JP5960788B2 - 塗り壁材 - Google Patents
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本発明は、壁及び天井の表面に塗装する塗り壁材又は貼着する人造石に関する。
近年、体内酵素を活性化し、或いは増加させて自然治癒力を高めるラドン温浴が注目されている。このラドン温浴の一種に米糠等の糠を使用する糠風呂がある。
この糠風呂は、浴槽に糠を充満させ、この糠に体を埋めることにより、活性化した糠から発生する遠赤外線等の放射を受け、体内酵素を活性化し、体質改善を行うものである。しかしながら、糠を活性化するため、糠から発生する臭気が強く、入浴している人に不快感を与え、また、その臭気が屋外まで漏れ、近隣に迷惑をかけるとの不具合が発生していた。
一方、近年の住宅はコンクリート、モルタル等の素材を多く使用するので気密性が高く、結露が発生し、その対策として珪藻土が含有された塗り壁材が注目されている(下記特許文献1を参照)。
この珪藻土が含有された塗り壁材は、調湿効果を有し、表面吸音性や断熱性に優れ、更に消臭効果を有するので、浴室の壁や天井に用いられている。
しかしながら、糠風呂の場合、糠から発生する臭気が強く、従来の珪藻土が含有された塗り壁材では、消臭効果を十分得ることはできなかった。
本発明は上記の不具合点を解決するためになされたものであって、その目的とするとこは、珪藻土を含有した塗り壁材又は人造石の特徴である調湿効果を維持しつつ、更に、糠風呂の糠から発生する強い臭気を消臭し、入浴している人の不快感を減少すると共に、近隣に対する臭気の拡散を防止する塗り壁材及び人造石を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る塗り壁材は、主成分として珪藻土が含有されている珪藻土混合物と、主成分として花崗岩が含有されている天然石の紛体と、が主成分として混合されている塗り壁材であって、前記珪藻土混合物が100重量部に対し、前記天然石が30〜50重量部であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に係る塗り壁材は、請求項1に記載の塗り壁材において、前記天然石に北投石が含有されていることを特徴とするものである。
上記構成を備えた塗り壁材は、調湿効果と消臭効果を有する珪藻土に、花崗岩が主成分として含有されている天然石とが混合されているので、糠からの強い臭気が発生する糠風呂の壁面や天井の表面に上塗りした場合、珪藻土が有する調湿効果を維持しつつ、糠から発生する強い臭気を消臭することができ、入浴している人の不快感を減少すると共に、近隣に対する臭気の拡散を防止することができる。
特に、天然石に北投石を含有させると、臭気を吸収する消臭効果を更に顕著にすることができる。
尚、壁面や天井の表面に上塗りする塗り壁材としてではなく、壁面や天井の表面に貼着する人造石とした場合であっても、調湿効果および消臭効果は、塗り壁材と同様の効果を得ることができる。
以下、この発明に係る塗り壁材の実施形態について、例示して説明する。
本発明に係る塗り壁材は、主成分として珪藻土が含有されている珪藻土混合物と、主成分として花崗岩が含有されている天然石の紛体と、が主成分として混合されている。
珪藻土混合物とは、主たる成分として珪藻土の他、バインダが含有されていれば良く、更に珪藻土の結合を強化するための無機塩混合物等が含有されていても良い。
バインダとしては、水硬性バインダである漆喰、消石灰、石膏等の他に、水系ウレタン樹脂であるメチルセルローズ、酢酸ビニル等、モルタルエマルジョン樹脂であるアクリルエマルジョンなどのように、塗り壁材同士及び塗り壁材と壁本体又は天井本体との接着性を向上させるものであれば、どのようなものでも良い。
また、無機塩混合物としては、アルカリイオンや金属イオンを多量に含んでいる無機塩類や金属塩類であり、アンモニウム塩類、ナトリウム塩類、カリウム塩類、マグネシウム塩類等が用いられる。
主成分として珪藻土が含有されている珪藻土混合物に占める珪藻土の割合は、少なくとも珪藻土混合物の60重量%以上95重量%以下であることが好適であり、珪藻土混合物の80重量%以上90重量%以下であることがより好適である。珪藻土が含有されている割合が60重量%未満であると、珪藻土が有する調湿効果が十分発揮されないためであり、95重量%を超えるとバインダが不足し、塗り壁材としての強度を十分に確保することができないためである。
天然石には、主成分として花崗岩が含有されていて、その花崗岩の主成分は、石英、長石であるが、その他に斜長石、輝石、雲母、燐灰石、磁鉄鉱、ジルコン、柘榴石等が含有されていても良い。
天然石に含有される花崗岩の割合は、天然石の60重量%以上であることが好適であり、天然石の80重量%以上がより好適である。花崗岩の含有されている割合が60重量%未満であると花崗岩が含有されていることによる消臭効果を十分に得ることが出来ないためである。
更に、天然石に北投石が含有されていると、消臭効果がより好適である。天然石に含有される北投石の割合は、天然石の20重量%以上であることが好適である。20重量%未満であると北投石を含有したことによる消臭効果を十分に得ることが出来ないためである。尚、北投石は、混合比率を上げる程消臭効果は更に発揮されるが、高価であるので費用を考慮して混合比率は検討される。
珪藻土混合物と天然石の混合割合は、珪藻土混合物100重量部に対し、天然石は30乃至50重量部が混合される。天然石が30重量部未満であると天然石を混合することによる消臭効果を十分に得ることができないからであり、50重量部を超えると天然石の混合比率が高くなり、珪藻土混合物としての調湿効果を十分得ることができないためである。
尚、塗り壁材として使用するには、珪藻土混合部と天然石の混合物に、適量の水を加えることになるが、水の量は、撹拌したときにペースト状となる程度であり、時候により適宜調整する。
以上の通り、珪藻土混合物100重量部に対し、天然石が30乃至50重量部混合されることで、糠から発生する強い臭気を消臭することが可能となると共に、天然石から発生する低放射線により人体の酵素の活性化を図り、糠風呂による効果との相乗効果を得ることが可能となる。特に、天然石に含有される北投石の割合が20重量%以上であると、糠から発生する強い臭気を吸収する消臭効果及び放射線効果を一層得ることが可能となる。
また、珪藻土混合物の60重量%以上は珪藻土であるので、珪藻土の有する調湿効果が維持され、浴室の壁面や天井の表面に上塗りする塗り壁材として可能となる。
尚、珪藻土混合物としては、市販品の珪藻土をそのまま用いることも可能である。
また、上述では塗り壁材について説明したが、人造石(タイル)の場合も同様であることは言うまでもない。
尚、人造石を成形するには、塗り壁材を金型に充填し、金型内を減圧しながらプレスにて高圧で圧縮して成形する。
以下、実施例により説明する。図1は、実施例とその評価結果である。
図1に示す通り、実施例1、実施例2共に、珪藻土混合物100重量部に対し、天然石を50重量部混合した場合である。天然石の粒径は、0.5mm乃至2.0mmの大きさを用いた。実施例1は、天然石の20重量%の割合で北投石が混合され、天然石の80重量%が花崗岩(即ち、北投石が10重量部で、花崗岩が40重量部)の場合であるのに対し、実施例2は、天然石の90重量%の割合が花崗岩で、天然石の10重量%は北投石及び花崗岩以外の天然石(即ち、花崗岩が45重量部で、北投石及び花崗岩以外の天然石5重量部)の場合である。
比較例として、珪藻土混合物100重量部に対し、比較例1は、天然石を10重量部混合した場合であり、比較例2は、天然石を80重量部混合した場合である。比較例1は、天然石の90重量%が花崗岩で、天然石の10重量%が北投石及び花崗岩以外の天然石(即ち、花崗岩が9重量部で、北投石及び花崗岩以外の天然石1重量部)の場合である。比較例2は、天然石の20重量%を北投石とし、天然石の80重量%を花崗岩(即ち、北投石が16重量部、花崗岩が64重量部)の場合である。
以上の結果は、図1に示す通りであり、実施例1、実施例2共に、珪藻土混合物が100重量部に対し、天然石が50重量部であるので、優れた調湿効果が維持されていると共に、花崗岩が天然石の80重量%以上含有されているので、消臭効果が良好である。特に、実施例1は、北投石が天然石の20重量%含有されているので、消臭効果が非常に良好である。これに対し、比較例1は、天然石が10重量部しか混合されていないので、天然石に占める花崗岩の割合が高くとも消臭効果が劣っている。また、比較例2は、北投石が16重量部混合されているので消臭効果は良好であるが、珪藻土混合物100重量部に対し、天然石が80重量部混合されているので天然石の比率が高くなり、調湿効果がやや劣っている。
Claims (2)
- 主成分として珪藻土が含有されている珪藻土混合物と、主成分として花崗岩が含有されている天然石の紛体と、が主成分として混合されている塗り壁材であって、
前記珪藻土混合物が100重量部に対し、前記天然石が30〜50重量部であることを特徴とする塗り壁材。 - 前記天然石に北投石が含有されていることを特徴とする請求項1に記載の塗り壁材。
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