JP4950847B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信装置に関する。例えば、干渉信号を検出した際における通信チャネルの切り替え方法に関する。
従来のIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11a規格における無線LANシステムでは、20[MHz]の周波数帯域を用いて無線通信が行われる。
また電波法によれば、使用している通信チャネルにおいてレーダが検出された場合、その通信チャネルでの通信が、一定時間の間、禁止される(例えば、特許文献1参照)。このレーダとは、例えば気象庁が使用するレーダである。
そこで、IEEE802.11h規格ではレーダが検出された際、無線LAN基地局が通信チャネルを、通信可能であろう別の通信チャネルへと切り替えるための手順が規定される。通信チャネルを切り替える際、無線LAN基地局は全ての無線LAN端末に対し、移行先となる通信チャネルを通知するためのチャネル切り替え通知フレームを送信する。このような方法を採用することで、レーダが検出された場合であっても、無線通信が長時間禁止されることを防止出来る。
しかしIEEE802.11h規格では、チャネル切り替え通知フレームに移行先の通信チャネル情報を1つしか設定することができない。その為、移行先の通信チャネルにおいてもレーダが存在する場合には、移行先の通信チャネルでも通信が出来ないという問題があった。
特開2007−005897号公報
本発明は、効率的な通信チャネルの切り替えが可能な無線通信装置を提供する。
本発明の一態様に係る無線通信手段は、無線通信端末を収容して第1無線通信システムを形成し、前記無線通信端末との間で第1通信方式により通信を行う無線通信装置であって、前記無線通信装置は、前記無線通信端末との間で、通信チャネルを用いてフレームの送受信を行う送受信部と、前記送受信部が使用中の前記通信チャネルである第1通信チャネルにおいて、前記第1無線通信システムにおける通信で使用する信号以外の信号である干渉信号の有無を監視する干渉信号監視部と、前記第1通信チャネルと異なる第2通信チャネル及び第3通信チャネルを選択する制御部とを具備し、前記送受信部は、前記干渉信号監視部が前記第1通信チャネルに前記干渉信号を検出した際に、前記第2、第3通信チャネルについての情報を含み、且つ使用する前記通信チャネルを、前記第1通信チャネルから前記第2、第3通信チャネルの少なくともいずれかに切り替えるよう前記無線通信端末に命令するための命令フレームを、前記無線通信端末に対して送信し、前記命令フレームは、前記無線通信端末が前記通信チャネルを前記第1通信チャネルから前記第2通信チャネルに切り替えるタイミングを示す第1タイミング情報と、前記無線通信端末が前記通信チャネルを前記第2通信チャネルから前記第3通信チャネルに切り替えるタイミングを示す第2タイミング情報とを含む。
本発明によれば、効率的な通信チャネルの切り替えが可能な無線通信装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、適宜図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
[第1の実施形態]
この発明の第1の実施形態に係る無線通信装置について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る無線通信システムの概念図であり、IEEE802.11a規格に従った無線LANシステムを示している。
図示するように本実施形態に係る無線LANシステムは、無線通信基地局1と無線通信端末2、3とを含み、これらの間で無線通信が行われる。無線通信基地局1と少なくとも1つの無線通信端末から構成される単位は、IEEE802.11規格においてBSS(Basic Service Set)と呼ばれる。すなわち、無線通信基地局1は、複数の無線通信端末2、3を収容して、これらの無線通信端末2、3と無線LAN方式により通信可能な通信システム(BSS)を形成している。なお図1では、BSS内に含まれる無線通信端末が2つである場合を示しているが、無線通信端末の数には特に制限はない。
本実施形態では、無線通信基地局1、及び無線通信端末2は2つのアンテナを備え、無線通信端末3は1つのアンテナを備えている。しかし複数のアンテナを備えた無線通信基地局1と、単一アンテナを備えた無線通信端末2、3とが混在するBSSであってもよい。更に、無線通信基地局1や無線通信端末2、3に実装されるアンテナの本数は、無線LANシステムにおける通信方式に応じて1本でも良いし、複数実装されていてもよい。
図2は、本実施形態に係る無線LANシステムにおいて使用される周波数帯域を示すバンド図である。図示するように、本実施形態における無線LANシステムは、a[MHz]から(a+20)[MHz]までの20MHzの帯域幅を有する周波数帯域を用いて通信を行う。以下、この20[MHz]の周波数帯域の単位を通信チャネルと呼ぶ。
<無線通信基地局1の構成について>
次に、上記無線通信基地局1の内部構成について、図3を用いて説明する。図3は本実施形態に係る無線通信基地局1のブロック図である。図示するように無線通信基地局1は、RF部10、受信部11、送信部12、制御部13、レーダ検出部14、チャネル情報記憶部15、及びアンテナ16を備えている。
アンテナ16は、無線通信端末2、3から送信された無線信号(RF信号:アナログ信号)を受信し、また無線通信端末2、3へ向けて無線信号を送信する。
RF部10は、無線信号の受信時には、アンテナ16で受信した5GHz帯の無線信号(アナログ信号)をダウンコンバートして受信部11へ供給する。また無線信号の送信時には、送信部12から与えられるアナログ信号を、5GHz帯の無線信号にアップコンバートして、アンテナ16から送信する。
受信部11は、無線信号の受信時において、RF部10から与えられるアナログ信号を受け取る。そしてこのアナログ信号につきA/D変換を行って、デジタル信号を得る。このデジタル信号は、レーダ検出部14へ与えられる。また受信部11は、得られたデジタル信号につき、IEEE802.11(IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11nを含む)規格の無線LANシステムで規定される復調処理を行う。例えば、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調及び誤り訂正復号を行って、得られたフレームをベースバンド受信信号として制御部13へ供給する。
レーダ検出部14は、受信部11で得られたデジタル信号において、レーダの有無を監視する。すなわち、無線通信基地局1が使用中の通信チャネルにおいてレーダが存在するか否かを検出する。そしてレーダを検出した際には、検出信号を制御部13に対して出力する。
制御部13は、送受信データについての処理と、受信部11及び送信部12が使用する通信チャネルの制御を行う。より具体的には、制御部13は、送受信データにつきベースバンド処理を行う。無線信号の受信時には、受信部11から供給されるベースバンド受信信号からMAC(Media Access Control)ヘッダを取り除いてパケットを組み立てる。パケットとは、パーソナルコンピュータ等において扱えるデータ構造に組み立てられた送受信データのことである。逆に送信時には、無線通信端末2、3に対し送信すべきデータにMACヘッダを付加してフレームを組み立てる。フレームとは、無線通信により通信可能に組み立てられた送受信データのことである。そして得られたフレームをベースバンド送信信号として送信部12へ供給する。なおMACヘッダ及びフレームの詳細については後述する。
また制御部13は、レーダ検出部14に対してレーダの監視を命令する。更に制御部13は、レーダ検出部14から検出信号を受け取った際に、チャネル切り替え通知フレームを生成して送信部12へ出力すると共に、このフレームの送信後、送信部12に対してデータの送信停止を命令する。その後、制御部13は受信部11及び送信部12に対して、使用する通信チャネルの切り替えを命令する。チャネル切り替え通知フレームとは、無線通信端末2、3に対して通信チャネルの切り替えを命ずるためのフレームであり、現在使用中の通信チャネルからの移行先となる通信チャネルの情報が含まれている。チャネル切り替え通知フレームの詳細については後述する。
送信部12は、制御部13から与えられるベースバンド送信信号について、IEEE802.11(IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11nを含む)規格の無線LANシステムで規定される変調処理を行う。すなわち、ベースバンド送信信号についてOFDM変調及び誤り訂正符号化を行い、得られた変調信号につきD/A変換を行ってアナログ信号を得る。そして、このアナログ信号をRF部10に供給して、無線通信端末2、3へブロードキャスト、マルチキャスト、またはユニキャストでデータを送信する。
チャネル情報記憶部15は、無線LANシステムで利用可能な周波数帯域内における複数の通信チャネルに関する情報を保持記憶する。IEEE802.11規格に従った無線LANシステムでは、複数の通信チャネルが使用可能とされており、制御部13は、チャネル情報記憶部15に情報が記憶されている複数の通信チャネルから、使用すべき通信チャネルを選択する。
<通信チャネルについて>
図4は、本実施形態に係る無線LANシステムが使用可能な周波数帯域を示すバンド図である。図示するように使用可能な周波数帯域は、5.15GHz〜5.35GHzの帯域、及び5.47GHz〜5.725GHzの帯域である。これらの周波数帯域の中で、5.15GHz〜5.25GHzの帯域内の通信チャネルは、一般的に屋内での使用に限られる為、前述のレーダを監視する必要がない。これに対し、5.25GHz〜5.35GHzの帯域内の通信チャネルと、5.47GHz〜5.725GHzの帯域内の通信チャネルは送信電力が大きく、屋外でも使用可能である。従って、これらの帯域にある通信チャネルを用いて通信を行う場合には、レーダに干渉する可能性があるので、レーダ検出部14によるレーダの監視が必要となる。そしてこれらの通信チャネルでは、レーダが存在しない場合に限り、通信が可能とされる。
個々の通信チャネルの帯域幅は、図2を用いて説明したように20MHzである。従って、5.15GHz〜5.35GHzまでのうちの利用可能な通信チャネルは10個である。すなわち、5.15〜5.17GHzの帯域、5.17〜5.19GHzの帯域、…5.33〜5.35GHzの帯域が、それぞれ通信チャネルとなる。これらを以下、通信チャネルCH−a〜CH−jと呼ぶことがある。また、5.47GHz〜5.725GHzまでのうちの利用可能な通信チャネルは12個である。すなわち、5.47〜5.49GHzの帯域、5.49〜5.51GHzの帯域、…5.69〜5.71GHzの帯域が、それぞれ通信チャネルとなる。これらを以下、通信チャネルCH−k〜CH−vと呼ぶことがある。すなわち、通信チャネルCH−a〜CH−eを使用する場合にはレーダの監視は不要であるが、通信チャネルCH−f〜CH−vを使用する場合にはレーダの監視が必要である。
チャネル情報記憶部15は、上記通信チャネルCH−a〜CH−vの全て、または一部についての情報を保持している。この情報とは、制御部13が、使用する通信チャネルを切り替える制御を行う際に必要な情報である。図5は、チャネル情報記憶部15の保持する情報の模式図である。
図示するようにチャネル情報記憶部15は、通信チャネルCH−a〜CH−eをレーダ検出不要チャネル群として管理し、また通信チャネルCH−f〜CH−vをレーダ検出必要チャネル群として管理する。従って、制御部13はチャネル情報記憶部15を参照することで、各通信チャネルにつきレーダの監視の必要/不要の情報を得られる。
<フレームの構成について>
次に本実施形態に係る無線LANシステムにおいて、無線通信基地局1と無線通信端末2、3との間で送受信されるフレームについて、図6を用いて説明する。図6は、フレームの構成を示す概念図である。
図示するようにフレームは、MACヘッダ、フレームボディ(frame body)、及びFCS(Frame Check Sequence)を含んでいる。MACヘッダは、MAC層の受信処理に必要な情報である。フレームボディは、当該フレームにより送信先に送信すべき正味のデータである。FCSは、MACヘッダ及びフレームボディが正常に受信されたか否かを判定する為に用いる、例えばCRC(Cyclic Redundancy Code)である。
次に、上記MACヘッダの詳細につき説明する。MACヘッダは、フレームコントロール(frame control)フィールド、デュレーション(duration)/IDフィールド、少なくとも1つのアドレス(address)フィールド(図6ではアドレスフィールドとして、address1〜address4の4つを示す)、及びシーケンスコントロール(sequence control)フィールドを備える。
フレームコントロールフィールドには、フレームの種類に応じた値が設定される。デュレーション/IDフィールドには、送信待機の期間(NAV:network allocation vector)が設定される。アドレスフィールドには、データの直接の宛先や最終宛先、または送信元のMACアドレスが設定される。シーケンスコントロールフィールドには、送信データのシーケンス番号や、データをフラグメント(fragment)化した場合のフラグメント番号が設定される。
更にフレームコントロールフィールドは、プロトコルバージョン(protocol version)、タイプ(type)フィールド、サブタイプ(subtype)フィールド、“To DS”フィールド、“From DS”フィールド、モアフラグメント(more fragment)フィールド、及びプロテクト(protected)フレームフィールド、オーダー(order)フィールド等を含む。
タイプフィールド及びサブタイプフィールドには、フレームの種類を示す情報が設定される。データの送信先は、タイプフィールドに設定されたビット情報により、当該フレームが制御フレーム、管理フレーム、及びデータフレームのうちいずれであるかを判断できる。前述のチャネル切り替え通知フレームは、管理フレームとして送信される。また、サブタイプフィールドのビット情報により、フレームの種類が決定される。例えば管理フレームの種類としては、ビーコン(beaccon)フレーム、アソシエーション(association)フレーム、及びアクション(action)フレーム等がある。
アソシエーションフレームは、無線通信端末が、新たな無線通信基地局を見つけた際にその無線通信基地局が形成するBSSに加入したい旨を通知するためのフレームである。アクションフレームは、例えば、無線通信端末同士でダイレクトリンク(direct link)をする旨を通知するためのフレームである。ビーコンフレームは、無線通信基地局1から端末2、3に対して定期的(例えば100ms間隔)に送信されるフレームである。
“To DS”フィールド、及び“From DS”フィールドには、図1に示す無線通信基地局1を経由した通信を行うかどうかの情報が格納される。通常、無線通信基地局1は、図示せぬ有線LANネットワークをバックボーンとして図示せぬ他の無線通信基地局とデータのやりとりを行う。この無線通信基地局1と図示せぬ無線通信基地局とを結ぶネットワークをDS(distribution system)という。つまり、無線通信基地局1を介して、図示せぬ他の無線通信基地局と無線通信端末2、3とのデータのやり取りがあるかどうかを示す。
モアフラグメントフィールドは、データがフラグメント化された場合に、後続するフラグメントフレームが存在するか否かを示す情報を保持する。プロテクトフレームフィールドには、当該フレームがプロテクトされているか否かの情報が設定される。オーダーフィールドには、フレームを中継する際に、フレームの順序を入れ替えてはいけないことが示される。
次に、上記無線通信基地局1によって生成されるチャネル切り替え通知フレームについて説明する。チャネル切り替え通知フレームは、前述のビーコンフレームとして送信され、そのフレームボディにはチャネル切り替え通知要素が設定される。チャネル切り替え要素には、現在使用中の通信チャネルからの移行先となる少なくとも2つの通信チャネルに関する情報が設定される。勿論、設定される通信チャネルの数は2つに限らず、3つや4つでも良く、複数設定されれば良い。以下、チャネル切り替え通知要素について、図7(a)乃至(c)を用いて説明する。図7(a)乃至(c)は、それぞれチャネル切り替え要素の構成例を示す模式図である。
<チャネル切り替え要素20の第1フォーマット例について>
まず、図7(a)を用いて、チャネル切り替え要素の第1のフォーマット例について説明する。
図示するようにチャネル切り替え要素20は、移行先となる2つの通信チャネルの一方についての情報を有する第1通知要素21と、他方についての情報を有する第2通知要素22とを含む。そして第1通知要素21は、要素ID23、要素レングス(length)24、チャネル切り替え方式25、新チャネル番号26、チャネル切り替えタイミング27を備える。これらの情報の各々は、例えば8ビット(1 octet)の情報である。
要素ID23は、第1通知要素21の先頭に配置され、要素ID23を受け取ることで、フレームの送信先は以後のデータが第1通知要素21であることを把握する。従って、要素ID23として使用できる値として、互いに独立した複数の値がIEEE802.11規格において予め規定されている。つまり、この独立した値を用いることで、要素ID23は他の要素と区別される。図7(a)の例では、要素ID23の値は“37”である。
要素レングス24には、要素ID23と要素レングス24との長さを除いた第1通知要素21の長さが、オクテット単位で設定される。従って、図7(a)の例では要素レングス24として“3”が設定される。
チャネル切り替え方式25には、無線通信端末2、3が通信チャネルの切り替えを開始するまでの送信動作に関する制約が設定される。例えば、チャネル切り替え方式25に“0”が設定された場合には、無線通信端末2、3は特に制約を受けない。これに対して“1”が設定された場合には、無線通信端末2、3は、通信チャネルを切り替えるまでの間、送信を禁止される。
新チャネル番号26には、無線通信基地局1及び無線通信端末2、3が新たに使用する通信チャネルに割り当てられた番号が設定される。この新チャネル番号26に相当する通信チャネルは、制御部13によって、チャネル情報記憶部15におけるレーダ検出必要チャネル群から選択された通信チャネルである。つまりCH−fからCH−vのいずれかである。
チャネル切り替えタイミング27には、現在使用中の通信チャネルを、新チャネル番号26に相当する通信チャネルに切り替えるタイミングが設定される。このタイミングは、例えばビーコンフレームの受信回数によって定められる。すなわち、ビーコンフレームは無線通信基地局1によって定期的に送信される。そこで、チャネル切り替えタイミング27として例えば“n(nは自然数)”を設定した際に、無線通信端末2、3は、チャネル切り替え通知フレームの受信後、n回目のビーコンフレームを受信した際に、一斉に通信チャネルを新チャネル番号26に相当する通信チャネルに切り替えるような取り決めを行う。
勿論、切り替えタイミングは上記の方法には限らず、種々の方法を用いることが可能である。例えば、「無線通信基地局1がビーコンフレームを送信する時刻(以下、TBTTと呼ぶ)が経過する回数」を、チャネル切り替えタイミング27として設定しても良い。本方法は、基地局1及び端末2、3が、互いに同期する時計、またはカウンタを保持する場合に用いることが出来る。そしてチャネル切り替えタイミング27として“n”が設定された場合には、n回目のTBTTのタイミングで、通信チャネルの切り替えが行われる。なお、基地局1は、ビーコンフレームを決まった間隔で端末2、3へ送信(ブロードキャスト)するため、端末2、3は、例えビーコンフレームを実際に受信出来なくても、ビーコンフレームを受信すべきTBTTを認識することが可能である。
次に、第2通知要素22について説明する。第2通知要素22は、要素ID28、要素レングス29、待機時間30、及び代替チャネル番号31を備える。待機時間30は例えば16ビット(2 octets)の情報であり、その他の情報は例えば8ビットである。
要素ID28は、要素ID23と同様に、当該データが第2通知要素22であることを示す値を保持し、その値は例えば“128”である。
要素レングス29は、要素レングス24と同様に、要素ID28と要素レングス29との長さを除いた第2通知要素22の長さを、オクテット単位で保持する。図7(a)の例であると、要素レングス29として“3”が設定される。
代替チャネル番号31には、基地局1及び端末2、3が新たに使用する通信チャネルの番号が設定される。この代替チャネル番号31に相当する通信チャネルは、制御部13によって、チャネル情報記憶部15におけるレーダ検出不要チャネル群から選択された通信チャネルである。つまりCH−aからCH−eのいずれかである。代替チャネル番号31に相当する通信チャネルは、新チャネル番号26に相当する通信チャネルとは異なる通信チャネルである。そして、新チャネル番号26に相当する通信チャネルが使用出来なかった場合に、代替チャネル番号31に相当する通信チャネルが使用される。
待機時間30は、例えば新チャネル番号26に相当する通信チャネルへ移行した基地局1からのフレームを受信するために端末2、3が待機する時間である。待機時間30を計測し始めるタイミングは、例えばチャネル切り替えタイミング27になった直後である。なお、待機時間30を予め規定された固定時間とする取り極めをする場合には、待機時間30は第2通知要素22に含める必要性は必ずしもない。
<チャネル切り替え要素20の第2フォーマット例について>
次に、図7(b)を用いて第2のフォーマット例について説明する。図示するようにチャネル通知要素20は、図7(a)で説明した構成において、要素ID28、及び要素レングス29を廃したものである。
要素ID23の値は、図7(a)の場合と同じ値、つまりIEEE802.11hで規定されるChannel Switch Announcement elementと同じ値の“37”であっても良いし、別の新規な値であっても良い。すなわち、以後のデータがチャネル切り替え通知要素20であることを通知できる値であれば良い。
但し、要素ID23として新規な値を用いた場合、現行のチャネル切り替え通知要素しか認識出来ない端末は、本フォーマットを有する要素20を認識出来ない。この場合には、新規な要素ID23を予め端末へ通知しておく必要がある。
また、要素IDとして“37”を使用したとしても、現行のチャネル切り替え通知要素しか認識出来ない端末は、要素ID23、要素レングス24、チャネル切り替え方式25、新チャネル番号26、及びチャネル切り替えタイミング27までしか認識できない。この場合には、予め本フォーマットを使用する旨の取り決めを行っておくか、またはチャネル切り替え方式25において、その旨を通知しても良い。つまり、例えばチャネル切り替え方式25として“i(iは自然数)”が設定された場合には、図7(a)で示した第1通知要素21に待機時間30と代替チャネル番号31とが付加されることを意味する、というような取り決めを行っても良い。
要素レングス24は、要素ID23と要素レングス24との長さを除いたチャネル切り替え通知要素20の長さがオクテット単位で設定される。図7(b)の例では“6”が設定される。その他の要素は図7(a)で説明したとおりである。
<チャネル切り替え要素20の第3フォーマット例について>
次に、図7(c)を用いて第3のフォーマット例について説明する。図示するようにチャネル通知要素20は、図7(b)で説明した構成において、新規定クラスを更に有している。その他は図7(b)と同じであるので説明は省略する。なお要素ID23は、例えば“129”が使用され、他の要素IDと重ならなければ他の値であっても良い。
新規定クラス32には、移行先となる通信チャネルの規定クラスの番号が設定される。この規定クラスを設定することで、通信方法の詳細な設定が可能となる。図8を用いて新規定クラス32の説明をする。
図8は、規定クラスの概念を示す表である。図示するように、例えば規定クラスとして、番号付けされた5つのクラスが設定され、それらの番号をそれぞれCN(class number)=“1”、“2”、“22”、“23”、及び“27”とする。新規定クラス32には、これらの番号のいずれかが設定される。そして各クラスにつき、開始周波数fs[GHz]、チャネル幅Wch[MHz]、チャネル番号、及び動作規定が定められている。
開始周波数fsは、通信チャネルとして使用可能な周波数帯域において最も低い周波数の値である。例えば図8の例であるとfs=5GHzである。
チャネル幅Wchは、各通信チャネルの帯域幅を示す。図8の例であると、CN=“1”、“2”ではWch=20MHzであり、CN=“22”、“23”、“27”ではWch=40MHzである。換言すれば、CN=“22”、“23”、“27”では隣接する2つの通信チャネルを、1つの通信チャネルとして使用する。チャネル番号は、各通信チャネルに割り当てられた番号であり、新チャネル番号26や代替チャネル番号31としても使用される番号である。この番号は、各通信チャネルの使用する周波数帯域に応じた番号とされる。この番号については後述する。動作規定は、各規定クラスにおける動作制限が規定されている。例えば動作規定=“1”では移動通信が可能であり、動作規定=“2”では屋内使用にのみ限定される。
次に上記チャネル番号について、図9を用いて説明する。図9は、周波数帯域と通信チャネルとの関係を示すグラフである。前述の通り、使用可能な通信チャネルは5.15〜5.25[GHz]までの5個、5.25〜5.35[GHz]までの5個、更に5.47〜5.725までの12個である。そして、各通信チャネルに対して、チャネル番号が付されている。図示するように、5.17〜5.19[GHz]の通信チャネルには“36”、5.19〜5.21[GHz]の通信チャネルには“40”、…5.23〜5.25[GHz]の通信チャネルには“48”、5.25〜5.27[GHz]の通信チャネルには“52”、…5.33〜5.35[GHz]の通信チャネルには“68”、…(以下同様)が、チャネル番号として付されている。
そして、各規定クラスには、使用可能な通信チャネルのチャネル番号が割り当てられている。例えばCN=“1”では“36”、“40”、“44”、“48”が割り当てられ、CN=“2”では“52”、“56”、“60”、“64”が割り当てられる。そして、通信チャネルの中心周波数と、当該通信チャネルに付されたチャネル番号との間には、次の関係がある。
中心周波数fc[MHz]=開始周波数fs[MHz]+(チャネル番号×5)

以上のような規定クラスを用いることにより、例えば新規定クラス32として“1”が選択された場合には、開始周波数fsが5[GHz]であり、チャネル幅Wchが20[MHz]であり、使用可能な通信チャネルのチャネル番号が“36”、“40”、“44”、“48”であり、屋内外で通信可能であることが分かる。更に、新チャネル番号26及び代替チャネル番号31は、当然ながら上記“36”、“40”、“44”、“48”から選択される。そして、例えば新チャネル番号26が“36”であったとすれば、その中心周波数fcは、次のようになる。
fc=5000+(36×5)=5180[MHz]=5.18[GHz]
つまり、中心周波数fc=5.18[GHz]で20[MHz]の帯域幅の通信チャネルCH−bが、新チャネル番号26に相当することが分かる。
なお、本実施形態に係る無線LANシステムでは、20[MHz]の帯域幅を用いた無線通信を行うため、規定クラスとしてはCN=“1”、“2”のみを使用する。
<無線通信端末2、3の構成について>
次に、無線通信端末2、3の構成について、図10を用いて説明する。図10は、無線通信端末2、3のブロック図である。図示するように無線通信端末2、3は、RF部40、受信部41、送信部42、制御部43、受信解析部44、及びアンテナ46を備えている。
RF部40、受信部41、送信部42、及びアンテナ46は、上述した無線通信基地局1におけるRF部10、受信部11、送信部12、及びアンテナ16と同様であるため、説明を省略する。以下では、制御部43及び受信解析部44について説明する。
受信解析部44は、受信部41で受信したフレームを解析する。すなわち、MACヘッダを解析し、アドレスフィールドに設定された値が、自局を宛先とするものであった場合に、フレームボディに含まれるデータを抽出し、制御部43へ供給する。自局宛でなかった場合には、受信した信号は破棄される。例えばフレームがチャネル切り替え通知フレームであった場合には、フレームボディに含まれるチャネル切り替え通知要素20(図7(a)乃至(c)参照)を抽出して、制御部43へ供給する。
制御部43は、受信解析部44から与えられるチャネル切り替え通知要素20に基づいて、現在使用中の通信チャネルを、指定されたタイミングにより指定された通信チャネルに切り替えるよう、受信部41及び送信部42に命令する。また制御部43は、当該フレームに関する送達確認のための送達確認フレームを生成し、送信部42へ出力する。
<基地局1におけるチャネル切り替え動作について>
次に、無線通信基地局1の動作について、特に通信チャネルの切り替え動作に着目しつつ、図11及び図12を用いて説明する。図11及び図12は、無線通信基地局1の動作の流れを示すフローチャートである。また、以下では図7(a)に示す構成のチャネル切り替え通知要素20を用いる場合を例に説明する。
まず無線通信基地局1は、図5に示す通信チャネルCH−f〜CH−vのいずれか1つを用いて通信を行っていると仮定する。そして、その通信チャネルを以下、第1通信チャネルCH−1と呼ぶことにする。そしてレーダ検出部14は、第1通信チャネルCH−1においてレーダの有無を監視する(図11、ステップS0)。
レーダ検出部14においてレーダが検出された場合(S1、YES)、第1通信チャネルCH−1を用いた通信が禁止される。そこで制御部13は、第1通信チャネルから移行すべき別の通信チャネルを、チャネル情報記憶部15から例えばランダムに1つ選択する(S2)。ステップS2で選択された通信チャネルを、以下第2通信チャネルCH−2と呼ぶ。更に制御部13は、チャネル切り替えタイミング27を決定する(S3)。以下、チャネル切り替えタイミング27を“T1”とする。
次に制御部13は、第2通信チャネルCH−2がレーダの検出が必要か否かを判断する(S4)。この処理は、ステップS2において選択した第2通信チャネルCH−2が、図5におけるレーダ検出不要チャネル群に属するのか、またはレーダ検出必要チャネル群に属するのかによって判断できる。
ステップS4の結果、第2通信チャネルCH−2がレーダの検出が必要なチャネルであった場合(S5、YES)、第2通信チャネルにもレーダが存在する可能性がある。そこで制御部13は、レーダ検出不要チャネル群に属する通信チャネルCH−a〜CH−eの中から、更なる通信チャネルを1つ選択する(S6)。ステップS6で選択された通信チャネルを、以下第3通信チャネルCH−3と呼ぶことにする。
引き続き制御部13は、第3通信チャネルCH−3への切り替え動作を開始するまでの待機時間30を決定する(S7)。この待機時間30を、以下“ΔT1”と呼ぶ。この待機時間30は、例えば「タイミングT1から、第2通信チャネルCH−2で送信を待機する最大の期間」を示す。
次に、制御部13はチャネル切り替え通知要素20を生成し、この要素20を含むチャネル切り替え通知フレームを生成する(S8)。この際、要素20の新チャネル番号26には、第2通信チャネルCH−2に相当する番号が設定され、チャネル切り替えタイミング27には“T1”が設定される。また、代替チャネル番号31には第3通信チャネルCH−3に相当する番号が設定され、待機時間30には“ΔT1”が設定される。
そして、制御部13で生成されたチャネル切り替え通知フレームが、送信部12からアンテナ16を介して端末2、3へ送信される(S9)。その後制御部13は、送信部12に対して送信停止命令を出す(ステップS10)。これに応答し、送信部12は第1通信チャネルCH−1を用いた送信を停止する。
引き続き制御部13は、タイミングT1が経過したか否かを確認し(S11)、タイミングT1が経過していなければ(S12、NO)、送信を待機し続ける(S13)。
タイミングT1が経過した場合(S12、YES)、その直後に制御部13は、自身が内部に保持するタイマーに、待機時間“ΔT1”をセットする(S14)。同時に制御部13は、送信部12及び受信部11が使用する通信チャネルを、第1通信チャネルCH−1から第2通信チャネルCH−2に切り替えるよう命令する(S15)。
その後、基地局1は、第2通信チャネルCH−2を用いた通信を行う前に、第2通信チャネルCH−2における有無を確認すべく、レーダ検出部14に対してレーダの監視を命令する。この命令に従ってレーダ検出部14は60秒間のレーダの監視を行う(S16)。
ステップS16の結果、第2通信チャネルCH−2においてレーダが検出された場合(図12、S17、YES)、第2通信チャネルCH−2を用いた無線通信も禁止される。そこで制御部13は、送信部12に送信待機を命令する(S18)。また制御部13は、タイマーにセットされた待機時間“T1”が経過したか否かを確認する(S19)。経過していなければ(S20、NO)、送信待機が継続される(S18)。
待機時間“ΔT1”が経過すると、制御部13は受信部11及び送信部12に対して、通信チャネルを第2通信チャネルCH−2から第3通信チャネルCH−3へ切り替えるよう命令する(S21)。この命令に従って通信チャネルを第3通信チャネルCH−3へ切り替えた受信部11及び送信部12は、端末2、3との無線通信を再開する(S22)。
上記ステップS16においてレーダが検出されなかった場合(S17、NO)には、第2通信チャネルCH−2を用いた無線通信が開始される(S22)。
次に、ステップS4において、第2通信チャネルCH−2がレーダの検出を不要とする通信チャネルであった場合(ステップS5、NO)について説明する。
この場合には、第2通信チャネルCH−2にレーダが存在することは無い。つまり、レーダの存在によって通信が禁止されることは無い。従って、第3通信チャネルを設定する必要が無い。そこで制御部13は、図7(a)における第1通知要素21のみを含み、第2通知要素22を含まないチャネル切り替え要素20を備えたチャネル切り替え通知フレームを生成する(S23)。この際、要素20の新チャネル番号26には、第2通信チャネルCH−2に相当する番号が設定され、チャネル切り替えタイミング27には“T1”が設定される。
そして、制御部13で生成されたチャネル切り替え通知フレームが、送信部12からアンテナ16を介して端末2、3へ送信される(S24)。その後制御部13は、送信部12に対して送信停止命令を出す(S25)。これに応答し、送信部12は第1通信チャネルCH−1を用いた送信を停止する。
引き続き制御部13は、タイミングT1が経過したか否かを確認し(S26)、タイミングT1が経過していなければ(S27、NO)、送信を待機し続ける(S28)。タイミングT1が経過した場合(S27、YES)、制御部13は受信部11及び送信部12に対して、通信チャネルを第1通信チャネルCH−1から第2通信チャネルCH−2へ切り替えるよう命令する(S29)。この命令に従って通信チャネルを第2通信チャネルCH−2へ切り替えた受信部11及び送信部12は、端末2、3との無線通信を再開する(S22)。
<端末2、3におけるチャネル切り替え動作について>
次に、チャネル切り替え通知フレームを受信した無線通信端末2、3の動作について、図13及び図14を用いて説明する。図13及び図14は、無線通信端末2、3の動作の流れを示すフローチャートである。
まず端末2、3は、例えばビーコンフレームとして送信されたチャネル切り替え通知フレームを、アンテナ40において受信する(図13、S30)。すると受信部41は、受信した無線信号に対しIEEE802.11規格に係る復調処理を行って得たフレームを、受信解析部44へ供給する。受信解析部44は、供給されたフレームの解析を行う。すなわち、まずMACヘッダのアドレスフィールドを確認し、当該フレームが自局宛であるか否かを判断する(S31)。アドレスフィールドに設定される宛先情報の形態には、例えばMACアドレス、ブロードキャストアドレス、またはマルチキャストアドレスなどがある。
ステップS31の結果、自局宛である場合(S32、YES)、受信解析部43はその旨を制御部43へ通知する。引き続き受信解析部44はMACヘッダを解析して、当該フレームの送信元が、自身を収容する基地局1であるか否かを確認する(S33)。
ステップS33の結果、自身を収容する基地局1であった場合(S34、YES)、受信解析部44はその旨を制御部43へ通知すると共に、フレームボディからデータを抽出し、制御部43へ供給する(S35)。すると制御部43は、受信解析部43から与えられたデータに第1通知要素21が含まれるか否かを判断する(S36)。この判断は、データ内に要素ID23が含まれるか否かによって判断できる。
ステップS36の結果、第1通知要素21が含まれる場合(S37、YES)、制御部43は第1通知要素21から各フィールドの値を抽出する(S38)。引き続き制御部43は、受信解析部43から与えられたデータに第2通知要素22が含まれるか否かを判断する(S39)。この判断は、データ内に要素ID28が含まれるか否かによって判断できる。
ステップS39の結果、第2通知要素22が含まれる場合(S40、YES)、制御部43は第2通知要素22から各フィールドの値を抽出する(S41)。引き続き制御部43は、第1通知要素21から抽出したチャネル切り替え方式25の値を確認する(S42)。
チャネル切り替え方式25の値が“1”である場合(S43、YES)、制御部43は送信部42に対して送信の停止を命令する(S44)。この命令に応答して、送信部42は送信を停止する。チャネル切り替え方式25の値が“1”でない場合(S43、NO)、送信の停止の命令は行われない。
次に制御部43は、チャネル切り替えタイミング27として設定されたタイミング“T1”が経過したか否かを判断する(図14、S45)。タイミング“T1”が経過すると(S46、YES)、制御部43は、待機時間30として設定された期間“ΔT1”を、制御部43内に保持するタイマーにセットし、カウントダウンを開始する(S47)。同時に制御部43は、通信チャネルを第1通信チャネルCH−1から第2通信チャネルCH−2へと切り替える旨の命令を、送信部42及び受信部41へと命令を出す。これに応答して、送信部42及び受信部41は、通信チャネルを第2通信チャネルCH−2へ切り替える(S48)。更に制御部43は、送信部42に対して送信停止を命令する(S49)。この命令に応答して、送信部42は送信を待機する。
制御部43は、“ΔT1”が経過するまでの間に、基地局1からデータを受信したか否かを確認する(S50)。データを受信した場合(S51、YES)、その時点で制御部43は第2通信チャネルCH−2にて通信が再開されたと判断し、送信部42に対して送信を許可する。これにより、基地局1と端末2、3との間の通信が、第2通信チャネルを用いて再開される(S52)。
“ΔT1”の期間、データを受信しなかった場合(S51、NO、S53、YES)、制御部43は、送信部42及び受信部41に対して、通信チャネルを第2通信チャネルCH−2から第3通信チャネルCH−3へと切り替えるよう命令する。これに応答して、送信部42及び受信部41は、通信チャネルを第3通信チャネルCH−3へ切り替える(S54)。同時に制御部43は、送信部42に対してデータの送信を一定期間、待機させる(S55)。そして制御部43は、この期間に基地局1からデータを受信したか否かを確認する(S56)。
データを受信した場合には(S57、YES)、その時点で制御部43は第3通信チャネルCH−3にて通信が再開されたと判断し、送信部42に対して送信を許可する。これにより、基地局1と端末2、3との間の通信が、第3通信チャネルを用いて再開される(S58)。受信しなかった場合には(S57、NO)、制御部43は、自身を収容している基地局1との通信を諦め、他のBSSを形成する無線通信基地局を検索する(S59)。
なお、ステップS31の結果、フレームが自局宛で無い場合には(S32、NO)、当該フレームは破棄される(S60)。また、フレームの送信元が自身を収容する基地局でない場合(S34、NO)、及びフレームボディに第1通知要素21が含まれない場合(S37、NO)には、通常のフレーム処理を行う(S61)。つまり、通信チャネルの切り替え処理は行われない。更にステップS39の結果、フレームボディに第2通知要素22が含まれない場合(S40、NO)、従来のチャネル切り替え通知フレームを受信した際の処理が行われる(S62)。なお、第2通知要素22が含まれるか否かの判断は、言い換えれば第3通信チャネルに関する情報が含まれるか否か、と言うことが出来、図7(b)及び図7(c)の構成の場合も同様である。
また、図14中に示す、ステップS45、S46、S41では端末2、3は運用停止としたが、制御部43により、第1通知要素21から抽出したチャネル切り替え方式25の値が“1”でない場合(図13、S43、NO)、制御部43が、使用する通信チャネルをCH−2へ切り替える旨の命令を、送信部42、及び受信部43に出すまでは運用が行われる。
<効果>
本実施形態に係る無線通信装置であると、下記(1)の効果が得られる。
(1)通信チャネル切り替え処理を効率的に行うことが出来る。
本効果につき、チャネル切り替え通知フレームに第3通信チャネルに関する情報が含まれない場合と比較しつつ、以下説明する。
まず、チャネル切り替え通知フレームに第3通信チャネルに関する情報が含まれない場合について説明する。現在使用中の第1通信チャネルにレーダが検出された場合、無線通信システムは、IEEE802.11hに規定されるDFS(Dynamic Frequency Selection)手順に従い、通信チャネルを第1通信チャネルから第2通信チャネルへ切り替える。これは電波法の規定上、レーダが検出された通信チャネルでは30分間、通信を禁止されるからである。しかし、第2通信チャネルにおいてもレーダが存在する場合がありうる。この場合、無線通信システムは通信チャネルを移行しても、やはり30分間、通信を行うことが出来ない。勿論、更にチャネル切り替え通知フレームを送信することも出来ないため、基地局1と端末2、3との間の通信は極めて困難になる、という問題があった。なお、最初にレーダが検出された際にチャネル切り替え通信フレームを送信できることだけは、規定上許されている。
しかし、本実施形態に係る構成であると、無線通信基地局1は、レーダが検出された際の移行先となる通信チャネルを2つ以上指定して、その情報をチャネル切り替え通知フレームに含めている。そして、そのうちの少なくとも1つの通信チャネルとして、レーダの検出が不要な第3通信チャネルを選択している。従って、現在使用中のから移行した第2通信チャネルでレーダが再度検出されたとしても、更に第3通信チャネルへと通信チャネルを切り替えることで、通信が可能となる。従って、通信チャネル切り替え処理を効率的に行うことが出来、また効率的に通信を再開できる。
[第2の実施形態]
次に、この発明の第2の実施形態に係る無線通信装置について説明する。本実施形態は、第1の実施形態において、40[MHz]の帯域幅を用いて無線通信を行うものである。以下では、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
<通信チャネルについて>
まず、図15(a)、(b)を用いて、本実施形態に係る無線LANシステムにおいて使用する通信チャネルについて説明する。図15(a)、(b)は、周波数帯域を示すバンド図である。
図示するように、本実施形態に係る無線LANシステムでは、周波数帯域の隣接する2つの通信チャネルが用られる。すなわち、第1の実施形態で説明した通信チャネルの周波数帯域(a[MHz]〜(a+20)[MHz])を第1周波数帯域と呼ぶとすると、これに隣接する(a+20)[MHz]〜(a+40)[MHz]の帯域幅を有する通信チャネル、または(a−20)[MHz]〜a[MHz]の帯域幅を有する通信チャネルをあわせて使用する。これにより、40[MHz]の帯域幅を用いて通信が行われる。この帯域を、以下第2周波数帯域と呼ぶ。
IEEE802.11a規格等では、第1周波数帯域のみを用いて無線通信が行われている。これに対して、IEEE802.11n規格では、上述したように第1周波数帯域だけでなく第2周波数帯域を用いた無線通信も可能とされる。本実施形態は、IEEE802.11n規格を用いた無線通信システムに関するものである。第1周波数帯域を用いて通信を行う場合における通信チャネルの切り替え方法は第1の実施形態と同様であるので、以下では第2周波数帯域を用いて通信を行う場合について説明する。
<通信チャネルの切り替え方法の概念について>
次に、本実施形態に係る無線LANシステムにおける、通信チャネルの切り替え方法の大まかな概念について、図16を用いて説明する。図16は、周波数帯域を示すバンド図である。
図示するように、第1の実施形態と同様、まず現在使用中の通信チャネルを第1通信チャネルCH−1と呼び、移行先の通信チャネルを第2通信チャネルCH−2及び第3通信チャネルCH−3と呼ぶ。
第1通信チャネルCH−1においてレーダが検出された場合、無線LANシステムにおいて使用する通信チャネルは第2通信チャネルCH−2に切り替わる。この際、第2通信チャネルCH−2だけでなく、第2通信チャネルCH−2に隣接する第4通信チャネルCH−4も使用する。すなわち、第2通信チャネルCH−2と第4通信チャネルCH−4とにより、40[MHz]の帯域幅を用いた無線通信が行われる。第4通信チャネルCH−4は、第2通信チャネルCH−2に対して低周波数側で隣接しても良いし(図16におけるCASE1)、高周波数側で隣接しても良い(CASE2)。
第2、第4通信チャネルCH−2、CH−4の少なくともいずれかにおいてレーダが検出された場合、通信チャネルは第3通信チャネルCH−3に切り替わる。この際、第3通信チャネルCH−3だけでなく、第3通信チャネルCH−3に隣接する第5通信チャネルCH−5も使用する。すなわち、第3通信チャネルCH−3と第5通信チャネルCH−5とにより、40[MHz]の帯域幅を用いた無線通信が行われる。第5通信チャネルCH−5は、第3通信チャネルCH−3に対して低周波数側で隣接しても良いし(図16におけるCASE3)、高周波数側で隣接しても良い(CASE4)。
なお、第1通信チャネルCH−1は、いずれか1つの通信チャネルのみを含む20[MHz]の帯域幅を有していても良いし、または2つの通信チャネルを含む40[MHz]の帯域幅を有していても良い。
<無線通信基地局1の構成について>
次に、本実施形態に係る無線通信基地局1の構成について説明する。本実施形態に係る無線通信基地局1は、第1の実施形態で説明した図3のブロック構成と同様であり、以下では第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
制御部13は、チャネル切り替え通知フレームを作成する際に、チャネル切り替え通知要素20に、第4、第5通信チャネルCH−4、CH−5が、それぞれ第2、第3通信チャネルCH−2、CH−3に対して低周波数側で隣接するか、または高周波数側で隣接するかを示す情報を含める。チャネル切り替え通知フレームの構成については後述する。
レーダ検出部14は、制御部13の命令に応答して、40[MHz]の帯域幅での通信が行われている場合には、その40[MHz]の帯域幅においてレーダの有無を監視する。
受信部11及び送信部12は、制御部13の命令に応答して、40[MHz]の帯域幅での通信が行う際には、その40[MHz]の帯域幅において受信処理及び送信処理を行う。
<無線通信端末2、3の構成について>
次に、本実施形態に係る無線通信端末2、3の構成について説明する。本実施形態に係る無線通信端末2、3は、第1の実施形態で説明した図10のブロック構成と同様であり、以下では第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
制御部43は、受信解析部44からチャネル切り替え通知要素20を受け取った際に、第4、第5通信チャネルCH−4、CH−5が、それぞれ第2、第3通信チャネルCH−2、CH−3に対して低周波数側で隣接するか、または高周波数側で隣接するかを把握する。そして、チャネル切り替え通知要素20に含まれる情報に応じて、受信部41及び送信部42における通信チャネルを切り替える。
次に、本実施形態に係るチャネル切り替え要素20の構成について、図17(a)乃至(c)を用いて説明する。図17(a)乃至(c)は、それぞれチャネル切り替え要素の構成例を示す模式図である。
<チャネル切り替え要素20の第1フォーマット例について>
まず、図17(a)を用いて、チャネル切り替え通知要素20の第1のフォーマット例について説明する。
図示するようにチャネル切り替え通知要素20は、第1の実施形態で説明した図7(a)の構成において、第2通信チャネルCH−2と第4通信チャネルCH−4との関係を示す第1オフセット通知要素81と、第3通信チャネルCH−3と第5通信チャネルCH−5との関係を示す第2オフセット通知要素82を備えている。第1オフセット通知要素81は第1通知要素21の直後に設けられ、第2オフセット通知要素82は第2通知要素22の直後に設けられる。
第1オフセット通知要素81は、要素ID83、要素レングス84、チャネルオフセット85を備える。これらの情報は、例えば8ビットの情報である。
要素ID83は、第1オフセット通知要素81の先頭に配置され、要素ID83を受け取ることでフレームの送信先は、以後のデータが第1オフセット通知要素81であることを把握する。従って、要素ID83として使用できる値として、互いに独立した複数の値がIEEE802.11規格において予め規定されている。つまり、この独立した値を用いることで、要素ID23は他の要素と区別される。図17(a)の例では、要素ID83の値は“62”である。
要素レングス84には、要素ID83と要素レングス84との長さを除いた第1オフセット通知要素81の長さが、オクテット単位で設定される。従って、図17(a)の例では要素レングス84として“1”が設定される。
チャネルオフセット85には、第4通信チャネルCH−4が、第2通信チャネルCH−2に対して低周波数側で隣接するか、高周波数側で隣接するかの情報が設定される。例えばチャネルオフセット85が“1”の場合には低周波数側で隣接し(図16におけるCASE1)、“3”の場合には高周波側で隣接する(図16におけるCASE2)ことを意味する。また“0”の場合には、第4通信チャネルCH−4が使用されず、20[MHz]の帯域幅を用いた通信が行われる。
第2オフセット通知要素82は、要素ID86、要素レングス87、及び代替チャネルオフセット88を備える。これらの情報は、例えば8ビットの情報である。
要素ID86は、第2オフセット通知要素82の先頭に配置され、要素ID86を受け取ることでフレームの送信先は、以後のデータが第2オフセット通知要素82であることを把握する。要素ID86は要素ID83と同じ値で良い。なぜなら、第1オフセット81が、第1通知要素21の直後に配置されることで第1通知要素21に対する情報であることを意味するため、残りの情報である第2オフセット通知要素82は第2通知要素22に対する情報であることが分かるからである。図17(a)の例では、要素ID86の値は“62”である。
要素レングス87には、要素ID86と要素レングス87との長さを除いた第2オフセット通知要素82の長さが、オクテット単位で設定される。従って、図17(a)の例では要素レングス87として“1”が設定される。
代替チャネルオフセット88には、第5通信チャネルCH−5が、第3通信チャネルCH−3に対して低周波数側で隣接するか、高周波数側で隣接するかの情報が設定される。例えば代替チャネルオフセット88が“1”の場合には低周波数側で隣接し(図16におけるCASE3)、“3”の場合には高周波側で隣接する(図16におけるCASE4)ことを意味する。また“0”の場合には、第5通信チャネルCH−5が使用されず、20[MHz]の帯域幅を用いた通信が行われる。
<チャネル切り替え要素20の第2フォーマット例について>
次に、図17(b)を用いて、チャネル切り替え通知要素20の第2のフォーマット例について説明する。
図示するように第2のフォーマット例は、図17(a)に示す第1のフォーマット例に含まれる各要素を、第1通知要素21、第2通知要素22、第1オフセット通知要素81、及び第2オフセット通知要素82の順に配置したものである。
また、要素ID83及び要素ID86として、互いに異なる値が設定される。例えば、要素ID83、86の値として、それぞれ“62”、“63”を設定する。そして、値が“62”の場合には、当該データは第1オフセット通知要素81であり、“63”の場合には第2オフセット通知要素82である旨の取り決めを、予め行っておく。これにより、第1オフセット通知要素81を、必ずしも第1通知要素21の直後に配置する必要がなくなる。
<チャネル切り替え要素20の第3フォーマット例について>
次に、図17(c)を用いて、チャネル切り替え通知要素20の第3のフォーマット例について説明する。
図示するように本フォーマットは、図17(a)のフォーマットにおいて、第2オフセット通知要素82を廃したものである。代替チャネルオフセット88が“0”の場合、すなわち20[MHz]の帯域幅で通信を行う場合には、第2オフセット通知要素82は不要であるので、本フォーマットを使用しても良い。
<チャネル切り替え要素20の第4フォーマット例について>
次に、チャネル切り替え通知要素20の第4のフォーマット例について説明する。第4のフォーマット例は、第1の実施形態で説明した図7(c)と同様の構成を有する。
本実施形態に係る第4のフォーマット例が第1の実施形態における第3のフォーマット例と異なる点は、新規定クラス32として、図8で説明した規定クラスとして、CN=“22”、“23”、“27”が使用可能な点である。
規定クラスCN=“22”、“23”、“27”では、その動作規定として、第2、第3通信チャネルCH−2、CH−3と、第4、第5通信チャネルCH−4、CH−5との関係が規定される。例えば動作規定が“13”の場合には、第4、第5通信チャネルCH−4、CH−5は、それぞれ第2、第3通信チャネルCH−2、CH−3の高周波数側に位置する。また動作規定が“14”の場合には、第4、第5通信チャネルCH−4、CH−5は、それぞれ第2、第3通信チャネルCH−2、CH−3の低周波数側に位置する。
なお、各規定クラスに規定されるチャネル番号は、第2、第3通信チャネルCH−2、CH−3に対応する番号である。つまり、例えばチャネル番号が“36”であり、新規定クラス32が“23”であった場合、第2通信チャネルCH−2は通信チャネルCH−bであり、第4通信チャネルCH−4は通信チャネルCH−cである。すなわち、通信チャネルCH−b、CH−cの2つの通信チャネルを用いて、40[MHz]の帯域幅を使用した無線通信が行われる。
<基地局1におけるチャネル切り替え動作について>
本実施形態に係る無線通信基地局1の動作は、第1の実施形態で説明した図11及び図12と同様である。但し制御部13は、チャネル切り替え通知要素20を上記説明した第1乃至第4のフォーマットのいずれかを用いて生成する。そして、第2、第4通信チャネルをレーダ検出必要チャネル群から選択し、第3、第5通信チャネルをレーダ検出不要チャネル群から選択する。
<端末2、3におけるチャネル切り替え動作について>
次に、チャネル切り替え通知フレームを受信した無線通信端末2、3の動作について説明する。本実施形態に係る動作は、基本的には第1の実施形態で説明した図13及び図14と同様であるので、以下では第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。また以下では、チャネル切り替え通知要素20が図17(a)のフォーマットを有する場合を例に説明する。
まずステップS38において制御部43は、第1通知要素21からのみならず、第1オフセット通知要素81からも、各フィールドの値を抽出する。
更にステップS41において制御部43は、第2通知要素22からのみならず、第2オフセット通知要素82からも、各フィールドの値を抽出する。
そしてステップS48において制御部43は、通信チャネルを第2、第4通信チャネルCH−2、CH−4に切り替える。前述の通り、第4通信チャネルCH−4が第2通信チャネルCH−2の低周波数側に位置するか高周波数側に位置するかは、ステップS38において第1オフセット通知要素81から抽出した値によって把握できる。
更にステップS54において制御部43は、通信チャネルを第3、第5通信チャネルCH−3、CH−5に切り替える。前述の通り、第5通信チャネルCH−5が第3通信チャネルCH−5の低周波数側に位置するか高周波数側に位置するかは、ステップS41において第2オフセット通知要素82から抽出した値によって把握できる。
<効果>
本実施形態に係る無線通信装置であると、下記(2)の効果が得られる。
(2)40[MHz]の帯域幅を使用して通信を行う無線通信システムにおいても、上記(1)の効果が得られる。
本実施形態に係る構成であると、第1の実施形態で説明したチャネル切り替え通知要素20に、第4、第5通信チャネルが第2、第3通信チャネルの低周波数側と高周波数側のいずれで隣接するかの情報が含まれる。従って、各々が20[MHz]の帯域幅を有する通信チャネルを2つ使用することで40[MHz]の帯域幅を用いて通信を行う、例えばIEEE802.11規格に準拠する無線LANシステムであっても、第1の実施形態で説明した(1)の効果が得られる。
[第3の実施形態]
次に、この発明の第3の実施形態に係る無線通信装置について説明する。本実施形態は、第1の実施形態において、レーダ以外の干渉信号を検出した際に、通信チャネルを移行する方法に関するものである。以下では、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
<干渉信号の概念について>
まず、本実施形態に係る干渉信号の概念について、図18を用いて説明する。図18は、複数の無線通信システムの概念図である。
図示するように、本実施形態に係る無線通信基地局1は、無線通信端末2、3を収容して、IEEE802.11規格に準拠した第1BSS(第1無線通信システム)を形成する。そして端末2、3との間で、無線LAN方式(第1通信方式)に従った無線信号102を用いて通信を行っている。
また第1BSSに近接して、IEEE802.11規格に準拠した第2BSS(第2無線通信システム)が存在する。第2BSSは、無線通信基地局4が無線通信端末5、6を収容することにより形成される。そして基地局4は端末5、6との間で、無線LAN方式(第1通信方式)に従った無線信号103を用いて通信を行っている。
更に第1BSSに近接して、IEEE802.11規格と異なる規格に基づく第3無線通信システムが存在する。第3無線通信システムでは、無線LAN方式とは異なる通信方式(第2通信方式)に従った無線信号104を用いて通信が行われる。
上記3つの無線通信システムが近接している場合、各システムで使用する無線信号が、他のシステムで検出される場合がある。つまり、第2BSSで使用される無線信号103が、第1BSSの基地局1で受信される場合がある。両者は同じ無線LAN方式を使用しているので、基地局1は無線信号107を認識することが出来る。そして基地局1は、無線信号103のMACアドレス等に基づいて当該信号103が自局宛で無いことを把握すると、当該信号103を破棄する。
また第3無線通信システムで使用される無線信号104が第1BSSへ侵入する場合もある。この場合、両者は異なる通信方式を使用しているので、基地局1は当該信号104を単なる電力として認識する。
いずれの場合にしても、無線信号103、104は第1BSSにとって無用な信号であって、これらの信号103、104が第1BSSに侵入することで、第1BSS内における信号が妨げられる場合がある。このような信号103、104が、第1BSSにとっての干渉信号である。つまり干渉信号とは、「自身が属する無線通信システム(本実施形態では第1BSS)における通信で使用する信号以外の信号」と規定できる。
そして本実施形態は、現在使用中の通信チャネルにおいて、上記の干渉信号を検出した際に、通信チャネルを別の通信チャネルに切り替える方法に関するものである。
<基地局1の構成について>
次に、無線通信基地局1の構成について、図19を用いて説明する。図19は、本実施形態に係る基地局1のブロック図である。
図示するように、本実施形態に係る基地局1は、上記第1の実施形態で説明した図3の構成において、レーダ検出部14を干渉信号検出部17に置き換えた構成を有している。以下では、第1の実施形態に係る基地局1と異なる点についてのみ説明する。
干渉信号検出部17は、受信部11で得られたデジタル信号において、干渉信号の有無を監視する。すなわち、無線通信基地局1が使用中の通信チャネルにおいて干渉信号が存在するか否かを検出する。そして干渉信号を検出した際には、検出信号を制御部13に対して出力する。
制御部13は、送受信データについての処理と、受信部11及び送信部12が使用する通信チャネルの制御の他に、干渉信号検出部17に対して干渉信号の監視を命令する。そして干渉信号検出部17から検出信号を受け取った際に、チャネル切り替え通知フレームを生成して送信部12へ出力すると共に、このフレームの送信後、送信部12に対してデータの送信停止を命令する。その後、制御部13は受信部11及び送信部12に対して、第1の実施形態と同様、使用する通信チャネルの切り替えを命令する。
チャネル情報記憶部15は、第1の実施形態と同様、複数の通信チャネルに関する情報を保持する。但し第1の実施形態と異なる点は、各通信チャネルを、干渉信号不検出チャネル群、干渉信号検出チャネル群、及び未測定チャネル群のいずれかとして区別している点である。図20は、チャネル情報保持部15の保持する情報の模式図である。
干渉信号不検出チャネル群に属する通信チャネルは、過去に行った干渉信号の監視結果の直近のものにおいて、干渉信号が検出されなかった通信チャネルである。また干渉信号検出チャネル群に属する通信チャネルは、過去に行った干渉信号の監視結果の直近のものにおいて、干渉信号が検出された通信チャネルである。更に未測定チャネル群に属する通信チャネルは、未だ、干渉信号の監視が行われていないか、または直近の監視から一定の期間が経過し、その期間に一度も監視が行われていない通信チャネルである。
<チャネル切り替え動作について>
次に、無線通信基地局1の動作について、特に通信チャネルの切り替え動作に着目しつつ、図21及び図22を用いて説明する。図21及び図22は、無線通信基地局1の動作の流れを示すフローチャートである。以下では図7(a)に示す構成のチャネル切り替え通知要素20を用いる場合を例に説明する。また、第1の実施形態と同様に、現在使用中の通信チャネルを第1通信チャネルCH−1、新チャネル番号に相当する通信チャネルを第2通信チャネルCH−2、代替チャネル番号に相当する通信チャネルを第3通信チャネルCH−3と呼ぶことにする。
まず干渉信号検出部17は、第1通信チャネルCH−1においてレーダの有無を監視する(図21、ステップS80)。干渉信号が検出された場合(S81、YES)、制御部13は第1通信チャネルCH−1を、チャネル情報記憶部15において干渉信号検出チャネル群に登録する(S82)。更に、第1通信チャネルCH−1を用いた通信が禁止される。そこで、第1の実施形態で説明したステップS2、S3、S6〜S15の処理が行われる。なお本実施形態におけるステップS6では、第3通信チャネルCH−3として、干渉信号不検出チャネル群に属する通信チャネルを選択する。
ステップS15の後(または同時に)、基地局1は、第2通信チャネルCH−2を用いた通信を行う前に、第2通信チャネルCH−2における有無を確認すべく、干渉信号検出部17に対して干渉信号の監視を命令する。この命令に従って干渉信号検出部17は干渉信号の有無を監視する(S83)。
上記ステップS83において干渉信号が検出されなかった場合(図22、S84、NO)には、第2通信チャネルを用いた無線通信が開始される(S22)。
逆に、上記ステップS83において干渉信号が検出された場合(S84、YES)には、制御部13は、未測定チャネル群に登録されている通信チャネルについての干渉信号の監視を行う。この処理は、ステップS14においてタイマーにセットされた待機時間“ΔT1”の期間が経過するまでの間、行われる。
すなわち、制御部13は第2通信チャネルCH−2を、未測定チャネル群に登録されているいずれかの通信チャネル(以下第6通信チャネルCH−6と呼ぶ)に切り替える(S85)。そして制御部13は、スキャン時間Ts6をタイマーにセットして、干渉信号検出部17に対して第6通信チャネルCH−6における監視を命令する(S86)。スキャン時間Ts6の期間に干渉信号が検出された場合には(S87、YES)、制御部13は第6通信チャネルCH−6を干渉信号検出チャネル群に登録する(S88)。
逆に、スキャン時間Ts6の期間に干渉信号が検出されなかった場合には(S87、NO、S89、YES)、制御部13は第6通信チャネルCH−6を干渉信号不検出チャネル群に登録する(S90)。
引き続き制御部13は、第6通信チャネルCH−6を、未測定チャネル群に登録されているいずれかの通信チャネル(以下第7通信チャネルCH−7と呼ぶ)に切り替える(S91)。そして制御部13は、スキャン時間Ts7をタイマーにセットして、干渉信号検出部17に対して第7通信チャネルCH−7における監視を命令する(S92)。スキャン時間Ts7の期間に干渉信号が検出された場合には(S93、YES)、制御部13は第7通信チャネルCH−7を干渉信号検出チャネル群に登録する(S94)。
逆に、スキャン時間Ts7の期間に干渉信号が検出されなかった場合には(S93、NO、S95、YES)、制御部13は第7通信チャネルCH−7を干渉信号不検出チャネル群に登録する(S96)。
そして、待機時間“ΔT1”が経過した時点で、制御部13は通信チャネルを第2通信チャネルCH−2から第3通信チャネルCH−3へ切り替えるよう命令する。この命令に従って、第3通信チャネルCH−3を用いた無線通信が再開される(S22)。
無線通信端末2、3における動作は第1の実施形態で説明したとおりであるので、説明は省略する。
次に、上記動作における基地局1及び端末2、3の通信チャネルの移行の様子について、図23及び図24を用いて説明する。図23及び図24はそれぞれ、基地局2及び端末2、3の使用する通信チャネルを示すグラフであり、横軸に経過時間、縦軸に使用中の通信チャネルを示したものである。なお、図中における「AP」を付したマークが、基地局2の使用する通信チャネルを示し、「STA」を付したマークが、端末2、3の使用する通信チャネルを示す。
まず図23を参照して基地局1につき説明する。図示するように基地局1は、タイミングT1において、通信チャネルを第1通信チャネルCH−1から第2通信チャネルCH−2に切り替える。
そして第2通信チャネルCH−2において干渉信号が検出された時点で、通信チャネルは第2通信チャネルCH−2から第6通信チャネルCH−6に切り替わる(時刻(T1+Ts2))。そしてスキャン時間Ts6の期間、干渉信号の有無を監視した後、通信チャネルは第6通信チャネルCH−6から第7通信チャネルCH−7に切り替わる(時刻(T1+Ts2+Ts6))。そしてスキャン時間Ts7の期間、干渉信号の有無を監視した後、タイミングT1から待機時間ΔT1が経過した時点で、通信チャネルは第7通信チャネルCH−7から第3通信チャネルCH−3に切り替わり、通信が再開される(時刻(T1+Ts2+Ts6+Ts7))。なお図23では、(Ts2+Ts6+Ts7)がΔT1に等しい場合について示しているが、(Ts2+Ts6+Ts7)がΔT1以下の長さであれば良い。
次に図24を参照して端末2、3につき説明する。図示するように端末2、3は、基地局1と同じタイミングT1において、通信チャネルを第1通信チャネルCH−1から第2通信チャネルCH−2に切り替える。そして(T1+ΔT1)が経過した時点で、第2通信チャネルCH−2を第3通信チャネルCH−3に切り替える。基地局1と異なり、端末2、3は、第6通信チャネルCH−6及び第7通信チャネルCH−7への切り替えは行わない。なぜなら、基地局1が第6通信チャネルCH−6及び第7通信チャネルCH−7へ切り替わる理由は、これらの通信チャネルにおいて干渉信号の有無を監視するためにすぎないからである。
<効果>
本実施形態に係る無線通信装置であると、下記(3)の効果が得られる。
(3)干渉信号が検出された場合であっても、上記(1)と同様の効果が得られる。
前述の通り、使用中の通信チャネルに干渉信号が存在する場合には、通信効率が悪化する場合がある。従って、この場合には通信チャネルを別の通信チャネルに切り替える必要がある。しかし、切り替えた通信チャネルにおいても干渉信号が存在すると、やはり通信効率が悪化するという問題があった。
しかし、本実施形態に係る構成であると、無線通信基地局1は、干渉信号が検出された際の移行先となる通信チャネルを2つ以上指定して、その情報をチャネル切り替え通知フレームに含めている。そして、そのうちの少なくとも1つの通信チャネルとして、直近の監視において干渉信号が検出されなかった第3通信チャネルを選択している。従って、現在使用中の第1通信チャネルから移行した第2通信チャネルで干渉信号が再度検出されたとしても、更に第3通信チャネルへと通信チャネルを切り替えることで、効率的な通信が可能となる。
また本実施形態では、通信待機時間“ΔT1”の期間を利用して、未測定チャネル群に属する通信チャネルについての干渉信号の監視を行っている。これにより、各通信チャネルにおける干渉信号の有無についての情報を更新し、チャネル情報記憶部15内における情報の信頼度を向上できる。
なお本実施形態においては、ΔT1において干渉信号の有無を監視される通信チャネルは、第6、第7通信チャネルCH−6、CH−7の2つだけであったが、1つでも良いし、または3つ以上としても良い。また、未測定チャネル群に属する通信チャネルに限らず、干渉信号検出チャネル群や干渉信号不検出チャネル群に属する通信チャネルについても、上記監視を行っても良い。これにより、チャネル情報記憶部15内における情報の信頼度をより向上できる。
また、上記実施形態ではIEEE802.11a規格を用いた無線LANシステムの場合を例に挙げて説明したが、第2の実施形態と同様、IEEE802.11n規格に従って無線LANシステムにも適用できる。この場合には、40[MHz]の帯域幅で通信を行う場合であっても、上記(3)の効果が得られる。
更に上記実施形態では、干渉信号検出部16において干渉信号だけでなくレーダの監視を行い、レーダを検出された場合には第1または第2の実施形態で説明した処理を行っても良い。この場合には、上記第1、第2の実施形態で説明した(1)、(2)の効果を併せて得られる。
上記のように、この発明の第1乃至第3の実施形態に係る無線通信装置1は、送受信部(受信部11及び送信部12)と、干渉信号監視部(レーダ検出部14または干渉信号検出部17)と、制御部13を備えている。そして干渉信号監視部14、17は、送受信部が使用中の通信チャネルである第1通信チャネルCH−1において、第1無線通信システム(自らが形成するBSSで使用する無線信号)における通信で使用する信号以外の信号である干渉信号の有無を監視する。更に制御部13は、第1通信チャネルCH−1と異なる第2通信チャネルCH−2及び第3通信チャネルCH−3を選択する。そして、送受信部12は、第1通信チャネルCH−1に干渉信号を検出した際に、第2、第3通信チャネルCH−2、CH−3についての情報を含み、且つ使用する通信チャネルを、第1通信チャネルCH−1から第2、第3通信チャネルCH−2、CH−3の少なくともいずれかに切り替えるよう無線通信端末2、3に命令するための命令フレーム(チャネル切り替え通知フレーム)を、無線通信端末2、3に対して送信する。これにより、効率的な通信チャネルの切り替えが可能となる。
なお上記第1乃至第3の実施形態においては、利用可能な複数の通信チャネルの使用率が一様になることが望ましい。従って、通信チャネルを第3通信チャネルに切り替えた場合には、第3通信チャネルCH−3での通信は一時的に使用する通信チャネルと考え、一定時間後には第3通信チャネルCH−3以外の通信チャネルへ移行することが望ましい。
また制御部13が通信チャネルを選択する際には、レーダ検出不要チャネル群、及びレーダ検出必要チャネル群の両方から通信チャネルをランダムに選択しても良いし、または高周波数の通信チャネルから優先的に選択しても良い。または各通信チャネルを第1、第2、第3チャネルと番号付けした際に、そのうちの偶数チャネルを選択、または奇数チャネルを選択するようにしても良い。通信チャネルの選択手法は特定のアルゴリズムを使用する等、適宜選択可能である。
更に、チャネル切り替え通知要素20に含まれるチャネル切り替えタイミング27は、第1通信チャネルから第2通信チャネルへの切り替えを行うタイミングについての情報であればよい。従って、切り替えタイミング27は待機時間30と同様に、第1通信チャネルにおいて待機する待機時間であっても良い。同様に待機時間30も、第2通信チャネルから第3通信チャネルへの切り替えタイミングについての情報であれば良い。従って、第2通信チャネルにおいて待機する待機時間では無く、切り替えるタイミングそのものについての情報であっても良い。
また、上記実施形態ではチャネル切り替え通知フレームを、ビーコンフレームのフレームボディに含める場合について説明した。しかし、アクションフレームのフレームボディに含めても良い。またこの際のアクションフレームは、ブロードキャストとして送信されてもよいし、ユニキャストで送信されても良い。
なお、本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出されうる。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出されうる。
この発明の第1実施形態に係る無線LANシステムのブロック図。 この発明の第1実施形態に係る無線LANシステムが使用する周波数帯域について示すバンド図。 この発明の第1実施形態に係る無線通信基地局のブロック図。 この発明の第1実施形態に係る無線LANシステムにおいて使用可能な周波数帯域を示すバンド図。 この発明の第1実施形態に係る無線通信基地局1の有するチャネル情報記憶部に記憶される情報の概念図。 この発明の第1実施形態に係るフレームの構成を示す概念図。 この発明の第1実施形態に係るチャネル切り替え通知要素の概念図であり、(a)図乃至(c)図は、それぞれ第1乃至第3フォーマットを示す図。 この発明の第1実施形態に係る新規定クラスを示す表。 この発明の第1実施形態に係る無線LANシステムにおいて使用可能な周波数帯域とチャネル番号との関係を示す図。 この発明の第1実施形態に係る無線通信端末のブロック図。 この発明の第1実施形態に係る無線通信基地局の動作を示すフローチャート。 この発明の第1実施形態に係る無線通信基地局の動作を示すフローチャート。 この発明の第1実施形態に係る無線通信端末の動作を示すフローチャート。 この発明の第1実施形態に係る無線通信端末の動作を示すフローチャート。 この発明の第2実施形態に係る無線LANシステムが使用する周波数帯域について示すバンド図であり、(a)図はa〜(a+40)[MHz]の帯域、(b)図は(a−20)〜(a+20)[MHz]の帯域を使用する場合の様子を示す図。 この発明の第2実施形態に係る無線LANシステムが使用する周波数帯域について示すバンド図であり、通信チャネルを切り替える様子を示す図。 この発明の第2実施形態に係るチャネル切り替え通知要素の概念図であり、(a)図乃至(c)図は、それぞれ第1乃至第3フォーマットを示す図。 この発明の第3実施形態に係る無線LANシステムのブロック図。 この発明の第3実施形態に係る無線通信基地局のブロック図。 この発明の第3実施形態に係る無線通信装置の有するチャネル情報記憶部に記憶される情報の概念図。 この発明の第3実施形態に係る無線通信基地局の動作を示すフローチャート。 この発明の第3実施形態に係る無線通信基地局の動作を示すフローチャート。 この発明の第3実施形態に係る無線通信基地局における通信チャネルの遷移を示すグラフ。 この発明の第3実施形態に係る無線通信端末における通信チャネルの遷移を示すグラフ。
符号の説明
1…無線通信基地局、2、3…無線通信端末、16、46…アンテナ、11、41…受信部、12、42…送信部、13、43…制御部、14…レーダ検出部、15…チャネル情報記憶部、17…干渉信号検出部、18…受信解析部、44…受信解析部

Claims (4)

  1. 無線通信端末を収容して第1無線通信システムを形成し、前記無線通信端末との間で第1通信方式により通信を行う無線通信装置であって、前記無線通信装置は、前記無線通信端末との間で、通信チャネルを用いてフレームの送受信を行う送受信部と、
    前記送受信部が使用中の前記通信チャネルである第1通信チャネルにおいて、前記第1無線通信システムにおける通信で使用する信号以外の信号である干渉信号の有無を監視する干渉信号監視部と、
    前記第1通信チャネルと異なる第2通信チャネル及び第3通信チャネルを選択する制御部と
    を具備し、前記送受信部は、前記干渉信号監視部が前記第1通信チャネルに前記干渉信号を検出した際に、前記第2、第3通信チャネルについての情報を含み、且つ使用する前記通信チャネルを、前記第1通信チャネルから前記第2、第3通信チャネルの少なくともいずれかに切り替えるよう前記無線通信端末に命令するための命令フレームを、前記無線通信端末に対して送信し、
    前記命令フレームは、前記無線通信端末が前記通信チャネルを前記第1通信チャネルから前記第2通信チャネルに切り替えるタイミングを示す第1タイミング情報と、
    前記無線通信端末が前記通信チャネルを前記第2通信チャネルから前記第3通信チャネルに切り替えるタイミングを示す第2タイミング情報と
    を含む
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. チャネル情報記憶部を更に備え、
    前記干渉信号は、前記第1通信方式により通信を行い且つ前記第1無線通信システムと異なる第2無線通信システムから与えられる第1無線信号、または前記第1通信方式と異なる第2通信方式により通信を行う第3無線通信システムから与えられる第2無線信号、またはレーダであり、
    前記干渉信号が前記レーダの場合、前記チャネル情報記憶部は前記レーダの検出が不要な前記通信チャネルについての情報を保持し、
    前記干渉信号が前記第1、第2無線信号のいずれかの場合、前記チャネル情報記憶部は、前記干渉信号監視部において前記干渉信号が検出されなかった前記通信チャネルについての情報を保持し、
    前記制御部は、前記チャネル情報記憶部に前記情報が保持される前記通信チャネルのいずれかを、前記第2、第3通信チャネルの少なくともいずれかとして選択する
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記送受信部は、前記第2通信チャネルと該第2通信チャネルに周波数の隣接する第4通信チャネルとを含む周波数帯域と、前記第3通信チャネルと該第3通信チャネルに周波数の隣接する第5通信チャネルとを含む周波数帯域とを用いて、前記無線通信端末との間の通信が可能であり、
    前記命令フレームは、前記第4、第5通信チャネルの各々が、前記第2、第3通信チャネルの各々に対して、低周波数側と高周波数側とのいずれで隣接するかを示す情報を含む ことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  4. 無線通信基地局との間で、通信チャネルを用いてフレームの送受信を行う送受信部と、
    前記無線通信基地局から与えられる命令フレームに基づいて、前記送受信部が使用する前記通信チャネルを切り替える制御部と
    を具備し、前記命令フレームは、前記送受信部が使用中の前記通信チャネルである第1通信チャネルと異なる第2通信チャネル及び第3通信チャネルについての情報と、前記第2通信チャネルから前記第3通信チャネルへ切り替えるタイミングを示すタイミング情報とを含み、
    前記制御部は、前記送受信部で前記命令フレームを受信した際、前記送受信部に対し、使用する前記通信チャネルを前記第1通信チャネルから前記第2通信チャネルに切り替えるよう命令し、
    1つの前記命令フレーム内に前記第2通信チャネル及び前記第3通信チャネルについての情報が含まれると前記制御部が判定した場合、
    前記通信チャネルを前記第2通信チャネルに切り替えてから前記タイミング情報により示されるタイミングまでの間、前記送受信部において前記無線通信基地局からの前記フレームを受信しなかった場合に、前記送受信部に対して、使用する前記通信チャネルを前記第2通信チャネルから前記第3通信チャネルに切り替えるよう命令する
    ことを特徴とする無線通信装置。
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