決定されてもよい。いくつかの態様では、ＣＳＩフィードバックモジュールは、受信モジュール１７０２を介して受信した制御ラッパーのような通信からＭＣＳを決定するように構成されている。例えば、図９Ａに関して上述したように、ＣＳＩフィードバックモジュールは、ラップされたＮＤＰＡフレームに含まれているＨＴ制御フィールドから、ＣＳＩのためのＭＣＳを決定してもよい。

ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４は、正規の／完全なＣＳＩを計算するか否か、または、以前のＣＳＩと現在のＣＳＩとの間の差分を計算するか否かを決定するように構成されていてもよい。例えば、先に論じたように、ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４は、ＮＤＰＡ中の記憶した最後のＳＦフィールドまたは記憶した以前のＳＦフィールドとともに、チャネルの条件を評価してもよい。チャネルの条件が、以前のＳＦが記憶されたときの条件に実質的に類似している場合に、ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４は、ＣＳＩを何ら送らないように決定してもよい。いくつかの態様では、ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４は、ＳＦがＡＰにおいて記憶されていることを決定してもよく、現在のＳＦを計算するためにＡＰに送る差分データを計算してもよい。ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４の決定は、ＣＳＩフィードバックに、例えば、図１１および図１２で図示したＣＳＩフィードバック４０８に、含まれてもよい。いくつかの態様では、決定は、ＣＳＩヌルフィールド、差分ＣＳＩフィールド、ＳＦヌルフィールド、以前のＳＦ使用フィールド、ＣＳＩヌルおよび差分フィールド、ならびに／あるいは、第１のセグメントフィールドおよび残りのセグメントフィールドのような予約フィールド中の１つ以上の値によって、示されてもよい。ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４にＣＳＩを送らせなかった理由は、ＮＤＰＡ／ＮＤＰ未受信フィールド、差分ＣＳＩフィールド、ＳＦヌルフィールド、以前のＳＦ使用フィールド、ＣＳＩヌルおよび差分フィールドによって、および／または、いったん何のＣＳＩも送信されないことが決定されると予約になるフィールドで、例えば、ＡＰに送信されるＣＳＩフィードバック通信で、示されてもよい。いくつかの態様では、ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４は、ＣＳＩが送信されないことを示す長さを有するＣＳＩフィードバック通信を発生させるように構成されている。いくつかの態様では、ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４は、ＰＰＤＵまたはＴＸＯＰの制限のような、送信制限が理由でＣＳＩフィードバックが送信されないことを決定してもよい。

ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４は、ＣＳＩフィードバック４０８に関して上述した他の情報のうちのいずれかを発生または決定するようにさらに構成されていてもよい。いくつかの態様では、ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４の機能性は、制御装置２８０および／またはチャネル推定器２７８を少なくとも使用して実現される。いくつかの態様では、ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４は、ＣＳＩを表す行列中のエントリおよび／または角度を量子化するための量子化器を備える。

ＳＴＡ１７００は、ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４によって決定されたＣＳＩフィードバックを送るのに使用されるレートの調整を決定するためのレート調整モジュール１７０６をさらに含んでもよい。例えば、レート調整モジュール１７０６は、１つ以上の受信したＮＤＰＡフレーム中の受信した最後のＳＦフィールドが、ＳＴＡ１７００が送信しているＣＳＩフィードバックの受信に成功したことを示しているときに、ＣＳＩフィードバックを送るためのＰＨＹレートを増加させてもよい。同様に、レート調整モジュール１７０６は、受信した最後のＳＦフィールド、記憶した最後のＳＦフィールド、または、記憶した以前のＳＦフィールドが、以前に送信されたＳＦが受信されなかった、または、記憶できなかったことを示している場合に、ＰＨＹレートのようなレートを減少させてもよい。いくつかの態様では、レート調整モジュール１７０６は、ＣＳＩフィードバックの他のパラメータ、例えば、ＣＳＩフィードバックの変調を調整してもよい。先に論じたように、レート調整モジュール１７０６は、ラッパー中の制御フィールドに基づいて、レートを決定または調整してもよい。レート調整モジュール１７０６はまた、メッセージ、例えば、ポーリングメッセージを、例えば受信モジュール１７０２において受信するレートを決定するように構成されていてもよい。

レート調整モジュール１７０６は、図７に関して上述したレート調整手順のいずれかを実行するように構成されていてもよい。いくつかの態様では、レート調整モジュール１７０６の機能性は、少なくとも制御装置２８０を使用して実現される。いくつかの態様では、レート調整モジュール１７０６は、例えば、メモリ２８２のようなメモリ中の値またはパラメータを検索して、適切なレートまたは調整を決定する。

ＳＴＡ１７００は、ＣＳＩフィードバックを送信するための送信モジュール１７０８をさらに含む。例えば、送信モジュール１７０８は、ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４によって決定されたＣＳＩフィードバックを送信するように構成されていてもよい。送信モジュールは、レート調整モジュール１７０６によって決定されたレートにおいて、または、レート調整モジュール１７０６によって決定された別のパラメータを使用して、送信するように構成されていてもよい。いくつかの態様では、送信モジュール１７０８は、ＣＳＩフィードバックを、例えば、ＡＰ１１０にワイヤレスに送信するように構成されている。送信モジュール１７０８は、送信機、例えば、図３で図示した送信機３１０を使用して、または、送信機の組み合わせ、例えば、例えば、図２で図示した送信機２５４ｍ〜２５４ｍｕまたは２５４ｘａ〜２５４ｘｕを使用して、実現されてもよい。送信モジュール１７０８は、トランシーバにおいて実現されてもよく、変調器および／または送信データプロセッサを、例えば、ＴＸデータプロセッサ２８８を、含んでもよい。いくつかの態様では、送信モジュール１７０８は、アンテナおよびトランシーバ、例えば、アンテナ２５２およびトランシーバ２５４を備える。トランシーバは、ＡＰに向かうアウトバウンドワイヤレスメッセージを変調するように構成されていてもよい。メッセージは、アンテナを介して送信されてもよい。

ソフトウェアまたはハードウェアのいずれか、あるいは、その双方を含んでもよく、ＳＴＡ１７００に関して上述したモジュールを実現するために使用されてもよい、さまざまな回路、チップ、モジュール、および／または、コンポーネントを、当業者は正しく認識するだろう。ＳＴＡ１７００のモジュールのうちの１つ以上が、図３で図示したプロセッサ３０４において、部分的または全体的に実現されてもよい。

別々に説明したが、ＡＰ１３００およびＳＴＡ１７００に関して説明した機能ブロックは、別々の構造エレメントである必要はないことを正しく認識すべきである。同様に、機能ブロックの１つ以上、または、さまざまなブロックの機能性のうちの一部が、単一のチップ上で具現化されてもよい。代替的に、特定のブロックの機能性は、２つ以上のチップ上で実現されてもよい。加えて、追加のモジュールまたは機能性が、ＡＰ１３００およびＳＴＡ１７００において実現されてもよい。同様に、より少ないモジュールまたは機能性が、ＡＰ１３００およびＳＴＡ１７００において実現されてもよく、ＡＰ１３００および／またはＳＴＡ１７００のコンポーネントは、あらゆる複数の構成で配置され得る。図２、図３、図１３、および、図１７で図示したさまざまなモジュール間で、あるいは、追加のモジュール間で、追加の結合（coupling）またはより少ない結合で実装されてもよい。

図１８は、通信のための方法の態様１８００を図示する。方法は、送信されたＳＦが、ＡＰにおいて受信されているか否か、および／または、ＡＰに記憶されているか否かを決定するために、例えば、ＳＴＡ１７００によって実現されてもよい。ＳＴＡ１７００のエレメントに関して以下の方法を説明するが、他のコンポーネントを使用して、ここで説明するステップのうちの１つ以上を実現してもよいことを、当業者は正しく認識するだろう。

ステップ１８０２において、例えば、受信モジュール１７０２を使用して、チャネル状態情報に対する第１の要求が受信される。第１の要求は、例えば、ヌルデータパケットアナウンスメント、または、ポーリングメッセージを含んでもよい。

ステップ１８０４において、チャネル状態情報を含むフレームが送信される。チャネル状態情報は、例えば、ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４を使用して決定されてもよく、例えば、送信モジュール１７０８を使用して送信されてもよい。ＣＳＩフィードバックは、ステップ１８０２において受信した第１の要求を使用して決定されてもよい。

ステップ１８０６に進むと、第２の要求が受信される。第２の要求は、第１の要求に応答して、チャネル状態情報が受信されているか否か、または、送信に続いて、チャネル状態情報が記憶されているか否かを示す第１のインジケータを含む。第２の要求は、例えば、受信モジュール１７０２を使用して受信されてもよい。第２の要求は、ＮＤＰＡフレームを含んでもよい。いくつかの態様では、第２の要求は、ＣＳＩフィードバックを送るか、それともＣＳＩを送るのに使用されるレートのようなパラメータを調整するか、を判断するために、ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４および／またはレート調整モジュール１７０６によって処理される。

図１９は、通信のための方法の態様１９００を図示する。方法は、ＣＳＩを送信するか否かを決定するために、および、いくつかの態様では、送信されるＣＳＩが差分ＣＳＩを含むか否かをＡＰに示すために、例えば、ＳＴＡ１７００によって実現されてもよい。ＳＴＡ１７００のエレメントに関して以下の方法を説明するが、他のコンポーネントを使用して、ここで説明するステップのうちの１つ以上を実現してもよいことを、当業者は正しく認識するだろう。

ステップ１９０２において、例えば、受信モジュール１７０２を使用して、チャネル状態情報が要求されていることを示すメッセージが受信される。いくつかの態様では、メッセージは、ＮＤＰＡフレームまたはポーリングメッセージを含む。メッセージは、以前に送信されたＳＦがＡＰに記憶されているか否かを示してもよい。

その後で、ステップ１９０４において、チャネル状態情報を送信するか否かが決定される。例えば、決定は、ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４によって実行されてもよい。ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４は、例えば、上述したように、チャネル条件が変化しているか否か、および、ＣＳＩがＡＰに記憶されているか否かを評価してもよい。

ステップ１９０６に進むと、通信が送信される。通信は、決定の結果を示す、第１のインジケータおよび第２のインジケータを含んでもよい。第１のインジケータおよび／または第２のインジケータが、チャネル状態情報が送信されることを示している場合に、第１のインジケータおよび／または第２のインジケータは、チャネル状態情報が、現在のチャネル状態情報と、以前に送信されたチャネル状態情報との間の差分を表す情報を含むか否かを示してもよい。第１のインジケータは、例えば、ＣＳＩヌルフィールド、ＳＦヌルフィールド、および／または、ＣＳＩヌルおよび差分フィールドの一部分を含んでもよい。第２のインジケータは、例えば、差分ＣＳＩフィールド、以前のＳＦ使用フィールド、および／または、ＣＳＩヌルおよび差分フィールドの一部分を含んでもよい。インジケータは、例えば、ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４によって決定されてもよい。通信は、ＣＳＩフィードバック、例えば、ＣＳＩフィードバック４０８を、または、ＣＳＩを送信するか否かを示す別の通信を含んでもよい。通信は、例えば、送信モジュール１７０８を使用して送信されてもよい。

図２０は、通信のための方法の態様２０００を図示する。方法は、ＣＳＩを送信するためのＭＣＳを決定するために、例えば、ＳＴＡ１７００によって実現されてもよい。ＳＴＡ１７００のエレメントに関して以下の方法を説明するが、他のコンポーネントを使用して、ここで説明するステップのうちの１つ以上を実現してもよいことを、当業者は正しく認識するだろう。

ステップ２００２において、例えば、受信モジュール１７０２を使用して、ラッパーフレームが受信される。ラッパーフレームは、チャネル状態情報を送信するための変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）を示す制御フィールドと、チャネル状態情報の少なくとも一部分が要求されていることを示す少なくとも１つのフィールドとを含んでもよい。ラッパーフレームは、図９Ａに関して先に論じたような、ラップされたＮＤＰＡフレーム、または、図１０に関して上述したような、ラップされたポーリングメッセージを含んでもよい。

その後、ステップ２００４において、フレームによって要求されるチャネル状態情報の少なくとも一部分が、例えば、送信モジュール１７０８を使用して、送信される。ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４および／またはレート調整モジュールは、ＣＳＩを送る方法を決定するために、受信したラッパーフレーム中の制御フィールドからＭＣＳを抽出してもよい。チャネル状態情報は、ＣＳＩフィードバック４０８のようなＣＳＩフィードバックとして送信されてもよい。チャネル状態情報は、例えば上述したように、ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４によって決定されてもよい。

図２１は、通信のための方法の態様２１００を図示する。方法は、例えば、チャネル状態情報が受信されないことを決定するために、および、チャネル状態情報がＳＴＡから送信されない理由を決定するために、ＡＰ１２００によって実現されてもよい。ＡＰ１２００のエレメントに関して以下の方法を説明するが、他のコンポーネントを使用して、ここで説明するステップのうちの１つ以上を実現してもよいことを、当業者は正しく認識するだろう。

ステップ２１０２において、例えば、送信モジュール１３０６によって、チャネル状態情報に対する要求が送信される。その後、ステップ２１０４において、通信が受信される。通信は、インジケータを含んでもよい。通信は、例えば、受信モジュール１３０４を使用して、受信されてもよい。

通信を受信した後、ステップ２１０６において、通信の長さに基づいて、通信がチャネル状態情報を含んでいないことが決定される。さらに、ステップ２１０８において、インジケータの値に基づいて、チャネル状態情報を受信させなかった条件が決定される。図１２に関して上述したように、インジケータは、ＮＤＰＡ／ＮＤＰ未受信フィールド、以前のＳＦ使用フィールド、および／または、ＣＳＩヌルおよび差分フィールドを含んでもよい。インジケータは、さらに、チャネル状態情報を送信することによって送信制限を超えるか否かを示す、ビット、フィールド、または、他の指示子（signifier）を含んでもよい。ステップ２１０６および／またはステップ２１０８における決定は、例えば、ＣＳＩ処理モジュール１３１４によって実行されてもよい。

図２２は、通信のための方法の態様２２００を図示する。方法は、ＣＳＩを送信するか否かを決定するために、および、ＣＳＩが送信されていない理由をＡＰに示すために、例えば、ＳＴＡ１７００によって実現されてもよい。ＳＴＡ１７００のエレメントに関して以下の方法を説明するが、他のコンポーネントを使用して、ここで説明するステップのうちの１つ以上を実現してもよいことを、当業者は正しく認識するだろう。

ステップ２２０２において、例えば、受信モジュール１７０２を使用して、チャネル状態情報が要求されていることを示すメッセージが受信される。いくつかの態様では、メッセージは、ＮＤＰＡフレームまたはポーリングメッセージを含む。メッセージは、以前に送信されたＳＦがＡＰに記憶されているか否かを示してもよい。

その後で、ステップ２２０４において、チャネル状態情報を送信しないことが決定される。決定は、例えば、ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４によって実行されてもよい。ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４は、例えば、上述したように、チャネル条件が変化しているか否か、ＣＳＩがＡＰに記憶されているか否か、および／または、ＣＳＩを含むフレームが送信には長すぎるか否かを評価してもよい。

ステップ２２０６に進むと、インジケータを含む通信が発生される。通信の長さは、ステップ２２０４における決定に基づいている。例えば、ＣＳＩフィードバックフィールドは、通信をある長さにするために省略されてもよい。さらに、インジケータの値は、チャネル状態情報を送信させなかった条件に基づいている。インジケータは、例えば、差分ＣＳＩフィールド、以前のＳＦ使用フィールド、および／または、ＣＳＩヌルおよび差分フィールドの一部分を含んでもよい。インジケータは、さらに、チャネル状態情報を送信することによって送信制限を超えるか否かを示す、ビット、フィールド、または、他の指示子を含んでもよい。インジケータの長さまたは値の発生ならびに／あるいは決定は、例えば、ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４によって決定されてもよい。通信は、ＣＳＩフィードバック、例えば、ＣＳＩフィードバック４０８を含んでもよく、または、ＣＳＩを送信しないことを示す別の通信を含んでもよい。インジケータは、ＣＳＩフィードバックの制御フィールドに含まれていてもよい。

ステップ２２０８において、通信が送信される。通信は、例えば、送信モジュール１７０８を使用して送信されてもよい。

図２３は、通信のための方法の態様２３００を図示する。方法は、チャネル状態情報が受信されないことを決定するために、および、チャネル状態情報がＳＴＡから送信されない理由を決定するために、例えば、ＡＰ１２００によって実現されてもよい。ＡＰ１２００のエレメントに関して以下の方法を説明するが、他のコンポーネントを使用して、ここで説明するステップのうちの１つ以上を実現してもよいことを、当業者は正しく認識するだろう。

ステップ２３０２において、例えば、送信モジュール１３０６によって、チャネル状態情報の要求が送信される。その後、ステップ２３０４において、通信が受信される。通信は、チャネル状態情報の第１のセグメントが通信中で受信されているかどうかを示すための第１のフィールドと、受信されるために残っているチャネル状態情報のセグメントの数を示すための第２のフィールドとを含んでもよい。第１および第２のフィールドは、第１のセグメントフィールドおよび残りのセグメントフィールドのような、予約フィールドの一部分であってもよい。通信は、例えば、受信モジュール１３０４を使用して受信されてもよい。

通信を受信した後、ステップ２３０６において、第１のフィールドおよび第２のフィールドに基づいて、通信がチャネル状態情報を含むか否かが決定される。例えば、第１のフィールドが、チャネル状態情報の第１のセグメントが通信に含まれていないことを示し、第２のフィールドの値が、最大数の残りのセグメントと少なくとも同じだけ大きい場合に、何のチャネル状態情報も通信に含まれていないことが決定されてもよい。

さらに、ステップ２３０８において、第１のフィールドおよび第２のフィールドが、通信がチャネル状態情報を含んでいないことを示している場合には、チャネル状態情報を受信させなかった条件が決定される。条件は、第１のフィールドまたは第２のフィールドに隣接する２つ以上のビットに少なくとも部分的に基づいて、決定されてもよい。図１２に関して上述したように、例えば、異なる目的のために使用されてもよいビットは、第１のフィールドおよび第２のフィールドが、通信がチャネル状態情報を含んでいないことを示しているときに、予約されてもよい。ステップ２３０６および／またはステップ２３０８における決定は、例えば、ＣＳＩ処理モジュール１３１４によって実行されてもよい。

図２４は、通信のための方法の態様２４００を図示する。方法は、ＣＳＩを送信するか否かを決定するために、および、ＣＳＩが送信されていない理由をＡＰに示すために、例えば、ＳＴＡ１７００によって実現されてもよい。ＳＴＡ１７００のエレメントに関して以下の方法を説明するが、他のコンポーネントを使用して、ここで説明するステップのうちの１つ以上を実現してもよいことを、当業者は正しく認識するだろう。

ステップ２４０２において、例えば、受信モジュール１７０２を使用して、チャネル状態情報が要求されていることを示すメッセージが受信される。いくつかの態様では、メッセージは、ＮＤＰＡフレームまたはポーリングメッセージを含む。メッセージは、以前に送信されたＳＦがＡＰに記憶されているか否かを示してもよい。

その後、ステップ２４０４において、通信が発生される。通信は、チャネル状態情報の第１のセグメントが送信されていることを示すための第１のフィールドと、送信されるために残っているチャネル状態情報のセグメントの数を示すための第２のフィールドとを含んでもよい。第１および第２のフィールドは、第１のセグメントフィールドおよび残りのセグメントフィールドのような、予約フィールドの一部分であってもよい。発生は、例えば、ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４によって実行されてもよい。ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４は、例えば、上述したように、チャネル条件が変化しているか否か、ＣＳＩがＡＰに記憶されているか否か、および／または、ＣＳＩを含むフレームが送信には長すぎるか否かを評価してもよい。通信は、ＣＳＩフィードバック、例えば、ＣＳＩフィードバック４０８を含んでもよい。

ステップ２４０６に進むと、第１のフィールドおよび第２のフィールドが、通信がチャネル状態情報を含んでいないことを示している場合に、チャネル状態情報を含ませなかった条件を示すために、通信中の複数のビットが設定される。複数のビットは、例えば、チャネル状態情報に対する以前の要求が受信されなかったこと、現在のチャネル状態情報が、以前に送信されたチャネル状態情報に実質的に類似すること、または、チャネル状態情報を送信することによって送信制限を超えることを示してもよい。複数のビットの設定は、例えば、ＣＳＩフィードバックモジュール１７０４によって実行されてもよい。複数のビットは、ＣＳＩフィードバックの制御フィールドに含まれてもよい。

ステップ２４０８において、通信が送信される。通信は、例えば、送信モジュール１７０８を使用して送信されてもよい。

当業者は、ＣＳＩフィードバック通信のための簡単で明確なフレームのフォーマットをここで説明してきたことを正しく認識するだろう。いくつかの態様では、ＳＴＡ ＡＩＤは、ＮＤＰＡにおいて示されてもよい。いくつかの態様では、ＳＴＡの数についての表示がＮＤＰＡにないことがあるが、ＮＤＰＡの長さからこの情報を推測してもよい。いくつかの態様では、ＡＰにおいてＳＦが受信または記憶されているか否かに関する情報が、ＮＤＰＡに含まれていてもよい。いくつかの態様では、ＳＴＡがＣＳＩを送信しているか否かに関する情報が、ＡＰに送信されるＣＳＩフィードバックに含まれる。いくつかの態様では、ＳＦを送信するときにＳＴＡが使用するパラメータを示すために、ラッパーが使用される。

いくつかの態様では、“第１の応答者”であるＳＴＡに対して何のフィールドも指定されない。１つの態様では、最初にリストアップされたＳＴＡ ＡＩＤが、第１の応答者を暗示的に表してもよい。ＮＤＰＡおよびＣＳＩポールは、ＳＴＡが、ＣＳＩポールを対応するＮＤＰＡに一致させることができるようにするマッチングシーケンス番号を搬送してもよい。同様に、ＳＴＡによって送信される制御フィールドに、シーケンス番号をコピーしてもよい。

対応する機能を実行することが可能な何らかの適切な手段により、先に説明した方法のさまざまな動作を実行してもよい。これらの手段は、これらに限定されないが、回路、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、またはプロセッサを含む、さまざまなハードウェアならびに／あるいはソフトウェアのコンポーネントおよび／またはモジュールを含んでもよい。一般的に、動作、モジュール、またはステップが、図に図示されている場合に、それらの動作は、対応する相当のミーンズプラスファンクションコンポーネントを有していてもよい。例えば、ユーザ端末は、チャネル状態情報を受信するための変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）またはレートを決定する手段、および、決定されたＭＣＳを示す制御フィールドと、チャネル状態情報の少なくとも一部分が要求されていることを示す少なくとも１つのフィールドとを含むラッパーフレームを送信する手段を備えていてもよい。

図２５は、本開示のある態様にしたがった、例示的なユーザ端末２５００のブロックダイヤグラムを図示する。ユーザ端末２５００は、先に論じた決定する手段の機能を実行するように構成されていてもよい決定モジュール２５１０を備える。いくつかの態様では、決定モジュールは、図２の制御装置２８０に対応していてもよい。ユーザ端末２５００は、先に論じた送信する手段の機能を実行するように構成されていてもよい送信モジュール２５１５をさらに備える。いくつかの態様では、送信モジュールは、図２の送信機２５４のうちの１つ以上に対応していてもよい。

ここで使用したような、“決定する”という用語は、幅広いさまざまなアクションを含む。例えば、“決定する”は、算出する、計算する、処理する、導出する、調べる、検索する（例えば、表、データベース、または、別のデータ構造において検索する）、確認する、および、これらに類するものを含んでもよい。また、“決定する”は、受信する（例えば、情報を受信する）、アクセスする（例えば、メモリ中のデータにアクセスする）、および、これらに類するものを含んでもよい。また、“決定する”は、解決する、選択する、選ぶ、確立する、および、これらに類するものを含んでもよい。

ここで使用したような、アイテムのリスト“のうちの少なくとも１つ”を指すフレーズは、単一のメンバーを含む、これらのアイテムの何らかの組み合わせのことを指す。例として、“ａ、ｂ、またはｃのうちの少なくとも１つ”は：ａ、ｂ、ｃ、ａ−ｂ、ａ−ｃ、ｂ−ｃ、およびａ−ｂ−ｃをカバーすることを意図している。

上述した方法のさまざまな動作は、さまざまなハードウェアならびに／あるいはソフトウェアのコンポーネント、回路、および／またはモジュールのような、動作を実行することが可能な何らかの適切な手段により実行されてもよい。一般的に、図面中の何らかの動作は、動作を実行することが可能な対応する機能手段により実行されてもよい。

本開示に関連して説明した、さまざまな例示的な論理ブロック、モジュールおよび回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、フィールドプログラマブルゲートアレイ信号（ＦＰＧＡ）または他のプログラマブル論理デバイス（ＰＬＤ）、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、あるいは、ここで説明した機能を実行するように設計されているこれらの任意の組み合わせで、実現または実行されてもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替実施形態では、プロセッサは、何らかの商業的に入手可能なプロセッサ、制御装置、マイクロ制御装置、または、ステートマシンであってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせとして、例えば、ＤＳＰとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、ＤＳＰコアを備えた１つ以上のマイクロプロセッサ、あるいは、このようなコンフィギュレーションの他の何らかのものとして実現されてもよい。

１つ以上の態様では、説明した機能は、ハードウェアで、ソフトウェアで、ファームウェアで、または、これらの任意の組み合わせで実現されてもよい。ソフトウェアで実現された場合、機能は、１つ以上の命令またはコードとして、コンピュータ読取可能媒体上に記憶されてもよく、あるいは、コンピュータ読取可能媒体を通して送信されてもよい。コンピュータ読取可能媒体は、１つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を促進する何らかの媒体を含む、コンピュータ記憶媒体および通信媒体の双方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる何らかの利用可能な媒体であってもよい。一例として、これらに限定されないが、このようなコンピュータ読取可能媒体は、ＲＡＭ、ＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、あるいはコンピュータによってアクセスでき、命令またはデータ構成の形態で所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用できる他の何らかの媒体を含むことがある。また任意の接続は、コンピュータ読取可能媒体と適切に呼ばれる。例えば、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、撚り対、デジタル加入者線（ＤＳＬ）、あるいは、赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を使用しているウェブサイト、サーバ、または他の遠隔ソースから、ソフトウェアが送信される場合には、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線（ＤＳＬ）、あるいは、赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ここで使用するようなディスク（ｄｉｓｋおよびｄｉｓｃ）は、コンパクトディスク（ＣＤ）、レーザディスク（登録商標）、光ディスク、デジタル多用途ディスク（ＤＶＤ）、フロッピー（登録商標）ディスク、および、ブルーレイ（登録商標）ディスクを含むが、ここで、ディスク（ｄｉｓｋ）が通常、データを磁気的に再生する一方で、ディスク（ｄｉｓｃ）はデータをレーザによって光学的に再生する。したがって、いくつかの態様では、コンピュータ読取可能媒体は、一時的でないコンピュータ読取可能媒体（例えば、有形の媒体）を含んでもよい。さらに、いくつかの態様では、コンピュータ読取可能媒体は、一時的なコンピュータ読取可能媒体（例えば、信号）を含んでもよい。先のものを組み合わせたものもまた、コンピュータ読取可能媒体の範囲内に含められるべきである。

ここで開示した方法は、説明した方法を達成するための１つ以上のステップまたはアクションを含む。方法のステップおよび／またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく、互いに交換可能であってもよい。言い換えると、ステップまたはアクションの特定の順序が特定されていない限り、特定のステップならびに／あるいはアクションの順序および／または使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく、修正されてもよい。

説明した機能は、ハードウェアで、ソフトウェアで、ファームウェアで、または、これらの任意の組み合わせで実現されてもよい。ソフトウェアで実現された場合、機能は、１つ以上の命令として、コンピュータ読取可能媒体上に記憶されてもよい。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる何らかの利用可能な媒体であってもよい。一例として、これらに限定されないが、このようなコンピュータ読取可能媒体は、ＲＡＭ、ＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、あるいはコンピュータによってアクセスでき、命令またはデータ構成の形態で所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用できる他の何らかの媒体を含むことがある。ここで使用するようなディスク（ｄｉｓｋおよびｄｉｓｃ）は、コンパクトディスク（ＣＤ）、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク（ＤＶＤ）、フロッピーディスク、およびブルーレイディスクを含むが、ここで、ディスク（ｄｉｓｋ）が通常、データを磁気的に再生する一方で、ディスク（ｄｉｓｃ）はデータをレーザによって光学的に再生する。

したがって、ある態様は、ここに提示した動作を実行するためのコンピュータプログラムプロダクトを含んでもよい。例えば、このようなコンピュータプログラムプロダクトは、その上に記憶されている（および／またはエンコードされている）命令を有するコンピュータ読取可能媒体を含んでもよく、命令は、ここで説明した動作を実行するために、１つ以上のプロセッサにより実行可能である。ある態様では、コンピュータプログラムプロダクトは、パッケージングマテリアルを含んでもよい。

ソフトウェアまたは命令はまた、送信媒体を通して送信されてもよい。例えば、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線（ＤＳＬ）、あるいは、赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を使用しているウェブサイト、サーバ、または、他の遠隔ソースから、ソフトウェアが送信される場合には、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、ＤＳＬ、あるいは、赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術は、送信媒体の定義に含まれる。

さらに、ここで説明した方法および技術を実行するモジュールならびに／あるいは他の適切な手段は、適応されるユーザ端末および／または基地局により、ダウンロード、および／または、そうでなければ取得することができることを正しく認識すべきである。例えば、このようなデバイスは、ここで説明した方法を実行する手段の転送を促進するために、サーバに結合できる。代替的に、ユーザ端末および／または基地局が、記憶手段（例えば、ＲＡＭ、ＲＯＭ、コンパクトディスク（ＣＤ）もしくはフロッピーディスクのような物理記憶媒体等）をデバイスに結合するときに、または、記憶手段をデバイスに提供するときに、さまざまな方法を取得できるように、記憶手段を介してここで説明したさまざまな方法を提供できる。さらに、ここで説明した方法および技術をデバイスに提供する他の何らかの適切な技術を利用できる。

特許請求の範囲は、先に説明した厳密な構成およびコンポーネントに限定されないことを理解すべきである。特許請求の範囲から逸脱することなく、上述した方法ならびに装置の、構成、動作、および詳細において、さまざまな修正、変更、およびバリエーションを行うことができる。

先の記述は、本開示の態様に向けられたものであるが、本開示の他の態様およびさらなる態様が、その基本的な範囲から逸脱することなく考案されてもよく、その範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定される。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
［１］ワイヤレス通信のための装置において、
チャネル状態情報を受信するための変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）またはレートを決定するように構成されている処理システムと、
前記決定されたＭＣＳまたは前記決定されたレートを示す制御フィールドと、前記チャネル状態情報の少なくとも一部分が要求されていることを示す少なくとも１つのフィールドとを含むフレームを送信するように構成されている送信機とを具備する装置。
［２］前記処理システムは、前記チャネル状態情報の少なくとも一部分が要求されている通信チャネルの状態の変化に基づいて、前記チャネル状態情報を受信するための前記ＭＣＳまたは前記レートを決定するように構成されている上記［１］に記載の装置。
［３］前記レートは、物理レイヤ（ＰＨＹ）レートを含む上記［１］に記載の装置。
［４］前記少なくとも１つのフィールドは、ヌルデータパケットアナウンスメントの１つ以上のフィールドを含む上記［１］に記載の装置。
［５］前記少なくとも１つのフィールドは、ポーリングメッセージの１つ以上のフィールドを含む上記［１］に記載の装置。
［６］前記フレームは、前記制御フィールドとは異なるフレーム制御フィールド、持続時間フィールド、宛先アドレスフィールド、搬送されるフレーム制御、発信元アドレスフィールド、または、巡回冗長検査フィールドのうちの少なくとも１つをさらに含む上記［１］に記載の装置。
［７］前記少なくとも１つのフィールドは、シーケンス番号フィールド、または、受信されるために残っている前記チャネル状態情報のセグメントの数を示す第１のフィールドのうちの少なくとも１つを含む上記［１］に記載の装置。
［８］前記フレームは、前記チャネル状態情報が要求されている別の装置のアソシエーション識別子を表す第１のサブフィールド、要求されている前記チャネル状態情報の空間ストリームの数を表す第２のサブフィールド、前記チャネル状態情報が要求されているトーンのグループ化を表す第３のサブフィールド、前記チャネル状態情報を表す行列中のエントリに対して使用される量子化に対応する係数のサイズを表す第４のサブフィールド、前記チャネル状態情報に対して使用される角度の量子化を表す第５のサブフィールド、または、予約されているビットを含む第６のサブフィールドのうちの少なくとも１つを含む、第１のフィールドをさらに含む上記［１］に記載の装置。
［９］前記フレームは、ベーシックサービスセット識別子フィールドをさらに含む上記［１］に記載の装置。
［１０］ワイヤレス通信の方法において、
チャネル状態情報を受信するための変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）またはレートを決定することと、
前記決定されたＭＣＳまたは前記決定されたレートを示す制御フィールドと、前記チャネル状態情報の少なくとも一部分が要求されていることを示す少なくとも１つのフィールドとを含むフレームを送信することとを含む方法。
［１１］前記チャネル状態情報の少なくとも一部分が要求されている通信チャネルの状態の変化に基づいて、前記チャネル状態情報を受信するための前記ＭＣＳまたは前記レートを決定することをさらに含む上記［１０］に記載の方法。
［１２］前記レートは、物理レイヤ（ＰＨＹ）レートを含む上記［１０］に記載の方法。
［１３］前記少なくとも１つのフィールドは、ヌルデータパケットアナウンスメントの１つ以上のフィールドを含む上記［１０］に記載の方法。
［１４］前記少なくとも１つのフィールドは、ポーリングメッセージの１つ以上のフィールドを含む上記［１０］に記載の方法。
［１５］前記フレームは、前記制御フィールドとは異なるフレーム制御フィールド、持続時間フィールド、宛先アドレスフィールド、搬送されるフレーム制御、発信元アドレスフィールド、または、巡回冗長検査フィールドのうちの少なくとも１つをさらに含む上記［１０］に記載の方法。
［１６］前記少なくとも１つのフィールドは、シーケンス番号フィールド、または、受信されるために残っている前記チャネル状態情報のセグメントの数を示す第１のフィールドのうちの少なくとも１つを含む上記［１０］に記載の方法。
［１７］前記フレームは、前記チャネル状態情報が要求されている装置のアソシエーション識別子を表す第１のサブフィールド、要求されている前記チャネル状態情報の空間ストリームの数を表す第２のサブフィールド、前記チャネル状態情報が要求されているトーンのグループ化を表す第３のサブフィールド、前記チャネル状態情報を表す行列中のエントリに対して使用される量子化に対応する係数のサイズを表す第４のサブフィールド、前記チャネル状態情報に対して使用される角度の量子化を表す第５のサブフィールド、または、予約されているビットを含む第６のサブフィールドのうちの少なくとも１つを含む、第１のフィールドをさらに含む上記［１０］に記載の方法。
［１８］前記フレームは、ベーシックサービスセット識別子フィールドをさらに含む上記［１０］に記載の方法。
［１９］ワイヤレス通信のための装置において、
チャネル状態情報を受信するための変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）またはレートを決定する手段と、
前記決定されたＭＣＳまたは前記決定されたレートを示す制御フィールドと、前記チャネル状態情報の少なくとも一部分が要求されていることを示す少なくとも１つのフィールドとを含むフレームを送信する手段とを具備する装置。
［２０］前記チャネル状態情報の少なくとも一部分が要求されている通信チャネルの状態の変化に基づいて、前記チャネル状態情報を受信するための前記ＭＣＳまたは前記レートを決定する手段をさらに具備する上記［１９］に記載の装置。
［２１］前記レートは、物理レイヤ（ＰＨＹ）レートを含む上記［１９］に記載の装置。
［２２］前記少なくとも１つのフィールドは、ヌルデータパケットアナウンスメントの１つ以上のフィールドを含む上記［１９］に記載の装置。
［２３］前記少なくとも１つのフィールドは、ポーリングメッセージの１つ以上のフィールドを含む上記［１９］に記載の装置。
［２４］前記フレームは、前記制御フィールドとは異なるフレーム制御フィールド、持続時間フィールド、宛先アドレスフィールド、搬送されるフレーム制御、発信元アドレスフィールド、または、巡回冗長検査フィールドのうちの少なくとも１つをさらに含む上記［１９］に記載の装置。
［２５］前記少なくとも１つのフィールドは、シーケンス番号フィールド、または、受信されるために残っている前記チャネル状態情報のセグメントの数を示す第１のフィールドのうちの少なくとも１つを含む上記［１９］に記載の装置。
［２６］前記フレームは、前記チャネル状態情報が要求されている装置のアソシエーション識別子を表す第１のサブフィールド、要求されている前記チャネル状態情報の空間ストリームの数を表す第２のサブフィールド、前記チャネル状態情報が要求されているトーンのグループ化を表す第３のサブフィールド、前記チャネル状態情報を表す行列中のエントリに対して使用される量子化に対応する係数のサイズを表す第４のサブフィールド、前記チャネル状態情報に対して使用される角度の量子化を表す第５のサブフィールド、または、予約されているビットを含む第６のサブフィールドのうちの少なくとも１つを含む、第１のフィールドをさらに含む上記［１９］に記載の装置。
［２７］前記フレームは、ベーシックサービスセット識別子フィールドをさらに含む上記［１９］に記載の装置。
［２８］命令を含むコンピュータ読取可能媒体を具備する、ワイヤレスに通信するためのコンピュータプログラムプロダクトにおいて、
前記命令は、実行されるときに、装置に、
チャネル状態情報を受信するための変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）またはレートを決定させ、
前記決定されたＭＣＳまたは前記決定されたレートを示す制御フィールドと、前記チャネル状態情報の少なくとも一部分が要求されていることを示す少なくとも１つのフィールドとを含むフレームを送信させるコンピュータプログラムプロダクト。
［２９］ワイヤレス通信のためのアクセスポイントにおいて、
アンテナと、
チャネル状態情報を受信するための変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）またはレートを決定するように構成されている処理システムと、
前記決定されたＭＣＳまたは前記決定されたレートを示す制御フィールドと、前記チャネル状態情報の少なくとも一部分が要求されていることを示す少なくとも１つのフィールドとを含むフレームを、前記アンテナを介して、送信するように構成されている送信機とを具備するアクセスポイント。

Claims (20)

1. ワイヤレス通信のための装置において、
   チャネル状態情報の少なくとも一部分が要求されている通信チャネルの状態の変化に基づいて、前記チャネル状態情報を受信するための物理レイヤ（ＰＨＹ）レートを決定するように構成されている処理システムと、
   前記決定されたレートを示す制御フィールドと、前記チャネル状態情報の少なくとも一部分が要求されていることを示す少なくとも１つのフィールドとを含むフレームを送信するように構成されている送信機とを具備し、
   前記少なくとも１つのフィールドは、１つ以上の後続するフレーム中で受信されるために残っている前記チャネル状態情報のセグメントの数を示す第１のフィールドを少なくとも含む装置。
2. 前記少なくとも１つのフィールドは、ヌルデータパケットアナウンスメントの１つ以上のフィールドを含む請求項１記載の装置。
3. 前記少なくとも１つのフィールドは、ポーリングメッセージの１つ以上のフィールドを含む請求項１記載の装置。
4. 前記フレームは、前記制御フィールドとは異なるフレーム制御フィールド、持続時間フィールド、宛先アドレスフィールド、搬送されるフレーム制御、発信元アドレスフィールド、または、巡回冗長検査フィールドのうちの少なくとも１つをさらに含む請求項１記載の装置。
5. 前記フレームは、前記チャネル状態情報が要求されている別の装置のアソシエーション識別子を表す第１のサブフィールド、要求されている前記チャネル状態情報の空間ストリームの数を表す第２のサブフィールド、前記チャネル状態情報が要求されているトーンのグループ化を表す第３のサブフィールド、前記チャネル状態情報を表す行列中のエントリに対して使用される量子化に対応する係数のサイズを表す第４のサブフィールド、前記チャネル状態情報に対して使用される角度の量子化を表す第５のサブフィールド、または、予約されているビットを含む第６のサブフィールドのうちの少なくとも１つを含む、第１のフィールドをさらに含む請求項１記載の装置。
6. 前記フレームは、ベーシックサービスセット識別子フィールドをさらに含む請求項１記載の装置。
7. ワイヤレス通信の方法において、
   チャネル状態情報の少なくとも一部分が要求されている通信チャネルの状態の変化に基づいて、前記チャネル状態情報を受信するための物理レイヤ（ＰＨＹ）レートを決定することと、
   前記決定されたレートを示す制御フィールドと、前記チャネル状態情報の少なくとも一部分が要求されていることを示す少なくとも１つのフィールドとを含むフレームを送信することとを含み、
   前記少なくとも１つのフィールドは、１つ以上の後続するフレーム中で受信されるために残っている前記チャネル状態情報のセグメントの数を示す第１のフィールドを少なくとも含む方法。
8. 前記少なくとも１つのフィールドは、ヌルデータパケットアナウンスメントの１つ以上のフィールドを含む請求項７記載の方法。
9. 前記少なくとも１つのフィールドは、ポーリングメッセージの１つ以上のフィールドを含む請求項７記載の方法。
10. 前記フレームは、前記制御フィールドとは異なるフレーム制御フィールド、持続時間フィールド、宛先アドレスフィールド、搬送されるフレーム制御、発信元アドレスフィールド、または、巡回冗長検査フィールドのうちの少なくとも１つをさらに含む請求項７記載の方法。
11. 前記フレームは、前記チャネル状態情報が要求されている装置のアソシエーション識別子を表す第１のサブフィールド、要求されている前記チャネル状態情報の空間ストリームの数を表す第２のサブフィールド、前記チャネル状態情報が要求されているトーンのグループ化を表す第３のサブフィールド、前記チャネル状態情報を表す行列中のエントリに対して使用される量子化に対応する係数のサイズを表す第４のサブフィールド、前記チャネル状態情報に対して使用される角度の量子化を表す第５のサブフィールド、または、予約されているビットを含む第６のサブフィールドのうちの少なくとも１つを含む、第１のフィールドをさらに含む請求項７記載の方法。
12. 前記フレームは、ベーシックサービスセット識別子フィールドをさらに含む請求項７記載の方法。
13. ワイヤレス通信のための装置において、
    チャネル状態情報の少なくとも一部分が要求されている通信チャネルの状態の変化に基づいて、前記チャネル状態情報を受信するための物理レイヤ（ＰＨＹ）レートを決定する手段と、
    前記決定されたレートを示す制御フィールドと、前記チャネル状態情報の少なくとも一部分が要求されていることを示す少なくとも１つのフィールドとを含むフレームを送信する手段とを具備し、
    前記少なくとも１つのフィールドは、１つ以上の後続するフレーム中で受信されるために残っている前記チャネル状態情報のセグメントの数を示す第１のフィールドを少なくとも含む装置。
14. 前記少なくとも１つのフィールドは、ヌルデータパケットアナウンスメントの１つ以上のフィールドを含む請求項１３記載の装置。
15. 前記少なくとも１つのフィールドは、ポーリングメッセージの１つ以上のフィールドを含む請求項１３記載の装置。
16. 前記フレームは、前記制御フィールドとは異なるフレーム制御フィールド、持続時間フィールド、宛先アドレスフィールド、搬送されるフレーム制御、発信元アドレスフィールド、または、巡回冗長検査フィールドのうちの少なくとも１つをさらに含む請求項１３記載の装置。
17. 前記フレームは、前記チャネル状態情報が要求されている装置のアソシエーション識別子を表す第１のサブフィールド、要求されている前記チャネル状態情報の空間ストリームの数を表す第２のサブフィールド、前記チャネル状態情報が要求されているトーンのグループ化を表す第３のサブフィールド、前記チャネル状態情報を表す行列中のエントリに対して使用される量子化に対応する係数のサイズを表す第４のサブフィールド、前記チャネル状態情報に対して使用される角度の量子化を表す第５のサブフィールド、または、予約されているビットを含む第６のサブフィールドのうちの少なくとも１つを含む、第１のフィールドをさらに含む請求項１３記載の装置。
18. 前記フレームは、ベーシックサービスセット識別子フィールドをさらに含む請求項１３記載の装置。
19. ワイヤレスに通信するための、命令を含むコンピュータ読取可能記憶媒体において、
    前記命令は、実行されるときに、装置に、
    チャネル状態情報の少なくとも一部分が要求されている通信チャネルの状態の変化に基づいて、前記チャネル状態情報を受信するための物理レイヤ（ＰＨＹ）レートを決定させ、
    前記決定されたレートを示す制御フィールドと、前記チャネル状態情報の少なくとも一部分が要求されていることを示す少なくとも１つのフィールドとを含むフレームを送信させ、
    前記少なくとも１つのフィールドは、１つ以上の後続するフレーム中で受信されるために残っている前記チャネル状態情報のセグメントの数を示す第１のフィールドを少なくとも含むコンピュータ読取可能記憶媒体。
20. ワイヤレス通信のためのアクセスポイントにおいて、
    アンテナと、
    チャネル状態情報の少なくとも一部分が要求されている通信チャネルの状態の変化に基づいて、前記チャネル状態情報を受信するための物理レイヤ（ＰＨＹ）レートを決定するように構成されている処理システムと、
    前記決定されたレートを示す制御フィールドと、前記チャネル状態情報の少なくとも一部分が要求されていることを示す少なくとも１つのフィールドとを含むフレームを、前記アンテナを介して、送信するように構成されている送信機とを具備し、
    前記少なくとも１つのフィールドは、１つ以上の後続するフレーム中で受信されるために残っている前記チャネル状態情報のセグメントの数を示す第１のフィールドを少なくとも含むアクセスポイント。

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