JP5947001B2 - 通信装置 - Google Patents
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Description
また、通信処理の宛先となる通信装置の現在の通信可否などの状態を示すプレゼンス情報を、SIPを利用して事前に取得するプレゼンス機能を有する通信装置が知られている(例えば特許文献1参照)。具体的に、この種の通信装置では、アドレス帳等に登録された全ての宛先についてプレゼンス情報が常に監視される。これにより、この通信装置では、アドレス帳等から宛先を選択するための表示画面に該宛先についての前記プレゼンス情報を表示することができる。
具体的に、通信装置がネットワークに接続された他の通信装置各々に直接要求してプレゼンス情報を受信するシステム構成であれば、数千件の通信装置との間で個別にプレゼンス情報の要求及び受信のための通信処理が実行されることになる。このような通信処理は、通信装置において大きな負荷となり、該通信装置の起動時のパフォーマンスを低下させることになる。
また、ネットワークに接続された複数の通信装置のプレゼンス情報を管理するプレゼンスサーバを用いるシステム構成であれば、通信装置はそのプレゼンスサーバとの間で数千件のプレゼンス情報の要求及び受信のための通信処理を実行する。この場合、通信処理の相手はプレゼンスサーバのみとなるが、数千件分のプレゼンス情報の要求及び受信が行われることに変わりはない。さらに、この通信処理がプレゼンスサーバに集中的な処理負荷を与えることも問題である。
従って、本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、起動時におけるプレゼンス情報の取得に関する処理負荷を軽減することのできる通信装置を提供することにある。
本発明によれば、当該通信装置の起動時に、前記宛先記憶手段に記憶されている前記宛先のうち前記一部の宛先のみについて前記プレゼンス情報が取得され、残りの前記宛先についての前記プレゼンス情報は取得されない。従って、当該通信装置の起動時における前記プレゼンス情報の取得に関する処理負荷を軽減することができる。また、当該通信装置が、複数の通信装置の前記プレゼンス情報を管理するプレゼンスサーバから前記プレゼンス情報を取得するシステム構成で用いられる場合には、該プレゼンスサーバに集中的な処理負荷を与えることを防止することが可能である。
具体的に、前記宛先記憶手段に記憶されている前記宛先を1画面に予め定められた件数ずつ表示する宛先表示手段を備える構成では、前記宛先表示手段によって最初の表示画面に表示されることを前記特定条件とすることが考えられる。また、前記特定条件は、前記宛先表示手段によって最初の表示画面及び該表示画面に連続する予め定められた数の表示画面のいずれかに表示されることであってもよい。
このように前記宛先表示手段によって表示される可能性の高い前記宛先を特定し、該宛先のみについて前記プレゼンス情報を取得すれば、当該通信装置の起動時の処理負荷を軽減すると共に、前記宛先表示手段により最初に表示される前記表示画面やその前後の前記表示画面に前記プレゼンス情報を迅速に表示させることができる。特に、前記最初の表示画面の前後の数ページの表示画面に表示される前記宛先についての前記プレゼンス情報を取得する構成では、前記表示画面の画面遷移をスムーズに行うことが可能である。
このように前記表示画面の遷移に伴って該遷移後の表示画面に表示される宛先について前記プレゼンス情報を取得すれば、当該通信装置の起動時の処理負荷を軽減すると共に、必要な前記プレゼンス情報を適宜取得することができる。
ここで、前記情報取得手段は、前記宛先について前記プレゼンス情報の監視を開始することにより該宛先についての前記プレゼンス情報を継続して取得するものであることが考えられる。この場合、前記情報取得手段は、前記プレゼンス情報の監視が開始された宛先のうち、前記宛先表示手段による表示画面の遷移により表示されなくなった宛先について前記プレゼンス情報の監視を停止するものであることが考えられる。また、前記情報取得手段は、前記プレゼンス情報の監視が開始された宛先のうち、前記宛先表示手段による表示画面の遷移により該遷移後の表示画面及び該表示画面に連続する予め定められた数の表示画面のいずれにも表示されなくなった宛先について前記プレゼンス情報の監視を停止するものであることも考えられる。
これにより、前記プレゼンス情報の無駄な監視を防止することができ、当該通信装置の処理負荷を軽減することができる。
これにより、当該通信装置の起動時には、実際に前記使用頻度若しくは前記表示頻度が高い宛先、又は前記優先順位が高い宛先のみについて前記プレゼンス情報が取得される。従って、当該通信装置の起動時の処理負荷を軽減すると共に、前記使用頻度、前記表示頻度又は前記優先順位が高い宛先の前記プレゼンス情報を迅速に表示させることが可能である。
また、前記情報取得手段は、前記宛先について前記プレゼンス情報の監視を開始することにより該宛先についての前記プレゼンス情報を継続して取得するものであることが考えられる。この場合、前記情報取得手段は、前記プレゼンス情報の監視が開始された宛先のうち前記特定条件を満たさなくなった前記宛先について前記プレゼンス情報の監視を停止するものであることが考えられる。
これにより、前記プレゼンス情報の無駄な監視を防止することができ、当該通信装置の処理負荷を軽減することができる。
なお、前記情報取得手段は、SIP(Session Initiation Protocol)に従って前記プレゼンス情報を取得するものであることが考えられる。これにより、前記通信装置は、SIPの「SUBSCRIBE」、「NOTIFY」などの既定のコマンドを利用して容易に前記プレゼンス情報の監視が可能となる。
まず、図1を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る複合機Xの概略構成について説明する。ここに、図1は本発明の実施の形態に係る複合機Xの概略構成を示す図であって、(a)は正面模式断面図、(b)は(a)におけるA−A矢視図である。
なお、前記複合機Xは本発明に係る通信装置の一例に過ぎず、通信機能を有するプリンタ装置、スキャナ装置、ファクシミリ装置、固定電話、携帯電話(携帯端末)、パーソナルコンピュータ、各種家電製品なども本発明の通信装置に該当する。
前記制御部1は、CPU、ROM及びRAMなどを有している。前記制御部1は、前記ROMに格納された制御プログラムに従った処理を前記CPUで実行することにより当該複合機Xを統括的に制御する。なお、前記制御部1は集積回路(ASIC)などの電子回路で構成されたものであってもよい。
前記操作表示部2は、当該複合機Xにおける各種の情報を表示する液晶ディスプレイや、ユーザによる入力操作が行われるタッチパネル及び各種操作キー等を有している。
まず、前記帯電装置52によって前記感光体ドラム51が所定の電位に一様に帯電される。次に、不図示のレーザスキャナユニット(LSU)により前記感光体ドラム51の表面に画像データに基づく光が照射される。これにより、前記感光体ドラム51の表面に静電潜像が形成される。そして、前記感光体ドラム51上の静電潜像は前記現像装置53によってトナー像として現像(可視像化)される。続いて、前記感光体ドラム51に形成されたトナー像は前記転写ローラ55によって用紙に転写される。その後、用紙に転写されたトナー像は、その用紙が前記定着ローラ57及び前記加圧ローラ58の間を通過して排出される際に前記定着ローラ57で加熱されて溶融定着する。なお、前記感光体ドラム51の電位は前記除電装置56で除電される。
図2に示すように、前記複合機Xは、前記制御部1、前記操作表示部2、前記画像読取部3及び前記画像形成部5の他に、当該複合機Xの通信処理の相手として予め複数の通信装置の宛先が記憶される宛先記憶部7と、当該複合機XをインターネットNに接続するための通信I/F(インターフェース)8とを備えている。
前記宛先記憶部7は、前記宛先を記憶するハードディスク又は半導体メモリなどの記憶装置であり、宛先記憶手段の一例である。前記宛先は、例えばSIPアドレス、IPアドレス、MACアドレス、URL、メールアドレス、FAX番号、電話番号などの情報である。
さらに、前記制御部1は、前記複合機Xにおいて過去に行われた通信処理の宛先を通信履歴として前記宛先記憶部7に記憶して管理する通信履歴管理機能を有している。前記通信履歴として記憶されている宛先は、例えば前記ワンタッチダイヤルと同様に前記操作表示部2の前記通信初期画面に表示される。
また、前記アドレス帳キー211は、前記宛先記憶部7に記憶されている前記アドレス帳を表示させるためのタッチキーである。前記スクロールキー212〜215は、前記ワンタッチ表示部21A及び前記履歴表示部21Bに表示される宛先をスクロールさせるためのタッチキーである。そして、前記制御部1は、前記操作表示部2の前記タッチパネル21に表示された各種のタッチキーの操作に応じて、そのタッチキーに対応する処理を実行する。
また、前記制御部1は、前記スクロールキー212〜215の操作に応じて、前記ワンタッチ表示部21A及び前記履歴表示部21Bに表示される宛先をスクロールさせ、その前後の宛先を表示させる。このスクロール表示も本発明における画面遷移の一例である。
そして、前記制御部1は、前記ワンタッチ表示部21A、前記履歴表示部21B、又は前記アドレス帳表示画面で前記タッチパネル21に表示される宛先のタッチキーが操作されると、そのタッチキーに対応する宛先を通信処理の相手として設定する。
具体的に、前記制御部1は、前記プレゼンスサーバZとの間でSIPに従った通信処理を実行することにより、該プレゼンスサーバZから前記他の通信装置のプレゼンス情報を取得する。なお、前記制御部1が、前記複合機Y1などの他の通信装置との間でSIPに従った通信処理を実行することにより、該他の通信装置から前記プレゼンス情報を直接取得する構成も他の実施例として考えられる。なお、前記複合機Xは、SIPに限らず前記プレゼンス情報の取得が可能な他の通信プロトコルに従って通信処理を実行するものであってもよい。
まず、前記複合機Xは、前記複合機Y1のプレゼンス情報の監視開始を要求する「SUBSCRIBE」を前記プレゼンスサーバZに通知する。なお、「SUBSCRIBE」には、プレゼンス情報の監視対象となる宛先(ここでは複合機Y1のアドレス等)が記載されるToヘッダー、及びプレゼンス情報の監視の有効期間(例えば3600(s)など)を示すEXPIREフィールドが含まれる。
前記プレゼンスサーバZは、前記複合機Xから「SUBSCRIBE」を受信すると、該複合機Xに「200 OK」を通知する。続いて、前記プレゼンスサーバZは、前記複合機Y1のプレゼンス情報が記された「NOTIFY」を前記複合機Xに通知する。例えば、前記複合機Y1の電源がOFFである場合は通信不可(オフライン)である旨が「NOTIFY」によって通知される。これに対し、前記複合機Xは、前記プレゼンスサーバZに「200 OK」を通知する。
前記複合機Y1は、前記プレゼンスサーバZから「SUBSCRIBE」を受信すると、該プレゼンスサーバZに「200 OK」を通知する。続いて、前記複合機Y1は、該複合機Y1のプレゼンス情報が記された「NOTIFY」を前記プレゼンスサーバZに通知する。そして、前記プレゼンスサーバZは、前記複合機Y1のプレゼンス情報が記された「NOTIFY」を前記複合機Xに通知する。これに対し、前記複合機Xは、前記プレゼンスサーバZに「200 OK」を通知する。
しかしながら、前記複合機Xの起動時に、全ての宛先に対応する他の通信装置のプレゼンス情報を取得すると、その取得処理が前記制御部1にとって大きな負荷となり、前記複合機Xの起動時のパフォーマンスが悪くなるという問題が生じる。この問題は、前記宛先記憶部7に記憶されている宛先の件数が多くなるほど顕著に現れる。
以下、図5のフローチャートを参照しつつ、前記制御部1により実行されるプレゼンス情報取得処理の手順の一例について説明する。ここに、図中のS1、S2、…は処理手順(ステップ)の番号を表している。なお、当該プレゼンス情報取得処理は、前記複合機Xの電源がONになったとき、又は前記複合機Xが省電力モード(スリープモード)から復帰したときなど、該複合機Xが通信可能状態となる起動時に実行される。また、以下では説明の便宜上、前記宛先に対応する通信装置のプレゼンス情報を前記宛先についてのプレゼンス情報という。
まず、ステップS1において、前記制御部1は、前記宛先記憶部7に記憶されている宛先のうち前記タッチパネル21の前記通信初期画面(図3参照)に表示される一部の宛先を特定する。これは、前記通信初期画面に表示される宛先は表示される頻度が高く、該宛先についてのプレゼンス情報の表示も高い頻度で必要になるためである。
例えば、図3に示した前記通信初期画面では、前記ワンタッチ表示部21Aに表示される10件のワンタッチダイヤルの宛先と、前記履歴表示部21Bに表示される通信履歴の3件の宛先との合計13件の宛先が表示される。この場合、当該ステップS1では、前記制御部1によりその13件の宛先が特定される。なお、例えば前記パソコンP1から前記複合機Xの前記宛先記憶部7に記憶されているアドレス帳が参照可能な構成であれば、前記制御部1は、前記ステップS1において前記パソコンP1によって参照されるアドレス帳の1画面目の宛先も特定対象とすることが考えられる。
ステップS2において、前記制御部1は、前記ステップS1により特定された前記宛先のみについてプレゼンス情報の監視を開始する。具体的に、前記制御部1は、図4に示したシーケンス処理により、前記ステップS1で特定された宛先を監視対象として設定した「SUBSCRIBE」をその宛先の数だけ前記プレゼンスサーバZに通知する。これにより、前記制御部1は、前記ステップS1で特定された宛先のみについてのプレゼンス情報を前記プレゼンスサーバZから取得する。
このように、前記制御部1は、前記複合機Xの起動時に、前記宛先記憶部7に記憶されている宛先のうち前記ステップS1で特定された一部の宛先のみについてプレゼンス情報を取得する。そのため、前記複合機Xの起動時に前記宛先記憶部7に記憶されている全ての宛先についてプレゼンス情報を取得する場合に比べて処理負荷を軽減することができ、該複合機Xの起動時のパフォーマンス低下を防止することができる。
そして、前記複合機Xの起動後、前記制御部1は、前記通信初期画面の表示の要否を判断する。例えば、前記制御部1は、前記操作表示部2のタッチパネル21の「Destination」キーが操作された場合に前記通信初期画面の表示が必要であると判断する。また、前記複合機Xの電源がONとなったときに前記タッチパネル21に前記通信初期画面が表示される構成では、該複合機Xの電源がONとなった場合に前記通信初期画面の表示が必要であると判断する。ここで、前記通信初期画面の表示が必要であると判断されると(S3のYes側)、前記制御部1は処理をステップS4に移行させる。
ステップS4では、前記制御部1は、前記操作表示部2の前記タッチパネル21に前記通信初期画面を表示させる。このとき、前記通信初期画面に表示される前記宛先についてのプレゼンス情報の監視は前記ステップS2で開始されている。そのため、前記制御部1は、前記通信初期画面において、前記宛先記憶部7に記憶されている宛先各々を該宛先についてのプレゼンス情報と共に表示させることが可能である。
ここに、前記プレゼンス情報の表示手法は特に限定されず、例えば宛先の近傍に通信可否の状態を示す「オンライン」、「オフライン」を表示させることや、その他の記号や図形でその旨を表示させることが考えられる。また、前記制御部1が、前記宛先が選択されたときに該宛先に対応するプレゼンス情報を前記タッチパネル21に表示させることも他の実施例として考えられる。なお、前記プレゼンス情報が全て取得されていない場合には、前記制御部1は、前記宛先のみを表示させた後、該宛先についてのプレゼンス情報が取得される度にそのプレゼンス情報を追加して表示させることが考えられる。
その後、前記制御部1は、前記タッチパネル21の前記表示画面を遷移させる必要が生じたか否かを判断する。具体的に、前記制御部1は、前記アドレス帳キー211が操作された場合又は前記スクロールキー212〜215が操作された場合に前記表示画面を遷移させる必要が生じたと判断する。なお、例えば前記パソコンP1(図2参照)が前記複合機Xの前記宛先記憶部7に記憶されているアドレス帳を参照可能な構成であれば、前記制御部1は、前記パソコンP1によって参照されているアドレス帳のページが変更されたか否かについても判断することが考えられる。
ここで、前記表示画面を遷移させる必要がないと判断されると(S5のNo側)、処理は後述のステップS9に移行する。一方、前記表示画面を遷移させる必要が生じたと判断されると(S5のYes側)、処理はステップS6に移行する。
ステップS6において、前記制御部1は、前記タッチパネル21の前記表示画面の遷移後に表示される宛先を特定する。
例えば、前記アドレス帳キー211が操作されると、前記タッチパネル21の表示画面は前記アドレス帳表示画面に切り替えられ、前記アドレス帳の1ページ目が表示される。この場合、前記ステップS6では、前記アドレス帳の1ページ目に表示される宛先が前記制御部1により特定される。
また、前記スクロールキー212〜215が操作されると、前記タッチパネル21の前記ワンタッチ表示部21A又は前記履歴表示部21Bに表示される宛先がスクロールされて表示画面が遷移する。このように表示画面の内容が変更された場合、前記ステップS6では、前記スクロール後に前記タッチパネル21に表示される宛先が前記制御部1により特定される。
次に、ステップS7において、前記制御部1は、前記ステップS6で特定された宛先についてのプレゼンス情報の監視を開始し、該宛先についてのプレゼンス情報を取得する。
そして、ステップS8において、前記制御部1は、前記タッチパネル21の表示画面を次の表示画面に遷移させる。このとき、前記制御部1は、遷移後の表示画面に表示される宛先を、該宛先に対応するプレゼンス情報と共に表示させる。もちろん、前記ステップS4と同様に、前記宛先が選択されたときに該宛先にプレゼンス情報を表示させることや、先に前記タッチパネル21の表示画面を次の表示画面に遷移させて宛先を表示させた後、前記プレゼンス情報の取得が終了した宛先から順に該プレゼンス情報を追加して表示させることも考えられる。
ステップS9において、前記制御部1は、前記タッチパネル21において前記宛先を選択するための表示画面の表示が終了するまでの間(S9のNo側)、前記ステップS5以降の処理を繰り返し実行する。例えば、前記制御部1は、前記タッチパネル21の操作により通信処理の宛先が設定された場合に前記宛先を選択するための表示画面の表示を終了する。そして、前記タッチパネル21において前記宛先を選択するための表示画面の表示が終了されると(S9のYes側)、前記制御部1は処理をステップS10に移行させる。
ステップS10において、前記制御部1は、前記タッチパネル21の前記通信初期画面に表示される宛先以外の宛先についてのプレゼンス情報の監視を停止させる。即ち、前記制御部1は、前記通信初期画面に表示されるという特定条件を満たさなくなった宛先があればその宛先についてのプレゼンス情報の監視を停止する。これにより、前記複合機X及び前記プレゼンスサーバZにおける無駄なプレゼンス情報の授受を防止することができ、双方の処理負荷を軽減することができる。具体的に、前記制御部1は、監視を停止する宛先をToヘッダーに設定し、EXPIREフィールドを「0」に設定した「SUBSCRIBE」を前記プレゼンスサーバZに通知する。その後、前記制御部1は前記ステップS3以降の処理を繰り返す。
一方、前記制御部1が、前記ステップS1において前記通信初期画面及びその通信初期画面に連続する予め定められた所定ページ数の表示画面に表示される宛先を特定することも考えられる。また、同様に、前記制御部1は、前記ステップS6において前記遷移後の表示画面及びその遷移後の表示画面に連続する予め定められた所定ページ数の表示画面に表示される宛先を特定することが考えられる。これらの場合、前記制御部1は、前記タッチパネル21に表示される表示画面の前後の数ページに表示される宛先についても余分にプレゼンス情報を取得する。従って、前記タッチパネル21の画面遷移時に該遷移後の表示画面に表示される宛先についてのプレゼンス情報を迅速に表示させることができ、表示画面の遷移をスムーズに行うことができる。
そこで、前記ステップS7において、前記制御部1は、前記操作表示部2の表示画面の遷移により表示されなくなった前の表示画面に表示される宛先に対応するプレゼンス情報の監視を停止させることが考えられる。なお、監視の停止手法は前記ステップS10と同様である。また、前記タッチパネル21に表示される表示画面の前後の数ページに表示される宛先についても余分にプレゼンス情報が取得される構成では、前記制御部1は、前記操作表示部2の表示画面の遷移により該遷移後の表示画面及び該表示画面に連続する予め定められた数ページの表示画面のいずれにも表示されなくなった宛先について前記プレゼンス情報の監視を停止させることが考えられる。
これにより、前記複合機X及び前記プレゼンスサーバZにおける無駄なプレゼンス情報の授受を防止することができ、双方の処理負荷を軽減することができる。なお、例えば前記パソコンP1から前記複合機Xの前記宛先記憶部7に記憶されているアドレス帳が参照可能な構成であれば、前記制御部1は、前記パソコンP1によって参照されているアドレス帳の宛先については前記プレゼンス情報の監視を継続することが考えられる。
また、本実施例1に係る前記複合機Xにおいて、前記制御部1は、前記宛先記憶部7に記憶されている宛先各々について、前記複合機Xで実行される通信処理の宛先として使用された使用頻度を記憶する使用頻度管理機能を有するものとする。
まず、ステップS11において、前記制御部1は、前記宛先記憶部7に記憶されている宛先のうち前記使用頻度が予め定められた高頻度以上である宛先を特定する。ここに、前記特定処理を実行するときの前記制御部1が宛先特定手段に相当する。例えば、前記高頻度は、前記宛先記憶部7に記憶されている宛先のうち前記使用頻度が高い上位数件の宛先である。
続いて、ステップS12において、前記制御部1は、前記ステップS11で特定された宛先のみについてプレゼンス情報の監視を開始する。このように、前記制御部1は、前記複合機Xの起動時に、前記宛先記憶部7に記憶されている宛先のうち前記ステップS1で特定された一部の宛先のみについてプレゼンス情報を取得する。そのため、前記複合機Xの起動時に前記宛先記憶部7に記憶されている全ての宛先についてプレゼンス情報を取得する場合に比べてその取得に係る処理負荷を軽減することができ、該複合機Xの起動時のパフォーマンス低下を防止することができる。
そして、前記複合機Xの起動後、前記制御部1は、前記操作表示部2の操作入力により通信処理の宛先を設定するための表示画面の表示が要求されると(S13のYes側)、前記制御部1は処理をステップS14に移行させる。
ステップS14では、前記制御部1は、前記操作表示部2の前記タッチパネル21に通信処理の宛先を設定するための表示画面を表示させる。例えば、前記ステップS14では、前記通信初期画面(図3参照)が表示される。また、前記ステップS14では、前記制御部1は、前記操作表示部2の操作入力に応じて前記タッチパネル21に表示される表示画面を遷移させ、前記宛先記憶部7に記憶されている各種の宛先を表示させる。このとき、前記制御部1は、前記タッチパネル21に表示される宛先のうち前記ステップS11で特定された宛先についてのプレゼンス情報を監視している。そのため、前記制御部1は、前記ステップS14において、前記宛先記憶部7に記憶されている宛先各々を表示させる際、前記ステップS11で特定された宛先については前記プレゼンス情報を表示させる。
一方、ステップS15において、前記制御部1は、前記宛先記憶部7に記憶されている宛先のうち前記ステップS11で特定されなかった残りの宛先、即ち使用頻度の低い宛先が選択されたか否かを判断する。
ここで、残りの宛先が選択されたと判断されると(S15のYes側)、処理はステップS16に移行する。一方、残りの宛先が選択された場合でなければ(S15のNo側)、処理は後述のステップS18に移行する。
ステップS16において、前記制御部1は、前記ステップS15で選択された宛先についてプレゼンス情報の監視を開始することにより、該宛先についてのプレゼンス情報を取得する。
そして、ステップS17において、前記制御部1は、前記ステップS15で選択された宛先を、前記ステップS16により前記プレゼンスサーバZから取得されたプレゼンス情報と共に前記操作表示部2に表示させる。
その後、ステップS18において、前記制御部1は、前記タッチパネル21において前記宛先を選択するための表示画面の表示が終了するまでの間(S18のNo側)、前記ステップS14以降の処理を繰り返し実行する。そして、前記制御部1は、前記タッチパネル21の操作により通信処理の宛先が設定された場合など、前記タッチパネル21において前記宛先を選択するための表示画面の表示が終了すると(S18のYes側)、処理をステップS19に移行させる。
ステップS19において、前記制御部1は、前記プレゼンス情報の監視対象となっている宛先のうち前記使用頻度が前記高頻度未満である宛先についてのプレゼンス情報の監視を停止させる。即ち、前記制御部1は、前記使用頻度が前記高頻度以上であるという特定条件を満たさなくなった宛先があればその宛先についてのプレゼント情報の監視を停止する。これにより、前記複合機X及び前記プレゼンスサーバZにおける無駄なプレゼンス情報の授受を防止することができ、双方の処理負荷を軽減することができる。その後、前記制御部1は前記ステップS13以降の処理を繰り返す。
なお、本実施例1では、前記ステップS11における特定条件を、使用頻度が予め定められた高頻度以上であることとしているが、使用頻度に代えて前記タッチパネル21への表示頻度を用いることも考えられる。
また、例えば前記宛先記憶部7に記憶されている宛先について予め優先順位が定められており、前記制御部1が、前記ステップS11において、前記優先順位が予め定められた高順位以上である宛先を特定することも他の実施例として考えられる。これにより、前記複合機Xのユーザの好みに合わせた使用を行うことが可能となる。
具体的には、前記制御部1が、前記複合機Xの起動時は、前記宛先記憶部7に記憶されている宛先のうち前記使用頻度の高い宛先のみについてプレゼンス情報の監視(取得)を開始し、その後、前記複合機Xの処理の空き時間(アイドルタイム)において残りの宛先についてのプレゼンス情報の監視を徐々に開始することが考えられる。これにより、前記複合機Xでは、当該複合機Xの処理負荷の一時的な増大を防止しつつ、前記宛先記憶部7に記憶されている全ての宛先についてのプレゼンス情報を取得することができる。
なお、このような構成は、前記実施の形態についても適用可能である。即ち、前記実施の形態において、前記制御部1が、前記複合機Xの起動時は、前記宛先記憶部7に記憶されている宛先のうち前記通信初期画面に表示される宛先のみについてプレゼンス情報の監視(取得)を開始し、その後、前記複合機Xの処理の空き時間(アイドルタイム)において残りの宛先についてのプレゼンス情報の監視を徐々に開始することが考えられる。また、前記実施の形態における前記ステップS5〜S8のように、表示画面の遷移時に該遷移後に表示される宛先についてのプレゼンス情報を取得せず、前記複合機Xの処理の空き時間のみに残りの宛先についてのプレゼンス情報を取得することが考えられる。もちろん、この場合でも、実際に宛先が選択された場合には、該宛先についてはプレゼンス情報を取得することが考えられる。
2 :操作表示部
21:タッチパネル
21A:ワンタッチ表示部
21B:履歴表示部
211:アドレス帳キー
212〜215:スクロールキー
22:操作部
3 :ADF
4 :画像読取部
40:コンタクトガラス
41:露光装置
42〜44:導光ミラー
45:光学レンズ
46:CCD
5 :画像形成部
51:感光体ドラム
52:帯電装置
53:現像装置
54:トナーコンテナ
55:転写ローラ
56:除電装置
57:定着ローラ
58:加圧ローラ
6 :給紙カセット
7 :宛先記憶部
8 :通信I/F
N :インターネット
P1、P2:パーソナルコンピュータ
S1、S2、…:処理手順(ステップ)番号
X、Y1、Y2:複合機(通信装置の一例)
Z :プレゼンスサーバ
Claims (5)
- 複数の宛先が記憶される宛先記憶手段と、前記宛先に対応する他の通信装置の現在の状態を示すプレゼンス情報を取得する情報取得手段と、を備えてなる通信装置であって、
前記情報取得手段は、当該通信装置の起動時に、前記宛先記憶手段に記憶されている前記宛先のうち予め定められた特定条件を満たす一部の宛先のみについて前記プレゼンス情報を取得するものであり、前記一部の宛先についての前記プレゼンス情報の取得後に、前記宛先記憶手段に記憶されている前記宛先のうち当該通信装置の起動時に取得されなかった残りの宛先についての前記プレゼンス情報を当該通信装置の起動中における処理の空き時間に取得するものであることを特徴とする通信装置。 - 前記宛先記憶手段に記憶されている前記宛先を1画面に予め定められた件数ずつ表示する宛先表示手段を更に備えてなり、
前記特定条件は、前記宛先表示手段によって最初の表示画面に表示されること、又は、前記宛先表示手段によって最初の表示画面及び該表示画面に連続する予め定められた数の表示画面のいずれかに表示されることである請求項1に記載の通信装置。 - 前記情報取得手段は、当該通信装置の起動後、前記宛先表示手段による表示画面の遷移時に、該遷移後の表示画面に表示される宛先、又は、該遷移後の表示画面及び該表示画面に連続する予め定められた数の表示画面のいずれかに表示される宛先について前記プレゼンス情報を取得するものである請求項2に記載の通信装置。
- 複数の宛先が記憶される宛先記憶手段と、前記宛先に対応する他の通信装置の現在の状態を示すプレゼンス情報を取得する情報取得手段と、を備えてなる通信装置であって、
前記情報取得手段は、当該通信装置の起動時に、前記宛先記憶手段に記憶されている前記宛先のうち当該通信装置で実行される通信処理の宛先として使用された使用頻度が予め定められた高頻度以上であるという特定条件を満たす一部の宛先のみについて前記プレゼンス情報の監視を開始することにより前記プレゼンス情報を継続して取得し、当該通信装置の起動後であって前記通信処理の宛先が設定された後にその宛先の設定に用いられた表示画面の表示が終了したことを条件に、前記プレゼンス情報の監視が開始された宛先のうち前記特定条件を満たさなくなった宛先について前記プレゼンス情報の監視を停止するものであることを特徴とする通信装置。 - 前記情報取得手段は、SIP(Session Initiation Protocol)に従って前記プレゼン
ス情報を取得するものである請求項1〜4のいずれかに記載の通信装置。
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