JP5954124B2 - 情報処理サービスプログラム,情報処理サービス方法,情報処理サービス端末及び情報処理サービスシステム - Google Patents

情報処理サービスプログラム,情報処理サービス方法,情報処理サービス端末及び情報処理サービスシステム Download PDF

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本発明は,情報処理サービスプログラム,情報処理サービス方法,情報処理サービス端末及び情報処理サービスシステムに関する。
スマートフォンなどの携帯情報端末の各種のセンサ機能を利用して様々な情報処理サービスを提供することが行われている。例えば,GPS機能を利用して受信した衛星電波を情報処理して現在位置を検出し,現在位置をユーザに提供するサービスなどがある。または,ジャイロセンサや加速度センサの出力を情報処理して歩数等を計算しその情報処理結果をユーザに提供するサービスなどがある。
特開2004−265009号公報 特開2007−007150号公報 特開2002−181552号公報
上記のような情報処理は,端末装置で行われることもあれば,端末装置と通信接続可能なサーバで行われることもある。端末装置内の限られた計算リソースを使用して行う簡易処理による結果は,短時間で得ることができるが処理結果の精度,品質はあまり高くない。一方,データセンタなどのサーバ内の豊富な計算リソースを使用して行う詳細処理による結果は,精度,品質は高いが,端末とサーバ間の通信処理により処理結果を得るまでに遅延時間が発生する。すなわち,端末内で行われる簡易処理は待ち時間は短いが精度・品質は低く,データセンタのサーバ内で行われる詳細処理は精度・品質は高いが待ち時間が長い。
このように,処理結果の精度や品質と,処理結果を得るまでの待ち時間とはトレードオフの関係にある。しかし,一定以上の精度,品質のサービスを,可能な限り短時間でユーザに提供することが望ましい。したがって,精度や品質と,待ち時間が異なる複数のサービスを適切に使い分けることで,ユーザの満足度を高めることが望まれる。
そこで,本発明の目的は,一定以上の精度,品質のサービスを,可能な限り短時間でユーザに提供する情報処理サービスプログラム,情報処理サービス方法,情報処理サービス端末及び情報処理サービスシステムを提供することにある。
情報サービスプログラムの第1の側面は,サーバと通信可能な端末装置において入力情報を情報処理して処理結果を出力する情報処理サービス処理をコンピュータに実行させる情報処理サービスプログラムであって,
前記情報処理サービス処理は,
前記端末装置が,前記入力情報を情報処理する簡易処理を行って簡易処理結果を出力する工程と,
前記端末装置が,前記入力情報を前記サーバに送信して,前記サーバが前記入力情報を情報処理する詳細処理を前記サーバに要求する工程と,
前記端末装置が前記サーバから前記詳細処理により出力された詳細処理結果を受信する工程と,
前記端末装置が,前記簡易処理結果の詳細処理結果に対する出力誤差に応じて基準待ち時間を設定する工程と,
前記端末装置が,前記簡易処理結果の出力から前記基準待ち時間後までに前記詳細処理結果を受信していれば前記詳細処理結果をユーザに提供し,受信していなければ前記簡易処理結果をユーザに提供する工程とを有する。
第1の側面によれば,一定以上の精度,品質のサービスを,可能な限り短時間でユーザに提供することができる。
情報処理サービスシステムの概略構成を示す図である。 図1の情報処理サービスシステムの概略動作を示す図である。 本実施の形態における端末装置の構成図である。 本実施の形態におけるサーバの構成図である。 端末装置の処理制御手段13Aによる処理制御のフローチャート図である。 簡易処理と,詳細処理と,その比較結果と,基準待ち時間の履歴の具体例を示す図である。 情報処理サービスシステムの全体概略図である。 図7の端末装置と詳細処理サーバとコンテンツサーバの構成例を示す図である。 電波マップの一例を示す図である。 改良例における端末装置の処理制御手段13Aによる処理制御のフローチャート図である。 図10のフローチャート図を適用した場合における,位置座標をユーザに提供する情報処理サービスの一例である。 図11と同じ簡易処理結果の出力座標と詳細処理結果の出力座標の変化を示す図である。 本変形例2における端末装置の処理制御手段13Aの制御のフローチャート図である。 変形例2が適用された場合の具体例を示す図である。
図1は,情報処理サービスシステムの概略構成を示す図である。この情報処理サービスシステムは,スマートフォンなどの携帯情報端末である端末装置10と,クラウドデータセンタなどのサーバ30とを有し,端末装置10とサーバ30とはネットワーク20を介して互いに通信可能に構成されている。
端末装置10は,CPU11と,通信手段12と,情報処理サービスの処理の制御を行う処理制御手段13Aと,端末装置内のセンサなどで取得されたセンサ値やユーザからの入力値などの入力情報を情報処理して結果を出力する簡易処理手段13Bと,簡易処理手段13Bが情報処理を行う時に参照する参照情報を記憶する参照情報記憶部14とを有する。処理制御手段13Aと簡易処理手段13Bとはプログラムであり,このプログラムをCPU11が実行することでそれぞれの処理制御と簡易処理とが実行される。
情報処理サービスは,例えば一例として,通信手段12が受信する基地局からの電波の強度を入力値として,端末装置10の位置を情報処理によって算出し,位置情報を処理結果として出力またはユーザに提供するサービスである。処理制御手段13Aが,そのような情報処理サービス全般を制御し,簡易処理手段13Bが入力値を情報処理して位置情報を処理結果として出力する。簡易処理手段13Bは,この位置情報を求める情報処理において,後述する電波マップを有する参照情報14を参照する。
上記以外に,端末装置10での入力値に対して何らかの情報処理を行って処理結果をユーザに提供する情報処理サービスも,本実施の形態の情報処理サービスシステムに適用可能である。
サーバ30は,CPU31と,通信手段32と,情報処理サービスの処理の制御を行う処理制御手段33Aと,端末装置10から送信される詳細情報処理要求に添付される入力値を情報処理して詳細処理結果を出力する詳細処理手段33Bと,詳細処理手段33Bが情報処理時に参照する参照情報を記憶する参照情報記憶部34とを有する。
端末装置10内のCPU11によって実行される簡易処理手段13Bは,端末装置内の参照情報14を参照して入力値を情報処理する。端末装置10内のCPU11は処理能力がそれほど高くなく,参照情報12の情報量もそれほど多くないので,簡易処理手段によって生成される簡易処理結果の精度あるいは品質はそれほど高くない。
一方,サーバ30内のCPU31によって実行される詳細処理手段33Bは,サーバ内の参照情報34を参照して,端末装置から送信される入力値を情報処理する。端末装置10と比較すると,サーバ30内のCPU31は処理能力が高く,参照情報12の情報量も多いので,詳細処理手段によって生成される詳細処理結果の精度あるいは品質は端末装置のそれよりも高い。
図2は,図1の情報処理サービスシステムの概略動作を示す図である。端末装置10の処理制御手段13Aは,センサなどで取得した入力値について簡易処理要求と詳細処理要求を発行する(S1)。簡易処理要求は端末装置内の簡易処理手段13Bに対して発行される。また,詳細処理要求は,ネットワーク20を介してサーバの詳細処理手段33Bに対して発行される。
端末装置内の簡易処理手段13Bは,入力値について情報処理を実行する(S2)。簡易処理手段13Bは,簡易な参照情報14を参照して入力値について情報処理を実行する。そして,簡易処理手段13Bは簡易処理結果を出力し,処理制御手段13Aはその簡易処理結果をユーザに通知する(S3)。
一方,端末装置内の処理制御手段13Aにより送信された詳細処理要求は,ネットワーク20を介する通信処理によりサーバ30で受信される(S4)。この通信処理には通信状況に応じた通信時間を要する。そして,サーバ内の詳細処理手段33Bは,受信した詳細処理要求に添付されている入力値について,詳細参照情報34を参照して,詳細な情報処理を実行する(S5)。その後,処理制御手段33Aは,詳細処理により出力された詳細処理結果をネットワーク20を介して端末装置11に送信する(S6)。そして,通信時間後に,端末装置の処理制御手段13Aは詳細処理結果を受信し(S7),その詳細処理結果をユーザに通知する(S8)。
図2のフローチャートでは,簡易処理結果と詳細処理結果の両方がユーザに通知されているが,端末装置11の処理制御手段13Aは,いずれか一方の処理結果を出力またはユーザに通知する。
図2に示されるとおり,端末装置による簡易処理には通信時間による遅延がなく比較的短時間で簡易処理結果が出力される。ただし,参照情報14などのデータ量が少なく,そのような制限された計算リソースによって生成される簡易処理結果は精度や品質が低い。一方,サーバによる詳細処理には通信時間による遅延が発生するので簡易処理結果よりも一定の遅延時間後でなければ得られない。ただし,参照情報34などのデータ量が多く,そのような大きな計算リソースによって生成される詳細処理結果は精度や品質が高い。
そこで,本実施の形態では,一定以上の精度,品質のサービスを可能な限り短時間でユーザに提供するために,精度や品質と,待ち時間が異なる簡易処理と詳細処理を適切に使い分ける。以下,その実施の形態について説明する。
[本実施の形態]
図3は,本実施の形態における端末装置の構成図である。図1に示した端末装置と同じ構成要素には同じ引用番号を付している。図3の端末装置の図1の端末装置と異なる構成は,処理制御手段13Aと簡易処理手段13Bとを有するプログラムの記憶媒体13と,簡易処理結果の出力から詳細処理結果を受信するまでの待ち時間に対応する時間差の履歴情報と,簡易処理結果と詳細処理結果との差である出力誤差の履歴情報とを記録する記録媒体15と,センサ16と,入出力手段17である。出力誤差は,詳細処理結果に対する簡易処理結果の誤差である。
そして,処理制御手段13Aは,簡易処理手段による情報処理において参照する簡易な参照情報14の更新,維持を行う参照情報管理機能と,簡易処理手段13Bに対して簡易処理要求を発行する機能と,サーバに対して詳細処理要求を送信する機能と,その詳細処理結果を受信する機能と,詳細処理結果の受信を待つ基準待ち時間を制御する機能と,簡易処理結果または詳細処理結果のいずれかを出力またはユーザに通知する機能とを有する。
処理制御手段13Aの参照情報管理機能は,簡易処理手段13Bが入力値に対して情報処理を行う時に参照する参照情報を,定期的に更新する機能である。最新の参照情報は,ネットワークを介してサーバ30からダウンロードされる。それ以外の機能については後で詳述する。
図4は,本実施の形態におけるサーバの構成図である。図1に示したサーバと同じ構成要素には同じ引用番号を付している。図4のサーバの図1のサーバと異なる構成は,処理制御手段33Aと詳細処理手段33Bとを有するプログラムの記憶媒体33と,入出力手段35である。
サーバ30の処理制御手段33Aは,詳細処理手段による情報処理において参照する詳細な参照情報34と,端末装置の簡易処理手段が参照する簡易な参照情報14との更新,維持を行う参照情報管理機能と,端末装置10からの詳細処理要求を受信して詳細処理手段33Bに転送する機能と,詳細処理手段33Bが出力する詳細処理結果を端末装置10に送信する機能とを有する。
処理制御手段33Aの参照情報管理機能は,詳細な参照情報34を最新のものに更新し維持すると共に,端末装置の簡易な参照情報14を端末装置に送信して更新させる。これらの最新の参照情報34,14は,例えばネットワーク20を介して別のサーバからダウンロードされるか,入出力手段35から入力される。
図5は,端末装置の処理制御手段13Aによる処理制御のフローチャート図である。また,図6は,簡易処理と,詳細処理と,その比較結果と,基準待ち時間の履歴の具体例を示す図である。この履歴データは,図3の履歴情報の記録媒体15に格納される。図6の具体例を参照しながら,図5の処理制御のフローチャート図について説明する。
図6は,端末装置とサーバとが,端末装置10のセンサなどが取得した入力値から端末装置の位置を算出する情報処理を行って,位置座標を出力またはユーザに提供する情報処理サービスの一例である。したがって,図6では,入力値の入力時間と,簡易処理結果の出力時間とその出力座標,詳細処理結果の端末装置による受信時間とその出力座標,簡易処理と詳細処理の比較結果,処理制御手段13Bの基準待ち時間制御機能により生成される基準待ち時間の履歴が示されている。そして,比較結果には,簡易処理の出力時間から詳細処理の受信時間までの時間差と,両処理による出力座標の差である出力誤差とが含まれる。
図5のフローチャート図に示されるとおり,処理制御手段13Aは,センサ16などが取得したセンサデータを取得し(S10),簡易処理手段13Bに簡易処理要求を発行し(S11),同時にサーバ30に対して詳細処理要求をセンサデータと共に送信する(S12)。簡易処理要求手段13Bは,センサデータを入力値として参照情報14を参照して端末装置の位置を算出する情報処理を実行する。その結果,処理制御手段13Aは,簡易処理結果である位置情報を取得する(S13)。処理制御手段13Aは,サーバとの通信時間がないので,簡易処理結果を比較的短時間で取得できるが,簡易的な参照情報を利用するなど計算リソースが乏しいので,簡易処理結果の精度,品質は高くない。
一方,サーバ30の処理制御手段33Aが,端末装置10からの詳細処理要求をセンサデータと共に受信すると,詳細処理手段33Bが詳細な参照情報34を参照して端末装置の位置を計算する詳細処理を実行し,その詳細処理結果である位置情報を端末装置10に返信する。ただし,端末装置10がサーバから詳細処理結果を受信するまで通信時間を含めて一定の遅延時間を要する。
端末装置の処理制御手段13Aは,あらかじめ設定している基準待ち時間が経過するまで(S15のY),詳細処理結果の受信を待つ(S14)。そして,基準待ち時間経過するまでに詳細処理結果を受信した場合は(S14のY),その詳細処理結果をユーザに通知する(S16)。一方,詳細処理結果を受信しないまま基準待ち時間が経過すると,端末装置の処理制御手段13Aは,簡易処理結果をユーザに通知する(S17)。したがって,処理制御手段13Aは,基準待ち時間経過後に,簡易処理結果または詳細処理結果のいずれかを出力またはユーザに通知する。ここでユーザとは,端末装置を所有するユーザや,端末装置内の別のサービスを提供するサービス提供手段や,サーバなどであり,情報処理サービスの内容によって異なる。
端末の処理制御手段13Aは,詳細処理結果を受信した後(S14のY,S18のY),基準待ち時間を設定する(S19)。この基準待ち時間は,簡易処理結果の詳細処理結果に対する出力誤差に応じた時間に設定される。すなわち,詳細処理結果は高精度であるので誤差がゼロと仮定すると,簡易処理結果の出力誤差は,簡易処理結果と詳細処理結果の差に対応する。そして,その出力誤差が大きいほど,基準待ち時間を長く設定する。そして,次回の情報処理の時に,その設定した基準待ち時間に基づいて,図5の制御を行う。その結果,端末の処理制御手段13Aは,前回の情報処理時の簡易処理結果の出力誤差が大きいほど,より長い基準待ち時間が経過するまで詳細処理結果を待つことで,一定以上の精度・品質の処理結果を可能な限り短時間でユーザに提供することができる。
図6を参照して説明すると,センサデータの入力時間10:00:00に対する情報処理では,端末装置による簡易処理により,時間10:00:01に出力座標(10,8)が出力され,サーバによる詳細処理により,時間10:00:10に出力座標(9,9)が出力されている。
そこで,処理制御手段13Aは,時間差9秒,出力誤差1.4mを検出する。そして,処理制御手段13Aは,出力誤差1.4mに基づいて,基準待ち時間を4.2秒に設定している。この基準待ち時間の計算式の一例は,図6に示されるとおり,出力誤差に定数K(K=3)を乗算した秒数である。この設定された基準待ち時間4.2秒は,次の時間10:10:00に入力されるセンサデータに対する情報処理の時に利用される。
すなわち,処理制御手段13Aは,次の時間10:10:00に入力されるセンサデータに対する情報処理では,簡易処理により,時間10:10:02にその出力座標(8,8)が出力され,サーバによる詳細処理により,時間10:10:11にその出力座標(6,6)が出力されている。したがって,時間差は9秒,出力誤差は2.8mである。この場合,詳細処理結果を得るまでに待った時間差9秒よりも,前回に設定した基準待ち時間4.2秒のほうが短い。したがって,処理制御手段13Aは,簡易処理による出力座標を処理結果としてユーザに通知したことになる。そして,処理制御手段13Aは,出力誤差2.8mに基づいて,次の情報処理での基準待ち時間8.4秒を設定する。
同様に,処理制御手段13Aは,次の時間10:20:00に入力されるセンサデータに対する情報処理では,簡易処理により,時間10:20:01にその出力座標(7,9)が出力され,サーバによる詳細処理により,時間10:20:07にその出力座標(6,6)が出力されている。したがって,時間差は6秒,出力誤差は3.2mである。この場合,詳細処理結果を得るまでに待った時間差6秒よりも,前回に設定した基準待ち時間8.4秒のほうが長い。したがって,処理制御手段13Aは,詳細処理による出力座標を処理結果としてユーザに通知していることになる。そして,処理制御手段13Aは,出力誤差3.2mに基づいて,次の情報処理での基準待ち時間9.6秒を設定する。つまり,出力誤差が悪化したことで,次回の基準待ち時間がより長く設定される。
このように,端末装置とサーバとの間の通信環境は刻一刻と変化し予測することが困難である。そこで,上記の実施の形態では,簡易処理結果と詳細処理結果の差である出力誤差に応じて基準待ち時間を設定し,出力誤差が大きくなるほど基準待ち時間を長く設定し,詳細処理結果を受信してユーザに提供できる可能性を高めている。逆に,出力誤差が小さくなるほど基準待ち時間を短く設定し,通信環境が少しでも悪化した場合には詳細処理結果を長く待つことなく,出力誤差が少なかった簡易処理結果をユーザに通知する。これにより,一定以上の精度・品質の処理結果を可能な限り短時間でユーザに提供することができる。
なお,上記の例では,位置検出の誤差は移動中の端末装置の位置に依存して徐々に変化するので,前回の情報処理時の出力誤差に基づく基準待ち時間を利用している。
[本実施の形態の一例]
本実施の形態は,様々な情報処理により生成される出力値をユーザに提供するサービスに適用可能である。そこで,以下,情報処理サービスの一例として,端末装置の位置検出サービスを例にして,本実施の形態の情報処理サービスシステムについて説明する。
図7は,情報処理サービスシステムの全体概略図である。この情報処理サービスシステムは,端末装置10の位置情報をユーザに提供する。具体的には,図7では,展示会場内を移動する端末装置10の位置を,端末装置10による簡易処理とサーバ30による詳細処理の組み合わせにより提供する。展示会場は,複数のエリアA-Dを有し,それぞれのエリアで異なる展示を行う。そして,端末装置10は,その位置情報に基づいて,展示会場内のどのエリア内に位置しているかを検出し,検出されたエリアに対応するコンテンツをユーザに通知する。エリアに対応するコンテンツは,例えば,各エリアの展示内容の見所や解説などである。
コンテンツサーバ40は,全てのエリアに対応するコンテンツを保持しており,適宜,端末装置10がそのコンテンツをダウンロードする。そして,端末装置10はそのダウンロードしたコンテンツを保持して,検出された位置情報に対応するコンテンツを端末装置10の入出力手段から出力して,ユーザに通知する。
展示会場内には複数の基地局BSが設けられ,端末装置10は,これらの基地局BSを介して詳細処理サーバ30やコンテンツサーバ40と通信する。したがって,端末装置10内の通信手段は,展示会場内の基地局BSからの電波を受信する。端末装置10は,展示会場内の位置に応じて,一部の基地局BSからは電波を受信し,他の基地局BSからは電波を受信しない。また,受信電波の強度は,ある基地局からは強く,別の基地局からは弱い。
そこで,端末装置内のセンサがこのいくつかの基地局BSからの受信電波の強度を検出し,その受信電波強度の組み合わせに基づいて,端末装置10及び詳細処理サーバ30が,あらかじめ作成されている電波マップを参照し,端末装置の現在の位置を情報処理により算出する。この電波マップが,端末装置10内の参照情報であり,詳細処理サーバ30内の参照情報である。
図8は,図7の端末装置と詳細処理サーバとコンテンツサーバの構成例を示す図である。端末装置10と,詳細処理を行うサーバ30と,コンテンツサーバ40とが,ネットワーク20を介して通信可能に接続されている。端末装置10は,図3の端末装置と異なる構成として,参照情報である電波マップを記憶する記憶媒体14と,コンテンツサーバ40からダウンロードしたコンテンツを記憶する記憶媒体18とを有する。それ以外は,図3の端末装置と同じ構成である。詳細処理サーバ30は,図4のサーバと異なる構成として,参照情報である電波マップを記憶する記憶媒体34を有する。それ以外は,図4のサーバと同じ構成である。コンテンツサーバ40は,図示しないが,CPUと通信手段とコンテンツを記憶する記憶媒体とコンテンツを端末装置に送信する制御プログラムとを有する。
図9は,電波マップの一例を示す図である。電波マップは,複数の位置座標(X1,Y1)-(Xn,Yn)に対応して複数の基地局BS1-BS8からの受信信号の強度L1-L3を有するテーブルデータである。端末装置10は,位置座標に応じて,ある基地局からは様々な強度の受信信号を受信し,別の基地局からは受信しない。たとえば,図9の例では,端末装置10が位置座標(X1,Y1)に位置している場合は,基地局B1,B2,B3,B4からの受信電波の強度はそれぞれL1,L2,L3,L1であり,それ以外の基地局からは受信電波の強度はほとんどゼロである。ここで,電波強度はL1<L2<L3の関係にあるとする。それ以外の位置座標も同様であり,図9に示すとおりである。このような電波マップは,あらかじめ展示会場内での測定により取得されている。
このような場合,例えば,端末装置10が位置座標(X1,Y1)と(X2,Y2)の中間点に位置していれば,端末装置10のセンサは,それぞれの位置座標(X1,Y1),(X2,Y2)で受信すべき基地局からの受信電波の強度の組み合わせを50%ずつの重みで受信すると考えられる。したがって,端末装置10と詳細処理サーバ30とは,センサが検出した基地局からの受信電波の組み合わせ情報を演算することで,位置座標(X1,Y1)と(X2,Y2)の中間点が現在の位置であると算出することができる。
図8に示した端末装置10の電波マップの記憶媒体14と詳細処理サーバ30の電波マップの記憶媒体34には,図9のような電波マップが記憶されている。ただし,端末装置10の記憶媒体14の容量には限界があるので,その電波マップの位置座標の数も限定的である。つまり,座標密度が疎である。一方,省サーサーバ30の記憶媒体34の容量にはそのような限界がなく,その電波マップの位置座標の数は,端末装置のものよりも多く,座標密度はより密である。
そのため,端末装置10の簡易処理手段13Bは,位置座標数が少ない簡易な電波マップを参照して現在位置を算出するので,出力される位置座標の精度は低い。一方,詳細処理サーバ30の詳細処理手段33Bは,位置座標数が多い詳細な電波マップを参照して現在位置を算出するので,出力される位置座標の精度は高い。
図8の情報処理サービスシステムにおいても,端末装置10の処理制御手段13Aが,図5のフローチャートと図6の履歴の例のように,簡易処理結果と詳細処理結果の差分である出力誤差に応じて,基準待ち時間を設定する。そして,処理制御手段13Aは,次の位置座標の算出処理の時に,その基準待ち時間まで待って,簡易処理結果による位置座標か詳細処理結果による位置座標かを出力し,ユーザに通知する。
さらに,図8の場合は,端末装置の処理制御部13Aは,その検出した位置座標に基づいてエリアを判定し,判定されたエリアに対応するコンテンツを,あらかじめダウンロードしているコンテンツから選択して,ユーザに出力する。これにより,ユーザには,展示エリアに対応したコンテンツがプッシュ通知される。
エリアを判定するたびに,コンテンツサーバからそのエリアのコンテンツをダウンロードしてもよいが,展示会場内は多数の端末装置が移動中であるので,通信状態はあまり良くなく,通信速度が遅い場合が多い。したがって,端末装置にはコンテンツサーバ内のコンテンツをあらかじめダウンロードしているほうが好ましい場合がある。
[変形例1]
次に,図7に示したように,算出された位置座標に基づいてどのエリアかを検出し,そのエリアに対応するコンテンツをユーザに提示するサービスを行う場合は,算出される位置座標には端末装置がエリア内のどこに位置しているかによって許容誤差が異なる。つまり,端末装置がエリアの境界から離れた位置にいる場合は,算出される位置座標の許容誤差は大きいが,エリアの境界近傍にいる場合は,算出される位置座標の許容誤差は小さい。つまり,端末装置がエリアの境界に近いほど,誤差が小さい高精度の位置座標を出力することが必要であり,一方,エリアの境界から離れているほど,低精度の位置座標を出力すれば良い。
そこで,図8の情報処理サービスシステムでは,図5のフローチャートを改良して,基準待ち時間を出力誤差に応じて設定することに加えて,算出された位置座標がエリアの境界から遠いほどその設定した基準待ち時間を短く修正する。つまり,その時の許容誤差が大きいほど基準待ち時間をより短く修正する。そして,より好ましくは,許容誤差が出力誤差より大きい場合には,簡易処理結果の位置座標でもエリア検出を適切に行うことができると予測されるので,出力誤差に応じて設定した基準待ち時間をより短く設定する。ただし,出力誤差は簡易処理結果と詳細処理結果が必要であるので,前回の位置検出工程での出力誤差を利用し,許容誤差はできるだけ現在の誤差が好ましいので今回の位置検出工程での簡易処理結果の位置座標を利用する。
図10は,上記の改良例における端末装置の処理制御手段13Aによる処理制御のフローチャート図である。図5のフローチャート図と異なる工程は,工程S20の基準待ち時間設定(2)である。つまり,図10では,工程S19の基準待ち時間設定(1)に加えて,工程S20の基準待ち時間設定(2)がある。
そして,この工程S20の基準待ち時間設定(2)では,前回の位置座標の算出処理時に工程S19の基準待ち時間設定(1)で出力誤差に応じて設定した基準待ち時間を,簡易処理結果の位置座標に対応する許容誤差に応じて,より短くするよう修正する。例えば,許容誤差が大きければ基準待ち時間はより短く修正される。より好ましくは,今回の許容誤差が前回の出力誤差より大きい場合に,前回の出力誤差に応じて設定した基準待ち時間をより短く修正する。これにより,詳細処理結果を長い時間待つことなく,簡易処理結果をユーザに通知することができる。
逆に,今回の許容誤差が前回の出力誤差より小さい場合は,前回の出力誤差に応じて設定した基準待ち時間を変更しない。あるいは,今回の許容誤差が前回の出力誤差よりかなり小さい場合は,逆に前回の出力誤差に応じて設定した基準待ち時間を長く修正する。これにより,詳細処理結果の位置座標を利用して高い精度でエリアを検出できる確率を高めることができる。
図11は,図10のフローチャート図を適用した場合における,位置座標をユーザに提供する情報処理サービスの一例である。そして,図12は,図11と同じ簡易処理結果の出力座標と詳細処理結果の出力座標の変化を示す図である。
図12には,図11の簡易処理結果の出力座標(9,6)(6,4)(5,6)(4,9)と,簡易処理結果の出力座標(9,8)(6,6)(5,8)(4,11)とが示されている。図12では簡易処理の出力座標は四角内に示されている。そして,端末装置は,エリアC内を移動しながら,エリアAとCとの境界に近づいている。図12の例では,エリアA,C間の境界はY座標=10.5の直線である。これによれば,4回の位置座標検出における簡易処理の出力座標のエリアA,C間の境界までの距離は,4.5m, 6.5m, 4.5m, 1.5mであり,図11に示されるとおり,この境界までの距離が許容誤差に対応する。
そこで,図11を参照しながら,図10のフローチャート図による基準待ち時間の設定と修正の制御について説明する。
[入力時間10:00:00]では,出力誤差が2.0mであるため,工程S19での基準待ち時間の設定では, 6.0秒に設定される。この工程S19での基準待ち時間の演算式は,図5の場合と同じであり,出力誤差に定数K(K=3)を乗算した値を秒とする。また,端末装置はエリアC内に位置していると検出されている。
[入力時間10:10:00]では,簡易処理結果による位置座標が(6,4)であるため,エリアA,C間の境界までの距離は6.5mであり,許容誤差は6.5mとなる。この許容誤差は前回の出力誤差2.0mよりも大きいので,設定済みの基準待ち時間6.0秒は0.5(規定値)倍されて,3.0秒に短縮される。この場合は,時間差が9秒であったため,簡易処理結果の位置座標がユーザに通知される。
[入力時間10:20:00]では,簡易処理結果による位置座標が(5,6)であるため,エリアA,C間の境界までの距離は4.5mであり,許容誤差は4.5mとなる。この許容誤差は前回の出力誤差2.0mよりも大きいので,設定済みの基準待ち時間6.0秒は0.5(規定値)倍されて,3.0秒に短縮される。この場合も,時間差が5秒と3.0秒より長いので,簡易処理結果の位置座標がユーザに通知される。
[入力時間10:30:00]では,逆に,簡易処理結果による位置座標が(4,9)であるため,エリアA,C間の境界までの距離は1.5mであり,許容誤差は1.5mとなる。この許容誤差は前回の出力誤差2.0mよりも小さいので,設定済みの基準待ち時間6.0秒は短縮されない。その結果,今回は,時間差5秒が基準待ち時間6.0秒より短く,詳細処理の出力座標(4,11)を受信することができる。それにより,簡易処理結果の位置座標(4,9)ではエリアCと判定されるが,詳細処理結果の位置座標(4,11)により端末装置はエリアA内に位置すると正しく検出される。
このように,位置情報を利用してサービスを提供する場合,場所によって必要とされる出力の精度が異なるので,許容誤差が大きい場合は長時間待つことなく簡易処理結果の出力座標を出力する。より好ましくは,前回の出力誤差より許容誤差が大きければ,今回の出力誤差も同様に許容誤差が大きいと予測されるので,基準待ち時間を短くして長時間待つこと無く簡易処理結果の出力座標を出力する。
図10の更に変形例として,次のように基準待ち時間を設定してもよい。すなわち,工程S19の基準待ち時間(1)の後に,その時の詳細処理結果の出力座標に基づく許容誤差(エリア境界までの距離)で基準待ち時間の修正を行う。つまり,その許容誤差が出力誤差より大きければ工程S19で設定した基準待ち時間を短くした修正基準待ち時間を求めておく。
そして,次の位置座標検出工程では,その工程での簡易処理結果の位置座標(現在の位置座標)が前回の検出工程で検出した詳細処理結果の位置座標と近ければ,つまり端末装置の移動量が小さければ,上記の工程S19後に修正した修正基準待ち時間を採用する。この場合,現検出工程での簡易処理結果の位置座標が,前回の検出工程での簡易処理結果の位置座標と詳細処理結果の位置座標との差(出力誤差)の範囲内であれば,端末装置の移動量が小さいと判断する。ただし,現検出工程での簡易処理結果の位置座標(現在の位置座標)が前回の検出工程での詳細処理結果の位置座標より離れていれば,工程S20で,その現在の位置座標に基づく許容誤差(エリア境界までの距離)と前回の出力誤差とを比較して,前述のとおり工程S19で設定した基準待ち時間を修正する。これにより,より高い精度の許容誤差に基づいて基準待ち時間の修正を行うことができる。
さらにこの時,端末の移動を判断するための基準として,前回の出力誤差ではなく,所定の一定時間内の出力誤差の中の最大の値,あるいは詳細処理結果の位置座標が所定の一定範囲以内にあるデータ内の出力誤差の中の最大の値を利用しても良い。
[変形例2]
変形例2では,図3,4,5の情報処理サービスや,図7,8の情報処理サービスにおいて,詳細処理結果の受信が一定時間以上遅れる場合は,次の検出工程でも同様の遅れが生じる蓋然性が高いので,暫くの間詳細処理要求の頻度を下げる。例えば,ある程度出力誤差が小さいことが期待できる時は,基準待ち時間だけ待って詳細処理結果を得たとしても簡易出力結果と精度は大差ないので,その場合は,詳細処理要求を控えて通信コストや通信に要する電力消費を抑制することが望ましい。しかも,詳細処理結果の遅延時間が一定時間以上遅れる通信環境は,暫くの間は改善されないと予測されるので,当面の間は,簡易処理結果だけを利用する。
このように,設定された基準待ち時間より詳細処理結果の遅延時間が長くて,結局詳細処理結果を得ることができないと予測される場合は,基準待ち時間に対する詳細処理結果の受信までどの程度長く待たされたかの度合いに応じた回数だけ,詳細処理要求をスキップする。たとえば,簡易処理結果と詳細処理結果の時間差を基準待ち時間で除算した回数だけ,詳細処理要求をスキップする。このロジックによれば,時間差にはその時の通信状況が反映されていて,基準待ち時間にはその時の出力誤差が反映されているので,出力誤差が小さいと期待できる場合に,通信状況が悪ければ暫く間詳細処理結果要求をスキップするという考えが含まれている。
一方で,出力誤差が大きくなると基準待ち時間が長くなるように設定される。それにより,詳細処理結果を受信できる蓋然性が増して,高精度の出力座標を得られる蓋然性が増える。ただし,その場合でも,通信状況の悪化により詳細処理結果の遅延時間が極端に遅くなれば,高精度の出力座標が得られる蓋然性が低下する。したがって,詳細処理結果の遅延時間が基準待ち時間に対して極端に長くなると,上記の制御により詳細処理要求をスキップする。
図13は,本変形例2における端末装置の処理制御手段13Aの制御のフローチャート図である。また,図14は,変形例2が適用された場合の具体例を示す図である。
図13のフローチャートで図5のフローチャートと異なる工程は,詳細処理スキップ判定工程S30,S31と,簡易処理結果通知工程S32である。詳細処理スキップ判定工程S30,S31では,前回の位置検出工程での時間差と基準待ち時間とに基づいて次の演算を行い,詳細処理をスキップする回数を設定し,その設定回数の間は詳細処理をスキップするという判定を行う。
時間差/基準待ち時間=詳細処理スキップ数
そして,工程S30で詳細処理スキップ数がゼロなら通常通り詳細処理要求の送信S12を行うが,詳細処理スキップ数の間であれば詳細処理要求の送信S12は行わない。詳細処理要求の送信S12を行わない場合は,工程S31でYESになり,取得した簡易処理結果をユーザに通知する(S32)。この場合,詳細処理要求を送信していないので,詳細処理結果を受信するまで基準待ち時間待つことは行わない。したがって,受信できる蓋然性が低いほど通信状況が悪化している場合に,無駄な詳細処理を行わずに,短時間で簡易処理結果をユーザに通知できる。
図14の具体例で説明する。
[入力時間10:00:00]では,出力誤差が1.4mであるため,工程S19での基準待ち時間の設定では4.2秒に設定される。この工程S19での基準待ち時間の演算式は,図5の場合と同じであり,出力誤差に定数K(K=3)を乗算した値を秒である。また,時間差は10秒である。
[入力時間10:10:00]では,前回の位置検出工程での時間差10秒と基準待ち時間4.2秒に基づき,工程S30,S32で,上記の演算により詳細処理スキップ数が2回と判定される。したがって,詳細処理要求は送信されず詳細処理結果の出力座標も受信しない。
[入力時間10:20:00]でも,詳細処理要求は送信されず詳細処理結果の出力座標も受信しない。
[入力時間10:30:00]では,詳細処理要求が送信され詳細処理結果が受信される。そして,出力誤差が1.0mであるため,工程S19での基準待ち時間の設定では3.0秒に設定される。また,時間差は9秒である。
[入力時間10:40:00]では,前回の位置検出工程の時間差9秒と基準待ち時間3.0秒に基づき,詳細処理スキップ回数が3回と判定される。つまり,時間差は前回の10秒と大差がない9秒であるが,出力誤差が1.0mと高精度になったため,詳細処理スキップ回数は3回と増加している。そして,詳細処理要求は送信されず詳細処理結果の出力座標も受信しない。
[入力時間10:50:00],[入力時間11:00:00]でも,詳細処理要求は送信されず詳細処理結果の出力座標も受信しない。
[入力時間11:10:00]では,詳細処理要求が送信され詳細処理結果が受信される。そして,出力誤差が1.0mであるため,工程S19での基準待ち時間の設定では3.0秒に設定される。また,時間差は2秒となり,通信状況が改善されている。
[入力時間11:20:00]では,前回の位置検出工程の時間差9秒と基準待ち時間3.0秒に基づき,詳細処理スキップ回数が0回と判定される。つまり,通信状況が改善されたので,詳細処理スキップ回数は0回になる。そして,詳細処理要求が送信され詳細処理結果の出力座標が受信される。そして,出力誤差が2.0mと悪くなり,時間差は2秒と前回と同じである。つまり,良好な通信状況は変わっていない。そのため,次の位置検出工程では,出力誤差が悪化したことに伴って基準待ち時間が長くなったため,詳細処理スキップ回数は0回と判定され,詳細処理要求が行われる。
このように,出力誤差が少ない状況で通信状況が悪化すると,詳細処理要求が送信されずに,詳細処理要求に伴う通信処理が回避される。
以上の本実施の形態によれば,第1に,出力誤差が悪くなるほど基準待ち時間を長くして,より高精度の詳細処理結果を取得できやすくする一方で,出力誤差が良くなるほど基準待ち時間を短くして処理結果の通知までの遅延時間を短くすることができる。第2に,出力に許容誤差が存在するような情報処理サービスでは,許容誤差が出力誤差より大きい場合は,基準待ち時間をより短く修正して処理結果通知までの遅延時間を短くすることができる。第3に,出力誤差が小さく通信状況の悪化などにより時間差が大きくなれば,詳細処理をスキップして無駄な通信処理を減らすことができる。
以上の実施の形態をまとめると,次の付記のとおりである。
(付記1)
サーバと通信可能な端末装置において入力情報を情報処理して処理結果を出力する情報処理サービス処理をコンピュータに実行させる情報処理サービスプログラムであって,
前記情報処理サービス処理は,
前記端末装置が,前記入力情報を情報処理する簡易処理を行って簡易処理結果を出力する工程と,
前記端末装置が,前記入力情報を前記サーバに送信して,前記サーバが前記入力情報を情報処理する詳細処理を前記サーバに要求する工程と,
前記端末装置が前記サーバから前記詳細処理により出力された詳細処理結果を受信する工程と,
前記端末装置が,前記簡易処理結果の詳細処理結果に対する出力誤差に応じて基準待ち時間を設定する工程と,
前記端末装置が,前記簡易処理結果の出力から前記基準待ち時間後までに前記詳細処理結果を受信していれば前記詳細処理結果をユーザに提供し,受信していなければ前記簡易処理結果をユーザに提供する工程とを有する情報処理サービスプログラム。
(付記2)
付記1において,
前記設定工程において,前記出力誤差が大きいほど,前記基準待ち時間を長く設定する情報処理サービスプログラム。
(付記3)
付記2において,
前記設定工程において,前記簡易処理結果に対して許容される許容誤差が第1の基準値より大きい場合に,前記基準待ち時間をより短く設定する情報処理サービスプログラム。
(付記4)
付記2において,
前記設定工程において,前記簡易処理結果に対して許容される許容誤差が前記出力誤差より大きい場合に,前記基準待ち時間をより短く設定する情報処理サービスプログラム。
(付記5)
付記2において,
前記簡易処理結果の出力から前記詳細処理結果を受信するまでの詳細処理結果待ち時間の前記基準待ち時間に対する比率が第2の基準値より大きい場合に,前記端末装置が,当該比率に応じた回数だけ,前記基準待ち時間を待つことなく前記簡易処理結果をユーザに提供する情報処理サービスプログラム。
(付記6)
付記5において,
前記比率が第2の基準値より大きい場合に,前記端末装置が,前記回数だけ,前記要求工程を行わない情報処理サービスプログラム。
(付記7)
サーバと通信可能な端末装置において入力情報を情報処理して処理結果を出力する情報処理サービス方法であって,
前記端末装置が,前記入力情報を情報処理する簡易処理を行って簡易処理結果を出力する工程と,
前記端末装置が,前記入力情報を前記サーバに送信して,前記サーバが前記入力情報を情報処理する詳細処理を前記サーバに要求する工程と,
前記端末装置が前記サーバから前記詳細処理により出力された詳細処理結果を受信する工程と,
前記端末装置が,前記簡易処理結果の詳細処理結果に対する出力誤差に応じて基準待ち時間を設定する工程と,
前記端末装置が,前記簡易処理結果の出力から前記基準待ち時間後までに前記詳細処理結果を受信していれば前記詳細処理結果をユーザに提供し,受信していなければ前記簡易処理結果をユーザに提供する工程とを有する情報処理サービス方法。
(付記8)
付記1において,
前記設定工程において,前記出力誤差が大きいほど,前記基準待ち時間を長く設定する情報処理サービス方法。
(付記9)
サーバと通信可能であり,入力情報を情報処理して処理結果を出力する情報処理サービス端末装置であって,
前記入力情報を情報処理する簡易処理を行って簡易処理結果を出力する簡易処理手段と,
前記情報処理を制御する処理制御手段とを有し,
前記処理制御手段は,前記入力情報を前記サーバに送信して,前記サーバが前記入力情報を情報処理する詳細処理を前記サーバに要求し,前記サーバから前記詳細処理により出力された詳細処理結果を受信し,前記簡易処理結果の詳細処理結果に対する出力誤差に応じて基準待ち時間を設定し,前記簡易処理結果の出力から前記基準待ち時間後までに前記詳細処理結果を受信していれば前記詳細処理結果をユーザに提供し,受信していなければ前記簡易処理結果をユーザに提供する情報処理サービス端末装置。
(付記10)
付記9において,
前記処理制御手段は,前記出力誤差が大きいほど,前記基準待ち時間を長く設定する情報処理サービス端末装置。
(付記11)
入力情報を簡易処理して簡易処理結果を生成する端末装置と,
前記端末装置と通信可能であって,前記入力情報を詳細処理して詳細処理結果を生成するサーバとを有し,
入力情報を情報処理して処理結果を出力する情報処理サービスシステムであって,
前記端末装置が,前記入力情報を前記サーバに送信して,前記入力情報を情報処理する詳細処理を前記サーバに要求したことに応答して,前記サーバは前記詳細処理を実行して前記詳細処理結果を前記端末装置に送信し,
前記端末装置が,前記サーバから送信される前記詳細処理結果を受信し,
前記端末装置は,さらに,前記簡易処理結果の詳細処理結果に対する出力誤差に応じて基準待ち時間を設定し,前記簡易処理結果の出力から前記基準待ち時間後までに前記詳細処理結果を受信していれば前記詳細処理結果をユーザに提供し,受信していなければ前記簡易処理結果をユーザに提供する情報処理サービスシステム。
(付記12)
付記10において,
前記端末装置は,前記出力誤差が大きいほど,前記基準待ち時間を長く設定する情報処理サービスシステム。
10:端末装置
13A:処理制御手段
13B:簡易処理手段
20:ネットワーク
30:サーバ
33B:詳細処理手段

Claims (9)

  1. サーバと通信可能な端末装置において入力情報を情報処理して処理結果を出力する情報処理サービス処理をコンピュータに実行させる情報処理サービスプログラムであって,
    前記情報処理サービス処理は,
    前記端末装置が,前記入力情報を情報処理する簡易処理を行って簡易処理結果を取得する工程と,
    前記端末装置が,前記入力情報を前記サーバに送信して,前記サーバが前記入力情報を情報処理する詳細処理を前記サーバに要求する工程と,
    前記端末装置が前記サーバから前記詳細処理により出力された詳細処理結果を受信する工程と,
    前記端末装置が,前記詳細処理結果を受信した後に,前記簡易処理結果の詳細処理結果に対する出力誤差に応じて基準待ち時間を設定する工程とを有するサイクルを繰り返し
    さらに,前記端末装置が,前記各サイクルにおいて,前記簡易処理結果の出力から前のサイクルで設定した前記基準待ち時間後までに前記詳細処理結果を受信していれば前記詳細処理結果の受信後に前記詳細処理結果をユーザに提供し,受信していなければ前記基準待ち時間経過後に前記簡易処理結果をユーザに提供する工程有する情報処理サービスプログラム。
  2. 請求項1において,
    前記設定工程において,前記出力誤差が大きいほど,前記基準待ち時間を長く設定する情報処理サービスプログラム。
  3. 請求項2において,
    前記設定工程において,前記簡易処理結果に対して許容される許容誤差が第1の基準値より大きい場合に,前記基準待ち時間をより短く設定する情報処理サービスプログラム。
  4. 請求項2において,
    前記設定工程において,前記簡易処理結果に対して許容される許容誤差が前記出力誤差より大きい場合に,前記基準待ち時間をより短く設定する情報処理サービスプログラム。
  5. 請求項2において,
    前記簡易処理結果の出力から前記詳細処理結果を受信するまでの詳細処理結果待ち時間の前記基準待ち時間に対する比率が第2の基準値より大きい場合に,前記端末装置が,当該比率に応じた前記サイクルの回数だけ,前記基準待ち時間を待つことなく前記簡易処理結果をユーザに提供する情報処理サービスプログラム。
  6. 請求項5において,
    前記比率が第2の基準値より大きい場合に,前記端末装置が,前記回数だけ,前記要求工程を行わない情報処理サービスプログラム。
  7. サーバと通信可能な端末装置において入力情報を情報処理して処理結果を出力する情報処理サービス方法であって,
    前記端末装置が,前記入力情報を情報処理する簡易処理を行って簡易処理結果を取得する工程と,
    前記端末装置が,前記入力情報を前記サーバに送信して,前記サーバが前記入力情報を情報処理する詳細処理を前記サーバに要求する工程と,
    前記端末装置が前記サーバから前記詳細処理により出力された詳細処理結果を受信する工程と,
    前記端末装置が,前記詳細処理結果を受信した後に,前記簡易処理結果の詳細処理結果に対する出力誤差に応じて基準待ち時間を設定する工程とを有するサイクルを繰り返し
    さらに,前記端末装置が,前記各サイクルにおいて,前記簡易処理結果の出力から前のサイクルで設定した前記基準待ち時間後までに前記詳細処理結果を受信していれば前記詳細処理結果の受信後に前記詳細処理結果をユーザに提供し,受信していなければ前記基準待ち時間経過後に前記簡易処理結果をユーザに提供する工程有する情報処理サービス方法。
  8. サーバと通信可能であり,入力情報を情報処理して処理結果を出力する情報処理サービス端末装置であって,
    前記入力情報を情報処理する簡易処理を行って簡易処理結果を出力する簡易処理手段と,
    前記情報処理を制御する処理制御手段とを有し,
    前記処理制御手段は,前記簡易処理手段から前記簡易処理結果を取得し、前記入力情報を前記サーバに送信して,前記サーバが前記入力情報を情報処理する詳細処理を前記サーバに要求し,前記サーバから前記詳細処理により出力された詳細処理結果を受信し,前記詳細処理結果を受信した後に前記簡易処理結果の詳細処理結果に対する出力誤差に応じて基準待ち時間を設定する工程を有するサイクルを繰り返し
    さらに,前記処理制御手段は,前記各サイクルにおいて,前記簡易処理結果の出力から前のサイクルで設定した前記基準待ち時間後までに前記詳細処理結果を受信していれば前記詳細処理結果の受信後に前記詳細処理結果をユーザに提供し,受信していなければ前記基準待ち時間経過後に前記簡易処理結果をユーザに提供する情報処理サービス端末装置。
  9. 入力情報を簡易処理して簡易処理結果を生成する端末装置と,
    前記端末装置と通信可能であって,前記入力情報を詳細処理して詳細処理結果を生成するサーバとを有し,
    入力情報を情報処理して処理結果を出力する情報処理サービスシステムであって,
    前記端末装置が,前記入力情報を簡易処理して簡易処理結果を生成し,前記入力情報を前記サーバに送信して,前記入力情報を情報処理する詳細処理を前記サーバに要求したことに応答して,前記サーバ前記詳細処理を実行して前記詳細処理結果を前記端末装置に送信し,前記端末装置が,前記サーバから送信される前記詳細処理結果を受信し,前記端末装置,さらに,前記詳細処理結果を受信した後に前記簡易処理結果の詳細処理結果に対する出力誤差に応じて基準待ち時間を設定する工程を有するサイクルを繰り返し
    さらに,前記端末装置が,前記各サイクルにおいて,前記簡易処理結果の出力から前のサイクルで設定した前記基準待ち時間後までに前記詳細処理結果を受信していれば前記詳細処理結果の受信後に前記詳細処理結果をユーザに提供し,受信していなければ前記基準待ち時間経過後に前記簡易処理結果をユーザに提供する情報処理サービスシステム。
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