JP5966800B2 - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1に記載の技術では、変形対象となる2次元オブジェクト内部に三角形のメッシュを生成し、その頂点の座標を2次元オブジェクトの形状を表すオリジナルのデータとしている。そして、特許文献1に記載の技術では、2次元オブジェクト上の三角形の頂点に設定したハンドルが移動されると、そのハンドルの移動に合わせて、メッシュを構成する三角形の平行移動、回転及び拡大縮小等を行うことにより、最終的なメッシュデータとの誤り量が最小となるように、2次元オブジェクト全体の変形を行っている。
即ち、従来の技術においては、種々の変形態様に対応して、2次元平面に表示された画像を適切に変形することが困難であった。
画像に設定した1以上の変形制御点の移動に対応して、前記画像を変形させる画像処理装置であって、
前記画像に三角形で構成されるオリジナルメッシュを生成するオリジナルメッシュ生成手段と、
前記1以上の変形制御点のうち、所定の変形制御点を選択する制御点選択手段と、
前記制御点選択手段により選択された前記変形制御点から所定の範囲内に存在する前記オリジナルメッシュを複数に分割するメッシュ分割手段と、
前記変形制御点の移動に対応して、前記オリジナルメッシュを構成する三角形、または前記メッシュ分割手段によって分割されたメッシュを構成する三角形の変形処理を行う変形手段と、
を備えることを特徴とする。
[第1実施形態]
[ハードウェア構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置1のハードウェアの構成を示すブロック図である。
画像処理装置1は、例えばパーソナルコンピュータ(Personal Computer)として構成される。
CPU11は、例えば、後述するメイン画像処理のためのプログラム等、ROM12に記録されているプログラム、または、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
出力部17は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、画像や音声を出力する。
記憶部18は、ハードディスクあるいはDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種画像のデータを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
図2は、このような画像処理装置1の機能的構成のうち、メイン画像処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
メイン画像処理とは、ユーザによって入力される画像の変形指示(変形制御点の移動)に対応して、表示されている画像に変形を施す一連の処理をいう。なお、以下、上述の特許文献1(特許第4613313号公報)に開示された処理手順を基本とし、さらに、種々の変形態様に対しても、より適切に画像の変形を行うことができる処理手順を追加した実施形態について説明する。
ユーザ指示取得部41は、入力部16を介してユーザによって入力されるメイン画像処理のための各種指示入力を取得する。例えば、ユーザ指示取得部41は、入力部16を介して入力される変形対象となる画像の選択、変形制御点の設定及び移動、メイン画像処理の終了の指示入力等を取得する。
このように、変形制御点近傍のメッシュのみを細かく分割することにより、変形量が多い部分(折れ曲がった部分)のメッシュが細かくなるため、折れ曲がり部の表示がスムーズとなる。これに対し、変形制御点の近傍以外の部位については無用にメッシュを細かく設定されないため、処理の負担の軽減を図ることができる。
制御点依存行列生成部47は、オリジナルメッシュの三角形の頂点上に変形制御点が設定、追加あるいは削除されたときに、変形制御点に依存して定まる各行列(後述するG2,G4等)を生成する。
具体的には、メッシュ依存行列生成部46及び制御点依存行列生成部47は、以下の手順に基づいて各行列を算出する。
図4において、三角形Sは、3つの頂点(v0,v1,v2)を有している。
これら3つの頂点のうちの1つの座標は、他の2つの頂点の座標によって表すことができる。即ち、頂点v0,v1の座標と、頂点v2から辺v0v1に下ろした垂線の長さy0及び垂線の足の位置(頂点v0からの距離)x0とが与えられれば、次式(1)のように、頂点v2の座標を頂点v0,v1の座標によって表すことができる。
v2=v0+x01・(ベクトルv0v1)+y0・R90(ベクトルv0v1) (1)
(1)式と同様に、頂点v0,v1の座標についても、他の2つの頂点の座標によって表すことができる。
また、変形制御点が移動されることにより、三角形の歪みや不均一な伸縮を禁止し、平行移動、回転及び拡大・縮小を許容して変形させた結果の三角形からなるメッシュ(以下、適宜「中間メッシュ」と呼ぶ。)における頂点v2の誤差は、|v2*−v2|と表すことができる。ただし、v2*は、中間メッシュを構成する三角形に変形後の頂点v2の座標である。また、頂点v2と同様に、頂点v0,v1についても誤差|v0*−v0|,|v1*−v1|を算出することができる。これらの誤差は、1つの頂点に関する移動量の大きさを表している。
E1=vt・G1・v (2)
ただし、vはオリジナルメッシュにおける三角形の各頂点の座標の集合からなるベクトル、vtはベクトルvの転置行列を表している。なお、ベクトルvにおいては、三角形の頂点のうち、変形制御点qが下位、他の自由点(変形制御点の移動に対応して位置が決まる点)uが上位に配列されている(v=[u,q])。
(2)式によれば、行列E1は、ベクトルvの要素について2次の関数であるため、行列E1の最小値を求めるためには、(3)式に示すように、自由点uの座標で偏微分し、その値が0となるときの方程式を解けばよい。
∇E1/∇u=G2・u+B1・q=0 (3)
ただし、G2は行列G1において変形制御点の成分を除去した行列、B1は行列G1及び変形制御点の座標から得られるベクトルである。なお、(3)式における「B1・q」項を行列Gx(=B1・q)と置く。行列Gxは、変形制御点の移動と共に変化する。
u=G2−1・(−B1・q) (4)
として算出できる。
メッシュ依存行列生成部46は、オリジナルメッシュが生成されると、上述の手順によって行列G1,B1を算出する。
そして、制御点依存行列生成部47は、行列G2及びその逆行列G2−1を算出する。
また、オリジナルメッシュの三角形に、歪み、不均一な伸縮及び拡大・縮小を禁止すると共に回転及び平行移動を許容して、上述の中間メッシュを構成する三角形に適合させて、適合メッシュが生成される。中間メッシュと適合メッシュとの誤差(各頂点の位置の誤差)は、各三角形について算出することができる。
E2=wt・G3・w (5)
ただし、wは1つの頂点を他の2つの頂点の座標によって表すことにより、4つの変数の集合となったベクトルであり、wtはベクトルwの転置行列を表している。
(5)式をベクトルwの各要素で偏微分すると、次式(6)が得られる。
∇E2/∇w=G4・w+B2 (6)
ただし、G4は行列G3において変形制御点の成分を除去した行列、B2は行列G3及び変形制御点の座標から得られるベクトルである。
w=G4−1・(−B2) (7)
として算出できる。
ここで、(6)式においては、中間メッシュの三角形に適合させるために、オリジナルメッシュの三角形を拡大・縮小する要素が含まれているため、変化した大きさを元の大きさに調整するための値を算出する。即ち、(6)式の右辺を0として、ベクトルwを算出し、ベクトルwにおける頂点の座標から、三角形の各辺を表すベクトルの大きさWfを算出する。そして、オリジナルメッシュの三角形の辺を表すベクトルE0と、それに対応する三角形の辺を表すベクトルWfとの比(以下、適宜「スケール調整値」と呼ぶ。)Wpを次式(8)に従って算出する。
適合メッシュを構成する各三角形は、(8)式の値の逆数を乗ずることによりオリジナルメッシュにおいて対応する三角形と同一の大きさとされる。
メッシュ依存行列生成部46は、中間メッシュが生成されると、行列G4,B2及び行列G4の逆行列G4−1を算出する。
即ち、適合メッシュの三角形の各辺を示すベクトルと、対応する最終メッシュの三角形の各辺を示すベクトルとの誤差を、各三角形について算出する。
E3=zt・G5・z+B3・z+C (9)
ただし、zはオリジナルメッシュにおける三角形の各頂点の座標の集合からなるベクトル、ztはベクトルzの転置行列を表している。また、B3及びCは適合メッシュ座標から得られるベクトルである。なお、ベクトルzにおいては、三角形の頂点のうち、変形制御点qが下位、他の自由点(変形制御点の移動に対応して位置が決まる点)uが上位に配列されている(z=[u,q])。
∇E3/∇u=G6・u+B4=0 (10)
ただし、G6は行列G5において変形制御点の成分を除去した行列、B4は行列G5、B3及び変形制御点の座標から得られるベクトルである。
(10)式より、求める自由点uの座標は、次式(11)に示すように、
u=G6−1・(−B4) (11)
として算出できる。
これにより、変形制御点の移動に対応した画像の変形処理が実現される。
メッシュ依存行列生成部46は、適合メッシュが生成されると、行列G5を算出する。
そして、制御点依存行列生成部47は、行列G6及びその逆行列G6−1、行列B4を算出する。
適合メッシュ生成部49は、行列G4の逆行列G4−1及び行列B2と、スケール調整値Wpによって、中間メッシュ生成部48によって変換された中間メッシュの三角形を適合メッシュの三角形に変換する。
ここで、本実施形態において、適合メッシュ生成部49は、スケール調整値Wpの大きさに応じて、適合メッシュの三角形を算出する際のスケール調整処理を切り替える。具体的には、スケール調整値Wpが設定した閾値(ここでは1/8とする)以下である場合、スケール調整を行わず、中間メッシュの三角形をそのまま適合メッシュの三角形とする。一方、適合メッシュ生成部49は、スケール調整値Wpが設定した閾値より小さくない場合、(7)式によって算出した座標の三角形をWpでスケール調整し、適合メッシュの三角形とする。
出力部17は、メイン画像処理において処理対象となる画像を表示する画像表示部52を備えている。
次に、画像処理装置1の動作を説明する。
[メイン画像処理]
初めに、画像処理装置1の動作におけるメインフローとなるメイン画像処理について説明する。
図6は、画像処理装置1が実行するメイン画像処理の流れを示すフローチャートである。
メイン画像処理は、ユーザがメイン画像処理の開始を指示入力することに対応して実行される。
ステップS101において、ユーザ指示取得部41は、変形対象となる画像を選択する指示入力を取得する。
ステップS104において、メッシュ依存行列生成部46及び制御点依存行列生成部47は、画像の変形処理における演算負荷を軽減するための変形用前処理(後述)を実行する。変形用前処理は、画像の変形処理に用いる各種行列等を予め生成する処理である。
ステップS105において、ユーザ指示取得部41は、メイン画像処理の終了が指示入力されたか否かの判定を行う。
これに対して、メイン画像処理の終了が指示入力されていない場合、ステップS105においてYESと判定されて、処理はステップS106に進む。
ステップS106において、ユーザ指示取得部41は、ユーザによる変形制御点の移動結果を取得する。
ステップS108において、画像表示部52は、画像変形処理において算出した最終メッシュの三角形の座標に従って、変形後の画像を描画する。
ステップS108の後、処理はステップS105に進む。
次に、メイン画像処理のステップS103において実行されるメッシュ生成処理について説明する。
図7は、画像処理装置1が実行するメッシュ生成処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS201において、オリジナルメッシュ生成部42は、初期メッシュ生成処理(後述)を実行する。初期メッシュ生成処理は、ドロネー三角形分割等の手法によって、処理対象となる画像に三角形の頂点を設定し、三角形の初期メッシュ(オリジナルメッシュ)を生成する処理である。
ステップS202において、メッシュ均等化部44は、メッシュ均等化処理(後述)を実行する。メッシュ均等化処理は、ステップS201において生成した各々の初期メッシュのサイズが略均等となるようにメッシュのサイズの均等化を行う処理である。
ステップS203において、メッシュ分割部45は、メッシュ分割処理(後述)を実行する。メッシュ分割処理は、メッシュ均等化部44により均等化されたメッシュに対し、変形制御点周りのメッシュのサイズが細かくなるようにさらにメッシュを分割する処理である。
このようなステップ203の処理が終了すると、処理はメイン画像処理に戻る。
次に、メッシュ生成処理のステップS201において実行される初期メッシュ生成処理について説明する。
図8は、画像処理装置1が実行する初期メッシュ生成処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS301において、オリジナルメッシュ生成部42は、処理対象の画像外周に略均等に点を配置する。この処理では、オリジナルメッシュ生成部42は、変形対象となる処理対象の画像(被写体の画像)の外周に沿って、所望の間隔で初期メッシュの頂点となる点を配置する。この画像の外周に配置された点は、図7のステップS202のメッシュ均等化処理において消去されることはない。
ステップS302において、オリジナルメッシュ生成部42は、処理対象の画像(被写体の画像)の内部にランダムに所望の点を配置する。
ステップS303において、オリジナルメッシュ生成部42は、処理対象の画像(被写体の画像)の内部において、ステップS301及びステップS302で配置された点を頂点とするメッシュをドロネー三角分割法等を用い生成する。この処理で生成されたメッシュが初期メッシュ(オリジナルメッシュ)となる。
このようなステップ303の処理が終了すると、処理はメッシュ生成処理に戻る。
次に、メッシュ生成処理のステップS202において実行されるメッシュ均等化処理について説明する。
図9は、画像処理装置1が実行するメッシュ均等化処理の流れを示すフローチャートである。この処理では、全てのメッシュが順番に選択され、処理が実行される。
図10は、初期メッシュがメッシュ崩壊により2つのメッシュに分割される状態を示す図である。
図10(a)に示すように、処理対象の初期メッシュ201に対し、ステップ402において最大辺がMaxEdge以上であると判定された最大辺202の中点に点203が生成される。そして、図10(b)に示すように、生成された点203と、対向する頂点204a,204bとが線で結ばれることにより、着目された最大辺202を含む2つのメッシュを夫々2つに分割してメッシュ崩壊が行われる。
ステップS404において、メッシュ均等化部44は、ステップS401において選択した初期メッシュを構成する三角形の辺のうち、最小辺がMinEdge以下であるか否かを判定する。最小辺がMinEdge以下である場合には、ステップS404においてYESであると判定されて、処理はステップS405に進む。
図11は、2つの初期メッシュがメッシュ併合により1つのメッシュに併合される状態を示す図である。
図11(a)に示すように、処理対象の初期メッシュ301に対し、ステップS404において最小辺がMinEdge以下であると判定された最小辺302の各端部にある点303a,303bのうち画像外周ではない点303aが削除される。そして、図11(b)に示すように、削除された点303bと夫々対向する頂点304a,304bとを結ぶ線305a,305bが夫々削除される。これにより、最小辺302に隣接する2つの初期メッシュ306a,306bが1つのメッシュ306に併合されると共に、2つの初期メッシュ307a,307bが1つのメッシュ307に併合されるメッシュ併合が行われる。
ステップS406において、メッシュ均等化部44は、全てのメッシュを処理したか否かを判定する。全てのメッシュを処理していない場合には、ステップS406においてNOであると判定されて、処理はステップS401に戻る。即ち、全てのメッシュに対してメッシュ均等化処理が行われるまで、ステップS401乃至ステップS406の処理が繰り返し実行される。これに対し、全てのメッシュを処理した場合には、ステップS406においてYESであると判定されて、メッシュ均等化処理は終了となる。このメッシュ平均化処理を繰り返し行うことにより、画像外周点以外のメッシュの辺の長さを、MaxEdgeからMinEdgeの間の長さにすることができる。
メッシュ均等化処理で判定されるMaxEdge及びMinEdgeは、画像サイズ、処理を行うプロセッサ(例えば、CPU11)の能力等により予め設定しておく。メッシュのサイズが小さくなると変形時の処理負荷が増大するため、処理能力が低くリアルタイム性が要求される場合には、メッシュのサイズを大きめに設定する必要がある。この場合、MaxEdge及びMinEdgeの大きさが大きく設定することにより処理負担の軽減を図ることができる。
次に、メッシュ生成処理のステップS203において実行されるメッシュ分割処理について説明する。
図12は、画像処理装置1が実行するメッシュ分割処理の流れを示すフローチャートである。
図13(a)に示すように、オリジナルメッシュ生成部42により初期メッシュが生成されている状態で、図13(b)に示すように、ステップS501において変形制御点Pが選択される。次に、図13(c)に示すように、選択された変形制御点Pからの距離がDに含まれる1以上のメッシュが選択される。本実施形態においては、距離Dに含まれるメッシュとして5つのメッシュが選択されている。そして、図13(d)に示すように、選択された夫々のメッシュの重心に点が配置され、配置された重心の点とメッシュを構成する三角形の各頂点と、が線で結ばれることにより、選択されたメッシュが各々3つに分割される。
次に、メイン画像処理のステップS104において実行される変形用前処理について説明する。
図14は、画像処理装置1が実行する変形用前処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS601において、メッシュ依存行列生成部46は行列G1,G5を生成する。
ステップS603において、制御点依存行列生成部47は行列G2,G6を算出する。
ステップS604において、制御点依存行列生成部47は行列G2の逆行列G2−1及び行列G6の逆行列G6−1を算出する。
このようなステップ604の処理が終了すると、処理はメイン画像処理に戻る。
次に、メイン画像処理のステップS107において実行される画像変形処理について説明する。
図15は、画像処理装置1が実行する画像変形処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS701において、メッシュ依存行列生成部46は、変形制御点が移動されたことによる行列Gx(=B1・q)の補正を行う。
ステップS702において、中間メッシュ生成部48は、(4)式に従い、自由点uを算出する。即ち、ここで算出される自由点は、中間メッシュの三角形の頂点を表す。
ステップS704において、適合メッシュ生成部49は、(7)式によって算出される頂点の座標wを基に、中間メッシュの各三角形の辺を表すベクトルWfを算出する。
ステップS705において、適合メッシュ生成部49は、中間メッシュの各三角形の辺に対応するオリジナルメッシュの辺を表すベクトルE0を取得する。
スケール調整値Wpが閾値1/8以下である場合、ステップS706においてYESと判定されて、処理はステップS707に進む。
これに対し、スケール調整値Wpが閾値1/8より小さくない場合、ステップS707においてNOと判定されて、処理はステップS708に進む。
ステップS708において、適合メッシュ生成部49は、スケール調整値Wpで中間メッシュの三角形をスケール調整してオリジナルメッシュの三角形の大きさに戻す。
ステップS709において、適合メッシュ生成部49は、中間メッシュの三角形の全てを処理したか否かの判定を行う。
これに対し、中間メッシュの三角形の全てを処理した場合、ステップS709においてYESと判定されて、処理はステップS710に進む。
ステップS710において、最終メッシュ生成部50は、適合メッシュの三角形の頂点の座標を基に、ベクトルB3を算出する。
ステップS712において、最終メッシュ生成部50は、(11)式を基に、最終メッシュの三角形の頂点の座標を算出する。
このようなステップS712の処理が終了すると、処理はメイン画像処理に戻る。
オリジナルメッシュ生成部42は、当該画像に三角形で構成されるオリジナルメッシュを生成する。
制御点選択部43は、1以上の変形制御点Pのうち、所定の変形制御点Pを選択する。
メッシュ分割部45は、制御点選択部43により選択された変形制御点Pから所定の距離Dに存在するオリジナルメッシュをN個に分割する。
変形部は、変形制御点の移動に対応して、オリジナルメッシュを構成する三角形、またはメッシュ分割部45によって分割されたメッシュを構成する三角形の回転、拡大及び縮小を許容して変形処理を行う。
これにより、変形制御点周りのメッシュを小さく構成することで、メッシュ1個当たりの誤差を最小化しつつ、細かく設定されたメッシュの領域(メッシュ密度が高い領域)は、変形量が大きくすることができる。つまり、変形制御点近傍が関節の如く曲がり、変形制御点間は剛体のような振る舞いが行われる。したがって、人間等の骨を持ったモデルに対して、自然な変形が可能となる。さらに、折れ曲がった部分等の変形量が多い部分のメッシュが細かくなっているため、折れ曲がり部の表示をスムーズに行うことができる。したがって、種々の変形態様に対応して、2次元平面に表示された画像をより適切に変形することができる。
これにより、変形制御点近傍のオリジナルメッシュについては細かく分割することにより、変形量が多い部分(折れ曲がった部分)のメッシュが細かくなるため、折れ曲がり部の表示がスムーズとなる。これに対し、変形制御点の近傍以外の部位については無用にメッシュが細かく設定されないため、処理の負担の軽減を図ることができる。
これにより、変形量が多い部位については予め変形制御点の重要度を高く設定しておくことで、重要度が高い変形制御点近傍のオリジナルメッシュについては細かく分割されるため、折れ曲がり部の表示がスムーズとなる。
さらに、画像に含まれる被写体のうち、変形量の多い部位の重要度は、その他の部位と比較して大きく設定することができる。この場合、メッシュ分割部45は、重要度の大きさに応じてオリジナルメッシュを分割する個数を増加する。
これにより、変形量が多い部位については変形制御点の重要度が高く設定されているため、変形量が多い部位が含まれる変形制御点近傍のオリジナルメッシュについては細かく分割され、折れ曲がり部の表示がスムーズとなる。
さらに、画像に、被写体の四肢を含む画像が含まれている場合、画像に含まれる四肢の部位の重要度を、その他の胴体や頭等の部位と比較して大きく設定することができる。この場合、メッシュ分割部45は、重要度の大きさに応じてオリジナルメッシュを分割する個数を増加する。
これにより、四肢等の変形量が多い部位については変形制御点の重要度を高く設定されているために、四肢が含まれる変形制御点近傍のオリジナルメッシュについては細かく分割され、折れ曲がり部の表示がスムーズとなる。
例えば、本発明は、画像処理機能を有する電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、テレビジョン受像機、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
換言すると、図2の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が画像処理装置1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図2の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
[付記1]
画像に設定した1以上の変形制御点の移動に対応して、前記画像を変形させる画像処理装置であって、
前記画像に三角形で構成されるオリジナルメッシュを生成するオリジナルメッシュ生成手段と、
前記1以上の変形制御点のうち、所定の変形制御点を選択する制御点選択手段と、
前記制御点選択手段により選択された前記変形制御点から所定の範囲内に存在する前記オリジナルメッシュを複数に分割するメッシュ分割手段と、
前記変形制御点の移動に対応して、前記オリジナルメッシュを構成する三角形、または前記メッシュ分割手段によって分割されたメッシュを構成する三角形の回転、拡大及び縮小を許容して変形処理を行う変形手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
[付記2]
前記メッシュ分割手段は、前記変形制御点から前記オリジナルメッシュまでの距離に応じて、前記オリジナルメッシュを分割する個数を変更して前記オリジナルメッシュを分割する
ことを特徴とする付記1に記載の画像処理装置。
[付記3]
前記複数の変形制御点は夫々重要度の情報を有し、
前記メッシュ分割手段は、前記変形制御点に対応する前記重要度に応じて、前記オリジナルメッシュを分割する個数を変更して前記オリジナルメッシュを分割する
ことを特徴とする付記1に記載の画像処理装置。
[付記4]
前記画像に含まれる被写体のうち、変形量の多い部位の前記重要度は、その他の部位と比較して大きく設定され、
前記メッシュ分割手段は、前記重要度の大きさに応じて前記オリジナルメッシュを分割する個数を増加する
ことを特徴とする付記3に記載の画像処理装置。
[付記5]
前記画像には、被写体の四肢を含む画像が含まれており、
前記画像に含まれる前記四肢の部位の前記重要度は、その他の部位と比較して大きく設定され、
前記メッシュ分割手段は、前記重要度の大きさに応じて前記オリジナルメッシュを分割する個数を増加する
ことを特徴とする付記3に記載の画像処理装置。
[付記6]
画像に設定した1以上変形制御点の移動に対応して、前記画像を変形させる画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
前記画像に三角形で構成されるオリジナルメッシュを生成するオリジナルメッシュ生成ステップと、
前記1以上の変形制御点のうち、所定の変形制御点を選択する制御点選択ステップと、
前記制御点選択ステップにより選択された前記変形制御点から所定の範囲内に存在する前記オリジナルメッシュを複数に分割するメッシュ分割ステップと、
前記変形制御点の移動に対応して、前記オリジナルメッシュを構成する三角形、または前記メッシュ分割ステップによって分割されたメッシュを構成する三角形の回転、拡大及び縮小を許容して変形処理を行う変形ステップと、
を含むことを特徴とする画像処理方法。
[付記7]
画像に設定した1以上の変形制御点の移動に対応して、前記画像を変形させる制御を実行するコンピュータを、
前記画像に三角形で構成されるオリジナルメッシュを生成するオリジナルメッシュ生成手段、
前記1以上の変形制御点のうち、所定の変形制御点を選択する制御点選択手段、
前記制御点選択手段により選択された前記変形制御点から所定の範囲内に存在する前記オリジナルメッシュを複数に分割するメッシュ分割手段、
前記変形制御点の移動に対応して、前記オリジナルメッシュを構成する三角形、または前記メッシュ分割手段によって分割されたメッシュを構成する三角形の回転、拡大及び縮小を許容して変形処理を行う変形手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
Claims (8)
- 画像に設定した1以上の変形制御点の移動に対応して、前記画像を変形させる画像処理装置であって、
前記画像に三角形で構成されるオリジナルメッシュを生成するオリジナルメッシュ生成手段と、
前記1以上の変形制御点のうち、所定の変形制御点を選択する制御点選択手段と、
前記制御点選択手段により選択された前記変形制御点から所定の範囲内に存在する前記オリジナルメッシュを複数に分割するメッシュ分割手段と、
前記変形制御点の移動に対応して、前記オリジナルメッシュを構成する三角形、または前記メッシュ分割手段によって分割されたメッシュを構成する三角形の変形処理を行う変形手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記メッシュ分割手段は、前記変形制御点から前記オリジナルメッシュまでの距離に応じて、前記オリジナルメッシュを分割する個数を変更して前記オリジナルメッシュを分割する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記複数の変形制御点は夫々重要度の情報を有し、
前記メッシュ分割手段は、前記変形制御点に対応する前記重要度に応じて、前記オリジナルメッシュを分割する個数を変更して前記オリジナルメッシュを分割する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記画像に含まれる被写体のうち、変形量の多い部位の前記重要度は、その他の部位と比較して大きく設定され、
前記メッシュ分割手段は、前記重要度の大きさに応じて前記オリジナルメッシュを分割する個数を増加する
ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。 - 前記画像には、被写体の四肢を含む画像が含まれており、
前記画像に含まれる前記四肢の部位の前記重要度は、その他の部位と比較して大きく設定され、
前記メッシュ分割手段は、前記重要度の大きさに応じて前記オリジナルメッシュを分割する個数を増加する
ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。 - 前記変形手段は、前記変形制御点の移動に対応して、前記オリジナルメッシュを構成する三角形、または前記メッシュ分割手段によって分割されたメッシュを構成する三角形の回転、又は拡大、又は縮小を許容して変形処理を行うことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の画像処理装置。
- 画像に設定した1以上変形制御点の移動に対応して、前記画像を変形させる画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
前記画像に三角形で構成されるオリジナルメッシュを生成するオリジナルメッシュ生成ステップと、
前記1以上の変形制御点のうち、所定の変形制御点を選択する制御点選択ステップと、
前記制御点選択ステップにより選択された前記変形制御点から所定の範囲内に存在する前記オリジナルメッシュを複数に分割するメッシュ分割ステップと、
前記変形制御点の移動に対応して、前記オリジナルメッシュを構成する三角形、または前記メッシュ分割ステップによって分割されたメッシュを構成する三角形の変形処理を行う変形ステップと、
を含むことを特徴とする画像処理方法。 - 画像に設定した1以上の変形制御点の移動に対応して、前記画像を変形させる制御を実行するコンピュータを、
前記画像に三角形で構成されるオリジナルメッシュを生成するオリジナルメッシュ生成手段、
前記1以上の変形制御点のうち、所定の変形制御点を選択する制御点選択手段、
前記制御点選択手段により選択された前記変形制御点から所定の範囲内に存在する前記オリジナルメッシュを複数に分割するメッシュ分割手段、
前記変形制御点の移動に対応して、前記オリジナルメッシュを構成する三角形、または前記メッシュ分割手段によって分割されたメッシュを構成する三角形の変形処理を行う変形手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
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