JP5945934B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

本明細書では、特定のデバイスと無線通信を実行するための無線通信装置を開示する。
特許文献1には、多機能機と通話デバイスとが、第2の無線設定情報を利用して、アクセスポイント(以下「AP」(Access Pointの略)と呼ぶ)を介した無線通信を実行するための技術が開示されている。この技術では、多機能機は、第2の無線設定情報とは異なる第1の無線設定情報を利用して、APを介さない無線通信を実行することによって、第2の無線設定情報を、通話デバイスに送信する。通話デバイスは、通話デバイスに現在設定されている第1の無線設定情報を、多機能機から受信された第2の無線設定情報に変更する。通話デバイスは、第1の無線設定情報を第2の無線設定情報に変更する際に、接続完了通知を多機能機に送信する。多機能機は、通話デバイスから接続完了通知を受信すると、多機能機の第1の無線設定情報を第2の無線設定情報に変更する。これにより、多機能機と通話デバイスとは、第2の無線設定情報を利用して、APを介した無線通信を実行することができる。
特開2011−205581号公報
本明細書では、無線通信装置が、適切な設定情報を利用して無線通信を実行し得る技術を提供する。
本明細書では、特定のデバイスと無線通信を実行するための無線通信装置を開示する。無線通信装置は、メモリと無線通信部と判断部と設定変更部とを備える。メモリは、第1のネットワーク識別子を含む第1の設定情報を格納する。無線通信部は、第1の設定情報又は第1の設定情報とは異なる第2の設定情報を利用して、特定のデバイスと無線通信を実行する。判断部は、無線通信装置が現在利用すべき設定情報である対象設定情報が、第2の設定情報である場合に、第2の設定情報を利用して、特定のデバイスと無線通信を実行可能であるのか否かを判断する。設定変更部は、第2の設定情報を利用して、特定のデバイスと無線通信を実行可能でないと判断される場合において、特定のデバイスから第1のネットワーク識別子が受信される場合に、対象設定情報を第2の設定情報から第1の設定情報に変更する。設定変更部は、第2の設定情報を利用して、特定のデバイスと無線通信を実行可能でないと判断される場合において、特定のデバイスから第1のネットワーク識別子が受信されない場合に、対象設定情報として第2の設定情報を維持する。
第2の設定情報を利用して、特定のデバイスと無線通信を実行可能でないと判断される場合において、特定のデバイスから第1のネットワーク識別子が受信される場合には、無線通信装置が、第1の設定情報を利用して、特定のデバイスと無線通信を実行可能である可能性が高い。従って、このような場合には、無線通信装置は、対象設定情報を第2の設定情報から第1の設定情報に変更する。この結果、無線通信装置は、第1の設定情報を利用して、特定のデバイスと無線通信を適切に実行し得る。一方、第2の設定情報を利用して、特定のデバイスと無線通信を実行可能でないと判断される場合において、特定のデバイスから第1のネットワーク識別子が受信されない場合には、無線通信装置が、第1の設定情報を利用して、特定のデバイスと無線通信を実行可能である可能性が低い。従って、このような場合には、無線通信装置は、対象設定情報として第2の設定情報を維持する。この結果、例えば、無線通信装置が、第2の設定情報を利用して、特定のデバイスとは異なる機器と無線通信を実行可能な状態である場合に、このような状態が維持される。この構成によれば、第2の設定情報を利用して、特定のデバイスと無線通信を実行可能でない場合に、無線通信装置は、適切な設定情報を利用して無線通信を実行し得る。
メモリは、さらに、第2の設定情報を格納してもよい。対象設定情報が第2の設定情報から第1の設定情報に変更される特定の場合に、無線通信部は、さらに、対象設定情報である第1の設定情報を利用して、第2の設定情報を、特定のデバイスに送信し、設定変更部は、さらに、第2の設定情報が、特定のデバイスに送信された後、対象設定情報を第1の設定情報から第2の設定情報に変更してもよい。この構成によれば、例えば、特定のデバイスに格納されていた第2の設定情報が消去された場合に、無線通信装置は、第2の設定情報を、特定のデバイスに提供することができる。この結果、無線通信装置及び特定のデバイスは、同じ第2の設定情報を利用して、無線通信を実行し得る。この構成によれば、無線通信装置は、第2の設定情報を利用して、特定のデバイスと無線通信を実行し得る。
無線通信部は、特定の場合において、第2の設定情報に含まれる第2のネットワーク識別子であって、第1のネットワーク識別子とは異なる第2のネットワーク識別子が受信される第1の場合に、第2の設定情報を、特定のデバイスに送信し、特定の場合において、第2のネットワーク識別子が受信されない第2の場合に、第2の設定情報を、特定のデバイスに送信しなくてもよい。設定変更部は、第1の場合に、対象設定情報を第1の設定情報から第2の設定情報に変更し、第2の場合に、対象設定情報として第1の設定情報を維持してもよい。第2のネットワーク識別子が受信される場合には、無線通信装置が、第2の設定情報を利用して、特定のデバイスと無線通信を実行可能である可能性が高い。従って、このような場合には、無線通信装置は、第2の設定情報を特定のデバイスに送信し、対象設定情報を第1の設定情報から第2の設定情報に変更する。この結果、無線通信装置は、第2の設定情報を利用して、特定のデバイスと無線通信を実行し得る。一方、第2のネットワーク識別子が受信されない場合には、無線通信装置が、第2の設定情報を利用して、特定のデバイスと無線通信を実行可能である可能性が低い。この場合、無線通信装置は、第2の設定情報を特定のデバイスに送信せず、対象設定情報として第1の設定情報を維持する。この結果、無線通信装置は、第1の設定情報を利用して、特定のデバイスと無線通信を実行し得る。
無線通信装置は、さらに、第2の場合に、第2の設定情報を、メモリから消去する消去部を備えていてもよい。この構成によれば、無線通信装置は、無線通信を実行するために利用できない可能性が高い第2の設定情報を、消去することができる。この結果、メモリ内に不要な情報が格納され続けるのを抑制することができる。
無線通信装置は、さらに、第2の設定情報を利用して、特定のデバイスと無線通信を実行可能でないと判断される場合に、第1の設定情報を利用した無線通信を、特定のデバイスに実行させるための情報を、出力部に出力させる出力制御部を、備えていてもよい。この構成によれば、特定のデバイスは、第1の設定情報を利用した無線通信を実行し得る。
第1のネットワーク識別子は、無線通信装置に固有の第1の識別情報と、特定のデバイスに固有の第2の識別情報と、を用いて得られる、第1のネットワークに固有のネットワーク識別子であってもよい。第1のネットワークは、無線通信装置が第1の設定情報を利用して特定のデバイスと無線通信を実行するためのネットワークであってもよい。
第1の設定情報は、アドホックの無線設定情報を含み、第2の設定情報は、インフラストラクチャの無線設定情報を含んでいてもよい。この構成によれば、無線通信装置は、アドホックの無線設定情報とインフラストラクチャの無線設定情報とのうち、適切な設定情報を利用して無線通信を実行し得る。
なお、上記の無線通信装置を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記憶媒体も新規で有用である。また、上記の無線通信装置と上記の特定デバイスとを備える無線通信システムも新規で有用である。
無線通信システムの構成を示す。 多機能機と通話デバイスとが実行する基本処理のシーケンス図を示す。 多機能機が実行する通信状態判断処理のフローチャートを示す。 通話デバイスが実行する通信処理のフローチャートを示す。 通話デバイスがリセットされた第1ケースを説明するためのシーケンス図を示す。 通話デバイスがリセットされなかった第2ケースを説明するためのシーケンス図を示す。 通話デバイスが無線通信不可能な状態になった第3ケースを説明するためのシーケンス図を示す。 APが変更された第4ケースを説明するためのシーケンス図を示す。 図8の続きのシーケンス図を示す。
(システムの構成)
図1に示されるように、無線通信システム2は、AP6と、PC9と、FAX通信システム7と、FAX装置4と、を備える。FAX通信システム7は、多機能機10と通話デバイス70とを備える。多機能機10及び通話デバイス70は、AP6を介して、又は、AP6を介さずに、相互に無線通信を実行可能である。即ち、多機能機10及び通話デバイス70は、AP6を介するインフラストラクチャの無線通信、又は、AP6を介さないアドホックの無線通信を実行可能である。なお、本実施例では、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)の802.11の規格、及び、それに準ずる規格(例えば802.11a,11b等)に基づいて、無線通信が実行される。従って、後述の設定情報WS1,WS2,WS3は、上記の規格に適合する設定情報である。なお、通話デバイス70は、一般公衆回線網であるPSTN(Public Switched Telephone Network)8を介して、FAX装置4との間で、FAXデータの通信を実行可能である。また、多機能機10は、AP6を介して、PC9と無線通信を実行可能である。
(多機能機10の構成)
多機能機(「親機」と呼んでもよい)10は、操作部12と、表示部14と、印刷実行部16と、スキャン実行部18と、無線インターフェース20と、制御部30と、を備える。操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示を多機能機10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。印刷実行部16は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構である。スキャン実行部18は、CCD、CIS等のスキャン機構である。無線インターフェース20は、無線通信を実行するためのインターフェースである。
制御部30は、CPU32と、NVRAM(不揮発性メモリ)34と、VRAM(揮発性メモリ)40と、ROM43と、を備える。CPU32は、ROM43に格納されているプログラム44に従って、様々な処理を実行する。CPU32がプログラム44に従って処理を実行することによって、各部52〜62の機能が実現される。
NVRAM34は、指定設定格納領域36と初期設定格納領域38とを備える。初期設定格納領域38は、多機能機10のベンダによって予め決められた設定情報(即ち、デフォルトの認証方式、デフォルトの暗号化方式、デフォルトのパスワード等)を格納するための記憶領域である。以下では、初期設定格納領域38に記憶される設定情報のことを「初期設定WS1」と呼ぶ。初期設定WS1は、多機能機10の出荷段階において、多機能機10に予め格納されている。初期設定WS1は、アクセスポイント6を介さない無線通信を実現するためのアドホックの無線設定情報である。
初期設定WS1は、初期設定WS1を利用して無線通信を実行するためのネットワーク(即ちアドホックのネットワーク)を識別するためのネットワーク識別子であるSSID(Service Set Identifierの略)(以下では、「WS1のSSID」と呼ぶ)を含む。WS1のSSIDは、多機能機10のベンダによって生成される。WS1のSSID「AAAYYY」は、多機能機10の製造番号(即ちAAABBB)の一部である「AAA」と通話デバイス70の製造番号(即ちYYYZZZ)の一部である「YYY」とを用いて生成される。
ユーザは、多機能機10が初期設定WS1と異なる設定情報を利用して、無線通信を実行することを望む場合に、例えば、多機能機10の操作部12を操作して、多機能機10が利用すべき設定情報(即ち、認証方式、暗号化方式、パスワード等)を指定することができる。以下では、ユーザによって指定される多機能機10の設定情報のことを「指定設定WS」と呼ぶ。指定設定格納領域36は、指定設定WSを格納するための記憶領域である。なお、本実施例では、指定設定WSは、アクセスポイント6を介して無線通信を実現するためのインフラストラクチャの無線設定情報である。従って、指定設定WSは、アドホックの無線設定情報である初期設定WS1と異なる。
VRAM40は、対象設定格納領域42を備える。対象設定格納領域42は、多機能機10が無線通信を実行する際に、現在利用すべき設定情報を格納するための記憶領域である。多機能機10が出荷されてから、ユーザによって指定設定WSが指定されるまでの間では、多機能機10の電源がONにされると、CPU32は、初期設定WS1を、初期設定格納領域38から読み出して、対象設定格納領域42に格納する。これにより、多機能機10は、アドホックの無線設定情報を用いて、無線通信を実行することができる。ユーザによって指定設定WSが指定された後には、多機能機10の電源がONにされると、通常、CPU32は、指定設定WSを対象設定格納領域42に格納する。これにより、多機能機10は、インフラストラクチャの無線設定情報を用いて、無線通信を実行することができる。
即ち、多機能機10は、インフラストラクチャモードとアドホックモードの2種類のモードのいずれかのモードで無線通信を実行する。多機能機10は、初期設定WS1が対象設定格納領域42に格納されている場合に、アドホックモードで無線通信を実行し、指定設定WSが対象設定格納領域42に格納されている場合に、インフラストラクチャモードで無線通信を実行する。
(通話デバイス70の構成)
通話デバイス(「子機」と呼んでもよい)70は、マイク72と、スピーカ74と、PSTNインターフェース76と、無線インターフェース78と、制御部80と、リセットボタン79と、を備える。通話デバイス70がマイク72とスピーカ74を備えるために、ユーザは、通話デバイス70を用いて、PSTN8を介した電話通信を実行することができる。PSTNインターフェース76は、PSTN8に接続される。具体的には、PSTNインターフェース76には、PSTNケーブルの一端が接続される。PSTNケーブルの他端は、例えば、家庭内のPSTN用ソケットに接続される。無線インターフェース78は、無線通信を実行するためのインターフェースである。
制御部80は、CPU82と、NVRAM84と、VRAM90と、を備える。CPU82は、通話デバイス70のROM(図示省略)に格納されているプログラムに従って、様々な処理を実行する。
NVRAM84は、指定設定格納領域86と初期設定格納領域88とを備える。初期設定格納領域88は、多機能機10と同じアドホックの初期設定WS1を格納するための記憶領域である。初期設定WS1は、通話デバイス70の出荷段階(即ち多機能機10の出荷段階)において、通話デバイス70に予め格納されている。
ユーザは、通話デバイス70が初期設定WS1と異なる設定情報を利用して、多機能機10と無線通信を実行することを望む場合に、例えば、多機能機10の操作部12を操作して、通話デバイス70が利用すべき設定情報(即ち、認証方式、暗号化方式、パスワード等)(即ち指定設定WS)を指定することができる。多機能機10は、ユーザによって指定設定WSが指定されると、多機能機10の現在利用すべき設定情報(例えば初期設定WS1)を用いて、指定設定WSを通話デバイス70に無線で送信する。これにより、通話デバイス70は、指定設定WSを取得することができる。
指定設定格納領域86は、指定設定WSを格納するための記憶領域である。なお、本実施例では、指定設定WSは、インフラストラクチャの無線設定情報である。従って、指定設定WSは、アドホックの初期設定WS1と異なる。
VRAM90は、対象設定格納領域92を備える。対象設定格納領域92は、通話デバイス70が現在利用すべき無線設定情報を格納するための記憶領域である。多機能機10と共に通話デバイス70が出荷されてから、ユーザによって指定設定WSが指定されるまでの間には、制御部80は、通話デバイス70の電源がONにされると、初期設定WS1を対象設定格納領域92に格納する。これにより、通話デバイス70は、アドホックの無線設定情報を用いて、無線通信を実行することができる。ユーザによって指定設定WSが指定された後には、通話デバイス70の電源がONにされると、通常、制御部80は、指定設定WSを対象設定格納領域92に格納する。これにより、通話デバイス70は、インフラストラクチャの無線設定情報を用いて、無線通信を実行することができる。多機能機10及び通話デバイス70のそれぞれは、出荷段階において、自身の無線設定として初期設定WS1が設定されており、相互に通信可能な状態となっている。
即ち、通話デバイス70は、多機能機10と同様に、インフラストラクチャモードとアドホックモードの2種類のモードのいずれかのモードで無線通信を実行する。初期設定WS1が対象設定格納領域92に格納されている場合、通話デバイス70は、アドホックモードで無線通信を実行する。指定設定WS3が対象設定格納領域92に格納されている場合、多機能機10は、インフラストラクチャモードで無線通信を実行する。
リセットボタン79は、NVRAM84に格納されている設定情報を出荷段階にリセットするためのボタンである。ユーザによってリセットボタン79が操作されると、制御部80は、指定設定格納領域86に格納されている指定設定WSを消去すると共に、対象設定格納領域92に格納されている設定情報が初期設定WS1でない場合に、対象設定格納領域92に格納されている設定情報を、初期設定WS1に変更する。即ち、ユーザによってリセットボタン79が操作されると、通話デバイス70は、アドホックモードに設定される。
多機能機10は、通話デバイス70と協働して処理を実行することによって、多機能機10が実現可能な複数個の機能(例えばFAX機能、印刷機能)のうちの特定の機能(例えばFAX機能)が実現される。従って、通話デバイス70は、通常、それ単体では出荷されず、多機能機10と共に出荷される。即ち、通話デバイス70は、多機能機10の付属装置である。
(FAX機能)
例えば、通話デバイス70は、PSTNインターフェース76を介してFAXデータを受信する場合に、無線通信を実行することによって、当該FAXデータを多機能機10に送信する。多機能機10は、無線通信を実行することによって、通話デバイス70から送信されるFAXデータが、無線インターフェース20で受信される場合に、当該FAXデータによって表わされる画像の印刷を印刷実行部16に実行させる。これにより、FAXの受信動作が実行される。
また、多機能機10は、スキャン実行部18が原稿をスキャンすることによって生成されるFAXデータを、無線通信を実行することによって、通話デバイス70に送信する。通話デバイス70は、多機能機10から送信されるFAXデータが、無線インターフェース78で受信される場合に、ユーザによって予め指定された宛先に向けて、PSTN8を介して当該FAXデータを送信する。これにより、FAXの送信動作が実行される。
なお、多機能機10は、PSTN8を介して受信したFAXデータによって表わされる画像を印刷するための印刷実行部16を備えているが、通話デバイス70は、印刷実行部16を備えていない。また、多機能機10は、原稿をスキャンして、PSTN8を介して送信されるべきFAXデータを生成するためのスキャン実行部18を備えているが、通話デバイス70は、スキャン実行部18を備えていない。即ち、通話デバイス70は、多機能機10に代わってPSTN8を介してFAXデータを受信可能であると共に、多機能機10に代わってPSTN8を介してFAXデータを送信可能である。
上述したように、通話デバイス70は、印刷実行部16及びスキャン実行部18を備えていない。従って、通話デバイス70は、多機能機10と比べると、小さいサイズを有する。通常、家庭内では、PSTN用ソケットの位置が決められている。仮に、多機能機10にPSTNケーブルを接続しなければならない構成を採用すると、PSTN用ソケットの近傍に多機能機10を配置する必要がある。多機能機10は、比較的に大きいサイズを有するために、PSTN用ソケットの近傍にスペースが少ない環境では、PSTN用ソケットの近傍に多機能機10を配置するのが困難である。これに対し、本実施例では、比較的に小さいサイズを有する通話デバイス70にPSTNインターフェース76が設けられている。従って、PSTN用ソケットの近傍にスペースが少ない環境でも、PSTN用ソケットの近傍に通話デバイス70を容易に配置して、通話デバイス70をPSTN8に接続することができる。さらに、多機能機10をPSTN用ソケットの近傍に限らずに配置することができる。
(多機能機と通話デバイスとが実行する基本処理)
続いて、図2を参照して、多機能機10と通話デバイス70とがAP6を介したインフラストラクチャの無線通信を実行するための基本処理を説明する。ユーザは、多機能機10と通話デバイス70とを購入すると、多機能機10と通話デバイス70とを、例えば、家庭内に配置する。ユーザが多機能機10を電源ONにすると、多機能機10は、アドホックモードに設定される。具体的に言うと、制御部30は、初期設定格納領域38に格納されている初期設定WS1を、対象設定格納領域42に格納させる。同様に、ユーザが通話デバイス70の電源をONにすると、通話デバイス70は、アドホックモードに設定される。具体的に言うと、通話デバイス70の制御部80は、初期設定格納領域88に格納されている初期設定WS1を、対象設定格納領域92に格納させる。次いで、無線通信部52は、通話デバイス70とアドホックの無線通信を実行するために、初期設定WS1を利用して、通話デバイス70と、接続確立処理を実行する。
具体的には、無線通信部52は、対象設定格納領域42に格納されている初期設定WS1を含む接続要求を、通話デバイス70に送信する。通話デバイス70の制御部80は、多機能機10から接続要求が受信されると、接続要求に基づいて認証を実行する。この認証は、接続要求に含まれる認証方式及び暗号化方式が、対象設定格納領域92に記憶されている初期設定WS1に含まれる認証方式及び暗号化方式と一致するのか否かに関する判断を含む。なお、初期設定WS1は、多機能機10と通話デバイス70との両者に予め記憶されているものであるため、通常、上記の認証は成功する。通話デバイス70は、認証成功を示す認証結果を多機能機10に送信する。接続確立処理は、接続要求の送信と、認証と、認証結果の送信と、を含む。無線通信部52は、通話デバイス70から、認証結果を受信することを監視している。通話デバイス70から認証結果が受信されると、多機能機10と通話デバイス70とは、アドホックの無線通信を実行可能となる。
この状況では、通話デバイス70の制御部80は、PSTN8を介して、外部装置(例えばFAX装置4)からFAXデータを受信した場合、FAXデータを、アドホックの無線通信を実行して、多機能機10に送信する。多機能機10の制御部30は、ユーザによる操作部12の操作によってFAX送信指示が実行されると、スキャン実行部18にセットされた原稿を読み取って、FAXデータを生成する。次いで、アドホックの無線通信を利用して(即ち初期設定WS1を利用して)、生成されたFAXデータを、通話デバイス70に送信する。通話デバイス70の制御部80は、PSTN8を介して、FAXデータを特定のデバイス(例えばFAX装置4)に送信する。
続いて、多機能機10は、ユーザによって指定設定WS2が指定されると、AP6を介して、通話デバイス70と、インフラストラクチャの無線通信を実行するための処理を実行する。即ち、無線通信部52は、多機能機10を、アドホックモードからインフラストラクチャモードに切り替える。具体的には、無線通信部52は、指定設定WS2が指定設定格納領域36に格納されると、対象設定格納領域42に格納されている初期設定WS1を消去して、指定設定WS2を対象設定格納領域42に格納する。次いで、無線通信部52は、AP6と無線通信を実行するために、指定設定WS2を利用して、AP6と接続確立処理を実行する。即ち、無線通信部52は、指定設定WS2を含む接続要求を、AP6に送信する。AP6は、接続要求を受信すると、接続要求に基づいて認証を実行する。この認証は、例えば、指定設定WS2に含まれる認証方式及び暗号化方式をAP6がサポートしているのか否かに関する認証、指定設定WS2に含まれるパスワードがAP6に登録されているのか否かに関する認証等を含む。AP6は、認証結果を多機能機10に送信する。
無線通信部52は、AP6から、認証結果を受信することを監視している。AP6から認証成功を示す認証結果が受信されると、多機能機10とAP6とは、無線接続が確立された状態となり、無線通信を実行可能となる。次いで、無線通信部52は、多機能機10を、インフラストラクチャモードからアドホックモードに切り替える。具体的には、無線通信部52は、対象設定格納領域42に格納されている指定設定WS2を消去して、初期領域WS1を対象設定格納領域42に格納する。
次いで、無線通信部52は、初期設定WS1を利用したアドホックの無線通信を実行して、指定設定格納領域36に格納されている指定設定WS2を、通話デバイス70に送信する。
制御部80は、多機能機10から指定設定WS2が受信されると、受信された指定設定WS2を、指定設定格納領域86に格納させる。次いで、制御部80は、対象設定格納領域92から初期設定WS1を消去し、指定設定WS2を対象設定格納領域92に格納する。これにより、通話デバイス70は、アドホックモードからインフラストラクチャモードに切り替わる。次いで、制御部80は、指定設定WS2を利用して、AP6と、接続確立処理を実行する。即ち、制御部80は、指定設定WS2を含む接続要求を、AP6に送信する。AP6は、通話デバイス70から接続要求を受信すると、接続要求に基づいて認証を実行する。この認証は、AP6が、多機能機10から接続要求を受信する場合に実行する認証と同様である。AP6は、認証結果を多機能機10に送信する。
制御部80は、AP6から、認証結果を受信することを監視している。AP6から認証成功を示す認証結果が受信されると、通話デバイス70とAP6とは、無線接続が確立された状態となり、無線通信を実行可能となる。
設定変更部56は、初期設定WS1を利用して、指定設定WS2を、通話デバイス70に送信すると、無線通信部52は、多機能機10を、アドホックモードからインフラストラクチャモードに切り替える。次いで、図示省略するが、無線通信部52は、AP6と無線通信を実行するために、指定設定WS2を利用して、AP6と接続確立処理を実行する。
この結果、制御部80は、PSTN8を介してFAXデータを受信すると、AP6を介して(即ち指定設定WS2を利用して)、FAXデータを、多機能機10に送信する。また、無線通信部52は、ユーザによる操作部12の操作によってFAX送信指示が実行されると、スキャン実行部18にセットされた原稿を読み取って、FAXデータを生成する。次いで、AP6を介して(即ちインフラストラクチャの無線通信を利用して)、生成されたFAXデータを、通話デバイス70に送信する。通話デバイス70の制御部80は、PSTN8を介して、FAXデータを特定のデバイス(例えばFAX装置4)に送信する。
判断部54は、対象設定格納領域42に指定設定WS2が格納されている場合、即ち、多機能機10がインフラストラクチャモードである場合、多機能機10と通話デバイス70とが、インフラストラクチャの無線通信(即ち指定設定WS2を利用した無線通信)を実行可能であるのか否かを判断する。具体的には、判断部54は、図示省略したDNS(Domain Name Serverの略)から、通話デバイス70のIPアドレスを取得する。次いで、判断部54は、取得されたIPアドレスを送信先に指定して、PING(Packet Internet Groperの略)を送信する。PINGは、多機能機10のIPアドレスを含む。なお、インフラストラクチャモードでは、多機能機10と通話デバイス70とは、図示省略したDHCP(Dynamic Host Configuration Protocolの略)サーバから、IPアドレスが付与される。
通話デバイス70の制御部80は、PINGを受信すると、PINGに含まれる多機能機10のIPアドレスを送信先に指定して、PINGに対してOKを示すパケットを送信する。判断部54は、通話デバイス70からOKを示すパケットを受信すると、通話デバイス70と、インフラストラクチャの無線通信を実行可能であると判断する。一方、判断部54は、PINGを送信してから第1の期間(例えば10秒間)が経過しても、通話デバイス70からOKを示すパケットを受信されない場合、通話デバイス70と、インフラストラクチャの無線通信を実行可能でないと判断する。
なお、判断部54は、多機能機10がアドホックモードである場合、多機能機10と通話デバイス70とが、アドホックの無線通信(即ち初期設定WS1を利用した無線通信)を実行可能であるのか否かを判断する。具体的には、判断部54は、予め初期設定格納領域38に格納されている通話デバイス70の初期IPアドレスを送信先に指定して、PINGを送信する。PINGは、予め初期設定格納領域38に格納されている多機能機10のIPアドレスを含む。
制御部80は、PINGを受信すると、PINGに含まれる多機能機10のIPアドレスを送信先に指定して、PINGに対してOKを示すパケットを送信する。判断部54は、通話デバイス70からOKを示すパケットを受信すると、通話デバイス70と、アドホックの無線通信を実行可能であると判断する。一方、判断部54は、PINGを送信してから第1の期間(例えば10秒間)が経過しても、通話デバイス70からOKを示すパケットを受信されない場合、通話デバイス70と、アドホックの無線通信を実行可能でないと判断する。
ユーザが多機能機10に指定設定WS2を指定すると、多機能機10は、通話デバイス70と、インフラストラクチャの無線通信を実行するための処理を実行する。この結果、多機能機10は、AP6を介して、通話デバイス70と無線通信を実行可能となる。
(多機能機が実行する通信状態判断処理)
次いで、図3を参照して、多機能機10の制御部30が実行する通信状態判断処理を説明する。制御部30は、対象設定格納領域42に、指定設定WS(以下では指定設定WS2)が格納されている(即ち多機能機10が現在利用すべき設定情報が指定設定WS2である)場合、通信状態判断処理を繰り返し実行する。
まず、S2において、判断部54は、指定設定WS2を利用して、通話デバイス70にPINGを送信する。S4では、判断部54は、通話デバイス70からPINGに対する応答(即ちOKを示すパケット)を受信することを監視する。判断部54は、PINGを送信してから第1の期間が経過する前に、通話デバイス70から応答を受信する(S4でYES)と、指定設定WS2を利用して、通話デバイス70と無線通信を実行可能であると判断して、S2に戻る。通常では、多機能機10がインフラストラクチャモードに設定されている場合、多機能機10は、通話デバイス70とインフラストラクチャの無線通信を実行可能である。このため、通常では、S4でYESと判断される。
判断部54は、PINGを送信してから第1の期間が経過しても、通話デバイス70から応答を受信しない(S4でNO)と、指定設定WS2を利用して、通話デバイス70と無線通信を実行可能でないと判断して、S6に進む。
S6では、出力制御部60は、多機能機10が、指定設定WS2を利用して、通話デバイス70との無線通信を実行可能でないことを示す情報を、表示部14に表示させる。出力制御部60は、さらに、ユーザが操作部12に所定のOK操作(例えば操作部12の「OKボタン」の操作)を実行することを促す操作情報を、表示部14に表示させる。S8では、制御部30は、ユーザがOK操作を実行することを監視する。操作情報が表示部14に表示されてから、第2の期間(例えば1分間)の経過前に、ユーザによってOK操作が実行される場合(S8でYES)、S10において、出力制御部60は、文字列「通話デバイスをリセットして下さい」を、表示部14に表示させて、S12に進む。操作情報が表示部14に表示されてから、第2の期間が経過しても、ユーザによって所定の操作が実行されない場合(S8でNO)、S10をスキップして、S12に進む。
S12では、無線通信部52は、初期設定WS1に含まれるSSID「AAAYYY」を含むProbe Requestを、ブロードキャストで送信する。通話デバイス70の対象設定格納領域92に初期設定WS1が格納されている状態では、制御部80は、SSID「AAAYYY」を含むProbe Requestを受信すると、Probe Requestの応答として、SSID「AAAYYY」を含むProbe Responseを、多機能機10に送信する。一方、通話デバイス70の対象設定格納領域92に初期設定WS1が格納されていない状態では、制御部80は、SSID「AAAYYY」を含むProbe Requestを受信しても、Probe Responseを送信しない。
S14において、無線通信部52は、SSID「AAAYYY」を含むProbe Responseを受信することを監視している。Probe Requestを送信してから第3の期間(例えば10秒)が経過する前に、SSID「AAAYYY」を含むProbe Responseが受信される場合(S14でYES)、通話デバイス70が初期設定WS1を利用して、無線通信を実行可能な状態である。このため、多機能機10は、初期設定WS1を利用して、通話デバイス70と無線通信を実行可能である可能性が高い。この場合、S16において、設定変更部56は、多機能機10が現在利用すべき設定情報を、指定設定WS2から初期設定WS1に変更することによって、多機能機10をインフラストラクチャモードからアドホックモードに変更する。具体的には、設定変更部56は、対象設定格納領域42に格納されている指定設定WS2を消去して、初期設定WS1を対象設定格納領域42に格納する。なお、S16では、無線通信部52は、初期設定WS1を利用して、通話デバイス70と接続確立処理を実行することによって、通話デバイス70と無線通信を実行可能な状態とする。
一方、Probe Requestを送信してから第3の期間が経過しても、Probe Responseが受信されない場合(S14でNO)の場合、通話デバイス70が初期設定WS1を利用して、無線通信を実行可能な状態でない可能性が高い。このため、多機能機10は、初期設定WS1を利用して、通話デバイス70と無線通信を実行可能である可能性が低い。この場合、S6に戻る。この結果、指定設定WS2は、対象設定格納領域42に維持される。即ち、多機能機10が現在利用すべき設定情報が、指定設定WS2に維持される。
S16の処理が終了すると、S18では、無線通信部52は、初期設定WS1を利用して、通話デバイス70にPINGを送信する。S20では、判断部54は、PINGを送信してから第1の期間が経過しても、通話デバイス70から応答を受信しない(S20でNO)場合、通話デバイス70と、アドホックの無線通信を実行可能でないと判断して、S6に戻る。一方、判断部54は、PINGを送信してから第1の期間が経過する前に、通話デバイス70から応答を受信する(S20でYES)場合、通話デバイス70と、アドホックの無線通信を実行可能であると判断して、S21に進む。S21では、無線通信部52は、NVRAM34に格納されているリトライ回数を初期化(即ち「0」)する。次いで、S22では、無線通信部52は、指定設定格納領域36に格納されている指定設定(例えば指定設定WS2)に含まれている特定のSSID(例えばSSID「MMM」)を含むProbe Requestを、ブロードキャストで送信する。
特定のSSID(例えばSSID「MMM」)で識別されるネットワークのAP(例えばAP6)は、特定のSSIDを含むProbe Requestを受信すると、Probe Requestの応答として、特定のSSIDを含むProbe Responseを、多機能機10に送信する。
S24において、無線通信部52は、特定のSSIDを含むProbe Responseを受信することを監視している。Probe Requestを送信してから第3の期間が経過する前に、特定のSSIDを含むProbe Responseが受信される場合(S24でYES)の場合、S26において、無線通信部52は、指定設定格納領域36に格納されている指定設定WS2を、通話デバイス70に送信する。次いで、S28では、設定変更部56は、多機能機10が現在利用すべき設定情報を、初期設定WS1から、指定設定格納領域36に格納されている指定設定WS2に変更することによって、多機能機10をアドホックモードからインフラストラクチャモードに変更する。具体的には、設定変更部56は、対象設定格納領域42に格納されている初期設定WS1を消去して、指定設定格納領域36に格納されている指定設定WS2を対象設定格納領域42に格納して、S2に戻る。
一方において、Probe Requestを送信してから第3の期間が経過しても、Probe Responseが受信されない場合(S24でNO)、S31において、無線通信部52は、NVRAM34に格納されているリトライ回数に1を加算する。次いで、S32では、無線通信部52は、リトライ回数が、所定の回数(例えば5回)より少ないのか否かを判断する。リトライ回数が、所定の回数より少ないである場合(S32でYES)、S22に戻る。一方、リトライ回数が、所定の回数以上の場合(S32でNO)、S34において、消去部62は、指定設定格納領域36に格納されている指定設定WS2を消去して、通信状況判断処理を終了する。なお、制御部30は、多機能機10がインフラストラクチャモードに設定されると、通信状況判断処理を再開する。
(通話デバイスが実行する通信処理)
次いで、図4を参照して、通話デバイス70が実行する通信処理について説明する。通話デバイス70の制御部80は、通話デバイス70が電源ONにされると、通信処理を実行する。S40では、制御部80は、多機能機10からPINGを受信するのか否かを判断する。PINGが受信される(S40でYES)場合、S41において、制御部80は、PINGに対する応答として、OKを示すパケットを、多機能機10に送信して、S42に進む。制御部80は、対象設定格納領域92に、初期設定WS1が格納されている場合、初期設定WS1を利用して(即ちアドホックの無線通信を実行して)、OKを示すパケットを、多機能機10に送信する。一方、制御部80は、対象設定格納領域92に、指定設定WS(例えば指定設定WS2)が格納されている場合、対象設定格納領域92に格納されている指定設定WSを利用して(即ちインフラストラクチャの無線通信を実行して)、OKを示すパケットを、多機能機10に送信する。
PINGが受信されない(S40でNO)場合、S41をスキップして、S42に進む。S42では、制御部80は、対象設定格納領域92に格納されているSSID(例えばSSID「AAAYYY」)を含むProbe Requestを受信するのか否かを判断する。Probe Requestが受信される場合(S42でYES)、S43において、制御部80は、Probe Requestに対する応答として、Probe Responseを送信して、S44に進む。Probe Requestは、対象設定格納領域92に格納されている設定情報に含まれるSSIDを含む。Probe Requestが受信されない場合(S42でNO)、S43をスキップして、S44に進む。
S44では、制御部80は、多機能機10から接続要求を受信するのか否かを判断する。接続要求が受信される場合(S44でYES)、S45において、制御部80は、接続要求に含まれる初期設定WS1を利用して、認証を実行する。次いで、S45では、制御部80は、認証結果を多機能機10に送信して、S46に進む。接続要求が受信されない場合(S44でNO)、S45をスキップして、S46に進む。
S46では、制御部80は、多機能機10から指定設定WS(例えば指定設定WS2)を受信するのか否かを判断する。指定設定WSが受信される場合(S46でYES)、S47において、制御部80は、指定設定WSを、指定設定格納領域86に格納する。次いで、制御部80は、指定設定WSを利用して、外部装置(例えばAP6)と接続確立処理(接続要求の送信及び認証結果の受信を含む)を実行する。
S48では、制御部80は、多機能機10からFAXデータを受信するのか否かを判断する。多機能機10からFAXデータが受信される場合(S48でYES)、S49において、制御部80は、FAXデータに含まれる送信先のFAX番号を送信先に指定して、FAXデータを送信して、S50に進む。FAXデータは、PSTN8を介して、外部装置(例えばFAX装置4)に送信される。一方、多機能機10からFAXデータが受信されない場合(S48でNO)、S49をスキップして、S50に進む。
S50では、制御部80は、PSTN8を介して外部装置(例えばFAX装置4)から、FAXデータを受信するのか否かを判断する。PSTN8を介してFAXデータが受信される場合(S50でYES)に、S51において、制御部80は、FAXデータを多機能機10に送信して、S52に進む。一方、PSTN8を介してFAXデータが受信されない場合(S50でNO)に、S51をスキップして、S52に進む。
S52では、制御部80は、ユーザによって、リセットボタン79が操作されたのか否かを判断する。リセットボタン79が操作された場合(S52でYES)、S54において、制御部80は、通話デバイス70をアドホックモードに設定して、S40に戻る。具体的には、制御部80は、対象設定格納領域92に現在格納されている指定設定(例えば指定設定WS2)を消去して、初期設定WS1を、対象設定格納領域92に格納する。リセットボタン79が操作されていない場合(S52でNO)、S54をスキップして、S40に戻る。
(第1ケース:通話デバイスがリセットされたケース)
次いで、第1から第5ケースにおける各機器10,6,70等の処理について説明する。図5に示すように、第1ケースでは、多機能機10と通話デバイス70とは、インフラストラクチャモードに設定されている。第1ケースでは、多機能機10と通話デバイス70とは、指定設定WS2を利用して、AP6を介した無線通信を実行可能である。このケースでは、多機能機10が、通話デバイス70のIPアドレスを送信先に指定して、PINGを送信する場合(図3のS2)、PINGは、AP6を介して、通話デバイス70に送信される。通話デバイス70は、PINGを受信すると(図4のS40でYES)、OKを示すパケットを送信する(図4のS41)。
例えば、多機能機10とAP6との間の接続不良、通話デバイス70とAP6との間の接続不良の場合、多機能機10は、PINGに対する応答を受信できない(図3のS4でNO)。多機能機10は、指定設定W2を利用して、通話デバイス70と無線通信を実行可能でないと判断する(図3のS4でNO)。この場合、ユーザが多機能機10に所定の操作を実行することによって(図3のS8でYES)、多機能機10は、文字列「通話デバイスをリセットして下さい」を、表示部14に表示する(図3のS10)。
ユーザが、通話デバイス70のリセットボタン79を操作すると、通話デバイス70の対象設定格納領域92に、初期設定WS1が格納される(図4のS54)。これにより、通話デバイス70は、アドホックモードに設定される。
多機能機10は、初期設定WS1に含まれるSSID「AAAYYY」を含むProbe Requestを、ブロードキャストで送信する(図3のS12)。通話デバイス70は、SSID「AAAYYY」を含むProbe Requestを受信する(図4のS32でYES)と、対象設定格納領域92に格納されている初期設定WS1のSSID「AAAYYY」と同一であると判断する。通話デバイス70は、Probe Requestの応答として、SSID「AAAYYY」を含むProbe Responseを、多機能機10に送信する(図4のS43)。
多機能機10は、SSID「AAAYYY」を含むProbe Responseを受信する(図3のS14でYES)。この場合、通話デバイス70は、初期設定WS1を利用して、無線通信を実行可能である。このため、多機能機10は、初期設定WS1を利用して、通話デバイス70と無線通信を実行可能である可能性が高い。従って、多機能機10は、現在利用すべき設定情報を指定設定WS2から初期設定WS1に変更する(図3のS16)。次いで、多機能機10は、初期設定WS1を利用して、通話デバイス70と接続確立処理を実行する。
多機能機10は、通話デバイス70から認証成功を示す認証結果が受信されると、初期設定WS1を利用して、PINGを送信する(図3のS18)。通話デバイス70は、PINGを受信する(図4のS40)と、多機能機10にOKを示すパケットを送信する(図4のS41)。次いで、多機能機10は、指定設定格納領域36に格納されている指定設定WS2に含まれるAP6のSSID「MMM」を含むProbe Requestを、ブロードキャストで送信する(図3のS22)。
AP6は、SSID「MMM」を含むProbe Requestを受信すると、当該Probe Requestの応答として、SSID「MMM」を含むProbe Responseを、多機能機10に送信する。多機能機10は、SSID「MMM」を含むProbe Responseを受信する(図3のS24でYES)と、AP6を介して、通話デバイス70と、インフラストラクチャの無線通信を実行可能であると判断する。そして、多機能機10は、初期設定WS1を利用して、指定設定WS2を、通話デバイス70に送信する(図3のS26)。そして、多機能機10は、多機能機10をインフラストラクチャモードに設定する(図3のS28)。
通話デバイス70は、指定設定WS2を受信すると、指定設定格納領域86に、指定設定WS2を格納する。次いで、通話デバイス70は、通話デバイス70を、インフラストラクチャモードに設定する。
多機能機10と通話デバイス70とのそれぞれは、AP6と無線通信を実行するために、指定設定WS2を利用して、AP6と接続確立処理を実行する。上述のように、通話デバイス70と多機能機10とが、インフラストラクチャの無線通信を実行不可能になった場合に、通話デバイス70のリセットボタン79の操作がなされる(図4のS52)と、通話デバイス70の対象設定格納領域92に初期設定WS1が格納される(図4のS54)。これにより、多機能機10は、SSID「AAAYYY」を含むProbe Responseを受信可能となる。多機能機10は、SSID「AAAYYY」を含むProbe Responseを受信する場合(図3のS14でYES)、現在利用すべき設定情報を指定設定WS2から初期設定WS1に変更する(図3のS16)。この結果、多機能10と通話デバイス70との双方が、現在利用すべき設定情報を、初期設定WS1に設定することができる。この構成によれば、多機能機10は、初期設定WS1を利用して、通話デバイス70に、指定設定WS2を適切に送信することができる。これにより、多機能機10と通話デバイス70とが、指定設定WS2を利用して、無線通信を実行することができる。即ち、通話デバイス70と多機能機10とが、インフラストラクチャの無線通信を実行不可能になった場合に、再度、通話デバイス70と多機能機10とが、インフラストラクチャの無線通信を実行可能となる。
(第2ケース:通話デバイスがリセットされなかったケース)
第2ケースでは、多機能機10が、図3のS10の処理を実行するまでは、第1ケースと同一である。しかしながら、ユーザは、通話デバイス70のリセットボタン79を操作しない。即ち、通話デバイス70の対象設定格納領域92は、指定設定WS2が格納されている状態である。この状況では、多機能機10は、初期設定WS1に含まれるSSID「AAAYYY」を含むProbe Requestを、ブロードキャストで送信しても(図3のS12)、通話デバイス70は、SSID「AAAYYY」を含むProbe Responseを、多機能機10に送信できない(図3のS42のNO)。この状況では、多機能機10は、現在利用すべき設定情報を指定設定WS2から初期設定WS1に変更したとしても、通話デバイス70と、初期設定WS1を利用して無線通信を実行することはできない。即ち、多機能機10は、初期設定WS1を利用して無線通信を実行したとしても、通話デバイス70に指定設定(例えばWS2)を送信することはできない。この場合、多機能機10は、対象設定格納領域92に指定設定WS2が格納された状態を維持する。即ち、多機能機10は、インフラストラクチャモードに維持される。
第2ケースでは、多機能機10は、インフラストラクチャモードに維持されるため、多機能機10がAP6を介した無線通信を実行可能な状態を維持することができる。例えば、多機能機10は、PC9から印刷データを、AP6を介して受信することができる。また、多機能機10は、スキャン実行部18によって生成されたスキャンデータを、AP6を介してPC9に送信することができる。
(第3ケース:通話デバイスが無線通信不可能な状態になったケース)
第3ケースは、例えば、通話デバイス70が電源ONから電源OFFに切り替えられた場合、あるいは、通話デバイス70が故障した場合に、多機能機10と通話デバイス07とが、無線通信を実行できなくなったケースである。
第3ケースでは、多機能機10が、図3のS10の処理を実行するまでは、第1ケースと同一である。しかしながら、第3ケースでは、通話デバイス70は、無線通信を実行可能な状態でない。この結果、多機能機10は、初期設定WS1に含まれるSSID「AAAYYY」を含むProbe Requestを、ブロードキャストで送信しても(図3のS12)、通話デバイス70からSSID「AAAYYY」を含むProbe Responseを、受信できない。この場合、多機能機10は、対象設定格納領域42に指定設定WS2が格納された状態を維持する。即ち、多機能機10は、インフラストラクチャモードに維持される。
第3ケースでは、第2ケースと同様に、多機能機10は、インフラストラクチャモードに維持されるため、AP6を介した無線通信を維持することができる。例えば、多機能機10は、PC9からAP6を介して印刷データを受信することができる。また、多機能機10は、スキャン実行部18によって生成されたスキャンデータを、AP6を介してPC9に送信することができる。
(第4ケース:APが変更されたケース)
第4ケースは、AP6が、AP11に変更されたために、多機能機10が、指定設定WS2を利用して、通話デバイス70と無線通信を実行できなくなったケースである。
第4ケースでは、第1〜第3ケースと同様に、多機能機10は、PINGに対する応答を、通話デバイス70から受信している(図3のS4でYES、図4のS41)。しかしながら、AP6が廃止され、新たにAP11が設定されると、多機能機10は、指定設定WS2を利用して、通話デバイス70に、PINGを送信することができなくなる。
この場合、多機能機10は、文字列「通話デバイスをリセットして下さい」を、表示部14に表示する(図3のS10)。ユーザが、通話デバイス70のリセットボタン79を操作すると、通話デバイス70の対象設定格納領域92に、初期設定WS1が格納される(図4のS54)。これにより、通話デバイス70は、アドホックモードに設定される。この結果、第1ケースと同様に、多機能機10は、SSID「AAAYYY」を含むProbe Requestの応答として、SSID「AAAYYY」を含むProbe Responseを、通話デバイス70から受信する(図3のS14でYES)。
第1ケースと同様に、多機能機10は、インフラストラクチャモードからアドホックモードに変更される(図3のS16)と、多機能機10と通話デバイス70とは、対象設定格納領域42に格納されている初期設定WS1を利用して、アドホックの無線通信を実行することができる。次いで、多機能機10は、初期設定WS1を利用して、PINGを送信する(図3のS18)。通話デバイス70は、PINGを受信する(図4のS40)と、多機能機10にOKを示すパケットを送信する(図4のS41)。
多機能機10は、指定設定WS2に含まれるAP6のSSID「MMM」を含むProbe Requestを、ブロードキャストで送信する(図3のS22)。AP6は、既に廃止されているため、多機能機10は、Probe Responseを受信することができない(図3のS24でNO)。多機能機10は、所定の回数だけSSID「MMM」を含むProbe Requestを送信しても、Probe Responseを受信することができない(図3のS32でNO)ため、指定設定格納領域36に格納されている指定設定WS2を消去する(図3のS34)。この構成によれば、無線通信を実行するために利用できなくなった指定設定WS2を、適切に消去することができる。この結果、NVRAM34内に不要な情報が格納され続けるのを抑制することができる。
ユーザは、操作部12を操作することによって、AP11の指定設定WS3を、多機能機10に指定することができる。多機能機10は、ユーザによって、指定された指定設定WS3を、指定設定格納領域36に格納すると共に、対象設定格納領域42にも格納する。次いで、多機能機10は、指定設定WS3を利用して、AP6と接続確立処理を実行する。
多機能機10は、対象設定格納領域42に格納されている指定設定WS3を消去して、初期設定WS1を対象設定格納領域42に格納する。このため、多機能機10は、インフラストラクチャモードからアドホックモードに変更される。次いで、多機能機10は、初期設定WS1を利用して、指定設定格納領域36に格納されている指定設定WS3を、通話デバイス70に送信する。多機能機10は、対象設定格納領域42に格納されている初期設定WS1を消去して、指定設定WS3を対象設定格納領域42に格納する。このため、多機能機10は、アドホックモードからインフラストラクチャモードに変更される。
通話デバイス70は、多機能機10から指定設定WS3を受信すると、指定設定格納領域86に格納されている指定設定WS2を消去して、指定設定WS3を指定設定格納領域86に格納する。次いで、通話デバイス70は、指定設定格納領域86に格納されている指定設定WS3を、対象設定格納領域92に格納する。これにより、通話デバイス70は、アドホックモードからインフラストラクチャモードに変更される。
通話デバイス70は、指定設定WS3を利用して、AP11と無線通信を実行するために、AP11と接続確立処理を実行する。図示省略するが、多機能機10も、指定設定WS3を利用して、AP11と無線通信を実行するために、AP11と接続確立処理を実行する。これにより、AP6が廃止され、新たにAP11が設置された場合に、多機能機10に、指定設定WS3を指定することによって、通話デバイス70と多機能機10とが、インフラストラクチャの無線通信を実行可能になる。
また、多機能機10は、AP6のSSID「MMM」を含むProbe Requestに対して、SSID「MMM」を含むProbe Responseが受信されない場合(図3のS24でNO)、対象設定格納領域42に格納されている初期設定WS1を利用して、無線通信を実行する。SSID「MMM」を含むProbe Responseが受信されない場合、多機能機10は、指定設定WS2を利用して、通話デバイス70と無線通信を実行できる可能性が低い。この場合、多機能機10は、指定設定WS2を、通話デバイス70に送信しない。また、多機能機10は、初期設定WS1を、対象設定格納領域42に格納されている状態を維持する。この結果、多機能機10は、初期設定WS1を利用して、通話デバイス70と無線通信を実行することができる。
(本実施例の効果)
上記の第1ケースでは、多機能機10は、指定設定WS2を利用して、通話デバイス70と無線通信を実行可能でない、即ち、PINGに対する応答が受信できない場合、多機能機10は、初期設定WS1に含まれるSSID「AAAYYY」を含むProbe Requestを、ブロードキャストで送信する。通話デバイス70は、対象設定格納領域92に、初期設定WS1が格納されている場合、SSID「AAAYYY」を含むProbe Requestに対して、SSID「AAAYYY」を含むProbe Responseを送信する。この状況では、多機能機10は、初期設定WS1を利用して、通話デバイス70と、アドホックの無線通信を実行することができる。このため、多機能機10は、SSID「AAAYYY」を含むProbe Responseを受信する場合、対象設定格納領域42に格納されている指定設定WS2を、初期設定WS1に変更する。これにより、多機能機10は、初期設定WS1を利用して、通話デバイス70と、アドホックの無線通信を実行することができる。
一方、上記の第2ケース及び第3ケースでは、多機能機10は、初期設定WS1に含まれるSSID「AAAYYY」を含むProbe Requestを、ブロードキャストで送信しても、通話デバイス70から、SSID「AAAYYY」を含むProbe Responseを受信できない。この場合、多機能機10は、初期設定WS1を利用して、通話デバイス70と、アドホックの無線通信を実行することができない。このため、多機能機10は、対象設定格納領域42に格納されている指定設定WS2を消去せずに、維持する。これにより、多機能機10は、AP6に接続されているPC9と無線通信を実行可能な状態を維持することができる。この構成によれば、指定設定WS2を利用して、通話デバイス70と無線通信が実行可能でない場合に、適切な設定情報を利用して無線通信を実行することができる。
(対応関係)
多機能機10が「無線通信装置」の一例であり、通話デバイス70が「特定のデバイス」の一例である。初期設定WS1が「第1の設定情報」の一例であり、指定設定WS2が「第2の設定情報」の一例である。NVRAM34が、「メモリ」の一例である。初期設定WS1に含まれるSSID「AAAYYY」が「第1のネットワーク識別子」の一例であり、指定設定WS2に含まれるSSID「MMM」が、「第2のネットワーク識別子」の一例である。対象設定格納領域42に格納されている設定情報が、「対象設定情報」の一例である。図3のS16の処理が実行される場合が、「特定の場合」の一例であり、図3のS24でYESの場合が、「第1の場合」の一例であり、図3のS24でNOの場合が、「第2の場合」の一例である。表示部14が、「出力部」の一例である。多機能機10の製造番号(即ちAAABBB)が「第1の識別情報」の一例であり、通話デバイス70の製造番号(即ちYYYZZZ)が「第2の識別情報」の一例である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、以下の変形例を採用してもよい。
(1)上記の実施例では、図3のS4において、判断部54は、通話デバイス70にPINGを送信し、PINGに対する応答が受信される場合に、通話デバイス70と無線通信を実行可能であると判断し、PINGに対する応答が受信されない場合に、通話デバイス70と無線通信を実行可能でないと判断する。しかしながら、判断部54は、指定設定WS2を利用して、FAXデータを、通話デバイス70に送信できる場合に、通話デバイス70と無線通信を実行可能であると判断し、FAXデータを通話デバイス70に送信できない場合に、通話デバイス70と無線通信を実行可能でないと判断してもよい。本変形例は、判断部54は、「無線通信装置が現在利用すべき設定情報である対象設定情報が、第2の設定情報である場合に、第2の設定情報を利用して、特定のデバイスと無線通信を実行可能であるのか否かを判断する」構成に含まれる。
(2)上記の実施例では、図3のS10において、出力制御部60は、文字列「通話デバイスをリセットして下さい」を、表示部14に表示させる。しかしながら、出力制御部60は、文字列「通話デバイスをリセットして下さい」を表す画像の印刷を印刷実行部16に実行させてもよい。本変形例では、印刷実行部16が「出力部」の一例である。あるいは、出力制御部60は、無線通信部52に、「通話デバイスをリセットして下さい」を表すデータを、指定設定WS2を利用して、PC9に送信させてもよい。PC9は、文字列「通話デバイスをリセットして下さい」を、PC9の表示部に表示させてもよい。本変形例では、PC9の表示部が「出力部」の一例である。即ち、「無線通信装置」が「出力部」を備えていてもよいし、「無線通信装置」と異なるデバイスが「出力部」を備えていてもよい。
(3)上記の実施例では、初期設定WS1に含まれるSSID「AAAYYY」は、多機能機10の製造番号(即ちAAABBB)の一部である「AAA」と通話デバイス70の製造番号(即ちYYYZZZ)の一部である「YYY」とを用いて生成される。しかしながら、初期設定WS1に含まれるSSIDは、多機能機10のMACアドレスと、通話デバイス70のMACアドレスと、を用いて生成されてもよい。本変形例では、多機能機10のMACアドレスが「第1の識別情報」の一例であり、通話デバイス70のMACアドレスが「第2の識別情報」の一例である。
(4)上記の実施例では、多機能機10は、図3のS12において、SSID「AAAYYY」を含むProbe Requestをブロードキャストで送信し、図3のS14において、SSID「AAAYYY」を含むProbe Responseを受信するのか否かを判断する。しかしながら、多機能機10は、図3のS12において、受信すべき対象のSSIDを含まないProbe Requestをブロードキャストで送信してもよい。この場合、多機能機10から送信されたProbe Requestを受信した外部装置(例えば通話デバイス70)は、外部装置が現在利用すべき設定情報に含まれるSSIDを含むProbe Responseを、Probe Requestに対する応答として、多機能機10に送信してもよい。多機能機10は、図3のS14において、SSID「AAAYYY」を含むProbe Responseを受信するかを判断してもよい。あるいは、多機能機10は、図3のS12の処理、即ち、Probe Requestの送信処理を実行しなくてもよい。この場合、多機能機10は、外部装置(例えば通話デバイス70)からのビーコン信号が受信されることを監視してもよい。多機能機10は、ビーコン信号が受信される場合に、受信されたビーコン信号にSSID「AAAYYY」が含まれるのか否かを判断してもよい。受信されたビーコン信号にSSID「AAAYYY」が含まれる場合に、図3のS16へ移行し、SSID「AAAYYY」が含まれない場合に、図3のS6へ移行してもよい。一般的に言うと、多機能機10は、指定設定WS2を利用して通話デバイス70と無線通信を実行可能でないと判断される場合に(図3のS4でNO)、初期設定WS1に含まれるSSID「AAAYYY」を、通話デバイス70から受信するかを判断すればよい。
(5)また、上記の実施例では、各部52〜62は、CPU32がプログラムを実行することによって実現される。これに代えて、各部52〜62のうちの少なくとも一部は、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:無線通信システム、6:アクセスポイント、7:FAX通信システム、10:多機能機、30:制御部、34:NVRAM、36:指定設定格納領域、38:初期設定格納領域、42:対象設定格納領域、52:無線通信部、54:判断部、56:設定変更部、60:出力制御部、62:消去部、70:通話デバイス、79:リセットボタン、80:制御部

Claims (8)

  1. 特定のデバイスと無線通信を実行するための無線通信装置であって、
    第1のネットワーク識別子を含む第1の設定情報を格納するメモリと、
    前記第1の設定情報又は前記第1の設定情報とは異なる第2の設定情報を利用して、前記特定のデバイスと無線通信を実行する無線通信部と、
    前記無線通信装置が現在利用すべき設定情報である対象設定情報が、前記第2の設定情報である場合に、前記第2の設定情報を利用して、前記特定のデバイスと無線通信を実行可能であるのか否かを判断する判断部と、
    前記第2の設定情報を利用して、前記特定のデバイスと無線通信を実行可能でないと判断される場合において、前記特定のデバイスから前記第1のネットワーク識別子が受信される場合に、前記対象設定情報を前記第2の設定情報から前記第1の設定情報に変更し、
    前記第2の設定情報を利用して、前記特定のデバイスと無線通信を実行可能でないと判断される場合において、前記特定のデバイスから前記第1のネットワーク識別子が受信されない場合に、前記対象設定情報として前記第2の設定情報を維持する、設定変更部と、
    を備える無線通信装置。
  2. 前記メモリは、さらに、前記第2の設定情報を格納し、
    前記対象設定情報が前記第2の設定情報から前記第1の設定情報に変更される特定の場合に、
    前記無線通信部は、さらに、前記対象設定情報である前記第1の設定情報を利用して、前記第2の設定情報を、前記特定のデバイスに送信し、
    前記設定変更部は、さらに、前記第2の設定情報が、前記特定のデバイスに送信された後、前記対象設定情報を前記第1の設定情報から前記第2の設定情報に変更する、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記無線通信部は、
    前記特定の場合において、前記第2の設定情報に含まれる第2のネットワーク識別子であって、前記第1のネットワーク識別子とは異なる前記第2のネットワーク識別子が受信される第1の場合に、前記第2の設定情報を、前記特定のデバイスに送信し、
    前記特定の場合において、前記第2のネットワーク識別子が受信されない第2の場合に、前記第2の設定情報を、前記特定のデバイスに送信せず、
    前記設定変更部は、前記第1の場合に、前記対象設定情報を前記第1の設定情報から前記第2の設定情報に変更し、前記第2の場合に、前記対象設定情報として前記第1の設定情報を維持する、請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記無線通信装置は、さらに、
    前記第2の場合に、前記第2の設定情報を、前記メモリから消去する消去部を備える、請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記無線通信装置は、さらに、
    前記第2の設定情報を利用して、前記特定のデバイスと無線通信を実行可能でないと判断される場合に、前記第1の設定情報を利用した無線通信を、前記特定のデバイスに実行させるための情報を、出力部に出力させる出力制御部を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  6. 前記第1のネットワーク識別子は、前記無線通信装置に固有の第1の識別情報と、前記特定のデバイスに固有の第2の識別情報と、を用いて得られる、第1のネットワークに固有のネットワーク識別子であり、
    前記第1のネットワークは、前記無線通信装置が前記第1の設定情報を利用して前記特定のデバイスと無線通信を実行するためのネットワークである、請求項1から5のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  7. 前記第1の設定情報は、アドホックの無線設定情報を含み、
    前記第2の設定情報は、インフラストラクチャの無線設定情報を含む、請求項1から6に記載の無線通信装置。
  8. 特定のデバイスと無線通信を実行するための無線通信装置のためのコンピュータプログラムであって、
    前記無線通信装置は、第1のネットワーク識別子を含む第1の設定情報を格納するメモリを備え、
    前記コンピュータプログラムは、前記無線通信装置に搭載されるコンピュータに、以下の処理、即ち、
    前記第1の設定情報又は前記第1の設定情報とは異なる第2の設定情報を利用して、前記特定のデバイスと無線通信を実行する無線通信処理と、
    前記無線通信装置が現在利用すべき設定情報である対象設定情報が、前記第2の設定情報である場合に、前記第2の設定情報を利用して、前記特定のデバイスと無線通信を実行可能であるのか否かを判断する判断処理と、
    前記第2の設定情報を利用して、前記特定のデバイスと無線通信を実行可能でないと判断される場合において、前記特定のデバイスから前記第1のネットワーク識別子が受信される場合に、前記対象設定情報を前記第2の設定情報から前記第1の設定情報に変更し、
    前記第2の設定情報を利用して、前記特定のデバイスと無線通信を実行可能でないと判断される場合において、前記特定のデバイスから前記第1のネットワーク識別子が受信されない場合に、前記対象設定情報として前記第2の設定情報を維持する、設定変更処理と、を実行させるコンピュータプログラム。
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