JP5944975B2 - ストーリー表示プログラム、及びストーリー表示システム - Google Patents

Description

本願発明は、小説などストーリーが展開される読み物を表示するする技術に関するものであり、より具体的には、スマートフォン等のデバイスのディスプレイに所定のストーリーを表示するストーリー表示プログラム、及びストーリー表示システムに関する。

従来、小説といえば紙媒体を用いた書籍が主流であったが、近年では情報技術の飛躍的進歩に伴い、コンピュータを用いて表示するいわゆる電子書籍も多く利用されている。電子書籍を表示する端末機器（デバイス）としては、パーソナルコンピュータ（パソコン）をはじめ、タブレット型端末やスマートフォンなど多種多様なものが利用されている。

タッチパネル式ディスプレイを備えたタブレット型端末やスマートフォンで電子書籍を読む場合、次のページを表示するためにはユーザがフリック操作を行うのが主流である。また、ディスプレイ内に収まらないページでは、表示範囲を変更するためにスワイプ操作を行っている。

ところで、近年のコンピュータのユーザは、閲覧型から参加型に移行しているといわれている。つまり、単にコンテンツを見るだけでなく、ユーザがそのコンテンツに対してコメントしたり、編集したり、新たなコンテンツを作成したり、様々な形態で積極的に利用することを好んでいる。一方、電子書籍の場合、一般ユーザが小説等を編集することは、これまで行われていなかった。著作権の問題もあり、小説等を編集するという行為をそもそも予定していなかった。

しかしながら、著作権者の許諾があれば、小説等を編集して独自のストーリーを作成し、その作品を多くの人に読んでほしいという需要は、当然のことながら想定される。この場合、編集操作は容易であることが望ましく、例えば、前後のページを入れ替たり、あるページを削除したり、あるいは新規なページを追加するといった簡単な操作で編集できると、ユーザにとっては好適である。ところが従来の電子書籍では、１センテンスがページを跨いで表示されることも珍しくなく、ページ単位で編集できるファイル構造とはなっていない。

そこで特許文献１では、編集しやすいよう文書データを構造化する技術について提案している。

特開２００４−１４５３７５号公報

特許文献１では、目次の見出しごとにデータ化し、さらに見出しに対応する本文データと見出しデータを関連付けることで、目次中の見出しの順序を入れ替えれば本文の表示順序も入れ替わるという技術を提案している。

特許文献１は、従来に比べ編集操作が容易になるものの、例えば文書データが小説の場合で考えたとき、直観的にわかりやすい編集操作とはいえない。つまり、本文の方を閲覧しながら、順序を入れ替えたり、部分的に削除したり、新規に追加するなど編集を行う際、結果を確認しながら操作することができない。

本願発明の課題は、従来技術が抱える問題を解決することであり、すなわち、小説などストーリーが展開されるコンテンツに対して、直観的でわかりやすく、しかも容易に編集操作ができるストーリー表示プログラム、及びストーリー表示システムを提供することである。

本願発明は、小説などを複数のページで構成するとともに、１ページごとにデータを構成するという点に着目して開発された。１ページのデータは、ディスプレイ内に表示されるように作成され、さらにそのページだけで内容が把握できるように作成される。また、ひとつの作品に対して、画像のみのページとテキスト（文字）のみのページが含まれているため、読みやすいだけでなく編集操作も極めて分かりやすい。

本願発明の「ストーリー表示プログラム」は、ページデータ（文字情報のみからなるテキストページデータと画像情報のみからなる画像ページデータを含む）を順に表示することで所定のストーリーを展開するプログラムであり、ファイル読出し処理と、ページ表示処理、ページ進行処理、タイトルごとに一覧表示する処理、ページファイルを読み出す処理、ページファイル編集処理、タイトルごとに記憶手段に記憶させる処理をコンピュータに実行させる機能を備えたものである。このうちファイル読出し処理は、複数の前記ページデータの組合せ及び表示する順を規定する「ページファイル」を読み出す処理である。ページ表示処理は、ページ組合せ情報に基づいて、１のページデータを１ページとして表示画面内に収まるように表示する処理である。またページ進行処理は、ユーザの操作に応じて、表示するページデータをページファイルに従って切り替える処理である。また、タイトルごとに記憶されたページファイルのファイル識別情報を、タイトルごとに一覧表示する処理、一覧表示されたファイル識別情報のうち、ユーザの操作に応じて選択されたファイル識別情報に対応するページファイルを読み出す処理も、コンピュータに実行させる。さらに、ページデータの組合せ又は表示する順を編集することで、異なるページファイルを作成する処理（ページファイル編集処理）と、ページファイル編集処理によって作成されたページファイルを、タイトルごとに記憶手段に記憶させる処理も、コンピュータに実行させる。

本願発明の「ストーリー表示プログラム」は、データ加除処理をコンピュータに実行させる機能をさらに備えたものとすることもできる。データ加除処理は、ページ組合せ情報に含まれるページデータを削除することができるとともに、ページ組合せ情報に新たなページデータを追加することができる処理である。

本願発明の「ストーリー表示プログラム」は、表示順情報を変更することができる表示順編集処理を、コンピュータに実行させる機能をさらに備えたものとすることもできる。

本願発明の「ストーリー表示システム」は、ページデータ（文字情報のみからなるテキストページデータと画像情報のみからなる画像ページデータを含む）を順に表示することで所定のストーリーを展開するシステムであり、ファイル読出し手段と、ページ表示手段、ページ進行手段、タイトルごとに一覧表示する手段、ファイル選択手段、ページファイル編集手段、ファイル記憶手段を備えたものである。ファイル読出し手段は、複数のページデータの組合せ及び表示する順を規定するページファイルを読み出す手段で、ページ表示手段は、１のページデータを１ページとして表示画面内に収まるように表示する手段で、ページ進行手段は、ユーザの操作に応じ表示するページデータをページファイルに従って切り替える手段である。タイトルごとに一覧表示する手段は、タイトルごとに記憶されたページファイルのファイル識別情報を表示し、ファイル選択手段は、一覧表示されたファイル識別情報のうち、ユーザの操作に応じて選択されたファイル識別情報に対応するページファイルを読み出す手段である。ページファイル編集手段は、ページデータの組合せ又は表示する順を編集することで、異なるページファイルを作成する手段で、ファイル記憶手段は、ページファイル編集手段によって作成されたページファイルを、タイトルごとに記憶する手段である。

本願発明の「ストーリー表示システム」は、ページファイルに対してユーザが投票するファイル投票手段を、さらに備えたものとすることもできる。この場合、ファイル投票手段で得られた投票数に応じて、タイトルごとに一覧表示されるファイル識別情報の表示順を変更する。

本願発明の「ストーリー表示システム」は、ページデータに対して、ユーザが投票するページ投票手段を、さらに備えたものとすることもできる。この場合、ページファイル編集手段は、ページ投票手段で得られた投票数に応じて、異なるページファイルを作成する。

本願発明の「ストーリー表示システム」は、選択手段をさらに備えたものとすることもできる。この選択手段は、ページ表示によって表示される選択肢情報から所望の選択肢を選択することができる手段である。この場合、ページファイルが規定するページデータの組合せには、選択肢情報を具備するページデータが含まれ、ページ進行手段は、選択された選択肢に基づいてページデータを切り替える。

本願発明の「ストーリー表示システム」は、映像を再生するページ進行手段を備えたものとすることもできる。この場合、ページファイルが規定するページデータの組合せには、映像情報を具備するページデータが含まれ、ページ進行手段は、ユーザの操作に応じ映像情報に対応する映像を再生する。

本願発明の「ストーリー表示システム」は、音声出力手段をさらに備えたものとすることもできる。この音声出力手段は、音声情報を具備するページデータが表示されるときは、音声情報に対応する音声を出力する手段である。この場合、ページファイルが規定するページデータの組合せには、音声情報を具備するページデータが含まれる。
さらに本願発明の「ストーリー表示システム」は、他のサイトへ遷移するためのリンク情報を具備するページデータが含まれたものとすることもできる。

本願発明のストーリー表示プログラム、及びストーリー表示システムには、次のような効果がある。
（１）一般ユーザが、小説等を編集できることから、参加型の新たなコンテンツを提供することができる。
（２）ページ単位で編集できるため操作が容易であり、さらにページを見ながら編集できるため直観的で分かりやすい。
（３）画像のみのページと、テキストのみのページでストーリーが展開されていくため、極めて読みやすい。

ページデータによってストーリーが展開されること示す説明図。 ページ組合せ情報と表示順情報が記述されているページファイルを示す説明図。 （ａ）はテキストページデータがスマートフォンのディスプレイに表示された状態を示す説明図、（ｂ）は画像ページデータがスマートフォンのディスプレイに表示された状態を示す説明図。 本願発明のストーリー表示システムを示すブロック図。 表示手段に一覧表示されたファイル識別子を示すモデル図。 ページファイル編集手段を備えたストーリー表示システムの一部を示すブロック図。 ページファイルのデータ加除処理を示す説明図。 ページファイルの表示順編集処理を示す説明図。 「正しい」と「正しくない」の２つの選択肢情報をディスプレイに表示したことを示す説明図。 ストーリーが途中で分岐する場合のページファイルを示す説明図。 映像を再生する場合のストーリー展開を示す説明図。 音声を出力する場合のストーリー展開を示す説明図。 リンク情報をディスプレイに表示したことを示す説明図。 ファイル投票手段を備えたストーリー表示システムの一部を示すブロック図。 １つのページファイルのうち所定のページデータに対して投票する仕組みを示すブロック図。

本願発明のストーリー表示プログラム、及びストーリー表示システムの例を、図に基づいて説明する。

１．全体概要
本願発明は、タブレット型端末やスマートフォン、あるいはパソコンといったデバイスに、複数のページを順に表示してストーリーを展開するものである。例えば図１では、数多くのページデータの中から８個のページデータが選択され、これらページデータをあらかじめ定められた順序で表示していくことでストーリーを展開している。なお、ページの切り替え（遷移）は、タッチパネル式ディスプレイを備えたデバイスの場合はフリックやタップといったユーザの操作で、パソコンの場合はクリック等のユーザ操作によって行う。

図１についてさらに具体的に説明すると、相当数のページデータの中から、ページデータＤｔ−０１，Ｄｔ−１４，Ｄｔ−１６，Ｄｔ−１８，Ｄｔ−３９，Ｄｐ−０６，Ｄｐ−２６，Ｄｐ−２８の８個のページデータが選出されて組み合わされ、これらをページデータＤｔ−０１→Ｄｔ−３９→Ｄｐ−２８→Ｄｔ−１８→Ｄｐ−２６→Ｄｔ−１６→Ｄｐ−０６→Ｄｔ−１４の順で表示していくことで、読み手（ユーザ）にストーリーを伝達する。このようなページデータの組み合わせと表示順序を定めるのが、図２に示すページファイルＰｆである。図２に示すように、複数（図では８個）のページデータの組合せを規定するのが「ページ組合せ情報」であり、ページデータを表示する順を規定するのが「表示順情報」であり、ページファイルＰｆにはこれらページ組合せ情報と表示順情報が記述されている。

ここでページデータとは、デバイスのディスプレイに１画面として表示する内容を１つのデータファイルとしたものである。したがって、デバイスの種類、あるいは製品ごとに対応するページデータを作成すると良い。そしてページデータには、テキスト（文字）のみからなる「テキストページデータ」と、画像情報のみからなる「画像ページデータ」の２種類があり、図１ではテキストページデータをＤｔとして、画像ページデータをＤｐとして表している。

図３は、ページデータがスマートフォンのディスプレイに表示された状態を示す説明図であり、（ａ）はテキストページデータの場合を、（ｂ）は画像ページデータの場合を示している。この図からも分かるように、１つのページデータはディスプレイ内に収まるように表示され、しかもそのページだけで状況が把握できるように構成されている。したがって、テキストページデータの場合は、ページの最後が読点（。）、あるいは』や）のようなカッコで終えられ、画像ページデータの場合は、１つの画像で構成されると良い。テキストページデータの場合、文字数の制限値（閾値）を設定することもできる。この場合も、デバイスの種類、あるいは製品ごとに個別に設定すると良い。

２．構成要素
図４は、本願発明のストーリー表示システム１００を示すブロック図である。この図を参照しながら、本願発明を構成する各要素について詳しく説明する。なお、ストーリー表示システム１００は、専用のものとして製造することもできるが、汎用的なコンピュータ装置を用いることもできる。このコンピュータ装置は、パソコンや、ｉＰａｄ（登録商標）といったタブレットＰＣ、あるいはＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄａｔａ Ａｓｓｉｓｔａｎｃｅ）などによって構成することができる。

（ページデータ記憶手段）
テキストページデータＤｔや画像ページデータＤｐは、ページデータ入力手段１０１によって入力され、ページデータ記憶手段１０２に記憶される。ページデータは、小説などの作品（タイトル）ごとに記憶することもできるし、特に分類することなく記憶することもできる。ページデータは、他と識別できるファイル名が付与されるか、他と識別するための識別子と関連付けられる。

（ページファイル記憶手段）
ページファイルＰｆは、ページファイル入力手段１０３によって入力され、ページファイル記憶手段１０４に記憶される。なお、ページファイルＰｆは、タイトルごとに記憶される。つまりページファイル記憶手段１０４は、１つのタイトルにつき多数のページファイルＰｆを記憶することができ、そのためページファイルＰｆは、他と識別するための識別子（以下、「ファイル識別子」という。）と関連付けられて記憶される。

（ファイル識別子の表示）
ユーザが本願発明を利用して小説等を読む場合、まずタイトルを指定し、そしてタイトルごとに記憶された個々の作品（つまりページファイルＰｆ）から所望のものを選択する。具体的には、ユーザがタイトルを指定すると、ファイル識別子読出し手段１０５が当該タイトルのファイル識別子を読み出す。そして、読み出されたファイル識別子は、ファイル識別子表示手段１０６によってディスプレイに表示される。図５は、表示手段（ディスプレイ）に一覧表示されたファイル識別子を示すモデル図である。この図の例では、識別子が「Ｎｏ．１０２」のように構成されており、識別子のほか作者名や登録日など、ページファイルＰｆに関する簡単な情報も表示されている。

タイトルごとにファイル識別子の一覧が表示されると、タップ操作等によって一つのページファイルＰｆを選択する。ここでファイル識別子を選択し、さらに選択されたファイル識別子でページファイル記憶手段１０４に問い合わせるのが、ファイル選択手段１０７である。ファイル選択手段１０７の問い合わせに応じて特定されたページファイルＰｆは、ページファイル読出し手段１０８によって読み出される。

（ページデータの表示）
ページデータ読出し手段１０９は、ページファイルＰｆに記述されたページ組合せ情報に従って、ページデータ記憶手段１０２から所定のページデータを読み出す。例えば図１の例では、８個のページデータが読み出されるわけである。さらに、ページファイルＰｆに記述された表示順情報に従って、読み出したページデータを所定の順序に並び替える。そして、ページ表示手段１１０が、先頭のページデータをディスプレイに表示させる。このとき、既述のとおり１つのページデータがディスプレイ内に収まるように表示される。

（ページの遷移）
フリックやタップ、あるいはクリックといったユーザの操作に応じて、次のページに切り替わる。このとき、ページ進行手段１１１が、ページファイルＰｆに記述された表示順情報に従って適切なページデータを指定し、当該ページデータがページ表示手段１１０によって表示される。

（ページファイルの編集）
ページファイルＰｆを編集することによって、異なるページファイルＰｆを作成することができる。つまり、オリジナルの作品を基に、異なるバージョンの作品を作成するわけである。その結果、図５に示すように、ひとつのタイトルに対して多数の作品（ページファイルＰｆ）が作成される。

図６は、ページファイル編集手段１１２を備えたストーリー表示システム１００の一部を示すブロック図である。ページファイルＰｆを編集する場合、ページファイル読出し手段１０８によって所望のページファイルＰｆを読み出し、このページファイルＰｆをページファイル編集手段１１２によって編集し、編集後のページファイルＰｆを異なるものとしてページファイル記憶手段１０４に記憶させる。

ページファイル編集手段１１２は、データ加除処理や表示順編集処理といったページファイルＰｆの編集処理を行うことができる。図７は、ページファイルＰｆのデータ加除処理を示す説明図である。この図に示すようにデータ加除処理では、ページファイルＰｆに記述されたページ組合せ情報から、任意のページデータを削除することができ、そして新たなページデータを追加することができる。

一方、図８は、ページファイルＰｆの表示順編集処理を示す説明図である。この図に示すように表示順編集処理では、ページファイルＰｆに記述された表示順情報に対して、表示するページデータの順序を変更することができる。もちろん、画像ページデータやテキストページデータどうしの順序を入れ替えることもできるし、画像ページデータとテキストページデータの順序を入れ替えることもできる。

（ストーリーの分岐）
ストーリーは、一通りの展開とすることもできるし、途中ユーザの選択に応じて以降の展開を変更させることもできる。例えば、ページデータに選択肢情報を持たせ、これをディスプレイに表示して、ユーザに選択させる。図９は、「正しい」と「正しくない」の２つの選択肢情報をディスプレイに表示したことを示す説明図である。ユーザは、ここまでのストーリー展開を踏まえ、自身の判断に合わせて「正しい」／「正しくない」のいずれかを選択し、タップ等の操作でその結果を入力する。

ストーリーが途中で分岐する場合のページファイルＰｆは、例えば図１０に示すようなものとすることができる。この図では、ページデータＤｔ−３９と、ページデータＤｔ−１６、ページデータＤｔ−２１に２択の選択肢情報が記述されており、これらのページデータを表示すると、合わせて選択肢情報も表示され、ページ進行手段１１１は入力された選択肢に応じて以降のページデータとその表示順（分岐表示順情報）を決定する。

（映像の再生）
ページデータには、映像に関する情報（以下、「映像情報」という。）を持たせることもできる。図１１は、映像を再生する場合のストーリー展開を示す説明図である。この図ではページデータＤｐ−２８に、映像データＤｍ−０２の映像情報が記述されており、ページデータＤｐ−２８が表示されたときのユーザの操作に応じて、映像データＤｍ−０２を読み出して再生する。再生が終わると、元のページデータＤｐ−２８、あるいは次のページデータＤｔ−１８が表示される。なお、映像情報を含むページデータを表示するときは、映像再生用の情報、例えば図１１に示す再生ボタンなども合わせて表示する。

（音声の出力）
ページデータやページファイルＰｆには、音声に関する情報（以下、「音声情報」という。）を持たせることもできる。図１２は、音声を出力する場合のストーリー展開を示す説明図である。この図では、ページデータＤｐ−０１に音声Ｓ０１の音声情報が含まれ、同様にページデータＤｐ−２８、Ｄｔ−１８、Ｄｔ−１６、Ｄｐ−０６、Ｄｔ−１４にそれぞれ所定の音声情報が含まれている。また、ページファイルＰｆには音声Ｓ０７の音声情報が含まれている。この結果、音声情報を含むページデータが表示されるときは、この音声情報に対応する音声データが読み出され、音声出力手段（処理）によって出力される。ページファイルＰｆが音声情報を含む場合は、所定の期間（例えば、最初から最後まで）、読み出した音声データを出力する。

（リンクの表示）
ページデータには、他のサイトへ遷移するためのＵＲＬなどの情報（以下、「リンク情報」という。）を持たせることもできる。図１３は、リンク情報をディスプレイに表示したことを示す説明図である。この図のように、食べ物のシーンになった時、外食産業のサイトへ案内すると購買意欲が増すため、効果的な宣伝を行うことができる。ＵＲＬのほか、直接広告を表示させたり、アフリエイトの機能を持たせたり、地図を表示させたり、種々のリンク情報を表示させることもできる。

（メタデータ）
その他、ページデータには、メタデータを持たせることもできる。メタデータとしては、そのページのシーンの時刻や場所、登場人物といった属性情報を例示することができる。このような情報を有することで、所定の目的でページデータを並び替える（つまり、表示順情報を変更する）処理等が、極めて容易に行える。したがって、メタデータは必ずしもディスプレイに表示させる必要はない。

（ファイル投票）
図５では、ファイル識別子を登録日順に一覧表示しているが、これに限らず種々の順で一覧表示させることもできる。例えば、タイトルを読むユーザの評価に応じて一覧表示すると、選択するときの参考となって好適である。図１４は、ファイル投票手段を備えたストーリー表示システム１００の一部を示すブロック図である。タイトルを読むユーザが、所望の作品（ページファイルＰｆ）に対して投票する旨を、ファイル投票手段１１３によって入力すると、その結果はファイル投票情報記憶手段１１４に記憶される。投票情報読出し手段１１５が、ページファイルＰｆに付与された投票情報を投票情報記憶手段１１４から読み出し、その結果に応じて、ファイル識別子並び替え手段１１６がファイル識別子を並び替える。例えば、ファイル識別子読出し手段１０５が読み出した複数のファイル識別子を、得票が多いものから昇順で、ファイル識別子表示手段１０６によって一覧表示させることができる。

（ページ投票）
ページファイルＰｆに対してだけでなく、ページデータに対して投票させる仕組みを取り入れることもできる。図１５は、１つのページファイルＰｆのうち所定のページデータに対して投票する仕組みを示すブロック図である。この図では、３番目に表示するページデータの候補としてＤｔ−１８と、Ｄｐ−５１、Ｄｔ−２５が示されており、タイトルを読むユーザがそれぞれのページに対して投票している。具体的には、ユーザはページ投票手段１１７によって、所望のページデータに投票する旨を入力し、その結果がページ投票情報記憶手段１１８に記憶される。そして、ページファイル編集手段１１２がページ投票情報記憶手段１１８から投票結果を読み出し、例えば最も得票数の多いページデータを選出して、新たなページファイルＰｆを作成し、ページファイル記憶手段１０４に記憶させる。図１５の例では、Ｄｔ−２５が最も票を集めており、３番目に表示されるのはページデータＤｔ−２５であることを、ページファイル編集手段１１２がページファイルＰｆに記述する。

本願発明のストーリー表示プログラム、及びストーリー表示システムは、小説のほか、随筆や論文、詩集、旅行記など様々な読み物に利用することができ、今後、様々な産業界での応用が期待できる発明である。

１００ ストーリー表示システム
１０１ ページデータ入力手段
１０２ ページデータ記憶手段
１０３ ページファイル入力手段
１０４ ページファイル記憶手段
１０５ ファイル識別子読出し手段
１０６ ファイル識別子表示手段
１０７ ファイル選択手段
１０８ ページファイル読出し手段
１０９ ページデータ読出し手段
１１０ ページ表示手段
１１１ ページ進行手段
１１２ ページファイル編集手段
１１３ ファイル投票手段
１１４ ファイル投票情報記憶手段
１１５ 投票情報読出し手段
１１６ ファイル識別子並び替え手段
１１７ ページ投票手段
１１８ ページ投票情報記憶手段

Claims (8)

1. 文字情報のみからなるテキストページデータと画像情報のみからなる画像ページデータを含むページデータを、順に表示することで所定のストーリーを展開するストーリー表示プログラムであって、
   複数の前記ページデータの組合せ及び表示する順を規定するページファイルを読み出すファイル読出し処理と、
   １の前記ページデータを１ページとして、表示画面内に収まるように表示するページ表示処理と、
   ユーザの操作に応じ、表示する前記ページデータを前記ページファイルに従って切り替えるページ進行処理と、をコンピュータに実行させる機能を備え、
   タイトルごとに記憶された前記ページファイルのファイル識別情報を、タイトルごとに一覧表示する処理と、
   一覧表示された前記ファイル識別情報のうち、ユーザの操作に応じて選択されたファイル識別情報に対応する前記ページファイルを読み出す処理と、
   前記ページデータの組合せ又は表示する順を編集することで、異なるページファイルを作成するページファイル編集処理と、
   前記ページファイル編集処理によって作成された前記ページファイルを、タイトルごとに記憶手段に記憶させる処理と、をコンピュータに実行させる機能をさらに備えたことを特徴とするストーリー表示プログラム。
2. 文字情報のみからなるテキストページデータと画像情報のみからなる画像ページデータを含むページデータを、順に表示することで所定のストーリーを展開するストーリー表示システムであって、
   複数の前記ページデータの組合せ及び表示する順を規定するページファイルを読み出すファイル読出し手段と、
   １の前記ページデータを１ページとして、表示画面内に収まるように表示するページ表示手段と、
   ユーザの操作に応じ、表示する前記ページデータを前記ページファイルに従って切り替えるページ進行手段と、を備え、
   タイトルごとに記憶された前記ページファイルのファイル識別情報を、タイトルごとに一覧表示する手段と、
   一覧表示された前記ファイル識別情報のうち、ユーザの操作に応じて選択されたファイル識別情報に対応する前記ページファイルを読み出すファイル選択手段と、
   前記ページデータの組合せ又は表示する順を編集することで、異なるページファイルを作成するページファイル編集手段と、
   前記ページファイル編集手段によって作成された前記ページファイルを、タイトルごとに記憶するファイル記憶手段と、をさらに備えたことを特徴とするストーリー表示システム。
3. 前記ページファイルに対して、ユーザが投票するファイル投票手段を、さらに備え、
   前記ファイル投票手段で得られた投票数に応じて、タイトルごとに一覧表示される前記ファイル識別情報の表示順を変更する、ことを特徴とする請求項２記載のストーリー表示システム。
4. 前記ページデータに対して、ユーザが投票するページ投票手段を、さらに備え、
   前記ページファイル編集手段は、前記ページ投票手段で得られた投票数に応じて、異なるページファイルを作成する、ことを特徴とする請求項２又は請求項３記載のストーリー表示システム。
5. 前記ページファイルが規定する前記ページデータの組合せには、選択肢情報を具備する前記ページデータが含まれ、
   前記ページ表示手段によって表示される前記選択肢情報から、所望の選択肢を選択することができる選択手段を、さらに備え、
   前記ページ進行手段は、選択された前記選択肢に基づいて前記ページデータを切り替える、ことを特徴とする請求項２乃至請求項４のいずれかに記載のストーリー表示システム。
6. 前記ページファイルが規定する前記ページデータの組合せには、映像情報を具備する前記ページデータが含まれ、
   前記ページ進行手段は、ユーザの操作に応じ前記映像情報に対応する映像を再生する、ことを特徴とする請求項２乃至請求項５のいずれかに記載のストーリー表示システム。
7. 前記ページファイルが規定する前記ページデータの組合せには、音声情報を具備する前記ページデータが含まれ、
   前記音声情報を具備する前記ページデータが表示されるとき、該音声情報に対応する音声を出力する音声出力手段を、さらに備えた、ことを特徴とする請求項２乃至請求項６のいずれかに記載のストーリー表示システム。
8. 前記ページファイルが規定する前記ページデータの組合せには、他のサイトへ遷移するためのリンク情報を具備する前記ページデータが含まれた、ことを特徴とする請求項２乃至請求項７のいずれかに記載のストーリー表示システム。
   

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