JP5950150B2 - 画像読取レンズ並びに画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像読取レンズ並びに画像読取装置及び画像形成装置に関するものである。より詳しくは、ライン状に配列した撮影素子上に原稿の画像を縮小結像させることで画像情報を読取り、読取った画像情報に基づいて画像を形成するデジタル複写機、あるいはファクシミリなどに使用される画像読取レンズに関するものである。
デジタル複写機、ファクシミリの画像読取部、イメージスキャナなどは、読取るべき原稿画像情報を画像読取レンズで縮小してCCDのような撮像素子上に結像させることにより、原稿画像情報を信号化する。又、原稿画像情報をカラーで読取る場合、例えば、赤、緑、青のフィルタを持つ撮像素子を1つの基板上に3列配列する所謂3ラインCCDを用い、この撮像素子面に原稿画像情報を結像させることにより、3原色に色分解されたカラーの原稿画像情報を信号化する。
一方、上記のような画像読取装置では、低コスト化の目的のため、撮像素子の小画素化を行い、画像読取レンズの小径化や枚数の低減が提案されている。さらに近年では、省スペース化、省資源化の要求から、画像読取レンズの広画角化を行い、さらなる画像読取レンズの小径化と、原稿から撮像素子までの光路長を短縮し、撮像素子と画像読取レンズを一体化したユニットを用いることで、画像読取装置の小型化が進められている。
一般的な画像読取レンズとしては、4群6枚構成の所謂ガウスタイプが知られている。特許文献1には、このタイプの画像読取レンズが記載されている。このガウスタイプでは、半画角として20゜程度までは良好に像面湾曲が補正可能であり、コマフレアの発生を小さく抑えることができる。しかし、レンズの構成枚数が多く、レンズ外径が大きくなり、レンズ及びそれを用いた装置の小型化や低コスト化が難しい。
又、特許文献2には、レンズ枚数を低減した画像読取レンズが記載されている。この画像読取レンズは、物体側に凸面を向けた正メニスカスの第1レンズ、両凹面からなる第2レンズ、両凸面からなる第3レンズ、像側に凸面を向けた正メニスカスの第4レンズ、像側に凸面を向けた負メニスカスの第5レンズによって構成される5枚構成のものである。このレンズは、半画角20°前後においてガウスタイプと同程度の収差補正が達成できる。しかし、半画角を25°以上まで広げようとすると、コマフレアが大きくなり、さらに色収差の補正が難しくなり、画像読取レンズの小径化は難しい。
本発明は、レンズ構成が5枚、半画角25°以上でも諸収差が良好に補正され、高空間周波数領域で高いコントラストを有し、フルカラー読取も対応可能であり、周辺部においても絞り一杯に光線を入射することで周辺光量を確保しつつ、小径かつ低コストな画像読取レンズ並びにこれを用いた画像読取装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像読取レンズは、物体側から、物体側が凸面である正メニスカスの第1レンズ、像側が凹面である負メニスカスの第2レンズ、絞り、物体側が凸面である正メニスカスの第3レンズ、物体側が凸面である正メニスカスの第4レンズ及び像側が凸面である負メニスカスの第5レンズを順に配置する画像読取レンズであって、第3レンズのアッベ数:νd3、第4レンズのアッベ数:νd4、第3レンズの焦点距離:f3及び第4レンズの焦点距離:f4が、条件:
(1)νd3−νd4>25
(2)0.3<f3/f4<3
を満足することを主な特徴とする。
本発明に係る画像読取装置は、前記本発明に係る画像読取レンズを備えていることを特徴とし、本発明に係る画像形成装置は、前記本発明に係る画像読取装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、画像読取レンズの小型化、広画角化が可能となり、これを搭載する画像読取装置又は画像形成装置の小型化も可能となる。
本発明に係る画像読取レンズの実施の形態を示す光学配置図である。 本発明に係る画像読取レンズの実施例1の光学配置図である。 本発明に係る画像読取レンズの実施例1の収差図である。 本発明に係る画像読取レンズの実施例2の光学配置図である。 本発明に係る画像読取レンズの実施例2の収差図である。 本発明に係る画像読取レンズの実施例3の光学配置図である。 本発明に係る画像読取レンズの実施例3の収差図である。 本発明に係る画像読取レンズの実施例4の光学配置図である。 本発明に係る画像読取レンズの実施例4の収差図である。 本発明に係る画像読取レンズの実施例5の光学配置図である。 本発明に係る画像読取レンズの実施例5の収差図である。 本発明に係る画像読取レンズの実施例6の光学配置図である。 本発明に係る画像読取レンズの実施例6の収差図である。 本発明に係る画像読取レンズの実施例7の光学配置図である。 本発明に係る画像読取レンズの実施例7の収差図である。 本発明に係る画像読取装置の実施の形態を示す図である。 本発明に係る画像読取装置の別の実施の形態を示す図である。 本発明に係る画像形成装置の実施の形態を示す図である。
以下、本発明に係る画像読取レンズ並びにこれを用いた画像読取装置及び画像形成装置の実施形態について説明する。
<画像読取レンズ>
本発明に係る画像読取レンズは、図1に示すように、物体側から像面側に向かって、順に、以下の光学素子が配置されることにより構成されている。なお、物体側とは図1の紙面に向かって左側を、像面側は右側をいう。
本発明の画像読取レンズは、図1に示すように、物体側から、物体側が凸面である正メニスカスの第1レンズ1、像側が凹面である負メニスカスの第2レンズ2、絞り6、物体側が凸面である正メニスカスの第3レンズ3、物体側が凸面である正メニスカスの第4レンズ4及び像側が凸面である負メニスカスの第5レンズ5を順に配置したものである。第1レンズ1より物体側に配置されている平行平板7は原稿載置ガラスを、第5レンズ5より像側に配置されている平行平板8はカバーガラスを示している。第3レンズ3と第4レンズ4との間には絞り6が配置されている。
<第1の実施形態>
画像読取レンズを広角化するためには、第1乃至5レンズの各レンズ、特に正メニスカスレンズのパワーを大きくする必要がある。しかし、正メニスカスレンズのパワーが大きくなるに伴い、その正メニスカスレンズで発生する色収差も大きくなってしまう。そうすると、枚数の少ない負メニスカスレンズでは、良好に色収差を抑えることができない。正メニスカスレンズと負メニスカスレンズのバランスをとるためには負メニスカスレンズを増やせばよいが、高コスト化となり、小型化が困難となる。
<<条件式(1)について>>
そこで、本発明に係る画像読取レンズの第1の実施形態は、第4レンズに第3レンズのアッベ数よりも小さい硝材を用いることで、色収差の発生を抑えつつ良好に諸収差を抑えることを可能としている。
正メニスカスレンズである第4レンズ4にアッベ数の小さい硝材を用いることで、5枚のレンズから構成される画像読取レンズにおいて正メニスカスレンズの方が多いことにより発生する軸上色収差を抑制することができる。さらに、第4レンズ4は第3レンズ3よりも絞りから離れた位置に配置している。これにより、第3レンズ3射出後に発生する軸外光束での倍率の色収差は、第4レンズ4の第1面の凸面に入射するときにレンズ面の凸面形状により補正可能であるが、第4レンズ4にアッベ数の大きい硝材を用いてしまうと倍率の色収差が過剰補正となる。第4レンズ4に第3レンズ3のアッベ数よりも小さい硝材を用いることで倍率の色収差をも抑制することができる。
したがって、第3レンズ3で発生する色収差を良好に補正するためは、第3レンズ3に対する第4レンズ4のアッベ数の条件式(1)の関係式を満足することが重要である。
条件式(1)νd3−νd4>25
<<条件式(2)について>>
条件式(2)は、第3レンズ3と第4レンズ4の焦点距離の比を限定するものである。条件式の下限値を超えると、第3レンズ3のパワーが第4レンズ4のパワーよりも大きくなる。そうすると、第4レンズ4で、第3レンズ3と第4レンズ4の倍率色収差の補正のバランスが崩れ、倍率色収差の補正不足となる。つまり、周辺部において、長波長側が短波長側に比べて倍率が大きくなる倍率誤差が生じることとなる。一方、条件式の上限値を超えると、補正過剰となってしまい、周辺部においては短波長側が長波長側に比べて倍率が大きくなり倍率誤差が生じる。
条件式(2)0.3<f3/f4<3
以上説明した画像読取レンズの実施形態によれば、広画角である半画角25°以上の5枚構成の画像読取レンズを用いた場合に条件式(1)及び(2)を満たす関係を有するため、可視光領域において良好に色収差を抑えることが可能となり、画像読取レンズの広画角化、小型化、低コスト化の実現という効果を奏する。
<第2の実施形態>
本発明に係る画像読取レンズの別の実施形態は、前記第1の実施形態において、第3レンズと第4レンズが、次の条件式(3)を満足することを特徴とする。
<<条件式(3)について>>
条件式(3)は、第3レンズ3と第4レンズ4の合成の焦点距離と全系の合成焦点距離の比を限定するものである。
条件式(3)0.3<f34/f<0.7
条件式(3)の下限値を越えると、絞り以降の正のパワーと負のパワーのバランスが崩れ、ペッツバールが負に倒れることにより像面湾曲が発生する。したがって、像高毎でピントズレが生じ、解像力が不均一となり良好な画像品質を得ることができない。
一方、条件式(3)の上限値を超えると、コマ収差が劣化する。第3レンズ3と第4レンズ4のパワーが全系のパワーに対し小さくなることにより、第3レンズ3と第4レンズ4の凸レンズのパワーで色収差を補正すると、全系に対するパワーがより小さくなる。これにより補正が不十分となり、色毎の解像力の差となってしまう。
以上説明した発明によれば、第3レンズ及び第4レンズについて条件式(3)を満たす関係を有するため、像面湾曲を良好に抑えること及び像高差の解像力バランスを良好に保つことが可能となる。したがって、高空間周波数領域で高いコントラストを有するフルカラー読取りを得られるとともに、周辺部まで絞り一杯に光線の入射を可能とし周辺光量の低下を抑えた5群5枚構成の低コスト化の実現という効果を奏する。
<第3の実施形態>
本発明に係る画像読取レンズの別のさらに別の実施形態は、前記第1、第2の実施形態において、第1レンズの第1面から第5レンズの第2面までの全系の距離に対する絞りから第4レンズの第1面までの距離の比が、条件式(4)を満足することを特徴とする。
<<条件式(4)>>
条件式(4)は、第1レンズ第1面から第5レンズ第2面までの全系の距離に対する絞りから第4レンズ4の第1面までの距離の比を表す。
条件式(4)0.2<Ds4/D<0.4
<<第1面、第2面の定義>>
ここで、画像読取レンズを実際に使用する場合、物体側に対向する面を第1面と、像側に対向する面を第2面という。
条件式(4)の下限値を超えると、軸外の光束が第4レンズ4の第1面の光軸近傍を通過することとなり、良好に倍率の色収差を抑えられなくなってしまう。また、上限値を超えると、軸外の光束が第4レンズ4の光軸から遠く離れたところを通過することとなり小型化が困難となる。
したがって、条件式(4)を満足することは、色収差を補正しつつ画像読取レンズの小型化を達成することが可能となる。
以上説明した画像読取レンズの実施形態によれば、第4レンズについて条件式(4)を満たす関係となるため、良好に倍率の色収差を抑えることが可能となり、小型な画像読取レンズを得るという効果を奏する。
<第4の実施形態>
本発明に係る画像読取レンズのさらに別の実施形態は、前記第1、第2又は第3の実施形態において、第5レンズの少なくとも物体側の面が非球面であることを満足することを特徴とする。
最終レンズである凹レンズの第5レンズは、入射した光線を蹴り上げて広角化に対応するが、第5レンズ5自体の収差が大きくなりやすく、収差を抑えて広角に対応するためには第5レンズ5自体が大きくなりやすい。そのため、第5レンズ5の物体側の凹面を非球面とすることで、諸収差を良好に低減することが可能となる。
以上説明した画像読取レンズの実施形態によれば、第5レンズの物体側の面を非球面とすることで、第5レンズで発生する収差量を低減することが可能となり、第5レンズの小径化、さらに画像読取レンズの小型化、低コスト化という効果を奏する。
<第5の実施形態>
本発明に係る画像読取レンズのさらに別の実施形態は、前記第1、第2、第3又は第4の実施形態において、第1レンズの像面側の面が非球面であって、前記非球面の形状は光軸近傍の曲率半径に対して周辺部に向かって曲率が小さくなることを満足することを特徴とする。
第1レンズ1の像面側の凹面を非球面とすることで、周辺像高近傍のマージナル光線のコマ収差を良好に補正することが可能となる。このレンズ面を非球面にしなければ、コマフレアが低減し、レンズの大径化、特に第3レンズ3の正メニスカスレンズの大型化が必要となる。したがって、小型化と低コスト化が難しくなる。
以上説明した画像読取レンズの実施形態によれば、第1レンズの像面側を所定の形状をなす非球面とすることで、コマ収差の補正に寄与することとなり、第3レンズ3の小径化すること、さらに画像読取レンズの小型化という効果を奏する。
<第6の実施形態>
本発明に係る画像読取レンズのさらに別の実施形態は、前記第1、第2、第3、第4又は第5の実施形態において、第5レンズの像側の面が非球面であって、前記非球面の形状は光軸近傍の曲率半径に対して周辺部に向かって曲率が小さくなることを満足することを特徴とする。
第5レンズ5の像側の凸面を非球面化することで、第1レンズ1の像面側の非球面化の効果に加えて、光軸近傍から周辺像高付近までのすべての像高においてマージナル光線のコマ収差を良好に補正することが可能となる。つまり、第5レンズ5の小径化を行っても全域にわたって高周波数領域まで高いコントラストを得ることが可能となる。
第1レンズ1の像面側と第5レンズ5の像面側の非球面形状は、光軸から周辺に向かって曲率が厳しくなる方向となるので、周辺像高近傍の光線についても良好にコマフレアを補正することができ、画像読取レンズの小型化が可能となる。
以上説明した画像読取レンズの実施形態によれば、さらに、第5レンズの像面側を所定の形状をなす非球面とすることで、光軸近傍から周辺像高付近までのすべての像高においてマージナル光線のコマ収差を良好に補正することが可能となるため、全域にわたっての高周波数領域まで高いコントラストの実現という効果を奏する。
<本発明に係る画像読取レンズの実施例>
次に、本発明に係る画像読取レンズの実施例を具体的な数値で示す。各実施例における記号の意味は以下の通りである。
f :全系の合成焦点距離
FNo :Fナンバ
m :縮率
ω :半画角(度)
Y :物体高
r :レンズやガラスなどの光学素子面の曲率半径
d :面間隔
nd :レンズなどの光学材料の屈折率
νd :レンズなどの光学材料のアッベ数
また、非球面は下記の式で表す。
を光軸と直交する方向の光軸からの距離(レンズ高さ)とした場合、非球面の面形状は任意の距離において、光軸と交わる面頂点から光軸方向に距離Xで表すことができる。Cは非球面の近軸半径rの逆数、kは円錐係数、Aiは次数iに対する非球面係数を示す。各光学素子の面番号jは物体側から順番に付与する。C1、C2は原稿を設置するコンタクトガラス7の第1面、第2面を示し、C3、C4は撮像素子のカバーガラス8の第1面、第2面を示す。
<実施例1>

f:27.4、FNo=5.6、m=0.111、Y=152.4、ω=27°
実施例1における基本構成を図2に、収差図を図3に示す。
<実施例2>
f:27.8、FNo=5.0、m=0.111、Y=152.4、ω=26°
実施例2における基本構成を図4に、収差図を図5に示す。
<実施例3>


f:27.5、FNo=5.6、m=0.111、Y=152.4、ω=27°

実施例3における基本構成を図6に、収差図を図7に示す。
<実施例4>


f:27.6、FNo=5.6、m=0.111、Y=152.4、ω=27°

実施例4における基本構成を図8に、収差図を図9に示す。
<実施例5>


f:27.5、FNo=5.6、m=0.111、Y=152.4、ω=27°

実施例5における基本構成を図10に、収差図を図11に示す。
<実施例6>


f:27.6、FNo=5.6、m=0.111、Y=152.4、ω=26°
実施例6における基本構成を図12に、収差図を図13に示す。
<実施例7>

f:27.6、FNo=5.0、m=0.111、Y=152.4、ω=26°
実施例7における基本構成を図14に、収差図を図15に示す。
上記実施例1〜7の条件式1〜4パラメタ部分の計算結果を表15に示す。

<画像読取装置の実施形態>
本発明に係る画像読取装置の実施形態は、前記第1、第2、第3、第4、第5又は第6における画像読取レンズを備えることを特徴とする。
以下、図16に基づいて説明する。図16は画像読取装置を説明するための図である。図16において、符号31は原稿載置ガラス、符号33は第1走行体、符号34は第2走行体、符号35は画像読取レンズ、符号36は撮像素子を示す。
原稿画像を読取られるべき原稿32は、原稿載置ガラス31の上面に平面的に定置される。第1走行体33は、図面に直交する方向を長手方向とし、原稿載置ガラス31の原稿載置面に対して鏡面を45度傾けたミラー33cを保持する。第1走行体33で示す位置から符号33’で示す位置まで一定速度Vで移動する。
また、第1走行体33は、照明手段として図面に直交する方向に長い蛍光ランプ33a及び反射鏡33bを保持している。蛍光ランプ33aは、第1走行体33が図16の右方へ変位するときに発光し、原稿載置ガラス31上の原稿32を照明する。したがって、第1走行体33が符号33’で示す位置まで変位する間に原稿32は照明走査される。
蛍光ランプとしては、ハロゲンランプ、キセノンランプ、冷陰極管などの管灯を用いてもよい。また、LEDなどの点光源を用い一列に並べたもの若しくは点光源を線光源に変換する導光体を用いた線状光源を用いることも可能であり、さらには有機ELに代表される面発光光源を用いることも可能である。
第2走行体34は、図面に直交する方向に長く、鏡面を互いに直交的に傾けた1対のミラー34a、34bを保持し、第1走行体33の変位に同期して符号34’で示す位置まで一定速度V/2で変位する。
原稿32が照明走査されるとき、原稿32の被照明部からの反射光は第1走行体33のミラー33cにより反射され、第2走行体34のミラー34a、34bで順次反射され、結像光束として画像読取レンズ35に入射する。このとき、第1走行体33と第2走行体34の速度比が2:1となっているので、原稿被照明部から画像読取レンズ35に至る光路長が一定に保たれる。
画像読取レンズ35に入射した結像光束は、画像読取レンズ35の結像作用により、撮像素子36の受光面に原稿32の縮小像を結像する。撮像素子36はCCDラインセンサであり、微小な光電変換部が図面に直交する方向へ密接して配列しており、原稿32の照明走査に伴い、原稿画像を画素単位の電気信号として出力する。この電気信号はA/D変換などの信号処理を受けて画像信号となり、必要に応じてメモリ(図示されず)に記憶される。
なお、撮像素子36は、結像画像を3色(赤、緑、青)に色分解して色情報を読取ることができ、各光電変換部で変換された電気信号を合成することでカラー原稿を読取ることができる。
以上説明した画像読取装置の実施形態によれば、第1〜6の実施形態の画像読取レンズを画像読取レンズに用いることで、前述したそれぞれの利点を得ることができるため、画像読取装置の小型化、軽量化、低コスト化の実現という効果を奏する。
<画像読取装置の別の実施形態>
本発明に係る画像読取装置のさらに別の実施形態は、前記第1、第2、第3、第4、第5又は第6の実施形態に係る画像読取レンズを備えることを特徴とする。
以下、図17に基づいて説明する。図17は、本発明の画像読取装置の第2の実施例である。符号41は原稿載置ガラス、符号43は画像読取ユニット、符号44は画像読取レンズ、符号45は撮像素子を示す。
原稿画像を読取られるべき原稿42は、原稿載置ガラス41の上面に平面的に定置される。画像読取ユニット43は、図面に直交する方向を長手方向とし、原稿載置ガラス41の原稿載置面に対して鏡面を傾けて配置されたミラー43e、43f、43gを保持し、図17において、画像読取ユニット43で示す位置から符号43’で示す位置まで一定速度Vで移動する。
また、画像読取ユニット43は、照明手段として、図面に直交する方向に長い蛍光ランプ43a、43c及び反射鏡43b、43dを保持している。蛍光ランプ43a及び43cは、画像読取ユニット43が図17の右方へ変位するときに発光し、原稿載置ガラス41上の原稿42を照明する。したがって、画像読取ユニット43が符号43’で示す位置まで変位する間に原稿42は照明走査される。
原稿42が照明走査されるとき、原稿42の被照明部からの反射光は、ミラー43e、43f、43gで順次反射され、結像光束として画像読取レンズ44に入射する。このときすべてのミラーは画像読取ユニット43に一体で保持されているため、原稿42の照明走査中において、原稿被照明部から画像読取レンズ44に至る光路長は一定である。
画像読取レンズ44に入射した結像光束は画像読取レンズの結像作用により、撮像素子45の受光面に原稿42を縮小結像する。この後は、先の画像読取装置の実施例1と同様の方式により電気信号に変換し原稿画像情報を読取ることが可能となる。
以上説明した画像読取装置の実施形態によれば、第1〜6のいずれかに係る実施形態の画像読取レンズを画像読取レンズに用いることで、前述したそれぞれの利点を得ることができるため、画像読取装置の小型化、軽量化、低コスト化の実現という効果を奏する。
<画像形成装置の実施形態>
本発明に係る画像形成装置の実施形態は、前記画像読取装置を備えているることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置の実施態様を図18に示す。以下、図18に基づいて説明する。
この画像形成装置は、装置上部に位置する画像読取装置200と、その下位に位置する画像形成部100とを有する。画像読取装置200は、図16に即して説明したのと同様のものであり、各部には図16と同じ符号を付してある。
原稿読取装置200における3ラインのCCDラインセンサであるラインセンサ(撮像素子)36から出力される画像信号は、信号処理部120に送られ、信号処理部120において処理されて「書込み用の信号(イエロー・マゼンタ・シアン・黒の各色を書込むための信号)」に変換される。
画像形成部は、「潜像担持体」として円筒状に形成された光導電性の感光体110を有し、その周囲に、帯電手段としての帯電ローラ111、リボルバ式の現像装置113、転写ベルト114、クリーニング装置115が配設されている。帯電手段としては帯電ローラ111に代えて「コロナチャージャ」を用いることもできる。
信号処理部120から書込み用の信号を受けて光走査により感光体110に書込みを行う光走査装置117は、帯電ローラ111と現像装置113との間で感光体110の光走査(静電潜像の書込み)を行う。
符号116は定着装置、符号118はカセット、符号119はレジストローラ対、符号122は給紙コロ、符号121はトレイ、符号Sは「記録媒体」としての転写紙を示す。
画像形成を行う際は、光導電性の感光体110が紙面印刷面から見て時計回りに等速回転し、感光体の表面が帯電ローラ111により均一帯電され、光走査装置117のレーザビームの光書込による露光を受けて静電潜像が形成される。形成された静電潜像は反転現像方式の場合、所謂「ネガ潜像」であって画像部が露光される。
画像形成は、感光体110の回転に従い、イエロー画像、マゼンタ画像、シアン画像、黒画像の順に行われる。形成された静電潜像はリボルバ式の現像装置113の各現像ユニットY(イエロートナーによる現像を行う)、M(マゼンタトナーによる現像を行う)、C(シアントナーによる現像を行う)、K(黒トナーによる現像を行う)により順次反転現像されてポジ画像として可視化される。得られた各色トナー画像は、転写ベルト114上に、転写電圧印加ローラ114Aにより順次転写され、上記各色トナー画像が転写ベルト114上で重ね合わせられてカラー画像となる。
転写紙Sを収納したカセット118は、画像形成装置本体に脱着可能である。図のごとく装着された状態において、収納された転写紙Sの最上位の1枚が給紙コロ122により給紙され、給紙された転写紙Sはその先端部をレジストローラ対119に捕えられる。レジストローラ対119は、転写ベルト114上の「トナーによるカラー画像」が転写位置へ移動するのにタイミングを合わせて転写紙Sを転写部へ送り込む。送り込まれた転写紙Sは、転写部においてカラー画像と重ね合わせられ、転写ローラ114Bの作用によりカラー画像を静電転写される。転写ローラ114Bは、転写時に転写紙Sをカラー画像に押圧させる。
カラー画像を転写された転写紙Sは定着装置116へ送られ、定着装置116においてカラー画像を定着され、図示されないガイド手段による搬送路を通り、図示されない排紙ローラ対によりトレイ121上に排出される。各色トナー画像が転写されるたびに、感光体110の表面はクリーニング装置115によりクリーニングされ、残留トナーや紙粉などが除去される。なお、本発明に係る画像形成装置は、前述した所謂リボルバ型カラー画像形成装置に限定されるものではなく、色成分ごとに個別の感光体に画像を形成して各画像を重ねるタンデム型のカラー画像形成装置であってもよい。また、所謂単色のモノクロ型画像形成装置、4サイクル型カラー画像形成装置、液滴を吐出することで画像を形成する所謂インクジェット型画像形成装置、熱転写型画像形成装置など、デジタルデータに基づいて画像形成を行う装置であればよい。
以上説明した発明によれば、第7又は第8の発明の画像読取装置を用いることで、前述したそれぞれの利点を得ることができるため、画像形成装置の小型化、軽量化、低コスト化の実現という効果を奏する。
1 第1レンズ
2 第2レンズ
3 第3レンズ
4 第4レンズ
5 第5レンズ
6 絞り
7 コンタクトがラス
8 カバーガラス
31、41 原稿載置ガラス
32、42 原稿
33 第1走行体
34 第2走行体
35、44 画像読取レンズ
36、45 撮像素子
43 画像読取ユニット
100 画像形成部
111 帯電ローラ
113 現像装置
114 転写ベルト
115 クリーニング装置
117 光走査装置
118 カセット
119 レジストローラ対
120 信号処理部
121 トレイ
122 給紙コロ
特許第3934197号公報 特開2011−008007号公報

Claims (8)

  1. 物体側から、物体側が凸面である正メニスカスの第1レンズ、像側が凹面である負の屈折力を持つ第2レンズ、絞り、物体側が凸面である正の屈折力を持つ第3レンズ、物体側が凸面である正の屈折力を持つ第4レンズ及び像側が凸面である負メニスカスの第5レンズを順に配置してなる画像読取レンズであって、
    第3レンズのアッベ数:νd3、第4レンズのアッベ数:νd4、第3レンズの焦点距離:f3及び第4レンズの焦点距離:f4が、条件:
    (1)νd3−νd4>25
    (2)0.3<f3/f4<3
    を満足することを特徴とする画像読取レンズ。
  2. 全系の焦点距離:f及び第3レンズと第4レンズの合成焦点距離:f34が、条件:
    (3)0.3<f34/f<0.7
    を満足することを特徴とする請求項1に記載の画像読取レンズ。
  3. 前記絞りと前記第4レンズの物体側の面との距離:Ds4及び前記第1レンズの第1面から前記第5レンズの像側の面までの全系の距離Dが、条件:
    (4)0.2<Ds4/D<0.4
    を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取レンズ。
  4. 前記第5レンズの少なくとも物体側の面が非球面であること、
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像読取レンズ。
  5. 前記第1レンズの像面側の面が非球面であって、前記非球面の形状は光軸から周辺部に向かうにつれて屈折力が強くなる形状であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像読取レンズ。
  6. 前記第5レンズの像側の面が非球面であって、前記非球面の形状は光軸から周辺部に向かうにつれて屈折力が強くなる形状であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像読取レンズ。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の画像読取レンズと、原稿配置面を照明する照明系と、ライン状の撮像素子と,原稿配置面から前記画像読取レンズとの間に配置された少なくとも一枚以上の反射ミラーと、を有することを特徴とする画像読取装置
  8. 画像読取装置によって読み取られた原稿情報に応じて像担持体表面を露光して画像を形成する画像形成装置において、前記画像読取装置として請求項7記載の画像読取装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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