JP5968141B2 - 温水マット及びその接続構造部 - Google Patents
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Description
かかる温水マットでは、熱源機から温水を送り込む往きチューブが一方側のヘッダに直接接続され、熱源機に温水を回収する戻りチューブが他方側のヘッダに直接接続されている。また、夫々のヘッダにおける往き及び戻りチューブの接続には、ヘッダから突出形成されたタケノコ形の継手にチューブを差し込んで外嵌させる形態の接続方法が採用されていた。この接続は、継手に差し込んだチューブをバンド等で締め付けて抜け防止を行っていることから、暖房を行わない時期において接続を簡単に解除するようなものではなかった。
しかし、このような保護キャップは、冬季等の暖房を行うべくプラグを接続する間は、ソケットから取外されるが、その期間が長期にわたるため紛失されやすい。
そこで、保護キャップの紛失を防止するために、その保護キャップをソケットに対して紐体などによりつなげておくことが考えられるが、ソケットから取外された保護キャップがその近傍の床上に不規則に載置された状態となるために邪魔になり、更には、使用者が不意に踏みつけてしまうことで保護キャップが破損する場合がある。
複数の放熱チューブを配設したマット部を備えた温水マットに設けられ、
温水を授受する一対のプラグを並設して備えた温水プラグ体が接続された状態で、前記一対のプラグが接続される一対のソケットを並設して備え、
前記一対のプラグの一方から当該プラグが接続された前記一対のソケットの一方に受け入れた温水を前記複数の放熱チューブに送り込み、
前記複数の放熱チューブから回収された温水を前記一対のソケットの他方から当該ソケットに接続された前記一対のプラグの他方に送り込む温水マットの接続構造部であって、
前記一対のソケットを並列状態で支持する接続カバーと、
前記一対のソケットに着脱自在な保護キャップと、
前記保護キャップにおける前記一対のソケットに対する一対の着脱部の側方に配置された軸部と、前記接続カバーにおける一対のソケットの側方に配置されて前記軸部を軸受けする軸受け部とを備え、
前記接続カバーに、前記一対のソケットから取外した前記保護キャップを収容支持するキャップ収容部を備え、
前記キャップ収容部が、前記一対のソケットに対して前記軸受け部を中心に対称に配置されているとともに、
前記軸部が前記軸受け部に対して軸心方向に変移可能に軸受けされている、
点にある。
また、熱源機側の温水プラグ体を温水マット側の接続カバーから取外す場合には、キャップ収容部から取外した保護キャップを温水マット側のソケットに取付けることができるので、床上に敷いたままの温水マット側のソケットが露出された状態となることを防止して、当該ソケットへの異物の進入等を防止することができる。
また、このように軸部を軸受け部に対してスライド可能に構成する場合には、軸部の先端に軸受け部からの離脱を防止する抜け止め部を設けることが望ましい。
前記保護キャップにおける前記一対のソケットに対して着脱される一対の着脱部が、前記プラグにおける前記ソケットに対して着脱される接続部と同形に形成され、
前記キャップ収容部が、前記ソケットにおける前記プラグに対して着脱される接続部と同形に形成された一対の保持部を有して、前記保護キャップを前記一対の保持部に接続した状態で当該保護キャップを支持してもよい。
複数の放熱チューブを配設したマット部を備えた温水マットであって、
その特徴構成は、上述した本発明に係る温水マットの接続構造部を備える点にある。
そして、本発明に係る温水マットの特徴構成によれば、上述した本発明に係る温水マットの接続構造部と同様の作用効果を発揮することができる。
図1に示す温水マット1は、例えば耐熱性及び可撓性を有するナイロン製の複数の放熱チューブ21が内部に並列状態で配置された不織布や軟質性樹脂等からなるマット部2を備え、このマット部2を床上に敷いた状態で使用される。
更に、熱源機62との間で温水を授受する一対のプラグ54(図2参照)を並設して備えた温水プラグ体5が接続された状態で、一対のプラグ54が接続される一対のソケット32を並設して備えた接続構造部3が設けられている。
そして、このような温水マット1では、この一対のプラグ54の一方の往きプラグ54aから当該プラグ54aが接続された一対のソケット32の一方の往きソケット32aに受け入れた温水をマット部2に配設した複数の放熱チューブ21に送り込み、それと同時に、複数の放熱チューブ21から回収された温水を一対のソケット32の他方の戻りソケット32bから当該ソケット32bに接続された一対のプラグ54の他方の戻りプラグ54bに送り込む状態で床暖房が行われることになる。即ち、床暖房の際には、熱源機62で加熱された温水を当該複数の放熱チューブ21に通流させた後に再度熱源機62に回収する形態で、熱源機62と放熱チューブ21との間で温水が循環し、マット部2において当該温水が保有する顕熱が放出される。
夫々のプラグ54は、温水マット1の接続構造部3に設けられたソケット32(図1参照)に対して着脱自在な差込式の継手構造を有し、その先端部には、ソケット32の先端に設けられた筒状の接続口32cに内挿されてソケット32との間で温水流路を形成することができる筒状の接続部54cが設けられている。
プラグカバー51は、上下一対の上プラグカバー51aと下プラグカバー51bとからなり、夫々のプラグカバー51の先端部には、後述する接続カバー31の側面に形成された楕円筒状のプラグ体接続口38に内挿される楕円筒状のカバー接続部52を構成する上カバー接続部52aと下カバー接続部52bとが設けられている。
このように構成された温水プラグ体5は、このカバー接続部52を温水マット1の接続構造部3に設けられたプラグ体接続口38に内挿させることで、一対のプラグ54の接続部54cを温水マット1の接続構造部3に設けられた一対のソケット32の接続口32cに内挿させる形態で、同接続構造部3に接続されることになる。
即ち、これら係止口39及び係止爪53は、温水プラグ体5のプラグ54をソケット32に接続した状態で、温水プラグ体5を接続カバー31に着脱自在に固定するロック手段として機能することになる。
温水マット1の接続構造部3は、図3に示すように、マット部2の縁部に固定され、一対のソケット32を並列状態で支持する接続カバー31を備える。
即ち、この接続カバー31は、上下一対の上接続カバー31aと下接続カバー31bとからなり、これら上接続カバー31aと下接続カバー31bとが、マット部2の縁部を挟み込む状態でネジSによって締結され、マット部2の縁部に固定されることになる。
そして、これら一対のソケット32の接続口32cが、接続カバー31の側方に設けられ楕円状に開口するプラグ体接続口38の内部において、当該プラグ体接続口38と同じ向きに開口する状態で配置されている。
従って、熱源機62側の温水プラグ体5を、プラグ体接続口38から取外して、当該温水プラグ体5側の温水配管60を取り除けば、マット部2の縁部に固定された接続カバー31から延出して邪魔になるようなものが無くなることになる。
従って、接続カバー31をマット部2の縁部に固定するにあたり、往きヘッダ35aと戻りヘッダ35bとからなる一対のヘッダ35が、当該接続カバー31内に収容されているので、マット部2にはヘッダ35が設けられることなく放熱チューブ21が配設されるだけになる。よって、使用者がヘッダ35を踏みつけることが回避され、ヘッダ35の接続不良やマット部2の踏み心地が改善される。
即ち、マット部2の厚みをできるだけ薄くするために比較的小径の放熱チューブ21を利用するにあたり、その放熱チューブ21に対して底面を略揃えた状態で偏心配置した当該放熱チューブ21よりも大形のソケット32を利用することで、当該ソケット32に対する温水プラグ体5側のプラグ54の接続時の位置合わせ等が容易となる。
即ち、夫々のヘッダ35は、複数の放熱チューブ21に対する継手部35dを長手方向に並列配置した長尺状に形成されているが、当該夫々のヘッダ35に接続される一対のソケット32を互いに近接した状態で並設配置しているので、当該ソケット32を収容する接続カバー31並びに当該ソケット32に接続される温水プラグ体5の寸法ができるだけ小さいものとなる。
この保護キャップ40は、図4も参照して、一対のソケット32に着脱される円柱状の一対の着脱部41(41a,41b)を、楕円形の平板部42から突出形成して備えており、この着脱部41がプラグ54の接続部54c(図2参照)と同形に形成されていることで、ソケット32に対してプラグ54と同様に着脱自在となる。
このキャップ収容部36は、保護キャップ40に形成された一対の着脱部41が着脱される円筒状の一対の保持部36a,36bを接続カバー31のプラグ体接続口38が形成された側面において引退させた状態で形成して備えており、この保持部36a,36bがソケット32の接続口32cと同形に形成されていることで、保護キャップ40に形成された着脱部41に対してソケット32と同様に着脱自在となる。
更に、このキャップ収容部36は、一対のソケット32に対して軸受け部37を中心に対称に配置されていることから、保護キャップ40を接続カバーに設けられた軸受け部37に軸受けされている軸部43を中心に回転させるという簡単な操作で、保護キャップ40をソケット32に取付けた状態とキャップ収容部36の保持部36a,36bに取付けた状態との間で変移可能にガイドされることになる。
そして、このように保護キャップ40側の軸部43を接続カバー31側の軸受け部37に対して軸心方向に変移可能に構成することで、保護キャップ40の軸心方向に沿ったスライドが可能となり、ソケット32及びキャップ収容部36に対する保護キャップ40の当該軸心方向に沿った着脱が容易となる。
尚、保護キャップ40の平板部42の軸部43や着脱部41が形成された面とは反対側の面には、保護キャップ40を把持するためのツマミ45が設けられている。
次に、その状態の保護キャップ40を、軸部43を中心に回転させれば、図5(c)に示すように、保護キャップ40をソケット32の側方に配置されたキャップ収容部36の手前側に変移させた状態となる。
次に、その保護キャップ40をキャップ収容部36に向けて奥に押込めば、図5(d)に示すように、保護キャップ40の一対の着脱部41を一対の保持部36a,36bに挿入させる形態で、当該保護キャップ40をキャップ収容部36に収容することができる。
即ち、操作部46には、図示は省略するが、熱源機62から温水マット1への温水供給の開始操作及び停止操作を行うための運転ボタンや当該供給される温水の温度を設定する温度設定ボタン等が配置されており、これら操作部46の操作信号が上記信号出力部47及び信号端子48を介して熱源機62側に入力されることで、温水マット1に対する熱源機62の運転が操作されることになる。
尚、上記信号出力部47及び信号端子48は、必要に応じて複数設けても構わない。また、上記信号出力部47及び信号端子48を、複数の信号線を集合させたものとして構成しても構わない。
最後に、本発明のその他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用されるものに限られず、矛盾が生じない限り、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
2 :マット部
3 :接続構造部
5 :温水プラグ体
21 :放熱チューブ
31 :接続カバー
31a :上接続カバー
31b :下接続カバー
32 :ソケット
34 :接続チューブ
35 :ヘッダ
36 :キャップ収容部
36a :保持部
37 :軸受け部
38 :プラグ体接続口
39 :係止口(ロック手段)
40 :保護キャップ
41 :着脱部
43 :軸部
52 :カバー接続部
53 :係止爪(ロック手段)
54 :プラグ
54c :接続部
60 :温水配管
62 :熱源機
Claims (3)
- 複数の放熱チューブを配設したマット部を備えた温水マットに設けられ、
温水を授受する一対のプラグを並設して備えた温水プラグ体が接続された状態で、前記一対のプラグが接続される一対のソケットを並設して備え、
前記一対のプラグの一方から当該プラグが接続された前記一対のソケットの一方に受け入れた温水を前記複数の放熱チューブに送り込み、
前記複数の放熱チューブから回収された温水を前記一対のソケットの他方から当該ソケットに接続された前記一対のプラグの他方に送り込む温水マットの接続構造部であって、
前記一対のソケットを並列状態で支持する接続カバーと、
前記一対のソケットに着脱自在な保護キャップと、
前記保護キャップにおける前記一対のソケットに対する一対の着脱部の側方に配置された軸部と、前記接続カバーにおける一対のソケットの側方に配置されて前記軸部を軸受けする軸受け部とを備え、
前記接続カバーに、前記一対のソケットから取外した前記保護キャップを収容支持するキャップ収容部を備え、
前記キャップ収容部が、前記一対のソケットに対して前記軸受け部を中心に対称に配置されているとともに、
前記軸部が前記軸受け部に対して軸心方向に変移可能に軸受けされている、
温水マットの接続構造部。 - 前記保護キャップにおける前記一対のソケットに対して着脱される一対の着脱部が、前記プラグにおける前記ソケットに対して着脱される接続部と同形に形成され、
前記キャップ収容部が、前記ソケットにおける前記プラグに対して着脱される接続部と同形に形成された一対の保持部を有して、前記保護キャップを前記一対の保持部に接続した状態で当該保護キャップを支持する請求項1に記載の温水マットの接続構造部。 - 複数の放熱チューブを配設したマット部を備えた温水マットであって、
請求項1または2に記載の接続構造部を備えてなる温水マット。
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