JP5947554B2 - 塗料組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、外装材等の建材などの塗装される塗料組成物に関するものであり、特に、建材の最外層に塗装されるものである。
特許文献1には、紫外線の曝露による劣化等を低減する目的で、物品の外面に紫外線遮蔽剤を含有するアクリル系塗料を塗装することが記載されている。この文献には紫外線遮蔽剤として酸化セリウム水性ゾルから製造される酸化セリウムオルガノゾルを用いることが記載されている([0031]〜[0037]参照)。
特開平8−325507号公報
しかし、酸化セリウムオルガノゾルを紫外線遮蔽剤として用いた場合、酸による溶解作用の影響を受けて紫外線遮蔽剤が劣化し、塗膜の耐久性が低くなるおそれがあった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、塗膜の耐久性を向上させることができる塗料組成物を提供することを目的とするものである。
本発明に係る塗料組成物は、ポリシロキサンを主成分とし、紫外線カット材を配合して成る塗料組成物であって、前記紫外線カット材は酸化亜鉛又は酸化セリウムが無機質材で被覆されて形成され、前記紫外線カット材として、pH2.5の希硫酸200ミリリットルに10gの前記紫外線カット材を添加して攪拌し、濾過後の濾液中に含まれるZnイオン濃度及びCeイオン濃度が20ppm以下であるものを用い、前記紫外線カット材は、一次粒子径が20〜100nmで、かつ前記塗料組成物中での平均粒子径が200〜400μmであり、前記無機質材の付着量は、前記酸化亜鉛又は酸化セリウムの質量に対して、2〜40質量%であり、前記酸化亜鉛又は酸化セリウムの添加量が塗料固形分100質量部に対して2〜20質量%であることを特徴とするものである。
本発明は、塗膜の耐久性を向上させることができるものである。
本発明から得られる塗膜の一例を示す概略図である。 本発明で使用する紫外線カット材を示す概略の断面図である。 本発明の塗料組成物を塗装した建材の一例を示す概略の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
本発明の塗料組成物は、ポリシロキサン系塗料に紫外線カット材を配合して調製することができる。
本発明で用いるポリシロキサン系塗料は、以下の(A)(B)(C)の成分を含有するものである。
(A)成分は、(a)一般式R Si(OR4−n(式中、Rは炭素数1〜8の有機基であり、Rは炭素数1〜5のアルキル基であり、nは1又は2である。)で示されるオルガノシラン及び/又はその部分加水分解縮合物100質量部と、(b)加水分解性シリル基、又は水酸基と結合したケイ素原子を有するシリル基を有し、且つ酸価が20〜150mgKOH/gのシリル基含有ビニル系樹脂5〜200質量部との加水分解縮合反応物を中和剤で中和し、水を添加して得られた有機無機複合樹脂水分散液である。
(B)成分は、アミノ基を有する加水分解縮合反応可能なアルコキシシランである。
(C)成分は、上記(B)成分のアミノ基との反応性を有するエポキシ基を分子内に有する化合物である。
上記(A)成分の有機無機複合樹脂水分散液は、(a)一般式R Si(OR4−n(式中、Rは炭素数1〜8の有機基であり、Rは炭素数1〜5のアルキル基であり、nは1又は2である。)で示されるオルガノシラン及び/又はその部分加水分解縮合物100質量部と、(b)加水分解性シリル基、又は水酸基と結合したケイ素原子を有するシリル基を有し、且つ酸価が20〜150mgKOH/gのシリル基含有ビニル系樹脂5〜200質量部との加水分解縮合反応物を中和剤で中和し、水を添加して得ることができる。
上記(a)成分の一般式RnSi(OR4−nにおいて、R で示される有機基として、例えば、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ビニル基を挙げることができる。また、アルキル基は直鎖でも分岐したものでもよく、このようなアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n―プロピル基、i―プロピル基、n―ブチル基、i―ブチル基、s―ブチル基、t―ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基を挙げることができる。好ましいアルキル基は炭素数が1〜4個のものである。
シクロアルキル基としては、例えば、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基を好適に挙げることができる。アリール基としては、例えば、フェニル基を挙げることができる。上記の各官能基は任意に置換基を有していてもよい。このような置換基としては、例えば、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、フツ素原子)、(メタ)アクリロイル基、メルカプト基、脂環式基を挙げることができる。
で示されるアルキル基は直鎖でも分岐したものでもよく、このようなアルキル基としては、メチル基、エチル基、n―プロピル基、i―プロピル基、n―ブチル基、i―ブチル基、s―ブチル基、t―ブチル基、ペンチル基等を挙げることができる。好ましいアルキル基は炭素数が1〜2個のものである。
上記の一般式R Si(OR4−nで示されるオルガノシランの具体例としては、例えば、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、i―プロピルトリメトキシシラン、i―プロピルトリエトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、3,3,3−トリフルオロプロピルトリエトキシシラン、シクロヘキシルトリメトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、メチルフェニルジメトキシシラン、ジメチルジプロポキシシランを挙げることができる。好ましくは、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシランである。これらのオルガノシランは1種単独で使用することも、2種以上を併用することもできる。
上記の(a)成分は上記のオルガノシランの部分加水分解縮合物であってもよい。該部分加水分解縮合物のポリスチレン換算質量平均分子量は、例えば、300〜5000、好ましくは500〜3000が適当である。このような分子量の縮合物を使用することにより、貯蔵安定性を悪化させることなく、密着性のよい塗膜を得ることができる。また、オルガノシランの部分加水分解縮合物は、ケイ素原子に結合した−OH基や−OR 基を1個以上、好ましくは3〜30個有するものであることが適当である。
このような縮合物の具体例としては、市販品である信越化学工業社製のKR−211、KR−212、KR−213、KR−214、KR−216、KR−218;モメンティブパフォーマンスマテリアルズジャパン製のTSR−145、TSR−160、TSR−165、YR−3187等を挙げることができる。
本発明で用いる上記の(a)成分について、一般式R Si(OR4−nのn値が1のオルガノシラン及び/又はその部分加水分解縮合物と、n値が2のオルガノシラン及び/又はその部分加水分解縮合物との、質量比が50:50〜100:0、好ましくは60:40〜95:5の混合物を用いると、加水分解縮合反応させる際に安定に反応し、また耐クラック性のよい塗膜が得られるので望ましい。
上記の(b)成分は、ビニル系樹脂の末端あるいは側鎖に加水分解性シリル基、又は水酸基と結合したケイ素原子を有するシリル基を樹脂1分子中に少なくとも1個、好ましくは2個以上有し、かつ酸価が20〜150mgKOH/gであり、好ましくは、分子量が例えば約1000〜50000のビニル系樹脂である。
上記のシリル基は一般式−SiX(R3−P(式中、Xはアルコキシ基、アシロキシ基、ハロゲン基、ケトキシメート基、メルカプト基、アルケニルオキシ基、フェノキシ基等の加水分解性基又は水酸基であり、Rは水素又は炭素数1〜10のアルキル基、アリール基、アラルキル基等の1価の炭化水素基であり、Pは1〜3の整数である。)で示されるものである。
シリル基含有ビニル系樹脂は、例えば、一般式X(R3−PSi―H(式中、X、R及びPは上記と同じ意味である。)で示されるヒドロシラン化合物と、炭素−炭素二重結合を有するビニル系樹脂とを常法に従って反応させることにより製造される。
なお、上記のヒドロシラン化合物として、例えば、メチルジクロロヒドロシラン、メチルジエトキシヒドロシラン、メチルジアセトキシヒドロシラン等を代表的なものとして挙げることができる。シリル基含有ビニル系樹脂を製造する際のヒドロシラン化合物の使用量は、ビニル系樹脂中に含まれる炭素−炭素二重結合の数に対して0.5〜2倍となるモル量が適当である。
上記のビニル系樹脂は、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、フマル酸等のカルボン酸又は無水マレイン酸等の酸無水物を必須モノマー単位として含有し、更に(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、シクロヘキシル(メタ)アクリル酸等の(メタ)アクリル酸エステル、アクリロニトリル、スチレン、α−メチルスチレン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等からなる群から選ばれるビニル系モノマーをコモノマー単位として含有する共重合体であるが、共重合体製造時に(メタ)アクリル酸アリル、ジアリルフタレート等をラジカル共重合させることにより、ビニル系樹脂中にヒドロシリル化反応のための炭素−炭素二重結合を導入することが可能となる。
なお、得られるビニル系樹脂の酸価が20〜150mgKOH/g、好ましくは50〜120mgKOH/gとなるように、共重合体の構成モノマー中に上記のカルボン酸又は酸無水物を含有させる必要がある。ビニル系樹脂の酸価が20mgKOH/gより小さいと、得られる水分散液の貯蔵安定性が悪くなり、逆にビニル系樹脂の酸価が150mgKOH/gを超えると、得られる塗膜の耐水性、耐熱水性が悪くなるので、いずれも好ましくない。
また、上記のシリル基含有ビニル系樹脂のその他の製造方法としては、上記のカルボン酸又は酸無水物を含むビニル系モノマーと、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシビニルエーテル等の水酸基含有モノマーと、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、β−(メタ)アクリロキシエチルトリメトキシシラン、β−(メタ)アクリロキシエチルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジプロポキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシブチルフェニルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルジメチルメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルジエチルメトキシシラン等のシリル基含有ビニル化合物とをラジカル重合させる方法もある。これらシリル基含有ビニル系樹脂の具体例としては、例えば、市販品である鐘淵化学工業社製のカネカゼムラツク等を挙げることができる。
主剤成分として用いる上記(A)成分の有機無機複合樹脂水分散液の製造方法について説明する。まず、上記の(a)成分と(b)成分との混合物に更に水及び触媒を存在させて加水分解及び縮合反応を生じさせる。(a)成分と(b)成分との混合割合は、(a)成分100質量部に対し、(b)成分5〜200質量部、好ましくは10〜150質量部であることが適当である。
なお、(b)成分が5質量部より少ないと、得られる塗膜の外観や耐クラック性、耐凍害性、耐アルカリ性等が悪くなり、逆に(b)成分の配合量が200質量部を超えると、得られる塗膜の耐候性、耐汚染性等が悪くなるので好ましくない。
上記の(a)成分と(b)成分との混合物に添加する水の量は、(a)成分と(b)成分との混合物中に初期に存在していた加水分解性基の好ましくは45〜100%、より好ましくは50〜90%を加水分解及び縮合反応させるのに充分な量であり、具体的には上記の混合物中の加水分解性基の総数の0.45〜1.0倍、好ましくは0.5〜0.9倍のモル数となる量が適当である。なお、ここで45%以上が好ましいとする理由は、有機無機複合樹脂水分散液(エマルション)となった時の貯蔵安定性がよく、また、塗料に用いた時に透明性の高い膜形成が可能であるためである。
上記の(a)成分と(b)成分との混合物に添加する触媒としては、硝酸、塩酸等の無機酸や、酢酸、蟻酸、プロピオン酸等の有機酸を挙げることができる。触媒の添加量は、上記混合物のpHが3〜6になる量が適当である。加水分解反応については、(a)成分と(b)成分との混合物を、水及び触媒の存在下で、40〜80℃、好ましくは45〜65℃で、2〜10時間、撹拌しながら反応させる方法が適当であるが、この方法に限定されるものではない。
なお、(a)成分と(b)成分との加水分解縮合反応を上記のように一段階で実施することが可能であるが、生成物の貯蔵安定性の観点から、次のような二段階で反応させることが好ましい。即ち、第一段階として、水及び触媒の存在下で、(a)成分と()成分との混合物中に初期に存在していた加水分解性基の40〜80%、好ましくは45〜70%が加水分解縮合反応するように、40〜80℃、好ましくは45〜65℃で1〜8時間、撹拌しながら反応させる。
第二段階として、第一段階に続いて、更に水及びトリメトキシボラン、トリエトキシボラン等のトリアルコキシボラン、トリ−n−ブトキシエチルアセテートジルコニウム、ジn−ブトキシ(エチルアセテート)ジルコニウム、テトタラキス(エチルアセテート)ジルコニウム等のジルコニウムキレート化合物、ジイソプロポキシビス(アセチルアセテート)チタン、ジイソプロポキシビス(エチルアセテート)チタン等のチタンキレート化合物、モノアセチルアセテートビス(エチルアセトアセテート)アルミニウム、ジイソプロポキシエチルアセトアセテートアルミニウム等のアルミニウムキレート化合物等の有機金属化合物触媒を添加し、加水分解及び縮合反応を生じさせる。なお、第二段階で用いるトリアルコキシボランや有機金属化合物触媒は縮合反応を促進し、塗膜の外観、耐候性、耐汚染性、耐熱水性等を向上させることができる。
第二段階で添加する水の量は、(a)成分と(b)成分との混合物中に初期に存在していた加水分解性基の45〜100%、好ましくは50〜90%が加水分解及び縮合反応するのに充分な量である。第二段階で添加する触媒の量は、第一段階で得られた反応物と未反応で残っている上記(a)成分及び(b)成分との合計量100質量部に対して0.001〜5質量部、好ましくは、0.005〜2質量部が適当である。第二段階における加水分解縮合反応は、第一段階と同様に40〜80℃で2〜5時間反応させるのが適当である。
尚、加水分解縮合反応物は、その反応で生成するアルコール分により、又はそのアルコール分と必要に応じて添加した後記の有機溶媒とにより溶液状態となっている。このようにして得られた反応物である有機無機複合樹脂の溶液に中和剤を加えて均一に分散させ、中和した後、水を加えるか、もしくは中和剤と水とを同時に加え、撹拌することにより強制分散させて水分散液(エマルション)を得る。
中和剤の量は、安定なエマルションが得られるように、反応物である有機無機複合樹脂中の酸基の50〜100%、好ましくは、70〜100%を中和する量が適当である。なお、中和剤としては、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、モノエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、モルホリン等が代表的なものとして挙げられる。
また、中和後に加える水の量は塗料の塗装作業性等を考慮して任意に決定されるが、通常塗料組成物の固形分が10〜70質量%になる程度の量が適当である。なお、このようにして得られた有機無機複合樹脂水分散液中には上記の加水分解縮合反応により生成したアルコール分が残っている。従って、その水分散液をそのまま塗料組成物として使用すると、揮発性有機成分(VOC)が多くなるので、常法に従ってアルコール分を減圧下で除去することが好ましい。
上記の(B)成分は、分子内にアミノ基を有する加水分解縮合反応可能なアルコキシシランであり、具体的には、一般式(R−NH−R−)Si(OR4−n(式中、Rは炭素数1〜5のアルキル基であり、Rは炭素数1〜5のアルキレン基であり、Rは水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜8のアリール基、又は置換若しくは未置換のアミノ基であり、nは1又は2である。)で示されるアミノ基含有アルコキシシランを好適に使用することができる。
なお、Rとしてのアルキル基は直鎖でも分岐したものでもよく、その例として、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基を挙げることができる。好ましいアルキル基は炭素数が1〜2個のものである。Rとしてのアルキレン基は直鎖でも分岐したものでもよく、その例として、メチレン基、エチレン基、プロピレン基を挙げることができる。
としてのアルキル基は上記のRの場合と同様である。また、Rとしてのシクロアルキル基としては、例えばシクロヘキシル基、シクロヘプチル基を挙げることができる。またRとしてのアリール基としては、例えば、フェニル基を挙げることができる。更にRとしてのアミノ基としては、アミノ基中の水素原子の一方又は両方が、例えば、上記炭素数1〜5のアルキル基で置換されたものを挙げることができる。
上記の一般式で示されるアミノ基含有アルコキシシランとしては、例えば、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、N−シクロへキシルーγ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−シクロヘキシル−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アニリノプロピルトリメトキシシランを挙げることができる。
(B)成分であるアルコキシシランの配合量は、前記(A)成分である有機無機複合樹脂水分散液の固形分(有機無機複合樹脂)100質量部に対し好ましくは0.5〜30質量部、より好ましくは2〜15質量部が適当である。なお、(B)成分の配合量が上記の範囲よりも少ないと、得られる塗膜の硬化性や耐汚染性が悪くなる傾向があり、逆に多過ぎると耐熱水性や耐クラック性が悪くなる傾向がある。
上記の(C)成分は前記(B)成分中のアミノ基との反応性を有するエポキシ基を分子内に有する化合物である。これら化合物としてはエポキシ基含有アルコキシシラン、アルキルグリシジルエーテル及びエステル、シクロエポキシ化合物、ビスフェノールAF系の低分子量エポキシ樹脂、あるいはこれらの乳化物等を用いることができる。
具体的には、γ−グリシドキシプロピルトリメキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリイソプロぺニルオキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリイミノオキシシラン、β―(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルメチルジメトキシシラン、γ−イソンアネートプロピルトリイソプロぺニルオキシシランとグリシドールとの付加物、ブチルグリシジルエーテル、ポリオキシエチレングリシジルエーテル、カージュラーE(シェル社製商品名)、ブチルフェニルグリシジルエーテル、エピコート815、828、834(三菱化学製商品名)等およびこれら乳化物が代表的なものとして挙げられる。上記のエポキシ基含有化合物の中でも加水分解性シリル基をもつエポキシ基含有アルコキシシラン化合物を用いた場合には塗膜の硬化性が向上し、耐熱性、耐アルカリ性等がよくなるので好ましい。
(C)成分の配合量は、上記の(B)成分であるアミノ基含有アルコキシシラン化合物のアミノ基の活性水素の総数に対して、エポキシ基含有化合物のエポキシ基の総数が好ましくは0.1〜2.0倍、より好ましくは0.2〜1.2倍となる量が適当である。
なお、(C)成分のエポキシ基含有化合物の量が上記の範囲より少ないと、得られる塗膜の耐熱水性等が悪くなる傾向があり、逆に上記の範囲より多過ぎると塗膜の耐候性、耐クラック性等が悪くなる傾向がある。上記の(B)成分であるアミノ基含有アルコキシシラン化合物及び(C)成分であるエポキシ基含有化合物は塗装直前に(A)成分の水分散液と混合し、分散させて使用する。
上記の(B)成分及び(C)成分は硬化剤として作用し、(B)成分中のアミノ基は(C)成分中のエポキシ基と反応すると共に、(B)成分中のシリル基、更には、(C)成分中のシリル基(存在する場合のみ)が、(A)成分中の有機無機複合樹脂中に残存するシリル基と加水分解縮合反応し、耐熱水性、耐アルカリ性、耐候性、耐汚染性、耐溶剤性等に優れた硬化塗膜を形成する。
本発明で用いる紫外線カット材は、酸化亜鉛又は酸化セリウムが無機質材で被覆されて形成されている。すなわち、紫外線カット材1は、図2に示すように、酸化亜鉛又は酸化セリウムの微粒子からなるコア2の表面に、無機質材で形成される被覆層3を略全体にわたって設けたものである。無機質材としてはSiO、Al、Al(OH)などから選ばれる少なくとも一つを用いることができる。また、被覆層3は内側と外側の二層に形成されていても良い。紫外線カット材1は、一次粒子径が20〜100nm、塗料中の分散状態での平均粒子径が200〜400μmのものを用いることが好ましく、これにより、塗膜の透明性を高くすることができる。尚、平均粒子径はレーザー回折・散乱法により計測することができ、一次粒子径はSEM写真より計測することができる。被膜層3は、コア2の質量に対して2〜40質量%の無機質材がコア2に付着することにより形成されるのが好ましい。これにより、コア2を保護するのに十分な量の被覆層3が形成されることになって、コア2への酸や塩基の影響を少なくすることができる。なお、被覆層3はコア2の表面全面に付着するように膜状に形成されることが望ましいが、コア2の表面に海島状に点在してコア2を部分的に被覆するものであっても良い。
紫外線カット材1としては、pH2.5の希硫酸200ミリリットルに10g添加して室温で30分間攪拌し、濾過後の濾液中に含まれるZnイオン濃度及びCeイオン濃度が20ppm以下であるものを用いる。このような耐酸性や耐塩基性を有する紫外線カット材1を用いることにより、紫外線カット材1の品質を一定に保ち、品種や品質のばらつきによるコア2の溶解を制御することができ、塗膜の耐久性を確保することができるものである。上記のZnイオン濃度及びCeイオン濃度が0.01ppm未満の場合はイオン濃度の検出限界であるため、これが実質上の下限となる。上記のZnイオン濃度及びCeイオン濃度が20ppmを超える紫外線カット材1では、塗膜の長期使用等によって塗膜中にZnイオンやCeイオンが溶出し、塗膜の耐紫外線性などの耐久性が低下するおそれがある。紫外線カット材1のコア2の溶解の性質は、被覆層3の材質や処理量(付着量)等によって変化するため、本発明に適したものを用いるようにする。
上記のような紫外線カット材1としては、堺化学工業株式会社のナノファインシリーズや大東化成工業株式会社のセリガードシリーズなどを用いることができる。
上記の紫外線カット材1は、紫外線が照射されるとコア2の酸化亜鉛や酸化セリウムの電子の働きにより紫外線エネルギーを微弱な熱エネルギーに変換して放出するものであり、これにより、紫外線を吸収してカットするものである。
本発明の塗料組成物は、上記のポリシロキサン系塗料に紫外線カット材を配合して調製されるものであるが、この場合、紫外線カット材の配合量は、酸化亜鉛又は酸化セリウムの添加量がPWCで2〜20質量%となるように設定することが好ましい。PWCとは「塗料固形分100質量部に対する」という意味であり、酸化亜鉛又は酸化セリウムの添加量が塗料組成物中に含まれている全固形分100質量部に対して2〜20質量%となるように、ポリシロキサン系塗料に紫外線カット材を配合することが好ましい。尚、「塗料組成物中に含まれている全固形分」とは、ポリシロキサン系塗料に紫外線カット材を配合した塗料組成物中の固形分のことである。紫外線カット材の配合量が上記範囲内であると、紫外線カット材による紫外線カットの効果が得られやすく、また、塗膜の透明性などの他の物性を損ないにくくすることができる。
本発明の塗料組成物は、ポリシロキサン系塗料と紫外線カット材の他に、必要に応じて、塗料組成物の貯蔵安定性や塗装作業性を良くするための水、有機溶媒及び充填剤、染料、更には、硬化促進剤、増粘剤、顔料分散剤等の各種添加剤などを配合してもよい。
上記の有機溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどのアルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル等のアルコールエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類等の親水性有機溶媒やそれとトルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル等の疎水性の各種塗料用有機溶媒との混合有機溶媒が使用可能である。
これら有機溶媒は、上記の(A)成分である有機無機複合樹脂水分散液の製造時において、反応が均質に生じるように溶媒として配合することも可能である。有機溶媒の配合量は、塗料組成物の好ましくは0〜20質量%、より好ましくは0〜10質量%が適当である。
また、上記の充填材としては、通常の無機・有機染顔料を使用することができる。具体的には、酸化チタン、硫化亜鉛、亜鉛華、鉛白、リトポン、カーボンブラック、油煙、紺青、フタロシアニンブルー、群青、カーミンFB、黄鉛、亜鉛黄、ハンザイエロー、オーカー、ベンガラ、不活性含有アゾ染料等が代表的なものとして挙げられる。充填材の配合量は、塗料組成物の固形分の好ましくは0〜70質量%、より好ましくは0〜50質量%が適当である。本発明の塗料組成物はクリヤ塗料あるいはカラークリヤ塗料あるいはエナメル塗料であってもよい。
本発明の塗料組成物は、スプレーやロールコーターなどの公知の方法により塗装することができる。この塗料組成物が乾燥硬化することにより、図1に示すように、紫外線カット材1を含有する塗膜4を形成することができる。
図3に紫外線カット材1を含有する塗膜4を形成した建材を示す。この建材では、セメント硬化物等で形成される基材5の表面にシーラー層6を形成し、シーラー層6の表面に中間層7を形成し、中間層7の表面にトップコート8として本発明の塗料組成物の塗膜4を形成することができる。このように本発明の塗料組成物でトップコート8を形成することにより、トップコート8で紫外線をカットして中間層7に到達しにくくすることができ、中間層7の色相が色褪せしにくくなって変色等の劣化を抑えることができるものである。また、中間層7はアクリルエマルションエナメルやアクリルシリコンエマルションエナメルなどの耐紫外線性の低い有機系塗料を用いる場合でも、色褪せしにくくなるものである。従って、耐紫外線性の低い安価な塗料で中間層7を形成することも可能である。
以下に、本発明を実施例及び比較例によって具体的に説明する。なお、実施例、比較例において「部」及び「%」はそれぞれ「質量部」「質量%」である。また、下記のイオン濃度の測定には、ICP発光分析装置(シーケンシャル型)であるエスアイアイ・ナノテクノロジー社製のSPS1700VRを用いた。
<紫外線カット材a>
紫外線カット材aとして、堺化学工業株式会社製のナノファインシリーズ「(品番)NANOFINE−50A」を用いた。この紫外線カット材aはコアが酸化亜鉛で形成され、被覆層が内側のSiOの高密度層と外側のAlの層との二層で形成されている。この紫外線カット材aに対して溶出試験を行なった。溶出試験は、pH2.5の希硫酸200ミリリットルに10gの紫外線カット材aを添加して室温で30分間攪拌し、これを濾過して濾液中に含まれるZnイオン濃度及びCeイオン濃度を測定するものである。溶出試験の結果、濾液中のZnイオン濃度が4.5ppm、Ceイオン濃度が0ppmであった。
<紫外線カット材b>
紫外線カット材bとして、住友大阪セメント株式会社製の「SiH−20ZnO−350」を用いた。この紫外線カット材bはコアが酸化亜鉛で形成され、被覆層3がSiOの一層で形成されている。この紫外線カット材bに対して上記と同様の溶出試験を行なった結果、濾液中のZnイオン濃度が20ppm、Ceイオン濃度が0ppmであった。
<紫外線カット材c>
紫外線カット材cとしては堺化学工業株式会社製のナノファインシリーズ「(品番)NANOFINE−50」を用いた。この紫外線カット材cは紫外線カット材aやbに対して被覆層で被覆されていないコアに相当するものである。この紫外線カット材cに対して上記と同様の溶出試験を行なった結果、濾液中のZnイオン濃度が165ppm、Ceイオン濃度が0ppmであった。
<紫外線カット材d>
紫外線カット材dとして、大東化成工業株式会社のセリガード「(品番)SC−6832」を用いた。この紫外線カット材cはコアが酸化セリウムで形成され、被覆層3が内側のSiOの層と外側の水酸化アルミニウムの層との二層で形成されている。この紫外線カット材cに対して上記と同様の溶出試験を行なった結果、濾液中のZnイオン濃度が0ppm、Ceイオン濃度が0.5ppmであった。
<紫外線カット材e>
紫外線カット材eとして、大東化成工業株式会社のセリガード「(品番)W500」を用いた。この紫外線カット材eは紫外線カット材dに対して被覆層で被覆されていないコアに相当するものである。この紫外線カット材eに対して上記と同様の溶出試験を行なった結果、濾液中のZnイオン濃度が0ppm、Ceイオン濃度が21ppmであった。
<ポリシロキサン系塗料>
還流冷却器及び攪拌機を備えた反応器に、(a)成分であるメチルトリメトキシシランの部分加水分解縮合物23部、メチルトリメトキシシラン8部、ジメチルジメトキシシラン1.7部、上記のシリル基含有ビニル系樹脂溶液の調製で得た(b)成分であるシリル基含有ビニル系樹脂溶液25部、及びイソプルパノール10部を加え、混合した後、イオン交換水3.0部及び1規定塩酸0.05部を加え、60℃で3時間反応させた。次いでモノアセチルアセトネートビス(エチルアセトアセテート)アルミニウム0.3部及びイオン交換水0.8部を加え、更に60℃で3時間反応させた。次いでジメチルアミノエタノール0.55部及び水37部を加え、50℃で1時間撹拌したのち、減圧(1.3×10Pa)下で脱溶剤を行った後、水で固形分濃度35%になるよう希釈調整を行って、有機無機複合樹脂水分散液を調製した。これにアミノ基含有アルコキシシラン化合物1部及びエポキシ基含有アルコキシシラン化合物2.4部を混合して有機無機複合樹脂塗料を調製した。アミノ基含有アルコキシシラン化合物としては、γ−アミノプロピルトリメトキシシランを、エポキシ基含有アルコキシシラン化合物としては、γ−グリシドキシプロピルトリメキシシランをそれぞれ用いた。このようにして調製される有機無機複合樹脂塗料をポリシロキサン系塗料として用いた。
実施例1)
上記のポリシロキサン系塗料に紫外線カット材aをPWCで10質量%で配合して塗料組成物を調製した。
実施例2)
実施例1において、紫外線カット材aの代わりに紫外線カット材bを配合して塗料組成物を調製した。
(実施例3)
実施例1において、紫外線カット材aの代わりに紫外線カット材dを配合して塗料組成物を調製した。
実施例4)
実施例1において、紫外線カット材aの配合量をPWCで2質量%とした以外は、実施例1と同様にして塗料組成物を調製した。
実施例5)
実施例1において、紫外線カット材aの配合量をPWCで20質量%とした以外は、実施例1と同様にして塗料組成物を調製した。
(実施例6)
実施例3において、紫外線カット材dの配合量をPWCで2質量%とした以外は、実施例3と同様にして塗料組成物を調製した。
(実施例7)
実施例3において、紫外線カット材dの配合量をPWCで20質量%とした以外は、実施例3と同様にして塗料組成物を調製した。
(比較例1)
実施例1において、紫外線カット材aの代わりに紫外線カット材cを配合して塗料組成物を調製した。
(比較例2)
実施例1において、紫外線カット材aの代わりに紫外線カット材eを配合して塗料組成物を調製した。
(比較例3)
実施例1において、紫外線カット材aの配合量をPWCで1.8質量%とした以外は、実施例1と同様にして塗料組成物を調製した。
(比較例4)
実施例1において、紫外線カット材aの配合量をPWCで2.2質量%とした以外は、実施例1と同様にして塗料組成物を調製した。
(比較例5)
実施例3において、紫外線カット材dの配合量をPWCで1.8質量%とした以外は、実施例3と同様にして塗料組成物を調製した。
(比較例6)
実施例3において、紫外線カット材dの配合量をPWCで2.2質量%とした以外は、実施例3と同様にして塗料組成物を調製した。
<耐久性試験>
セメント板の表面に厚み20μmのシーラー層を形成した。シーラー層はシーラー層形成用塗料(大日本塗料株式会社製の商品名マイティー1液エポシーラー)を用いた。次に、シーラー層の表面に厚み50μmの中間層を形成した。中間層は中間層形成用塗料(大日本塗料株式会社製の商品名ビューシリコン)を用いた。次に、中間層の表面に厚み10μmのトップコートを形成した。トップコートは実施例1〜7及び比較例1〜6で形成した。
このようにしてトップコートを形成したセメント板について、耐久性試験を行なった。耐久性試験は、沖縄県内で2年間20°の傾斜で南向きに曝露した後、クロスカットテープ剥離試験を行った。この方法であれば、トップコートの紫外線カット材の量に応じてトップコートと中間層の界面劣化の度合いが決まり、更に、紫外線カット材の被覆の有無で酸性雨等に影響され、トップコートと中間層の界面劣化が決まる。加えて、トップコートと中間層の界面の劣化に応じてテープ剥離の度合いが決まる。クロスカットテープ剥離試験はJIS K5400(旧 塗料一般試験方法)に準拠して行なった。評価は8点以上を良好とした。
<透明性試験>
基材として48mm×28mm(厚み1.0mm)のスライドガラスを用い、実施例1〜7及び比較例1〜6からなるトップコートを厚み10μmになるようスプレーガンで塗装した後のスライドガラスについて以下の透明性試験を行なった。ブランクに基材と同じスライドガラスを用い、波長550nmの透過率を、株式会社島津製作所製の「UV−VISIBLE SPECTROPHOTOMETER UV−2550」で測定した。透過率90%以上を良好とした。
耐久性試験及び透明性試験の結果を表1に示す。
Figure 0005947554
1 紫外線カット材

Claims (1)

  1. ポリシロキサンを主成分とし、紫外線カット材を配合して成る塗料組成物であって、
    前記紫外線カット材は酸化亜鉛又は酸化セリウムが無機質材で被覆されて形成され、
    前記紫外線カット材として、pH2.5の希硫酸200ミリリットルに10gの前記紫外線カット材を添加して攪拌し、濾過後の濾液中に含まれるZnイオン濃度及びCeイオン濃度が20ppm以下であるものを用い、
    前記紫外線カット材は、一次粒子径が20〜100nmで、かつ前記塗料組成物中での平均粒子径が200〜400μmであり、
    前記無機質材の付着量は、前記酸化亜鉛又は酸化セリウムの質量に対して、2〜40質量%であり、
    前記酸化亜鉛又は酸化セリウムの添加量が塗料固形分100質量部に対して2〜20質量%であることを特徴とする塗料組成物。
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