JP5947201B2 - 平面アンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、平面アンテナに関する。
近年、無線通信端末のマルチバンド化が急速に進んでいる。スマートフォンを例に挙げると、800MHz帯セルラシステム、2GHz帯セルラシステム、WLAN(2.4GHz帯)、およびGPSへ対応することはすでに標準的である。今後はさらに、700MHz帯や900MHz帯の近距離無線、ミリ波通信、IMT−Advanced、等への対応も進んでいくと思われる。しかしながら、装置の実装スペースには制約があることから、複数の無線システムにおいて共用できるマルチバンドアンテナの重要性が高まっている。特に装置の筐体内に内蔵でき、かつ低コストで作製できる小型・平面アンテナが注目されている。
下記特許文献1には、マルチバンド平面アンテナとして、複数の周波数帯域に対応して離散的に共振点を持つ「多共振アンテナ」が記載されている。下記特許文献2には、広い周波数範囲に渡って連続的にインピーダンス整合の取れた「広帯域アンテナ」が記載されている。
特開2010−278586号公報 特開2006−33069号公報
上記特許文献1に記載されているような多共振アンテナは、それぞれの共振周波数に対応した寸法を有する複数のアンテナエレメントを連結することによって実現される。これら複数のアンテナエレメントは、電磁界的に相互干渉するため、例えば3つ以上の共振周波数を所望の周波数帯域に合わせこむための設計は容易ではない。したがって、多共振アンテナの設計には熟練を要するという課題がある。
上記特許文献2に記載されているような広帯域アンテナは、対応したい全ての周波数帯域を含むようにアンテナ帯域の下限と上限を設定すればよいため、設計は比較的簡単である。しかしながら、広帯域アンテナの寸法はアンテナ帯域の下限周波数に対応する電波の波長に関連して決まるため(一般的には波長の1/4から1/2程度)、アンテナが大型になりやすいという課題がある。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、設計が容易かつ小型なマルチバンドに対応することのできる平面アンテナを提供することを目的とする。
本発明に係る平面アンテナは、平板状アンテナと線状アンテナを備え、これらアンテナは、検出する周波数帯域の中心周波数が互いに異なるように構成されている。
本発明の平面アンテナは、互いに検出する周波数帯域の中心周波数が異なる複数のアンテナを用いてマルチバンドに対応しているので、小型でありながら設計が容易である。
上記した以外の課題、構成、および効果は、以下の実施形態の説明により明らかになるであろう。
実施形態1に係る平面アンテナの上面図である。 従来の広帯域アンテナの1例である円板アンテナの上面図である。 従来の狭帯域アンテナの1例であるダイポールアンテナの上面図である。 図3に示すダイポールアンテナを変形したアンテナの上面図である。 実施形態1に係る平面アンテナの設計レイアウト図面である。 図5に示した平面アンテナの反射特性のシミュレーション結果および試作したサンプルを用いた測定結果を示す図である。 実施形態1に係る平面アンテナの作製例を模式的に示す斜視図である。 実施形態1に係る平面アンテナを内蔵した無線通信端末ユニットの模式図である。 実施形態1に係る平面アンテナを適用することができる無線通信端末の1例を示す機能ブロック図である。 実施形態2に係る平面アンテナの上面図である。 実施形態2に係る平面アンテナを無線通信端末モジュールと一体化した構成例を模式的に示す図である。 実施形態3に係る平面アンテナの上面図である。 実施形態3に係る平面アンテナの設計レイアウト図面である。 図13に示した平面アンテナの反射特性のシミュレーション結果および試作したサンプルの測定結果を示す図である。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施形態1に係る平面アンテナの上面図である。図1に示す平面アンテナは、給電点1、第1円板状導体2a、第2円板状導体2b、第1コの字型線状導体3a、第2コの字型線状導体3b、第1給電線路4a、第2給電線路4bを備える。第1円板状導体2aと第2円板状導体2bは、平板状アンテナとして構成されている。第1コの字型線状導体3aと第2コの字型線状導体3bは、線状アンテナとして構成されている。
給電点1の両側には、第1円板状導体2aと第2円板状導体2bがそれぞれ第1給電線路4aと第2給電線路4bを介して接続されている。第1コの字型線状導体3aは第1給電線路4aから分岐するように配置され、第2コの字型線状導体3bは第2給電線路4bから分岐するように配置されている。
第1コの字型線状導体3aは、第1直線部分3a−1、第2直線部分3a−2、第3直線部分3a−3を有する。第1直線部分3a−1と第2直線部分3a−2は略直角に接合され、第2直線部分3a−2と第3直線部分3a−3は略直角に接合され、これにより第1コの字型線状導体3aはコの字型に形成される。第2コの字型線状導体3bは、第1直線部分3b−1、第2直線部分3b−2、第3直線部分3b−3を有する。第1直線部分3b−1と第2直線部分3b−2は略直角に接合され、第2直線部分3b−2と第3直線部分3b−3は略直角に接合され、これにより第2コの字型線状導体3bはコの字型に形成される。
第1コの字型線状導体3aの長さと第2コの字型線状導体3bの長さは、それぞれこれら線状アンテナが検出(および送信、以下同様)する周波数帯域の中心周波数F1における電波波長の4分の1となるように構成されている。第1コの字型線状導体3aの長さとは、第1直線部分3a−1の長さと第2直線部分3a−2の長さと第3直線部分3a−3の長さの合計である。第2コの字型線状導体3bの長さとは、第1直線部分3b−1の長さと第2直線部分3b−2の長さと第3直線部分3b−3の長さの合計である。すなわちこれら線状導体は、ダイポール型のアンテナとして設計されている。
第1円板状導体2aの円周と第2円板状導体2bの円周は、それぞれこれら平板状アンテナが検出する周波数帯域の中心周波数F2における電波波長の2分の1となるように構成されている。ただし、円板の円周に沿った経路以外の経路によって電波を検出することもできるので、実際にはこれら平板状アンテナは、中心周波数F3がF2よりも大きい周波数帯域の電波を検出することができる。
上述した各周波数帯域の中心周波数F1、F2、F3は、F1<F2<F3の関係にある。したがって、本実施形態1に係る平面アンテナは、これら3つの周波数帯域を検出することができるマルチバンドアンテナとして機能する。
なお、電波波長はアンテナを作製する基板の材料や寸法により変化するため、前述の導体寸法は単純に真空中における電波波長を基準として決定されるものではない。さらに、各放射素子の周囲に存在する導体の影響、給電線路の長さの延長分、特にコの字型線状導体に関しては折り曲げたことによる影響も加味する必要があるため、実際に本発明に係るアンテナを設計する際には、シミュレーションや試作による評価検討を要する。また、図1では第1円板状導体2aと第2円板状導体2bは真円形状としたが、楕円形状や半円形状とすることもできる。
以下では本実施形態1に係る平面アンテナと比較するため、図2〜図4を用いて、従来の平板状アンテナおよび従来の線状アンテナの構成、さらにはこれら従来のアンテナの検出特性について説明する。
図2は、従来の広帯域アンテナの1例である円板アンテナの上面図である。図2に示す広帯域アンテナは、給電点1、第1円板状導体2a、第2円板状導体2b、第1給電線路4a、第2給電線路4bを備える。
第1円板状導体2aと第2円板状導体2bは、これら円板の円周が2分の1波長となる周波数を下限周波数として広範な周波数帯域の電波を検出する平板状アンテナとして動作する。広帯域であるため、複数の無線システムの周波数帯域をまとめてカバーすることができるが、寸法が大型となる課題がある。例えば、動作周波数の下限値を1GHzに設定すると、一般的なプリント基板上にこれら平板状アンテナを作成した場合、円板アンテナの長軸方向の寸法は85mm前後となる。したがって、携帯型の無線通信端末装置に内蔵することを考えた場合、1GHzよりも低い周波数帯域に対して円板アンテナを適用することは現実的ではない。
図3は、従来の狭帯域アンテナの1例であるダイポールアンテナの上面図である。図3に示すダイポールアンテナは、給電点1、第1線状導体0a、第2線状導体0bを備える。第1線状導体0aと第2線状導体0bは、これら線状導体の長さが4分の1波長となる周波数の電波を検出する線状アンテナとして動作する。
図4は、図3に示すダイポールアンテナを変形したアンテナの上面図である。図4に示すダイポールアンテナは、給電点1、第1コの字型線状導体3a、第2コの字型線状導体3bを備える。第1コの字型線状導体3aと第2コの字型線状導体3bは、これら線状導体の長さが4分の1波長となる周波数の電波を検出するアンテナとして動作する。
図4に示すようにダイポールアンテナを折り曲げることにより、同程度の動作周波数でアンテナ寸法を小型化することができる。しかしながら、図3および図4に示すダイポールアンテナは狭帯域であるため、複数の無線システムの周波数帯域をまとめてカバーすることは困難である。
以上説明した従来のアンテナの課題を解決するため、本発明に係る平面アンテナが考案された。図1に示した平面アンテナは、例えば、1GHz以下の周波数帯域を持つ無線システムについては第1コの字型線状導体3aと第2コの字型線状導体3bを放射素子として利用し、1GHz以上の周波数帯域を持つ複数の無線システムについては第1円板状導体2aと第2円板状導体2bを放射素子として利用するように設計する。
波長が長い1GHz以下の周波数帯域については折り曲げた線状導体を用いて処理することにより、アンテナ寸法を小型化することができる。1GHz以上の複数の周波数帯域については、広帯域をカバーする円板状導体を用いてまとめてカバーすることにより、周波数の変動に対してロバストなアンテナを構成することができる。これについて以下に補足する。
アンテナ設計の過程において、第1コの字型線状導体3aと第2コの字型線状導体3bの寸法を調整して1GHz以下の周波数帯域に線状アンテナの共振周波数を合わせこむ際に、その影響を受けて1GHz以上の複数の周波数帯域をカバーする第1円板状導体2aと第2円板状導体2bによる平板状アンテナの動作周波数も変動するが、平板状アンテナの動作周波数は広帯域であるため、反射減衰量に対する影響は小さい。したがって、アンテナ全体としては周波数の変動に対してロバストにすることができる。
図5と図6は、本実施形態1に係る平面アンテナの具体的な設計事例を示す。本設計事例においては、cdma2000のBC0(825−875MHz)とBC6(1920−2130MHz)およびGPS帯(1575MHz)を動作周波数帯域とし、反射減衰量が9.5dB以上となることを目標仕様とした。
図5は、本実施形態1に係る平面アンテナの設計レイアウト図面である。円板状導体の直径は33mm、コの字型線状導体の長さは96mm、コの字型線状導体の線幅は1mmである。
図6は、図5に示した平面アンテナの反射特性のシミュレーション結果および試作したサンプルを用いた測定結果を示す図である。サンプルは板厚0.2mmのFR4の片面銅張基板を用いて試作した。測定結果は、cdma2000のBC0については低域側の端で若干目標仕様を下回ったが、cdma2000のBC6およびGPS帯については十分なマージンをもって目標仕様を満足した。
図7は、本実施形態1に係る平面アンテナの作製例を模式的に示す斜視図である。図7において、平面アンテナは基板5の上の導体パターン6によって作製される。電気信号は給電線7およびコネクタ8を介して入出力される。
基板5は、好適にはガラスエポキシ材料などのプリント基板であるが、その他の樹脂材料、アクリル材料、セラミックス材料、等でもよい。導体パターン6は、好適には銅、アルミニウム、金、銀、またはそれらの合金からなる薄膜もしくは厚膜である。最も一般的には、板厚0.2〜2.0mmのFR4基板上に膜厚18〜36μmの銅箔によって作製される。給電線7は、好適には直径が1mm程度の細線同軸ケーブルが使用されるが、平行二線を用いてもよい。コネクタ8は、好適にはU.FL、W.FL、H.FL、等の小型同軸コネクタが使用されるが、SMA、N型、BNC、PC7、PC−3.5、平行二線用のコネクタを用いてもよい。コネクタを用いず、無線通信端末のアンテナ端子にハンダ等によって給電線7を直接取り付けてもよい。
本実施形態1に係る平面アンテナは、給電点1を中心として対称に構成されているので平衡信号を取り扱うことを想定したものである。しかし一般的には、無線通信端末のアンテナ端子から入出力される信号は不平衡信号であるため、基板5上の給電点のすぐ近くにチップバランを実装することにより、平衡−不平衡変換を実施してもよい。また、アンテナ性能は多少低下するが、部品コストの低減や設計の簡略化のため、バランを用いずに給電点1に不平衡信号を直接入力することも可能である。
図8は、本実施形態1に係る平面アンテナを内蔵した無線通信端末ユニットの模式図である。図8に示す無線通信端末ユニットは、筐体9の中にアンテナ基板10と無線通信端末モジュール11を収め、アンテナ基板10は無線通信端末モジュール上のアンテナ端子12と給電線を介して接合されている。アンテナ基板10上には、本実施形態1に係る平面アンテナが実装されている。筐体9は、好適にはABS樹脂等のプラスチックや、アルミケイ酸ガラス等の強化ガラスで作製される。
図9は、本実施形態1に係る平面アンテナを適用することができる無線通信端末の1例を示す機能ブロック図である。情報信号はベースバンドIC17とRFIC18の間でやり取りされ、RFIC18は各無線システムに対応した変復調を実施する。図9に示す例においては、RFIC18はcdma2000のBC0とBC6を送受信し、GPS信号を受信する。RFIC18から出力されたBC0およびBC6の送信信号は、それぞれパワーアンプ19およびパワーアンプ20によって増幅され、デュプレクサ21およびデュプレクサ22に送られる。デュプレクサ21とデュプレクサ22は、一般的にはSAWフィルタや誘電体フィルタ等の高周波フィルタを用いて構成され、FDD等の送受信信号を弁別する役割を担う。送信信号はデュプレクサ21およびデュプレクサ22を介してトリプレクサ23に送られる。トリプレクサ23は、一般的にはSAWフィルタ等の高周波フィルタやGaAsスイッチ等の高周波スイッチを用いて構成される。送信信号はトリプレクサ23を介してアンテナ24にて電波として外界に放射される。受信信号は、送信信号とは逆のパスを通る。例えばGPS信号について説明すると、アンテナ24から取り込まれたGPS信号はトリプレクサ23を介して低雑音増幅器25によって増幅され、帯域通過フィルタ26によって不要信号を除去された上でRFIC18に送られる。
<実施の形態1:まとめ>
以上のように、本実施形態1に係る平面アンテナは、平板状アンテナと線状アンテナを備え、これらアンテナが検出する電波の中心周波数F1とF2は互いに異なるように構成されている。これにより、平板状アンテナを用いて高周波数領域の広い帯域をカバーしつつ、線状アンテナを用いて低周波数領域の電波を検出することができる。
また、本実施形態1に係る平面アンテナによれば、平板状アンテナと線状アンテナを併用しているので、平板状アンテナが全ての周波数帯域をカバーする必要はない。したがって、平板状アンテナを過剰に大型とする必要がなくなり、アンテナ全体として小型に構成することができる。さらには、線状アンテナをコの字型に折り曲げて構成しているので、アンテナ全体のサイズをさらに小型化することができる。
<実施の形態2>
本発明の実施形態2では、不平衡信号を検出する平面アンテナの1例として、アンテナの一部がグランド導体に接続されている構成例を説明する。グランド導体は、平面アンテナを実装する基板の内層に形成されたグランド層などによって構成することができる。
図10は、本実施形態2に係る平面アンテナの上面図である。本実施形態2に係る平面アンテナは、給電点1、円板状導体2、コの字型線状導体3、グランド導体13を備える。円板状導体2は平板状アンテナとして構成され、コの字型線状導体3は線状アンテナとして構成されている。
給電点1の一方の端子は円板状導体2と給電線路4を介して接続され、給電点1の他方の端子はグランド導体13と接続され、コの字型線状導体3は給電線路4から分岐するように配置されている。コの字型線状導体3は、第1直線部分3−1、第2直線部分3−2、第3直線部分3−3を有する。第1直線部分3−1と第2直線部分3−2は略直角に接合され、第2直線部分3−2と第3直線部分3−3は略直角に接合され、これによりコの字型線状導体3はコの字型に構成される。
コの字型線状導体3の長さは、同線状アンテナが検出する周波数帯域の中心周波数F1における電波波長の4分の1となるように構成されている。コの字型線状導体3の長さとは、第1直線部分3−1の長さと第2直線部分3−2の長さと第3直線部分3−3の長さの合計である。すなわちコの字型線状導体3は、モノポール型のアンテナとして設計されている。
円板状導体2の円周は、同平板状アンテナが検出する周波数帯域の中心周波数F2における電波波長の2分の1となるように構成されている。ただし実施形態1と同様に、中心周波数F3がF2よりも大きい周波数帯域の電波を検出することもできる。
上述した各周波数帯域の中心周波数F1、F2、F3は、F1<F2<F3の関係にある。したがって、本実施形態2に係る平面アンテナは、これら3つの周波数帯域を検出することができるマルチバンドアンテナとして機能する。本実施形態2においては、好適には、中心周波数F1が1GHz以下の周波数帯に配置され、中心周波数F2が1GHz以上の周波数帯に配置されることにより、携帯型の無線通信端末装置に対して最適な寸法のアンテナを実現することができる。
図11は、本実施形態2に係る平面アンテナを無線通信端末モジュールと一体化した構成例を模式的に示す図である。無線通信端末モジュール14は、トランシーバIC、マイコン、PA、等を集積した部品実装部27と、本実施形態2に係る平面アンテナパターンが形成されたアンテナ部15を備える。無線通信端末モジュール14は、一般的には多層基板を用いて作製される。部品実装部27は例えば4層からなり、第2層をグランド層とする。図10に示すグランド導体13は、図11においては部品実装部27のグランド層により代用される。アンテナ部15は例えば4層基板の第1層上に形成され、第2〜4層は完全に除去される。アンテナ部15の給電点は、部品実装部27のアンテナ端子と直接接続することができる。図11のように平面アンテナを無線通信端末モジュールと一体化することにより、小型化、低コスト化を実現することができる。
本実施形態2において、グランド導体13は四角形としたが、グランド導体13の形状はこれに限られるものではない。例えば台形などの形状であってもよい。以下に説明する実施形態3においても同様である。
<実施の形態3>
図12は、本発明の実施形態3に係る平面アンテナの上面図である。本実施形態3に係る平面アンテナは、給電点1、円板状導体2、第1コの字型線状導体3a、第2コの字型線状導体3b、グランド導体13を備える。円板状導体2は平板状アンテナとして構成され、第1コの字型線状導体3aと第2コの字型線状導体3bは線状アンテナとして構成されている。
給電点1の一方の端子は円板状導体2と給電線路4を介して接続され、給電点1の他方の端子はグランド導体13と接続されている。第1コの字型線状導体3aは、給電線路4から分岐するように配置されている。第2コの字型導体3bは、円板状導体2のうち給電線路4が接続された点から最も放れた点において、円板状導体2と接続されている。
第1コの字型線状導体3aは、第1直線部分3a−1、第2直線部分3a−2、第3直線部分3a−3を有する。第1直線部分3a−1と第2直線部分3a−2は略直角に接合され、第2直線部分3a−2と第3直線部分3a−3は略直角に接合され、これにより第1コの字型線状導体3aはコの字型に形成されている。第2コの字型線状導体3bは、第1直線部分3b−1、第2直線部分3b−2、第3直線部分3b−3を有する。第1直線部分3b−1と第2直線部分3b−2は略直角に接合され、第2直線部分3b−2と第3直線部分3b−3は略直角に接合され、これにより第2コの字型線状導体3bはコの字型に形成されている。
第1コの字型線状導体3aの長さは、同線状アンテナが検出する周波数帯域の中心周波数F1Uにおける電波波長の4分の1となるように構成されている。第2コの字型線状導体3bの長さは、同線状アンテナが検出する周波数帯域の中心周波数F1Lにおける電波波長の4分の1となるように構成されている。第1コの字型線状導体3aの長さとは、第1直線部分3a−1の長さと第2直線部分3a−2の長さと第3直線部分3a−3の長さの合計である。第2コの字型線状導体3bの長さとは、第1直線部分3b−1の長さと第2直線部分3b−2の長さと第3直線部分3b−3の長さの合計である。
円板状導体2の円周は、同平板状アンテナが検出する周波数帯域の中心周波数F2における電波波長の2分の1となるように構成されている。ただし実施形態1と同様に、中心周波数F3がF2よりも大きい周波数帯域の電波を検出することもできる。
上述した各周波数帯域の中心周波数F1U、F1L、F2、F3は、F1L<F1U<<F2<F3の関係にある。したがって、本実施形態3に係る平面アンテナは、これら4つの周波数帯域を検出することができるマルチバンドアンテナとして機能する。本実施形態3においては、第1コの字型線状導体3aの長さと第2コの字型線状導体3bの長さが互いに異なるようにすることにより、各線状アンテナが互いに異なる周波数帯域に対応する。これにより、アンテナの動作周波数を広帯域化することができる。
本実施形態3においては、好適には、中心周波数F1Uが1GHz以下の周波数帯に配置され、中心周波数F2が1GHz以上の周波数帯に配置されることにより、携帯型の無線通信端末装置に対して最適な寸法の平面アンテナを実現することができる。
図13と図14は、本実施形態3に係る平面アンテナの具体的な設計事例を示す。本設計事例においては、cdma2000のBC0(825−875MHz)とBC6(1920−2130MHz)およびGPS帯(1575MHz)を動作周波数帯域とし、反射減衰量が9.5dB以上となることを目標仕様とした。
図13は、本実施形態3に係る平面アンテナの設計レイアウト図面である。円板状導体2の直径は29mm、第1コの字型線状導体3aの長さと線幅はそれぞれ74mmと1mm、第2コの字型線状導体3bの長さと線幅はそれぞれ97mmと1mmである。
図14は、図13に示した平面アンテナの反射特性のシミュレーション結果および試作したサンプルの測定結果を示す図である。サンプルは板厚2.0mmのアクリル板に銅箔テープを貼り付けて試作した。シミュレーション結果と測定結果はともに3つの周波数帯域の全てに対して目標仕様を満足した。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることもできる。また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることもできる。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成を追加・削除・置換することもできる。例えば、以上の実施形態1〜3においてミリ波通信用途の平面アンテナを作製する場合は、半導体基板上に成膜プロセスやフォトリソグラフィー技術を用いてアンテナパターンを形成することもできる。
1:給電点、2:円板状導体、3:コの字型線状導体、4:給電線路、13:グランド導体。

Claims (9)

  1. 平板状アンテナと、
    前記平板状アンテナと電気的に接続された線状アンテナと、
    を備え、
    前記平板状アンテナと前記線状アンテナは、検出する周波数帯域の中心周波数が互いに異なるように構成されており、
    前記線状アンテナは、前記平板状アンテナの外周のうち少なくとも一部を囲むコの字型に形成されている
    ことを特徴とする平面アンテナ。
  2. 前記線状アンテナは、前記平板状アンテナに電力を供給する給電線から分岐する線形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の平面アンテナ。
  3. 前記平板状アンテナは、円板状に形成されており、
    前記線状アンテナの前記線形状に沿った全長は、前記線状アンテナが検出する周波数帯域の中心周波数における検出電波の4分の1波長となるように構成され、
    前記平板状アンテナの円周は、前記平板状アンテナが検出する周波数帯域の中心周波数における検出電波の2分の1波長となるように構成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の平面アンテナ。
  4. 前記平面アンテナは、
    前記給電線を介して前記平板状アンテナと電気的に接続された円板状の第2平板アンテナと、
    前記給電線から分岐する線形状の第2線状アンテナと、
    を備え、
    前記線状アンテナおよび前記第2線状アンテナは、前記平板状アンテナと前記第2平板状アンテナの間において、それぞれ前記給電線から分岐しており、
    前記第2線状アンテナの前記線形状に沿った全長は、前記第2線状アンテナが検出する周波数帯域の中心周波数における検出電波の4分の1波長となるように構成され、
    前記第2平板状アンテナの円周は、前記第2平板状アンテナが検出する周波数帯域の中心周波数における検出電波の2分の1波長となるように構成されている
    ことを特徴とする請求項3記載の平面アンテナ。
  5. 前記平面アンテナは、前記給電線を介して前記平板状アンテナと電気的に接続されたグランド導体を備え、
    前記線状アンテナは、前記平板状アンテナと前記グランド導体の間において、前記給電線から分岐している
    ことを特徴とする請求項3記載の平面アンテナ。
  6. 前記平面アンテナは、前記平板状アンテナ上であって前記給電線と前記平板状アンテナの接点から最も離れた部位において前記平板状アンテナと接続された線形状の第2線状アンテナを備え、
    前記第2線状アンテナの前記線形状に沿った全長は、前記第2線状アンテナが検出する周波数帯域の中心周波数における検出電波の4分の1波長となるように構成され、
    前記線状アンテナが検出する周波数帯域の中心周波数と、前記第2線状アンテナが検出する周波数帯域の中心周波数は、互いに異なるように構成されている
    ことを特徴とする請求項3記載の平面アンテナ。
  7. 前記平面アンテナは、前記給電線を介して前記平板状アンテナと電気的に接続されたグランド導体を備え、
    前記線状アンテナは、前記平板状アンテナと前記グランド導体の間において、前記給電線から分岐している
    ことを特徴とする請求項6記載の平面アンテナ。
  8. 平板状アンテナと、
    前記平板状アンテナと電気的に接続された線状アンテナと、
    を備えた平面アンテナであって、
    前記平板状アンテナと前記線状アンテナは、検出する周波数帯域の中心周波数が互いに異なるように構成されており、
    前記線状アンテナは、前記平板状アンテナに電力を供給する給電線から分岐する線形状に形成されており、
    前記平板状アンテナは、円板状に形成されており、
    前記線状アンテナの前記線形状に沿った全長は、前記線状アンテナが検出する周波数帯域の中心周波数における検出電波の4分の1波長となるように構成され、
    前記平板状アンテナの円周は、前記平板状アンテナが検出する周波数帯域の中心周波数における検出電波の2分の1波長となるように構成されており、
    前記平面アンテナはさらに、
    前記給電線を介して前記平板状アンテナと電気的に接続された円板状の第2平板状アンテナと、
    前記給電線から分岐する線形状の第2線状アンテナと、
    を備え、
    前記線状アンテナおよび前記第2線状アンテナは、前記平板状アンテナと前記第2平板状アンテナの間において、それぞれ前記給電線から分岐しており、
    前記第2線状アンテナの前記線形状に沿った全長は、前記第2線状アンテナが検出する周波数帯域の中心周波数における検出電波の4分の1波長となるように構成され、
    前記第2平板状アンテナの円周は、前記第2平板状アンテナが検出する周波数帯域の中心周波数における検出電波の2分の1波長となるように構成されている
    ことを特徴とする平面アンテナ。
  9. 前記中心周波数は1GHz以下の周波数帯に配置されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項記載の平面アンテナ。
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