JP5949991B1 - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技情報の表示の自由度が高まるとともに、構成部材の数を減らすことができる遊技機を提供する。【解決手段】遊技盤に形成された遊技領域に向けて遊技球を発射して遊技を行う遊技機である。遊技の進行に係る制御を行う遊技制御手段と、表示画面を有する情報表示手段を備え、情報表示手段は、遊技領域外または遊技領域の縁に設けられ、遊技制御手段は、情報表示手段の表示制御を行うもので、機種に応じた所定の遊技情報を前記表示画面に表示する。また、遊技制御手段は判定実行条件の成立に基づいて行われる判定の実行制御を行うもので、所定の遊技情報として、判定の結果を示す情報を前記表示画面に表示してもよい。更に、遊技制御手段は、所定の変更条件の成立に基づいて前記表示画面の表示態様を変更してもよい。【選択図】図7

Description

本発明は、遊技機に関し、いわゆるセブン機、羽根物、権利物又はアレンジボール等の弾球式の遊技機に対して適用することができる。
通常、遊技機は、遊技の進行に係る制御を行う遊技制御手段と、遊技上の演出に係る制御を行う演出制御手段と、遊技制御手段によって表示制御される情報表示手段等を備える。そして、遊技制御手段は所定のタイミングで遊技に関する種々の情報(以下、遊技情報という。)を所定の表示器で表示する。例えば、遊技制御手段は遊技に関する判定を行うことに基づき、表示器において識別情報(特別図柄、普通図柄)の変動表示を行った後、判定の結果(当否に関する結果、当りの種類に関する判定結果等)を表示器に表示する(特許文献1を参照)。
また、保留数(普通図柄の保留数、特別図柄の保留数)に関する情報等の他の遊技情報も、所定のタイミングで表示器において更新表示される。ここで、表示器としては表示対象が異なる複数の表示器を、1つのベース基板に集約して設けて構成されるものと、表示対象が異なる複数の表示器を遊技盤面等に分散して設けるものがある。
更に、遊技機の前面部に情報表示用シールを貼付し、この情報表示用シールに表示した遊技情報(当り確率、ラウンド数、当りの種別、遊技機の型式、獲得可能賞球数に関する情報等)を遊技者に報知することが行われている(特許文献2を参照)。そして、遊技者は、この情報表示用シールに表示された遊技情報を確認することで、当該情報表示用シールが貼付された遊技機の特徴を理解することができる。
特開2011−72473号公報 特開2011−56073号公報
本発明目的とするところは、遊技情報の表示の自由度が高まる技機を提供することである。
本発明の遊技機は、
遊技盤に形成された遊技領域に向けて遊技球を発射して遊技を行う遊技機であって、
遊技の進行に係る制御を行う遊技制御手段と、
表示画面を有する情報表示手段と、
を備え、
前記情報表示手段は、前記遊技領域外または前記遊技領域の縁に設けられ、
前記遊技制御手段は、前記情報表示手段の表示制御を行うもので、機種に応じた所定の遊技情報を前記表示画面に表示し、
前記遊技制御手段は、所定の判定実行条件の成立に基づいて行われる判定の実行制御を行うもので、前記所定の遊技情報として、前記判定の結果を示す情報を前記表示画面に表示し、
前記遊技制御手段は、前記判定の結果が特定結果になることに基づいて前記遊技領域に設けられた所定の可変入球口を作動させる特定遊技の実行制御を行うもので、前記所定の遊技情報として、前記特定遊技の実行態様に係る情報を前記表示画面に表示し、
前記情報表示手段は複数個の点灯部をもちいて前記判定の結果を示す情報及び前記特定遊技の実行態様に係る情報を表示し、遊技者が得られる特典が多いほど前記複数個の点灯部における点灯個数が多くなるよう構成されている
ことを特徴とする。
以上記述したように本発明の遊技機によると、遊技情報の表示の自由度が高ま
本発明の各実施例に係る遊技機を示す斜視図である。 遊技盤を示す正面図である。 (a)は演出表示装置の表示画面を概略的に示す正面図であり、(b)は特別図柄表示部で実行される変動表示の態様を示す説明図である。 (a)は小当り入賞口及び開閉部材等を示す説明図であり、(b)は振分装置を示す平面図である。 (a)および(b)は振分装置を説明するための説明図である。 (a)は振分装置を説明するための説明図であり、(b)は第2始動口を示す概略的に示す正面図である。 情報表示装置を示す正面図である。 情報表示装置の表示画面を示す正面図である。 (a)は大当り図柄の具体例を示す説明図であり、(b)は小当り図柄の具体例を示す説明図である。 本発明の各実施例に係る電子制御装置を示すブロック図である。 本発明の各実施例に係る電子制御装置を示すブロック図である。 普通図柄変動遊技の概要を示す説明図である。 特別図柄変動遊技の概要を示す説明図である。 特図1大当り抽選で使用するデータテーブルと、特図2大当り抽選で使用するデータテーブルを説明するための説明図である。 特図1小当り抽選で使用するデータテーブルを説明するための説明図である。 特図2小当り抽選で使用するデータテーブルを説明するための説明図である。 小当り図柄の態様等を説明するための説明図である。 (a)〜(c)は図柄変動演出を示す説明図である。 遊技制御処理を示すフロー図である。 普通図柄遊技処理を示すフロー図である。 普通図柄遊技処理を示すフロー図である。 普通電動役物遊技処理を示すフロー図である。 特別図柄遊技処理を示すフロー図である。 特別図柄遊技処理を示すフロー図である。 特別図柄遊技処理を示すフロー図である。 当否判定処理を示すフロー図である。 図柄変動開始処理を示すフロー図である。 小当り遊技処理を示すフロー図である。 小当り遊技終了時処理を示すフロー図である。 大当り遊技処理を示すフロー図である。 (a)は大当り遊技終了時処理を示すフロー図であり、(b)は表示態様変更処理を示すフロー図である。 (a)は第1表示態様を説明するための説明図であり、(b)は第2表示態様説明図であり、(c)は第3表示態様説明図である。 (a)は第4表示態様を説明するための説明図であり、(b)は第5表示態様を説明するための説明図であり、(c)は第6表示態様を説明するための説明図である。 (a)は変形例1を説明するための説明図であり、(b)は変形例2を説明するための説明図である。 (a)および(b)は実施例2を説明するための説明図である。 (a)は変形例3を説明するための説明図であり、(b)は変形例4を説明するための説明図である。 (a)は変形例5を説明するための説明図であり、(b)は変形例6を説明するための説明図である。 (a)は実施例7を説明するための説明図であり、(b)は実施例8を説明するための説明図である。 (a)は変形例9の遊技盤の一部正面図(小当り入賞口等を示す一部正面図)であり、(b)は変形例9の小当り入賞口の概略的な縦断面図である。 (a)および(b)は変形例9の小当り入賞口に設けた振分装置を説明するための説明図である。 (a)および(b)は変形例9において小当り入賞口の開閉パターンと振分装置の駆動パターンを説明するための説明図である。、
以下、発明を実施するための形態を示す実施例について図面に基づいて説明する。以下に示す各実施例では、本発明を「セブン機」と称する遊技機(パチンコ機)1に適用した各具体例について説明する。
(1)機械的な構造
a.遊技機の全体構造
先ず、この遊技機1の全体構造について、図1を参照して説明する。この遊技機1は外枠2と、外枠2にヒンジH1、H2を用いて回動自在に装着された遊技機本体Hと、を備える。また、遊技機本体Hは、本体枠3と、前面枠4と、前面枠4に一体化された皿部材5Aと、遊技盤10(図2を参照)と、裏機構盤102等を主要部としている。
本体枠3は遊技盤10を保持可能な枠状体によって構成され、外枠2に嵌めこまれ、外枠2に対して開閉可能に軸支されている。そして、この本体枠3が遊技盤10(図2を参照)を保持したとき、遊技盤10の表面に設けられる遊技領域11が本体枠3の前方から視認可能とされる。
前面枠4は、本体枠3の前面側に配置され、本体枠3の左端に開閉可能に支持されている。この前面枠4はガラス板43が填め込まれた視認窓41aを備え、前面枠4を閉じたときにその背後に位置する遊技領域11が視認窓41aを介して前面枠4の前方から視認可能とされる。また、「上皿部材5および下皿部材6を一体化した皿部材5A」は前面枠4に一体化され、本体枠3に対して前面枠4と一体で開閉可能とされている。
本遊技機1では、前面部の上方側および下方側の左右にスピーカSP1〜SP4を内蔵し、これらのスピーカSP1〜SP4を用いて遊技状態に応じた効果音や、その他の音(音声)を発生させる。また、前面枠4の前面部において、上皿部材5の配置位置を構成する箇所には、遊技機1から排出される遊技球を受け入れるための受入口5bを備える。更に、上皿部材5の裏側には演出ボタン基板228(図10を参照)が設けられ、上皿部材5の上面には「演出ボタンSW」が操作可能な状態に配置されている。
上皿部材5の下方に下皿部材6が設けられ、下皿部材6の略中央には上皿部材5から排出される遊技球を受け入れるための受入口6aを備えている。また、下皿部材6の右端側には発射ハンドル9が設けられている。そして、本体枠3の前面部裏側であって、遊技盤10よりも下方の左端側に位置する部位には、発射ハンドル9が接続された発射装置ユニット90(図2を参照)が配設されている。なお、発射ハンドル9には、遊技者が触れていることを検知するタッチスイッチ(タッチセンサ)9aが装着されており、その近傍には、遊技球の発射を一時的に停止するための発射停止スイッチ9bが装着されている。
b.遊技盤10の構成
次に、遊技盤10の構成について図2を用いて説明する。この遊技盤10は、正面視で略矩形状の遊技盤本体10Aを備え、遊技盤本体10Aの前面部には外側レール12及び内側レール13が配設されている。また、遊技盤本体10Aの前面部のうち、外側レール12および内側レール13が形成する略円形若しくは略楕円形の周壁で略包囲された部位によって遊技領域11が構成されている。なお、図2に示す一点鎖線は本体枠3を示している。
遊技盤本体10Aの前面部であって遊技領域11内の部位には、中央装置20と、第1始動口17aと、第2始動口17bと、大入賞口31a(大入賞装置)と、一般入賞口45、46、47と、普通図柄作動ゲート16と、風車19等が設けられている。また、多数の障害釘(図示を省略)は各盤部品との位置バランスを考慮して、遊技領域11にパチンコ遊技に適するべく配設され、遊技領域11の最下部にはアウト口18が設けられている。
図2に示すように、内側レール13は略U字形状に配置されつつ、左端部が遊技盤10の左上部に配設され、その左側方に位置する「外側レール12の左上部」との間に「遊技球が通過可能な隙間」を設け、球進入口11Sを形成している。そして、発射装置ユニット90から発射される遊技球(符号Yを参照)は、外側レール12の内側を転動しつつ上昇し、球進入口11Sを通じて遊技領域11に放出される。
中央装置20は、演出表示装置27と、その外縁を囲む枠部材21とを備えている。そして、中央装置20には演出表示装置27の表示画面27aを遊技機1の前方から視認可能とするための表示窓21e(正面視で略矩形状の表示窓21e)が設けられている。また、枠部材21の左側縁部21Lの内部に左斜め上方に向かって開口する通路21wが形成され、この通路21wを通じて中央装置20内に進入する遊技球は一定の確率で第1始動口17aに入球する(後述する。)。また、枠部材21の右側縁部21Rには小当り入賞口25a(小当り入賞口装置)が設けられている。この小当り入賞口25aは、右側縁部21Rと、右側縁部21Rの上端側に設けられた開閉装置25と、右側縁部21Rの下端側に設けられた振分装置26とを備える。ここで、小当り入賞口25aと後述する大入賞口31aと同様に特別電動役物として設けられる可変入球口である。
演出表示装置27はサブ御基板220によって表示制御されるものであり、液晶表示装置を用いて構成され、情報表示装置60における特別図柄の変動表示および停止表示に合わせて図柄変動演出を実行する。また、演出表示装置27の表示画面27aは、図3(a)に示すように、その略全体が表示領域となり、この表示領域に背景を示す図柄(背景図柄)や背景色(白、青、赤等の画面の地色)等を表示可能である。そして、この背景図柄や背景色の前面に重ね合わせた状態で3つ(3桁)の演出図柄を表示する演出図柄表示領域27bが、表示画面27a上に設けられる。
図3(a)に示すように、表示画面27aの縁部側には第1保留表示領域27Dと、第2保留表示領域27Eが設けられる。このうち、第1保留表示領域27Dでは、第1始動口17aへの入球に基づいて生ずる「第1特別図柄」に関する取得情報の数(以下、「第1保留数」という。)が、「4個」を上限個数として表示され、第2保留表示領域27Eでは、第2始動口17bへの入球に基づいて生ずる「第2特別図柄」に関する取得情報の数(以下、「第2保留数」という。)が「4個」を上限個数として表示される。ここで、以下の説明において、第1始動口17aに遊技球が入球することを「第1始動入賞」と称し、第2始動口17bに遊技球が入球することを「第2始動入賞」と称することがある。また、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)に関する未消化の取得情報(乱数、変動に関する情報)とは、始動口(17a、17b)に入球したが、当該入球に伴う当否判定(後述する第1当否判定若しくは第2当否判定)と、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示とがなされていない情報である。そして、何れの保留表示領域27D、27Eも、始動口17a、17bへの入球に基づき取得されたが、未消化の取得情報(乱数、変動に関する情報)の数が「保留図柄の表示数」によって示され、未消化の取得情報が消化される毎に「保留図柄の表示数」が順次、デクリメントして表示される。
枠部材21の右側縁部21Rの内部には、1個の遊技球が下方に向かって通過可能な誘導通路21xが設けられている。また、右側縁部21Rの上端には上方に向かって開口する開口部25xが設けられ、この開口部25xによって誘導通路21xが上方に向かって開放されている。また、開閉装置25は、図4(a)に示すように、開閉部材25bと、開閉部材25bを作動させるための小当り入賞口ソレノイド25c(図10を参照)とを備えている。
開閉部材25bは、右側縁部21Rの上端であって開口部25xの近傍において、遊技盤11の盤面に垂直な支軸25jによって下端側を支持されており、下方側の支軸25jを中心に回動することで、開口部25x(小当り入賞口25a内)への遊技球の入球が不可能となるように開口部25x(小当り入賞口25a)を閉鎖する閉鎖状態と、開口部25x(小当り入賞口25a内)への遊技球の入球が可能となるように開口部25x(小当り入賞口25a)を開放する開放状態とに変化することができる。
つまり、小当り入賞口ソレノイド25cの駆動を開始して、開閉部材25bを時計回り(正面視)に回転させ、開閉部材25bを「右斜め上方に上がり傾斜となる傾動姿勢」に変化させると、小当り入賞口25aは開放状態に変化し、遊技球の入球が可能となる。一方、小当り入賞口ソレノイド25c(図10を参照)の駆動を停止すると、開閉部材25bが正面視で反時計回り(正面視)に回転するため、小当り入賞口25aは閉鎖状態に変化し、遊技球の入球が不可能となる。
図4(a)及び(b)に示すように、小当り入賞口25aに入球した遊技球は誘導通路21xを通過して振分装置26に向かって誘導される。また、誘導通路21xにおいて、開口部25xの近傍に位置する部位には、開口部25xからの遊技球の入球を検知するための小当り入賞口入球検知スイッチ25sが配設されている。
振分装置26は、中央装置20の内部において中央部よりも右側の部位に配置されている(図2を参照)。この振分装置26は、開口部25xから小当り入賞口25a(中央装置20)に入球した後、誘導通路21xを通じて誘導された遊技球を受け入れ、通常領域TR及び特定領域SRのうちの一方に誘導するものである。
振分装置26は、図4(b)および図6(a)に示すように、基体部26aと、回転誘導体26bと、誘導モータ26c(図10を参照)とを備えている。このうち、基体部26aの上面部には、上方に開口すると共に、外縁部の形状が略円形の凹部26dが設けられている。この凹部26dは、中心側に位置すると共に平面形状が略円形の装着部26eと、装着部26eを周回状に包囲すると共に平面形状が略リング状の球導入部26fとを備えている。そして、装着部26eの深さは、球導入部26fの深さよりも深くされている。また、球導入部26fの底面部は、装着部26eに向かって下り傾斜となる傾斜面とされている。
装着部26eの底面部においては、図5(b)に示すように、遊技球を通常領域TRに誘導するための通常誘導孔26gと、遊技球を特定領域SRに誘導するための特定誘導孔26hとが開口している。但し、特定誘導孔26hの開口位置と装着部26eの中心部26jとの距離は、通常誘導孔26gの開口位置と装着部26eの中心部26jとの距離よりも小さくされている。つまり、前者の距離は、後者の距離よりも、「遊技球の直径(11ミリ)」を超える長さの分だけ、小さくされている。
図4(b)に示すように、基体部26aの上面部において凹部26dの右側方に位置する部位には、誘導溝26pが設けられている。ここで、前述の誘導通路21xは略管状部(右側縁部21Rに設けられている)の内分空間で構成され、この略管状部の上端が前述の開口部25xに連続し、略管状部の下端が誘導溝26pの始端部の上方で開口している。このため、誘導通路21x(略管状体内)を下降する遊技球は誘導通路21x(略管状部内)の下端から誘導溝26pの始端部に放出される。そして、誘導溝26pの端末部が球導入部26fに連続するとともに誘導溝26pの床面部はその端末部に向かって下り傾斜状とされている。このため、誘導通路21x(略管状部内)から誘導溝26pに放出された遊技球を、誘導溝26pの床面部の下り傾斜を利用して球導入部26fに誘導可能となっている。
回転誘導体26bは、図4(b)および図6(a)に示すように、装着部26eに回転可能な状態に装着されている。また、この回転誘導体26bは、図5(a)に示すように、上面部が曲面部とされた円板に対して、4個の誘導用凹部261b、261b、261b、262bを設けた構成を備える。これらの誘導用凹部261b、262bは、回転誘導体26bの周方向に沿って等間隔に形成されると共に、1個の遊技球を受け入れ可能なサイズとされている。また、何れの誘導用凹部261b、262bも、回転誘導体26bの外周部の側から回転誘導体26bの中心部の側に凹む状態に形成されると共に、回転誘導体26bの上面部及び下面部においても開口している。そして、球導入部26f上の遊技球を受け入れることが可能である。
但し、3個の誘導用凹部261bが遊技球を通常誘導孔26gに誘導するために用いられ、残りの1個の誘導用凹部262bが、遊技球を特定誘導孔26hに誘導するために用いられる。つまり、誘導用凹部261b、262bに受け入れられた遊技球は、図6(a)に示すように、誘導用凹部261bの下端の出口部から、通常誘導孔26g及び特定誘導孔26hのうちの何れか一方に誘導される。そして、この誘導用凹部261bの下端の出口部は、回転誘導体26bの底面部で開口しているが、(a)3個の誘導用凹部(以下、「通常誘導用凹部」という。)261bが、回転誘導体26bを回転させることで、通常誘導孔26g(通常誘導孔26gの上端の入口部)と上下に位置合わせ可能な位置に設けられ、(b)残りの1個の誘導用凹部(以下、「特定誘導用凹部」という。)262bが、回転誘導体26bを回転させることで、特定誘導孔26h(特定誘導孔26hの上端の入口部)と上下に位置合わせ可能な位置に設けられているからである。
誘導モータ26c(図10参照)は、回転誘導体26bを回転させるためのモータである。この誘導モータ26cから発生する回転駆動力は、所定の伝達部材(ギア等)を介して、回転誘導体26bに伝達される。尚、後述する主制御部200Aは、誘導モータ26cの動作を制御する制御手段として機能する。そして、本実施例では、この主制御部200Aが誘導モータ26cの動作を制御することで、その回転軸が、常時、一定速度で回転するため、回転誘導体26bは、常時、一定速度で回転(上方側から見て、左回転方向)している。
誘導通路21xを通過した遊技球が球導入部26fで受け入れると、この遊技球は球導入部26fを周回するように転動した後、勢いが衰えたところで、球導入部26fの中心方向に向かう下り傾斜を利用して通常誘導用凹部261b及び特定誘導用凹部262bのうちの一方に進入する。そして、通常誘導用凹部261bに進入した遊技球は、回転誘導体26bを回転させることで通常誘導孔26gに誘導され、特定誘導用凹部262bに進入した遊技球は、回転誘導体26bを回転させることで特定誘導孔26hに誘導される。そして、遊技球が通常誘導孔26gに誘導されると、通常領域TRに到達し、通常領域通過検知スイッチ8n(図10を参照)によって検知される。また、遊技球が特定誘導孔26hに誘導されると、特定領域SRに到達し、特別領域通過検知スイッチ8t(図10を参照)によって検知される。ここで、回転誘導体26bには、3個の通常誘導用凹部261bと、1個の特定誘導用凹部262bとが、回転誘導体26bの周方向に沿って等間隔に配置されているため、球導入部26fに到達した遊技球が、特定領域SRに誘導される確率は、「1/4」とされている。
図2に戻って更に説明すると、第1始動口17aは非可変式の始動口であり、大きさが不変の開口部を上方に開口させている。また、第1始動口17aの開口部の大きさは、1球の遊技球の通過を許容する大きさとされ、その大きさが拡大されたり縮小されたりすることはない。そして、第1始動口17aに入球した遊技球は、遊技盤本体10Aの後面に装着された通路部材(図示を省略)の第1始動口通路に流入し、この第1始動口通路に配置された第1始動口入球検知スイッチ17s(図10参照)によって検知される。ここで、以下の説明において、遊技領域11うち、中央装置20の左側に位置する部位(遊技領域11の左側領域)を左領域11L、右側に位置する部位(遊技領域11の右側領域)を右領域11Rと、それぞれ称することがある。そして、第1始動口17aは中央装置20の左右方向に沿った略中央部に設けられているため、左領域11Lおよび右領域11Rのうちの何れを流下する遊技球も入球可能とされている。
第2始動口17bは普通電動役物17dとして設けられる可変式の入球口であり、右領域11R(第1始動口17aの右斜め上方)に配置されている。この第2始動口17bは、図6(b)に示すように、いわゆるチューリップ式で左右に一対の可動翼片17e、17eが開閉するべく形成され、一対の可動翼片17e、17eを作動させるための普通電動役物ソレノイド17c(図10参照)を備える。また、第2始動口17bの内部には、当該第2始動口17bに入球した遊技球を検知するための第2始動口入球検知スイッチ17tが配置されている(図10参照)。
そして、普通電動役物ソレノイド17cに通電を行わないと、一対の可動翼片17e、17eが立設状態(図6(b)の実線を参照)とされ、一対の可動翼片17e、17e間に1球の遊技球の通過を許容する大きさの遊技球受入口(空間部)が設けられ、第2始動口17bへの遊技球の入球可能性が低い閉鎖状態(第1の態様)となる。但し、遊技球受入口(空間部)の鉛直上方に障害部材17gが配設されているため、閉鎖状態にある第2始動口17bに遊技球が入球することは不可能とされている。一方、普通電動役物ソレノイド17cに通電を行うと、一対の可動翼片17e、17eが、下端部側を支点として互いの上端部間の間隔を拡大するように傾動し(図6(b)の破線を参照)、遊技球の入球可能性が高くなる開放状態(第2の態様)となる。この場合、可動翼片17e、17eの上端部間の間隔が拡大され、障害部材17gの左右を通過した遊技球が、第2始動口17bへ入球することが可能となる。
ここで、本遊技機1で開放延長機能を備え、遊技状態が、開放延長機能が作動する開放延長状態(高頻度状態)である場合、第2始動口17bが開放状態(第2の態様)となる時間が長くなる(例えば、「5秒」)。一方、開放延長機能が作動しない非開放延長状態である場合には、第2始動口17bが開放状態(第2の態様)となる時間が短くなる(例えば、「0.2秒」)。また、開放延長機能が作動し、開放延長状態となると、第2始動口17bへの遊技球の入球頻度が非開放延長状態よりも高くなる。なお、本実施例と異なり、障害部材17gを排除することで、第2始動口17bが閉鎖状態(第1の態様)であるときにも、第2始動口17bへの遊技球の入球を可能としてもよい。
ここで、本遊技機1では、第1始動口17aへの遊技球の入球に基づいて「第1特別図柄」に関する当否判定(以下、第1当否判定ということがある。)が行われ、第2始動口17bへの遊技球の入球に基づいて「第2特別図柄」に関する当否判定(以下、第2当否判定ということがある)が行われる。つまり、第1始動口17aに入球した遊技球が第1始動口入球検知スイッチ17sによって検知されることに基づいて取得情報が取得され、「第1特別図柄」に関する当否判定(第1当否判定)が行われる。また、第2始動口17bに入球した遊技球が第2始動口入球検知スイッチ17tによって検知されることに基づいて取得情報が取得され、「第2特別図柄」に関する当否判定(第2当否判定)が行われる。
本遊技機1では、開放延長機能が作動する開放延長状態(所謂「時短中」)である場合、右領域11Rに配置された第2始動口17bへ遊技球を入球させることが容易であるため、多くの遊技者は右領域11Rに向かって遊技球を発射する(所謂「右打ち」を行う)。また、開放延長機能が作動しない状態である場合(所謂「非時短中」)、第2始動口17bへの遊技球の入球頻度が低いため、左領域11Lに向かって遊技球を発射し(所謂「左打ち」を行い)、枠部材21の左側縁部21Lの通路21wに遊技球を入球させ、中央装置20に進入させて第1始動口17aに入球させるか、通路21w(中央装置20)に進入させずに第1始動口17aへの入球を狙うことになる。
大入賞口31a(大入賞装置)は、特別電動役物として設けられる可変入球口であり、遊技領域11のうちで第1始動口17aの右斜め上方の部位に設けられている。また、大入賞口31aは右領域11Rに設けられているため、大入賞口31aを用いた遊技、つまり、大当り遊技を行う場合には遊技者は右領域11Rに向かって遊技球を発射する(所謂「右打ち」を行う)。
また、大入賞口31aは、遊技領域11を流下する遊技球を受け入れ可能に開口される開口部31kと、開口部31kを開放・閉鎖するための開閉部材31bと、この開閉部材31bを駆動するための大入賞口ソレノイド31c(図10を参照)と、大入賞口31aへの遊技球の入球を検知するための大入賞口入球検知スイッチ31s(図10を参照)とを備える。また、開閉板31bは、その下縁部が軸支されることで、前方に傾動可能に構成されている。そして、開口部31k(大入賞口31a)は通常、立設状態の開閉部材31bで塞がれて遊技球を受け入れない状態(閉鎖状態)とされているが、大当り遊技(特定遊技)の際には、大入賞口ソレノイド31c(図10を参照)が所定のパターンに基づいて駆動され、前方に傾動することで、遊技球を受け入れ容易な状態(開放状態)とされる。
図2に戻って更に説明すると、遊技領域11において第1始動口17aの左側方には、一般入賞口45、46、47が設けられている。そして、何れの一般入賞口45、46、47に入球した遊技球も、遊技盤10の後面に装着された一般入賞口用の通路部材(図示を省略)に流入し、当該通路部材に設けられた一般入球検知スイッチ45s(図10参照)で検知される。また、中央装置20の右側方には普通図柄作動ゲート16が設けられている。この普通図柄作動ゲート16は、遊技盤10の前面部から突出する状態に配置され、ゲートスイッチ16s(図10を参照)を備え、普通図柄作動ゲート16を上方から下方に通過する遊技球を検知可能である。
情報表示装置60は主制御基板200によって表示制御されるものであり、図2に示すように、遊技盤10の表面部であって、遊技領域11の外側(遊技盤10の表面外縁)に該当する外縁部10Bのうち左下部位(左下外縁部)に配置されている。この外縁部10Bの左下部位は視認窓41aの左下方側を介して前方から視認可能な部位であるため、情報表示装置60は前面枠4の前方からガラス板43を通じて視認可能とされている(図1を参照)。
情報表示装置60は、図7に示すように基板60Aと、表示部本体60Bとを備え、この表示部本体60Bは液晶表示パネル(液晶表示装置)61によって構成されている。そして、表示部本体60B(液晶表示パネル61)は、その表示画面61aを前方に向け、遊技機1前方の遊技者が視認可能とされており、表示部本体60B(液晶表示パネル61)の表示画面61aには種々の遊技情報を表示可能である。
また、表示画面61aに表示される遊技情報の表示態様(表示内容、表示位置等)は、主制御基板200によって表示制御によって種々変更可能であるが、例えば、「LEDランプを模した画像(以下、「ランプ画像」という。)」、「7セグメント表示体を模した画像(以下、「7セグ画像」という。)」、「レベルメータを模した画像(以下、「レベル画像」という。)」等を用いて表示可能である。また、主制御基板200のCPU201は表示画面61aに表示する画像の変更(例えば、ランプ画像から7セグ画像に変更したり、7セグ画像からランプ画像に変更したりすること等)を所定のタイミングで行ってもよい。以下、表示画面61aに「ランプ画像」を表示して遊技情報を表示する場合を例にとって説明する。以下の説明において、「ランプ画像」がLEDの消灯を表現するとは「ランプ画像」を暗く表示することを指し、「ランプ画像」がLEDの点灯を表現するとは「ランプ画像」を明るく表示する(少なくとも、LEDの消灯を表現するランプ画像よりも明るく表示する)ことを指す。
図7に示す表示態様(以下、第1表示態様という。)は、表示画面61aに第1特別図柄表示部62aと、第2特別図柄表示部62bと、普通図柄表示部63と、第1特別図柄保留表示部64aと、第2特別図柄保留表示部64bと、普通図柄保留表示部65と、ラウンド表示部66と、遊技状態報知部67、遊技情報表示部68とを、それぞれランプ画像を用いて表示したものである。そして、本実施例では、これらの表示画面61aにおける表示態様(「個々の遊技情報の表示のサイズ」、「表示位置」、「表示数」、「ランプ画像、7セグ画像等の画像態様」等を選択することで構成される表示態様)を種々変更可能であるが、以下、変更可能な表示態様のうちの1つ(第1表示態様)について説明する。
遊技情報の表示態様が第1表示態様である場合、第1特別図柄表示部62aは、図3(b)に示すように、5個のLED画像(P1〜P5、P6〜P10)を上下2列に並べることで構成されている。また、第2特別図柄表示部62bは、第1特別図柄表示部62aの下方において5個のLED画像(Q1〜Q5、Q6〜Q10)を上下2列に並べることで構成されている。更に、図8に示すように、第1特別図柄保留表示部64aは、第1特別図柄表示部62aの上方左側に並ぶ2個のLED画像S1、S2によって構成され、第2特別図柄保留表示部64bは、第1特別図柄表示部62aの上方略中央に並ぶ2個のLED画像T1、T2によって構成される。また、遊技状態報知部67は第1特別図柄保留表示部64aの上方右側に並ぶ2個のLED画像U1、U2によって構成される。
また、ラウンド表示部66は、遊技状態報知部67の右側方において上下に2個ずつ表示される2個のLED画像V1〜V4によって構成される。更に、普通図柄表示部63はラウンド表示部66の下方において左右に表示される2個のLED画像W1、W2によって構成される。更に、普通図柄保留表示部65はラウンド表示部66の右側方において上下に表示される2個のLED画像X1、X2によって構成される。更に、遊技情報表示部68は普通図柄表示部63の下方に表示される。
図3(b)に示すように、第1特別図柄表示部62aは10個のLED画像(P1〜P10)が、LEDの点滅を表現することで「第1特別図柄」の変動表示を実現する。具体的には、これらのLED画像は、LEDの消灯を表現しているのが原則であるが、これらのうち1個のLED画像の点灯を表現するものとし、その点灯を表現するLED画像を「P1」、「P2」、「P3」…「P10」の順に変更することで、LED画像(P1〜P10)を用いた循環表示が行われる。つまり、先に点灯を表現しているLED画像を、後のLED画像が点灯を表現するときには、消灯を表現するようにすることで、LED画像(P1〜P10)による循環表示が行われる。これにより、あたかも、第1特別図柄表示部62aを構成する10個のLEDが順番に点灯し、10個のLEDが実際に循環表示を行っているようにみせることができる。そして、この10個のLED画像を用いた循環表示を所定時間繰り返すことで「第1特別図柄」の変動表示が実現される。
また、第2特別図柄表示部62bも10個のLED画像(Q1〜Q10)を第1特別図柄表示部62aのLED(Q1〜Q10)と同様に点滅を表現することで「第2特別図柄」の変動表示を実現する。この「第2特別図柄」の変動表示の実行態様は「第1特別図柄」と同様である。
第1特別図柄表示部62aでは「第1始動入賞」に基づいて第1特別図柄の変動表示(10個のLED画像P1〜P10を用いた循環表示)を行い、変動表示の実行時間が経過すると当否判定の結果が一定時間(例えば0.6秒)表示される。また、第2特別図柄表示部62bでは「第2始動入賞」に基づいて第2特別図柄の変動表示(10個のLED画像Q1〜Q10を用いた循環表示)を行い、変動表示の実行時間が経過すると当否判定の結果が一定時間(例えば0.6秒)表示される。つまり、変動表示の実行時間が経過し、LED画像(P1〜P10若しくはQ1〜Q10)による循環表示(変動表示)が終了すると、第1特別図柄による停止表示が実行される。そして、当否判定の結果が「外れ」である場合には、10個のLED画像(P1〜P10若しくはQ1〜Q10)のうち何れか1個がLEDの点灯を表現し、残りがLEDの消灯を表現することで、特別図柄の外れ図柄が表示される(図示を省略)。
また、当否判定の結果が「大当り」である場合には、図9(a)に示すように、10個のLED画像(P1〜P10若しくはQ1〜Q10)のうち何れか4個がLEDの点灯を表現し、残りがLEDの消灯を表現することで、特別図柄の大当り図柄が表示される。更に、当否判定の結果が「小当り」である場合には、図9(b)に示すように、10個のLED画像(P1〜P10若しくはQ1〜Q10)のうち何れか3個がLEDの点灯を表現し、残りがLEDの消灯を表現することで、特別図柄の小当り図柄が表示される。そして、大当りや小当りの種類は、点灯を表現するLED画像の種類によって表現される。このように、本遊技機1では、所定の判定実行条件の成立(第1始動入賞若しくは第2始動入賞の発生)に基づいて行われる判定(特別図柄に関する当否判定)が実行され、表示画面61aに出現する特別図柄表示部62a、62bで、判定(特別図柄に関する当否判定)の結果を示す情報が表示される。
前述のように、普通図柄表示部63は2個のLED画像(W1、W2)を備えた構成とされ、普通図柄作動ゲート16を遊技球が通過することに基づいて図柄変動開始条件が成立すると普通図柄の変動表示を開始する。この普通図柄の変動表示は、上述した特別図柄とLED画像の数は異なるものの、特別図柄の変動表示と同様に、普通図柄表示部63を構成する2個のLED画像(W1、W2)が交互に点灯するLEDを表現することで実現される。つまり、普通図柄の変動表示が開始されていないときは、両LED画像(W1、W2)がLEDの消灯を表現する状態とされる。そして、普通図柄の図柄変動開始条件が成立すると、両LED画像(W1、W2)のうちの一方がLEDの点灯を表現して他方がLEDの消灯を表現することと、他方がLEDの点灯を表現して一方がLEDの消灯を表現することを交互に繰り返すことで、普通図柄の変動表示が表現される。そして、普通図柄の変動表示の実行時間が経過すると2個のLED画像(W1、W2)の交互の点灯表現(普通図柄の変動表示)が終了し、普通図柄の変動表示の結果(普通図柄の当否判定の結果)が一定時間(例えば、0.5秒)表示される。このとき、2個のLED画像(W1、W2)のうち一方(W1)がLEDの点灯を表現すると普通図柄の変動表示の結果が当りであり、他方(W2)がLEDの点灯を表現すると普通図柄の変動表示の結果が外れである。
第1特別図柄保留表示部64aは2個のLED画像S1、S2を備え、第2特別図柄保留表示部64bは2個のLED画像T1、T2を備え、普通図柄保留表示部65は2個のLED画像X1、X2を備える。そして、第1特別図柄保留表示部64aと、第2特別図柄保留表示部64bと普通図柄保留表示部65の何れも、対応する図柄(第1特別図柄、第2特別図柄、普通図柄)に関する保留数をLEDの点灯を表現しているLED画像の数(点灯数)、表現態様によって表示する。例えば、LEDが消灯していることを表示するLED画像は「0(ゼロ)」を表示し、LEDが点灯していることを表示するLED画像は「1」を表示し、LEDが点滅していることを表示するLED画像は「2」を表示することとすれば、2個のLED画像を用いて「0」〜「4」の整数を表示できる。
遊技状態報知部67も2個のLED(U1、U2)画像を備えた構成とされ、LEDが点灯していることを示すLED画像の種類や数によって、遊技機1の遊技状態を表現することができる。例えば、遊技機1の遊技状態が開放延長状態であるときには、両LED画像(U1、U2)のうちの一方がLEDの点灯を表現して他方がLEDの消灯を表現する。また、遊技機1の遊技状態が開放延長状態でないときには、両LED画像(U1、U2)がLEDの消灯を表現する。なお、本実施例の遊技機が特別図柄の当否判定の結果が大当りとなる確率(大当り確率)を変動する機能を備える場合には、遊技状態報知部67によって大当り確率が高確率であるか、低確率であるかを表現することができる。
ラウンド表示部66は、実行する大当り遊技のラウンド数を表示するものであり、4個のLED画像V1〜V4を備えた構成とされている。ところで、本遊技機1では、ラウンド数が16ラウンドの大当り遊技と、ラウンド数が8ラウンドの大当り遊技と、ラウンド数が15ラウンドの大当り遊技と、ラウンド数が7ラウンドの大当り遊技とを実行可能であるが、個々のLED画像がそれぞれの大当り遊技に対応づけられている。つまり、ラウンド数が7ラウンドであることを示すLED画像V1がLEDの点灯を表現すると、7ラウンドの大当り遊技が実行され、ラウンド数が8ラウンドであることを示すLED画像V3がLEDの点灯を表現すると、8ラウンドの大当り遊技が実行される。また、ラウンド数が15ラウンドであることを示すLED画像V2がLEDの点灯を表現すると、15ラウンドの大当り遊技が実行され、ラウンド数が16ラウンドであることを示すLED画像V4がLEDの点灯を表現すると、16ラウンドの大当り遊技が実行される。ここで、通常、4個のLED画像V1〜V4は何れもLEDが消灯していることを表現しているが、第1特別図柄表示部62a若しくは第2特別図柄表示部62bに大当り図柄が停止表示されるか、小当り遊技を終了した後に大当り遊技の実行が決定されると(図29のS675を参照)、何れか1個のLED画像V1〜V4が点灯を表現することで、実行する大当り遊技の内容を特定する。この場合、残りのLED画像V1〜V4は消灯を表現したままとされるが、何れか1のLED画像V1〜V4が点灯を表現し、残りのLED画像V1〜V4は消灯を表現する状態は、当該大当り遊技が終了するまで継続される。このように、ラウンド表示部66は大当り遊技(特定遊技の一態様)の実行態様に係る情報を表示する。
遊技情報表示部68に当該遊技機1に関する遊技情報(従来、情報表示用シールに表示していた遊技情報)を表示する部分である。例えば、「機種名およびスペック」、「当り確率」、「賞球数」、「出球」、「ラウンド数」、「カウント数」等を示す当該遊技機1に固有の文字情報(文字画像)等が表示されるが、遊技情報表示部68にはその他の情報も表示できる。ここで、「機種名およびスペック」を示す文字情報としては、当該遊技機が所謂「CR機」である場合、例えば「CR…A8」という文字情報を例示できる。このうち、「CR…」が機種を示し、「A8」がスペックを示す。
また、本実施例では「当り確率」として大当り確率、小当り確率(第1当否判定の小当り確率と、第2当否判定の小当り確率)が表示される。また、「賞球数」は、各入球口(入賞口)に遊技球が入球する毎に払い出される遊技球の個数を示しており、本実施例では、「1球の遊技球が始動口17a、17bに入球する毎に3個」、「1球の遊技球が一般入賞口45〜47に入球する毎に10個」、「1球の遊技球が大入賞口31a若しくは小当り入賞口25aに入球する毎に15個」と表示される。
「ラウンド数」は大当り遊技において実行可能なラウンド遊技(後述する)の回数を示すものであり、本実施例では「ラウンド遊技の回数(大当り中のラウンド回数)」が異なる複数の大当り遊技を実行可能なため、遊技情報表示部68に複数の回数が表示される。具体的に説明すると、本遊技機1では、ラウンド遊技を16回行う大当り遊技、ラウンド遊技を15回行う大当り遊技、ラウンド遊技を8回行う大当り遊技若しくはラウンド遊技を7回行う大当り遊技を実行可能であるため、「16R」を示す文字情報、「15R」を示す文字情報、「8R」示す文字情報及び「7R」を示す文字情報が表示される。ここで、「R」は「ラウンド遊技」を示し、Rの前の数字は「ラウンド遊技の回数」、つまり「ラウンド数」を示す。
また、「カウント数」は1回のラウンド遊技中に大入賞口31aに入球させることが可能な遊技球の個数を示しており、本遊技機1では遊技情報表示部68に「カウント数」が「10」であることを示す文字情報が表示される。
ここで、遊技情報表示部68に表示するべき遊技情報の種類、内容等は対象となる遊技機の機種、スペックに応じて決定される。例えば、大当り確率が低確率から高確率に変動可能な遊技機を対象とする場合には、遊技情報表示部68に低確率であるときの大当り確率と、高確率であるときの大当り確率とが表示されることがある。また、大当り確率が変動する遊技機においては遊技情報表示部68に確率変動率(確変継続率若しくは確変突入率)が表示されることがある。つまり、発生可能な大当りとして、大当り遊技後の大当り確率を高確率とする確変大当りと、大当り遊技後の大当り確率を低確率とする通常大当りとを備える遊技機においては、大当りを発生した場合において、当該大当りが確変大当りとなる確率が表示されることがある。
また、「賞球数」、「ラウンド数」および「カウント数」も遊技機の機種、スペック毎に定められるため、遊技情報表示部68には対象となる遊技機の機種、スペックに応じて「賞球数」、「ラウンド数」および「カウント数」を示す文字情報が表示される。更に、リミット機能(例えば、大当り確率が高確率の状態で連続的に発生可能な大当りの上限回数)が定められた遊技機では遊技情報表示部68に「リミット回数」を示す文字情報を表示することもできる。
このように、遊技機に表示する遊技情報の種類、内容等は、対象となる遊技機の機種、スペックに応じて種々変更することが必要であるが、本実施例では表示内容の選択、変更の自由度が高い表示画面61aを用いて、当該機種、スペックに的確に対応する遊技情報(文字情報)を表示できる。なお、本実施例では遊技情報を表示の自由度が高い表示画面61aに表示する構成であるため、情報表示用シールを用いる場合とは異なり、表示すべき情報に関する個別対応度(情報選択の自由度)が高くなる。例えば、遊技機1を製造するメーカが、当該遊技機1が設置されるパチンコホールに関する情報(ホール名、営業時間、当該ホールに関するコマーシャル等)を表示するためのプログラムを、当該遊技機1に搭載された所定の記憶媒体に格納しておく。これにより、当該遊技機1が設置されるパチンコホール毎に、当該パチンコホールに合致した情報(ホール名、営業時間、当該ホールに関するコマーシャル等)を、当該プログラムに基づいて表示画面61aに表示可能としてもよい。
(2)制御回路の構成
次に、図10を用いて本実施例の遊技機1の制御回路の構成について説明する。本遊技機1の制御回路は、主制御基板200を用いて構成されるとともに遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否についての制御を司る主制御部200Aと、複数の副制御部(220A、222A、240A、260A)を備える。また、副制御部としては、(a)サブ制御基板220を用いて構成され、遊技上の演出の制御を司るサブ制御部220Aと、(b)演出表示制御基板222を用いて構成され、演出表示装置27の制御を司る演出表示制御部222Aと、(c)払出制御基板240を用いて構成され、貸球や賞球を払い出す動作の制御を司る払出制御部240Aと、(d)発射制御基板260を用いて構成され、遊技球の発射に関する制御を司る発射制御部260Aを備える。
これらの制御部(200A、220A、222A、240A、260A)を構成する制御基板(200、220、222、240、260)は、各種論理演算および算出演算を実行するCPUや、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM、プログラムの実行に際してCPUが一時的なデータを記憶するRAM、周辺機器とのデータのやり取りを行うための周辺機器インターフェース(PIO)、CPUが演算を行うためのクロックを出力する発振器、CPUの暴走を監視するウォッチドッグタイマなど、種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構成されている。尚、図10中の矢印の向きは、データあるいは信号を入出力する方向を表している。また、主制御基板200には、CPU201、RAM202、ROM203が搭載されている。
主制御部200Aは、ゲートスイッチ16s、第1始動口入球検知スイッチ17s、第2始動口入球検知スイッチ17t、一般入賞口入球検知スイッチ45s、大入賞口入球検知スイッチ31s、小当り入賞口入球検知スイッチ25s、特定領域通過検知スイッチ8t、通常領域通過検知スイッチ8n等から遊技球の検知信号を受け取って、遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否を決定した後、サブ制御部220Aや、払出制御部240A、発射制御部260A等に向かって、後述する各種の信号(コマンド)を出力する。
また、主制御部200A(主制御基板200)には、普通電動役物ソレノイド17c、大入賞口ソレノイド31c、小当り入賞口ソレノイド25c、誘導モータ26c、情報表示装置60等に各種駆動信号を出力することにより、これらの動作を直接制御している。また、主制御部200A(主制御基板200)を構成するCPU201により決定された所定の信号(コマンド)は、サブ制御基板220や払出制御基板240に対してそれぞれ送信される。ここで、主制御部200A(主制御基板200)は「遊技制御手段」の具体例を構成する。
主制御部200A(主制御基板200)には、図11に示すように、情報表示制御部210A(情報表示制御基板210)を介して情報表示装置60が接続されている。この情報表示制御基板210には、CPU210aと、制御ROM210bと、制御RAM210cと、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)210dと、ワークRAM210eと、表示用ROM(キャラクタROM)210gと、ビデオRAM210hとが搭載されている。また、VDP210dには情報表示装置60が電気的に接続されている。なお、情報表示制御基板210は「情報表示制御手段」の具体例を構成する。
CPU210aは、主制御基板200から送信された各種表示制御用の信号(コマンド)を受信すると共に制御ROM210bに記憶されたプログラムに従って受信した信号(コマンド)を解析する。そして、CPU210aはその解析結果をVDP210dに送信する。尚、制御ROM210bには遊技機1の遊技状態等に応じた各種の画像表示制御用のプログラムが記憶され、制御RAM210cには各種のデータを一時的に記憶する記憶領域や作業領域等が設けられている。また、表示用ROM210gには、情報表示装置60の表示画面61aに表示される各種遊技情報の表示に関するデータが記憶されている。
VDP210dは、CPU210aによる上記「解析結果」に基づいて、表示用ROM210gに記憶されたデータを読み出し、この読み出したデータに基づいてワークRAM210eで画像データを生成し、ビデオRAM210hに一時的に記憶させる。この後、送信部210kから、ビデオRAM210hに記憶された画像データを信号(RGB画像信号)に載せて情報表示装置60に送信する。なお、上述のように、情報表示制御基板210を主制御基板200と別体とするのではなく、情報表示制御基板210の構成を主制御基板200に搭載してもよい。つまり、主制御基板200(遊技制御手段)が情報表示装置60(情報表示手段)とを直接接続して、主制御基板200(遊技制御手段)が情報表示装置60(情報表示手段)の直接な表示制御を行ってもよい。但し、本実施例のように情報表示制御基板210を主制御基板200と別体とすると、情報表示装置60に液晶表示パネル61(液晶表示装置)を用いても、主制御基板200の制御負担が大きくなることを防止できる。
サブ制御部220A(サブ制御基板220)は、主制御部200A(主制御基板200)からの各種信号(コマンド)を受け取ると、信号(コマンド)の内容を解析して、その結果に応じた遊技の演出を行う。つまり、サブ制御部220A(サブ制御基板220)は、主制御部200A(主制御基板200)からの制御信号に基づいて遊技の演出の制御を司るものである。このサブ制御部220A(サブ制御基板220)には、演出表示制御部222A(演出表示制御基板222)と、アンプ基板224と、装飾駆動基板226と、演出ボタン基板228と、にそれぞれ電気的に接続され、演出表示制御部222A(演出表示制御基板222)には演出表示装置27が電気的に接続されている。また、サブ制御基板220は、CPU220aと、RAM220bと、ROM220cとを備えている。
サブ制御基板220のCPU220aは、主制御基板200からの制御信号を受けて演出表示制御基板222、アンプ基板224、装飾駆動基板226及び演出ボタン基板228などの各基板を制御する。また、ROM220cには、各基板の制御に必要なデータ(特に遊技の装飾に関する情報)が記憶されている。また、CPU220aは、主制御部200A(主制御基板200)から送出された表示制御コマンド(つまり、表示制御信号)を受信すると共に、ROM220cに記憶されたプログラムに従って解析する。そして、サブ制御部220A(サブ制御基板220)を構成するCPU220aは、このCPU220aにより決定された所定の表示制御コマンドや、主制御部200A(主制御基板200)から送信されたままの表示制御コマンドを演出表示制御部222A(演出表示制御基板222)に対して送信する。
次に、サブ制御部220A(サブ制御基板220)に対する信号或いはコマンドの入出力関係について説明する。前述のように、サブ制御部220A(サブ制御基板220)には、演出表示制御基板222と、アンプ基板224、装飾駆動基板226、演出ボタン基板228などの各種基板が接続されている。また、サブ制御部220Aは、前述のように、主制御部200Aから各種の演出用のコマンド(表示制御コマンドなど)を受け取ると、コマンドの内容を解釈して、(a)演出表示装置27の具体的な表示内容、(b)スピーカSP1〜4で出力する効果音、更には、(c)各種LED基板4b〜4h等に搭載された各種LEDや、その他のランプ類の点灯若しくは点滅の具体的な態様を決定する。
次いで、演出表示装置27の駆動信号(各種の図柄制御コマンド)を演出表示制御部222Aに出力して、演出図柄の変動表示及び停止表示や背景図柄、キャラクタ図柄の表示等を行う。このとき、表示される演出用の各種図柄(演出図柄、背景図柄、キャラクタ図柄、実写映像等)の表示データ(静止画像データ、動画像データなど)については、演出表示装置27、或いは、演出表示制御基板222に内蔵された表示用ROM(図示を省略)に格納されているデータを使用する。なお、図示と説明を省略するが、演出表示制御部222A(演出表示制御基板220)も情報表示制御部210A(情報表示制御基板210)と同様な構成を備えている。
演出図柄の変動表示及び停止表示に合わせて、音声信号をアンプ基板224に出力することによって、スピーカSP1〜SP4から効果音を出力する。加えて、装飾駆動基板226に信号を供給し、装飾駆動基板226から、各種LEDランプの駆動信号を出力することによって、各LEDランプの点灯・点滅動作等を制御する。また、演出ボタンSWを遊技者が操作すると(指示入力を行うと)、この操作信号(指示入力信号)がサブ制御部220Aに供給される。そして、サブ制御部220Aは、供給された操作信号に基づいて、演出表示装置27を初めとする各種の演出内容に操作結果を反映させることが可能に構成されている。
(3)遊技機1による遊技の概要
次に、本実施例の遊技機1で行われる遊技の概要について、図12および図13を用いて簡単に説明する。
a.普通図柄変動遊技
普通図柄変動遊技は、普通図柄の変動表示および停止表示等によって構成される。この普通図柄の変動表示は、図12に示すように、普通図柄作動ゲート16を遊技球が通過することに基づいて普通図柄表示部63において開始される(S1、S2)。この普通図柄の変動表示の実行時間(普通図柄の変動時間)は、普通図柄の変動表示を開始する際に決定されるが、この実行時間は普通図柄の変動表示を開始する際に遊技状態に基づき決定される。ここで、本遊技機1は「第2始動口17bへの遊技球の入球頻度に基づいて区別される遊技状態」として、第2始動口17bへの遊技球の入球頻度が所定の通常頻度状態と、第2始動口17bへの遊技球の入球頻度が通常頻度状態よりも高い高頻度状態とを実行可能である。そして、通常頻度状態では開放延長機能が作動しない(第2始動口17bの開放時間が0.2秒とされる)とともに、普通図柄の変動時間が通常変動時間(例えば、30秒)に決定される。また、普通図柄に関する抽選が低確率(例えば、当り確率30%、3/10)で行われる。また、高頻度状態では開放延長機能が作動する(第2始動口17bの開放時間が5秒とされる)とともに、普通図柄の変動時間が通常変動時間よりも短くされた短縮変動時間(例えば、5秒)に決定される。また、普通図柄に関する抽選が高確率(例えば、当り確率90%、9/10)で行われる。
この普通図柄の変動表示は、普通図柄表示部63に当り図柄若しくは外れ図柄を停止表示することで終了する。そして、普通図柄表示部63に当り図柄が所定時間に亘って停止表示されると(S3)、第2始動口17bが一定時間開放状態(第2状態)となり(S4)、普通図柄表示部63に外れ図柄が停止表示されると(S5)、第2始動口17bは閉鎖状態(第1の態様)を維持する(S6)。ここで、普通図柄表示部63に当り図柄が停止表示される場合において、開放延長機能が作動しない通常頻度状態であるときには、第2始動口17bの開放時間が短く(例えば、0.2秒)されるため、第2始動口17bに遊技球が入球する可能性が低くなる。また、普通図柄表示部63に当り図柄が停止表示される場合において、開放延長機能が作動する高頻度状態であるときには、第2始動口17bの開放時間が長く(例えば、5秒)される。この場合、右領域部11Rに向かって遊技球を発射することで、第2始動口17bに遊技球を高頻度に入球させることが可能であるため、遊技者が右領域部11Rに向かって遊技球を発射する傾向(右打ちを行う傾向)が強くなる。
以下の説明において、開放延長機能が作動する遊技状態を「電サポ状態」と称し、開放延長機能が作動しない遊技状態を「非電サポ状態」と称することがある。また、本実施例と異なり、遊技機1の遊技状態が電サポ状態と非電サポ状態であるときとで、普通図柄に関する判定の結果が当りとなる確率と普通図柄の変動時間に差異を設けないこととしてもよい。つまり、開放延長機能が作動し、第2始動口17bの開放時間が延長される電サポ状態と、開放延長機能が作動しない非電サポ状態とにおいて、普通図柄に関する判定の結果が当りとなる確率と普通図柄の変動時間とのうちの何れか一方若しくは双方において差異を設けないこととしてもよい。
b.特別図柄変動遊技
次に、特別図柄変動遊技の概要を、図13を用いて説明する。この特別図柄変動遊技は特別図柄の変動表示および停止表示等によって構成される。具体的には第1始動口17aへの遊技球の入球(第1始動入賞)に基づき第1当否判定を行うことで、情報表示装置60の第1特別図柄表示部62aにおいて第1特別図柄を用いた変動表示と停止表示とが実行される。また、第2始動口17bへの遊技球の入球(第2始動入賞)に基づき第2当否判定を行うことで、情報表示装置60の第2特別図柄表示部62bにおいて第2特別図柄を用いた変動表示と停止表示とが実行される。ここで、第1特別図柄及び第2特別図柄は「本図柄」であり、遊技の基本進行を司る主制御部200Aにおいて「停止図柄」と「変動時間(変動パターン)」が決定される。このように、特別図柄変動遊技は第1始動入賞若しくは第2始動入賞に基づいて開始されるが、その実行時間(変動時間)は特別図柄変動遊技の開始時に決定される変動パターン(後述する。)によって特定される。
第1特別図柄表示部62aにおける第1特別図柄の停止表示によって「第1当否判定の結果が外れである」旨が表示される場合と、第2特別図柄表示部62bにおける第2特別図柄の停止表示によって「第2当否判定の結果が外れである」旨が表示される場合には、遊技機の遊技状態は通常遊技状態(大当り状態でも、小当り状態でもない状態)に維持され、大入賞口31a及び小当り入賞口25aは閉鎖状態のままとされる。
また、第1特別図柄の停止表示によって「第1当否判定の結果が大当りである」旨が表示されるか、第2特別図柄の停止表示によって「第2当否判定の結果が大当りである」旨が表示されることに基づいて大当り遊技を実行する。この大当り遊技が開始すると、閉鎖状態の大入賞口31aを開放状態とするラウンド遊技が所定のインターバル時間(例えば約2秒)を挟みつつ所定回数(8回若しくは16回)実行される。ここで、ラウンド遊技を8回(8ラウンド)行うことを内容とする大当り遊技を「8R大当り遊技」と称するとともに、8R大当り遊技の実行契機となる大当りを「8R大当り」と称する。また、ラウンド遊技を16回(16ラウンド)行うことを内容とする大当り遊技を「16R大当り遊技」と称するとともに、16R大当り遊技の実行契機となる大当りを「16R大当り」と称する。ここで、大当りは特定結果の一具体例を構成し、大当り遊技は特定遊技の一具体例を構成する。
更に、第1特別図柄の停止表示によって「第1当否判定の結果が小当りである」旨が表示されるか、第2特別図柄の確定表示の停止表示によって「第2当否判定の結果が小当りである」旨が表示されると、小当り遊技が実行される。この小当り遊技では、所定の動作パターンに従って開閉部材25bが開放動作を実行する。この動作パターンは、開閉部材25bの姿勢を短時間(例えば、1.2秒間)の間、開放姿勢とすることを1回若しくは3回行うことを内容とするものであり、これにより、小当り入賞口25aは短時間(例えば、1.2秒間)の間、開放状態とされる。このとき、小当り入賞口25aに入球した遊技球が通常領域TRに到達すると「外れ」となり、大当り遊技実行手段は作動しない。
一方、小当り入賞口25aに入球した遊技球の少なくとも1個を特定領域通過検知スイッチ8tが検知すると(但し、後述する有効時間内の検知、つまり、有効な検知であることが必要)、この検知に基づいて大当り遊技実行手段が大当り遊技を開始する。この「大当り」にも「8R大当り」と「16R大当り」と存在するが、小当り遊技から移行する大当り遊技においては、小当り遊技を経ることなく、通常遊技状態から大当り遊技状態に移行して実行される大当り遊技に比べて、ラウンド数(大入賞口31aの開放回数)を1回分減じた状態で実行される。つまり、「8R大当り」に基づき実行する大当り遊技においては「ラウンド遊技」が7回行われ、「16R大当り」に基づき実行する大当り遊技においては「ラウンド遊技」が15回行われる。
このように小当りを生ずると、所定の有効時間内に遊技球を特定領域SRに到達させ、少なくとも1個を特定領域通過検知スイッチ8tが検知するという条件が成立すると大当り遊技実行手段は作動するが、この条件が成立しなければ大当り遊技実行手段は作動しない。従って、小当りを発生しても小当り入賞口25aの開放時間(例えば、1.2秒間)に小当り入賞口25aに遊技球を入球させない場合には大当り遊技実行手段は作動することがないため、小当りを発生した場合に遊技者の選択によって大当りを発生させたり、させなかったりすることができる。ここで、小当りは特定結果の他の具体例を構成し、小当り遊技は特定遊技の他の具体例を構成する。
c.特別図柄変動遊技の表示結果等の内容
前述のように、特別図柄表示部62a、62bに表示される10個のLED画像(P1〜P10若しくはQ1〜Q10)のうちのうち何れか1個がLEDの点灯を表現し、残りがLEDの消灯を表現することで、外れ図柄が表示される(図示を省略)。また、図9(a)に示すように、4個のLED画像がLEDの点灯を表現し、残りのLED画像がLEDの消灯を表現することで大当り図柄が表示される。更に、図9(b)に示すように、3個のLED画像がLEDの点灯を表現し、残りのLED画像がLEDの消灯を表現することで小当り図柄が表示される。
そして、大当り図柄や小当り図柄の種類が、LEDの点灯を表現するLED画像の種類によって示される。例えば、LED画像P1〜P4がLEDの点灯を表現することで構成される大当り図柄と、LED画像P7〜P10がLEDの点灯を表現することで構成される大当り図柄とは異なる種類の大当り図柄となる。また、LED画像P1、P3、P5がLEDの点灯を表現することで構成される小当り図柄と、LED画像P2、P4、P6がLEDの点灯を表現することで構成される小当り図柄とは異なる種類の小当り図柄となる。但し、本実施例では、図示および説明の便宜上、これらの当り図柄(大当り図柄、小当り図柄)をアルファベット文字(「大当り図柄A1」、「大当り図柄B1」、「小当り図柄C1」、「小当り図柄D1」等)で表記する。
ここで、本実施例では、図14の上欄および図15に示すように、第1当否判定の結果が特定結果(大当り若しくは小当り)となることに基づいて実行される大当り遊技の終了後には、本遊技機1の遊技状態が「非電サポ状態」に設定される確率が「50%」、「電サポ状態」に設定される確率が「50%」とされている。また、図14の下欄および図16に示すように、第2当否判定の結果が特定結果(大当り若しくは小当り)となることに基づいて実行される大当り遊技の終了後には、本遊技機1の遊技状態が「非電サポ状態」に設定される確率が「30%」、「電サポ状態」に設定される確率が「70%」とされている。なお、図14〜図16において、大当り遊技の終了後に遊技状態が「電サポ状態」に設定される確率を「電サポ率」と表記している。
また、図14に示すように、第1当否判定及び第2当否判定の何れにおいても、大当りを生ずる確率(大当り確率)は約「1/400」とされる。また、図15に示すように、小当りを生ずる確率(小当り確率)は、第1当否判定の場合は「1/399」とされ、図16に示すように、第2当否判定の場合は「10/11」とされている。ところで、遊技機1の遊技状態が「非電サポ状態」である場合には、第2始動口17bが開放延長状態とならないので、第2当否判定を実行する可能性が非常に低い。このため、「非電サポ状態」における小当り確率は、実質的に「1/399」となる。また、遊技機1の遊技状態が「電サポ状態」である場合には、第2始動口17bが開放延長状態となっているので、通常、遊技者は第2始動口17bを狙って遊技を実行することとなる。このため、「電サポ状態」における小当り確率は実質的に約「10/11」となる可能性が高い。すなわち、「非電サポ状態」では主として第1当否判定が実行され、「電サポ状態」では主として第2当否判定が実行されることとなる。
第1特別図柄表示部62a若しくは第2特別図柄表示部62bに大当り図柄が停止表示されると「大当り」を発生して大当り遊技が実行される。ここで、「大入賞口31aの開放」は大入賞口ソレノイド31cを駆動して、起立姿勢にある開閉板31bを前傾姿勢とし、大入賞口31aを開放状態に変化させることによって実現され、「大入賞口31aの閉鎖」は、大入賞口ソレノイド31cの駆動を停止して開閉板31bを起立姿勢に戻し、大入賞口31aを閉鎖状態に戻すことによって実現される。そして、大当り遊技中の各ラウンド遊技においては、大入賞口31aを1回開放状態に変化させる開閉動作が施される。なお、大入賞口31aに規定入賞数(10個)の遊技球が入球するか、大入賞口31aの開放時間が開放限度時間(30秒)に到達すると、ラウンド終了条件が成立して、実行中のラウンド遊技を終了する。そして、大入賞口31aの開閉動作が、所定のインターバルを挟みつつ複数回繰り返されると大当り遊技を終了する。
本遊技機1では、遊技状態が大当り遊技状態(特定遊技状態)に移行すると、所定回数(7ラウンド、8ラウンド、15ラウンド若しくは16ラウンド)に亘る「ラウンド遊技」を実行する。そして、最終回の「ラウンド遊技」を終了すると、大当り遊技が終了する。更に、大当り終了に係る演出(エンディング演出)を行った後、遊技状態が図柄変動遊技状態に戻される。なお、遊技状態が大当り遊技状態となっている間は、特別図柄(本図柄)の変動表示が行われない状態、すなわち、図柄変動遊技が実行不能な状態となる。
第1特別図柄表示部62a若しくは第2特別図柄表示部62bに小当り図柄が停止表示されると、「小当り」を発生し、小当り遊技実行手段が作動を開始して小当り遊技が実行される。そして、小当り遊技を開始すると、主制御部200Aが小当り入賞口ソレノイド25cの駆動及び駆動停止を行うことで「小当り入賞口25aを開閉する開閉動作」が実行される。なお、遊技状態が小当り遊技状態となっている間は、特別図柄(本図柄)の変動表示が行われない状態、すなわち、図柄変動遊技が実行不能な状態となる。
ここで、本遊技機1では、小当り遊技として、「開閉部材25bの姿勢を短時間(例えば、1.2秒間)の間、開放姿勢とすること3回行うこと」を内容とする小当り遊技(以下、「3T小当り遊技」という。)と、「開閉部材25bの姿勢を短時間(例えば、1.2秒間)の間、開放姿勢とすることを1回行うこと」を内容とする小当り遊技(以下、「1T小当り遊技」という。)とを予定している。また、以下の説明において、「3T小当り遊技」の実行契機となる小当りを「3T小当り」と称し、「1T小当り遊技」の実行契機となる小当りを「1T小当り」と称する。なお、「3T小当り遊技」においては、開閉部材25bの姿勢を「1.2秒」開放姿勢とすることが、開閉部材25bの姿勢を「0.8秒」閉鎖姿勢とすることを間に挟んで3回行われる。
本実施例では当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)の結果が当り(大当り若しくは小当り)となると、特別図柄表示部(62a、62b)に表示する当り図柄(大当り図柄、小当り図柄)が乱数抽選を用いて決定される。そして、決定される当り図柄(大当り図柄、小当り図柄)の種類によって、当り遊技終了後の遊技機1の遊技状態(大当り遊技を実行した場合)や、実行される当り遊技(大当り遊技や小当り遊技)の内容が異なったものとなる。また、当り図柄(大当り図柄、小当り図柄)を決定するための乱数抽選を行うための乱数値(以下、「図柄決定用乱数値」という。)は、当否判定用の乱数値(大当り抽選用の乱数値、小当り抽選用の乱数値など)と同様に、始動入賞を生じたタイミングで取得される。以下、当り図柄(大当り図柄、小当り図柄)の内容について図14〜図16を用いて説明する。
第1当否判定の結果が「大当り」となると、図14の上欄に示すように、大当りの種類(大当り図柄の種類)が乱数抽選(振分抽選)によって決定される。この場合、「大当りの種類」が、(a)大当り遊技終了後の遊技状態を非電サポ状態とする大当り(16R大当りA1、8R大当りA2)と、(b)大当り遊技終了後の遊技状態を電サポ状態とする大当り(8R大当りA3、16R大当りA4)とのうちの何れかに決定される。この場合、大当り遊技終了後の遊技状態が電サポ状態となる確率は「50%」とされる。
また、第2当否判定の結果が「大当り」となると、図14の下欄に示すように、大当りの種類(大当り図柄の種類)が乱数抽選(振分抽選)によって決定される。この場合、「大当りの種類」が、(a)大当り遊技終了後の遊技状態を非電サポ状態とする大当り(16R大当りB1、8R大当りB2)と、(b)大当り遊技終了後の遊技状態を電サポ状態とする大当り(16R大当りB3、16R大当りB4)とのうちの何れかに決定される。この場合、大当り遊技終了後の遊技状態が電サポ状態となる確率は「70%」とされる。
更に、第1当否判定の結果が「小当り」となると、図15に示すように、小当りの種類(大当り図柄の種類)が乱数抽選(振分抽選)によって50通りの小当りのうち何れかに決定される。この乱数抽選(振分抽選)によって、(a)「小当りの種類」が「大当りを発生したならば、大当り遊技終了後の遊技状態を非電サポ状態とする小当り(3T小当りC1、3T小当りC4…)」と、(b)「大当りを発生したならば、大当り遊技終了後の遊技状態を電サポ状態とする大当り(3T小当りC2、3T小当りC3…3T小当りC50)」とのうちの何れかに決定される。この場合、「大当りを発生したならば、大当り遊技終了後の遊技状態が電サポ状態となる確率」は50%とされる。
また、第2当否判定の結果が「小当り」となると、図16に示すように、小当りの種類(大当り図柄の種類)が乱数抽選(振分抽選)によって50通りの小当りのうち何れかに決定される。この乱数抽選(振分抽選)によって、「小当りの種類」が(a)「大当りを発生したならば、大当り遊技終了後の遊技状態を非電サポ状態とする小当り(3T小当りD2、1T小当りD4、1T小当りD8…)」と、(b)「大当りを発生したならば、大当り遊技終了後の遊技状態を電サポ状態とする大当り(3T小当りD1、3T小当りD3、3T小当りD5…3T小当りD50)」とのうちの何れかに決定される。この場合、「大当りを発生したならば、大当り遊技終了後の遊技状態が電サポ状態となる確率」は70%とされる。
図14〜図16に示すように、遊技機1の遊技状態が電サポ状態となると、開放延長手段と特別図柄の変動時間を短縮化する変動時間短縮手段が作動状態となる。この電サポ状態は大当りを生ずることなく実行される変動表示(特別図柄変動遊技)の累積回数が「100回」になるまで継続される。そして、大当りを生ずることなく実行される変動表示(特別図柄変動遊技)の累積回数が「100回」になると、遊技機1の遊技状態は非電サポ状態に戻される。
ここで、本遊技機1(混合機)では遊技状態が電サポ状態(つまり、時短状態)となると、第2始動口17bへの遊技球の入球頻度が高頻度となる。しかも、第2当否判定において小当りを発生する確率が高く(10/11)されているため、電サポ状態(時短状態)では右打ちを行い、「小当りを発生させ、小当り遊技中の有効時間内に特定領域通過検知スイッチ8tに遊技球を検知させ、大当り遊技を実行し、大当り遊技後に再び遊技状態が電サポ状態となるという、連荘サイクル」を可能な限り繰り返すことを、遊技者が欲することになる。
このため、「大当りを発生したならば、大当り遊技終了後の遊技状態が非電サポ状態となる小当り(以下、非電サポ小当りという。)」を生じた場合には、小当り遊技中に小当り入賞口25aに遊技球を入球させないようにし、「大当りを発生したならば、大当り遊技終了後の遊技状態が電サポ状態となる小当り(以下、電サポ小当りという。)」を生じた場合には、小当り遊技中に小当り入賞口25aに遊技球を入球させるようにすることが好ましいと考える遊技者も存在する。ところが、図17に示すように、電サポ状態(時短状態)において第2当否判定の結果が小当りとなることに基づいて設定され得る小当り図柄の種類が多数(50種)であるため、第2特別図柄表示部62bを見ただけでは、発生した小当りが非電サポ小当りであるのか、電サポ小当りであるのかを瞬時に判断すること(小当り入賞口25aが開放動作を行う前に瞬時に判断すること)が困難である。
このため、外部の読取装置を使って第2特別図柄表示部62に停止表示された小当り図柄が「非電サポ小当りの発生を示す小当り図柄」であるのか、「電サポ小当りの発生を示す小当り図柄」であるのかを読み取ることで、非電サポ小当りの発生時において、意図的に遊技球の発射を止め(大当り遊技終了後の遊技状態を、非電サポ状態とする大当り遊技終了を実行しないようにし)、電サポ状態(時短状態)を意図的に継続させるといった行為を行う者が存在することも想定される。
例えば、小当り図柄に関する基準画像を記憶する記憶手段と、第2特別図柄表示部62bに停止表示された小当り図柄を撮影する撮影手段とを備える読取装置を用い、撮影手段で撮影した画像(第2特別図柄表示部62bに停止表示された小当り図柄の画像であって、以下、撮影画像という。)を基準画像と比較して、第2特別図柄表示部62bに停止表示された小当り図柄が非電サポ小当りを示す小当り図柄であるのか、電サポ小当りを示す小当り図柄であるのかを瞬時に判別する行為を行う者が存在することが予想されるが、このような行為は公正な遊技の妨げとなるため、好ましくない。ここで、基準画像とは、機種毎に第2当否判定の結果が小当りとなった場合における「非電サポ小当りを示す小当り図柄」および「電サポ小当りを示す小当り図柄」の全ての画像を示しており、撮影画像が基準画像として用意されている「非電サポ小当りを示す小当り図柄」のうちの何れかと一致しているか、撮影画像が基準画像として用意されている「電サポ小当りを示す小当り図柄」のうちの何れかと一致しているかを判別することに基づいて、上記「公正な遊技の妨げとなる行為」が遂行されることが予想される。
これに対して、本遊技機1では情報表示装置60の表示画面61aに第2特別図柄表示部62bを含む各種遊技情報を表示するため、「公正な遊技の妨げとなる行為」を防止することができる。つまり、後述するように第2特別図柄表示部62bの表示位置を変更したり(座標を変えたり)、表示画面61aのコントラスト(液晶コントラスト)を変更したりすること等で、読取装置による読み取りが困難または不能となる。これらの点に関しては後述する。
尚、本実施例では、個々の遊技状態(電サポ状態、非電サポ状態)において個々の当否判定(第1当否判定、第2当否判定)において停止表示され得る小当り図柄の種類を「50種」としているが、当該小当り図柄の種類が「50種」よりも少なくてもよいし、多くてもよい。例えば、第1特別図柄表示部62aを構成するLED画像(P1〜P10)と、第2特別図柄表示部62bを構成するLED画像(Q1〜Q10)のそれぞれに色違いの画像を設け(例えば、赤のLED画像Q1〜Q10、青のLED画像Q1〜Q10、黄のLED画像Q1〜Q10を設け)、表示状態となるLED画像の選択(Q1〜Q10のうち何れか)と、表示状態となるLED画像の色の選択によって、当該小当り図柄の種類を多くしてもよい。例えば、電サポ状態において第2当否判定の結果が小当りとなる場合に表示され得る小当り図柄の種類を「1000種」とすることもできる。また、本実施例では、情報表示装置60を液晶表示装置で構成するため、LED画像(Q1〜Q10)に色違いの画像を更に多く設け、小当り図柄の種類を更に多くしてもよい(例えば、10万種類にする)。
d.図柄変動演出
本遊技機1では当否判定(第1当否判定、第2当否判定)の結果を示す図柄(本図柄)の停止表示(確定表示)と、この停止表示の前段階に行われる変動表示とが、情報表示装置60及び演出表示装置27の2種類の図柄表示装置で実行される。後者の演出表示装置27の表示画面27aにおいては「演出図柄」が表示され、主制御部200Aの制御の下で遊技上の演出を制御する「サブ制御部220A」によって、その変動態様と停止図柄とが決定される。そして、通常、これらの「演出図柄」の図柄変動は「本図柄」と同一の時間だけ実行され、これらの「演出図柄」の停止図柄の表示内容(大当り、小当り、外れ)は、第1特別図柄表示部62a若しくは第2特別図柄表示部62bにおける「本図柄」の表示内容(大当り、外れ等)と矛盾を生じないものとされる。
図柄変動演出も、第1始動入賞若しくは第2始動入賞に基づいて開始される。そして、図柄変動演出の実行時間(変動時間)も、特別図柄変動遊技(図柄変動演出)の開始時に決定される変動パターン(後述する。)によって特定される。この図柄変動演出では、図18(a)〜(c)に示すように、演出表示装置27の表示画面27aの所定の部位において演出図柄表示領域27bが出現し、演出図柄の変動表示(演出図柄を用いた図柄変動演出)を開始する。そして、演出図柄の変動表示の実行時間(変動時間)が経過すると、演出図柄の停止表示が一定時間(約0.6秒間)実行される。この演出図柄の停止表示は、前述の情報表示装置60(特別図柄表示部(62a若しくは62b))による停止表示と同様に、当否判定の結果を表示するものである。
図18(a)〜(c)に示すように、演出表示装置27の表示画面27aでは、演出図柄表示領域27bに3つ(3桁)の演出図柄を表示しつつ演出図柄の変動表示と停止表示がなされる。この演出図柄の変動表示は、算用数字の「1」〜「9」までのそれぞれを示す演出図柄を、この順で表示することを繰り返す「循環表示(スクロール変動表示)」によって構成される。その際、当該変動表示を盛り上げるために、演出表示装置27の表示画面27aに「背景図柄」や「キャラクタ図柄」が表示されたり、スピーカSP1〜SP4から効果音が発声されたり、電飾が行われることで、図柄変動演出が実現される。なお、演出図柄の詳細に関しては後述する。
また、演出図柄の停止図柄には「大当りを示す図柄(大当り図柄)」と「小当りを示す図柄(大当り図柄)」と「外れを示す図柄(外れ図柄)」とがある。そのうち、「大当り図柄」は同一の数字を3つ並べて構成され、「小当り図柄」は異なる奇数数字を左から右に昇順に3個並べて構成される。また、「外れ図柄」は、少なくとも1つが異なる3桁の数字図柄(小当り図柄を除いた3桁の数字図柄)を並べて構成される。なお、図18(c)に示すように、演出表示装置27において「大当り図柄」や「小当り図柄」を表示する場合、その前提となる変動表示の途中にリーチ表示を行うが、「外れ図柄」を表示する場合(以下、リーチ外れという。)、図18(b)に示すように、その前提となる変動表示の途中にリーチ表示を行う場合と、図18(a)に示すように、その前提となる変動表示の途中にリーチ表示を行わない場合(以下、単純外れという。)がある。
ここで、演出図柄の停止図柄としては、非電サポ小当りの発生を示すものと、電サポ小当りの発生を示すものとが同一態様であるため、演出図柄の停止図柄を見ただけでは、非電サポ小当りを発生したのか、電サポ小当りを発生したのかを区別することは困難である。
(4)主制御部200Aによる遊技制御の概要
図19は、主制御基板200に搭載されたCPU201が実行する遊技制御処理の大まかな流れを示すフローチャートである。この遊技制御処理では、タイマ更新処理(S70)、賞球払出処理(S80)、普通図柄遊技処理(S100)、普通電動役物遊技処理(S200)、特別図柄遊技処理(S300)、小当り遊技処理(S600)、大当り遊技処理(S800)等の各処理が繰り返し実行されている。尚、本実施例の主制御基板200に搭載されたCPU201は、電源投入後、4msec周期のタイマ割込みが発生する毎に、図19のS70〜S800の処理を実行するように構成されている。つまり、図19のS70〜S800の処理は、4msec毎に繰り返し実行される。そして、遊技制御処理を構成する各処理の中で、サブ制御基板220を初めとする各種制御基板に向けて各種の信号を送信する。こうすることにより、遊技機1全体の遊技が進行することになる。以下、図19のフローチャートに従って、遊技制御処理について説明する。なお、賞球払出処理(S80)は入賞口(17a、17b、31a、45a〜47a)に遊技球が入球したときの賞球払出に関する処理であるが、その詳細な説明を省略する。
A.タイマ更新処理(S70)
主制御基板200に搭載されたCPU201は、タイマー更新処理を行う(S70)。このタイマ更新処理において、CPU201は、「小当りが発生したときの小当り入賞口25aの開放時間」、「大当りが発生したときの大入賞口31aの開放時間」、「V入賞の有効時間(有効時間タイマー)」等の遊技に係る各種の時間を計測するためのタイマを更新する処理を行う。
B.普通図柄遊技処理(S100)
図20及び図21は、普通図柄遊技処理の概要を示すフロー図であり、普通図柄遊技処理が起動されると、CPU201は普通図柄作動ゲート通過検知スイッチ16sの状態に基づいて、普通図柄作動ゲート16を遊技球が通過したか否かを判断する(S105)。このS105の処理において肯定判断される場合は(S105;YES)、普通図柄に関する保留数が所定数(本実施例では、4個)未満であるか否かが判断され(S110)、所定個数未満であると判断された場合には(S110;YES)、普通図柄に関する保留数を「+1」するとともに、普通図柄に関する当否判定(第1当否判定)を行うための乱数値を取得して記憶した後(S115)、S120の処理に移行する。これに対して、S105の処理において否定判断される場合(S105;NO)及び普通図柄に関する保留数が所定個数以上であると判断された場合には(S110;NO)、S115の処理を行うことなく、S120の処理に移行する。普通図柄に関する当否判定を普図当否判定という。
S120の処理においては、普通電動役物17dが作動中か否か(第2始動口17bが開放状態であるか否か)が判断され(S120)、作動中の場合(S120;YES)、普通図柄遊技処理を終了して図19の遊技制御処理に復帰する。一方、作動中でない場合(S120;NO)、普通図柄表示部63において普通図柄の変動表示を実行中か否かが判断される(S125)。そして、S125の処理において変動表示されていないと判断される場合には(S125;NO)、普通図柄表示部63において、普通図柄が停止表示されているか否かが判断される(S130)。そして、普通図柄が停止表示されていると判断されると(S130;YES)、「普通図柄の停止表示時間(例えば、0.5秒)」が経過したか否かが判断される(図21のS180)。そして、S180にて肯定判断されると(S180;YES)、S185の処理に移行し、S180にて否定判断されると(S180;NO)、普通図柄遊技処理を終了して図19の遊技制御処理に復帰する。
また、普通電動役物17dが作動中でなく(図20のS120;NO)、普通図柄表示部63において普通図柄の変動表示を実行中でなく(S125;NO)、しかも、普通図柄の停止表示を実行中でないと判断されると(S130;NO)、普通図柄に関する保留数が「0」であるか否か判定される(S135)。そして、この保留数が「0」と判断されると(S135;YES)、普通図柄遊技処理を終了して遊技制御処理に復帰する。一方、この保留数が「0」でないと判断されると(S135;NO)、開放延長フラグがセット(ONに設定)されているか否かを判断する(S138)。ここで、開放延長フラグは開放延長機能が作動していることを示すフラグであり、本実施例においては遊技機1の遊技状態が開放延長状態(高頻度状態)である場合にはセット(ONに設定)される。
開放延長フラグがセット(ONに設定)されている場合には(S138;YES)、S115の処理にて記憶された乱数値のうち最も古いものを用いて、普通図柄に関する普図当否判定を高確率(高い当選確率)にて行うとともに、普通図柄に関する保留数を「−1」する処理を行った後(S145)、「普通図柄の変動時間」として「短縮時間(5秒)に短縮化した変動時間」を設定した後(S155)、普通図柄の変動表示を開始させる(S160)。そして、S160の処理の後、普通図柄遊技処理を終了して図19の遊技制御処理に復帰する。
一方、開放延長フラグが解除(OFFに設定)されている場合(S138;NO)には、遊技機1の遊技状態は通常遊技状態(通常頻度状態)にある。この場合、S115の処理にて記憶された乱数値のうち最も古いものを用いて、普通図柄に関する普図当否判定を低確率(低い当選確率)にて行うとともに、普通図柄に関する保留数を「−1」する処理を行う(S148)。そして、「普通図柄の変動表示の時間」として通常時間(30秒)を設定した後(S156)、普通図柄の変動表示を開始させる(S160)。そして、S160の処理の後、普通図柄遊技処理を終了して図19の遊技制御処理に復帰する。
また、普通電動役物17dが作動中でなく(S120;NO)、普通図柄表示部63において普通図柄の変動表示を実行中の場合(S125;YES)、普通図柄の変動時間が経過したか否かを判断し(図21のS165)、経過していない場合(S165;NO)、普通図柄遊技処理を終了して、図19の遊技制御処理に復帰する。一方、普通図柄の変動時間が経過すると(S165;YES)、普通図柄の変動表示を停止させた後(S170)、普通図柄の停止図柄の表示時間(停止表示時間)が設定される(S175)。この後、「普通図柄の停止表示時間」が経過すると(S180;YES)、S185の処理に移行する。
S185の処理においては、普通図柄表示部63に停止表示された図柄が、普通電動役物17dを作動させる図柄であるか否か判定され、作動させる図柄でない場合(S185;NO)、普通図柄遊技処理を終了して図19の遊技制御処理に復帰する。一方、作動させる図柄である場合(S185;YES)、普通電動役物開放延長機能が作動しているか否か、つまり、開放延長フラグがセット(ONに設定)されているか否かが判断される(S188)。
開放延長フラグがセット(ONに設定)されている場合(S188;YES)、普通電動役物17dの開放時間(第2始動口17bを開放状態とする時間)を「開放延長機能作動時における開放時間(例えば、5秒)」に設定した後(S190)、普通電動役物を作動させ(S194)、第2始動口17bを開放状態とする。そして、普通図柄遊技処理を終了して、図19の遊技制御処理に復帰する。一方、開放延長フラグが解除(OFFに設定)されている場合(S188;NO)、普通電動役物17dの開放時間を「開放延長機能未作動時における開放時間(例えば、0.2秒)」に設定した後(S192)、普通電動役物を作動させ(S194)、第2始動口17bを開放状態とする。そして、普通図柄遊技処理を終了して図19の遊技制御処理に復帰する。
C.普通電動役物遊技処理(S200)
図22は、普通電動役物遊技処理の概要を示すフロー図であり、CPU201が図19の遊技制御処理を行う中で、普通電動役物遊技処理が起動されると、普通電動役物17dが作動中であるか否か(第2始動口17bが開放状態であるか否か)が判断される。そして、作動中である(第2始動口17bが開放状態である)と判断すると(S201;YES)、普通電動役物17dの作動時間(第2始動口17bを開放状態に維持する所定時間であって、開放延長状態では5秒、通常開放状態では0.2秒)が経過したか否かを判断する(S202)。そして、作動時間(開放時間)が所定時間を経過したと判断すると(S202;YES)、普通電動役物17dの作動を停止させることで開放状態にある第2始動口17bを閉鎖状態とし(S206)、普通電動役物遊技処理を終了させる。
但し、CPU201が、普通電動役物17d(第2始動口17b)の開放中に(S202;NO)、第2始動口17bに規定数(例えば、8個)の遊技球が入球したと判断すると(S204;YES)、前述の作動時間(開放時間)が所定時間に達していない場合でも、普通電動役物17dの作動を停止させ(S206)、普通電動役物遊技処理を終了させる。なお、本遊技機1では普通電動役物17dの作動に際して普通電動役物ソレノイド17cが駆動されると、普通電動役物17dを構成する第2始動口17bの翼片部17eを外側に回動して、第2始動口17bが開放状態となる。
D.特別図柄遊技処理(S300)
次に、図23〜図27を用いて特別図柄遊技処理の概要を説明する。この特別図柄遊技処理が起動すると、図23に示すように、先ず、第1始動入賞若しくは第2始動入賞が発生したか否かが判断される(S301a、S301b)。そして、S301aの処理及びS301bの処理において否定的な判断がなされる場合(S301a;NO、S301b;NO)、そのまま図24に示すS308以降の処理に移行する。
CPU201によって第1始動入賞が発生したと判断されると(S301a;YES)、第1始動入賞に対応する第1特別図柄の保留数(第1保留数)が所定個数未満(本実施例は4個未満)であるか否かが判断される(S304a)。このS306aの処理において所定個数未満と判断されると(S304a;YES)、これに応じて判定用乱数値を取得する(S306a)。この第1始動入賞に基づき取得される判定用乱数値は、主制御基板200に搭載されたRAM202の所定アドレス(以下、「第1判定用乱数値メモリ」という。)にシフトメモリ方式で記憶されるとともに「第1保留数」が「+1」される(S306a)。そして、図24のS308の処理に移行する。
ここで、本遊技機1は始動入賞装置として、第1始動入賞装置17aと第2始動入賞装置17bとを備えるとともに、第1始動入賞に対応する第1特別図柄(以下「特図1」ともいう。)と、第2始動入賞に対応する第2特別図柄(以下「特図2」ともいう。)とを備える。そして、第1始動入賞に基づく判定用乱数値と、第2始動入賞に基づく判定用乱数値とが記憶された状況の下では後者が優先的に処理される(後述する。)。また、図23〜図27においては、CPU201によって行われる処理のうち、第1始動入賞に基づき実行される各処理(以下、特図1に関する処理という。)と、第2始動入賞に基づき実行される各処理(以下、特図2に関する処理という。)のうち同様な処理に関しては、同一のステップ数(算用数字)を付している。そして、この同一のステップ数を付した処理は基本的には同一の処理であるため、以下の説明においては「特図1に関する処理」及び「特図2に関する処理」のうちの一方を説明し、他方の説明を省略することがある。なお、「特図1に関する処理」については「ステップ数」にアルファベットの「a」を付し、「特図2に関する処理」について「ステップ数」にアルファベットの「b」を付して区別することがある。
S306aの処理において取得して記憶される判定用乱数値としては、(a)特図1当否判定に際して用いる判定用乱数値(第1始動入賞に基づいて実行される大当り判定に際して用いる大当り判定用の判定用乱数値、第1始動入賞に基づいて実行される小当り判定に際して用いる小当り判定用の判定用乱数値)、(b)第1特別図柄表示部62aに停止表示される図柄を決定するための図柄決定用乱数値(特図1図柄決定用乱数値)、(c)演出表示装置27の表示画面27aで実行される演出図柄の変動表示(図柄変動演出)においてリーチ表示を行うか否かを決定するためのリーチ乱数値、などがある。
また、第2始動入賞が生じたと判断されると(S301b;YES)、第2始動入賞に対応する第2特別図柄の保留数(第2保留数)が所定個数未満(本実施例は4個未満)であるか否かが判断される(S304b)。このS301bの処理において、所定個数未満と判断されると(S304b;YES)、第2始動入賞装置17bに関連する判定用乱数値を取得する(S306b)。この第2始動入賞に基づき取得される判定用乱数値は、主制御基板200に搭載されたRAM202の所定アドレス(以下、「第2判定用乱数値メモリ」という。)にシフトメモリ方式で記憶されるとともに「第2保留数」が「+1」される(S306b)。そして、図24のS308の処理に移行する。
S306bの処理において取得して記憶される判定用乱数値としては、(a)特図2当否判定に際して用いる判定用乱数値(第2始動入賞に基づいて実行される大当り判定に際して用いる大当り判定用の判定用乱数値、第2始動入賞に基づいて実行される小当り判定に際して用いる小当り判定用の判定用乱数値)、(b)第2特別図柄表示部62bに停止表示される図柄を決定するための図柄決定用乱数値(特図2図柄決定用乱数値)、(c)演出表示装置27の表示画面27aで実行される演出図柄の変動表示(図柄変動演出)においてリーチ表示を行うか否かを決定するためのリーチ乱数値、などがある。
S308の処理では、図24に示すように、当り遊技(大当り遊技若しくは小当り遊技)を実行しているか否かが判断される(S308)。具体的には、大当り遊技フラグ(図25のS378の処理、図29のS675の処理を参照)がセット(ONに設定)されているか、小当り遊技フラグ(図25のS360の処理を参照)がセット(ONに設定)されていると、S308の処理において肯定的な判断がなされる。なお、大当り遊技フラグは「大当り遊技実行手段」が作動中であることを示すフラグであり、小当り遊技フラグは「小当り遊技実行手段」が作動中であることを示すフラグである。
CPU201は、当り遊技を実行中であると判断すると(S308;YES)、特別図柄遊技処理を終了して、図19の遊技制御処理に復帰する。一方、S308の処理で、当り遊技を実行中でないと判断すると(S308;NO)、特別図柄が変動中か否か、つまり、第1特別図柄及び第2特別図柄のうちの何れかが変動中であるか否かを判断する(S310)。そして、特別図柄が変動中でない場合は(S310;NO)、特別図柄が未だ変動していないか、若しくは変動表示後に停止図柄で停止表示されているかの、いずれかであると考えられる。そこで、特別図柄の停止図柄を表示させる停止表示時間中であるか否かを判断する(S312)。そして、特別図柄が変動表示されておらず(S310;NO)、且つ、特別図柄の停止図柄を表示している停止表示時間中でもない場合は(S312;NO)、変動表示を開始できるか否かを判断する(S314a、S314b)。なお、本実施例では、特別図柄の停止図柄を表示させる停止表示時間を0.6秒とする。
この「特別図柄の変動表示を開始できる条件」は「第1保留数」と「第2保留数」とのうちの何れかが「0(ゼロ)」でないことである。そして、CPU201は「第2保留数」が「0」であるか否かを優先して判断する(S314b)。つまり、「第2保留数」が「0」でない場合、前述の「第2判定用乱数値メモリ」から最も古い判定用乱数値を読み出し(S316b)、第2特別図柄に関する第2当否判定処理(特図2当否判定処理)を行う(S320b)。なお、S316bで読み出す判定用乱数値は、S306bで取得したものであって、第2始動入賞に基づいて実行される大当り判定に際して用いる大当り判定用の判定用乱数値、第2始動入賞に基づいて実行される小当り判定に際して用いる小当り判定用の判定用乱数値、特図2図柄決定用乱数値、リーチ乱数値等が含まれる。
この特図2当否判定処理(S320b)では、図26に示すように、「S316bの処理で読み出した大当り判定用の判定用乱数値」を用いて、大当り判定が行われる(S322)。そして、大当り判定の結果が大当りである場合には(S330;YES)、大当りフラグをセット(ONに設定)した後(S332)、特図2当否判定処理(S320b)を終了し、第2特別図柄に関する変動開始処理(以下、「特図2図柄変動開始処理」という。)に移行する(図24のS500b)。
また、大当り判定の結果が大当りでない場合には(S330;NO)、「S316bの処理で読み出した小当り判定用の判定用乱数値」を用いて、小当り判定が行われる(S334)。そして、小当り判定の結果が小当りである場合には(S336;YES)、小当りフラグをセット(ONに設定)した後(S338)、特図2当否判定処理(S320b)を終了し、第2特別図柄に関する変動開始処理(特図2図柄変動開始処理)に移行する(図24のS500b)。一方、小当り判定の結果が外れである場合には(S336;NO)、「外れフラグ」、つまり「大当り及び小当りを生じなかったことを示すフラグ」をセット(ONに設定)した後(S339)、特図2当否判定処理(S320b)を終了し、特図2図柄変動開始処理に移行する(S500b)。なお、第1特別図柄に関する当否判定処理(S320a)は、前述の「第1判定用乱数値メモリ」から最も古い判定用乱数値を読み出し(S316a)、図26に基づいて同様に行われる。ここで、S316aの処理で読み出す判定用乱数値は、S306aで取得したものであって、第1始動入賞に基づいて実行される大当り判定に際して用いる大当り判定用の判定用乱数値、第1始動入賞に基づいて実行される小当り判定に際して用いる小当り判定用の判定用乱数値、特図1図柄決定用乱数値、リーチ乱数値等が含まれる。
特図2図柄変動開始処理(S500b)においては、図27に示すように、先ず、特図2当否判定処理(S320b)の結果に基づいて変動設定処理(S510、S520、S540)等を行う。すなわち、特図2当否判定処理(S320)の結果が「大当り」である場合には(S502;YES)、S510に移行して「大当り変動設定処理」を行う。この大当り変動設定処理(S510)では、S306bの処理(図23を参照)において取得した図柄決定乱数値を第2判定用乱数値メモリから読み出して、第2特別図柄表示部62bに停止表示される大当り図柄を設定(決定)した後、遊技機1の遊技状態等を考慮して選択される変動パターンテーブルを用いて、乱数抽選によって変動パターンを決定する処理(つまり、変動パターンを判定する処理)を行う。
また、特図2当否判定処理(S320b)の結果が「小当り」である場合には(S502;NO、S505;YES)、S520に移行して「小当り変動設定処理」を行う。この小当り変動設定処理(S520)では、S306bの処理(図23を参照)において取得した図柄決定乱数値を第2判定用乱数値メモリから読み出して、第2特別図柄表示部62bに停止表示される小当り図柄を設定(決定)した後、遊技機1の遊技状態等を考慮して選択される変動パターンテーブルを用いて、乱数抽選によって変動パターンを設定(決定)する処理(つまり、変動パターンを判定する処理)を行う。
また、特図2当否判定処理(S320b)の結果が外れである場合には(S502;NO、S505;NO)、S540に移行して「外れ変動設定処理」を行う。この外れ変動設定処理(S540)では、「遊技機1の遊技状態(遊技状態)と、リーチ演出の実行の有無とを考慮して選択される変動パターンテーブル」を用いて、乱数抽選によって変動パターンを設定(決定)する処理を行う。この後、図柄決定乱数値を取得し、停止図柄を設定する処理を行う。
ここで、変動パターンテーブルを設定する場合、変動時間短縮機能(変動短縮フラグ)が機能しているか否かによって、異なる変動パターンテーブルが設定される。つまり、変動時間短縮機能が機能していない場合には、変動時間短縮機能非作動時の変動パターンテーブルが設定され、変動時間短縮機能が機能している場合には、変動時間短縮機能作動時の変動パターンテーブルが設定される。そして、後者の変動パターンテーブルが設定される場合には、前者の変動パターンテーブルが設定される場合に比べて、決定される変動パターンによって特定される変動時間が短くされる可能性が高くされる。また、大当り用の変動パターンテーブルには、リーチ演出を行うための変動パターンのみが複数記憶されている。更に、外れ用の変動パターンテーブルとしては「リーチ演出の有無」と「変動開始時の保留数」を考慮した変動パターンテーブルが用意されている。そして、リーチ演出を行う場合にはリーチ演出を行わない場合に比べて長目の変動時間を特定する変動パターンが選択され、特別図柄の保留数が少ない場合には、長めの変動時間を特定する変動パターンが選択され、保留数が多い場合には短めの変動時間を特定する変動パターンが選択される。
このS510、S520若しくはS540の処理の後、CPU201は第2特別図柄表示部62bにて第2特別図柄の変動を開始する(S590)とともに、サブ制御部200A(サブ制御基板220)に向かって図柄変動の開始を示す所定のコマンド(図柄変動開始時コマンド)を送信する(S592)。つまり、主制御基板200のCPU201は、サブ制御基板220に向かって第2特別図柄に係る「変動パターン指定コマンド(変動パターンを指定するコマンド)」、「特別図柄停止情報指定コマンド」などを送信する。更に、CPU201は、第2特別図柄に係る「特別図柄の保留数」を「1」減算する処理と、減算された後の保留数を特定するためのコマンドをサブ制御基板220に送信する処理とを行った後(S595)、図柄変動開始処理(S500b)を終了し、更に特別図柄遊技処理(S300)を終了して、図19の遊技制御処理に復帰する。
ここで、変動パターン指定コマンド及び特別図柄停止情報指定コマンドはストローブ信号とともにサブ制御基板220に向かって出力される。このストローブ信号は、サブ制御基板220に搭載されたCPU220aの割り込み端子に接続されており、サブ制御基板220側のCPU220aは、ストローブ信号が入力されると直ちに各指定信号を受け取って、指定信号の内容を解析する。詳細な説明は省略するが、変動パターンは、リーチ演出を行うか否か、特別図柄を停止表示させる図柄が当り図柄(大当り図柄、小当り図柄)であるか否か等の種々の条件を考慮して決定されており、変動パターンが分かれば、特別図柄が変動表示する時間を決定することができる。また、特別図柄停止情報指定コマンドを解析すれば、特別図柄が当り図柄(大当り図柄若しくは小当り図柄)で停止するのか外れ図柄で停止するのか、更には大当り図柄で停止する場合、その当り図柄が何れであるかを知ることができる。
サブ制御基板220に搭載されたCPU220aは、これらの情報に基づいて、演出表示装置27での演出態様を決定した後、演出表示制御基板222に対して疑似図柄の表示制御信号を出力し、疑似図柄の変動表示や停止表示等を行う。また、特別図柄の変動時間(変動パターン指定コマンド)に基づいて、演出表示装置27でいわゆるリーチ演出を行うか否か、更にはどのような種類のリーチ演出とするかも決定する。そして、サブ制御基板220は、こうして決定した演出内容に従って、演出表示制御基板222や、アンプ基板224、装飾駆動基板226などを制御することにより、決定した内容の演出を行うことになる。
図24に戻り、「第2保留数」が「0」であるとともに(S314b;YES)、「第1保留数」が「0」でない場合(S314a;NO)には、第1判定用乱数値メモリ202aから最も古い判定用乱数値を読み出し(S316a)、第1当否判定処理を行う(S320a)。そして、特図1図柄変動開始処理(S500a)を行った後、特別図柄遊技処理(S300)を終了して、図19の遊技制御処理に復帰する。ここで、S320aの処理として行われる第1当否判定処理も、S320bと同様に行われ、S500aの処理として行われる特図1図柄変動開始処理(S500a)も、S500bの処理として行われる特図2図柄変動開始処理(S500b)と同様に図27に基づいて行われる。つまり、図27に示すフロー図に基づいて、当否判定処理(S320a)の結果に基づき第1特別図柄の変動パターンを選択(決定)する処理や、第1特別図柄表示部62aに停止表示される図柄を選択(決定)する処理等を行った後(S510、S540)、S590、S592、S595の処理が実行される。
次に、特別図柄遊技処理(S300)のS310の処理(図24参照)で、第1特別図柄又は第2特別図柄が変動中であると判断された場合は(S310;YES)、既に、特別図柄の変動パターンと停止図柄とが決定されて、特別図柄の変動が開始されていることとなる。そこで、特別図柄変動時間が経過したか否かを判断する(S341)。即ち、特別図柄の変動時間は変動パターンに応じて予め定められているので、特別図柄の変動を開始すると同時にタイマをセットすることにより、所定の変動時間が経過したかを判断するのである。そして、未だ変動時間が経過していない場合は(S341;NO)、そのまま特別図柄遊技処理(S300)を終了して図19に示す遊技制御処理に復帰する。
これに対して、変動時間が経過したと判断された場合は(S341;YES)、変動している第1特別図柄又は第2特別図柄を停止させ(S344)、停止図柄を表示するとともに、図柄停止コマンドをサブ制御基板220に向かって出力する(S346)。なお、図柄停止コマンドは、サブ制御基板220を介して演出表示制御基板222に転送される。そして、特別図柄を停止表示させる停止表示時間を設定した後(S348)、設定した停止表示時間が経過したか否かを判断する(S350)。
S350の処理で、特別図柄の停止表示時間が経過していないと判断されれば(S350;NO)、そのまま特別図柄遊技処理(S300)を終了して、図19に示す遊技制御処理に復帰する。一方、特別図柄の停止表示時間が経過した場合は(S350;YES)、停止表示の態様が当りを示す態様(大当り図柄若しくは小当り図柄)か否かを判断する(図25のS352)。
図25のS352の処理で肯定的な判断がなされると、主制御基板200のCPU201は、後述する「当り遊技」の終了時に参照するためのバッファに、現在の遊技進行状況を示す情報をセット(記憶)する(S354)。具体的には、「当りの種類(大当り、小当り、大当りの種類、小当りの種類)」、「遊技状態フラグの状態」をセット(記憶)する(S354)。また、主制御基板200に搭載されたRAM202の特定領域が、S354の処理で用いるバッファとして機能する。ここで、「遊技状態フラグ」とは「遊技機1の遊技状態」を示すフラグ、つまり、「変動短縮フラグ」、「開放延長フラグ」などであり、S354の処理においては、これらのフラグが「ON」「OFF」の何れに設定されているかを示すデータ、つまり、現在の遊技状態を示すデータがセットされる。なお、「変動短縮フラグ」は特別図柄および普通図柄の変動時間が短縮される状態(短縮変動状態)にあることを示すフラグである。また、「開放延長フラグ」は第2始動口17b(普通電動役物17d)が開放状態となる時間(開放時間)が長時間に設定される状態(開放延長状態)にあることを示すフラグである。なお、本実施例では、「変動短縮フラグ」および「開放延長フラグ」のON/OFF切り換わりタイミングが同一となっており、両フラグは一体的に扱われるものである。つまり、短縮変動状態であるときは開放延長状態でもあり、短縮変動状態が終了すると、それとともに開放延長状態も終了する。ここで、本明細書では、「変動短縮フラグ」および「開放延長フラグ」が「ON」に設定されている状態が「開放延長状態」または「短縮変動状態」といい、「電サポ状態」を示している。また、「変動短縮フラグ」および「開放延長フラグ」が「OFF」に設定されている状態を「通常開放状態」または「通常変動状態」といい、「非電サポ状態」を示している。
主制御基板200のCPU201はS354の処理に続いて、発生するのが大当りであるか否かを判断する(S356)。そして、S356の処理で肯定的な判断がなされると、発生させる大当りの種類に応じて大入賞口31aの開閉パターンをセットする処理を行う(S370)。つまり、「16R大当り」を発生させる場合には、大入賞口31aの開放限度時間を「30秒」とするラウンド遊技を「16ラウンド」行う開閉パターンがセットされ、「8R大当り」を発生させる場合には、大入賞口31aの開放限度時間を「30秒」とするラウンド遊技を「8ラウンド」行う開閉パターンがセットされる。
S370の処理に続いて、大当り遊技フラグをセット(ONに設定)する処理を行う(S378)。この「大当り遊技フラグ」のセットにより、大当り遊技実行手段が作動を開始して遊技機1の遊技状態は「大当り遊技状態」に移行する。なお、主制御部200Aは、「大当り遊技フラグ」をセットするタイミングでサブ制御部220Aに向かって「大当り遊技開始指定コマンド」を送信する。
S378の処理に続いてS384以降の処理に移行する。ここで、S378の処理で「大当り遊技フラグ」がセットされると、大当り遊技実行手段が作動を開始して遊技機1の遊技状態は「大当り遊技状態」に移行するが、本遊技機1では、「大当り遊技フラグ」の設定中(大当り遊技実行手段の作動中)は、時短機能、開放延長機能は働かないこととしている。このため、S384以降の一連の処理を以下のように行った後、特別図柄遊技処理(S300)を終了する。つまり、S384の処理においては、変動短縮フラグがセット(ONに設定)されているか否かを判断し、セットされていない場合は(S384;NO)、そのまま特別図柄遊技処理(S300)を抜けて、図19の遊技制御処理に復帰する。一方、S384の処理において、変動短縮フラグがセット(ONに設定)されていると判断される場合は(S384;YES)、変動短縮フラグと開放延長フラグとを解除(OFFに設定)した後(S386、S387)、特別図柄遊技処理(S300)を抜けて、図19の遊技制御処理に復帰する。そして、何れの場合においても、図19の遊技制御処理に復帰すると後述する大当り遊技処理(図30のS600)が開始され、大当り遊技が実行される。
S356の処理で小当りを発生させると判断されると(S356;NO)、小当り入賞口の開放パターンをセットする処理(S358)と、小当り遊技フラグをセット(ONに設定)する処理(S360)と、有効時間タイマをセットする処理(S360)とを行った後、S398以降の処理を行うが、S398以降の処理については後述する。ここで、S358の処理においては、発生したのが「1T小当り」である場合、「閉鎖状態にある小当り入賞口25aを短時間(1.2秒)の間開放させる開放動作を1回行うパターン」がセットされ、発生したのが「3T小当り」である場合、「閉鎖状態にある小当り入賞口25aを短時間(1.2秒)の間開放させる開放動作を3回行うパターン」がセットされる。また、この「小当り遊技フラグ」のセットにより、小当り遊技実行手段が作動を開始して遊技機1の遊技状態は「小当り遊技状態」に移行する。更に、有効時間タイマは小当り遊技を開始した後(小当り遊技フラグをセットした後)の経過時間を計測するタイマである。
次に、図25のS352の処理で否定的な判断がなされる場合の処理について説明する。つまり、第1特別図柄表示部62a若しくは第2特別図柄表示部62bにおいて停止表示された特別図柄が「外れ図柄」の場合には(S352;NO)、S398の処理に移行する。
S398の処理では変動短縮フラグがセット(ONに設定)されているか否かが判断される(S398)。そして、変動短縮フラグがセットされていない(OFFに設定されている)場合には(S398;YES)、そのまま特別図柄遊技処理(S300)を抜けて、図19の遊技制御処理に復帰する。一方、変動短縮フラグがセット(ONに設定)されている場合(S398;YES)、変動短縮カウンタの値を「−1」した後(S400)、変動短縮カウンタの値が「0」になったか否かを判断する(S404)。そして、「0」になっていない場合には(S404;NO)、そのまま特別図柄遊技処理(S300)を抜けて、図19の遊技制御処理に復帰する。
これに対して、S404の処理で変動短縮カウンタの値が「0」になったと判断される場合には(S404;YES)、遊技機1の遊技状態が「電サポ状態」から「非電サポ状態」に切り換わることになる。このため、変動短縮フラグを解除(OFFに設定)する処理(S410)と、開放延長フラグを解除(OFFに設定)する処理(S416)とを行った後、特別図柄遊技処理(S300)を抜けて図19の遊技制御処理に復帰する。ここで、「変動短縮カウンタ」は変動短縮しつつ実行する特別図柄の変動回数の上限回数を示すものであり、その値が「0」になると、今回の特別図柄の変動で短縮変動状態が終了して、次回の変動から通常変動状態(非電サポ状態)に切り換わり、次回以降の特別図柄の変動は通常変動(非電サポ状態)で行われる。
なお、変動短縮フラグや開放延長フラグがともにOFFに切り換わった場合(S410,416)には開放延長状態(短縮変動状態)が終了して状態の切り換わりが生ずることとなる。本実施例では、そのような状態の切り換わりが発生した場合には、その切り換わり後の状態を示す制御コマンド(状態指定コマンド)を主制御部200Aからサブ制御部220Aに向けて送信するように構成している。これにより、サブ制御部220Aでは、受信した状態指定コマンドに基づき特定される状態(例えば、非電サポ状態など)に応じた遊技演出を行うことができる。
E.小当り遊技処理(S600)
主制御基板200に搭載されたCPU201が、図19の遊技制御処理を繰り返し行ううちに、図28に示す小当り遊技処理(S600)において「小当り遊技フラグ」がセットされていると判断すると(S602;YES)、小当り遊技処理が行われる。
CPU201は、小当り遊技処理を開始すると、先ず初めに、小当り入賞口25aが開口中か否かを判断する(S604)。但し、小当り遊技を開始した直後は、小当り入賞口25aが開口しているわけではないから、S604の処理では否定的な判断がなされ(S604;NO)、小当り遊技の終了条件が成立したか否かが判断される(S610)。ここで、小当り遊技の終了条件としては、小当り入賞口25aが所定回数だけ開口する旨が設定されているが、小当り遊技を開始した直後は、小当り遊技の終了条件は成立していないと判断される(S610;NO)。
よって、S610の否定的な判断を経て、小当り入賞口25aの閉鎖時間が経過したか否かを判断する(S612)。但し、小当り遊技を開始した直後では、それまでの間、小当り入賞口25aは閉鎖されていたことから、閉鎖時間が経過しているものと判断される(S612;YES)。このため、CPU201は、小当り入賞口25aを開口させた後(S616)、図28に示す小当り遊技処理を終了して、図19の遊技制御処理に復帰する。
このように小当り入賞口25aを開口させた後(S616)、次回に小当り遊技処理(S600)を開始すると、最初の判断で小当り入賞口25aが開口中であると判断される(S604;YES)。このため、小当り入賞口25aの開口時間が経過したか否かを判断する(S606)。但し、小当り入賞口25aを開口した直後であれば、開口時間が経過していないと判断されるため(S606;NO)、そのまま図28の小当り遊技処理を終了して図19の遊技制御処理に復帰する。そして、再び小当り遊技処理(S600)が開始されると、小当り入賞口25aの開口時間が経過したか否かを判断し(S606)、経過していなければ(S606;NO)、小当り遊技処理を終了して図19の遊技制御処理に復帰する。こうした処理を繰り返しているうちに、やがて、小当り入賞口25aの開口時間が経過するが、そのとき、小当り入賞口25aを閉鎖する(S608)。
次いで、小当り遊技の終了条件が成立したか否かを判断する(S610)。そして、小当り入賞口25aの開口回数が所定回数(1T小当り遊技では「1回」、3T小当り遊技では「3回」)に達していない場合は(S610;YES)、小当り入賞口25aの閉鎖時間が経過したことを確認した後(S612;YES)、小当り入賞口25aを開口させて(S616)、図28の小当り遊技処理を終了し、図19の遊技制御処理に復帰する。こうして処理を繰り返すうちに、やがて小当り入賞口25aの開口回数が所定回数に達し、小当り遊技の終了条件が成立すると(S610;YES)、図29の小当り遊技終了時処理(S650)を実行した後、小当り遊技を終了する。
この小当り遊技終了時処理(S650)が起動すると、CPU201は、図29に示すように、小当り遊技フラグ(図25のS360を参照)を解除(OFFに設定)した後(S655)、小当り遊技中に遊技球が特定領域SRを通過したか否かを判断する(S660)。ここで、前述のように、特定領域SRの下流側には特定領域通過検知スイッチ8t(図10を参照)が設けられており、特定領域SRを遊技球が通過すれば、特定領域通過検知スイッチ8tを用いて検知することができる。そして、S660の処理で遊技球が特定領域部SRを通過していたと判断される場合は(S660;YES)、その「特定領域SRの通過が有効時間内の通過であったか否か」が判断される(S665)。尚、この「有効時間であるか否か」は、前述の有効時間タイマを用いて判断され、本実施例では小当り入賞口25aが開口(小当り入賞口ソレノイド25cがON状態となってから)、有効時間タイマをセットする処理を行った後(図25のS360の処理を参照)「8秒間」で終了する。また、本遊技機1では小当り遊技を終了した後、有効時間中が終了するまで小当り遊技のエンディング演出を実行する。この小当り入賞口25aが閉鎖する寸前に小当り入賞口25aに入球した遊技球が有効時間中に特定領域TRに誘導される可能性を生ずることになる。
S660の処理で遊技球が特定領域部SRを通過していなかったと判断される場合(S660;NO)と、S660の処理で遊技球が特定領域部SRを通過したと判断されるがその通過が有効時間外であった場合(S660;YES、S665;NO)には、大当り遊技が行われないので、大当り態様の設定や大当り遊技を開始することなく、図28の小当り遊技処理(S600)を終了して、図19の遊技制御処理に復帰する。
一方、S660の処理で遊技球が特定領域部SRを通過した判断されるとともに、その通過が有効時間内であった場合(S660;YES、S665;YES)、大当り遊技態様を設定する処理(S670)を行う。ここで設定する大当り態様は、「今回終了した小当り遊技の実行契機となった小当り(1T小当り、3T小当り)」の態様に対応するものである。この大当り遊技態様によって、「大入賞口31aの開放パターン」や大当り遊技終了後の遊技状態が特定される。そして、CPU201は大当り遊技フラグをセット(ONに設定)した後(S675)、小当り遊技終了時処理(S650)を終了する。ここで、S675の「大当り遊技フラグ」のセットにより、大当り遊技実行手段が作動を開始して遊技機1の遊技状態は「大当り遊技状態」に移行する。なお、主制御部200Aは、「大当り遊技フラグ」をセットするタイミングでサブ制御部220Aに向かって、大当り遊技開始指定コマンドを送信する。そして、「大当り遊技フラグ」がセット(ONに設定)されることに伴って、図30に示す大当り遊技処理が実行される。
F.大当り遊技処理(S800)
主制御基板200に搭載されたCPU201が、図19の遊技制御処理を繰り返し行ううちに、図30に示す大当り遊技処理(S800)において「大当り遊技フラグ」がセットされていると判断すると(S602;YES)、大当り遊技の実行に係る処理が行われる。
CPU201は、大当り遊技処理を開始すると、先ず初めに、大入賞口31aが開口中か否かを判断する(S804)。但し、大当り遊技を開始した直後は、大入賞口31aが開口しているわけではないから、S804の処理では否定的な判断がなされ(S804;NO)、大当り遊技の終了条件が成立したか否かが判断される(S810)。ここで、大当り遊技の終了条件としては、大入賞口31aが所定回数だけ開口する旨が設定されているが、大当り遊技を開始した直後は、大当り遊技の終了条件は成立していないと判断される(S810;NO)。
よって、S810の否定的な判断を経て、大入賞口31aの閉鎖時間が経過したか否かを判断する(S812)。但し、大当り遊技を開始した直後では、それまでの間、大入賞口31aは閉鎖されていたことから、閉鎖時間が経過しているものと判断される(S812;YES)。このため、CPU201は、大入賞口31aを開口させた後(S816)、図30に示す大当り遊技処理を終了して、図19の遊技制御処理に復帰する。
このように大入賞口31aを開口させた後(S816)、次回に大当り遊技処理(S800)を開始すると、最初の判断で大入賞口31aが開口中であると判断される(S804;YES)。このため、大入賞口31aの開口終了条件が成立したか否かを判断する(S806)。ここで、S806の開口終了条件とは、大入賞口31aの開放時間が30秒になるか、大入賞口31aに入賞した遊技球が規定数に達していると成立するが、大入賞口31aを開口した直後であれば、開口終了条件は成立していないと判断されるため(S806;NO)、そのまま図30の大当り遊技処理を終了して図19の遊技制御処理に復帰する。そして、再び大当り遊技処理(S800)が開始されると、大入賞口31aの開口時間が経過したか否かを判断し(S806)、経過していなければ(S806;NO)、大当り遊技処理を終了して図19の遊技制御処理に復帰する。こうした処理を繰り返しているうちに、やがて、大入賞口31aの開口終了条件が成立するが、そのとき、大入賞口31aを閉鎖する(S808)。
次いで、大当り遊技の終了条件が成立したか否かを判断する(S810)。そして、大入賞口31aの開口回数が所定回数(16R大当りに基づく大当り遊技では16回、8R大当りに基づく大当り遊技では8回、1T小当り基づく大当り遊技では7回、3T小当り基づく大当り遊技では15回)に達していない場合は(S810;YES)、大入賞口31aの閉鎖時間が経過したことを確認した後(S812;YES)、大入賞口31aを開口させて(S816)、図30の大当り遊技処理を終了し、図19の遊技制御処理に復帰する。こうして処理を繰り返すうちに、やがて大入賞口31aの開口回数が所定回数に達し、大当り遊技の終了条件が成立すると(S810;YES)、図31(a)の大当り遊技終了時処理(S850)を実行した後、大当り遊技を終了する。
この大当り遊技終了時処理(S850)が起動すると、CPU201は、図31(a)に示すように、大当り遊技フラグ(図25のS378の処理若しくは図29のS675の処理を参照)を解除(OFFに設定)した後(S855)、前述の「当り終了時参照用バッファ(図25のS354を参照)」を参照することによって、今回の大当り遊技の前提となった大当り(以下、「今回の大当り」という。)の種類に関する情報を取得し(S857)、この情報に基づいて、大当り遊技終了後の遊技状態を設定する処理等を行う。
つまり、今回の大当りが、電サポ状態を設定する契機となる大当り(以下、「電サポ大当り」という。)でなかった場合には(S862;NO)、そのまま大当り遊技終了時処理(S850)を終了する。なお、S862の処理に示す「電サポ大当り」には、小当り遊技を経由せずに発生した「電サポ大当り」のみならず、小当り遊技を経由して発生した「電サポ大当り」も含まれる。つまり、「大当りを発生したならば、大当り遊技終了後の遊技状態を電サポ状態とする小当り」であって、当該小当りの発生に基づく小当り遊技の終了時に「大当り遊技フラグ」をセット(ONに設定)する処理が行われたもの(図29のS675を参照)も含まれる。また、「電サポ大当り」でない大当り、つまり、「非電サポ大当り」には、小当り遊技を経由せずに発生した「非サポ大当り」のみならず、小当り遊技を経由して発生した「非電サポ大当り」も含まれる。すなわち、「大当りを発生したならば、大当り遊技終了後の遊技状態を非電サポ状態とする小当り」であって、当該小当りの発生に基づく小当り遊技の終了時に「大当り遊技フラグ」をセット(ONに設定)する処理が行われたもの(図29のS675を参照)も含まれる。
一方、今回の大当りが「電サポ大当り」であった場合には(S862;YES)、開放延長フラグをセットする処理(S864)と、変動短縮フラグをセットする処理(S866)と、変動短縮カウンタに「100」をセットする処理(S870)とを行い、大当り遊技終了時処理(S850)を終了する。なお、主制御部200Aは、大当り遊技フラグを解除(OFFに設定)する(S805)タイミングでサブ制御部220Aに向かって、「大当り遊技終了指定コマンド」を送信する。また、本実施例では、大当り遊技終了時処理にて各種フラグやカウンタを設定した際に、その設定に基づく大当り遊技終了後の状態を示す制御コマンド(状態指定コマンド)を主制御部200Aからサブ制御部220Aに向けて送信するように構成している。これにより、サブ制御部220Aでは、受信した状態指定コマンドに基づき特定される状態に応じた遊技演出を行うことができる。
次に、図31(b)を用いて表示態様変更処理(S900)の概要を説明する。この表示態様変更処理(S900)は情報表示装置60の表示画面61aの表示態様を変更するための処理であり、特別図柄遊技処理(S300)のサブルーチンとして、主制御部200A(主制御基板200に搭載されたCPU201)が行う処理である。この表示態様変更処理(S900)が起動すると、表示画面61aの表示態様を変更するタイミングか否かを判断する(S905)。そして、変更するタイミングでなければ(S905;NO)、現在の表示態様を維持した状態で表示態様変更処理(S900)を終了する。
これに対して、変更するタイミングであれば(S905;YES)、表示画面61aの表示態様を変更した後(S910)、表示変更処理(S900)を終了する。ここで、変更するタイミングとして「所定時間が経過したタイミング(具体例に関しては変形例1を用いて後述する)」、「リーチ表示が実行されたタイミング」、「小当り表示がなされる前の所定タイミング(例えば、小当り表示がなされる2秒前)」等を例示できる。
ここで、変更の態様の具体例を説明する。図32(a)は第1表示態様を、図32(b)は第2表示態様を、図32(c)は第3表示態様を、図33(a)は第4表示態様を、図33(b)は第5表示態様を、図33(c)は第6表示態様をそれぞれ示している。なお、変化態様の数は本実施例に示す6個に限定されず、6個より多い個数(例えば、7個以上)とされてもよい。また、N個(N;2以上、好ましくは10以上の自然数)の表示態様を備える場合、図31(b)のS910の処理において、乱数抽選によって変化後の表示態様を決定してもよい。
第2表示態様は第1特別図柄表示部62aと第2特別図柄表示部62bの配置位置を表示画面61aの右寄りに移動するとともに、第2特別図柄表示部62bを第1特別図柄表示部62aの上方に表示している。また、第3表示態様は第1表示態様に比べて、第1特別図柄表示部62aと第2特別図柄表示部62bを90度回転させた状態としている。更に、第4表示態様は、第1特別図柄表示部62aと第2特別図柄表示部62bの外縁を平行四辺形とし、第5表示態様は第1特別図柄表示部62aと第2特別図柄表示部62bの外縁形状を略三角形としている。また、第6表示態様は第1特別図柄表示部62aと第2特別図柄表示部62bを7セグ画像によって表示している。
例えば、情報表示制御部210A(情報表示制御基板210)に搭載されたCPU210a(図11参照)は所定の変更条件の成立に基づいて、表示画面61aにおける遊技情報の表示態様の変更をVDP(ビデオディスプレイプロセッサ)210dに指示する。これにより、VDP210dが、表示画面61aに表示すべき遊技情報を、CPU210aの指示に基づき変更された表示態様で表示するための画像データを情報表示装置60に出力する。この結果、遊技情報(特に、第2特別図柄表示部62b)の表示画面61a上の表示位置(座標)、遊技情報の形状、大きさ等が変更される。
本実施例では所定の変更条件の成立に基づいて、表示画面61aにおける表示態様を変更するため、第2特別図柄表示部62bにおける第2特別図柄の停止態様を正確に撮影することが困難となり、「公正な遊技の妨げとなる行為」を的確に防止できる。例えば、第2特別図柄表示部62bが第1表示態様に基づいて表示されているときに、突然、その表示位置や形状が変更されると、第2特別図柄表示部62bを正確に撮影することが困難となる。また、第2特別図柄表示部62bの表示態様が変更されると、撮影した画像を基準画像と比較しても、第2特別図柄表示部62bの停止表示された小当り図柄が非電サポ小当りを示す小当り図柄であるのか、電サポ小当りを示す小当り図柄であるのかを判別することが困難となる。なお、本実施例では、変更条件の成立に基づいて、第2特別図柄表示部62bの表示位置、形状、態様等を大きく変化させる態様を例示しているが、第2特別図柄表示部62bの位置を僅かにずらす程度でも(例えば、第2特別図柄表示部62bの表示位置を上方若しくは下方へ第2特別図柄表示部62bの上下幅の半分の距離だけずらす程度でも)、第2特別図柄表示部62bを正確に撮影することを困難とでき、「公正な遊技の妨げとなる行為」を防止できる。
(5)実施例の効果
本遊技機1では、遊技情報を表示画面61aに表示するため、遊技情報の表示態様に関する自由度が高まる。例えば、表示態様が固定的な表示器(LED表示器、7セグメントLED表示器等)を用いるのではなく、表示態様(表示のサイズ、表示位置、表示数等)を画面上で変更容易な(可変である)表示画面61aで遊技情報を表示する。よって、種々の遊技情報を表示する位置や配列等を当該遊技機の特徴、性能に合致するように自由に選択することができる。また、遊技情報に関する表示条件や表示環境の変更を生じても(例えば、表示時間を短くする等の表示条件の変更、遊技機機1の設置位置を暗くする等の表示環境の変更を生じても)、表示画面61aの表示態様を変更(明度を高くする等)してこの変更に的確に合致することができる。
更に、遊技機1の機種変更が行われる際に、変更された機種の性能、特徴等に合致した遊技情報を表示することが可能なため、当該遊技機が旧機種の遊技機と代わり映えがする、という印象を与えることも容易である。また、従来、情報表示用シールに表示していた遊技情報を表示画面61aに表示でき、情報表示用シールを用いる必要がないため、遊技機1の構成部品数を減らすことができる。更に、本遊技機1では、情報表示装置60の表示画面61aを遊技領域外に配置するため、遊技の妨げとならない状態で種々の遊技情報を集中的に表示できる。
また、本遊技機では、判定実行条件の成立に基づいて行われる判定の結果を示す情報を表示画面61aに表示する。例えば、第1特別図柄表示部62a若しくは第2特別図柄表示部62bにおいて大当り判定、小当り判定の結果を表示するし、遊技状態報知部67で遊技状態が電サポ状態であるか非電サポ状態であるかを表示する。このように、表示画面61aの表示によって、遊技者の利益に直結する判定の結果を示す情報が情報表示装置60の表示画面61aに表示され、この表示画面61aの表示によって遊技者にインパクトを与えることができるため、遊技興趣を高めることが容易である。
また、本遊技機では、ラウンド表示部66において発生する大当りの種類(実行される大当り遊技の種類)を報知する。つまり、遊技者にとって大きな関心事となる情報(大当り遊技の実行態様に係る情報)を情報表示装置60の表示画面61aによって報知するため、遊技興趣を効果的に高めることができる。
また、本遊技機では所定の変更条件の成立に基づいて表示画面61aの表示態様を変更するため、表示画面61aを視認する遊技者に新鮮な印象を与えることができ、遊技興趣を効果的に高めることができる。また、表示画面61aの表示態様を変更するため、「公正な遊技の妨げとなる行為」を的確に防止できる。つまり、本実施例の遊技機1のように、表示態様が固定的な表示器(LED表示器、7セグメントLED表示器等)ではなく、表示画面61aで遊技情報を表示する場合には、遊技情報の表示態様(表示位置、表示画面61aの明度、コントラスト、輝度等)を変更する自由度が高くなるため、この表示態様を変更することで、遊技情報の読取装置による読み取りが困難または不能となる。なお、撮影したカラー画像(以下、対象画像という。)の画像データを画像処理し、所定の閾値を基準に2値化された画像データ(白、黒の2階調の画像データ)を作成し、この2値化された画像データによって輪郭追跡やエッジ抽出を行った結果と、基準画像を示すデータとを対比する場合には、対象画像の輝度差が少なくされると輪郭追跡やエッジ抽出が困難となる。この場合、表示画面61aにカラーの画像(遊技情報)が表示されていると、遊技者にとって表示画面61aの表示を明確に認識できるが、基準画像を示すデータとの対比は困難となるための、「公正な遊技の妨げとなる行為」を更に的確に防止できる。
なお、図34(a)を用いて実施例1の変形例(以下、変形例1という。)として、情報表示制御部210A(情報表示制御基板210)に「計時手段」を搭載したものを例示できる。この計時手段としては現在の日時を特定するためのものであり、遊技機1に電源投入を行うとき、その時点の日時がセットされ、遊技機1への電源供給中は当該供給される電源により動作するものを例示でき、この計時手段は日時に関する情報を出力可能である。ここで、「計時手段」としては、例えば、図34(a)に示す「リアルタイムクロック(RTC)210y」を用いることができる。このリアルタイムクロック(RTC)210yの駆動電源として「電池」を用いてもよい。また、このリアルタイムクロック(RTC)210yは、遊技機1への電源供給中は当該供給される電源により動作し、電源供給がない状態ではバックアップ電源により動作するものとしてもよい。
変形例1では、情報表示制御部210A(情報表示制御基板210)に搭載されたCPU210aはリアルタイムクロック(RTC)220yから「現在の日時を特定するための情報」を取得し、現在の日時が「所定の日時」となったか否かを判断する。そして、現在の日時が「所定の日時」となったときに、図31(b)のS905において肯定的に判断されてもよい。この場合、上述の「公正な遊技の妨げとなる行為」を行うとする者の意表をついて表示態様の変更を行うこと(図柄変動遊技や図柄変動演出の進行、特別図柄の停止表示とは全く無関係なタイミングで表示態様の変更を行うこと)も可能である。
また、実施例1では遊技情報の表示態様の変更条件が成立すると、遊技情報の表示位置(座標)、大きさ、形状等を変更する態様を例示したが、図34(b)の変形例2に示すように、変更条件が成立すると遊技情報を示す画像(LED画像)と、周囲とのコントラストを変更し、第2特別図柄表示部62bについて撮影した画像を基準画像と比較したときに、両者の比較を困難としてもよい。例えば、第2特別図柄表示部62bを構成するランプ画像Q1〜Q10のうち、点灯を表現しているものと、消灯を表現しているものとの明度差(コントラスト)を小さくして、両者の比較を困難としてもよい。
次に、実施例2の遊技機について説明する。この実施例2では、図35(a)および(b)に示すように、液晶表示パネル61の表示画面61aに視野角を狭くするためのシート70を装着したものである。
シート70は、基体層71と、基体層71の表裏一方の面に設けられる貼着層72(例えば、表裏一方の面に接着される貼着層72)と、基体層71の表裏他方の面に対して接着層73を介して接着される透光層75と、を備える。また、基体層71、貼着層72、接着層73を、可撓性を備えるシート状態とし、貼着層72および接着層73を透光性を備える素材(例えば、シリーコーン製の貼着層72、シリーコーン製の接着層73)で構成する。そして、基体層71を透明なゴムシート(例えば、シリーコーン製のゴムシート)71aと、着色したゴムシート(例えば、黒、青、緑若しくは赤等に着色したゴムシート)71bとを交互に複数並べて積層した構成する。
また、ゴムシート71aとゴムシート71bの接合面71cを斜め上方に向けている(例えば、略並行とする)。このため、シート70はその表面部(遊技者に対向する面)に対して、斜め上方への光の通過を許容し(遊技者方向への光の通過を許容し)、表面部に直交する方向への光の通過や斜め下方のへの光の通過を許容しない構成となっている。つまり、実施例2ではシート70を用いて表示画面61aの視野角を狭めている(表示画面61aの斜め上方に範囲に狭めている)。
情報表示装置60(液晶表示パネル61)の表示画面61aは、遊技者の前方に位置する遊技者が観察すると斜め下方に位置することになる。そして、シート70は貼着層72を情報表示装置60(液晶表示パネル61)の表示画面61aに貼着することで、表示画面61aに装着されているが、このように表示画面61aに装着されると接合面71cが斜め上方(遊技者の視線の方向)に向けられる。このため、遊技者が表示画面61aの斜め上方から表示画面61aに視線を向けると、表示画面61aの遊技情報を読み取ることができる。
これに対して、表示画面61aに直交する方向や表示画面61aの斜め下方は、通常、遊技者が表示画面61aを視認しようとすることはないが、前述の読取装置80を用いて表示画面61aの遊技情報を読み取ろうとする可能性がある。蓋し、表示画面61aの斜め上方に読取装置80を配置することは目立つ行為(以下、第1行為という。)となるが、表示画面61aに直交する方向や表示画面61aの斜め下方に読取装置80を配置する行為(以下、第2行為という。)は第1行為に比べて目立ち難い。ところが、実施例2では、シート70においてゴムシート71aとゴムシート71bの接合面71cを斜め上方に向け、表示画面61aの視野角を狭めているため、第2行為を行っても、表示画面61aの遊技情報を読み取ることができない。
実施例2によると実施例1の効果に加えて以下の効果を得ることができる。つまり、パチンコホールの店員の目を盗んで、読取装置80で表示画面61aの遊技情報を読み取る行為(第1行為)を行い難くできるため、公正な遊技の妨げる行為をより確実に防止できる。なお、実施例2ではシート70を用いて表示画面61aの視野角を狭めているが、情報表示装置60(液晶表示パネル61)の品質を低下させたり(視野角の狭い情報表示装置60を用いたり)、情報表示装置60(液晶表示パネル61)に視野角を狭めるための制御を行い、図36(a)の変形例3のように、表示画面61aの視野角を狭めたりしてもよい。前者の情報表示装置60(液晶表示パネル61)の品質を低下させる場合としては、TFT(Thin Film Transistor)式液晶デイスプレイのうち、VA型(Verticai Algment)やIPS型(In Place Swithing)のように視野角が広いものではなく、TN型(Twisted Nematic)のように視野角が狭いものを用いる場合を例示できる。
後者の情報表示装置60(液晶表示パネル61)に視野角を狭めるための制御を行う場合としては、表示画面61aの視野角を狭くするためのフィルタとなる液晶セルを設け、CPU210aが当該液晶セルを制御し、表示画面61aの視野角を狭くする態様を例示できる。
また、図36(b)に示す変形例4のように、表示画面61aの一部の所定領域の明度を他の領域の明度に比べて低くして、読取装置で所定領域の情報を読み取る行為を行い難くしてもよい。例えば、通常は、表示画面61aにおいて第2特別図柄表示部62bを表示する領域R1と、他の領域R2との明度差はないが、第2特別図柄表示部62bが特別図柄を停止表示するとその停止表示時間(例えば、0.6秒間)は、領域R1の明度を領域R2の明度よりも低くしてもよい。若しくは、第2特別図柄表示部62bが特別図柄を停止表示するとその停止表示時間(例えば、0.6秒間)は、領域R2の明度を領域R1の明度よりも高くしたり、領域R2で点滅等を行ったり、領域R2の輝度を上げたりして、読取装置80で所定領域の情報を読み取る行為を行い難くしてもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限り、特許請求の範囲において本発明を特定するための記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
すなわち、各実施例では情報表示装置60を遊技領域11外に配置する態様を例示したが、図37(a)に示す変形例5のように、遊技領域11の縁に配置してもよい。ここで、変形例5では情報表示装置60を遊技領域11の下方右寄りに配置する態様を例示するが、遊技領域11の下方左寄りに配置する態様、遊技領域11の左端若しくは右端(遊技領域11の上下方向に沿った中間部であって、その左端若しくは右端)に配置する態様等も例示できる。
また、各実施例では情報表示装置60を遊技領域11外に設ける態様として、情報表示装置60を遊技盤10において遊技領域11外に位置する部位に設ける態様を例示したが、「遊技領域11外に設けること」は「遊技盤10に設けること」に限定されない。例えば、図37(b)に示す変形例6のように、前面枠4の前面部に情報表示装置60を設けてもよい。この場合、表示画面61aを前方に向け、前面枠4の前方から表示画面61aが視認可能となるように、情報表示装置60を前面枠4に設けることになる。
また、図38(a)の変形例7に示すように、本体枠3(遊技盤10を保持するための枠体)に情報表示装置60を設け、前面枠4において情報表示装置60の前方に位置する部位に表示窓41gを設け、この表示窓41gを通じて表示画面61aを遊技機1の前方から視認可能としてもよい。
また、各実施例および各変形例では情報表示装置60(情報表示手段)を、液晶ディスプレイ(液晶パネル61)を用いて構成する態様を例示したが、液晶ディスプレイ(液晶パネル61)の代わりに、ELディスプレイ(有機ELを用いたディスプレイ)、プラズマディスプレイ等を用いて構成してもよい。また、液晶ディスプレイ(液晶パネル61)、ELディスプレイ(有機ELを用いたディスプレイ)、プラズマディスプレイ等はカラーディスプレイであってもよいし、白黒ディスプレイであってもよい。
更に、各実施例では特別図柄の当否判定の結果が大当りとなる確率(大当り確率)を変動する機能を備えない遊技機を例示したが、大当り確率を変動する機能を備える遊技機にも、本発明を適用できる。この場合、例えば、図38(b)および(c)に示す変形例8のように、当否判定の結果が大当りとなると、大当り図柄を決定し、この大当り図柄として、大当り遊技後に大当り確率を高確率とする(大当り確率を通常確率の10倍とする)ことを示す確変大当り図柄が決定されると、遊技状態報知部67におけるLED画像U1が点灯を表現し、LED画像U2が消灯を表現する。また、大当り遊技後に大当り確率を通常確率とすることを示す通常大当り図柄が決定されると、遊技状態報知部67におけるLED画像U2が点灯を表現し、LED画像U1が消灯を表現するものとしてもよい。つまり、判定の結果を示す情報として、大当り確率を高確率とするか、通常確率とするかの判定の結果を表示画面61aに表示してもよい。このように、情報表示装置60を用いる場合には、表示画面61aに表示する遊技情報の内容を変更するだけで、スペックの異なる遊技機(大当り確率を変動する機能を備えない遊技機と、大当り確率を変動する機能を備する遊技機)にも的確に対応することができる。
また、小当り入賞口25a内に設ける振分装置26の態様は各実施例に示すものに限定されない。つまり、各実施例では小当り入賞口25a内に入球した遊技球を、回転誘導体26b(回転体)を用いて通常領域TR若しくは特定領域SRに振り分ける振分装置26を例示した。但し、図39〜図41に示す変形例9のように、小当り入賞口25a内に入球した遊技球を、可動片36aを用いて通常領域TR若しくは特定領域SRに振り分ける振分装置26を備える遊技機を例示することもできる。以下、変形例9の遊技機について簡単に説明する。
変形例9の小当り入賞口25aは、図39(a)および(b)に示すように、枠部材21における右上隅部21Fに設けられている。この右上隅部21Fの前面部は透明部(透明な樹脂板等で構成される部位)25Fとされており、この透明部25Fを前面部として小当り入賞口25aが設けられている。また、右上隅部21Fにおいて透明部25Fの後方に位置する部位(透明部25Fから遊技球の直径(11mm)を僅かに超える距離だけ離れた部位)に基板部21Gを配置している。そして、この基板部21Gの前面部と透明部25Fとの間には隔壁25gが設けられ、基板部21Gの前面部と透明部25Fと隔壁25gとを用いて遊技球が進入可能な進入通路25Mを構成している(図40を参照)。
図39および図40に示すように、進入通路25Mは枠部材21の外周において右領域11Rに向かって右斜め上方に向かって開口する開口部25kを備え、この開口部25kによって右領域11Rを流下する遊技球を受け入れる受入口を構成する。また、図40に示すように、進入通路25Mは、その中間部において特定領域誘導通路25Pと、通常領域誘導通路25Qとに分岐している。また、進入通路25Mにおいてその中間部よりも開口部25k寄りの位置には、開口部25kを通じて小当り入賞口25a内(進入通路25M内)に入球した遊技球を検知するための小当り入賞口入球検知スイッチ25sが設けられている(図10を参照)。また、進入通路25Mの中間部には、小当り入賞口入球検知スイッチ25sで検知された遊技球を、特定領域誘導通路25P若しくは通常領域誘導通路25Qに振り分けるための(特定領域誘導通路25P若しくは通常領域誘導通路25Qに誘導するための)振分装置36が設けられている。
基板部21Gの前面部であって特定領域誘導通路25Pの終端に位置する部位には遊技球が進入可能なサイズの特定領域SRが開口し、基板部21Gの前面部であって通常領域誘導通路25Qの終端に位置する部位には遊技球が進入可能なサイズの通常領域TRが開口している。このため、特定領域誘導通路25Pに振り分けられた遊技球は特定領域SRに進入し、通常領域誘導通路25Qに振り分けられた遊技球は通常領域TRに進入する。また、特定領域11Rには小当り入賞口25aに入球した遊技球が特定領域SRを通過したことを検知するための特定領域通過検知スイッチ8t(図10を参照)が設けられ、通常領域11Tには、小当り入賞口25aに入球した遊技球が通常領域TRを通過したことを検知するための通常領域通過検知スイッチ8n(図10を参照)が設けられている。
小当り入賞口25aは、開口部25kを開放・閉鎖するための開閉部材25bと、この開閉部材25bを駆動するための小当り入賞口ソレノイド25c(図10を参照)を備える。そして、この開閉部材25bは、通常、図39(a)に示すように、支点を中心に左上がり傾斜状となり、開口部25kを閉鎖している。ところが、小当り遊技(特定遊技)の際に所定のタイミングで小当り入賞口ソレノイド25cが駆動すると、開閉部材25bは下端の支点を中心に時計回り方向に回転し、図40(a)および(b)に示すように、右上がり傾斜状となり、開口部25kを開放する。この場合、開閉部材25bは右領域11Rにはみ出るため、右領域11Rを流下する遊技球を開閉部材25bで捕らえ、開閉部材25b上を左下り傾斜方向に転動させ、開口部25k内に進入させることができる。
図40に示すように、振分装置36は可動片36aと、可動片36aを駆動する振分ソレノイド25z(図39(b)を参照)を備える。このうち、可動片36aは、下端側の支点36cを基準に回転可能(遊技盤10に略垂直な軸心周りに回転可能)とされている。そして、振分ソレノイド25zの駆動を停止すると、図40(a)に示すように、可動片36aが右上がり形状の姿勢(以下、第1姿勢という。)となり、小当り入賞口入球検知スイッチ25sで検知された遊技球を通常領域TRに振り分ける(誘導する)ことができる。これに対して、振分ソレノイド25zの駆動を開始すると、図40(b)に示すように、可動片36aが左上がり形状の姿勢(以下、第2姿勢という。)となり、小当り入賞口入球検知スイッチ25sで検知された遊技球を特定領域SRに振り分ける(誘導する)ことができる。ここで、変形例9では、図10の誘導モータ26cを備えない代わりに、図39(b)の振分ソレノイド25zを備えている。
次に小当り入賞口25aの開放パターンと、振分ソレノイド25zの駆動パターンについて説明する。先ず、1T小当り遊技においては小当り入賞口25aを第1開放パターンに基づいて開放し、3T小当り遊技においては小当り入賞口25aを第2開放パターンに基づいて開放する。また、第1開放パターンは小当り入賞口25aを1回だけ短開放(1.2秒)開放する開放パターンであり、第2開放パターンは小当り入賞口25aを、1.2秒開放すること(短開放)を0.8秒の閉鎖を挟んで3回繰り返す開放パターンである。なお、小当り入賞口25aを第1開放パターンおよび第2開放パターンの何れで開放した場合においては、小当り遊技開始後に規定数の遊技球(10球)が小当り入賞口25aに入球すると(レアケースと考えられる)、小当り入賞口25aの予定開放時間に到達していなくても、小当り入賞口25aは閉鎖状態となり、小当り遊技を終了する。
本遊技機1では3T小当り遊技を開始すると、通電を停止していた振分ソレノイド25zが以下のように制御される。つまり、3T小当り遊技の開始を契機に可動片36aを図41(b)に示す第2駆動パターンに基づいて駆動し、小当り入賞口25aに入球した遊技球を特定領域SR若しくは通常領域TRに振り分けること(特定領域SR若しくは通常領域TRに誘導すること)を行う。具体的には、小当り入賞口25aを開放状態とすると同時に、振分ソレノイド25zを通電する。この通電(以下、第1期通電という。)は「0.8秒」行われ、これにより、第1姿勢の可動片36aが第2姿勢となり、小当り入賞口25aに入球した遊技球を特定領域SRに誘導可能な状態となる。
この「0.8秒」の第1期通電を終了すると、振分ソレノイド25zの通電が「1.2秒間」停止(以下、第1中間通電停止という。)され、可動片36aの姿勢は第1姿勢となる。このように、振分ソレノイド25zが第1中間通電停止されているとき、可動片36aに遊技球が到達すると、この遊技球は通常領域TRに振り分けられる(誘導される)。そして、この第1中間通電停止を終了すると、振分ソレノイド25zの通電(以下、第2期通電という。)が「0.8秒」行われ、これにより、小当り入賞口25aに入球した遊技球を特定領域SRに振分可能(誘導可能)な状態となる。
この後、振分ソレノイド25zの通電が「1.2秒間」停止(以下、第2中間通電停止という。)され、可動片36aの姿勢は第1姿勢となる。そして、第2中間通電停止を終了すると、振分ソレノイド25zの通電(以下、第3期通電という。)が「0.8秒」行われる。そして、第3期通電を終了すると、振分ソレノイドの通電が終了する(第2駆動パターンに基づく振分ソレノイド25zの駆動を完了する)。
また、1T小当り遊技を開始すると、可動片36aが図41(a)に示す第1駆動パターンに基づいて駆動し、小当り入賞口25aに入球した遊技球を特定領域SR若しくは通常領域TRに振り分けること(特定領域SR若しくは通常領域TRに誘導すること)を行う。具体的には、小当り入賞口25aを開放状態とすると同時に、振分ソレノイド25zを通電する。この通電(第1期通電)を終了すると、振分ソレノイド25zの通電が停止する。この場合、振分ソレノイド25zの通電が再び開始することはない。尚、変形例9の遊技機においては振分装置26の態様(遊技球の振分態様)が異なる点を除いて実施例1の遊技機1と同様である。
また、各実施例では混合機への適用例を述べたが、本発明は、いわゆるセブン機、羽根物(セブン機としての機能を備えない羽根物)、権利物又はアレンジボール等の弾球式の遊技機に対しても適用することができる。
更に、上述した各実施例および変形例では、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を「貸球」や「賞球」として利用し、遊技盤に設けられた各種入賞口(第1始動口、第2始動口、大入賞口等)への遊技球の入球に応じて所定数の賞球を払い出すことによって、遊技の結果としての利益(遊技価値)を遊技者に付与する遊技機1に本発明を適用した例を説明したが、「賞球の払い出し」とは異なる形態で遊技上の利益(遊技価値)を付与するタイプの遊技機にも、本発明を適用することができる。
そのようなタイプの遊技機として、各種入賞口への遊技球の入球が発生することで、その入球に対応する利益の量(遊技価値の大きさ)を示すデータを主制御部あるいは払出制御部のRAMに記憶することによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与する遊技機を例示でき、この場合にも、上記実施例と同様の効果を得ることができる。
なお、遊技上の利益(遊技価値)をデータ化して遊技者に付与するタイプの遊技機としては、遊技機に内蔵された複数個の遊技球を循環させて使用する遊技機、具体的には、各種入賞口あるいはアウト口を経て遊技盤の裏面に排出された遊技球を、再度、発射位置に戻して発射するように構成された遊技機(いわゆる封入式遊技機)を例示できる。この種の遊技機(いわゆる封入式遊技機)においては、例えば、入賞口に遊技球が入球する毎に、例えば、入球した入賞口毎に定められた賞球量を示すデータを記憶することによって、遊技の結果としての遊技価値を遊技者に付与することができる。
本発明は、遊技機を製造、販売等する分野において利用できる。
1;遊技機(弾球遊技機)、
10;遊技盤、
11;遊技領域、
60;情報表示装置(情報表示手段)、
61a;表示画面、
200A;主制御部(遊技制御手段)
220A;サブ制御部(演出制御手段)。

Claims (1)

  1. 遊技盤に形成された遊技領域に向けて遊技球を発射して遊技を行う遊技機であって、
    遊技の進行に係る制御を行う遊技制御手段と、
    表示画面を有する情報表示手段と、
    を備え、
    前記情報表示手段は、前記遊技領域外または前記遊技領域の縁に設けられ、
    前記遊技制御手段は、前記情報表示手段の表示制御を行うもので、機種に応じた所定の遊技情報を前記表示画面に表示し、
    前記遊技制御手段は、所定の判定実行条件の成立に基づいて行われる判定の実行制御を行うもので、前記所定の遊技情報として、前記判定の結果を示す情報を前記表示画面に表示し、
    前記遊技制御手段は、前記判定の結果が特定結果になることに基づいて前記遊技領域に設けられた所定の可変入球口を作動させる特定遊技の実行制御を行うもので、前記所定の遊技情報として、前記特定遊技の実行態様に係る情報を前記表示画面に表示し、
    前記情報表示手段は複数個の点灯部をもちいて前記判定の結果を示す情報及び前記特定遊技の実行態様に係る情報を表示し、遊技者が得られる特典が多いほど前記複数個の点灯部における点灯個数が多くなるよう構成されている
    ことを特徴とする遊技機。
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