JP5947350B2 - 照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ照射装置から照射されるレーザ光により蛍光体を励起して可視光を得て、その可視光を照明光として利用する照明装置に関するものである。
従来、レーザ光を利用して信号の送受信を行う通信装置に関して、送信機の外部に出射されるコヒーレンスの高い光による目の危険性を防止する安全対策が提案されている。
例えば、特許文献1に記載された赤外線通モジュールでは、赤外線通信モジュールの送信装置に使用される光源装置において、半導体レーザ素子の放出光の光路に、動的光散乱系を含む液体または膨潤したゲル(光散乱系を含む領域)を配置することにより、半導体レーザ素子からの放出光が動的光散乱系を含む領域を通過するときに動的光多重散乱(ブラウン運動)により、コヒーレンスの高い光を人間に損傷を与えないインコヒーレントな光に変換されるようにしている。
或いは、特許文献2に記載された光送信デバイスでは、半導体レーザ素子の放出光の光路に、レーザ光を散乱させる光散乱粒子を含む光散乱部材を配置することにより、半導体レーザ素子からの放出光が光散乱部材を通過するときに散乱され、コヒーレンスの高い光を人間に損傷を与えないインコヒーレントな光に変換されるようにすることが記載されている。
また、レーザ照射装置から照射されるレーザ光により蛍光体を励起して可視光を得て、その可視光を反射鏡で平行光線とし、照明光として利用する照明装置も提案されている(特許文献3参照)。このような照明装置でも、外部にコヒーレンスの高い光が漏洩するおそれがあり、目に対する危険性が指摘されている。特許文献3では、蛍光体を完全に吸収しきれずに透過するレーザ光が発生する場合の対策として、蛍光体の前方に副反射鏡を設置し、蛍光体を透過したレーザ光を副反射鏡により反射させて再び蛍光体に入射させることにより、レーザ光を完全に吸収させてしまう構成が示されている。
特開2003−258353号公報 特開2006−352105号公報 特開2003−295319号公報
レーザ照射装置から照射されるレーザ光により蛍光体を励起して可視光を得て、その可視光を照明光として利用する照明装置において、蛍光体に対する励起光として用いるコヒーレンスの高いレーザ光が、万一漏洩する場合には、人間の目に対する危険性が大きいと考えられる。その原因として、(1)経年による部品の変化/変形、外的な圧力や衝撃になどによりレーザ照射装置の光学要素のアラインメントがズレる、(2)経年による部品の変化/変形、外的な圧力や衝撃などにより蛍光体の位置がズレる、(3)蛍光体で完全に吸収しきれずに透過するレーザ光が発生する、ということが考えられる。
特許文献1や2は、通信装置に関するものであるため、動的光散乱系を含む領域や光散乱部材が、光源である半導体レーザ素子に接触ないしは一体化されて配置すれば良い。しかし、照明装置では、半導体レーザ素子から発信されたレーザ光を蛍光体に照射して蛍光体を励起するので、蛍光体との位置関係を考慮しなければならない。この点、特許文献1、2からはそのような知見が得られない。
また、特許文献3に記載された副反射鏡を用いた構成においては、上記の(3)に対応するために蛍光体を透過したレーザ光を副反射鏡により反射させて再び蛍光体に入射させることが記載されているものの、上記の(1)および(2)の場合については考慮されていない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、レーザ照射装置から照射されるレーザ光のコヒーレンスを低減することにより、目の安全が確保される照明装置を低コストに提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、レーザ照射装置から照射されるレーザ光により蛍光体を励起して可視光を得て、その可視光を照明光として利用する照明装置において、前記レーザ光の光軸上およびその周辺部に光散乱材を配置したことを特徴としている。
この光散乱材の配置によると、光散乱材をレーザ光が透過することにより、ランダムな方向に光が散乱し、レーザ光のコヒーレンスが低減されるので、コヒーレンスの高い光が外部に漏洩することが防止される。また、光散乱材はレーザ光の光軸上およびその周辺部に配置されており、レーザ光の光軸や蛍光体の位置がズレた場合でも確実にレーザ光が光散乱材を透過するので、安全性が向上する。
また、本発明は、上記構成の照明装置において、前記レーザ光は、前記蛍光体を励起した後に前記光散乱材を透過することを特徴としている。これによると、レーザ光は蛍光体を励起してコヒーレンスが低減された後、光散乱材を透過することによりランダムな方向に散乱され、コヒーレンスがさらに低減されるので、コヒーレンスの高い光が外部に漏洩することが防止される。
また、本発明は、上記構成の照明装置において、前記レーザ光は、前記光散乱材を透過した後に前記蛍光体を励起することを特徴としている。これによると、レーザ光は光散乱材を透過してランダムな方向に散乱されてコヒーレンスが低減された後、蛍光体を励起してさらにコヒーレンスが低減されるので、コヒーレンスの高い光が外部に漏洩することが防止される。
また、本発明は、上記構成の照明装置において、前記光散乱材と前記蛍光体は、互いに離隔して配置されたことを特徴としている。この構成によると、レーザ光は、光散乱材を通過し、空間に放出されてから蛍光体を励起することになる。
また、本発明は、上記構成の照明装置において、前記光散乱材と前記蛍光体は、互いに密着して配置されたことを特徴としている。この構成によると、レーザ光は、光散乱材を通過し、空間に放出されることなく蛍光体を励起することになる。
また、本発明は、上記構成の照明装置において、前記光散乱材の表面に、レーザ光の波長よりも小さなサイズの凹凸が形成されたことを特徴としている。これによると、光散乱材の表面で反射するレーザ光を抑制することができる。
また、本発明は、上記構成の照明装置において、金属板上に前記蛍光体が配置されたことを特徴としている。これによると、蛍光体の発熱を、金属板を用いて積極的に放熱することが出来る。
また、本発明は、上記構成の照明装置において、前記レーザ照射装置は、レーザ光を発振する複数の半導体レーザ素子と、各半導体レーザ素子から発振されるレーザ光を蛍光体上に集光させる集光手段と、を有することを特徴としている。この構成によると、レーザ光の輝度が高くなり、照明装置の照度を高くすることができる。
また、本発明は、上記構成の照明装置において、前記レーザ照射装置は、レーザ光を発振する光源と、前記光源から前記蛍光体へ前記レーザ光を導光する導光手段と、を有し、前記導光手段の出射端に密着して前記光散乱材が設けられたことを特徴としている。
この構成によると、導光手段と光散乱材が一体化されるため、蛍光体の位置がズレたとしても、導光手段から出射されるレーザ光は必ず光散乱材を透過することになる。このため、光源から発振されるレーザ光が、高いコヒーレンスを保ったまま外部に漏れ出ることを確実に防止することができる。
また、本発明は、上記構成の照明装置において、前記光散乱材の外部に密着して蛍光体が設けられたことを特徴としている。
この構成によると、導光手段、光散乱材、蛍光体が一体化されるため、蛍光体の位置がズレたとしても、蛍光体の位置ズレにレーザ光の光軸が追従する形で導光手段および光散乱材もズレ、導光手段から出射されるレーザ光は必ず光散乱材を透過すると共に、蛍光体を励起することになる。このため、光源から発振されるレーザ光が、高いコヒーレンスを保ったまま外部に漏れ出ることをより確実に防止することができる。
また、本発明は、上記構成の照明装置において、前記光散乱材は、光散乱粒子が分散されたガラスまたは樹脂であること特徴としている。これによると、分散媒であるガラスまたは樹脂と分散質である光散乱粒子との屈折率の違いによりレーザ照射装置から照射されるレーザ光が屈折・散乱され、位相がランダムになって外部に出てくることによりコヒーレンスが低減される。
また、本発明は、上記構成の照明装置において、前記光散乱材は、光散乱粒子が分散された流動体と、流動体を収める透明容器と、から構成されることを特徴としている。この構成によると、流動体中の光散乱粒子は、ブラウン運動を利用して時間的に揺らすことができるため、動的な揺らぎをもってレーザ光のコヒーレンスを低下させるのに効果的である。
また、本発明は、上記構成の照明装置において、前記透明容器を前記蛍光体に密着させたことを特徴としている。この構成によると、励起された蛍光体から熱エネルギーとして放出される熱が透明容器を介して流動体に伝わるため、流動体中の光散乱粒子のブラウン運動を促進することができる。
また、本発明は、上記構成の照明装置において、前記流動体の循環路と、循環路の途中に設けられたポンプと、を備えたことを特徴としている。この構成によると、循環路を循環する流動体は流動によって局所的な屈折率が時間的に揺らぎ、光散乱材を通過するレーザ光の位相を乱すことから、レーザ光のコヒーレンスを低下させるのに効果的である。また、透明容器が蛍光体に密着していることから、循環する流動体を介して蛍光体で発生する熱を輸送することができ、蛍光体の 冷却効果が同時に得られる。
本発明によると、光散乱材をレーザ光が透過することにより、ランダムな方向に光が散乱し、レーザ光のコヒーレンスが低減され、コヒーレンスの高い光が外部に漏洩することが防止される。また、光散乱材はレーザ光の光軸上およびその周辺部に配置されており、レーザ光の光軸や蛍光体の位置がズレた場合でも確実にレーザ光が光散乱材を透過する。従って、目の安全が確保される照明装置を低コストに提供することができる。
本発明の第1の実施形態による照明装置の構造を概略的に示した側断面図 本発明の第2の実施形態による照明装置の構造を概略的に示した側断面図 本発明の第3の実施形態による照明装置の概略構成を示す側断面図 第3の実施形態による照明装置に用いられる光散乱材を示す斜視図 本発明の第4の実施形態による照明装置の概略構成を示す側断面図 第4の実施形態による照明装置に用いられる光散乱材を示す斜視図 本発明の第5の実施形態による照明装置の概略構成を示す側断面図 図7の破線で囲んだ部分(P部)の拡大図 図8のx−x線断面図 本発明の第6の実施形態による照明装置の概略構成を示す側断面図 図10の破線で囲んだ部分(Q部)の拡大図 図11のy−y線断面図 本発明の第7の実施形態による照明装置の概略構成を示す側断面図 第7の実施形態の照明装置に備えられる蛍光体ユニットを示す側断面図 蛍光体ユニットの側断面図であって、光散乱材が蛍光体を励起する光に与える作用を説明する図(a)および光散乱材が蛍光体から発光される光に与える作用を説明する図(b) 蛍光体ユニットの側断面図であり、金属板および光散乱材が蛍光体から発熱される熱に与える作用を説明する図 本発明の第8の実施形態による照明装置の概略構成を示す側断面図
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。図1は、第1の実施の形態による照明装置の概略構成を示す側断面図である。
本発明による照明装置1は、図1に示すように、レーザ照射装置2と、レーザ照射装置2からのレーザ光が照射される蛍光体3と、レーザ光の光軸L上およびその周辺部に配置された光散乱材4とを有している。照明装置1は、レーザ光により蛍光体3を励起して可視光(例えば、白色光)に変換し、その可視光を照明光として利用するものである。この照 明装置1は、例えば、車両用前照灯などに用いられる。
反射鏡5は、蛍光体3により変換された可視光を前方(図1では、紙面右方)に反射する凹部5aを有するもので、例えば金属製の放物面鏡である。反射鏡5の頂点周辺領域には複数(本実施の形態では3つ)透孔5bが設けられており、反射鏡5の外部から透孔5bを通して凹部5a内の蛍光体3にレーザ光を照射することができる。反射鏡5は、樹脂製の本体に、高反射率の金属(例えば、銀やアルミニウム)の薄膜をコーティングしたものを使用することも可能である。なお、コーティングは、本体の表面全体に施される必要はなく、少なくとも凹部5aを形成する面(反射面)に施されていれば足りる。
レーザ照射装置2は、レーザ光を発振する複数の半導体レーザ素子2a(本実施の形態では3個)と、各半導体レーザ素子2aに対応して設けられ半導体レーザ素子2aから発振されるレーザ光を平行光線とする複数のコリメータレンズ2bと、を有した構成である。なお、半導体レーザ素子2aから良好な平行光線が直接発振される場合は、コリメータレンズ2bは必ずしも必要ではない。
ここで、本願においてレーザ光の「光軸」とは、現実に出射されたレーザ光の軌跡を意味するのではなく、レーザ照射装置2から照射されるレーザ光の軌跡を延長した線を意味する。また、「コリメータ」とは、光学機器の製造、調整に使用される光学要素であり、平行光線を作るものである。また、「蛍光体」とは、蛍光物質の粒子をガラス樹脂などに混ぜて固めたもの、あるいは、蛍光物質の粒子をバインダーに混ぜて塗布したもの、あるいは、蛍光物質の粒子を焼結・プレス成形などで固めたものなど、蛍光物質の粒子を何らかの方法でバルク状に加工したもの、あるいはバルク内に分散させたものを意味する。
本実施の形態においては、例えば、1個当たり光出力1Wの波長405nm(青紫色)のレーザ光を発振する半導体レーザ素子2aを3個(総光出力3W)用い、コリメータレンズ2bを通してレーザ光を平行光線にし、蛍光体3の後面上で3本の平行光線を交差させるようにしている。このようにして蛍光体3に高輝度のレーザ光を集中照射して蛍光体3を励起することができる。
蛍光物質は、例えば、Ce3+賦活α-SiAlONとCaAlSiN3:Eu2+の複合材料を用いることができる。蛍光体3の外形は、中心軸周りに対称な形状が理想的であり、円柱形、紡錘形、角柱形などを採用できる。この蛍光体3を405nmの青紫色のレーザ光で励起すると、前者の材料は青緑色、後者の材料は赤色に発光し、混ざり合って白色の蛍光が得られる。蛍光体3は、図示しない固定具により反射鏡5の凹部5a内の焦点位置に固定され、蛍光体3からの蛍光を反射鏡5によって前方に投射することができる。
反射鏡5の前端面を覆う透明樹脂製のカバー6が、反射鏡5に対して填め込みで取り付けられている。カバー6は、反射鏡5内にホコリなどが侵入する機能を有する。カバー6の形状としては、反射鏡5の前端面の円周に対応させた円盤型が好適であるが、これに限られず任意の形状を採用することができる。
光散乱材4は本発明に特徴的な構成要素であり、ランダムな方向に光を散乱させ、レーザ光のコヒーレンスを低減させる機能を有する。
光散乱材4は、蛍光体3の前方に位置するように、カバー6の後面に接着されている。この光散乱材4の配置によると、レーザ光は蛍光体3を励起してコヒーレンスが低減された後、光散乱材4を透過することによりランダムな方向に散乱され、コヒーレンスがさらに低減されるので、コヒーレンスの高い光が外部に漏洩することが防止される。接着剤は、固化したときに透明な既知のものを使用することができる。なお、カバー6の前面に光散乱材4を接着しても構わない。カバー6は光散乱材4を保持する役目も兼ねているため、光散乱材4を保持するための部品が不要である。従って、光散乱材4の保持部品が反射鏡5の凹部5aに余分な影を作り、照明の妨げになるデメリットを防止できる。
さらに、光散乱材4は、レーザ光の光軸L上およびその周辺部にかけて有効部分が存在するように配置されている。この光散乱材4の配置によると、レーザ光の光軸Lや蛍光体3の位置がズレた場合でも、レーザ光が高いコヒーレンスを保ったまま外部に漏れ出ないようにすることが可能となる。従って、目の安全が確保される照明装置1を低コストに提供することができる。
光散乱材4の外形は、レーザ光の光軸Lや蛍光体3の位置のズレが垂直面内でどの方向に起きても対処できるよう、中心軸周りに対称な形状が好ましく、例えば、円盤形、角板形などを採用できる。光散乱材4の中心軸に垂直な断面の面積は、蛍光体3がレーザ光の光軸Lから外れる位置までズレても対処できるよう、蛍光体3の中心軸に垂直な断面の面積と同程度かそれ以上とし、照明装置1を前方から見て、光散乱材4の内側に蛍光体3が隠れるぐらいのサイズとするのが好ましい。
本実施の形態では、光散乱材4として、高濃度かつ均一に光散乱粒子が分散されたガラスを用いている。光散乱粒子としては、酸化珪素粒子(粒径1μm)を好適に用いることができる。このような光散乱粒子を溶融したガラス母材中に分散させ、鋳型で所望の形状に硬化させることで光散乱材4が作製させる。光散乱粒子とガラス母材の重量比は、例えば、30%である。この光散乱材によると、ガラスと酸化珪素との屈折率の違いによりレーザ照射装置2から照射されるレーザ光が屈折・散乱され、位相がランダムになって外部に出てくることによりコヒーレンスが低減される。
なお、図1に示すように、カバー6の外面には、405nmのレーザ光を吸収して白色光を透過するフィルタ7を設けても良い。フィルタ7は、光散乱材4によるレーザ光のコヒーレンスの低減を保証するものである。光散乱材4がないときでもこのフィルタ7により99%のレーザ光は吸収されるが、1%は外部に漏洩することが避けられない。例えば、レーザ出力が3Wであれば、30mWは漏洩することになり、高いコヒーレンスを保ったまま漏洩すると危険である。本実施の形態では、フィルタ7の後方に光散乱材4が配置されているため、レーザ光は光散乱材4を透過する際に散乱され、コヒーレンスが十分に低減してからフィルタ7を通過することになる。言わば二重の安全対策により、レーザ光の漏洩を100%防止することが出来る。
<第2の実施形態>
次に、図2を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。図2は、第2の実施の形態による照明装置の概略構成を示す側断面図である。本実施の形態による照明装置において、図1に示す第1の実施形態による照明装置と同一の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施の形態による照明装置1は、第1の実施形態の照明装置1におけるカバー6に代えて、反射鏡5の前端の周縁内側にレンズ8を設けている。このレンズ8は、蛍光を投影する際にその立体角を制御する機能の他、反射鏡5内に埃などが侵入するのを防ぐカバーとしての機能も有している。なお、レンズ8の一例として、図2では凸レンズを示しているが、照明装置の用途や目的に応じて凹レンズやその他のレンズを使用可能であることは言うまでもない。
レーザ照射装置2は、第1の実施形態と同様に、レーザ光を発振する複数の半導体レーザ素子2a(本実施の形態では5個)と、各半導体レーザ素子2aに対応して設けられ半導体レーザ素子2aから発振されるレーザ光を平行光線とする複数のコリメータレンズ2bと、を有した構成である。なお、半導体レーザ素子2aから良好な平行光線が直接発振される場合は、コリメータレンズ2bは必ずしも必要ではない。
本実施の形態においては、例えば、1個当たり光出力0.5Wの波長450nm(青色)のレーザ光を発振する半導体レーザ素子2aを5個(総光出力2.5W)用い、コリメータレンズ2bを通してレーザ光を平行光線にし、蛍光体3の後面上で3本の平行光線を交差させるようにしている。このようにして蛍光体3に高輝度のレーザ光を集中照射して蛍光体3を励起することができる。
反射鏡5の頂点周辺領域には複数(本実施の形態では5つ)透孔5bが設けられており、反射鏡5の外部から透孔5bを通して凹部5a内の蛍光体3にレーザ光を照射することができる。
蛍光体3の材料は、例えば、(Y,Gd)3Al5O12:Ceを用いることができる。蛍光体3の外形は、中心軸周りに対称な形状が理想的であり、円柱形、紡錘形、角柱形などを採用できる。この蛍光体3を450nmの青色のレーザ光で励起すると、黄色に発光し、余剰の青色と混ざり合って白色の蛍光が得られる。蛍光体3は、図示しない固定具により反射鏡5の凹部5a内の焦点位置に固定され、蛍光体3からの蛍光を反射鏡5によって前方に投射することができる。
光散乱材4は、レーザ光の光軸L上およびその周辺部で、かつ、蛍光体3の前方に位置するように、レンズ8の後面に接着されている。接着剤は、固化したとき透明な既知の接着剤を使用することができる。なお、レンズ8の前面に光散乱材4を固定しても構わない。レンズ8は光散乱材4を保持する役目を兼ねているため、光散乱材4を保持するための部品が不要である。これにより、光散乱材4の保持部品が反射鏡5の凹部5aに余分な影を作り、照明の妨げになるデメリット を防止できる。
本実施の形態では、光散乱材4として、高濃度かつ均一に光散乱粒子が分散された樹脂を用いている。具体的には、酸化チタン粒子(粒径2μm)が分散されたシリコーン樹脂を好適に使用できる。このような光散乱粒子を溶融したガラス母材中に分散させ、鋳型で所望の形状に硬化させることで光散乱材4が作製させる。光散乱粒子とガラス母材の重量比は、例えば、30%である。この光散乱材によると、ガラスと酸化チタン粒子との屈折率の違いによりレーザ照射装置2から照射されるレーザ光が屈折・散乱され、位相がランダムになって外部に出てくることによりコヒーレンスが低減される。
本実施の形態の光散乱材4によると、シリコーン樹脂と酸化チタン粒子との屈折率の違いによりレーザ照射装置2から照射されるレーザ光が屈折・散乱され、位相がランダムになって外部に出てくることによりコヒーレンスが低減される。
なお、レンズ8の前面に、第1の実施形態と同様に、レーザ光を吸収する機能を有するフィルタを設けても良い。
<第3の実施形態>
次に、図3、図4を参照して、本発明の第3の実施形態を説明する。図3は第3の実施形態による照明装置の概略構成を示す側断面図、図4はその照明装置に用いられる光散乱材を示す斜視図である。本実施の形態による照明装置において、図1に示す第1の実施形態による照明装置と同一の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施の形態では、レーザ照射装置2は、レーザ光を発振する複数の半導体レーザ素子2a(本実施の形態では3個)と、各半導体レーザ素子2aに対応して設けられ半導体レーザ素子2aから発振されるレーザ光を平行光線とする複数のコリメータレンズ2bと、各半導体レーザ素子2aおよび各コリメータレンズ2bに対応して設けられ平行光線とされたレーザ光を集光する集光レンズ2cと、を有した構成である。なお、半導体レーザ素子2aから良好な平行光線が直接発振される場合は、コリメータレンズ2bは必ずしも必要ではない。
本実施の形態のレーザ照射装置2では、集光レンズ2cでレーザ光を集光するため、集光レンズ2cを透過した後は、もはや平行光線ではなく、蛍光体の位置で収束する光線となる。これまでの実施形態とは異なり、蛍光体に照射されるレーザ光は平行光ではなく、レーザ光がもし蛍光体を通過した場合にはレーザ光が広がることになる。本願では、このようにレーザ光が平行光でなくても、コヒーレントな光が広がる範囲を広義での「光軸」との文言で表現する。
反射鏡5の頂点部を含む周辺領域には透孔5bが設けられており、反射鏡5の外部から透孔5bを通して凹部5a内の蛍光体3にレーザ光を照射することができる。
本実施の形態では、光散乱材4として、図3及び図4に示すように、光散乱粒子が分散された流動体4aと、流動体4aを収める透明容器4bと、から構成されたものを用いている。光散乱粒子が分散された流動体4aとしては、例えば、酸化珪素粒子を高濃度で含むシリコーンオイルを好適に使用できる。透明容器4bとしては、透明な円盤状のガラス容器を好適に使用できる。
光散乱材4は、コヒーレントな光が広がる範囲Wおよびその周辺部で、かつ、蛍光体3の前方に位置するように、透明容器4bを蛍光体3の前面に密着して配置している。透明容器4bと蛍光体3の密着は、反射鏡5の凹部5a内に余計な影を作らなくて済むように、接着剤を使用するのが好ましい。接着剤としては、固化したとき透明な既知の接着剤を用いることができる。
本実施の形態の光散乱材4によると、流動体4a中の光散乱粒子を、ブラウン運動を利用して時間的に揺らすことができるため、動的な揺らぎをもって光散乱材4を通過するレーザ光のコヒーレンスを低下させるのに効果的である。透明容器4bが蛍光体3に密着しているため、励起された蛍光体3から熱エネルギーとして放出される熱が透明容器4bを介して流動体4aに伝わるため、流動体4a中の光散乱粒子のブラウン運動を促進することができる。
なお、第1の実施形態と同様に、反射鏡5の前端面にカバーを配設しても良いし、さらにこのカバーにレーザ光を吸収するフィルタを設けても良い。
<第4の実施形態>
次に、図5、図6を参照して、本発明の第4の実施形態を説明する。図5は第4の実施の形態による照明装置の概略構成を示す側断面図、図6はその照明装置に用いられる光散乱材を示す斜視図である。本実施の形態による照明装置において、図3、4に示す第3の実施形態による照明装置と同一の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
レーザ照射装置2は、第3の実施形態と同様に、レーザ光を発振する複数の半導体レーザ素子2a(本実施の形態では3個)と、各半導体レーザ素子2aに対応して設けられ半導体レーザ素子2aから発振されるレーザ光を平行光線とする複数のコリメータレンズ2bと、各半導体レーザ素子2aおよび各コリメータレンズ2bに対応して設けられ平行光線とされたレーザ光を集光する集光レンズ2cと、を有した構成である。なお、半導体レーザ素子2aから良好な平行光線が直 接発振される場合は、コリメータレンズ2bは必ずしも必要ではない。
本実施の形態のレーザ照射装置2では、集光レンズ2cでレーザ光を集光するため、集光レンズ2cを透過した後は、もはや平行光線ではなく、蛍光体の位置で収束する光線となる。これまでの実施形態とは異なり、蛍光体に照射されるレーザ光は平行光ではなく、レーザ光がもし蛍光体を通過した場合にはレーザ光が広がることになる。本願では、このようにレーザ光が平行光でなくても、コヒーレントな光が広がる範囲を広義での「光軸」との文言で表現する。
光散乱材4として、第3の実施形態と同様に、図5及び図6に示すように、光散乱粒子が分散された流動体4aと、流動体4aを収める透明容器4bと、から構成されたものを用いている。光散乱粒子が分散された流動体4aとしては、例えば、酸化珪素粒子を高濃度で含むシリコーンオイルを好適に使用できる。透明容器4bとしては、透明な円盤状のガラス容器を好適に使用できる。
光散乱材4は、コヒーレントな光が広がる範囲Wおよびその周辺部で、かつ、蛍光体3の前方に位置するように、透明容器4bを蛍光体3の前面に密着して配置 している。透明容器4bと蛍光体3の密着は、反射鏡5の凹部5a内に余計な影を作らなくて済むように、接着剤を使用するのが好ましい。接着剤は、固化したときに透明な既知のものを用いることができる。
本実施の形態では、図5に示すように、透明容器4bの上端及び下端に閉回路を構成するパイプ9を接続することにより、流動体4aの循環路を形成している。そして循環路4aの途中に動力源であるポンプ10を設けて、ポンプ10の駆動により流動体4aを循環路内で循環させるようにしている。
本実施の形態の光散乱材4によると、流動体4a中の光散乱粒子は、循環路9を循環する流動体4aの流動によって局所的な屈折率が時間的に揺らぎ、光散乱材4を通過するレーザ光の位相を乱すことから、レーザ光のコヒーレンスを低下させるのに効果的である。また、透明容器4bが蛍光体3に密着していることから、循環するシリコーンオイルを介して蛍光体3で発生する熱を輸送することができ、蛍光体3の冷却効果が同時に得られる。従って、蛍光体3の経年変化を抑え、寿命を長期化することが可能となる。
なお、第1の実施形態と同様に、反射鏡5の前端面にカバーを配設しても良いし、さらにカバーにレーザ光を吸収するフィルタを設けても良い。
<第5の実施形態>
次に、図7〜図9を参照して、本発明の第5の実施形態を説明する。図7は第5の実施の形態による照明装置の概略構成を示す側断面図、図8は図7の破線で囲んだ部分(P部)の拡大図、図9は図8のx−x線断面図である。本実施の形態による照明装置において、図1、2に示す第1の実施形態による照明装置と同一の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施の形態による照明装置1は、レーザ照射装置2として、レーザ光を発振する複数(図7の例では3個)の半導体レーザ素子(光源)2aと、各半導体レーザ素子2aに対応して設けられ半導体レーザ素子2aから発振されるレーザ光を平行光線とする複数のコリメータレンズ2bと、各半導体レーザ素子2aおよび各コリメータレンズ2bに対応して設けられ平行光線とされたレーザ光を導光して出射する光ファイバ2dと、を有した構成である。光ファイバ2dは、半導体レーザ素子2aから発振されるレーザ光を蛍光体3に導光して出射する導光手段の一例であり、導光手段としては光ファイバに限られない。
光ファイバ2dとしては、図8、図9に示すように、核となるコア2eと、コア2eの周囲を覆うクラッド2fと、を有する、既知の構造のものを使用することができる。この光ファイバ2dの構成において、レーザ光がコア2eの一端(入射端)から進入すると、コア2eとクラッド2fの境界で反射しながらコア2e内部を伝搬し、コア2eの他端(出射端)から出射されることになる。
光散乱材4は、図8に示すように、蛍光体3の後方(図7の紙面左側)に位置するように、光ファイバ2dの出射端に密着して配置される。この光散乱材の構成によると、レーザ光は光散乱材4を透過してランダムな方向に散乱されてコヒーレンスが低減された後、蛍光体3を励起する。そのため、万一、経年による部品の変化/変形・外的な圧力や衝撃などによりレーザ照射装置の光学要素のアラインメントがズレた場合、経年による部品の変化/変形、外的な圧力や衝撃などにより蛍光体の位置がズレた場合においても、半導体レーザからの励起光のコヒーレンスは低く、コヒーレンスの高い光が外部に漏洩することが防止される。
光ファイバ2dと光散乱材4の密着は、金属製のフェルール12を用いるのが好適である。図8では、説明の便宜のため、3本の光ファイバ2dは出射端部において縦に並んでいるように示すが、実際は図9に示すように、円筒形のフェルール12により、x−x線断面で見て俵状をなすように最密に束ねられることになる。このように光散乱材4を光ファイバ2dと一体化することにより、半導体レーザ素子2aから蛍光体3へ確実に導光できる位置への光ファイバ2dの固定と共に、光ファイバ2dから出射されるレーザ光が光散乱材4を確実に通過する位置への光散乱材4の固定が同時に行える。
光散乱材4は、レーザ光の光軸L上およびその周辺部にかけて有効部分が存在するように配置されている。本実施の形態では、レーザ光の「光軸」は、各光ファイバ2dの出射端部の中心軸の延長線で示される線となり、出射されたレーザ光が現実に進行する軌跡とは必ずしも一致していない。
なお、反射鏡5の凹部5a内には、蛍光体3の前方位置に、凹面の副反射鏡11が図示しない固定具により固定されている。この副反射鏡11は半球鏡である。これにより、蛍光体3からの前方への蛍光を副反射鏡11によって再び蛍光体3に戻すことができるため、反射鏡5と逆の方向へ放出される蛍光を再利用することができるようになる。副反射鏡11は、反射鏡5からの投射光をできるだけ遮断しないようにするため、小型であることが好ましい。
本実施の形態では、光散乱材4は、反射鏡5の凹部5a内の焦点位置に保持される蛍光体3に対して離隔配置されており、光ファイバ2dから出射されるレーザ光は、光散乱材4を通過し、空間に放出されてから蛍光体3を励起することになる。
光散乱材4としては、上記の実施形態で述べたのと同様に、光散乱粒子が分散されたガラスまたは樹脂や、透明容器内に光散乱粒子が分散された流動体を収めたものを任意に選択して使用することができる。
光ファイバ2dを伝搬する光は、基本的に半導体レーザ素子2aから出射されたレーザ光と同程度の高いコヒーレンスを保っているが、光散乱材4を透過することによりコヒーレンスを低下させることが可能となる。コヒーレンスが低下してもレーザ光の波長に変化はなく、輝度の低下はレーザ半導体素子2aの個数や光散乱材4の長さを調節することにより抑制できるので、光散乱材4の外部に配置した蛍光体3にレーザ光を照射することにより、十分な蛍光発光を得ることができる。
本実施の形態による照明装置によると、導光手段であるフレキシブルな光ファイバ2dを用いて光源である半導体レーザ素子2aから出射されるレーザ光を蛍光体3に導光しているため、第1〜第4の実施形態のように集光レンズを用いてレーザ光を蛍光体3上に集光する場合に比べ、光学要素のアラインメントの位置精度が要求されないメリットがある。また、照明装置設計上、半導体レーザ素子2aの配置の自由度が高くなるため、遠隔照明など照明装置の用途拡大が図られる。
なお、第1の実施形態と同様に、反射鏡5の前端面にカバーを配設しても良いし、さらにカバーにレーザ光を吸収するフィルタを設けても良い。
<第6の実施形態>
次に、図10〜図12を参照して、本発明の第6の実施形態を説明する。図10は第6の実施の形態による照明装置の概略構成を示す側断面図、図11は図10の破線で囲んだ部分(Q部)の拡大図、図12は図11のy−y線断面図である。本実施の形態による照明装置において、図7〜図9に示す第5の実施形態による照明装置と同一の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施の形態によるレーザ照明装置1では、第5の実施形態と同様に、レーザ照射装置2として、レーザ光を発振する複数(図7の例では3個)の半導体レーザ素子(光源)2aと、各半導体レーザ素子2aに対応して設けられ半導体レーザ素子2aから発振されるレーザ光を平行光線とする複数のコリメータレンズ2bと、各半導体レーザ素子2aおよび各コリメータレンズ2bに対応して設けられ平行光線とされたレーザ光を導光して出射する光ファイバ2dと、を有した構成である。光ファイバ2dは、半導体レーザ素子2aから発振されるレーザ光を蛍光体3に導光して出射する導光手段の一例であり、導光手段としては光ファイバに限られない。
反射鏡5の凹部5a内の焦点位置に保持された蛍光体3は、図11、図12に示すように、後部中央に光散乱材4の外形に対応した空洞部3aが形成されている。空洞部3aの軸方向長さは、光散乱材4のそれより長く設定される。
光散乱材4は、図10、図11に示すように、光ファイバ2dの出射端に密着するように配置される。光ファイバ2dと光散乱材4の固定は、光ファイバ2dの出射端に密着するように光散乱材4を保持しておき、蛍光体3の空洞部3aに光ファイバ2dと共に差し込むことにより行う。なお、光散乱材4を覆う蛍光体3の外形は、図11に示すように、周囲のあらゆる方向に均等に蛍光を発することができる球形とするのが望ましいが、中心軸周りに対称な形状でも良く、例えば、円柱形、角柱形などを採用することもできる。
なお、本実施の形態では、蛍光体3に対する光散乱材4の前後の位置関係が明確ではないようにみえるが、蛍光体3を励起する前のレーザ光のコヒーレンスを低下させる光散乱材4の機能からすれば、第5の実施形態と同様に、光散乱材4は蛍光体3の後方に配置されているものと見ることができる。
本実施の形態では、光散乱材4は、反射鏡5の凹部5a内の焦点位置に保持される蛍光体3に対して密着配置されており、光ファイバ2dから出射されるレーザ光は、光散乱材4を通過し、空間に放出されることなく蛍光体3を励起することになる。しかも、蛍光体3は光散乱材4の周面から前面にかけての広い範囲を覆っているため、レーザ光を残さず蛍光体3に照射することができる。
光散乱材4としては、上記の実施形態で述べたのと同様に、光散乱粒子が分散されたガラスまたは樹脂や、透明容器内に光散乱粒子が分散された流動体を収めたものを好適に使用できる。
本実施の形態による照明装置によると、光ファイバ2d、光散乱材4、蛍光体3が一体化されており、蛍光体3の位置がズレたとしても、蛍光体3の位置ズレにレーザ光の光軸Lが追従する形で光ファイバ2dおよび光散乱材4もズレ、光ファイバ2dから出射されるレーザ光は必ず光散乱材4を透過すると共に、蛍光体3を励起するので、半導体レーザ素子2aから発振されるレーザ光が、高いコヒーレンスを保ったまま外部に漏れ出ることをより確実に防止することができる。また、万一経年による部品の変化/変形、外的な圧力や衝撃などにより蛍光体3が劣化あるいは消失したとしても、光ファイバ2dの出射端に設けられた光散乱材4によりレーザ光は確実にコヒーレンスが低減されており、コヒーレンスの高い光が外部に漏洩することが防止される構成となっている。
<第7の実施形態>
次に、図13〜図16を参照して、本発明の第7の実施形態を説明する。図13は第7の実施形態による照明装置の概略構成を示す側断面図である。図14は、第7の実施形態の照明装置に備えられる蛍光体ユニットを示す側断面図である。本実施の形態による照明装置において、図7〜図9に示す第5の実施形態による照明装置と同一の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施の形態では、図13に示すように、反射鏡5として凹部5aの深い放物面鏡を使用している。凹部5aの深い放物面鏡は、焦点位置が頂点に近づくという特徴を有する。この特徴は、反射鏡5の頂点付近に蛍光体3を配置しても平行光線を効率良く取り出すことができるというメリットに繋がる。特に、反射鏡5の頂点に蛍光体3を配置した場合には、反射鏡5自体で蛍光体3を保持できるので、別の保持部材が不要となり、余分な影を凹部5a内に作らなくて良くなる。
その他の特徴として、反射面の頂点からの立ち上がりが急になることがある。この特徴は、反射鏡5の外形を細長くできるというメリットに繋がる。細長い反射鏡5は、側面部の傾きが中心軸Zに平行に近いので、側面外部から頂点に向けて入射するレーザ光の入射角を鋭角にするのに役立つ。これにより、上記第1〜第6の実施形態では、反射鏡5を貫通する透孔5bが蛍光体3の後方に設けられていた(図1、図2、図3、図5、図7、図10参照)のとは対照的に、本実施の形態では、図13に示すように、透孔5bを蛍光体3の前方に設けることが可能となる。
反射鏡5の頂点及びその周辺には円形の取付穴5cが開口し、この取付穴5cに、蛍光体3および光散乱材4を金属板13上に一体化して構成される、後述する蛍光体ユニット14が図示のように取付けられる。
本実施の形態による照明装置1では、反射鏡5の外部に配置されるレーザ照射装置2は、レーザ光を発振する複数(例えば、10個)の半導体レーザ素子(光源)2aと、各半導体レーザ素子2aに対応して設けられ半導体レーザ素子2aから発振されるレーザ光を平行光線とする複数のコリメータレンズ2bと、各半導体レーザ素子2aおよび各コリメータレンズ2bに対応して設けられ平行光線とされたレーザ光を導光して出射する複数の光ファイバ2dと、複数の光ファイバ2dから出射される複数のレーザ光を集光して平行光線とする集光レンズ2eと、集光された光を反射する反射板2fと、を有した構成である。なお、半導体レーザ素子2aから良好な平行光線が直接発振される場合は、コリメータレンズ2bは必ずしも必要ではない。
集光レンズ2eは、結束された光ファイバ2dの出射端から出射されたレーザ光の光軸L1に直交するように配置されている。反射板2fは、反射鏡5の透孔5bよりも前方に位置している。反射板2fの垂直軸からの傾き(図13中に符号αで示す)は、反射されたレーザ光の光軸L2が反射鏡5の透孔5bを通過して反射鏡5の頂点付近を指向するような角度に設定される。
蛍光体3は、金属板13上に固定され、その蛍光体3の表面を覆うように光散乱材4が層状に形成されている。このような金属板13上に、蛍光体3および光散乱材4が一体的に配設された構造を、本実施の形態では、蛍光体ユニット(符号14で表す)と称する。
次に、蛍光体ユニット14の構成について、図14を参照して具体的に説明する。
金属板13の材料としては、銅やアルミニウム等の熱伝導性の良好な金属を好適に使用できる。金属板13の平面形状は、円形、矩形など任意の形状を採用でき、厚みも特に限定されない。ただし、金属板13は蛍光体3から発熱される熱を伝熱して空気中に放熱させる機能を有するため、或る程度の面積と厚みが必要である。また、蛍光体3が設置される側の金属板13の表面の反射率を向上させる(例えば、鏡面加工を施す)ことにより、蛍光体3から金属板13へ放出される蛍光を反射して再利用することができて好ましい。
蛍光体3の材料としては、上述した蛍光物質の粉末を透明樹脂中に均一分散させたものを好適に使用できる。透明樹脂としては、紫外線(UV)硬化性接着剤を好適に使用できる。透明樹脂に対する蛍光物質の重量比は、例えば、30%である。本実施形態においては、接着剤中に蛍光物質の粉末を混合し、金属板13上に塗り、硬化させた。蛍光体は、例えば、3mmφ×厚み0.2mmとした。なお、蛍光体3の外形は、円柱、円錐等の任意の形状を採用できるが、本実施の形態では、蛍光体3を金属板13上に固定する必要があることから少なくとも固定面となる平面を持つ形状が望ましい。
光散乱材4は、ガラス母材に、光散乱粒子として粒子径1〜50μmの酸化チタン粒子が、重量比30%で均一分散されたものを好適に使用できる。光散乱材4は、蛍光体3の表面全体(円柱形の場合は上面および側面)の上に層状に設置される。光散乱材4の層厚は、例えば、0.5mmに設定される。
本実施の形態では、図13に示すように、蛍光体3表面に層状に形成された光散乱材4の外側から蛍光体3に向けてレーザ光を入射し、蛍光体3を励起して得られた蛍光を光散乱材4の表面から取り出すものである。よって、レーザ光と蛍光に対して光散乱材4の表面は無反射であることが理想的である。このため、図14に示すように、光散乱材4の表面全体には、表面反射を低減するための微小な凹凸4cが形成されている。
凹凸4cのサイズについては、面内における隣接する任意の2つの凸部間の距離(隣接する2つの凹部間の距離)(以下、「凹凸の間隔」と称し、図14に符号pで示す)と、凸部の高さ(凹部の深さ)(図14に符号hで示す)の両方が、レーザ光および蛍光の波長よりも小さくなるように設定することが必要である。このような波長よりも小さなサイズの凹凸構造を光散乱材4の表面に形成することにより、光散乱材4の表面で光散乱材の内外の媒質(本実施形態では、それぞれガラスおよび空気)間の屈折率の変化を滑らかな変化とすることが可能となり、表面反射がほとんど生じなくなる。
本実施の形態では、凹凸の間隔(p)は100nm程度であり、凸部の高さ(h)は150nm程度を採用している。一方、レーザ光は405nmに強い単一のピーク波長を持つスペクトルであり、蛍光は420nm〜800nmの範囲に広がったブロードな波長のスペクトルである。従って、上記凹凸4cのサイズ例は、レーザ光および蛍光の波長よりも十分に小さいものとなる。
凹凸4cは周期的(図14中のpおよびhの寸法が揃ったもの)であってもランダム(図14中のpおよびhの寸法が不揃いのもの)であっても良い。ただし、凹凸の間隔が非常に小さくなるので、ランダムに形成するよりも周期的に作る方が、レーザ光および蛍光に対して無反射であるという所望の特性を持つ構造を実現しやすい。
このような蛍光体ユニット14の作製方法としては種々考えられるが、一例としては、次のような方法を採用することができる。すなわち、UV硬化性接着剤に蛍光物質の粉末を混ぜ、金属板13上に所望の形状(本実施の形態では円柱状)に形作って塗布する。そして、そのUV硬化性樹脂に対して紫外線を照射して硬化させる。これにより、金属板13上に所望の形状の蛍光体3が固定された構造を簡単に作ることができる。そして、この蛍光体3の露出した表面に、低融点のガラス粉末と酸化チタン粒子を乗せて600°に加熱してガラスを融解し、表面全体にガラスが流動して広がったところで加熱を中止して固化させる。これにより、蛍光体3の表面に光散乱材4が層状に形成された構造を簡単に作ることができる。
上記のように構成される蛍光体ユニット14は、図13に示すように、反射鏡5の後方から取付穴5cに蛍光体部分を挿入し、金属板13の表面が反射鏡5の中心軸Zに対して略直交する配置で反射鏡5に対して固定される。反射鏡5への蛍光体ユニット14の固定は、蛍光体部分の取付孔5cへの填め込みや接着を利用しても良いし、金属板部分を反射鏡5の外面部にネジ等の固定部材を用いて固定することも可能である。
本実施の形態では、第5、第6の実施形態(図7、図10参照)のように、レーザ光は、光散乱材4を透過した後に、蛍光体3を励起することになる。
次に、蛍光体ユニット14の作用について図15、図16を参照しながら説明する。図15(a)は、本実施の形態の蛍光体ユニットの側断面図であって、光散乱材が蛍光体を励起する光(以下、「励起光」と称する場合もある)に与える作用を説明する図であり、図15(b)は、光散乱材が蛍光体から発光される光(以下、「蛍光」と称する場合もある)に与える作用を説明する側断面図である。図16は、本実施の形態の蛍光体ユニットの側断面図であり、光散乱材および光散乱材が蛍光体から発熱される熱に与える作用を説明する図である。
図15(a)に矢印A1で示すように、レーザ光(本実施の形態では、波長405nmの青紫色のレーザ光)は、その光軸が蛍光体3上面の略中央に突き当たる方向に調整される。蛍光体3の表面には層状に形成された光散乱材4が存在するので、レーザ光は蛍光体3に直接入射されるではなく、光散乱材4の表面からその内部に入射されることになる。この際、光散乱材4の表面には、レーザ光の波長よりも小さなサイズ(すなわち、図14中のpおよびhの寸法がレーザ光の波長より小さい)の凹凸4cが設けられているために、レーザ光は光散乱材4の表面ではほとんど反射されず(反射率0.1%未満)、ほぼ全てが光散乱材4の内部に進入する。
光散乱材4の内部に進入したレーザ光は、図15(a)に矢印A2で示すように、光散乱材4内の散乱粒子により散乱された後に、蛍光体3に入射されることになる。この際、光散乱材4の内部には波長よりも大きなサイズの光散乱粒子(酸化チタン粒子)が分散されているため、光散乱材4の内部に進入したレーザ光は多重散乱される。これにより、レーザ光のコヒーレンスが低下する。この散乱された励起光はコヒーレンスは低下されているが、元のレーザ光の波長は維持している。従って、蛍光体3に入射される励起光により、蛍光体3内部の蛍光物質が励起される。
蛍光体3は、レーザ光に励起されることによって白色の蛍光を放出する。このとき、図15(b)に示すように、白色の蛍光は光散乱材4内で光散乱粒子により励起光のときと同様に多重散乱される。この散乱された蛍光は、蛍光体3の上面および側面に配置される光散乱材4の表面に到達する。蛍光体3の底面に向かう蛍光も、大部分、金属板13により反射され、光散乱材4の表面に到達する。この際、光散乱材4の表面には、レーザ光の波長よりも小さなサイズ(すなわち、図14中のpおよびhの寸法がレーザ光の波長より小さい)の凹凸4cが設けられているために、蛍光は光散乱材4の表面ではほとんど反射されず(反射率0.1%未満)、ほぼ全てが光散乱材4の外部に放出される。放出された蛍光は、反射鏡5(図13参照)により反射され、平行光線として前方に投射される。
一方、励起された蛍光体3は、非常に大きな密度での発熱を伴う。特に、照明装置1として高輝度化を実現するには、蛍光体3を点光源と見なせるほどに小さくする必要があるが、その場合、小さな蛍光体3の温度は数100℃に達する場合があるため、蛍光体3の熱を効率良く放熱するための放熱構造が必要となる。
本実施の形態では、図16に示すように、蛍光体3の底面は熱伝導性の良い金属板13に熱的に接触しているため、蛍光体3の熱は、図16に矢印B1で示すように、金属板13に伝熱され、金属板13の表面から空気中に効率良く放熱される。また、蛍光体3の表面を覆う光散乱材4の熱伝導率も、金属ほどではないものの空気よりは高いため、矢印B2に示すように、蛍光体3の熱の一部は光散乱材4にも伝熱され、光散乱材4を介しても放熱される。すなわち、光散乱材4が蛍光体3の放熱に寄与することになる。蛍光体3は十分に薄く作られているため、内部に熱がこもりにくく、効率的に蛍光体3の表面から金属板13や光散乱材4に伝熱させることが可能である。
本実施の形態の照明装置によると、蛍光体3を励起する前に、微小な凹凸4cを有する光散乱材4にレーザ光を入射させるようにしているので、上記第1〜第6の実施形態で述べた光散乱材4内部の光散乱粒子による散乱作用によるコヒーレンスの低減効果に加えて、光散乱材4表面で反射するレーザ光を抑制することができる。従って、確実にレーザ光の漏れが防止され、目に対する安全性が格段に向上する。レーザ光は、図13に示すように、中心軸Zを基準として斜め方向から入射されるが、見かけ上、蛍光体3よりも大きなサイズで、光散乱材4が蛍光体3を覆っていることにより、レーザ照射装置2のアライメントがズレ、レーザ光の光軸L2が多少ズレた場合にも、レーザ光が反射鏡5に直接反射されてそのまま外に出る確率が少なくなっている。
また、本実施の形態の照明装置によると、蛍光体3の発熱を、金属板13を用いて積極的に放熱するようにしたので、蛍光体3の経年劣化や焦げ付きが抑制される。しかも、金属板13は反射鏡5の外部の空間に露出しているので、凹部5a内に熱がこもりにくく、図13のように凹部5aの深い反射鏡5を用いる場合に好適である。
また、本実施の形態の照明装置によると、蛍光体3を光散乱材4と共に金属板13上に一体化した蛍光体ユニット14を用いるため、光散乱材4の取り扱いの利便性が増す。また、ユニット単位で部品の分解が行え、部品交換の手間が削減される。
<第8の実施形態>
次に、図17を参照して、本発明の第8の実施形態を説明する。図17は第8の実施形態による照明装置の概略構成を示す側断面図である。本実施の形態による照明装置において、図16に示す第7の実施形態による照明装置と同一の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施の形態では、図17に示すように、放物面鏡(図16参照)を中心軸Zを通る平面で半分に分割した形状のハーフリフレクタを使用している。ハーフリフレクタは反射面の面積が半分になるが、中心軸Zを通る平面を持つ板状の支持体(図17の金属板13参照)に反射鏡5を支持すれば、この支持体上に焦点が位置するので、別の保持部材を用いなくても、焦点に蛍光体3を支持することが容易である。本実施の形態では、支持体として、蛍光体ユニット14を構成する金属板13を用いている。
本実施の形態の照明装置によると、反射鏡5の焦点位置に蛍光体3を配置できるため、平行光線の利用効率が向上する。特に、凹部5aの深い放物面鏡では、小さな光束で遠方まで広がらずに進むビーム状の光を作るのに有効である。
また、本実施の形態の照明装置によると、装置を大型化することなく、蛍光体ユニット14を構成する金属板13の表面積を大きく取れるので、蛍光体3の熱の放熱効率が向上する。
以上、具体的実施の形態を挙げて本発明による照明装置を説明したが、本発明は半導体レーザ素子の種類、波長、出力、蛍光体の種類、蛍光波長、レーザ光を蛍光体に導く方法に依存しないものである。
例えば、上記の実施形態では、複数の半導体レーザ素子は固有波長が同一のもので統一した場合を説明したが、異なる固有波長をもつ半導体レーザ素子を組み合わせて使用し、照明光として必要な色味を実現するようにしてもよい。例えば、半導体レーザ素子として405nm(青紫色)、650nm(赤色)の二種類の固有波長を使用し、蛍光体としてSiAlON(青緑色)を使用し、405nmのレーザ光でSiAlON蛍光体を励起して青緑色に発光するが、赤みが足りない分を650nmの半導体レーザ素子で補うようなものが考えられる。
本発明は、レーザ光を蛍光体の励起光源とする照明装置に利用することができ、例えば、高輝度が要求される車両用前照灯などに応用が可能である。
1 照明装置
2 レーザ照射装置
2a 半導体レーザ素子
2b コリメータレンズ
2c、2e集光レンズ
2d 光ファイバ
2f 反射板
3 蛍光体
4 光散乱材
5 凹面鏡
5a 凹部
6 カバー
7 フィルタ
8 集光レンズ
9 パイプ
10 ポンプ
11 副反射鏡

Claims (5)

  1. レーザ照射装置から照射されるレーザ光により蛍光体を励起して可視光を得て、その可視光を照明光として利用する照明装置において、
    前記蛍光体は前記レーザ照射装置から離れた位置に配置され、
    前記蛍光体の表面に光散乱材が設けられ、
    前記光散乱材は光散乱粒子を含み、
    前記レーザ光は、前記光散乱材を透過した後に前記蛍光体を励起し、
    前記蛍光体から発せられる前記可視光は、前記光散乱材を透過してから外部に放出されることを特徴とする照明装置。
  2. 前記蛍光体は、前記レーザ光が照射される側の面と対向する面である底面に設けられた部材を通して放熱し、
    前記蛍光体が前記光散乱材と前記部材に接しており、前記蛍光体の前記底面が前記部材に覆われ、前記蛍光体の上面および側面が前記光散乱材で覆われていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記部材は金属板であることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記光散乱材の表面に凹凸が形成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の照明装置。
  5. 前記光散乱材は、前記光散乱粒子が分散されたガラスまたは樹脂であること特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の照明装置。
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