JP5955547B2 - 酸素濃縮器 - Google Patents

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Description

本発明は、空気を導入して高濃度の酸素を生成する酸素濃縮器に関する。特に、生成した高濃度酸素を備蓄するタンクを有する酸素濃縮器に関する。
酸素濃縮器として、呼吸器疾患の患者が在宅で酸素を吸入する在宅酸素療法(HOT:home oxygen therapy)において使用されるものがある。この種の酸素濃縮器は、例えば特許文献1に記載されている。
酸素濃縮器は、フィルタおよび吸気タンクを通して取り込んだ室内の空気をコンプレッサにより圧縮する。酸素濃縮器は、この圧縮空気をシーブベッド(吸着塔)を通過させる。シーブベッドは、加圧された空気に対して窒素を吸着し減圧された空気に対して窒素を脱着する性質を持つ吸着材(例えば、ゼオライト)が充填されている。この構成により、シーブベッドは、圧縮空気から窒素を分離することで、高濃度の酸素を生成する。このようにして生成された高濃度酸素は、タンクに備蓄される。備蓄された酸素は、加湿等の処理が施され酸素出口を経由し、患者が装着する鼻腔カニューラを介して患者体内に供給される。
特開2006−263441号公報
ところで、タンクに備蓄された高濃度酸素は、酸素濃縮器が使用されていないときには、そのままタンク内に備蓄されたままとされるか、或いは、タンクから酸素出口を経由して室内に徐々に排出される。
ここで、タンクに備蓄された高濃度酸素は、火災等の非常時や、運搬時のことを考慮すると、酸素濃縮器が使用されていないときにタンク内に高濃度のまま残留させない方が好ましいと考えられる。しかしながら、単純にタンクから室内に高濃度酸素を排出してしまうと、近くに火気がある場合などには危険が伴うおそれがある。
このような現状にも拘わらず、酸素濃縮器が使用されていないときの、タンク内の高濃度酸素の適切な扱い方については、これまで十分な検討がなされていなかった。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、タンクに備蓄された高濃度酸素を適切に(安全に)扱うことができる酸素濃縮器を提供することを目的とする。
本発明の酸素濃縮器の一つの態様は、
圧縮空気から窒素を分離することで、高濃度酸素を生成する2つのシーブベッドと、
前記シーブベッドにより生成された高濃度酸素を備蓄するタンクと、
前記タンクと前記シーブベッドとを繋ぐ管路と、
酸素濃縮器が使用されているときには前記管路の状態を前記タンクから前記シーブベッドに前記高濃度酸素が戻らない状態に設定し、かつ、酸素濃縮器が使用されていないときには前記管路の状態を前記タンクから前記シーブベッドに前記高濃度酸素が戻ることが可能な状態に設定する制御部と、
を具備し、
前記制御部は、酸素濃縮器が使用されていないとき、前記タンク内の前記高濃度酸素を前記2つのシーブベッドのうち、使用停止直前に窒素がより多く含まれているシーブベッドに優先的に導入させる
本発明によれば、酸素濃縮器が使用されていないときには、タンクに備蓄されていた高濃度酸素はシーブベッド内に戻され窒素と混合されることにより、酸素濃度が低くされる。この結果、タンクに備蓄された高濃度酸素を適切に(安全に)扱うことができるようになる。
本発明の一実施の形態に係る酸素濃縮器の概略構成を示す図 実施の形態の酸素濃縮器の制御系統の概略構成を示すブロック図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る酸素濃縮器の配管系統の概略構成を示す図である。図1に示す酸素濃縮器1は、空気取入部10、コンプレッサ20、PSA部30、酸素貯留部40、酸素供給部50を備えたPSA(Pressure Swing Adsorption)式の酸素濃縮器である。
空気取入部10は、原料空気となる外気を筐体内に取り入れる部分で、吸気フィルタ11、ヘパフィルタ12等を備えている。吸気フィルタ11は、筐体に設けられた空気取入口13を介して導入された原料空気からゴミや埃等の空中浮遊粒子を除去する。ヘパフィルタ12は、吸気フィルタ11により除去されなかった微細粒子を除去する。
コンプレッサ20は、空気取入部10を介して導入された原料空気を圧縮して圧縮空気を生成する。
なお、コンプレッサ20の上流(ヘパフィルタ12の下流)には、コンプレッサ20の動作音に対して消音効果を発揮する膨張型消音器(サイレンサ)を配設するのが望ましい。
PSA部30は、高濃度酸素生成部として機能する。PSA部30は、コンプレッサ20で生成された圧縮空気から窒素を分離して高濃度酸素を生成し、これを酸素貯留部40に送出する。PSA部30は、流路切替部31、排気サイレンサ32、シーブベッド(吸着塔)33A、33B、パージオリフィス34、均圧弁35、逆止弁36A、36B等を備えている。
流路切替部31は、4つの切替弁SV1〜SV4を備えたマニホールド(多岐管)で構成され、コンプレッサ20で生成された圧縮空気をシーブベッド33A、33Bに交互に送出するとともに、シーブベッド33A、33Bを交互に大気圧に開放して窒素富化空気を排出する。
具体的には、流路切替部31では、切替弁SV1が“開”、切替弁SV2が“閉”とされることにより、コンプレッサ20からシーブベッド33Aに向かう流路が開通される一方で、シーブベッド33Aから排気サイレンサ32に向かう流路が閉鎖される。同時に、流路切替部31では、切替弁SV3が“閉”、切替弁SV4が“開”とされることにより、コンプレッサ20からシーブベッド33Bに向かう流路が閉鎖される一方で、シーブベッド33Bから排気サイレンサ32に向かう流路が開通される。この場合、コンプレッサ20で生成された圧縮空気がシーブベッド33Aに送出され、シーブベッド33Bからは窒素富化空気が放出されて排気サイレンサ32を介して排気されることとなる。
また、切替弁SV1〜SV4が上記と逆の状態となっている場合は、コンプレッサ20で生成された圧縮空気がシーブベッド33Bに送出され、シーブベッド33Aからは窒素富化空気が放出されて排気サイレンサ32を介して排気されることとなる。切替弁SV1〜SV4の開閉状態は、例えば10秒間隔で切り替えられる。
排気サイレンサ32は、酸素濃縮器1の筐体に設けられた排気口(図示略)に接続され、シーブベッド33A、33Bから放出された窒素富化空気を筐体の外部に排出する際の排気音を消音する。
シーブベッド33A、33Bは、流路切替部31を介して送られてきた圧縮空気から窒素を分離し、高濃度酸素を生成する。シーブベッド33A、33Bには、酸素より窒素を早く吸着する性質を有するゼオライト等の吸着材が充填されている。
シーブベッド33A、33Bは、流路切替部31によってコンプレッサ20からの流路が開通されているとき、圧縮空気が送り込まれて加圧状態となる。このとき、シーブベッド33A、33Bでは、窒素および水分が吸着され、酸素だけが通過するため、高濃度酸素が生成される(吸着工程)。
シーブベッド33A、33Bで生成される高濃度酸素の濃度は、例えば90%程度に調整される。また、ゼオライトは窒素のみならず水分をも吸着するので、シーブベッド33A、33Bで生成される高濃度酸素は極めて乾燥した状態となる(例えば湿度0.1〜0.2%)。
一方、シーブベッド33A、33Bは、流路切替部31によって排気サイレンサ32への流路が開通されているとき、大気圧に開放されて減圧状態となる。このとき、ゼオライトに吸着していた窒素および水分が脱離され、シーブベッド33A、33Bから窒素富化空気が放出され、排気サイレンサ32を介して排気される。これにより、シーブベッド33A、33Bの吸着能力が再生される(再生工程)。
シーブベッド33A、33Bは、逆止弁36A、36Bを介して酸素貯留部40の製品タンク41に接続されている。逆止弁36A、36Bは、製品タンク41に貯留された高濃度酸素がシーブベッド33A、33Bに逆流するのを防止する。
また、シーブベッド33A、33Bの下流側は、パージオリフィス34を有する配管で接続されている。一方のシーブベッド33A(又は33B)で生成された高濃度酸素は、逆止弁36A(又は36B)を介して酸素貯留部40に送出されるとともに、パージオリフィス34を介して他方のシーブベッド33B(又は33A)に送出される。生成された高濃度酸素の一部が他方のシーブベッド33B(又は33A)に送り込まれることにより、当該シーブベッド33B(又は33A)の再生工程が効率よく行われる。パージオリフィス34のオリフィス径によって、それぞれの流路における高濃度酸素の流量が制御される。
また、シーブベッド33A、33Bの下流側は、均圧弁35を有する配管で接続されている。再生工程にあるシーブベッド33A、33Bを吸着工程に切り替える際、減圧(大気圧)下にそのまま圧縮空気を流入させると窒素の吸着効率が悪い。そのため、切替時に均圧弁35が“開”とされ、シーブベッド33A、33Bの圧力が平均化される。
酸素貯留部40は、PSA部30で生成された高濃度酸素を一時的に貯留しておく部分である。酸素貯留部40は、製品タンク41、圧力調整部(圧力レギュレータ)42、酸素センサ43、圧力センサ44、および流量調整部46等を備えている。
製品タンク41は、シーブベッド33A、33Bで生成された高濃度酸素を貯留するための容器である。シーブベッド33A、33Bから送出された高濃度酸素を一旦製品タンク41に貯留しておくことにより、高濃度酸素の濃度変動および圧力変動が抑制されるので、使用者に安定した濃度および流量で高濃度酸素を供給できる。
圧力調整部42は、供給する高濃度酸素の流量を制御するために、高濃度酸素の圧力を使用に適した一定圧に調整する。製品タンク41に貯留されている高濃度酸素の圧力は、製品タンク41への流入又は製品タンク41からの流出がある限り少なからず変動する。この場合、正確な流量制御が困難となる上、酸素センサ43による正確な濃度測定が困難となる。これを考慮して、圧力調整部42により高濃度酸素が一定圧に調整されるようになっている。
酸素センサ43は、圧力調整部42から送出された高濃度酸素の濃度を、所定の間隔(例えば20分)又は連続して検出する。酸素センサ43には、例えばジルコニア式や超音波式のセンサが好適である。測定対象となる高濃度酸素の圧力が変動していると正確な測定が困難となるため、一般には、酸素センサ43は圧力調整部42の下流に流量制限オリフィス45を介して接続される。
圧力センサ44は、製品タンク41に貯留された高濃度酸素の圧力を検出する。圧力センサ44による検出結果に基づいて、製品タンク41に貯留された高濃度酸素の圧力が正常な範囲に保持されているかを確認できる。
流量調整部46は、圧力調整部42から送出された高濃度酸素の流量を調整する。この流量調整部46としては、例えば、複数のオリフィスを備え所望の流量に合ったオリフィスを選択して用いられるようにしたオリフィス式の流量設定器や、ニードルバルブ式の流量設定器を、用いることができる。
酸素供給部50は、酸素貯留部40から送出された高濃度酸素を、酸素出口55から放出する部分である。酸素供給部50は、バクテリアフィルタ51、圧力センサ52、流量制限オリフィス53および加湿部54を備えている。
バクテリアフィルタ51は、使用者に清浄な高濃度酸素を供給するために、高濃度酸素に含まれる細菌類を捕集して除菌する。
圧力センサ52は、連続使用であれば吐出圧、同調式であれば使用者の呼吸を検出するためのセンサであり、バクテリアフィルタ51の下流側に流量制限オリフィス53を介して接続されている。酸素出口55には加湿部54によって加湿された高濃度酸素が供給される。加湿された高濃度酸素は、酸素出口55に接続された鼻カニューラや酸素マスクを介して使用者に供給される。
かかる構成に加えて、本実施の形態の酸素濃縮器1は、製品タンク41に備蓄された高濃度酸素をシーブベッド33A、33Bに戻すための管路101A、101Bが設けられている。管路101A、101Bには、それぞれ、排出弁102A、102Bが設けられている。
排出弁102A、102Bは、酸素濃縮器1が使用されているときには“閉”とされ、酸素濃縮器1が使用されていないときには“開”とされる。これにより、酸素濃縮器1が使用されているときには製品タンク41に高濃度酸素が備蓄され、酸素濃縮器1が使用されていないときには製品タンク41内の高濃度酸素がシーブベッド33A、33Bに排出(戻)される。
ここで、“酸素濃縮器1が使用されているとき”とは、使用者によって酸素濃縮器1の操作部において電源をオンさせる操作又は動作開始させる操作が行われ、酸素濃縮器1が動作中とされている状態、のことである。逆に、“酸素濃縮器1が使用されていないとき”とは、使用者によって酸素濃縮器1の操作部において電源をオフさせる操作又は動作停止させる操作が行われ、酸素濃縮器1が動作停止中とされている状態、のことである。
本実施の形態の酸素濃縮器1においては、酸素濃縮器1が使用されていないときには、製品タンク41に備蓄された高濃度酸素を、シーブベッド33A、33Bに戻すことにより、製品タンク41内の高濃度酸素の量を減らすようになっている。また、シーブベッド33A、33Bに戻された高濃度酸素は、シーブベッド33A、33B内の窒素と混合することで、酸素濃度が低くなる。この結果、製品タンク41内に高濃度のまま備蓄されているよりも、安全となる。
ここで、シーブベッド33A、33B内の窒素と混合することで酸素濃度を低くするためには、2つのシーブベッド33A、33Bのうち、使用を停止する直前に窒素が多く含まれるシーブベッドの方に高濃度酸素を戻すことが、より好ましい。つまり、シーブベッド33A、33Bは、上述したように、圧縮空気が送り込まれた加圧状態で、窒素および水分を吸着することで高濃度酸素を生成する吸着工程と、排気サイレンサ32を介して窒素富化空気が排出される再生工程と、を交互に繰り返すので、シーブベッド33A、33Bがどのような状態かに基づいて、どちらのシーブベッド33A、33Bに高濃度酸素を戻すかを選択するとよい。
例えば、吸着工程および再生工程の中間点を過ぎる前に、使用を停止した場合には、再生工程を行っていたシーブベッドの方が吸着工程を行っていたシーブベッドよりも窒素を多く含むと考えられるため、使用停止時には、再生工程を行っていた方のシーブベッドに繋がる管路101Aの排出弁102A、または管路101Bの排出弁102Bを“開”にするとよい。これとは逆に、吸着工程および再生工程の中間点を過ぎた後に、使用を停止した場合には、吸着工程を行っていたシーブベッドの方が再生工程を行っていたシーブベッドよりも窒素を多く含むと考えられるため、使用停止時には、吸着工程を行っていたシーブベッドに繋がる方の管路101Aの排出弁102A、または管路101Bの排出弁102Bを“開”にするとよい。
但し、必ずしも窒素を多く含むシーブベッドにのみ高濃度酸素を戻す必要はなく、両方のシーブベッド33A、33Bに高濃度酸素を戻してもよい。
因みに、シーブベッド33A、33B内の圧力が、製品タンク41内の圧力よりも高いと、排出弁102A、102Bを“開”にしても高濃度酸素がシーブベッド33A、33Bに流入できないので、使用停止時には、排出弁102A、102Bを“開”にすることに加えて、シーブベッド33A、33Bとコンプレッサ20との間に設けられた切替弁SV1、SV3を“開”にすることにより、シーブベッド33A、33B内の圧力を減圧すると好ましい。また、使用停止時に、切替弁SV2、SV4を“開”にすることで、シーブベッド33A、33B内の圧力を減圧してもよい。要は、使用停止時に、シーブベッド33A、33Bの上流側に設けられた管路を開状態にすればよい。但し、排出管を開状態にし続けると、シーブベッド33A、33B内のゼオライトが湿度によって劣化するおそれがあるので、減圧後は排出管を閉状態に戻し、シーブベット33A、33B内のゼオライトの劣化を防止することが好ましい。
さらには、シーブベッド33A、33Bに、図1に示した流路切替部31とは別の排出管を接続し、使用停止時には、その排出管を“開”にすることで、シーブベッド33A、33Bの内部を減圧してもよい。この場合も、減圧後は排出管を閉に戻すことで、シーブベット33A、33B内のゼオライトの劣化を防止することが好ましい。
本実施の形態の構成では、製品タンク41の高濃度酸素は、シーブベッド33A、33B内で窒素と混合されて、酸素濃度が低くされた後に排出されるので、使用停止時に製品タンク41内に残存した酸素を、製品タンク41から直接排出したり、酸素出口55から排出する場合と比較して、安全に残存酸素を排出できる。
図2は、本実施の形態に係る酸素濃縮器の制御系統の概略構成を示す図である。
図2に示すように、制御部60は、CPU(Central Processing Unit)61、RAM(Random Access Memory)62、ROM(Read Only Memory)63等を備えている。CPU61は、処理内容に応じたプログラムをROM63から読み出してRAM62に展開し、展開したプログラムと協働して酸素濃縮器1の各ブロックの動作を制御する。
具体的に説明すると、制御部60には、酸素貯留部40の酸素センサ43、酸素供給部50の圧力センサ52、筐体内部に設置される温度センサ71、その他の各種センサからの検出信号が入力される。また、制御部60には、操作ボタン等を有する操作部81において、例えば使用者による供給流量の設定が行われた場合に、設定流量を指示する操作信号が入力される。また、制御部60には、使用者によって操作部81において酸素濃縮器1の電源をオフさせる操作又は酸素濃縮器1の動作を停止させる操作が行われると、それを示す操作信号が入力される。
これらの入力信号に基づいて、制御部60は、コンプレッサ20の駆動モータの回転数を制御したり、流路切替部31の切替弁SV1〜SV4の開閉状態や開度を制御したり、流量調整部46による調整流量を設定する。このような制御により、酸素濃縮器1から設定流量で高濃度酸素が供給される。
また、制御部60は、酸素濃縮器1が使用されているときには排出弁102を閉状態にし、かつ、酸素濃縮器1が使用されていないときには排出弁102を開状態にする(上述したように、いずれか一方の排出弁102A、102Bを開状態にしてもよく、両方の排出弁102A、102Bを開状態にしてもよい)。
また、制御部60は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などからなる表示部82における表示に係る制御や、スピーカ83からの音声出力に係る制御を行う。表示部82およびスピーカ83は、使用者に各種の情報を報知する際に用いられる。
図示を省略するが、酸素濃縮器1に無線LAN(Local Area Network)やBluetooth(登録商標)等の通信ネットワークに接続可能なインターフェースを設け、外部機器との間で各種データを送受信できるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、製品タンク41に備蓄された高濃度酸素をシーブベッド33A、33Bに戻すための管路101A、101Bと、酸素濃縮器1が使用されているときには管路101A、101Bを閉状態にし、かつ、酸素濃縮器1が使用されていないときには管路101A、101Bを開状態にする制御部60と、を設けた。
これにより、酸素濃縮器1が使用されていないときには、製品タンク41に備蓄されていた高濃度酸素はシーブベッド33A、33B内で窒素と混合されることにより、酸素濃度が低くされる。この結果、製品タンク41に備蓄されていた高濃度酸素を適切に(安全に)扱うことができるようになる。
なお、上述の実施の形態では、管路101A、101Bを設け、製品タンク41に備蓄された高濃度酸素を、この管路101A、101Bを用いて、シーブベッド33A、33Bに戻す場合について説明したが、本発明の構成はこれに限らない。例えば、管路101A、101Bを設けずに、逆止弁36A、36Bと製品タンク41との間の管路と、シーブベッド33A、33Bと逆止弁36A、36Bとの間の管路と、を接続する管路を設け、さらにこの管路を開閉する排出弁を設ける構成としても、上述の実施の形態と同様のことを行うことができる。さらに、逆止弁36A、36Bに代えて、製品タンク41に備蓄された高濃度酸素をシーブベッド33A、33Bに戻すことができるような電磁弁を設けてもよい。
また、上述の実施の形態では、酸素濃縮器1が使用されているときには管路101A、101Bを閉状態にし、かつ、酸素濃縮器1が使用されていないときには管路101A、101Bを開状態にした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、酸素濃縮器1が使用されていないときに、必ずしも管路101A、101Bを開状態にし続ける必要はない。例えば、ある程度の時間だけ開状態を維持し、製品タンク41内の高濃度酸素の量が目標の値以下になったら、閉状態にしてもよい。
要は、酸素濃縮器1が使用されているときには管路の状態を製品タンク41からシーブベッド33A、33Bに高濃度酸素が戻らない状態に設定し、かつ、酸素濃縮器が使用されていないときには管路の状態を製品タンク41からシーブベッド33A、33Bに高濃度酸素が戻ることが可能な状態に設定すればよい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 酸素濃縮器
10 空気取入部
20 コンプレッサ
30 PSA部
31 流路切替部
32 排気サイレンサ
33A、33B シーブベッド
SV1〜SV4 切替弁
40 酸素貯留部
41 製品タンク
50 酸素供給部
60 制御部
101A、101B 管路
102A、102B 排出弁

Claims (3)

  1. 圧縮空気から窒素を分離することで、高濃度酸素を生成する2つのシーブベッドと、
    前記シーブベッドにより生成された高濃度酸素を備蓄するタンクと、
    前記タンクと前記シーブベッドとを繋ぐ管路と、
    酸素濃縮器が使用されているときには前記管路の状態を前記タンクから前記シーブベッドに前記高濃度酸素が戻らない状態に設定し、かつ、酸素濃縮器が使用されていないときには前記管路の状態を前記タンクから前記シーブベッドに前記高濃度酸素が戻ることが可能な状態に設定する制御部と、
    を具備し、
    前記制御部は、酸素濃縮器が使用されていないとき、前記タンク内の前記高濃度酸素を前記2つのシーブベッドのうち、使用停止直前に窒素がより多く含まれているシーブベッドに優先的に導入させる、
    酸素濃縮器。
  2. 前記制御部は、吸着工程および再生工程の中間点を過ぎる前に、前記酸素濃縮器の使用が停止された場合には、前記タンク内の前記高濃度酸素を再生工程を行っていたシーブベッドに優先的に導入させる、
    請求項1に記載の酸素濃縮器。
  3. 前記制御部は、吸着工程および再生工程の中間点を過ぎた後に、前記酸素濃縮器の使用が停止された場合には、前記タンク内の前記高濃度酸素を吸着工程を行っていたシーブベッドに優先的に導入させる、
    請求項1に記載の酸素濃縮器。
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