以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態の情報処理システム(表示システム)500の構成を示すブロック図である。なお、図1では、説明の便宜上、遊技店1−1以外の遊技店が有している構成要素を省略しているが、実際には、遊技店1−1以外の遊技店においても、遊技店1−1が有している構成要素と同様の構成要素を有している。
図1に示されるように、本実施形態の情報処理システム500は、遊技店1−1ないし1−nの各々に設置されている遊技店管理装置10、情報処理装置(営業情報管理装置)30、遊技ユニット40−1ないし40−mを有する。また、情報処理システム500は、遊技店情報センタ2に設置されているサーバ装置60(図2参照)をも有している。
図1に示される遊技店1−1ないし1−nは、いわゆるパチンコ店またはパチスロ店である。遊技店1−1ないし1−nは、遊技店情報センタ2の加盟店であり、遊技店情報センタ2に対して自店舗の情報を提供するようになっている。なお、遊技店1−1ないし1−nは互いに同様の構成を有するものであるため、以下においては、説明の便宜上、遊技店1−1ないし1−nのそれぞれを、特に区別する必要がない場合、単に遊技店1と称するものとする。
遊技店情報センタ2は、各加盟店から送られてくる情報を集計して図13Aの第1ランキングテーブルを作成し、この第1ランキングテーブルを各加盟店に提供する事業者である。具体的に、遊技店1は、図11の実施率テーブルを遊技店情報センタ2のサーバ装置60(図2参照)に送っている。遊技店情報センタ2のサーバ装置60は、各遊技店1から送られてきた実施率テーブルに基づいて、図13Aの第1ランキングテーブルを生成する。なお、図13Aの第1ランキングテーブル、図11の実施率テーブルについては後に詳述する。
つぎに、遊技店1に設置されている設備について説明する。図1に示すように、各遊技店(ホール)1は、遊技店管理装置10、情報処理装置30、遊技店管理バス12、情報処理バス13、遊技ユニット40−1ないし40−mを有している。
遊技店管理装置10は、ホールコンピュータと呼ばれる装置であり、遊技店管理バス12を介して遊技ユニット40−1ないし40−mと接続しており、遊技ユニット40−1ないし40−mの動作を監視している。すなわち、遊技店管理装置10は、各遊技ユニット40−1ないし40−mから遊技の状態を示す状態情報(出玉数や払出数を示す情報、大当や確変や時短等を示す情報等)を入力し、各遊技ユニット40−1ないし40−mの台番号と前記状態情報とを紐付けた遊技店管理データベース(不図示)を更新して記憶している。
そして、遊技店管理装置10は、オペレータ(店員)の操作に応じて、遊技店管理データベースに示されている情報を、遊技店管理装置10の表示装置(不図示)に表示させるようになっている。また、遊技店管理装置10は、遊技者の呼出情報、エラー情報等を各遊技ユニット40−1ないし40−mから入力し、呼出情報やエラー情報を情報元の遊技ユニット40−1ないし40−mの台番号と共に遊技店管理装置10の表示装置(不図示)に表示させるようになっている。
つぎに、遊技ユニット40−1ないし40−mについて説明する。なお、遊技ユニット40−1ないし40−mは互いに同一の構成であるため、以下では、遊技ユニット40−1ないし40−mのそれぞれを、特に区別する必要がない場合、単に遊技ユニット40と称するものとする。
図1に示すように、各遊技ユニット40は、遊技台41と表示ユニット42とを備えている。
ここで、遊技ユニット40の外観の一例を図4Aに示す。遊技台41は、図4A示すようにパチンコ台である。なお、ここでは遊技台41の一例としてパチンコ台を示したが、いわゆるパチスロ台であっても構わない。すなわち、遊技台41は、遊技者によって所定の操作がなされることで遊技を実行するものであり、小当または大当に応じて遊技玉またはメダルを払い出す装置である。また、遊技ユニット40は、遊技台41にて遊技するための金銭、プリペイドカード、会員カード等を挿入する台間機43を有している。
表示ユニット42は、図1に示すように、表示装置42aとカメラ(撮影手段)42bとを備えているユニットである。
カメラ42bは、遊技台41の座席に座っている遊技者の顔面を撮影可能な位置に取り付けられている撮影装置である。具体的には、図4Aおよび図4Bに示されるように、カメラ42bは、遊技台41の盤面であって、遊技者に対向する位置に取り付けられている。
表示装置42aは、図4Aに示すように、遊技台41を利用する遊技者に対して各種画面(画像)を表示する装置であり、台間機43に取り付けられている。表示装置42aにはタッチパネルが取り付けられており、遊技台41の遊技者は、表示装置42aに対してタッチ操作を行うことによって、各種情報の入力または選択を行い、また、表示装置42aに表示させる画面の切替を行えるようになっている。
つぎに、図3に基づいて、表示装置42aに表示される表示画面について詳細に説明する。
表示装置42aは、図3に示されるような待機画面100を表示しており、待機画面100が遊技者にタッチされるとメニュー画面101を表示するようになっている。
待機画面100は、表示装置42aに表示させる初期画面である。メニュー画面101は、表示装置42aに表示させるコンテンツを利用者に選択させるための画面である。
すなわち、メニュー画面101は上位階層の画面であり、メニュー画面101に示されている複数の項目のうちのいずれかの項目が遊技者にタッチされると、タッチされた項目に対応する下位階層の画面が表示されるようになっている。
メニュー画面101の「遊技台情報」の項目が遊技者にタッチされると、表示ユニット42は、所望の機種を入力するための機種入力画面102(図3参照)を表示するようになっている。さらに、遊技者が機種入力画面102を介して所望の遊技台の機種を入力すると、表示ユニット42は、入力された機種についての統計データ(大当確率等)が示された遊技台情報画面103(図3参照)を表示するようになっている。
また、メニュー画面101の「台履歴情報」の項目が遊技者にタッチされると、表示ユニット42は、所望の台番号を入力するための番号入力画面104(図3参照)を表示する。そして、遊技者が番号入力画面104を介して所望の台の台番号を入力すると、表示ユニット42は、入力された台番号の遊技台についての履歴(大当履歴)を示した台履歴情報画面105を表示するようになっている。
また、メニュー画面101の「遊技機ランキング」の項目が遊技者にタッチされると、表示ユニット42は、人気機種のランキングを示したランキング画面106(図3参照)を表示するようになっている。すなわち、ランキング画面106は、遊技者に対して推薦する遊技台の機種を列挙したものである。
なお、図3Aの符号102〜106に示される各画面の「メニュー」ボタンがタッチされると、表示ユニット42は、図3に示されるメニュー画面101を再度表示させるようになっている。
以上示したように、表示ユニット42は、遊技者によって選択または入力された情報に応じて表示画面を切り替えていることになる。
また、本実施形態の表示ユニット42は、所定時間毎に(本実施形態では10秒毎に)、表示ユニット42が有するカメラ42bのカメラIDと、カメラ42bにて撮影された撮影画像と、当該撮影画像に基づいて出力される属性情報(遊技者の属性を示す情報)と、撮影画像の撮影時刻と、遊技者の顔向角度を示す顔向角度情報とを紐付けた紐付情報を情報処理装置30に出力するようになっている。紐付情報は、図5Aに示されているものであり、その詳細については後述する。
つぎに、図2に基づいて、表示ユニット42、情報処理装置30、および、サーバ装置60の構成の詳細を説明する。図2は、図1の情報処理システム500のうち、表示ユニット42、情報処理装置30、および、サーバ装置60の構成の概略を示したブロック図である。なお、サーバ装置60は、図1の遊技店情報センタ2に設置されているものであり、各遊技店1の情報処理装置30から送られてくる情報を収集、処理するコンピュータである。
まず、図2に示す表示ユニット42について説明する。図2に示されるように、表示ユニット42は、既に説明した表示装置42aおよびカメラ42bの他に、画像処理ユニット(属性情報検出手段、顔向角度検出手段)42cと、制御部42dと、通信部42eと、操作部42fと、記憶部42gとを備えている。
画像処理ユニット42cは、カメラ42bにて撮影された遊技者の撮影画像を入力し、撮影画像に基づいて、属性判定処理と、顔向角度出力処理とを行うブロックである。以下、属性判定処理と顔向角度出力処理とをこの順に説明する。
属性判定処理とは、撮影画像に示されている遊技者の顔画像に基づき、当該遊技者の属性(性別および年代)を判定する処理を意味する。属性判定処理は周知であるため、画像処理ユニット42cは、周知の属性判定処理の手法であればいかなる手法をも用いることができる。但し、本実施形態の画像処理ユニット42cは、特開2009−201536号公報の段落[0040]〜[0042]および段落[0061]〜[0066]に開示されている生体情報認識装置による処理の手法を用いて属性判定処理を行うようになっている。
つまり、画像処理ユニット42cは、遊技者の撮影画像を参照して、遊技者の年代が20歳代以下、30歳代、40歳代、50歳代、60歳代以上のいずれであるかを判定し、且つ、遊技者の性別が男性、女性のいずれであるかを判定するようになっている。そして、画像処理ユニット42cは、判定結果に基づいて、遊技者の年代および性別を示した属性情報を生成し、この属性情報を制御部42dに送信するようになっている。
つぎに、画像処理ユニット42cにて行われる顔向角度出力処理について説明する。顔向角度出力処理とは、撮影画像に示されている遊技者の顔画像に基づき、当該遊技者の顔の向きの角度を示した顔向角度情報を出力する処理である。顔向角度出力処理は周知であるため、画像処理ユニット42cは、周知の顔向角度出力処理の手法であればいかなる手法をも用いることができる。但し、本実施形態の画像処理ユニット42cは、特開2010−39597号公報の段落[0080]に開示されている手法を用いて属性判定処理を行うようになっている。
つまり、画像処理ユニット42cは、遊技者の撮影画像に基づいて、左右方向の顔向角度と上下方向の顔向角度とからなる顔向角度情報を出力するようになっている(図5A参照)。なお、本実施形態では、左右方向の顔向角度が正の値である場合、当該値は右向きの角度を示し、左右方向の顔向角度が負の値である場合、当該値は左向きの角度を示す。また、上下方向の顔向角度が正の値である場合、当該値は上向きの角度を示し、上下方向の顔向角度が負の値である場合、当該値は下向きの角度を示す。
以上のように、画像処理ユニット42cは、カメラ42bから入力した撮影画像に遊技者の顔が示されている場合、性別及び年代を示した属性情報と、顔向角度情報とを出力するようになっている(図5A参照)。
これに対し、前記撮影画像に遊技者の顔が示されていない場合(つまり遊技ユニット40に遊技者がいない場合)、画像処理ユニット42cは、離席中(遊技者不在)を示す属性情報を出力する。また、前記撮影画像に遊技者の顔が示されていない場合、顔向角度は算出されないため、画像処理ユニット42cは、無を示す顔向角度情報を出力するようになっている(図5B参照)。
操作部42fは、表示装置42aに取り付けられているタッチパネルに相当するものである。つまり、遊技者は、操作部42fを用いて、表示装置42aに表示させる表示画面を切り替え、また、各種情報の選択や入力を行えるようになっている。
通信部42eは、制御部42dが遊技店管理装置10や情報処理装置30との間で通信を行う際に用いる通信用インターフェイスである。つまり、制御部42dは、通信部42eと情報処理バス13(図1参照)とを介して情報処理装置30と通信を行うようになっている。また、制御部42dは、通信部42eおよび遊技店管理バス12を介して遊技店管理装置10と通信を行うようになっている。
制御部42dは、各種プログラムを実行することによって、表示ユニット42の各ハードウェアを統括制御するコンピュータである。特に、制御部42dは、図2に示すように、表示制御部(表示制御手段)401と紐付情報出力部402とを備えている。
表示制御部401は、操作部42fに対して行われる遊技者のタッチ操作に応じて、図3にて示したように表示装置42aに表示される表示画面の内容を切り替える制御を行うブロックである。
なお、表示制御部401は、図3に示す機種入力画面102を介して機種が入力された場合、入力された機種に関する情報の送信を遊技店管理装置10に要求するようになっている。遊技店管理装置10は、この要求を受けると、入力された機種に関する情報(大当確率等)を表示制御部401に送信する。表示制御部401は、遊技店管理装置10から送られた情報、および、所定のテンプレートに基づいて遊技台情報画面103を生成し、遊技台情報画面103を表示装置42aに表示させる。
また、同様に、表示制御部401は、図3に示す番号入力画面104を介して台番号が入力された場合、入力された台番号の台に関する情報の送信を遊技店管理装置10に要求するようになっている。遊技店管理装置10は、この要求を受けると、入力された台番号の台に関する情報(大当確率等)を制御部42dに送信する。表示制御部401は、遊技店管理装置10から送られた情報、および、所定のテンプレートに基づいて台履歴情報画面105を生成し、台履歴情報画面105を表示装置42aに表示させる。
また、表示制御部401は、図3に示すメニュー画面101の「遊技機ランキング」の項目が遊技者にタッチされた場合、ランキング要求コマンドを情報処理装置30に通知するようになっている。情報処理装置30は、このランキング要求コマンドを受けると、遊技機の人気ランキングを示す人気ランキング情報を制御部42dに送信する。制御部42dは、情報処理装置30から送られた人気ランキング情報、および、所定のテンプレートに基づいてランキング画面106を生成し、ランキング画面106を表示装置42aに表示させる。
図2に示す紐付情報出力部402は、図5Aや図5Bに示されるような紐付情報を作成するブロックである。この点について以下詳細に説明する。
紐付情報出力部402は、遊技店1の営業時間中、所定時間毎に、紐付情報を生成して情報処理装置30に送信するようになっている。具体的には、紐付情報出力部402は、所定時間毎に、下記の(A)〜(C)の処理を行うようになっている。なお、本実施形態では前記所定時間を10秒とする。
(A)紐付情報出力部402は、カメラ42bに撮影処理を行わせる。
(B)紐付情報出力部402は、撮影処理にて得られた撮影画像を画像処理ユニット42cに入力することで、画像処理ユニット42cに属性判定処理と顔向角度出力処理とを行わせる。
(C)紐付情報出力部402は、前記撮影処理にて得られた撮影画像と、前記属性判定処理によって得られる属性情報と、前記撮影処理の撮影時刻を示した撮影時刻情報と、カメラ42bの識別情報であるカメラIDと、顔向角度出力処理にて出力される顔向角度情報とを紐付けた紐付情報を生成し、この紐付情報を情報処理装置30に送信する。
なお、画像処理ユニット42cは、撮影処理にて得られた撮影画像に遊技者の顔画像が示されている場合、遊技者の性別および年代を示した属性情報と、左右方向の顔向角度および上下方向の顔向角度とを示した顔向角度情報とを出力するようになっている。これに対し、画像処理ユニット42cは、前記撮影画像に遊技者の顔画像が示されていない場合、離席中(遊技機41に遊技者が座っていない)を示す属性情報と、出力された顔向角度が無であることを示す顔向角度情報とを出力するようになっている。
つまり、紐付情報出力部402は、撮影処理にて得られた撮影画像に遊技者の顔が示されている場合(遊技者が遊技機41の座席に座っている場合)、図5Aに示されるように、遊技者の性別および年代を示した属性情報と、左右方向の顔向角度および上下方向の顔向角度を示した顔向角度情報とを含む紐付情報を出力するようになっている。これに対し、紐付情報出力部402は、撮影処理にて得られた撮影画像に遊技者の顔が示されていない場合(遊技機41に遊技者が座っていない場合)、図5Bに示されるように、離席中を示す属性情報と、無を示す顔向角度情報とを含む紐付情報を出力するようになっている。
記憶部42gは、制御部42dに実行される各種プログラム、および、これらプログラムが制御部42dに実行されている時に制御部42dに読み出される各種データを記録するものである。また、表示装置42aにて表示される各種画面のテンプレートも記憶部42gに記憶されている。記憶部42gは、ハードディスク、フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置によって構成される。
つぎに、情報処理装置30の構成を詳細に説明する。情報処理装置30は、図1に示すように、情報処理バス13を介して、遊技店1に設置される全ての表示ユニット42と接続されている。そして、情報処理装置30は、各表示ユニット42が所定時間毎に送信する紐付情報(図5A、図5B参照)を受信する。
情報処理装置30は、遊技店1に設置されており、遊技店1の店長や管理者に使用されるパーソナルコンピュータである。情報処理装置30は、自店舗の各遊技ユニット40の表示ユニット42から紐付情報を受信し、この紐付情報を参照して実施率テーブル(図11参照)を生成し、生成した実施率テーブルを遊技店情報センタ2のサーバ装置60に送信するようになっている。
情報処理装置30は、図2に示すように、店内通信部30a、ネットワーク通信部30b、制御部30c、記憶部30d、表示装置30e、操作部30fを備えている。
表示装置30eは、情報処理装置30を操作するオペレータに対して各種画像を表示するためのディスプレイである。操作部30fは、キーボード、マウス、ポインタ等の情報入力装置であり、オペレータは操作部30fを用いて各種情報を情報処理装置30に入力できるようになっている。
店内通信部30aは、制御部30cが遊技店内の設備(遊技店管理装置10,表示ユニット42)との間で通信を行う際に用いる通信用インターフェイスである。つまり、制御部30cは、店内通信部30aと情報処理バス13(図1参照)とを介して表示ユニット42と通信を行うようになっている。また、制御部30cは、店内通信部30aおよび所定の通信用配線(不図示)を介して遊技店管理装置10と通信を行うようになっている。
ネットワーク通信部30bは、制御部30cがネットワークNを介した通信を行う際に用いる通信用インターフェイスである。このネットワークNには遊技店情報センタ2のサーバ装置60が接続されている。つまり、制御部30cは、ネットワーク通信部30bおよびネットワークNを介して、遊技店情報センタ2のサーバ装置60と通信を行うようになっている。
記憶部30dは、制御部30cに実行させる各種プログラム、および、これらプログラムを実行しているときに読み出される各種データを記録するものである。また、記憶部30dには、制御部30cにて生成される各種データや外部から受信する各種データが保存される。記憶部30dは、ハードディスク、フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置である。
制御部30cは、各種プログラムを実行することにより、情報処理装置30に入力される情報や情報処理装置30に記憶されている情報を処理するコンピュータである。
制御部30cは、図2に示すように、紐付情報処理部301、累積時間処理部302、実施率出力部303、実施率送信部304、第2ランキング出力部305、ランキング通知部306、余所見判定部(余所見判定手段)307を備えている。
紐付情報処理部301は、各表示ユニット42から所定時間毎に送られてくる紐付情報(図5A、図5B)に基づいて、カメラID毎に紐付情報を収集した紐付情報DBを作成(更新)するブロックである。
紐付情報DBの一例を図6に示す。紐付情報DBは記憶部30dに記憶される。紐付情報DBは、図6に示すように、同じカメラIDの紐付情報同士を撮影時刻の早い順に並べてなるデータベースである。なお、図6では、説明の便宜上、カメラIDが0004に対応する情報のみしか示されていないが、実際の紐付情報DBには0004以外のカメラIDに対応する情報も示されているものとする。つまり、紐付情報DBは、遊技店1に設置されている全てのカメラ42bの各々について、カメラIDと属性情報と累積時間情報とを紐付けた紐付情報を蓄積してなるものである。
つぎに、紐付情報処理部301の処理を詳細に説明する。紐付情報処理部301は、図2の記憶部30dに予め記憶されている営業時間管理テーブルを参照して、遊技店1の営業開始時刻を事前に把握し、営業開始時刻の一定時間前(例えば10分前)になると、昨日分の紐付情報DBを全て消去する。なお、営業時間管理テーブルとは、図9に示すように、遊技店1の営業開始時刻および営業終了時刻を営業日毎に示すテーブルである。
そして、営業開始時刻になり、遊技店1の各表示ユニット42から情報処理装置30へ所定時間毎に紐付情報が送られると、紐付情報処理部301は、カメラID別で、紐付情報を蓄積させていくことで図6に示す紐付情報DBを作成(更新)するようになっているのである。
つまり、紐付情報DBは、ある一日において遊技店1にて発生した全ての紐付情報を蓄積したデータベースといえる。
図2に示す累積時間処理部302は、現時刻が図9の営業時間管理テーブルに示される営業終了時刻と一致すると(つまり現時刻が営業終了時刻になると)、図6に示される紐付情報DBを参照して、図7に示す累積時間テーブルを作成し、作成した累積時間テーブルを記憶部30dに記憶させる処理を行うブロックである。
ここで累積時間テーブルについて説明する。累積時間テーブルとは、図7に示されるように、カメラIDと属性情報と累積時間情報とを紐付けているテーブルである。なお、図7においては、0003のカメラIDに関する情報が示されているだけであるが、実際には、0003以外のカメラIDに関する情報も示されているものとする。つまり、累積時間テーブルには、遊技店1に設置されている全てのカメラ42bの各々について、カメラIDと属性情報と累積時間情報とを紐付けた情報が示されている。
図7において、属性情報は、当該属性情報に紐付けられているカメラIDのカメラ42bにて撮影された遊技者の属性を示している。累積時間情報は、当該累積時間情報に紐付けられているカメラIDのカメラ42bの属する遊技ユニット40において、当該累積時間情報に紐付けられている属性情報の属性の遊技者(1人以上)によって遊技が行われた累積時間(1日の累積時間)を示している。
つまり、図7の累積時間テーブルからすれば、カメラIDが0003のカメラ42bを有する遊技ユニット40において、1人以上の20代以下の男性が遊技した時間の累積が15分40秒であり、1人以上の30代の男性が遊技した時間の累積が3時間35分であり、1人以上の30代の女性が遊技した時間の累積が1時間10分10秒であり、1人以上の40代の男性が遊技した時間の累積が15分20秒であり、20代以下女性と40代女性と50代男女と60代以上男女とが遊技した時間の累積が0分であることがわかる。
つぎに、累積時間処理部302による処理内容を以下に説明する。累積時間処理部302は、現時刻が営業終了時刻になると、下記の式1を用いて、カメラID別に属性情報毎の累積時間情報を算出する。
累積時間情報=1日当たりの紐付情報の受信回数×所定時間 式1
なお、所定時間は、カメラ42bの撮影タイミングの時間間隔であり、本実施形態では10秒である。
受信回数は、処理対象とされているカメラIDおよび属性情報に対応付けられている紐付情報の受信回数である。図6の紐付情報DBにおいて、処理対象とされているカメラIDおよび属性情報に対応付けられている紐付情報の組の数が前記受信回数となる。
例えば、カメラIDが0004について、20代男性の累積時間情報は以下のように算出される。図6の紐付情報DBにおいて、カメラIDが0004であって属性情報が20代男性を示す紐付情報が300組だけ示されているものとする。この場合、累積時間処理部302は、図6の紐付情報DBを参照して、式1の受信回数を300と特定する。そして、累積時間処理部302は、300に10(秒)を乗じることで50(分)を得ることができる。つまり、0004のカメラIDにおいて、20代男性の属性情報の累積時間情報は50分となる。
累積時間処理部302は、カメラID別に、属性情報に示される属性毎の累積時間情報を算出し、算出結果を纏めた累積時間テーブル(図7参照)を作成し、記憶部30dに記憶させる。
以上のようにして作成された累積時間テーブルに示されている累積時間情報は、当該累積時間情報に対応付けられているカメラIDのカメラ42bを有する遊技ユニット40において、当該累積時間情報に対応付けられている属性情報に示される属性の遊技者が遊技を行った累積時間(本日分)が示されることになる。
つぎに図2の実施率出力部303について説明する。実施率出力部303は、累積時間処理部302によって図7の累積時間テーブルが記憶部30dに記憶されたことを検出すると、図7の累積時間テーブルと図8のカメラ・機種テーブルと図10の設置機種・台数テーブルとを参照して、機種毎に遊技者の属性別の実施率を示した実施率テーブル(図11)を作成するブロックである。
カメラ・機種テーブルとは、図8に示すように、遊技店1に設置されているカメラ42bのカメラIDと、当該カメラ42bが設置される遊技ユニット40の遊技台41の機種を示す機種情報と、当該機種のメーカを示すメーカ情報との対応関係を示したテーブルであり、予め記憶部30dに保存されている。設置機種・台数テーブルとは、図10に示すように、遊技店1に設置されている遊技台41の機種を示す機種情報と、当該機種のメーカを示すメーカ情報と、当該機種の遊技台の設置台数(遊技店1での設置台数)を示す台数情報との対応関係を示したテーブルであり、予め記憶部30dに保存されている。
つぎに実施率テーブルについて説明する。実施率テーブルとは、図11に示されるように、遊技店1に設置されている遊技台41の機種を示した機種情報と、機種のメーカと、遊技者の属性を示した属性情報と、実施率との対応関係を示したテーブルである。なお、図11においては、機種情報が「xxx」「yyy」に対応する部分が示されているだけであるが、実際には、遊技店1に設置されている他の機種の機種情報に対応する部分も存在するものとする。
図11にて示される実施率とは、遊技店1の遊技台41に対して遊技者が遊技している程度(稼働率)を示した値であり、値が大きいほど遊技されている程度が高く、機種別に、遊技者の属性毎で算出される。営業日Dの機種Aに対する属性aの遊技者の実施率は下記の式2によって算出される。
(営業日Dの機種Aに対する属性aの遊技者の実施率)=(営業日Dの機種Aに対する属性aの遊技者の累積時間の合計)/(機種Aの台数×営業日Dの営業時間) 式2
例えば、遊技店1において機種Aの遊技台A1〜A4が設置されているものとする(つまり遊技店1において機種Aの遊技台は4台設置されている)。そして、営業日Dにおいて、遊技台A1についての男性40代の累積時間は3時間、遊技台A2についての男性40代の累積時間は2時間30分、遊技台A3についての男性40代の累積時間は4時間、遊技台A4についての男性40代の累積時間は2時間であったものとする。さらに、営業日Dの営業時間は14時間であるものとする。
この場合において、営業日Dの機種Aに対する男性40代の遊技者の実施率は、以下のように算出される。
営業日Dの機種Aに対する男性40代の累積時間の合計=3+2.5+4+2=11.5
機種Aの台数×営業日Dの営業時間=4×14=56
営業日Dの機種Aに対する男性40代の遊技者の実施率=11.5/56=20.5(%)
つまり、図11の実施率テーブルに示されている実施率とは、当該実施率に対応付けられている機種情報の機種に対して、当該実施率に対応付けられている属性情報の属性の遊技者が遊技した程度を示した値である。例えば、図11の実施率テーブルからすれば、機種ZZZに対し、20代以下男性の実施率が3%、20代以下女性の実施率が0%、30代男性の実施率が16.5%、30代女性の実施率が1%、40代男性の実施率が14%、40代女性の実施率が0%、50代男性の実施率が3.7%、50代女性の実施率が0.5%、60代以上の男女の実施率が0%であることがわかる。
つぎに、実施率出力部303による処理内容をより具体的に説明する。まず、実施率出力部303は、累積時間処理部302によって図7の累積時間テーブルが記憶部30dに記憶されたことを検出すると、遊技店1に設置されている機種別に、遊技者の属性毎の実施率を算出する。具体的には、遊技店1に設置されている全機種の各々を順に注目機種としていき、注目機種について下記の(D)〜(F)の処理を実行するようになっている。
(D)累積時間テーブル(図7)およびカメラ・機種テーブル(図8)を参照して、遊技者の属性毎に、注目機種の累積時間の合計値を算出する。具体的には、図8のカメラ・機種テーブルを参照して、注目機種の遊技ユニットに設置されているカメラIDを検出し、図7の累積時間テーブルを参照して、遊技者の属性別に、注目機種の遊技ユニットに設置されているカメラIDに対応付けられている累積時間の合計を算出する。
(E)営業時間管理テーブル(図9)と設置台数テーブル(図10)とを参照して、注目機種の台数と、本日の営業時間とを把握し、台数と営業時間との積を求める。
(F)遊技者の属性毎に、(D)で求めた合計値を(E)で求めた積で割ることによって実施率を求める。
遊技店1に設置されている全機種の各々を順に注目機種として(D)〜(F)を行うことによって、遊技店1に設置されている機種別に、遊技者の属性毎の実施率を出力できるのである。そして、実施率出力部303は、以上の出力の結果を用いて、図11に示される実施率テーブルを作成して記憶部30dに書き込むようになっている。
つぎに、図2に示す実施率送信部304を説明する。実施率送信部304は、記憶部30dに実施率テーブル(図11)が書き込まれたことを検出すると、この実施率テーブルを、遊技店情報センタ2に設置されているサーバ装置60に送信するようになっている。
なお、図2の情報処理装置30の制御部30cは、以上にて説明した実施率送信部304等の他、第2ランキング出力部305、ランキング通知部306、余所見判定部307を有しているが、これらについては、便宜上、後で説明する。
つぎに、遊技店情報センタ2に設置されているサーバ装置60の構成について説明する。サーバ装置60は、図2に示すように、ネットワーク通信部60a、記憶部60b、制御部60cを備えている。
ネットワーク通信部60aは、制御部60cがネットワークNを介した通信を行う際に用いる通信用インターフェイスである。このネットワークNには各遊技店1の情報処理装置30が接続されている。つまり、制御部60cは、ネットワーク通信部60aおよびネットワークNを介して、各遊技店1の情報処理装置30と通信を行うようになっている。
記憶部60bは、制御部60cに実行させる各種プログラム、および、これらプログラムを実行しているときに読み出す各種データを記録するものである。また、記憶部60bには、制御部60cにて処理された各種データや外部から受信した各種データが保存される。記憶部60bは、ハードディスク、フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置である。
制御部60cは、各種プログラムを実行することによって、サーバ装置60に入力される情報やサーバ装置60に記憶されている情報を処理するコンピュータである。
制御部60cの構成について詳細に説明する。制御部60cは、図2に示すように、平均実施率出力部601、第1ランキング出力部602、ランキング送信部603を備えている。
平均実施率出力部601は、各遊技店1の情報処理装置30から送られてくる実施率テーブルを順次記憶部60bに記憶していき、遊技店情報センタ2に加盟している全ての遊技店1の実施率テーブルが揃うと、遊技機(遊技台)の機種別に、遊技者の属性毎の実施率の平均値を求める。つまり、平均実施率出力部601は、遊技機の機種別に、属性情報に示されている属性毎に各遊技店1から送られてきた実施率テーブルの実施率の平均値を出力する。
例えば、XYZという機種を設置している店舗が200店舗あるものとする。この場合、XYZという機種について、全ての遊技店1から送られてくる実施率テーブルに示されている20代男性に対応する実施率を積算し、積算した値を200で除算する。除算して得られた値が、XYZという機種について、20代男性における平均実施率となる。
そして、平均実施率出力部601は、以上の平均値の出力の結果を用いて、図12に示される平均実施率テーブルを作成し、この平均実施率テーブルを図2の記憶部60bに記憶させる。平均実施率テーブルとは、図12に示すように、遊技機の機種を示した機種情報と、当該機種のメーカと、遊技者の属性を示した属性情報と、当該機種に対する当該属性の遊技者の平均実施率との対応関係を示したものである。
第1ランキング出力部602は、記憶部60bに平均実施率テーブルが記憶されると、平均実施率テーブルを参照して、全加盟店において遊技者の属性別の遊技機の人気ランキングを示す第1ランキングテーブルを出力するブロックである。第1ランキングテーブルは以下のようにして生成される。
具体的には、第1ランキング出力部602は、図12の平均実施率テーブルを参照することによって、属性情報に示される属性毎に、平均実施率の高さが1位〜10位までの機種を抽出する。そして、第1ランキング出力部602は、当該抽出の結果と図12の平均実施率テーブルとを参照することによって、図13Aの第1ランキングテーブルを生成するようになっている。この第1ランキングテーブルは、図13Aに示されるように、遊技者の属性を示す属性情報と、当該属性の遊技者による平均実施率のランキング(順位)と、当該ランキングに該当する機種を示す機種情報と、当該機種のメーカを示すメーカ情報との対応関係を示すテーブルである。
なお、第1ランキング出力部602は、図13Aの第1ランキングテーブルを生成すると、この第1ランキングテーブルを図2の記憶部60bに記憶させるようになっている。
ランキング送信部603は、記憶部60bに第1ランキングテーブルが記憶されたことを検出すると、この第1ランキングテーブルを、遊技店情報センタ2に加盟している全ての遊技店1の情報処理装置30へ送信するようになっている。
つぎに、サーバ装置60のランキング送信部603から第1ランキングテーブルを受信した後の情報処理装置30の処理内容について説明する。情報処理装置30の制御部30cは、前述したように第2ランキング出力部305を備えている。
第2ランキング出力部305は、サーバ装置60から情報処理装置30が図13Aの第1ランキングテーブルを受信すると、図13Aの第1ランキングテーブルから図13Bの第2ランキングテーブルを生成し、この第2ランキングテーブルを記憶部30dに記憶させるようになっている。第2ランキングテーブルを生成する処理について以下詳細に説明する。
第2ランキング出力部305は、属性情報に示される属性毎に、図13Aの第1ランキングテーブルに示されている1位〜10位までの機種のうち、自店舗に設置されている機種に限定してランキングの高いものから3つ抽出し、抽出した3つの機種の各々に対して新たなランキングを割り振る(なお、第2ランキング出力部305は、記憶部30dに記憶されている設置機種・台数テーブル(図10)を参照することで自店舗に設置されている機種を特定できる)。
つまり、第2ランキング出力部305は、属性情報に示される属性毎に、抽出された3つの機種の中で第1ランキングテーブルにて最上位だったものに1位を割り振り、抽出された3つの機種の中で第1ランキングテーブルにて2番目に上位だったものを2位とし、抽出された3つの機種の中で第1ランキングテーブルにて最下位だったものを3位とする。そして、第2ランキング出力部305は、属性情報に示される属性毎に、前記のようにして抽出した3つの機種を示した第2ランキングテーブルを生成する。第2ランキングテーブルは、図13Bに示されるように、遊技者の属性を示す属性情報と、新たなランキングと、当該ランキングに該当する機種を示す機種情報と、当該機種のメーカを示すメーカ情報との対応関係を示すテーブルである。
つまり、図13Bに示される第2ランキングテーブルは、平均実施率出力部601にて出力される平均実施率の高さの順位を示したランキングであるが、列挙させる機種を、当該第2ランキングテーブルを作成する情報処理装置30が設置される遊技店1の有する機種のみに限定しているものである。また、第2ランキングテーブルでは、属性毎に、列挙される機種が3つに制限されている。
第2ランキング出力部305は、以上のようにして作成した第2ランキングテーブルを記憶部30dに記憶させる。
以上にて示した構成によれば、遊技店情報センタ2に加盟している各遊技店1の情報処理装置30は、営業終了時刻になると、図11に示す実施率テーブルを作成して遊技店情報センタ2のサーバ装置60に送信するようになっている。サーバ装置60は、各遊技店1から送られてくる実施率テーブルに基づいて、図13Aに示す第1ランキングテーブルを作成し、各遊技店1の情報処理装置30は、第1ランキングテーブルに基づいて、図13Bに示す第2ランキングテーブルを作成する。
すなわち、サーバ装置60において図13Aの第1ランキングテーブルが1日に1回作成され、各遊技店1において図13Bの第2ランキングテーブルが1日に1回作成されるようになっている。
そして、図13Aの第1ランキングテーブルおよび図13Bの第2ランキングテーブルは、いずれも、図2の平均実施率出力部601にて生成される平均実施率(実施率の平均値)のランキングを遊技者の属性毎に示した情報である。但し、図13Aの第1ランキングテーブルにて列挙される機種は、遊技店情報センタ2に加盟している全遊技店1に設置されている全ての機種のなかから選ばれたものであり、図13Bの第2ランキングテーブルにて列挙される機種は、第2ランキングテーブルを作成する情報処理装置30を有する遊技店1に設置されている機種のなかから選ばれたものである。
そして、図13Aおよび図13Bにおいてランキングの優劣の基準となる平均実施率は、機種の稼働率であることから、図13Aおよび図13Bのランキングテーブルは、いずれも、人気機種のランキングを示しているともいえるのである。
つぎに、図2に示すランキング通知部306について説明する。ランキング通知部306は、表示ユニット42の表示制御部401と連携して、図3に示すランキング画面106を表示ユニット42の表示装置42aに表示させる処理を行うブロックである。以下ではこの点について詳細に説明する。
図3に示すメニュー画面101が表示装置42aに表示されている時に当該メニュー画面101の「遊技機ランキング」の項目が遊技者にタッチされた場合、表示制御部401は、カメラ42bに撮影処理を行わせると共に、当該撮影処理にて得られた撮影画像に基づく属性判定処理を画像処理ユニット42cに行わせることにより、属性情報を出力させる。そして、表示制御部401は、当該属性情報とランキング通知要求とを示したランキング要求コマンドを情報処理装置30に送信する。
情報処理装置30がランキング要求コマンドを受信すると、ランキング通知部306は、ランキング要求コマンドに示されている属性情報と同じ属性情報に対応付けられている機種情報と当該機種情報の機種のランキングとを図13Bの第2ランキングテーブルから読み出す。そして、ランキング通知部306は、図13Bの第2ランキングテーブルから読み出した機種情報と当該機種情報の機種のランキングとを示した人気ランキング情報を生成し、この人気ランキング情報を表示ユニット42に通知する。
表示ユニット42は、情報処理装置30から送られてきた人気ランキング情報に示されている機種情報の機種を列挙したランキング画面106(図3参照)を生成し、このランキング画面106を表示装置42aに表示させるようになっている。つまり、図3のランキング画面106にて列挙されている機種とは、当該ランキング画面106を表示中の遊技ユニット40にて遊技中の遊技者の属性を対象とした機種の人気ランキングを示したものなのである。
なお、本実施形態において、属性情報に示される属性は、前記利用者の性別および年代の両方であったが、性別および年代のうちのいずれか一方であってもよい。
[ランキング画面106の表示トリガについて]
前述したように、本実施形態では、図3のメニュー画面101の「遊技機ランキング」が遊技者にタッチされた場合に、ランキング画面106が表示装置42aに表示されるようになっている。
さらに、本実施形態では、情報処理装置30が、各遊技ユニット40において閾値時間以上連続した余所見を行った遊技者を検出するようになっており、当該遊技者を検出した場合、当該遊技者のいる遊技ユニット40の表示装置42aに、当該遊技者の属性を対象とした機種の人気ランキングを示すランキング画面106を表示させるようになっているものである。具体的には以下の通りである。
図2に示すように、情報処理装置30の制御部30cは、余所見判定部307を備えている。
余所見判定部307は、各遊技ユニット40において閾値時間以上連続する余所見を行った遊技者がいるか否かを監視しており、閾値時間以上連続した余所見を行った遊技者を検出すると、当該遊技者のいる遊技ユニット40の表示装置42aに、図3のランキング画面106の表示命令を示した表示コマンドを送信するようになっている。
具体的には、余所見判定部307は、遊技ユニット40毎に図14の処理を行っている。つまり、余所見判定部307は、遊技ユニット40毎で別々に、遊技ユニット40から送られてくる紐付情報を用いて図14に示されるフローチャートの処理を実行している。以下、図14の処理を説明する。
まず、余所見判定部307は、記憶部30dに記憶されている紐付情報DBに紐付情報が追加された場合(S1にてYES)、当該紐付情報に含まれる上下方向の顔向角度の絶対値および左右方向の顔向角度の絶対値のうちの少なくとも一方が30°以上になっているか否かを判定する(S2)。
S2において上下方向の顔向角度の絶対値および左右方向の顔向角度の絶対値のうちの少なくとも一方が30°以上であると判定した場合(S2にてYES)、余所見判定部307は、余所見開始時刻がセットされているか否かを判定する(S3)。そして、S3において余所見開始時刻がセットされていると判定した場合(S3にてYES)、余所見判定部307は、処理をS1に移行する。S3において余所見開始時刻がセットされていないと判定した場合(S3にてNO)、余所見判定部307は、S1にて追加された紐付情報に含まれる撮影時刻情報に示されている時刻と同一時刻を余所見開始時刻としてセットする(S4)。S4を行った余所見判定部307は、処理をS1に移行する。
S2において上下方向の顔向角度の絶対値および左右方向の顔向角度の絶対値の両方が30°未満と判定した場合(S2にてNO)、余所見判定部307は、余所見開始時刻がセットされているか否かを判定する(S5)。なお、図6に示すように顔向角度情報に無が示されている場合も余所見判定部307は、S2にてNOと判定し、S5へ移行するようになっている。
そして、S5において余所見開始時刻がセットされていないと判定した場合(S5にてNO)、余所見判定部307は、処理をS1に移行する。
S5において余所見開始時刻がセットされていると判定した場合(S5にてYES)、余所見判定部307は、S1にて追加された紐付情報に含まれる撮影時刻情報と余所見開始時刻との差分を算出する(S6)。なお、S5にてYESの場合とは、余所見が終了した場合に相当するものである。
S6を行った余所見判定部307は、S6にて算出された差分が閾値時間(30秒)以上であるか否かを判定する(S7)。S6にて算出された差分が閾値時間未満であると判定された場合(S7にてNO)、余所見判定部307は、余所見開始時刻をクリアする(S9)。S9を行った余所見判定部307は、処理をS1に移行する。なお、S7にてNOの場合とは、余所見の行われた時間が閾値時間未満であり、少し余所見しただけに過ぎない状況である。
S6にて算出された差分が閾値時間以上であると判定された場合(S7にてYES)、余所見判定部307は、ランキング画面106を表示させるための表示コマンドを生成し、S1にて追加された紐付情報に示されるカメラIDのカメラ42bを有する表示ユニット42に対して前記表示コマンドを送信する(S8)。S8を行った余所見判定部307は、余所見開始時刻をクリアし(S9)、処理をS1に移行する。
つぎに、S8において生成される表示コマンドについて詳細に説明する。S8において、余所見判定部307は、S1にて追加された紐付情報に含まれる属性情報と同じ属性情報に対応付けられている機種情報と、当該機種情報の機種のランキングとを図13Bの第2ランキングテーブルから読み出す。
さらに、余所見判定部307は、図13Bの第2ランキングテーブルから読み出した機種情報と、当該機種情報の機種のランキングと、当該機種情報を示したランキング画面の表示命令とを示した表示コマンドを生成する。そして、余所見判定部307は、S1にて追加された紐付情報を送ってきた表示ユニット42に表示コマンドを送信する。
表示ユニット42の表示制御部401は、情報処理装置30から表示コマンドが送られてくると、表示コマンドに示されている機種情報の機種を列挙したランキング画面106(図3参照)を生成し、このランキング画面106を表示装置42aに表示させる。
これにより、遊技ユニット40において、遊技者が閾値時間(30秒)以上連続した余所見を行った場合、余所見を終えた後に図3のランキング画面106が表示装置42aに表示されることになる。
以上にて示したように、本実施形態の情報処理システム500は、(a)遊技台41と台間機43とを有する遊技ユニット40に取り付けられており、遊技台41にて遊技する遊技者に対して画像を表示する表示装置42aと、(b)遊技台41にて遊技する遊技者の顔を撮影することによって、前記遊技者の顔を示す撮影画像を出力するカメラ42bと、(c)前記撮影画像に基づき、前記遊技者の顔の向きの程度を示す顔向角度を検出する画像処理ユニット42cと、(d)前記顔向角度が閾値角度以上になっている余所見状態が閾値時間以上続いたか否かを判定する余所見判定部307と、(e)余所見判定部307にて前記余所見状態が閾値時間以上続いたと判定された場合、前記遊技者に対して推薦する遊技台の機種を列挙した推薦機種画面(ランキング画面106)を表示装置42aに表示させる表示制御部401とを備えている。
これにより、前記遊技者が前記余所見状態を閾値時間以上連続させた場合、遊技者が遊技に飽き出しているものとして、この遊技者に対して推薦機種画面(ランキング画面106)を表示させることになる。それゆえ、遊技者が遊技に飽きるタイミングでお勧めの遊技台を当該遊技者に宣伝できるという効果を奏する。
また、本実施形態の情報処理システム500は、前記撮影画像を用いて属性判定処理を行うことによって前記遊技者の属性を示す属性情報を検出する画像処理ユニット42cを備え、表示制御部401は、画像処理ユニット42cにて検出された属性情報に示される属性に応じて推薦機種画面(ランキング画面106)に列挙させる機種を変更するようになっている。それゆえ、遊技者に対して、単に推薦機種を表示させるだけではなく、その遊技者の属性に適した推薦機種を表示させることができるため、遊技者に推薦機種に対する興味を抱かせることを強く期待できる。
また、本実施形態では、遊技者に人気のある機種の人気ランキングを示したランキング画面106を前記推薦機種画面として表示装置42aに表示させていることになる。それゆえ、機種の人気ランキングを前記推薦機種画面として表示させていることから、推薦機種として相応しい機種を遊技者に提示できる。
但し、表示装置42aに表示させる推薦機種画面としては、機種の人気ランキングを示した画面(ランキング画面106)に限定されるものではなく、例えば遊技店のマネージャーが任意で選択した機種を属性別に示した推薦機種テーブルを記憶部30dに記憶させておき、表示制御部401は、当該推薦機種テーブルにて列挙されている機種を示した推薦機種画面を表示装置42aに表示させるようになっていてもよい。この場合の処理の流れを以下説明する。例えば、S8において、余所見判定部307は、S1にて追加された紐付情報に含まれる属性情報と同じ属性情報に対応付けられている機種情報を推薦機種テーブルから読み出す。そして、余所見判定部307は、図13Bの第2ランキングテーブルから読み出した機種と、当該機種情報を示したランキング画面の表示命令とを示した表示コマンドを生成する。そして、余所見判定部307は、S1にて追加された紐付情報を送ってきた表示ユニット42に表示コマンドを送信する。そして、表示ユニット42の表示制御部401は、情報処理装置30から送信された表示コマンドに列挙された機種を示した推薦機種画面を生成し、この推薦機種画面を表示装置42aに表示させる。これにより、遊技者の属性に応じた推薦機種画面(遊技店のマネージャーが推薦する機種を示した画面)を表示装置42aに表示させることができる。
なお、遊技ユニット40にスピーカを設置し、制御部42dは、表示装置42aにおいてランキング画面106が表示されると、ランキング画面106を表示したことを示すアナウンスをスピーカに出力させる音声制御部を備えていてもよい。これにより、ランキング画面106を表示させても遊技者に無視されるといった不都合を抑制できる。
[ソフトウェア]
最後に、各制御部42d、30c、60c、および、画像処理ユニット42cは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
後者の場合、各制御部42d、30c、60c、および、画像処理ユニット42cは、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、表示ユニット42、情報処理装置30、サーバ装置60に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、一時的でない有形の媒体(non-transitory tangible medium)、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
また、表示ユニット42、情報処理装置30、サーバ装置60を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。