JP5962626B2 - 駆動素子及び駆動方法 - Google Patents

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本発明は、駆動素子及び駆動方法に係り、特に、複数のアクチュエータを備える駆動素子及び駆動方法に関する。
従来から、低電力で外部に力を取り出すことができ、電磁妨害の問題が発生しない静電型のアクチュエータが注目されている。そして、近年においては、静電型のアクチュエータの中でも、高分子アクチュエータが、人間が直接肌で触れる場面においても安全に動作するアクチュエータとして、特に期待されている。これは、高分子アクチュエータは、セラミックや金属の材料で作られたアクチュエータと異なり、軽量であり、柔軟性に富み、かつ、低電圧で駆動可能だからである。
図12(A)に示されるように、一般に、高分子アクチュエータ20は、平板電極EPaと平板電極EPbとの間に電解質層DLが挟まれて構成されている。ここで、平板電極EPa,EPbとしては、例えば、外部接続用の金属パッドが端部に形成されたカーボンナノチューブ電極を採用することができる。
かかる高分子アクチュエータ20では、平板電極EPaと平板電極EPbとの間に電圧を印加すると、図12(B)に示されるように、高分子アクチュエータ20が変形する。また、図12(B)に示される場合とは逆方向の電圧を平板電極EPaと平板電極EPbとの間に印加すると、図12(C)に示されるように、図12(B)に示される場合とは逆方向に高分子アクチュエータ20が変形する。
こうした、高分子アクチュエータ(以下、「EAP(Electro Active Polymer)」とも記す)20を等価回路で表すと、図13に示される通り、実質的にキャパシタCとして表される。
こうした高分子アクチュエータを含む静電型のアクチュエータを、エネルギ源として低電圧出力の直流電源を採用して駆動する技術(特許文献1参照:以下、「従来例」という)が提案されている。この従来例の技術では、複数のキャパシタと複数のスイッチとを備える昇圧回路を採用する。この昇圧回路では、まず、複数のスイッチのON/OFFを制御して複数のキャパシタを並列接続して、低電圧出力の直流電源を用いた複数のキャパシタへの充電を行うことができる状態とするとともに、静電型のアクチュエータへの印加電圧を低電圧に設定する。引き続き、複数のスイッチのON/OFFを制御して複数のキャパシタを直列接続した後、直列接続により形成された合成キャパシタの両端間の高電圧を静電型のアクチュエータに印加する状態とする。
なお、従来例の技術では、上述した2つの状態を交互に切り換えつつ、当該2つの状態を繰り返し発生させるようになっている。
特開2010−220442号公報
上述した従来例の技術では、高電圧印加状態で静電型のアクチュエータに蓄積された電荷は、低電圧印加状態となった瞬間に廃棄され、複数のキャパシタへの充電時に当該複数のキャパシタに充電される電荷は、全て、直流電源から供給される。このため、従来例の技術では、効率的に直流電源から供給される電力を利用しているとはいい難かった。
ところで、多くの小型機器では小型の乾電池等を直流電源として採用するので、静電型のアクチュエータの駆動のための消費電力を極力抑制することが望ましい。このため、省電力化を更に可能としつつ、静電型のアクチュエータを備える駆動素子を駆動することができる技術が待望されている。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、静電型のアクチュエータの駆動に際して、簡易な構成で、消費電力を抑制することができる駆動素子及び駆動方法を提供することを目的とする。
本発明の駆動素子は、一つ以上の静電型のアクチュエータから構成される第1のアクチュエータ群と、一つ以上の静電型のアクチュエータから構成される第2のアクチュエータ群と、を一体型に形成して伸縮駆動部とした駆動素子であって、前記第1のアクチュエータ群と前記第2のアクチュエータ群は、少なくとも二つのアクチュエータから構成され、前記第1のアクチュエータ群と前記第2のアクチュエータ群との間で電荷移動が行われ、前記第1のアクチュエータ群と前記第2のアクチュエータ群との間での電荷移動に際しては、電荷の移動元のアクチュエータ群のアクチュエータが直列に接続され、前記電荷の移動先のアクチュエータ群のアクチュエータが並列に接続される、ことを特徴とする。
本発明の駆動素子の駆動方法は、一つ以上の静電型のアクチュエータから構成される第1のアクチュエータ群と、一つ以上の静電型のアクチュエータから構成される第2のアクチュエータ群と、を一体型に形成して伸縮駆動部とした駆動素子の駆動方法であって、前記第1のアクチュエータ群と前記第2のアクチュエータ群は、少なくとも二つのアクチュエータから構成され、前記第1のアクチュエータ群と前記第2のアクチュエータ群との間で電荷移動を行わせる電荷移動工程と、前記電荷移動工程による、前記第1のアクチュエータ群と前記第2のアクチュエータ群との間での電荷移動に際して、電荷の移動元のアクチュエータ群のアクチュエータを直列に接続し、前記電荷の移動先のアクチュエータ群のアクチュエータを並列に接続する、接続制御工程と、を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、静電型の複数のアクチュエータを構成する第1のアクチュエータ群と第2のアクチュエータ群との間で電荷移動が行われる。このため、電荷の移動元のアクチュエータ群に蓄えられたエネルギの一部を、電荷の移動先のアクチュエータ群への電圧印加に必要なエネルギの少なくとも一部として利用することができる。
したがって、本発明の駆動素子によれば、静電型のアクチュエータの駆動に際して、簡易な構成で、消費電力を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る駆動素子の概略的な構成を説明するためのブロック図である。 図1の駆動素子における固定部材上のアクチュエータの配置を説明するための図である。 図1の駆動制御部の構成を説明するための図である。 図3の第1スイッチアレイの構成を説明するための図である。 図3の第2スイッチアレイの構成を説明するための図である。 図3のスイッチ制御部のスイッチ制御により実現される回路例(その1及びその2)を説明するための図である。 図3のスイッチ制御部のスイッチ制御により実現される回路例(その3及びその4)を説明するための図である。 スイッチ制御部によるスイッチ制御シーケンスを説明するための図である。 スイッチ制御シーケンスの実行による高分子アクチュエータ及び固定部材の一実施形態における変形を説明するための図である。 固定部材上へのアクチュエータの配置の変形例を説明するための図(その1)である。 固定部材上へのアクチュエータの配置の変形例を説明するための図(その2)である。 高分子アクチュエータを説明するための図である。 高分子アクチュエータの等価回路を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を、図1〜図9を参照して説明する。なお、以下の説明及び図においては、上述した図12及び図13の場合を含めて、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、以下の説明において「接続」との用語は、電気的な導通接続を意味するものとする。また、接地レベルを基準とする電位を、「電圧」とも記す。
[構成]
図1には、一実施形態に係る駆動素子10の概略的な構成が示されている。この図1に示されるように、駆動素子10は、乾電池等の直流電源である電源30と接続されている。ここで、電源30は、出力電圧が「VE」の直流電源となっている。
上記の駆動素子10は、固定部材25と、第1EAP群20G1及び第2EAP群20G2と、駆動制御部12とを備えている。ここで、上記の固定部材25は、後述する図2に示されるように、矩形状の平板状部材となっている。この固定部材25は、可撓性を有するとともに、少なくとも表面が絶縁性を有している。
上記の第1EAP群20G1は、N(≧2)個のEAP2011〜201Nから構成されている。これらのEAP2011〜201Nは、固定部材25上に配設されている。
上記のEAP201j(j=1〜N)のそれぞれは、2個の端子Ta1j,Tb1jを有している。そして、EAP201jの等価回路であるキャパシタC1j(容量:C0)が、端子Ta1j,Tb1jを介して、駆動制御部12と接続されている。
上記の第2EAP群20G2は、N個のEAP2021〜202Nから構成されている。これらのEAP2021〜202Nは、固定部材25上に配設されている。
上記のEAP202jのそれぞれは、2個の端子Ta2j,Tb2jを有している。そして、EAP202jの等価回路であるキャパシタC2j(容量:C0)が、端子Ta2j,Tb2jを介して、駆動制御部12と接続されている。
なお、図1におけるEAP2011〜201N,2021〜202Nの配列順は、固定部材25上におけるEAP2011〜201N,2021〜202Nの配列順を反映している訳ではない。本実施形態における固定部材25上におけるEAP2011〜201N,2021〜202Nの配列については、後述する。
上記の駆動制御部12は、第1EAP群20G1を構成するEAP2011〜201N、及び、第2EAP群20G2を構成するEAP2021〜202Nの駆動を制御する。この駆動制御部12は、端子Sa11〜Sa1N,Sb11〜Sb1N及び端子Sa21〜Sa2N,Sb21〜Sb2Nを有している。そして、端子Sa1jが第1EAP群20G1の端子Ta1jと接続されるとともに、端子Sb1jが第1EAP群20G1の端子Tb1jと接続されている。また、端子Sa2jが第2EAP群20G2の端子Ta2jと接続されるとともに、端子Sb2jが第2EAP群20G2の端子Tb2jと接続されている。
また、駆動制御部12は、端子VP,VMを有している。そして、端子VPは電源30の+端子と接続されている。また、端子VMは電源30の−端子と接続されている。
なお、駆動制御部12の詳細な構成については、後述する。
[EAPの配列]
次に、本実施形態における固定部材25上におけるEAP2011〜201N,2021〜202Nの配列について、図2を参照して説明する。なお、図2には、N=4の場合が例示されている。
図2に示されるように、本実施形態では、EAP2011〜201Nは、固定部材25の一方側の表面における固定部材25の長手方向の一方側領域(図2における紙面下方側の領域)に、当該長手方向に直交する方向に沿って順次配列されて、固定されている。このように配列されたEAP2011〜201Nは、全体として1枚のシート状となっている。なお、EAP2011〜201Nのそれぞれは、電極ELa側が固定部材25に固定されるようになっている。
また、本実施形態では、EAP2021〜202Nは、固定部材25の一方側の表面における固定部材25の長手方向の他方側領域(図2における紙面上方側の領域)に、当該長手方向に直交する方向に沿って順次配列されて、固定されている。このように配列されたEAP2021〜202Nは、全体として1枚のシート状となっている。なお、EAP2021〜202Nのそれぞれは、電極ELb側が固定部材25に固定されるようになっている。
以上のように配列されたEAP2011〜201N,2021〜202Nは、固定部材25の一方側の表面において、全体として、1枚のシート状となっている。
[駆動制御部12の構成]
次いで、上述した駆動制御部12の構成について説明する。
駆動制御部12は、図3に示されるように、第1スイッチアレイ161と、第2スイッチアレイ162とを備えている。また、駆動制御部12は、スイッチ制御部19を備えている。
上記の第1スイッチアレイ161は、複数のスイッチを備えて構成されている。そして、第1スイッチアレイ161における各スイッチは、スイッチ制御部19から送られたスイッチ制御信号SC1〜SC4に従って、ON/OFFを行う。
第1スイッチアレイ161は、上述した端子Sa11〜Sa1N,Sb11〜Sb1Nを有しており、第1EAP群20G1と接続されている。また、第1スイッチアレイ161は、上述した端子VP,VMを介して、電源30と接続されている。第1スイッチアレイ161の詳細な構成については、後述する。
上記の第2スイッチアレイ162は、上述した第1スイッチアレイ161と同様に、複数のスイッチを備えて構成されている。そして、第2スイッチアレイ162における各スイッチは、スイッチ制御部19から送られたスイッチ制御信号SC6〜SC9に従って、ON/OFFを行う。
第2スイッチアレイ162は、上述した端子Sa21〜Sa2N,Sb21〜Sb2Nを有しており、第2EAP群20G2と接続されている。また、第2スイッチアレイ162は、第1スイッチアレイ161と同様に、端子VP,VMを介して、電源30と接続されている。第2スイッチアレイ162の詳細な構成については、後述する。
なお、第1スイッチアレイ161と第2スイッチアレイ162とは、電荷移動経路SO1,SO2を介して接続されている。ここで、電荷移動経路SO1を介して、第1スイッチアレイ161から第2スイッチアレイ162へ(ひいては、第1EAP群201から第2EAP群202へ)、電荷が移動するようになっている。また、電荷移動経路SO2を介して、第2スイッチアレイ162から第1スイッチアレイ161へ(ひいては、第2EAP群202から第1EAP群201へ)、電荷が移動するようになっている。
上記のスイッチ制御部19は、スイッチ制御信号SC1〜SC4を生成し、生成されたSC1〜SC4を第1スイッチアレイ161へ送る。また、スイッチ制御部19は、スイッチ制御信号SC6〜SC9を生成し、生成されたSC6〜SC9を第2スイッチアレイ162へ送る。
なお、スイッチ制御部19は、不図示の指令入力部からスイッチ制御シーケンスの開始指令を受けると、スイッチ制御シーケンスを開始する。そして、スイッチ制御シーケンスの終了指令を受けると、スイッチ制御シーケンスを終了する。
<第1スイッチアレイ161の構成>
上述した第1スイッチアレイ161は、図4に示されるように、スイッチS1とスイッチS2とを備えている。また、第1スイッチアレイ161は、スイッチS3k,1,S3k,2(k=1〜(N−1)),S3Nと、スイッチS4j(j=1〜N)とを備えている。
なお、以下の説明においては、スイッチS3k,1,S3k,2(k=1〜(N−1)),S3Nを総称する場合には、「スイッチS3」と記すものとする。また、スイッチS4j(j=1〜N)を総称する場合には、「スイッチS4」と記すものとする。また、図4に図示されている接続線路の抵抗値は、殆ど「0[Ω]」であるものとする。
本実施形態では、スイッチS1〜S4のそれぞれは、一方側端子及び他方側端子の2端子を有しており、スイッチ制御部19が生成したスイッチ制御信号SC1〜SC4に従って、ON/OFFする。ここで、スイッチ制御部19から送られたスイッチ制御信号によりONが指定されたスイッチは、当該スイッチの一方側端子と他方側端子とを接続状態(電気的な導通状態)とし、当該スイッチ制御信号によりOFFが指定されたスイッチは、一方側端子と他方側端子とを非接続状態(電気的な絶縁状態)とする。
上記のスイッチS1の一方側端子は、電源30の+端子と接続されている。また、スイッチS1の他方側端子は、端子Sb11(ひいては、キャパシタC11の電極EPb)及び電荷移動経路SO2と接続されている。
上記のスイッチS2の一方側端子は、端子Sb1N(ひいては、キャパシタC1Nの電極EPb)と接続されている。また、スイッチS2の他方側端子は、電荷移動経路SO1と接続されている。
上記のスイッチS3k,1の一方側端子は、端子Sa1k(ひいては、キャパシタC1kの電極EPa)と接続されている。また、スイッチS3k,1の他方側端子は、端子Sa1(k+1) (ひいては、キャパシタC1(k+1)の電極EPa)と接続されている。
上記のスイッチS3Nの一方側端子は、端子Sa1N(ひいては、キャパシタC1Nの電極EPa)と接続されている。また、上記のスイッチS3Nの他方側端子は、接地レベルと接続されている。
なお、電源30の−端子も、第1スイッチアレイ161内で、接地レベルと接続されている。
上記のスイッチS41を除くスイッチS4jの一方側端子は、端子Sb1(j-1)(ひいては、キャパシタC1(j-1)の電極EPb)と接続されている。また、上記のスイッチS41を除くスイッチS4jの他方側端子は、端子Sa1j (ひいては、キャパシタC1jの電極EPa)と接続されている。
上記のスイッチS41の一方側端子は、接地レベルと接続されている。また、スイッチS41の他方側端子は、端子Sa11(ひいては、キャパシタC11の電極EPa)と接続されている。
<第2スイッチアレイ162の構成>
上述した第2スイッチアレイ162は、図5に示されるように、第1スイッチアレイ161と対称的に構成されている。すなわち、第2スイッチアレイ162は、スイッチS6とスイッチS7とを備えている。また、第2スイッチアレイ162は、スイッチS8k,1,S8k,2(k=1〜(N−1)),S8Nと、スイッチS9j(j=1〜N)とを備えている。
なお、以下の説明においては、スイッチS8k,1,S8k,2(k=1〜(N−1)),S8Nを総称する場合には、「スイッチS8」と記すものとする。また、スイッチS9j(j=1〜N)を総称する場合には、「スイッチS9」と記すものとする。また、図5に図示されている接続線路の抵抗値は、殆ど「0[Ω]」であるものとする。
本実施形態では、スイッチS6〜S9のそれぞれは、上述したスイッチS1〜S4と同様に、一方側端子及び他方側端子の2端子を有している。そして、スイッチS6〜S9は、スイッチ制御部19が生成したスイッチ制御信号SC6〜SC9に従って、ON/OFFする。なお、スイッチが「ON」の意義、及び、スイッチが「OFF」の意義は、スイッチS1〜S4の場合と同様である。
上記のスイッチS6の一方側端子は、電源30の+端子と接続されている。また、スイッチS6の他方側端子は、端子Sb21(ひいては、キャパシタC21の電極EPb)及び電荷移動経路SO1と接続されている。
上記のスイッチS7の一方側端子は、端子Sb2N(ひいては、キャパシタC2Nの電極EPb)と接続されている。また、スイッチS7の他方側端子は、電荷移動経路SO2と接続されている。
上記のスイッチS8k,1の一方側端子は、端子Sa2k(ひいては、キャパシタC2kの電極EPa)と接続されている。また、スイッチS8k,1の他方側端子は、端子Sa2(k+1) (ひいては、キャパシタC2(k+1)の電極EPa)と接続されている。
上記のスイッチS8Nの一方側端子は、端子Sa2N(ひいては、キャパシタC2Nの電極EPa)と接続されている。また、上記のスイッチS8Nの他方側端子は、接地レベルと接続されている。
なお、電源30の−端子は、第2スイッチアレイ162内でも、接地レベルと接続されている。
上記のスイッチS91を除くスイッチS9jの一方側端子は、端子Sb2(j-1)(ひいては、キャパシタC2(j-1)の電極EPb)と接続されている。また、上記のスイッチS91を除くスイッチS9jの他方側端子は、端子Sa2j(ひいては、キャパシタC2jの電極EPa)と接続されている。
上記のスイッチS91の一方側端子は、接地レベルと接続されている。また、スイッチS91の他方側端子は、端子Sa21(ひいては、キャパシタC21の電極EPa)と接続されている。
以上のように構成された第1スイッチアレイ161及び第2スイッチアレイ162のスイッチS1〜S4及びスイッチS6〜S9のそれぞれのON/OFFを、スイッチ制御部19が制御することにより、図6及び図7に示される動作モードの接続設定することができるようになっている。
図6(A)には、第1EAP群20G1から第2EAP群20G2への電荷移動モードである第1動作モードの等価回路における接続設定が示されている。この第1動作モードでは、第1EAP群20G1におけるキャパシタC11〜C1N(すなわち、EAP2011〜201N)が直列に接続されて合成キャパシタCS1(容量:C0/N)が形成される。また、第2EAP群20G2におけるキャパシタC21〜C2N(すなわち、EAP2021〜202N)が並列に接続されて合成キャパシタCP2(容量:N・C0)が形成される。そして、合成キャパシタCS1と合成キャパシタCP2とが、電荷移動経路SO1を介して接続され、電荷移動経路SO1に電流IS1が流れることにより、第1EAP群20G1から第2EAP群20G2への電荷移動が発生する。
なお、第1動作モードは、スイッチS1が「OFF」、スイッチS2が「ON」、スイッチS3が「OFF」、及び、スイッチS4が「ON」とされるとともに、スイッチS6が「OFF」、スイッチS7が「OFF」、スイッチS8が「ON」、及び、スイッチS9が「OFF」とされることにより、設定される。
図6(B)には、電源30による第2EAP群20G2に対する補充充電モードである第2動作モードの等価回路における接続設定が示されている。この第2動作モードでは、上述した第1動作モードに引き続いて設定される。
第2動作モードでは、合成キャパシタCP2が電源30に接続される。そして、第1動作モードの実行による電荷移動のみでは不足する電荷が、電源30により合成キャパシタCP2に補充充電される。したがって、第1動作モードの実行による電荷移動のみで十分である場合には、この補充充電は不要である。
なお、第2動作モードは、スイッチS1が「OFF」、スイッチS2が「OFF」とされるとともに、スイッチS6が「ON」、スイッチS7が「OFF」、スイッチS8が「ON」、及び、スイッチS9が「OFF」とされることにより、設定される。
図7(A)には、第2EAP群20G2から第1EAP群20G1への電荷移動モードである第3動作モードの等価回路における接続設定が示されている。この第3動作モードでは、第1EAP群20G1におけるキャパシタC11〜C1Nが並列に接続されて合成キャパシタCP1(容量:N・C0)が形成される。また、第2EAP群20G2におけるキャパシタC21〜C2Nが直列に接続されて合成キャパシタCS2(容量:C0/N)が形成される。そして、合成キャパシタCP1と合成キャパシタCS2とが、電荷移動経路SO2を介して接続され、電荷移動経路SO2に電流IS2が流れることにより、第2EAP群20G2から第1EAP群20G1への電荷移動が発生する。
なお、第3動作モードは、スイッチS1が「OFF」、スイッチS2が「OFF」、スイッチS3が「ON」、及び、スイッチS4が「OFF」とされるとともに、スイッチS6が「OFF」、スイッチS7が「ON」、スイッチS8が「OFF」、及び、スイッチS9が「ON」とされることにより、設定される。
図7(B)には、電源30による第1EAP群20G1に対する補充充電モードである第4動作モードの等価回路における接続設定が示されている。この第4動作モードでは、上述した第3動作モードに引き続いて設定される。
第4動作モードでは、合成キャパシタCP1が電源30に接続される。そして、第3動作モードの実行による電荷移動のみでは不足する電荷が、電源30により合成キャパシタCP1に補充充電される。したがって、第3動作モードの実行による電荷移動のみで十分である場合には、この補充充電は不要である。
なお、第4動作モードは、スイッチS1が「ON」、スイッチS2が「OFF」、スイッチS3が「ON」、及び、スイッチS4が「OFF」とされるとともに、スイッチS6が「OFF」、スイッチS7が「OFF」とされることにより、設定される。
[動作]
次に、上記のように構成された駆動素子10の動作について、スイッチ制御部19によるスイッチS1〜S4,S6〜S9のON/OFF制御による駆動素子10の駆動に主に着目して説明する。
なお、以下においては、周期「2・TP」の振動力を取り出す場合を例示して説明する。
図8には、スイッチ制御部19が実行するスイッチ制御シーケンスのタイミングチャートが示されている。この図8に示されるように、当初時点(時刻T0)においては、スイッチ制御部19は、スイッチ制御信号SC1〜SC4,SC6〜SC9において「OFF」を指定しており、スイッチS1〜S4,S6〜S9の全てが「OFF」となっているものとする。
また、当初時点では、第1EAP群20G1のEAP2011〜201Nのそれぞれには、電荷Q0(=C0・VE)が蓄積され、両電極間の電圧は「VE」となっているものとする。かかる電荷の蓄積は、例えば、事前(出荷時)に、上述した第4動作モードと同様の接続設定を行うことにより行われる。勿論、直前の充電によって電荷を蓄積してもよい。
また、当初時点では、第2EAP群20G2のEAP2021〜202Nのそれぞれには、電荷は殆ど蓄積されておらず、両電極間の電圧はほぼ「0」となっているものとする。
この結果、当初時点においては、図9(A)に示されるように、EAP2011〜201Nが蓄積電荷に応じて変形することにより、固定部材25におけるEAP2011〜201Nの配置部分が変形している。一方、EAP2021〜202Nの蓄積電荷はほぼ「0」であるので、EAP2021〜202Nは変形せず、固定部材25におけるEAP2021〜202Nの配置部分は変形していない。
なお、図9(A)(及び、後述する図9(B))には、図2の場合と同様に、N=4の場合が例示されている。
図8に戻り、時刻T1において、上述した指令入力部からスイッチ制御シーケンスの開始指令を受けると、スイッチ制御部19が、スイッチ制御シーケンスを開始する。かかるスイッチ制御シーケンスの実行に際して、スイッチ制御部19は、まず、「ON」を指定したスイッチ制御信号SC4,SC8を生成し、スイッチS4,S8の全てへ送る。この結果、スイッチS4,S8の全て「ON」となり、上述した合成キャパシタCS1及び合成キャパシタSP2が形成される。この後、直ちに、スイッチ制御部19は、「ON」を指定したスイッチ制御信号SC2を生成し、スイッチS2へ送る。この結果、上述した図6(A)に示される第1動作モードの接続設定の状態となる。
こうして第1動作モードの接続設定の状態となると、電荷移動経路SO1に電流IS1が流れることにより、第1EAP群20G1から第2EAP群20G2への電荷移動が迅速に行われる。かかる電荷移動の結果、合成キャパシタCS1に蓄積された電荷の多くが合成キャパシタCP2へ移動し、合成キャパシタCS1に残留する電荷が大きく減少する。
ここで、値Nが大きくなるほど、合成キャパシタCS1に残留する電荷が少なくなる。そして、値Nが十分に大きければ、合成キャパシタCS1に残留する電荷は、ほぼ「0」となる。
図8に戻り、第1動作モードにおける電荷移動により合成キャパシタCS1に蓄積された電荷の多くの移動が完了するまでの時間を経過した後の時刻T2となると、スイッチ制御部19は、まず、「OFF」を指定したスイッチ制御信号SC2,SC4を生成し、スイッチS2及びスイッチS4の全てへ送る。この後、直ちに、スイッチ制御部19は、「ON」を指定したスイッチ制御信号SC6を生成し、スイッチS6へ送る。この結果、上述した図6(B)示される第2動作モードの接続設定の状態となる。
こうして第2動作モードの接続設定の状態となると、第1動作モードの実行による電荷移動のみでは不足する電荷が、電源30により合成キャパシタCP2に補充充電され、合成キャパシタCP2に印加される電圧が「VE」となる。
こうした第2動作モードにおいては、図9(B)に示されるように、EAP2011〜201Nの蓄積電荷が少ないので、EAP2011〜201Nは殆ど変形せず、固定部材25におけるEAP2011〜201Nの配置部分も変形しない。一方、EAP2021〜202Nが蓄積電荷に応じて変形することにより、固定部材25におけるEAP2021〜202Nの配置部分が、上述した図9(A)における変形方向とは逆方向に変形する。
図8に戻り、時刻T1からの経過時間が時間TPである時刻T3となると、スイッチ制御部19は、まず、「OFF」を指定したスイッチ制御信号SC6,SC8を生成し、スイッチS6及びスイッチS8の全てへ送る。引き続き、直ちに、スイッチ制御部19は、「ON」を指定したスイッチ制御信号SC3,SC9を生成し、スイッチS3,S9の全てへ送る。この結果、スイッチS3,S8の全て「ON」となり、上述した合成キャパシタCP1及び合成キャパシタCS2が形成される。
この後、直ちに、スイッチ制御部19は、「ON」を指定したスイッチ制御信号SC7を生成し、スイッチS7へ送る。この結果、上述した図7(A)に示される第3動作モードの接続設定の状態となる。
こうして第3動作モードの接続設定の状態となると、電荷移動経路SO2に電流IS2が流れることにより、第2EAP群20G2から第1EAP群20G1への電荷移動が迅速に行われる。かかる電荷移動の結果、合成キャパシタCS2に蓄積された電荷の多くが合成キャパシタCP1へ移動し、合成キャパシタCS2に残留する電荷が大きく減少する。
図8に戻り、第3動作モードにおける電荷移動により合成キャパシタCS2に蓄積された電荷の多くの移動が完了するまでの時間を経過した後の時刻T4となると、スイッチ制御部19は、まず、「OFF」を指定したスイッチ制御信号SC7,SC9を生成し、スイッチS7及びスイッチS9の全てへ送る。この後、直ちに、スイッチ制御部19は、「ON」を指定したスイッチ制御信号SC1を生成し、スイッチS1へ送る。この結果、上述した図7(B)に示される第4動作モードの接続設定の状態となる。
こうして第4動作モードの接続設定の状態となると、第3動作モードの実行による電荷移動のみでは不足する電荷が、電源30により合成キャパシタCP1に補充充電され、合成キャパシタCP1に印加される電圧が「VE」となる。この結果、上述した図9(A)に示される変形が発生する。
図8に戻り、時刻T1からの経過時間が時間(2・TP)(すなわち、1周期長)である時刻T5となると、スイッチ制御部19は、まず、「OFF」を指定したスイッチ制御信号SC1,SC3を生成し、スイッチS1及びスイッチS3の全てへ送る。この結果、上述した時刻T0における状態と同様に、全てのスイッチが「OFF」の状態となる。
この後、直ちに、スイッチ制御部19は、上述した時刻T1〜T5の場合と同様のスイッチ制御シーケンスを順次繰り返す。この結果、図9(A)の変形と、図9(B)の変形とが、周期(2・TP)で順次繰り返され、振動力が取り出される。
そして、指令入力部からスイッチ制御シーケンスの終了指令を受けると、スイッチ制御部19は、全てのスイッチを一旦「OFF」とさせた後、「ON」を指定したスイッチ制御信号SC1,SC3を生成し、スイッチS1及びスイッチS3の全てへ送り、第4動作モードの接続設定の状態とする。この結果、第1EAP群20G1のEAP2011〜201Nのそれぞれには、電荷Q0(=C0・VE)が蓄積され、両電極間の電圧は「VE」となる。この後、スイッチ制御部19は、「OFF」を指定したスイッチ制御信号SC1,SC3を生成し、スイッチS1及びスイッチS3の全てへ送ることにより、上述した時刻T0の状態と同様の状態設定を行い、指令入力部から新たなスイッチ制御シーケンスの開始指令が送られてくるのを待つ。
以上説明したように、本実施形態では、複数の高分子アクチュエータを構成する第1EAP群20G1と第2EAP群20G2との間で電荷移動が行われる。このため、電荷の移動元の高分子アクチュエータに蓄えられたエネルギの一部を、電荷の移動先の高分子アクチュエータへの電圧印加に必要なエネルギの少なくとも一部として利用することができる。
したがって、本発明の本実施形態によれば、高分子アクチュエータの駆動に際して、簡易な構成で、消費電力を抑制することができる。
また、本実施形態では、第1EAP群20G1と第2EAP群20G2との間での電荷移動に際して、電荷の移動元のEAP群における高分子アクチュエータが直列に接続され、電荷の移動先のEAP群における高分子アクチュエータが並列に接続されるようにする。このため、移動元の直列接続された高分子アクチュエータが形成する合成キャパシタに蓄積された電荷の多くを、移動先の並列接続された高分子アクチュエータが形成する合成キャパシタへ移動させることができる。
本実施形態では、電荷移動において、第1EAP群20G1から第2EAP群20G2への第1電荷移動と、第2EAP群20G2から第1EAP群20G1への第2電荷移動とが交互に繰り返される。このため、消費電力を抑制しつつ、振動力を取り出すことができる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、アクチュエータとして高分子アクチュエータ(EAP)を採用したが、他の静電型のアクチュエータを採用してもよい。
また、上記の実施形態では、電荷移動後のアクチュエータには、少量の電荷残留が発生するが、電荷移動後の残留電荷を積極的に放電させるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、EAP2011〜201Nを並列接続した状態で事前充電を行うようにしたが、EAP2011〜201Nを直列接続した状態で事前充電を行うようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、固定部材上におけるEAPの配置を図2に示されるようにしたが、以下の変形例のように他の配置とすることができる。
<固定部材上におけるEAPの配置の変形例1>
図10には、固定部材上におけるEAPの配置の変形例1が示されている。図10に示されるように、この変形例1では、EAP2011〜201Nと、EAP2021〜202Nとが、固定部材25の一方の表面上において、固定部材25の長手方向に直交する方向に沿って、1つずつ互い違いに配置されている。そして、EAP2011〜201N及びEAP2021〜202Nが全体として1枚のシート状となっている。
かかる変形例1の配置を採用した場合にも、上記の実施形態におけるスイッチ制御部19がスイッチ制御シーケンスを実行することにより、上記の実施形態の場合と同様の効果を奏することができる。
<固定部材上におけるEAPの配置の変形例2>
図11には、固定部材上におけるEAPの配置の変形例2が示されている。図11に示されるように、この変形例2では、固定部材25の一方の表面上にEAP2011〜201Nが固定部材25の長手方向に直交する方向に沿って配列されるともに、固定部材25の他方の表面上にEAP2021〜202Nが固定部材25の長手方向に直交する方向に沿って配列されている。そして、EAP2011〜201Nが全体として1枚のシート状となるとともに、EAP2021〜202Nが全体として1枚のシート状となっている。
かかる変形例2の配置を採用した場合にも、上記の実施形態におけるスイッチ制御部19がスイッチ制御シーケンスを実行することにより、上記の実施形態の場合と同様の効果を奏することができる。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。
付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
[付記]
<請求項1>
静電型の複数のアクチュエータと、前記複数のアクチュエータを固定する固定部材とを備えた駆動素子であって、
前記複数のアクチュエータは、前記固定部材上にシート状に配置され、
前記複数のアクチュエータは、前記複数のアクチュエータの一部である第1のアクチュエータ群と、前記複数のアクチュエータの前記第1アクチュエータ群以外の部分である第2のアクチュエータ群とから成り、
前記第1のアクチュエータ群と前記第2のアクチュエータ群との間で電荷移動が行われる、
ことを特徴とする駆動素子。
<請求項2>
前記第1のアクチュエータ群から前記第2のアクチュエータ群への第1電荷移動と、前記第2のアクチュエータ群から前記第1のアクチュエータ群への第2電荷移動とが交互に繰り返して行われる、ことを特徴とする請求項1に記載の駆動素子。
<請求項3>
前記第1のアクチュエータ群と前記第2のアクチュエータ群との間での電荷移動に際しては、電荷の移動元のアクチュエータ群のアクチュエータが直列に接続され、前記電荷の移動先のアクチュエータ群のアクチュエータが並列に接続される、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の駆動素子。
<請求項4>
前記第1のアクチュエータ群及び前記第2のアクチュエータ群の一方は前記固定部材の基端側に配置され、前記第1のアクチュエータ群及び前記第2のアクチュエータ群の他方は前記固定部材の自由端側に配置されている、
ことを特徴とする請求項1から請求項3いずれか一項に記載の駆動素子。
<請求項5>
前記第1のアクチュエータ群のアクチュエータと、前記第2のアクチュエータ群のアクチュエータとは互いに駆動方向が異なり、前記第1のアクチュエータ群のアクチュエータと、前記第2のアクチュエータ群のアクチュエータとが互い違いに配置されている、ことを特徴とする請求項1から3いずれか一項に記載の駆動素子。
<請求項6>
前記複数のアクチュエータは、前記固定部材の一方の面に配置されている、ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の駆動素子。
<請求項7>
前記複数のアクチュエータは、前記固定部材の両面に配置されている、ことを特徴とする請求項1から3いずれか一項に記載の駆動素子。
<請求項8>
静電型の複数のアクチュエータと、前記複数のアクチュエータを固定する固定部材を備え、前記複数のアクチュエータは、前記固定部材上にシート状に配置されるとともに、前記複数のアクチュエータは、前記複数のアクチュエータの一部である第1のアクチュエータ群と、前記複数のアクチュエータの前記第1のアクチュエータ群以外の部分である第2のアクチュエータ群とから成る駆動素子の駆動方法であって、
前記第1のアクチュエータ群と前記第2のアクチュエータ群との間で電荷移動を行わせる電荷移動工程を備える、
ことを特徴とする駆動方法。
10 … 駆動素子
12 … 駆動制御部
161 … 第1スイッチアレイ
162 … 第2スイッチアレイ
19 … スイッチ制御部
20 … 高分子アクチュエータ(静電型のアクチュエータ)
201j(j=1〜N)… 高分子アクチュエータ(静電型のアクチュエータ)
202j(j=1〜N)… 高分子アクチュエータ(静電型のアクチュエータ)
20G1 … 第1EAP群(第1のアクチュエータ群)
20G2 … 第2EAP群(第2のアクチュエータ群)
25 … 固定部材
30 … 電源
DL … 電解質層
EPa,EPb … 平板電極
C … キャパシタ
S1〜S4 … スイッチ
S6〜S9 … スイッチ

Claims (7)

  1. 一つ以上の静電型のアクチュエータから構成される第1のアクチュエータ群と、一つ以上の静電型のアクチュエータから構成される第2のアクチュエータ群と、を一体型に形成して伸縮駆動部とした駆動素子であって、
    前記第1のアクチュエータ群と前記第2のアクチュエータ群は、少なくとも二つのアクチュエータから構成され、
    前記第1のアクチュエータ群と前記第2のアクチュエータ群との間で電荷移動が行われ、前記第1のアクチュエータ群と前記第2のアクチュエータ群との間での電荷移動に際しては、電荷の移動元のアクチュエータ群のアクチュエータが直列に接続され、前記電荷の移動先のアクチュエータ群のアクチュエータが並列に接続される、
    ことを特徴とする駆動素子。
  2. 前記電荷移動は、前記第1のアクチュエータ群から前記第2のアクチュエータ群への第1電荷移動と、前記第2のアクチュエータ群から前記第1のアクチュエータ群への第2電荷移動とが行われ、前記第1電荷移動と前記第2電荷移動を交互に繰り返し、前記第1電荷移動と前記第2電荷移動に際しては、電荷の移動元のアクチュエータ群のアクチュエータが直列に接続され、前記電荷の移動先のアクチュエータ群のアクチュエータが並列に接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の駆動素子。
  3. 前記第1のアクチュエータ群と前記第2のアクチュエータ群を固定する固定部材を備え、
    前記第1のアクチュエータ群及び前記第2のアクチュエータ群の一方は前記固定部材の基端側に配置され、前記第1のアクチュエータ群及び前記第2のアクチュエータ群の他方は前記固定部材の自由端側に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動素子。
  4. 前記第1のアクチュエータ群と前記第2のアクチュエータ群は、前記固定部材の一方の面に配置されている、ことを特徴とする請求項に記載の駆動素子。
  5. 前記第1のアクチュエータ群と前記第2のアクチュエータ群を固定する固定部材を備え、
    前記第1のアクチュエータ群のアクチュエータと、前記第2のアクチュエータ群のアクチュエータとは互いに駆動方向が異なり、前記第1のアクチュエータ群のアクチュエータと、前記第2のアクチュエータ群のアクチュエータとが、前記固定部材の一方の面に互い違いに配置されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動素子。
  6. 前記第1のアクチュエータ群と前記第2のアクチュエータ群を固定する固定部材を備え、
    前記第1のアクチュエータ群と前記第2のアクチュエータ群は、前記固定部材の両面に配置されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動素子。
  7. 一つ以上の静電型のアクチュエータから構成される第1のアクチュエータ群と、一つ以上の静電型のアクチュエータから構成される第2のアクチュエータ群と、を一体型に形成して伸縮駆動部とした駆動素子の駆動方法であって、
    前記第1のアクチュエータ群と前記第2のアクチュエータ群は、少なくとも二つのアクチュエータから構成され、
    前記第1のアクチュエータ群と前記第2のアクチュエータ群との間で電荷移動を行わせる電荷移動工程と、
    前記電荷移動工程による、前記第1のアクチュエータ群と前記第2のアクチュエータ群との間での電荷移動に際して、電荷の移動元のアクチュエータ群のアクチュエータを直列に接続し、前記電荷の移動先のアクチュエータ群のアクチュエータを並列に接続する、接続制御工程と、を備える、
    ことを特徴とする駆動素子の駆動方法。
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