JP5966677B2 - セルロースナノファイバーの製造方法 - Google Patents

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本発明は、カチオン変性されたセルロースを原料としたセルロースナノファイバーの製造方法に関する。
物質をナノメートルの領域すなわち原子や分子のスケールにおいて、自在に制御する技術であるナノテクノロジーから、様々な便利な新素材やデバイスが生まれることが期待される。特に、繊維を極限まで細くすると、従来の繊維にはなかった、まったく新しい物理学的な性質が生まれることから、ナノオーダーの繊維(ナノファイバー)が非常に注目されている。このナノファイバーを応用することで、例えば、どんな細かい異物も通過させない高性能フィルターによる浄化装置の実現、化学繊維の強度アップや高機能衣服の実現、燃料電池の効率アップなどへの展開が期待されている。
このナノファイバーに関する様々な開発や研究が行われており、例えば、特許文献1には、四級アンモニウム基を含有する化合物でカチオン変性されたセルロース(カチオン変性ミクロフィブリル化植物繊維)、特許文献2には、ミクロフィブリル化したアニオン変性されたセルロース(アニオン変性ミクロフィブリル化植物繊維)が開示されている。
WO2011/096529 WO2011/115154
しかしながら、特許文献1、特許文献2に記載のミクロフィブリル化植物繊維ではナノ解繊化が不十分であり、更なる改善が望まれていた。
そこで、本発明は、従来にない領域にまでナノ解繊化されたセルロースナノファイバーの製造方法を提供することを目的とする。具体的には、透明性の高いセルロースナノファイバーの分散液の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下の[1]を提供するものである。
〔1〕加水分解処理した後にクラフト蒸解を行うことによって得られるパルプが高圧ホモジナイザーで処理されることを特徴とするセルロースナノファイバーの製造方法。
本発明によれば、従来にない領域にまでナノ解繊化されたセルロースナノファイバーの製造方法を提供することができる。具体的には、透明の高いセルロースナノファイバーの分散液の製造方法を提供することができる。
本発明のセルロースナノファイバーの製造方法は、加水分解処理した後にクラフト蒸解を行うことによって得られるパルプが高圧ホモジナイザーで処理されることを特徴とする。
本発明において、「加水分解処理した後にクラフト蒸解を行なうことにより得られるパルプ(DKP)」とは、加水分解処理を施した木材チップ、ケナフ、麻、イネ、バカス、竹等の植物原料に対して通常の条件でクラフト蒸解を行うことにより得ることができるパルプをいう。
クラフト蒸解を行なう前の植物原料に加水分解処理を施すことによって、植物原料中のヘミセルロースを水溶性の糖にして遊離させることができるため、得られるDKPは、加水分解処理を施さない通常のクラフトパルプ(KP)に比べて、ヘミセルロースの含有量が極めて低くなる。通常のクラフトパルプ(KP)のヘミセルロース含有量は、10〜30質量%程度であるが、本発明に用いる加水分解処理をした後にクラフト蒸解を行なって得たパルプ(DKP)のヘミセルロース含有量は、用いる植物原料の種類にもよるが、1〜5質量%程度である。なお、サルファイトパルプのヘミセルロース含有量は、3〜5質量%程度である。
セルロース系原料のヘミセルロース含有量は次のようにして測定することが出来る。300mgの凍結乾燥したパルプを72%硫酸3mL中で室温下で2時間反応させた後、硫酸濃度が2.5%になるよう希釈し、さらに105℃で1時間加熱し、加水分解反応によって単糖溶液を得る。得られた溶液を適宜希釈し、イオンクロマトグラフィー(Dionex社製 DX−500、カラム:AS−7、溶離液:水、流速1.1ml/分)にて単糖を定量する。酸加水分解溶液に含まれるキシロースおよびマンノース量から、下式によってヘミセルロース量を求める。
ヘミセルロース含有量(%)=(キシロース量(mg)×0.88+マンノース量(mg)×0.9)/パルプ量(mg)×100(%)。
DKPの調製に用いる植物原料の種類は、特に限定されるものではなく、パルプの製造に通常用いられる針葉樹または広葉樹の木材チップや、ケナフ、麻、イネ、バカス、竹等を用いることができる。
本発明に用いるDKPの特徴は、クラフト蒸解の前処理として加水分解処理が施されていることである。加水分解処理方法の一つに、直接蒸気吹込み法がある。この方法では、高温の蒸気が植物原料に吹き込まれることにより、植物原料中の有機酸が遊離し、次にこの酸の作用で加水分解が起こると考えられる。
加水分解処理の条件は特に限定されるものではないが、例えば、オートクレーブ装置などを用いて、水あるいは2質量%以下の鉱酸の液体相あるいは蒸気相を木材チップ等の植物原料と接触させ、140〜200℃、好ましくは150〜170℃の処理温度で、15〜120分間、好ましくは20〜90分間処理することにより行なうことができる。この際、鉱酸または二酸化硫黄を触媒として添加してもよい。液体相または蒸気相のpHは、pH2〜5、好ましくはpH3〜4程度が好ましい。植物原料の質量(絶乾量)に対する液体相または蒸気相の液比は、反応効率の観点から、0.5〜5.0L/kg程度が好ましく、1.2〜3.5L/kgがより好ましい。加水分解処理の後に、水酸化ナトリウムと硫化ナトリウムとの混合物や、蒸解白液などをもちいて、中和処理を行なうことが好ましい。中和処理を行なうことにより、次のクラフト蒸解におけるアルカリの消費を低減することができる。中和液としては、例えば、活性アルカリ(対植物原料質量)が5〜20%、硫化度が15〜35%となるように、水酸化ナトリウム、硫化ナトリウム等を混合した液を、植物原料(絶乾量)に対する液比1.0〜5.0L/kg程度で用いることができる。中和処理は、140〜170℃で、10〜120分間程度行なうことが好ましい。
本発明に用いるDKPの調製において、加水分解処理の後に行なわれるクラフト蒸解の条件は特に限定されるものではなく、通常のクラフトパルプの調製に用いられる方法を使用することができる。例えば、蒸解釜において、植物原料に苛性ソーダと硫化ソーダを主成分とする蒸解薬液(白液)を加え、一般に110から120℃程度の温度で植物原料に蒸解薬液を浸透させたのち、160℃から170℃で約2〜10時間保持し、Hファクター350〜2000程度になるまで蒸解することができる。蒸解液としては、例えば、活性アルカリ(対植物原料質量)が5〜30%、硫化度が20〜40%となるように、水酸化ナトリウム、硫化ナトリウム等を混合した液を、植物原料(絶乾量)に対する液比2.0〜4.0L/kg程度で用いることができる。
本発明では、クラフト蒸解における植物原料として、加水分解処理を施した植物原料を用いることを特徴とする。
上記のようにして得たDKPに対し、さらに漂白処理を施すことは好ましい。漂白処理方法としては、特に限定されるものではなく、一般的に使用される方法を用いることができる。例えば、任意に通常の方法で酸素脱リグニンしたDKPに対し、塩素処理(C)、二酸化塩素漂白(D)、アルカリ抽出(E)、次亜塩素酸塩漂白(H)、過酸化水素漂白(P)、アルカリ性過酸化水素処理段(Ep)、アルカリ性過酸化水素・酸素処理段(Eop)、オゾン処理(Z)、キレート処理(Q)などを組み合わせて、D−E/P−D、C/D−E−H−D、Z−E−D−P、Z/D−Ep−D、Z/D−Ep−D−P、D−Ep−D、D−Ep−D−P、D−Ep−P−D、Z−Eop−D−D、Z/D−Eop−D、Z/D−Eop−D−E−Dなどのシーケンスで行うことができる(シーケンス中の「/」は、「/」の前後の処理を洗浄なしで連続して行なうことを意味する)。クラフト蒸解によりパルプ中の着色物質であるリグニンが溶解して取り除かれるが、さらにこうした漂白処理を行なうことにより、より白色度の高いセルロース系原料を得ることができる。セルロース系原料の白色度は、ISO 2470に基づいて、65%以上、好ましくは80%以上であることが望ましい。
本発明において、カチオン変性されたDKP、アニオン変性されたDKPを使用することができる。
カチオン変性されたDKPは、公知の方法を用いてカチオン変性させることで得ることができる。その一例として次のような製造方法を挙げることができる。
上記したようなDKPにグリシジルトリメチルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2ヒドロキシプロピルトリアルキルアンモニウムハイドライト又はそのハロヒドリン型などのカチオン化剤と触媒である水酸化アルカリ金属(水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど)を水及び/又は炭素数1〜4のアルコールの存在下で反応させることによって、カチオン変性されたセルロースを得ることができる。なお、この方法において、得られるカチオン変性されたセルロースのグルコース単位当たりのカチオン置換度は、反応させるカチオン化剤の添加量、水及び/又は炭素数1〜4のアルコールの組成比率をコントロールすることによって、調整することができる。
本発明において、カチオン変性されたセルロースのグルコース単位当たりのカチオン置換度が0.02〜0.50であることが好ましい。セルロースにカチオン置換基を導入することで、セルロース同士が電気的に反発する。
このため、カチオン置換基を導入したセルロースは容易にナノ解繊することができる。なお、グルコース単位当たりのカチオン置換度が0.02より小さいと、十分にナノ解繊することができない。一方、グルコース単位当たりのカチオン置換度が0.50より大きいと、膨潤あるいは溶解するため、ナノファイバーとして得られなくなる場合がある。
アニオン変性されたDKPは、公知の方法を用いてアニオン変性させることで得ることができる。その一例として次のような製造方法を挙げることができる。
上記したようなDKPを発底原料にし、溶媒に3〜20重量倍の低級アルコール、具体的にはメタノール、エタノール、N−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、N−ブタノール、イソブタノール、第3級ブタノール等の単独、又は2種以上の混合物と水の混合媒体を使用する。なお、低級アルコールの混合割合は、60〜95重量%である。マーセル化剤としては、発底原料のグルコース残基当たり0.5〜20倍モルの水酸化アルカリ金属、具体的には水酸化ナトリウム、水酸化カリウムを使用する。発底原料と溶媒、マーセル化剤を混合し、反応温度0〜70℃、好ましくは10〜60℃、かつ反応時間15分〜8時間、好ましくは30分〜7時間、マーセル化処理を行う。その後、カルボキシメチル化剤をグルコース残基当たり0.05〜10.0倍モル添加し、反応温度30〜90℃、好ましくは40〜80℃、かつ反応時間30分〜10時間、好ましくは1時間〜4時間、エーテル化反応を行う。
本発明において、アニオン変性されたセルロースのグルコース単位当たりのカルボキシメチル置換度が0.02〜0.50であることが好ましい。セルロースにカルボキシメチル置換基を導入することで、セルロース同士が電気的に反発する。このため、カルボキシメチル置換基を導入したセルロースは容易にナノ解繊することができる。なお、グルコース単位当たりのカルボキシメチル置換基が0.02より小さいと、十分にナノ解繊することができない。一方、グルコース単位当たりのカルボキシメチル置換基が0.50より大きいと、膨潤あるいは溶解するため、ナノファイバーとして得られなくなる場合がある。
本発明において、高圧ホモジナイザーとは、ポンプにより流体に加圧(高圧)し、流路に設けた非常に繊細な間隙より噴出させることにより、粒子間の衝突、圧力差による剪断力等の総合エネルギーによって乳化・分散・解細・粉砕・超微細化を行う装置である。
本発明において、ホモジナイザーによる処理条件としては、特に限定されるものではないが、圧力条件としては、30MPa以上、好ましくは100MPa以上、さらに好ましくは140MPa以上である。また、高圧ホモジナイザーでの解繊・分散処理に先立って、必要に応じて、高速せん断ミキサーなどの公知の混合、攪拌、乳化、分散装置を用いて、アニオン変性されたセルロースに予備処理を施すことも可能である。
以下、本発明の実施の形態を実施例により説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。また、本発明にかかる物質の諸物性の評価は以下の方法で測定した。
<グルコース単位当たりのカチオン置換度の測定方法>
カチオン基の置換度は、試料(カチオン変性されたセルロース)を乾燥させた後に、全窒素分析計TN−10(三菱化学)で窒素含有量を測定し、次式により算出した。ここで言う置換度とは、無水グルコース単位1モル当たりの置換基のモル数の平均値を表している。
カチオン置換度=(162×N)/(1−151.6×N)
N:窒素含有量
<グルコース単位当たりのカルボキシメチル置換度の測定方法>
カルボキシメチル基の置換度は、試料を0.6質量%スラリーに調製し、0.1M塩酸水溶液を加えてpH2.4とした後、0.05Nの水酸化ナトリウム水溶液を滴下してpHが11になるまで電気伝導度を測定し、電気伝導度の変化が緩やかな弱酸の中和段階において消費された水酸化ナトリウム量からカルボキシル基量を測定し、下式を用いて算出した。ここで言う置換度とは、無水グルコース単位1モル当たりの置換基のモル数の平均値を表している。
カルボキシメチル置換度=(162×C)/(1−58×C)
C:カルボキシル基量
<セルロース分散液の透明性の確認>
パルプ(固形濃度1%)を高圧ホモジナイザー処理(20℃、140MPaの圧力で2回処理)したセルロース分散液を0.1%に水で希釈し、下記の基準で目視評価を行った。
○:非常に透明
×:白濁
(実施例1)
2.4L容の回転型オートクレーブに広葉樹チップ絶乾量300gを入れ、水を加えて液比を2L/kgとした。170℃で30分間保持して加水分解処理した後、中和液を加えて155℃で15分間中和処理した。中和液は活性アルカリ11%(対チップ質量)、硫化度25%、液比2.5L/kgとなるように水酸化ナトリウムと硫化ナトリウムを混合して調製した。中和処理後にオートクレーブより液を抜き取り、蒸解液(活性アルカリ9%(対チップ質量)、硫化度25%、液比2.5L/kgとなるように水酸化ナトリウムと硫化ナトリウムを混合して調製した)を添加して160℃でHファクターが830になるまで蒸解した(DKPの調製)。蒸解後の未晒しパルプを酸素脱リグニンした後、ECF漂白としてD0−E/P−D1のシーケンスで漂白処理した。酸素脱リグニンはQuantum high intensity mini mixerを用いて行い、反応後、パルプを十分に洗浄した。漂白はすべてプラスチックバッグにパルプスラリー(パルプ濃度10%)を入れてウォーターバス内で行った。漂白後、パルプ濃度1.5%まで清水で希釈し、搾水を用いて数回洗浄した。続く漂白段では前段の搾水を用いてパルプ濃度を15%とした後、パルプ濃度が10%となるように漂白薬品を所定量添加して漂白した。ただしD0段に限り、前段の酸素脱リグニンの排水は持ち込んでいない。酸素脱リグニン:パルプ濃度10%、水酸化ナトリウム添加量4.0%、酸素初期圧6.0kg/cm、反応温度98℃、反応時間60分。D0:パルプ濃度10%、二酸化塩素添加量10kg/ADTP、反応温度55℃、反応時間40分。E/P:パルプ濃度10%、水酸化ナトリウム添加量7.0kg/ADTP、過酸化水素添加量2.7g/ADTP、反応温度65℃、反応時間90分。D1:パルプ濃度10%、二酸化塩素添加量1.5kg/ADTP、反応温度65℃、反応時間180分。以上の漂白処理により、漂白済み未叩解パルプ(白色度86%、ヘミセルロース量3%)であった。
パルプを攪拌することができるパルパーに、上記のように調製したDKPを乾燥重量で200g、水酸化ナトリウムを乾燥重量で24g加え、パルプ固形濃度が15%になるように水を加えた。その後、30℃で30分攪拌した後に70℃まで昇温し、カチオン化剤として3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドを190g(有効成分換算)添加した。1時間反応した後に、反応物を取り出して中和、洗浄して、グルコース単位当たりのカチオン置換度0.04のカチオン変性されたセルロースを得た。その後、カチオン変性したパルプを固形濃度1%とし、高圧ホモジナイザーにより20℃、140MPaの圧力で2回処理し、セルロース分散液を得た。
(実施例2)
パルプを混ぜることが出来る撹拌機に、(実施例1)のように調製したDKPを乾燥重量で200g、水酸化ナトリウムを乾燥重量で88g加え、パルプ固形濃度が15%になるように水を加えた。その後、30℃で30分攪拌した後に70℃まで昇温し、モノクロロ酢酸ナトリウムを117g(有効成分換算)添加した。1時間反応した後に、反応物を取り出して中和、洗浄して、グルコース単位当たりのカルボキシメチル置換度0.05のアニオン変性されたセルロースを得た。その後、アニオン変性したパルプを固形濃度1%とし、高圧ホモジナイザーにより20℃、140MPaの圧力で2回処理し、セルロース分散液を得た。
(比較例1)
日本製紙(株)社製のLBKPを用いた以外、実施例1と同様にしてセルロース分散液を得た。
(比較例2)
日本製紙(株)社製のLBKPを用いた以外、実施例2と同様にしてセルロース分散液を得た。
Figure 0005966677
実施例1、2では、セルロースのナノ化が十分だったので、その分散液は非常に透明であった。しかし、比較例1、2では、LBKPを用いたためセルロースのナノ化が十分でなく、透明度が低かった。

Claims (1)

  1. 加水分解処理した後にクラフト蒸解を行うことによって得られるパルプが高圧ホモジナイザーで処理されることを特徴とするセルロースナノファイバーの製造方法。
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